JP2019029921A - 送信装置、受信装置、及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
Description
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に従った通信装置を含む通信システムの構成例を示す図である。図1に示す構成例では、通信システム1は、複数の通信装置2−1〜2−N(Nは2以上の整数)を含み、複数の通信装置2−1〜2−Nは、通信線3を介して相互に接続する。以下の説明において複数の通信装置2−1〜2−Nを特に区別しない場合には、通信装置2と記載する場合がある。通信システム1は、CAN(Controller Area Network)の仕様に準拠した通信システムであってもよい。
<<送信処理>>
図2は、第1の実施形態に従った通信装置が実行する送信処理の例示的フローを示す図である。通信装置2は、図2に示すような一連の送信処理を、送信対象データが発生する毎に実行し得る。
このように、通信装置2は、送信対象データと、暗号化鍵と、ハッシュ関数とを用いて送信対象データに対する今回ハッシュ値を計算する。そして、通信装置2は、送信対象データと、今回ハッシュ値と、送信対象データに先立ち前回送信されたデータに対して計算した前回ハッシュ値とを含むデータフレームを生成して送信する。このため、受信側の通信装置2は、受信したデータフレーム中の前回ハッシュ値と、該データフレームに先立ち処理したデータフレーム中の今回ハッシュ値とを比較することで、受信対象データの処理順序を確認できる。また、受信側の通信装置2は、データフレーム中の今回ハッシュ値を検証することで、受信対象データの正しさを確認できる。
<<受信処理>>
図4(A)及び図4(B)は、第1の実施形態に従った通信装置が実行する受信処理の例示的フローを示す図である。通信装置2は、図4(A)及び図4(B)に示すような一連の受信処理を、データフレームを新たに受信する毎に実行し得る。
このように、通信装置2は、受信したデータフレーム中の前回ハッシュ値と、該データフレームに先立ち処理したデータフレーム中の今回ハッシュ値とを比較することで、受信対象データの処理順序を確認する。また、通信装置2は、受信したデータフレーム中の今回ハッシュ値を検証することで、受信対象データの正しさを確認する。したがって、実施形態に従った通信装置によれば、カウンタ値を用いたり、誤り検出符号のデータ数を増やしたりすることなく、高いASILでの通信の安全性を確保できる。また、実施形態に従った通信装置によれば、物理的なカウンタを通信装置に備えることに起因して通信ノードのサイズが大きくなることもない。
<第2の実施形態>
通信システム1を構成する通信装置2の内、少なくとも1つの通信装置2は、他の通信装置2間で送受信されるデータフレームの通信履歴を記録する通信履歴記録装置であってもよい。この場合、データフレームを送信する通信装置2は、該データフレームの本来の宛先である受信側の通信装置2に加えて通信履歴記録装置へデータフレームを送信してよい。また、通信履歴記録装置は、図6(A)及び図6(B)に示したような一連の受信処理を行ってもよい。図6(A)及び図6(B)は、第2の実施形態に従った通信装置が実行する受信処理の例示的フローを示す図である。
<第3の実施形態>
図7に示すように、データフレームの送信対象データ(或いは受信対象データ)は、現在の時刻を示す時刻データを含んでもよい。図7は、第3の実施形態に従った通信装置が生成するデータフレームの構成例を示す図である。
<第4の実施形態>
図8に示すように、第4の実施形態に従った通信装置2が生成するデータフレームは、誤り検出符号を含まなくてもよい。図8は、第4の実施形態に従った通信装置が生成するデータフレームの構成例を示す図である。図9は、第4の実施形態に従った通信装置が実行する送信処理の例示的フローを示す図である。図10(A)及び図10(B)は、第4の実施形態に従った通信装置が実行する受信処理の例示的フローを示す図である。
<第5の実施形態>
図11に示すように、データフレームに含まれる今回ハッシュ値及び前回ハッシュ値の各大きさは、データフレームを構成する最小データ単位の半分であってもよい。図11は、第5の実施形態に従った通信装置が生成するデータフレームの構成例を示す図である。
<第6の実施形態>
図12に示すように、今回ハッシュ値及び前回ハッシュ値の各大きさは、データフレームを構成する最小データ単位の2倍以上であってもよい。図12は、第6の実施形態に従った通信装置が生成するデータフレームの構成例を示す図である。
2 通信装置
3 通信線
21 制御部
22 記憶部
23 通信モジュール
24 バス
211 ハッシュ値処理部
212 誤り検出符号計算部
213 データフレーム生成部
214 誤り検出部
215 データフレーム処理部
Claims (13)
- 送信装置であって、
送信対象データと、暗号化鍵と、ハッシュ関数とを用いて前記送信対象データに対する今回ハッシュ値を計算するハッシュ値処理部と、
前記送信対象データと、前記今回ハッシュ値と、前記送信対象データに先立ち前回送信されたデータに対して計算された前回ハッシュ値とを含むデータフレームを生成するデータフレーム生成部と、
前記データフレームを送信する通信モジュールと
を備えることを特徴とする送信装置。 - 請求項1に記載の送信装置であって、
前記送信対象データと、前記今回ハッシュ値と、前記前回ハッシュ値とに基づいて誤り検出符号を計算する誤り検出符号計算部を更に備え、
前記データフレーム生成部は、前記送信対象データと、前記今回ハッシュ値と、前記前回ハッシュ値と、前記誤り検出符号とを含むデータフレームを生成する
ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1又は2に記載の送信装置であって、
前記送信対象データは、現在の時刻を示す時刻データを含む
ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の送信装置であって、
前記今回ハッシュ値及び前記前回ハッシュ値の各大きさは、前記データフレームを構成する最小データ単位の半分である
ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の送信装置であって、
前記今回ハッシュ値及び前記前回ハッシュ値の各大きさは、前記データフレームを構成する最小データ単位の2倍以上である
ことを特徴とする送信装置。 - 受信装置であって、
データフレームを受信する通信モジュールと、
前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とが一致する場合に、前記受信対象データに基づく処理を実行するデータフレーム処理部と
を備えることを特徴とする受信装置。 - 請求項6に記載の受信装置であって、
受信した前記データフレームが含む前記受信対象データと、前記今回ハッシュ値と、前記前回ハッシュ値とに基づいて誤り検出符号を計算する誤り検出符号計算部を更に備え、
前記誤り検出符号計算部が計算した前記誤り検出符号と、受信した前記データフレームから抽出した誤り検出符号とが一致しない場合、前記データフレーム処理部は、受信した前記データフレームを破棄する
ことを特徴とする受信装置。 - 請求項6又は7に記載の受信装置であって、
受信した前記データフレーム以外の処理待ちデータフレームが存在する場合に、受信した前記データフレームが含む前記前回ハッシュ値と前記処理待ちデータフレームが含む前記今回ハッシュ値とに従って、受信した前記データフレーム及び前記処理待ちデータフレームをデータフレームの送信順にソートする誤り検出部を更に備え、
前記ハッシュ値処理部は、最後に処理されたデータフレームが含む前記今回ハッシュ値と、前記データフレームの送信順でソートされた先頭のデータフレームが含む前記前回ハッシュ値とが一致する場合に、前記ハッシュ関数と、前記先頭のデータフレームが含むデータとを用いて第1のハッシュ値を計算し、前記送信装置が事前に指定する前記公開鍵と、前記ハッシュ関数と、前記データフレームが含む前記今回ハッシュ値とを用いて第2のハッシュ値を計算し、
前記データフレーム処理部は、前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とが一致する場合に、前記先頭のデータフレームが含む前記データに基づく処理を実行する
ことを特徴とする受信装置。 - 請求項6〜8の何れか一項に記載の受信装置であって、
前記受信対象データは、現在の時刻を示す時刻データを含む
ことを特徴とする受信装置。 - 請求項6〜9の何れか一項に記載の受信装置であって、
前記今回ハッシュ値及び前記前回ハッシュ値の各大きさは、前記データフレームを構成する最小データ単位の半分である
ことを特徴とする受信装置。 - 請求項6〜9の何れか一項に記載の受信装置であって、
前記今回ハッシュ値及び前記前回ハッシュ値の各大きさは、前記データフレームを構成する最小データ単位の2倍以上である
ことを特徴とする受信装置。 - 請求項6〜11の何れか一項に記載の受信装置であって、
前記受信装置が、受信した前記データフレームを送信した送信装置と、受信した前記データフレームの宛先である他の受信装置との間の通信履歴を記録する通信履歴記録装置である場合、前記データフレーム処理部は、受信した前記データフレームが含む前記今回ハッシュ値をハッシュ値保存リストに保存し、前記受信対象データに基づく処理を実行せずに新たなデータフレームの受信を待機する
ことを特徴とする受信装置。 - 送信装置及び受信装置が実行する通信方法であって、
送信対象データと、暗号化鍵と、ハッシュ関数とを用いて前記送信対象データに対する今回ハッシュ値を計算し、
前記送信対象データと、前記今回ハッシュ値と、前記送信対象データに先立ち前回送信されたデータに対して計算された前回ハッシュ値とを含むデータフレームを生成し、
生成した前記データフレームを送信し、
前記データフレームを受信し、
受信した前記データフレームに先立ち前回処理したデータフレームが含む前記今回ハッシュ値であって、前回処理した前記データフレームが含むデータに対して計算された前記今回ハッシュ値と、受信した前記データフレームが含む前回ハッシュ値であって、受信した前記データフレームが含む受信対象データに先立ち前回送信されたデータに対して計算された前記前回ハッシュ値とが一致する場合に、ハッシュ関数と、前記受信対象データとを用いて第1のハッシュ値を計算し、前記送信装置が事前に指定する公開鍵と、前記ハッシュ関数と、前記データフレームが含む前記今回ハッシュ値とを用いて第2のハッシュ値を計算し、
計算した前記第1のハッシュ値と前記第2のハッシュ値とが一致する場合に、前記受信対象データに基づく処理を実行する
ことを含むことを特徴とする通信方法。
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