JP2014212412A - 情報処理装置、無線通信システム、及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、無線通信システム、及び情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】煩雑な手順を踏むことなく通信端末との間で安定した無線通信を確立することが可能な、新規かつ改良された、情報処理装置、無線通信システム、及び情報処理方法を提案する。【解決手段】他の情報処理装置とアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定する周波数特定部と、取得した前記周波数を用いて、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立する通信制御部と、を備えた、情報処理装置。【選択図】図2

Description

本開示は、情報処理装置、無線通信システム、及び情報処理方法に関する。
スマートフォンの様な無線通信が可能な通信端末が、同じく無線通信が可能なテレビジョン装置のような表示機器との間で無線通信を行うことで、通信端末のディスプレイに表示された画面(表示情報)を、表示機器のディスプレイに表示させるディスプレイ伝送技術がある。このようなディスプレイ伝送技術の具体的な一例として、Miracast(登録商標)と呼ばれる技術が挙げられる。
Wi−Fi CERTIFIED Wi−Fi DirectTM: Personal, portable Wi−Fi(R) technology (2010)
例えば、Miracastと呼ばれるディスプレイ伝送技術では、Wi−Fi(Wireless Fidelity) Direcrt(登録商標)と呼ばれる、通信端末と表示機器との1対1の通信(以降では、「ダイレクト通信」と呼ぶ場合がある)により、通信端末と表示機器との間で情報の送受信が行われることが、非特許文献1に開示されている。
上述したようなディスプレイ伝送技術を提供するにあたり、表示機器と通信端末との間の安定した無線通信(ダイレクト通信)を、煩雑な手順を踏むことなく確立可能とすることが望まれている。
そこで、本開示では、煩雑な手順を踏むことなく通信端末との間で安定した無線通信を確立することが可能な、新規かつ改良された、情報処理装置、無線通信システム、及び情報処理方法を提案する。
本開示によれば、他の情報処理装置とアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定する周波数特定部と、取得した前記周波数を用いて、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立する通信制御部と、を備えた、情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、アクセスポイントと、前記アクセスポイントと通信が可能な第1の情報処理装置と、前記第1の情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置と、を備え、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置と前記アクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定する周波数特定部と、取得した前記周波数を用いて、前記第1の情報処理装置との間の無線通信を確立する通信制御部と、を備えた、無線通信システムが提供される。
また、本開示によれば、他の情報処理装置とアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定するステップと、取得した前記周波数を用いて、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立するステップと、を含む、情報処理方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、煩雑な手順を踏むことなくアクセスポイントと通信可能な端末との間で安定した無線通信を確立することが可能な情報処理装置、無線通信システム、及び情報処理方法を提供することが可能となる。
ディスプレイ伝送技術の概要について説明するための図である。 本開示の実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成の一例を示した図である。 同実施形態に係る無線通信システムにおける情報処理装置と通信端末と間の接続関係の概略について説明するための図である。 同実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示したブロック図である。 同実施形態に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例である。 同実施形態に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例である。 同実施形態に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例である。 実施例1に係る無線通信システムの概略的な構成の一例を示した図である。 実施例2に係る無線通信システムの概略的な構成の一例を示した図である。 同実施例に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例である。 同実施例に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例である。 実施例3に係る無線通信システムの概略的な構成の一例を示した図である。 実施例4に係る無線通信システムにおける情報処理装置の動作モードの切り替えについて説明するための状態遷移図である。 同実施例に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.実施形態
1.1.課題の整理
1.2.システム構成
1.3.情報処理装置の構成
1.4.処理の流れ
2.実施例1
3.実施例2
3.1.システム構成
3.2.処理の流れ
3.2.1.アクセスポイントを介して周波数帯域を通知する場合
3.2.2.非接触式通信により周波数帯域を通知する場合
4.実施例3
5.実施例4
5.1.各モードの概要
5.2.各モード間の遷移
5.3.処理の流れ
6.ハードウェア構成
7.まとめ
<1.実施形態>
[1.1.課題の整理]
まず、本開示の課題について整理し、その後、本開示の実施形態に係る無線通信システムの詳細について説明する。
スマートフォンのような通信端末20と、無線通信が可能なテレビジョン装置のような表示機器(以降では、「情報処理装置10」と呼ぶ場合がある)との間で無線通信を行うことで、通信端末20の表示部に表示された画面(表示情報)を、情報処理装置10のディスプレイ(表示部)に表示させるディスプレイ伝送技術がある。このようなディスプレイ伝送技術の具体的な一例として、Miracastと呼ばれる技術が挙げられる。例えば、図1は、Miracastと呼ばれるディスプレイ伝送技術の概要について説明するための図である。
Miracastと呼ばれるディスプレイ伝送技術では、Wi−Fi(Wireless Fidelity) Direct(登録商標)と呼ばれる、通信端末20と情報処理装置10との1対1の通信(即ち、「ダイレクト通信」)により、通信端末20と情報処理装置10との間で情報の送受信が行われる。例えば、図1に示す例では、通信端末20は、情報処理装置10との間で1対1の無線通信の接続、即ち、ダイレクト通信の通信経路c10を確立し、自身の表示部201に表示された画面を生成するための情報を、通信経路c10を介して情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、通信経路c10を介して通信端末20から受信した情報に基づき、画面を生成して自身の表示部201に表示させる。これにより、通信端末20で生成された画面が情報処理装置10の表示部101に表示される。なお、以降では「画面」と記載された場合には、生成された画面のみではなく、画面を生成するための表示情報を含み得るものとする。
一方で、通信端末20や情報処理装置10は、例えば、無線LAN(Local Area Netowork)のようなアクセスポイント30と通信を行うことで、LAN内の他の機器や、インターネットのような外部ネットワークとの通信が可能である。
ここで、図2を参照する。図2は、本実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成の一例を示した図であり、情報処理装置10と、通信端末20と、アクセスポイント30とが、それぞれの間で無線通信を行う場合の構成を示している。なお、図2において、参照番号c10は、情報処理装置10と通信端末20との間における無線通信の通信経路を示している。同様に、参照番号c20は、通信端末20とアクセスポイント30との間における無線通信の通信経路を示し、参照番号c30は、情報処理装置10とアクセスポイント30との間における無線通信の通信経路を示している。
例えば、情報処理装置10は、通信端末20との間のダイレクト通信と、アクセスとポイント30との間の通信とで異なる周波数(チャンネル)を使用することも可能である。具体的な一例として、情報処理装置10は、通信経路c10では周波数帯域が2.4GHz帯のチャンネルch1を使用し、通信経路c30では周波数帯域が2.4GHz帯のチャンネルch6を使用するといった動作も可能である。同様に、情報処理装置10は、通信経路c10では周波数帯域として2.4GHz帯を使用し、通信経路c30では周波数帯域として5GHz帯を使用するといった動作も可能である。
しかし、このように異なる周波数を使用した複数の通信を、1つの通信装置で同時に確立することは困難である。そのため、異なる周波数を使用した複数の通信を確立する場合には、情報処理装置10は、1つの通信装置により複数の通信を時分割で切り替えて確立するか、もしくは、複数の通信装置を設けて各通信を別々の通信装置により確立することが可能である。
一方で、時分割で切り替えて通信を行った場合には、情報処理装置10は、一方の周波数で通信を行っている間は、他方の周波数を用いた通信を停止する必要がある。そのため、時分割で切り替えて通信を行うことにより遅延等が発生し、安定した通信が困難な場合や、通信性能の劣化が生じる場合がある。一方で、複数の通信装置を設ける場合には、追加で通信装置が設けられることとなるため、情報処理装置10を製造する際のコストの増大や、情報処理装置10や通信端末20のサイズの増大等につながる場合がある。
そこで、本開示に係る無線通信システムでは、情報処理装置10は、通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)と、アクセスポイントと間の通信(通信経路c30)とに、同じ周波数(チャンネル)を使用するように、各通信の設定を制御する。通信端末との間のダイレクト通信と、アクセスとポイントとの間の通信とで同じ周波数を使用した場合には、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなり、安定した無線通信を実現することが可能である。
しかしながら、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30それぞれの間の通信がどの周波数を使用しているかを調べ、各機器間の通信に同じ周波数が用いられるように設定する作業は、ユーザが実行するには手順が煩雑である。また、各機器のうちのいずれか(例えば、アクセスポイント)の設定が変わった場合には、他の機器の設定を再度変更する必要があり、さらに手順が煩雑となる。
そこで、本開示では、煩雑な手順を踏むことなく情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30それぞれの間で安定した無線通信を確立することが可能な無線通信システムを提案する。以下に本実施形態に係る無線通信システムの詳細について説明する。
[1.2.システム構成]
ここで、図2を参照しながら、本実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。本実施形態に係る無線通信システムは、情報処理装置10と、通信端末20と、アクセスポイント30とを含む。情報処理装置10と、通信端末20とは、それぞれが、アクセスポイント30と無線で通信を行うことが可能に構成されている(通信経路c30及びc20が相当する)。
また、通信端末20が、Miracastのようなディスプレイ伝送技術により、自身で生成された画面(表示情報)を情報処理装置10の表示部101に表示させる場合には、通信端末20は、情報処理装置10との間でダイレクト通信(通信経路c10)を確立する。このとき、情報処理装置10及び通信端末20のいずれかがアクセスポイントの役割を果たし、通信時に使用する周波数(チャンネル)を決定する。なお、以降では、アクセスポイントの役割を果たす方をGO(Group Owner)、GOに接続する方をCLI(Client)と呼ぶ場合がある。
また、上述したようにGOはアクセスポイントの役割を果たすため、複数の異なるCLIとの間でダイレクト通信を行うことが可能となる。ここで、図3を参照する。図3は、本実施形態に係る無線通信システムにおける情報処理装置10と通信端末20と間の接続関係の概略について説明するための図である。図3に示す例では、情報処理装置10と、通信端末20a及び20bとの間でダイレクト通信を確立する場合について示している。このとき、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間で無線通信の通信経路c30を確立している。同様に、通信端末20aは、アクセスポイント30との間で無線通信の通信経路c20aを確立している。また、通信端末20bは、アクセスポイント30との間で無線通信の通信経路c20bを確立している。
図3に示す例では、情報処理装置10、通信端末20a、及び通信端末20bのいずれもGOとなり得る。情報処理装置10、通信端末20a、及び通信端末20bのうちのいずれかがGOとなった場合には、その他の機器は、CLIとして当該GOとの間でダイレクト通信の通信経路を確立することとなる。
例えば、情報処理装置10(即ち、表示機器)がGOとなった場合には、通信端末20a及び20bはCLIとなり、通信端末20a及び20bのいずれもダイレクト通信により情報処理装置10との間でデータの送受信を行うことが可能となる。即ち、情報処理装置10をGOとすることで、例えば、情報処理装置10は、通信端末20a及び20bの双方との間の接続関係を維持しながら、通信端末20a及び20bの双方とデータの送受信を行うことが可能となる。即ち、通信端末20a及び20bの画面を、ディスプレイ伝送技術により情報処理装置10に送信することで、情報処理装置10は、通信端末20a及び20bを適宜切り替えて表示させることが可能となる。
一方で、情報処理装置10側をCLIとすることも可能である。この場合には、通信端末20a及び20bのうちのいずれかがGOとなる。例えば、通信端末20aがGOとなった場合には、通信端末20aは、ダイレクト通信により通信経路c10aを介して情報処理装置10との間でデータの送受信を行うことが可能である。同様に、通信端末20aは、ダイレクト通信により通信経路c40を介して通信端末20bとの間でデータの送受信を行うことが可能である。しかしながら、このときには、情報処理装置10及び通信端末20bは、CLIとして動作するため、双方の間で通信経路c10bを介したダイレクト通信を確立することは困難である。そのため、通信経路c10bのダイレクト通信を確立し、通信端末20bの画面を情報処理装置10に表示させるためには、情報処理装置10及び通信端末20bのうちのいずれかがGOになる必要がある。即ち、通信経路c10bのダイレクト通信を確立するために、情報処理装置10は、例えば、通信端末20aとの間のダイレクト通信(通信経路c10a)を停止または切断する必要がある。
上記を鑑みると、各通信端末20の画面を、ディスプレイ伝送技術により情報処理装置10に表示させる場合には、情報処理装置10をGOとして、情報処理装置10と各通信端末20と間のダイレクト通信を確立する方がより望ましい。そこで、以降では、情報処理装置10をGOとする場合を例に説明する。なお、通信端末20をGOとする場合には、「情報処理装置10」と「通信端末20」とを適宜読み替えればよい。
ここで、再度図2を参照する。本実施形態に係る無線通信システムでは、前述したように、情報処理装置10は、通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)と、アクセスポイントと間の通信(通信経路c30)とに、同じ周波数(チャンネル)を使用するように、各通信の設定を制御する。具体的には、情報処理装置10は、通信端末20とアクセスポイント30との間の通信(通信経路c20)で使用される周波数(チャンネル)の情報(以降では、「通信経路c20の周波数」と呼ぶ場合がある)を、通信端末20またはアクセスポイント30にアクセスして特定する。
例えば、情報処理装置10は、通信端末20から通信経路c20の周波数の情報を取得する。また、他の一例として、情報処理装置10は、アクセスポイント30にアクセスし、当該アクセスポイント30で使用されている周波数(チャンネル)を走査し、走査結果に基づき、通信経路c20の周波数を特定してもよい。なお、通信経路c20の周波数をアクセスポイント30から取得する場合の、情報処理装置10の動作の詳細については別途後述する。
通信経路c20の周波数を特定した後、情報処理装置10は、自身とアクセスポイント30との間の通信(通信経路c30)で使用されている周波数(以降では、「通信経路c30の周波数」と呼ぶ場合がある)を確認する。情報処理装置10は、通信経路c30の周波数と、取得した通信経路c20の周波数とが異なる場合には、取得した通信経路c20の周波数を用いてアクセスポイント30と通信を行うように、通信経路c30の通信の設定を変更する。具体的には、情報処理装置10は、通信経路c30を切断し、取得した通信経路c20の周波数を使用するように通信の設定を変更して、通信経路c30を再度確立する。なお、通信経路c30の周波数と、取得した通信経路c20の周波数とが同じ場合には、情報処理装置10は、通信経路c30の通信の設定を変更する必要が無いことは言うまでもない。
通信経路c20と通信経路c30とで同じ周波数が使用されるように設定が変更されたら、情報処理装置10は、当該周波数(即ち、通信経路c20の周波数)を用いて、通信端末20との間のダイレクト通信を確立する。これにより、情報処理装置10と、通信端末20と、アクセスポイント30とのそれぞれの間の通信において、同じ周波数(即ち、通信経路c20の周波数)が使用されることとなる。そのため、情報処理装置10は、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。このことは、通信端末20から、情報処理装置10との間の通信(通信経路c10)とアクセスポイント30との間の通信(通信経路c20)を見た場合についても同様である。即ち、通信端末20は、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
[1.3.情報処理装置の構成]
次に、図4を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示したブロック図である。図4に示すように、情報処理装置10は、通信部110と、周波数特定部120と、通信制御部130とを含む。
通信部110は、情報処理装置10の各構成(例えば、後述する周波数特定部120)が、通信端末20及びアクセスポイント30との間の通信を行うための通信インタフェースである。なお、以降では、情報処理装置10の各構成が、通信端末20及びアクセスポイント30とデータの送受信を行う場合には、特に説明が無い場合には通信部110を介してデータの送受信を行うものとする。
周波数特定部120は、通信端末20とアクセスポイント30との間の通信(通信経路c20)で使用される周波数(即ち、通信経路c20の周波数)を、通信端末20またはアクセスポイント30にアクセスして特定する。
通信経路c20の周波数を通信端末20にアクセスして特定する場合には、周波数特定部120は、通信端末20に通信経路c20の周波数を通知させることで、通信端末20から通信経路c20の周波数を取得する。
通信経路c20の周波数をアクセスポイント30にアクセスして特定する場合には、周波数特定部120は、当該アクセスポイント30で使用されている周波数(チャンネル)を走査し、走査結果に基づき、通信経路c20の周波数を特定する。
なお、周波数特定部120は、通信端末20からアクセスポイント30を特定するための識別情報(例えば、SSID:Service Set Identifier)を取得し、取得した識別情報に基づきアクセスポイント30を特定してもよい。このように、通信端末20からアクセスポイント30を特定するための識別情報を取得することで、周波数特定部120は、アクセスポイント30が複数存在する場合においても、通信端末20が通信経路を確立するアクセスポイント30を特定することが可能となる。なお、以降では、上述したアクセスポイント30を特定するための識別情報を「SSID」と記載する。ただし、アクセスポイント30を特定することが可能であれば、上述した識別情報は「SSID」に限定されない。そのため、以降では、「SSID」と記載されている場合においても、SSIDのみを利用した場合に限定されないものとする。
周波数特定部120は、特定した通信経路c20の周波数を通信制御部130に通知する。このとき、周波数特定部120は、取得したSSIDを通信制御部130に通知してもよい。これにより、通信制御部130は、通信端末20が通信経路を確立しているアクセスポイント30を認識することが可能となる。
通信制御部130は、通信部110の動作を制御する制御部であり、情報処理装置10と、通信端末20及びアクセスポイント30との間の通信を制御する。即ち、通信制御部130は、通信経路c10及びc30のそれぞれについて、どの周波数を用いて通信を行うかを制御する。
通信制御部130は、周波数特定部120から通信経路c20の周波数を取得する。通信経路c20の周波数を取得した後、通信制御部130は、情報処理装置10とアクセスポイント30との間の通信で使用されている周波数(即ち、通信経路c30の周波数)を確認する。
通信制御部130は、通信経路c30の周波数と、取得した通信経路c20の周波数とが異なる場合には、取得した通信経路c20の周波数を用いてアクセスポイント30と通信を行うように、通信経路c30の通信の設定を変更する。このとき、通信制御部130は、通信経路c30を切断し、取得した通信経路c20の周波数を使用するように通信の設定を変更して、通信経路c30を再度確立してもよい。
なお、通信経路c30の周波数と、取得した通信経路c20の周波数とが同じ場合には、通信制御部130は、通信経路c30の通信の設定を変更しなくてもよい。また、通信の設定を変更しない場合には、通信制御部130は、通信経路c30を切断して確立し直す必要がないことは言うまでもない。
通信経路c20と通信経路c30とで同じ周波数が使用されるように設定が変更されたら、通信制御部130は、当該周波数(即ち、通信経路c20の周波数)を用いて、通信端末20との間のダイレクト通信を確立する。これにより、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30のそれぞれの間の通信において、同じ周波数(即ち、通信経路c20の周波数)が使用されることとなる。そのため、情報処理装置10は、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。このことは、通信端末20から、情報処理装置10との間の通信(通信経路c10)とアクセスポイント30との間の通信(通信経路c20)を見た場合についても同様である。即ち、通信端末20は、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
なお、前述したように、上記に示した構成は、情報処理装置10がGOとして動作する場合の構成である。情報処理装置10がCLIとして動作する場合には、情報処理装置10は、GOである他の通信機器(例えば、通信端末20)からの指示に基づき動作すればよい。また、通信端末20がGOとして動作する場合には、当該通信端末20は、上述した情報処理装置10と同様の構成を取り得る。
[1.4.処理の流れ]
{1.4.1.通信端末20から周波数を取得する場合}
次に、図5及び図6を参照しながら、情報処理装置10の周波数特定部120が、通信経路c20の周波数を特定する場合の動作の詳細について説明する。
まず、図5を参照しながら、周波数特定部120が、通信端末20から通信経路c20の周波数を取得する場合の動作について説明する。図5は、本実施形態に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例であり、周波数特定部120が、通信端末20から通信経路c20の周波数を取得する場合の動作の流れの一例を示している。なお、図5に示す例では、情報処理装置10がGOとして動作する場合について示している。
(ステップS111)
まず、情報処理装置10は、GOとして動作するモードに遷移し、CLIから接続要求を待ち受ける。
(ステップS152)
通信端末20は、ディスプレイ伝送技術による情報処理装置10への画面の転送(換言すると、情報処理装置10との間のダイレクト通信)の指示をユーザから受ける。
(ステップS121)
ユーザからの指示を受けると、通信端末20は、アクセスポイント30との間で無線通信が確立している場合に、当該無線通信を切断する。
(ステップS122)
アクセスポイント30との間の無線通信を切断した後、通信端末20は、ダイレクト通信を確立するための準備状態に遷移する。なお、この準備状態は、通信端末20がGO及びCLIのいずれとして動作するかを決定するためのモードであり、この時点では通信端末20がGO及びCLIのいずれで動作するかは決定されていない。
(ステップS123)
準備状態に遷移した後、通信端末20は、周囲に存在するダイレクト通信が可能な通信機器を探索する。具体的な一例として、通信端末20は、周囲に存在する通信機器からのビーコンを受信し、当該ビーコンにより周囲に存在する通信機器を認識してもよい。また、他の一例として、通信端末20は、ビーコンの配信元である情報処理装置10に対して、自身と通信が可能か否かを確認するための要求(例えば、プローブリクエスト)を送信する。そして、通信端末20は、情報処理装置10からの応答(例えば、プローブレスポンス)を取得することで、情報処理装置10を通信可能な相手として認識することができる。以上のようにして、通信端末20は、GOとして動作する情報処理装置10の存在を認識する。
(ステップS124)
ダイレクト通信が可能な通信機器の一覧を認識した後、通信端末20は、認識した通信機器の一覧をユーザに提示する。
(ステップS154)
通信端末20は、ダイレクト通信を確立する通信機器の指定をユーザから受ける。ここでは、GOとして動作する情報処理装置10が通信相手として指定されたものとして説明する。
(ステップS125)
ダイレクト通信を確立する通信機器の指定をユーザから受けると、通信端末20は、指定された通信機器の動作モードに応じて自身が動作するモード(即ち、GOまたはCLI)を決定する。GOとして動作する情報処理装置10が通信相手として指定された場合には、通信端末20は、当該情報処理装置10とダイレクト通信を確立するために、CLIとして動作するモードに遷移する。
(ステップS190)
動作モードをCLIに遷移させたら、通信端末20は、CLIとしてGOである情報処理装置10にダイレクト通信の接続要求を送信する。通信端末20からの接続要求を受けると、情報処理装置10は、現在通信経路c30が使っている周波数を使用して、通信端末20との間でダイレクト通信の通信経路c10を確立する。
(ステップS126)
また、通信端末20は、自身が接続するアクセスポイント30のSSIDと、当該アクセスポイント30との間の通信で使用する周波数(即ち、通信経路c20の周波数)を情報処理装置10に通知する。
(ステップS112)
情報処理装置10の周波数特定部120は、アクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数とを通信端末20から取得する。周波数特定部120は、取得したSSIDと、通信経路c20の周波数とを情報処理装置10の通信制御部130に通知する。
情報処理装置10の通信制御部130は、アクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数とを周波数特定部120から取得する。通信制御部130は、取得したSSID及び周波数を、情報処理装置10がアクセスするアクセスポイント30のSSID、及び当該アクセスポイント30との間の通信で使用する周波数(即ち、通信経路c30の周波数)と比較する。この比較結果により、通信制御部130は、通信経路c20の周波数と通信経路c30の周波数とが等しいか否かを認識することができる。
(ステップS113)
また、通信端末20から送信されたSSID及び周波数を取得した後、通信制御部130は、当該SSID及び周波数を取得した旨を通信端末20に通知する。これにより、通信端末20は、情報処理装置10に宛てて送信したSSID及び周波数が、情報処理装置10において正しく受信されたことを認識できる。
(ステップS114)
次に、情報処理装置10の通信制御部130は、情報処理装置10がアクセスポイント30との間の通信で使用する周波数(即ち、通信経路c30の周波数)を、通信端末20から通知された周波数(即ち、通信経路c20の周波数)に変更する旨を当該通信端末20に通知する。
(ステップS115)
通信端末20から取得した通信経路c20の周波数が、情報処理装置10に設定された通信経路c30の周波数と異なる場合には、通信制御部130は、通信経路c30の周波数の設定を、取得した通信経路c20の周波数に変更する。このとき、通信制御部130は、情報処理装置10がアクセスするアクセスポイント30の設定を、取得したSSIDが示すアクセスポイント30に変更してもよい。これにより、情報処理装置10が、アクセスポイント30との間で無線通信を確立する場合に、通信端末20と同じアクセスポイント30に、同じ周波数(チャンネル)で接続することとなる。
(ステップS127)
通信端末20は、ステップS114で示された情報処理装置10からの通知を受けると、切断したアクセスポイント30との間の通信を再接続する準備を行う。このとき、通信端末20は、自身が使用する周波数(即ち、通信経路c20の周波数)が、情報処理装置10から通知された周波数(即ち、通信経路c30の周波数)と異なる場合に、自身の使用する周波数の設定を、情報処理装置10から通知された周波数に変更してもよい。
(ステップS128)
切断したアクセスポイント30との間の通信を再接続するための準備が完了したら、通信端末20は、アクセスポイント30との間の通信を再度確立する。
以上により、情報処理装置10と通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)が確立し、かつ、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30のそれぞれの間の通信で同じ周波数が使用されることとなる。即ち、情報処理装置10及び通信端末20の双方は、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
{1.4.2.アクセスポイント30にアクセスして周波数を特定する場合}
次に、図6を参照しながら、周波数特定部120が、アクセスポイント30にアクセスして、通信経路c20の周波数を特定する場合の動作について説明する。図6は、本実施形態に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例であり、周波数特定部120が、アクセスポイント30にアクセスして、通信経路c20の周波数を特定する場合の動作の流れの一例を示している。
(ステップS221)
図6に示す例では、通信端末20は、アクセスポイント30との間で無線通信(通信経路c20)を確立しているものとして説明する。
(ステップS251)
情報処理装置10は、ユーザから周囲に存在するアクセスポイント30の一覧の表示に関する指示を受ける。
(ステップS211)
ユーザからの指示を受けると、情報処理装置10は、周囲に存在するアクセスポイント30を探索する。具体的な一例として、情報処理装置10は、周囲に存在するアクセスポイント30からのビーコンを受信し、当該ビーコンにより周囲に存在するアクセスポイント30を認識する。
(ステップS252)
情報処理装置10は、探索結果に基づき、認識したアクセスポイント30の一覧をユーザに提示する。
(ステップS253)
情報処理装置10は、アクセスポイント30の指定をユーザから受ける。ここでは、通信端末20が通信を確立しているアクセスポイント30が通信相手として指定されたものとして説明する。
(ステップS212)
ユーザからアクセスポイント30の指定を受けると、情報処理装置10の周波数特定部120は、指定されたアクセスポイント30にアクセスし、当該アクセスポイント30で使用されている周波数(チャンネル)を走査(スキャン)する。
(ステップS213)
このとき、通信端末20とアクセスポイント30との間で使用されている周波数が走査結果として抽出される。即ち、周波数特定部120は、走査結果に基づき、通信端末20とアクセスポイント30との間で使用されている周波数を特定することが可能となる。なお、走査結果として使用されている周波数の候補が複数抽出された場合には、周波数特定部120は、抽出された候補をユーザに提示し、当該候補の中からユーザにより指定された周波数を、通信端末20とアクセスポイント30との間で使用されている周波数(即ち、通信経路c20の周波数)として特定してもよい。
(ステップS214)
通信経路c20の周波数を特定した後、情報処理装置10は、GOとして動作するモードに遷移し、CLIから接続要求を待ち受ける。
(ステップS252)
通信端末20は、ディスプレイ伝送技術による情報処理装置10への画面の転送(換言すると、情報処理装置10との間のダイレクト通信)の指示をユーザから受ける。
(ステップS222)
ユーザからの指示を受けたら、通信端末20は、ダイレクト通信を確立するための準備状態に遷移する。
(ステップS223)
準備状態に遷移した後、通信端末20は、周囲に存在するダイレクト通信が可能な通信機器を探索する。なお、ステップS222及びS223に係る動作は、前述した、ステップS122及び123(図5参照)と同様である。
(ステップS224)
ダイレクト通信が可能な通信機器の一覧を認識した後、通信端末20は、認識した通信機器の一覧をユーザに提示する。
(ステップS254)
通信端末20は、ダイレクト通信を確立する通信機器の指定をユーザから受ける。ここでは、GOとして動作する情報処理装置10が通信相手として指定されたものとして説明する。
(ステップS226)
ダイレクト通信を確立する通信機器の指定をユーザから受けると、通信端末20は、指定された通信機器の動作モードに応じて自身が動作するモード(即ち、GOまたはCLI)を決定する。GOとして動作する情報処理装置10が通信相手として指定された場合には、通信端末20は、当該情報処理装置10とダイレクト通信を確立するために、CLIとして動作するモードに遷移する。
(ステップS290)
動作モードをCLIに遷移させたら、通信端末20は、CLIとしてGOである情報処理装置10にダイレクト通信の接続要求を送信する。通信端末20からの接続要求を受けると、情報処理装置10は、特定した通信経路c20の周波数を使用して、通信端末20との間でダイレクト通信の通信経路c10を確立する。
なお、通信端末20との間でダイレクト通信の通信経路c10を確立した後、情報処理装置10の通信制御部130は、上述したステップS115に係る処理と同様に、通信経路c30の周波数の設定を変更してもよい。即ち、通信経路c20の周波数が、情報処理装置10に設定された通信経路c30の周波数と異なる場合には、通信制御部130は、通信経路c30の周波数の設定を、取得した通信経路c20の周波数に変更してもよい。また、通信制御部130は、情報処理装置10がアクセスするアクセスポイント30の設定を、取得したSSIDが示すアクセスポイント30に変更してもよい。これにより、情報処理装置10が、アクセスポイント30との間で無線通信を確立する場合に、通信端末20と同じアクセスポイント30に、同じ周波数(チャンネル)で接続することとなる。
以上により、情報処理装置10と通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)が確立し、かつ、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30のそれぞれの間の通信で同じ周波数が使用されることとなる。即ち、情報処理装置10及び通信端末20の双方は、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
{1.4.3.アクセスポイント30の周波数設定が変更された場合}
次に、図7を参照しながら、アクセスポイント30で使用されている周波数設定が変更された場合の情報処理装置10及び通信端末20の動作について説明する。図7は、本実施形態に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例であり、アクセスポイント30で使用されている周波数設定が変更された場合の情報処理装置10及び通信端末20の一連の動作の流れの一例を示している。
(ステップS290)
図7におけるステップS290は、図5に示したステップS190及び図6に示したS290に対応している。即ち、情報処理装置10と通信端末20との間でダイレクト通信が確立しているものとする。
(ステップS331)
情報処理装置10と通信端末20との間でダイレクト通信が確立している状態で、アクセスポイント30で使用可能な周波数(チャンネル)の設定が変更されたものとする。
(ステップS311)
この場合には、情報処理装置10は、アクセスポイント30にアクセスし、当該アクセスポイント30で使用可能な周波数(チャンネル)を走査(スキャン)する。情報処理装置10は、走査結果として抽出された周波数の中から、以降に通信端末20及びアクセスポイント30の双方との間の通信で使用する周波数を特定する。このとき、情報処理装置10は、通信端末20及びアクセスポイント30の双方との間の通信で同じ周波数を特定する。
(ステップS312)
周波数を特定した後、情報処理装置10は、特定した周波数を通信端末20に通知する。
(ステップS313)
また、情報処理装置10の通信制御部130は、通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)で使用する周波数の設定を、特定した周波数に変更する。また、このとき通信制御部130は、通信経路c30の周波数の設定を、特定した周波数に変更してもよい。
(ステップS321)
通信端末20は、情報処理装置10から、ダイレクト通信(通信経路c10)で使用する周波数を取得する。通信端末20は、情報処理装置10との間のダイレクト通信で使用する周波数の設定を、情報処理装置10から取得した周波数に変更する。なお、このとき、通信端末20は、変更された周波数の設定を反映するために、情報処理装置10との間のダイレクト通信を切断し、当該ダイレクト通信を再度確立してもよい。
また、通信端末20は、アクセスポイント30との間の無線通信(通信経路c20)で使用される周波数の設定を、情報処理装置10から取得した周波数に変更してよい。また、このとき通信端末20は、変更された周波数の設定を反映するために、アクセスポイント30との間の無線通信を切断し、当該無線通信を再度確立してもよい。
以上のように、本実施形態に係る無線通信システムに依れば、アクセスポイント30の周波数設定の変更に追随して、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30のそれぞれの間の通信で使用される周波数の設定が更新される。これにより、アクセスポイント30の周波数設定が変更された場合においても、ユーザが煩雑な手順を踏むことなく、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信が維持される。
<2.実施例1>
次に、実施例1に係る無線通信システムについて図8を参照しながら説明する。図8は、実施例1に係る無線通信システムの概略的な構成を示した図である。図8に示すように、実施例1に係る無線通信システムは、上述した実施形態と同様に、情報処理装置10と、通信端末20と、アクセスポイント30とを含む。一方で、実施例1に係る無線通信システムは、情報処理装置10とアクセスポイント30との間が、LANケーブル等のケーブルを介した有線の通信である点で、上述した実施形態に係る無線通信システムと異なる。以降では、情報処理装置10とアクセスポイント30との間の有線の通信経路を、通信経路c32と呼ぶ場合がある。
図8に示すように、本実施系例に係る情報処理装置10は、アクセスポイント30と有線の通信経路c32により接続されている。この場合には、情報処理装置10のアクセスポイント30に対する無線通信の動作はオフとなっており、情報処理装置10は、有線による通信を行うための通信装置によりアクセスポイント30との通信を行う。そのため、本実施例に係る無線通信システムでは、情報処理装置10と通信端末20との間で安定した通信を行うためには、通信端末20が、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作か否かが大きく影響する。
一方で、従来の情報処理装置10であれば、通信端末20との間でダイレクト通信(通信経路c10)を確立する場合に、ダイレクト通信のみに着目して通信性能が向上するように、通信端末20とアクセスポイント30の通信経路c20側で使われていない、空いている周波数(チャンネル)を選択する場合がある。即ち、この場合には、情報処理装置10は、通信経路c20の周波数とは異なる周波数を用いて、通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)を確立することになり、前述した課題が顕在化する。また、このような場合には、CLIとなる通信端末20が、異なる周波数を切り替えて動作する態様に対応していない場合には、通信経路c10が確立しない場合もあり得る。
そこで、本実施例のように、情報処理装置10とアクセスポイント30との間が有線の通信経路c32により接続されている場合においても、情報処理装置10は、通信経路c20の周波数を用いて、通信端末20との間のダイレクト通信を確立する。これにより、通信端末20が、異なる周波数を切り替えて動作する必要がなくなるため、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
なお、本実施例に係る情報処理装置10の周波数特定部120は、通信経路c20の周波数を通信端末20にアクセスして、通信端末20から通信経路c20の周波数を取得すればよい(図5参照)。これにより、通信制御部130は、周波数特定部120が通信端末20から取得した通信経路c20の周波数を使用して、通信端末20との間のダイレクト通信を確立すればよい。
以上のような構成により、情報処理装置10と通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)が確立し、かつ、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30のそれぞれの間の通信で同じ周波数帯域が使用されることとなる。即ち、通信端末20は、異なる周波数帯域を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
<3.実施例2>
[3.1.システム構成]
上述した実施形態では、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30のそれぞれの間の通信に用いられる周波数(チャンネル)を制御する(切り替える)例について説明した。一方で、近年では、異なる複数の周波数帯域を適宜切り替えて、他の通信機器との無線通信を確立する技術が普及してきている。具体的な一例として、近年の通信機器(例えば、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30)は、2.4GHz帯の周波数帯域に加えて、5GHz帯の周波数帯域を選択可能に構成されている。そこで、実施例2では、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30が、複数の周波数帯域(例えば、2.4GHz帯と5GHz帯)を切り替えて他の通信機器と無線通信が可能な場合について、図9を参照しながら説明する。図9は、実施例2に係る無線通信システムの概略的な構成を示した図である。
図9に示すように、実施例2に係る無線通信システムは、上述した実施形態と同様に、情報処理装置10と、通信端末20と、アクセスポイント30とを含む。図9に示す例では、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の無線通信において、2.4GHz帯を使用した通信経路c32を確立している。また、通信端末20は、アクセスポイント30との間の無線通信において、通信経路c32とは異なる周波数帯域として、5GHz帯を使用した通信経路c24を確立している。
このような状況において、情報処理装置10が、通信端末20との間でダイレクト通信の通信経路c10を確立する場合に、通信経路c32と同じ周波数帯域(2.4GHz帯)を使用したとする。この場合には、通信端末20は、2.4GHz帯の通信(通信経路c10)と、5GHz帯の通信(通信経路c24)とを切り替えながら、情報処理装置10及びアクセスポイント30と通信を行う必要がある。即ち、前述のように、遅延等が発生し、安定した通信が困難となる場合や、通信性能の劣化が生じる場合がある。
また、情報処理装置10が、通信端末20との間でダイレクト通信の通信経路c10を確立する場合に、通信経路c24と同じ周波数帯域(5GHz帯)を使用したとする。この場合には、情報処理装置10は、2.4GHz帯の通信(通信経路c30)と、5GHz帯の通信(通信経路c10)とを切り替えながら、通信端末20及びアクセスポイント30と通信を行う必要がある。即ち、前述のように、遅延等が発生し、安定した通信が困難となる場合や、通信性能の劣化が生じる場合がある。
そこで、本実施例に係る無線通信システムでは、情報処理装置10は、通信端末20またはアクセスポイント30にアクセスして通信経路c24で使用されている周波数帯域(以降では、「通信経路c24の周波数帯域」と呼ぶ場合がある)を特定する。そして、情報処理装置10は、自身とアクセスポイントとの間の通信(通信経路c32)で使用されている周波数帯域(以降では、「通信経路c32の周波数帯域」と呼ぶ場合がある)が、特定された通信経路c24の周波数帯域と同じ周波数帯域となるように、通信経路c32の周波数帯域の設定を変更する。
具体的には、情報処理装置10の周波数特定部120は、通信端末20とアクセスポイント30との間の通信(通信経路c24)で使用される周波数帯域(即ち、通信経路c24の周波数帯域)を、通信端末20またはアクセスポイント30にアクセスして特定する。周波数特定部120は、特定した通信経路c24の周波数帯域を通信制御部130に通知する。
通信制御部130は、周波数特定部120から通信経路c24の周波数帯域を取得する。通信経路c24の周波数帯域を取得した後、通信制御部130は、情報処理装置10とアクセスポイント30との間の通信で使用されている周波数帯域(即ち、通信経路c32の周波数帯域)を確認する。
通信制御部130は、通信経路c32の周波数帯域と、取得した通信経路c24の周波数帯域とが異なる場合には、取得した通信経路c24の周波数帯域を用いてアクセスポイント30と通信を行うように、通信経路c32の通信の設定を変更する。このとき、通信制御部130は、通信経路c32を切断し、取得した通信経路c24の周波数帯域を使用するように通信の設定を変更して、通信経路c32を再度確立してもよい。
通信経路c24と通信経路c32とで同じ周波数帯域が使用されるように設定が変更されたら、通信制御部130は、当該周波数帯域(即ち、通信経路c24の周波数帯域)を用いて、通信端末20との間のダイレクト通信を確立する。これにより、情報処理装置10と、通信端末20と、アクセスポイント30とのそれぞれの間の通信において、同じ周波数帯域(即ち、通信経路c20の周波数帯域)が使用されることとなる。そのため、情報処理装置10は、異なる周波数帯域を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。このことは、通信端末20から、情報処理装置10との間の通信(通信経路c10)とアクセスポイント30との間の通信(通信経路c24)を見た場合についても同様である。即ち、通信端末20は、異なる周波数帯域を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
以上のように、実施例2に係る無線通信システムでは、情報処理装置10及び通信端末20のそれぞれが、互いに異なる周波数帯域を用いてアクセスポイント30と通信を行っている場合においても、各通信経路で同じ周波数帯域が使用されるように設定が変更される。これにより、情報処理装置10及び通信端末20のそれぞれが、異なる周波数帯域を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなるため、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
なお、通信経路c24は、前述した通信経路c20において、5GHz帯の周波数帯域を使用した場合を示している。同様に、通信経路c32は、前述した通信経路c30において、2.4GHz帯の周波数帯域を使用した場合を示している。そのため、以降では、使用される周波数帯域を特に指定しない場合には、通信経路c24を「通信経路c20」と記載し、通信経路c32を「通信経路c30」と記載する場合がある。
[3.2.処理の流れ]
{3.2.1.アクセスポイントを介して周波数帯域を通知する場合}
次に、情報処理装置10が通信端末20から通信経路c20の周波数を取得する方法の一例として、図5〜図7に示した方法とは異なる一例について説明する。例えば、図5に示す例では、情報処理装置10は、通信端末20との間で通信を確立し、確立された通信経路を介して通信経路c20の周波数を取得していた。一方で、情報処理装置10は、アクセスポイント30を介して通信端末20から通信経路c20の周波数を取得してもよい。このことは、周波数帯域についても同様である。以降では、情報処理装置10が通信端末20から通信経路c20の周波数帯域を取得する例について説明するが、通信経路c20の周波数を取得する場合についても同様の方法を適用することが可能である。そのため、「周波数帯域」について記載する場合には、「周波数」についても適用可能であるものとする。
例えば、図10に示す例は、情報処理装置10の周波数特定部120が、アクセスポイント30を介して通信端末20から通信経路c20の周波数を取得する場合の動作の一例を示している。図10は、本実施形態に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例であり、周波数特定部120が、アクセスポイント30を介して通信端末20から通信経路c20の周波数を取得する場合の動作の流れの一例を示している。
(ステップS411)
図10に示す例では、情報処理装置10は、2.4GHz帯を使用するアクセスポイント30(以降では、「アクセスポイント30(2.4GHz帯)」と記載する場合がある)との間で無線通信(通信経路c30)を確立しているものとして説明する。
(ステップS421)
また、図10に示す例では、通信端末20は、5GHz帯を使用するアクセスポイント30(以降では、「アクセスポイント30(5GHz帯)」と記載する場合がある)との間で無線通信(通信経路c20)を確立しているものとして説明する。
なお、図10に示す例では、アクセスポイント30(2.4GHz帯)とアクセスポイント30(5GHz帯)とは、同じアクセスポイント30(同じ筐体)として構成される例を示している。しかしながら、アクセスポイント30(2.4GHz帯)及びアクセスポイント30(5GHz帯)を介して情報処理装置10と通信端末20とが通信可能であれば、アクセスポイント30(2.4GHz帯)及びアクセスポイント30(5GHz帯)の構成は限定されない。例えば、アクセスポイント30(2.4GHz帯)とアクセスポイント30(5GHz帯)とは、異なるアクセスポイント30(異なる筐体)であってもよい。
(ステップS412)
また、図10に示す例では、情報処理装置10がGOとして動作する場合について示している。即ち、情報処理装置10は、まずGOとして動作するモードに遷移し、CLIから接続要求を待ち受ける。
(ステップS452)
通信端末20は、ディスプレイ伝送技術による情報処理装置10への画面の転送(換言すると、情報処理装置10との間のダイレクト通信)の指示をユーザから受ける。
(ステップS422)
ユーザからの指示を受けると、通信端末20は、ダイレクト通信を確立するための準備状態に遷移する。
(ステップS423)
準備状態に遷移した後、通信端末20は、周囲に存在するダイレクト通信が可能な通信機器を探索する。なお、ステップS422及びS423に係る動作は、前述した、ステップS122及び123(図5参照)と同様である。
(ステップS424)
ダイレクト通信が可能な通信機器の一覧を認識した後、通信端末20は、認識した通信機器の一覧をユーザに提示する。
(ステップS454)
通信端末20は、ダイレクト通信を確立する通信機器の指定をユーザから受ける。ここでは、GOとして動作する情報処理装置10が通信相手として指定されたものとして説明する。
(ステップS425a〜S425c)
また、通信端末20は、自身が接続するアクセスポイント30のSSIDと、当該アクセスポイント30との間の通信で使用する周波数帯域(即ち、通信経路c20の周波数帯域)を、アクセスポイント30(5GHz帯)及びアクセスポイント30(2.4GHz帯)を介して情報処理装置10に通知する。
(ステップS413)
情報処理装置10の周波数特定部120は、アクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを、アクセスポイント30(5GHz帯)及びアクセスポイント30(2.4GHz帯)を介して通信端末20から取得する。周波数特定部120は、取得したSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを情報処理装置10の通信制御部130に通知する。
情報処理装置10の通信制御部130は、アクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを周波数特定部120から取得する。通信制御部130は、取得したSSID及び周波数帯域を、情報処理装置10がアクセスするアクセスポイント30のSSID、及び当該アクセスポイント30との間の通信で使用する周波数帯域(即ち、通信経路c30の周波数帯域)と比較する。この比較結果により、通信制御部130は、通信経路c20の周波数帯域と通信経路c30の周波数帯域とが等しいか否かを認識することができる。
(ステップS414a〜414c)
通信端末20から送信されたSSID及び周波数を取得した後、通信制御部130は、当該SSID及び周波数帯域を取得した旨を、アクセスポイント30(2.4GHz帯)及びアクセスポイント30(5GHz帯)を介して通信端末20に通知する。これにより、通信端末20は、情報処理装置10に宛てて送信したSSID及び周波数帯域が、情報処理装置10において正しく受信されたことを認識できる。
(ステップS415a〜415c)
次に、情報処理装置10の通信制御部130は、情報処理装置10がアクセスポイント30との間の通信で使用する周波数帯域(即ち、通信経路c30の周波数帯域)を、通信端末20から通知された周波数(即ち、通信経路c20の周波数帯域)に変更する旨を当該通信端末20に通知する。このとき、通信制御部130は、当該通知を、アクセスポイント30(2.4GHz帯)及びアクセスポイント30(5GHz帯)を介して通信端末20に通知する。
(ステップS416)
通信端末20から取得した通信経路c20の周波数帯域が、情報処理装置10に設定された通信経路c30の周波数帯域と異なる場合には、通信制御部130は、情報処理装置10が接続しているアクセスポイント30との間の通信を切断する。この場合には、通信制御部130は、情報処理装置10が接続しているアクセスポイント30(2.4GHz帯)との間の通信を切断する。
(ステップS417)
アクセスポイント30(2.4GHz帯)との間の通信を切断した後、通信制御部130は、通信経路c30の周波数帯域の設定を、取得した通信経路c20の周波数帯域に変更する。この場合には、通信経路c30の周波数帯域の設定が、5GHz帯に変更される。
また、情報処理装置10が、通信端末20と異なるアクセスポイント30に接続している場合には、通信制御部130は、情報処理装置10がアクセスするアクセスポイント30の設定を、取得したSSIDが示すアクセスポイント30に変更してもよい。これにより、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間で無線通信を確立する場合に、通信端末20と同じアクセスポイント30に、同じ周波数帯域を使用して接続することとなる。
(ステップS426)
情報処理装置10から周波数帯域の変更に係る通知を受けると、通信端末20は、GOとして動作する情報処理装置10とダイレクト通信を確立するために、CLIとして動作するモードに遷移する。
(ステップS490)
動作モードをCLIに遷移させたら、通信端末20は、CLIとしてGOである情報処理装置10にダイレクト通信の接続要求を送信する。通信端末20からの接続要求を受けると、情報処理装置10は、特定した通信経路c20の周波数帯域(即ち、5GHz帯)を使用して、通信端末20との間でダイレクト通信の通信経路c10を確立する。
(ステップS418)
また、情報処理装置10は、特定した通信経路c20の周波数帯域(即ち、5GHz帯)を使用して、アクセスポイント30(5GHz帯)との間の通信を確立する。
以上のような構成により、情報処理装置10と通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)が確立し、かつ、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30のそれぞれの間の通信で同じ周波数帯域が使用されることとなる。即ち、情報処理装置10及び通信端末20の双方は、異なる周波数帯域を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
また、図10に示す例では、通信端末20は、SSID及び通信経路c20の周波数帯域を情報処理装置10に送信するために、当該情報処理装置10との間で必ずしも通信経路を確立する必要はない。即ち、図10に示す例は、前述した図5に示す例に比べて、情報処理装置10と通信端末20との間の通信シーケンスに関する処理負荷を軽減できる場合がある。
{3.2.2.非接触式通信により周波数帯域を通知する場合}
次に、図11を参照しながら、情報処理装置10の周波数特定部120が、NFC(Near Field Communication)のような非接触式通信を用いて、通信端末20から通信経路c20の周波数を取得する場合の動作について説明する。図11は、本実施例に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例であり、周波数特定部120が、非接触式通信を用いて、通信端末20から通信経路c20の周波数を取得する場合の動作の流れの一例を示している。なお、以降では、情報処理装置10及び通信端末20は、非接触式通信に対応しているものとして説明する。また、図11におけるステップS411,S412、及びS421に係る処理は、図10に示す例と同様である。そのため、ステップS411,S412、及びS421については、詳細な説明は省略する。
(ステップS552、S580)
ユーザが、通信端末20の非接触式通信のアンテナを、情報処理装置10の非接触式通信のアンテナに近接させることで(ステップS552)、通信端末20と情報処理装置10との間で非接触式通信の通信経路が確立する(ステップS580)。
(ステップS523)
非接触式通信の通信経路が確立した後、通信端末20は、自身が接続するアクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数帯域を、確立した通信経路を介して情報処理装置10に通知する。
(ステップS413)
情報処理装置10の周波数特定部120は、アクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを、非接触式通信の通信経路を介して通信端末20から取得する。周波数特定部120は、取得したSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを情報処理装置10の通信制御部130に通知する。
情報処理装置10の通信制御部130は、アクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを周波数特定部120から取得する。通信制御部130は、取得したSSID及び周波数帯域を、情報処理装置10がアクセスするアクセスポイント30のSSID、及び当該アクセスポイント30との間の通信で使用する周波数帯域(即ち、通信経路c30の周波数帯域)と比較する。この比較結果により、通信制御部130は、通信経路c20の周波数帯域と通信経路c30の周波数帯域とが等しいか否かを認識することができる。
(ステップS514)
通信端末20から送信されたSSID及び周波数を取得した後、通信制御部130は、当該SSID及び周波数帯域を取得した旨を、非接触式通信の通信経路を介して通信端末20に通知する。これにより、通信端末20は、情報処理装置10に宛てて送信したSSID及び周波数帯域が、情報処理装置10において正しく受信されたことを認識できる。
なお、以降の処理は図10に示す例と同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
以上のような構成により、情報処理装置10と通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)が確立し、かつ、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30のそれぞれの間の通信で同じ周波数帯域が使用されることとなる。即ち、情報処理装置10及び通信端末20の双方は、異なる周波数帯域を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
また、図11に示す例では、非接触式通信の通信経路を介した情報の送受信に係る処理は、ダイレクト通信を確立するための通信シーケンスとは独立して動作することが可能である。そのため、通信端末20は、SSID及び通信経路c20の周波数帯域を情報処理装置10に送信するために、必ずしも準備状態に遷移する必要はなくなる。即ち、図11に示す例は、前述した図5に示す例に比べて、情報処理装置10と通信端末20との間の通信シーケンスに関する処理負荷を軽減できる場合がある。
<4.実施例3>
次に、実施例3として、情報処理装置10及び通信端末20のそれぞれが、互いに異なるアクセスポイント30a及び30bに接続している場合に、ダイレクト通信を確立する場合について説明する。
例えば、図12は、実施例3に係る無線通信システムの概略的な構成を示した図である。図12に示す例では、通信端末20は、アクセスポイント30aとの間で通信経路c20を確立しており、情報処理装置10は、アクセスポイント30bとの間で通信経路c30bを介して通信経路c30bを確立しているものとする。なお、このとき、通信経路c20及びc30b(換言すると、アクセスポイント30a及び30b)では、それぞれ異なる周波数(チャンネル)を使用して通信が行われているものとする。
このような状況の場合には、情報処理装置10は、アクセスポイント30bにアクセスしたとしても、通信端末20とアクセスポイント30aとの間の通信経路c20で使用されている周波数(即ち、通信経路c20の周波数)を取得することは困難である。そのため、通信端末20からダイレクト通信の接続依頼を受けた場合には、情報処理装置10は、通信経路c20の周波数を通信端末20に通知させることで、通信経路c20の周波数を特定すればよい。
一方で、前述したように、情報処理装置10は、通信端末20の通信相手とは異なるアクセスポイント30bとの間で通信(通信経路c30b)を確立している。そのため、特定した通信経路c20の周波数を用いて通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)を確立した場合に、情報処理装置10は、通信経路c10と通信経路c30bとで周波数を切り替えながら通信を行う必要がある。即ち、前述のように、遅延等が発生し、安定した通信が困難となる場合や、通信性能の劣化が生じる場合がある。
そこで、本実施例に係る情報処理装置10の周波数特定部120は、通信端末20から、当該通信端末20が通信を確立しているアクセスポイント30aのSSIDを取得し、取得したSSIDを通信制御部130に通知する。通信制御部130は、取得したSSIDと、情報処理装置10が通信を確立しているアクセスポイント30bのSSIDとを比較する。そして、取得したSSIDが、自身が通信を確立しているアクセスポイント30bのSSIDと異なる場合には、通信制御部130は、アクセスポイント30bとの間の通信を切断し、取得したSSIDが示すアクセスポイント30aとの間の通信を確立する。
取得したSSIDが示すアクセスポイント30aとの通信を確立されたら、周波数特定部120は、通信端末20またはアクセスポイント30にアクセスして通信経路c20の周波数を特定する。周波数特定部120は、特定した通信経路c20の周波数を通信制御部130に通知する。
通信制御部130は、取得した通信経路c20の周波数を使用して、通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)を確立する。これにより、情報処理装置10、通信端末20、及びアクセスポイント30aの間で通信が確立し、各通信経路で同じ周波数帯域が使用されるように設定が変更される。
以上のように、本実施例に係る無線通信システムによれば、情報処理装置10は、通信端末20とは異なるアクセスポイント30bと通信を確立している場合に、当該通信を切断し、通信端末20と同じアクセスポイント30aとの間で通信を確立する。そして、情報処理装置10は、通信経路c20の周波数を特定し、特定した周波数を使用して、通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)を確立する。これにより、情報処理装置10及び通信端末20のそれぞれが、異なる周波数帯域を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなるため、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
なお、上記に示す例は一例であり、実施例3に係る無線通信システムの動作は上記には限定されない。例えば、通信端末20との間でダイレクト通信を確立している際に、情報処理装置10は、通信端末20以外と無線通信を確立する必要が無い場合(例えば、外部ネットワークに接続する必要が無い場合)には、必ずしもアクセスポイント30aとの間で通信を確立する必要はない。
また、他の一例として、情報処理装置10は、特定した通信経路c20の周波数が、通信経路c30bで使用されている周波数と異なる場合に、通信端末20からのダイレクト通信の接続依頼を拒否してもよい。また、特定した通信経路c20の周波数が、通信経路c30bで使用されている周波数と異なる場合に、情報処理装置10は、通信経路c30bを切断し、CLIとして動作することで通信端末20との間のダイレクト通信を確立してもよい。この場合には、通信端末20がGOとして動作することは言うまでもない。
<5.実施例4>
[5.1.各モードの概要]
情報処理装置10が、通信端末20との間でダイレクト通信(通信経路c10)を確立する方法として、以下に示す方法が挙げられる。
(1)情報処理装置10がGOとして動作する方法
(1−1)アクセスポイントの設定に従う方法(上記実施形態で示す方法)
(1−2)ユーザが周波数(チャンネル)を手動で設定する方法
(2)情報処理装置10がCLIとして動作する方法
そこで、実施例4として、上述した(1−1)、(1−2)、及び(2)で示した方法を切り替えて使用する場合の、情報処理装置10の状態遷移の一例について説明する。図13は、実施例4に係る無線通信システムにおける情報処理装置の動作モードの切り替えについて説明するための状態遷移図である。
まず、図13に示された各モードについて説明する。ダイレクト接続オフ状態m10は、ダイレクト通信が確立されていない状態を示している。このモードの場合は、情報処理装置10は、通信端末20との間での接続経路c10を確立していないが、アクセスポイント30との間の通信経路c30(もしくは、図8に示す通信経路c32)は確立している。
マニュアル設定モードm30と、AP設定動作モードm40とは、情報処理装置10がGOとして動作する場合の動作モードである。この場合には、通信端末20は、CLIとして動作し、GOである情報処理装置10から通知された周波数(チャンネル)を使用して情報処理装置10と通信を行う。即ち、マニュアル設定モードm30及びAP設定動作モードm40では、情報処理装置10と通信端末20との間の通信経路c10で使用される周波数は、GOである情報処理装置10により決定される。
マニュアル設定モードm30は、通信端末20との間のダイレクト通信に用いる周波数をユーザが設定するモードである。このマニュアル設定モードm30では、情報処理装置10がどの周波数(チャンネル)を使用するかを、通信端末20の設定にあわせてユーザが設定する。なお、情報処理装置10は、周囲に存在する通信端末20を走査して、走査結果に基づき取得された通信端末20の情報をユーザに提示し、ユーザにより指定された通信端末20が使用している周波数を使用するように動作してもよい。
AP設定動作モードm40は、上述したように、情報処理装置10が、通信端末20とアクセスポイント30との間の通信で使用されている周波数(通信経路c20の周波数)を特定し、特定した周波数に基づき通信端末20との間のダイレクト通信を確立するモードである。AP設定動作モードm40は、使用する周波数帯域に応じて、AP設定動作モード(2.4GHz帯)m42と、AP設定動作モード(5GHz帯)m44とが設けられている。
AP設定動作モード(2.4GHz帯)m42は、2.4GHz帯を用いて通信端末20やアクセスポイント30との間で通信を行うモードである。同様に、AP設定動作モード(5GHz帯)m44は、5GHz帯を用いて通信端末20やアクセスポイント30との間で通信を行うモードである。
クライアントモードm50は、情報処理装置10がCLIとして動作する場合のモードである。この場合には、通信端末20がGOとして動作し、情報処理装置10は、GOである通信端末20から通知された周波数(チャンネル)を使用して通信端末20と通信を行う。即ち、情報処理装置10と通信端末20との間の通信経路c10で使用される周波数は、GOである通信端末20により決定される。
なお、図13に示す例では、ダイレクト通信の接続依頼を受け付ける待ち受けモードm20を別途設けている。この待ち受けモードm20は、ダイレクト通信の接続要求を受け付ける状態を、他の状態と明示的に分けるためのモードである。即ち、本実施例は、待ち受けモードm20以外のモードではダイレクト通信の接続要求を受け付けない例を示している。この待ち受けモードm20は、情報処理装置10が、通信端末20がGO及びCLIのいずれとして動作するかを決定するためのモード、即ち準備状態でもある。なお、以降では、情報処理装置10の待ち受けモードm20に遷移した状態を、準備状態と呼ぶ場合がある。
このように、待ち受けモードm20を設けることで、例えば、情報処理装置10がテレビジョン装置のような表示機器として構成される場合に、表示部101に情報(例えば、通信端末20の画面や映像コンテンツ)を表示させるモードと、ダイレクト通信の接続要求を受け付けるモードとが区別される。これにより、例えば、表示部101に映像コンテンツを表示させている際に、周囲の他の通信端末20から接続要求を受け付けて、この接続要求を受け付けた旨の通知(例えば、ポップアップ画面)が映像コンテンツの表示を妨害するといった事態を避けることが可能となる。
[5.2.各モード間の遷移]
次に、各モード間の遷移の一例について説明する。通信端末20との通信が確立されておらず、かつ、通信端末20からのダイレクト通信の接続要求を受け付けていない場合は、情報処理装置10は、ダイレクト接続オフ状態m10にある。ユーザからダイレクト通信の指示を受けると、情報処理装置10は、ダイレクト接続オフ状態m10から、マニュアル設定モードm30または待ち受けモードm20に遷移する。
例えば、ユーザから、ダイレクト通信の周波数設定等を本開示の手法等によらず直接入力する旨の指示を受けた場合には、情報処理装置10は、マニュアル設定モードm30に遷移し、ダイレクト通信に係るユーザ入力を受け付ける。
一方で、ユーザから、情報処理装置10によるダイレクト通信の設定が指示された場合には、情報処理装置10は、待ち受けモードm20に遷移する。待ち受けモードm20では、情報処理装置10は、自身がGO及びCLIのいずれとして動作するかの指定をユーザから受けて、ユーザからの指定に基づき次に遷移するモードを決定する。
(情報処理装置10がGOとして動作する場合)
例えば、ユーザからGOとしての動作を指示された場合には、情報処理装置10は、GOとして動作し、CLIである通信端末20からのダイレクト通信の接続要求を受け付ける。なお、このとき、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の通信を一時停止してもよい。また、複数の通信端末20からダイレクト通信の接続要求を受けた場合には、情報処理装置10は、当該複数の通信端末20を候補としてユーザに提示し、いずれの通信端末20との間でダイレクト通信を確立するかをユーザが選択できるようにしてもよい。
通信端末20からダイレクト通信の接続要求を受けたら、情報処理装置10は、通信端末20とアクセスポイント30との間の通信で使用される周波数帯域(即ち、通信経路c20の周波数帯域)を、通信端末20またはアクセスポイント30にアクセスして特定する。情報処理装置10は、特定した周波数帯域が2.4GHz帯及び5GHz帯のいずれかに応じて、次に遷移するモードを、AP設定動作モード(2.4GHz帯)m42及びAP設定動作モード(5GHz帯)m44のいずれかに決定する。また、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の通信で使用される周波数帯域の設定を、特定した通信経路c20の周波数帯域に変更する。
また、情報処理装置10は、通信端末20とアクセスポイント30との間の通信で使用される周波数(即ち、通信経路c20の周波数)を、通信端末20またはアクセスポイント30にアクセスして特定する。通信経路c20の周波数を特定した後、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の通信で使用される周波数の設定を、特定した通信経路c20の周波数に変更する。そして、情報処理装置10は、特定した通信経路c20の周波数帯域及び通信経路c20の周波数に基づき、通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)を確立する。
通信端末20との間のダイレクト通信が確立されることで、情報処理装置10は、特定した通信経路c20の周波数帯域に応じて、AP設定動作モード(2.4GHz帯)m42及びAP設定動作モード(5GHz帯)m44のいずれかに遷移する。また、待ち受けモードm20時にアクセスポイント30との通信を停止していた場合には、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の通信を再開してもよい。この場合には、情報処理装置10とアクセスポイント30との間の通信は、通信経路c20の周波数帯域及び通信経路c20の周波数に基づく。
なお、通信端末20とのダイレクト通信が終了(または切断)した場合には、情報処理装置10は、再度待ち受けモードm20に遷移する。このとき、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の通信を一時停止してもよい。
なお、通信端末20とのダイレクト通信が終了(または切断)した場合には、情報処理装置10は、再度待ち受けモードm20に遷移する。このとき、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の通信を一時停止してもよい。もしくはダイレクト通信オフ状態m10からユーザにより機能がオンされた場合に、前回の設定にしたがってAP設定動作モード(2.4GHz帯)m42及びAP設定動作モード(5GHz帯)m44に移行してGOとして動作をはじめ、CLIの接続を待ち受けてもよい。この時には通信端末20とのダイレクト通信が終了(または切断)した場合には、情報処理装置10は、自動的に待ち受けモードm20に遷移せず、ユーザが明示的に待ち受けモードm20を指示するまで、そのままm42もしくはm44でCLIの接続を待ち受けていてもよい。
(情報処理装置10がCLIとして動作する場合)
次に、情報処理装置10がCLIとして動作する場合について説明する。ユーザからCLIとしての動作を指示された場合には、情報処理装置10は、GOとして動作する通信端末20を探索し、当該通信端末20にダイレクト通信の接続要求を送信する。
情報処理装置10は、GOである通信端末20からダイレクト通信で使用する周波数帯域及び周波数を取得し、取得した周波数帯域及び周波数に基づき、当該通信端末20との間のダイレクト通信を確立する。
GOである通信端末20との間のダイレクト通信が確立されることで、情報処理装置10は、クライアントモードm50に遷移する。なお、クライアントモードm50で動作する場合には、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の通信を停止してもよい。
なお、GOである通信端末20とのダイレクト通信が終了(または切断)した場合には、情報処理装置10は、ダイレクト接続オフ状態m10に遷移する。このとき、情報処理装置10は、アクセスポイント30との通信を停止していた場合には、情報処理装置10は、アクセスポイント30との間の通信を再開してもよい。
なお、図13に示す例はあくまで一例であり、情報処理装置10の状態遷移は図13に示す例には限定されない。例えば、待ち受けモードm20を設けず、情報処理装置10が、常にダイレクト通信の接続要求を受け付けられるようにしてもよい。
[5.3.処理の流れ]
次に、図14を参照しながら、情報処理装置10が待ち受けモードm20からAP設定動作モードm40に遷移する場合の動作の詳細について、AP設定動作モード(5GHz帯)m44に遷移する場合を例に説明する。図14は、本実施例に係る無線通信システムの通信シーケンスの一例であり、情報処理装置10が待ち受けモードm20からAP設定動作モード(5GHz帯)m44に遷移する場合の動作の一例を示している。なお、ステップS611及びS621に係る処理は、図10に示すステップS411及びS421例と同様である。そのため、ステップS611及びS621については、詳細な説明は省略する。
(ステップS651)
情報処理装置10は、ユーザからの指示を受けて、ダイレクト通信の接続依頼を受け付けるモード(待ち受けモードm20)で動作の指示を受ける。
(ステップS612、S613)
ユーザからの指示を受けると、情報処理装置10は、アクセスポイント30(2.4GHz帯)との間の通信を切断し(ステップS612)、待ち受けモードm20に遷移する。
(ステップS652)
通信端末20は、ディスプレイ伝送技術による情報処理装置10への画面の転送(換言すると、情報処理装置10との間のダイレクト通信)の指示をユーザから受ける。
(ステップS622)
ユーザからの指示を受けると、通信端末20は、ダイレクト通信を確立するための準備状態に遷移する。
(ステップS623)
準備状態に遷移した後、通信端末20は、周囲に存在するダイレクト通信が可能な通信機器を探索する。具体的な一例として、通信端末20は、周囲に存在する通信機器にビーコンを受信し、当該ビーコンにより周囲に存在する通信機器を認識する。これにより、通信端末20は、GOとして動作する情報処理装置10の存在を認識する。
(ステップS624)
ダイレクト通信が可能な通信機器の一覧を認識した後、通信端末20は、認識した通信機器の一覧をユーザに提示する。
(ステップS654)
通信端末20は、ダイレクト通信を確立する通信機器の指定をユーザから受ける。ここでは、GOとして動作する情報処理装置10が通信相手として指定されたものとして説明する。この時点において、情報処理装置10と通信端末20とが、双方の間でダイレクト通信を確立するための準備状態(例えば、待ち受けモードm20)となる。
(ステップS614)
情報処理装置10と通信端末20との双方が準備状態に遷移すると、情報処理装置10と通信端末20と間で、どちらがGOとして動作するかを決定する。具体的な一例として、情報処理装置10と通信端末20と間で、GOとして動作させるための重み付けをあらかじめ行い、当該重み付けに基づき、情報処理装置10及び通信端末20のうちいずれがGOとして動作するかを決定すればよい。また、情報処理装置10及び通信端末20のうちいずれがGOとして動作するかを決定できれば、上述した重み付けの例には限定されない。なお、以降では、情報処理装置10がGOとして動作するものとして説明する。
(ステップS625)
次に、通信端末20は、自身が接続するアクセスポイント30のSSIDと、当該アクセスポイント30との間の通信で使用する周波数帯域(即ち、通信経路c20の周波数帯域)を情報処理装置10に通知する。なお、以降では、通信端末20は、情報処理装置10に通信経路c20の周波数帯域を通知する例について説明するが、通信経路c20の周波数を通知する場合についても同様の方法を適用することが可能である。そのため、以降では、「周波数帯域」について記載する場合には、「周波数」についても適用可能であるものとする。
(ステップS615)
情報処理装置10の周波数特定部120は、アクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを通信端末20から取得する。周波数特定部120は、取得したSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを情報処理装置10の通信制御部130に通知する。
情報処理装置10の通信制御部130は、アクセスポイント30のSSIDと、通信経路c20の周波数帯域とを周波数特定部120から取得する。通信制御部130は、取得したSSID及び周波数帯域を、情報処理装置10がアクセスするアクセスポイント30のSSID、及び当該アクセスポイント30との間の通信で使用する周波数帯域(即ち、通信経路c30の周波数帯域)と比較する。この比較結果により、通信制御部130は、通信経路c20の周波数帯域と通信経路c30の周波数帯域とが等しいか否かを認識することができる。
(ステップS616)
次に、情報処理装置10の通信制御部130は、情報処理装置10がアクセスポイント30との間の通信で使用する周波数帯域(即ち、通信経路c30の周波数帯域)を、通信端末20から通知された周波数帯域(即ち、通信経路c20の周波数帯域)に変更する旨を当該通信端末20に通知する。
(ステップS617)
通信端末20から取得した通信経路c20の周波数帯域が、情報処理装置10に設定された通信経路c30の周波数帯域と異なる場合には、通信制御部130は、通信経路c30の周波数帯域の設定を、取得した通信経路c20の周波数帯域に変更する。この場合には、通信経路c30の周波数帯域の設定が、5GHz帯に変更される。
また、情報処理装置10が、通信端末20と異なるアクセスポイント30に接続している場合には、通信制御部130は、情報処理装置10がアクセスするアクセスポイント30の設定を、取得したSSIDが示すアクセスポイント30に変更してもよい。これにより、情報処理装置10が、アクセスポイント30との間で無線通信を確立する場合に、通信端末20と同じアクセスポイント30に、同じ周波数帯域を使用して接続することとなる。
(ステップS618)
通信経路c30の周波数帯域の設定を、通信経路c20の周波数帯域に変更した後、情報処理装置10は、AP設定動作モード(5GHz帯)m44(即ち、GOとして動作するモード)に遷移し、CLIから接続要求を待ち受ける。
(ステップS626)
また、情報処理装置10から周波数帯域の変更に係る通知を受けると、通信端末20は、GOとして動作する情報処理装置10とダイレクト通信を確立するために、CLIとして動作するモードに遷移する。
(ステップS690)
動作モードをCLIに遷移させたら、通信端末20は、CLIとしてGOである情報処理装置10にダイレクト通信の接続要求を送信する。通信端末20からの接続要求を受けると、情報処理装置10は、特定した通信経路c20の周波数帯域(即ち、5GHz帯)を使用して、通信端末20との間でダイレクト通信の通信経路c10を確立する。
(ステップS619)
また、情報処理装置10は、特定した通信経路c20の周波数帯域(即ち、5GHz帯)を使用して、アクセスポイント30(5GHz帯)との間の通信を確立する。
以上のように、本実施例では、情報処理装置10と通信端末20との間でダイレクト通信を行う複数のモードを適宜切り替えて動作させる場合の、情報処理装置10の状態遷移について説明した。上記に示すように各モードを切り替えることで、情報処理装置10は、ユーザからの指示や、通信端末20の設定(使用する周波数帯域や周波数)に応じて、通信端末20との間のダイレクト通信を確立する方法を決定することが可能となる。
<6.ハードウェア構成>
以上、本開示の実施形態を説明した。上述した情報処理装置10による情報処理は、以下に説明するような情報処理装置10のハードウェアとの協働により実現される。なお、通信端末20についても同様の構成を取り得る。
図12は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示した説明図である。図12に示したように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、入力装置908と、出力装置910と、ストレージ装置911と、ドライブ912と、通信装置915とを備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置10内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。
入力装置908は、ボタンやスイッチなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置10のユーザは、該入力装置908を操作することにより、情報処理装置10に対して処理動作を指示したりすることができる。
出力装置910は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置910は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。例えば、表示装置は、撮像された画像や生成された画像などを表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置911は、本実施形態にかかる情報処理装置10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置911は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置911は、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
ドライブ912は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ912は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ912は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むこともできる。
通信装置915は、例えば、ネットワークNに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。特に、本開示の実施形態に係る通信装置915は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置を含む。なお、通信装置915は、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置や、有線による通信を行うワイヤー通信装置を含んでもよい。
なお、ネットワークNは、ネットワークNに接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワークNは、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワークNは、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。なお、情報処理装置10が、通信端末20との間でダイレクト通信を確立する場合には、ネットワークNは、無線の伝送路を示していることは言うまでもない。
また、図12に示すハードウェア構成はあくまで一例であり、上述した本開示の実施形態に係る情報処理装置10及び通信端末20の動作を実現できれば図12に示したハードウェア構成には限定されない。

<7.まとめ>
以上のように、本開示の実施形態に係る無線通信システムでは、情報処理装置10は、通信端末20とアクセスポイント30との間の通信で使用される周波数(即ち、通信経路c20の周波数)を特定する。そして、情報処理装置10は、特定した周波数を用いてアクセスポイント30と通信を行うように通信(通信経路c30)の設定を変更するとともに、特定した周波数を用いて通信端末20との間のダイレクト通信(通信経路c10)を確立する。これにより、情報処理装置10と、通信端末20と、アクセスポイント30とのそれぞれの間の通信において、同じ周波数(即ち、通信経路c20の周波数)が使用されることとなる。そのため、情報処理装置10は、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。このことは、通信端末20から、情報処理装置10との間の通信(通信経路c10)とアクセスポイント30との間の通信(通信経路c20)を見た場合についても同様である。即ち、通信端末20は、異なる周波数を用いた通信を切り替えて動作させる必要がなくなる。これにより、本開示の実施形態に係る無線通信システムに依れば、情報処理装置10と通信端末20との間で、安定した無線通信を実現することが可能となる。
なお、上記では、情報処理装置10としてテレビジョン装置のような表示機器を用いる場合について説明したが、無線通信が可能な情報処理装置であれば、このような構成には限定されない。例えば、情報処理装置10は、PC(Personal computer)であってもよいし、通信端末20(スマートフォン)であってもよい。また、上記は、Miracastと呼ばれるディスプレイ伝送技術を例に説明したが、あくまで一例であり、情報処理装置10と通信端末20との間でダイレクト通信を確立する態様であれば、ディスプレイ伝送技術に限定されるものではない。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
他の情報処理装置とアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定する周波数特定部と、
取得した前記周波数を用いて、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立する通信制御部と、
を備えた、情報処理装置。
(2)
前記周波数特定部は、前記周波数を前記他の情報処理端末から取得する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記周波数特定部は、前記アクセスポイントを介して、前記周波数を前記他の情報処理端末から取得する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
戦記周波数特定部は、前記他の情報処理装置との間の非接触式通信により、前記周波数を当該他の情報処理端末から取得する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(5)
前記周波数特定部は、前記アクセスポイントにアクセスし、前記周波数を特定する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(6)
前記周波数特定部は、前記アクセスポイントが使用可能な前記周波数を走査し、走査結果に基づき前記周波数を特定する、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記通信制御部は、異なる複数の周波数帯域のうち、前記他の情報処理装置と前記アクセスポイントとの間の無線通信で用いられる周波数帯域を使用して、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立する、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(8)
前記通信制御部は、前記複数の周波数帯域のうちのいずれかの第1の周波数帯域を使用して、前記他の情報処理装置とは異なる他の通信機器との通信を制御可能に構成されており、前記第1の周波数帯域が、前記他の情報処理装置と前記アクセスポイントとの間の無線通信で用いられる第2の周波数帯域と異なる場合に、前記第1の周波数帯域を使用した通信を切断する、前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記通信制御部は、前記他の情報処理装置が通信可能な第1のアクセスポイントとは異なる第2のアクセスポイントと通信可能に構成され、前記他の情報処理装置と前記第1のアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる第1の周波数が、前記第2のアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる第2の周波数と異なる場合に、前記第2の周波数に基づく通信を切断し、前記第1の周波数に基づき前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立する、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(10)
アクセスポイントと、
前記アクセスポイントと通信が可能な第1の情報処理装置と、
前記第1の情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置と、
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置と前記アクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定する周波数特定部と、
取得した前記周波数を用いて、前記第1の情報処理装置との間の無線通信を確立する通信制御部と、
を備えた、無線通信システム。
(11)
他の情報処理装置とアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定するステップと、
取得した前記周波数を用いて、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立するステップと、
を含む、情報処理方法。
10 情報処理装置
101 表示部
110 通信部
120 周波数特定部
130 通信制御部
20、20a、20b 通信端末
201 表示部
30、30a、30b アクセスポイント

Claims (11)

  1. 他の情報処理装置とアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定する周波数特定部と、
    取得した前記周波数を用いて、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立する通信制御部と、
    を備えた、情報処理装置。
  2. 前記周波数特定部は、前記周波数を前記他の情報処理端末から取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記周波数特定部は、前記アクセスポイントを介して、前記周波数を前記他の情報処理端末から取得する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 戦記周波数特定部は、前記他の情報処理装置との間の非接触式通信により、前記周波数を当該他の情報処理端末から取得する、請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記周波数特定部は、前記アクセスポイントにアクセスし、前記周波数を特定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記周波数特定部は、前記アクセスポイントが使用可能な前記周波数を走査し、走査結果に基づき前記周波数を特定する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記通信制御部は、異なる複数の周波数帯域のうち、前記他の情報処理装置と前記アクセスポイントとの間の無線通信で用いられる周波数帯域を使用して、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立する、請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記通信制御部は、前記複数の周波数帯域のうちのいずれかの第1の周波数帯域を使用して、前記他の情報処理装置とは異なる他の通信機器との通信を制御可能に構成されており、前記第1の周波数帯域が、前記他の情報処理装置と前記アクセスポイントとの間の無線通信で用いられる第2の周波数帯域と異なる場合に、前記第1の周波数帯域を使用した通信を切断する、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記通信制御部は、前記他の情報処理装置が通信可能な第1のアクセスポイントとは異なる第2のアクセスポイントと通信可能に構成され、前記他の情報処理装置と前記第1のアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる第1の周波数が、前記第2のアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる第2の周波数と異なる場合に、前記第2の周波数に基づく通信を切断し、前記第1の周波数に基づき前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立する、請求項1に記載の情報処理装置。
  10. アクセスポイントと、
    前記アクセスポイントと通信が可能な第1の情報処理装置と、
    前記第1の情報処理装置とは異なる第2の情報処理装置と、
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置と前記アクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定する周波数特定部と、
    取得した前記周波数を用いて、前記第1の情報処理装置との間の無線通信を確立する通信制御部と、
    を備えた、無線通信システム。
  11. 他の情報処理装置とアクセスポイントとの間の無線通信に用いられる周波数を、通信に基づいて特定するステップと、
    取得した前記周波数を用いて、前記他の情報処理装置との間の無線通信を確立するステップと、
    を含む、情報処理方法。

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