JP2011193171A - 情報配信システム、情報配信可否判定装置、情報配信可否判定方法、情報送受信装置、情報送受信方法、およびプログラム - Google Patents

情報配信システム、情報配信可否判定装置、情報配信可否判定方法、情報送受信装置、情報送受信方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地域を限定して提供されるコンテンツを適切に受信する。
【解決手段】放送局管理サーバ4(情報配信可否判定装置)は複数の受信装置5(第1の情報送受信装置)における放送局2毎の受信状況を示す情報および位置情報を収集し、移動体通信端末6(第2の情報送受信装置)からコンテンツ配信可否情報取得要求を受けた場合に、当該移動体通信端末6(第2の情報送受信装置)の位置情報に基づいて配信可否情報を作成して当該移動体通信端末6(第2の情報送受信装置)へ送信し、当該移動体通信端末6が当該配信可否情報に基づいて放送局ポータルサーバ3(情報配信装置)へコンテンツ配信要求をすると、コンテンツ配信要求が通知された放送局ポータルサーバ3(情報配配信装置)は、当該移動体通信端末6(第2の情報送受信装置)に対してコンテンツの配信を行う情報配信システム1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報配信システム、情報配信可否判定装置、情報配信可否判定方法、情報送受信装置、情報送受信方法、およびプログラムに関する。
インターネット等のIP(Internet Protocol)通信網を介して放送を行う、いわゆるIP放送において、放送局の放送対象範囲内にある地域のみにコンテンツを提供する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される技術では、視聴者宅に設置されたセットトップボックスに備えられているGPS(Global Positioning System)機能により検知された緯度情報/経度情報を当該セットトップボックスの地域情報としてサーバ側へ送信し、当該地域情報に基づいて予め備えられている動作地域テーブルを参照し、放送対象地域であるか否かの判定を実行し、放送局の放送対象範囲内であると判定した場合には当該セットトップボックスへ契約コンテンツの提供を行っているものである。
特開2008−288814号公報(要約等)
しかしながら、特許文献1に開示される技術において、サーバ側で保存されている情報が緯度情報/経度情報の場合には一律に放送対象地域が判断されるため、サーバ側に保存されている情報上では放送対象地域外に該当するが、実際の放送局の受信状況が良好である地域に設置される受信装置は、IP放送によるコンテンツを受信することができない。また、サーバ側で保存されている情報が放送周波数等の場合には、受信装置側に必ずチューナ等の放送局の受信状況を検出する機能がなければ、サーバ側での視聴可否判定ができないため、そのような受信装置ではIP放送によるコンテンツを受信することができない。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、地域を限定して提供されるコンテンツを適切に受信できる情報配信システム、情報配信可否判定装置、情報配信可否判定方法、情報送受信装置、情報送受信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面は、情報配信システムに係るものである。すなわち、放送局からの放送波を受信する第1の情報送受信装置、放送波とは異なる通信媒体を介してコンテンツの配信を行う情報配信装置、情報配信装置から提供されるコンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置、並びに情報配信可否判定装置および情報配信装置と通信してコンテンツ配信を要求する第2の情報送受信装置を備える情報配信システムにおいて、第1の情報送受信装置は、放送局からの放送波を受信する放送波受信部と、放送局毎の受信状況を示す情報および自装置の位置情報が記憶される記憶部と、放送局毎の受信状況を示す情報および位置情報を情報配信可否判定装置へ送信する送信部と、を備え、情報配信可否判定装置は、第1の情報送受信装置から送信される放送局毎の受信状況を示す情報および第1の情報送受信装置の位置情報を受信する受信状況受信部と、受信状況受信部で受信した複数の第1の情報受信装置における放送局毎の受信状況を示す情報および第1の情報送受信装置の位置情報が記憶される記憶部と、第2の情報送受信装置から送信されてきた第2の情報送受信装置の位置情報と、記憶部に記憶されている複数の第1の情報受信装置から提供された放送局毎の受信状況を示す情報および複数の第1の情報送受信装置の位置情報とを比較し、第2の情報送受信装置に対して、コンテンツ配信要求のあった情報配信装置が提供するコンテンツの配信可否を判定するコンテンツ配信可否判定部と、コンテンツ配信可否判定部の判定結果を第2の情報送受信装置へと送信するコンテンツ配信可否送信部と、を備え、第2の情報送受信装置は、自己の位置情報が記憶される位置情報記憶部と、位置情報記憶部に記憶される自己の位置情報を情報配信可否判定装置に送信するコンテンツ配信可否判定要求送信部と、情報配信可否判定装置から送信されてきた判定結果に基づいて、コンテンツ配信装置へコンテンツの配信要求をするコンテンツ配信要求部と、を備え、情報配信装置は、第2の情報送受信装置からのコンテンツ配信要求に応じて、第2の情報送受信装置へコンテンツを配信するコンテンツ配信部を備えることを特徴とする。
また、上述の構成に加えて、この情報配信システムの第1の情報送受信装置は、固定型の情報送受信装置であり、第2の情報送受信装置は、携帯型の情報送受信装置であることが好ましい。
さらに、上述の構成のいずれかに加えて、この情報配信システムの情報配信可否判定装置または第1の情報送受信装置は、第1の情報送受信装置の機種毎に各放送局の受信状況を予め測定したデータと、異なる機種同士であっても共通して比較するための変換係数とが記憶された変換テーブルを有することが好ましい。
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する情報配信可否判定装置に係るものである。すなわち、コンテンツの配信を行う情報配信装置から提供されるコンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置において、放送局からの放送波を受信する第1の情報送受信装置から送信される放送局毎の受信状況を示す情報および第1の情報送受信装置の位置情報を受信する受信状況受信部と、受信状況受信部で受信した複数の第1の情報受信装置における放送局毎の受信状況を示す情報および第1の情報送受信装置の位置情報が記憶される記憶部と、情報配信装置へ放送波とは異なる通信媒体を介してコンテンツ配信要求を行う第2の情報送受信装置から送信されてきた第2の情報送受信装置の位置情報と、記憶部に記憶されている複数の第1の情報受信装置から提供された放送局毎の受信状況を示す情報および複数の第1の情報送受信装置の位置情報とを比較し、第2の情報送受信装置に対して、コンテンツ配信要求のあった情報配信装置が提供するコンテンツの配信可否を判定するコンテンツ配信可否判定部と、コンテンツ配信可否判定部の判定結果を第2の情報送受信装置へと送信するコンテンツ配信可否送信部と、を備えることを特徴とする。
また、上述の構成に加えて、この情報配信可否判定装置のコンテンツ配信可否判定部は、所定のエリア内に設置される複数の第1の情報送受信装置から送信されてきた放送局毎の受信状況を示す値の平均を当該所定のエリア内の受信状況を示す代表値として算出し、第2の情報送受信装置から送信されてきた位置情報が、所定のエリア内に含まれるときは、第2の情報送受信装置から送信されてきた放送局毎の受信状況を示す値と、代表値とを比較してコンテンツの配信可否を判定することが好ましい。
さらに、上述の構成に加えて、コンテンツ配信可否判定部は、上述した代表値を算出する際に、第1の情報送受信装置から放送局毎の受信状況を示す値が送信されてきた時から所定の期限が経過している場合には、経過している第1の情報送受信装置から送信されてきた放送局毎の受信状況を示す値を除外して算出することが好ましい。
さらに、上述の構成のいずれかに加えて、コンテンツ配信可否判定部は、上述した代表値を所定の時間間隔で算出し、時間帯により代表値を切り替えて用いることが好ましい。
さらに、上述の構成のいずれかに加えて、コンテンツ配信可否判定部は、第1の情報送受信装置が設置されていない所定のエリア内に位置する第2の情報送受信装置からコンテンツ配信可否判定要求があった場合には、所定のエリアに隣接する他の所定のエリアの代表値と比較してコンテンツの配信可否を判定することが好ましい。
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する情報配信可否判定装置が実行する情報配信可否判定方法に係るものである。すなわち、受信状況受信部、受信状況受信部で受信した複数の第1の情報受信装置における放送局毎の受信状況を示す情報および第1の情報送受信装置の位置情報が記憶される記憶部、コンテンツ配信可否判定部、コンテンツ配信可否送信部を有し、コンテンツの配信を行う情報配信装置から提供されるコンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置が実行する情報配信可否判定方法において、受信状況受信部が、放送局からの放送波を受信する第1の情報送受信装置から送信される放送局毎の受信状況を示す情報および第1の情報送受信装置の位置情報を受信する受信状況受信ステップと、コンテンツ配信可否判定部が、情報配信装置へコンテンツ配信要求を行う第2の情報送受信装置から送信されてきた第2の情報送受信装置の位置情報と、記憶部に記憶されている複数の第1の情報受信装置から提供された放送局毎の受信状況を示す情報および複数の第1の情報送受信装置の位置情報とを比較し、第2の情報送受信装置に対して、コンテンツ配信要求のあった情報配信装置が提供するコンテンツの配信可否を判定するコンテンツ配信可否判定ステップと、コンテンツ配信可否送信部が、コンテンツ配信可否判定部の判定結果を第2の情報送受信装置へと送信するコンテンツ配信可否送信ステップと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一側面は、コンピュータを上述した情報配信システムの一部を構成する情報配信可否判定装置として機能させるプログラムに係るものである。すなわち、コンピュータを、放送局からの放送波を受信する第1の情報送受信装置から送信される放送局毎の受信状況を示す情報および第1の情報送受信装置の位置情報を受信する受信状況受信手段、受信状況受信手段で受信した複数の第1の情報受信装置における放送局毎の受信状況を示す情報および第1の情報送受信装置の位置情報が記憶される記憶手段、コンテンツの配信を行う情報配信装置へコンテンツ配信要求を行う第2の情報送受信装置から送信されてきた第2の情報送受信装置の位置情報と、記憶手段に記憶されている複数の第1の情報受信装置から提供された放送局毎の受信状況を示す情報および複数の第1の情報送受信装置の位置情報とを比較し、第2の情報送受信装置に対して、コンテンツ配信要求のあった情報配信装置が提供するコンテンツの配信可否を判定するコンテンツ配信可否判定手段、コンテンツ配信可否判定手段の判定結果を第2の情報送受信装置へと送信するコンテンツ配信可否送信手段、として機能させるためのプログラムである。
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する第2の情報送受信装置に係るものである。すなわち、この情報送受信装置は、自己の位置情報が記憶される位置情報記憶部と、位置情報記憶部に記憶される自己の位置情報をコンテンツの配信を行う情報配信装置から提供されるコンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置に送信するコンテンツ配信可否判定要求送信部と、情報配信可否判定装置から送信されてきた判定結果に基づいて、コンテンツ配信装置へコンテンツの配信要求をするコンテンツ配信要求部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一側面は、上述した情報配信システムの一部を構成する第2の情報送受信装置が実行する情報送受信方法に係るものである。すなわち、自己の位置情報が記憶される位置情報記憶部、コンテンツ配信可否判定要求送信部、コンテンツ配信要求部を有する情報送受信装置が実行する情報送受信方法であって、コンテンツ配信可否判定要求送信部が、位置情報記憶部に記憶される自己の位置情報をコンテンツの配信を行う情報配信装置から提供されるコンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置に送信するコンテンツ配信可否判定要求送信ステップと、コンテンツ配信要求部が、情報配信可否判定装置から送信されてきた判定結果に基づいて、コンテンツ配信装置へコンテンツの配信要求をするコンテンツ配信要求ステップと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一側面は、コンピュータを上述した情報配信システムの一部を構成する第2の情報送受信装置として機能させるためのプログラムに係るものである。すなわち、コンピュータを、自己の位置情報が記憶される位置情報記憶手段、位置情報記憶手段に記憶される自己の位置情報をコンテンツの配信を行う情報配信装置から提供されるコンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置に送信するコンテンツ配信可否判定要求送信手段、情報配信可否判定装置から送信されてきた判定結果に基づいて、コンテンツ配信装置へコンテンツの配信要求をするコンテンツ配信要求手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、地域を限定して提供されるIP放送を適切に受信できる情報配信システム、情報配信可否判定装置、情報配信可否判定方法、情報送受信装置、情報送受信方法およびプログラムを提供することができる。
図1は、本発明の実施例に係る情報配信システム1の全体構成を示すブロック図である。 図1に示す放送局の全体構成例を示すブロック図である。 図1に示す放送局ポータルサーバの全体構成例を示すブロック図である。 図3に示す放送局情報DBに少なくとも格納されているデータの一例を示す図である。 図3に示すチューナIC情報DBに格納されているデータの一例を示す図である。 図1に示す放送局管理サーバの全体構成例を示すブロック図である。 図3に示す位置情報変換DBに格納されている情報の一例を示す図である。 図1に示す受信装置の全体構成例を示すブロック図である。 図1に示す移動体通信端末の全体構成例を示すブロック図である。 図1に示す受信装置と放送局管理サーバとの間で実行される地域特定処理のフローチャートである。 図1に示す受信装置,放送局管理サーバとの間で実行される出力可否判定処理のフローチャートである。 図1に示す受信装置と放送局ポータルサーバとの間で実行されるコンテンツ配信処理のフローチャートである。 図1に示す受信装置が放送局管理サーバへ位置情報および放送局情報を通知する処理と、放送局管理サーバが実行する登録処理とを示すフローチャートである。 図13のステップS34で実行される所定の範囲における放送局の代表受信レベルを求める処理の一例を説明するための図である。 図13のステップS34で実行される所定の範囲における放送局の代表受信レベルを求める処理の一例を説明するための図である。 図1に示す放送局管理サーバとは無関係の他のサーバにより収集された放送局毎の受信可否に関する情報を定期的に入手する処理を説明するための図である。 図1に示す放送局管理サーバが移動体通信端末から要求されて実行する配信可否情報配信処理と、図1に示す移動体通信端末が実行するコンテンツ配信要求処理と、図1に示す放送局ポータルサーバが実行するコンテンツ配信処理とを示すフローチャートである。
本発明に係る情報配信システム、情報配信可否判定装置、情報配信可否判定方法、情報送受信装置、情報送受信方法、およびプログラムについて実施例について図面を参照しながら説明する。なお、本発明に係る情報配信可否判定方法および情報送受信方法については、各装置の処理説明と共に行うものとする。
(情報配信システムの概要説明)
本発明の実施例に係る情報配信システム1について説明する。図1は、本発明の実施例に係る情報配信システム1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報配信システム1は、放送局2、放送局ポータルサーバ3、放送局管理サーバ4、受信装置5、および移動体通信端末6を有している。
放送局2は、複数のコンテンツを放送波に重畳させて放送する。放送局ポータルサーバ3は、受信装置5または移動体通信端末6からのコンテンツ配信要求に応じて、上記放送局2が放送するコンテンツ、当該コンテンツに関連するコンテンツ、またはこれらのコンテンツ以外のコンテンツをIP通信網10経由で受信装置5または移動体通信端末6へ配信することができる。放送局管理サーバ4は、複数(図1の例では、2つ)の受信装置5から取得した当該受信装置5の位置情報、および当該受信装置5における放送局2からの放送波の受信状況、受信レベル等を示す放送局情報を収集して、所定の地域毎の配信可否情報を生成し、移動体通信端末6からの配信可否情報取得要求に応じて当該情報の提供を行う。受信装置5は、放送局2の受信状況および自分が設置される場所に基づいて放送局ポータルサーバ3へコンテンツ配信要求を送信する。また、受信装置5は、放送局2の受信状況および自分が設置される場所に関する情報を放送局管理サーバ4へ送信する。移動体通信端末6は、現在位置する場所に関する情報を放送局管理サーバ4へ通知して配信可否情報を取得すると共に、当該配信可否情報に基づいて放送局ポータルサーバへコンテンツ配信要求を送信する。
このように情報配信システム1では、受信装置5が検出した放送局2の受信状況および位置情報に基づいて当該受信装置5へのコンテンツ提供を行うと共に、これらの情報を放送局管理サーバ4で収集し、この収集した情報に基づいて移動体通信端末6へのコンテンツ提供を行うものである。つまり、情報配信システム1では、簡単な構成で、放送局2の受信状況を取得できる受信装置5がIP放送を適切に受信できることに加えて、受信装置5のように放送局2の受信状況を取得できない移動体通信端末6においてもIP放送を適切に受信することができる。
図1に示す情報配信システム1の例では、1つの放送局2、当該放送局2に対応する1つの放送局ポータルサーバ3、1つの放送局管理サーバ4、2つの受信装置5、および一つの移動体通信端末6を例示したが、その他にも、都道府県単位別または市区町村別の単位などで、複数の放送局2、複数の放送局ポータルサーバ3、複数の放送局管理サーバ4、および1つまたは3つ以上の受信装置5を有するように構成されてもよい。また、図1に示す情報配信システム1の例では、1つの放送局2に対して1つの放送局ポータルサーバ3が存在するが、1つの放送局2に対して複数の放送局ポータルサーバ3が存在してもよいし、放送局ポータルサーバ3をもたない放送局2が含まれてもよい。なお、IP通信網10は、放送局ポータルサーバ3と、受信装置5および移動体通信端末6間の通信を行うための通信網である。このIP通信網10は、たとえば、TCP/IPなどの通信プロトコルを利用したインターネット、CATV、専用線、VPN(仮想LAN)、WANなどのいずれか、もしくはそれらの組み合わせたネットワークで構成されていてもよい。なお、IP通信網10には、IP通信以外の他の通信プロトコルを利用したネットワークが含まれていてもよい。以下、各装置の詳細について説明する。
(放送局の構成)
図1に示す放送局2は、放送スケジュールに沿って放送番組用のコンテンツをストリームデータとして送出する。また、放送局2は、放送波にデータ放送、EPG(Electronic Program Guide)情報を放送波に重畳して送出することができる。なお、放送局2は、請求項の放送局の一例に相当する。
図2は、図1に示す放送局2の全体構成例を示すブロック図である。図2に示すように、放送局2は、コンテンツストリーム作成部21、EPG情報作成部22、データ放送作成部23、MUX(MUltipleXer)部24、放送用コンテンツDB25、放送用スケジュールDB26、およびデータ放送用コンテンツDB27を主要な構成要素としている。ここで、上述したコンテンツストリーム作成部21、EPG情報作成部22、データ放送作成部23、MUX部24の各機能が実現する情報処理は、放送局2全体を制御する制御部28が不図示のハードウェア資源と協働して実行することにより実現される。具体的には、制御部28は、不図示のハードウェア資源であるCPUなどから構成され、当該CPUなどの中央演算処理装置が不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のバスを介してRAMに読み出して協働して実行することにより実現している。また、上述した放送用コンテンツDB25、放送用スケジュールDB26、データ放送用コンテンツDB27は記憶部29に記憶されており、当該記憶部29は、たとえば不図示のHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成される。
コンテンツストリーム作成部21は、放送用コンテンツDB25を参照して放送用コンテンツを作成する。本実施例において、放送用コンテンツは、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)規格に準拠して符号化及び多重化されているものとして説明する。MPEG2規格では、伝送されるコンテンツの映像及び音声等は、符号化されたES(Elementary Stream)として生成され、ESを意味のある単位毎にパケット化されたPES(Packetized Elementary Stream)が生成される。更に、PESを分割したTS(Transport Stream)パケットが、放送局2から伝送される。
また、各TSパケットのヘッダにPIDと呼ばれる13ビットのパケット識別子を付与することにより、各TSパケットが、放送用コンテンツの映像データ、音声データ、制御データ等のいずれであるのか分類することができる。また、ここでいう制御データとは、SI/PSI(Service Information/Program Specific Information)と呼ばれるデータを指している。SI/PSIのSIは、EPG情報を作成するために必要な情報等を含み、PSIは、基本的な制御をするための情報を含む制御データのことである。なお、TSパケットには、放送局2の意図に反する視聴を防止するための暗号化処理(以下、「スクランブル処理」という)が施されていてもよい。ここで、スクランブル処理の方式としてたとえば、Multi2を使用することができる。このMulti2は、デジタルデータを暗号化する方式の一つであり、BSデジタル放送や地上デジタル放送などでも広く採用されている。なお、放送用コンテンツDB25には、上述した放送用コンテンツの元になる情報が記憶されている。
EPG情報作成部22は、放送用スケジュールDB26を参照してEPG情報を作成する。放送用スケジュールDB26には、放送局2の放送スケジュールが記憶されているが、他の放送局2の放送スケジュール情報が記憶されていてもよい。
データ放送作成部23は、データ放送用コンテンツDB27から例えば天気予報や番組に関連した情報などのデータ放送に関連する情報を作成する。データ放送に関連する情報も、上述した放送用コンテンツと同様にMPEG2規格に準拠して符号化及び多重化されているものとする。データ放送用コンテンツDB27には、天気予報や番組に関連した情報などのデータ放送に関連する情報以外にも、その番組に関係する後述の放送局ポータルサーバ3が提供するURL(Uniform Resource Locator)情報やP2P(Peer to Peer)方式で利用できる検索クエリ情報が記憶されていてもよい。なお、データ放送作成部23は、これらの情報をあわせてMUX部24に供給する。
MUX部24は、コンテンツストリーム作成部21が放送用コンテンツDB25を参照して作成した放送コンテンツデータと、EPG情報作成部22が放送用スケジュールDB26を参照して作成したEPG情報と、データ放送作成部23がデータ放送用コンテンツDB27を参照して作成したデータ放送番組データとを多重化した放送データを生成する。そして、当該放送データは、放送局2のアンテナから放送波として送出される。
(放送局ポータルサーバの構成)
図1に示す放送局ポータルサーバ3は、IP通信網10を介して放送局2の放送コンテンツ(いわゆる放送局2のサイマル放送に該当するコンテンツ)、当該コンテンツに関する静止画、音声、動画といった関連コンテンツや、放送コンテンツとは関係なく独自に制作した独自コンテンツ(たとえば、放送局ポータルサーバ3が提供するホームページ、テキスト情報、静止画情報、動画情報)などの放送局2に対応するコンテンツを受信装置5および移動体通信端末6に提供する。なお、この放送局ポータルサーバ3は、複数の放送局2に対応するコンテンツを有していてもよい。放送局ポータルサーバ3は、請求項の情報配信装置の一例に相当する。
図3は、図1に示す放送局ポータルサーバ3の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、放送局ポータルサーバ3は、送信可否判定部31、コンテンツ生成部32、通信制御部33、放送局情報DB34、コンテンツDB35、およびチューナIC情報DB36を主要な構成要素としている。ここで、上述した送信可否判定部31、コンテンツ生成部32、通信制御部33の各機能が実現する情報処理は、放送局ポータルサーバ3全体を制御する制御部37が不図示のハードウェア資源と協働して実行することにより実現される。具体的には、制御部37は、不図示のハードウェア資源であるCPUなどから構成され、当該CPUなどの中央演算処理装置が不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のRAMに読み出して協働して実行することにより実現している。また、上述した放送局情報DB34、コンテンツDB35、チューナIC情報DB36は記憶部38に記憶されており、記憶部38は、たとえば不図示のHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成される。
送信可否判定部31は、放送局情報DB34などを参照し、コンテンツ配信要求をしてきた受信装置5または移動体通信端末6についてIP通信網10を介してのコンテンツ配信を許可するか否かの判定をする。送信可否判定部31は、コンテンツ配信要求をしてきた受信装置5が送信してきた後述する電波状況取得テーブルの出力可否判定結果を参照し、IP通信網10を介してのコンテンツ配信ができないと判定した場合には、コンテンツを送信できない旨を当該受信装置5に対して通知し、コンテンツ配信できると判定した場合には、当該受信装置5に対して、当該コンテンツ配信要求を許可する信号(配信可否情報の可情報)をコンテンツ生成部32へ供給する。また、コンテンツ配信要求をしてきた移動体通信端末6が送信してきた後述する配信可否情報を参照し、IP通信網10を介してのコンテンツ配信ができないと判定した場合には、コンテンツを送信できない旨を当該移動体通信端末6に対して通知し、コンテンツ配信できると判定した場合には、当該移動体通信端末6に対して、当該コンテンツ配信要求を許可する信号をコンテンツ生成部32へ供給する。
コンテンツ生成部32は、送信可否判定部31からコンテンツ配信要求を許可する信号を受け取ると、コンテンツDB35を参照して、当該受信装置5または当該移動体通信端末6に対して送信すべきコンテンツを生成する。ここで、受信装置5または当該移動体通信端末6に対して送信すべきコンテンツとは、受信装置5または当該移動体通信端末6が要求するコンテンツでもよいし、当該放送番組に連動するコンテンツを生成するようにしてもよい。特定のコンテンツを受信装置5または当該移動体通信端末6が要求した場合に選択されたコンテンツを生成するようにし、それ以外では番組連動型のコンテンツを自動で生成し、送信するようにしてもよい。通信制御部33は、IP通信網10を介して、受信装置5または移動体通信端末6からのコンテンツ配信要求を受信し、受信装置5または当該移動体通信端末6へコンテンツを送信する通信インターフェースである。
放送局情報DB34は、放送局2に関する情報が格納されているデータベースであり、当該放送局2のラジオ周波数とエリア区分、当該エリア区分における受信レベル条件、および当該放送局ポータルサーバ3がIP通信網10において提供可能な視聴エリアとなる位置情報などが格納されている。
図4は、放送局情報DB34に少なくとも格納されているデータの一例を示す図である。この例の場合、放送局情報DB34には、2つのテーブルが格納されている。放送局2の情報を管理するための上段のテーブルには、「放送局ID」、「放送局名」、「コールサイン」、「放送局ポータルサーバURL」などの情報が少なくとも格納されている。「放送局ID」には、情報配信システム1内において、放送局ポータルサーバ3に対応する放送局2を一意に識別できるコードが含まれている。「放送局名」には、放送局ポータルサーバ3に対応する放送局2の名称が含まれている。「コールサイン」には、放送局ポータルサーバ3に対応する放送局2の国際電気通信条約に基づいて発行されている識別番号が含まれている。「放送局ポータルサーバURL」には、放送局ポータルサーバ3のホームページ等のURLが含まれている。したがって、放送局情報DB34の「放送局ID」を参照することにより、当該放送局IDに関連付けられている「放送局名」、「コールサイン」、「放送局ポータルサーバURL」などを一意に決定することができる。
視聴エリア情報を管理する下段に示したテーブルには、「都道府県コード」、「市区町村コード」、「郵便番号」、「周波数」、「エリア区分」、「受信レベル条件」などの情報が格納されている。「都道府県コード」には、情報配信システム1内において、日本の都道府県を一意に識別できる番号が含まれている。「市区町村コード」には、情報配信システム1内の「都道府県コード」との組み合わせにより日本の市区町村を一意に識別できる番号含まれている。「郵便番号」には、「都道府県コード」および「市区町村コード」により一意に特定される地域の郵便番号含まれている。「周波数」には、「都道府県コード」および「市区町村コード」により特定される地域において受信できる放送局2からの放送波の周波数が含まれている。「エリア区分」には、「都道府県コード」および「市町村コード」で特定された地域において、ある放送局2の「周波数」の受信状況を判定するためのエリア区分を示すフラグ(1、0)が含まれている。なお、当該フラグの値が「0」の場合には、受信可能エリア(受信状態の良い地域であろう放送免許地域)を示し、「1」の場合には、フリンジエリア(受信状態の悪い地域であろう放送免許地域以外)を示す。「受信レベル条件」には、「都道府県コード」および「市町村コード」で特定された地域において、「周波数」によって特定される放送局2から受信するために必要な受信レベル条件の数値が格納されている。なお、「受信レベル条件」に格納されている数値の単位は、mV/mである。
したがって、「都道府県コード」および「市区町村コード」が特定されれば、放送局情報DB34を参照することにより、当該コードにより特定される地域の「郵便番号」が特定できると共に、当該地域における放送局2が「周波数」により特定され、当該地域において、「周波数」により特定された放送局2が受信可能エリアであるのか、フリンジエリアであるのかがわかる「エリア区分」および当該地域において放送局2から受信可能となる「受信レベル条件」が一意に特定することができる。また、放送局情報DB34を参照することにより、「郵便番号」をキーとし、当該「郵便番号」により特定される地域において受信可能である放送局2を「周波数」により特定し、かつ当該地域において、「周波数」により特定された放送局2が受信可能エリアであるのか、フリンジエリアであるのかがわかる「エリア区分」を特定し、そして当該地域において放送局2から受信可能となる「受信レベル条件」を特定することができる。なお、放送局ポータルサーバ3は、放送局管理サーバ4からの要求により、IP通信網10を介して放送局情報DB34に格納されているデータを提供することができる。
コンテンツDB35は、種々のコンテンツが格納されているデータベースである。コンテンツDB35に記憶されているコンテンツは放送局2が放送する番組に連動しているものや放送終了後にも接続可能なコンテンツ、また、受信するエリアが限定されないコンテンツ等が記憶されている。具体的なコンテンツの種類としては、静止画、動画、音声等がある。なお、これらの情報は例えばXML(eXtensible Markup Language)やBML(Broadcast Markup Language)等のマークアップ言語で記述されており、このようなマークアップ言語を用いることで、IP通信網10との親和性を良好なものとすることができる。
チューナIC情報DB36は、情報配信システム1において使用される受信装置5の機器情報などが少なくとも格納されているデータベースである。受信装置5は、当該受信装置5の製造元、受信装置5に組み込まれているチューナICの種類によって性能が異なり、かつ、当該受信装置5にチューナICを埋め込んだ際のノイズの影響などにより同一の放送局2からの受信感度が製品単位でそれぞれ異なる。そこで、受信装置5の種類毎に、コンテンツ出力可否判定において放送受信感度の基準値と一律に比較することができる受信感度を算出するための、チューナICに関するRSSI(Rceived Signal Strength Indication)やS/N比(SNR:Signal to Noise ratio)などの各種パラメータから算出される変換係数などが記憶されている。
図5は、図3に示すチューナIC情報DB36に格納されているデータの一例を示す図である。図5に示すように、「機器ID」、「製造メーカ名」、「型番」、「ファームバージョン」、「受信レベル算出用係数」が少なくとも格納されている。「機器ID」には、情報配信システム1において、受信装置5が一意に識別できる識別情報が含まれている。「製造メーカ名」には、受信装置5の製造メーカ名が含まれている。「型番」には、受信装置5の製造メーカが決定する型番情報が含まれている。「ファームバーション」には、受信装置5のファームウェアのバージョン情報が含まれている。「受信レベル算出用係数」には、各チューナICに関する各種パラメータの特性に応じて算出される変換係数が含まれている。したがって、「機器ID」が特定されれば、チューナIC情報DB36を参照することにより、当該「機器ID」に関連付けられた「製造メーカ名」、「型番」、「ファームバージョン」、「受信レベル算出用係数」が一意に特定できる。
(放送局管理サーバの構成)
図1に示す放送局管理サーバ4は、受信装置5または移動体通信端末6を認証する機能、当該受信装置5の設置されている地域、または移動体通信端末6が位置する地域を特定する機能、放送局2の放送範囲に対応する地域にのみ当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツを出力可能とする機能、受信装置5から当該受信装置5の位置情報および当該受信装置5における放送局情報を収集する機能、受信装置5から収集した情報に基づいて所定のエリアにおける配信可否情報を生成する機能、および生成した配信可否情報を移動体通信端末6からの取得要求に応じて配信する機能などを少なくとも有し、情報配信システム1における統括的な管理を行うサーバである。なお、放送局管理サーバ4には、当該情報配信システム1に含まれない放送局2(たとえば、放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3が存在する場合であっても、情報配信システム1にその放送局ポータルサーバ3が当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3として登録されていない場合、またはそもそも放送局ポータルサーバ3が存在しない場合など)についての情報を有していてもよい。放送局管理サーバ4は、請求項の情報配信可否判定装置の一例に相当する。
図6は、図1に示す放送局管理サーバ4の全体構成例を示すブロック図である。図6に示すように、放送局管理サーバ4は、機器認証部41、地域特定処理部42、出力可否判定部43、通信制御部44、位置情報変換DB45、全放送局情報DB46、チューナIC情報DB47を主要な構成要素としている。ここで、上述した機器認証部41、地域特定処理部42、出力可否判定部43、通信制御部44の各機能が実現する情報処理は、放送局管理サーバ4全体を制御する制御部48が不図示のハードウェア資源と協働して実行することにより実現される。具体的には、制御部48は、不図示のハードウェア資源であるCPUなどから構成され、CPUが不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のバスを介してRAMに読み出して協働して実行することにより実現している。また、上述した位置情報変換DB45、全放送局情報DB46、チューナIC情報DB47は記憶部49に記憶されており、記憶部49は、たとえば不図示のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置から構成される。
機器認証部41は、受信装置5が情報配信システム1において正当な機器であるか否かを認証する。情報配信システム1では、たとえば、ワンタイムパスワードと同様のタイム・スタンプ方式、またはチャレンジ・レスポンス方式などにより、ワンタイムデバイスIDとして予め発行できる共通の仕組みを受信装置5、移動体通信端末6、および当該機器認証部41にそれぞれ構築しておき、当該「機器ID」の照合をこれらの間で実行することで、受信装置5の機器認証を行うことが可能である。機器認証部41は、上記のワンタイムデバイスID(機器ID)をチューナIC情報DB47に記憶することができる。なお、機器認証部41において移動体通信端末6の機器認証を行えるように、移動体通信端末6の機器IDが記憶部49に記憶されていてもよい。
地域特定処理部42は、受信装置5が設置されている地域を特定する。地域特定処理部42が行う地域特定処理の詳細については後述する。出力可否判定部43は、受信装置5における放送局ポータルサーバ3が提供するコンテンツの出力可否について判定を実行する。出力可否判定部43が行う出力可否判定処理の詳細については後述する。通信制御部44は、受信装置5や、放送局ポータルサーバ3などの外部機器とIP通信網10を介して通信を行うための通信インターフェースである。
位置情報変換DB45は、IPアドレス、緯度情報/経度情報、住所などから受信装置5の設置位置または移動体通信端末6の位置を特定できる情報が少なくとも格納されているデータベースである。図7は、図6に示す位置情報変換DB45に格納されている情報の一例を示す図である。図7に示すように、位置情報変換DB45には、「IPアドレス」、「都道府県コード」、「「都道府県名」、市区町村コード」、「市区町村名」、「郵便番号」、「町域名」、「緯度」、「経度」などが少なくとも格納されている。「IPアドレス」には、グローバルIPアドレスが含まれている。なお、このIPアドレスが格納されている単位は、図7に示すように個別のIPアドレス単位で格納する方法以外に、所定の範囲毎(たとえば、ネットワークアドレス単位など)に格納する方法でもよい。
全放送局情報DB46は、情報配信システム1に含まれる各放送局2に関するデータが格納されているデータベースであり、放送局ポータルサーバ3の放送局情報DB34(図4)と同様に、放送局2毎のラジオ周波数とエリア区分、当該エリア区分における受信レベル条件、およびIP通信網10を介して提供される放送コンテンツの視聴エリアとなる位置情報などが少なくとも格納されたデータベースである。なお、全放送局情報DB46は、各放送局ポータルサーバ3の放送局情報DB34の集合体であるため、図示を省略する。
チューナIC情報DB47は、放送局ポータルサーバ3のチューナIC情報DB36(図5)と同様に、情報配信システム1において使用される受信装置5の機器情報が少なくとも格納されているデータベースである。なお、チューナIC情報DB47は、放送局ポータルサーバ3のチューナIC情報DB36と格納されている情報は同様であるため、図示を省略する。
(受信装置の構成)
図1に示す受信装置5は、放送局2からの放送波を受信し、受信した放送番組の映像、音声出力やEPG情報の出力を行う。また、受信装置5は、放送局2のアンテナから送出される放送波の受信状況が所定のレベル以上の場合には、放送局ポータルサーバ3がIP通信網10を介して送信した、放送局2が放送波によって送信するコンテンツと同一のコンテンツおよび/または当該コンテンツに関連するコンテンツ、それ以外の異なるコンテンツを出力することができる。また、受信装置5は、自己の位置情報および各放送局2の受信状況に関する情報について、放送局管理サーバ4へアップロードすることができる。なお、受信装置5は、請求項の第1の情報送受信装置の一例に相当する。
図8は、図1に示す受信装置5の全体構成を示すブロック図である。受信装置5は、たとえばTV放送やラジオ放送を放送局2から受信すると共に、IP通信網10と接続可能に構成されている据置き型の装置である。また、受信装置5は、放送局2、放送局管理サーバ4、放送局ポータルサーバ3からの受信情報を表示装置7、音声再生装置8へ出力する。本実施例に係る受信装置5は、表示装置7、音声再生装置8とは別個の装置としている。しかし、本発明ではこれに限定するものではなく、受信装置5、表示装置7、音声再生装置8が同じ筐体内に具備されるようなもの、例えばテレビセットとしても良い。また、受信装置5と表示装置7とが同一の筐体内に具備され、音声再生装置8だけが別の筐体内に具備されるような構成であっても良い。つまり、これら3つの受信装置5、表示装置7、音声再生装置8をどのような装置内に具備するのかについては特に限定するものではない。また、受信装置5には録画機能、録音機能を有していてもよい。
図8に示すように、受信装置5は、操作入力部51、チューナ52、DEMUX(DEMUltipleXer)部53、デコード部54、映像/音声出力部55、ネットワーク接続部56、受信状況検出部57、登録情報記憶部58、コンテンツ出力可否判定部59、および制御部60とを主要な構成要素としている。ここで、制御部60は、CPUなどから構成される受信装置5全体を制御する中央演算処理装置であり、当該CPUが不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のバスを介してRAMに読み出し、これらのプログラムを実行することにより、操作入力部51からコンテンツ出力可否判定部59の各部と協働して受信装置5の各機能を実現している。
操作入力部51は、ユーザからの操作入力(チャンネルの選局指示など)を受け付けて、制御部60へユーザの指示を伝える。操作入力部51は、たとえばリモコンやタッチパネルで構成されるが、音声入力等ができるように構成されてもよい。ユーザは、この操作入力部51を操作することで、受信装置5への操作入力を行うことができる。なお、受信装置5への操作入力は、赤外線などの無線信号(操作信号)を介して受信装置5内に設けられた操作入力部51に入力されるようにしてもよい。ユーザが操作入力部51を用いてチャンネルの選局指示を入力すると、この選局指示内容を示す信号が、操作入力部51および不図示のバスを介して制御部60に入力され、制御部60は、不図示のバスを介してチューナ52に対して、ユーザが選局したチャンネルにチューニング指示を送信する。
チューナ52は、制御部60からのチューニング指示により、放送局2の放送波をアンテナで受信し、受信したRF(Radio Frequency)信号を復調し、誤り訂正処理などを行い、TSパケットからなるTS信号をDEMUX部53へ出力する。図8では、チューナ52は、地上デジタル放送を受信するために1つのみ図示したが、アナログ放送、ラジオ放送(アナログ、デジタル)、BS放送(アナログ、デジタル)も受信する場合にはそれらのチューナ52を備え、2つ以上のチューナ52を備えるようにしてもよい。
DEMUX部53は、チューナ52からTSパケットからなるTS信号(つまり、送信側の放送局2のMUX部24で映像や音声などの複数のストリームを多重化した放送データ)を、映像や音声などのストリームデータと、SI/PSIなどのセクション形式のデータとに分離する処理を行う。なお、DEMUX部53によって分離された各データは、デコード部54に供給される。
デコード部54は、DEMUX部53から供給された放送用コンテンツやEPG情報、データ放送などをデコードし、それぞれオーディオデータ、ビデオデータ、および番組データを生成する。デコードして生成されたオーディオデータは、上述の音声再生装置8に供給される。音声再生装置8は、供給されたオーディオデータに対してD/A変換処理を行い、音声信号として出力する。また、デコード部54は、デコードしたビデオデータおよび番組データを、映像/音声出力部55へ供給する。映像/音声出力部55に供給されたデータは、表示装置7および/または音声再生装置8に出力される。また、デコード部54は、ネットワーク接続部56から受信したデータをデコードし、映像/音声出力部55に供給する。デコード部54は、デコードしたこれらのデータを不図示の記憶部に供給して記憶させる。デコード部54が記憶部に供給するデータは、映像信号、音声信号としてデコードせずに、データ信号としてそのまま供給するようにしてもよい。
映像/音声出力部55は、供給された番組データを不図示のRAMに格納する。映像/音声出力部55は、番組データを描画することでEPG情報を生成する。そして、映像/音声出力部55は、デコード部54からのビデオデータに基づいた画面上に、EPG情報に基づいた画面を合成した合成画面を生成し、表示装置7に送出する。表示装置7は、この合成画面を表示する。制御部60からの記憶指示によりデコード部54でデコードしたデータが不図示の記憶部に記憶される。なお、映像/音声出力部55への出力方法は上記に限らず、番組データをRAMに格納しないで表示装置7に直接出力させるようにしてもよい。また、映像/音声出力部55は、ビデオデータに基づいた画面上に、EPG情報に基づいた画面を合成した合成画面とせずに、ビデオデータのみの画面、またはEPG情報のみの画面を表示装置7にそれぞれ出力するようにしてもよい。
ネットワーク接続部56は、IP通信網10を介して放送局管理サーバ4と通信を行う通信インターフェースである。ネットワーク接続部56は、放送局ポータルサーバ3、または放送局管理サーバ4からのデータを受信し、デコード部54に当該データを送る。
受信状況検出部57は、制御部60からの受信状況検出指示により、放送局2から送出される放送波の受信状況を検出する機能を有する。たとえば、受信状況検出部57は、電界受信強度信号を生成できる電界受信強度信号生成回路(不図示)などから構成され、当該生成回路から得られる値が制御部60に出力されるようにする。当該生成回路としては、たとえば公知のRSSI(Receive Signal Strength Indication)回路を備えさせ、当該RSSI回路から電界受信強度信号を得られるようにすることができる。なお、電界受信強度が検出できればどのような回路であってもよい。上述した電界受信強度信号生成回路から得られる電界受信強度信号を用いることで放送波の受信状況を検出することができる。
登録情報記憶部58は、当該受信装置5を使用して情報配信システム1を利用するユーザについての登録情報や当該受信装置5についての機器情報、および受信装置5の位置情報、放送局情報を格納している。ここでいうユーザについての登録情報とは、当該情報配信システム1を利用可能なユーザと関連付けられているIPアドレス、当該ユーザのユーザID、当該ユーザIDに関連付けられたパスワード、当該ユーザの住所、郵便番号、電話番号などの一部または全部である。また、当該受信装置5についての機器情報とは、当該受信装置5の機器種別情報、機器ID情報、シリアル番号などである。また、当該受信装置5の位置情報とは、自装置が設置されている場所の郵便番号、電話番号、住所、自装置に割り振られているIPアドレスの一部または全部である。また、当該受信装置5の放送局情報とは、受信状況検出部57で検出された値、検出日時を示す情報、当該検出された値に対応する放送局2の名称情報、当該放送局2の周波数情報の一部または全部である。
なお、受信装置5は、放送局2から送出される放送波に重畳される放送データにスクランブル処理がなされている場合には、当該スクランブルを解除するデスクランブラ部(不図示)を備えていてもよい。その場合、デスクランブラ部は、制御部60のスクランブル解除指示により、チューナ52で受信したRF信号に重畳され、スクランブル処理を施されて伝送されてきたTSパケットからなるTS信号を通常の信号へと解除する処理を行う。また、デスクランブラ部は、スクランブル処理が解除されたTSパケットからなるTS信号を、DEMUX部53に供給する。
図1に示す移動体通信端末6は、たとえば、携帯電話やモバイル通信機器である。図9は、図1に示す移動体通信端末6の全体構成を示すブロック図である。図9に示すように移動体通信端末6は、現在位置検出部61、配信可否情報取得要求部62、配信可否情報登録部63、コンテンツ配信要求部64、通信制御部65、制御部66、記憶部67、および映像/音声出力部68を有して構成される。移動体通信端末6は、請求項の第2の情報送受信装置の一例に相当する。なお、本実施例では第2の情報送受信装置としては、携帯電話やモバイル通信機器などの移動体通信端末であるが、本発明における第2の情報送受信装置としては、デスクトップパソコンなど据置型(固定型)の情報処理装置であってもよい。
ここで、上述した現在位置検出部61、配信可否情報取得要求部62、配信可否情報登録部63、コンテンツ配信要求部64、通信制御部65の各機能が実現する情報処理は、移動体通信端末6全体を制御する制御部66が不図示のハードウェア資源と協働して実行することにより実現される。具体的には、制御部66は、不図示のハードウェア資源であるCPUなどから構成され、当該CPUなどの中央演算処理装置が不図示のROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶部位に格納されている各種プログラムを不図示のバスを介してRAMに読み出して協働して実行することにより実現している。また、後述する配信可否情報登録部63が登録する配信可否情報は記憶部67に記憶される。記憶部67は、たとえば不図示のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置から構成される。また、映像/音声出力部68は、ディスプレイおよびスピーカなどから構成される。
現在位置検出部61は、たとえばGPS受信機などで構成される。現在位置検出部61は、制御部66の指示にしたがって、移動体通信端末6の現在位置を示す緯度情報/経度情報を不図示のGPS衛星からの信号を受信して取得する。
配信可否情報取得要求部62は、制御部66の指示にしたがって、放送局管理サーバ4に対して配信可否情報取得要求を行う。なお、この配信可否情報取得要求には、現在位置検出部61で検出された緯度情報/経度情報が移動体通信端末6の現在位置を示す位置情報として付加される。
配信可否情報登録部63は、配信可否情報取得要求の応答として放送局管理サーバ4から送信されてきた配信可否情報を記憶部67へ登録する。
コンテンツ配信要求部64は、制御部66の指示にしたがって、放送局ポータルサーバ3に対してコンテンツの配信要求を送信する。なお、このコンテンツ配信要求には記憶部67へ登録された配信可否情報や取得したいコンテンツ情報が付加される。通信制御部65は、IP通信網10や不図示の無線網との接続インターフェースである。放送局ポータルサーバ3から配信されるコンテンツは、その種類により適宜デコードされ、映像/音声出力部68に出力される。
(地域特定処理)
続いて、放送局管理サーバ4と受信装置5の間で実行される地域特定処理について説明する。図10は、図1に示す受信装置5と放送局管理サーバ4との間で実行される地域特定処理のフローチャートである。
START:受信装置5の制御部60は、操作入力部51から所定の操作入力信号が入力されると、以下の処理を開始する。
ステップS1:制御部60は、登録情報記憶部58に格納されている当該受信装置5についての機器情報およびユーザについての登録情報を放送局管理サーバ4に対して送信する。具体的には、制御部60は、当該受信装置5の機器種別情報(当該受信装置5についての機器情報)、並びに当該受信装置5に割り振られているIPアドレス情報およびユーザの郵便番号情報(ユーザについての登録情報)を放送局管理サーバ4に対して送信する。
ステップS2:放送局管理サーバ4の制御部48は、通信制御部44を介してステップS1の情報を受信装置5から受信すると、当該受信装置5がどのような機器であるのかを判定する。具体的には、制御部48は、送信された機器情報が、チューナIC情報DB47に記憶されているか否かを判定する。制御部48は、受信装置5の機器情報から機器種別が特定できた場合、すなわち送信された機器情報が、チューナIC情報DB47に記憶されている場合には、ステップS3の処理へ移行する。
ステップS3:制御部48は、当該受信装置5から送信されてきた位置情報の正当性について確認する処理を行う。具体的には、制御部48は、位置情報変換DB45(図7)を参照して、送信されてきたIPアドレス情報から受信装置5の位置を特定するとともに、全放送局情報DB46(図4に相当する)を参照し、郵便番号情報から受信装置5の位置を特定し、それらを比較し、「都道府県名」、「市区町村名」、「町域名」が一致するか否かにより(図4の例の場合、郵便番号からは、市区町村コードだけ)、受信装置5から送信されてきた位置情報の正当性を確認する。特定された位置を比較して両者が一致していると判定する方法としては、上記のように「都道府県名」、「市区町村名」、「町域名」が完全一致すれば両者は一致していると判定する方法以外にも、「都道府県名」、「市区町村名」が一致すれば両者は一致していると判定する方法、「都道府県名」のみ一致すれば両者は一致していると判定する方法が考えられるが、IPアドレスから特定される地域の精度と郵便番号から特定される地域の精度の状況を考慮して適宜選択することが好ましい。
ステップS4:制御部48は、ステップS3で比較した結果、受信装置5から送信されてきた位置情報の正当性が確認できた場合には、正当性が確認できた旨を受信装置5に対して送信し、正当性が確認できない場合には、正当性が確認できない旨を受信装置5に対して送信する。
ステップS5:受信装置5の制御部60は、IP通信網10を介して放送局管理サーバ4から受信した正当性の確認結果を受信し、表示装置7にその確認結果を示す画面を表示し、処理を終了する(END)。
このように、放送局管理サーバ4は、上述したステップS3の判定処理により、受信装置5から送信されてきたIPアドレス情報から求められる位置情報と郵便番号情報から求められる位置情報とを比較することで、受信装置が設置されているとされる地域情報の正当性を確認することができる。
(出力可否判定処理)
続いて、放送局管理サーバ4と受信装置5の間で実行される出力可否判定処理について説明する。図11は、図1に示す受信装置5と放送局管理サーバ4との間で実行される出力可否判定処理のフローチャートである。なお、以下の処理は、図10に示す地域特定処理と一体となって連続して実行されてもよいし、図10に示す地域特定処理が完了した後に、独立して実行されてもどちらでもよい。
START:放送局2から受信している放送コンテンツが、IP通信網10を介して受信できるか否かを知りたい場合や、現在視聴している放送コンテンツの受信方法をIP通信網10に切り替えたい場合などに、ユーザが操作入力部51に対して所定の操作を行ったとき、受信装置5の制御部60は、以下の処理を開始する。
ステップS11:制御部60は、登録情報記憶部58に格納されている当該受信装置5についての機器情報およびユーザについての登録情報を放送局管理サーバ4に対して送信する。具体的には、制御部60は、当該受信装置5の機器種別情報(当該受信装置5についての機器情報)、並びに当該受信装置5に割り振られているIPアドレス情報およびユーザの郵便番号情報(ユーザについての登録情報)を放送局管理サーバ4に対して送信する。なお、図10に示す地域特定処理が既に完了している場合にはこのステップS11において、受信装置5から放送局管理サーバ4に対して放送波状況取得テーブルの取得要求が送信され、放送局管理サーバ4はステップS13を実行する。
ステップS12:放送局管理サーバ4の制御部48は、通信制御部44を介してステップ11の情報を受信装置5から受信すると、図10で示したステップS3の地域特定処理(位置情報の正当性の判定処理)を行う。
ステップS13:制御部48は、ステップS12で特定された地域で受信可能な放送波状況取得テーブルを作成し、当該放送波状況取得テーブルを受信装置5に対して送信する。具体的には、制御部48は、全放送局情報DB46に格納されている放送局放送情報のそれぞれを参照し、「郵便番号」で特定された地域に関連付けられている「周波数」を全てリストアップして放送波状況取得テーブルを作成し、受信装置5に対して当該放送波状況取得テーブルを送信する。
ステップS14:受信装置5の制御部60は、放送局管理サーバ4から送信されてきた放送波状況取得テーブルに基づいて、各放送局からの放送波の受信状況(受信感度)をチューナ52により検出し、当該検出結果を含む放送波状況取得テーブルについての情報を放送局管理サーバ4に対して送信する。
ステップS15:放送局管理サーバ4の制御部48は、ステップS14で送信されてきた放送波状況取得テーブルに含まれる各放送局2の受信状況が全放送局情報DB46に格納されている各放送局の「受信レベル」に達しているか否かにより受信可能であるか否かを判定し、当該受信可否に基づいて当該受信装置5におけるコンテンツの出力可否を判定する。具体的には、制御部48は、全放送局情報DB46およびチューナIC情報DB47を参照し、当該放送局2での受信感度を示す値に当該受信装置5の受信レベル算出用係数を乗算した値が、当該放送局2の受信レベル条件として設定されている値に達しているか否かにより受信可否を判定し、この判定に基づいて当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツの出力可否を判定する。つまり、制御部48は、放送局2の受信状況が当該放送局2の受信レベル条件として設定されている値に達しており受信可能と判定した場合には、当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツの出力を許可すると判定し、達していない場合には、当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツの出力を許可しないと判定する。制御部48は、この判定処理を放送波状況取得テーブルに含まれる全ての放送局2について実行する。
ステップS16:更に、制御部48は、ステップS15で判定したすべての放送局2において、コンテンツの出力を許可すると判定された放送局2が所定割合以上である場合(たとえば、放送波状況取得テーブルに含まれる放送局2の50%以上が出力を許可すると判定された場合など)には、当該放送波状況取得テーブルに含まれるすべての放送局2について、コンテンツの出力を許可すると判定すると共に、当該判定結果を含む放送波状況取得テーブル情報を受信装置5に通知し、処理を終了する(END)。一方、制御部60は、ステップS15で判定したすべての放送局2において、コンテンツの出力を許可しないと判定された放送局2が所定割合以上ではない場合(たとえば、放送波状況取得テーブルに含まれる放送局2の50%以上が出力を許可すると判定された場合において30%が出力を許可すると判定されたときなど)には、当該放送波状況取得テーブルに含まれるすべての放送局2について、コンテンツの出力を許可しないと判定すると共に、当該判定結果を含む放送波状況取得テーブル情報を受信装置5に通知する。なお、上述した所定割合については、すべての放送局2に対して一律で同一の割合と設定してもよいし、所定の地域毎に割合を変更して設定するようにしてもよい。
ステップS17:受信装置5の制御部60は、判定結果情報を受信して、処理を終了する(END)。その後、受信装置5は、放送局管理サーバ4から通知された判定結果情報に基づいて、放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3に対してコンテンツ配信要求を実行することが可能となる。
このように放送局管理サーバ4は、ステップS16の判定処理を行うことで、放送局2がある位置や受信装置5が設置されているビルでの受信環境等の関係によって、本来放送範囲内にあるにも関わらず、放送局2から受信できないと判定される場合であっても、放送波状況取得テーブルに含まれる放送局2の判定結果が所定割合以上で受信可能であるならば、当該受信装置5は放送範囲内に存在すると推測し、受信不可と判定された当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツの出力を許可することが可能となる。また、一方で、放送局管理サーバ4は、地域の異なる放送局2同士の周波数がたまたま一致してしまったため、本来IP通信網10を介してコンテンツを出力させてはならないにも関わらず、個別に放送局2の受信状況を判断すると受信可能と判断され、コンテンツ出力を許可してしまう状況が生じても、当該放送局2以外の放送波状況取得テーブルに含まれる他の放送局2の受信状況が著しく悪くなるため、当該受信装置5がその放送局2の放送範囲内に存在しないと推測し、当該放送局2に対応した放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツの出力を許可しない判定をすることが可能となる。つまり、このような放送局管理サーバ4、放送局管理サーバ4が実行する情報配信管理方法は、ある通信媒体を介して配信されるコンテンツを他の異なる通信媒体を介して提供する場合であっても、適切に当該コンテンツを配信することができる。
続いて、受信装置5と放送局ポータルサーバ3との間で実行されるコンテンツ配信処理について説明する。図12は、図1に示す受信装置5と放送局ポータルサーバ3との間で実行されるコンテンツ配信処理のフローチャートである。なお、当該コンテンツ配信処理は、図11に示した出力可否判定処理と連続して実行されてもよいし、出力可否判定処理後に独立して実行されてもどちらでもよい。
START:放送局2から受信している放送コンテンツが、IP通信網10を介して受信できるか否かを知りたい場合や、現在視聴している放送コンテンツの受信方法をIP通信網10に切り替えたい場合などに、ユーザが操作入力部51に対して所定の操作を行うと、受信装置5の制御部60は、以下の処理を開始する。
ステップS21:制御部60は、図11で示すコンテンツ出力可否判定処理により放送局管理サーバ4から受信した放送波状況取得テーブル(図11のステップS15,S16)の判定結果情報を送信する。
ステップS22:放送局ポータルサーバ3の制御部37は、受信装置5から当該受信装置5における放送波状況取得テーブルの判定結果情報を受信し、自己の放送局ポータルサーバ3からのコンテンツ出力可否結果を照合して、コンテンツ配信可否を判定する。なお、このステップS22の前に、予め放送局管理サーバ4から当該受信装置5における放送波状況取得テーブルの判定結果情報を取得しておき、受信装置5から受信した判定結果情報と、放送局管理サーバ4から受信した判定結果情報とが一致しているか否かにより照合する処理としてもよい。
ステップS23:制御部37は、ステップS22においてコンテンツ配信が可能と判断された場合には、受信装置5に対してコンテンツを配信する。
ステップS24:受信装置5の制御部60は、放送局ポータルサーバ3から配信されたコンテンツを受信して、表示装置7、音声再生装置8へ出力して処理を終了する(END)。
このような受信装置5は、放送局管理サーバ4との間で図10に示した地域特定処理を実行した上で、当該判定結果に基づいて放送局ポータルサーバ3との間で図11に示したコンテンツ配信処理を実行するため、ある通信媒体を介して配信されるコンテンツを他の異なる通信媒体を介して提供してもらう場合であっても、適切に当該コンテンツを配信してもらうことができる。
また、上述した情報配信システム1とすることで、受信装置5側では、郵便番号という地域情報の申告による地域を特定する処理を実行し、放送局管理サーバ4側では、当該受信装置5が放送受信可能エリアに存在するか否かを判定し、個別の放送局2における受信感度状況のみならず、当該地域で受信可能である複数の放送局2での受信感度状況を考慮して放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツの出力可否を最終的に判定するようにしている。このような情報配信システム1、放送局管理サーバ4、放送局管理サーバ4が実行する情報配信方法、受信装置5では、インターネットサービスプロバイダーに個人情報の開示をそもそも求める必要がなく、郵便番号などの地域情報の申告のみで個人情報を過度に用いることがなく、ある通信媒体を介して配信されるコンテンツを他の異なる通信媒体を介して提供する場合であっても、適切に当該コンテンツを配信することができる。
(受信装置が実行する通知処理および放送局管理サーバが実行する登録処理)
続いて、受信装置5が放送局管理サーバ4へ位置情報および放送局情報を通知する処理と、放送局管理サーバ4が実行する登録処理について説明する。図13は、図1に示す受信装置5が放送局管理サーバ4へ位置情報および放送局情報を通知する処理と、放送局管理サーバ4が実行する登録処理とを示すフローチャートである。なお、受信装置5が放送局管理サーバ4へ位置情報および放送局情報を通知する処理は、START〜ステップS33までの処理に対応し、放送局管理サーバ4が実行する登録処理はステップS34〜ENDまでの処理に対応する。
START:受信装置5は、自装置の電源がONになると、以下の通知処理を開始する。なお、受信装置5が実行する以下の通知処理は、その他にも放送局ポータルサーバ3に対してコンテンツ配信要求をする時、放送局2からコンテンツを受信している際に放送局2のチャンネルがユーザの操作により切り替えられる時、放送局管理サーバ4から取得要求があった時、電源がONになって使用されている間の一定間隔(たとえば2時間間隔、3時間間隔など)などとしてもよい。
ステップS31:受信装置5の制御部60は、自装置に関する位置情報を取得する。ここで、位置情報には、受信装置5の設置場所の郵便番号、電話番号、住所、IPアドレスの一部または全てを用いる。なお、これらの情報は、ユーザが操作入力部51を操作して受信装置5に予め設定したものでもよい。制御部60は、登録情報記憶部58に記憶されている設置場所の郵便番号、電話番号、住所、IPアドレスの一部または全部を取得する。
ステップS32:受信装置5の制御部60は、自装置で受信可能な放送局情報を取得する。ここで、放送局情報には、放送局2毎の名称、当該放送局2毎の周波数、当該周波数の受信レベルおよび受信した日時情報の一部、または全てを用いる。受信装置5は、このステップS32のタイミングで、登録情報記憶部58に記憶されている放送局情報を取得するが、上述した放送局情報が記憶されていない場合には、新たに受信状況検出部57により放送局情報を検出して取得するようにしてもよい。なお、受信レベルについては、受信装置5の機種毎に異なる性能のものが使用されると、受信感度も当然異なり、一様に比較することができなくなる。したがって、受信装置5の機種毎に放送局2毎の受信レベルを共通して比較可能とするために、予め放送局2毎に測定されたデータおよび当該データを共通して比較できる変換係数が格納された変換テーブル(放送局管理サーバ4が有するチューナIC情報DB47に相当)を備えるようにしてもよい。
ステップS33:受信装置5の制御部60は、ステップS31およびステップS32で取得したデータを放送局管理サーバ4へ通知する。なお、ステップS31およびステップS32の処理順番は逆としてもよいし、同時並行で処理をするようにしてもよい。また、ステップS31またはステップS32それぞれ取得したタイミングで受信装置5の機器IDと関連付けた上で放送局管理サーバ4へ通知するようにしてもよい。受信装置5の制御部60が、ステップS31およびステップS32で取得したデータを放送局管理サーバ4へ通知すると、ステップS34の処理が実行される。
ステップS34:放送局管理サーバ4の制御部48は、ステップS33により受信装置5からの通知を受けると、当該受信装置5の位置情報および放送局情報を登録(記憶)する。そして、放送局管理サーバ4の制御部48は、所定の範囲(たとえば、郵便番号で定められる数字区画に対応したエリアの範囲)内に設置されている複数の受信装置5における代表的な受信レベルを求めて、登録処理を終了する(END)。
図14は、図13のステップS34で実行される所定の範囲における放送局の代表受信レベルを求める処理の一例を説明するための図である。図14に示されるエリアEは、たとえば郵便番号221−0071の範囲を示すものである。このエリアEには、たとえば固定された受信装置5A、受信装置5B、受信装置5Cの3台が放送局管理サーバ4に登録されている。受信装置5A,5B,5Cより、エリアEを放送対象地域とする放送局2の一例となるFM1局からの放送受信レベルFM1a,FM1b,FM1cが受信日時と共に放送局管理サーバ4へ通知される。なお、これらの放送受信レベルFM1a,FM1b,FM1cは、上述した変換テーブルにより共通して比較可能な数値に変換された後の値である。式(1)に示すように、これらの放送受信レベルFM1a,FM1b,FM1cの値の平均値から当該エリアEにおけるFM1局の代表受信レベルFM1(E)を求める。
FM1(E)=(FM1a+FM1b+FM1c)/3・・・(1)
同様にしてエリアEにおける他の放送局2の代表受信レベルを求める。
放送局管理サーバ4の制御部48は、放送局2毎に当該放送局2が受信可能な最低限の代表受信レベルと、上述した代表受信レベルとを比較して、当該エリアEにおいて配信を許可する放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3を決定する。なお、受信可能な最低限の代表受信レベルは、図示しないが、全放送局情報DB46に記憶されており、地域一律で同一の値としてもよいし、地域の実情に合わせてそれぞれ異なる値を採用するようにしてもよい。
上述した方法により、エリアEにおける放送配信可否を判定する。なお、エリアEにおける代表受信レベルを算出する際に使用する放送受信レベルは、転居などの理由で長い間更新されないことも想定されるため、通知された日時から有効である期限(たとえば1ヶ月など)を設け、当該期限を経過している放送受信レベルデータについては、代表受信レベルを算出するための対象となるデータから除外することが好ましい。このように算出することで、実情に即した正確な代表受信レベルを算出することができる。
また、図14の例ではエリアE内には3台の受信装置5が登録されていたが、1台も登録されていない場合には、当該エリアEに隣接しているエリアの代表受信レベルの値から代表受信レベルを求めるようにしてもよい。図15は、図13のステップS34で実行される所定の範囲における放送局の代表受信レベルを求める処理の一例を説明するための図である。図15に示されるエリアDには、固定された受信装置5が一台も放送局管理サーバ4には登録されていない。したがって、放送局管理サーバ4は、エリアDに隣接するエリアA、エリアB、エリアCにおける放送局2毎の各代表受信レベルからエリアDにおける放送局2毎の各代表受信レベルを求める。ここで、たとえばエリアA、エリアB、エリアCにおけるFM2局からの代表放送受信レベルがそれぞれFM2a,FM2b,FM2cとすると、式(2)に示すように、これらの放送受信レベルの値の平均値から当該エリアDにおけるFM2局の代表受信レベルFM2(D)を求める。
FM2(D)=(FM2a+FM2b+FM2c)/3・・・(2)
同様にしてエリアDにおける他の放送局2の代表受信レベルを求める。放送局管理サーバ4の制御部48は、放送局2毎に当該放送局2が受信可能な最低限の代表受信レベルと、上述した代表受信レベルとを比較して、当該エリアDにおいて配信を許可する放送局ポータルサーバ3を決定する。このようにすることで、まだ受信装置5の設置が1台もない地域においても配信可否情報を生成することができるようになると共に、当該エリアDにいる移動体通信端末6に対しても配信可否情報を提供することが可能となる。
また、エリアE内に登録されている台数が多いとき(たとえば100台以上)は、当該エリア内でのサンプリングをとることができれば十分であるため、ランダムに選出した受信装置5の放送受信レベルを代表受信レベルの算出対象データとするようにしてもよい。さらに、所定のエリア内に登録されている受信装置5の設置数が1台のみであるといった場合には、当該エリアにおける放送局2毎の代表受信レベルとして適当でない場合も想定される。その場合には上述したエリアDのように隣接したエリアにおける放送局2毎の代表受信レベルの平均値から当該エリアの代表受信レベルを求めるようにしてもよい。つまり、あるエリアにおいて所定の台数以上の登録がされている場合には、登録されている各受信装置5から通知された放送受信レベルの平均値を代表受信レベルとして算出するが、所定の台数未満しか登録されていない場合には、あるエリアに隣接しているエリアの代表受信レベルの平均値を当該エリアの代表受信レベルとして算出するようにしてもよい。
また、AM放送(中波放送)の場合、昼間は下部の電離層(D層)に吸収されるが、夜間のみ上部の電離層(E層)が電波を反射することが周知であるが、この特性にあわせて時間帯毎のエリアEの代表受信レベルを求めておき、時間帯毎に参照される代表受信レベルの値を変更するようにしてもよい。
また、放送局管理サーバ4は、受信装置5から通知される位置情報および放送局情報以外にも当該放送局管理サーバ4とは無関係の他のサーバにより収集された放送局2毎の受信可否に関する情報を定期的に入手し、放送局2毎の配信可否情報として生成するようにしてもよい。
図16は、図1に示す放送局管理サーバ4とは無関係の他の情報収集サーバ9により収集された放送局2毎の受信可否に関する情報を定期的に入手する処理を説明するための図である。たとえば、図16に示す情報収集サーバ9には、各エリアにおける放送局2毎の受信可否について、インターネットユーザが端末A、B、モバイル端末Cなどからそれぞれ申告し、当該情報収集サーバ9は、申告された各エリアにおける放送局2毎の受信可否情報を収集できる仕組みを備え、これらの収集された情報を放送局管理サーバ4が定期的に収集する。この定期的に収集した情報のうち、たとえばある放送局2について受信可能であるという情報が所定の割合以上を占めた場合(たとえば、収集した総数の50%以上、70%以上など)には、当該エリアについてのある放送局2については受信可能であると判定する。同様にして当該エリア内についてのその他の放送局2についても判定を行う。この情報収集サーバ9の情報を利用する方法は、上述した図14および図15と共に説明した処理および上述した変形例と併用したり、補完する情報として採用するようにしてもよい。また、これらの定期的に収集した情報についても、情報が当該他の情報収集サーバ9にアップロードされた日時から有効期限を設け、古い情報については判定に使用する情報から除外するようにしてもよい。このような方法を採用することにより、放送局管理サーバ4が把握している配信可否情報(放送局2が申告している放送局受信可能エリア)に加えて、実際に放送局2からの放送波を受信できている地域も含めて放送局ポータルサーバ3が提供するコンテンツを適切に受信できるようになる。
(放送局管理サーバが実行する配信可否情報送信処理)
続いて、放送局管理サーバ4が移動体通信端末6から要求されて実行する配信可否情報送信処理について説明する。図17は、図1に示す放送局管理サーバ4が移動体通信端末6から要求されて実行する配信可否情報送信処理と、図1に示す移動体通信端末6が実行するコンテンツ配信要求処理と、図1に示す放送局ポータルサーバ3が実行するコンテンツ配信処理とを示すフローチャートである。なお、図16のSTART〜ステップS41までが配信可否情報送信処理、ステップS42は移動体通信端末6が実行するコンテンツ配信要求処理、ステップS43は放送局ポータルサーバ3が実行するコンテンツ配信処理に対応する。
START:放送局管理サーバ4の制御部48は、移動体通信端末6からコンテンツ配信可否情報取得要求を受信すると、以下の処理を開始する。なお、コンテンツ配信可否情報取得要求には当該移動体通信端末6の位置を示す位置情報や機器情報が含まれているものとする。ここでいう位置情報としては、たとえば、GPS機能などにより検出した現在の緯度/経度情報などである。
ステップS41:放送局管理サーバ4の制御部48は、移動体通信端末6からのコンテンツ配信可否情報取得要求に含まれる当該移動体通信端末6の位置情報を含むエリアを特定し、当該エリアにおける各放送局2毎の受信可否がわかる配信可否情報を生成し、移動体通信端末6へ送信する。ここで、配信可否情報として当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3のアドレス情報(URL、IPアドレスなど)、配信可否情報を発行した日時情報も付加して送信するようにしてもよい。また、配信可否情報として複数の放送局2の情報を送信してもよいし、配信を許可する特定の放送局2の情報のみを送信するようにしてもよい。
ステップS42:移動体通信端末6の制御部67は、放送局管理サーバ4から取得した配信可否情報に基づいて、所望する放送局ポータルサーバ3に対してコンテンツ配信要求を送信する。なお、移動体通信端末6の制御部67が、配信可否情報に含まれる放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツ配信可否および当該配信可否情報の発行日時を参照して、放送局ポータルサーバ3へコンテンツ配信要求の送信可否を判定するようにしてもよい。ここで配信可否情報に発行日時が含まれる場合には有効期限(たとえば発行日時より6時間)を経過していないか否かを判定し、経過している場合には、放送局管理サーバ4に対して配信可否情報取得要求を再度送信するようにしてもよい。
ステップS43:放送局ポータルサーバ3の制御部37は、移動体通信端末6からのコンテンツ配信要求に基づいて当該移動体通信端末6へのコンテンツ配信処理を開始する。なお、ステップS43において、放送局ポータルサーバ3が、移動体通信端末6が送信してきた配信可否情報に含まれるコンテンツ配信可否情報および当該配信可否情報の発行日時を参照し、コンテンツ配信要求の可否を判定するようにしてもよい。ここで配信可否情報に発行日時が有効期限(たとえば発行日時より6時間)を経過していないか否かを判定し、経過している場合には、移動体通信端末6に対して放送局管理サーバ4から配信可否情報を再度取得するように通知するようにしてもよい。
また、放送局管理サーバ4は、コンテンツ配信可否情報取得要求には当該移動体通信端末6の位置情報に基づいて複数の放送局2に関する配信可否情報を生成するようにしていたが、移動体通信端末6が自己の位置情報に加えて、特定の放送局2を指定してコンテンツ配信可否情報取得要求を送信し、当該取得要求で指定された放送局2についてのみの配信可否情報を生成し、当該移動体通信端末6へ当該配信可否情報を送信するようにしてもよい。
ステップS44:移動体通信端末6の制御部66は、放送局ポータルサーバ3から配信されるコンテンツを受信して、映像/音声出力部68に出力して、処理を終了する(END)。
上述のように、本発明の実施例に係る情報配信システム1は、放送局2の受信状況に応じて放送局ポータルサーバ3が提供するコンテンツの配信が許可される受信装置5と、当該受信装置5で検出した放送局情報に基づいて、放送局2の受信状況を検出することができないが、自己の位置情報を放送局管理サーバ4へ通知し、放送局管理サーバ4から送信された配信可否情報に基づいて放送局ポータルサーバ3が提供するコンテンツの配信が許可される移動体通信端末6とを備えるものである。
特許文献1に開示されるコンテンツ配信方法では、放送局2の放送対象地域外での配信を制限しており、たとえばラジオ放送の放送対象地域外ではIPラジオ放送によるラジオ番組の聴取ができない。しかし、本実施例に係る受信装置5では、放送局2の実際の受信状況に応じて放送局ポータルサーバ3が提供するコンテンツを適切に受信できるようになる。
また、放送局2の放送対象地域外において、移動体通信端末6にUSBを介した外付けのラジオ受信機を接続し、ラジオ番組の聴取を行う方法も考えられる。しかし、このような場合にも、移動体通信端末6からのノイズ混入などによりラジオの受信感度低下、ラジオ受信機のアンテナが窓際に設置できない、隣接するビルなどの影響により電波を受信できない等の問題により良好な音質でアナログラジオ放送によるラジオ番組の聴取を行うことが難しい。一方、本実施例に係る移動体通信端末6では、放送局ポータルサーバ3が提供するコンテンツの配信が許可された受信装置5と同一のエリア内にいることを証明するだけで放送局ポータルサーバ3が提供するコンテンツを容易かつ適切に受信できるようになる。
以上、情報配信システム1を本発明の実施例として説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や変更が可能である。たとえば、情報配信システム1の受信装置5が車両に搭載される車載機、携帯電話など、移動することが前提となる受信装置5であってもよい。その場合には放送局管理サーバ4は、受信装置5から移動中に収集した情報を通知してもらう。具体的には、受信装置5は、移動中に一定間隔の時間毎(たとえば1時間毎)に、内蔵するGPSによる位置情報と、受信日時情報と、内蔵する放送局受信機能により受信した放送局2毎の、放送局名、周波数、および放送受信レベルの情報を内蔵メモリに保存しておく。
そして、受信装置5は、放送局管理サーバ4とIP通信網10を介して接続可能な状態になると、内蔵メモリに保存してある位置情報、受信日時情報、受信した放送局2毎の、放送局名、周波数、および放送受信レベルの情報を、当該受信装置5の機種情報と共に通知する。なお、放送局管理サーバ4に上述した情報を送信する方法としては、従量課金制のパケット通信等では通信費用が割高となるため、Hot Spotや自宅の無線LAN環境などのWi−Fi経由などにより無料でIP通信網10と接続し、接続するまでに内蔵メモリに保存されている情報を送信するようにし、通信費用の低減を図ることが好ましい。なお、移動することが前提となる受信装置5で説明した情報収集方法と、固定型の受信装置5で説明した情報収集方法とは、相互の実施例における受信装置5において併用したり、それぞれの方法で収集した情報が、代表受信レベルを算出する際に区別することなく用い、相互に補完するような構成としてもよい。また、いずれの情報収集方法であっても、収集された情報については、放送局管理サーバ4に登録された時点から有効期限を設け、当該有効期限を経過した場合には、代表受信レベルを算出する際の対象データからは除外するようにしてもよい。
また、上述した受信装置5は、自己の位置情報および放送局情報に基づいて、放送局ポータルサーバ3が提供するコンテンツの配信可否判定がなされているが、その他にも、移動体通信端末6と同様に自己の位置情報に基づいて放送局管理サーバ4から当該受信装置5が設置される場所を含むエリア内に代表受信レベルを取得し、当該情報に基づいて放送局ポータルサーバ3へコンテンツ配信要求を行うようにしてもよい。つまり、受信装置5は、請求項の第1の情報送受信装置に相当することに加えて、第2の情報送受信装置として機能するように構成してもよい。たとえば、受信装置5がコンテンツ配信を要求する放送局2の受信状況が悪く、配信が許可されない旨の情報が放送局管理サーバ4から送信されてきた場合に、当該受信装置5が設置されている地点を含む所定のエリア内(たとえば自己の設置位置から半径500メートル)に設置されている他の受信装置5の受信状況を放送局管理サーバ4へ問い合わせる。放送局管理サーバ4は、所定のエリア内に含まれる他の受信装置5において当該コンテンツ配信が許可されている場合には、当該受信装置5においてもコンテンツ配信を許可する旨の情報を送信する。このようにすることで、受信装置5の設置場所を含む所定のエリア内では、コンテンツ配信が許可されているものの、たまたま設置されている場所の受信環境が悪く、放送局2の受信状況が悪くなっている受信装置5であっても、所定のエリア内に設置されている当該受信装置5以外の他の受信装置5における受信状況に基づいて適切にコンテンツを受信することができる。
また、上述の受信装置5側で実行した処理を放送局管理サーバ4側で予め考慮して、図11で示した出力可否判定処理を以下のように変更してもよい。すなわち、放送局管理サーバ4は、図11のステップS15に示した処理において、ある放送局2のコンテンツ配信を許可しないと判定された場合であっても、図13に示したステップS34で登録されている所定のエリア内に含まれる他の受信装置5における各放送局2の受信状況を参照し、他の受信装置5の受信状況では、当該放送局2のコンテンツ配信を許可すると判定された場合には、配信可否判定を要求してきた受信装置5についてもコンテンツ配信を許可する判定をしてもよい。
また、本発明の実施例に係る配信可否情報は、放送局2それぞれにおいての受信可否を示すものとして生成したが、その他にも、所定エリア内における所定割合以上の放送局2が受信可能と判定されたときに、所定エリア内におけるすべての放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツについて配信を許可する情報を生成するようにしてもよい。具体的には、たとえば所定エリア内におけるAM局の受信可能局の割合が所定割合以上である、または所定エリア内におけるFM局の受信可能局の割合が所定割合以上である場合に、所定エリア内におけるすべての放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツについて配信を許可する配信許可情報を生成するようにしてもよい。
更に、配信可否情報に含まれる放送局2のうち、特定の放送局2が受信可能であると判定された場合には、他の放送局2の受信状況を考慮するまでもなく、所定エリア内におけるすべての放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツについて出力を許可するようにしてもよい。具体的には、たとえば放送範囲が他の放送局2と比較して極端に狭い地域に限定されるような放送局2(たとえば、コミュニティ放送局など)が受信可能であると判定された場合には、所定エリア内におけるすべての放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3から提供されるコンテンツについて配信を許可する配信許可情報を生成するようにしてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、図13に示すような通知処理および登録処理を例示したが、その他にも、以下のような処理としてもよい。たとえば、放送局管理サーバ4は、受信装置5の機器情報、当該受信装置5に割り振られているIPアドレス情報、およびユーザの郵便番号情報から受信装置5が設置されている地域を特定した時点において、当該地域のエリア区分が受信可能エリア(フラグが0)と設定されている放送局2があれば、その時点で当該放送局2に対応する放送局ポータルサーバ3からのコンテンツ出力を許可する判定をし、フリンジエリア(フラグが1)と設定されている放送局2があれば、フリンジエリアとなっている当該放送局2のみから構成される放送波状況取得テーブルを作成すると共に、受信装置5へ送信し、当該受信装置5から放送局情報を収集して登録するようにしてもよい。このような方法とすることで、放送局管理サーバ4と受信装置5間の送受信するデータ量を削減できると共に、受信可能エリアと予め分かっている放送局2に対して受信装置5側で改めて受信感度を検出する手間を省くことができる。
また、上述した実施例および変形例において、受信装置5での放送局2の受信感度を検出する方法として、電界受信強度により受信感度を検出していたが、その他にも受信誤り率を検出できる受信誤り率検出回路(不図示)を受信装置5に設け、当該受信誤り率検出回路から所定の基準値を超えた場合に検出信号が発生するように構成し、当該検出信号の有無を放送局管理サーバ4へ送信するようにしてもよい。なお、受信誤り率により放送局2の受信感度を検出する方法の場合には、放送局管理サーバ4の全放送局情報DB46においては、放送局2の放送範囲内での標準的な受信誤り率を予め記憶しておくと共に、チューナIC情報DB47においては、受信装置5毎の受信誤り率乗算用係数を予め記憶し、これらの情報から出力可否判定を行うことが好ましい。
また、上述した実施例および変形例では、放送局管理サーバ4が受信装置5から収集した情報については、主に放送局2の放送対象地域外であるフリンジエリアにおける配信可否判定において有効であるが、放送局2の放送対象地域内でも用いるようにしてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、放送局管理サーバ4から移動体通信端末6へ送信される配信可否情報は平文で送信しているが、その他にも、盗聴や不正な改竄を防止するために当該配信可否情報を暗号化してもよい。さらに、本人確認、偽造等も防止するために、放送局管理サーバ4が当該配信可否情報に公開鍵暗号方式によるデジタル署名を実行して移動体通信端末6へ送信するようにしてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、郵便番号等で区切られる所定エリア内における複数の受信装置5の放送局情報から当該所定エリア内または隣接エリアにおける放送局2の受信状況を決定する方式を採用しているが、その他にも、たとえば所定エリアは受信装置5の設置位置を起点として半径500メートル以内と設定し、移動体通信端末6の位置が当該所定エリア内に含まれる場合には、起点となっている受信装置5の放送局情報を利用する方式を採用するようにしてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、放送局ポータルサーバ3からコンテンツをダウンロードするクライアントサーバ型のネットワーク方式を採用していたが、P2P(Peer To Peer)型のネットワーク方式を採用してもよい。この場合、移動体通信端末6は、放送局ポータルサーバ3に対するコンテンツの要求を検索クエリとして情報配信システム1内に含まれる放送局ポータルサーバ3または放送局管理サーバ4などに対してブロードキャスト送信すると共に、当該受信状況を示す情報も送信し、受信状況を示す情報が基準値を満たす場合に限り、当該コンテンツを保有するピア(コンピュータ)の情報を伝え、当該ピアからコンテンツをダウンロードするようにしてもよい。
また、上述した実施例および変形例で説明した各装置の備える機能のすべてまたは一部をプログラムによって構成し、このプログラムを情報処理装置(コンピュータ)にインストールすることで上述した各装置の備える機能を実現するようにしてもよい。特に、上述した実施例および変形例で説明した放送局管理サーバ4、受信装置5、移動体通信端末6の備える機能のすべてまたは一部をプログラムによって構成し、これらのプログラムを情報処理装置(コンピュータ)にインストールすることで上述した放送局管理サーバ4、受信装置5、移動体通信端末6を実現するようにしてもよい。なお、これらのプログラムを実行可能な状態で記録した媒体からコンピュータに直接インストールすることも可能であるが、ネットワーク経由で遠隔にあるコンピュータにインストールしてもよい。このようなプログラムは、移動体通信端末6のように放送局2の受信感度を検出できない端末であっても、地域を限定して提供されるIP放送を適切に受信させることができる。
1・・・情報配信システム、
2・・・放送局、
3・・・放送局ポータルサーバ(情報配信装置の一例)、
4・・・放送局管理サーバ(情報配信可否判定装置の一例)、
5,5A,5B,5C・・・受信装置(第1の情報送受信装置の一例)、
6・・・移動体通信端末(第2の情報送受信装置の一例)
7・・・表示装置、
8・・・音声再生装置、
9・・・情報収集サーバ
10・・・IP通信網(放送波とは異なる通信媒体の一例)
21・・・コンテンツストリーム作成部、
22・・・EPG情報作成部、
23・・・データ放送作成部、
25・・・放送用コンテンツDB、
24・・・MUX部、
26・・・放送用スケジュールDB、
27・・・データ放送用コンテンツDB、
28・・・制御部、
29・・・記憶部、
31・・・送信可否判定部、
32・・・コンテンツ生成部(情報配信装置のコンテンツ配信部の一例)、
33・・・通信制御部、
34・・・放送局情報DB、
35・・・コンテンツDB、
36・・・チューナIC情報DB、
37・・・制御部、
38・・・記憶部、
41・・・機器認証部、
42・・・地域特定処理部、
43・・・出力可否判定部(情報配信可否判定装置のコンテンツ配信可否判定部の一例)、
44・・・通信制御部(情報配信可否判定装置の受信状況受信部、コンテンツ配信可否送信部の一例)、
45・・・位置情報変換DB、
46・・・全放送局情報DB、
47・・・チューナIC情報DB(情報配信可否判定装置の変換テーブルの一例)、
48・・・制御部、
49・・・記憶部(情報配信可否判定装置の記憶部の一例)、
51・・・操作入力部、
52・・・チューナ(第1の情報送受信装置の放送波受信部の一例)、
53・・・DEMUX部、
54・・・デコード部、
55・・・映像/音声出力部、
56・・・ネットワーク接続部(第1の情報送受信装置の送信部の一例)、
57・・・受信状況検出部、
58・・・登録情報記憶部(第1の情報送受信装置の記憶部の一例)、
59・・・制御部、
61・・・現在位置検出部、
62・・・配信可否情報要求部、
63・・・配信可否情報登録部、
64・・・コンテンツ配信要求部(第2の情報送受信装置のコンテンツ配信要求部の一例)、
65・・・通信制御部(第2の情報送受信装置のコンテンツ配信要求送信部の一例)、
66・・・制御部、
67・・・記憶部(第2の情報送受信装置の位置情報記憶部の一例)、
68・・・映像/音声出力部

Claims (13)

  1. 放送局からの放送波を受信する第1の情報送受信装置、上記放送波とは異なる通信媒体を介してコンテンツの配信を行う情報配信装置、上記情報配信装置から提供される上記コンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置、並びに上記情報配信可否判定装置および上記情報配信装置と通信してコンテンツ配信を要求する第2の情報送受信装置を備える情報配信システムにおいて、
    上記第1の情報送受信装置は、
    上記放送局からの放送波を受信する放送波受信部と、
    上記放送局毎の受信状況を示す情報および自装置の位置情報が記憶される記憶部と、
    上記放送局毎の受信状況を示す情報および上記位置情報を上記情報配信可否判定装置へ送信する送信部と、
    を備え、
    上記情報配信可否判定装置は、
    上記第1の情報送受信装置から送信される上記放送局毎の受信状況を示す情報および上記第1の情報送受信装置の位置情報を受信する受信状況受信部と、
    上記受信状況受信部で受信した複数の第1の情報受信装置における上記放送局毎の受信状況を示す情報および上記第1の情報送受信装置の位置情報が記憶される記憶部と、
    上記第2の情報送受信装置から送信されてきた上記第2の情報送受信装置の位置情報と、上記記憶部に記憶されている複数の上記第1の情報受信装置から提供された上記放送局毎の受信状況を示す情報および複数の上記第1の情報送受信装置の位置情報とを比較し、上記第2の情報送受信装置に対して、コンテンツ配信要求のあった上記情報配信装置が提供する上記コンテンツの配信可否を判定するコンテンツ配信可否判定部と、
    上記コンテンツ配信可否判定部の判定結果を上記第2の情報送受信装置へと送信するコンテンツ配信可否送信部と、
    を備え、
    上記第2の情報送受信装置は、
    自己の位置情報が記憶される位置情報記憶部と、
    上記位置情報記憶部に記憶される自己の位置情報を上記情報配信可否判定装置に送信するコンテンツ配信可否判定要求送信部と、
    上記情報配信可否判定装置から送信されてきた判定結果に基づいて、上記コンテンツ配信装置へ上記コンテンツの配信要求をするコンテンツ配信要求部と、
    を備え、
    上記情報配信装置は、
    上記第2の情報送受信装置からのコンテンツ配信要求に応じて、上記第2の情報送受信装置へ上記コンテンツを配信するコンテンツ配信部を備える、
    ことを特徴とする情報配信システム。
  2. 請求項1に記載の情報配信システムであって、
    前記第1の情報送受信装置は固定型の情報送受信装置であり、
    前記第2の情報送受信装置は携帯型の情報送受信装置であること特徴とする情報配信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報配信システムであって、
    前記情報配信可否判定装置または前記第1の情報送受信装置は、
    前記第1の情報送受信装置の機種毎に各放送局の受信状況を予め測定したデータと、異なる機種同士であっても共通して比較するための変換係数とが記憶された変換テーブルを有することを特徴とする情報配信システム。
  4. コンテンツの配信を行う情報配信装置から提供される上記コンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置において、
    放送局からの放送波を受信する第1の情報送受信装置から送信される上記放送局毎の受信状況を示す情報および上記第1の情報送受信装置の位置情報を受信する受信状況受信部と、
    上記受信状況受信部で受信した複数の第1の情報受信装置における上記放送局毎の受信状況を示す情報および上記第1の情報送受信装置の位置情報が記憶される記憶部と、
    上記情報配信装置へ上記放送波とは異なる通信媒体を介してコンテンツ配信要求を行う第2の情報送受信装置から送信されてきた上記第2の情報送受信装置の位置情報と、上記記憶部に記憶されている複数の上記第1の情報受信装置から提供された上記放送局毎の受信状況を示す情報および複数の上記第1の情報送受信装置の位置情報とを比較し、上記第2の情報送受信装置に対して、コンテンツ配信要求のあった上記情報配信装置が提供する上記コンテンツの配信可否を判定するコンテンツ配信可否判定部と、
    上記コンテンツ配信可否判定部の判定結果を上記第2の情報送受信装置へと送信するコンテンツ配信可否送信部と、
    を備えることを特徴とする情報配信可否判定装置。
  5. 請求項4に記載の情報配信可否判定装置であって、
    前記コンテンツ配信可否判定部は、
    所定のエリア内に設置される複数の前記第1の情報送受信装置から送信されてきた前記放送局毎の受信状況を示す値の平均を当該所定のエリア内の受信状況を示す代表値として算出し、前記第2の情報送受信装置から送信されてきた前記位置情報が、上記所定のエリア内に含まれるときは、前記第2の情報送受信装置から送信されてきた前記放送局毎の受信状況を示す値と、上記代表値とを比較して前記コンテンツの配信可否を判定することを特徴とする情報配信可否判定装置。
  6. 請求項5に記載の情報配信可否判定装置であって、
    前記コンテンツ配信可否判定部は、
    前記代表値を算出する際に、前記第1の情報送受信装置から前記放送局毎の受信状況を示す値が送信されてきた時から所定の期限が経過している場合には、経過している前記第1の情報送受信装置から送信されてきた前記放送局毎の受信状況を示す値を除外して算出することを特徴とする情報配信可否判定装置。
  7. 請求項5または6に記載の情報配信可否判定装置であって、
    前記コンテンツ配信可否判定部は、
    前記代表値を所定の時間間隔で算出し、時間帯により代表値を切り替えて用いることを特徴とする情報配信可否判定装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の情報配信可否判定装置であって、
    前記コンテンツ配信可否判定部は、
    前記第1の情報送受信装置が設置されていない所定のエリア内に位置する前記第2の情報送受信装置からコンテンツ配信可否判定要求があった場合には、上記所定のエリアに隣接する他の所定のエリアの前記代表値と比較して前記コンテンツの配信可否を判定することを特徴とする情報配信可否判定装置。
  9. 受信状況受信部、上記受信状況受信部で受信した複数の第1の情報受信装置における放送局毎の受信状況を示す情報および上記第1の情報送受信装置の位置情報が記憶される記憶部、コンテンツ配信可否判定部、コンテンツ配信可否送信部を有し、コンテンツの配信を行う情報配信装置から提供される上記コンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置が実行する情報配信可否判定方法において、
    上記受信状況受信部が、放送局からの放送波を受信する第1の情報送受信装置から送信される上記放送局毎の受信状況を示す情報および上記第1の情報送受信装置の位置情報を受信する受信状況受信ステップと、
    上記コンテンツ配信可否判定部が、上記情報配信装置へコンテンツ配信要求を行う第2の情報送受信装置から送信されてきた上記第2の情報送受信装置の位置情報と、上記記憶部に記憶されている複数の上記第1の情報受信装置から提供された上記放送局毎の受信状況を示す情報および複数の上記第1の情報送受信装置の位置情報とを比較し、上記第2の情報送受信装置に対して、コンテンツ配信要求のあった上記情報配信装置が提供する上記コンテンツの配信可否を判定するコンテンツ配信可否判定ステップと、
    上記コンテンツ配信可否送信部が、上記コンテンツ配信可否判定部の判定結果を上記第2の情報送受信装置へと送信するコンテンツ配信可否送信ステップと、
    を備えることを特徴とする情報配信可否判定方法。
  10. コンピュータを、
    放送局からの放送波を受信する第1の情報送受信装置から送信される上記放送局毎の受信状況を示す情報および上記第1の情報送受信装置の位置情報を受信する受信状況受信手段、
    上記受信状況受信手段で受信した複数の第1の情報受信装置における上記放送局毎の受信状況を示す情報および上記第1の情報送受信装置の位置情報が記憶される記憶手段、
    コンテンツの配信を行う情報配信装置へコンテンツ配信要求を行う第2の情報送受信装置から送信されてきた上記第2の情報送受信装置の位置情報と、上記記憶手段に記憶されている複数の上記第1の情報受信装置から提供された上記放送局毎の受信状況を示す情報および複数の上記第1の情報送受信装置の位置情報とを比較し、上記第2の情報送受信装置に対して、コンテンツ配信要求のあった上記情報配信装置が提供する上記コンテンツの配信可否を判定するコンテンツ配信可否判定手段、
    上記コンテンツ配信可否判定手段の判定結果を上記第2の情報送受信装置へと送信するコンテンツ配信可否送信手段、
    として機能させるためのプログラム。
  11. 自己の位置情報が記憶される位置情報記憶部と、
    上記位置情報記憶部に記憶される自己の位置情報をコンテンツの配信を行う情報配信装置から提供される上記コンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置に送信するコンテンツ配信可否判定要求送信部と、
    上記情報配信可否判定装置から送信されてきた判定結果に基づいて、上記コンテンツ配信装置へ上記コンテンツの配信要求をするコンテンツ配信要求部と、
    を備えることを特徴とする情報送受信装置。
  12. 自己の位置情報が記憶される位置情報記憶部、コンテンツ配信可否判定要求送信部、コンテンツ配信要求部を有する情報送受信装置が実行する情報送受信方法であって、
    上記コンテンツ配信可否判定要求送信部が、上記位置情報記憶部に記憶される自己の位置情報をコンテンツの配信を行う情報配信装置から提供される上記コンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置に送信するコンテンツ配信可否判定要求送信ステップと、
    上記コンテンツ配信要求部が、上記情報配信可否判定装置から送信されてきた判定結果に基づいて、上記コンテンツ配信装置へ上記コンテンツの配信要求をするコンテンツ配信要求ステップと、
    を備えることを特徴とする情報送受信方法。
  13. コンピュータを、
    自己の位置情報が記憶される位置情報記憶手段、
    上記位置情報記憶手段に記憶される自己の位置情報をコンテンツの配信を行う情報配信装置から提供される上記コンテンツの配信可否について判定する情報配信可否判定装置に送信するコンテンツ配信可否判定要求送信手段、
    上記情報配信可否判定装置から送信されてきた判定結果に基づいて、上記コンテンツ配信装置へ上記コンテンツの配信要求をするコンテンツ配信要求手段、
    として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021034841A (ja) * 2019-08-22 2021-03-01 日本電気株式会社 監視条件設定装置、システム、方法およびプログラム
WO2023147725A1 (zh) * 2022-02-04 2023-08-10 海信视像科技股份有限公司 视像发布系统、电视接收机、视像发布方法及电视网关
WO2024001895A1 (zh) * 2022-06-30 2024-01-04 海信视像科技股份有限公司 视像发布系统、视像声音内容发布系统及视像声音接收终端

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