JP2018036957A - 車載通信装置、配車システムおよび車載通信方法 - Google Patents

車載通信装置、配車システムおよび車載通信方法 Download PDF

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紘平 小野
正穂 横山
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正穂 横山
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Abstract

【課題】低コストで配車指示を適切な車両へ送信することができる車載通信装置、配車システムおよび車載通信方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係る車載通信装置は、記憶部と、受信部と、判定部と、転送部とを備える。記憶部は、自車両および他車両の現在の状況を示す状況情報を記憶する。受信部は、指定された場所への配車を指示する配車指示を受信する。判定部は、記憶部に記憶された状況情報に基づき、受信部によって受信された配車指示を受領するか否かを判定する。転送部は、判定部によって配車指示を受領しないと判定された場合に、配車指示を他車両へ転送する。【選択図】図2

Description

本発明は、車載通信装置、配車システムおよび車載通信方法に関する。
従来、たとえばタクシーなどの車両を依頼者のもとへ配車する配車システムがある。かかる配車システムは、たとえば営業中の車両の位置や動態(実車または空車)等の状況情報を一元管理するサーバ装置を備える(たとえば、特許文献1参照)。サーバ装置は、状況情報に基づき、たとえばタクシー会社からの配車指示を適切な車両へ送信する。
特開2013−115589号公報
しかしながら、上記の従来技術では、たとえばサーバ装置に障害が発生した場合に、車両の状況を把握できなくなるため、配車指示が適切な車両へ送信されないおそれがあった。また、サーバ装置は、複数のタクシー会社に対応可能な状況情報等を含む大規模データベースを備えるため、従来は、かかるデータベースを使用するためのコストが嵩むという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、低コストで配車指示を適切な車両へ送信することができる車載通信装置、配車システムおよび車載通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車載通信装置は、記憶部と、受信部と、判定部と、転送部とを備える。記憶部は、自車両および他車両の現在の状況を示す状況情報を記憶する。受信部は、指定された場所への配車を指示する配車指示を受信する。判定部は、前記記憶部に記憶された前記状況情報に基づき、前記受信部によって受信された前記配車指示を受領するか否かを判定する。転送部は、前記判定部によって前記配車指示を受領しないと判定された場合に、当該配車指示を前記他車両へ転送する。
本発明によれば、低コストで配車指示を適切な車両へ送信することができる。
図1は、実施形態に係る配車システムの概要を示す図である。 図2は、実施形態に係る配車システムの構成を示すブロック図である。 図3は、利用者情報の説明図である。 図4は、明細情報の説明図である。 図5は、状況情報の説明図である。 図6Aは、順位決定部の処理内容を示す図である。 図6Bは、順位決定部の処理内容を示す図である。 図7は、複数の車両へ配車指示を送信した場合の処理内容を示す図である。 図8は、実施形態に係る車載通信装置が実行する受領処理の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、実施形態の変形例に係る配車システムの概要を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する車載通信装置、配車システムおよび車載通信方法の実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて、実施形態に係る配車システムの概要について説明する。図1は、実施形態に係る配車システム100の概要を示す図である。以下では、配車システム100を、タクシー会社に適用した場合について説明する。
なお、配車システム100の適用対象は、タクシー会社の配車システムに限定されるものではなく、たとえば荷物を集荷するために依頼者のもとへ営業車を配車する運送会社等の配車システムに適用することもできる。
図1に示すように、配車システム100は、車載通信装置1と、外部装置50とを備える。これら車載通信装置1および外部装置50は、たとえば公衆無線通信等のネットワークNによって互いに通信可能に接続され、互いにデータの送受信や、IP(Internet Protocol)電話による通話を行うことができる。
なお、車載通信装置1同士は、ネットワークNによる接続に加え、たとえば車車間通信等の近距離無線通信によって接続されることとしてもよい。
外部装置50は、たとえばPC(Personal Computer)であり、タクシー会社等の事務所内に設置される。外部装置50は、指定された場所への配車を指示する配車指示を車両C〜C(以下、総称して車両Cと記載する)のうち適切な車両Cへ送信する。
具体的には、外部装置50は、たとえば電話等により、利用者から場所を指定する配車依頼を受け付け、配車依頼により指定された場所への配車を指示する配車指示を生成する。
そして、外部装置50は、生成した配車指示をたとえば指定された場所に最も近い車両Cへ送信する。なお、以下では、車両Cを自車両または他車両と記載する場合がある。
車載通信装置1は、各車両Cに搭載され、外部装置50から送信される配車指示の受領や動態の表示処理等を行う。動態とは、たとえばタクシーにおける「実車」や「空車」、「迎車」等の営業状況を指す。
そして、車載通信装置1は、配車指示を受領すると、タクシーである車両Cの動態の表示を「空車」から「迎車」に変更して、車両Cを指定された場所へ向かわせる。
ここで、従来の配車システムについて説明する。従来の配車システムでは、図示しないサーバ装置が、ネットワークを介して外部装置および車載通信装置と通信可能に接続されていた。
また、サーバ装置は、複数のタクシー会社の配車システムに接続され、たとえばタクシーの利用者に関する情報や、複数のタクシー会社の全ての車両の位置や動態等の現在の状況を示す状況情報を大規模データベースに記憶することで一元管理していた。
このため、従来の配車システムでは、外部装置は、配車指示を適切な車両Cへ送信するためには、サーバ装置を介さなければならなかった。ところが、従来の配車システムでは、仮に、サーバ装置に障害が発生した場合には、各車両の現在の状況を把握できなくなるため、配車指示が適切な車両へ送信されないおそれがあった。
また、従来の配車システムでは、大規模データベースを備えるサーバ装置を利用するためのコストが嵩むという問題もあった。
そこで、実施形態に係る配車システム100では、外部装置50および車載通信装置1それぞれが上記した状況情報を共有することで、サーバ装置を介さずに配車指示を送信することとした。具体的には、外部装置50および車載通信装置1は、共通の状況情報をそれぞれ記憶することとした。
そして、外部装置50は、状況情報に基づいて車載通信装置1へ直接配車指示を送信することで、サーバ装置を代替する。なお、状況情報については、図5を用いて後述する。
また、車載通信装置1は、記憶した状況情報に基づき、外部装置50から受信した配車指示を受領するか否かを判定する。そして、車載通信装置1は、配車指示を受領しないと判定した場合に、配車指示を他車両へ転送する。
つまり、実施形態に係る配車システム100では、たとえば外部装置50から配車指示が適切な車両Cへ送信されなかった場合に、車載通信装置1側で配車指示を受領する最適な車両Cを特定し、かかる車両Cへ直接転送する。
このように、実施形態に係る配車システム100では、外部装置50および車載通信装置1の間で直接配車指示の送受信を可能とし、さらに、各車載通信装置1の間で配車指示を転送することができる。したがって、配車システム100では、低コストで配車指示を適切な車両Cへ送信することができる。
次に、図2を用いて、実施形態に係る配車システム100の構成について詳細に説明する。図2は、実施形態に係る配車システム100の構成を示すブロック図である。なお、図2では、配車システム100の説明に必要な構成要素を示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
図2に示すように、配車システム100は、車載通信装置1と、外部装置50とを備える。まず、外部装置50の構成について説明する。
外部装置50は、制御部51と、記憶部52と、通信インタフェース53とを備える。制御部51は、受付部51aと、配車部51bとを備える。記憶部52は、利用者情報52aと、状況情報52bと、明細情報52cとを記憶する。
ここで、外部装置50は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部51の受付部51aおよび配車部51bとして機能する。
また、制御部51の受付部51aおよび配車部51bの少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部52は、たとえば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、利用者情報52a、状況情報52bおよび明細情報52cを記憶することができる。なお、外部装置50は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
外部装置50の制御部51は、利用者から配車依頼を受け付けるとともに、車載通信装置1へ配車指示を送信する。また、制御部51は、車載通信装置1から配車指示の受領通知を取得する処理も行う。
受付部51aは、利用者情報52aに基づいて利用者から配車場所を指定する配車依頼を受け付ける。利用者情報52aとは、利用者を特定するための情報である。
ここで、利用者情報52aの詳細について、図3を用いて説明する。図3は、利用者情報52aの説明図である。図3に示すように、利用者情報52aは、「名称」、「前回配車場所」、「電話番号」および「利用実績」といった項目を含む。
「名称」は、配車を依頼する利用者の名称であり、「Bさん」や「C銀行」といった個人名や企業名である。「前回配車場所」は、前回依頼時に車両Cを配車した場所を示す。「電話番号」は、利用者の電話番号であり、携帯電話番号や固定電話番号を含む。「利用実績」は、過去に配車を依頼した回数を示す。
つまり、受付部51aは、たとえば利用者から電話があった場合に、この利用者情報52aを参照することで、利用者を特定する。これにより、サーバ装置を介さずとも配車を受け付ける段階で、たとえばタクシー会社の従業員が、予め利用者の詳細を知ることができるため、迅速な受付対応を行うことができる。
また、受付部51aは、利用者情報52aに存在しない利用者、つまり新規の利用者から配車依頼があった場合には、配車依頼時に新規の利用者を追加することで利用者情報52aを更新する。
なお、受付部51aは、新規の利用者情報52aの追加を、配車依頼時に行うが、これに限定されず、たとえば電話帳データ等から予め新規の利用者情報52aを取得してもよい。これにより、新規の利用者から電話があった場合であっても、前もって新規の利用者の詳細を知ることができる。
なお、図3に示す利用者情報52aは一例であり、これに限定されない。たとえば、前回利用時から所定の期間が経過した利用者を削除した利用者情報52aとしてもよい。つまり、頻繁に利用する利用者の情報のみを記憶することで、記憶部52の記憶容量を抑えることができる。
配車部51bは、受付部51aから取得した配車依頼および状況情報52bに基づき、配車指示を送信する。具体的には、配車部51bは、受領することが適切な車両Cを宛先として決定し、宛先である車両Cへ配車指示を送信する。
たとえば、配車部51bは、配車指示によって指定された場所に最も近い車両Cを宛先として決定する。なお、状況情報52bの詳細については、図5を用いて後述する。
なお、配車部51bは、宛先として決定した車両Cのみへ配車指示を送信することに限定されず、たとえば宛先である車両C以外の車両Cへも併せて送信してもよいが、かかる点については図7を用いて後述する。
また、配車部51bは、通信インタフェース53を介して宛先である車両Cの車載通信装置1へ配車指示を送信するとともに、送信した配車指示を示す明細情報52cを記憶部52へ記憶する。ここで、明細情報52cについて、図4を用いて説明する。
図4は、明細情報52cの説明図である。図4に示すように、明細情報52cは、「明細ID」、「依頼者名」、「配車場所」、「宛先」および「受領車両」といった項目を含む。
「明細ID」は、各配車指示の明細を識別する情報である。「依頼者名」は、配車依頼をした利用者の名称を示す。「配車場所」は、配車依頼により指定された場所を示す。「宛先」は、配車部51bによる配車指示の送信先となる車両Cを示す。「受領車両」は、実際に配車指示を受領した車両Cを示す。
たとえば、「明細ID」の「1」は、「宛先」と「受領車両」とが同じ「車両1」である。これは、配車指示の送信先が「車両1」であり、かつ、配車指示を「車両1」が受領したことを示す。
また、「明細ID」の「2」は、「宛先」と「受領車両」とが異なる。これは、配車指示を「車両2」へ送信後、転送された「車両1」が受領したことを示す。また、「明細ID」の「3」は、配車指示を「車両2」へ送信したが、配車指示の受領の通知を受けていないことを示す。
つまり、配車部51bは、一度配車指示を車両Cへ送信してしまえば、車両Cから最終的な受領の通知を受けるだけでよい。言い換えれば、配車部51bからの配車指示が間違いであった場合でも、各車両間で配車指示の修正が行われるため、配車部51bは繰り返し配車指示を送信し直す必要がない。これにより、外部装置50の処理負荷を軽減することができる。
次に、図2に戻って、車載通信装置1の構成について説明する。車載通信装置1は、制御部10と、記憶部20と、通信インタフェース30とを備える。また、車載通信装置1は、上記した外部装置50と同様に、コンピュータや各種の回路にて構成することができる。
制御部10は、更新部11と、受信部12と、順位決定部13と、判定部14と、受領部15と、転送部16と、動態表示部17とを備える。記憶部20は、状況情報21を記憶する。状況情報21とは、自車両および他車両の現在の状況を示す情報である。ここで、図5を用いて、状況情報21について具体的に説明する。
図5は、状況情報21の説明図である。なお、車載通信装置1が記憶する状況情報21と外部装置50が記憶する状況情報52bとは、基本的に同じ内容の情報を含むが、後述する更新の時間等が若干異なるため、符号(図2参照)を分けて記載することとする。
つまり、配車システム100では、車載通信装置1と外部装置50とで状況情報21(状況情報52b)を分散して記憶し、さらに車載通信装置1と外部装置50とが互いに状況情報21、52bの同期をとる。
図5に示すように、状況情報21は、「車両」、「IPアドレス」、「位置」および「動態(変化時刻)」といった項目を含む。
「車両」は、各車両Cの名称であり、自車両および他車両が含まれる。「IPアドレス」は、各車両Cに割り当てられた動的IPアドレスであり、たとえば車載通信装置1の起動時に割り当てられる。「位置」は、車両Cの現在の位置であり、たとえば緯度・経度で表すことができる。「動態(変化時刻)」は、車両Cの現在の動態および現在の動態に変化した時刻を示す。
つまり、車載通信装置1は、状況情報21を参照することで、他車両の位置や動態等の状況を把握でき、かつ、「IPアドレス」を使用して、他車両へ直接配車指示の送信を行うことができる。
なお、図5に示した、「IPアドレス」は、動的IPアドレスに限定されず、静的IPアドレス、つまり、各車両Cに予め割り当てられた固定のIPアドレスであってもよい。
次に、図2に戻って制御部10について説明する。制御部10は、外部装置50から送信される配車指示を受信し、受信した配車指示を受領または転送する処理を行う。また、制御部10は、記憶部20の状況情報21を定期的に更新する処理も行う。
更新部11は、車載通信装置1の起動時または所定の時間間隔で状況情報21を更新する。または、更新部11は、状況情報21を常時更新する。具体的には、更新部11は、図示しないGPS(Global Positioning System)衛星からの信号に基づく自車両の位置や、後述する動態表示部17から自車両の動態に関する情報を取得することで状況情報21に含まれる自車両の状況を書き換える。
また、更新部11は、他車両に搭載された車載通信装置1から他車両の状況情報21を取得し、自身の状況情報21に含まれる他車両の状況を書き換える。また、更新部11は、状況情報21を外部装置50へ送信することで、外部装置50に記憶された状況情報52bを更新する。
受信部12は、外部装置50から指定された場所への配車を指示する配車指示を受信する。また、受信部12が受信する配車指示の宛先は、自車両または他車両のいずれかであるが、かかる点については、図7を用いて後述する。受信部12は、受信した配車指示を判定部14へ出力する。
順位決定部13は、記憶部20に記憶された状況情報21に基づき、自車両および他車両が配車指示を受領する優先順位を決定する。たとえば、順位決定部13は、配車指示により指定された場所までの距離が近い車両Cほど優先順位を高くする。
なお、順位決定部13が決定する優先順位は、指定された場所までの距離に限らず、たとえば車両Cの走行車線や特定の領域における待機時間を考慮してもよい。かかる点については、図6Aおよび図6Bを用いて後述する。
判定部14は、記憶部20に記憶された状況情報21に基づき、受信部12によって受信された配車指示を受領するか否かを判定する。具体的には、判定部14は、順位決定部13によって決定された優先順位が最も高い車両Cが自車両であった場合に、配車指示を受領すると判定する。
一方、判定部14は、優先順位が最も高い車両Cが自車両ではない、つまり他車両であった場合に、配車指示を受領しないと判定する。つまり、判定部14は、受信した配車指示を自車両および他車両のうちいずれの車両Cが優先的に配車指示を受領すべきかを判定する。
判定部14は、配車指示を受領すると判定した場合には、判定結果を受領部15へ通知し、一方で配車指示を受領しないと判定した場合には、判定結果を転送部16へ通知する。
受領部15は、判定部14によって配車指示を受領すると判定された場合に、かかる配車指示を受領する。また、受領部15は、受領した配車指示の宛先(図4参照)が自車両であるか否かを判定する。
受領部15は、受領した配車指示の宛先が自車両であった場合には、受領した配車指示を動態表示部17へ出力する。一方、受領部15は、受領した配車指示の宛先が他車両であった場合に、他車両に対してかかる配車指示を受領した旨を通知する。なお、受領部15の具体的な処理内容については図7を用いて後述する。
転送部16は、判定部14によって配車指示を受領しないと判定された場合に、受信した配車指示を他車両へ転送する。たとえば、転送部16は、全ての他車両へ配車指示を転送する。これにより、配車指示が間違っていた場合に、配車指示を適切な他車両へ確実に転送することができる。
なお、転送部16は、必ずしも配車指示を全ての他車両へ転送する必要はなく、転送する他車両の数を絞ってもよい。たとえば、転送部16は、順位決定部13によって決定された優先順位に基づいて、特定の車両へ配車指示を転送する。
具体的には、転送部16は、かかる優先順位が最も高い他車両へ配車指示を転送する。これにより、転送時の通信データ量を抑えることができる。なお、転送部16は、優先順位が最も高い他車両のみに限定されず、優先順位の上位複数台へも配車指示を転送してもよい。
動態表示部17は、受領部15によって受領された配車指示に従って、動態の表示を変更するとともに、更新部11へ現在の動態および動態が変化した時刻を示す情報を出力する。
具体的には、動態表示部17は、たとえば操作ボタン等の操作部を有し、配車指示の受領を乗務員に通知してから所定時間以内に、乗務員が迎車可能か否かを操作部への操作により受け付ける。動態表示部17は、所定時間以内に乗務員から操作ボタンへの操作があった場合に、動態の表示を「空車」から「迎車」へ変更する。
一方、動態表示部17は、所定時間以内に乗務員から操作ボタンへの操作がなかった場合に、配車指示を受領しない旨を転送部16へ通知する。このとき、転送部16は、たとえば優先順位が自車両の次に高い他車両へ配車指示を転送する。
これにより、受領部15が配車指示を一旦は受領したものの、乗務員が休憩中などで配車指示に対応できない場合に、配車指示を他車両へ転送することができる。
次に、図6Aおよび図6Bを用いて、順位決定部13の処理内容について具体的に説明する。図6Aおよび図6Bは、順位決定部13の処理内容を示す図である。図6Aには、中央分離帯Lによって区切られた2車線を車両C1および車両C2が対向して走行している場面を示す。
ここで、車両C2が場所Pへの配車指示を受信したとする。このとき、図6Aに示すように、車両C2は車両C1より場所Pまでの距離が近い。ところが、車両C2は、中央分離帯Lがあるため、場所Pに直接行けず、迂回する必要があり、車両C1よりも到着までに時間がかかってしまう。
そこで、順位決定部13は、車両C1、C2の走行車線を考慮して優先順位を決定することとした。具体的には、順位決定部13は、場所P側の走行車線を走行する車両C1の優先順位を車両C2より高くすることとした。なお、順位決定部13は、たとえばナビゲーション装置から走行車線を取得することができる。
つまり、順位決定部13は、単純に場所Pまでの直線距離ではなく、走行中の車線から場所Pまでの走行経路を予測し、予測した走行経路が短いほど優先順位を高くする。これにより、場所Pまでの到着時間が短い車両Cへ配車指示を転送することができる。
また、順位決定部13は、車両Cの走行車線以外に、特定の領域における待機時間を考慮して優先順位を決定してもよい。かかる点について図6Bを用いて説明する。図6Bでは、3台の車両C3、C4およびC5が駅前の待機場所で待機している場面を示す。
なお、かかる待機場所における待機時間は、長い順に車両C3、車両C4、車両C5とする。また、待機時間は、状況情報21に記憶される「動態(変化時刻)」の時刻に基づいて算出することができる。
ここで、待機場所とは異なる場所への配車を指示する配車指示があったとする。かかる場合に、順位決定部13は、特定の領域内、つまり駅前の待機場所に存在する車両C3、C4およびC5のうち、待機時間が長いほど優先順位を高くする。
すなわち、図6Bにおける優先順位は、高い順に車両C3、車両C4、車両C5となる。このように、順位決定部13は、車両Cの待機時間を考慮することで、平等に配車指示を転送することができる。
次に、図7を用いて、複数の車両Cへ配車指示を送信した場合の処理内容について具体的に説明する。図7は、複数の車両Cへ配車指示を送信した場合の処理内容を示す図である。図7では、説明の便宜上、車両C6および車両C7の現在の位置を地図に示す。
また、かかる地図には、配車指示により指定された場所Pを示す。ここで、外部装置50の配車部51bは、車両C6を宛先とする配車指示を車両C6へ送信する。
このとき、外部装置50は、同じ配車指示をたとえば場所Pから所定距離内に存在するすべての他車両(図7では車両C7)を送信対象とし、かかる送信対象である車両C7へも併せて送信する。つまり、車両C7は、宛先が他車両(車両C6)である配車指示の受信および受領を行う。
なお、送信対象となる場所Pからの所定距離は、固定距離としてもよく、たとえば車両C7(宛先となる車両)に応じた距離としてもよい。
本来、外部装置50の配車部51bは、車両C6と車両C7との位置関係からすれば、車両C7を宛先とすべきである。ところが、外部装置50に記憶される状況情報52bの更新遅れ等があった場合に、古い状況情報52bに基づいて宛先を決定するため、図7のように間違った配車指示が送信されることがある。
そこで、外部装置50によって宛先でない車両C7へも配車指示が送信された場合に、車両C7の車載通信装置1側で配車指示を修正する。具体的には、車載通信装置1の受領部15(車両C7側)は、判定部14によって受領すると判定された場合に、配車指示の宛先が自車両であるか他車両であるかを判定する。
そして、受領部15(車両C7側)は、配車指示の宛先が他車両(車両C6)であった場合、配車指示を車両C7が受領した旨を車両C6へ通知する。このとき、受領部15は、外部装置50へも同様の旨を通知しておく。
つまり、受領部15(車両C7側)は、外部装置50から送信された配車指示の宛先が間違いであることを車両C6へ通知する。これにより、たとえば車両C6が誤って配車指示を受領することを防止できる。
次に、図8を用いて、実施形態に係る車載通信装置1が実行する受領処理の処理手順について説明する。図8は、実施形態に係る車載通信装置1が実行する受領処理の処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、受信部12は、指定された場所への配車を指示する配車指示を外部装置50から受信する(ステップS101)。つづいて、順位決定部13は、記憶部20に記憶された状況情報21に基づき、配車指示を受領する自車両および他車両の優先順位を決定する(ステップS102)。
つづいて、判定部14は、記憶部20に記憶された状況情報21に基づき、受信部12によって受信された配車指示を受領するか否かを判定する(ステップS103)。
受領部15は、判定部14によって配車指示を受領すると判定された場合(ステップS103、Yes)、配車指示を受領する(ステップS104)。動態表示部17は、受領した配車指示を乗務員へ通知する(ステップS105)。
動態表示部17は、所定時間内に、乗務員からボタン操作等の所定の操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。受領部15は、動態表示部17が乗務員から所定の操作を受け付けた場合(ステップS106、Yes)、宛先が自車両であるか否かを判定する(ステップS107)。
つづいて、受領部15は、宛先が自車両であった場合(ステップS107、Yes)、処理を終了する。一方、ステップS103の判定処理において、転送部16は、判定部14によって配車指示を受領しないと判定された場合(ステップS103、No)、配車指示を他車両へ転送する(ステップS108)。
また、ステップS106の判定処理において、転送部16は、動態表示部17が乗務員から所定の操作を受け付けない場合(ステップS106、No)、処理をステップS108へ移行する。
また、ステップS107の判定処理において、受領部15は、宛先が自車両ではない、つまり宛先が他車両であった場合(ステップS107、No)、他車両に対して自車両が配車指示を受領する旨を通知して(ステップS109)、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係る車載通信装置1は、記憶部20と、受信部12と、判定部14と、転送部16とを備える。記憶部20は、自車両および他車両の現在の状況を示す状況情報21を記憶する。受信部12は、指定された場所への配車を指示する配車指示を受信する。判定部14は、記憶部20に記憶された状況情報21に基づき、受信部12によって受信された配車指示を受領するか否かを判定する。転送部16は、判定部14によって配車指示を受領しないと判定された場合に、配車指示を他車両へ転送する。これにより、低コストで配車指示を適切な車両へ送信することができる。
なお、上述した実施形態では、配車システム100は、車載通信装置1と外部装置50とを備える構成としたが、配車システム100がさらにサーバ装置を備えることとしてもよい。かかる点について、図9を用いて説明する。
図9は、実施形態の変形例に係る配車システム100の概要を示す図である。図9に示すように、変形例に係る配車システム100は、センタ60と、車載通信装置1と、外部装置50とを備える。
センタ60は、サーバ装置61と、大規模データベース62とを備える。また、センタ60は、複数のタクシー会社の配車システム100に接続され、各タクシー会社へ配車サービスを提供する。
大規模データベース62は、複数のタクシー会社が有する全タクシーの状況情報21や電話帳データから取得した全ての利用者の利用者情報52aに加え、タクシー会社毎の配車サービスのプログラムの情報を含む。
サーバ装置61は、大規模データベース62を使用して、各タクシー会社から送信される配車指示に対して適切な車両Cを決定し、配車指示を送信する。つまり、サーバ装置61は、外部装置50に比べて処理能力が高い装置で構成される。
このため、通常時、つまりサーバ装置61に障害が発生していない場合には、外部装置50は、サーバ装置61を介して各車両Cへ配車指示を送信する。一方、サーバ装置61に障害が発生した場合には、外部装置50は、サーバ装置61を介さずに各車両Cへ直接配車指示を送信する。
つまり、変形例に係る配車システム100では、通常時と障害発生時とで、配車指示の送信元を切り替えることで、外部装置50の処理負荷を抑えることができる。また、変形例に係る配車システム100では、センタ60での障害発生時でも配車業務を継続することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車載通信装置
10 制御部
11 更新部
12 受信部
13 順位決定部
14 判定部
15 受領部
16 転送部
17 動態表示部
20 記憶部
21、52b 状況情報
50 外部装置
51 制御部
51a 受付部
51b 配車部
52 記憶部
52a 利用者情報
52c 明細情報
30、53 通信インタフェース
60 センタ
61 サーバ装置
62 大規模データベース
100 配車システム

Claims (6)

  1. 自車両および他車両の現在の状況を示す状況情報を記憶する記憶部と、
    指定された場所への配車を指示する配車指示を受信する受信部と、
    前記記憶部に記憶された前記状況情報に基づき、前記受信部によって受信された前記配車指示を受領するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記配車指示を受領しないと判定された場合に、当該配車指示を前記他車両へ転送する転送部と
    を備えることを特徴とする車載通信装置。
  2. 前記記憶部に記憶された前記状況情報に基づき、前記自車両および前記他車両が前記配車指示を受領する優先順位を決定する順位決定部をさらに備え、
    前記判定部は、
    前記順位決定部によって決定された前記優先順位が最も高い車両が前記他車両であった場合に、前記配車指示を受領しないと判定し、
    前記転送部は、
    前記優先順位が最も高い前記他車両へ前記配車指示を転送すること
    を特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。
  3. 前記判定部によって前記配車指示を受領すると判定された場合に、前記配車指示を受領する受領部をさらに備え、
    前記受領部は、
    受領した当該配車指示の宛先が前記他車両であった場合に、前記他車両に対して当該配車指示を前記自車両が受領した旨を通知すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の車載通信装置。
  4. 前記状況情報は、特定の領域内に存在する前記自車両および他車両の待機時間を含み、
    前記順位決定部は、
    前記待機時間が長いほど前記優先順位を高くすること
    を特徴とする請求項2に記載の車載通信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の車載通信装置と、
    前記状況情報を記憶するとともに、前記状況情報に基づいて前記配車指示を前記車載通信装置へ送信する外部装置と、
    を備えることを特徴とする配車システム。
  6. 自車両および他車両の現在の状況を示す状況情報を記憶する工程と、
    指定された場所への配車を指示する配車指示を受信する工程と、
    記憶した前記状況情報に基づき、受信した前記配車指示を受領するか否かを判定する工程と、
    前記配車指示を受領しないと判定した場合に、当該配車指示を前記他車両へ転送する工程と
    を含むことを特徴とする車載通信方法。
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