JP2015181218A - イメージスキャナ装置およびイメージスキャン方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏写りを良好に除去し、再現性を向上させることができるイメージスキャナ装置およびイメージスキャン方法を提供する。
【解決手段】パターン部材としてのリッド20あるいは裏当てシート141と、パターン部材を原稿がスキャンされる側とは反対側から当接させた状態で原稿のスキャンを行うセンサ部13と、スキャンの結果から取得した第一観測パターンに対応する第一透過パターンの輝度を用いて閾値を設定し、スキャンの結果に対し、閾値以上の輝度を有する処理対象領域に対して裏写りを除去する処理を行う画像処理部40とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、イメージスキャナ装置およびイメージスキャン方法、特に、裏写りを除去する機能を備えたイメージスキャナ装置およびイメージスキャン方法に関する。
複写機、スキャナ、あるいは、これらの機能を複数備えた複合機等は、原稿をスキャンするイメージスキャナ装置を備えている。
イメージスキャナ装置には、例えば、フラットベッド式のイメージスキャナ装置がある。フラットベッド式のイメージスキャナ装置は、一般的に、原稿を載せる原稿台と、原稿をスキャンするスキャン部とを備えた本体部と、スキャン時に原稿台および原稿を覆うリッド(蓋)とを備えている。スキャン部は、一般的に、筐体の内側から原稿に光を当てる光源と、原稿からの反射光を受光するセンサ部と、センサ部を移動させるセンサ駆動部とを備えている。リッドには、原稿を押さえるクッション材である押さえ部材が設けられている。フラットベッド式のイメージスキャナ装置では、原稿台上に固定された原稿を、センサ駆動部により撮像素子を移動させながらスキャンする。
イメージスキャナ装置では、画像の再現性の向上が求められている。
特開平5−22572号公報 特開平9−116753号公報 特開2007−134931号公報
しかしながら、イメージスキャナ装置では、両面に画像が表された原稿をスキャンする場合、原稿の光の透過度によっては、スキャン対象の面(以下、適宜「表面」と称する)だけでなく、スキャン対象の裏側の面(以下、適宜「裏面」と称する)に表された画像が写り込む裏写りが発生する場合がある。原稿の光の透過度は、例えば、原稿用紙の素材によって決まる。裏写りが発生すると、画像の再現性が低下するという問題がある。
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、裏写りを良好に除去し、再現性を向上させることができるイメージスキャナ装置およびイメージスキャン方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るイメージスキャナ装置は、原稿を載せる原稿台と、観測パターンが描かれたパターン部材と、前記パターン部材を前記原稿がスキャンされる側とは反対側から当該原稿に当接させた状態で前記原稿のスキャンを行うスキャン部と、前記スキャンの結果から取得した前記観測パターンに対応する透過パターンの輝度を用いて閾値を設定し、前記スキャンの結果に対し、前記閾値以上の輝度を有する処理対象領域に対して裏写りを除去する処理を行う画像処理部とを備える。
上記構成のイメージスキャナ装置は、原稿の光の透過度(透過率を含む)が大きく裏写りの度合いが大きい原稿については、閾値が自動的に小さく設定され、補正範囲が大きくなる。これにより、上記構成のイメージスキャナ装置では、裏写りが除去されない領域を小さくすることが可能になる。また、上記構成のイメージスキャナ装置は、原稿の光の透過度が小さく裏写りの度合いが小さい原稿については、閾値が自動的に大きく設定され、補正範囲が小さくなる。これにより、上記構成のイメージスキャナ装置では、画像の再現性が必要以上に低下するのを防止することが可能になる。
つまり、上記構成のイメージスキャナ装置は、裏写りの除去が良好に行えるという効果と、画像の再現性が必要以上に低下するのを防止するという効果の両方を実現することができる。また、上記構成のイメージスキャナ装置では、透過率を算出するという複雑な演算を必要とすることなく、簡単な処理で実現できる。このため、イメージスキャナ装置の処理負荷を軽減することが可能になる。
また、前記画像処理部は、前記透過パターンの輝度を前記閾値として設定しても良い。
上記構成のイメージスキャナ装置は、観測パターンの輝度を閾値として設定するため、当該閾値を適切に設定できる。特に、観測パターンが黒色のパターンである場合は、透過パターンの輝度は、最も濃い裏写りが生じた領域の輝度に対応する。このため、観測パターンが黒色のパターンである場合は、特に、透過パターンの輝度を閾値として設定することで、全ての裏写りを除去することが可能になる。
また、前記パターン部材には、前記観測パターンとして、第一観測パターンと、前記第一観測パターンよりも濃度の低い第二観測パターンとが描かれ、前記画像処理部は、前記スキャンの結果から取得した前記第二観測パターンに対応する第二透過パターンの輝度を用いて前記処理対象領域の輝度を補正しても良い。
上記構成のイメージスキャナ装置は、第一透過パターンの輝度を用いて処理の範囲(処理対象領域)を設定し、第二透過パターンの輝度から裏写りが生じた裏写り領域の変換先の輝度を設定する。これにより、上記構成のイメージスキャナ装置では、処理対象領域の輝度を適切に補正することが可能になる。
また、前記画像処理部は、前記処理対象領域の輝度を前記第二透過パターンの輝度に変換しても良い。
上記構成のイメージスキャナ装置は、第二透過パターンの輝度を用いるため、処理対象領域の輝度を適切に変換できる。特に、第二観測パターンが白色のパターンである場合は、第二透過パターンの輝度は、原稿の地色の輝度に対応する。つまり、第二観測パターンが白色のパターンである場合は、処理対象領域の輝度を原稿の地色に対応する輝度に変換することが可能になる。
また、前記画像処理部は、前記スキャンの結果から取得した前記第一観測パターンに対応する第一透過パターンの輝度と前記第二透過パターンの輝度の差が所定値以下である場合は、前記処理対象領域の輝度を補正しなくても良い。
第一透過パターンの輝度と第二透過パターンの輝度との差(以下、「輝度差」と称する)が所定値以下である場合は、裏写りがほとんど発生しない原稿であると判定できる。この場合は、処理対象領域の輝度を補正しないように構成することにより、画像の再現性が損なわれるのを防止することができる。また、不必要な補正を行わないことにより、イメージスキャナ装置の処理負荷を軽減することが可能になる。
また、前記観測パターンは、前記パターン部材が前記原稿の角部を合わせるスキャン基準位置に対応する位置に配置された状態において、前記スキャン基準位置に対応する位置に描かれており、前記スキャン部は、前記パターン部材が前記スキャン基準位置に対応する位置に配置された状態で、前記スキャンを行っても良い。
スキャン基準位置は、原稿上に画像が形成されていない可能性の高い領域である。上記構成のイメージスキャナ装置は、観測パターンがスキャン基準位置に対応する位置に描かれているため、良好な透過パターンを取得することが可能になる。
また、さらに、前記観測パターンを表す参照データをあらかじめ記憶している参照データ記憶部と、前記参照データを用いて、前記スキャンの結果から得られるスキャン画像から前記透過パターンが含まれる特定領域を検出する検出部とを備え、前記画像処理部は、前記検出部により検出された前記特定領域の輝度を用いて前記閾値を設定しても良い。
本態様によれば、前記対象原稿を、前記裏当てシートが重ねられた状態でスキャンすることによって、裏写りを除去するための参照パターンをスキャン画像に重畳することができるので、参照パターンを対象原稿に表わされた画像に応じて変更することが可能になる。
その結果、前記イメージスキャナ装置のデザイン性や製品展開の適応性に関する制限が緩和され、裏写りを除去するために適したイメージスキャナ装置が得られる。
また、前記検出部は、前記特定領域の輝度が所定値よりも低い部分を、はみ出し部分として前記特定領域から除外し、前記画像処理部は、前記はみ出し部分を前記スキャン画像から削除しても良い。
本態様によれば、前記裏当てシートが前記対象原稿よりも大きい場合の裏写り除去処理において、前記裏当てシートが前記対象原稿からはみ出すはみ出し部分を適切に処理することができる。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備えるイメージスキャナ装置として実現することができるだけでなく、イメージスキャナ装置に含まれる特徴的な処理部が実行する処理をステップとするイメージスキャン方法として実現することができる。また、イメージスキャナ装置に含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラムまたはイメージスキャン方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムを、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体あるいはインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
本発明によると、再現性を向上させつつ、裏写りを良好に除去することができるイメージスキャナ装置およびイメージスキャン方法を提供することができる。
図1は、実施の形態のイメージスキャナ装置を備えた複合機の一例を示す外観図である。 図2は、実施の形態のイメージスキャナ装置を構成する画像処理部の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第一観測パターンの構成の一例を示す図である。 図4は、実施の形態の裏写り除去処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態の原稿に表わされた画像の一例を示す図である。 図6は、実施の形態の裏写り除去処理の前後のプレビュー画像の一例を示す図である。 図7は、実施の形態の裏写り除去処理の前後のプレビュー画像の一例を示す図である。 図8は、裏写りが生じない原稿のプレビュー画像の一例を示す図である。 図9は、従来の裏写り除去処理の前後のプレビュー画像の一例を示す図である。 図10は、従来の裏写り除去処理の前後のプレビュー画像の一例を示す図である。 図11は、実施の形態2に係る複合機の外観の一例を示す斜視図である。 図12は、スキャンされる対象原稿の一例を示す図である。 図13は、実施の形態2に係る裏当てシートの一例を示す図である。 図14は、実施の形態2に係る複合機の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 図15は、実施の形態2に係るイメージスキャナ装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態2で取得されるスキャン画像の一例を示す図である。 図17は、実施の形態2で裏写りが除去された補正スキャン画像の一例を示す図である。 図18は、実施の形態3に係るイメージスキャナ装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図19は、実施の形態3で取得されるスキャン画像の一例を示す図である。 図20は、実施の形態3で裏写りおよびはみ出し部分が除去されたスキャン画像の一例を示す図である。 図21は、閾値と輝度との関係の一例を示す図である。 図22は、閾値と輝度との関係の一例を示す図である。
(課題の詳細)
裏写りを低減する方法としては、例えば、リッドに設けられた押え部材の色を、黒色または黒色に近い色に設定する方法が考えられる(比較例1)。この方法では、原稿の裏面に表された画像を、押え部材に表された黒色の画像に紛れ込ませる。これにより、裏写り領域が目立たなくなり、画像の再現性を向上させることができる。
しかし、押え部材の色を一般的な白色ではない色に変更すると、再現画像の品質を保証することが困難になる。
裏写りを除去する他の方法としては、例えば、原稿のスキャン後、スキャン結果に対し、裏写りを除去するための裏写り除去処理を行う方法が考えられる(比較例2)。
この方法では、裏写りが生じた裏写り領域は一般的に輝度が高い(白色に近い)ことを利用し、輝度が所定の閾値以上である領域を裏写り領域であると判定する。そして、裏写り領域は本来白色であることから、裏写り領域であると判定された領域の輝度を、白色の輝度に変換する。当該方法を用いることで、ある程度は裏写りを除去することができる。また、押え部材の色を変更しないため、品質を保証することが可能になる。
しかしながら、比較例2では、原稿の光の透過度にかかわらず、裏写り除去処理を行うための閾値は固定されている。原稿の光の透過度は一定ではないため、光の透過度が大きい原稿の場合は、裏写り領域の色が全体的に濃く(輝度が全体的に低く)なり、裏写りが十分に除去できないという問題がある。逆に、光の透過度が小さい原稿の場合には、裏写り領域ではない領域まで、輝度が白色の輝度に変換される場合がある。この場合には、輝度が高い領域の再現性が損なわれるという問題がある。
これに対し、裏写り除去処理において再現性を向上させる方法として、両面をスキャンし、裏面のスキャン結果を用いて、表面の裏写りを除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のイメージスキャナ装置では、裏面のスキャン結果を用いるため、裏写り領域およびその輝度を良好に求めることができ、再現性を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1のイメージスキャナ装置では、両面をスキャンする必要があるため、両面をスキャンする機能を備えないイメージスキャナ装置では、自動的には対応できないという問題がある。両面をスキャンする機能を備えないイメージスキャナ装置において当該構成を適用するためには、例えば、ユーザが原稿を裏返す等の手間が必要となる上に、原稿の位置ずれにより、適切に裏写り領域を特定できない場合があるという問題がある。
例えば、特許文献2には、原稿搬送ローラに付した基準マークから原稿媒体の光透過率を求め、当該基準マークの画像データを原稿の画像データから減算するとともに、原稿の画像データを下地レベルに変換することが記載されている。
また、例えば、特許文献3には、プラテン押え板の、画像読み取り可能領域でかつ画像再現不可領域に配置したパッチ片を用いて原稿の光透過率を求め、求めた光透過率に応じた画像処理を、スキャン画像に対して行うことが記載されている。
しかしながら、特許文献2および3では、基準マークや裏写りをスキャン画像から除去するために、原稿媒体の光透過率を正確に求める必要があるという問題がある。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、各図は、必ずしも各寸法あるいは各寸法比等を厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
(実施の形態)
実施の形態1のイメージスキャナ装置について、図1〜図8を基に説明する。
本実施の形態のイメージスキャナ装置は、複合機に設けられたフラットベッド式のイメージスキャナ装置である場合を例に説明する。複合機は、本実施の形態のイメージスキャナ装置により実現されるスキャン機能に加え、プリンタ機能およびFAX機能等を備えている。なお、本実施の形態では、プリンタ機能およびFAX機能等については、説明を省略する。
本実施の形態のイメージスキャナ装置は、裏写りを除去する裏写り除去処理において、原稿の光の透過度を観測した結果に応じて、適応的に、裏写り除去処理を行う範囲を規定するための閾値を設定するように構成されている。光の透過度の観測は、観測パターンが描かれたパターン部材を裏面に当接させた状態で、原稿をスキャンすることにより行う。
なお、本実施の形態では、パターン部材がリッド20(蓋部)である場合を例に説明する。
なお、原稿とは、スキャンの対象物であり、リッドを閉めた状態でスキャンすることが可能な物を指す。原稿には、例えば、紙、フィルム、冊子あるいは本(但し、リッドを閉めた状態でスキャン可能な物)等を含む。
[1−1.イメージスキャナ装置の構成]
図1は、本実施の形態のイメージスキャナ装置を備えた複合機1Aの一例を示す外観図である。
図1に示すように、複合機1Aは、本体部10と、リッド20と、ヒンジ30とを備えている。本体部10とリッド20とは、ヒンジ30により接続されている。
本体部10は、ガラス台11と、イメージスキャナ機構(センサ部13を含む機構)と、制御部とを備えている。
ガラス台11は、原稿を載せる原稿台の一例であり、本体部10の筐体の上面に設けられた矩形状の開口を覆うように構成されている。また、筐体の上面には、ガラス台11の上辺(奥側の辺)、および、左辺(図面左側の辺)に隣接して、原稿をセットする位置を示すガイド部12が設けられている。ガイド部12は、例えば、筐体正面に上面に記載された図形であり、当該図形は、位置を示す線および「A4」あるいは「B5」等の文字を含んでいる。なお、本実施の形態において、原稿をセットするとは、原稿をガラス台11に載せ、且つ、スキャンするための位置に原稿を位置決めした状態を示す。また、以下の説明では、ガラス台11の左上を、原稿をセットするときの標準的な位置を示すスキャン基準位置とする。スキャン基準位置の座標(x、y)は、ここでは、(0、0)である。
イメージスキャナ機構は、原稿のスキャンを行うスキャン部の一例であり、筐体の内側から原稿に光を当てる光源(図示せず)と、原稿からの反射光を受光する撮像素子を備えたセンサ部13と、センサ部13をY軸方向に移動させるセンサ駆動部(図示せず)とを備えている。イメージスキャナ機構は、スキャン時には、ガラス台11上に固定された原稿に対して光源を用いて光を照射し、センサ部13を左端に設定された待機位置から右側に向けて移動させながら、センサ部13の撮像素子に原稿からの反射光を受光させる。センサ部13は、受光した反射光の強度に応じた信号を出力する。
リッド20は、蓋部の一例である。リッド20は、閉状態のときに、原稿の裏面に接して原稿をガラス台11に押し付ける押え部材21を備えている。
押え部材21は、例えば、平板状のクッション部材である。押え部材21の面積は、ガラス台11の面積と同じか、ガラス台11の面積よりもある程度大きく設定されている。また、押え部材21には、閉状態で原稿の裏面に接する部分に観測パターン25が描かれ
ている。観測パターン25は、裏写りの度合いを観測するためのパターンである。観測パターン25の詳細については、後述する。
制御部は、イメージスキャナ機構等、イメージスキャナ装置を構成する各部の動作の制御を行う。制御部は、裏写りを除去する処理を行う画像処理部(図1では不図示、図2参照)を備えている。
図2は、画像処理部40の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、画像処理部40は、スキャン結果取得部41と、プレビュー画像生成部42と、輝度取得部43と、閾値設定部44と、変換値設定部45と、画像補正部46と、再現画像出力部47とを備えている。各部の詳細については、動作の欄で記載する。
なお、制御部は、本実施の形態では、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)を用いて構成されている場合を例に説明するが、これに限るものではない。例えば、本実施の形態の裏写り除去方法を実行するコンピュータプログラム(ソフトウェア)を、CPU(Central Processing Unit)が実行することにより実現されても構わない。
ヒンジ30は、上述したように、本体部10とリッド20とを接続している部材であり、リッド20を本体部10との間の角度が所定の角度になる姿勢で、例えば、46度、60度等の姿勢で保持できるように構成されている。
[1−2.観測パターンの構成]
観測パターン25について、図3を基に説明する。観測パターン25は、上述したように、裏写りの度合いを観測するためのパターンである。観測パターン25をスキャンした結果から取得される透過パターンの濃度(輝度)から、裏写りの度合いを求めることができる。
図3は、観測パターン25の構成の一例を示す図である。図3では、リッド20が閉状態である場合において、筐体の内側から見たときの観測パターン25を示している。なお、図3では、図面右上のP10の座標を(0、0)としている。座標(0、0)は、上述したように、図1において、ユーザがA4あるいはB5等の規定サイズの原稿をガラス台11上にセットする際に、原稿の角部を合わせるスキャン基準位置である。図1では、ガラス台11の左上の角に対応する。
観測パターン25は、2つの第一観測パターン25bおよび第二観測パターン25wで構成されている。なお、図3では、説明のために第一観測パターン25bおよび第二観測パターン25wとガラス台11との間に隙間を設けているが、実際には隙間はない方が好ましい。
第一観測パターン25bは、第一観測パターン25bを構成する全ての領域が同一の色および輝度を持つパターンである。第一観測パターン25bは、比較的濃度の高いパターンである。第一観測パターン25bは、本実施の形態では、処理対象領域を設定するための閾値を求めるために描かれているパターンであることから、黒色のパターンである。なお、第一観測パターン25bは、黒色のパターンに限られるものではなく、第二観測パターン25wよりも濃度の高いパターンであればよい。
第一観測パターン25bが黒色のパターンである場合、最も濃度の濃いパターンであることから、当該第一観測パターン25bに対応する透過パターンの濃度は、裏写りの中で、最も濃い濃度になる。このため、第一観測パターン25bを黒色のパターンにすれば、当該第一観測パターン25bに対応する透過パターンの輝度をそのまま閾値として利用することが可能になる。
第二観測パターン25wは、第二観測パターン25wを構成する全ての領域が同一の色および輝度を持つパターンである。第二観測パターン25wは、第一観測パターン25bよりも濃度の低いパターンである。本実施の形態では、第二観測パターン25wは、処理対象領域の変換先の輝度、言い換えると、原稿の地色の輝度を取得するために描かれているパターンであることから、白色のパターンである。なお、第二観測パターン25wは、白色のパターンに限られるものではなく、第一観測パターン25bよりも濃度の低いパターンであればよい。
第一観測パターン25bおよび第二観測パターン25wの形状は、本実施の形態では、正方形である。
第一観測パターン25bおよび第二観測パターン25wの大きさ(一辺の長さ)は、本実施の形態ではプレビュー画像(スキャンの結果の一例)に対して裏写り除去処理を行うため、1画素の大きさに、イメージスキャナ機構の誤差を加えた大きさに設定する。イメージスキャナ機構の誤差は、装置全体の構成等に応じて決まる。
第一観測パターン25bの位置は、第一観測パターン25bの頂点P10が、スキャン基準位置である座標(0、0)に重なるように設定されている。つまり、第一観測パターン25bは、スキャン基準位置を含む領域に配置されている。なお、第一観測パターン25bの頂点P11、P12、P13の座標は、それぞれ、(xb、0)、(xb、yb)、(0、yb)である。
第二観測パターン25wの位置は、第一観測パターン25bに隣接するように設定されている。本実施の形態では、頂点P20が第一観測パターン25bの頂点P11(座標(xb、0))に重なるように、頂点P23が第一観測パターン25bの頂点P12(座標(xb、yb))と重なるように配置されている。なお、第二観測パターン25wの頂点P21、P22の座標は、それぞれ、(xw、0)、(xw、yw)である。
また、一般的に、原稿の上下左右には、画像が表されていない余白領域がある。この余白領域は、一般的に、相当狭く、ページ等が表されるヘッダおよびフッター等の領域よりも更に外側に位置する。一般的に、スキャン基準位置を含む余白領域には、何も表されていない可能性が高い、つまり、地色のままである可能性が高い。この余白領域に観測パターン25を配置することで、観測パターン25について良好な観測結果を得ることが可能になる。
[1−3.裏写り除去の手順]
裏写り除去処理の処理手順について、図4〜図8を用いて説明する。
本実施形態では、説明のため、輝度の範囲が、0〜255である場合を例に説明する。また、原稿には地色があるため、白色の領域のスキャン結果は、輝度が255ではなく、250になる場合を例に説明する。
図4は、裏写り除去処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
画像処理部40は、原稿がセットされ、スキャンの開始要求を受け付けると、イメージスキャナ機構を制御して、センサ部13に原稿のスキャンを行わせる。
図5は、本実施の形態で用いる原稿に表わされた画像の一例を示す図である。図5の(a)は、原稿の表面(スキャン対象の画像)を示しており、図5の(b)は、原稿の裏面を示している。図5の(a)に示す原稿の表面には、パターン24aを含む画像G01が表わされている。また、図5の(b)に示す原稿の裏面には、黒色に近いパターン24bと、パターン24bよりは濃度の低い(輝度値の高い)パターン24cを含む画像G02が表わされている。本実施の形態では、原稿の表面がスキャン基準位置にセットされた状態で、当該原稿のスキャンが行われた場合について説明する。
スキャン結果取得部41は、センサ部13から出力される信号をスキャン結果として受け付ける。プレビュー画像生成部42は、スキャン結果取得部41が受け付けた信号から、プレビュー画像を生成する(S11)。
図6は、裏写りの度合いが比較的大きい原稿の裏写り除去処理の前後のプレビュー画像の一例を示す図である。図6の(a)は裏写り除去処理前のプレビュー画像G11を、図6の(b)は裏写り除去処理後のプレビュー画像G12をそれぞれ示している。
図7は、裏写りの度合いが比較的小さい原稿の裏写り除去処理の前後のプレビュー画像の一例を示す図である。図7の(a)は裏写り除去処理前のプレビュー画像G21を、図7の(b)は裏写り除去処理後のプレビュー画像G22をそれぞれ示している。
図8は、裏写りが生じない原稿のプレビュー画像G31の一例を示す図である。図8に示すプレビュー画像G31は、ほぼ、図5の(a)に示す画像G01と同じになる。
なお、図6〜図8では、説明のため、第一透過パターンおよび第二透過パターンを大きく記載しているが、実際には、余白部分に収まる程度の大きさである。
図6において、画像26aは原稿の表面に表されたスキャン対象画像であり、画像26cおよび26dは裏面に表された裏写り画像である。図7において、画像27aは原稿の表面に表されたスキャン対象画像であり、画像27cは裏面に表された裏写り画像である。図7では、光の透過度が低い原稿であるため、図6の画像26dに対応する画像は裏写りせず、再現されていない。図8において、画像28aは原稿の表面に表されたスキャン対象画像である。図8は、裏写りしない原稿であるため、図6の画像26cおよび26dに対応する画像は再現されていない。図6〜図8において、画像近傍に付した数値は、当該画像の輝度を示している。なお、図6〜図8では、輝度は、0〜255で表され、0は所謂黒を示す値であり、255は所謂白を示す値である。
輝度取得部43は、プレビュー画像生成部42により生成されたプレビュー画像から、第一観測パターン25bの第一透過パターンの輝度と、第二観測パターン25wの第二透過パターン輝度とを測定する(S12)。
輝度取得部43は、先ず、予め記憶された観測パターン25の参照データを取得する。なお、参照データは、例えば、観測パターンを構成する第一観測パターン25bおよび第二観測パターン25wの位置および形状、大きさ、輝度値等を示すデータである。参照データに含まれる第一観測パターンおよび第二観測パターンの形状および大きさ、第一観測パターンの輝度値と第二観測パターンの輝度値との関係は、透過パターンでも維持されると考えられる。また、第一透過パターンおよび第二透過パターンが現れる位置は、本実施の形態では観測パターンがリッド20に形成されているため、容易に推定できる。
輝度取得部43は、参照データとプレビュー画像とを比較することにより、プレビュー画像から第一観測パターンと第二透過パターンとを抽出する。
さらに、輝度取得部43は、抽出した第一透過パターンの輝度および第二透過パターンの輝度を取得する。第一透過パターンの輝度および第二透過パターンの輝度は、本実施の形態では、平均値とする。なお、第一透過パターンの輝度および第二透過パターンの輝度は、最頻値あるいはメディアン値等、他の値であっても構わない。
図6の場合、第一透過パターン26bの輝度は200、第二透過パターン26wの輝度は250である。図7の場合、第一透過パターン27bの輝度は220、第二透過パターン27wの輝度は250である。図8の場合、第一透過パターン28bおよび第二透過パターン28wの輝度は250である。
画像処理部40は、第一透過パターンの輝度と第二透過パターンの輝度との輝度差を求め、当該輝度差が所定値以上であるか否かを判定する(S13)。
図6の場合の輝度差は50、図7の場合の輝度差は30、図8の場合の輝度差は0である。
画像処理部40は、輝度差が所定値以上ではない場合(S13のNO)、裏写りしない原稿であると考えられることから、裏写り除去処理を終了する。
ここで、本実施の形態では、所定値は、例えば、20に設定される。なお、所定値の設定は、複合機1Aの構成あるいはスキャンの対象となる対象物の種類等に応じて適切に設定する。図8の場合は、輝度差が0であり、所定値よりも小さいため、補正を行わずに、裏写り除去処理を終了する。
画像処理部40は、輝度差が所定値以上である場合(S13のYES)、裏写りする原稿であると考えられることから、裏写り除去処理を続行する。ここで、図6および図7の場合は、輝度差が所定値以上であるため、裏写り除去処理が続行される。
閾値設定部44は、第一透過パターンの輝度を用いて閾値を求める(S14)。当該閾値は、裏写り領域であるか否かを判定するための閾値である。
本実施の形態では、対応する第一観測パターン25bが黒色のパターンであることから、第一透過パターンの輝度の最小値をそのまま閾値として設定する。第一観測パターン25bが黒色のパターンである場合、第一透過パターンの最も濃い領域の輝度が、裏写り領域の濃度の最大値(輝度の最小値)となる。言い換えると、スキャン画像のどの位置に裏写りが生じても、当該裏写り領域の濃度は、第一透過パターンの濃度の最大値よりも大きくなることはないと考えられる。このため、第一観測パターンが黒色のパターンである場合、第一透過パターンの輝度の最小値(濃度の最大値)をそのまま閾値として設定できる。なお、第一観測パターンが黒色のパターンではない場合であっても、閾値の値は、濃度が最も濃い裏写り領域の輝度、つまり、裏写り領域の輝度の最小値を考慮して設定すればよい。観測パターンの輝度から、裏写り領域の輝度の最小値を推定するように構成しても構わない。裏写り領域の輝度の最小値は、原稿の光の透過度によって異なる。
本実施の形態では、上述したように、第一観測パターン25bは、黒色のパターンであるため、裏写り画像の中で最も色の濃いパターンとなる。つまり、第一観測パターン25bが裏写りしたパターンである第一透過パターンの輝度は、濃度が最も濃い裏写り領域の輝度となる。従って、観測パターン25の裏写りパターンの輝度を閾値に設定する。
例えば、図6では、第一透過パターン26bの輝度200を閾値として設定し、図7では、第一透過パターン27bの輝度220を閾値として設定する。
図21および図22は、本実施の形態における閾値の変化と除去される画像の輝度値との関係を示す図である。図21は、図6に示すように、裏写りの度合いが比較的大きい原稿の場合に設定される閾値を示している。図22は、図7に示すように、裏写りの度合いが比較的小さい原稿の場合に設定される閾値を示している。
変換値設定部45は、裏写り領域の変換先の輝度である変換値を設定する(S15)。ここで、本実施の形態では、変換値設定部45は、白色に対応する輝度を変換値として設定する。つまり、本実施の形態では、変換値設定部45は、白色のパターンである第二観測パターン25wのスキャン結果である第二透過パターンの輝度を、変換値として設定する。図6では、第二透過パターン26wの輝度250を閾値として設定し、図7では、第二透過パターン27wの輝度250を閾値として設定する。
画像補正部46は、閾値以上の輝度を有する領域の輝度を、変換値に置き換える(S16)。
図6の場合、上述したように、閾値は200、変換値は250である。このため、図21の(b)に示すように、輝度値200以上の画像は、変換値250に置き換えられる。より詳細には、図6において、裏写り画像である画像26cの輝度は200、画像26dの輝度は240である。画像26cおよび26dの輝度は、閾値200以上であるため、変換値250に置き換えられる。図6の(b)は、処理対象領域の輝度を置き換えた後のプレビュー画像G12を示している。図6の(b)では、画像26cおよび26dは除去されている。
図7の場合、上述したように、閾値は220、変換値は250である。このため、図22の(b)に示すように、輝度値220以上の画像は、変換値250に置き換えられる。なお、図7の場合、図6の場合と比較すると、図21の(b)および図22の(b)から分かるように、輝度値200〜220については変換されない。より詳細には、図7において、裏写り画像である画像27cの輝度は220である。画像27cの輝度は閾値220以上であるため、変換値250に置き換えられる。図7の(b)は、処理対象領域の輝度を置き換えた後のプレビュー画像G22を示している。図7の(b)では、画像27cは除去されている。
再現画像出力部47は、画像補正部46から出力された裏写り除去処理後のプレビュー画像を、JPGあるいはビットマップ等の画像に変換して出力する。
[1−4.効果等]
本実施の形態のイメージスキャナ装置では、図6の(b)および図7の(b)から分かるように、原稿の光の透過度が異なる場合でも、裏写り画像は適切に除去される。さらに、本実施の形態のイメージスキャナ装置では、光透過率を正確に求める必要がなく、処理負荷の増大を抑制できる。
ここで、図9および図10は、従来の方法を用いた場合における裏写り除去処理の前後のプレビュー画像の一例を示す図である。図9は、図6に示す原稿と同じ原稿を用いた場合を示している。図10は、図7に示す原稿と同じ原稿を用いた場合を示している。また、図9および図10では、閾値は、220に固定されている場合を示している。
図9の(b)のプレビュー画像G12では、閾値が220に固定されているため、閾値220以上の輝度240を有する画像26dは除去されるが、閾値220よりも小さい輝度220の画像26cは除去されない。これに対し、本実施の形態における図6の(b)のプレビュー画像G12では、画像26cが除去されている。
また、図10の(b)のプレビュー画像G22では、画像27cは除去できるが、図10の(b)の画像27aと図7の(b)の画像27aとを比較すると、本実施の形態における図7の(b)の画像27aの方が、白抜き部分が小さく、画像の再現性が向上されている。
本実施の形態のイメージスキャナ装置では、原稿の光の透過度に自動的に適応するので、裏写りを良好に除去することができ、且つ、補正の必要のない領域に対する補正を低減して画像の再現性が低下するのを抑えることが可能になる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、パターン部材が蓋部ではなく、裏当てシートである場合を例に説明する。
本実施の形態にかかるイメージスキャナ装置は、実施の形態1と同様に、複合機に設けられた複合機である場合を例に説明する。当該複合機は、実施の形態1の複合機と同様に、本実施の形態のイメージスキャナ装置に加え、プリンタ機能等を備えている。
当該複合機は、原稿台に載置された原稿をスキャンすることによってスキャン画像を取得する機能、取得された前記スキャン画像を印刷(つまり前記原稿をコピー)する機能を有している。
[2−1.イメージスキャナ装置の構成]
図11は、そのような複合機の外観の一例を示す斜視図である。
図11に示される複合機1Bは、イメージスキャナ装置110とプリンタ120とを1つの筐体130内に備えている。複合機1Bは、さらに、原稿が載置される原稿台131と、原稿台131を覆うための開閉自在な蓋132と、スイッチおよび表示器を配した操作パネル133と、を備えている。
原稿台131には、対象原稿140と裏当てシート141とを重ねて載置することができる。イメージスキャナ装置110は、対象原稿140を、裏当てシート141が重ねられた状態で、スキャンすることによってスキャン画像を取得する。また、イメージスキャナ装置110は、対象原稿140および裏当てシート141の何れか一方だけをスキャンすることによって、画像を取得することもできる。
プリンタ120にて印刷が行われた用紙150は、筐体130から排出される。
図12は、対象原稿140の一例を示す図である。図12に示される対象原稿140は、表イメージと裏イメージとが表されたシート状の両面原稿であり、前述した課題である裏写りが生じる原稿である。
図13は、裏当てシート141の一例を示す図である。裏当てシート141は、紙または樹脂製のシートであり、参照パターンが表されている。当該参照パターンは、スキャン画像に重畳した状態で容易に検出できるように、対象原稿に含まれないパターンであってもよく、また、自己相関性を有するパターンであってもよい。図13に示される裏当てシート141には、一例として、全面に波状の参照パターンが表されている。
裏当てシート141は、複合機1Bおよび対象原稿140の何れにも固定されておらず、複合機1Bおよび対象原稿140の何れからも自在に分離できる。これにより、イメージスキャナ装置110には、背景技術の欄で説明したイメージスキャナ装置とは異なり、原稿をスキャンしたときにスキャン画像に重畳され得るパターンを設ける必要がない。例えば、蓋132の裏側の原稿を押える面が完全に無地であってもよい。
図14は、複合機1Bの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図14に示されるように、複合機1Bにおいて、イメージスキャナ装置110は、画像取得部111、参照データ記憶部112、制御部113、を有し、プリンタ120は、画像形成部121を有している。
画像取得部111は、制御部113による制御下で、原稿をスキャンすることによってスキャン画像を取得するハードウェアである。
画像形成部121は、制御部113による制御下で、画像を印刷媒体に印刷するハードウェアである。
参照データ記憶部112は、裏当てシート141に表された参照パターンを表す参照データを記憶している記憶部である。参照データ記憶部112は、例えば、フラッシュメモリまたはハードディスク装置で構成されてもよい。なお、参照データは、参照パターンの画像であっても構わないし、参照パターンの形状および大きさ、参照パターンが現れる位置(推定位置)等であっても構わない。本実施の形態では、パターン部材が裏当てシート141であり、実施の形態1のように固定されていないが、裏当てシート141の角部を原稿の角部と供にスキャン基準位置に合わせるので、参照パターンが現れる位置を相当な精度で推定可能である。
また、参照データ記憶部112には、複数の参照パターンが記憶されていても構わない。スキャン対象の画像に合わせた参照パターンを選択することにより、画像の再現性を向上させることが可能である。あるいは、複数の参照パターンを用いて複数のプレビュー画像を生成し、再現性の高い画像をユーザに選択させるように構成するのも好適である。
制御部113は、画像取得部111および画像形成部121を制御するとともに、画像取得部111で取得されたスキャン画像を処理する機能部である。
制御部113は、さらに、裏写りを除去する処理を行う画像処理部としての機能を有している。制御部113は、裏写りの除去に関する構成として、パターン検出部231、裏写り除去部232、パターン登録部233、および裏当てシート作成部234を有している。制御部113は、例えば、プロセッサで構成され、前記プロセッサが所定のプログラムを実行することで発揮されるソフトウェア機能であってもよい。
パターン検出部231は、参照データ記憶部112から前記参照データを参照し、前記参照データによって表される前記参照パターンが含まれる前記スキャン画像の部分である特定領域を検出する。
裏写り除去部232は、前記特定領域の最も暗い部分の明度(輝度値の最小値)を用いた閾値比較に基づいて前記スキャン画像に含まれる裏写りを除去し、裏写りが除去された補正スキャン画像を表すスキャン画像データを出力する。
パターン登録部233は、画像取得部111にて、裏当てシート141をスキャンすることによって取得された参照画像を表すデータを、参照データとして参照データ記憶部112に登録する。
裏当てシート作成部234は、参照データ記憶部112に記憶されている参照データによって表される参照パターンを、プリンタ120で印刷する。
[2−2.裏写り除去の手順]
次に、上記のように構成されたイメージスキャナ装置110の動作について説明する。
図15は、実施の形態2に係るイメージスキャナ装置110の動作の一例を示すフローチャートである。
画像取得部111は、対象原稿140を、裏当てシート141の前記参照パターンが表された面が対象原稿140の背面に向けて重ねられた状態で、スキャンすることによってスキャン画像を取得する(S21)。
図16は、取得されるスキャン画像の一例を表す図である。図16に示されるスキャン画像160は、対象原稿140の表面のイメージに、対象原稿140の裏面のイメージである裏写りと、裏当てシート141の前記参照パターンとが重畳された画像である。
パターン検出部231は、参照データ記憶部112から前記参照データを参照し(S22)、前記参照データによって表される前記参照パターンが含まれる前記スキャン画像の部分である特定領域を検出する(S23)。図16の例では、スキャン画像160から、特定領域161が検出される。
特定領域が見つかった場合(S24でYES)、裏写り除去部232は、前記特定領域の最も暗い部分の明度を用いた閾値比較により、前記スキャン画像に含まれる裏写りを除去する(S29)。裏写り除去部232は、例えば、実施の形態1と同様に、前記スキャン画像の中で、前記特定領域の最も暗い部分と同じかより明るい部分の明度(輝度値)を、一様な明度に上げることにより、前記裏写りと前記参照パターンの両方を除去してもよい。
ステップS29では、前記特定領域の最も暗い部分の明度を閾値比較に用いるので、対象原稿140の光透過率を正確に求めることなく、裏写りを適切に除去することができる。また、前記特定領域の明るい部分は対象原稿140の地色に対応しているので、裏写りの除去処理では、対象原稿140の地色の除去処理も同時にかつ自動的に行うことができる。
図17は、裏写りが除去された補正スキャン画像の一例を示す図である。図17に示される補正スキャン画像163では、スキャン画像160の特定領域161の最も暗い部分162と同じかより明るい部分の明度を上げることによって、前記裏写りと前記参照パターンの両方が除去されている。
なお、対象原稿が厚手の原稿である場合、裏当てシートの参照パターンが対象原稿を透過せず、特定領域が見つからないことがあり得る。そのような場合は、裏写りも生じていないと考えられる。
そこで、特定領域が見つからない場合(S24でNO)、ステップS29の画像処理を行わず、ステップS21で取得されたスキャン画像をスキャン結果として用いる。
また、対象原稿が、薄手の片面原稿である場合、裏当てシートを重ねずに、対象原稿だけをスキャンしてスキャン画像を取得することができる。この場合も、特定領域が見つからないので、ステップS29の画像処理は行われず、ステップS21で取得されたスキャン画像がスキャン結果として用いられる。
[2−3.効果等]
本実施の形態のイメージスキャナ装置110では、裏当てシート141がイメージスキャナ装置110および対象原稿140の何れからも自在に分離できる。そこで、対象原稿140が片面原稿である場合には、裏当てシート141を重ねずに対象原稿140だけをスキャンすることによって、画像処理による画質への影響がないスキャン結果を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態2に係るイメージスキャナ装置110によれば、対象原稿140を、裏当てシート141が重ねられた状態でスキャンすることによって、スキャン画像に裏写りを除去するための参照パターンを重畳することができるので、イメージスキャナ装置110の本体に、当該参照パターンを固定的に設ける必要がなくなる。
その結果、イメージスキャナ装置110のデザイン性や製品展開の適応性に関する制限が緩和されるので、裏写りを除去するために適したイメージスキャナ装置が得られる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、裏当てシート141が対象原稿140からはみ出す場合に適したイメージスキャナ装置110の動作について説明する。
図18は、実施の形態3に係るイメージスキャナ装置110の動作の一例を示すフローチャートである。図18のフローチャートでは、図15のフローチャートと比べて、はみ出し部分に関する処理としてステップS25〜S28が追加される。
はみ出し部分とは、裏当てシート141が対象原稿140からはみ出す部分を言い、スキャン画像の当該はみ出し部分では、裏当てシート141の参照パターンは、対象原稿140を透過していない本来の明度で表される。
実施の形態3に係る動作では、ステップS21で、そのようなはみ出し部分があるスキャン画像が取得されるものとする。
図19は、取得されるスキャン画像の一例を表す図である。図19に示されるスキャン画像170では、はみ出し部分173において、対象原稿140を透過していない参照パターンが表されている。
パターン検出部231は、参照パターンが含まれる前記スキャン画像の部分である特定領域を検出する(S23)。スキャン画像170の例では、特定領域171とはみ出し部分173とを合わせた部分が、初期の特定領域として検出される。
初期の特定領域が見つかった場合(S24でYES)、パターン検出部231は、当該初期の特定領域の中からはみ出し部分を検出する(S25)。パターン検出部231は、例えば、当該初期の特定領域の中で暗い部分の明度が所定の閾値よりも低い参照パターンが表されている部分を、はみ出し部分として、検出してもよい。また、パターン検出部231は、検出された部分に外挿される矩形領域を、はみ出し部分として検出してもよい。スキャン画像170の例では、暗い部分174の明度が所定の閾値よりも低い参照パターンが表されている部分が、はみ出し部分173として検出される。
はみ出し部分が見つかった場合(S26でYES)、パターン検出部231は、はみ出し部分173を初期の特定領域から除外し(S27)、裏写り除去部232は、はみ出し部分をスキャン画像から削除する(S28)。裏写り除去部232は、はみ出し部分が除外された後の特定領域の中で最も暗い部分の明度を用いた閾値比較により、前記スキャン画像に含まれる裏写りを除去する(S29)。スキャン画像170の例では、はみ出し部分173が除外された特定領域171の中で最も暗い部分172の明度が、閾値比較に用いられる。
図20は、裏写りが除去され、かつ、はみ出し部分が削除された補正スキャン画像の一例を示す図である。図20に示される補正スキャン画像175では、スキャン画像170のはみ出し部分173が除外された特定領域171の最も暗い部分172と同じかより明るい部分の明度を上げることによって、前記裏写りと前記参照パターンの両方が除去され、さらに、はみ出し部分173が削除されている。
以上説明したように、実施の形態3に係るイメージスキャナ装置110によれば、例えば、裏当てシート141が対象原稿140よりも大きい場合の裏写り除去処理において、裏当てシート141が対象原稿140からはみ出すはみ出し部分173を適切に処理することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、イメージスキャナ装置110において、実施の形態2または3で用いる裏当てシートに表わされる参照パターンの登録、および裏当てシートの印刷を行う動作について説明する。
ユーザは、任意のイメージが描かれたシートを、裏当てシート141として用意する。ユーザによって用意される裏当てシート141は、例えば、ユーザ自身が参照パターンを描いた紙であってもよい。
イメージスキャナ装置110において、画像取得部111は、ユーザによって用意された裏当てシート141をスキャンすることによって参照画像を取得し、パターン登録部233は、取得された当該参照画像を表すデータを、参照データとして参照データ記憶部112に登録する。
このように構成されるイメージスキャナ装置110によれば、参照パターンとして任意のイメージを登録できるので、例えば、対象原稿に含まれない参照パターンが表された裏当てシート141を都度利用するなどして、裏写りの除去処理を確実に実行することができる。
また、イメージスキャナ装置110において、裏当てシート作成部234は、参照データ記憶部112に記憶されている参照データによって表される参照パターンを、プリンタ120で印刷する。
このように構成されるイメージスキャナ装置110によれば、参照パターンが表された裏当てシートを随時印刷できるので、例えば、裏当てシートの逸失、汚損などの場合に、直ちに新しい裏当てシートを作成することができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態に係るイメージスキャナ装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
(1)例えば、上記実施の形態1では、プレビュー画像に対して裏写り除去処理を行う場合について説明したが、プレビュー画像ではなく、ビットマップ形式あるいはJPEG形式等の出力画像に対して裏写り除去処理を実行しても構わない。
この場合の第一観測パターン25bおよび第二観測パターン25wの大きさは、イメージスキャナ装置のスキャン方式に応じて設定される。
例えば、ビットマップ形式あるいはGIF形式等の画像を出力するイメージスキャナ装置では、1画素であっても構わない。
また、例えば、ビットマップ形式あるいはGIF形式だけでなく、JPG形式等、周囲の画素の影響がある圧縮ファイルを出力するイメージスキャナ装置では、縦横それぞれ5画素程度の大きさであっても構わない。
(2)上記実施の形態1では、観測パターン25は、黒色の第一観測パターン25bと白色の第二観測パターン25wとしたが、これに限るものではない。第一観測パターン25bおよび第二観測パターン25wの輝度は、他の輝度であっても構わない。
また、第二観測パターン25wは、押え部材21が第二観測パターン25wと同じ色になる場合は、設けない構成にしてもよい。例えば、本実施の形態では、押え部材21および第二観測パターン25wの両方が白色であるため、第二観測パターン25wを設けない構成にしてもよい。
(3)上記実施の形態1では、第一透過パターンの輝度をそのまま閾値として設定したが、これに限るものではない。第一透過パターンの輝度にマージンを持たせた値など、他の値に設定しても構わない。
また、上記実施の形態では、第二透過パターンの輝度をそのまま変換値として設定したが、これに限るものではない。白色に対応する輝度を予め固定的に設定しても構わないし、マージンを持たせた値に設定しても構わない。
(4)上記実施の形態1〜4では、イメージスキャナ装置が複合機に備えられている場合を例に説明したが、これに限るものではない。イメージスキャナ装置単独で構成されていても良いし、複写機(コピー機)等、他の装置に搭載されていても良い。
(5)なお、画像処理部が、コンピュータがプログラムを実行することにより実現される場合、当該プログラムを記憶したICカードまたは単体のモジュールを、イメージスキャナ装置あるいはイメージスキャナ装置を搭載した機器に着脱可能に構成しても良い。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしても良い。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしても良い。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしても良い。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしても良い。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記非一時的な記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
上記実施の形態のイメージスキャナ装置は、複写機、スキャナ、あるいは、これらの機能を複数備えた複合機等に用いられるイメージスキャナ装置として有用である。
1A、1B 複合機
10 本体部
11 ガラス台
12 ガイド部
13 センサ部
20 リッド
21 押え部材
24a、24b、24c パターン
25 観測パターン
25b 第一観測パターン
25w 第二観測パターン
26a、26c、26d、27a、27c、28a 画像
26b、27b、28b 第一透過パターン
26w、27w、28w 第二透過パターン
30 ヒンジ
40 画像処理部
41 スキャン結果取得部
42 プレビュー画像生成部
43 輝度取得部
44 閾値設定部
45 変換値設定部
46 画像補正部
47 再現画像出力部
110 イメージスキャナ装置
111 画像取得部
112 参照データ記憶部
113 制御部
231 パターン検出部
232 裏写り除去部
233 パターン登録部
234 裏当てシート作成部
120 プリンタ
121 画像形成部
130 筐体
131 原稿台
132 蓋
133 操作パネル
140 対象原稿
141 裏当てシート
150 用紙
160、170 スキャン画像
161、171 特定領域
162、172 最も暗い部分
173 はみ出し部分
174 暗い部分
163、175 補正スキャン画像
G01、G02 画像
G11、G12、G21、G22、G31 プレビュー画像
P10、P11、P12、P13、P20、P21、P22、P23 頂点

Claims (10)

  1. 原稿を載せる原稿台と、
    観測パターンが描かれたパターン部材と、
    前記パターン部材を前記原稿がスキャンされる側とは反対側から当該原稿に当接させた状態で前記原稿のスキャンを行うスキャン部と、
    前記スキャンの結果から取得した前記観測パターンに対応する透過パターンの輝度を用いて閾値を設定し、前記スキャンの結果に対し、前記閾値以上の輝度を有する処理対象領域に対して裏写りを除去する処理を行う画像処理部とを備える、
    イメージスキャナ装置。
  2. 前記画像処理部は、前記透過パターンの輝度を前記閾値として設定する、
    請求項1に記載のイメージスキャナ装置。
  3. 前記パターン部材には、前記観測パターンとして、第一観測パターンと、前記第一観測パターンよりも濃度の低い第二観測パターンとが描かれ、
    前記画像処理部は、前記スキャンの結果から取得した前記第二観測パターンに対応する第二透過パターンの輝度を用いて前記処理対象領域の輝度を補正する、
    請求項1または2に記載のイメージスキャナ装置。
  4. 前記画像処理部は、前記処理対象領域の輝度を前記第二透過パターンの輝度に変換する、
    請求項3に記載のイメージスキャナ装置。
  5. 前記画像処理部は、前記スキャンの結果から取得した前記第一観測パターンに対応する第一透過パターンの輝度と前記第二透過パターンの輝度の差が所定値以下である場合は、前記処理対象領域の輝度を補正しない、
    請求項3または4に記載のイメージスキャナ装置。
  6. 前記観測パターンは、前記パターン部材が前記原稿の角部を合わせるスキャン基準位置に対応する位置に配置された状態において、前記スキャン基準位置に対応する位置に描かれており、
    前記スキャン部は、前記パターン部材が前記スキャン基準位置に対応する位置に配置された状態で、前記スキャンを行う、
    請求項1〜5の何れか1項に記載のイメージスキャナ装置。
  7. さらに、
    前記観測パターンを表す参照データをあらかじめ記憶している参照データ記憶部と、
    前記参照データを用いて、前記スキャンの結果から得られるスキャン画像から前記透過パターンが含まれる特定領域を検出する検出部とを備え、
    前記画像処理部は、前記検出部により検出された前記特定領域の輝度を用いて前記閾値を設定する、
    請求項1に記載のイメージスキャナ装置。
  8. 前記検出部は、前記特定領域の輝度が所定値よりも低い部分を、はみ出し部分として前記特定領域から除外し、
    前記画像処理部は、前記はみ出し部分を前記スキャン画像から削除する、
    請求項7に記載のイメージスキャナ装置。
  9. 第一観測パターンが描かれたパターン部材を、原稿がスキャンされる側とは反対側から当該原稿に当接させた状態で前記原稿のスキャンを行うステップと、
    前記スキャンの結果から前記第一観測パターンに対応する第一透過パターンの輝度を取得するステップと、
    前記第一透過パターンの輝度を用いて閾値を設定するステップと、
    前記スキャンの結果に対し、前記閾値以上の輝度を有する処理対象領域に対して裏写りを除去する処理を行うステップとを実行する、
    イメージスキャン方法。
  10. 前記パターン部材には、さらに、前記第一観測パターンよりも濃度の低い第二観測パターンが描かれ、
    さらに、
    前記スキャンの結果から前記第二観測パターンに対応する第二透過パターンの輝度を取得するステップと、前記第一透過パターンの輝度と前記第二透過パターンの輝度の差が所定値以下であるか否かを判定するステップとを含み、
    前記第一透過パターンの輝度と前記第二透過パターンの輝度の差が所定値以下である場合は、前記裏写りを除去する処理を行うステップを実行しない、
    請求項9に記載のイメージスキャン方法。
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