JP2014151797A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者が受け入れやすい低燃費走行支援を実施できる車両制御装置を提供する。
【解決手段】運転支援装置1は、加速走行と減速走行とを繰り返す波状走行の速度パターンを生成し、この速度パターンに基づいた運転支援を行なう。運転支援装置1は、車両2の運転者の過去の運転履歴を学習することで取得された運転特性学習データベース4に含まれる、運転者の運転特性に基づき、車両2の運転者が出し得る加速度の範囲であるドライバ加速度範囲を設定し、ドライバ加速度範囲内でエンジン熱効率の良い加速度を選択し、選択された加速度を加速走行時の加速度として用いて速度パターンを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転支援装置に関する。
従来、車両の走行経路に応じて速度パターンを生成して、この速度パターンに基づき車両の運転者に対して運転支援を行なう技術が知られている。例えば特許文献1には、エンジン熱効率が最良となる加速度を設定した加速走行と、フリーラン減速走行とを繰り返す波状走行パターンに基づき、低燃費走行支援を行なう技術が開示されている。
特開2012−111414号公報
しかしながら、従来の低燃費走行支援では、加速走行時の加速度は、車両の諸元により決まる理想加速度が設定される。この理想加速度と、運転者が普段出し得る加速度とが乖離すると、運転者が運転支援を受け入れにくくなる状況が考えられる。このように従来技術では、低燃費走行支援を運転者に受け入れやすくする点で改善の余地があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、運転者が受け入れやすい低燃費走行支援を実施できる運転支援装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る運転支援装置は、加速走行を含む速度パターンを生成し、前記速度パターンに基づいた運転支援を行なう運転支援装置であって、過去の運転履歴を学習することで取得された運転特性に基づき、車両の運転者が出し得る加速度の範囲である許容加速度範囲を設定し、前記許容加速度範囲内でエンジン熱効率の良い加速度を選択し、前記選択された加速度を前記加速走行時の加速度として用いて前記速度パターンを生成することを特徴とする。
また、上記の運転支援装置は、車両のエンジン熱効率が最良となる加速度の範囲である理想加速度範囲を取得し、前記理想加速度範囲と前記許容加速度範囲との重畳範囲から加速度を選択することが好ましい。
また、上記の運転支援装置において、前記速度パターンは、前記加速走行と、エンジンと駆動輪との間の動力伝達の遮断またはエンジンへの燃料供給の停止を行なう惰性走行により減速する減速走行と、を繰り返す波状走行パターンであることが好ましい。
また、上記の運転支援装置は、前記波状走行パターンの任意の前記加速走行と前記減速走行との間に車速を一定に維持する定常走行を追加して前記速度パターンを生成することが好ましい。
また、上記の運転支援装置は、前記波状走行パターンの任意の前記加速走行の加速度を、前記選択された加速度から緩和して、前記速度パターンを生成することが好ましい。
また、上記の運転支援装置において、前記車両が前記エンジン及びモータジェネレータを動力源とするハイブリッド車両であり、前記波状走行パターンの前記加速走行中に、前記モータジェネレータにより回生充電を行ない、前記波状走行パターンの前記減速走行中に、前記回生充電による電力を用いて前記モータジェネレータを駆動させて、前記減速走行中の減速度を緩和するよう制御することが好ましい。
また、上記の運転支援装置において、前記車両が前記エンジン及びモータジェネレータを動力源とするハイブリッド車両であり、前記波状走行パターンの前記減速走行中に、前記モータジェネレータにより回生充電を行ない、前記減速走行中の減速度を増大するよう制御することが好ましい。
また、上記の運転支援装置において、前記許容加速度範囲の設定に用いる前記過去の運転履歴は、前記運転者以外の他者の過去の運転履歴を含むことが好ましい。
本発明に係る運転支援装置は、運転者が出すことのできる加速度の範囲に合わせて速度パターンを生成するので、燃費を改善でき、かつ、運転者が運転支援を受容できる速度パターンを生成することが可能となり、この結果、運転者が受け入れやすい低燃費走行支援を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る運転支援装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第一実施形態において波状走行パターンの加速走行時の加速度が設定される最適燃費加速度範囲を示す図である。 図3は、従来の理想速度パターンによる波状走行の速度パターンと、本発明の第一実施形態で生成される最適燃費速度パターンとを示す図である。 図4は、本発明の第一実施形態の運転制御装置により実施される波状走行パターンの生成制御及び運転支援制御のフローチャートである。 図5は、図4のフローチャートのステップS106において、定常走行を追加する調整により最適燃費速度パターンを生成する例を示す図である。 図6は、図4のフローチャートのステップS106において、一部の加速走行の加速度を緩和する調整により最適燃費速度パターンを生成する例を示す図である。 図7は、図4のフローチャートのステップS109において、最適燃費速度パターンの定常走行部分を削除する処理の一例を示す図である。 図8は、本発明の第二実施形態に係る運転支援装置の概略構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第二実施形態の運転制御装置により実施される波状走行パターンの生成制御及び運転支援制御のフローチャートである。 図10は、本発明の第三実施形態に係る運転支援装置の概略構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の第三実施形態において減速走行時の減速度を緩和する調整によって最適燃費速度パターンを生成する例を示す図である。 図12は、本発明の第四実施形態において減速走行時の減速度を増加する調整によって最適燃費速度パターンを生成する例を示す図である。
以下に、本発明に係る運転支援装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[第一実施形態]
図1〜6を参照して本発明の第一実施形態について説明する。まず図1〜3を参照して、第一実施形態に係る運転支援装置の構成について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る運転支援装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、運転支援装置1は、自車両としての車両2に搭載され、先読み情報取得装置3と、運転特性学習データベース4と、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)5と、HMI(Human Machine Interface)装置6とを備える。
運転支援装置1は、先読み情報取得装置3や運転特性学習データベース4により取得される情報に基づいて、ECU5がHMI装置6を制御し種々の運転支援情報を車両2の運転者に提示させることで、運転者による車両2の安全な運転を支援するものである。また、運転支援装置1は、ECU5が車両2のエンジン7やトランスミッション8を適宜制御することで、車両2の安全な運転を支援するものである。
特に本実施形態では、運転支援装置1は、燃費向上を図るべく、加速走行と減速走行とを繰り返す波状走行パターンで車両2が走行するよう、運転者に対して運転支援を行なう。波状走行パターンの加速走行は、エンジン7の駆動によりエンジン熱効率の良い加速度で車両2が加速される。波状走行パターンの減速走行では、トランスミッション8のギヤ段をニュートラルレンジ(Nレンジ)に切り替え、エンジン7の出力を停止させるフリーラン制御が実行される。なお、減速走行時に実行する制御は、エンジンと駆動輪との間の動力伝達の遮断、またはエンジンへの燃料供給の停止を行なう惰性走行を実現できる制御であればよく、例えばフューエルカット制御などフリーラン制御以外のものを適用してもよい。
車両2は、駆動輪を回転駆動させるための走行用駆動源としてエンジン7を備える。車両2は、エンジン7から出力される動力をトランスミッション8により適切な駆動力に変換して、駆動輪にこの駆動力を伝達して走行する。トランスミッション8は、変速比の異なる複数のギヤ段を有し、車両2の走行状態に応じて適切なギヤ段に変速されることで、所望の駆動力を出力することができる。
なお、車両2は、走行駆動源としてエンジン7を備えており、走行中にエンジン7と駆動輪との間の動力伝達を遮断する惰性走行ができればよく、エンジンのみを駆動源とするコンベ(コンベンショナル)車両でもよいし、エンジン及びモータを駆動源として備えるハイブリッド車両でもよい。
先読み情報取得装置3は、自車両2の走行経路の先読み情報を取得する。先読み情報とは、自車両2の現在位置よりも先の走行経路における勾配や曲率半径等の走行路情報である。先読み情報取得装置3は、自車位置を検出し、この自車位置に基づいて走行経路の地図情報を参照することで、先読み情報を検出することができる。先読み情報取得装置3は、例えば自車位置情報と走行経路の地図情報の検出が可能なカーナビゲーションシステムを利用することで実現できる。
運転特性学習データベース4は、車両2の運転者の運転特性を学習・記憶する。運転特性とは、例えば、運転者が普段出す加速度や平均速度の情報や、エコ運転度合いの情報など、運転者ごとに固有の運転傾向を示す情報である。運転特性学習データベース4は、運転者の運転履歴を蓄積し、この運転履歴に基づいた学習により、運転者ごとに個別の運転特性を導出する。
ECU5は、車両2の各種の状態検出装置から入力される各種情報に基づいて、車両2の各部の制御を行う。ECU5には、先読み情報取得装置3、運転特性学習データベース4、HMI装置6、エンジン7、トランスミッション8がそれぞれ接続されている。
特に本実施形態では、ECU5は、先読み情報取得装置3や運転特性学習データベース4から取得した先読み情報や運転者の運転特性に基づいて、燃費向上を図ることができ、かつ、運転者が運転を許容できる波状走行の速度パターンを生成する。そして、生成した速度パターンに応じて、HMI装置6、エンジン7またはトランスミッション8を制御して、波状走行の運転支援を行なう。
ECU5は、これらの速度パターン生成や運転支援を実施可能とすべく、拘束条件決定部51、速度パターン生成部52、及び運転支援制御部53の各機能を実現するよう構成されている。
拘束条件決定部51は、波状走行の速度パターンを生成する際の拘束条件を決定する。拘束条件は、走行経路や運転者の運転特性による制約であり、例えば、車両の走行経路上の停止/減速位置や、法定速度、加速度の設定範囲などを含む。拘束条件決定部51は、先読み情報取得装置3や運転特性学習データベース4から取得した先読み情報や運転者の運転特性に基づいて、拘束条件を決定する。
ここで、拘束条件のうち加速度の設定範囲について図2を参照してさらに説明する。図2は、本実施形態において波状走行パターンの加速走行時の加速度が設定される最適燃費加速度範囲を示す図である。
図2には、横軸に距離、縦軸に車速が示され、加速走行時の距離〜車速特性が直線で表されている。これらの特性直線の傾きが、各特性における加速度を表す。つまり特性直線の傾きが急になるほど加速度は大きくなり、傾きが緩やかになるほど加速度は小さくなる。
図2には、エンジン熱効率が最良となる理想加速度の特性直線が点線で示され、この理想加速度とエンジン熱効率がほぼ同様となる加速度の範囲が、「理想加速度範囲」として理想加速度を含む範囲に点線で図示されている。理想加速度範囲は、車両の諸元によりきまる車両ごとに固有の値である。また、図2には、車両2の運転者が出し得る加速度の範囲が、「ドライバ加速度範囲」(「許容加速度範囲」とも記載する)として、実線で図示されている。ドライバ加速度範囲は、運転者の過去の運転履歴により決まるものであり、運転特性学習データベース4から取得される。
上述のように、本実施形態では、波状走行の速度パターンを生成する際に、(1)燃費向上を図ることができること、及び(2)運転者が速度パターンに従った運転を許容できること、の両方の条件を満たす必要がある。例えば、上記(1)の燃費向上を重視すると、加速走行時の加速度として、理想加速度範囲、好ましくは理想加速度を選択することが好ましい。しかしながら、理想加速度は主に車両の諸元によって決まるものであり、車種によっては、理想加速度は比較的大きな値となり、図2に示すように、ドライバ加速度範囲から外れる場合が考えられる。この場合、理想加速度を用いた速度パターンを運転者に教示したとしても、教示された加速度が運転者の許容限界を超えているため、運転者が教示された速度パターンに従わずに運転したり、運転支援機能を中止したりするなどの理由により、所望の波状走行が実現できない虞がある。一方、上記(2)の運転者の許容レベルを重視すると、理想加速度から離れた、エンジン熱効率の悪い加速度が選択され、燃費効率が悪化する虞がある。
これらの条件(1),(2)を両方満たすためには、理想加速度範囲と、ドライバ加速度範囲との共通部分(図2で斜線で示す領域)の範囲内で、加速走行時の加速度を設定することが好ましい。ここでは、理想加速度範囲と、ドライバ加速度範囲との共通部分を「最適燃費加速度範囲」と呼ぶ。拘束条件決定部51は、運転特性学習データベース4から取得した運転者の過去の運転特性に基づいてドライバ加速度範囲を導出し、理想加速度範囲と比較して、最適燃費加速度範囲を決定する。そして、この最適燃費加速度範囲を、拘束条件のうちの「加速度の設定範囲」として出力する。これにより、運転者の出せる加速度範囲の中から燃費が最適となる加速度を選択することができる。
速度パターン生成部52は、拘束条件決定部51により設定された拘束条件に基づいて、波状走行の速度パターンを生成する。速度パターン生成部52は、拘束条件決定部51により決定された最適燃費加速度範囲の中から加速走行時の加速度を設定する。また、拘束条件決定部51により決定された上限速度、下限速度、停止位置、減速位置、減速目標速度などを用いて、波状走行の速度パターンを生成する。
ここで図3を参照して、理想加速度を用いて生成した速度パターンと、本実施形態で生成する速度パターンとの差異について説明する。加速走行時の加速度を理想加速度に設定して速度パターンを生成する手法は従来から行なわれている。図3は、従来の理想速度パターンによる波状走行の速度パターンと、本実施形態で生成される最適燃費速度パターンとを示す図である。
図3には、横軸に距離、縦軸に車速が示される。図中には、従来技術の理想加速度を用いて速度パターン(理想速度パターン)が点線で示され、本実施形態の速度パターン(最適燃費速度パターン)が実線で示されている。理想速度パターン、最適燃費速度パターン共に、定常走行中は、上限速度と下限走行との間の速度範囲内で、加速走行と惰性走行を交互に行なう。理想速度パターンでは、加速走行時の加速度である理想加速度は、図2に示すようにドライバ加速度範囲から外れており、ドライバ加速度範囲より大きい値である。このため、このような理想速度パターンを運転者に教示したとしても、運転者は恐怖感から教示にしたがった走行を実施するのが困難であるので、運転者は教示どおりに車速を調整することができず、結果として燃費が悪化する虞がある。これに対し、最適燃費速度パターンの加速度は、理想速度パターンの加速度より小さく、図2を参照して説明したように、運転者が出し得る加速度範囲に含まれるものである。したがって、本実施形態の最適燃費速度パターンは、運転者に恐怖感を生じさせることなく、スムーズに実現可能となる。
図1に戻り、運転支援制御部53は、車両2の運転者のための運転支援動作を制御する。本実施形態では、運転支援制御部53は、速度パターン生成部52により生成された最適燃費速度パターンに基づいた運転支援を行なう。運転支援動作は、具体的には、最適燃費速度パターンに基づき、HMI装置6を制御して運転者にアクセル操作のタイミングを教示すること、または、エンジン7やトランスミッション8を制御して自動的に最適燃費速度パターンに沿った走行を行なうことが挙げられる。
ECU5は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びインターフェースなどを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路である。上述したECU5の各機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、CPUの制御のもとで車両2内の各種装置を動作させると共に、RAMやROMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
HMI装置6は、車両2の運転を支援する情報である運転支援情報を出力可能な支援装置であり、運転者に対する運転支援情報の提供等を行う装置である。HMI装置6は、車載機器であって、例えば、車両2の車室内に設けられたディスプレイ装置(視覚情報表示装置)やスピーカ(聴覚情報出力装置)等を有する。HMI装置6は、視覚情報(図形情報、文字情報)や聴覚情報(音声情報、音情報)等を出力することによって運転者に運転支援情報の提供を行い、運転者の運転操作を誘導する。HMI装置6は、こうした情報提供により運転者の運転操作による目標値の実現を支援する。HMI装置6は、ECU5に電気的に接続されこのECU5により制御される。
次に、図4〜7を参照して、本実施形態に係る運転支援装置1の動作について説明する。図4は、本実施形態の運転制御装置により実施される波状走行パターンの生成制御及び運転支援制御のフローチャートである。
図4に示すフローチャートの処理は、例えば、車両2の走行中に波状走行パターンによる運転支援を実行する要件を満たしたときに、ECU5により実施される。以下、図4のフローチャートに従って説明する。
ステップS101では、拘束条件決定部51により、車両2の走行経路の先読み情報が先読み情報取得装置3から取得される。先読み情報は、例えば、道路勾配や道路のR値(曲率半径)、法定速度、停止位置などの情報を含む。ステップS101の処理が完了するとステップS102に進む。
ステップS102では、拘束条件決定部51により、運転特性学習データベース4が学習済みであるか否かが判定される。拘束条件決定部51は、例えば、運転特性学習データベース4の学習に必要な運転者の運転履歴が不足している場合や、該当の運転者に関する学習が実施されておらずデータベース自体が存在しない場合に、運転特性学習データベース4が学習済みではないものと判定することができる。ステップS102の判定の結果、運転特性学習データベース4が学習済みと判定された場合にはステップS104に進み、そうでない場合、すなわち学習が不十分であると判定された場合にはステップS103に進む。
ステップS103では、ステップS102において運転特性学習データベース4の学習が不十分であると判定された場合に、速度パターン生成部52により理想速度パターンが出力される。この場合、速度パターン生成部52は、運転特性学習データベース4に記憶されている運転者の運転特性を利用せずに、図2を参照して説明した、車両2の仕様に依存する理想加速度を用いて、波状走行の速度パターンを生成する。理想速度パターンは、図3を参照して説明したように、加速走行の加速度に理想加速度を設定して作成した波状走行の速度パターンである。ステップS103の処理が完了するとステップS110に進む。
ステップS104では、ステップS102において運転特性学習データベース4が学習済みであると判定された場合に、拘束条件決定部51により、運転特性学習データベース4から車両2の運転者の運転特性が取得される。ここで取得される運転特性は、例えば、運転者が普段出す加速度や平均速度、エコ運転度合いなど、運転者ごとに固有の運転傾向を示す情報であり、特に本実施形態では、図2を参照して説明したように、運転者の過去の運転履歴に基づき導出された、運転者が出し得る加速度の範囲である「ドライバ加速度範囲」を含む。運転特性の情報は、これまでの全走行の平均でもよいし、直近(たとえば1ヶ月)の平均でもよい。また、運転特性は、例えば「この道ではこの加速度を出すことが多いが、他の道ではもっと抑え目」など、位置依存の情報でもよい。ステップS104の処理が完了するとステップS105に進む。
ステップS105では、拘束条件決定部51により、速度パターン生成における拘束条件が決定される。拘束条件とは、ステップS101で取得された先読み情報と、ステップS104で取得された車両2の運転者の運転特性に基づいて決定される。拘束条件は、例えば車両2の走行経路上において、所定車速までの減速が必要な位置、停止位置や、波状走行の上限速度及び下限速度、図2を参照して説明した最適燃費加速度範囲を含む。
最適燃費加速度範囲は、図2を参照して説明したように、運転特性学習データベース4から取得したドライバ加速度範囲と、車両の諸元等に依存する理想加速度範囲との共通部分である。なお、例えばドライバが急加速を好まず、ドライバ加速度範囲が極端に小さい値となる場合など、ドライバ加速度範囲が理想加速度範囲と重畳せず、図2に示す最適燃費加速度範囲が無い状況が考えられる。このような場合には、拘束条件決定部51は、ドライバ加速度範囲のうち、理想加速度に最も近い最大加速度を含む任意の範囲を最適燃費加速度範囲として設定できる。ステップS105の処理が完了するとステップS106に進む。
ステップS106では、速度パターン生成部52により、最適燃費速度パターンが生成される。速度パターン生成部52は、ステップS105で決定された拘束条件に基づいて最適燃費速度パターンを生成する。最適燃費速度パターンは、図3を参照して説明したように、加速走行時の加速度を、ステップS105において拘束条件決定部51により設定された最適燃費加速度範囲内の最適燃費加速度に設定された波状走行パターンである。最適燃費加速度は、最適燃費加速度範囲の中から任意に設定することができるが、好ましくは、理想加速度に最も近い最大加速度を最適燃費加速度として設定する。
また、速度パターン生成部52は、拘束条件に停止位置や減速位置が含まれる場合には、走行経路上の減速位置にて所望の速度まで減速できるように、また、停止位置にて停止できるように、加速走行と減速走行の切り替えを適宜調整する。但し、この調整により極端に短時間の加速走行や減速走行の区間が速度パターンに生じ、無駄なエンジン始動/停止動作が生じる場合には、このような無駄なエンジン始動/停止動作を速度パターンから削除するようさらに速度パターンを調整する。この調整手法としては、具体的には、(a)速度パターンに定常走行を追加することや、(b)一部の加速走行時の加速度を緩和すること、が挙げられる。
速度パターンの調整について図5,6を参照して説明する。図5は、定常走行を追加する調整により最適燃費速度パターンを生成する例を示す図であり、図6は、一部の加速走行の加速度を緩和する調整により最適燃費速度パターンを生成する例を示す図である。図5,6は、図3と同様に横軸に距離、縦軸に車速を示し、理想速度パターンを点線、速度パターン生成部52により生成される速度パターンを実線で示す。また、上記調整前の速度パターンを1次生成速度パターンとして細線で示し、調整後の最適燃費速度パターンを太線で示す。図5,6では、走行経路上に停止位置を含む場合の速度パターンの生成を例示している。
図5,6では、拘束条件にしたがって設定した最適燃費加速度を用いて1次生成速度パターンがまず生成される。ここで、停止位置にて車速を0とするために、停止位置直前の加速走行区間Aは、上限速度まで到達する前に減速走行に切り替えられている。このため、この加速走行区間Aは極端に短期間となる。このような短期間の加速走行は、燃費効率の点からみると、無駄なエンジン始動を生じて燃費悪化を招くので、速度パターンを調整して削除する。但し、速度パターンを上限速度や下限速度を超えて増減させる調整手法は、運転者のドライバビリティが悪化するので好ましくない。そこで、本実施形態では、上記のように(a)定常走行の追加と、(b)一部の加速走行時の加速度緩和と、の2つの調整手法を適用する。
まず図5を参照して調整手法(a)について説明する。この場合、図5に示すように、この加速走行区間Aの直前の加速走行区間Bの後、減速走行に切り替えずに定常走行区間Cを追加する。そして、上限速度から減速走行の減速度により停止位置で車両2を停止させることが可能なタイミングで、減速走行に切り替える。このように定常走行区間Cを追加することで1次生成速度パターンから調整され、最終的に出力される最適燃費速度パターンを図5に太線で示す。この調整手法(a)により、無駄なエンジン始動となる加速走行区間Aを最適燃費速度パターンから削除することができる。
次に図6を参照して調整手法(b)について説明する。この場合、図6に示すように、この加速走行区間Aの直前の加速走行区間Bの加速度を緩和して、加速度緩和区間B´に変更する。加速度緩和区間B´の加速度は、図2に示すドライバ加速度範囲内から選択されることが好ましい。このように加速度緩和区間B´が追加されて1次生成速度パターンから調整され、最終的に出力される最適燃費速度パターンを図6に太線で示す。この調整手法(b)により、無駄なエンジン始動となる加速走行区間Aを最適燃費速度パターンから削除することができる。
これらの調整手法(a),(b)は、車両2の走行状態に応じて適宜一方が選択される。例えば、上限速度(法定速度等)が十分低い場合(例えば40km/h)には、空気抵抗によるエネルギ損失が十分低いため、平均速度が高い速度パターンが選択されやすい。つまり、上限速度を維持する定常走行を追加して平均速度が上がる調整手法(a)が選択されやすくなる。逆に高速域では、空気抵抗によるエネルギ損失が大きいため、燃費を重視した平均速度が低めの速度パターンが選択されやすい。つまり、加速度を緩和して平均速度が下がる調整手法(b)が選択されやすくなる。
図4に戻り、ステップS106の処理が完了するとステップS107に進む。ステップS107では、速度パターン生成部52により、ステップS106で導出された最適燃費速度パターンに定常走行が含まれている場合、定常走行が実施可能か、否かが判定される。具体的には、定常走行の期間が極端に短いと、運転者が定常走行を実現するのが困難であるため、そのような場合には定常走行不可と判定する。例えば、速度パターン中のある定常走行が一定時間以下しか連続しない場合(例えば2秒以下)、その定常走行は実施できないものと判定する。また、別途設定項目等で、明示的に定常走行が禁止されている場合や、運転者が定常走行操作を実施できない場合も、定常走行を実施不可と判定する。
ステップS107の判定の結果、ステップS106で導出した最適燃費速度パターンに含まれる定常走行が実施可能である場合には、ステップS108に進む。また、ステップS106で導出した最適燃費速度パターンに定常走行が含まれていない場合にもステップS108に進む。一方、ステップS106で導出した最適燃費速度パターンに含まれる定常走行が実施不可である場合には、ステップS109に進む。
ステップS108では、ステップS107において最適燃費速度パターンに含まれる定常走行が実施可能であると判定された場合、または最適燃費速度パターンに定常走行が含まれていない場合に、速度パターン生成部52により、ステップS106において導出された最適燃費速度パターンがそのまま運転支援制御部53に出力される。ステップS108の処理が完了するとステップS110に進む。
ステップS109では、ステップS107で定常走行が実施不可と判定された場合に、速度パターン生成部52により、ステップS106で導出された最適燃費速度パターンの定常走行部分を削除した速度パターンが運転支援制御部53に出力される。この処理の一例を図7に示す。図7は、最適燃費速度パターンの定常走行部分を削除する処理の一例を示す図である。速度パターン生成部52は、例えば、図7に示すように、該当する定常走行区間Cの直前の加速走行区間Bの加速度を緩和して、加速度緩和区間B´に変更する。この調整により、図7に示すように極端に短期間の定常速度区間Cが速度パターンから削除される。速度パターン生成部52は、この調整後の速度パターンを運転支援制御部53に出力する。ステップS109の処理が完了するとステップS110に進む。
ステップS110では、運転支援制御部53により、出力された速度パターンに基づき、運転支援が実施される。つまり、ステップS102にて運転特性学習データベース4の学習が未完了と判定された場合には、理想速度パターンに従って運転支援を行い、ステップS107にて最適燃費速度パターンの定常走行部分が実施可能と判定された場合には、最適燃費速度パターンに従って運転支援を行い、ステップS107にて定常走行部分が実施不可と判定された場合には、ステップS109にて調整された調整後速度パターンに従って運転支援を行なう。なお、運転支援制御部53による運転支援動作は、HMI装置6を介して、運転者に運転支援に関する情報を報知してもよいし、エンジン7やトランスミッション8を制御して、波状走行を自動的に実施してもよい。ステップS110の処理が完了すると、本制御フローを終了する。
次に、本実施形態に係る運転支援装置1の効果について説明する。
本実施形態の運転支援装置1は、加速走行と減速走行とを繰り返す波状走行の速度パターンを生成し、この速度パターンに基づいた運転支援を行なう。運転支援装置1は、車両2の運転者の過去の運転履歴を学習することで取得された運転特性学習データベース4に含まれる、運転者の運転特性に基づき、車両2の運転者が出し得る加速度の範囲であるドライバ加速度範囲を設定し、ドライバ加速度範囲内でエンジン熱効率の良い加速度を選択し、選択された加速度を加速走行時の加速度として用いて速度パターンを生成する。
この構成により、ドライバ加速度範囲が運転者の過去の運転履歴に基づき設定されるので、車両2の運転者が出し得る加速度の範囲を精度良く設定できる。精度良く設定されたドライバ加速度範囲に合わせて最適燃費速度パターンを生成できるため、運転者の運転特性に合致した、運転者に受容されやすい波状走行の速度パターンを教示できる。これにより、実走行において、運転者が運転支援機能を中止したり、運転支援に従わないで運転する状況を抑制でき、最適燃費速度パターンに従った車両2の走行を実現しやすくなるので、最適燃費速度パターンに基づき適切な燃費効果を得ることができる。この結果、燃費を改善でき、かつ、運転者が運転支援を受容できる最適燃費速度パターンを生成することが可能となり、運転者が受け入れやすい低燃費走行支援を提供することができる。
本実施形態の運転支援装置1は、車両2のエンジン熱効率が最良となる加速度の範囲である理想加速度範囲を取得し、理想加速度範囲とドライバ加速度範囲との重畳範囲である最適燃費加速度範囲から加速度を選択する。
この構成により、運転者が出し得るドライバ加速度範囲の中で、エンジン熱効率が比較的良い範囲に絞って加速度を選択できるので、運転者が許容でき、かつ燃費向上を図ることができる最適燃費速度パターンを好適に生成できる。
本実施形態の運転支援装置1は、波状走行パターンの任意の加速走行と減速走行との間に車速を一定に維持する定常走行を追加して速度パターンを生成する。また、本実施形態の運転支援装置1は、波状走行パターンの任意の加速走行の加速度を、ドライバ加速度範囲内で選択された加速度から緩和して、速度パターンを生成する。
これらの構成により、生成された速度パターンの中に、極端に短時間の加速走行や減速走行の区間が生じるのを防止できるので、無駄なエンジン始動/停止動作が生じるのを防止できる。これにより、生成された速度パターンによる燃費低減効果を向上できる。
[第二実施形態]
次に、図8,9を参照して本発明の第二実施形態について説明する。図8は、本発明の第二実施形態に係る運転支援装置の概略構成を示すブロック図であり、図9は、本発明の第二実施形態の運転制御装置により実施される波状走行パターンの生成制御及び運転支援制御のフローチャートである。
第二実施形態の運転支援装置1aは、運転特性学習データベース4の学習が不十分である場合に、他者の運転特性を流用してドライバ加速度範囲(許容加速度範囲)を設定して、最適燃費速度パターンを生成する点で、第一実施形態の運転支援装置1と異なるものである。
図8に示すように、運転支援装置1aは、運転支援装置1が備える要素の他に、さらにデータベース取得装置9を備える。データベース取得装置9は、自車両2の外部から他者の運転特性データベースを取得する。データベース取得装置9は、例えばセンター通信用DCM対応ナビ装置を利用して実現することができる。
図9のフローチャートにしたがって、本実施形態の運転支援装置1aの動作を説明する。なお、ステップS201,S202,S205,S207〜211は、第一実施形態の図4のフローチャートにおけるステップS101,S102,S104,S106〜S110と同一の処理なので、説明を省略する。
ステップS203では、ステップS202において運転特性学習データベース4の学習が不十分であると判定された場合に、ECU5aの拘束条件決定部51aにより、データベース取得装置9を介して、他者の運転特性学習データベースが取得される。データベース取得装置9は、例えばDCM接続を用いてセンターと通信して、現在の車両2の運転者とは異なる他者の運転特性学習データベースを外部から取得する。なお、このとき取得するデータベースの対象である「他者」とは、現在の車両2の運転者を除く複数人を含むものとする。ステップS203の処理が完了するとステップS204に進む。
ステップS204では、拘束条件決定部51aにより、ステップS203において取得された他者の運転特性学習データベースから他者の運転特性が取得される。拘束条件決定部51aは、例えば、取得した他者の運転特性学習データベースを検索して、車両2の走行経路に関する他者の運転特性を抽出する。この際、複数人の運転特性を抽出した場合には、単純平均や加重平均をとって一般化してもよい。また、車両2の現在の運転者の運転特性学習データベースが存在する場合には、運転者の運転特性と、他者の運転特性とを単純平均や加重平均して一般化してもよい。ステップS204の処理が完了するとステップS206に進む。
ステップS206では、拘束条件決定部51aにより、ステップS201で取得された先読み情報と、ステップS205で取得された車両2の運転者の運転特性、またはステップS204で取得された他者の運転特性とに基づいて、拘束条件が決定される。
このように、第二実施形態の運転支援装置1aでは、運転特性学習データベース4の学習が不十分な場合に、拘束条件決定部51aが、他者の運転特性を流用して、ドライバ加速度範囲を含む拘束条件を設定する。このようにドライバ加速度範囲の設定の際に、車両2の運転者以外の他者の過去の運転履歴を含むことにより、例えば、本装置を用いた初回走行時や、運転者自身が走行したことの無い道、走行回数が少なく運転特性の学習が不十分な道など、車両2の運転者本人の運転特性の学習が不十分な状況であっても、走行経路に適した速度パターンを生成できる。
[第三実施形態]
次に、図10,11を参照して本発明の第三実施形態について説明する。図10は、本発明の第三実施形態に係る運転支援装置の概略構成を示すブロック図であり、図11は、本実施形態において減速走行時の減速度を緩和する調整によって最適燃費速度パターンを生成する例を示す図である。
第三実施形態の運転支援装置1bは、波状走行の速度パターンの平均速度を向上させるべく、減速走行時の減速度を緩和して最適燃費速度パターンを生成する点で、第一実施形態の運転支援装置1及び第二実施形態の運転支援装置1aと異なるものである。
図10に示すように、本実施形態の車両2は、駆動輪を回転駆動させるための走行用駆動源として、エンジン7の他にモータジェネレータ10を備えるハイブリッド車両である。車両2は、エンジンを可及的に効率の良い状態で運転する一方、動力やエンジンブレーキ力の過不足をモータジェネレータ10で補うことができる。車両2は、エンジン7を停止する一方で、モータジェネレータ10のみを駆動源として走行する態様、所謂EVモードで走行可能である。車両2は、走行中にモータジェネレータ10による回線発電を行なうことができる。
上記の第一、第二実施形態では、波状走行の速度パターンのうち加速走行時の加速度を、運転者の普段出す加速度に設定することで、運転者の運転特性に合致する最適燃費速度パターンを生成していた。運転者の普段出す加速度が小さい場合、この最適燃費速度パターンで設定可能な加速度も小さくなる。このため、普段加速度の小さい運転者の場合、生成される速度パターンの平均速度は、普段加速度の大きい運転者のものに比べて低下する。このように平均速度の低い速度パターンを教示しても、運転者が最適燃費走行を需要できず運転支援機能をオフしてしまうことがある。
そこで、本実施形態の運転支援装置1bでは、減速走行時の減速度を緩和するように最適燃費速度パターンを調整して、波状走行の速度パターンの平均速度を向上させる。具体的には、減速走行時にモータジェネレータ10を駆動させて、減速度を緩和する。また、減速走行時にモータジェネレータ10を駆動させる電力は、加速走行中にモータジェネレータ10により回生充電された電力を利用する。運転者の出す加速度が小さい場合、加速走行時に設定される加速度も小さいため、加速走行中にはエンジンを最高熱効率よりも低負荷(低効率)で回している。そのため、加速走行中は、最高熱効率までの余剰負荷分を活用して、充電に充てることができる。
本実施形態では、ECU5bの速度パターン生成部52aは、図11に示すように、まず拘束条件決定部51により決定された拘束条件にしたがって1次生成速度パターンを生成する。次に、1次生成速度パターンの加速走行区間で設定された最適燃費加速度と、理想速度パターンの理想加速度とを比較して、エンジンの最高熱効率の負荷までの余剰負荷分による発電量を推定する。そして、この推定した発電量の範囲内で出力可能なモータジェネレータ10の駆動力に基づき、減速走行中の減速度を設定して、最適燃費速度パターンとして出力する。
このように生成された最適燃費速度パターンに従って運転支援を行なうと、図11に示すように、波状走行の加速走行区間では、モータジェネレータ10による回生充電が行なわれ、減速走行区間では、モータジェネレータ10によるEVモードでの走行が行なわれる。なお、減速走行区間でモータジェネレータ10が出力する駆動力は、運転者が気付かない程度の範囲にするのが好ましい。これにより、運転者は普段の減速と違和感無く運転できるので、不安感からの不要なブレーキ操作を抑制することができる。
このように、第三実施形態の運転支援装置1bは、波状走行の加速走行中に、モータジェネレータ10により回生充電を行ない、波状走行の減速走行中に、回生充電による電力を用いてモータジェネレータ10を駆動させて、減速走行中の減速度を緩和するよう制御する。この構成により、加速走行中の余剰負荷分を利用して、燃費を大きく下げずに波状走行の速度パターンの平均速度を向上することができる。これにより、運転者に教示する波状走行の速度パターンが運転者に受容されやすくなり、波状走行に係る運転支援機能の使用率を向上できる。
[第四実施形態]
次に、図12を参照して本発明の第四実施形態について説明する。図12は、本発明の第四実施形態において減速走行時の減速度を増加する調整によって最適燃費速度パターンを生成する例を示す図である。
第四実施形態は、波状走行の速度パターンの平均速度を向上させるべく、減速走行時の減速度を増大させて、減速走行区間を短縮した最適燃費速度パターンを生成する点で、第三実施形態の運転支援装置1bと異なるものである。
波状走行の速度パターンにおいて、波状の速度推移が下限速度となる所定位置(波状最下点)が固定されている地点(例えば左折などで15km/h以下にする必要がある地点)がある場合を考える。この場合、図12に1次生成速度パターンとして示すように、設定された加速度が小さいと、波状最下点の直前の加速走行では車速が上限速度まで上がる前に減速走行に切り替わるため、平均速度が低下する虞があり、第三実施形態と同様の課題が考えられる。
そこで第四実施形態では、図12に示すように、減速走行時の減速度を増大するように最適燃費速度パターンを調整して、波状走行の速度パターンの平均速度を向上させる。具体的には、減速走行中に、モータジェネレータ10により回生充電を行う回生減速を行なって、減速度を増大させる。
このような構成により、減速走行中の減速度を増加させる分、加速走行区間を長くとれるので、加速走行中に車速を上げやすくなり、燃費を大きく下げずに波状走行の平均速度を向上することができる。これにより、運転者に教示する波状走行の速度パターンが運転者に受容されやすくなり、波状走行に係る運転支援機能の使用率を向上できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上記実施形態では、加速走行と減速走行とを繰り返し行なう波状走行パターンで車両が走行するよう、運転者に対して運転支援を行う構成を例示したが、運転支援の対象となる走行パターンは、少なくとも加速走行を含むものであればよく、波状走行以外でもよい。
1,1a,1b 運転支援装置
2 車両
5,5a,5b ECU
7 エンジン
10 モータジェネレータ

Claims (8)

  1. 加速走行を含む速度パターンを生成し、前記速度パターンに基づいた運転支援を行なう運転支援装置であって、
    過去の運転履歴を学習することで取得された運転特性に基づき、車両の運転者が出し得る加速度の範囲である許容加速度範囲を設定し、
    前記許容加速度範囲内でエンジン熱効率の良い加速度を選択し、
    前記選択された加速度を前記加速走行時の加速度として用いて前記速度パターンを生成する
    ことを特徴とする運転支援装置。
  2. 車両のエンジン熱効率が最良となる加速度の範囲である理想加速度範囲を取得し、
    前記理想加速度範囲と前記許容加速度範囲との重畳範囲から加速度を選択する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記速度パターンは、前記加速走行と、エンジンと駆動輪との間の動力伝達の遮断またはエンジンへの燃料供給の停止を行なう惰性走行により減速する減速走行と、を繰り返す波状走行パターンであることを特徴とする、請求項1または2に記載の運転支援装置。
  4. 前記波状走行パターンの任意の前記加速走行と前記減速走行との間に車速を一定に維持する定常走行を追加して前記速度パターンを生成することを特徴とする、請求項3に記載の運転支援装置。
  5. 前記波状走行パターンの任意の前記加速走行の加速度を、前記選択された加速度から緩和して、前記速度パターンを生成することを特徴とする、請求項3または4に記載の運転支援装置。
  6. 前記車両が前記エンジン及びモータジェネレータを動力源とするハイブリッド車両であり、
    前記波状走行パターンの前記加速走行中に、前記モータジェネレータにより回生充電を行ない、
    前記波状走行パターンの前記減速走行中に、前記回生充電による電力を用いて前記モータジェネレータを駆動させて、前記減速走行中の減速度を緩和するよう制御することを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  7. 前記車両が前記エンジン及びモータジェネレータを動力源とするハイブリッド車両であり、
    前記波状走行パターンの前記減速走行中に、前記モータジェネレータにより回生充電を行ない、前記減速走行中の減速度を増大するよう制御することを特徴とする、請求項3〜6のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  8. 前記許容加速度範囲の設定に用いる前記過去の運転履歴は、前記運転者以外の他者の過去の運転履歴を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の運転支援装置。
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