JP2015135386A - 光リング共振器および波長選択スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】広い波長帯域において、選択される共振波長を変更可能であるとともに、その波長変更に伴う損失を小さくすることができる、波長選択性に優れた光リング共振器および波長選択スイッチを提供する。【解決手段】線状導波路11と環状導波路12とが、光学的に結合可能に、近接して配置されている。環状導波路12は、環状部の2箇所に、導波路が直接接続されず、上流側および下流側の導波路が光学的に結合可能に近接して配置された光結合部12cを有している。移動手段13が、環状導波路12の環状部の長さと、各光結合部12cでの結合長とを同時に変更可能に、環状導波路12の一部を移動させるよう設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、光リング共振器および波長選択スイッチに関する。
一般的な光リング共振器は、一端から信号光が入力され、他端から出力される線状導波路と、その線状導波路と光結合可能に近接して配置された環状導波路とを有している。光リング共振器では、線状導波路を信号光が伝播すると、その信号光の一部または全部が光結合部から環状導波路に入り、環状導波路を周回する。このとき、環状導波路内では、環状導波路の周長Lで決定される波長λ=L/N(N:整数)で、信号光が定在波を形成するため、この波長の信号光のみが選択的に環状導波路内に存在した状態になる。このように、光リング共振器は、共振波長による波長選択性を有しており、光フィルタや光スイッチ等として利用されている。
従来の光リング共振器として、電気光学効果や熱光学効果により誘電率が温度とともに変化する誘電体材料を利用して環状導波路の周長を変化させ、共振波長を可変にしたものがある(例えば、非特許文献1または2参照)。電気光学効果は、高速であるため、変調器への応用が期待されているが(例えば、非特許文献3参照)、変化率が0.1nm/V程度であるため、広い範囲で共振波長を変化させると消費電力が大きくなってしまうという問題があった。また、熱光学効果の大きいシリコンが広範囲での共振波長の変化に用いられているが、必要な消費電力が1mW/1nm程度であり(例えば、非特許文献4または5参照)、大規模な集積においては消費電力が大きくなってしまうという問題があった。
このような問題を解決するため、本発明者等は、図11に示す静電マイクロアクチュエータを利用した周長可変のマイクロリング共振器を開発している(例えば、非特許文献6乃至8参照)。すなわち、図11に示すように、環状導波路が、2つの方向性結合器(カプラー)によりリング状に結合された有限長の2つの導波路で構成されており、一方の有限長導波路は固定され、他方の有限長導波路はアクチュエータに接続されて、各方向性結合器の間隙を一定に保ったまま環状導波路の周長を変更可能に、線状導波路の伸長方向に対して垂直方向に移動するよう構成されている。また、環状導波路では、2つの方向性結合器により、特定波長において、理想的には100%の結合で、2つの有限長導波路の間を信号光が損失なく伝搬して周回するよう構成されている。
A. H. Atabaki, E. Shah Hosseini, A. A. Eftekhar, S. Yegnanarayanan,and A. Adibi, "Optimization of metallic microheaters for high-speedreconfigurable silicon photonics", Optics Express, 16 August 2010, Vol. 18, No.17, p.18312-18323 Sasikanth Manipatruni, Kyle Preston, Long Chen, and Michal Lipson, "Ultra-lowvoltage, ultra-small mode volume silicon microring modulator", Optics Express,16 August 2010, Vol. 18, No. 17, p.18235-18242 Q. Xu, B. Schmidt, S. Pradhan, and M. Lipson, "Micrometer-scalesilicon electro-optic modulator", Nature, May 2005, vol. 435, No. 7040,p.325-327 M. Geng, L. Jia, L. Zhang, L. Yang, P. Chen, T. Wang, and Y. Liu,"Four-channel reconfigurable optical add-drop multiplexer based on photonicwire waveguide", Opt. Express, Mar. 2009, vol. 17, No. 7, p.5502-5516 K. Padmaraju, J. Chan, L. Chen, M. Lipson, and K. Bergman, "Thermalstabilization of a microring modulator using feedback control", Opt. Express,Dec. 2012, vol. 20, No. 27, p.27999-28008 Taro Ikeda, Yoshiaki Kanamori, Kazuhiro Hane, "Si Photonic nano-wiretunable micro-ring resonator composed of triply-liked variable couplers",International workshop of MEMS 2012 Paris FRANCE, 29 January - 2 February 2012,p.660-663 T. Ikeda and K. Hane, "A microelectromechanically tunable microringresonator composed of freestanding silicon photonic waveguide couplers", Appl.Phys. Lett., Jun. 2013, vol. 102, No. 22, p.221113-1-221113-4 T. Ikeda and K. Hane, "A tunable notch filter usingmicroelectromechanical microring with gap-variable busline coupler", Opt.Express, Sep. 2013, vol. 21, No. 19, p.22034-22042
非特許文献6乃至8に示すマイクロリングフィルタは、環状導波路の2つの方向性結合器での各導波路の間隙および結合長が一定であるため、特定の波長においてのみ損失のない環状導波路を構成することができる。しかし、波長を変化させたときには、各方向性結合器の結合率が低下するため、環状導波路での周回損失が増加し、波長選択性が劣化するという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、広い波長帯域において、選択される共振波長を変更可能であるとともに、その波長変更に伴う損失を小さくすることができる、波長選択性に優れた光リング共振器および波長選択スイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光リング共振器は、一端から信号光が入力され、他端から出力される線状導波路と、前記線状導波路と光学的に結合可能に、前記線状導波路と近接して配置された環状導波路と、移動手段とを有し、前記環状導波路は、環状部の1箇所または複数箇所に、導波路が直接接続されず、上流側および下流側の導波路が光学的に結合可能に近接して配置された光結合部を有し、前記移動手段は、前記環状導波路の前記環状部の長さと、前記光結合部での結合長とを変更可能に、前記環状導波路の一部を移動させるよう設けられていることを特徴とする。
特に、本発明に係る光リング共振器で、前記光結合部は2つから成り、各光結合部の前記導波路全てが平行を成すよう配置されており、前記環状導波路は、各光結合部に挟まれた前記環状部の一方の側から成る第1環状構成部と、各光結合部に挟まれた前記環状部の他方の側から成る第2環状構成部とを有し、前記移動手段は、前記環状導波路の前記環状部の長さと各光結合部での前記結合長とを同時に変更可能に、各光結合部の一方の導波路が他方の導波路に対して長さ方向に沿って相対的に平行移動するよう、前記第1環状構成部または前記第2環状構成部の少なくともいずれか一方を移動させるよう構成されていることが好ましい。
本発明に係る光リング共振器は、共振波長を変更するとともに、その波長変更に伴う損失を小さくするために、以下の原理に基づいて構成されている。すなわち、図1に示すように、環状導波路が、2つのU字型導波路と、2つの光結合部(空隙カプラ;Coupler)とから構成されたものを考える。図1(a)に示すように、各U字型導波路は、それぞれの端部同士が互いに平行に近接して配置されるよう、互いに向かい合って設けられ、各光結合部は、各U字型導波路の互いに近接して配置された端部同士を光学的に結合するよう構成されている。
このとき、共振波長は、一方のU字型導波路を動かして環状導波路の周長を変えることにより調整することができる。なお、低損失の光リング共振器を構成するためには、可変波長にかかわらず、各光結合部の結合割合ができるだけ1に近くなるように最大化されている必要がある。しかし、共振波長を変えるために一方のU字型導波路を動かすと、一定の間隙と結合長とを有する従来の光結合部の場合、結合割合が最大値から低下してしまう。そこで、各光結合部の結合長を、一方のU字型導波路を動かしたときでも、最大の結合割合を保つよう変化させる構成を考える。なお、光結合部の結合長とは、光結合部内での1対の導波路のうち、互いに光学的に結合するよう近接して配置された部分の長さである。また、環状導波路の環状部の長さとは、環状導波路の周長のことであり、環状部の導波路の長さから、光結合部ごとに、光結合部で近接して配置された2つの導波路のうちの一方の導波路の長さ、すなわち光結合部の結合長を除いた長さである。
各光結合部において、透過光強度Iは、(1)式により与えられる。
ここで、Iはドロップポート強度に対応している。I、χ(G,λ)、Lは、それぞれ図1(a)に示す初期状態での入力光強度、結合係数、結合長である。パラメータGおよびλは、それぞれ光結合部での各導波路の空隙および共振波長である。
図1(b)に示すように、一方のU字型の導波路を変位dだけ動かすと、結合係数χ(G,λ)は、図1(a)の共振波長λから図1(b)の共振波長λ+Δλまで、小さい波長変化Δλを伴って、(2)式のように変化する。また、このとき、結合係数と結合長との積である結合の位相は、式(1)において最大値を保つために、(3)式のように、π/2と等しくならなければならない。
(2)式および(3)式から、(4)式が得られる。ここで、共振波長シフトΔλは、同じ縦モードにおいて、初期のリング周長Lおよび変位dに対して、Δλ=(2dλ)/L と与えられるため、最大の結合状態を保つために、(5)式が得られる。
また、d≪Lの条件では、(4)式および(5)式から、(6)式および(7)式が得られる。
(5)式または(7)式に従ってLの値を設計することにより、光結合部の波長依存損失を受けることなく共振波長を変えることができる。すなわち、波長の増加とともに結合係数が増加するが、これを補償するよう光結合部の結合長が減少し、最大結合条件がほぼ維持されるようになっている。本発明に係る光リング共振器は、このような原理に基づいて構成することにより、広い波長帯域において、選択される共振波長を変更可能であるとともに、その波長変更に伴う損失を小さくすることができ、優れた波長選択性を有することができる。
結合係数χの波長依存性を求め、図2(a)に示す。また、図2(a)と(7)式とを用いて求められた結合長Lと初期のリング周長Lとの関係を、図2(b)に示す。ここで、導波路の幅を320nm、高さを340nm、光結合部での各導波路の間隙を200nmとした。また、図2(a)では、TEモードで計算を行い、図2(b)では、共振波長λを1.55μmとした。図2(b)に示すように、初期のリング周長Lを定めると、最適な結合長Lが1つに決まる。
また、(7)式に基づいて設計された本発明に係る光リング共振器について、環状導波路の周長を変えて共振波長を変化させたときの透過率の計算を行った。透過率は、(8)式により計算した。
ここで、Tは透過率、xは環状導波路一周の振幅透過率、yは線状導波路と環状導波路との光結合箇所での振幅透過率、φは相対位相(−π〜π)である。
また、環状導波路の初期の周長を120μm、環状導波路の2つの光結合部の初期の結合長を10μm、導波路の幅を320nm、高さを340nm、共振波長を1.55μm、yを0.9、xの最大値を0.85とした。共振波長をそれぞれ0nm、30nm、60nmシフトしたときの透過率の計算結果を、図3(a)に示す。なお、比較のため、図11に示す従来の光リング共振器についても同様の透過率の計算を行い、その結果を図3(b)に示す。このとき、結合長は一定(10μm)としている。なお、図3(a)および(b)では、シフトさせた共振波長を中心(相対波長0nm)にして図示している。
図3(b)に示す結合長が一定の場合には、共振波長がシフトすると、シフト量が大きくなるに従って、透過率の凹みの深さも浅くなっており、共振波長の変更に伴って損失が発生していることがわかる。これに対して、図3(a)に示す本発明に係る光リング共振器では、共振波長がシフトしても、凹みの深さは変化していない。このことから、本発明に係る光リング共振器は、共振波長の変更に伴う損失を小さくすることができ、優れた波長選択性を有していることがわかる。
このように、本発明に係る光リング共振器は、前記環状導波路の前記環状部の長さを変更することによる前記光結合部での結合割合の低下を抑制可能に、前記環状導波路の前記環状部の長さを長くしたとき、前記光結合部での前記結合長を短くし、前記環状導波路の前記環状部の長さを短くしたとき、前記光結合部での前記結合長を長くするよう構成されていることが好ましい。特に、本発明に係る光リング共振器で、前記光結合部は、前記移動手段により前記環状導波路の一部を移動させたとき、その移動量をd、移動前の前記環状導波路の前記環状部の長さおよび共振波長をそれぞれLおよびλとすると、移動前の結合係数χおよび前記結合長Lが(5)式または(7)式の関係を満たすよう設けられていることが好ましい。(5)式および(7)式は、図1に示すような光結合部が2つの場合のみに限らず、光結合部が1つ、または3つ以上の場合であっても成り立つ。(7)式の関係を満たす場合には、各光結合部の結合長Lが環状導波路の一部の移動量dに依存しないため、容易に構成することができる。
本発明に係る光リング共振器またはその光結合部は、Si基板と、Si基板上に配設したSiOから成る犠牲層と、犠牲層上に配設したSi層とで構成されるSOI基板に形成されていてもよい。また、コアが上層のSi層から成り、クラッドが空気から成ることが好ましい。移動手段は、環状導波路の一部を移動可能であればいかなるものから成っていてもよく、例えば、静電マイクロアクチュエータから成っている。また、移動手段は、環状導波路の環状部の長さを、1台で変更しても複数台で変更してもよい。
本発明に係る光リング共振器は、前記環状導波路と前記線状導波路とを光学的に結合したり切断したりするよう、前記環状導波路と前記線状導波路との間隔を変更可能に設けられた分岐制御手段を有していてもよい。この場合、分岐制御手段により、線状導波路から環状導波路への信号光の入出力のスイッチ動作を行うことができる。また、分岐制御手段により、線状導波路から環状導波路に流れる信号光の割合を表す分岐比を制御することもできる。分岐制御手段は、線状導波路の全体または一部を移動可能であればいかなるものから成っていてもよく、例えば、静電マイクロアクチュエータから成っている。
本発明に係る波長選択スイッチは、本発明に係る光リング共振器を複数有し、各光リング共振器の前記線状導波路を直列に接続して成ることを特徴とする。特に、本発明に係る波長選択スイッチは、分岐制御手段を有する本発明に係る光リング共振器を複数有していることが好ましい。
本発明に係る波長選択スイッチは、本発明に係る光リング共振器が特定の波長に共振して帯域の狭いノッチフィルタとして動作するため、これを複数接続することにより、容易に構成することができる。各光リング共振器による共振波長が環状導波路の周長で決まるため、その周長を直接あるいは等価的に変えることにより、各光リング共振器の選択波長を変えることができる。分岐制御手段を有する場合には、分岐制御手段により、線状導波路から環状導波路を切り離した状態で共振周波数を変えることができ、線状導波路を通る波長多重信号を乱さない。また、分岐制御手段により、線状導波路から環状導波路に流れる信号光の分岐比を変えて、線状導波路と環状導波路との結合を臨界結合状態が得られるように調節することができ、高い消光比を得ることができる。
本発明によれば、広い波長帯域において、選択される共振波長を変更可能であるとともに、その波長変更に伴う損失を小さくすることができる、波長選択性に優れた光リング共振器および波長選択スイッチを提供することができる。
本発明に係る光リング共振器の原理を説明するための(a)2つのU字型導波路と、2つの光結合部とを有する構成を示す平面図、(b)一方のU字型の導波路を変位dだけ動かしたときの平面図である。 本発明に係る光リング共振器の原理に基づいて計算された(a)光結合部の結合係数の波長依存性、(b)結合長と初期のリング周長との関係を示すグラフである。 共振波長をシフトさせたときの(a)本発明に係る光リング共振器の原理に基づいて計算された透過率、(b)従来の結合長が一定の光リング共振器について計算された透過率を示すグラフである。 本発明の実施の形態の光リング共振器を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の光リング共振器の(a)全体を示す顕微鏡写真、(b)環状導波路を拡大した顕微鏡写真である。 図5に示す光リング共振器の、透過光強度の測定結果を示すグラフである。 図5に示す光リング共振器の、移動手段の変位に対する共振波長シフトを示すグラフである。 本発明の実施の形態の光リング共振器の、分岐制御手段を有する変型例を示す顕微鏡写真である。 図8に示す光リング共振器の、(a)分岐制御手段への電圧を変えたときの、透過光強度の測定結果、(b)環状導波路と線状導波路との間隙に対する、透過光強度の変化を示すグラフである。 (a)本発明の実施の形態の波長選択スイッチを示す平面図、(b)本発明の実施の形態の波長選択スイッチを用いた、3信号波に対する波長選択フィルタの構成例を示す平面図である。 従来の、静電マイクロアクチュエータを利用した周長可変のマイクロリング共振器を示す(a)斜視図、(b)平面図である(非特許文献6から引用)。
[本発明の実施の形態の光リング共振器]
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図4乃至図9は、本発明の実施の形態の光リング共振器を示している。
図4に示すように、光リング共振器10は、線状導波路11と環状導波路12と移動手段13とを有している。
線状導波路11(Busline waveguide)は、線状に真っ直ぐ伸びるよう配置され、一端(Input port)11aから信号光が入力され、他端(Through port)11bから出力されるよう構成されている。
環状導波路12は、概ねU字型に形成された2つのU字型導波路12a,12bを有している。一方のU字型導波路12aは、両端部の先端が外側に向かって伸びている。他方のU字型導波路12bは、一方のU字型導波路12aよりも両端部の間隔が小さく形成され、両端部の先端が内側に曲げられている。環状導波路12は、各U字型導波路12a,12bで環状部を形成するよう、他方のU字型導波路12bを一方のU字型導波路12aの内側に配置して、各U字型導波路12a,12bが互いに向かい合うよう設けられている。また、環状導波路12は、各U字型導波路12a,12bの端部同士が、所定の間隔をあけて互いに平行に近接して配置されている。
環状導波路12は、各U字型導波路12a,12bの互いに近接して配置された環状部の2箇所に、光結合部12cを有している。環状導波路12は、各光結合部12cでの全ての導波路が平行を成している。各光結合部12cは、各U字型導波路12a,12bの端部が直接接続されず、光学的に結合可能に近接して配置されており、方向性結合器(カプラー)になっている。
環状導波路12は、一方のU字型導波路12aの中央付近で、線状導波路11と光学的に結合可能に、線状導波路11に近接して配置されている。なお、環状導波路12は、一方のU字型導波路12aの内、各光結合部12cに挟まれた環状部を構成する部分が第1環状構成部を成し、他方のU字型導波路12bの内、各光結合部12cに挟まれた環状部を構成する部分が第2環状構成部を成している。
移動手段13は、静電マイクロアクチュエータから成り、他方のU字型導波路12bの中央付近の外側に配置され、他方のU字型導波路12bを移動可能に構成されている。移動手段13は、各光結合部12cでの一方の導波路が他方の導波路に対して長さ方向に沿って相対的に平行移動するよう、他方のU字型導波路12bを移動させるよう構成されている。これにより、移動手段13は、環状導波路12の環状部の長さと各光結合部12cでの結合長とを同時に変更可能になっている。
各光結合部12cは、移動手段13により他方のU字型導波路12bを移動させたとき、その移動量をd、移動前の環状導波路12の環状部の長さおよび共振波長をそれぞれLおよびλとすると、移動前の結合係数χおよび前記結合長Lが、(5)式または(7)式の関係を満たすよう設けられている。
次に、作用について説明する。
光リング共振器10は、(5)式または(7)式に従ってLの値が設計されているため、光結合部12cの波長依存損失を受けることなく共振波長を変えることができる。すなわち、波長の増加とともに結合係数が増加するが、これを補償するよう光結合部12cの結合長が減少し、最大結合条件がほぼ維持されるようになっている。このため、光リング共振器10は、広い波長帯域において、選択される共振波長を変更可能であるとともに、その波長変更に伴う損失を小さくすることができ、優れた波長選択性を有することができる。
なお、光リング共振器10は、環状導波路12と線状導波路11とを光学的に結合したり切断したりするよう、環状導波路12と線状導波路11との間隔を変更可能に設けられた分岐制御手段を有していてもよい。分岐制御手段は、静電マイクロアクチュエータから成り、線状導波路11に対して環状導波路12とは反対側に配置されている。また、分岐制御手段は、環状導波路12に近接した線状導波路11の一部を、その伸長方向に対して垂直方向に移動可能になっている。この場合、分岐制御手段により、線状導波路11から環状導波路12への信号光の入出力のスイッチ動作を行うことができる。また、分岐制御手段により、線状導波路11から環状導波路12に流れる信号光の割合を表す分岐比を制御することもできる。
また、光リング共振器10は、環状導波路12の環状部の長さを変更することによる各光結合部12cでの結合割合の低下を抑制可能であれば、(5)式または(7)式の関係を満たしていなくてもよい。この場合、例えば、(5)式または(7)式の関係からある程度ずれてはいても、環状導波路12の環状部の長さを長くしたとき、各光結合部12cでの結合長を短くし、環状導波路12の環状部の長さを短くしたとき、各光結合部12cでの結合長を長くするよう構成することにより、環状導波路12の環状部の長さを変更することによる各光結合部12cでの結合割合の低下を抑制することができる。この場合にも、波長変更に伴う損失を小さくすることができ、優れた波長選択性を有することができる。
[光リング共振器10の製作]
光リング共振器10を製作する前に設計を行った。20nm程度の広い自由スペクトル領域(FSR)を有する光リング共振器10を、1.55μmの波長において設計した。dχ/dλの値は、FDTD法によるシミュレーションにより求め、Gが120nmにおいて、0.63radμm−2である。Gが120nm、λが1.55μmにおいて、Lの値が19μmのとき、(7)式から、最適のLの値は、3.9μmとなる。
導波路は320nm幅、260nmの高さとした。可動する他方のU字型導波路12bは、自立の導波路を補強するために光絶縁構造で終端させ、移動手段13と接続するために楕円ブリッジにより支持する。各U字型導波路12a,12bの半径は、それぞれ1.85μmと1.41μmとした。線状導波路11と環状導波路12との間隙は、120nmとした。移動手段13のアクチュエータは、引張型で、30櫛歯対により構成され、各櫛歯の長さを1.73μm、幅を200nmとした。梁のばねは、幅200nmで長さ15μmである。全体のばね定数は、0.23N/mで、移動手段13の質量は、2.3×10−13kgである。質量とばねによる機械共振周波数は、158kHz程度と計算される。
以上の設計に基づいて、光リング共振器10の製作を行った。製作にはSOIウエハを用い、上層のシリコンの厚みが260nm、埋め込み酸化膜の厚みが2μm、シリコン基板の厚みが625μmである。まず、350nm厚さのポジレジスト(ZEON社製「ZER520A」)をSOIウエハの上にスピンコートし、電子線描画装置(JEOL社製「JBX−5000LS」)により露光した。レジストを現像後、上層シリコンを高速原子線(Ebara社製「FAB−60ML」)によりエッチングした。環状導波路12および線状導波路11の表面は、水素アニール装置により滑らかにした。部分的にダイシングした後、線状導波路11に端面を製作するため、SOIウエハを劈開した。
こうして製作された光リング共振器10を、図5に示す。製作された光リング共振器10では、線状導波路11および環状導波路12のコアがSi層から成り、クラッドが空気から成っている。図5では、電子線の帯電のため、移動手段13のアクチュエータは最大変位で移動している。また、図5に示すように、環状導波路12、線状導波路11および移動手段13のアクチュエータにおいて、2μm厚さの埋め込み酸化膜は完全に取り除かれている。図5から推定すると、環状導波路12および線状導波路11の表面粗さは、1nm程度である。また、環状導波路12および線状導波路11は、設計値より10%ほど狭くなっている。
[光リング共振器10の波長可変特性]
図5に示す光リング共振器10を用いて、各波長に対して、線状導波路11の他端のスルーポート(Through port)からの光強度の測定を行った。その結果を、図6に示す。なお、スルーポートからの出力信号は、波長可変レーザ(Agilent社製「81682A」)と、レンズ付単一モードファイバーとを用いて測定した。また、レンズ付ファイバーを用いて、入出力ポートと結合した。
図6に示すように、波長に対して、周期的な透過率の凹みが観測されている。測定されたFSRは21nmであり、20nmの設計値とほぼ一致している。FSRから計算したグループ屈折率は、5.86である。透過率の凹みの半値全幅は、共振周波数1.547μmにおいて、0.89nmである。したがって、Q値は、1700と評価できる。共振の凹みの深さは、−8dBである。環状導波路12の一周の損失は、光リング共振器10の透過率を用いて、−0.6dB程度と推定された。10Vの電圧を移動手段13のアクチュエータに印加したとき、共振の凹みは、長い波長の方へ8nmシフトしている。また、共振波長がシフトしても、凹みの深さは変化していない。このことから、光リング共振器10は、共振波長の変更に伴う損失を小さくすることができ、優れた波長選択性を有するといえる。
次に、移動手段13のアクチュエータの変位させたときの、共振波長シフト量の変化の測定を行った。その結果を、図7に示す。なお、移動手段13のアクチュエータの変位と電圧との関係は、高倍率の光学顕微鏡システムにより校正した。図7に示すように、共振波長シフトは、およそ300nmの変位において27nmである。この結果から、共振波長のシフトは、約1nm/V程度となる。このため、光リング共振器10は、全FSRを走査するために20Vの電圧で十分であり、消費電力が小さい。
[分岐制御手段の特性]
図5の光リング共振器10と同様にして、分岐制御手段21を有する光リング共振器10を製作した。製作した光リング共振器10を、図8に示す。環状導波路12および線状導波路11は、幅320nm、高さ340nmである。また、全体の大きさは、約100μm角程度である。分岐制御手段21のアクチュエータは、引張型で、結合の高い状態から、線状導波路11を引き離すようになっている。初期条件では、環状導波路12と線状導波路11との間隙は380nmで、少し過結合の結合状態である。
図8に示す光リング共振器10を用いて、分岐制御手段21のスイッチ機能を調べた。分岐制御手段21のアクチュエータへの電圧を増加させることにより、線状導波路11を環状導波路12から引き離し、線状導波路11と環状導波路12との結合を変化させた。図9(a)に、印加電圧を変えたときの、波長に対する線状導波路11のスルーポートでの光強度(透過光強度)の変化を示す。図9(a)に示すように、2Vで最も深い凹みが得られている。さらに電圧を増加するに従って、凹みの深さは徐々に小さくなり、電圧が22Vのとき凹みは認められなかった。このことから、電圧が22Vのとき、線状導波路11は環状導波路12から完全に切り離されていることがわかる。
図9(b)に、波長が1478.24nmのときの、環状導波路12と線状導波路11との間隙に対する、線状導波路11のスルーポートでの光強度(透過光強度)の変化を示す。図9(b)に示すように、臨界結合は、383nmで得られている。また、臨界結合状態から間隙を増加させると、結合は指数関数的に減少する。間隙が600nmのとき、出力強度が一定(ほぼ0dB)になり、結合が切り離されていることがわかる。このように、分岐制御手段21のアクチュエータにより、線状導波路11の結合を、臨界結合条件からスイッチオフ状態まで変化可能であることが確認された。
[本発明の実施の形態の波長選択スイッチ]
図10は、本発明の実施の形態の波長選択スイッチを示している。
図10に示すように、波長選択スイッチ30は、複数の光リング共振器10と出力用光導波路31とを有している。
複数の光リング共振器10は、分岐制御手段21を有し、それぞれの線状導波路11を直列に接続して成っている。
出力用光導波路31は、各光リング共振器10に対応して複数設けられている。各出力用光導波路31は、一端にドロップポート(Drop port)31a、他端にアドポート(Add port)31bを有している。各出力用光導波路31は、対応する光リング共振器10の一方のU字型導波路12aと光学的に結合可能に、一方のU字型導波路12aに近接して配置されている。
次に、作用について説明する。
波長選択スイッチ30は、光リング共振器10が特定の波長に共振して帯域の狭いノッチフィルタとして動作するため、これを複数接続することにより、容易に構成される。各光リング共振器10による共振波長が環状導波路12の周長で決まるため、その周長を直接あるいは等価的に変えることにより、各光リング共振器10の選択波長を変えることができる。分岐制御手段21を有する場合には、分岐制御手段21により、線状導波路11から環状導波路12を切り離した状態で共振周波数を変えることができ、線状導波路11を通る波長多重信号を乱さない。また、分岐制御手段21により、線状導波路11から環状導波路12に流れる信号光の分岐比を変えて、線状導波路11と環状導波路12との結合を臨界結合状態が得られるように調節することができ、高い消光比を得ることができる。
図10(b)に、3信号波に対して,波長選択フィルタを構成した一例を示す。ここで、異なる波長の信号波が、同時に線状導波路11を伝搬しているとする。各光リング共振器10の共振波長を、左から順に、λ、λ、λに合わせてあるとき、それぞれの信号がそれぞれのポートに出力される。それぞれのポートに出力する波長を変えるためには、線状導波路11をそれぞれの光リング共振器10から切り離し、各光リング共振器10の共振波長を新しい波長に調整する。各光リング共振器10の波長を調整した後、線状導波路11を再び光リング共振器10に光結合することにより、調整した波長の信号をそれぞれのポートに出力することができる。このように、図10(b)に示すような比較的単純な構成により、任意の波長の信号波を、任意のドロップポート31aにスイッチすることができる。
10 光リング共振器
11 線状導波路
12 環状導波路
12a,12b U字型導波路
12c 光結合部
13 移動手段
21 分岐制御手段

30 波長選択スイッチ
31 出力用光導波路
31a ドロップポート
31b アドポート

Claims (7)

  1. 一端から信号光が入力され、他端から出力される線状導波路と、
    前記線状導波路と光学的に結合可能に、前記線状導波路と近接して配置された環状導波路と、
    移動手段とを有し、
    前記環状導波路は、環状部の1箇所または複数箇所に、導波路が直接接続されず、上流側および下流側の導波路が光学的に結合可能に近接して配置された光結合部を有し、
    前記移動手段は、前記環状導波路の前記環状部の長さと、前記光結合部での結合長とを変更可能に、前記環状導波路の一部を移動させるよう設けられていることを
    特徴とする光リング共振器。
  2. 前記環状導波路の前記環状部の長さを変更することによる前記光結合部での結合割合の低下を抑制可能に、前記環状導波路の前記環状部の長さを長くしたとき、前記光結合部での前記結合長を短くし、前記環状導波路の前記環状部の長さを短くしたとき、前記光結合部での前記結合長を長くするよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の光リング共振器。
  3. 前記光結合部は、前記移動手段により前記環状導波路の一部を移動させたとき、その移動量をd、移動前の前記環状導波路の前記環状部の長さおよび共振波長をそれぞれLおよびλとすると、移動前の結合係数χおよび前記結合長L
    の関係を満たすよう設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の光リング共振器。
  4. 前記光結合部は、前記移動手段により前記環状導波路の一部を移動させたとき、移動前の前記環状導波路の前記環状部の長さおよび共振波長をそれぞれLおよびλとすると、移動前の結合係数χおよび前記結合長L
    の関係を満たすよう設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の光リング共振器。
  5. 前記光結合部は2つから成り、各光結合部の前記導波路全てが平行を成すよう配置されており、
    前記環状導波路は、各光結合部に挟まれた前記環状部の一方の側から成る第1環状構成部と、各光結合部に挟まれた前記環状部の他方の側から成る第2環状構成部とを有し、
    前記移動手段は、前記環状導波路の前記環状部の長さと各光結合部での前記結合長とを同時に変更可能に、各光結合部の一方の導波路が他方の導波路に対して長さ方向に沿って相対的に平行移動するよう、前記第1環状構成部または前記第2環状構成部の少なくともいずれか一方を移動させるよう構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光リング共振器。
  6. 前記環状導波路と前記線状導波路とを光学的に結合したり切断したりするよう、前記環状導波路と前記線状導波路との間隔を変更可能に設けられた分岐制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光リング共振器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光リング共振器を複数有し、各光リング共振器の前記線状導波路を直列に接続して成ることを特徴とする波長選択スイッチ。
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