JP2016152754A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速時に、コンプレッサで利用可能なエネルギをより多くする。【解決手段】車速Vが閾値Vref以上で、且つ、車両の減速度βが閾値βref以上で、且つ、バッテリの充放電電力Pbと入力制限Winとの差分としての余裕電力ΔPが閾値Pref1以下である条件の全てが成立したときには(S120)、コンプレッサの要求回転数Nctagと所定回転数Nc1とのうち大きい方をコンプレッサの目標回転数Nc*に設定する(S140)。そして、コンプレッサが目標回転数Nc*で回転するようにコンプレッサを制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、モータと、インバータと、バッテリと、コンプレッサと、を備える自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、走行用のモータジェネレータと、高圧バッテリと、動力伝達機構(遊星歯車機構)と、オルタネータと、低圧バッテリと、エアコンシステムと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、エアコンシステムは、コンプレッサ,熱交換器,蓄熱器などを備える。動力伝達機構のサンギヤには、オルタネータの回転軸が機械的に連結されており、キャリヤには、コンプレッサの回転軸が機械的に連結されており、リングギヤには、モータジェネレータの回転軸が機械的に連結されている。コンプレッサとキャリヤとの間には、コンプレッサの回転を停止させるためのブレーキ機構が設けられている。高圧バッテリは、モータジェネレータと電気的に接続されている。低圧バッテリは、オルタネータと電気的に接続されている。この自動車では、ユーザによってブレーキ操作が行なわれると、車両の運動エネルギをモータジェネレータの発電エネルギに変換して高圧バッテリを充電する。そして、その際には、車両の運動エネルギを、コンプレッサの駆動エネルギに変換して蓄熱器に蓄熱したり、オルタネータの発電エネルギに変換して低圧バッテリを充電したりする。これにより、運動エネルギを有効利用することができる。
特開2012−147636号公報
上述の自動車において、コンプレッサの停止中(乗員室の冷房や暖房が要求されていないとき)にブレーキ操作が行なわれたとき、高圧バッテリの入力電力が許容入力電力付近になってからコンプレッサを駆動すると、コンプレッサの回転数の上昇にはある程度の時間を要することから、コンプレッサで利用可能なエネルギをそれほど多くすることができない場合が生じる。
本発明の自動車は、減速時に、コンプレッサで利用可能なエネルギをより多くすることを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用のモータと、
前記モータを駆動するインバータと、
前記インバータと共に電力ラインに接続されたバッテリと、
前記電力ラインに接続されたコンプレッサと、
を備える自動車であって、
車速が所定車速以上で且つ車両の減速度が所定減速度以上で且つ前記バッテリの入力電力と許容入力電力との差分が所定電力以下である所定条件が成立したときには、前記コンプレッサが所定回転数以上の回転数で回転するように該コンプレッサを制御する制御手段、
を備えることを特徴とする。
この本発明の自動車では、車速が所定車速以上で且つ車両の減速度が所定減速度以上で且つバッテリの入力電力と許容入力電力との差分が所定電力以下である所定条件が成立したときには、コンプレッサが所定回転数以上の回転数で回転するようにコンプレッサを制御する。即ち、所定条件の成立前にコンプレッサの駆動中か停止中かに拘わらず、所定条件が成立すると、コンプレッサを所定回転数以上の回転数で回転させるのである。これにより、コンプレッサの停止中に減速するときに、バッテリの入力電力が許容入力電力付近に至ってからコンプレッサを駆動するものに比して、バッテリの入力電力が許容入力電力付近に至ったときにコンプレッサの回転数をより迅速に所望の回転数(基本的には、所定回転数よりも大きい回転数)にすることができる。この結果、減速時に、コンプレッサで利用可能なエネルギをより多くすることができる。
こうした本発明の自動車において、前記制御手段は、前記所定条件が成立した後に、前記差分が前記所定電力よりも小さい第2所定電力以下になったときには、前記コンプレッサが最大回転数で回転するように制御する手段であるものとしてもよい。
本発明の自動車において、エンジンと、前記電力ラインに接続されると共に動力を入出力可能な発電機と、前記発電機の回転軸と前記エンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、を備え、前記モータは、前記駆動軸に動力を入出力可能であるものとしてもよい。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ヒートポンプシステム56の構成の概略を示す説明図である。 減速するときの様子を説明するための説明図である。 実施例の空調ECU78により実行される減速時目標回転数設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、ヒートポンプシステム56の構成の概略を示す説明図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、ヒートポンプシステム56と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ブレーキアクチュエータ94と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)90と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
ヒートポンプシステム56は、エンジン22の冷却や暖機を行なういわゆるエンジン22の冷却装置として機能すると共に、乗員室21の空気調和を行なう空調装置として機能する。このヒートポンプシステム56は、図2に示すように、冷却水(LLC(ロングライフクーラント))が循環する第1循環系60と、冷媒(ハイドロフルオロカーボンなど)が循環する第2循環系70と、空調ダクト58内に配置されて乗員室21に空気を送風するブロワ59と、を有する。
第1循環系60は、冷却水の流路61,62と、ラジエータ63と、サーモスタット64と、電動ポンプ65と、ヒータコア66と、熱交換器73と、を有する。流路61は、ラジエータ63,サーモスタット64,電動ポンプ65,エンジン22,ラジエータ63の順に冷却水が循環するように構成されている。流路62は、エンジン22とラジエータ63との間で流路61から分岐し、ヒータコア66,熱交換器73を経由し、サーモスタット64と電動ポンプ65との間で流路61に合流するように構成されている。ラジエータ63は、冷却水と外気との間で熱交換を行なう。サーモスタット64は、水温条件(例えば、冷却水温が所定温度(例えば、75℃,80℃,85℃など)以上である条件)が成立していないときには、ラジエータ63を通過後の冷却水がエンジン22側(電動ポンプ65側)に流入するのを遮断し、水温条件が成立しているときには、ラジエータ63を通過後の冷却水がエンジン22側に流入するのを許容する。電動ポンプ65は、冷却水をエンジン22側に圧送する。ヒータコア66は、空調ダクト58内に配置されており、エンジン22を通過後の冷却水により、ブロワ59によって乗員室21に送風される空気を暖める。熱交換器73は、第1循環系60の冷却水と第2循環系70の冷媒との間で熱交換を行なう。
第2循環系70は、ヒートポンプ(冷凍サイクル)として構成されている。図2では、第2循環系70がヒートポンプとして機能する際に必要な構成を図示した。この第2循環系70は、流路71と、コンプレッサ72と、熱交換器73と、エキスパンションバルブ74と、熱交換器75と、アキュムレータ76と、を備える。流路71は、コンプレッサ72,熱交換器73,エキスパンションバルブ74,熱交換器75,アキュムレータ76,コンプレッサ72の順に冷媒が循環するように構成されている。コンプレッサ72は、低温低圧で気体の冷媒を圧縮して高温高圧の半液体とする。このコンプレッサ72は、インバータ72aを介して電力ライン54に接続されており、インバータ72aによって駆動される。熱交換器73は、ヒートポンプにおけるコンデンサとして機能し、コンプレッサ72を通過後の高温高圧で半液体の冷媒を常温高圧の液体とする。このとき、熱交換器73は、第2循環系70のコンプレッサ72を通過後の冷媒と、第1循環系60におけるヒータコア66を通過後の冷却水と、の間で熱交換を行なう。基本的には、前者の温度が後者の温度よりも高いから、第2循環系70の冷媒の熱を第1循環系60の冷却水に伝達することになる。エキスパンションバルブ74は、熱交換器73を通過後の常温高圧で液体の冷媒を低温低圧の液体とする。熱交換器75は、ヒートポンプにおけるエバポレータとして機能し、エキスパンションバルブ74を通過後の低温低圧の液体を低温低圧の気体とする。このとき、熱交換器75は、冷媒と外気との間で熱交換を行なう。アキュムレータ76は、コンプレッサ72に気体の冷媒を供給するために用いられる。なお、第2循環系70が冷凍サイクルとして機能する場合、詳細は省略するが、冷媒は以下のように循環する。冷媒は、コンプレッサ72を通過後に、熱交換器73およびエキスパンションバルブ74を介さずに、熱交換器75に流通する。この場合、熱交換器75は、冷凍サイクルにおけるコンデンサとして機能し、コンプレッサ72を通過後の高温高圧で半液体の冷媒を常温高圧の液体とする。そして、冷媒は、熱交換器75の通過後に、エキスパンションバルブ(図示せず),空調ダクト58内に配置されたエバポレータ(図示せず),アキュムレータ76,コンプレッサ72の順に流通する。このエバポレータ(図示せず)は、ブロワ59によって乗員室21に送風される空気を冷却する。
なお、空調ダクト58内において、ヒータコア66は、エバポレータ(図示せず)の下流側で空気の流路を部分的に塞ぐように配置されており、エバポレータとヒータコアとの間には、エアミックスドア(図示せず)が設けられている。このエアミックスドアの開度が調節されることにより、ヒータコア66を通過する空気量とヒータコア66を迂回する空気量との割合が調節され、吹き出し口を介して乗員室21に送風される空気の温度が調節される。
このヒートポンプシステム56において、第1循環系60の電動ポンプ65は、エンジンECU24によって制御されており、ブロワ59,第2循環系70のコンプレッサ72は、空調用電子制御ユニット(以下、「空調ECU」という)78によって制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。図1や図2に示すように、エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcr。スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH。ヒートポンプシステム56におけるエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ68からの冷却水温Tw。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。種々の制御信号としては、以下のものを挙げることができる。燃料噴射弁への駆動制御信号。スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動制御信号。イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの駆動制御信号。ヒートポンプシステム56における第1循環系60の電動ポンプ65への駆動制御信号。エンジンECU24は、HVECU90と通信ポートを介して接続されている。このエンジンECU24は、HVECU90からの制御信号によってエンジン22を運転制御する。また、エンジンECU24は、必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU90に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
空調ECU78は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。図1や図2に示すように、空調ECU78には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。操作パネル77に取り付けられて冷暖房のオンオフを操作するブロワスイッチ77aからのオンオフ信号。操作パネル77に取り付けられて乗員室21内の温度を設定する設定温度スイッチ77bからの設定温度Tin*。操作パネル77に取り付けられて乗員室21内の温度を検出する温度センサ77cからの乗員室温Tin。コンプレッサ72の回転数を検出する回転数センサ72bからの回転数Nc。空調ECU78からは、種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。種々の制御信号としては、以下のものを挙げることができる。ブロワ66への駆動制御信号。コンプレッサ72を駆動するためのインバータ72aへの駆動制御信号。空調ECU78は、HVECU90と通信ポートを介して接続されている。この空調ECU78は、必要に応じて各種データをHVECU90に送信したり、HVECU90からの制御信号を受信したりする。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。図1に示すように、プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36とモータMG2の回転子とが接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されている。このモータMG1は、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されている。このモータMG2は、上述したように、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、バッテリ50と共に電力ライン54に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2。モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU90と通信ポートを介して接続されている。このモータECU40は、HVECU90からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御する。また、モータECU40は、必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU90に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ50は、上述したように、インバータ41,42と共に電力ライン54に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vb。バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib(バッテリ50から放電するときが正の値)。バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tb。バッテリECU52は、HVECU90と通信ポートを介して接続されている。このバッテリECU52は、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU90に出力する。バッテリECU52は、電圧センサ51aからの電池電圧Vbと電流センサ51bからの電池電流Ibとの積として充放電電力Pbを演算している。また、バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。さらに、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと、温度センサ51cからの電池温度Tbと、に基づいて入出力制限Win,Woutを演算している。入出力制限Win,Woutは、バッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である。
ブレーキアクチュエータ94は、駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに制動力を付与するためのアクチュエータとして構成されている。具体的には、ブレーキアクチュエータ94は、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて生じるマスタシリンダ92の圧力(ブレーキ圧)と車速Vとに応じて車両に作用させる制動力を設定し、その制動力のうちブレーキの分担分に応じた制動力が駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに作用するようにブレーキホイールシリンダ96a,96b,96c,96dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みとは無関係に、制動力が駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに作用するようにブレーキホイールシリンダ96a,96b,96c,96dへの油圧を調整したりすることができるように構成されている。以下、ブレーキアクチュエータ94の作動によって駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに作用させる制動力を「油圧ブレーキ」という。このブレーキアクチュエータ94は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)98によって駆動制御されている。
ブレーキECU98は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。ブレーキECU98には、ブレーキアクチュエータ94を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。マスタシリンダ92に取り付けられた図示しない圧力センサからのマスタシリンダ圧(ブレーキ踏力Fb)。駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dに取り付けられた車輪速センサからの車輪速Vwa〜Vwd。操舵角センサからの操舵角θst。ブレーキECU98からは、ブレーキアクチュエータ94への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。ブレーキECU98は、HVECU90と通信ポートを介して接続されている。このブレーキECU98は、HVECU90からの制御信号によってブレーキアクチュエータ94を駆動制御する。また、ブレーキECU98は、必要に応じてブレーキアクチュエータ94の状態に関するデータをHVECU90に出力する。ブレーキECU98は、車輪速センサからの駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dの車輪速Vwa〜Vwd,操舵角センサからの操舵角などの信号を入力し、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに駆動輪38a,38bや従動輪38c,38dのいずれかがロックによってスリップするのを防止するアンチロックブレーキ装置機能(ABS),運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに駆動輪38a,38bのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)などの車両挙動安定制御を行なう。
HVECU90は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU90には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号。シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP。アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc。ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP。車速センサ88からの車速V。加速度センサ89からの車両の加速度α。HVECU90は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,空調ECU78と通信ポートを介して接続されている。このHVECU90は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,空調ECU78と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、アクセル開度AccとブレーキペダルポジションBPと車速Vとに基づいて駆動軸36の要求駆動力を設定し、要求駆動力に見合う要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1,MG2とを運転制御する。エンジン22とモータMG1,MG2の運転モードとしては、以下の(1)〜(3)のモードがある。
(1)トルク変換運転モード:要求動力に対応する動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に、エンジン22から出力される動力の全てが、プラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とによってトルク変換されて、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2を駆動制御するモード。
(2)充放電運転モード:要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に、エンジン22から出力される動力の全てまたは一部が、バッテリ50の充放電を伴ってプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とによってトルク変換されて、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2を駆動制御するモード。
(3)モータ運転モード:エンジン22の運転を停止して、要求動力が駆動軸36に出力されるようにモータMG2を駆動制御するモード。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、HVECU90とエンジンECU24とモータECU40とにより、ブレーキペダル85が踏み込まれて減速するときには、エンジン22が自立運転または運転停止され、モータMG2が回生駆動される。モータMG2の回生駆動は、コンプレッサ72などの補機の消費電力Phを考慮して、バッテリ50の充放電電力Pbが入力制限Winを超過するのが抑制されるように且つ超過したときにはその超過が迅速に解消されるように行なわれる。また、このとき、ブレーキペダルポジションBPと車速Vとに基づく要求動力(要求制動力)に対するモータMG2からの動力(制動力)の不足分については、油圧ブレーキによる制動力によって賄われる。したがって、補機の消費電力Phが大きいほど、モータMG2からの制動力を大きくすることができ、油圧ブレーキによる制動力を小さくすることができる。参考のために、このときの様子の一例を図3に示す。図中、時刻t11は、ブレーキペダル85が大きく踏み込まれた時刻である。また、「Pbe」は、バッテリ50の充放電電力Pbに相当するエネルギ(以下、「入力エネルギ」という)であり、「Wine」は、バッテリ50の入力制限Winに相当するエネルギ(以下、「許容入力エネルギ」という)であり、「Pobe」は、油圧ブレーキによる制動のエネルギ(以下、「油圧エネルギ」という)である。なお、図3では、簡単のために、ブレーキペダル85が踏み込まれていないときの入力エネルギPbeおよび油圧エネルギPobeを値0とした。図示するように、ブレーキペダル85が大きく踏み込まれると、油圧エネルギPobeの大きさが比較的大きくなることがある。このエネルギは、有効利用されずに消費されるだけであることから、その大きさをできるだけ小さくするのが好ましい。
さらに、実施例のハイブリッド自動車20では、空調ECU78は、ブロワスイッチ77aがオフのときには、要求回転数Nctagに値0を設定する。また、ブロワスイッチ77aがオンのときには、温度センサ77cからの乗員室温Tinが設定温度スイッチ77bからの設定温度Tin*となるように、要求回転数Nctagを設定する。こうして要求回転数Nctagを設定すると、設定した要求回転数Nctagに基づいて目標回転数Nc*を設定する。そして、コンプレッサ72の回転数Ncが目標回転数Nc*となるようにコンプレッサ72を制御する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、減速時にコンプレッサ72の目標回転数Nc*を設定する際の動作について説明する。図4は、実施例の空調ECU78により実行される減速時目標回転数設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、減速時に繰り返し実行される。なお、減速時以外のとき(アクセルオンのとき,停車時など)には、上述の要求回転数Nctagをコンプレッサ72の目標回転数Nc*に設定するものとした。
減速時目標回転数設定ルーチンが実行されると、空調ECU78は、まず、車速V,車両の減速度β,バッテリ50の充放電電力Pb,バッテリ50の入力制限Win,コンプレッサ72の要求回転数Nctagなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、車速Vは、車速センサ88によって検出された値をHVECU90から通信により入力するものとした。車両の減速度βは、加速度センサ89によって検出された車両の加速度αの符号を反転させた値をHVECU90から通信により入力するものとした。バッテリ50の充放電電力Pb(バッテリ50から放電するときが正の値)および入力制限Win(値0以下の値)は、バッテリECU52によって演算された値を通信により入力するものとした。コンプレッサ72の要求回転数Nctagは、上述のように設定された値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、バッテリ50の充放電電力Pbからバッテリ50の入力制限Winを減じて、余裕電力ΔPを計算する(ステップS110)。ここで、余裕電力ΔPは、充放電電力Pbの入力制限Winに対する余裕分である。
続いて、車速Vが閾値Vref以上である車速条件,減速度βが閾値βref以上である減速度条件,余裕電力ΔPが閾値Pref1以下である電力条件の全てが成立しているか否かを判定する(ステップS120)。ここで、閾値Vrefは、例えば、45km/h,50km/h,60km/hなどを用いることができる。閾値βrefは、1.65m/s2,1.67m/s2,1.7m/s2などを用いることができる。閾値Pref1は、9kW,10kW,11kWなどを用いることができる。車速条件および減速度条件が成立しているときには、モータMG2の発電電力が大きくなりやすいから、バッテリ50の充放電電力Pbが小さくなりやすい(負側に大きくなりやすい)。また、電力条件が成立しているときには、余裕電力ΔPがある程度小さい。ステップS120の処理は、こうした状況であるか否かを判定する処理である。
車速条件,減速度条件,電力条件の少なくとも1つが成立していないときには、コンプレッサ72の要求回転数Nctagを目標回転数Nc*に設定して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。この場合、コンプレッサ72を目標回転数Nctagで回転させることになる。
車速条件,減速度条件,電力条件の全てが成立しているときには、次式(1)に示すように、コンプレッサ72の要求回転数Nctagを所定回転数Nc1で下限ガードして、コンプレッサ72の目標回転数Nc*を設定する(ステップS140)。これにより、要求回転数Nctagが所定回転数Nc1以上のときには、コンプレッサ72を要求回転数Nctagで回転させ、要求回転数Nctagが所定回転数Nc1未満のとき、例えば要求回転数Nctagが値0のときには、コンプレッサ72を所定回転数Nc1で回転させることになる。
Nc*=max(Nctag,Nc1) (1)
次に、バッテリ50の充放電電力Pbおよびバッテリ50の入力制限Winを入力する(ステップS150)。続いて、バッテリ50の充放電電力Pbからバッテリ50の入力制限Winを減じて余裕電力ΔPを計算する(ステップS160)。そして、余裕電力ΔPを上述の閾値Pref1よりも小さい閾値Pref2と比較する(ステップS170)。ここで、閾値Pref2は、例えば、4kW,5kW,6kWなどを用いることができる。
ステップS170で余裕電力ΔPが閾値Pref2よりも大きいときには、本ルーチンを終了する。したがって、本ルーチンの繰り返しの実行によってステップS100〜S170の処理を繰り返し実行する(本ルーチンの実行毎に、ステップS100〜S160の処理を実行し、ステップS170で「NO」と判定され、本ルーチンを終了する)間に亘って、コンプレッサ72を、要求回転数Nctagと所定回転数Nc1とのうち大きい方の回転数で回転させ続けることになる。
ステップS170で余裕電力ΔPが閾値Pref2以下のときには、コンプレッサ72の目標回転数Nc*に最大回転数Ncmaxを設定する(ステップS180)。これにより、コンプレッサ72を最大回転数Ncmaxで回転させることになる。このため、コンプレッサ72の消費電力を最大にすることになる。実施例では、上述の車速条件,減速度条件,電力条件の全てが成立したときに、コンプレッサ72の目標回転数Nc*に、要求回転数Nctagと所定回転数Nc1とのうち大きい方の回転数を設定する。したがって、ブロワスイッチ77aがオフのとき(要求回転数Nctagが値0のとき)において、余裕電力ΔPが閾値Pref2以下に至ったとき或いは余裕電力ΔPが値0未満に至ったときにコンプレッサ72を回転させ始めるものに比して、コンプレッサ72を予め回転させておくことができる。これにより、余裕電力ΔPが閾値Pref2以下に至ったときに、コンプレッサ72の回転数Ncを最大回転数Ncmaxにより迅速に至らせることができる。この結果、エンジン22の暖機に利用可能なエネルギ(熱交換器73によって第2循環系70の冷媒から第1循環系60の冷却水に伝達されるエネルギ)、および、乗員室21の暖房または冷房に利用可能なエネルギ(前者は、ヒータコア66に流通する冷却水のエネルギ、後者は、空調ダクト58内のエバポレータ(図示せず)に流通する冷媒のエネルギ)をより多くすることができる。そして、これらのエネルギ(有効利用可能なエネルギ)をより多くすることにより、油圧ブレーキによるエネルギ(有効利用されずに消費されるだけのエネルギ)を小さくすることができる。
次に、バッテリ50の充放電電力Pbおよびバッテリ50の入力制限Winを入力する(ステップS190)。続いて、バッテリ50の充放電電力Pbからバッテリ50の入力制限Winを減じて余裕電力ΔPを計算する(ステップS200)。そして、余裕電力ΔPを値0と比較する(ステップS210)。この処理は、バッテリ50の充放電電力Pbが、入力制限Winの範囲内であるか、入力制限Winを超過しているか、を判定する処理である。
ステップS210で余裕電力ΔPが値0未満のときには、バッテリ50の充放電電力Pbが入力制限Winを超過していると判断し、ステップS180に戻る。これにより、コンプレッサ72を最大回転数Ncmaxで回転させ続け、コンプレッサ72の消費電力を最大にし続けることになる。この結果、エンジン22の暖機、および、乗員室21の暖房または冷房に、大きなエネルギを利用し続けることができる。
ステップS210で余裕電力ΔPが値0以上のときには、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが閾値Vref以上である車速条件,減速度βが閾値βref以上である減速度条件,余裕電力ΔPが閾値Pref1以下である電力条件の全てが成立したときには、コンプレッサ72を所定回転数Nc1以上の回転数で回転させる。したがって、コンプレッサ72の要求回転数Nctagが値0のときにおいて、余裕電力ΔPが閾値Pref2(<Pref1)以下に至ったとき或いは余裕電力ΔPが値0未満に至ったときにコンプレッサ72を回転させ始めるものに比して、コンプレッサ72を予め回転させておくことができる。これにより、余裕電力ΔPが閾値Pref2以下に至ったときに、コンプレッサ72の回転数Ncを最大回転数Ncmaxにより迅速に至らせることができる。この結果、エンジン22の暖機に利用可能なエネルギ、および、乗員室21の暖房または冷房に利用可能なエネルギをより多くすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、閾値βref,閾値Pref1,Pref2は、一律の値を用いるものとした。しかし、閾値βref,閾値Pref1,Pref2の少なくとも1つは、外気温などに応じた値、具体的には、外気温が低いほど大きくなる傾向の値を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ヒートポンプシステム56は、熱交換器73によって第2循環系70の冷媒の熱を第1循環系60の冷却水に伝達し、その冷却水がヒートコア66に流通して空調ダクト58内の空気(ブロワ59によって送風される空気)を暖めるものとした。しかし、ヒートポンプシステム56の第2循環系70は、コンプレッサ72と熱交換器73との間で流路71から分岐し、空調ダクト58内に配置したコンデンサ(図示せず)を経由し、熱交換器73とエキスパンションバルブ74との間で流路71に合流する流路(図示せず)を更に有するものとしてもよい。この場合において、第2循環系70がヒートポンプとして機能する場合、実施例と同様の動作に加えて、コンプレッサ72を通過後の冷媒(高温高圧で半液体の冷媒)が空調ダクト58内のコンデンサに流通して空調ダクト58内の空気を暖めることができる。
実施例では、エンジン22とプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とバッテリ50とを備えるハイブリッド自動車20の構成とした。しかし、エンジンと1つのモータとバッテリとを備えるいわゆる1モータハイブリッド自動車の構成としてもよい。また、エンジンを備えず、モータとバッテリとを備える電気自動車の構成としてもよい。なお、電気自動車では、ヒートポンプシステム56の第1循環系60を必要としないから、ヒートポンプシステム56に代えて、周知の空調装置を用いるものとすればよい。周知の空調装置を用いる場合、実施例と同様に、車速条件,減速度条件,電力条件の全てが成立したときに、コンプレッサ72を所定回転数Nc1以上の回転数で回転させることにより、乗員室21の暖房または冷房に利用可能なエネルギをより多くすることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG2が「モータ」に相当し、インバータ42が「インバータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、ヒートポンプシステム56のコンプレッサ72が「コンプレッサ」に相当し、空調ECU78が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、21 乗員室、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、38c、38d 従動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、56 ヒートポンプシステム、58 空調ダクト、59 ブロワ、60 第1循環系、61,62 流路、63 ラジエータ、64 サーモスタット、65 電動ポンプ、66 ヒータコア、68 水温センサ、70 第2循環系、71 流路、72 コンプレッサ、72a インバータ、72b 回転数センサ、73 熱交換器、74 エキスパンションバルブ、75 熱交換器、76 アキュムレータ、77a ブロワスイッチ、77b 設定温度スイッチ、77c 温度センサ、78 空調用電子制御ユニット(空調ECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 加速度センサ、90 HVECU、92 マスタシリンダ、94 ブレーキアクチュエータ、96a,96b,96c,96d ブレーキホイールシリンダ、98 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)。

Claims (1)

  1. 走行用のモータと、
    前記モータを駆動するインバータと、
    前記インバータと共に電力ラインに接続されたバッテリと、
    前記電力ラインに接続されたコンプレッサと、
    を備える自動車であって、
    車速が所定車速以上で且つ車両の減速度が所定減速度以上で且つ前記バッテリの入力電力と許容入力電力との差分が所定電力以下である所定条件が成立したときには、前記コンプレッサが所定回転数以上の回転数で回転するように該コンプレッサを制御する制御手段、
    を備えることを特徴とする自動車。
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