JP2017049155A - 機械部品の状態自動判定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 固有情報の状態判定を精度良く行え、またセンサユニットを繰り返し脱着した場合でも、常に同じ位置に取付けることができて、取付誤差による測定データのばらつきを抑えられると共に、センサユニットが実装されたままで運転されることが回避できるようにする。【解決手段】 固有情報記憶手段4を有し機械部品1に固定されたステー3と、このステー3に着脱可能であり機械部品1の状態量を測定するセンサ6および固有情報の読取り装置7を有するセンサユニット2とを備える。センサユニット2から測定データおよび固有情報を受信する通信装置21およびその受信した情報を通信網へ送信する通信処理部21Aを有する情報端末8と、データサーバ9とを備える。前記固有情報から選定した判定用情報用いて機械部品1の状態についての判定を行う状態判定部33を設ける。情報端末8に、センサユニットの取り外し忘れの警告を行う警告手段27を設ける。【選択図】 図2

Description

この発明は、車両用軸受や周辺部品等の機械部品の状態を判定し、故障起因の支障を未然に防止する技術、特にそのセンサユニットをより安全に利用することを配慮した機械部品の状態自動判定システムに関する。
従来、鉄道車両や風車などの産業分野においては、軸受やその周辺部品に振動センサ、回転センサ、温度センサなどを設置し、その運転状態を監視する常設タイプの監視システムが提案されている。(特許文献1)
また、専用センサで検出したデータをスマートフォンなどの携帯情報端末器を使用し、サーバ等でデータ処理や記憶をし、過去のデータと比較することで状態監視をするハンディタイプの測定システムが提案されている。(特許文献2)
この他に、センサで検出したデータを、携帯情報端末機等を経由してサーバに送信し、ユーザーインターフェース機能を複数のパーソナルコンピュータに配置し、測定データ、解析手段、診断結果を共有化するシステムが提案されている。(特許文献3)
データ解析プログラムと判定基準データと判定プログラムをユーザの情報処理端末にダウンロードしておき、情報処理端末で測定データの診断処理を実施するシステムについても提案されている。(特許文献4)。
特開2012−042338号公報 特開2013−228352号公報 特許第4210604号公報 特許第3858977号公報
現在、軸受の点検に関しては、外観、ゴリ感、異音等、整備士の五感に頼った主観的判断が一般的であり、診断基準にばらつきがある為、整備不良原因による故障が撲滅出来ない。この課題に対し、状態判断の高精度化に向け、定量判断可能なメンテナンスツールのニーズがあり、上述の従来技術等が提案されている。しかし、従来技術には以下の課題がある。
機械部品における固定部での測定の場合、外乱の大きな環境下では、外乱の影響を受け易い。( 特許文献1、2、3、4)
エンジン補機等の様に、起振源( エンジン) の近くに複数の可動部が存在し、各々がベルト等で接続されている装置の場合、外乱の影響が大きい為、測定対象に出来る限り近い位置で測定をする必要がある。また、可動部の状態を検知する場合、直接可動部での計測が有効であるが具体的な方法が明示されていない。( 特許文献1、2、3、4)
測定機を複数の測定対象に利用する場合、対象が変わる度に、名称、測定条件(測定対象の諸元) 等の設定を変更しなければならない。(特許文献1、2、3、4)
この場合の懸念点として、データ共有に際して名称設定ルール化等が必要、設定/ 選択ミス、情報上書き/ 喪失、等の課題がある
また、診断結果表示にパーソナルコンピュータ(以下「PC」と略称する)が必要であり、測定現場で結果を確認する場合には、測定用携帯端末とPCをセットで、測定および診断を実施しなければならない。(特許文献3)
上記課題を解決する手段として、機械部品の測定部にステーを設け、センサユニットの固定状態を常に同じに保つ脱着タイプを提案している(特願2014−211676号)。しかし、センサユニットを取り忘れる恐れがある。
この発明の目的は、固有情報の状態判定を精度良く行え、またセンサユニットを繰り返し脱着した場合でも、常に同じ位置に取付けることができて、取付誤差による測定データのばらつきを抑えられると共に、短時間での測定準備が可能となり、かつセンサユニットが実装されたままで運転されセンサユニットが外れて他部品と接触することが防げる機械部品の状態自動判定システムを提供することである。
この発明の機械部品の状態自動判定システムは、機械部品1の固有情報を記憶した固有情報記憶手段4を有し前記機械部品1に固定されたステー3と、このステー3に着脱可能であり前記機械部品1の状態量を測定するセンサ6および前記固有情報記憶手段4から前記固有情報を読み取る読取り装置7を有するセンサユニット2と、このセンサユニット2から前記状態量の測定データおよび前記固有情報を受信する通信装置21およびその受信した前記固有情報を通信網51へ送信する通信処理部21Aを有する情報端末8と、この情報端末8に前記通信網51を介して接続され前記情報端末8から受信した前記固有情報から前記機械部品1の状態判定に用いる判定用情報を選定するデータサーバ9とを備え、前記選定された判定用情報を用いて前記測定データから前記機械部品1の状態についての判定を行う状態判定部33,43を前記データサーバ9および前記情報端末8のいずれか一方に設け、前記情報端末8に、前記ステー3と前記センサユニット2との接続有無の情報である接続状態情報より、接続有りの場合にセンサユニット2の取り外し忘れの警告を行う警告手段27を設けた。
この構成によると、センサユニット2のセンサ6で機械部品1の状態量を測定し、前記状態判定部33,43により、前記状態量の測定データから機械部品1の状態を判定することができる。
ステー3を常設することでセンサユニット2の取付け位置が安定し、取付け誤差による測定データのバラつきを抑えると共に短時間での測定準備が可能となる。機械部品1に直接にはセンサ3を取付けが出来ない場合でも、機械部品1、特にその可動部の測定対象の状態を検知出来るセンサ6を備えたセンサユニット2を実装出来る。
ステー3に固有情報記憶手段4を設置したため、測定対象の把握が容易になり、短時間での測定準備が可能となる。データの蓄積や過去データの検索が容易となる。部位が特定出来ることで、機械部品1の品番毎でなく、部位毎での環境に応じた異常判断の閾値を設定する事が出来る。そのため、外乱を加味した高精度判別も可能となる。
また、センサユニット2は、測定が終了すると、通常運転に備えてステー2から取り外しておくが、センサユニット2の取り外し忘れの警告を行う警告手段27を情報端末8に設けたため、センサユニット2を実装したままで、機械部品1を備えた自動車や産業機器等の走行や稼働が行われることが防ぐことができ、稼働中にセンサユニット2がステー3から外れ、稼働中の他部品との接触することが防げる。前記警告手段27は、前記ステー3とセンサユニット2との接続状態情報より判断するため、センサユニット2の外し忘れの判定が、簡単かつ確実に行える。前記接続状態情報は、いわば接続確認信号である。
なお、情報端末8により、測定セットアップから診断結果の閲覧までの対応を可能な構成としてもよい。
前記接続状態情報は、前記固有情報に含まれていても良い。
前記固有情報記憶装置4を読み取るときに、例えば、その固有情報が読み取れたか否か、または固有情報記憶装置4が存在するか否か等の2値信号等が得られる。そのような信号を、前記接続状態情報として前記固有情報に含ませる。
このように、固有情報の読み取りの過程で生じる信号を接続状態情報に利用することにより、簡単な構成および処理により、ステー3とセンサユニット2との接続状態の確認が行える。
前記情報端末8の前記通信処理部21Aは、前記センサユニット2から受信した前記測定データを、前記通信網51を介して前記データサーバ9へ送信する機能を有し、前記データサーバ9は、前記状態判定部33を有し、この状態判定部33で判定した結果を前記情報端末8またはこの情報端末8とは別の端末52へ送信する通信処理部36を有する構成としても良い。
データサーバ9は、情報端末8に比べて高速処理が可能なコンピュータを用いることができるため、データサーバ9に前記状態判定部を設けることで、機械部品1の状態の判定をより精度良く行うことができる。
この場合に、前記データサーバ9は、前記接続状態情報が接続有りの場合は、前記状態判定部33による前記状態判定の結果に代えて、または前記判定の結果と共に、警告通知を前記情報端末8へ送信する警告通知手段61を有し、前記情報端末8の前記警告手段27は、前記警告通知に応答して前記取り外し忘れの警告を行うようにしても良い。
データサーバ9から、状態判定の結果に代えてまたは結果と共に前記警告通知が行われると、情報端末8は、前記警告手段27を専用の手段として設けなくても、データサーバ9からの状態判定の結果を表示する手段によって前記取り忘れの警告を行うことができる。
この発明において、前記情報端末8は、前記接続状態情報を検知可能な接続検知手段28を有し、この接続検知手段28の検知結果により前記警告手段27が前記警告を行うようにしても良い。
前記情報端末8がセンサユニット2との接続状態の検知可能な手段を有していると、前記警告手段27が簡単な構成で済む。
この発明において、前記固有情報記憶手段4は、電子タグ、一次元のバーコード、および二次元バーコードのいずれかであっても良い。
これら電子タグ、一次元バーコード、二次元バーコード(例えばQRコード(登録商標)等であると、一般的な読取り装置7を用い、ある程度多くの固有情報を読み取ることができる。
この発明において、前記センサユニット2に、前記状態量を測定するセンサ6として加速度センサ6aを実装し、前記機械部品1の測定対象部の振動を測定するようにして良い。
機械部品1の異常の多くは、振動によって検出できる。特に、軸受等の回転部品は振動によって異常をある程度精度良く検出できる。
この発明において、前記センサユニット2に、前記状態量を測定するセンサ6として回転センサまたはジャイロセンサ6bを実装し、前記機械部品1の測定対象部の回転を測定するようにしても良い。
機械部品1が回転する部分を有する場合、その回転を検出したい場合が多くあるが、回転センサまたはジャイロセンサ6bがセンサユニット2に設けられていると、簡単に検出することができる。
この発明において、前記ステー3は、前記機械部品1における回転体の回転中心に固定されたものであっても良い。
機械部品1が回転体を有する場合、その回転体の回転中心にステー3が固定されることで、安定してセンサユニット2を取り付けることができる。
この発明において、前記センサユニット2は、前記情報端末8と通信する無線通信装置18を有する構成であっても良い。
センサユニット2が無線通信装置18を有すると、情報端末8と配線を接続することなく、状態量の測定データを送信でき、また機械部品1の回転部分等の可動部にステー3が取付けられる場合も、通信が行い易い。
この発明において、前記センサユニット2が演算処理手段62を有していても良い。センサユニット2が演算処理手段6を有していると、測定したデータを送信に適した形態に変換したり、あるいは測定条件を設定して必要時に測定を行うようにする等の処置が図れる。
この発明において、前記情報端末8は、汎用のOSを有しアプリケーションソフトウェアをインストール可能であっても良い。この場合、汎用の情報端末8を用い、専用のソフトウェアをインストールすることで、その汎用の情報端末8を専用端末と同様に使用することが可能となる。なお、アプリケーションソフトウェアのインストールは、通信網51を介して適宜のサイトからダウンロードし、インストールするようにしても、フラッシュメモリ等の可搬の記憶媒体等からインストールするようにしても良い。
この発明において、前記データサーバ9は、このデータサーバ9が備える前記通信処理部36によりアクセス制限の設定が可能であるようにしても良い。アクセス制限のある情報端末8等だけをアクセス可能とすることで、情報の秘密の保持や、アクセス量の制限が行える。
この発明において、前記データサーバ9は、周波数解析を含む信号処理が可能なデータ解析部34を有するようにしても良い。周波数解析等の信号処理を行うと、特に、振動データ等の状態量から、異常の原因や傾向の特定等が行える。
この発明において、前記データサーバ9は、前記状態判定部33を有し、この状態判定部33が異常であると判定した場合に、設定された送信先へ、電話、電子メール、およびソーシャルネットワークサイトの少なくとも一つに通知する通信処理部36を有するようにしても良い。
これら電話、電子メール、およびソーシャルネットワークサイトの少なくとも一つで通知するようにすると、利用者の使用が便利となる。
この発明において、前記データサーバ9は、前記状態判定部33を有し、かつこの状態判定部33の判定結果を前記情報端末8とは別の表示端末52へ送信する通信処理部36を有するようにしても良い。
管理の形態等により、機械部品1の近くに居る情報端末8の使用者とは別の者が、機械部品1の状態の判定結果を知りたい場合に、前記表示端末52へ送信するようにすることで、対応が可能となる。
この発明の機械部品1の状態自動判定システムは、機械部品の固有情報を記憶した固有情報記憶手段4を有し前記機械部品1に固定されたステー3と、このステー3に着脱可能であり前記機械部品の状態量を測定するセンサおよび前記固有情報記憶手段4から前記固有情報を読み取る読取り装置7を有するセンサユニット2と、このセンサユニット2から前記状態量の測定データおよび前記固有情報を受信する通信装置21およびその受信した前記固有情報を通信網51へ送信する通信処理部21Aを有する情報端末8と、この情報端末8に前記通信網51を介して接続され前記情報端末8から受信した前記固有情報から前記機械部品1の状態判定に用いる判定用情報を選定するデータサーバ9を備え、前記選定された判定用情報を用いて前記測定データから前記機械部品1の状態についての判定を行う状態判定部33を前記データサーバ9および前記情報端末8のいずれか一方に設け、前記情報端末8に、前記ステー3と前記センサユニット2との接続有無の情報である接続状態情報より、接続有りの場合にセンサユニット2の取り外し忘れの警告を行う警告手段を設けたため、機械部品の状態判定を精度良く行え、またセンサユニット2を繰り返し脱着した場合でも、常に同じ位置に取付けることができて、取付誤差による測定データのばらつきを抑えると共に、短時間での測定準備が可能となり、かつセンサユニット2が実装されたままで運転されセンサユニット2が外れて他部品と接触することが防げる。
この発明の第1の実施形態に係る機械部品の状態自動判定システムにおける機械部品、ステー、およびセンサユニットの例を示す断面図である。 同機械部品の状態自動判定システムの概念構成のブロック図である。 同機械部品の状態自動判定システムの処理を示すフローチャートである。 他の実施形態に係る機械部品の状態自動判定システムの概念構成のブロック図である。 さらに他の実施形態に係る機械部品の状態自動判定システムの概念構成のブロック図である。 さらに他の実施形態に係る機械部品の状態自動判定システムの概念構成のブロック図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1は、機械部品1に固定されたステー3にセンサユニット2を取付けた状態の断面図、図2はこの機械部品の状態自動判定システムの概念構成を示すブロック図、図3は同システムの処理の流れ図である。
図2において、この状態自動判定システムは、機械部品1にステー3を固定し、このステー3に機械部品1の固有情報を記憶した固有情報記憶手段4を設ける。ステー3に着脱可能なセンサユニット2に、機械部品1の状態量を測定するセンサ6、および前記固有情報記憶手段4から前記固有情報を読み取る読取り装置7を設ける。このセンサユニット2から前記状態量の測定データおよび前記固有情報を受信する通信装置21およびその受信した情報を前記通信網51へ送信する通信処理部21Aを情報端末8に設け、データサーバ9に状態判定部33を設ける。情報端末8とデータサーバ9とで処理システム5が構成される。このようなシステムにおいて、センサユニット2の取り外し忘れの警告を行う警告手段27を情報端末8に設ける。
図1において、機械部品1は、この例では転がり軸受装置であり、具体的には自動車の補機におけるプーリ11を、転がり軸受12を介して固定の軸13に回転自在に支持した装置からなる。転がり軸受12は外輪回転であり、その回転側輪である外輪12bの外周面にプーリ11が嵌合している。転がり軸受12は、この例では密封型の玉軸受であり、内輪12aと外輪12bとの間にボールからなる転動体12cと、内外の軌道輪12a、12bの両端に位置するシール12dを有している。プーリ11には、転がり軸受12の端面を覆う端面カバー等の回転部品である構成部品14が取付けられている。前記ステー3は、構成部品14の外面に固定され、前記センサユニット2を保持する保持部3aの中心が、転がり軸受12の回転中心O上に位置している。
ステー3は、裏側面が前記可動部品14に接合される短い円柱状の座部3bと、この座部3bの表側面の中心から突出した軸状の保持部3aとでなる外形をしている。ステー3の断面形状は、中空軸型、半中空軸型、中空無型のどれであってもよい。ステー3の材質は、合成樹脂であっても金属であっても良い。ステー3と前記構成部品14との接合は、ネジ、接着材、磁気、溶接、ラビリンス形状、リング等のいずれの接合形態で接合されていても良い。
保持部3aは、図示の例ではセンサユニット2のケース15の底面15bがステー3の前記座部3bに接し、かつ前記底面に設けられた取付孔16に保持部3aが圧入状態、もしくはねじ、磁気、ラビリンス形状等で嵌合することで、センサユニット2を位置決めし、保持する。
なお、ステー3は、機械部品1における測定位置への取り付けが難しい場合、測定対象の機械部品1もしくは構成部品14と一体構造のステーとしても良い。
前記固有情報記憶手段4は、機械部品1に固有の固有情報を記憶した手段であり、RFID、1次元のバーコード、または2次元バーコード等からなる。2次元バーコードとしては、QRコード(登録商標)が用いられる。前記固有情報は、機械部品1に固有の情報であれば良いが、例えば、ステー3自身の型番やシリアルナンバー等の基本情報であっても良く、設置場所、使用開始日、機械部品1の種類であっても良く、さらに内部諸元や、その使用条件等を含んでいても良い。
センサユニット2は、前記状態検知センサ6および読取り装置7の他に、情報端末8と交信を行う無線通信装置18、バッテリー(図示せず)、およびA/D変換器(図示せず)を備えている。前記状態検知センサ6は、機械部品1の状態量を検出するセンサであり、一つであっても良いが、この例では図2のように複数、例えば振動測定を行う加速度センサ6a、および回転検出を行うジャイロセンサ6bまたは回転センサ(図示せず)が設けられている。状態検知センサ6は、この他に温度センサ(図示せず)を有していても良い。
状態検知センサ6はこの実施形態ではアナログで出力するセンサであり、測定データは前記A/D変換器でデジタル変換して無線で出力する。なお、センサユニット2は、測定データをアナログデータのまま有線で出力し、情報端末8(図2) でA/D変換しても良い。また状態検知センサ6にデジタル信号で出力するセンサを用いても良い。
センサユニット2を測定対象の機械部品1の可動部に設置する場合、スリップリング(図示せず)を用いた有線で情報端末8に送信するようにしても良い。前記バッテリーについては、電池式でも充電方式でも良い。
読取り装置7は、ステー3に設けられた固有情報記憶手段4が記憶した内容を、固有情報記憶手段4に非接触で、または接触して読み取る装置であり、センサユニット2がステー3に状態検出が可能な状態に保持された状態で固有情報記憶手段4を読み取り可能に設けられている。読取り装置7は、固有情報記憶手段4がRFIDである場合はタグリーダ、固有情報記憶手段4が1次元または2次元のバーコードである場合はバーコードリーダが用いられる。無線通信装置18は、情報端末8にセンサユニット2の識別データ等を付して前記測定データと共に、読み取った固有情報を送信する。無線通信装置18は、極近距離の無線通信が可能な装置であっても良い。
なお、前記センサユニット2が演算処理手段62(図6)を有していても良い。センサユニット2が演算処理手段を有していると、測定したデータを送信に適した形態に変換したり、あるいは測定条件を設定して必要時に測定を行うようにする等の処置が図れる。
図2において、情報端末8は、センサユニット2から測定データと固有情報を受け取り、通信網51にアクセスしてデータサーバ9に前記測定データおよび固有情報を送信する。情報端末8は、センサユニット2から無線または有線でデータ受信が可能な通信装置21を有し、インターネット等の通信網51には他の通信処理部21Aで接続されている。この通信処理部21Aは、無線で通信する手段であっても良い。情報端末8は、専用ソフトウェアで構成される端末側処理手段22を介して、液晶表示装置等の表示装置23の画面に関係データを表示させる。通信処理部21Aは、例えばデータサーバ9にアクセスし、測定対象の機械部品1の固有情報、過去測定データ、状態判定結果等を入手し表示装置23の画面で確認出来る。前記通信網51は、例えばインターネット等のコンピュータ通信網であり、Webブラウザ等で前記関係情報を閲覧可能である。
端末側処理手段22は専用ソフトウェアで構成され、センサユニット2およびデータサーバ9との情報通信、およびデータ表示等を制御する機能を備える。端末側処理手段22を構成する専用ソフトウェアは、データサーバ9からダウンロードおよびインストールされ、もしくはCDやDVD等の可搬の記憶媒体や、前記通信網51を構成するインターネット上の前記データサーバ9以外のホームページ、アプリサイト等から入手してインストールされる。情報端末8のOS(オペレーションプログラム)24は、このようなダウンロードおよびインストールが可能な機能を持つ。端末側処理手段22は、前記表示装置23の画面に、前記関係情報として、例えばステー3の固有情報や、センサユニット2の測定データ、前記データサーバ9から送信された状態判定結果や解析結果等を表示させる。
情報端末8は、この他に、センサユニット2をステー3から取り外す処理が行われていない場合に、その取り外し忘れの警告を行う警告手段27が設けられている。警告手段27は、前記ステー3と前記センサユニット2との接続有無の情報である接続状態情報より、接続有りの場合にセンサユニット2の取り外し忘れの警告を行う。
接続状態情報を前記情報端末8に認識させる構成として、情報端末8に、前記ステー3と前記センサユニット2との接続状態を検知可能な接続検知手段28を設け、この接続検知手段28が出力する接続状態情報により前記警告手段27が前記警告を行うようにしている。接続検知手段28は、具体的には、例えば前記のように固有情報が読み取り可能な状態であるか否かを監視することによって前記接続状態情報を得る。接続検知手段28は、前記警告手段27とは独立して設けられていても、また前記警告手段27の一部として設けられていても良い。なお、警告手段27および接続検知手段28は、例えば、前記端末側処理手段22の一部として構成されるが、明確のために、前記端末側処理手段22とは別のブロックで図示した。
上記のような接続検知手段28を情報端末8に設ける構成とする代わりに、前記データサーバ9に、前記接続状態情報が接続有りの場合は、前記状態判定部33による前記状態判定の結果に代えて、または前記判定の結果と共に、警告通知を前記情報端末8へ送信する警告通知手段61(図4)を設けても良い。その場合、前記情報端末8の前記警告手段27は、前記警告通知に応答して前記取り外し忘れの警告を行うようにする。
データサーバ9から、状態判定の結果に代えてまたは結果と共に前記警告通知が行われると、情報端末8は、前記警告手段27を専用の手動として設けなくても、データサーバ9からの状態判定の結果を表示する手段によって前記取り忘れの警告を行うことができる。
なお、図2において、情報端末8は、上記の他に、オペレータによる入力を行わせるタッチパネル等の入力手段25と、前記測定データおよび固有情報、前記態判定結果や解析結果等を記憶する情報記憶手段26を有する。
データサーバ9は、情報記憶部31、仕様データベース32、状態判定部33、データ解析部34、処理データ記憶部35、および通信処理部36を有している。
データサーバ9は、概要を説明すると、情報端末8からのデータを通信処理部36で受信し、情報記憶部31にて状態データを記憶し、前記固有情報を用いて、仕様データベース32に記憶された軸受や周辺部品、車両情報等から測定部位を判別する。情報記憶部31もしくは仕様データベース32もしくはその両方を利用して測定対象となる機械部品1に適合した信号処理条件と判定用情報を決定し、データ解析部34で解析する。解析結果は処理データ記憶部35に保存され、各部位毎の蓄積データを用いて判定用情報を設定することや更新することが可能である。状態判定部34により、解析結果と判定用情報および過去データとの比較により、状態を判定する。また、状態判定部34は、仕様データベース32の軸受や周辺部品の情報と解析結果を用いて、異常発生部位を推定する。解析結果および異常判定結果は、前記送信元の情報端末8等に転送する。
情報記憶部31は、状態測定を行った各機械部品1の状態測定データや判定結果やデータ解析結果等、部品履歴、および結果出力形式等についても記憶している。情報記憶部31は、固有情報に基づく測定条件、解析条件等が記憶されていても良い。
仕様データベース32は、機械部品1の諸元、例えば軸受諸元等が記憶されている。仕様データベース32には周辺部品諸元や、対象の機械部品1となる軸受が装備された部位の仕様等が記憶されていても良い。また、仕様データベース32および情報記憶部31のいずれかに、機械部品1の種類に応じた状態判定を行うための判定方法や閾値等の判定用情報等が記憶されている。
データ解析部34で、測定データの信号処理、周波数分析を行い、異常判定等の状態判定が容易に出来る信号にする。この周波数分析では、振動データの他に、測定した回転速度のデータを用いても良い。
状態判定部33は、データ解析部34の解析結果と過去データまたは予め設定された判定用情報等との比較等で、機械部品1の異常有無等の判定を行う。
処理データ記憶部35は、データ解析部34で行った解析結果や、状態判定部33で行った状態判定の結果を、機械部品1毎に履歴として記憶する。
表示端末52は、表示機能および通信機能を備えた情報端末であり、データサーバ9にアクセスし、測定対象の機械部品1の固有情報、過去測定データ、状態判定結果等の閲覧が可能である。例えばデータサーバ9内の通信処理部36から通信網51を介して、データサーバ9の情報を受信し、表示が可能である。この場合に通信処理部36は、権限を持つ登録された表示端末52やパスワード等でアクセス制限を行うようにしても良い。
データサーバ9の通信処理部36は、基本的には測定データを送信した情報端末8に状態判定の結果を送信し表示させるが、この測定データを送信した情報端末8の他に、登録されたアドレス等を持つ表示端末52に状態処理の結果等を送信する機能を備える。前記登録されたアドレス等を持つ表示端末52は、例えば軸受メーカの所定事業部の端末等である。
図3は、この状態自動判定システムが行う処理,作用を示したフローチャートである。 ステー3にセンサユニット2が取付けられ、センサユニット2の電源スイッチ(図示せず)がオンにされると、センサユニット2からステー3に固有情報の呼び出し信号(電波等)を発信し(白矢印、ステップS0)、前記信号にステー3に内蔵されたICタグからなる固有情報記憶手段4が反応して固有情報をセンサユニット2に送信する(ステップS1)。
センサユニット2は、検査する機械部品1の固有情報を受信すると(ステップS2)、内蔵された状態検知センサ6は、機械部品1の状態量を測定し(ステップS3)、その測定データは、無線通信装置18(図2参照)により前記固有情報と共に情報端末8に送信する(ステップS4)。
情報端末8は、測定データおよび固有情報をセンサユニット2から受信する(ステップS5)。その受信した測定データおよび固有情報は、通信網51を経由してデータサーバ9へ送信する(ステップS6)。なお、取り外し警告については後に説明する。
データサーバ9は、通信網51を経由して情報端末8から前記測定データと前記固有情報を受信し(ステップS7)、データサーバ9内の情報記憶部31および仕様データベース32で、前記固有情報から測定対象の機械部品1の情報(判定用情報、部品履歴、過去の測定データ等)を抽出し(ステップS9)、またデータ解析部34で前記測定データが信号処理される(ステップS8)。この信号処理として、上記測定データの解析、例えば周波数分析等を行う。
状態判定部33により、データ解析部34の解析結果と抽出された過去データまたは予め軸受諸元等から設定された判定用情報等との比較等で判定を行う(ステップS10)。例えば、上記測定データが上記判定用情報である閾値を超える場合は異常と判断し(ステップS12)、超えない場合は異常無しと判断する(ステップS13。また、上記測定データが過去データに対して異常傾向があるか否かを調べ(ステップS11)、異常傾向がない場合は異常無しと判断し(ステップS13)、異常傾向がある場合は異常と判断する(ステップS14)。
異常の場合は、表示端末52に「異常」との表示信号と状態判定の結果データを発信し、利用者に電話や、電子メール、SNS等で連絡を行う(ステップS15,S17)。異常なしの場合は表示端末52に「異常なし」との表示信号と結果データの発信を行う(ステップS16)。
警告(ステップS18〜S21)について説明する。上記一連の判定の前に、センサユニット2は、前記状態検知センサ6による測定が終了すると、通常運転に備えて、作業者等によって前記ステー3から取り外す。この取り外し後に、前記センサユニット2からステー3への前記呼び出し(ステップS0)の通信を行う。そのため、情報端末8で前記固有情報および状態量の測定データを受信するときに、ステー3とセンサユニット2とが接続されているか否かの情報である接続状態信号が得られる。この接続状態信号は、前記固有情報に含ませてある。
情報端末8の接続状態検知手段28は、センサユニット2から前記固有情報および測定データを受信したときに(ステップS5)、前記接続状態信号を抽出する(ステップS18)。この抽出した接続状態信号から接続有無を判断し(ステップS19)、接続有りの場合は警告手段27により取り外し忘れの警告を行う(ステップS20)。この警告は、情報端末8の表示画面に警告画像を表示し、または情報端末8が有するスピーカーにより警告音,警告音声を出力することで行う。接続無しの場合は、警告は行わない(ステップS21)。
この構成の機械部品1の状態自動判定システムによると、次の利点が得られる。
・機械部品1が固有情報記憶手段4を有し、センサユニット2が、状態検知センサ6および固有情報を読み取る読取り装置7を有する。そのため、センサユニット2で読み取った固有情報から機械部品1の特定が自動で行え、複数の機械部品1にこの状態自動判定システムが使用されても、機械部品1の特定のための入力操作が不要になり、入力ミスの撲滅も図れる。例えば上記のように、センサユニット2を希望の測定対象の機械部品1に取付け、スイッチ等により測定開始の指令を与えるだけで、何ら入力操作を行うことなく、自動でその測定対象の機械部品1に対応する判定用情報を選定し、異常判定等の定められた状態についての判定を適切に行うことができる。
・センサユニット2は機械部品1に着脱可能に取付けるようにしたため、単に測定子を押し付ける従来装置と異なり、測定結果の再現性、精度向上による判定の精度向上が得られる。また、測定の必要時のみセンサユニット2を機械部品1に取付ければ良く、機械部品1の使用の妨げにならない。
・特に、ステー3を常設するため、次の利点が得られる。センサユニット2の取付け位置が安定し、取付け誤差による測定データのバラつきを抑えると共に短時間での測定準備が可能となる。
・測定対象の機械部品1である車両用軸受やその周辺部品における固定部にセンサの取り付けが出来ない場合でも、ステー3を設けることによって、車両用軸受やその周辺部品の可動部に、測定対象の状態を測定出来るセンサを有するセンサユニット2を実装出来る。
・可動部にセンサユニット2を設置する場合であっても、可動部中心での測定により、外乱の影響を受け難く、高精度な測定が可能になる。
・ステー3に識別情報装置を設置する事で、測定対象の把握が容易になり、短時間での測定準備が可能、且つデータの蓄積や過去データの検索が容易となる。
・測定する部位が特定出来ることで、軸受品番毎でなく、部位毎での環境に応じた異常判定の閾値を設定する事が出来る。また、外乱を加味した高精度判定が行える。
・情報端末8により測定セットアップから診断結果の閲覧まで対応が可能となる。情報端末8がスマートフォン等の携帯型であっても良く、測定対象の機械部品1の近くで操作が行える。
・センサユニット2の取り外し忘れの警告を行う警告手段27を情報端末8に設けたため、センサユニット2を実装したままで、機械部品1を備えた自動車や産業機器等の走行や稼働が行われることが防ぐことができ、稼働中にセンサユニット2がステー3から外れ、稼働中の他部品との接触することが防げる。前記警告手段27は、前記ステー3とセンサユニット2との接続状態情報より判断するため、センサユニット2の外し忘れの判定が、簡単かつ確実に行える。
図5は、この発明における他の実施形態を示す。図1〜図3に示す実施形態では、データサーバ9でデータ解析および状態判定を行うようにしたが、図5の例では、情報端末(情報/表示端末)8Aでデータ解析および状態判定を行う構成とされ、また情報端末8Aは、情報の表示機能を有する情報/表示端末とされている。
具体的には、前記処理システム5が前記情報端末8Aとこの情報端末8Aに通信網51で接続されたデータサーバ9とでなるが、前記情報端末8Aは前記センサユニット2から前記測定データおよび前記固有情報を得て前記固有情報を前記データサーバ9へ送信する通信処理部21Aと、データ解析部44と、状態判別部43とを有する。前記データサーバ9は、前記固有情報に対応して機械部品の仕様情報を記憶した仕様データベース32と、前記情報端末8から送信された前記固有情報により前記機械部品1の自動識別および前記仕様情報の選定を行って前記情報端末8Aへ送信する通信処理部36とを有し、前記情報端末8Aの前記データ解析部44および状態判別部43は、前記データサーバ9から送信された前記仕様情報を用い、前記センサユニット2から得た前記測定データにより解析および前記状態の判定をそれぞれ行う。
近年の情報端末は、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等の携帯型の端末であっても、演算処理機能が飛躍的に向上しており、十分な精度、処理速度で異常判別等の状態判別の処理が行える。しかし、判定用情報や過去データ等の判定用情報は、複数の機械部品1に使用する場合、膨大なデータ量となり、手元の情報端末8Aに記憶しておくことは難しく、また無駄も多い。そのため、上記のように判定用情報はデータサーバ9に記憶しておいてデータサーバ9から情報端末8Aへ送信するようにし、すなわちデータサーバ9を単にデータベースとして利用し、情報端末8Aではその状態判別の処理だけを行うようにすることで、情報端末8の高度な処理機能を効果的に利用し、データサーバ9の負担やデータサーバ9の使用費用を低減しつつ、状態判別が行える。
この実施形態においても、前記データサーバ9は前記機械部品1につきデータ解析および状態判別を行った結果を前記機械部品1の履歴の情報として記憶する情報記憶部31を有し、前記データサーバ9は、前記機械部品1の前記履歴の情報を用いて前記状態判定を行う機能を有するようにしている。
機械部品1の種類毎の機械部品諸元から定まる判定用情報で異常判定等の状態判定を行って正常であっても、その個体についての過去の判定情報を用いて判定すると異常になる場合がある。そのため、種類別状態判定に加えて履歴情報による状態判定を行い、両判定の結果から総合判定を行うことで異常判定等の判定の精度が向上する。
その他の構成,効果は図1〜図3に示す第1の実施形態と同様である。
なお、前記データサーバ9が図1〜4の実施形態のように前記データ解析および前記状態の判定を行う機能を有し、前記情報端末8が、設定条件に応じて、前記データ解析および前記状態の判定を情報端末8で行うかデータサーバ9に行わせるかを切り換える機能を有していても良い。
なお、この状態自動判定システムによる判定対象となる機械部品1は、例えば車両用軸受や、その周辺部品である。
車両用軸受としては、オルタネータ用軸受、セルモータ用軸受、ウォータポンプ用軸受、油圧ポンプ用軸受、ファンカップリング用軸受、コンプレッサ用軸受、スーパーチャージャー用軸受、ターボチャージャー用軸受、アイドラープーリ用軸受等が挙げられる。
周辺部品としては、軸受軸、ナット、プーリカバー、ベルト、オルタネータ、セルモータ、ウォータポンプ、油圧ポンプ、ファンカップリング、コンプレッサ、スーパーチャージャー、ターボチャージャー、アイドラープーリ等が挙げられる。
判定対象となる機械部品1は、軸受やその周辺部品に限らず、各種の機械部品、特に転動体を有する機械部品1にこの発明状態自動判定システムが効果的に発揮される。転動体を有する機械部品1としては、ボールねじ装置や等速ジョイント等が挙げられる。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:機械部品
2:センサユニット
3:ステー
4:固有情報記憶手段
5:処理システム
6:状態検知センサ
7:読取り装置
8:情報端末
9:データサーバ
18:無線通信装置
21:通信装置
21A:通信処理部
27:警告手段
28:接続検知手段
31:情報記憶部
32:仕様データベース
33:状態判別部
34:データ解析部
35:データ記憶部
36:通信処理部
43:状態判定部
51:通信網
52:表示端末
61:警告通知手段
62:演算処理手段

Claims (16)

  1. 機械部品の固有情報を記憶した固有情報記憶手段を有し前記機械部品に固定されたステーと、このステーに着脱可能であり前記機械部品の状態量を測定するセンサおよび前記固有情報記憶手段から前記固有情報を読み取る読取り装置を有するセンサユニットと、このセンサユニットから前記状態量の測定データおよび前記固有情報を受信する通信装置およびその受信した前記固有情報を通信網へ送信する通信処理部を有する情報端末と、この情報端末に前記通信網を介して接続され前記情報端末から受信した前記固有情報から前記機械部品の状態判定に用いる判定用情報を選定するデータサーバとを備え、前記選定された判定用情報を用いて前記測定データから前記機械部品の状態についての判定を行う状態判定部を前記データサーバおよび前記情報端末のいずれか一方に設け、前記情報端末に、前記ステーと前記センサユニットとの接続有無の情報である接続状態情報より、接続有りの場合にセンサユニットの取り外し忘れの警告を行う警告手段を設けた機械部品の状態自動判定システム。
  2. 請求項1に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記接続状態情報は、前記固有情報に含まれる機械部品の状態自動判定システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記情報端末の前記通信処理部は、前記センサユニットから受信した前記測定データを前記通信網を介して前記データサーバへ送信する機能を有し、前記データサーバは、前記状態判定部を有し、この状態判定部で判定した結果を前記情報端末またはこの情報端末とは別の端末へ送信する通信処理部を有する機械部品の状態自動判定システム。
  4. 請求項3に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記データサーバは、前記接続状態情報が接続有りの状態を示す場合は、前記状態判定の結果に代えて、または結果と共に、警告通知を前記情報端末へ送信する警告通知手段を有し、前記情報端末の前記警告手段は、前記警告通知に応答して前記取り外し忘れの警告を行う機械部品の状態自動判定システム。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記情報端末が、前記接続状態情報を検知可能な接続検知手段を有し、この接続検知手段の検知結果に応じて前記警告手段が前記警告を行う機械部品の状態自動判定システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記固有情報記憶手段は、電子タグ、一次元のバーコード、および二次元バーコードのいずれかである機械部品の状態自動判定システム。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記センサユニットに、前記状態量を測定するセンサとして加速度センサを実装し、前記機械部品の測定対象部の振動を測定する機械部品の状態自動判定システム。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記センサユニットに、前記状態量を測定するセンサとして回転センサまたはジャイロセンサを実装し、前記機械部品の測定対象部の回転を測定する機械部品の状態自動判定システム。
  9. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記ステーは、前記機械部品における回転体の回転中心に固定された機械部品の状態自動判定システム。
  10. 請求項9に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記センサユニットは、前記情報端末と通信する無線通信装置を有する機械部品の状態自動判定システム。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記センサユニットが演算処理手段を有する機械部品の状態自動判定システム。
  12. 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記情報端末は、汎用のOSを有しアプリケーションソフトウェアをインストール可能である機械部品の状態自動判定システム。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記データサーバは、このデータサーバが備える前記通信処理部によりアクセス制限の設定が可能である機械部品の状態自動判定システム。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記データサーバは、周波数解析を含む信号処理が可能なデータ解析部を有する機械部品の状態自動判定システム。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記データサーバは、前記状態判定部を有し、この状態判定部が異常であると判定した場合に、設定された送信先へ、電話、電子メール、およびソーシャルネットワークサイトの少なくとも一つで通知する通信処理部を有する機械部品の状態自動判定システム。
  16. 請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の機械部品の状態自動判定システムにおいて、前記データサーバは、前記状態判定部を有し、かつこの状態判定部の判定結果を前記情報端末とは別の表示端末へ送信する通信処理部を有する機械部品の状態自動判定システム。
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