JP2016154585A - 成分濃度測定装置および測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザダイオード1−1,1−2は、異なる波長の2波の光を同一周波数で且つ異なる位相の信号により強度変調して被測定物11に照射する。音響センサ6は、光音響効果によって被測定物11から発生する光音響信号を検出し、音圧に比例した電気信号に変換する。情報処理装置10は、レーザダイオード1−2から放射される光のパワーを変化させて、光のパワーとロックインアンプ9から出力される電気信号の強度とを測定し、電気信号の強度と光のパワーとの関係を数式で近似し、近似の結果に基づいて電気信号の強度が最低となる真の点における光のパワーを推定し、推定の結果に基づいて被測定物11に含まれる測定対象の成分の濃度を導出する。
【選択図】図1
Description
(a)光音響法は、連続的な血液グルコースモニタリングを提供する。
(b)糖尿病患者にとって無痛で、血液サンプルを必要とせず、糖尿病患者に不快感を与えることがない。
(c)他の光学的な技術と比べて、光散乱による測定精度劣化の影響が小さい。
(d)光学と音響学の結合により高感度の特性を得ることができる。
また、本発明の成分濃度測定装置の1構成例において、前記近似手段は、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を一次関数よりも高次の関数で近似することを特徴とするものである。
また、本発明の成分濃度測定装置の1構成例において、前記近似手段は、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を放物線を描く関係と見なし、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を、前記放物線で囲まれる図形の重心の位置を用いて近似することを特徴とするものである。
また、本発明の成分濃度測定装置の1構成例において、前記近似手段は、前記一次関数で近似したときに所定の精度が得られないと判断した場合に、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を放物線を描く関係と見なし、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を、前記放物線で囲まれる図形の重心の位置を用いて近似することを特徴とするものである。
また、本発明の成分濃度測定装置の1構成例において、前記濃度導出手段は、1回目の測定時点における前記光パワー推定手段の推定結果と2回目の測定時点における前記光パワー推定手段の推定結果とに基づいて、前記測定対象の成分の濃度を導出することを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る成分濃度測定装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の成分濃度測定装置は、レーザ光を放射するレーザダイオード1−1,1−2と、レーザダイオード1−1,1−2を駆動するレーザドライバ2と、レーザダイオード1−1,1−2から放射されたレーザ光を導く光ファイバ3−1,3−2と、レーザダイオード1−1,1−2から放射されたレーザ光を合波する光カプラ4と、光カプラ4によって合波されたレーザ光を導く光ファイバ5と、光音響効果によって被測定物11から発生する光音響信号を検出し、音圧に比例した電気信号に変換する光音響信号検出手段となる音響センサ6と、音響センサ6から出力された電気信号を増幅する増幅器7と、参照信号を発生するファンクションジェネレータ8と、増幅器7の出力信号とファンクションジェネレータ8から出力された参照信号とを入力として、増幅器7の出力信号から所望の周波数の測定信号を検出するロックインアンプ9と、ファンクションジェネレータ8およびロックインアンプ9を制御すると共に、ロックインアンプ9が検出した測定信号を処理して特定の成分濃度を導出するコンピュータからなる情報処理装置10とから構成される。
レーザダイオード1−1,1−2の例としては、例えば分布帰還型半導体レーザ(DFB−LD)等がある。音響センサ6の例としては、マイクロホンがある。
次に、予め定められた所定のパワーP2の第1の範囲について測定を終えた後、ステップS4の測定において測定信号の強度Sが最低となった点を中心とするパワーP2の第2の範囲について再測定を行う。つまり、測定信号の強度Sが最低となった点におけるパワーP2の値をP2centerとすると、P2center±PW(PWは、PW<P2centerの所定幅)の範囲を第2の範囲として再測定を行う。
ステップS9〜S12の処理による測定結果の1例を図4に示す。測定信号の強度(つまり、光音響信号の強度)Sと、光のパワーP1,P2との関係は次式のように表現できることが分かっている。
S∝(α1P1−α2P2) ・・・(1)
本実施の形態のように2回の測定を行う理由は、まず光のパワーP2の第1の範囲について大まかに測定を行って目的の点(測定信号の強度Sが最低となる点)を含むと思われる第2の範囲を決定し、この第2の範囲について詳細に測定を行って測定信号の強度Sが最低となる点を探索するためである。
そこで、測定信号の強度Sが最低となるパワーP2の値を推測するためには、関数によるフィッティングが必要である。
S=anP2 n+・・・+a1P2+a0 ・・・(2)
係数aについては、行列の形で下式のようになる。
情報処理装置10の関数近似部104は、ステップS9〜S12の処理で得られた測定信号の強度Sと光のパワーP2との関係を、最小二乗法により一次関数で近似する(図3ステップS13)。このとき、関数近似部104は、図5に示すように、測定信号の強度Sが最低となった点50を境として分けられるパワーP2の小さい側と大きい側の各々について別々に一次関数近似を行う。図5のパワーP2の小さい側の直線51は式(4)で表され、パワーP2の大きい側の直線52は式(5)で表される。
S=a1P2+a0 ・・・(4)
S=a1´P2+a0´ ・・・(5)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においても、成分濃度測定装置の構成および処理の流れは第1の実施の形態と同様であるので、図1〜図3の符号を用いて説明する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態においても、成分濃度測定装置の全体の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1の符号を用いて説明する。図8は本実施の形態の情報処理装置10の構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、光パワー制御部101と、光パワー測定部102と、信号強度測定部103と、光パワー推定部105aと、濃度導出部106と、記憶部107と、図形近似部108とを有する。
Claims (8)
- 互いに異なる波長の複数の光を同一の周波数で且つ異なる位相の信号によりそれぞれ強度変調して被測定物に照射する光照射手段と、
複数の強度変調光のうち少なくとも1つの光のパワーを変化させる光パワー制御手段と、
光照射によって前記被測定物から発生する光音響信号を検出して電気信号を出力する光音響信号検出手段と、
複数の強度変調光のうち少なくとも1つの光のパワーを測定する光パワー測定手段と、
前記電気信号の強度を測定する信号強度測定手段と、
前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を数式で近似する近似手段と、
前記近似の結果に基づいて前記電気信号の強度が最低となる真の点における光のパワーを推定する光パワー推定手段と、
前記推定の結果に基づいて前記被測定物に含まれる測定対象の成分の濃度を導出する濃度導出手段とを備えることを特徴とする成分濃度測定装置。 - 請求項1記載の成分濃度測定装置において、
前記近似手段は、前記電気信号の強度が最低となった点を境として分けられる光のパワーが小さい側と大きい側の各々について、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を一次関数で近似するものであり、
前記光のパワーが小さい側の一次関数式が示す直線の傾きと前記光のパワーが大きい側の一次関数式が示す直線の傾きとが、絶対値が同じで正負の符号が異なるように、一次関数近似を行うことを特徴とする成分濃度測定装置。 - 請求項1記載の成分濃度測定装置において、
前記近似手段は、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を一次関数よりも高次の関数で近似することを特徴とする成分濃度測定装置。 - 請求項1記載の成分濃度測定装置において、
前記近似手段は、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を放物線を描く関係と見なし、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を、前記放物線で囲まれる図形の重心の位置を用いて近似することを特徴とする成分濃度測定装置。 - 請求項2記載の成分濃度測定装置において、
前記近似手段は、前記一次関数で近似したときに所定の精度が得られないと判断した場合に、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を一次関数よりも高次の関数で近似することを特徴とする成分濃度測定装置。 - 請求項2記載の成分濃度測定装置において、
前記近似手段は、前記一次関数で近似したときに所定の精度が得られないと判断した場合に、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を放物線を描く関係と見なし、前記電気信号の強度と前記光パワー測定手段で得られた光のパワーとの関係を、前記放物線で囲まれる図形の重心の位置を用いて近似することを特徴とする成分濃度測定装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の成分濃度測定装置において、
前記濃度導出手段は、1回目の測定時点における前記光パワー推定手段の推定結果と2回目の測定時点における前記光パワー推定手段の推定結果とに基づいて、前記測定対象の成分の濃度を導出することを特徴とする成分濃度測定装置。 - 互いに異なる波長の複数の光を同一の周波数で且つ異なる位相の信号によりそれぞれ強度変調して被測定物に照射する光照射ステップと、
複数の強度変調光のうち少なくとも1つの光のパワーを変化させる光パワー制御ステップと、
光照射によって前記被測定物から発生する光音響信号を検出して電気信号を出力する光音響信号検出ステップと、
複数の強度変調光のうち少なくとも1つの光のパワーを測定する光パワー測定ステップと、
前記電気信号の強度を測定する信号強度測定ステップと、
前記電気信号の強度と前記光パワー測定ステップで得られた光のパワーとの関係を数式で近似する近似ステップと、
前記近似の結果に基づいて前記電気信号の強度が最低となる真の点における光のパワーを推定する光パワー推定ステップと、
前記推定の結果に基づいて前記被測定物に含まれる測定対象の成分の濃度を導出する濃度導出ステップとを含むことを特徴とする成分濃度測定方法。
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JP2006003229A (ja) * | 2004-06-17 | 2006-01-05 | Ntt Docomo Inc | 測定位置制御装置及び方法 |
JP2009128063A (ja) * | 2007-11-20 | 2009-06-11 | Olympus Corp | 3次元形状測定装置及び該動作方法 |
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