JP2012040239A - 自己推進装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡の挿入部に装着される自己推進装置において、湾曲部の湾曲動作を円滑に行わせる。
【解決手段】自己推進装置11は、円錐台形状をしたコイルバネ42の大輪42aが筒状部材41の内孔44aの内壁面に、小輪42bが湾曲部20の外周面20aに、それぞれ固定されることにより、挿入部13に取り付けられる。挿入部13の外面と自己推進装置11の筒状部材41の内孔44aの内壁面との間には、隙間46が設けられる。挿入部13は、内孔44a内で宙吊り状態となり、コイルバネ42の弾性変形の範囲内で、挿入部13が自己推進装置11に対して相対的に並進,回転自在となり、筒状部材41によって妨げられることなく、湾曲部20が自由に湾曲動作される。
【選択図】図2

Description

本発明は、湾曲部を有する内視鏡の挿入部に装着されて使用される自己推進装置に関する。
体内管路に挿入される内視鏡の挿入部は、挿入部の先端に設けられた短い先端硬性部と、これを所望の方向に向けるため、先端硬性部の後端側に連設された湾曲自在の湾曲部と、この後端側に連設された長い(用途によって異なるが1m〜2m程度)軟性部とからなる。先端硬性部の前面には、被観察部位の像を取り込む観察窓等が配置されている。
体内管路、例えば大腸に内視鏡を挿入する手技は、大腸が体内で曲がりくねった構造であり、S状結腸や横行結腸のように体腔に固定されていない部分があるといった理由から困難を窮める。このため、大腸への内視鏡の挿入手技の習得には多くの経験を必要とし、挿入手技が未熟である場合には、患者に大きな苦痛を与えてしまう。このため、挿入部の導入性を向上させるための提案が各種なされている。
特許文献1記載の伸縮ユニットは、挿入部の先端部に装着されるとともに、バルーンがその後方部に装着されている。バルーンが膨張して大腸等の内壁に当接している間に、伸縮ユニットが前方へ伸長して挿入部の先端部が前進する。次に、バルーンが収縮されるとともに、挿入部の先端部の位置は変えずに伸縮ユニットが短縮する。この動作を繰り返すことにより、挿入部が体内管路の深部へ挿入されてゆく。
特許文献2に記載の自己推進装置は、外側に回転体(トロイド)を配設し、この回転体を循環転動させることにより内視鏡を自走させるものである。回転体の外表面を腸壁と接触させて、回転体の循環転動で発生する推進力により内視鏡を腸管深部へと誘導することができる。
特開2009−195321号公報 特表2009−513250号公報
特許文献1記載の伸縮ユニットは、必要な長さが長いため、湾曲部の外側に設けられている。このため、例えば湾曲部を180度に湾曲させるような湾曲部の十分な湾曲動作を阻害するおそれがあるという欠点がある。
特許文献2に記載の自己推進装置は、回転体の保持部(支持構造およびハウジング構造)が挿入部の長手方向と平行に長く形成されている。このため、自己推進装置の装着により、湾曲部の湾曲動作が邪魔されたり、内視鏡挿入部の可撓性が一部失われるといった問題がある。こうした問題があると、挿入手技がかえって困難となるおそれがある。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、内視鏡に装着され、湾曲部の湾曲動作を円滑に行わせることができる自己推進装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の自己推進装置は、湾曲部を有する内視鏡の挿入部が所定の隙間をもって遊挿される内孔を有し、内視鏡の挿入部の長手方向に沿って所定の長さを有する筒状部材と、前記筒状部材に取り付けられ、前記挿入部の長手方向に沿って循環転動するとともに外表面が体内管路の内壁に接触して推進力を得る回転体と、前記回転体に循環転動のための駆動力を与える駆動ローラと、前記内孔の壁面と前記挿入部の外周面との間に設けられ、前記挿入部の先端側が内孔の中で少なくとも内孔の径方向に移動自在となるように前記挿入部を内孔の壁面との間で支持する支持部材とを備えたことを特徴とする。
前記支持部材は、前記挿入部の長手方向に沿って所定の長さを有し、前記内孔の壁面に固定される一端部と、前記挿入部の外周面に固定される他端部とが、前記挿入部の長手方向に沿って互いに離間していることが好ましい。
前記支持部材は、前記一端部と他端部とが互いに径のサイズが異なる輪状部材である円錐台形状をしたコイルバネであることが好ましい。
本発明によれば、内視鏡の挿入部を筒状部材の内孔に遊挿し、支持部材によって挿入部の先端側が内孔の中で少なくとも内孔の径方向に移動自在となるように挿入部を内孔の壁面との間で支持するので、筒状部材と湾曲部とが支持部材の弾性変形範囲で相対的に並進,回転自在となり、筒状部材に妨げられることなく、湾曲部を自由に湾曲動作させることができる。支持部材の一端部と他端部とを離間させることで、離間させない場合と比べて、挿入部の先端側が内孔の径方向に移動され易くなる。
内視鏡システムの概略図である。 本発明の第1実施形態である自己推進装置を電子内視鏡の挿入部に装着した状態を示す断面図である。 自己推進装置と挿入部との寸法関係を示す説明図である。 コイルバネを逆向きに取り付けた例を示す断面図である。 第2実施形態の自己推進装置を示す断面図である。
本発明に係る内視鏡システム1は、図1に示すように、電子内視鏡10と、本発明の第1実施形態である自己推進装置11とからなる。電子内視鏡10は、手元操作部12と、この手元操作部12に連設され、体内管路(例えば大腸)に挿入される挿入部13とを備える。手元操作部12には、ユニバーサルコード14が接続され、ユニバーサルコード14の先端には光源装置およびプロセッサ装置(いずれも図示せず)にそれぞれ着脱自在に接続されるコネクタ(図示せず)が設けられている。
手元操作部12には、アングルノブ15や、挿入部13の先端からエアー、水を噴出させるための送気・送水ボタン16、吸引ボタン17等が設けられている。また、手元操作部12の挿入部13側には、電気メス等の処置具が挿通される鉗子口18が設けられている。
挿入部13は、手元操作部12側から順に、可撓性を有する軟性部19と、湾曲自在な湾曲部20と、先端硬性部21とからなる。軟性部19は、先端硬性部21を体内管路の目的の位置に到達させるために、例えば約1.6mの長さをもつ。湾曲部20は、例えば約10〜13cmの長さをもち、手元操作部12のアングルノブ15の操作に連動して上下、左右方向に湾曲動作する。これにより、先端硬性部21を体内の所望の方向に向けることができる。
先端硬性部21は、約15mm程度の長さをもち、体内の被観察部位の像を取り込むための観察窓30(図2参照)、対物光学系、および被観察部位の像を撮像するCCDやCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子が設けられている。固体撮像素子は、挿入部13、手元操作部12、ユニバーサルコード14に挿通された信号ケーブルにてプロセッサ装置に接続される。被観察部位の像は、固体撮像素子の受光面に結像されて撮像信号に変換される。プロセッサ装置は、信号ケーブルを介して受けた固体撮像素子からの撮像信号に各種画像処理を行って映像信号に変換し、これをケーブル接続されたモニタ(図示せず)に観察画像として表示させる。
なお、先端硬性部21には、光源装置の照射光源からの照明光を被観察部位に照射するための照明窓31や、送気・送水ボタン16の操作に応じて、光源装置に内蔵の送気・送水装置から供給されるエアーや水を観察窓に向けて噴射するための送気・送水ノズル32、鉗子口18に挿通された処置具の先端が露呈される鉗子出口33(いずれも図2参照)が設けられている。
自己推進装置11は、電子内視鏡10の挿入部13の先端部に装着され、体内管路内における挿入部13の進退を補助するための装置である。自己推進装置11は、動力源22により駆動される。動力源22は、自己推進装置11を駆動させるための回転トルクを伝達させる回転トルク伝達部材55(図2参照)と連結されている。回転トルク伝達部材55は、フッ素樹脂等から形成された保護シース36内に挿通されている。この保護シース36が挿入部13に挿通固定された複数個の支持リング37によって支持されることにより、回転トルク伝達部材55が挿入部13の長手方向に沿って支持される。回転トルク伝達部材55としては、例えば、トルクワイヤやトルクコイルが使用される。
動力源22は制御装置(図示せず)により制御され、制御装置には操作ユニット(図示せず)が付属している。操作ユニットは、自己推進装置11の前進・後進・停止の指示を入力するためのボタンや、自己推進装置11の移動速度を変更するための速度変更ボタン等を備える。なお、観察対象等に応じたプログラムを予め組んでおき、操作ユニットの手動操作なしに、プログラムに従って動力源22を駆動し、自己推進装置11を自動操縦してもよい。
図2において、自己推進装置11は、回転体(トロイド)40と、筒状部材41と、筒状部材41を挿入部13に取り付けるコイルバネ42等とからなる。回転体40は略円環状であり、柔軟性を有する材料、具体的にはポリ塩化ビニル、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン等の生体適合プラスチックで形成されている。回転体40は、外表面40aおよび内表面40bを有する中空構造であり、この内部には、流体、ガス、液体又はそれらの組み合わせによって満たされている。
回転体40の外表面40aは、体内管路の内壁に接触して、挿入部13を挿入方向Aに沿って進退させるための推進力を発生する。矢印で示すように、回転体40は、挿入方向Aに略沿う方向に循環転動する。
挿入部13を挿入方向Aに推進(前進)させる場合、体内管路の内壁に接触している外側の回転体40は、挿入部13の挿入方向Aと反対の反挿入方向に移動し、自己推進装置11の後端で180°ターンして内側(筒状部材41内)に折り返される。そして、内側で挿入方向Aに移動した後、自己推進装置11の先端で再び180°ターンして外側に折り返される。このように、回転体40は、外側が反挿入方向、内側が挿入方向Aに略沿って移動、すなわち循環転動することにより、挿入部13を前進させる。逆に、挿入部13を反挿入方向に推進(後進)させる場合には、外側が挿入方向A、内側が反挿入方向に略沿って移動するよう回転体40が循環転動する。
筒状部材41は、第1円筒43と第2円筒44とを備える。第1円筒43は回転体40の内部45に、第2円筒44は電子内視鏡10の挿入部13と回転体40の外表面40aとの間にそれぞれ配置される。第2円筒44の内孔44aの内径は、電子内視鏡10の湾曲部20の径よりも十分に大きく、筒状部材41内に湾曲部20の湾曲を円滑に行わせるための隙間46が形成される。
コイルバネ42は、円錐台形状をしており、一方の端部を構成する径が大きい大輪42aは、筒状部材41の内孔44aの壁面に、また、他方の端部を構成する径が小さい小輪42bは、湾曲部20の外周面20aに、それぞれ全周で固定されている。これにより、挿入部13が内孔44a内で宙吊り状態となり、コイルバネ42の弾性変形の範囲内で挿入部13が自己推進装置11に対して相対的に並進,回転自在となり、筒状部材41によって妨げられることなく、湾曲部20を自由に湾曲動作させることができる。なお、コイルバネ42の大輪42aが内孔44aの壁面に固定される位置と、小輪42bが湾曲部20の外周面20aに固定される位置とが、挿入部13の長手方向で互いに離間しているため、離間していない場合に比べて、湾曲部20が湾曲される際に、先端硬性部21や湾曲部20が内孔44a内で径方向に移動し易くなる。
第1円筒43の周面には、挿入方向Aに沿って従動ローラ47〜50が回転自在に取り付けられている。各従動ローラ47〜50は、第1円筒43の周方向に120°間隔で計三組設けられている(図示せず)。各従動ローラ47〜50は回転体40の内表面40bに当接し、回転体40の循環転動に合わせて回転する。
一方、第2円筒44の周面には、挿入方向Aに沿って駆動ローラ51,52が回転自在に取り付けられている。駆動ローラ51,52は、第2円筒44の周方向に120°間隔で計三組設けられている(図示せず)。
駆動ローラ51は、自己推進装置11を組み立てたとき、第1円筒43の従動ローラ47,48の中間に位置し、各従動ローラ47,48との間で回転体40を挟持する。また、駆動ローラ52は、第1円筒43の従動ローラ49,50の中間に位置し、各従動ローラ49,50との間で回転体40を挟持する。駆動ローラ51,52は回転体40の外表面40aに当接する。駆動ローラ51,52はウォームギア53によって回転駆動され、回転体40を循環転動させる。なお、ウォームギア53のネジ山は、駆動ローラ51,52に対応して2箇所に分かれて設けられているが、一繋がりでもよい。
第2円筒44は、後述する第1円筒部57と第2円筒部59との二重筒構造をしており、この内側にウォームギア53が収納されている。ウォームギア53の後端部には、周方向に多数の歯が配列された周歯部54が形成されている。周歯部54には、回転トルク伝達部材55に接続されたピニオン(小歯車)56が歯合する。ピニオン56は回転トルク伝達部材55により回転され、この回転が周歯部54を介してウォームギア53に伝わり、ウォームギア53が周方向に回転される。なお、筒状部材41が挿入部13と相対的に移動される範囲内では、周歯部54とピニオン56との噛合が解除されないように、周歯部54は挿入方向Aに長く形成されているとともに、回転トルク伝達部材55および保護シース36は、支持リング37に対して長手方向に摺動可能に支持される。
ウォームギア53は、内周面が第2円筒44の内孔44aを構成する円筒状をした第1円筒部57の外周面に外嵌されている。第1円筒部57は、第2円筒44のドーナツ状をした前端部58を介して、第1円筒部57の外側に設けられた第2円筒部59と一体に連設されている。第1円筒部57は、駆動ローラ51,52およびウォームギア53の配置スペースを確保するため、第2円筒44の第2円筒部59の内径よりも小さい外径を有する。また、第1円筒部57は、その内孔44aの面と挿入部13の外面との間に隙間46を空けるため、挿入部13の外径よりも大きい内径を有する。
以上の構成により、ウォームギア53は、ピニオン56によって駆動されると、挿入方向Aを中心軸として回転する。駆動ローラ51,52は、ウォームギア53により回転駆動される。駆動ローラ51,52の回転駆動により、回転体40は、ウォームギア53、すなわちピニオン56の回転方向に応じて、挿入方向または反挿入方向に略沿って循環転動する。
自己推進装置11と挿入部13との寸法関係を示す図3において、筒状部材41の長さをL、先端硬性部21の長さをL1、湾曲部20の長さをL2、湾曲部20を180度に湾曲させた際の湾曲部20の内径をL3、挿入部13の外径をD、とすると、次の数式1,2が成り立つ。
〔数式1〕
L≦L1+L3
〔数式2〕
L3=L2/π−D/2
また、湾曲部20を180度に湾曲させた際に湾曲部20が筒状部材41の内孔44aの縁に当接した位置と湾曲部20の湾曲中心Cとを結ぶ直線と、先端硬性部21と湾曲部20との境界と湾曲中心Cとを結ぶ直線とのなす角をθ、内孔44aの内径をD1、隙間46の大きさをD2、とすると、下記の数式3,4が成り立つ。
〔数式3〕
D2=D1−D=L3(1−cosθ)
〔数式4〕
θ=sin−1{(L−L1)/L3}
上記数式1〜4を満たすことが、湾曲部20を180度に湾曲可能とする条件であり、筒状部材41に無理な負荷をかけることがない。上記の数式3において、隙間46の大きさD2は、できるだけ大きい方が湾曲部20の湾曲動作が容易となるが、挿入部13の外径Dが一定の場合、自己推進装置11のサイズが大きくなって、自己推進装置11付きの挿入部13を体内管路に挿入し難くなる。このため、隙間46の大きさD2は、挿入部13の外径Dとの関係、及び自己推進装置11のサイズを考慮して決められる。
次に、以上のように構成された内視鏡システム1の作用について説明する。まず、電子内視鏡10の挿入部13の予め決められた部位にそれぞれ支持リング37を取り付け、これらの支持リング37の孔に、先端にピニオン56を固定した回転トルク伝達部材55を保護シース36を介して挿通する。この後、湾曲部20にコイルバネ42を介して自己推進装置11を取り付ける。
自己推進装置11の取り付けは、予めコイルバネ42の大輪42aを筒状部材41の内孔44aの壁面に固定しておき、先端硬性部21を第1円筒部57の内孔44a内に挿通して、小輪42bを湾曲部20の外周面に嵌め込むことで完了する。なお、小輪42bの径は、締まる(径が小さくなる)方向に弾性変形可能になっており、最初に小輪42bの弾性変形力に抗して小輪42bの径を拡げるに方向に小輪42bに力を加え、小輪42bが先端硬性部21を通過してから湾曲部20の所定位置に到達した際に、小輪42bに加えていた力を止めると、小輪42bが湾曲部20の所定位置を締めつけるように固定される。
自己推進装置11の取り付け後、プロセッサ装置、光源装置、制御装置等の電源をオンして、次いで患者情報等を入力する。その後、電子内視鏡10の挿入部13を患者の体内管路に挿入する。
先端硬性部21が体内管路の所定位置、例えばS状結腸の手前まで進められた後、操作ユニットを操作して自己推進装置11の動力源22の電源をオンする。そして、操作ユニットのボタン操作により前進指示を入力する。動力源22により回転トルク伝達部材55が所定方向に回転され、この回転トルク伝達部材55の回転に伴うピニオン56の回転により、ウォームギア53が回転される。ウォームギア53の回転は駆動ローラ51に伝わり、これにより回転体40が循環転動する。外側の回転体40は体内管路の内壁に接触しており、挿入方向に前進力を生じさせる。自己推進装置11は、この回転体40による前進力で体内管路の内壁を前方から後方に手繰り寄せることにより、先端硬性部21を体内管路の内壁に沿って前進させる。
また、操作ユニットのボタン操作により速度変更指示が入力されると、動力源22により回転トルク伝達部材55の回転速度が変更される。この結果、自己推進装置11の移動速度が変更される。また、操作ユニットのボタン操作により後進指示が入力されると、動力源22により回転トルク伝達部材55が逆回転され、自己推進装置11、ひいては先端硬性部21が後進する。さらに、操作ユニットのボタン操作により停止指示が入力されると、動力源22の駆動が停止されて自己推進装置11も停止する。以上の操作を適宜行うことにより、先端硬性部21を体内管路の所望の位置まで推進させることができる。
術者は、適宜アングルノブ15を操作して電子内視鏡10の湾曲部20を湾曲させ、先端硬性部21を所望の方向に向ける。この際、図3に示すように、隙間46が十分に取られているため、自己推進装置11が湾曲部20の湾曲動作の邪魔にならず、自己推進装置11を装着していないときと遜色なく湾曲動作を円滑に行うことができる。
上記コイルバネ42は、図4に示すように、前後反対向きに配置し、小輪42bを先端硬性部21の外周面に固定するとともに、大輪42aを筒状部材41の内孔44aの壁面に固定するようにしてもよい。大輪42a及び小輪42bは、各全周で固定されるのが好ましい。
本発明の第2実施形態を示す図5において、自己推進装置60は、回転体(トロイド)61と保持部62とからなる。回転体61は上記回転体40と同様であるから説明を省略する。保持部62は、第1保持筒63と第2保持筒64とを備える。第1保持筒63は回転体61の内部65に、第2保持筒64は挿入部13と回転体61の外表面61aとの間にそれぞれ配置される。なお、上記第1実施形態と同じ部材には同じ符合を付し、説明を省略する。
第1、第2保持筒63、64はともに、略同じ長さの円筒部66、67およびスカート部68、69を有する。スカート部68、69は、円筒部66、67の後端から連設され、自己推進装置60の後端に向けて徐々に拡開された略円錐状である。また、スカート部68、69の内壁は、階段状に形成されている。スカート部68、69により、保持部62内に湾曲部20の湾曲を円滑に行わせるための隙間70が形成される。
第1保持筒63の周面には、挿入方向Aに沿って従動ローラ72、73、74が回転自在に取り付けられている。各従動ローラ72〜74は、第1保持筒63の周方向に120°間隔で計三組設けられている。従動ローラ72は第1保持筒63の円筒部66の先端に、従動ローラ73は円筒部66の後端に、従動ローラ74はスカート部68の後端にそれぞれ配設されている。各従動ローラ72〜74は回転体61の内表面61aに当接し、回転体61の循環転動に合わせて回転する。
一方、第2保持筒64の周面には、挿入方向Aに沿って駆動ローラ75と従動ローラ76が回転自在に取り付けられている。駆動ローラ75および従動ローラ76は、第2保持筒64の周方向に120°間隔で計三組設けられている。駆動ローラ75は第2保持筒64の円筒部67の中央に、従動ローラ76はスカート部69の後端にそれぞれ配設されている。
駆動ローラ75は、自己推進装置60を組み立てたとき、第1保持筒63の従動ローラ72、73の中間に位置し、各従動ローラ72、73との間で回転体61を挟持する。また、従動ローラ76は、第1保持筒63の従動ローラ74と対向し、従動ローラ74とで回転体61を挟持する。駆動ローラ75および従動ローラ76は回転体61の外表面61aに当接する。駆動ローラ75はウォームギア77によって回転駆動され、回転体61を循環転動させる。従動ローラ76は回転体61の循環転動に合わせて回転する。
円筒部67の内孔80の内径は、挿入部13の外径よりも十分に大きく、内孔80と挿入部13との間には、湾曲部20の湾曲動作を妨げないだけの十分な隙間81が設けられている。そして、挿入部13は、上記第1実施形態と同様の円錐台形状のコイルバネ82によって内孔80内に宙吊り状態に取り付けられる。コイルバネ82の大輪82aが内孔80の壁面に固定されるとともに、コイルバネ82の小輪82bが湾曲部20の外周面に固定される。
本実施形態では、内孔80による隙間81の他に、スカート部69による隙間70が設けられているため、仮想線13aで示すように、湾曲部20の湾曲動作が上記第1実施形態以上に円滑に行なわれる。
なお、従動ローラや駆動ローラの配置、個数等は、上記第1,第2実施形態で示した例に限定されない。
以上説明した実施形態では、コイルバネの大輪,小輪の各全周を、筒状部材の内孔の壁面,湾曲部の外周面に、それぞれ固定したが、本発明はこれに限定されることなく、大輪,小輪を全周ではなく、それぞれ複数箇所で固定するようにしてもよい。
上記実施形態では、コイルバネの大輪を筒状部材の先端側又は後端側に固定し、コイルバネの小輪を湾曲部の中間部又は先端硬性部に固定したが、本発明はこれに限定されることなく、コイルバネの大輪を筒状部材の中間部に固定し、小輪を湾曲部の中間部や後端部等に固定してもよい。
上記実施形態は、自己推進装置を医療診断用の電子内視鏡に適用したものであるが、本発明は医療診断用途に限らず、工業用等その他の内視鏡や超音波プローブといった管路観察用器具の装着具に適用することが可能である。
1 内視鏡システム
10 電子内視鏡
11,60 自己推進装置
13 挿入部
19 軟性部
20 湾曲部
21 先端硬性部
40,61 回転体
41 筒状部材
42,82 コイルバネ
44a,80 内孔
46,70,81 隙間
55 回転トルク伝達部材
56 ピニオン
62 保持部
67 円筒部

Claims (3)

  1. 湾曲部を有する内視鏡の挿入部が所定の隙間をもって遊挿される内孔を有し、内視鏡の挿入部の長手方向に沿って所定の長さを有する筒状部材と、
    前記筒状部材に取り付けられ、前記挿入部の長手方向に沿って循環転動するとともに外表面が体内管路の内壁に接触して推進力を得る回転体と、
    前記回転体に循環転動のための駆動力を与える駆動ローラと、
    前記内孔の壁面と前記挿入部の外周面との間に設けられ、前記挿入部の先端側が内孔の中で少なくとも内孔の径方向に移動自在となるように前記挿入部を内孔の壁面との間で支持する支持部材と
    を備えたことを特徴とする自己推進装置。
  2. 前記支持部材は、前記挿入部の長手方向に沿って所定の長さを有し、前記内孔の壁面に固定される一端部と、前記挿入部の外周面に固定される他端部とが、前記挿入部の長手方向に沿って互いに離間していることを特徴とする請求項1記載の自己推進装置。
  3. 前記支持部材は、前記一端部と他端部とが互いに径のサイズが異なる輪状部材である円錐台形状をしたコイルバネであることを特徴とする請求項2記載の自己推進装置。
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