JP2015096714A - 制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015096714A
JP2015096714A JP2013237174A JP2013237174A JP2015096714A JP 2015096714 A JP2015096714 A JP 2015096714A JP 2013237174 A JP2013237174 A JP 2013237174A JP 2013237174 A JP2013237174 A JP 2013237174A JP 2015096714 A JP2015096714 A JP 2015096714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
valve opening
flow rate
pressure
fuel system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013237174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6222633B2 (ja
Inventor
園田 隆
Takashi Sonoda
隆 園田
伊藤 栄作
Eisaku Ito
栄作 伊藤
正章 山崎
Masaaki Yamazaki
正章 山崎
聡介 中村
Sosuke Nakamura
聡介 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2013237174A priority Critical patent/JP6222633B2/ja
Publication of JP2015096714A publication Critical patent/JP2015096714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6222633B2 publication Critical patent/JP6222633B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)

Abstract

【課題】複数の燃料系統間で燃料圧力を同じ圧力とするように制御する。【解決手段】制御装置は、燃焼器へ燃焼ガスを供給する複数の燃料系統それぞれに備えられた前記燃焼ガスの流量を制御する燃料流量調節弁と燃焼器に燃焼ガスを噴射するノズルとの間における燃焼ガスの圧力を計測する圧力計測部と、複数の燃料系統のうち一つの燃料系統における圧力と、一つの燃料系統と他の燃料系統とにおける予め定められた燃料流量比に基いて他の燃料系統における圧力との偏差に基づいて算出した補正量によって一つの燃料系統及び他の燃料系統のうち少なくとも一つの燃料流量調節弁の弁開度を補正する弁開度指令値補正部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラムに関する。
ガスタービンの出力制御において初期負荷から定格負荷までの幅広い運転負荷に対応するために燃焼器に燃料を供給するノズルの本数を切り替えることで、分散的に燃料を供給し燃焼の効率化と安定を図る方法が知られている(ステージング制御)。
メイン系統は、それぞれ異なる本数のノズルを備えた複数の燃料系統が備えられており、部分負荷での燃焼効率低下によるCO(Carbon Monoxide)、UHC(Unburned Hydro Carbon:未燃炭化物)増加抑制のために、燃料系統を切り替えて燃料流量を制御する必要がある。このため燃料系統ごとに燃料流量調節弁が設けられ、この燃料流量調節弁の弁開度を調節することによって各燃料系統に供給する燃料流量が制御される。例えば、特許文献1及び特許文献2には燃料系統の切替時に燃料流量調節弁を制御し燃料流量を調節することでガスタービン出力や回転数の変動を抑制する手法が提案されている。
特許第4831836号公報 特許第4929029号公報
ところで、上述のように複数の燃料系統ごとに異なる本数のノズルからなるノズル群を設け、これらの複数の燃料系統を同時に用いて燃料を供給する場合、各燃料系統に装備される燃料流量調節弁等の個体差などにより、燃料系統間で所望の燃料流量と相違したばらつきが生じるという問題がある。ばらつきとは、例えばメイン系統に2系統が備えられており、それら2系統から供給される燃料の比率が「3:5」でなければならない場合に、実際に供給される燃料の比がその比率から乖離することをいう。
従来はこの問題に対し、人が確認しながら燃料流量調節弁を調節することで燃料系統に供給される燃料流量の比率を所望の値に近づけるようにしていた。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様は、燃焼器へ燃焼ガスを供給する複数の燃料系統それぞれに備えられた前記燃焼ガスの流量を調節する燃料流量調節弁と前記燃焼器に前記燃焼ガスを噴射するノズルとの間における燃焼ガスの圧力を計測する圧力計測部と、前記複数の燃料系統のうち一つの燃料系統における前記圧力と、前記一つの燃料系統と他の燃料系統とにおける予め定められた燃料流量比に基いて前記他の燃料系統における前記圧力との偏差に基づいて算出した補正量によって前記一つの燃料系統及び他の燃料系統のうち少なくとも一つの燃料流量調節弁の弁開度を補正する弁開度指令値補正部と、を備えることを特徴とする制御装置である。
また、本発明の第2の態様における前記弁開度指令値補正部は、前記複数の燃料系統のうち少なくとも一部に備えられた前記燃料流量調節弁の弁開度を補正することを特徴とする。
また、本発明の第3の態様における前記弁開度指令値補正部は、前記複数の燃料系統に備えられた全ての前記燃料流量調節弁の弁開度を補正することを特徴とする。
また、本発明の第4の態様における前記弁開度指令値補正部は、前記偏差が許容範囲外であるときに前記補正を行うことを特徴とする。
また、本発明の第5の態様における前記弁開度指令値補正部は、前記補正を行うか否かを切り替える切替手段を有することを特徴とする。
また本発明の第6の態様は、上述した制御装置を備えることを特徴とする燃焼器である。
また本発明の第7の態様は、上述した燃焼器を備えることを特徴とするガスタービンである。
また本発明の第8の態様は、燃焼器へ燃焼ガスを供給する複数の燃料系統それぞれに備えられた前記燃焼ガスの流量を制御する燃料流量調節弁と前記燃焼器に前記燃焼ガスを噴射するノズルとの間における燃焼ガスの圧力を計測し、前記複数の燃料系統のうち一つの燃料系統における前記圧力と、前記一つの燃料系統と他の燃料系統とにおける予め定められた燃料流量比に基いて前記他の燃料系統における前記圧力との偏差に基づいて算出した補正量によって前記一つの燃料系統及び他の燃料系統のうち少なくとも一つの燃料流量調節弁の弁開度を補正することを特徴とする制御方法である。
また本発明の第9の態様は、燃焼器へ燃焼ガスを供給する複数の燃料系統それぞれに備えられた前記燃焼ガスの流量を制御する燃料流量調節弁と前記燃焼器に前記燃焼ガスを噴射するノズルとの間における燃焼ガスの圧力を計測する圧力計測部を備えたガスタービン装置のコンピュータを、前記複数の燃料系統のうち一つの燃料系統における前記圧力と、前記一つの燃料系統と他の燃料系統とにおける予め定められた燃料流量比に基いて前記他の燃料系統における前記圧力との偏差に基づいて算出した補正量によって前記一つの燃料系統及び他の燃料系統のうち少なくとも一つの燃料流量調節弁の弁開度を補正する手段として機能させるための制御プログラムである。
本発明によれば、ノズル群からなる各燃料系統間で所望の燃料流量に自動で制御できるという効果を得ることができる。
本発明に係る第一実施形態における制御装置を備えるガスタービン装置のブロック図の一例である。 本発明に係る第一実施形態における制御装置の一例を示す第1の図である。 本発明に係る第一実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す第1の図である。 本発明に係る第一実施形態における制御装置の一例を示す第2の図である。 本発明に係る第一実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す第2の図である。 本発明に係る第二実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す図である。 本発明に係る第三実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す図である。 本発明に係る第四実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す図である。
<第一実施形態>
以下、本発明の一実施形態による制御装置を図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態における制御装置を備えるガスタービン装置のブロック図の一例である。図1に示すように、ガスタービン10は、空気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機11と、圧縮空気中で燃料ガスを燃焼させ高温の燃焼ガスを生成する燃焼器12と、燃焼ガスにより駆動するタービン13と、を備えている。ガスタービン10は、発電機17はロータ16で連結されている。
圧縮機11の入り口にはIGV(inlet guide vane)14が備えられており、IGV14は圧縮機11への空気の流入を調整する。
燃焼器12は、燃料ガス供給装置(図示せず)と接続されている。燃焼器12と燃料ガス供給装置との間の燃料供給配管には燃料流量調節弁15が備えられている。燃料を供給する系統は複数系統設けられており、燃料流量調節弁15はその燃料系統ごとに備えられている。本実施形態においては各燃料系統としてメインA、メインB、パイロット、トップハットの4系統が備えられており、それぞれの燃料系統の先端には燃焼器に燃焼ガスを噴射するノズルが備えられている。
燃料流量調節弁15は、弁開度制御部18と接続されている。弁開度制御部18は、各燃料系統ごとに備えられた各燃料流量調節弁15の弁開度を調節して各燃料系統が燃焼器12に供給する燃料流量を制御する。
図2は、本実施形態における制御装置の一例を示す第1の図である。
燃料流量指令値決定部100は所定の方法で燃焼器12に供給する燃料流量を示す燃料流量指令値を決定する。
全メイン燃料流量指令値101は、燃料流量指令値決定部100が決定した燃料流量のうちメイン系統(例えばメインA系統及びメインB系統)から燃焼器12に供給される燃料流量を示す値である。
弁開度制御部18は、全メイン燃料流量指令値101を取得し、全メイン燃料流量指令値101とメインA系統及びメインB系統に供給する燃料の比率とから各系統に供給する燃料流量を制御する。弁開度制御部18は、乗算器103、関数発生器104、弁開度指令値補正部19を備えている。
乗算器103aは、全メイン燃料流量指令値101とメインA系統割合102aとを乗算してメインA系統へ供給する燃料流量を示す燃料流量指令値a1を算出する。乗算器103bは、全メイン燃料流量指令値101とメインB系統割合102bとを乗算してメインB系統へ供給する燃料流量を示す燃料流量指令値b1を算出する。
ここでメインA系統割合102a、メインB系統割合102bは、メインA系統及びメインB系統に全メイン燃料流量指令値101を振り分ける割合を示している。例えばメインA系統にノズルが3本備えられていて、メインB系統にはノズルが5本備えられている場合、メインA系統割合102aは「3/8」、メインB系統割合102bは「5/8」となる。メインA系統割合102a、メインB系統割合102bの値は、弁開度制御部18が備える記憶部(図示せず)に予め設定されているものとする。
関数発生器104aは、乗算器103aから燃料流量指令値a1を取得し、燃料流量調節弁15aの弁開度を指定する値(弁開度指令値a2)を算出する。関数発生器104bは、乗算器103bから燃料流量指令値b1を取得し、燃料流量調節弁15bの弁開度指令値b2を算出する。弁開度指令値の算出には関数を用いてもよいし、燃料流量指令値と弁開度指令値とを対応づけて記憶部が保持するテーブルから弁開度指令値を読み込んで決定してもよいし、関数発生器104に弁前後の圧力や弁特性を考慮して弁開度指令値を算出する機能を付加してもよい。
弁開度指令値補正部19は、関数発生器104が算出した弁開度指令値を補正する。弁開度指令値補正部19は、制御器105、関数発生器106を備えている。
制御器105は、圧力計21aが計測した圧力値a3及び圧力計21bが計測した圧力値b3を取得する。ここで圧力計21a及び圧力計21bとは、ガスタービン装置の備える圧力計測部であって、燃焼器12へ燃焼ガスを供給する複数の燃料系統それぞれの燃料流量調節弁15の下流に備えられており、燃焼ガスが各ノズルに分散される前(上流)における燃料供給配管内の燃焼ガスの圧力を計測する圧力計である。
制御器105は、これら圧力計21a、圧力計21bが計測した圧力値a3と圧力値b3との偏差に基づいて弁開度指令値に対する補正量を算出する。
なお、この例では圧力計21aが備えられた位置における燃料供給配管の径と圧力計21bが備えられた位置における燃料供給配管の径が「3:5」であって、圧力値a3と圧力値b3が等しければ目標とする燃料流量の割合(「3:5」)で燃料が供給されるものとする。
制御器105は、計測した圧力値a3と圧力値b3とが等しくなるように燃料流量調節弁15aの弁開度指令値を補正する値(弁開度補正量a5)を例えばPID(Proportional Integral Derivative)制御などフィードバック制御の手法を用いて算出する。
関数発生器106は、制御器105が算出した弁開度補正量a5を弁開度指令値a2に基づいた補正量として記憶部から読み込んでその補正量によって弁開度指令値a2を補正する。具体的には関数発生器106は記憶部を備えており、関数発生器104から弁開度指令値a2を、制御器105から弁開度補正量a5を取得し続け、記憶指令信号109を受け付けるとその時取得した弁開度指令値a2と弁開度補正量a5とを対応付けて記憶部に記録する。そして次に関数発生器104から同じ値の弁開度指令値a2を取得した時には、その弁開度指令値a2に対して記録した弁開度補正量a5を記憶部から取得しこの弁開度補正量a5で関数発生器104aの算出した弁開度指令値a2を補正する。なお、関数発生器106は、最初に弁開度指令値a2に対して弁開度補正量a5を記録した後も、制御器105から最新の弁開度補正量a5を次々と取得する。そして既に記録した弁開度補正量a5よりも最新の弁開度補正量a5が適切である場合には、記憶指令信号109を関数発生器106に与えることで既に記録した弁開度補正量a5を最新の値で置き換えることが可能である。また、関数発生器106は手動でパラメータ(弁開度指令値とそれに対する補正量)の設定を受け付ける機能を有しており、記憶指令信号109を受け付けて記録した弁開度補正量a5の代わりに手動で設定した補正量で弁開度指令値a2を補正することも可能である。すなわち、関数発生器106を一般的な関数発生器に置き換えてもよい。
弁開度制御部18は、関数発生器104aが算出した弁開度指令値a2と、弁開度指令値補正部19が補正した弁開度補正量a5を加算して燃料流量調節弁15aの弁開度を、また、関数発生器104bが算出した弁開度指令値b2に基づいて燃料流量調節弁15bの弁開度を制御する。
燃料流量調節弁15aで流量を制御した燃料ガスは、マニホールド22に備えられたメインA系統の配管に接続された各ノズルから燃焼器12へ供給される。燃料流量調節弁15bで流量を制御した燃料ガスは、マニホールド22に備えられたメインB系統の配管に接続された各ノズルから燃焼器12へ供給される。
図3は、本実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す第1の図である。
図3を用いて図2で説明した弁開度指令値補正部19の動作の一例について説明する。
弁開度指令値補正部19は、制御器105と関数発生器106を備えており、関数発生器106については、上述のとおりである。
制御器105は、減算器107、PID調整器108を備えている。
減算器107は、圧力値a3と圧力値b3との差(偏差)を算出しPID調整器108に出力する。
PID調整器108は、圧力値a3と圧力値b3との偏差を取得し、所定のPID制御による方法で圧力値a3に対する補正量(圧力補正量a4)を算出する。そしてPID調整器108は、圧力補正量a4からその補正量に対応する弁開度補正量a5を算出する。弁開度補正量a5の算出には関数を用いてもよいし、圧力補正量と弁開度補正量とを対応づけて記憶部が保持するテーブルから弁開度補正量を読み込んで決定してもよい。
なお、PID調整器が行う補正の手法は、PID制御に限定するものではない。その他のフィードバック制御である例えばPI(Proportional Integral)制御によって偏差を低減してもよい。
なお、この例は、一つの燃料系統(メインA系統)と他の燃料系統(メインB系統)とにおける予め定められた燃料流量比が「3:5」で、この燃料流量比と配管径に基づいて他の燃料系統における圧力(圧力値b3)を補正係数「1」によって補正する場合の例である。
また、メインA系統とメインB系統とで異なった圧力とすることも可能である。例えば、燃料供給配管の径の比がメインA系統とメインB系統とで「1:1」であって所望の燃料流量比が「3:5」であるとすると、圧力値a3と圧力値b3との比を「3:5」とすることが目標となる。その場合、減算器107の前に乗算器を設け、その乗算器において圧力値b3に3/5を乗じてもよい。そしてその結果と圧力値a3との偏差に基づいて補正量を算出してもよい。
この例は、一つの燃料系統(メインA系統)と他の燃料系統(メインB系統)とにおける予め定められた燃料流量比が「3:5」で、この燃料流量比と配管径に基づいて他の燃料系統における圧力(圧力値b3)を補正係数「3/5」によって補正する場合の例である。
本実施形態によれば、燃料系統ごとに燃料流量調節弁の下流における圧力を計測し弁開度の補正を加えながら燃料流量を制御することで燃料系統間において所望の比率で燃料を燃焼器12に供給することができる。また、自動で制御を行うので、人が確認を行いながら調節することが不要となるという効果が得られる。
特に本実施形態においては、燃料流量指令値ごとに弁開度の補正量を記憶するので、燃料流量指令値を変更しても過去に学習した補正量を適用して直ちに燃料系統ごとの燃料流量を所望の値に制御することができる。
<変形例>
図4は、本実施形態における制御装置の一例を示す第2の図である。
図4を用いて本実施形態における燃料流量調節弁15の弁開度の補正方法の変形例を説明する。図2と同じ機能部には同じ符号を付して説明する。先に説明した実施形態と異なりこの変形例では、弁開度指令値補正部19が燃料流量調節弁15aの弁開度指令値に対する弁開度補正量a5だけでなく、燃料流量調節弁15bの弁開度指令値に対する補正量(弁開度補正量b5)も算出する。そして弁開度制御部18は、関数発生器104a、関数発生器104bが算出した弁開度指令値a2及び弁開度指令値b2をそれぞれ弁開度補正量a5及び弁開度補正量b5で補正した値に基づいて燃料流量調節弁15a、燃料流量調節弁15bの弁開度を制御する。
図5は、本実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す第2の図である。
図5を用いて図4で説明した弁開度指令値補正部19の動作の一例について説明する。
減算器107、PID調整器108、関数発生器106の動作は図3で説明したとおりである。この変形例ではさらに乗算器110を備えている。乗算器110は、関数発生器106の算出した弁開度補正量a5を取得し、弁開度補正量a5と予め定められた補正ゲインとを乗算し、燃料流量調節弁15bの弁開度補正量b5を算出する。例えば弁開度補正量a5が、燃料流量調節弁15aを「a%」開く方向性で補正することを示す値であれば、燃料流量調節弁15bは「b%」閉じる方向で補正することになる。補正ゲインは、このように弁開度補正量a5を弁開度補正量b5に換算する為の係数であって、記憶部に予め保持されているものとする。
弁開度制御部18は、弁開度指令値a2を弁開度補正量a5で補正した弁開度指令値a6を用いて燃料流量調節弁15aの弁開度を制御する。また、弁開度制御部18は、弁開度指令値b2を弁開度補正量b5で補正した弁開度指令値a6を用いて燃料流量調節弁15bの弁開度を制御する。
このように本実施形態においては複数の燃料系統のうち一部に備えられた燃料流量調節弁15だけでなく、複数の燃料系統に備えられた全ての燃料流量調節弁15の弁開度を補正することも可能である。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態による制御装置を図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す図である。
本実施形態による制御器105は、不感帯設定部111を備えている点で第一実施形態と異なる。第二実施形態による弁開度指令値補正部19のその他の構成は、第一実施形態と同様である。
不感帯設定部111は、実際に計測された圧力値a3と圧力値b3との偏差が所定の許容範囲内に収まっている場合にこの偏差に対する不感帯を設けるための機能である。不感帯とする範囲については記憶部に設定値が記憶されているものとする。
本実施形態においては、不感帯を設けることで圧力値a3と圧力値b3との偏差が許容範囲外であるときだけ弁開度の補正を行う。これによって刻々と変化する圧力値a3,圧力値b3の値に対して逐一反応し頻繁に補正を行わなくて済むため、有意な補正量を維持することができる、また、ガスタービンを安定運用することができる。
<第三実施形態>
以下、本発明の第三実施形態による制御装置を図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す図である。
本実施形態による制御器105は、スイッチ112を備えている点で第一実施形態と異なる。第三実施形態による弁開度指令値補正部19のその他の構成は、第一実施形態と同様である。
スイッチ112は、弁開度の補正を行うか否かを切り替える切替手段である。スイッチ112は、スイッチの切替に応じて圧力値a3と圧力値b3との偏差、又は値「0」をPID調整器108へ出力する。例えば、スイッチ112が手動により又はガスタービンが過渡的な状態であることを示す信号に基づいて自動で「ON」となった状態においてはスイッチ112は、値「0」をPID調整器108へ出力し、「OFF」となった状態では減算器107が算出した偏差をPID調整器108へ出力してもよい。この場合、スイッチが「ON」となっている間は偏差が「0」となる為、PID調整器108は補正量を算出しない。
本実施形態によれば、負荷遮断、ランバック、負荷変化中などガスタービンが過渡的な状態にあるときはスイッチ112をONにすることで補正動作を停止させることができる。それによって通常運転時に適切に設定された補正量を維持することができる。
<第四実施形態>
以下、本発明の第四実施形態による制御装置を図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態における制御装置が備える弁開度指令値補正部の一例を示す図である。
本実施形態による制御器105は、不感帯設定部111、スイッチ112を備えている点で第一実施形態と異なる。第四実施形態による弁開度指令値補正部19のその他の構成は、第一実施形態と同様である。
本実施形態によれば第一〜三実施形態の効果を併せ持つことが可能である。つまり通常運転時には、複数燃料系統のノズルの上流における圧力を計測し、その計測値に基づき燃料流量調節弁の弁開度を補正することで所望の燃料流量でそれぞれの燃料系統に燃料を供給することができる。また、計測した圧力値と目標とする圧力値との差が所定以下であれば補正量の算出を停止し燃料流量調節弁の不必要な調節を行わないようにすることでガスタービンを安定して運転することができる。また、ガスタービンが過渡的な運転状態にあるときには補正量の算出を停止することで通常の運転状態における補正量を維持することができる。
なお上述の弁開度指令値補正部19は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した弁開度指令値補正部19における各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、また、制御装置の具体的適用先として、燃料等の流量制御に用いる目的の制御装置とした、燃料流量制御装置としての利用も出来、更には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることも可能である。
10・・・ガスタービン、11・・・圧縮機、12・・・燃焼器、13・・・タービン、
14・・・IGV、15・・・燃料流量調節弁、16・・・ロータ、17・・・発電機、
18・・・弁開度制御部、19・・・弁開度指令値補正部、21・・・圧力計、
22・・・マニホールド、100・・・燃料流量指令値決定部、
101・・・全メイン燃料流量指令値、102・・・メイン系統割合、
103・・・乗算器、104・・・関数発生器、105・・・制御器、
106・・・(記憶装置付)関数発生器、107・・・減算器、
108・・・PID調整器、109・・・記憶指令信号、110・・・乗算器、
111・・・不感帯設定部、112・・・スイッチ

Claims (9)

  1. 燃焼器へ燃焼ガスを供給する複数の燃料系統それぞれに備えられた前記燃焼ガスの流量を調節する燃料流量調節弁と前記燃焼器に前記燃焼ガスを噴射するノズルとの間における燃焼ガスの圧力を計測する圧力計測部と、
    前記複数の燃料系統のうち一つの燃料系統における前記圧力と、前記一つの燃料系統と他の燃料系統とにおける予め定められた燃料流量比に基いて前記他の燃料系統における前記圧力との偏差に基づいて算出した補正量によって前記一つの燃料系統及び他の燃料系統のうち少なくとも一つの燃料流量調節弁の弁開度を補正する弁開度指令値補正部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記弁開度指令値補正部は、前記複数の燃料系統のうち少なくとも一部に備えられた前記燃料流量調節弁の弁開度を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記弁開度指令値補正部は、前記複数の燃料系統に備えられた全ての前記燃料流量調節弁の弁開度を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記弁開度指令値補正部は、前記偏差が許容範囲外であるときに前記補正を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の制御装置。
  5. 前記弁開度指令値補正部は、前記補正を行うか否かを切り替える切替手段を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の制御装置を備えることを特徴とする燃焼器。
  7. 請求項6に記載の燃焼器を備えることを特徴とするガスタービン。
  8. 燃焼器へ燃焼ガスを供給する複数の燃料系統それぞれに備えられた前記燃焼ガスの流量を制御する燃料流量調節弁と前記燃焼器に前記燃焼ガスを噴射するノズルとの間における燃焼ガスの圧力を計測し、
    前記複数の燃料系統のうち一つの燃料系統における前記圧力と、前記一つの燃料系統と他の燃料系統とにおける予め定められた燃料流量比に基いて前記他の燃料系統における前記圧力との偏差に基づいて算出した補正量によって前記一つの燃料系統及び他の燃料系統のうち少なくとも一つの燃料流量調節弁の弁開度を補正する
    ことを特徴とする制御方法。
  9. 燃焼器へ燃焼ガスを供給する複数の燃料系統それぞれに備えられた前記燃焼ガスの流量を制御する燃料流量調節弁と前記燃焼器に前記燃焼ガスを噴射するノズルとの間における燃焼ガスの圧力を計測する圧力計測部を備えた制御装置のコンピュータを、
    前記複数の燃料系統のうち一つの燃料系統における前記圧力と、前記一つの燃料系統と他の燃料系統とにおける予め定められた燃料流量比に基いて前記他の燃料系統における前記圧力との偏差に基づいて算出した補正量によって前記一つの燃料系統及び他の燃料系統のうち少なくとも一つの燃料流量調節弁の弁開度を補正する手段
    として機能させるための制御プログラム。
JP2013237174A 2013-11-15 2013-11-15 制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラム Expired - Fee Related JP6222633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013237174A JP6222633B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013237174A JP6222633B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015096714A true JP2015096714A (ja) 2015-05-21
JP6222633B2 JP6222633B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=53374109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013237174A Expired - Fee Related JP6222633B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6222633B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107709735A (zh) * 2015-07-31 2018-02-16 三菱日立电力系统株式会社 燃料流量设定方法、执行该方法的装置、具备该装置的燃气轮机设备
JP2021101152A (ja) * 2017-07-19 2021-07-08 三菱重工業株式会社 燃焼器及びガスタービン
CN115030824A (zh) * 2022-08-11 2022-09-09 成都凯天电子股份有限公司 一种直升机全飞行剖面下自适应供油系统及方法
KR20230040671A (ko) * 2021-09-16 2023-03-23 두산에너빌리티 주식회사 연소기용 연료공급 시스템
KR20230040672A (ko) * 2021-09-16 2023-03-23 두산에너빌리티 주식회사 연소기용 연료공급 시스템

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065075A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン燃焼装置
JP2004027891A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Toshiba Corp 燃料弁開度制御システム
JP4831836B2 (ja) * 2007-12-13 2011-12-07 三菱重工業株式会社 ガスタービンの制御方法およびガスタービン発電装置
JP2013105406A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Mitsubishi Precision Co Ltd 駐車料金割引システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065075A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン燃焼装置
JP2004027891A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Toshiba Corp 燃料弁開度制御システム
JP4831836B2 (ja) * 2007-12-13 2011-12-07 三菱重工業株式会社 ガスタービンの制御方法およびガスタービン発電装置
JP2013105406A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Mitsubishi Precision Co Ltd 駐車料金割引システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107709735A (zh) * 2015-07-31 2018-02-16 三菱日立电力系统株式会社 燃料流量设定方法、执行该方法的装置、具备该装置的燃气轮机设备
JP2021101152A (ja) * 2017-07-19 2021-07-08 三菱重工業株式会社 燃焼器及びガスタービン
JP7161567B2 (ja) 2017-07-19 2022-10-26 三菱重工業株式会社 燃焼器及びガスタービン
KR20230040671A (ko) * 2021-09-16 2023-03-23 두산에너빌리티 주식회사 연소기용 연료공급 시스템
KR20230040672A (ko) * 2021-09-16 2023-03-23 두산에너빌리티 주식회사 연소기용 연료공급 시스템
KR102522144B1 (ko) 2021-09-16 2023-04-13 두산에너빌리티 주식회사 연소기용 연료공급 시스템
KR102522143B1 (ko) 2021-09-16 2023-04-13 두산에너빌리티 주식회사 연소기용 연료공급 시스템
CN115030824A (zh) * 2022-08-11 2022-09-09 成都凯天电子股份有限公司 一种直升机全飞行剖面下自适应供油系统及方法
CN115030824B (zh) * 2022-08-11 2022-11-22 成都凯天电子股份有限公司 一种直升机全飞行剖面下自适应供油系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6222633B2 (ja) 2017-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6222633B2 (ja) 制御装置、燃焼器、ガスタービン、制御方法及び制御プログラム
US20140150438A1 (en) System and method for operating a gas turbine in a turndown mode
US10208678B2 (en) Gas turbine combustion control device and combustion control method and program therefor
US9441545B2 (en) Fuel supply apparatus, fuel-flow-rate-control unit, and gas-turbine power generating plant
JP5868671B2 (ja) 弁制御装置、ガスタービン、及び弁制御方法
JP5858885B2 (ja) ガスタービン制御装置及びガスタービンを制御するための方法
JP5789265B2 (ja) 排気温度に基づくガスタービン用モード制御方法およびガスタービン
JP5789266B2 (ja) 排気温度対タービン圧力比に基づくタービン制御方法および装置
US10161317B2 (en) Gas-turbine control device, gas turbine, and gas-turbine control method
JP2009216085A (ja) ガスタービンエンジンシステムを運転するための方法及び装置
JP2008051099A (ja) ガスタービン及びガスタービンを運転するためのびシステム
US20110179802A1 (en) System and method for gas turbine startup control
US10669959B2 (en) Control device, system, control method, power control device, gas turbine, and power control method
US11208959B2 (en) System and method for flexible fuel usage for gas turbines
US10626755B2 (en) Systems and methods for turbine system operation in low ambient temperatures
JP2011241782A (ja) ガスタービン燃料の制御機構及びガスタービン
US20150040571A1 (en) Method for fuel split control to a gas turbine using a modified turbine firing temperature
JP2007211705A (ja) ガス化複合発電システムにおける空気圧力制御装置
JP3499026B2 (ja) ガスタービン燃料供給装置
JP2014047728A (ja) ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法
US10221777B2 (en) Gas turbine combustion control device and combustion control method and program therefor
CA3089687C (en) Controller and method
JP5400850B2 (ja) 排熱ボイラシステムの制御方法および制御装置
JP5566777B2 (ja) デュアル燃料ガスタービンプラントの燃料切替制御機構、ガスタービンプラント及びデュアル燃料ガスタービンプラントの燃料切替制御方法
JP5595221B2 (ja) ガスタービンの制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20160425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6222633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees