JP2015227565A - コンクリートを養生する方法、シート、及びシステム - Google Patents

コンクリートを養生する方法、シート、及びシステム Download PDF

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    • C04B40/04Preventing evaporation of the mixing water

Abstract

【課題】使用する水分量が少なく、かつコンクリート表面に供給される水分量の経時的及び局所的なばらつきを低減することができる、コンクリートを養生する方法、シート、及びシステムを提供する。
【解決手段】少なくとも第一面に立体構造群を有しており、上記立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、上記溝は毛細管現象を利用して水を搬送する、シートを準備すること;上記シートの第一面、及びコンクリート表面を対向させ、上記シートの第一面と上記コンクリート表面との間に水が介在した状態で保持すること;及び上記保持を所定時間継続した後、上記コンクリート表面から上記シートを除去することを含む、コンクリート養生方法。
【選択図】図1

Description

本開示は、コンクリートを養生する方法、シート、及びシステムに関する。
打設したコンクリートは、養生中に乾燥、急激な温度変化などの影響を受けると、水和反応が十分に進行せず、強度、耐久性、及び外観などの特性が、設計値よりも低下することがある。そのため、コンクリートの養生においては、打設したコンクリート表面の水分量及び温度などの条件を、所望の範囲内に、所望の時間保つことが行われている。
このようなコンクリートの養生方法としては、打設したコンクリート表面から水分が蒸発することを低減する方法、例えば封緘養生、及び塗膜養生;打設したコンクリート表面に水を供給することを含む方法、例えば散水養生、及び湛水養生;打設したコンクリート表面に吸水性のあるシートを対向させて保持することを含む方法、例えば湿布養生;並びに、打設したコンクリート表面にシートを対向させて保持しつつ、シートとコンクリート表面との間に水分を供給することを含む方法、例えば給水養生などが挙げられる。これらの方法は必ずしも明確に区別されるものではない。
特許文献1(特開2002―81210号公報)は、「コンクリート表面に敷設され、コンクリート表面の減少した分の水分を補給し、コンクリートを湿潤状態に保ち養生する、コンクリート養生シートであって、前記コンクリート養生シートが、基材シートと、前記基材シートの前記コンクリート表面に敷設される側に固定されている複数の突出体とを備えており、前記各突出体の間に空間が形成されており、前記各突出体が2〜20mmの幅を有しており、前記各突出体が、二次元的に配列されており、前記各突出体が、水を吸収することによって膨潤する湿潤材から形成されており、前記コンクリート養生シートを前記コンクリート表面に敷設する際、前記各突出体が、水を吸収することで膨潤し、前記各突出体の側面が前記各空間内に膨出し、前記各空間が狭められ、前記コンクリート養生シートが平板状を保持し、前記各突出体の表面がコンクリート表面に接触し、前記各突出体が前記コンクリート表面に水分を補給することを特徴とする、コンクリート養生シート」を記載している。
特許文献2(特開平10―46816号公報)は、「打設形成されたコンクリート体の養生方法において、前記コンクリート体形成用の型枠を撤去した後に、前記コンクリート体の表面に、繊維材と、この繊維材中に埋設された多孔性ドレーン管とを備えた養生シートを、前記繊維材が前記コンクリート体の表面に接触し、かつ、前記多孔性ドレーン管が略水平になるように覆設して、前記多孔性ドレーン管に給水することを特徴とするコンクリート体の養生方法」を記載している。
特開2002―81210号公報 特開平10―46816号公報
特許文献1のコンクリート養生シートは、水を吸収することによって膨潤する湿潤材を有している(例えば、請求項1を参照)。また、特許文献2のコンクリート体の養生方法では、シートの繊維材の間に水分を拡散及び保持させている(例えば、要約を参照)。
上記のような、シートの表面ではなく内部で水分を吸収、拡散、及び/又は保持等するシートを、コンクリート表面に対向させて保持する養生方法では、コンクリートの水和反応に必要な水分に加えて、シート内へと吸収、拡散、及び/又は保持される水分が必要である。また、水分が不足しているコンクリート表面部分に水分を補う際に、コンクリートへの水分の供給と、シート内への水分の吸収、拡散、及び/又は保持とが競合することとなる。したがって、このようなシートを用いた養生方法では、より多くの水を必要とし、また、コンクリート表面に供給される水分量が、経時的及び局所的にばらつくことがある。
本開示は、使用する水分量が少なく、かつコンクリート表面に供給される水分量の経時的及び局所的なばらつきを低減することができる、コンクリートを養生する方法、シート、及びシステムを提供する。
本開示の一実施形態によれば、少なくとも第一面に立体構造群を有しており、上記立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、上記溝は毛細管現象を利用して水を搬送する、シートを準備すること;上記シートの第一面、及びコンクリート表面を対向させ、上記シートの第一面と上記コンクリート表面との間に水が介在した状態で保持すること;及び上記保持を所定時間継続した後、上記コンクリート表面から上記シートを除去することを含む、コンクリート養生方法が提供される。
本開示の他の実施形態によれば、少なくとも第一面に立体構造群を有しており、上記立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、上記溝は毛細管現象を利用して水を搬送する、コンクリート養生用シートが提供される。
本開示の更に他の実施形態によれば、上記コンクリート養生用シート、及び上記コンクリート養生用シートの第一面と上記コンクリート表面との間に水を供給する給水源を有する、コンクリート養生システムが提供される。
コンクリートを養生する本開示の方法、シート、及びシステムは、シートの内部へと水を吸収、拡散、及び/又は保持しなくても、養生の間にコンクリートの水和反応又は系外への蒸発等によって水がコンクリート表面から消費されると、毛細管現象を利用して水を周囲から輸送して、水が消費された部分へと補うことができる。したがって、コンクリートを養生する本開示の方法、シート、及びシステムは、使用する水量が少なく、かつコンクリート表面に供給される水分量の経時的及び局所的ばらつきを低減することができる。これによって、より設計値に近い性質、例えば強度、耐久性、及び外観を有するコンクリート体を得ることができる。
なお、上述の記載は、本発明の全ての実施形態及び本発明に関する全ての利点を開示したものとみなしてはならない。
本開示のコンクリート養生用シートの第一実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生用シートの第二実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生用シートの第三実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生用シートの第四実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生用シートの第五実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生用シートの第六実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生用シートの第七実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生システムの第一実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生システムの第二実施形態の模式図である。 本開示のコンクリート養生システムの第三実施形態の模式図である。 図11(a)は、本開示のコンクリートの養生の第一実施形態の模式図である。図11(b)は、図11(a)のシートとコンクリート表面との間の拡大断面図である。 図12(a)は、本開示のコンクリートの養生の第二実施形態の模式図である。図12(b)は、図12(a)のシートとコンクリート表面との間の拡大断面図である。 実施例及び比較例における容器、モルタル、及びコンクリート養生シートの配置を説明するための模式図である。 図14(a)及び(b)は、溝の断面形状を説明するための模式図である。 実施例1における給水量の変化を示すグラフである。 比較例1における給水量の変化を示すグラフである。 実施例2における給水量の変化を示すグラフである。 比較例2における給水量の変化を示すグラフである。
以下、本発明の代表的な実施形態を例示する目的で、必要に応じて図面を参照しながらより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び図面に限定されない。
本開示の一実施形態によれば、コンクリート養生方法は、少なくとも第一面に立体構造群を有しており、上記立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、上記溝は毛細管現象を利用して水を搬送する、シートを準備することを含む。
本開示において、立体構造群とは、任意の三次元形状を有する立体構造の2以上の集合をいう。三次元形状としては、例えば、直方体、立方体、錐体、錐台、半球、部分球、及び柱状体、並びにこれらの組合せが挙げられる。隣り合う立体構造は、接していてもよく、又は所定の間隔を空けて離れていてもよい。
溝は、隣り合う立体構造同士の間で画定される。溝の形状及び寸法は、毛細管現象の原理を利用して水を搬送することができれば、任意の形状及び寸法であってよい。毛細管現象とは、一般に、狭い空間内にある液体に、液体の密度、表面張力、及び壁面との接触角等に基づいて、液体がその空間内を移動する駆動力(毛細管力)が働く現象である。立体構造同士の間で画定される溝内では、空気と溝の壁面との界面エネルギーよりも、液体と溝の壁面との界面エネルギーが低いことにより、液体が溝内を移動する駆動力が発生することとなる。当業者であれば、水に対して所望の大きさの駆動力が働くよう、溝の形状及び寸法を設計することができる。
便宜上、溝の形状を断面形状と溝の配置とに分けて説明する。図14(a)及び(b)は、溝の断面形状を説明するためのものであって、溝の断面形状を限定するものではない。本開示において、コンクリート表面にシートの第一面を対向させて配置したときに、コンクリート表面と平行な平面を、シートの参照平面L1(図14(a)一点鎖線)という。また、参照平面L1に対して略平行であり、立体構造12が配置されている面を、仮想的な直線L3(図14(a)二点鎖線)で示す。本開示において、溝の断面形状を確定する場合、直線L3に略平行な直線L2(図14(a)破線)を想定し、この直線L2とシートの断面とで囲むことができる溝13の形状のうち、溝13の断面積が最大となるときの形状を溝の断面形状とする。例えば、図14(a)に示すような、隣り合う立体構造12の高さが異なる溝の場合、溝の断面形状は、図14(b)に示す形状となる。立体構造の高さは、同一でもよく、又は異なってもよい。溝の断面形状は、溝の全体にわたって同一でもよく、又は異なってもよい。以下、便宜上、溝の断面形状のうち上記直線L2で構成される部分を溝の開口部13aといい、開口部13aから参照平面L1の垂線方向に最も離れた部分を溝の最深部13bという。また、溝の開口部と最深部との距離を溝の深さ13dといい、溝の断面形状の幅の最大値を溝の最大幅13wという。本開示において、溝の配置とは、参照平面L1に垂直な方向から見たときの溝の配置をいう。
溝の断面形状は、毛細管現象を利用して水を搬送することができれば限定されない。溝の断面形状としては、開口部を一辺とする多角形、例えば三角形、四角形、及び台形;開口部と任意の曲線とで囲むことができる形状、例えば、半円形、弓形、及び楔形;並びにこれらの組合せが挙げられる。
溝の深さの上限は、例えば、約3000μm以下、約2500μm以下、約2000μm以下、約1500μm以下、約1000μm以下、及び約800μm以下であり、下限は、例えば、約1μm以上、約5μm以上、約10μm以上、約30μm以上、約50μm以上、又は約100μm以上である。
溝の最大幅の上限は、例えば、約3000μm以下、約2500μm以下、約2000μm以下、約1500μm以下、約1000μm以下、及び約800μm以下であり、下限は、例えば、約1μm以上、約5μm以上、約10μm以上、約30μm以上、約50μm以上、又は約100μm以上である。開口部の幅と最深部の幅とは同一であってもよく、又は異なっていてもよい。
溝の配置は、毛細管現象を利用して水を搬送することができれば限定されない。溝の配置としては、例えば、直線状、曲線状、波線状、折れ線状、環状、放射状、平行、非平行、ランダム、及び交差が挙げられ、これらの配置を組合せたパターン配置、例えば網目状であってもよい。
溝は一方向に長尺であってもよい。本開示において、溝が一方向に長尺であるとは、溝が毛細管現象を利用して水をある方向に向かって所望の距離搬送できるよう、溝がその方向に十分な長さを有していることをいう。本開示において、溝の長さとは、溝の配置にかかわらず、連通した一つの溝の中で最も離れた二点間の距離をいう。溝の長さの下限は、例えば、約3mm以上、約5mm以上、約10mm以上、又は約100mm以上であり、上限は、例えば、シートの長さ以下、約10m以下、約5m以下、約2m以下、又は約1m以下とすることができる。
溝は立体構造の配置により任意に配置することができる。溝のピッチ、すなわち、隣り合う溝同士の開口部の中点間の距離は、任意に設定することができる。溝のピッチの上限は、例えば、約3000μm以下、約2500μm以下、約2000μm以下、約1500μm以下、約1000μm以下、及び約800μm以下であり、下限は、例えば、約1μm以上、約5μm以上、約10μm以上、約30μm以上、約50μm以上、又は約100μm以上である。
溝は、それぞれ独立していてもよく、又は一部で連通して一体となっていてもよい。連通としては、例えば交差、分岐(併合)、又は架橋等が挙げられる。
図1は、本開示のコンクリート養生用シートの第一実施形態を示す模式図である。シート10は、第一面11上に、断面が略台形の複数の第一の立体構造12からなる第一の立体構造群を有しており、隣り合う第一の立体構造同士の間で画定される第一の溝13を有する。また、シート10は、それぞれの第一の溝13内に、断面が略台形の複数の第二の立体構造14からなる第二の立体構造群を有しており、隣り合う第一の立体構造と第二の立体構造との間、及び隣り合う第二の立体構造同士の間で画定される第二の溝15を有する。第一及び第二の溝の断面形状は、長辺を開口部とする略台形である。第一の溝は、シートとコンクリートとの間により多くの水を介在させることができるよう、水を保持する役割を担うことができ、これに加えて、毛細管現象を利用して水を搬送することができてもよい。第二の溝は、第一の溝よりも断面形状が小さく、主に毛細管現象を利用して水を搬送する役割を担うことができる。第一及び第二の溝の配置は略平行である。以下、便宜上、このような溝の形状を「溝形状A」という。
図2は、本開示のコンクリート養生用シートの第二実施形態を示す模式図である。シート10は、その第一面11上に、断面が略台形の複数の立体構造12からなる立体構造群を有しており、隣り合う立体構造12同士の間で画定される溝13を有する。溝の断面形状は、長辺を開口部とする略台形である。溝の配置は略平行である。
図3は、本開示のコンクリート養生用シートの第三実施形態を示す模式図である。シート10は、第一面11上に、略直方体の複数の立体構造12からなる立体構造群を有しており、隣り合う立体構造12同士の間で画定される溝13を有する。溝の断面形状は略長方形である。溝の配置は、第一組の略平行に配置された溝と、第二組の略平行に配置された溝とが略直交して網目状に配置されている。
図4は、本開示のコンクリート養生用シートの第四実施形態を示す模式図である。シート10は、第一面11上に、複数の略三角柱状の立体構造12からなる立体構造群を有しており、隣り合う立体構造12同士の間で画定される溝13を有する。溝の断面形状は略長方形である。溝の配置は、第一組の略平行に配置された溝と、第二組の略平行に配置された溝と、第三組の略平行に配置された溝とが所定角度で互いに交差して網目状に配置されている。溝の交点では、三本の溝:第一組に属する溝と、第二組に属する溝と、第三組に属する溝とが交差している。
図5は、本開示のコンクリート養生用シートの第五実施形態を示す模式図である。シート10は、第一面11上に、略平行四辺形を底面とする柱状体の、複数の立体構造12からなる立体構造群を有しており、隣り合う立体構造12同士の間で画定される溝13を有する。溝の断面形状は略長方形である。溝の配置は、第一組の略平行に配置された溝と、第二組の略平行に配置された溝とが所定角度で互いに交差して網目状に配置されている。
図6は、本開示のコンクリート養生用シートの第六実施形態を示す模式図である。シート10は、第一面11上に、図1で説明したような溝形状Aを有している。溝13及び15は、溝13及び15に対して略直交して延在する連通溝18によって連通している。連通溝18は、隣りあう溝13同士、及び隣り合う溝15同士の間を水が移動することを助けることができる。
図7は、本開示のコンクリート養生用シートの第七実施形態を示す模式図である。シート10は、その第一面11上に、断面が略台形の複数の立体構造12からなる立体構造群を有しており、隣り合う立体構造12同士の間で画定される溝13を有する。溝の断面形状は、長辺を開口部とする略台形である。溝の配置は略平行である。溝13は、溝13に対して略直交して延在する連通溝18によって連通している。連通溝18は、隣りあう溝13同士の間を水が移動することを助けることができる。
シートの第一面は、親水性であってもよい。第一面が親水性である場合、水に作用する毛細管力が増大し、より効果的に水を搬送することができる。本開示において、「シートの第一面が親水性である」とは、そのシートと同一の材料を使用して、溝を有しない略平面状の第一面を有するシートを作ったときに、シートの第一面と水の液面との接触角が90°未満であることをいう。この接触角の上限は、例えば、80°未満、70°未満、60°未満、50°未満、40°未満、30°未満、20°未満、又は15°未満とすることができる。
本開示において、縦12mm、横160mmにカットしたシートを水平面上に置き、第一面上を0.4mLの水が一分間で濡れ広がる距離(mm)を「水搬送距離」といい、溝等のシート表面の濡れ性を確認する際の指標とする。水搬送距離は、主に溝の構造と第一面の親水性の程度とに依存し、シートの第一面が親水性である場合、水搬送距離が増大する傾向にある。より詳細には、水搬送距離は以下の水搬送距離試験によって測定することができる:水道水50gに、株式会社パイロットコーポレーション(東京都中央区)から入手可能な水性インクであるパイロットインク(登録商標)/レッドを0.2g添加して、試験溶液を作製する。縦12mm、横160mmにカットしたシートを準備する。ただし、シートの液体搬送能に異方性がある場合は、液体搬送能が長手方向に最大となるようにカットする。シートの一端から10mmの位置に油性ペンで標線を引き、第一面を上にしてシートを水平面上に置く。0.4mLの試験溶液を、テルモ株式会社(東京都渋谷区)から入手可能なシリンジであるテルモシリンジ(登録商標)1mL(中口)を用いて測り取り、標線上に滴下する。滴下から1分経過後に、標線から試験溶液が移動した末端までの距離を測定し、水搬送距離とする。本開示において、水搬送距離の距離は、例えば、50mm以上、100mm以上、又は150mm以上であることが好ましい。
シートは、第一面に対向する第二面に基材が配置されていてもよい。基材としては、耐候性部材、断熱材、放熱材、発熱体、湿潤材、遮光材、及び防塵材、並びにこれらの組合せが挙げられる。一実施形態において、シート自体の厚みを厚くして、例えば耐候性、断熱性、遮光性等を付与してもよい。
シートは、第一面及び/又はその周辺に給水口を有していてもよい。吸水口の態様は、シートの第一面の少なくとも一部へと水を供給することができれば限定されない。吸水口としては、例えば、シートの第二面から第一面へと連通する一つ以上の孔;及びシートの第一面の周辺に沿って形成され第一面へと連通するスリットを有するマニホールド;フォーム材料、例えばスポンジ等が挙げられる。給水口は、例えば、シートの第一面の少なくとも一辺に、水を均一に供給することができるように設計してもよい。
シートの材料は、限定されないが、加工性の観点から、例えば、樹脂材料を使用することができる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、及びポリオキシエチレン鎖を有するポリマーが挙げられる。ポリオレフィン樹脂、及びポリオキシエチレン鎖を有するポリマーとしては、特開2007―277474号公報に記載されている材料を使用することができる。
樹脂材料としては、限定されないが、親水性の観点から、親水性樹脂材料、親水性フィラーを含有する樹脂材料、及びこれらの組合せが挙げられる。親水性樹脂材料としては、例えば、帯電防止剤、例えば多価アルコール脂肪酸エステル、アルキルジエタノールアミン、及びアルキルジエタノールアミド;界面活性剤、例えばアルカンスルホネート;並びに分子末端に−SOH、−SOM、−OSOM、−COOM、−NRX、−COOH、−NH、−CN、−OH、及びこれらの組合せから選択される少なくとも1つの親水基を有する樹脂材料が挙げられ、式中、Rはアルキル基、Mはアルカリ金属又は−NH、Xはハロゲンである。親水性フィラーとしては、限定されないが、酸化物、例えばシリカ、アルミナ、酸化スズ、酸化アンチモン、及び酸化インジウム;複合酸化物、例えばスズ−アンチモン複合酸化物、及びインジウム−スズ複合酸化物;並びにこれらの組合せが挙げられる。
シートの製造方法は、上記の溝を形成することができれば限定されない。溝を形成する方法としては、例えば、プレス成形、エンボス加工、注型、エッチング、及びレーザー加工等が挙げられる。具体的には、例えば、特開2007―277474号公報に記載されている製造方法を使用することができる。
シートの第一面は親水性加工されていてもよい。本開示において、「親水性加工」とは、シートの第一面の親水性を高めることができる表面加工をいう。親水性加工としては、例えば、表面処理、例えばブラスト処理、フレーム(火焔)処理、及びオゾン処理;親水性材料による表面コーティング;並びにこれらの組合せが挙げられる。親水性材料としては、親水性樹脂材料、親水性フィラーを含有する樹脂材料、及びこれらの組合せが挙げられる。親水性樹脂材料としては、例えば、帯電防止剤、例えば多価アルコール脂肪酸エステル、アルキルジエタノールアミン、及びアルキルジエタノールアミド;界面活性剤、例えばアルカンスルホネート;並びに分子末端に−SOH、−SOM、−OSOM、−COOM、−NRX、−COOH、−NH、−CN、−OH、及びこれらの組合せから選択される少なくとも1つの親水基を有する樹脂材料が挙げられ、式中、Rはアルキル基、Mはアルカリ金属又は−NH、Xはハロゲンである。親水性フィラーとしては、限定されないが、酸化物、例えばシリカ、アルミナ、酸化スズ、酸化アンチモン、及び酸化インジウム;複合酸化物、例えばスズ−アンチモン複合酸化物、及びインジウム−スズ複合酸化物;並びにこれらの組合せが挙げられる。
本開示の一実施形態によれば、コンクリートの養生方法は、シートの第一面、及びコンクリート表面を対向させ、シートの第一面とコンクリート表面との間に水が介在した状態で保持することを含む。
一実施形態では、コンクリート表面の少なくとも一部に水を付着させて、シートの第一面、及びコンクリート表面を対向させることにより、シートの第一面とコンクリート表面との間に水が介在した状態にしてもよい。
他の実施形態では、シートの第一面の少なくとも一部に水を付着させて、シートの第一面、及びコンクリート表面を対向させることにより、シートの第一面とコンクリート表面との間に水が介在した状態にしてもよい。
更に他の実施形態では、シートの第一面、及びコンクリート表面を対向させ、上記で説明した給水口から水を給水することにより、シートの第一面とコンクリート表面との間に水が介在した状態にしてもよい。
このような状態を保持する方法としては、例えば、床面のコンクリートの養生の場合、コンクリート表面上にシートを単に載置してもよく;シートの第二面上に錘を乗せて固定してもよく;又は任意の固定部材、例えば、フィルム、ラップ、若しくはテープ等を用いて固定してもよい。一実施形態において、シート自体の重量を重くして、養生中にシートが風又は振動等によって移動することを低減してもよい。壁面又は天井面のコンクリートの養生の場合、水の表面張力によって貼り付けてもよく;又は上記のような任意の固定部材を用いて固定してもよい。
本開示の一実施形態によれば、コンクリートを養生する方法は、上記保持を所定時間継続した後、コンクリート表面からシートを除去することを含む。
所定時間は、コンクリートの特性、例えば強度、耐久性、及び外観が、所望の程度に得られるよう、任意に設定することができる。当業者であれば、使用するコンクリートの種類、気温等に応じて、適切なコンクリートの養生時間を設定することができる。
本開示の一実施形態によれば、コンクリート養生用シートは、少なくとも第一面に立体構造群を有しており、立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、溝は毛細管現象を利用して水を搬送することができる。
各部詳細及び好適な実施形態は、前述のコンクリートの養生方法における、シートについての説明を参照されたい。
本開示の一実施形態によれば、コンクリート養生システムは、コンクリート養生用シート、及びコンクリート養生用シートの第一面とコンクリート表面との間に水を供給する給水源を有する。
コンクリート養生用シートの詳細及び好適な実施形態は、前述のコンクリートの養生方法における、シートについての説明を参照されたい。
給水源は、コンクリート養生用シートの第一面とコンクリート表面との間に水を供給することができれば特に限定されない。給水源としては、例えば、水を入れた容器、及び水道の蛇口が挙げられる。容器は、周囲環境に解放されていてもよく、又は密閉されていてもよい。
給水源からシートの第一面とコンクリート表面との間へと水を供給する態様としては、給水源からの水を、シートの第一面の少なくとも一部に接触させることができれば限定されない。例えば、給水源の中の水にシートの一部を浸けてもよく;給水源とシートとを、流路、例えばホース、管、半管、又はフォーム材などで接続してもよく;又は、流路を用いずに、給水源からの水をシートに散布してもよい。これによって、溝の毛細管現象を利用して水が第一面とコンクリート表面との間に搬送される。
図8は、本開示のコンクリート養生用システムの第一実施形態の模式図である。コンクリート養生システム40は、給水源30としての水を入れた容器と、コンクリート養生用シート10とを有する。また、コンクリート養生用シートの第一面11の一部を容器内の水33に浸けることによって、第一面とコンクリート表面との間に水を供給する。
図9は、本開示のコンクリート養生用システムの第二実施形態の模式図である。コンクリート養生システム40は、給水源30としての水を入れたタンクと、コンクリート養生用シート10とを有しており、このシートは、給水口17として、第二面から第一面へと連通する孔を有する。また、この孔とタンクとを、流路31としてのホースで接続することによって、第一面とコンクリート表面との間に水を供給する。
図10は、本開示のコンクリート養生用システムの第三実施形態の模式図である。コンクリート養生システム40は、給水源30としての水を入れたタンクと、コンクリート養生用シート10とを有する。このシート10は、給水口17として、シートの第一面の一辺に形成され、第一面の一辺に水を均一に運ぶことができるスポンジを有する。また、このスポンジとタンクとを、流路31としてのホースで接続することによって、第一面とコンクリート表面との間に水を供給する。
以下、本開示におけるコンクリートの養生方法、シート、及びシステムの、組みあわせの実施形態を例示する。
図11は、本開示のコンクリートの養生の第一実施形態の模式図である。図11(a)に示すように、コンクリート養生用シート10、及び給水源30としての水33を入れた容器を有する、コンクリート養生システム40を準備する。打設したコンクリート20の上面に、シートの第一面を対向させて載置する。コンクリート養生用シート10の第一面11の一部を容器内の水に浸ける。
図11(b)に示すように、シートは第一面11に図1で説明した溝形状Aの溝を有しており、溝は図11(a)においてシートの長手方向に延在している。したがって、水は溝の毛細管現象を利用して図11(a)中の矢印で示す方向へと搬送され、第一面とコンクリート表面との間に水が介在した状態となる。この状態を継続する間、コンクリートの水和反応又は系外への蒸発によって水がコンクリート表面から消費されると、溝の毛細管現象を利用して周囲から水が搬送され、水が消費された部分へと補われる。
この状態を所定時間継続した後、シートをコンクリート表面から取り除く。この実施形態では、水を搬送するポンプ等の機械的装置を使用しなくとも、水は溝の毛細管現象を利用して吸い上げられ、シートの長手方向へと搬送される。
図12は、本開示のコンクリートの養生の第二実施形態の模式図である。図12(a)に示すように、コンクリート養生用シート10、及び給水源30としての水33を入れたタンクを有する、コンクリート養生システム40を準備する。シートは、その一辺に、第一面へと水を送ることができる吸水口17を有する。打設したコンクリート20の側面に、シートの第一面を対向させて、固定部材(図示せず)によって保持する。シートの吸水口とタンクとを、流路31で接続することによって、シートの第一面へと水を送る。
図12(b)に示すように、シートは第一面11に図1で説明した溝形状Aの溝を有しており、溝は図12(a)においてシートの長手方向に延在している。したがって、水は溝の毛細管現象を利用して図12(a)の矢印で示す方向へと搬送され、第一面とコンクリート表面との間に水が介在した状態となる。この状態を保持する間、コンクリートの水和反応又は系外への蒸発によって水がコンクリート表面から消費されると、溝の毛細管現象を利用して周囲から水が搬送され、水が消費された部分へと補われる。
この状態を所定時間継続した後、シートをコンクリート表面から取り除く。この実施形態では、水を搬送するポンプ等の機械的装置を使用しなくとも、水は、シートより高所にあるタンクから重力によって流路及び給水口を通ってシートの第一面に送られ、溝の毛細管現象を利用してシートの長手方向に搬送される。
以下の実施例において、本開示の実施形態をより具体的に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
《材料》
〈コンクリート養生用シート〉
コンクリート養生用シートとして以下の材料を使用した。
シートX:シートの材料として親水化処理したポリエチレンを使用し、実施例のコンクリート養生用シート(以下、「シートX」という)を作製した。シートXは、図1に模式的に示すような溝形状Aの溝を有する。シートXの総厚は300μmであり、第一の溝13は、最大幅160μm、深さ100μm、ピッチ220μmである。第二の溝15は、最大幅16μm、深さ30μm、ピッチ50μmである。シートXは、本開示に記載の水搬送距離試験によれば、1分間で150mm以上の水搬送距離を有するものであった。シートXは、溝がシートの長手方向に延在するように、縦120mm×横500mmにカットしたものを使用した。
シートY:シートYは、全体の厚みが1800μmであり、フィルムの主要面に不織布を有しており、不織布は、保水材としての水膨潤性ウレタンが点在しているものであった。シートYは、本開示に記載の水搬送距離試験によれば、水搬送距離が50mm未満であった。シートYは、縦120mm×横500mmにカットしたものを使用した。
〈モルタル板〉
日本タクト株式会社(東京都大田区)から入手可能な、縦120mm×横70mm×高さ10mmのモルタル板を使用した。試験前に、モルタル板を、90℃に設定したオーブンで7時間以上加熱乾燥させた。乾燥後のモルタル板の質量(g)を、初期質量(g)として記録しておいた。
《実施例1》
図13に示すように、排水可能な場所に水平に置いた金網(図示せず)の上に、縦170mm×横240mm×高さ30mmの給水源30としての容器を置き、容器の長手方向に、モルタル板21を3枚連続して、それぞれ30mmの間隔をあけて整列させた。容器に近いモルタルから遠方に向かって順にモルタル1、2、及び3と標識した。容器に600mLの水33を入れた。シートを容器の中に5分間浸させた後、コンクリート養生用シート10としてのシートXの第一面11をモルタル1〜3の上面に対向させ、シートXの一端をモルタル3の端に合わせ、かつシートXがモルタル1〜3の上面を全て覆うようにして、シートXをモルタル1〜3の上に置いた。
シートXの他端を容器内の水に浸し、このときの時間を基準として、所定時間ごとにモルタル板の質量(g)を測定した。モルタル板の質量(g)―初期質量(g)を、給水量(g)として記録した。
上記の試験は、温度23±3℃の雰囲気下で行った。試験開始から終了にわたって、容器に水を追加することはなく、容器内の水は周囲の雰囲気に解放された状態であった。
《実施例2、並びに比較例1及び2》
表1に示すように、コンクリート養生用シートをシートYに変更したこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の試験を行った。また、シートの端を水に浸けた後、直ちに容器の口をラッピングして容器を密閉し、容器からの水の蒸発を抑制したことを除いて、実施例1及び比較例1と同様にして、実施例2及び比較例2の試験を行った。それぞれ、表1に示すように、容器に近いモルタルから順にモルタルを番号で標識した。
Figure 2015227565
試験結果を表2及び3、並びに図15〜18に示す。
Figure 2015227565
Figure 2015227565
以下、本開示の代表的な実施形態を列記する。
〈1〉少なくとも第一面に立体構造群を有しており、上記立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、上記溝は毛細管現象を利用して水を搬送する、シートを準備すること;上記シートの第一面、及びコンクリート表面を対向させ、上記シートの第一面と上記コンクリート表面との間に水が介在した状態で保持すること;及び上記保持を所定時間継続した後、上記コンクリート表面から上記シートを除去することを含む、コンクリート養生方法。
〈2〉上記溝の深さが1〜3000μmであり、かつ最大幅が1〜3000μmである、項目1に記載のコンクリートの養生方法。
〈3〉上記溝が一方向に長尺である、項目1又は2のいずれかに記載のコンクリートの養生方法。
〈4〉上記コンクリート表面の少なくとも一部に水を付着させて、上記シートの第一面、及び上記コンクリート表面を対向させる、項目1〜3のいずれか一項に記載のコンクリートの養生方法。
〈5〉上記シートの第一面の少なくとも一部に水を付着させて、上記シートの第一面、及び上記コンクリート表面を対向させる、項目1〜3のいずれか一項に記載のコンクリートの養生方法。
〈6〉少なくとも第一面に立体構造群を有しており、上記立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、上記溝は毛細管現象を利用して水を搬送する、コンクリート養生用シート。
〈7〉上記溝の深さが1〜3000μmであり、かつ最大幅が1〜3000μmである、項目6に記載のコンクリート養生用シート。
〈8〉上記溝が一方向に長尺である、項目6又は7のいずれかに記載のコンクリート養生用シート。
〈9〉上記第一面に対向する第二面に基材が配置されている、項目6〜8のいずれか一項に記載のコンクリート養生用シート。
〈10〉上記第一面、その周辺、又はそれらの両方に給水口を有する、項目6〜9のいずれか一項に記載のコンクリート養生用シート。
〈11〉上記第一面が親水性である、項目6〜10のいずれか一項に記載のコンクリート養生用シート。
〈12〉項目6〜11のいずれか一項に記載のコンクリート養生用シート、及び上記コンクリート養生用シートの第一面と上記コンクリート表面との間に水を供給する給水源を有する、コンクリート養生システム。
10 コンクリート養生用シート
11 第一面
12 立体構造(第一の立体構造)
13 溝(第一の溝)
13a 溝の開口部
13b 溝の最深部
13d 溝の深さ
13w 溝の最大幅
14 第二の立体構造
15 第二の溝
16 第二面
17 給水口
18 連通溝
20 コンクリート
21 モルタル板
30 給水源
31 流路
33 水
40 コンクリート養生システム
A 溝形状A
L1 参照平面
L2 参照平面に平行な直線
L3 立体構造が配置された面

Claims (12)

  1. 少なくとも第一面に立体構造群を有しており、前記立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、前記溝は毛細管現象を利用して水を搬送する、シートを準備すること;
    前記シートの第一面、及びコンクリート表面を対向させ、前記シートの第一面と前記コンクリート表面との間に水が介在した状態で保持すること;及び
    前記保持を所定時間継続した後、前記コンクリート表面から前記シートを除去すること;
    を含む、コンクリート養生方法。
  2. 前記溝の深さが1〜3000μmであり、かつ最大幅が1〜3000μmである、請求項1に記載のコンクリートの養生方法。
  3. 前記溝が一方向に長尺である、請求項1又は2のいずれかに記載のコンクリートの養生方法。
  4. 前記コンクリート表面の少なくとも一部に水を付着させて、前記シートの第一面、及び前記コンクリート表面を対向させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンクリートの養生方法。
  5. 前記シートの第一面の少なくとも一部に水を付着させて、前記シートの第一面、及び前記コンクリート表面を対向させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンクリートの養生方法。
  6. 少なくとも第一面に立体構造群を有しており、前記立体構造群は隣り合う立体構造同士の間で画定される溝を有しており、前記溝は毛細管現象を利用して水を搬送する、コンクリート養生用シート。
  7. 前記溝の深さが1〜3000μmであり、かつ最大幅が1〜3000μmである、請求項6に記載のコンクリート養生用シート。
  8. 前記溝が一方向に長尺である、請求項6又は7のいずれかに記載のコンクリート養生用シート。
  9. 前記第一面に対向する第二面に基材が配置されている、請求項6〜8のいずれか一項に記載のコンクリート養生用シート。
  10. 前記第一面、その周辺、又はそれらの両方に給水口を有する、請求項6〜9のいずれか一項に記載のコンクリート養生用シート。
  11. 前記第一面が親水性である、請求項6〜10のいずれか一項に記載のコンクリート養生用シート。
  12. 請求項6〜11のいずれか一項に記載のコンクリート養生用シート、及び
    前記コンクリート養生用シートの第一面と前記コンクリート表面との間に水を供給する給水源
    を有する、コンクリート養生システム。
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