JP2011201891A - 核酸のトランスフェクションのための新規脂質 - Google Patents

核酸のトランスフェクションのための新規脂質 Download PDF

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Abstract

【課題】核酸などを有効に送達するカチオン性脂質組成物の提供。
【解決手段】下式構造を有する脂質。
Figure 2011201891

Figure 2011201891

【選択図】なし

Description

発明の背景
本願は、2003年5月22日出願の米国出願番号60/472,403の優先権を主張するものであり、その内容は引用することによりそのまま本明細書の一部とされる。
核酸を培養細胞へ送達するためのカチオン性脂質の使用は、Felgnerおよび共同研究者ら(Proc. Nat’l Acad. Sci. 84, 7413 (1987))によってはじめて記載された。次に、Behr (Proc. Nat’l Acad. Sci. 86, 6982 (1989))が、ポリカチオン性脂質もまた有効な送達剤であり得ることを示した。現在、多数のカチオン性脂質試薬が記載されており、これら試薬のいくつか、例えば、リポフェクタミン(LipofectAmine)、リポフェクタミン2000、Fugene、トランスフェクタム(TransfectAm)、リポフェクチン(Lipofectin)およびDOTAPなどが市販されている。しかしながら、これらの試薬には総ての細胞系統に普遍的に有効なものはないし、ウイルスに基づく遺伝子送達系ほどに有効なものもない。さらに、これらの試薬の大部分はトランスフェクトする細胞に幾分か有毒である。
よって、現在利用できるものよりも毒性が低く、有効性が高く、多様な細胞種をトランスフェクトするのにより普遍的に適用できるトランスフェクション試薬の開発の大きな必要性が依然として存在する。このような試薬は、ウイルスに基づく送達系に比べて安全性リスクおよび免疫原性が最小であることが理想的である。このような試薬の開発の成功は、バイオテクノロジー全般、そして特に遺伝子療法に大きな影響をもたらすであろう。
よって、本発明の1つの目的は、核酸などの高分子(macromolecule)を細胞へ送達するのに有用な新規な組成物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、核酸などの高分子を細胞へ送達するためにこれらの組成物を使用する方法を提供することである。
これらの目的を達成するに当たって、本発明の第一の態様によれば、下記式を有する脂質が提供される:
Figure 2011201891
[式中、Xは、N(R)またはジアルキルホスファチジルであるか、またはXは
Figure 2011201891
であり、
YおよびZは、アルコキシ、アルカノイルオキシ、アルキルアミン、アルキルウレタンおよびアルキルグアニジンからなる群から独立に選択され、
およびRは、水素、C−Cアルキル、アルキルアミン、アルキルアミノアルコール、スペルミイル、スペルミジルおよびカルボキシスペルミイルからなる群から独立に選択され、
は、HまたはC−Cアルキルであり、
、R、およびRは、水素、アルキル、アルケニル、アリールおよびアルキルアリールからなる群から独立に選択され(ただし、R、RおよびRのうち少なくとも1つは長鎖アルキルまたはアルケニルである)、
Wは、短鎖アルキルまたはアルキルアミノであり、かつ、
は、負電荷または短鎖アルキルである]。
本発明の第二の態様によれば、下記式を有する脂質が提供される:
Figure 2011201891
[式中、Xは、(CH、(CHOH)、−NH−、−O−、ポリエーテル、エステル結合、−S−、CONH、NHCO、ポリアミド−NHCONH−、およびNHC(=NH)NHからなる群から選択され、
は、(CH、ポリエーテル、−CO−、NHCOおよびポリアミドからなる群から選択され、
は、(CH、−NH−、−O−、ポリエーテル、エステル結合、−S−、CONH、NHCO、ポリアミド−NHCONH−、およびNHC(=NH)NHからなる群から選択され、
およびZは、水素、第一級アルキルアミン、第二級アルキルアミン、第三級アルキルアミン、第四級アルキルアミン、アルキルアミノアルコール、アルキルポリアミン、スペルミジン、スペルミン、カルボキシスペルミン、グアニジニウム、ピリジニウム、ピロリジニウム、ピペリジニウムアミノアシル、ペプチジル、およびタンパク質〜からなる群から独立に選択され、
、R、R10、およびR11は独立に、存在しないか、または水素、直鎖C−C0アルキル、分枝アルキル、シクロアルキル(cyclalkyl)、直鎖アルケニル、分枝アルケニル、シクロアルケニル、および所望により置換されていてもよいアリールからなる群から選択され、この任意の置換は、存在する場合、−OH、NH、−COOH、エステル、アミド、アルキルアミノ、−NHCONH−、およびNHC(=NH)NHからなる群から選択される少なくとも1つの官能基を含んでなり、
n=1〜12である]。
一つの態様では、前記のような脂質と、1以上のペプチド、タンパク質および/または核酸などの1以上の高分子とを含んでなる組成物が提供される。この核酸はDNA分子、例えば、二本鎖DNA分子を含んでもよい。DNA分子はプラスミドであってもよく、例えば、自己相補的であって、かつ二本鎖RNAの一領域を形成するRNA分子をコードしてもよい。
もう1つの態様では、この核酸は、1以上のRNA分子、例えば、1以上の二本鎖RNA分子を含んでもよい。RNA分子はsiRNAであってもよい。
本発明の別の態様によれば、真核細胞または組織を上記のような組成物と接触させることによる、ペプチド、タンパク質、および/または核酸を細胞または組織へ導入する方法が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、上記のような脂質を含んでなる、細胞をトランスフェクトするためのキットが提供される。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかとなる。しかしながら、詳細な説明および具体例は、本発明の好ましい実施形態を示すものであるが、当業者ならば、この詳細な説明から、本発明の精神および範囲内の種々の変更および改変が明らかであることから、単に例として示すものである。
発明の具体的説明
本発明は、核酸およびペプチドおよびタンパク質を多様な細胞および組織へ導入するのに有効な新規な脂質を提供する。これらの脂質は極めて有効であり、試験した総ての細胞種において低毒性を示す。これらの脂質は下記に示される一般構造IおよびIIを有する。
Figure 2011201891
Figure 2011201891
式Iの化合物はアミノアルコール頭部基を含み、XはN(R)またはジアルキルホスファチジルであり得るか、またはXは
Figure 2011201891
であり得る。
YおよびZはアルコキシ、アルカノイルオキシ、アルキルアミン、アルキルウレタンおよびアルキルグアニジンからなる群から独立に選択され得る。RおよびRは、水素、C−Cアルキル、C−Cアルキルアミン、アルキルアミノアルコール、スペルミイル、スペルミジルおよびカルボキシスペルミイルからなる群から独立に選択され得る。RはHまたはC−Cアルキルである。R、R、およびRは、水素、アルキル、アルケニル、アリール、およびアルキルアリールからなる群から独立に選択され、ただし、R、R、およびRのうち少なくとも1つは長鎖アルキルまたはアルケニルである。このアルキル、アルケニル、アリール、およびアルキルアリール基は、例えば、6〜30個の炭素原子、有利には10〜18個の炭素原子を含み得るが、当業者ならば、これらの基は6未満または30を超える炭素原子を含んでもよいことが分かるであろう。Wは短鎖(C−C)アルキルまたはアルキルアミノであってよく、Rは、負電荷または短鎖(C−C)アルキルであってよい。一般式Iに包含される化合物の代表例としては、例えばRがオレオイルである場合には、下記に示される化合物12および13が挙げられる。
単純炭水化物に共役した炭化水素部分を含む式IIの化合物では、Xは、(CH、(CHOH)、−NH−、−O−、ポリエーテル、エステル結合−S−、CONH、NHCO、ポリアミド−NHCONH−、およびNHC(=NH)NHからなる群から選択され得る。Yは、(CH、ポリエーテル、−CO−、NHCO、およびポリアミドからなる群から選択され得る。Yは、(CH、−NH−、−O−、ポリエーテル、エステル結合、−S−、CONH、NHCO、ポリアミド、−NHCONH−、およびNHC(=NH)NHからなる群から選択され得る。ZおよびZは、水素、第一級アルキルアミン、第二級アルキルアミン、第三級アルキルアミン、第四級アルキルアミン、アルキルアミノアルコール、アルキルポリアミン、スペルミジン、スペルミン、カルボキシスペルミン、グアニジニウム、ピリジニウム、ピロリジニウム、ピペリジニウムアミノアシル、ペプチジル、およびタンパク質からなる群から独立に選択され得る。R、R、R10、およびR11は、独立に、存在しなくてもよいし、または水素、C−C20直鎖アルキル、分枝アルキル、シクロアルキル(cyclalkyl)、直鎖アルケニル、分枝アルケニル、シクロアルケニル、および所望により置換されていてもよいアリールからなる群から選択されてもよく、この任意の置換は、存在する場合、OH、NH、−COOH、エステル、アミド、アルキルアミノ、−NHCONH−、およびNHC(=NH)NHからなる群から選択される少なくとも1つの官能基を含んでなり、nは1〜12の整数である。
式IおよびIIの分子は、当技術分野で周知の方法により作製することができる。例えば、引用することによりそのまま本明細書の一部とされる、米国特許第5,334,761号および同第5,264,618号、WO00/27795およびBenerjee et al. (J. Med. Chem., 44, 4176 (2001)参照。
本発明において、短鎖アルキル基は一般に、特に定義されない限り、例えばC−Cアルキルである。長鎖アルキル基は、一般に、特に定義されない限り、C10−C20アルキル、例えば、C10−C30アルキルである。特に定義されない限り、適当であればいずれかの定義が用いられる。また、当業者ならば、特に定義されない限り、本明細書において適当であれば、アルキル部分、例えばアルコキシ部分を含有する他の誘導体基も短鎖基および/または長鎖基を含み得ることが分かるであろう。
両クラスの脂質の代表的メンバーの合成に関する特定の方法を以下に示す(スキーム1およびスキーム2)。これらの脂質種の他のメンバーは、これらの方法のバリエーションを用いて、または当業者に周知の他の方法によって合成することができることが分かるであろう。
脂質の製造
陽イオン糖脂質(II)の合成は、スキーム1に示されている方法によって行うことができる。2,無水酒石酸3−イソプロピリジンは、オレオイルアミンなどのアルキルアミンで処理して無水物を開環し、対応するアミドとカルボン酸を生成する。このアミドを酸性メタノールで処理すると、イソプロピリジン基が除去され、酸のエステル化が起こる。このエステルをメチルアミンなどのアルキルアミンで処理して対応するジアミドを得る。このジアミドを水素化リチウムアルミニウムなどの還元剤でジアミンへと還元し、ブロモプロピルフタルイミドなどのアルキル化剤でアルキル化する。このフタルイミド基をヒドラジンで除去し、このアミン基をHClでプロトン化して目的のカチオン性脂質を得る。このスキームは、一般構造1−[(3−アミノプロピル)−アルキルアミノ]−4−[(3−アミノプロピル)−アルキルアミノ]−ブタン−2,3−ジオール(アルキル化剤としてブロモプロピルフタルアミドを用いる場合)または1−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−アルキルアミノ]−4−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−アルキルアミノ]−ブタン−2,3−ジオールの特定の化合物を合成するために有効に用いることができる。アルキルはメチル、エチル、プロピル、C10−C20アルキル鎖であることができ、アルキルはC10−C20アルキル鎖であることができる。
あるいは、酒石酸ジメチルなどの所望の二酸(HOC−(CHOH)−COH、n=2〜6)のメチルエステルの、所望のアルキルアミンによるアミド化で出発することにより、陽イオン糖脂質の対称類似体を得ることもできる。このジアミドは水素化リチウムアルミニウムなどの好適な還元剤を用いて還元して、対応するアミンを生成する。これらのアミン基は、ブロモプロピルフタルイミドまたはエポキシプロピルフタルイミドでアルキル化した後、このフタルイミド基を水素化ヒドラジンで除去すると、所望のカチオン性脂質が得られる。この合成経路は一般に、一般式1,4−ビス[(3−アミノ−プロピル)アルキルアミノ(aklylamino)]−ブタン−2,3−ジオール(アルキル化剤としてブロモプロピルフタルイミドを用いた場合)および1,4−ビス[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)アルキルアミノ(aklylamino)]−ブタン−2,3−ジオール(アルキル化剤としてエポキシプロピルフタルアミドを用いた場合)の総ての化合物に適用できる。このアルキル基はC10−C20アルキル鎖を構成し得る。他のアルダル酸(alderic acid)HOC−(CHOH)−COH(n=2〜6)で出発することにより、種々の糖脂質を得ることができる。代表的な化合物はリポソーム単独中に、または補助脂質(DOPEまたはコレステロール)を用いて処方し、トランスフェクションに使用することができる。
アミノアルコール頭部基を有する式Iの脂質は、スキーム2に示されるようにして合成することができる。ジメチルアミノプロパンジオールを所望のスルホン酸アルキルでアルキル化し、ジアルキルオキシ−ジメチルアミノプロパンを得ることができる。ジアルキルオキシ−ジメチルアミノプロパンをエポキシプロピルフタルイミドでアルキル化してアミン基を第四級化し、そのフタルイミド保護基をヒドラジン水和物で除去すると、水酸化物基のアルキル化に由来する副生成物とともに、主生成物として所望のアミノアルコールが得られる。両生成物ともHClでプロトン化し、リポソーム単独中に、または補助脂質(DコレステロールまたはOPE)を用いて処方し、トランスフェクションに使用した。
本脂質を用いた細胞トランスフェクション
本明細書に記載の新規な脂質は、ジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)またはコレステロールなどの補助脂質の存在下または不在下で、1以上の核酸とともに、リポソームまたはリポソーム様ビヒクル中に処方することができる。これらの脂質は、当技術分野で公知の逆相蒸発法によってリポソーム中に処方することができる。あるいは、これらの脂質は、音波処理、顕微溶液化などのリポソーム形成に関する他の周知の方法により処方することもできる。これらのリポソーム処方物はDNを培養細胞へトランスフェクトするのに有効である。
これらの脂質は、現在市販されているカチオン性脂質と少なくとも同等の活性があり、ほとんどの場合ではより活性が高い。この核酸は、十分な負電荷を持っていて、脂質と混合した際に脂質凝集塊、リポソーム、またはリポソーム様複合体を形成する限り、いずれの種類の既知核酸であってもよい。核酸は例えばDNAまたはRNAであってよく、オリゴヌクレオチド、プラスミド、または他の形態の核酸分子であってもよい。この核酸は、限定されるものではないが、アンチセンス分子であってもよく、あるいは、RNA干渉によって遺伝子発現を阻害するのに用いられる種類の二本鎖RNA分子であってもよい。この核酸は短い干渉二本鎖RNA分子(siRNA)であってもよい。
また、これらの脂質は、当技術分野で公知の方法を用いて、ペプチドおよびタンパク質などを細胞へ導入するために用いることもできる。ペプチドおよびタンパク質送達のためにカチオン性脂質を用いる方法は従前に記載されている。
さらに、これらの脂質は、核酸、ペプチドおよびタンパク質などをin vivoにおける組織へ送達するために用いてもよい。化合物をin vivoにおける組織へ送達するために脂質を用いる方法は従前に記載されている。
上記の化合物に由来するリポソーム処方物を、下記のように、BHK−21、HeLa、COS−7、CHO−K1、VEROおよび293などの培養細胞の、β−ガラクトシダーゼリポータープラスミドpCMV・SPORT−β−galでのトランスフェクション効率に関して評価した。
このように概略を述べたが、本発明は、以下の実施例を参照すればより容易に理解できよう。なお、これらの実施例は例として示すものであって、本発明を限定するものではない。
実施例1
N−1−ジメチル−N−1−(2,3−ジテトラデシルオキシプロピル)−2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジアミン(13)の合成
3−(ジメチルアミノ)−1,2−プロパンジオール(10.19g,85ミリモル)をテトラヒドロフラン中2.5当量の水素化ナトリウムで、70℃±5℃にて18〜24時間処理した。18〜24時間後、3当量のスルホン酸テトラデシルメタン(75.0g,256ミリモル)を反応物に加え、さらに40〜48時間還流させた(70℃±15℃)。この反応混合物を濃縮乾固し、ジクロロメタンおよび水を用いて抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮して油状物を得た。得られた残渣を順相フラッシュクロマトグラフィーカラムに流し、溶離剤として酢酸エチル/ヘキサンを用いて目的生成物1−ジメチルアミノ−2,3−ジテトラデシルオキシプロパンを精製した。最終生成物をTLCにより分析した。
1−ジメチルアミノ−2,3−ジテトラデシルオキシプロパン(15.0g,29.35ミリモル)を、溶媒としてエタノールを用い、2当量のN−(2,3−エポキシプロピル)−フタルイミド(11.93g,58.7ミリモル)および2当量の過塩素酸リチウム(6.245g,58.7ミリモル)で処理した。反応は75〜80℃で96±6時間行った。反応は目的生成物1(N,N−ジメチル−N(2−ヒドロキシ−3−フタルイミド−プロピル)−アンモニウム−2,3−ジテトラデシルオキシプロパンの完全性および形成に関してモニタリングした。反応混合物を濃縮乾固し、ジクロロメタンと水を用いて抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮した。得られた反応混合物を順相フラッシュクロマトグラフィーカラムに流し、溶離剤としてクロロホルム/メタノールを用いて目的生成物1−(N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−フタルイミド−プロピル)−アンモニウム−2,3−ジテトラデシルオキシプロパンを、O−アルキル化副生成物とともに精製した。この混合物(14.95g)を、溶媒としてエタノールを用い、75〜80℃で15〜18時間、ヒドラジン水和物(4.6ml)と反応させた。この反応物を一晩4℃で置き、沈殿を濾過した。濾液を回転蒸発にかけたところ、2種の化合物の混合物からなるゴム質が得られた。この残渣をテトラヒドロフランに溶解し、1.1当量の塩酸を用いて室温で1時間酸性化した。この反応物を乾燥させ、メタノールで2回、およびジクロロメタンで2回共蒸発させた。この2種の化合物を、溶媒としてメタノール/水を用い、逆相(C−18)フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。これらの化合物はTLCおよび質量分析により、N−1−ジメチル−N−1−(2,3−ジテトラデシルオキシプロピル)−2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジアミン(主)およびN−1−ジメチル−N−1−(2,3−ジテトラデシルオキシプロピル)−2−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−プロパン−1,3−ジアミン(副)と同定された。
実施例2
1−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−アルキルアミノ]−4−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−アルキルアミノ]−ブタン−2,3−ジオールまたはN−1,4−ビス[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)−アルキルアミノ]−ブタン−2, 3−ジオールの合成
酒石酸ジメチル(8.2g,46.6ミリモル)を150mlのメタノールに溶解し、1− アルキルアミン(0.11モル)を加えた。この溶液を一晩(>22時間)過熱還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、4℃で約1時間維持した。沈殿を濾過し、50mlの冷メタノール(<4℃)で2回洗浄し、ジアルキルタルタルアミドを白色の結晶質として得た(>80%)。
このジアルキルタルタルアミド(29.6ミリモル)を500mlの無水THFに懸濁させ、200mlの1M水素化リチウムアルミニウムのTHF溶液を滴下した。添加が終了した後、反応混合物を一晩還流した。混合物を冷却し、500mlTHFで希釈した。200mlの15%NaOH溶液をこの混合物に滴下し、一晩攪拌した。THF層をデカントし、残った懸濁液をクロロホルムで、クロロホルム層中の目的生成物の存在をTCLでモニタリングしながら、徹底的に抽出した。有機層を合わせ、化合物1,4−ビス(アルキル−アミノ)−ブタン−2,3−ジオールを半固体(収率40〜75%)として得た。この生成物を質量分析により同定した。
1,4−ビス(アルキル−アミノ)−ブタン−2,3−ジオール(21.87ミリモル)を、500ml中の10%試薬アルコール中、N−(2,3−エポキシプロピル)−フタルイミド(10.90g,53.69ミリモル)および過塩素酸リチウム(5.63g,53.6ミリモル)で処理した。この混合物を一晩還流し、ロータリーエバポレーターを用いて反応物量100mlまで減らした。この反応混合物を冷却し、500mlのクロロホルムで希釈した。このクロロホルム溶液を300mlの重炭酸ナトリウム溶液(0.1M)で2回、および300mlの濃NaCl溶液で1回抽出した。クロロホルムをロータリーエバポレーターで除去し、ビス−フタルイミド付加物をガム質として得た。この化合物を質量分析により同定した。
100mlの100%試薬アルコール中、このフタルイミドの溶液に、ヒドラジン水和物(2ml)を加えた。この反応混合物を一晩還流し、1時間室温まで冷却した。次に、この反応混合物を4℃で一晩冷却し、沈殿を濾別した。この固体を20mlの冷エタノール(−20℃)で2回洗浄した。エタノールをロータリーエバポレーターで除去した。固体をクロロホルムに溶解し、濾過し、200mlの水で抽出した。クロロホルムをロータリーエバポレーターで除去し、定量的収量の目的化合物1,4−ビス[(3−アミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−アルキル−アミノ]−ブタン−2,3−ジオールを得た。この材料を、溶離剤として水性メタノールを用い、逆相(C−18)フラッシュクロマトグラフィーで精製し、TLCおよび質量分析により同定した。このようにして、C12〜C18まで長さが異なるアルキル基を有する化合物が合成された。
実施例3
カチオン性脂質のリポソームへの処方
一般に、必要量のカチオン性脂質および補助脂質を秤量し、丸底フラスコに移した。脂質を溶解させるのに十分な量のクロロホルムを加えた後、分子生物学級の十分な水を加え、所望の濃度の全脂質/容量(例えば、2mg/ml)とした。この溶液をロータリーエバポレーターに入れ、クロロホルムを真空下で除去した。クロロホルムを除去すると、水性媒質中でリポソームが形成される。この溶液は乳光性となり、処方されたカチオン性脂質および補助脂質によってその濁度が異なる。例えば、10.4mgの1,4−ビス[(3−アミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−テトラデシル−アミノ]−ブタン−2,3−ジオールおよび9.6mgのDOPE(1:1モル比)を合わせ、丸底フラスコに入れた。この脂質混合物を2mlのクロロホルムに溶解した。このクロロホルム溶液に10mlの水を加えた。クロロホルムをロータリーエバポレーターで真空除去し、2mg/ml(MT−R1)のリポソーム溶液を得た。同様に、N−1−ジメチル−N−1−(2,3−ジテトラデシルオキシプロピル)−2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジアミンがDOPE(1:1)とともに処方され(MT−R2)、N−1−ジメチル−N−1−(2,3−ジテトラデシルオキシプロピル)−2−(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−プロパン−1,3−ジアミンが、DOPEを伴うだけでなく、それ自体リポソーム中に処方された(MT−R3)。
実施例4
トランスフェクションプロトコール
BHK−21、HeLa、COS−7、CHO−K1、VEROおよび293の、β−ガラクトシダーゼリポータープラスミドpCMV・SPORT−β−galでのトランスフェクションを次のようにして行った。
トランスフェクションの前日、細胞を、10%ウシ胎児血清を含有する100μLの培地の入った96穴プレートに入れたところ、所望の密集度(70%〜95%)となった。翌日、脂質とDNAをOpti−MEM中で混合し、DNA/脂質複合体を形成した。100μlのOpti−MEMに種々の量の脂質(0.1〜1.0μl)を加えることで複合体を形成した。DNA(50ng〜400ng)を100μLのOpti−MEMに加えた。次に、DNAと脂質溶液を混合し、DNA脂質複合体を形成した。これらの複合体を少なくとも20分間インキュベートし、20μlの複合体を、10%血清中の細胞に加えた。細胞をさらに24時間インキュベートし、プラスミドを発現させた。培地を除去し、細胞を100〜200μlの溶解バッファー中で溶解した。この溶解液(20μl)を、酵素基質ONPGを用いてβ−gal活性に関してアッセイした。総活性を、バイオラッド・ベックマン・マイクロプレート分光光度計を用いて405nmにてODを読み取ることにより測定した。
siRNAトランスフェクションについては、50〜60%密集度となるようにトランスフェクション前日に24穴プレートに、血清含有培地中、適当数の細胞を播種し、3〜5%のCOインキュベーター中、37℃で一晩インキュベートする。トランスフェクトする各ウェルに、0.2〜0.4μlの脂質を含有する25μlの血清フリー培地と、siRNAを含有する25μlの血清フリー培地を調製する。siRNAの終濃度は10nMである。これらの脂質溶液とsiRNA溶液を混合し、室温で20分間インキュベートした。脂質/siRNA複合体(50μl)を、血清含有培地中の細胞に加え、これらの細胞をCOインキュベーター中37℃でインキュベートする。トランスフェクション後24〜72時間に、遺伝子のサイレンシングをモニタリングすることができる。
代表的な結果を下記の図1〜3に示す。
スキーム1: カチオン性糖脂質類似体の合成の概略
Figure 2011201891
スキーム2:アルキルアミノアルコール脂質の合成
Figure 2011201891
pCMV−Sportβ−gal、ならびにMT−R1、MT−R2、MT−R3およびリポフェクタミン2000(L2K)を用いたCOS7細胞のトランスフェクションから得られた結果を示す。 MT−R1と市販のカチオン性脂質を用いたpCMV−Sportβ−galによるVERO細胞のトランスフェクションから得られた結果を示す。 pMCMV−Sportβ−gal MT−R2およびリポフェクタミン2000を用いたBHK−21細胞のトランスフェクションから得られた結果を示す。

Claims (1)

  1. 下記式を有する脂質:
    Figure 2011201891
    [式中、Xは、N(R)またはジアルキルホスファチジルであるか、またはXは
    Figure 2011201891
    であり、
    YおよびZは、アルコキシ、アルカノイルオキシ、アルキルアミン、アルキルウレタンおよびアルキルグアニジンからなる群から独立に選択され、
    およびRは、水素、C−Cアルキル、アルキルアミン、アルキルアミノアルコール、スペルミイル、スペルミジルおよびカルボキシスペルミイルからなる群から独立に選択され、
    は、HまたはC−Cアルキルであり、
    、R、およびRは、水素、アルキル、アルケニル、アリールおよびアルキルアリールからなる群から独立に選択され(ただし、R、RおよびRのうち少なくとも1つは長鎖アルキルまたはアルケニルである)、
    Wは、短鎖アルキルまたはアルキルアミノであり、かつ、
    は、負電荷または短鎖アルキルである]。
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