JP2012145643A - オーディオデータ記録装置およびオーディオデータ記録・利用システム - Google Patents

オーディオデータ記録装置およびオーディオデータ記録・利用システム Download PDF

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Abstract

【課題】高品位な録音データを生成して利用するオーディオデータ記録装置を提供する。
【解決手段】マイク入力101a,101bおよびライン入力101cのうち、録音モードに応じた入力が選択され、対応する1乃至複数の入力ch101eに入力される。各入力ch101eのオーディオ信号は、各種信号処理パラメータに基づいて信号処理された後、レコーダ102に供給され、レコーダ102によりマルチトラック録音されて、Ntr.オーディオデータが生成される。Ntr.オーディオデータは、ステレオ2chのオーディオデータにミックスされた後、MP3フォーマットで圧縮されたMP3ファイルが生成される。Ntr.オーディオデータは、スタジオサーバ104内に保存され、MP3ファイルは、スタジオサーバ104から共有サーバ201にアップロードされる。共有サーバ201に保存されたMP3ファイルは、要求に応じてダウンロード配信される。
【選択図】図1

Description

本発明は、オーディオデータ記録装置および、当該記録装置、スタジオサーバ、共有サーバおよびユーザ端末からなるオーディオデータ記録・利用システムに関する。
スタジオ内で行った演奏を録音して生成した録音データを、スタジオ外で取り出して利用するシステムは、従来から知られている。
このようなシステムとして、会員バンドのバンドメンバが、スタジオで借り受けた録音装置をスタジオ内に自ら設置して、演奏を録音した後、録音装置をアップロード装置に接続して、録音データをサーバ装置にアップロードできるようにしたものがある(たとえば、特許文献1参照)。アップロードされると、アップロード装置および録音装置にそれぞれ保存されている録音データは自動的に消去される。バンドメンバはその後、録音装置をスタジオに返却して、そのまま帰宅し、自宅のユーザ端末(たとえば、パーソナルコンピュータ)からサーバ装置にアクセスし、上記アップロードした録音データをダウンロードして、そのユーザ端末あるいはオーディオ装置で再生する。これにより、バンドメンバは、スタジオ演奏の録音データを持ち帰る必要がなくなるとともに、各バンドメンバ間で当該録音データをダビングしたり頒布したりする手間を省くことができる。
特開2005−316891号公報
しかし、上記従来のシステムで用いる録音装置は、2チャンネルのマイクを備え、このマイクから入力されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して録音する可搬型の録音機であるので、この録音機を用いて、チャンネル数および音質ともに高品位な録音データを生成して保存することはできなかった。
また、録音装置の設置は利用者が行わなければならず、しかも録音装置の設置位置(マイクの位置や方向等)は録音状態の良否に影響を及ぼすため、利用者に多大な負荷を生じさせることになる。
さらに、録音データをアップロードする手順が煩雑であり、機器の操作に不慣れな利用者にとっては、その作業が困難である。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、高品位な録音データを簡単に生成して簡単に利用することが可能となるオーディオデータ記録装置およびオーディオデータ記録・利用システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のオーディオデータ記録装置は、音声信号を入力するための1乃至複数の入力チャンネルと、選択指示に応じて、第1または第2の録音モードのいずれか一方を選択する録音モード選択手段と、前記録音モード選択手段によって選択された録音モードに対応する1乃至複数の入力チャンネルを録音対象として設定する設定手段と、前記設定手段によって録音対象として設定された前記各入力チャンネルから入力される音声信号をオーディオデータとして入力チャンネル毎に記録する録音手段と、前記録音手段によって入力チャンネル毎に記録されたオーディオデータをN(N≧1)チャンネルのオーディオデータにミックスし、ミックスオーディオファイルとして出力するミックスオーディオファイル出力手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載のオーディオデータ記録装置は、請求項1のオーディオデータ記録装置において、前記第1の録音モードが選択された場合にはさらに、前記1乃至複数の入力チャンネルのうち任意の入力チャンネルを選択するチャンネル選択手段をさらに有し、前記設定手段は、前記第1の録音モードが選択された場合には、前記チャンネル選択手段にて選択された入力チャンネルを録音対象として設定する一方、前記第2の録音モードが選択された場合には、予め定められた特定の入力チャンネルを録音対象として設定することを特徴とする。
請求項3に記載のオーディオデータ記録装置は、請求項1または2のオーディオデータ記録装置において、前記第1の録音モードが選択された場合にはさらに、バンド編成を構成する各演奏パートのうち1乃至複数を選択する演奏パート選択手段をさらに有し、前記設定手段は、前記第1の録音モードが選択された場合には、前記演奏パート選択手段によって選択された演奏パートに対応する1乃至複数の入力チャンネルを録音対象として設定することを特徴とする。
請求項4に記載のオーディオデータ記録装置は、請求項1〜3のいずれかのオーディオデータ記録装置において、楽器演奏あるいは演奏者個別の音声信号を入力する、演奏パートに対応した第1種の音声入力手段と、スタジオ内に設置された固定マイクからの音声信号を入力する第2種の音声信号入力手段とをさらに有し、前記1乃至複数の入力チャンネルはそれぞれ、前記第1種または第2種の音声信号入力手段のいずれか一方に対応しており、前記設定手段は、前記第1の録音モードが選択された場合には、前記第1種の音声信号入力手段に対応する前記入力チャンネルを録音対象として設定する一方、前記第2の録音モードが選択された場合には、前記第2種の音声信号入力手段に対応する前記入力チャンネルを録音対象として設定することを特徴とする。
請求項5に記載のオーディオデータ記録装置は、請求項1〜4のいずれかのオーディオデータ記録装置において、出力指示に応じて、前記入力チャンネル毎に記録されたオーディオデータをマルチトラックオーディオデータとして外部に出力するマルチトラックオーディオデータ出力手段をさらに有することを特徴とする。
請求項6に記載のオーディオデータ記録装置は、請求項1〜5のいずれかのオーディオデータ記録装置において、保存指示に応じて、前記入力チャンネル毎に記録されたオーディオデータを1まとめのマルチトラックオーディオデータとして保存する保存手段をさらに有し、前記ミックスオーディオデータファイルは、前記保存指示に応じて生成されることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項7に記載のオーディオデータ記録・利用システムは、請求項1〜6のいずれかに記載のオーディオデータ記録装置と、該オーディオデータ記録装置と通信回線を介して接続された共有サーバとからなるオーディオデータ記録・利用システムであって、前記オーディオデータ記録装置の前記ミックスオーディオファイル出力手段は、ミックスオーディオデータファイルを、前記通信回線を介して前記共有サーバにアップロードし、前記共有サーバは、前記オーディオデータ記録装置からアップロードされたミックスオーディオデータファイルを受信して保存する保存手段と、ユーザ端末からの配信要求に応じて、前記保存手段によって保存されたミックスオーディオファイルを当該ユーザ端末に配信する配信手段とを有することを特徴とする。
請求項8に記載のオーディオデータ記録・利用システムは、請求項7のオーディオデータ記録・利用システムにおいて、前記オーディオデータ記録装置のミックスオーディオファイル出力手段は、アップロードするミックスオーディオデータファイルに対応するユーザ識別情報もアップロードし、前記共有サーバの前記保存手段は、前記オーディオデータ記録装置からアップロードされたユーザ識別情報も受信し、前記受信したミックスオーディオデータファイルを前記受信したユーザ識別情報に関連付けて保存し、前記ユーザ端末からの配信要求は、当該配信要求を送信するユーザ端末の利用者に対応するユーザ識別情報を含み、前記共有サーバの前記配信手段は、前記配信要求に含まれるユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報に関連付けて保存されたミックスオーディオデータファイルを当該ユーザ端末に配信することを特徴とする。
本発明によれば、オーディオデータ記録装置を用いてマルチトラック録音し、オーディオデータを生成するようにしたので、高品位な録音データを生成することができる。そして、録音の対象となる入力チャンネルおよび当該チャンネルでの信号処理に用いる信号処理パラメータの値は、選択手段によって選択された録音モードに対応するものが選択乃至設定され、ユーザが一々行わなくてもよいので、高品位な録音データを簡単に生成することができる。さらに、マルチトラック録音されたオーディオデータは、ミックスされた後ファイルとして出力されるので、ユーザは簡単に録音データを利用することができる。しかも録音データは、マルチトラック録音されたオーディオデータをミックスしたものであるので、高品位である。
本発明の一実施の形態に係るオーディオデータ記録装置およびオーディオデータ記録・利用システムの概略構成を示すブロック図((a))およびレコーダ周りのオーディオ信号の入出力経路を示すブロック図((b))である。 選択可能なパートのそれぞれに対して割り当てられる入力chの一例を示す図である。 図1のUI部が実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。 図1のUI部のディスプレイに表示された各種画面例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るオーディオデータ記録装置およびオーディオデータ記録・利用システムの概略構成を示すブロック図((a))およびレコーダ周りのオーディオ信号の入出力経路を示すブロック図((b))である。
図1(a)に示すように、本実施の形態のオーディオデータ記録・利用システムは、スタジオ100内に設けられた各種装置101〜104と、通信ネットワーク(本実施の形態では、インターネット)上に設けられた共有サーバ201と、ユーザ端末301とによって構成されている。図示例では、スタジオ100、共有サーバ201およびユーザ端末301はいずれも単数としたが、これは説明を簡単化するためにそうしているのであって、それぞれの個数は単数であっても複数であってもよい。たとえば、スタジオ100およびユーザ端末301をそれぞれ複数とし、共有サーバ201を単数としてもよいし、共有サーバ201も複数としてもよい。
スタジオ100内には、オーディオ信号処理部101、レコーダ102、UI(User Interface)部103およびスタジオサーバ104が、主として設けられている。これらの装置が一体をなして、オーディオデータ記録装置を構成する。
オーディオ信号処理部101は、図1(b)に示すように、複数のマイク入力101a,101bと、複数のライン入力101cと、入力パッチ101dと、複数(本実施の形態では、24系統)の入力チャンネル(ch)101eと、ミキシング(mix)バス101fと、出力パッチ101gと、複数のモニタスピーカ出力101hとにより構成されている。
マイク入力の種類には、スタジオ100の天井に設置された複数の天井マイク(図示せず)からの信号を入力する天井マイク入力101aと、楽器毎に個別に設置された個別マイク(図示せず)からの信号を入力する個別マイク入力101bがある。楽器によっては、演奏音をマイクから入力するのではなく、ライン入力から入力するものもあるが、その種の楽器には、マイクに代えて、ライン入力101cを用いるようにすればよい。なお、各マイクの設置位置や方向などは予めセッティングされているが、もちろん、微調整は適宜行えるようになっている。また、個別マイクは、楽器毎に1台とは限らず、複数台設置されていることもある。たとえば、ドラム用の個別マイクは7台設置される(後述する図2参照)。
入力パッチ101dは、各マイク入力101a,101bおよび各ライン入力101cから入力される各オーディオ信号を入力ch101eのいずれかに割り当てるものである。本実施の形態では、各マイク入力101a,101bおよび各ライン入力101cから入力された各アナログオーディオ信号をデジタル変換し(以下「オーディオデータ」という)、アナログ信号またはオーディオデータに対してゲイン調整、フィルタリングおよびイコライジングなどの各種信号処理を施すので、各マイク入力101a,101bおよび各ライン入力101cとmixバス101fとの間には、図示しないアンプ、フィルタ、イコライザおよびADC(analog-to-digital converter)などが設けられている。なお、各種信号処理を施す対象、つまり、マイク入力101a,101bまたはライン入力101cから入力されるアナログオーディオ信号の種類(楽器音かボーカル音か、楽器音であれば、どの楽器の音であるか、など)が決まれば、その信号処理に用いる各種パラメータの値が決定されて自動的に設定される。信号処理のパラメータとは、たとえば、フィルタ係数やゲイン等、公知の音声信号処理に用いられるパラメータであり、信号の種類(後述するように、パートの種類)毎に予め定められている。もちろん、自動設定されるパラメータの内容は、適宜調整することができる。
図2は、選択可能なパートのそれぞれに対して割り当てられる入力ch101eの一例を示す図である。パートは、上記アナログオーディオ信号の種類に相当するので、パートが選択されれば、選択されたパート用の個別マイクがオン状態となり、その個別マイク入力101bを介して供給されるオーディオデータは、入力パッチ101dにて当該パートに応じた入力chに割り当てられる。つまり本実施の形態では、パートとパート毎に割り当てられる入力chの個数とch番号は固定的に決まっている。なお、図示を省略しているが、天井マイク入力101aに対しても入力chが固定的に決まっており、たとえば、天井マイクが2本ある場合には、ch25,26が割り当てられている。
入力ch101eのch数は、本実施の形態では “26”とするが、もちろん、これより多くても少なくてもよい。各入力ch101eは、UI部103からの指示に応じてオン/オフ設定することができ、オフ設定されている入力ch101eには、有効なオーディオデータが入力されていたとしても、そのオーディオデータは、後段のmixバス101fに出力されない。
mixバス101fは、入力ch101eから入力された各オーディオデータを任意に組み合わせてミキシングし、そのミキシング結果を後段の出力パッチ101gに出力する。なお「任意に組み合わせて」には、組み合わせないで、つまりミキシングしないで、入力ch101eからの出力をそのまま出力パッチ101gに出力することも含まれている。
出力パッチ101gは、mixバス101fから供給されたミキシングされた(あるいはミキシングされない)オーディオデータをモニタスピーカ出力101hまたはレコーダ102に任意に割り当てて出力する。
なお、入力パッチ101d〜出力パッチ101gの構成は、上記のものに限らない。入信号に信号処理を施して、適宜混合し、あるいはそのまま、モニタスピーカ出力101hまたはレコーダ102に出力できるようなものであればよい。
図1(a)に戻り、レコーダ102は、少なくとも2以上の入力chを備え、ch毎に独立したトラックにオーディオデータを記録するマルチトラックレコーダである。なお、レコーダ102の入力chは、入力ch101eのch数と同数以上備えることが望ましい。本実施の形態では、入力ch101eのch数と同数とする。レコーダ102には、出力パッチ101gにより、入力ch101eのうち、オン設定されているchからそれぞれ入力される各オーディオデータがそのまま、つまりミキシングされないで供給され、レコーダ102は、マルチトラック録音を行って、Nトラック(tr.)オーディオデータ(マルチトラックオーディオデータ)を生成する。ここで、「Nトラック」の“N”は、1〜24のいずれかの整数値であり、オン設定されているch数に相当する。つまり本実施の形態では、マルチトラック録音によって生成されるオーディオデータのトラック数は、供給される有効なオーディオデータのch数に応じて変動する。もちろんこれに限らず、マルチトラック録音によって生成されるオーディオデータのトラック数は常に固定値(本実施の形態では、入力ch101eのch数と同数の26トラック)としてもよい。なお、パートに対応する入力ch101eが複数あるような場合には、これら複数chの信号をmixバス101fにて混合し、1chの信号にしたものをレコーダ102の1の入力chに供給するようにしてもよい。
またレコーダ102は、エンコーダ102aを備え、上記Ntr.オーディオデータをmixバス101fにてステレオ2chのオーディオデータにミックスした後、エンコーダ102aに供給すると、エンコーダ102aは、これをMP3(MPEG Audio Layer-3)フォーマットで圧縮してMP3ファイル(ミックスオーディオファイル)を生成する。
UI部103は、本実施の形態では、スレートPC(slate PC)に代表されるスレートデバイス(slate device)によって構成され、ディスプレイとして、タッチパネル方式のLCD(liquid crystal display)を備えている。ユーザは、ディスプレイに対するタッチ操作により、オーディオ信号処理部101およびレコーダ102に各種制御指示を行う。各種制御指示には、たとえば、レコーダ102に対する録音(Rec)指示、MP3エンコード(Enc)指示、各ch毎の信号処理パラメータの種類およびその値の選択指示、オーディオ信号処理部101に対する入力ch101e毎のオン/オフ指示などがある。
スタジオサーバ104は、一般的なサーバコンピュータあるいはパーソナルコンピュータ(その具体的な構成については、図示も説明も省略する)によって構成され、レコーダ102によってマルチトラック録音されて生成されたNtr.オーディオデータおよびエンコーダ102aによって生成されたMP3ファイルを一時的に記憶する。スタジオサーバ104は、本実施の形態ではインターネットを介して共有サーバ201と常時接続され、レコーダ102から転送されてきたMP3ファイルを共有サーバ201にアップロードする。アップロードが完了したMP3ファイルはスタジオサーバ104から適宜消去され、たとえば、アップロード完了時に自動的に消去される。一方、Ntr.オーディオデータは、スタジオサーバ104に対するユーザの操作指示に応じてスタジオサーバ104から読み出されて、記録媒体等に保存される。スタジオサーバ104には、今回録音したものに限らず、過去に録音したNtr.オーディオデータが保存されるが、ユーザあるいは管理者がスタジオサーバ104に対して消去指示を行ったときに、スタジオサーバ104から適宜消去されるようにしてもよい。
共有サーバ201は、スタジオサーバ104と同様に、一般的なサーバコンピュータ(その具体的な構成については、図示も説明も省略する)によって構成され、スタジオサーバ104からアップロードされたMP3ファイルを当該ユーザに対応付けて保存し、当該ユーザ(のユーザ端末301)からの要求に応じて、保存したMP3ファイルをダウンロード(DL)配信する。
ユーザ端末301は、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)(その具体的な構成については、図示も説明も省略する)によって構成され、ユーザの自宅等に置かれている。もちろん、ユーザ端末301は携帯型のもので構成することもでき、この場合には、ユーザ端末301は常にユーザの自宅に置かれている訳ではない。ユーザ端末301は、本実施の形態ではインターネットを介して共有サーバ201と接続でき、上述のように、共有サーバ201に保存されているMP3ファイルをダウンロードする。ダウンロードされたMP3ファイルは、ユーザ端末301によって自由に再生される。
以上のように構成されたオーディオデータ記録・利用システムが実行する制御処理を、図3および図4を参照して詳細に説明する。
本実施の形態のオーディオデータ記録・利用システムは、主として、
A.会員バンドのバンドメンバがスタジオ100に集まって演奏し、その演奏を録音して前記Ntr.オーディオデータを生成する録音処理
B.スタジオ100内で上記Ntr.オーディオデータを再生する再生処理
C.スタジオ100内で上記Ntr.オーディオデータからMP3ファイルを生成する生成処理
D.スタジオ100内で上記MP3ファイルを共有サーバ201に転送する転送処理
E.共有サーバ201に対するユーザ端末301からのダウンロード指示に応じて、共有サーバ201が自身の記憶装置に保存されたMP3ファイルを読み出してユーザ端末301にダウンロード配信するダウンロード配信処理
を実行する。以下、A.〜E.の各処理を順に説明する。
会員バンドのバンドメンバがスタジオ100に行き、バンドメンバの一人(ユーザ)が、たとえば非接触型ICカード(integrated circuit card)からなる会員カードをカードリーダにかざして、スタジオサーバ104にログインすると、レコーダ102でのオーディオデータ記録が利用可能状態となる。このログイン処理に必要な手続、つまり、会員登録や、会員情報(ID、パスワード、バンド名など)を登録した会員カードの発行などは、ログイン前に事前になされているものとする。また会員カードは、非接触型ICカードに限らず、接触型ICカードを採用してもよいし、ログイン方法も、ICカードとカードリーダを用いた方法に限らず、スタジオサーバ104の入力デバイス(たとえば、キーボードやタッチパネルなど)を用いて直接、ユーザが会員情報を入力する方法など、どのような方法を採用してもよい。
図3は、UI部103(の図示しないCPU)が実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートであり、本メインルーチンは、たとえば、UI部103に電源が供給されたときに、起動される。
本メインルーチンが起動すると、まずUI部103は、初期化処理を実行する(ステップS1)。初期化処理では、UI部103は、RAM(図示せず)をクリアしたり、録音モードをデフォルトモード(たとえば、マルチ録音モード)に設定したり、レコーダ102の録音トラックをクリアするコマンドをレコーダ102に送信したりする。
次にUI部103は、前記ディスプレイに初期画面を表示する(ステップS2)。図4は、このディスプレイに表示された各種画面例を示す図であり、同図(a)は、初期画面の一例を示している。初期画面は、録音モードを選択するためのものであり、同図(a)には、「マルチ録音」ボタン(上の文字)が白抜き表示されて、マルチ録音モードが選択された状態が描かれている。現在選択中のマルチ録音モードをもう一方の天井マイク録音モードに移行させたい場合には、ユーザは「天井マイク録音」ボタンをタッチする。これにより、「天井マイク録音」ボタンが白抜き表示に変化する一方、「マルチ録音」ボタンが通常表示に変化して、天井マイク録音モードが選択状態となる。
次に、ユーザが「マルチ録音」ボタンをタッチして(デフォルトモードから変更されていなければ、タッチしなくてもよい)マルチ録音モードを選択した後、「次へ」の矢印をタッチしたときには、UI部103は、処理をバンド編成選択に進める(ステップS3→S4)一方、ユーザが「天井マイク録音」ボタンをタッチして天井マイク録音モードを選択した後、「次へ」の矢印をタッチしたときには、UI部103は、バンド編成選択をスキップして処理を入力パッチ101dおよび入力ch101eの設定処理に進める(ステップS3→S5)。なお本実施の形態では、録音モードの選択から次の動作状態への移行は、「次へ」の矢印をタッチしたことに応じてなされるが、これに限らず、「マルチ録音」ボタンあるいは「天井マイク録音」ボタンをタッチしたことに応じて即座に(つまり、「次へ」の矢印をタッチせずに)、次の動作状態へ移行させるようにしてもよい。
図4(b)は、処理が前記ステップS4のバンド編成選択に進んだときにディスプレイ上に表示されるバンド編成選択画面の一例を示す図である。バンド編成は、編成したいバンドを構成するパート(楽器あるいは歌声の種類に相当する)を選択することによって行うので、バンド編成選択画面には、選択可能なパートが割り当てられた複数(図示例では、4×4=16個)のボタンが表示されている。ユーザは、表示されたボタンを任意にタッチして、バンド編成を選択する。各パートの選択/非選択は、対応するボタンをタッチする度にトグルでなされ、選択されたパートのボタンは、白抜き表示される。
このようにしてバンド編成を選択した後、ユーザが「次へ」の矢印をタッチすると、UI部103は、処理を前記ステップS5の入力パッチ101dおよび入力ch101eの設定処理に進める。一方、ユーザが「録音メニューに戻る」の矢印をタッチすると、UI部103は、処理を前記ステップS2の初期画面の表示に戻す。なお、この「初期画面の表示に戻す」処理は、図3のフローチャートでは省略している。
マルチ録音モードが選択された状態で、処理が入力パッチ101dおよび入力ch101eの設定処理に進んだ場合、UI部103は、入力パッチ101dに対して、選択されたパートのマイク入力またはライン入力を対応する入力chに供給させ、入力ch101eに対して、選択されたパートが割り当てられたchをオン設定させるとともに、それ以外のchをオフ設定させた後、ディスプレイ上に図4(c)の録音前画面を表示させる。バンド編成が、たとえば前記図4(b)の画面のように選択された場合、つまり、ドラム、ベース、ギター1、シンセサイザおよびヴォーカルの5パートが選択された場合、前記図2のパートと入力chの対応テーブルによれば、入力ch101eの24chのうち、ch1〜9,13,14および18がオン設定され、それ以外のchがオフ設定される。
一方、天井マイク録音モードが選択された状態で、処理が入力パッチ101dおよび入力ch101eの設定処理に進んだ場合、UI部103は、入力パッチ101dに対して、天井マイク入力101aを対応する入力chに供給させ、入力ch101eに対して、天井マイク入力101aからのオーディオデータが割り当てられたchをオン設定させるとともに、それ以外のchをオフ設定させた後、ディスプレイ上に上記図4(c)の録音前画面とほぼ同様の画面を表示する。このとき表示される録音前画面は、図4(c)の録音前画面に対して、戻る矢印に付与された文言が異なっている。具体的には、図4(c)の録音前画面では「バンド編成画面に戻る」であるのに対して、天井マイク録音モード選択時の録音前画面では「録音メニューに戻る」である。
選択された録音モード乃至パート(入力ch)に対応する信号処理パラメータは、予め不図示のコンソールパネル等を利用して設定された上、オーディオ信号処理部101のパラメータ記憶部(不図示)に保持されている。オーディオ信号処理部101は、chがオン設定されたことに応じて当該chに対応する信号処理パラメータをパラメータ記憶部から読み出して適用することにより、録音モード乃至パート毎に調整された信号処理を実行する。なお本実施の形態のように、パートあるいは天井マイクと入力chとが固定的に決まっているような場合には、予めオーディオ信号処理部101の各入力chの信号処理パラメータを予め設定・保持しておき、chのオン/オフ設定のみを切り替えるようにしてもよい。
次にユーザが、図4(c)の録音前画面内の「録音する」ボタンをタッチすると、UI部103は、録音開始コマンドを発行してレコーダ102に送信した後、ディスプレイ上に図4(d)の録音中画面を表示する(ステップS6)。一方、ユーザが「バンド編成画面に戻る」(天井マイク録音モード選択時は、「録音メニューに戻る」)の矢印をタッチすると、UI部103は、処理を前記ステップS4のバンド編成選択(天井マイク録音モード選択時は、前記ステップS2の初期画面の表示)に戻す。なお、この「バンド編成選択に戻す」(あるいは「初期画面の表示に戻す」)処理は、図3のフローチャートでは省略している。
そしてユーザが、図4(d)の録音中画面内の「録音終了」をタッチすると、UI部103は、録音停止コマンドを発行してレコーダ102に送信した後、ディスプレイ上に図4(e)の再生前画面を表示する(ステップS6)。
レコーダ102は、録音開始コマンドを受信したことに応じて、選択したパートあるいは天井マイクに対応する入力ch101eから入力されるオーディオデータのマルチトラック録音を開始し、録音停止コマンドを受信したことに応じて、そのマルチトラック録音を停止する。これにより、前記Ntr.オーディオデータが生成される。このように本実施の形態では、マルチトラック録音の停止は、録音停止コマンドを受信したことに応じてのみなされるが、これに限らず、最大録音時間(たとえば、10分)を設定できるようにしておき、最大録音時間を超えても録音停止コマンドが受信されないときには、その最大録音時間で自動的に録音を終了するようにしてもよい。ここまでが、前記A.録音処理についての説明である。
次にユーザが、図4(e)の再生前画面内の「再生」ボタンをタッチすると、UI部103は、再生開始コマンドを発行してレコーダ102に送信した後、ディスプレイ上に図4(f)の再生中画面を表示する(ステップS6)。一方、ユーザが「録音に戻る」の矢印をタッチすると、UI部103は、ディスプレイ上に図4(c)の録音前画面を再表示する。このとき、前記マルチトラック録音して生成したNtr.オーディオデータをクリアするようにしてもよい。また、ユーザが「次へ」の矢印をタッチすると、UI部103は、ディスプレイ上に図4(g)の保存画面を表示する。なお、この「録音前画面を再表示する」処理と「保存画面を表示する」処理は、図3のフローチャートでは省略している。
そしてユーザが、図4(f)の再生中画面内の「再生終了」をタッチすると、UI部103は、再生停止コマンドを発行してレコーダ102に送信した後、ディスプレイ上に図4(g)の保存画面を表示する(ステップS7)。
レコーダ102は、再生開始コマンドを受信したことに応じて、前記Ntr.オーディオデータの再生を開始し、再生停止コマンドを受信したことに応じて、その再生を停止する。なお、上記「再生終了」をタッチする前に、Ntr.オーディオデータの再生が末尾まで進む場合がある。この場合には、UI部103は自動的に、上記保存画面を表示するようにすればよい。また、レコーダ102は、録音停止コマンドを受信してマルチトラック録音を終了するときには、マルチトラック録音によって生成されたNtr.オーディオデータの先頭位置を再生開始位置に設定しておく。これにより、レコーダ102は、再生開始コマンドを受信すると直ぐに、Ntr.オーディオデータの再生を開始できる。また、Ntr.オーディオデータの再生によって生成されるオーディオ信号は、mixバス101fにてモニタ出力用にミキシングされ、前記モニタスピーカ出力101hに供給されて、スタジオ内のモニタスピーカ(図示せず)にて発音される。ここまでが、前記B.再生処理についての説明である。
次にユーザが、図4(g)の保存画面内の「保存する」ボタンをタッチすると、UI部103は、保存コマンドを発行してレコーダ102に送信する(ステップS7→S8)。レコーダ102は、保存コマンドを受信したことに応じて、Ntr.オーディオデータに一意的な名称を付与し、ソースファイル(ソースデータ)として保存するとともに、Ntr.オーディオデータを2chにミックスしたものをエンコーダ102aに供給する。エンコーダ102aは、この2chのオーディオデータをMP3フォーマットで圧縮し、前記一意的な名称に拡張子“mp3”を付与したMP3ファイルとして保存する。ここまでが、前記C.生成処理についての説明である。
続いてUI部103は、転送コマンドを発行してレコーダ102に送信する(ステップS9)。レコーダ102は、転送コマンドを受信したことに応じて、上記ソースファイルおよびMP3ファイルをスタジオサーバ104に転送する。スタジオサーバ104は、受信したソースファイルを記憶装置(図示せず)内に設けられた、認証ユーザに対応する記憶領域に保存するとともに、受信したMP3ファイルをユーザ情報(会員情報)と一緒に共有サーバ201にアップロードする。共有サーバ201は、スタジオサーバ104からアップロードされたMP3ファイルを受信すると、そのMP3ファイルを、同時に受信したユーザ情報に含まれる認証ユーザに対応する記憶領域(図示しない記憶装置内に設けられた領域)に保存する。なお、スタジオサーバ104に保存されたMP3ファイルは、アップロード後適宜に消去され、たとえば、アップロード後自動的に消去される。また、レコーダ102内のソースファイルおよびMP3ファイルも、転送後適宜に消去され、たとえば、転送後自動的に消去される。ここまでが、前記D.転送処理についての説明である。
一方、ユーザが図4(g)の保存画面内の「保存しない」ボタンをタッチすると、UI部103は、ディスプレイ上に前記図4(c)の録音前画面を表示させて、録音待機状態に戻す(ステップS7→S6)。このとき、前記マルチトラック録音して生成したNtr.オーディオデータをクリアするようにしてもよい。なお、「保存しない」ボタンをタッチした場合の戻り先は、録音待機状態に限らず、録音モード選択状態(前記図4(a)の初期画面が表示される状態)であっても、バンド編成選択状態(前記図4(b)のバンド編成選択画面が表示される状態)であってもよい。
次に、ユーザがスタジオサーバ104に対してログオフ手続を行うと、スタジオサーバ104は、ログオフコマンドを発行してUI部103に送信する。UI部103は、スタジオサーバ104からログオフコマンドが送信されたかどうかを常時チェックし(ステップS10)、ログオフコマンドが送信されると、終了処理を実行した(ステップS11)後、本メインルーチンを終了する。終了処理としては、次にログインするユーザのために、現ユーザに関する情報やデータをクリアする処理が挙げられる。
一方、ログオフコマンドが送信されなければ、UI部103は、処理を前記録音待機状態に戻す(ステップS10→S6)。
レコーダ102も同様に、スタジオサーバ104からのログオフコマンドの送信を常時チェックし、ログオフコマンドの送信があったときには、所定の終了処理を実行し、マルチトラック録音を利用不可能状態とする。このとき、前記ソースファイルおよびMP3ファイルを適宜クリアするようにしてもよい。
次に、前記E.ダウンロード配信処理について説明する。
ユーザが自宅に帰り、自身のユーザ端末301から共有サーバ201にアクセスして、共有サーバ201にログインする。ログイン手続の詳細は省略するが、前記会員カードに登録された会員情報と同様の情報が事前にユーザに知らされており、共有サーバ201へのログイン前に、ユーザ端末301にはこの情報が登録されているので、ユーザ端末301は、この情報を共有サーバ201に送信してログインする。共有サーバ201へのログインが完了すると、共有サーバ201は、アクセスしてきた会員情報のユーザが過去にアップロードしたMP3ファイルの名称(およびアップロード日時)一覧をユーザ端末301に送信する。これに応じてユーザ端末301は、その名称一覧を受信して表示する。ユーザが、表示された名称一覧からいずれかの名称を選択し、選択された名称のMP3ファイルのダウンロードを指示すると、ユーザ端末301は、そのダウンロード指示を共有サーバ201に送信する。これに応じて共有サーバ201は、そのダウンロード指示に応じたMP3ファイルを前記記憶装置から読み出して、ユーザ端末301にダウンロード配信する。ユーザ端末301は、ダウンロード配信されたMP3ファイルを受信して、自身の記憶装置(図示せず)に保存する。MP3ファイルは、ユーザ端末301上で自由に再生することができる。ここまでが、E.ダウンロード配信処理についての説明である。
スタジオサーバ104は、ログインされている間、ログインユーザの出力指示に応じて前記保存されているNtr.オーディオデータを読み出して、記録媒体等に出力する。この出力指示は、本実施の形態では、UI部103のディスプレイに対するタッチ操作で行うことにするが、これに限らず、スタジオサーバ104の前記入力デバイスを用いて直接行うようにしてもよい。Ntr.オーディオデータは、今回録音したものに限らず、過去に録音したものも、スタジオサーバ104内に保存できるようになっているので、ログインユーザに対応付けて複数のNtr.オーディオデータが保存されている場合には、ログインユーザの出力指示に際して、保存されているすべてのNtr.オーディオデータの名称(および録音日時)一覧がUI部103のディスプレイに表示される。ログインユーザは、この名称一覧からいずれかの名称を任意に選択して出力指示を行うと、スタジオサーバ104は、選択された名称のNtr.オーディオデータを読み出して、たとえばDVD(digital versatile disc)等の所定の記録媒体に出力して記録する。あるいは、当該Ntr.オーディオデータを、スタジオサーバ104とLAN(local area network)で接続された編集装置(図示せず)に転送するようにしてもよい。そして、Ntr.オーディオデータを出力するに際して、課金するようにしてもよい。
このように本実施の形態では、スタジオ100内の録音設備を用いてマルチトラック録音を行い、Ntr.オーディオデータを生成するようにしたので、高品位な録音データを生成することができる。そして、録音設備はスタジオ100に据え付けられたものであり、録音に用いる機器のセッティング(各マイクの設置位置および方向や各種信号処理に用いるパラメータの種類および値の選定など)は予めなされていて、ユーザが一々行わなくてもよいので、高品位な録音データを簡単に生成することができる。さらに録音データは、ユーザによる転送指示に応じて、スタジオ100内のレコーダからスタジオサーバ104を介してインターネット上の共有サーバ201にアップロードされ、ユーザはいつでも共有サーバ201にアクセスすることで、共有サーバ201内に保存された録音データをダウンロードすることができるので、ユーザは簡単に録音データを利用することができる。
なお本実施の形態では、オーディオデータ記録・利用システムを利用して、バンド演奏のように複数の演奏者が同時に演奏することで発生した演奏音を録音してNtr.オーディオデータを生成する例について説明したが、これに限らず、パート毎に演奏して発生した演奏音をパート毎に録音した後、編集してNtr.オーディオデータを生成するようにしてもよい。
また本実施の形態では、Ntr.オーディオデータからMP3ファイルを生成する処理(前記C.生成処理)と、生成したMP3ファイルを共有サーバ201に転送(アップロード)する処理(前記D.転送処理)とを、ユーザが前記図4(g)の保存画面内の「保存する」ボタンをタッチしたことに応じて、続けて行うようにしたが、これに限らず、C.生成処理とD.転送処理とを、ユーザによる別々の指示に応じて行うようにしてもよい。
さらに本実施の形態では、ソースファイルは、スタジオサーバ104に保存されるものの、共有サーバ201には保存されないが、これに限らず、MP3ファイルと一緒に共有サーバ201にアップロードするようにして、スタジオサーバ104にも共有サーバ201にも保存されるようにしてもよい。一方、MP3ファイルは、本実施の形態では、共有サーバ201には保存されるものの、スタジオサーバ104には保存されないが、これに限らず、スタジオサーバ104にも保存されるようにしてもよい。
また本実施の形態では、マイク等から入力されたアナログオーディオ信号に対するデジタル変換等の信号処理をマイク入力等とmixバス101fの間で行うようにしたが、これに限らず、マイク入力等とレコーダ102の間のいずれの位置で行うようにしてもよいし、レコーダ102に入力された後に行うようにしてもよい。
パートあるいは天井マイクと、これに対応する入力chとの関係は、図2等に例示したものに限らない。たとえば、アコースティックピアノ(生ピアノ)用の個別マイクを2台設置し、2chにて入力するようにしてもよい。また、録音モードあるいはパート毎に数種類の設定パターンを用意しておき、いずれか1つのパターンをユーザに選択させるようにしてもよい。具体的には、たとえば「ベース」パートの場合、
ベースセッティング1:ベースアンプのライン出力1ch、割り当て入力ch=8ch(図2と同様)
ベースセッティング2:ベースアンプのライン出力2ch、割り当て入力ch=8ch,9ch
…などである。さらに自由度を持たせて、パートが選択される度に入力ch101eから空きchを捜し、そのchに動的に割り当てるようにしてもよい。また本実施の形態では、天井マイクに対応する入力chは、パートに対応する入力chと別個に設けるようにしたが、入力chは共用とし、録音モードの選択に応じて入力chに供給する信号(および信号処理パラメータ)を切り替えるようにしてもよい。
さらに本実施の形態では、ミックスオーディオファイルのフォーマットとして、ソースデータを圧縮するMP3フォーマットを採用したが、これに限らず、たとえばAAC(Advanced Audio Coding)やMP4などの他の圧縮フォーマットや、非圧縮の音声フォーマット等任意のフォーマットを採用しても構わない。
なお本実施の形態では、スタジオ100内の各装置が一体となってオーディオデータ記録装置を構成するものとしたが、装置構成は、適宜変更してもよい。たとえば、レコーダ102とスタジオサーバ104とを1つの装置として構成してもよいし、オーディオ信号処理部101、レコーダ102、UI部103およびスタジオサーバ104を単一の装置として構成してもよいし、あるいは、UI部103を実現する装置と他の部分を実現する装置とに分けて構成してもよい。
UI部103のディスプレイ上の表示画面内の要素のデザインや配置、表示画面の遷移の順序などは、前記図4に例示したものに限られる訳ではなく、適宜変更してもよい。
スタジオサーバ104に保存された過去のNtr.オーディオデータは、本実施の形態では、記録媒体等に出力されるのみであったが、これに加えて、スタジオサーバ104あるいはUI部103にて適宜再生(試聴)できるようにしてもよい。
ミックスオーディオファイル(MP3ファイル)は、本実施の形態では、2ch(ステレオ)としたが、これに限らず、モノラルあるいは3以上のチャンネル(サラウンド等)にミキシングしてもよい。
スタジオサーバ104へのログイン手続およびログオフ手続は、本実施の形態では、ユーザ(利用者)が行うこととしたが、これに限らず、あるいはこれに加えて、管理者等が利用者に代行して行うようにしてもよい。この場合、利用者によるログイン手続およびログオフ手続自体を省略するようにしてもよい。
スタジオサーバ104へログインすると、本実施の形態では、レコーダ102でのオーディオデータ記録が利用可能状態となったが、これに限らず、レコーダ102やUI部103が起動するようにしてもよい。一方、スタジオサーバ104からログオフすると、本実施の形態では、レコーダ102でのオーディオデータ記録が利用不可能状態となったが、これに限らず、レコーダ102やUI部103がシャットダウンするようにしてもよい。
共有サーバ201からのMP3ファイルの配信は、本実施の形態では、ダウンロード配信を採用したが、これに限らず、あるいはこれに加えて、ストリーム配信を採用してもよい。また、スタジオサーバ104から共有サーバ201へアップロードされる際のファイルのフォーマットと、共有サーバ201からユーザ端末301へ配信される際のファイルのフォーマットとを異ならせてもよい。その場合、ファイルの配信に際して、適宜そのフォーマットを変換するようにしてもよい。
本実施の形態では、ミックスオーディオファイル(MP3ファイル)を共有サーバ201へアップロードする場合には、ユーザ情報も添付し、当該ユーザ情報に基づいてリクエストユーザに対応するファイルを識別し、ユーザは自身のユーザ情報に対応付けられたミックスオーディオファイルのダウンロードを行うようにしたが、アップロードした各ミックスオーディオファイルにはそれぞれユニークなURLが対応付けられるように構成し、スタジオサーバ104あるいは共有サーバ201がユーザに対してユニークなURLを通知するようにしてもよい。この場合、共有サーバ201側でのユーザ管理等が基本的に不要になるため、共有サーバ201の構成を簡略化できる。
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
101…オーディオ信号処理部(オーディオデータ記録装置),102…レコーダ(オーディオデータ記録装置),103…UI部(オーディオデータ記録装置),104…スタジオサーバ,201…共有サーバ,301…ユーザ端末

Claims (8)

  1. 音声信号を入力するための1乃至複数の入力チャンネルと、
    選択指示に応じて、第1または第2の録音モードのいずれか一方を選択する録音モード選択手段と、
    前記録音モード選択手段によって選択された録音モードに対応する1乃至複数の入力チャンネルを録音対象として設定する設定手段と、
    前記設定手段によって録音対象として設定された前記各入力チャンネルから入力される音声信号をオーディオデータとして入力チャンネル毎に記録する録音手段と、
    前記録音手段によって入力チャンネル毎に記録されたオーディオデータをN(N≧1)チャンネルのオーディオデータにミックスし、ミックスオーディオファイルとして出力するミックスオーディオファイル出力手段と
    を有することを特徴とするオーディオデータ記録装置。
  2. 前記第1の録音モードが選択された場合にはさらに、前記1乃至複数の入力チャンネルのうち任意の入力チャンネルを選択するチャンネル選択手段をさらに有し、
    前記設定手段は、前記第1の録音モードが選択された場合には、前記チャンネル選択手段にて選択された入力チャンネルを録音対象として設定する一方、前記第2の録音モードが選択された場合には、予め定められた特定の入力チャンネルを録音対象として設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオデータ記録装置。
  3. 前記第1の録音モードが選択された場合にはさらに、バンド編成を構成する各演奏パートのうち1乃至複数を選択する演奏パート選択手段をさらに有し、
    前記設定手段は、前記第1の録音モードが選択された場合には、前記演奏パート選択手段によって選択された演奏パートに対応する1乃至複数の入力チャンネルを録音対象として設定することを特徴とする請求項1または2に記載のオーディオデータ記録装置。
  4. 楽器演奏あるいは演奏者個別の音声信号を入力する、演奏パートに対応した第1種の音声入力手段と、
    スタジオ内に設置された固定マイクからの音声信号を入力する第2種の音声信号入力手段と
    をさらに有し、
    前記1乃至複数の入力チャンネルはそれぞれ、前記第1種または第2種の音声信号入力手段のいずれか一方に対応しており、
    前記設定手段は、前記第1の録音モードが選択された場合には、前記第1種の音声信号入力手段に対応する前記入力チャンネルを録音対象として設定する一方、前記第2の録音モードが選択された場合には、前記第2種の音声信号入力手段に対応する前記入力チャンネルを録音対象として設定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のオーディオデータ記録装置。
  5. 出力指示に応じて、前記入力チャンネル毎に記録されたオーディオデータをマルチトラックオーディオデータとして外部に出力するマルチトラックオーディオデータ出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のオーディオデータ記録装置。
  6. 保存指示に応じて、前記入力チャンネル毎に記録されたオーディオデータを1まとめのマルチトラックオーディオデータとして保存する保存手段をさらに有し、
    前記ミックスオーディオデータファイルは、前記保存指示に応じて生成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のオーディオデータ記録装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のオーディオデータ記録装置と、該オーディオデータ記録装置と通信回線を介して接続された共有サーバとからなるオーディオデータ記録・利用システムであって、
    前記オーディオデータ記録装置の前記ミックスオーディオファイル出力手段は、ミックスオーディオデータファイルを、前記通信回線を介して前記共有サーバにアップロードし、
    前記共有サーバは、
    前記オーディオデータ記録装置からアップロードされたミックスオーディオデータファイルを受信して保存する保存手段と、
    ユーザ端末からの配信要求に応じて、前記保存手段によって保存されたミックスオーディオファイルを当該ユーザ端末に配信する配信手段と
    を有する
    ことを特徴とするオーディオデータ記録・利用システム。
  8. 前記オーディオデータ記録装置のミックスオーディオファイル出力手段は、アップロードするミックスオーディオデータファイルに対応するユーザ識別情報もアップロードし、
    前記共有サーバの前記保存手段は、前記オーディオデータ記録装置からアップロードされたユーザ識別情報も受信し、前記受信したミックスオーディオデータファイルを前記受信したユーザ識別情報に関連付けて保存し、
    前記ユーザ端末からの配信要求は、当該配信要求を送信するユーザ端末の利用者に対応するユーザ識別情報を含み、
    前記共有サーバの前記配信手段は、前記配信要求に含まれるユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報に関連付けて保存されたミックスオーディオデータファイルを当該ユーザ端末に配信する
    ことを特徴とする請求項7に記載のオーディオデータ記録・利用システム。
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