JP2011234002A - 撮像装置及び端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮影機能を有する端末装置は、複数の画像を撮影し、撮影対象である各画像について当該画像から複数の被写体を特定し、特定された複数の被写体それぞれの撮影好適度を取得し、画像毎に、当該画像が含む撮影好適度が所定閾値以上である被写体の数に基づく評価値を算定し、前記評価値に基づいて、前記撮影された各画像のうち1つの画像を、撮影された他の画像とは区別されるよう表示する。
【選択図】図2
Description
また、顔認識や笑顔認識技術の発達により、これら認識処理もカメラ機能に備えられている端末装置も登場している。
連続撮影機能と認識処理とを組み合わせたカメラ機能を有する装置において、連続撮影された複数の画像から1枚の好適な画像を選択する技術が特許文献1に開示されている。
この技術により、ユーザに対して、連続撮影された複数の画像から好適な画像を提供することができる。
そこで、本発明は、ユーザに複数の画像から好適な画像を推奨することのできる撮像装置及び端末装置を提供することを目的とする。
以下、本発明に係る端末装置の一実施形態である携帯電話機について説明する。
1.1 概要
端末装置は、例えば、カメラ付携帯電話機であり、その外観について図1を参照しつつ説明する。図1(a)は、本実施の形態における携帯電話機10の閉状態の斜視図であり、図1(b)は開状態の斜視図である。また、図1(c)は、携帯電話機10の開状態における背面図である。
筐体11には、液晶ディスプレイ(以下、LCD(Liquid Crystal Monitor))などで構成された表示部106とスピーカ部13とが配置されている。
筐体12には、マイクロフォン14とキー操作部15とが配置されている。また、筐体12の側面にはキー操作部16、17が配置され、背面には、カメラレンズ20が配置されている。
ここで、撮影機能には、通常の撮影、連写撮影、及びおすすめ撮影がある。通常撮影とは1回の押下で1回の撮影を行うことであり、連写撮影とは、キー操作部16の1回の押下で所定の時間間隔で複数回の撮影を行うことである。なお、この撮影の回数としては、予め、例えば4回や9回などが設定される。そして、1回のキー押下で、この設定された撮影回数に応じた連写撮影が行われる。さらに、おすすめ撮影とは、1回の押下で所定の時間間隔において所定回数(例えば4回)の撮影を行い、ユーザ(撮影者)に撮影された所定枚数の画像のうち1枚の画像を推奨するものである。
1.2 構成
ここでは、携帯電話機10のおすすめ撮影機能に係る構成について説明する。
携帯電話機10は、図2で示すように、撮影処理部101、顔検出部102、笑顔検出部103、評価部104、推奨画像特定部105、表示部106、ユーザ操作部107及び画像記憶部108から構成されている。
また、図2に示す携帯電話機10の撮影処理部101、顔検出部102、笑顔検出部103、評価部104、推奨画像特定部105、表示部106、ユーザ操作部107及び画像記憶部108は、本発明の撮像装置の構成要素となる。ここで、撮影処理部101は、本発明における撮像装置の撮影部に相当し、笑顔検出部は、本発明における撮像装置の取得部に相当する。
撮影処理部101は、カメラレンズ20を含み、撮影に係る処理を行うものである。具体的には、撮影処理部101は、焦点合わせ、ズーム、絞り・シャッターを行う機構を備えており、これらの機構の動作により撮影が行われる。
撮影処理部101は、おすすめ撮影時には、所定の時間間隔で連続して4回の撮影を行う。
顔検出部102は、カメラレンズ20により写された被写体から人の顔を検出するものである。具体的には、顔検出部102は、人物の顔のサンプル画像を予め記憶しており、カメラレンズ20で写された被写体とのマッチング処理を行うことで、顔を検出する。
なお、顔検出については、既知の技術であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(3)笑顔検出部103
笑顔検出部103は、顔検出部102で検出された顔の笑顔度を検出するものである。具体的には、笑顔検出部103は、笑顔の特徴部位(例えば、目尻、目頭、口元等)のサンプル画像を予め記憶している。笑顔検出部103は、カメラレンズ20により写されたキー操作部16の押下前の被写体に対して検出された顔の位置を示す位置情報に基づいて、撮影された顔の位置を特定する。そして、笑顔検出部103は、笑顔の特徴部位のサンプル画像と特定した顔における対象部位とのマッチング処理を行い、一致度(笑顔度)を取得する。ここで、笑顔検出部103は、笑顔度として、0から100までの何れかの整数を取得する。例えば、笑顔の数値が高いほど、被写体である人物が笑顔であり、笑顔度が100である場合には満面の笑顔となっている。
(4)評価部104
評価部104は、撮影された画像毎に、笑顔検出部103で取得された笑顔度に基づいた評価値を算出するものである。
推奨画像特定部105は、評価部104で算出された各画像の評価値に基づいて、おすすめ撮影された4枚の画像のうちおすすめする1枚の推奨画像を特定する。
また推奨画像特定部105は、ユーザ操作部107が表示部106で表示されている1つの画像に対する記憶指示を受け付けると、当該画像を画像記憶部108へ書き込む。
(5−1)顔検出数が2から4人の場合
算出された各評価値のうち値が1である評価値が存在するか否かを判断する。つまり、推奨画像特定部105は、顔検出された全ての顔の笑顔度が45以上である画像が存在するか否かを判断する。以下、この画像を候補画像と呼ぶ。
(5−2)顔検出数が1人の場合
推奨画像特定部105は、各画像のうち、笑顔度の合計値が最大のものを推奨画像として特定する。
この場合、全ての画像に対する評価値は0であるので、推奨画像特定部105は、各画像のうち、最初に撮影された画像を推奨画像として特定する。
(6)表示部106
表示部106は、撮影前において、カメラレンズ20に写った被写体を表示する機能と、おすすめ撮影で撮影された4枚の画像を一覧表示する機能とを備えている。ここで、一覧表示を行う際には、各画像のサムネイル画像が表示され、推奨画像特定部105で推奨画像として特定された画像のサムネイル画像は他の画像のサムネイル画像とは区別されるよう表示がなされる。
表示部106は、図3(a)で示すように、先ず撮影前において、4人の被写体を含む画像G100を表示している。このとき、顔検出部102では4人の顔を検出しており、表示部106は検出された各顔を囲む枠も表示する。
図3(b)は、おすすめ撮影時に撮影された連続する4枚の画像を示すものである。この例では、画像G101、G102、G103及びG104の順に撮影され、画像G101及びG104では1人だけ笑顔であり、画像G102では2人だ笑顔であり、画像G103は検出された全ての被写体が笑顔である。図3(b)で示す各画像が撮影されると、上述した笑顔検出部103、評価部104及び推奨画像特定部105の機能により、1枚の推奨画像が特定される。この例では、画像G103が推奨画像として特定される。
ユーザ操作部107は、キー操作部15、16、17を含むものであり、ユーザによる操作指示を受け付ける機能を有している。具体的には、おすすめ撮影時における撮影指示(キー操作部16の押下)を受け付ける。また、おすすめ撮影された4枚の画像が一覧表示されている際に、ユーザ操作部107は、操作対象とする画像の変更に係る操作、操作対象として選択している画像を記憶するよう指示する操作(記憶指示)を受け付ける。
画像記憶部108は、ユーザ操作部107により記憶指示のあった画像(記憶指示があった時点で操作対象となっている画像)を記憶するためのものである。
1.3 動作
(1)全体の動作
ここでは、おすすめ撮影に係る動作について、図5に示す流れ図を用いて説明する。
キー操作部16が押下されることで、撮影処理部101はおすすめ撮影を行う(ステップS10)。具体的には、撮影処理部101は、所定の時間間隔で、連続する4枚の画像を撮影する。
評価部104は、撮影された画像毎に、当該画像について取得した笑顔度を用いて評価値を算出する(ステップS20)。具体的には、評価部104は、顔検出部102で検出された顔の数に対する笑顔度が45以上の笑顔数の割合を算出する。
顔検出数が0人である場合(ステップS25における「0人」)、推奨画像特定部105は、おすすめ撮影された最初の画像を推奨画像として特定する(ステップS30)。
顔検出数が2から4人である場合には(ステップS25における「2〜4人」)、推奨画像特定部105は、評価部104で算出された各画像に対する評価値のうち値が1である候補画像が存在するか否かを判断する(ステップS35)。
推奨画像が特定されると、表示部106は、特定された推奨画像に対しておすすめマークM100を付して、他の画像とともに一覧表示を行う(ステップS60)。なお、このとき表示される各画像はサムネイル画像である。
ここでは、図5に示すステップS20における評価値の算出に係る処理について図6に示す流れ図を用いて説明する。
評価部104は、カウンタ(i)の値を1に設定する(ステップS100)。
評価部104は、おすすめ撮影された画像のうち1番目の画像について、図5に示すステップS15で算出された笑顔度が所定閾値(ここでは45)以上である笑顔の数を取得する(ステップS105)。
カウンタ(i)に値1を加算する(ステップS115)。
カウンタの値がおすすめ撮影で撮影される画像の枚数である4より大きいか否かを判断する(ステップS120)。
1.4 第1の実施の形態の効果
以上により、本実施の形態に係る携帯電話機10は、画像毎に、当該画像が含む複数の被写体それぞれの笑顔度が所定値以上である被写体の数に基づく評価値を算出するので、笑顔度が所定値以上である被写体の数が多いほど、評価値が高くなる。そのため、携帯電話機10は、多くの被写体が好適的な状態である画像を推奨することができる。
以上、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態及び変形例に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態において、笑顔検出部103は、おすすめ撮影された各画像について、撮影前に検出された顔の位置から当該画像に含まれる顔の位置を特定したが、これに限定されない。撮影された画像に対して、顔検出の処理を施して顔を検出して、笑顔検出に利用する顔の位置を特定してもよい。
(2)上記実施の形態において、推奨画像を特定する際に用いる笑顔度の閾値を45としたが、これに限定されない。
(3)上記実施の形態において、複数の顔が検出された場合、評価値が1である画像が存在しないときには、笑顔度の合計値が最大である画像を推奨画像として特定したが、これに限定されない。
評価値が1である画像が存在しないときには、評価値を用いた他の条件により推奨画像を特定してもよい。例えば、評価値を用いた基準値を値1の代わりに値0.75を用いる。
(4)上記実施の形態において、おすすめ撮影で撮影される枚数は4枚としたが、これに限定されない。
おすすめ撮影で撮影される枚数は、2枚以上であるならば他の枚数であってもよい。
顔検出の最大数は、3以下、又は5以上であってもよい。
(6)上記実施の形態において、おすすめ撮影後、推奨画像を含む4枚の画像をサムネイル画像による一覧表示するとしたが、これに限定されない。
推奨画像のみを表示してもよい。この場合においても、上記実施の形態と同様におすすめマークM100が付されて表示がなされる。
また、推奨画像のみを表示する場合、ユーザはその画像が推奨されたものとして認識することができるので、マークM100などを表示しないとしてもよい。
(7)上記実施の形態において、おすすめ撮影後、推奨画像を含む4枚の画像をサムネイル画像による一覧表示がなされると、ユーザ操作により操作対象の画像の変更、及び画像記憶部108への書き込みを行ったが、これに限定されない。
または、推奨画像をおすすめマークM100を付して表示するとともに、当該推奨画像を画像記憶部108へ書き込む処理を行ってもよい。この場合、推奨画像は、当該推奨画像のみ表示されてもよいし、他の画像とともにサムネイル画像による一覧表示されてもよい。
(9)上記実施の形態において、推奨画像を特定するために笑顔度を用いたが、これに限定されない。
(10)上記実施の形態において、本発明の撮像装置が適用される端末装置として、携帯電話機を例にあげて説明したが、これに限定されない。
(11)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
1.6 補足
(1)本発明の一態様である、撮像装置は、複数の画像を撮影する撮影部と、撮影された各画像について、当該画像から複数の被写体を特定し、特定された複数の被写体それぞれの撮影好適度を取得する取得部と、画像毎に、当該画像が含む、撮影好適度が所定閾値以上である被写体の数に基づく評価値を算定する評価部と、前記評価値に基づいて、前記撮影された各画像のうち1つの画像を、撮影された他の画像とは区別されるよう表示する表示部とを備えることを特徴とする。
(2)ここで、前記被写体は人物の顔であり、前記撮影好適度は、人物の笑顔を評価した笑顔度であり、前記取得部は、撮影された前記画像毎に、当該画像から複数の顔を特定し、特定した顔それぞれの笑顔度を取得するとしてもよい。
(3)ここで、前記評価値は、前記顔を特定した数に対する前記笑顔度が所定閾値以上である顔の数の割合であり、前記表示部は、前記評価値が最高である1つの画像を、前記撮影された他の画像とは区別されるよう表示するとしてもよい。
(4)ここで、前記表示部は、前記割合の値が1となる画像が存在する場合には当該画像を、他の画像とは区別して表示するとしてもよい。
(5)ここで、前記表示部は、さらに、前記割合の値が1となる画像が存在しない場合には前記評価値に基づく表示の代わりに各画像のうち笑顔度の合計値が最も高い画像を、他の画像と区別されるよう表示するとしてもよい。
(6)ここで、前記表示部は、各画像のうち、評価値が最高である画像が2枚以上ある場合には、笑顔度の合計値が最も高い画像を、前記他の画像とは区別されるよう表示するとしてもよい。
(7)ここで、前記表示部は、前記評価値が最高である1つの画像を表示する際には、当該画像に当該画像を推奨することを示す標章を付して前記他の画像とともに一覧表示するとしてもよい。
(8)ここで、上記(1)から(7)のいずれかに記載の撮像装置を備えた端末装置であるとしてもよい。
11、12 筐体
13 スピーカ部
14 マイクロフォン
15、16、17 キー操作部
20 カメラレンズ
101 撮影処理部(撮影部)
102 顔検出部
103 笑顔検出部(取得部)
104 評価部
105 推奨画像特定部
106 表示部
107 ユーザ操作部
108 画像記憶部
Claims (8)
- 複数の画像を撮影する撮影部と、
撮影された各画像について、当該画像から複数の被写体を特定し、特定された複数の被写体それぞれの撮影好適度を取得する取得部と、
画像毎に、当該画像が含む、撮影好適度が所定閾値以上である被写体の数に基づく評価値を算定する評価部と、
前記評価値に基づいて、前記撮影された各画像のうち1つの画像を、撮影された他の画像とは区別されるよう表示する表示部とを備える
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記被写体は人物の顔であり、
前記撮影好適度は、人物の笑顔を評価した笑顔度であり、
前記取得部は、撮影された前記画像毎に、当該画像から複数の顔を特定し、特定した顔それぞれの笑顔度を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記評価値は、前記顔を特定した数に対する前記笑顔度が所定閾値以上である顔の数の割合であり、
前記表示部は、前記評価値が最高である1つの画像を、前記撮影された他の画像とは区別されるよう表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記表示部は、前記割合の値が1となる画像が存在する場合には当該画像を、他の画像とは区別して表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記表示部は、さらに、
前記割合の値が1となる画像が存在しない場合には前記評価値に基づく表示の代わりに各画像のうち笑顔度の合計値が最も高い画像を、他の画像と区別されるよう表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - 前記表示部は、各画像のうち、評価値が最高である画像が2枚以上ある場合には、笑顔度の合計値が最も高い画像を、前記他の画像とは区別されるよう表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記表示部は、
前記評価値が最高である1つの画像を表示する際には、当該画像に当該画像を推奨することを示す標章を付して前記他の画像とともに一覧表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置を備えた端末装置。
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