JP2016100855A - 送信装置、受信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自由空間光通信においてデータと制御情報とを重畳して伝送すること。【解決手段】送信装置110は、変調部111と、出射部112と、を有する。変調部111は、光源101から出射された光の偏波状態の変化速度を制御情報に応じて変化させる変調を行う。制御情報は、メイン信号の復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す情報である。変調部111は、光の偏波回転の角速度とは異なる光の特性をメイン信号に応じて変化させる変調を行う。出射部112は、変調部111の変調によって得られた光信号を、自由空間を介して他の通信装置へ送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、送信装置、受信装置および通信方法に関する。
従来、光ファイバを用いた通信において、メイン信号にオーバヘッドビットを追加して制御情報を送信し、受信側でメイン信号を復調する光伝送システムがある(例えば、下記特許文献1参照。)。また、光ファイバを用いた通信において、光データ信号に対してパスID(IDentification)に応じたトーンによる変調を行うことにより、データ信号とともにパスIDを伝送する方法がある(例えば、下記特許文献2参照。)。
また、自由空間光通信において、シングルポラリゼーションの偏波状態を変化させることにより、メイン信号とは異なる情報を偏波自体にのせて、受信側のポラリゼーションビームスプリッタで情報を検出する方法がある(例えば、下記非特許文献1参照。)。また、メイン信号を偏波多重して送信する光ファイバ通信において、送信光の変調データの頻度を偏らせることにより偏波状態を変化させて、受信側のポラリメータで偏波状態の変化を読み取る方法がある(例えば、下記非特許文献2参照。)。
特開2005−223944号公報 米国特許第7580632号明細書
Xinhui Zhao,Yong Yao,Yunxu Sun,and Chao Liu,「Circle Polarization Shift Keying With Direct Detection for Free−Space Optical Communication」,Journal of Optical Communications and Networking,Vol.1,Issue4,Sep.1,2009,pp.307−312 Mark D.Feuer,Vinay A.Vaishampayan,V.Mikhailov,and P.Westbrook,「Digital Lightpath Label Transcoding for Dual−Polarization QPSK Systems」,OFC/NFOEC 2011,JWA28
しかしながら、従来技術では、自由空間光通信において、データと、該データの復調方法や復号方法を示す制御情報とを重畳して光部品を追加することなく安定して伝送することが困難である、という問題がある。例えば、光データ信号に対して強度変調を行うことにより制御情報を重畳して伝送すると、自由空間においては強度変調された光信号の損失が大きいため、受信側において制御情報を受信することが困難である。また、偏波状態を変化させることにより制御情報を重畳して伝送するには、受信側において偏光板などの光部品が必要である。
本発明は、自由空間光通信においてデータと制御情報とを重畳して伝送することを目的とする。
本発明の一側面によれば、データと、前記データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す制御情報と、を光信号により送信する送信装置が、光の偏波状態の変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調と、前記変化速度とは異なる前記光の特性を前記データに応じて変化させる変調を行い、前記送信装置が、前記変調を行った光を、自由空間を介して受信装置へ出射し、前記受信装置が、前記送信装置により出射され、前記自由空間を介して前記受信装置に入射した光の光電変換を行い、前記受信装置が、前記入射した光の偏波状態の変化速度を、前記光電変換により得られた電気信号に基づいて検出することにより、前記制御情報を受信し、前記受信装置が、前記電気信号と受信した前記制御情報とに基づいて前記データを受信する、送信装置、受信装置および通信方法が提案される。
本発明の一態様によれば、自由空間光通信においてデータと制御情報とを光部品を追加することなく精度よく重畳して伝送することができる。
図1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。 図3は、実施の形態2にかかる通信システムの構成例を示す図である。 図4は、第1処理部の一例を示す図である。 図5は、ポラリゼーションコントローラの一例を示す図である。 図6は、偏波状態検出部の一例を示す図である。 図7は、チャネルID検出部が検出する信号の一例を示す図である。 図8は、チャネルID判別部が用いるチャネルID判別テーブルの一例を示す図である。 図9は、nレベルの偏波回転の角速度を検出する場合のチャネルID検出部の一例を示す図である。 図10は、実施の形態3にかかる通信システムの構成例を示す図である。 図11は、実施の形態4にかかる送信装置の一例を示す図である。 図12は、実施の形態4にかかる受信装置の一例を示す図である。
以下に図面を参照して、開示技術の好適な実施の形態1〜4を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる通信システムの一例)
図1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。通信システム100は、送信装置110と、受信装置120と、を有する。通信システム100においては、送信装置110から受信装置120へ自由空間を介して光信号を送信する自由空間光(FSO:Free Space Optical)通信が行われる。自由空間光通信は、例えば、光信号の伝送路に光ファイバなどの伝送線を用いずに、自由空間を介して光信号を送信する光無線通信である。
通信システム100は、例えば、光ファイバの敷設が地形的に難しい場所や、既設ファイバのない地域などのほか、ビル間や移動体間などに適用することができる。送信装置110と受信装置120との間の伝送距離は、例えば500[m]〜1[km]である。ただし、通信システム100の適用先や伝送距離は、これらに限らない。
送信装置110は、制御情報とデータとに応じて変調した光を受信装置120へ送信する。データは、例えばユーザデータである。
制御情報は、データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す情報である。例えば、受信装置120において復調方式が既知である場合、制御情報は、復調情報を示さず、復号方式を示す情報とすることができる。また、例えば、受信装置120において復号方式が既知である場合、制御情報は、復号情報を示さず、復調方式を示す情報とすることができる。受信装置120において復調方法および復号方法が既知でない場合、制御情報は、復調方法および復号方法を示す情報とすることができる。
また、制御情報は、データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを、受信装置120へ直接的にまたは間接的に示す情報である。データの復調方法や復号方法の少なくともいずれかを間接的に示す情報は、例えば、送信元の識別情報やチャネルの識別情報などとすることができる。この場合に、受信装置120は、送信元の識別情報やチャネルの識別情報と、データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかとの対応テーブル等を参照して復調方法や復号方法を判定することができる。
また、データの復調方法や復号方法の少なくともいずれかを間接的に示す情報は、データの変調方法および符号化方法の少なくともいずれかを示す情報であってもよい。この場合、受信装置120は、制御情報が示す変調方法や符号化方法に基づいて、復調方法や復号方法を判定することができる。また、制御情報は、例えば、天候の情報など自由空間光通信に影響を及ぼす情報など、任意の情報をさらに含んでいてもよい。
(送信装置の構成について)
次に、送信装置110の構成について説明する。送信装置110は、光源101と、変調部111と、出射部112と、を有する。光源101は、光を生成し、生成した光を変調部111へ出力する。なお、光源101は、図1に示す例では送信装置110の内部に設けられているが、送信装置110の外部に設けられていてもよい。
変調部111は、光源101から入力した光を、入力されたデータと制御情報とに基づいて変調する。そして、変調部111は、変調した光を出射部112へ出力する。変調部111による変調は、偏波状態の変化速度を制御情報に応じて変化させる変調であって、所定の特性をデータに応じて変化させる変調である。
制御情報に応じて変化させる変調は、例えば、光に制御情報をのせる処理であって、受信側において光信号から制御情報を復調可能にする変調である。データに応じて変化させる変調は、例えば、光にデータをのせる処理であって、受信側において光信号からデータを復調可能にする変調である。光の偏波状態の変化速度を変化させる変調は、例えば、光の偏波回転の角速度を変化させる変調である。
所定の特性は、光の偏波状態の変化速度とは異なる光の特性である。例えば、所定の特性は、位相、強度、周波数、偏波状態などである。所定の特性の変調方式には、各種の変調方式を用いることができる。例えば、所定の特性が位相である場合は、所定の特性の変調方式には、BPSK(Binary Phase Shift Keying)やQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などの各種位相変調方式を用いることができる。また、所定の特性の変調方式には、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や強度変調、周波数変調、偏波変調などを用いてもよい。
変調部111による変調は、例えば、偏波状態の変化速度を制御情報に応じて変化させ、且つ所定の特性をデータに応じて変化させる変調を1つの変調器によって行う変調とすることができる。または、変調部111による変調は、例えば、偏波状態の変化速度を制御情報に応じて変化させる変調と、所定の特性をデータに応じて変化させる変調と、をそれぞれ別の変調器によって行う変調とすることができる。
出射部112は、変調部111から入力した光を、自由空間を介して受信装置120へ送信する。自由空間は、例えば大気中の空間であるが、宇宙空間などの真空中の空間などであってもよい。
このように、実施の形態1にかかる送信装置110は、光の偏波状態の変化速度を制御情報で変調し、光の偏波状態の変化速度とは異なる光の特性をデータで変調するため、自由空間光通信において制御情報とデータとを重畳した光信号を伝送することができる。また、自由空間においては偏波状態の回転速度の変動が小さいため、制御情報を低損失で伝送することができる。
(受信装置の構成について)
次に、受信装置120の構成について説明する。受信装置120は、入射部121と、変換部122と、第1受信部123と、第2受信部124と、を有する。入射部121には、送信装置110の出射部112から送信された光が、自由空間を介して入射する。入射部121は、入射した光を変換部122へ出力する。
変換部122は、入射部121に入射した光を光電変換する。例えば、変換部122は、入射部121に入射した光を、該光の強度に応じた電気信号に変換する。そして、変換部122は、変換によって得られた電気信号を第1受信部123および第2受信部124へ出力する。
第1受信部123は、変換部122から入力した電気信号に基づいて、入射部121に入射した光の偏波状態の変化速度を検出することにより、送信装置110が光信号により送信した制御情報を受信する。そして、第1受信部123は、受信した制御情報を第2受信部124へ出力する。
第2受信部124は、変換部122から入力した電気信号と第1受信部123から入力した制御情報とに基づいてデータを受信する。例えば、制御情報が復調方法を示す情報である場合、第2受信部124は、変換部122からの電気信号と第1受信部123からの復調方法を示す情報とを用いて、入射部121に入射した光の所定の特性を検出することでデータを復調する。
また、制御情報が復号方法を示す情報である場合、第2受信部124は、変換部122から入力した電気信号を用いてデータを復調し、復調したデータを、第1受信部123から入力した復号方法を示す情報を用いて復号する。
また、制御情報が復調方法および復号方法を示す情報である場合、第2受信部124は、入射部121に入射した光の偏波状態の変化速度とは異なる光の特性を、電気信号と復調方法を示す情報とを用いて検出することにより、データを復調する。そして、第2受信部124は、復調したデータを、復号方法を示す情報を用いて復号する。
このように、受信装置120は、光の偏波状態の変化速度を検出することにより制御情報を受信し、制御情報を用いてデータを受信するため、自由空間光通信において制御情報とデータとを重畳した光信号を伝送することができる。また、自由空間においては偏波状態の回転速度の変動が小さいため、制御情報を低損失で伝送することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
(実施の形態2にかかる通信システムの一例)
図2は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。図2に示すように通信システム200は、複数の通信装置201(201a,201b,201c)を有する。複数の通信装置201は、互いに自由空間光通信を行う。
複数の通信装置201は、それぞれ、レンズ部202と、アンテナ203と、を有する。レンズ部202は、他の通信装置201から光信号を受信する。例えば、レンズ部202は、魚眼レンズなどの広角レンズを用いることができ、異なる方向からの光を受信することが可能である。そして、レンズ部202は、他の通信装置201から受信した光信号を、自装置内の不図示のO/E(Optical/Electical)変換器へ出力する。
O/E変換器は、レンズ部202から受信した光信号を電気信号に変換する。また、O/E変換器は、他の通信装置201へ送信する信号を電気信号から光信号に変換し、変換によって得られた光信号をレンズ部202へ出力する。レンズ部202は、O/E変換器の変換によって得られた光信号を他の通信装置201へ送信する。
また、アンテナ203は、他の通信装置201との間で電波を送受する。アンテナ203により、複数の通信装置201間の自由空間光通信における主データリンクの他に、低速のコマンドリンクを用いることができる。このため、通信装置201間の大まかな位置合わせを行ったり、天候などによって時間的に変動する空間通信路の通信状態に合わせて変調方式や符号化方式を最適化し、通信品質を安定させた自由空間光通信を行ったりすることもできる。図2に示す例では、通信システム200は、3つの通信装置201を有するが、少なくとも2つの通信装置201を有していればよい。
(実施の形態2にかかる通信システムの構成例)
図3は、実施の形態2にかかる通信システムの構成例を示す図である。図3においては、図2に示した通信装置201aと通信装置201bとを用い、通信装置201aの送信側の構成と、通信装置201bの受信側の構成とについて説明する。
まず、送信側の通信装置201aについて説明する。図3に示すように、送信側の通信装置201aは、第1DSP(Digital Signal Processor)301と、DAC(Digital to Analog Convertor)302と、を有する。また、通信装置201aは、IQ(Inphase Quadrature)モジュレータ303と、レーザ光源304と、アンプ305と、レンズ306と、を有する。
第1DSP301は、制御情報としてのレーザチャネルID、データとしてのメイン信号と、に基づく変調用の電気信号を生成する。変調用の電気信号は、IQモジュレータ303において光の偏波状態の変化速度を制御情報に応じて変化させ、光の偏波状態の変化速度とは異なる光の特性をメイン信号に応じて変化させる変調を行うための電気信号である。以下において、「光の偏波状態の変化速度」を「光の偏波回転の角速度」という。また、以下において、「光の偏波状態の変化速度とは異なる光の特性」を「角速度とは異なる光の特性」という。
第1DSP301は、第1処理部311と、ポラリゼーションコントローラ(図中「Pol.Cont.」と記載)312と、第2処理部313と、を有する。第1処理部311には、メイン信号と、制御チャネルビット列によって表されるレーザチャネルIDなどの制御情報と、が入力される。また、第1処理部311は、入力したメイン信号に応じて所定の変調方式で変調するための変調信号を生成する。そして、第1処理部311は、生成した変調信号をポラリゼーションコントローラ312へ出力する。
また、第1処理部311は、レーザチャネルIDを示す0または1の制御チャネルビット列を、偏波回転の角速度を示す0またはω1を用いた制御チャネル変調列に変換する。そして、第1処理部311は、変換によって得られた制御チャネル変調列をポラリゼーションコントローラ312へ出力する。
ここで、メイン信号の変調方式は、位相変調方式、強度変調方式、周波数変調方式、偏波変調方式など、いずれの変調方式を採用することができる。メイン信号の変調方式が強度変調の場合、光の偏波回転の角速度の変化と、光信号の強度の変化と、が互いに影響しない。このため、受信側の通信装置201bは、メイン信号と制御情報とをそれぞれ受信することができる。メイン信号の変調方式が周波数変調の場合も同様である。
一方で、メイン信号の変調方式が位相変調や偏波変調などの場合、光の偏波回転の角速度の変化と、光信号の偏波の変化と、が互いに影響する。このため、光の偏波回転の角速度を変化させる変調周波数を、位相変調または偏波変調の変調周波数より十分に低くする。例えば、光の偏波回転の角速度を変化させる変調周波数は、100[kHz]以下である。また、メイン信号の変調周波数は、例えば1[MHz]である。このように、光の偏波回転の角速度を変化させる変調周波数は、メイン信号の変調周波数に比べて十分低い。
これにより、受信側の通信装置201bは、メイン信号と制御情報とをそれぞれを受信することができる。実施の形態2においては、メイン信号の変調方式には、例えば、BPSK、QPSK、16QAM、32QAMなどを用いることとする。ただし、以下においてはメイン信号の変調方式を、適宜、位相変調方式という。
ポラリゼーションコントローラ312には、メイン信号に応じて所定の変調方式で変調するための信号と、制御チャネル変調列を示す信号とが、第1処理部311から入力される。ポラリゼーションコントローラ312は、第1処理部311から入力した各信号に基づいて、制御チャネル変調列に応じて光の偏波回転の角速度ωを変化させる変調であって、メイン信号に応じて所定の変調方式で変調するための変調を行うための信号を生成する。そして、ポラリゼーションコントローラ312は、生成した信号を第2処理部313へ出力する。
例えば、ポラリゼーションコントローラ312は、所定のレベルの角速度を変化させる変調を行うための信号を生成する。ポラリゼーションコントローラ312は、例えば、角速度ω1(ω1>0)と角速度ω2(ω2=0)とにより、「1」と「0」との2レベルの回転速度の変調を行うための信号を生成することができる。また、ポラリゼーションコントローラ312は、例えば、角速度+ω1(ω1>0)、角速度ω2(=0)、角速度+ω3(ω3>ω1)、角速度−ω1、角速度−ω3、とすることにより、5レベルの回転速度の変調を行うための信号を生成することもできる。
第2処理部313は、ポラリゼーションコントローラ312から入力した信号に対して、例えば、アナログ信号の不完全性を有するDAC302の逆特性を乗じる。そして、第2処理部313は、逆特性を乗じた信号をDAC302へ出力する。
DAC302は、第2処理部313から入力したデジタル信号をアナログ信号に変換する。そして、DAC302は、変換によって得られたアナログ信号をIQモジュレータ303へ出力する。レーザ光源304は、レーザ光を生成し、生成したレーザ光をIQモジュレータ303へ出力する。例えば、レーザ光源304には、レーザダイオードが用いられる。例えば、レーザダイオードとしては、垂直共振器面発光レーザ(ビクセル)などを採用することができる。
IQモジュレータ303は、DAC302から入力したアナログ信号を用いてレーザ光源304から出力された光を変調することにより光信号を生成する。そして、IQモジュレータ303は、生成した光信号をアンプ305へ出力する。例えば、IQモジュレータ303は、第1DSP301によって生成された電気信号に応じた屈折率変化を利用して、光の偏波回転の角速度および光の位相を変化させる。例えば、IQモジュレータ303には、LN(Lithium Niobate)変調器が用いられる。
アンプ305は、IQモジュレータ303から入力した光信号を増幅し、増幅した光信号をレンズ306へ出力する。また、レンズ306は、アンプ305から入力した光信号を自由空間に出射する。例えば、レンズ306は、コリメートレンズが用いられる。コリメートレンズは、アンプ305から入力した光信号をコリメート状態にして自由空間に出射する。
次に、受信側の通信装置201bについて説明する。受信側の通信装置201bは、レンズ321と、アンプ322と、コヒーレントレシーバ(図中「Coherent Rx」)323と、ADC(Analog to Digital Convertor)324と、第2DSP325と、を有する。
レンズ321は、送信側の通信装置201aから出射された光信号を集光し、集光した光信号をアンプ322へ出力する。アンプ322は、レンズ321から入力した光信号を増幅し、増幅した光信号をコヒーレントレシーバ323へ出力する。コヒーレントレシーバ323は、レンズ321から入力した光信号を、入力した光信号の強度に応じた電気信号に光電変換する。そして、コヒーレントレシーバ323は、光電変換によって得られた電気信号をADC324へ出力する。例えば、コヒーレントレシーバ323は、光信号を、光信号の強度に応じた電気信号に光電変換するフォトディテクタを有する。
ADC324は、コヒーレントレシーバ323から入力したアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、ADC324は、変換によって得られたデジタル信号を第2DSP325へ出力する。第2DSP325は、チャネル推定部331と、メイン信号復調部332と、チャネルID検出部333と、を有する。
チャネル推定部331は、ADC324からデジタル信号を入力する。チャネル推定部331は、ADC324から入力したデジタル信号を用いて、例えばCMA(Constant Modulus Algorithm)法等により、チャネル推定を行う。そして、チャネル推定部331は、チャネル推定結果をメイン信号復調部332およびチャネルID検出部333へ出力する。例えば、チャネル推定部331によるチャネル推定は、伝送路全体の特性の逆特性の推定である。例えば、チャネル推定部331は、コヒーレントレシーバ323のフォトダイオードやADC324におけるアナログ信号のローパス特性の逆特性を推定する。
メイン信号復調部332は、ADC324からデジタル信号を入力する。また、メイン信号復調部332は、チャネル推定部331から、チャネル推定結果を入力する。また、メイン信号復調部332は、チャネルID判別部347から、メイン信号の変調方式やボーレートなどから特定されるメイン信号の復調に必要な情報を入力する。
メイン信号復調部332は、ADC324から入力した信号と、チャネル推定部331から入力したチャネル推定結果と、制御チャネルデコーダ346から入力したメイン信号の復調や復号に必要な情報と、を用いてメイン信号の復調や復号を行う。例えば、メイン信号復調部332は、ADC324から入力したデジタル信号に、チャネル推定部331から入力したチャネル推定結果が示す伝送路全体の逆特性を乗じる。
例えば、メイン信号復調部332は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタを有し、FIRフィルタの係数を逆特性に基づいて設定することにより、逆特性を乗じることができる。また、メイン信号復調部332は、例えば、ADC324から入力したデジタル信号をバッファリングしておき、チャネルID判別部347からメイン信号の復調や復号に必要な情報を入力することにより、メイン信号の復調や復号を行うことができる。
チャネルID検出部333は、偏波状態検出部341と、シンセサイザ342と、乗算部343と、LPF(Low Pass Filter)344と、識別回路345と、制御チャネルデコーダ346と、チャネルID判別部347と、を有する。偏波状態検出部341は、チャネル推定部331から、チャネル推定結果を入力する。
偏波状態検出部341は、チャネル推定部331から入力したチャネル推定結果から、偏波状態のパターンを示す情報(行列要素)を検出する。さらに、偏波状態検出部341は、検出した情報の中から、例えば振幅が大きくS/N(Signal/Noise)比のよい偏波状態を示す情報(sin波)を検出する。そして、偏波状態検出部341は、検出したsin波を示す情報を乗算部343へ出力する。
シンセサイザ342は、sinωを示す情報を生成し、生成した情報を乗算部343へ出力する。例えば、シンセサイザ342は、通信装置201aにおける光の偏波回転の角速度ωに対応する速度ωのクロックを生成するクロックシンセサイザである。乗算部343は、偏波状態検出部341から入力した情報が示すsin波と、シンセサイザ342から入力した情報が示すsin波と、を乗算する。そして、乗算部343は、乗算によって得られた値をLPF344へ出力する。
LPF344は、乗算部343から入力した値のうちのノイズ等の所定成分をカットする。そして、LPF344は、所定成分をカットした値を識別回路345へ出力する。このように、受信側の通信装置201bは、偏波状態検出部341、シンセサイザ342、乗算部343およびLPF344を用いて、同期検出によってレーザチャネルIDを検出することができる。
識別回路345は、LPF344から入力した値が、例えば、識別値以上であればω1と識別し、識別値未満であれば0と識別する。そして、識別回路345は、識別結果から得られる制御チャネル変調列(ω1,0,ω1,…)を制御チャネルデコーダ346へ出力する。
制御チャネルデコーダ346は、識別回路345から入力した制御チャネル変調列を、「1」および「0」によって表される制御チャネルビット列(レーザチャネルID)に変換する。例えば、制御チャネルデコーダ346は、識別回路345から入力した信号が示す制御チャネル変調列が、ω1であれば「1」に、0であれば「0」に変換する。そして、制御チャネルデコーダ346は、変換によって得られた制御チャネルビット列をチャネルID判別部347へ出力する。
チャネルID判別部347は、制御チャネルデコーダ346から入力した制御チャネルビット列に対応する情報を抽出し、抽出した情報をメイン信号復調部332へ出力する。制御チャネルビット列に対応する情報は、詳細については図8を用いて後述するが、送信側の通信装置201aの変調方式やボーレートなどの変調方法や、FEC(Forward Error Correction)方式などの符号化方法の情報である。
上述した、第1DSP301および第2DSP325は、DSPに限らず、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)などの各種のデジタル回路によって実現することが可能である。また、第1処理部311と、ポラリゼーションコントローラ312と、第2処理部313とは、第1DSP301に設けられているが、それぞれ、異なるDSPに設けられていてもよい。
また、図1に示した送信装置110は、通信装置201aによって実現することができる。また、変調部111は、例えば、第1DSP301と、DAC302と、IQモジュレータ303と、によって実現することができる。出射部112は、例えば、レンズ306によって実現することができる。また、データと制御情報とに基づく変調用の電気信号を生成する電気回路は、例えば、第1DSP301によって実現することができる。また、第1DSP301によって生成された電気信号に応じて、光の偏波回転の回転速度と、回転速度とは異なる光の特性とを変化させる変調器は、例えば、IQモジュレータ303によって実現することができる。
また、図1に示した受信装置120は、通信装置201bによって実現することができる。また、入射部121は、例えばレンズ321によって実現することができる。また、変換部122は、例えば、アンプ322と、コヒーレントレシーバ323と、によって実現することができる。第1受信部123は、例えば、チャネル推定部331と、第2DSP325と、によって実現することができる。第2受信部124は、例えば、チャネル推定部331と、メイン信号復調部332と、によって実現することができる。
次に、図4〜7を用いて、図3に示した各部の構成について説明する。
(第1処理部の一例)
図4は、第1処理部の一例を示す図である。図4に示すように、第1処理部311は、制御チャネルエンコーダ401と、変調信号生成部402と、を有する。制御チャネルエンコーダ401には、レーザチャネルIDを示す制御チャネルビット列が入力される。また、制御チャネルエンコーダ401には、使用する周波数(例えば角速度ω1)が入力される。
制御チャネルエンコーダ401は、入力した制御チャネルビット列に応じて、制御チャネルビット列を、0またはω1を用いた制御チャネル変調列に変換する。制御チャネルエンコーダ401は、変換によって得られた制御チャネル変調列をポラリゼーションコントローラ312へ出力する。
また、変調信号生成部402には、メイン信号が入力される。例えば、変調信号生成部402は、入力したメイン信号を用いて、位相変調するための変調信号を生成する。そして、変調信号生成部402は、生成した変調信号をポラリゼーションコントローラ312へ出力する。これにより、ポラリゼーションコントローラ312には、制御チャネルエンコーダ401から制御チャネル変調列と、位相変調を行うための変調信号と、が入力される。
(ポラリゼーションコントローラの一例)
図5は、ポラリゼーションコントローラの一例を示す図である。ポラリゼーションコントローラ312は、複数の実数−複素数変換器501(501a,501b)と、複数の乗算部502(502a,502b,502c,502d)と、を有する。また、ポラリゼーションコントローラ312は、複数の加算部503(503a,503b)と、複素数−実数変換器504(504a,504b)と、を有する。
実数−複素数変換器501aは、第1処理部311の変調信号生成部402(図4参照)において変調方式に応じて生成された変調信号を示すxI,xQの信号を入力する。実数−複素数変換器501aは、入力した変調信号を複素数に変換する。例えば、実数−複素数変換器501aは、入力した変調信号を、例えばxI,xQのうちのxQを虚部とした複素数に変換する。実数−複素数変換器501aは、複素数に変換した信号を乗算部502aおよび乗算部502cへ出力する。
また、実数−複素数変換器501bは、第1処理部311の変調信号生成部402(図4参照)において変調方式に応じて生成された変調信号を示すyI,yQの信号を入力する。実数−複素数変換器501bは、入力した変調信号を複素数に変換する。例えば、実数−複素数変換器501bは、入力した信号を、例えばyI,yQのうちのyQを虚部とした複素数に変換する。実数−複素数変換器501bは、複素数に変換した信号を乗算部502bおよび乗算部502dへ出力する。
乗算部502a,502b,502c,502dは、制御チャネルエンコーダ401(図4参照)から入力した制御チャネル変調列を用いて、偏波制御の式である下記(1)式に示すa(a11,a12,a21,a22)の値をそれぞれ乗算する。下記(1)式の角速度ωには、制御チャネルエンコーダ401から入力した制御チャネル変調列が示すω1または0が代入される。
Figure 2016100855
例えば、乗算部502aは、実数−複素数変換器501aから入力した信号が示す複素数にa11(cosω)を乗算する。そして、乗算部502aは、乗算結果の値を加算部503aへ出力する。また、乗算部502bは、実数−複素数変換器501bから入力した信号が示す複素数にa12(−sinω)を乗算する。そして、乗算部502bは、乗算結果の値を加算部503aへ出力する。
また、乗算部502cは、実数−複素数変換器501aから入力した信号が示す複素数にa21(sinω)を乗算する。そして、乗算部502cは、乗算結果の値を加算部503bへ出力する。また、乗算部502dは、実数−複素数変換器501bから入力した信号が示す複素数にa22(cosω)を乗算する。そして、乗算部502dは、乗算結果の値を加算部503bへ出力する。
加算部503aは、乗算部502aから入力した値と、乗算部502bから入力した値と、を加算する。そして、加算部503aは、加算した値を複素数−実数変換器504aへ出力する。加算部503bは、乗算部502cから入力した値と、乗算部502dから入力した値と、を加算する。そして、加算部503bは、加算した値を複素数−実数変換器504bへ出力する。
複素数−実数変換器504aは、加算部503aから入力した値を実数に変換して出力する。例えば、複素数−実数変換器504aは、加算部503aから入力した値のうちの虚部(xQ)を実数に変換し、xI,xQの信号を出力する。
また、複素数−実数変換器504bは、加算部503bから入力した値を実数に変換して出力する。例えば、複素数−実数変換器504bは、加算部503bから入力した値のうちの虚部(yQ)を実数に変換し、yI,yQの信号を出力する。このようなポラリゼーションコントローラ312により、光の偏波回転の角速度ωを変化させる変調を行うための変調信号を生成することができる。
(偏波状態検出部の一例)
図6は、偏波状態検出部の一例を示す図である。偏波状態検出部341は、行列要素取得部601と、主成分取得部602と、を有する。行列要素取得部601は、チャネル推定部331からチャネル推定結果を入力し、入力したチャネル推定結果の中から、偏波状態のパターンを示す行列要素(図7の行列要素700参照)を取り出す。そして、行列要素取得部601は、取り出した行列要素を主成分取得部602へ出力する。
主成分取得部602は、行列要素取得部601から入力した行列要素の中から、例えば振幅が大きくS/N比のよい高品質の主成分(sin波)を取り出す。主成分取得部602は、取り出したsin波を時系列データ(図7の時系列データ710参照)として乗算部343(図3参照)へ出力する。これにより、偏波状態検出部341は、偏波状態を示す情報(sin波)を出力することができる。なお、乗算部343は、偏波状態検出部341から入力した時系列データが示すsin波と、シンセサイザ342から入力したsin波と、を乗算する。
(チャネルID検出部が検出する信号の一例)
図7は、チャネルID検出部が検出する信号の一例を示す図である。図7に示すように、チャネルID検出部333の偏波状態検出部341は、チャネル推定部331から入力した情報の中から偏波状態のパターンを示す行列要素700を検出する。行列要素700は、例えば、チャネル応答行列であり、伝送の状態を数学的に表したものである。偏波状態検出部341は、行列要素700の中から、例えば振幅が大きくS/N比のよい高品質の主成分(sin波701)を検出する。
偏波状態検出部341によって検出されたsin波701は、下記(2)式によって表される。下記(2)式において、Aは、レーザチャネルIDの変調信号であり、例えば1または0で表される。
Figure 2016100855
また、偏波状態検出部341は、時系列データ710に示す偏波状態と時間との関係を得る。時系列データ710において、波形に大きな変動がある領域711,713は、例えば、ポラリゼーションコントローラ312によって光の偏波回転の角速度が変化されたことを示している。また、時系列データ710において、波形に大きな変動がない領域712,714は、例えば、ポラリゼーションコントローラ312によって光の偏波回転の角速度が変化されていないことを示している。
また、シンセサイザ342が乗算部343へ出力するsin波は、下記(3)式によって表される。下記(3)式において、Bは、シンセサイザ342からの電気信号の振幅を表す。Bを大きくすると、その分、出力信号の振幅が大きくなる。
Figure 2016100855
また、乗算部343による乗算後の信号は、下記(4)式によって表される。下記(4)式によって表される信号は、乗算部343からLPF344へ出力される。
Figure 2016100855
LPF344は、例えば、上記(4)式に示す第2項の2ωを含む項と、第4項のノイズを含む項と、を除去する。これにより、LPF344が出力する情報が示す値は、下記(5)式によって表すことができる。
Figure 2016100855
LPF344から出力された信号は、識別回路345に出力される。識別回路345は、LPF344から入力信号を用いて、グラフ720に示すように、時間と出力との関係を示す波形を得る。グラフ720において、立ち上がっている箇所は、例えば、識別値以上の箇所であり、角速度ω1を示す。また、立ち上がっていない箇所は、例えば、識別値未満の箇所であり、角速度0を示す。そして、識別回路345は、識別によって得た制御チャネル変調列(ω1,0,ω1,…)を制御チャネルデコーダ346へ出力する。
制御チャネルデコーダ346は、識別回路345から入力した信号が示す制御チャネル変調列が、ω1であれば「1」に、0であれば「0」に変換する。このようにして、制御チャネルデコーダ346は、制御チャネル変調列を制御チャネルビット列730に変換する。そして、制御チャネルデコーダ346は、変換によって得られた制御チャネルビット列730をチャネルID判別部347(図3参照)へ出力する。チャネルID判別部347は、制御チャネルデコーダ346から入力した制御チャネルビット列730を用いて、変調方法や符号化方法の情報を判別する。
(チャネルID判別部が用いるチャネルID判別テーブルの一例)
図8は、チャネルID判別部が用いるチャネルID判別テーブルの一例を示す図である。図8に示すチャネルID判別テーブル800は、チャネルID判別部347による制御チャネルビット列の判別に用いられる。
チャネルID判別テーブル800には、制御チャネルビット列、変調方式、ボーレートおよびFEC方式、などの各フィールドを有する。これらのフィールドに情報を設定することにより、チャネルID判別テーブル800には、制御チャネルビット列、変調方式、ボーレートおよびFEC方式などの組み合わせ毎の判定情報801−1〜801−4がレコードとして記憶される。
チャネルID判別部347は、チャネルID判別テーブル800を用いて、制御チャネルビット列に対応する、変調方式、通信速度、誤り訂正などを判別する。チャネルID判別部347は、例えば、制御チャネルビット列が「0001」であったとすると、これに対応する、QPSKの変調方式、32GBdのボーレートなどを判別することができる。
このようにして、受信側の通信装置201bでは送信側の通信装置201aから送信されたメイン信号の復調方法や復号方法を判別することができる。また、受信側の通信装置201bは、送信側の通信装置201aを識別するための識別情報を制御チャネルビット列に対応して記憶しておくことにより、判別した制御チャネルビット列から送信側の通信装置201aを識別することもできる。
これにより、例えば、メイン信号復調部332は、所与のテーブルを検索してメイン信号の復調に必要な情報を得ることができる。検索によって得たメイン信号の復調に必要な情報は、メイン信号復調部332におけるメイン信号の復調に用いられる。チャネルID判別テーブル800に記憶させる情報は、復調方法や復号方法を示す情報のほかにも、例えば天気予報の情報などの自由空間光通信に影響を及ぼす情報など、いずれの情報を含ませることも可能である。
以上説明したように、実施の形態2によれば、自由空間光通信において、メイン信号に応じて光の位相等を変化させ、且つデータの復調等のための制御情報に応じて光の偏波回転の角速度を変化させる変調を行う。このため、自由空間光通信において制御情報とメイン信号とを重畳した光信号を伝送することができる。また、自由空間においては偏波状態の回転速度の変動が小さいため、制御情報を低損失で伝送することができる。
また、実施の形態2によれば、メイン信号の伝送路と異なるルートにより制御情報を送信しなくても、制御情報とメイン信号とを重畳した光信号を伝送することができる。また、受信側では、メイン信号の伝送路と異なるルートにより制御情報を受信しておかなくても、制御情報とメイン信号とを重畳した光信号を受信することができる。また、受信側は、通信の開始時に光信号の変調方式等を判別することができるため、通信の開始前に光信号の変調方式等が判別できていなくても、光信号を受信することができる。
また、実施の形態2では、IQモジュレータ303が、第1DSP301によって生成された電気信号に応じて、光の偏波回転の角速度および光の位相を変化させる変調を行う。このため、メイン信号による変調を行う構成に対して、制御情報による変調を行うための光学部品を追加しなくても、自由空間光通信において制御情報とメイン信号とを重畳した光信号を伝送することができる。これにより、装置の簡素化を図ることができる。また、実施の形態2では、制御情報を伝送するためのオーバヘッドビットを光信号に追加しなくても、制御情報を含む光信号を伝送することができる。
また、実施の形態2では、メイン信号の変調方式に位相変調方式を用いたため、偏波状態の回転速度を変化させると、光信号の偏波が変化する。このため、光の偏波回転の角速度を変化させる変調周波数を、位相変調の変調周波数より十分に低くした。これにより、メイン信号の変調方式が偏波の変化を伴う変調方式であっても、制御情報とメイン信号とを重畳した光信号を伝送することができる。
また、実施の形態2では、受信側の通信装置201bにおける角速度ωの検出には、同期検出による手法を用いた。例えば、光の偏波回転の角速度を制御情報に応じて変化させる変調を、光の偏波回転の角速度を制御情報に応じて角速度0,ω1に変化させる変調とし、受信側の通信装置201bは、角速度0,ω1に対応する速度のクロックを用いて制御情報を受信する。このような同期検出により、受信速度を向上させることができる。
また、実施の形態2では、光の偏波自体に情報をのせるのではなく、光の偏波回転の角速度を変化させる変調を行う。ここで、例えば光ファイバ通信においては、光ファイバなどの伝送路において発生する偏波回転の速度が、受信側において追従可能な速度と同程度であるため、偏波回転の角速度を変化させる変調を行った光信号を受信することは困難である。一方、実施の形態2に示したように、自由空間光通信では、伝送において発生する偏波回転の速度が受信側において追従可能な速度よりも十分に低いため、偏波回転の角速度を変化させる変調を行った光信号を受信することができる。
また、実施の形態2において、メイン信号復調部332は、送信側の通信装置201aとの間の通信の開始時に、レーザチャネルIDの検出によってメイン信号の復調に必要な情報を得ることにより、以降もその情報を用いてメイン信号を復調することができる。このため、チャネルID検出部333によるレーザチャネルIDの検出は、常時行うことなく、通信の開始時にのみ行ってもよい。
ただし、チャネルID検出部333によるレーザチャネルIDの検出は、適宜行ってもよい。例えば、受信側の通信装置201bが、送信側の通信装置201aを除く他の通信装置201c(図2参照)や他の管理装置に、レーザチャネルIDを用いて識別可能な通信先の情報を適宜送信する。これにより、他の通信装置201cや他の管理装置が通信システム200のネットワーク全体のコネクションの状態を管理することができる。
(実施の形態2の変形例)
次に、実施の形態2の変形例について説明する。実施の形態2の変形例では、nレベルの光の偏波回転の角速度を検出する場合について説明する。nレベルの信号を表す場合、送信側の通信装置201aは、光の偏波回転の角速度を制御情報に応じて変化させる変調を、光の偏波回転の角速度を制御情報に応じて角速度ω1,ω2,…,ωnに変化させる変調を行う。例えば、送信側の通信装置201aの制御チャネルエンコーダ401(図4参照)が、入力した制御チャネルビット列を、nレベルの角速度ω(ω1,ω2,ω3,…,ωn)を用いた制御チャネル変調列に変換する。
例えば、制御チャネルエンコーダ401は、制御チャネルビット列と制御チャネル変調列との変換表を参照して、入力した制御チャネルビット列を制御チャネル変調列に変換する。変換の一例としては、例えば、(制御チャネルビット列→制御チャネル変調列)として表すと、(00→ω1)、(01→ω2)、(10→ω3)、(11→ω4)とすることができる。
(nレベルの偏波回転の角速度を検出する場合のチャネルID検出部の一例)
図9は、nレベルの偏波回転の角速度を検出する場合のチャネルID検出部の一例を示す図である。図9に示すように、チャネルID検出部333は、偏波状態検出部341と、ディバイダ(Divider)901と、複数のシンセサイザ342(342−1,342−2,…,342−n)と、を有する。また、チャネルID検出部333は、複数の乗算部343(343−1,343−2,…,343−n)と、複数のLPF344(344−1,344−2,…,344−n)と、を有する。
偏波状態検出部341は、チャネル推定部331から入力したチャネル推定結果から偏波状態のパターンを示す行列要素を取り出し、取り出した行列要素の中から、例えば振幅が大きくS/N比のよい高品質の主成分(sin波)を取り出す。そして、偏波状態検出部341は、取り出したsin波を示す情報をディバイダ901へ出力する。
ディバイダ901は、偏波状態検出部341から入力したsin波を示す情報を複数の乗算部343(343−1,343−2,…,343−n)へ分配する。シンセサイザ342−1は、例えばsinω1を示す情報を生成し、生成した情報を乗算部343−1へ出力する。例えば、シンセサイザ342−2は、sinω2を示す情報を生成し、生成した情報を乗算部343−2へ出力する。例えば、シンセサイザ342−nは、例えばsinωnを示す情報を生成し、生成した情報を乗算部343−nへ出力する。
乗算部343−1は、ディバイダ901から入力した情報が示すsin波と、シンセサイザ342−1から入力した情報が示すsin波と、を乗算する。そして、乗算部343−1は、乗算によって得られた値をLPF344−1へ出力する。
同様に、乗算部343−nは、ディバイダ901から入力した情報が示すsin波と、シンセサイザ342−nから入力した情報が示すsin波と、を乗算する。そして、乗算部343−nは、乗算によって得られた値をLPF344−nへ出力する。
LPF344−1,344−2,…,344−nは、それぞれ所定成分をカットする。LPF344−1,344−2,…,344−nによって所定成分がカットされた後の信号は、識別回路345へ出力される。
識別回路345は、LPF344−1,344−2,…,344−nから出力された信号が示す値のうちのいずれか一つが識別値以上であればωk(k=1,2,…,n)と識別する。また、識別回路345は、LPF344−1,344−2,…,344−nから出力された信号が示す値が全て識別値未満であれば0を識別する。また、識別回路345は、LPF344−1,344−2,…,344−nから出力された信号が示す値のうちの2以上が識別値以上であればエラーと識別する。識別値は、LPF344−1,344−2,…,344−n毎に回路特性に応じて個別に定めた値であるが、例えば同じ値としてもよい。
そして、識別回路345は、識別したωkや0を示す制御チャネル変調列を制御チャネルデコーダ346へ出力する。制御チャネルデコーダ346は、識別回路345から入力した制御チャネル変調列を0または1の信号に変換することにより、レーザチャネルIDを示す制御チャネルビット列を得る。
図9に示した例では、例えば、n通りの角速度に変化させる変調が行われた光が入射する場合、n通りの角速度に対応する速度のクロックを用いた同期検出により制御情報を受信する。ただし、n通りの角速度に変化させる変調が行われた光が入射する場合、例えば、n−1通りの角速度に対応する速度のクロックを用いた同期検出により制御情報を受信することもできる。
実施の形態2の変形例では、受信側の通信装置201bは、角速度ω1,ω2,…,ωnに対応する速度のクロックを用いた同期検出により制御情報を受信する。このような同期検出により、受信速度を向上させることができる。
ただし、受信側の通信装置201bにおける角速度ωの検出は、同期検出による手法に限らない。例えば、偏波状態検出部341から出力された信号をフーリエ変換し、対応する角速度ωのパワーを測定することも可能である。このような手法によれば、nレベルの光の偏波回転の角速度(ω1,ω2,…,ωn)を一度に測定することが可能になる。また、nレベルの光の偏波回転の角速度を検出する場合のチャネルID検出部333の回路規模の増大を抑えることができる。
実施の形態2の変形例によれば、自由空間光通信においてメイン信号と重畳する制御情報の伝送量を向上させることができる。また、実施の形態2の変形例では、nレベルの偏波回転の角速度を制御情報で変調し、nレベルの偏波回転の角速度を受信することができるため、制御情報の伝送量を向上させることができる。
(実施の形態3)
次に、通信システム200の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態2では、ポラリゼーションコントローラ312を用いて光の偏波回転の角速度を変化させたが、実施の形態3では、偏波ローテータを用いて光の偏波回転の角速度を変化させる場合について説明する。実施の形態3においては、実施の形態1,2と異なる部分について説明する。
(実施の形態3にかかる通信システムの構成例)
図10は、実施の形態3にかかる通信システムの構成例を示す図である。図10に示すように、送信側の通信装置201aは、DAC1001と、コントローラ1002と、偏波ローテータ1003と、を有する。
第1処理部311は、入力したメイン信号に応じて位相を変化させる変調を行うための信号を生成し、生成した変調信号を第2処理部313へ出力する。また、第1処理部311は、入力したレーザチャネルIDを示す制御チャネルビット列を制御チャネル変調列に変換し、変換によって得られた制御チャネル変調列を第2処理部313へ出力する。
第2処理部313は、第1処理部311から入力した各信号に対して、それぞれアナログ信号の不完全性を有するDAC302の逆特性を乗じる。第2処理部313は、逆特性を乗じた変調信号をDAC302へ出力する。第2処理部313は、逆特性を乗じた制御チャネル変調列を示す信号をDAC1001へ出力する。
DAC302は、第2処理部313から入力したデジタルの変調信号をアナログ信号に変換する。DAC302は、変換によって得られたアナログの変調信号をIQモジュレータ303へ出力する。IQモジュレータ303は、DAC302から入力した位相変調を行うための変調信号を用いてレーザ光源304から出力された光を変調して光信号を生成する。IQモジュレータ303は、DAC302から入力した変調信号に応じて位相変調を行う。IQモジュレータ303は、生成した光信号を偏波ローテータ1003へ出力する。
DAC1001は、第2処理部313から入力した制御チャネル変調列を示すデジタル信号をアナログ信号に変換する。DAC1001は、変換によって得られたアナログの制御チャネル変調列を示す信号をコントローラ1002へ出力する。コントローラ1002は、DAC1001から入力した制御チャネル変調列を示すアナログ信号を用いて、偏波ローテータ1003の偏波回転を制御する。
偏波ローテータ1003は、コントローラ1002による制御チャネル変調列に応じた制御によって、IQモジュレータ303から入力した光信号の偏波を回転させる。そして、偏波ローテータ1003は、偏波を回転させた光信号をアンプ305へ出力する。なお、実施の形態3では、偏波ローテータ1003は、IQモジュレータ303の後段に設けたが、IQモジュレータ303の前段に設けることも可能である。アンプ305は、偏波ローテータ1003から入力した光信号を増幅し、増幅した光信号をレンズ306へ出力する。
メイン信号に応じて回転速度とは異なる光の特性を変化させる第1変調器は、例えば、IQモジュレータ303によって実現することができる。また、制御情報に応じて光の偏波状態の回転速度を変化させる第2変調器は、例えば、偏波ローテータ1003によって実現することができる。
実施の形態3によれば、メイン信号による変調を行う構成に対して、偏波ローテータ1003などの制御情報による変調を行うための光学部品を付加することにより、自由空間光通信において制御情報とメイン信号とを重畳した光信号を伝送することができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態1〜3では、例えば1つの偏波のみを用いてメイン信号を送信するシングルポラリゼーションとしたが、実施の形態4では、例えば2つの偏波を用いてメイン信号を送信するデュアルポラリゼーションとする場合について説明する。実施の形態4においては、実施の形態1〜3と異なる部分について説明する。
(実施の形態4にかかる送信装置の一例)
図11は、実施の形態4にかかる送信装置の一例を示す図である。図11に示すように、送信側の通信装置201aは、PBS(Polarizing Beam Splitter:偏波ビームスプリッタ)1101,1102と、変調部111a,111bと、を有する。
レーザ光源304は、生成したレーザ光をPBS1101へ出力する。PBS1101は、レーザ光源304から入力したレーザ光を第1偏波と第2偏波とに分離する。第1偏波は、例えば垂直偏波である。第2偏波は、例えば水平偏波である。PBS1101は、分離した光を変調部111aおよび変調部111bへ出力する。変調部111a,111bは、それぞれ、図3に示した変調部111と同様の構成である。
変調部111aには、メイン信号と、レーザチャネルIDとが入力される。変調部111aは、PBS1101から入力した光を、メイン信号およびレーザチャネルIDに応じて変調することにより光信号を生成する。例えば、変調部111aは、光の偏波回転の角速度および光の位相を変化させる変調を行う。そして、変調部111aは、生成した光信号をPBS1102へ出力する。
変調部111bには、メイン信号と、レーザチャネルIDとが入力される。変調部111bは、PBS1101から入力した光を、メイン信号およびレーザチャネルIDに応じて変調することにより光信号を生成する。例えば、変調部111bは、光の偏波回転の角速度および光の位相を変化させる変調を行う。そして、変調部111bは、生成した光信号をPBS1102へ出力する。
PBS1102は、変調部111aから入力した光信号と、変調部111bから入力した光信号とを合波する。そして、PBS1102は、合波した光信号をアンプ305へ出力する。アンプ305は、PBS1102から入力した光信号を増幅し、増幅した光信号をレンズ306へ出力する。レンズ306は、アンプ305から出力された光信号をコリメート状態にして自由空間に出射する。
図11に示した例では、光の偏波回転の角速度を変化させる変調を、変調部111aおよび変調部111bが行う場合について説明したが、変調部111aおよび変調部111bの一方のみが行ってもよい。例えば、変調部111aおよび変調部111bにおいてメイン信号の変調方式が同じ場合、変調部111aおよび変調部111bの一方のみにレーザチャネルIDを入力して光の偏波回転の角速度を変化させる変調を行えばよい。
また、変調部111aおよび変調部111bの他方は、光の偏波回転の角速度を変化させる変調を行わず、メイン信号に応じた変調を行えばよい。つまり、送信側の通信装置201aは、変調部111aおよび変調部111bの一方によって変調された第1偏波の光と、メイン信号に応じて変調された第2偏波の光と、の偏波多重により得られた光を出射することができればよい。
(実施の形態4にかかる受信装置の一例)
図12は、実施の形態4にかかる受信装置の一例を示す図である。図12に示すように、受信側の通信装置201bは、PBS1201と、コヒーレントレシーバ323a,323bと、ADC324a,324bと、第2DSP325a,325bと、を有する。アンプ322は、レンズ321から入力した光信号を増幅し、増幅した光信号をPBS1201へ出力する。PBS1201は、アンプ322から入力した光信号を垂直偏波と水平偏波とに分離する。PBS1201は、コヒーレントレシーバ323aおよびコヒーレントレシーバ323bへ出力する。
コヒーレントレシーバ323aは、PBS1201から入力した光信号を、入力した光信号の強度に応じた電気信号に光電変換する。そして、コヒーレントレシーバ323aは、光電変換によって得られた電気信号をADC324aへ出力する。ADC324aは、コヒーレントレシーバ323aから入力したアナログ信号をデジタル信号に変換する。
ADC324aは、変換によって得られたデジタル信号を第2DSP325aへ出力する。第2DSP325aは、図3に示した第2DSP325と同様の構成である。第2DSP325aは、ADC324aから入力した信号の偏波回転の角速度を検出することにより制御情報を復調する。第2DSP325aは、復調した制御情報から特定されるメイン信号の復調等に必要な情報を用いて、メイン信号の復調等を行う。第2DSP325aは、復調等を行ったメイン信号を後段へ出力する。
コヒーレントレシーバ323bは、PBS1201から入力した光信号を、入力した光信号の強度に応じた電気信号に光電変換する。そして、コヒーレントレシーバ323bは、光電変換によって得られた電気信号をADC324bへ出力する。ADC324bは、コヒーレントレシーバ323bから入力したアナログ信号をデジタル信号に変換する。
ADC324bは、変換によって得られたデジタル信号を第2DSP325bへ出力する。第2DSP325bは、図3に示した第2DSP325と同様の構成である。第2DSP325bは、ADC324bから入力した信号の偏波回転の角速度を検出することにより制御情報を復調する。第2DSP325bは、復調した制御情報から特定されるメイン信号の復調等に必要な情報を用いて、メイン信号の復調等を行う。第2DSP325bは、復調等を行ったメイン信号を後段へ出力する。なお、図12に示した例では、第2DSP325aおよび第2DSP325bは、別々に設けられているが、共通のDSPに設けられていてもよい。
例えば、図11に示した変調部111aおよび変調部111bの一方のみが、光の偏波回転の角速度を変化させる変調を行う構成とした場合、第2DSP325aおよび第2DSP325bのうちの一方で制御情報の復調を行えばよい。この場合、復調を行った第2DSP325aおよび第2DSP325bのうちの一方から他方へ、復調した制御情報を送信すればよい。または、復調を行った第2DSP325aおよび第2DSP325bのうちの一方が、復調した制御情報に基づいてメイン信号の復調等に必要な情報を特定し、特定した情報を他方へ送信してもよい。
以上説明したように、実施の形態4によれば、自由空間光通信において、制御情報とメイン信号とを重畳した光信号を偏波多重方式によって伝送することができる。
上述した実施の形態1〜4に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)データと、前記データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す制御情報と、を光信号により送信する送信装置であって、
光の偏波状態の変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調と、前記変化速度とは異なる前記光の特性を前記データに応じて変化させる変調を行う変調部と、
前記変調部によって前記変調が行われた光を、自由空間を介して他の通信装置へ出射する出射部と、
を有することを特徴とする送信装置。
(付記2)前記変調部は、前記データと前記制御情報とに基づく変調用の電気信号を生成する電気回路と、前記電気信号に応じて前記変化速度および前記特性を変化させる変調器と、を含むことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記3)前記変調部は、前記データに応じて前記特性を変化させる第1変調器と、前記制御情報に応じて前記変化速度を変化させる第2変調器と、を含むことを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記4)前記変調部は、第1偏波の光を変調し、
前記出射部は、前記変調部によって前記変調が行われた光と、前記第1偏波とは異なる第2偏波の光であってデータに応じて変調された光と、の偏波多重により得られた光を出射することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の送信装置。
(付記5)前記特性は、位相または偏波状態であって、
前記変化速度を変化させる変調周波数は、前記特性を変化させる変調周波数より低いことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の送信装置。
(付記6)データと、前記データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す制御情報と、を光信号により送信する送信装置から、光の偏波状態の変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調と、前記変化速度とは異なる前記光の特性を前記データに応じて変化させる変調が行われて出射された光が、自由空間を介して入射する入射部と、
前記入射部に入射した光の光電変換を行う変換部と、
前記入射部に入射した光の偏波状態の変化速度を、前記変換部の光電変換により得られた電気信号に基づいて検出することにより、前記制御情報を受信する第1受信部と、
前記電気信号と前記第1受信部によって受信された制御情報とに基づいて前記データを受信する第2受信部と、
を有することを特徴とする受信装置。
(付記7)前記変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調は、前記変化速度を前記制御情報に応じて複数通りの変化速度に変化させる変調であり、
前記第1受信部は、前記複数通りの変化速度に含まれる変化速度に対応する速度のクロックを用いた同期検出により前記制御情報を受信する、
ことを特徴とする付記6に記載の受信装置。
(付記8)データと、前記データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す制御情報と、を光信号により送信する送信装置が、光の偏波状態の変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調と、前記変化速度とは異なる前記光の特性を前記データに応じて変化させる変調を行い、
前記送信装置が、前記変調を行った光を、自由空間を介して受信装置へ出射する、
ことを特徴とする通信方法。
(付記9)前記受信装置が、前記送信装置により出射され、前記自由空間を介して前記受信装置に入射した光の光電変換を行い、
前記受信装置が、前記入射した光の偏波状態の変化速度を、前記光電変換により得られた電気信号に基づいて検出することにより、前記制御情報を受信し、
前記受信装置が、前記電気信号と受信した前記制御情報とに基づいて前記データを受信する、
ことを特徴とする付記8に記載の通信方法。
100,200 通信システム
110 送信装置
111 変調部
112 出射部
120 受信装置
121 入射部
122 変換部
123 第1受信部
124 第2受信部
201 通信装置
301 第1DSP
302 DAC
303 IQモジュレータ
304 レーザ光源
305,322 アンプ
306,321 レンズ
311 第1処理部
312 ポラリゼーションコントローラ
313 第2処理部
323 コヒーレントレシーバ
324 ADC
325 第2DSP
331 チャネル推定部
332 メイン信号復調部
333 チャネルID検出部
341 偏波状態検出部
342 シンセサイザ
343 乗算部
344 LPF
345 識別回路
346 制御チャネルデコーダ
347 チャネルID判別部
601 行列要素取得部
602 主成分取得部
1101,1102,1201 PBS

Claims (6)

  1. データと、前記データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す制御情報と、を光信号により送信する送信装置であって、
    光の偏波状態の変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調と、前記変化速度とは異なる前記光の特性を前記データに応じて変化させる変調を行う変調部と、
    前記変調部によって前記変調が行われた光を、自由空間を介して他の通信装置へ出射する出射部と、
    を有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記変調部は、前記データと前記制御情報とに基づく変調用の電気信号を生成する電気回路と、前記電気信号に応じて前記変化速度および前記特性を変化させる変調器と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. データと、前記データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す制御情報と、を光信号により送信する送信装置から、光の偏波状態の変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調と、前記変化速度とは異なる前記光の特性を前記データに応じて変化させる変調が行われて出射された光が、自由空間を介して入射する入射部と、
    前記入射部に入射した光の光電変換を行う変換部と、
    前記入射部に入射した光の偏波状態の変化速度を、前記変換部の光電変換により得られた電気信号に基づいて検出することにより、前記制御情報を受信する第1受信部と、
    前記電気信号と前記第1受信部によって受信された制御情報とに基づいて前記データを受信する第2受信部と、
    を有することを特徴とする受信装置。
  4. 前記変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調は、前記変化速度を前記制御情報に応じて複数通りの変化速度に変化させる変調であり、
    前記第1受信部は、前記複数通りの変化速度に含まれる変化速度に対応する速度のクロックを用いた同期検出により前記制御情報を受信する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. データと、前記データの復調方法および復号方法の少なくともいずれかを示す制御情報と、を光信号により送信する送信装置が、光の偏波状態の変化速度を前記制御情報に応じて変化させる変調と、前記変化速度とは異なる前記光の特性を前記データに応じて変化させる変調を行い、
    前記送信装置が、前記変調を行った光を、自由空間を介して受信装置へ出射する、
    ことを特徴とする通信方法。
  6. 前記受信装置が、前記送信装置により出射され、前記自由空間を介して前記受信装置に入射した光の光電変換を行い、
    前記受信装置が、前記入射した光の偏波状態の変化速度を、前記光電変換により得られた電気信号に基づいて検出することにより、前記制御情報を受信し、
    前記受信装置が、前記電気信号と受信した前記制御情報とに基づいて前記データを受信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信方法。
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