JP2013236919A - X線撮影装置及び医用画像処理装置 - Google Patents

X線撮影装置及び医用画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザによる入力作業を低減させることが可能なX線撮影装置及び医用画像処理装置を提供することである。
【解決手段】実施形態に係るX線撮影装置は、X線画像収集部、基準位置取得部及び条件設定部を備える。X線画像収集部は、互いに異なるX線の照射方向に対応する2次元の複数のX線画像データを、撮影系を用いて収集する。基準位置取得部は、前記複数のX線画像データを参照して空間的に基準となる向き及び基準となる位置を求める。条件設定部は、前記基準となる向き及び前記基準となる位置に応じた情報に基づいて前記撮影系の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を自動的に設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、X線撮影装置及び医用画像処理装置に関する。
従来、X線撮影装置で被検体の体内を撮影した画像を観察しながらリアルタイムにインターベンション治療を行う技術が知られている。例えば、血管に挿入した管を通じてカテーテル、ガイドワイヤ、ステント、ステントグラフ、人工弁等の器具を被検体の体内に設置することができる。
体内に器具を設置する治療の1つとして、大動脈弁の置換が挙げられる。大動脈弁の置換は、大腿部の血管から挿入されたカテーテルを通じて大動脈に人工弁を設置する治療技術である。カテーテルを用いた大動脈弁の置換術は、TAVR(Trans-catheter Aortic Valve Replacement)又はTAVI(Trans-catheter Aortic Valve Implantation)と呼ばれる。
大動脈弁の置換術においては、人工弁を適切な位置に精度よく留置することが重要である。しかしながら、人工弁の留置の際にX線撮影装置によりリアルタイム表示されるX線透視画像には、人工弁の留置目標となる大動脈弁が描出されない。そこで、大動脈弁の置換術を支援するための様々なアプリケーションソフトウェアが提供されている。
例えば、予め撮影した大動脈弁を含む血管の造影画像上に人工弁の留置目標となる線を描き、人工弁の留置の際には、X線透視画像上に人工弁の留置目標を示す線を重畳表示させるためのソフトウェアが市販されている。
特開2011−36433号公報
しかしながら、大動脈弁の置換術を支援するための従来の技術では、血管のX線造影画像において大動脈を特定するためのユーザによる操作が必要となる。具体的には、入力装置の操作によって大動脈弁をなぞったり、線を入力する等のユーザの入力作業が必要である。
一方、大動脈弁の置換術は、非常に複雑でリスクを伴う手術である。大動脈弁の置換術においてX線撮影装置は、ユーザの手技を支援するために被検体の体内を観察するためのイメージガイド装置としての役割を担っている。従って、ユーザが手技に専念できるように、X線撮影装置において要求される操作を低減させることが望まれる。
これは、大動脈弁の置換術に限らず、X線撮影装置を用いた様々な診断や治療等においても同様である。
そこで、本発明は、ユーザによる入力作業を低減させることが可能なX線撮影装置及び医用画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るX線撮影装置は、X線画像収集部、基準位置取得部及び条件設定部を備える。X線画像収集部は、互いに異なるX線の照射方向に対応する2次元の複数のX線画像データを、撮影系を用いて収集する。基準位置取得部は、前記複数のX線画像データを参照して空間的に基準となる向き及び基準となる位置を求める。条件設定部は、前記基準となる向き及び前記基準となる位置に応じた情報に基づいて前記撮影系の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を自動的に設定する。
また、本発明の実施形態に係る医用画像処理装置は、X線画像収集部、基準位置取得部及び条件設定部を備える。X線画像収集部は、互いに異なるX線の照射方向に対応する2次元の複数のX線画像データを取得する。基準位置取得部は、前記複数のX線画像データを参照して空間的に基準となる向き及び基準となる位置を求める。条件設定部は、前記基準となる向き及び前記基準となる位置に応じた情報に基づいてX線撮影装置に備えられる撮影系の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を自動的に設定する。
本発明の実施形態に係るX線撮影装置及び医用画像処理装置の構成図。 X線撮影装置及び医用画像処理装置を用いた大動脈弁の置換術の流れを示す図。 図1に示すX線撮影装置及び医用画像処理装置を用いた大動脈弁の置換術のための心臓のX線撮影の流れを示すフローチャート。 図1に示すX線撮影装置及び医用画像処理装置において取得される、デバイスが描出された2DX線画像のイメージの第1の例を示す図。 図1に示すX線撮影装置及び医用画像処理装置において取得される、デバイスが描出された2DX線画像のイメージの第2の例を示す図。 大動脈が鉛直方向となる角度で撮影されたX線透視画像の例を示す図。 図1に示す表示装置に2つのマーカ間の中心を示す線分とともに表示されるX線透視画像の一例を示す図。 時系列のX線透視画像をマーカに固定された座標系で表示させた例を示す図。 心臓のX線造影画像を参照画像として線分を指定した例を示す図。
本発明の実施形態に係るX線撮影装置及び医用画像処理装置について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の実施形態に係るX線撮影装置及び医用画像処理装置の構成図である。
X線撮影装置1は、撮影系2、制御系3、データ処理系4、入力装置5及び表示装置6を備えている。撮影系2は、X線照射部7、X線検出器8、駆動機構9及び寝台10を有する。制御系3は、高電圧発生装置11及び撮影位置制御装置12を有する。
X線照射部7は、X線管を備え、寝台10にセットされた被検体Oを挟んでX線検出器8と対向配置される。X線照射部7及びX線検出器8は、駆動機構9の駆動によって相対位置を維持しながら被検体Oに対する角度及び相対位置を変えることができる。具体的には、回転機能を備えたC型アームの両端にX線照射部7及びX線検出器8が固定される。そして、X線照射部7は、X線管により被検体Oに向けて所定の角度からX線を照射し、被検体Oを透過したX線をX線検出器8で検出できるように構成される。
また、寝台10の天板の傾斜及び位置を駆動機構9によって調整することができる。従って、X線照射部7及びX線検出器8の被検体Oに対する角度を調整するのみならず、天板の角度を調整することによっても、被検体Oに対するX線の照射方向を変えることができる。
更に、寝台10にセットされた被検体Oの近傍には、必要に応じて被検体Oに造影剤を注入するための造影剤注入装置13が設けられる。また、心臓を200 beat per minutes程度で高速拍動させるペーシング(pacing)を行う場合には、心臓にペーシング装置14が挿入される。
制御系3の高電圧発生装置11は、X線照射部7のX線管に高電圧を印加することによって、所望のエネルギを有するX線を被検体Oに向けて照射させる装置である。撮影位置制御装置12は、駆動機構9に制御信号を出力して制御する装置である。すなわち、X線照射部7及びX線検出器8の回転角度及び位置並びに寝台10の天板の傾斜及び位置は、撮影位置制御装置12から駆動機構9に出力される制御信号によって制御される。
データ処理系4は、A/D(analog to digital)変換器15及びコンピュータ16を有する。但し、A/D変換器15は、X線検出器8と一体化される場合もある。コンピュータ16は、プログラムを実行することにより医用画像処理装置16として機能する。すなわち、X線撮影装置1には、医用画像処理装置16が内蔵される。
但し、同様な機能を有する独立した医用画像処理装置を、ネットワークを介してX線撮影装置1に接続するようにしても良い。また、X線撮影装置1に内蔵される医用画像処理装置16又はX線撮影装置1とネットワークを介して接続される医用画像処理装置を構成するために回路を用いてもよい。
医用画像処理装置16は、X線画像生成部17、X線画像取得部18、基準位置取得部19、ソフトウェア保存部20、条件設定部21及び表示処理部22を有する。
X線画像生成部17は、X線検出器8からA/D変換器15を通じてデジタル化されたX線検出データを取り込んで、データ処理を行うことによりX線画像データを生成する機能を有する。特に、X線画像生成部17では、大動脈弁の置換に必要又は有用なX線画像データを生成することができる。
具体例として、大動脈弁の位置を含むX線透視画像データ、DSA (digital subtraction angiography)画像データ、ロードマップ画像データ、血管造影画像データ及びデバイス画像データが挙げられる。大動脈弁の置換を行う場合には、人工弁を本来の大動脈弁の位置に留置することが作業対象となる。しかしながら、人工弁の留置位置となる大動脈及び大動脈弁は、X線透視画像において視認することができない。そこで、必要に応じて造影剤を投与することによって大動脈が描出された血管造影画像データを事前に収集することもできる。
DSA画像データは、造影剤注入前後におけるX線画像データの差分画像データである。ロードマップ画像データは、人工弁を留置するためのカテーテルを目的位置まで誘導するために血管の造影画像データと透視画像データとの合成画像データとして生成される血管画像データである。また、デバイス画像データは、バルーン、ワイヤ又は人工弁等のデバイスが描出されたX線画像データである。
デバイス画像データにおいて描出されるデバイスにはマーカを取り付けることができる。従って、デバイスに取り付けられたマーカを、X線画像データを用いた様々なデータ処理用に利用することができる。また、デバイス自体をマーカとして様々なデータ処理用に利用することもできる。そこで、X線画像生成部17では、少なくとも互いに異なるX線の照射方向に対応する2次元(2D: two dimensional)のデバイス画像データが生成される。
そして、X線画像生成部17が撮影系2及び制御系3と協働することにより、X線撮影装置1には、互いに異なるX線の照射方向に対応し、デバイス及び複数のマーカの少なくとも一方が描出された2Dの複数のX線画像データを、撮影系2を用いて収集するX線画像収集部としての機能が備えられる。
X線画像取得部18は、X線画像生成部17において生成されたX線画像データを取得する機能を有する。特に、X線撮影装置1にネットワークを介して接続された独立した医用画像処理装置においては、X線画像生成部17を省略することもできる。この場合には、X線撮影装置1に備えられるX線画像生成部17からネットワークを介してX線画像データを取得する機能がX線画像取得部18に備えられる。つまり、X線画像取得部18は、互いに異なるX線の照射方向に対応し、デバイス及び複数のマーカの少なくとも一方が描出された2Dの複数のX線画像データを少なくとも取得するように構成される。
基準位置取得部19は、X線画像取得部18から取得した複数のX線画像データにおけるデバイス又は複数のマーカの位置をそれぞれ検出することによって空間的に基準となる向き及び基準となる位置を求める機能を有する。大動脈弁の置換術を行う場合には、大動脈弁に留置される人工弁の留置目標となる向き及び位置をそれぞれ基準となる向き及び基準となる位置として求めることが直接的かつ有効な方法である。
尚、基準位置取得部19では、造影剤の投与を伴って収集されたX線造影画像データに限らず、非造影の複数のX線画像データからデバイス又は複数のマーカの位置をそれぞれ検出することもできる。デバイス又は複数のマーカの位置の検出用に非造影の複数のX線画像データを用いれば、造影剤の投与を省略することができる。
ソフトウェア保存部20には、予め撮影系2の制御条件やX線画像の画像処理条件を設定するための様々なアプリケーションソフトウェアが保存される。
条件設定部21は、基準位置取得部19において求められた基準となる向き及び基準となる位置に応じた情報に基づいて撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を自動的に設定する機能を有する。撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件の設定には、ソフトウェア保存部20に保存されたアプリケーションソフトウェアを利用することができる。
そのために、条件設定部21は、ソフトウェア実行部21A及びソフトウェア入力部21Bを有する。
ソフトウェア実行部21Aは、ソフトウェア保存部20から撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を自動的に設定するための必要なソフトウェアを読み込んで実行する機能を有する。このため、条件設定部21では、ソフトウェア実行部21Aにおけるソフトウェアの実行結果として、撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件を取得することができる。
ソフトウェア入力部21Bは、ソフトウェア実行部21Aにおいて実行されるソフトウェアへの入力として、基準位置取得部19において求められた基準となる向き及び基準となる位置に応じた情報を用いる機能を有する。特に、ソフトウェア入力部21Bは、ソフトウェアの実行開始を示す操作情報を入力装置5から取得した場合に、基準となる向き及び基準となる位置の少なくとも一方に応じた入力データを自動的にソフトウェアに入力するように構成されている。
ソフトウェアの実行開始を示す入力装置5の操作情報としては、ソフトウェアの起動ボタン等を押すことによって入力されるソフトウェアの起動指示情報、ソフトウェアの実行開始ボタン等を押すことによって入力されるソフトウェアの実行開始指示情報、或いは一旦起動したソフトウェアの操作画面が表示されたウィンドウをアクティブにする指示情報などが挙げられる。すなわち、入力装置5の所望の操作情報を、ソフトウェアの実行開始を示す操作情報として扱うことができる。
この結果、ユーザによるソフトウェアの実行のための入力操作を不要にすることができる。或いは、入力操作を低減させることができる。
そして、条件設定部21において設定された撮影系2の制御条件は、制御系3に撮影系2の制御情報として出力することができる。これにより、基準位置取得部19において求められた基準となる向き及び基準となる位置に応じた情報に基づく撮影系2の自動制御が可能となる。一方、条件設定部21において設定されたX線画像の画像処理条件は、表示処理部22に画像処理条件として出力することができる。
表示処理部22は、X線画像取得部18からX線画像データを取得する機能、取得したX線画像データに必要な画像処理を施して表示用の2D画像データを生成する機能、表示用の2D画像データを表示装置6に出力することによってX線画像を表示装置6に表示させる機能を有する。特に、表示処理部22は、X線画像取得部18から取得したX線画像データに対する画像処理を条件設定部21において設定された画像処理条件に従って実行するように構成される。これにより、基準位置取得部19において求められた基準となる向き及び基準となる位置に応じた情報に基づくX線画像データの自動的な画像処理及び表示が可能となる。
また、表示処理部22は、ネットワーク23を介して他の画像診断装置や医用画像サーバ等の医用システム24から画像データを取得し、取得した画像データを用いてX線画像データの画像処理を実行できるように構成される。例えば、X線CT(computed tomography)装置において事前に収集されたX線CT画像をX線撮影装置1において撮影されたX線画像と重畳表示させるための画像処理を行うことができる。
次にX線撮影装置1及び医用画像処理装置16の動作及び作用について説明する。
図2は、X線撮影装置1及び医用画像処理装置16を用いた大動脈弁の置換術の流れを示す図である。
図2において横軸は時間を示す。図2に示すように、大動脈弁の置換術は計画及び手技の順に実行される。計画時には、患者である被検体OがX線撮影装置1にセットされ、プレ撮像が実行される。プレ撮像では、X線透視画像データ、DSA画像データ、ロードマップ画像データ、血管造影画像データ及びデバイス画像データ等の必要なX線画像データが収集される。また、計画時において人工弁、バルーン、ワイヤ等のデバイスがカテーテルによって被検体Oに挿入される。このため、プレ撮像によってデバイス又はデバイスに取付けられたマーカが描出されたX線画像データが取得される。
そこで、基準位置取得部19において、X線画像データからデバイス又はデバイスに取付けられたマーカを検出することができる。そうすると、検出されたデバイス又はマーカの位置に基づいて、手技において重要となる、基準となる向き及び基準となる位置をベクトル情報や座標情報として事前に求めておくことができる。
計画が終了すると手技が開始される。手技の際にもイメージガイドとしてX線透視画像データの収集及び表示がリアルタイムに行われる。また、手技に必要な各種ソフトウェアがソフトウェア実行部21Aにより起動及び実行される。但し、手技の際には、ソフトウェアの操作やソフトウェアへの入力作業が大きな妨げとなる。
そこで、ソフトウェア入力部21Bにおいて、計画時に予め求めておいたベクトル情報又は座標情報に基づいて、各種ソフトウェアへの入力データを自動的に作成することができる。そして、ソフトウェアが起動されると自動的に入力データが起動されたソフトウェアに入力されるようにすることができる。これにより、ユーザは、ソフトウェアの起動等の最小限の操作を行うのみで、手技に専念することが可能となる。
尚、ソフトウェアを計画時に起動しておき、手技の際にソフトウェアを操作するためのウィンドウをアクティブにする場合やソフトウェアの実行開始指示を行う場合においても、同様な入力データの自動入力が可能である。その場合には、計画時、ウィンドウをアクティブにするタイミング或いはソフトウェアの実行開始を指示するタイミングのいずれかにおいて入力データをソフトウェアに自動入力することができる。
つまり、手技の計画時において少なくとも基準となる向き及び基準となる位置を求めておくことができる。そして、手技の際に、撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を設定するためのソフトウェアに、基準となる向き及び基準となる位置に対応する入力データを入力することができる。また、入力データの入力は、ソフトウェアの実行開始を示す入力装置5からの操作情報をトリガとして自動的に行うことができる。
以下、計画時に収集された非造影回転DA画像データに基づいて基準となるベクトル情報及び座標情報を作成し、作成したベクトル情報及び座標情報に基づいて各種ソフトウェアに入力データを自動入力する場合を例に、X線撮影装置1及び医用画像処理装置16の詳細な動作及び作用を説明する。
図3は、図1に示すX線撮影装置1及び医用画像処理装置16を用いた大動脈弁の置換術のための心臓のX線撮影の流れを示すフローチャートである。
まず、手技の計画が行われる。そのために、寝台10に被検体Oがセットされ、大動脈弁の置換のために挿入されるデバイスの確認用のX線画像がX線撮影装置1により撮影及び表示される。一方、カテーテルにデバイスを取り付けて被検体Oの内部に挿入される。被検体Oに挿入されるデバイスとしては、人工弁、バルーン、ワイヤ及びカテーテルが挙げられる。バルーンは、人工弁の挿入に先立って大動脈弁付近に挿入されるデバイスである。これらのデバイスには、複数のマーカが取り付けられていることが望ましい。
次に、ステップS1において、医師等のユーザは、カテーテルを操作することによって大動脈弁の近傍等の観察対象となる血管内の所定の位置にデバイスを進めて設置する。デバイスは、大動脈の血管の軸と長手方向が一致するように設置される。このため、デバイスが人工弁であれば、人工弁の長さ方向が血管の軸方向となる。また、大動脈弁付近においてバルーンを拡張した場合には、ワイヤ及びカテーテルが血管の中心線に沿うことになる。
従って、人工弁やバルーン等のデバイスを大動脈弁に挿入した状態とすることが好適である。人工弁やバルーンの長手方向の両端にマーカが取り付けられている場合には、マーカ間の中点を大動脈弁の位置にすることができる。
次に、ステップS2において、必要に応じてペーシング装置14を作動させ、心臓のRapid Pacingが実行される。
次に、ステップS3において、X線を照射しながら撮影系2を回転させることによって異なるX線の照射角度に対応する複数の2D-DA画像データが収集される。撮影系2の回転角度は、30度程度あれば十分である。また、造影剤の投与は不要である。
X線撮影装置1の具体的な動作としては、まず撮影位置制御装置12からの制御情報に従って駆動機構9が駆動する。そして、寝台10、X線照射部7及びX線検出器8が所定の回転角度及び空間位置に位置決めされる。X線照射部7及びX線検出器8については、所定の速度で回転する。
一方、高電圧発生装置11からX線照射部7のX線管に高電圧が印加されると、X線管から被検体OにX線が曝射される。被検体Oを透過したX線は、X線検出器8によって検出される。X線検出器8において取得されたX線検出データは、データ処理系4に出力される。
そうすると、X線画像生成部17は、A/D変換器15においてデジタル化されたX線検出データに対するデータ処理によってX線画像データを生成する。生成されたX線画像データは、X線画像取得部18において取得される。
図4は、図1に示すX線撮影装置1及び医用画像処理装置16において取得される、デバイスが描出された2DX線画像のイメージの第1の例を示す図である。
人工弁が本来の大動脈弁の近傍に挿入されると、図4に示すように、大動脈及び大動脈弁を視認することはできないが、人工弁が描出された非造影X線透視画像を撮影することができる。人工弁の両端にマーカが取り付けられている場合には、各マーカも描出される。
図4は、カテーテル30の操作によって心臓に挿入された人工弁31及び人工弁31の両端に取りけられた2つのマーカ32、33が描出されているX線画像の例を示している。尚、図4において点線は推定される心臓の輪郭を示し、実際には視認できない線である。
図5は、図1に示すX線撮影装置1及び医用画像処理装置16において取得される、デバイスが描出された2DX線画像のイメージの第2の例を示す図である。
図5に示すように、バルーン40を大動脈弁に挿入して拡張すると、大動脈及び大動脈弁を視認することはできないが、バルーン40が描出された非造影X線透視画像を撮影することができる。バルーン40の両端にマーカ41、42が取り付けられている場合には、各マーカ41、42も描出される。図5においても点線は推定される心臓の輪郭を示し、実際には視認できない線である。
デバイスが挿入されたX線画像としては、人工弁が描出されたX線画像及びバルーンが描出されたX線画像のいずれを取得してもよい。但し、バルーンは大動脈の血管壁に密着するため、大動脈の走行方向とバルーンの長手方向とがより平行とみなせる状態となる。従って、大動脈の走行方向をより正確に把握できる観点からは、バルーンが描出されたX線画像を撮影することが有利である。
次に、ステップS4において、基準位置取得部19は、X線画像取得部18から少なくとも2フレームのX線画像データを取得する。そして、2Dの各X線画像データにおいて、デバイス又は各マーカの座標を自動検出する。例えば、30フレーム分のX線画像データが収集されている場合には、30フレームのX線画像データそれぞれについてデバイス又はマーカの座標をトラッキングするようにしてもよい。また、デバイス又は2つのマーカの座標を検出する場合には、デバイスの長手方向の位置又はマーカ間を結ぶ線分を表す式を求めるようにしてもよい。
尚、X線画像データにおいて描出された構造物が複雑である等の理由によってデバイスやマーカのトラッキングが困難である場合に備えて、入力装置5から基準位置取得部19に支援情報を入力できるようにしてもよい。
例えば、1つ以上のフレームのX線画像データについてマーカ又はデバイスの座標を入力装置5の操作によって指定し、他のフレームのX線画像データにおけるマーカ又はデバイスの座標を、指定したマーカ又はデバイスの座標に対応する座標として自動検出することができる。或いは、マーカ又はデバイスを含む関心領域(ROI: region of interest)を入力装置5の操作によって指定し、基準位置取得部19が指定されたROI内からデバイス又は各マーカの座標を自動検出するようにしてもよい。
次に、ステップS5において、基準位置取得部19は、異なるX線の照射角度に対応する複数フレームの2DX線画像データから検出されたデバイス又はマーカの複数の2D座標位置に基づいて、デバイス又はマーカの三次元(3D: three dimensional)空間内における座標を基準位置として算出する。更に、基準位置取得部19は、デバイスの向きを示す線ベクトル又は2つのマーカ間を結ぶ線ベクトルを計算する。この計算は、空間内においてデバイス又は複数のマーカを通る線分を表す式の計算と等価である。また、これらの計算は、エピポラー幾何 (Epipolar Geometry)等に基づく公知の理論式に基づいて幾何学的に行うことができる。
次に、ステップS6において、基準位置取得部19は、デバイスの位置又はマーカ間を結ぶ線分の位置を示す線ベクトルに直交する平面の式を求める。また、3D空間座標系におけるデバイス又はマーカの座標を、現在表示装置6に表示させているX線画像の2D X-Y座標系に投影する。これにより、人工弁の位置決めのために表示されているX線画像上に投影したデバイスの両端又は2つのマーカの2点におけるX-Y座標(X1, Y1), (X2, Y2)を推定することができる。
これにより条件設定部21は、基準位置取得部19において求められた線ベクトル、線ベクトルに直交する平面及び2点の投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)等の位置情報を、基準となる向き及び基準となる位置に応じた情報として撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件の一方又は双方を自動的に設定することが可能となる。
このような計画が終了すると、手技を開始することができる。手技においてもX線透視画像の撮影が行われる。すなわち、X線透視画像をガイドとして手技が行われる。そこで、X線透視画像を撮影するための撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件が設定される。
撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件の設定には、ソフトウェア保存部20に保存されたアプリケーションソフトウェアを利用することができる。その場合にはソフトウェア実行部21Aがソフトウェア保存部20から対応するソフトウェアを読み込んで実行する。また、ソフトウェア入力部21Bは、ソフトウェアへの入力として、基準位置取得部19においてベクトル情報として求められた基準となる向き及び基準となる位置を用いる。すなわち、ソフトウェア入力部21Bは、ベクトル情報に基づいて自動的に各種ソフトウェアへの入力データを生成し、生成した入力データを対応するソフトウェアに自動的に入力する。
ここでは具体例として、ソフトウェアによる7つの撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件の設定例について説明する。
第1の具体例として、人工弁の留置作業に最適な観察角度でX線画像を表示させるための撮影系2の制御条件を条件設定部21において自動的に求めることができる。その場合には、入力装置5からの起動指示に従ってソフトウェア実行部21Aが撮影角度の設定ソフトウェアをソフトウェア保存部20から読み込んで起動する。そうすると、ソフトウェア入力部21Bが撮影角度の設定ソフトウェアに入力データとして線ベクトルに直交する平面の式を自動的に入力する。
次に、ステップS7−1において条件設定部21は、デバイスの長手方向として求められた線ベクトルに直交する平面の式を、左前斜位(LAO: left anterior oblique)方向、右前斜位(RAO: right anterior oblique)方向、頭部(CRA: cranial方向及び尾部(CAU: caudal)方向を座標軸とする座標系の式に変換する。尚、変換前後の平面をグラフとして表示装置6に表示させるようにしてもよい。
TAVIにおける最適な観察方向とは、大動脈が鉛直方向となる角度、すなわち大動脈弁が一直線となる角度である。尚、大動脈弁が一直線となる角度は一意には定まらず、複数の候補が存在する。
そこで、ステップS7−2において、条件設定部21は、大動脈の走行方向として推定される線ベクトルの向きが垂直となり、大動脈弁が一直線に見える方向にX線を照射するためのX線照射部7及びX線検出器8のび角度を求める。この計算には、線ベクトルの式又はLAO方向、RAO方向、CRA方向及びCAU方向を座標軸とする座標系における平面の式が用いられる。このため、X線照射部7及びX線検出器8のび角度を自動的に計算することができる。
次に、ステップS7−3において、条件設定部21は、X線照射部7及びX線検出器8の角度が、求めた角度となるように制御系3に制御情報を出力する。この結果、制御系3による制御によって駆動機構9が備えるC型アームが駆動し、X線照射部7及びX線検出器8を備えたガントリが回転する。そして、X線照射部7及びX線検出器8の角度が、最適な観察方向に対応する角度となるように自動的に調整される。
従って、従来行われていたユーザによる最適な観察方向の決定のための操作を低減させることができる。また、非造影画像データに基づいてX線照射部7及びX線検出器8の最適な角度を自動設定できるため、造影剤が不要である。
図6は、大動脈が鉛直方向となる角度で撮影されたX線透視画像の例を示す図である。
図6は、カテーテル30の操作によって心臓に挿入された人工弁31及び人工弁31の両端に取りけられた2つのマーカ32、33が描出されているX線透視画像の例を示している。尚、図6において点線は推定される心臓の輪郭を示し、実際には視認できない線である。
図6に示すように、大動脈及び大動脈弁を視認することはできないが、大動脈が鉛直方向となる角度でX線透視画像が表示されるように撮影系2を制御することができる。これにより、ユーザは、人工弁31の長手方向が鉛直方向となるように、人工弁31を留置することが可能となる。
第2の具体例として、条件設定部21では、複数のマーカの中心をX線画像に重畳表示させるため画像処理条件を設定することができる。その場合には、入力装置5からの起動指示に従ってソフトウェア実行部21Aが複数のマーカの中心を描画する画像処理ソフトウェアをソフトウェア保存部20から読み込んで起動する。そうすると、ソフトウェア入力部21Bが画像処理ソフトウェアに入力データとして2つのマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2) を自動的に入力する。
次に、ステップS8−1において条件設定部21が、基準位置取得部19において求められた2点のマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)間を結ぶ線の垂直二等分線の式を算出する。そして、条件設定部21は、算出した垂直二等分線を表示中のX線透視画像に重畳表示させるため画像処理条件を設定する。また、条件設定部21は、垂直二等分線の座標情報を含む画像処理条件を表示処理部22に出力する。
一方、撮影系2の駆動によってX線透視画像データが順次収集され、収集されたX線透視画像データがX線画像取得部18において取得される。そして、X線画像取得部18は、取得したX線透視画像データを順次表示処理部22に与える。
次に、ステップS8−2において、表示処理部22は、X線画像取得部18から順次取得したX線透視画像データに対する画像処理によって、2つのマーカ間の中心を示す垂直二等分線を重畳表示させるためのX線透視画像データを生成する。生成されたX線透視画像データは表示装置6に出力される。これにより、表示装置6には、2つのマーカ間の中心を示す線分が重畳されたX線透視画像が表示される。
図7は、図1に示す表示装置6に2つのマーカ間の中心を示す線分とともに表示されるX線透視画像の一例を示す図である。
図7は、2つのマーカの投影位置を示す記号50、51及びマーカ間の中心を示す垂直二等分線52がX線投影画像に重畳表示されている例を示す。このため、記号50、51及び垂直二等分線52が、予め挿入されたバルーンやカテーテル等のデバイスによって作成された場合には、垂直二等分線52を人工弁の留置目標として利用することができる。
尚、記号50、51及び垂直二等分線52は、表示中のX線透視画像の観察角度を変えても、空間的な投影処理によって観察角度に追従して更新表示させることができる。
また、垂直二等分線52以外の線分を描画することもできる。特に、2つのマーカに対応する記号50、51を結ぶ線分の垂線を、垂線によって分割される線分の左室側における長さが短くなるように描画することが望ましい場合がある。そこで、大動脈側の線分の長さと左室側の線分の長さの比が7:3から5:5の範囲となるように垂線の位置を可変設定できるようにすることもできる。つまり、複数のマーカを結ぶ線分の中心又は複数のマーカを結ぶ線分を所定の比で分割する位置をX線画像に重畳表示させるため画像処理条件を自動的に設定することができる。
このため、手技に専念することが望ましい人工弁の操作中において、人工弁の留置目標をX線透視画像上に描画するための入力作業を不要にすることができる。
第3の具体例として、条件設定部21では、デバイスとともに移動する座標系を用いてX線画像をダイナミック表示させるため画像処理条件を設定することができる。その場合には、入力装置5からの起動指示に従ってソフトウェア実行部21Aがデバイスに固定された座標系でX線画像を表示させるための画像処理ソフトウェアをソフトウェア保存部20から読み込んで起動する。そうすると、ソフトウェア入力部21Bが画像処理ソフトウェアに入力データとして2つのマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2) を自動的に入力する。
次に、ステップS9−1において条件設定部21が、X線画像取得部18から表示対象となる時系列のX線透視画像データを取得し、基準位置取得部19において求められた2点のマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)近傍においてマーカを順次自動検出する。マーカの検出は、例えば2点のX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)を中心とする所定の領域内を対象とする、信号値に基づく閾値処理等の公知の画像処理によって行うことができる。
そして、条件設定部21は、時系列のX線画像データを、検出したマーカの位置に固定した座標系に座標変換するための画像処理条件を設定する。具体的には、時間的に変化するマーカの時系列の位置情報を画像処理条件とすることができる。設定された画像処理条件は、表示処理部22に与えられる。
次に、ステップS9−2において、表示処理部22は、X線画像取得部18から表示対象となる時系列のX線透視画像データを取得し、動きを伴うマーカに固定した座標系のX線透視画像データにそれぞれ座標変換する。すなわち、時間的に変動するマーカの位置を同一の位置にする、時系列のX線透視画像データの動き補正が実行される。そして、座標変換後の時系列のX線透視画像が表示装置6に順次表示される。
図8は、時系列のX線透視画像をマーカに固定された座標系で表示させた例を示す図である。
図8において点線で示す矢印は、拍動によって動きを伴う2つのマーカ32、33に固定された座標系を示す。尚、図8において点線は推定される心臓の輪郭を示し、実際には視認できない線である。
図8に矢印で示すような2つのマーカ32、33に固定された座標系が静止して表示されるように、時系列のX線透視画像データの動き補正を実行することができる。2つのマーカ32、33は、カテーテル30の操作によって心臓に挿入された人工弁31に取付けられている。
従って、実際には拍動の影響を受けて動く人工弁31が停止したように見えるX線透視画像をリアルタイムに動画として表示させることができる。このため、人工弁31の視認性を向上させることができる。また、マーカ32、33の検索が予め取得されたマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)の周辺領域について実行されるため、マーカ32、33の位置検出精度及び検出速度を飛躍的に向上させることができる。加えて、マーカの誤認識を回避させることもできる。
第4の具体例として、条件設定部21では、マーカの位置を一致させる動き補正を伴って造影画像データと透視画像データとを合成することによってロードマップ画像データを生成するための画像処理条件を設定することができる。ロードマップ画像データは、上述のように、血管の造影画像データと透視画像データとの合成画像データである。
その場合には、入力装置5からの起動指示に従ってソフトウェア実行部21Aがロードマップ画像データを生成するための画像処理ソフトウェアをソフトウェア保存部20から読み込んで起動する。そうすると、ソフトウェア入力部21Bが画像処理ソフトウェアに入力データとして2つのマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)を自動的に入力する。
次に、ステップS10−1において条件設定部21が、X線画像取得部18からロードマップ画像データの生成用の時系列のX線透視画像データを取得し、基準位置取得部19において求められた2点のマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)近傍の領域においてマーカを順次自動検出する。
また、予め収集されたX線造影画像データにおいてもマーカの位置が閾値処理等の画像処理によって検出される。但し、X線造影画像データの収集に先だって2点のマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)が得られている場合には、マーカの位置の検出処理を行うエリアをX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)の近傍におけるエリアに限定することができる。
そして、条件設定部21は、事前に収集されたX線造影画像データ及び時系列のX線透視画像データを、検出したマーカの位置に固定した座標系に座標変換するための画像処理条件を設定する。具体的には、時間的に変化するマーカの時系列の位置情報を画像処理条件とすることができる。設定された画像処理条件は、表示処理部22に与えられる。
次に、ステップS10−2において、表示処理部22は、X線画像取得部18からロードマップ画像データの生成用のX線造影画像データ及び時系列のX線透視画像データを取得し、マーカに固定した座標系のX線造影画像データ及びX線透視画像データにそれぞれ座標変換する。そして、表示処理部22は、座標変換後の時系列のX線透視画像データを、座標変換後のX線造影画像データに順次合成して表示装置6に出力させる。これにより、マーカの位置を基準として動き補正されたロードマップ画像が表示装置6に表示される。
このため、デバイスを停止させてX線透視画像を表示させる場合と同様に、X線透視画像データからマーカの位置が限られた領域内で検出されるため、マーカの位置検出精度及び検出速度を飛躍的に向上させることができる。加えて、マーカの誤認識を回避させることもできる。また、ソフトウェアの信頼性を向上させることができる。
第5の具体例として、条件設定部21では、デバイスの長手方向又は複数のマーカ間を結ぶ線分が水平又は鉛直に表示されるようにするための画像処理条件を設定することができる。ここでは、デバイスの長手方向又は複数のマーカ間を結ぶ線分を鉛直に表示させる場合について説明するが水平に表示させる場合においても同様である。
その場合には、入力装置5からの起動指示に従ってソフトウェア実行部21Aがデバイスの長手方向又は複数のマーカ間を結ぶ線分が水平又は鉛直に表示されるようにするための画像処理ソフトウェアをソフトウェア保存部20から読み込んで起動する。そうすると、ソフトウェア入力部21Bが画像処理ソフトウェアに入力データとして2つのマーカのX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)を自動的に入力する。
次に、ステップS11−1において条件設定部21が、X線画像取得部18から表示対象となる時系列のX線画像データを取得し、基準位置取得部19において求められた2点のX-Y投影座標(X1, Y1), (X2, Y2)近傍の領域においてマーカを順次自動検出する。或いは、デバイスの長手方向を示す線分の近傍の領域においてデバイスの長手方向の中心線を公知のエッジ検出法によって検出するようにしてもよい。
そして、条件設定部21は、時系列のX線画像データを、検出したマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向の中心線が鉛直方向となるように回転させるための画像処理条件を設定する。すなわち、座標系を回転させる座標変換処理の条件が画像処理条件として設定される。設定された画像処理条件は、表示処理部22に与えられる。
次に、ステップS11−2において、表示処理部22は、X線画像取得部18から表示対象となるX線画像データを取得し、画像処理条件に従ってX線画像データを回転表示させるための座標変換処理を実行する。そして、表示処理部22は、座標変換後のX線画像データを、表示装置6に出力させる。これにより、デバイスの長手方向が鉛直方向となって描出されたX線画像が表示装置6に表示される。表示装置6に表示されるX線画像は、図6に示すX線透視画像と同様なX線透視画像となる。
このため、ユーザの視認性を向上させることができる。また、第4の具体例と同様な効果を得ることができる。
第6の具体例として、条件設定部21では、C型アームを回転させて観察角度を変更しても観察対象が常にX線画像に描出されるようにするための撮影系2の制御条件を自動設定することができる。その場合には、入力装置5からの起動指示に従ってソフトウェア実行部21Aが撮影系2の制御条件の設定ソフトウェアをソフトウェア保存部20から読み込んで起動する。
TAVIにおける観察対象は、大動脈弁又は人工弁である。従って、条件設定部21において、複数のマーカのうちの少なくとも1つのマーカの位置又はデバイスの位置を撮影系2の回転中心から所定の範囲内とするための撮影系2の制御条件を設定すればよいことになる。このため、ソフトウェア入力部21Bが制御条件の設定ソフトウェアに入力データとして少なくとも1つのマーカの3D空間位置又はデバイスの3D空間位置を自動的に入力する。
次に、ステップS12−1において条件設定部21が、基準位置取得部19において求められた複数のマーカのうちの少なくとも1つのマーカの3D空間位置又はデバイスの位置を示す点や線分の3D空間位置がC型アームの回転中心から所定の範囲内となるように撮影系2の制御条件を自動設定する。この場合、撮影系2の制御条件は、寝台10の天板及びガントリの少なくとも一方の位置決め情報となる。
次に、ステップS12−2において条件設定部21は、自動設定した撮影系2の制御条件を制御系3に出力する。この結果、制御系3による制御によって駆動機構9が駆動し、寝台10の天板及びガントリの一方又は双方が移動する。これにより、デバイス又はデバイスに取り付けられたマーカが撮影系2の回転中心近傍となる。
従って、ユーザが入力装置5を操作して撮影系2をどのように回転させても、大動脈弁や人工弁等の観察対象をX線画像が表示されている画面の中央付近に常に表示させることができる。このため、観察対象を複数の方向から観察する場合において、C型アームを回転させる度に従来必要であったX線画像の表示位置を調整するための操作を不要にすることができる。
第7の具体例として、条件設定部21では、X線CT装置において収集されたX線CT画像データに対する位置合わせを行うための撮影系2の制御条件又はX線画像の画像処理条件を設定することができる。すなわち、X線撮影装置1において収集されるX線画像データとX線CT装置において収集されたX線CT画像データとの間における位置合わせ行うために、基準位置取得部19において求められた2つのマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向を示す線分を利用することができる。
その場合には、入力装置5からの起動指示に従ってソフトウェア実行部21AがX線CT画像データに対する位置合わせを行うソフトウェアをソフトウェア保存部20から読み込んで起動する。そうすると、ソフトウェア入力部21Bがソフトウェアに入力データとして2つのマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向を示す線分を自動的に入力する。
次に、ステップS13−1において条件設定部21が、ネットワーク23を介してX線CT装置、医用画像処理装置又は医用画像サーバ等の医用システム24から位置合わせの対象となるX線CT画像データを取得する。
X線CT画像データからは予め大動脈の走行方向を医用画像処理装置等の医用システム24において検出しておくことができる。検出された大動脈の位置情報は、X線CT画像データに付帯する情報として条件設定部21がX線CT画像データとともにネットワーク23を介して医用システム24から取得することができる。但し、条件設定部21において公知のエッジ検出処理等の画像処理によってX線CT画像データから大動脈の走行方向を検出するようにしてもよい。
また、位置合わせの対象となるX線画像データが既に撮影されている場合には、条件設定部21がX線画像取得部18から位置合わせの対象となるX線画像データを取得する。
次に、ステップS13−2において条件設定部21は、基準位置取得部19において求められた2つのマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向を示す線分と、X線CT画像データにおいて検出された大動脈の走行方向との幾何学的関係に基づいて、撮影系2の制御条件又は画像処理条件を自動設定する。
撮影系2の制御条件を設定する場合には、2つのマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向を示す線分を投影した場合に、X線CT画像データにおいて検出された大動脈の走行方向と一致するような投影面を撮影するための撮影系2の制御条件が設定される。すなわち、X線CT画像データにおいて描出された大動脈の中心線の位置及び向きに基づいて、デバイスの長手方向が同一の位置及び向きとなって撮影されるように撮影系2の制御条件が設定される。
一方、画像処理条件を設定する場合には、位置合わせの対象となる2DX線画像データに投影された2つのマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向を示す線分とX線CT画像データにおいて描出された大動脈の中心線とを一致させるための座標変換処理条件が設定される。すなわち、X線画像データ及びX線CT画像データの一方又は双方を回転移動及び平行移動させることによって、2つのマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向を示す線分と大動脈の中心線とを一致させるための画像処理条件が設定される。
そして、設定された撮影系2の制御条件は制御系3に出力される。一方、画像処理条件は表示処理部22に与えられる。
次に、ステップS13−3において、設定された撮影系2の制御条件に基づくX線画像データの撮影又は設定された画像処理条件に基づくX線画像データの画像処理が実行される。
X線画像データの撮影であれば、制御系3が撮影系2の制御条件に従って撮影系2を制御する。そして、X線CT画像データにおいて描出された大動脈の走行方向とマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向を示す線分とが一致するX線画像データが収集される。
X線画像データの画像処理であれば、表示処理部22が画像処理条件に従ってX線画像データ及びX線CT画像データの一方又は双方に画像処理を施す。これにより、X線CT画像データにおいて描出された大動脈の走行方向とマーカ間を結ぶ線分又はデバイスの長手方向を示す線分とが一致するX線画像データが生成される。
そして、このように取得されたX線画像データ及びX線CT画像データは、表示装置6に並列表示又は重畳表示させることができる。X線CT画像には、X線画像に描出することが困難な石灰化部や血栓等の物質を描出することができる。このため、X線CT画像を参照したTAVIの治療計画を行うことが可能となる。また、X線画像データの撮影時とX線CT画像データの撮影時との間において被検体Oの位置や様態が異なっていても画像間における位置合わせを自動的に行うことができる。
尚、ここではX線CT画像データに対する位置合わせについて述べたが磁気共鳴イメージング(MRI: Magnetic Resonance Imaging)装置において収集された磁気共鳴(MR :Magnetic Resonance)画像データ等の他のモダリティで収集された診断画像データに対する位置合わせについても同様に行うことができる。
以上のようなX線撮影装置1は、大動脈弁の近傍に挿入される人工弁等のデバイス又は複数のマーカが描出された複数のX線画像データを異なるX線の照射角度で収集し、デバイス又は複数のマーカの空間位置を求めることによって、手技の際に実行される各種ソフトウェアへの必要なデータ入力を自動的に行えるようにしたものである。また、その結果として、X線撮影装置1は、手技の際に、撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件を自動的に設定できるようにしたものである。
このため、X線撮影装置1によれば、撮影系2の制御条件やX線画像の画像処理条件を設定するために従来必要であった、大動脈のエッジ抽出のために輪郭をなぞる操作や大動脈弁の位置を指示するといったユーザの入力作業を低減することができる。また、入力装置の操作を行うことなく自動で人工弁の留置目標となる位置を表示させることができる。これにより、手技に集中できる環境を生み出すことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、デバイス及び複数のマーカの少なくとも一方が描出された2次元の複数のX線画像データを収集し、複数のX線画像データにおけるデバイス又は複数のマーカの位置をそれぞれ検出することによって基準となる向き及び基準となる位置を求めるようにしたが、複数のX線画像データを参照してそれぞれ指定された少なくとも2点の位置に基づいて基準となる向き及び基準となる位置を求めるようにしてもよい。
図9は、心臓のX線造影画像を参照画像として線分を指定した例を示す図である。
手技の計画時において心臓のX線造影画像を撮影すると、図9に示すように大動脈及び大動脈弁が描出されたX線画像が得られる。そこで、入力装置5の操作によって、人工弁の留置目標としてマニュアルでX線造影画像上に線分を描画することができる。そうすると、X線造影画像データを参照画像データとして、線分の両端における位置を含む複数の位置情報を基準位置取得部19において取得することができる。もちろん、X線造影画像上にマニュアルで2点を指定することもできる。
そして、互いに異なるX線の照射方向に対応する複数のX線造影画像データを通じてそれぞれ線分や点等の入力によって少なくとも2点の位置を指定すれば、基準位置取得部19において空間的に基準となる向き及び基準となる位置を幾何学的に求めることができる。このため、第1の実施形態と同様な各種ソフトウェアへの入力データの自動入力を含む撮影系2の制御条件及びX線画像の画像処理条件の設定を行うことができる。
尚、X線造影画像データに限らず、任意の複数のX線画像データを参照して空間的に基準となる向き及び基準となる位置を求めることができる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、大動脈弁以外の心臓の弁や血管に人工弁を留置する場合のようにTAVI以外の血管系や消化器系等の様々な部位に対する治療や診断においても同様なデバイス又はマーカの3D位置の検出を行うことができる。そして、検出したデバイス又は少なくとも2つのマーカの3D位置に基づいて撮影系の制御条件又はX線画像の画像処理条件の一部又は全部を自動設定することができる。また、異なる撮影角度に対応する複数のX線画像を参照した少なくとも2点の位置のマニュアル設定によっても、撮影系の制御条件又はX線画像の画像処理条件の一部又は全部を自動設定することができる。
1...X線撮影装置、2...撮影系、3...制御系、4...データ処理系、5...入力装置、6...表示装置、7...X線照射部、8...X線検出器、9...駆動機構、10...寝台、11...高電圧発生装置、12...撮影位置制御装置、13...造影剤注入装置、14...ペーシング装置、15...A/D変換器、16...医用画像処理装置(コンピュータ)、17...X線画像生成部、18...X線画像取得部、19...基準位置取得部、20...ソフトウェア保存部、21...条件設定部、21A...ソフトウェア実行部、21B...ソフトウェア入力部、22...表示処理部、23...ネットワーク、24...画像診断装置、30...カテーテル、31...人工弁、32,33...マーカ、40...バルーン、41,42...マーカ、50,51...記号、52...垂直二等分線、O...被検体

Claims (11)

  1. 互いに異なるX線の照射方向に対応する2次元の複数のX線画像データを、撮影系を用いて収集するX線画像収集部と、
    前記複数のX線画像データを参照して空間的に基準となる向き及び基準となる位置を求める基準位置取得部と、
    前記基準となる向き及び前記基準となる位置に応じた情報に基づいて前記撮影系の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を自動的に設定する条件設定部と、
    を備えるX線撮影装置。
  2. 前記条件設定部は、
    前記撮影系の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を自動的に設定するためのソフトウェアを実行するソフトウェア実行部と、
    前記ソフトウェアへの入力として前記基準となる向き及び前記基準となる位置に応じた情報を用いるソフトウェア入力部と、
    を有する請求項1記載のX線撮影装置。
  3. 前記ソフトウェア入力部は、前記ソフトウェアの実行開始を示す操作情報を入力装置から取得した場合に前記基準となる向き及び前記基準となる位置の少なくとも一方に応じた入力データを自動的に前記ソフトウェアに入力するように構成される請求項2記載のX線撮影装置。
  4. 前記X線画像収集部は、デバイス及び複数のマーカの少なくとも一方が描出された2次元の複数のX線画像データを収集するように構成され、
    前記基準位置取得部は、前記複数のX線画像データにおける前記デバイス又は前記複数のマーカの位置をそれぞれ検出することによって前記基準となる向き及び前記基準となる位置を求めるように構成される請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  5. 前記基準位置取得部は、前記複数のX線画像データを参照してそれぞれ指定された少なくとも2点の位置に基づいて前記基準となる向き及び前記基準となる位置を求めるように構成される請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  6. 前記基準位置取得部は、心臓の弁又は血管に留置される人工弁の留置目標となる向き及び位置をそれぞれ前記基準となる向き及び前記基準となる位置として求めるように構成される請求項1乃至5のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  7. 前記条件設定部は、前記複数のマーカを結ぶ線分の中心又は前記線分を所定の比で分割する位置を前記X線画像に重畳表示させるため画像処理条件を設定するように構成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  8. 前記基準位置取得部は、非造影の複数のX線画像データから前記デバイス又は前記複数のマーカの位置をそれぞれ検出するように構成される請求項1乃至4のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  9. 前記条件設定部は、前記複数のマーカのうちの少なくとも1つのマーカの位置又は前記デバイスの位置を前記撮影系の回転中心から所定の範囲内とするための前記撮影系の制御条件を自動設定するように構成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  10. 前記条件設定部は、X線CT画像データ又は磁気共鳴画像データに対する位置合わせを行うための前記撮影系の制御条件又は前記X線画像の画像処理条件を設定するように構成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
  11. 互いに異なるX線の照射方向に対応する2次元の複数のX線画像データを取得するX線画像収集部と、
    前記複数のX線画像データを参照して空間的に基準となる向き及び基準となる位置を求める基準位置取得部と、
    前記基準となる向き及び前記基準となる位置に応じた情報に基づいてX線撮影装置に備えられる撮影系の制御条件及びX線画像の画像処理条件の少なくとも一方を自動的に設定する条件設定部と、
    を備える医用画像処理装置。
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