JP2017001976A - エアゾール製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水と油性溶媒と親油性液化ガスとを含むエアゾール組成物がエアゾール容器に充填されたエアゾール製品であり、エアゾール組成物の液相は、水層を含む少なくとも3層に分離し、水層は、水と、乳化剤と、親油性液化ガスの一部とを含み、水と前記親油性液化ガスとが乳化した乳化層を含み、エアゾール容器は、液相を、順次1層ずつ外部に噴射する噴射機構を備える、エアゾール製品。
【選択図】図1
Description
エアゾール組成物は、エアゾール容器に加圧充填される内容物であり、エアゾール容器内において、気相と液相とを構成する。エアゾール組成物は、水と乳化剤と油性溶媒と親油性液化ガスとを含む。気相は、気化した親油性液化ガスから主に構成される。液相は、水と、油性溶媒と、液化している親油性液化ガスとから主に構成される。液相には、後述する任意成分が適宜配合されてもよい。液相を構成するエアゾール組成物は、少なくとも3層以上に分離する。以下、それぞれの構成について説明する。
水は、水層を構成する主な液体成分である。水は、乳化剤および任意成分を溶解または分散させ、親油性液化ガスの液相と乳化し、水層を構成する。水としては、精製水、イオン交換水、生理食塩水、海洋深層水等が例示される。
乳化剤は、水層を構成する成分である。乳化剤は、水層において、水と後述する親油性液化ガスの一部とを乳化させ、乳化層を形成するために配合されている。これにより、得られる水層は、液化ガスが包含されることとなる。そのため、水層を構成するエアゾール組成物は、たとえばフォーム状に噴射され得る。また、乳化剤により、水層は、適度な粘性が付与され得る。これにより、乳化層は、噴射前において比較的安定に形成され得る。
油性溶媒は、後述する油層を構成する主たる液体成分である。油性溶媒は単独で、または後述する親油性液化ガスや親油性の任意成分を溶解した状態で油層を構成する。油性溶媒としては、親水基を含まない親油性油分と親水基(水酸基、カルボキシル基等)を含む親水性油分とに大別され、親油性油分を用いることが好ましい。これにより、液相は、2層以上の油層が形成されやすく、噴射状態を変化させやすい。
親油性液化ガスは、エアゾール容器内では蒸気圧を有する液体であり、一部が気化して気相を構成し、残部が液相を構成する。液相を構成する親油性液化ガスは、多くが油性溶媒とともに油層を構成し、一部が乳化剤によって水と乳化され、水層(乳化層)を構成する。
次に、本実施形態のエアゾール組成物に配合し得る任意成分について説明する。本実施形態のエアゾール組成物は、所望により、各種任意成分を配合し得る。任意成分は液相を構成するそれぞれの層に対する溶解性に応じて適宜選択し得る。これにより、たとえば溶解性の異なる複数の任意成分を別個に配合して同時に吐出することができる。
エアゾール容器は、上記成分を含むエアゾール組成物を加圧充填するための容器である。エアゾール容器内において、エアゾール組成物の液相は、3層以上に分離し得る。図1は、本実施形態のエアゾール製品1の模式的な断面図である。エアゾール製品1は、エアゾール組成物と、エアゾール組成物が加圧充填されたエアゾール容器2と、噴射部材3とを主に含む。
エアゾール容器2は、上記エアゾール組成物が加圧充填される容器本体4と、容器本体4に取り付けられるエアゾールバルブ5(噴射機構の一例)とを主に備える。以下、それぞれの構成について説明する。なお、エアゾール容器2および後述する噴射部材3の構成は特に限定されない。エアゾール容器2および噴射部材3は、いずれも上記エアゾール組成物を充填でき、適切に噴射できる構成であればよい。そのため、以下に示されるエアゾール容器2および噴射部材3の構成は例示であり、適宜設計変更を行うことができる。
容器本体4は、エアゾール組成物を加圧状態で充填するための耐圧容器である。容器本体4は、汎用の形状であってよい。本実施形態の容器本体4は、上部に開口を有する有底筒状である。開口は、エアゾール組成物を充填するための充填口である。容器本体4は、開口に後述するエアゾールバルブ5を取り付けて閉止することによりエアゾール容器2となる。
エアゾールバルブ5は、容器本体4の開口に取り付けられるマウンティングカップと、マウンティングカップの中央内部に支持される弁機構を有する。弁機構は、開口の外周部分がマウンティングカップの中央内部に支持される有底筒状のハウジング6を有する。ハウジング6の底面には、ハウジング6の内部と外部とを連通する連通孔が形成されている。ハウジング6の内部には、耐圧容器の内外を連通するステム孔7aを有するステム7と、ステム孔7aの周囲に取り付けられるステムラバー8と、ステム7とステムラバー8とを上方向へ付勢するスプリングとが設けられている。ステム7とステムラバー8とは、スプリングにより上方へ付勢されており、ステム孔7aは、ステムラバー8によって閉止されている。噴射部材3は、ステム7の上端に嵌合することにより取り付けられている。
噴射部材3は、エアゾールバルブ5を経て取り込まれるエアゾール組成物を噴射するための部材である。噴射部材3は、エアゾール組成物が通過する噴射通路と、噴射通路の一端に形成された噴射孔31とを備える。噴射通路の他端はステム7内の通路と連通している。
上記したエアゾール製品1の使用方法の一例について、図1に加えて図2〜図4を参照して説明する。図2は、第1層を噴射している状態のエアゾール製品の模式的な断面図である。図3は、第2層を噴射している状態のエアゾール製品の模式的な断面図である。図4は、第3層を噴射している状態のエアゾール製品の模式的な断面図である。なお、以下の説明では、明瞭化のために、液相が3層に分離している場合を例示する。液相は、4層以上に分離していてもよい。図1に示されるように、液相は、3層(第1層L1、第2層L2および第3層L3)に分離している。
以下の表1に記載された配合に基づいて、それぞれの材料をポリエチレンテレフタレート製耐圧容器に充填した。耐圧容器にエアゾールバルブを固着し、親油性液化ガスとしてハイドロフルオロオレフィン(HFO−1234ze 0.41MPa(25℃))を充填した。エアゾールバルブに噴射部材を取り付け、図1に示されるエアゾール製品を製造した。
表1に記載された配合に変更した以外は、実施例1と同様の方法によりエアゾール製品を製造した。得られたエアゾール製品について、層の数を測定し、その後、噴射状態を確認した。結果を表3に示す。
(*2)パイオニアゲル 12PAO(Hansen&Rosenthal KG社製)
(*3)SO−10、HLB4.3(日光ケミカルズ(株)製)
(*4)STRUCTURE2001(アクゾノーベル(株)製)
(*5)TL−10、HLB16.9(日光ケミカルズ(株)製)
(*6)PBC−44、HLB12.5(日光ケミカルズ(株)製)
(*7)トリエタノールアミン(大倉ケミテック(株)製)
表2に記載された配合に変更した以外は、実施例1と同様の方法によりエアゾール製品を製造した。得られたエアゾール製品について、層の数を測定し、その後、噴射状態を確認した。結果を表3に示す。
製造したエアゾール製品を25℃の恒温室にて正立状態で1時間静置し、その後、液相の層の数を目視により測定した。
製造したエアゾール製品を25℃の恒温室にて正立状態で1時間静置した後に上下に10回振とうし、その後、外観を目視により以下の評価基準に基づいて評価した。
〈評価基準〉
○:1分以内に3層に分離した
△:1日以内に3層に分離した。
×:1日を超えても、3層に分離しなかった。
製造したエアゾール製品を25℃の恒温室にて正立状態で1時間静置し、その後、振とうせずに噴射した際の噴射状態の変化を、以下の評価基準に基づいて評価した。
<評価基準>
○1:シャーベット→フォーム→粘性液と、噴射した層が変わる際に、噴射状態が変化した。また、同じ層を噴射している間は、エアゾール組成物は、均一に噴射された。
○2:シャーベット→フォーム→スプレーと、噴射した層が変わる際に、噴射状態が変化した。また、同じ層を噴射している間は、エアゾール組成物は、均一に噴射された。
○3:スプレー→フォーム→粘性液と、噴射した層が変わる際に、噴射状態が変化した。また、同じ層を噴射している間は、エアゾール組成物は、均一に噴射された。
△:噴射した層が変わる際に、一度だけ噴射状態が変化した。
×1:噴射した層が変わる際に、噴射状態が変化しなかった。
×2:噴射状態が安定せずに、不均一な中身が噴射された。
2 エアゾール容器
3 噴射部材
31 噴射孔
4 容器本体
5 エアゾールバルブ
6 ハウジング
7 ステム
7a ステム孔
8 ステムラバー
9 ディップチューブ
91 取込口
L1 第1層
L2 第2層
L3 第3層
Claims (7)
- 水と油性溶媒と親油性液化ガスとを含むエアゾール組成物がエアゾール容器に充填されたエアゾール製品であり、
前記エアゾール組成物の液相は、水層を含む少なくとも3層に分離し、
前記水層は、
水と、乳化剤と、前記親油性液化ガスの一部とを含み、
前記水と前記親油性液化ガスとが乳化した乳化層からなり、
前記エアゾール容器は、前記液相を、順次1層ずつ外部に噴射する噴射機構を備える、エアゾール製品。 - 前記親油性液化ガスが、ハイドロフルオロオレフィンである、請求項1記載のエアゾール製品。
- 前記乳化剤は、会合型増粘剤である、請求項1または2記載のエアゾール製品。
- 前記エアゾール容器は、前記エアゾール組成物が充填される容器本体を備え、
前記容器本体は、透光性材料からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアゾール製品。 - 少なくとも3層に分離した前記液相のうち、1の層を構成するエアゾール組成物が噴射された後、他の1の層を構成するエアゾール組成物が噴射される際に、噴射状態が変化する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアゾール製品。
- 1回使い切り用である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のエアゾール製品。
- 前記噴射機構は、噴射時に前記液相のうち最下層となる層にて開口する取込口を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載のエアゾール製品。
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