JP2015002424A - アドレス割当装置、管理装置、アドレス割当プログラムおよび管理プログラム - Google Patents
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Description
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係るシステムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、このシステムは、例えば企業の拠点間をネットワークで接続するシステムであり、それぞれデータセンタを有する拠点(札幌)1および拠点(福岡)11各々とWebサーバ50とがインターネットなどのネットワーク20で接続される。
拠点(札幌)1は、ユーザ端末10とデータセンタ2とを有する。ユーザ端末10は、データセンタ2または拠点(福岡)11のデータセンタ12等で動作する仮想マシンにアクセスして、各種サービスを利用する端末装置であり、例えばノートパソコンやスマートフォンなどである。
拠点(福岡)11は、データセンタ12を有する。データセンタ12は、1台以上の物理サーバが設置され、物理サーバの物理リソースを用いて仮想マシンを動作させるデータセンタである。
上述したように、各拠点にはルータ4とルータ14の異なるデフォルトゲートウェイが設けられている。図1の構成では、拠点(札幌)1で動作するVM(A)およびVM(B)のデフォルトゲートウェイには、ルータ4におけるインタフェース4bのIPアドレス「IP(4b)」が設定される。拠点(福岡)11で動作するVM(C)およびVM(D)のデフォルトゲートウェイには、ルータ14におけるインタフェース14bのIPアドレス「IP(14b)」が設定される。
図2は、VMを動作させる物理サーバの階層構造を示す図である。なお、ここでは、一例として1台の物理サーバでVMを動作させる例を説明するが、これに限定されるものではなく、複数台の物理サーバを用いて動作させることができる。
次に、図3に示したクラウドコントローラの構成について説明する。図3は、クラウドコントローラの機能構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、クラウドコントローラ30は、通信制御部31、記憶部32、制御部33を有する。ここでは、クラウドコントローラ30が物理装置である例で説明するが、クラウドコントローラ30がVMで実現されている場合でも、物理リソースを用いて同様の機能が実行される。
次に、図1に示したDHCPサーバ40の構成について説明する。ここでは、DHCPサーバ40が物理装置である例で説明するが、DHCPサーバ40がVMで実現されている場合でも、物理リソースを用いて同様の機能が実行される。
図7は、クラウドコントローラが実行する処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、一例として、VMを起動させてからマイグレーションさせるまでの一連の流れを例にして説明する。
図8は、DHCPサーバが実行する処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、DHCPサーバ40のテーブル更新部44は、クラウドコントローラ30からVMの更新情報を受信すると(S201:Yes)、当該更新情報に基づいて、アドレス割り当てテーブル42aを更新する(S202)。
次に、ユーザ端末10のユーザが拠点(札幌)1から拠点(福岡)11へ出張するのに伴って、利便性向上のために、ユーザが利用するVM(B)をデータセンタ12へマイグレーションさせる例を説明する。図9は、VMのマイグレーション後にデフォルトゲートウェイを変更する具体例を説明する図である。図9は、図1と同様の構成を有する。
上述したように、同一ネットワークセグメント内でVMのマイグレーションが発生した場合でも、VMが近くのルータをデフォルトゲートウェイに設定することができる。このため、図14に示したように、VMからユーザ端末10への通信を最短経路で実行することができるので、通信遅延を縮小化することができる。
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施形態を説明する。
例えば、上記実施形態では、同一ネットワークセグメント内でルータが2台である場合を説明したが、これに限定されるものではなく、3台以上のルータが存在してもよい。
上記実施形態では、クラウドコントローラ30は、ルータ4とルータ14とを死活監視し、一方のルータの起動が確認できない場合には、各VMのデフォルトゲートウェイを起動中のルータに設定することができる。例えば、クラウドコントローラ30は、ルータ4の起動が確認できない場合には、管理テーブル32aにおいてルータ4に対応付けられているアドレス情報の対応付けを、ルータ14に変更する。
上記実施形態では、クラウドコントローラ30が、マイグレーションしたVMに対して、デフォルトゲートウェイなどを更新する指示を送信する例を説明したが、これに限定されるものではない。
上記実施形態のルータ4やルータ14は、NAT変換やルーティング等を実行して通信を中継する。例えば、ルータ4は、インタフェース4aにグローバルIPアドレスが設定され、インタフェース4bにプライベートIPアドレスが設定されている場合、一般的なNAT変換を用いて、グローバルIPアドレスからプライベートIPアドレスへの変換やプライベートIPアドレスからグローバルIPアドレスへの変換を実行して、通信を中継する。また、各ルータは、ルーティングテーブルを保持し、ルーティングテーブルに対して経路情報を静的または動的に設定し、ルーティングテーブルに記憶される経路情報に基づいて、通信を中継する。
上記実施形態では、ユーザ端末10と各CEルータとがインターネットで接続される例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザ端末10と各CEルータとの接続には、インターネットの他に、VPN(Virtual Private Network)、広域イーサネット、モデムや専用線を用いることができる。
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示された構成要素と同一であることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記実施形態に係るクラウドコントローラ30が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したアドレス管理プログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがアドレス管理プログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるアドレス管理プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたアドレス管理プログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
2、12 データセンタ
3、13 CEルータ
4、14 ルータ
5、15 OVS
11 拠点(福岡)
20 ネットワーク
21 仮想L2ネットワーク
22 ネットワークセグメント
30 クラウドコントローラ
31 通信制御部
32 記憶部
32a 管理テーブル
33 制御部
34 要求受付部
35 管理情報更新部
36 マイグレーション実行部
37 DHCP更新部
38 更新指示部
40 DHCPサーバ
41 通信制御部
42 記憶部
42a アドレス割り当てテーブル
43 制御部
44 テーブル更新部
45 リクエスト受信部
46 応答部
50 Webサーバ
Claims (7)
- 第1の拠点で動作する仮想マシンのアドレス情報に対応付けて、前記仮想マシンに割り当てる第1のデフォルトゲートウェイのアドレス情報を記憶する記憶部と、
前記仮想マシンが第2の拠点にマイグレーションした場合に、前記仮想マシンのアドレス情報に対応付けて前記記憶部に記憶される前記第1のデフォルトゲートウェイのアドレス情報を、前記第2の拠点で使用される第2のデフォルトゲートウェイのアドレス情報に更新する更新部と、
前記第2の拠点にマイグレーションした仮想マシンに、前記記憶部に記憶される前記第2のデフォルトゲートウェイのアドレス情報を通知する通知部と
を有することを特徴とするアドレス割当装置。 - 前記記憶部は、前記仮想マシンに設定されるIP(Internet Protocol)アドレスおよびMAC(Media Access Control)アドレスに対応付けて、前記第2のデフォルトゲートウェイのIPアドレスを記憶し、
前記通知部は、前記第2の拠点にマイグレーションした仮想マシンから受信したアドレス割当要求から、前記仮想マシンのMACアドレスを抽出し、抽出したMACアドレスに対応付けられる前記IPアドレスと前記第2のデフォルトゲートウェイのIPアドレスとを、前記仮想マシンに応答することを特徴とする請求項1に記載のアドレス割当装置。 - 前記通知部は、前記第2の拠点にマイグレーションした仮想マシンに対して、デフォルトゲートウェイの更新を実行する指示を送信し、当該指示の応答として前記仮想マシンから受信したアドレス割当要求に対して、前記仮想マシンのアドレス情報に対応付けられる前記第2のデフォルトゲートウェイのアドレス情報を応答することを特徴とする請求項1に記載のアドレス割当装置。
- 仮想マシンが動作する各拠点でデフォルトゲートウェイとして設定するアドレス情報を記憶する記憶部と、
前記仮想マシンを第1の拠点から第2の拠点に移動させた場合に、前記第2の拠点に対応するデフォルトゲートウェイのアドレス情報を前記記憶部から特定する特定部と、
前記特定部によって特定された前記第2の拠点におけるデフォルトゲートウェイのアドレス情報と、前記仮想マシンのアドレス情報とを対応付けた情報を、前記仮想マシンにアドレス情報を割り当てるアドレス割当装置に送信する送信部と、
を有することを特徴とする管理装置。 - 前記移動させた仮想マシンに対して、前記第2の拠点におけるデフォルトゲートウェイのアドレス情報に更新する指示を送信する、または、前記アドレス割当装置に対して、前記移動させた仮想マシンに設定されるデフォルトゲートウェイを前記更新したデフォルトゲートウェイのアドレス情報に更新する指示を送信する更新指示部をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の管理装置。
- 仮想マシンにアドレス情報を割り当てるアドレス割当装置に、
第1の拠点で動作する仮想マシンのアドレス情報に対応付けて、前記仮想マシンに割り当てる第1のデフォルトゲートウェイのアドレス情報を記憶する記憶部に対して、前記仮想マシンが第2の拠点にマイグレーションした場合に、前記仮想マシンのアドレス情報に対応付けて前記記憶部に記憶される前記第1のデフォルトゲートウェイのアドレス情報を、前記第2の拠点で使用される第2のデフォルトゲートウェイのアドレス情報に更新する更新ステップと、
前記第2の拠点にマイグレーションした仮想マシンに、前記記憶部に記憶される前記第2のデフォルトゲートウェイのアドレス情報を通知する通知ステップと
を実行させることを特徴とするアドレス割当プログラム。 - 仮想マシンを管理する管理装置に、
前記仮想マシンが動作する各拠点でデフォルトゲートウェイとして設定するアドレス情報を記憶する記憶部を参照し、前記仮想マシンを第1の拠点から第2の拠点に移動させた場合に、前記第2の拠点に対応するデフォルトゲートウェイのアドレス情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップによって特定された前記第2の拠点におけるデフォルトゲートウェイのアドレス情報と、前記仮想マシンのアドレス情報とを対応付けた情報を、前記仮想マシンにアドレス情報を割り当てるアドレス割当装置に送信する送信ステップと、
を実行させることを特徴とする管理プログラム。
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