JP2011129300A - Thermal switch - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、熱スイッチに関するものである。 The present invention relates to a thermal switch.
従来、第1の壁と第2の壁を有し、第2の壁は受構造に対してギャップをもって配置されるようになされた密閉空洞と、密閉空洞の内部で温度とともに体積を変化する熱アクチュエータ材料と、密閉空洞の内部で第1の壁と第2の壁との間に高伝導性トランスファ構造をもたらす導体材料から構成され、熱アクチュエータ材料は温度変化による体積変化時に第2の壁を移動させて受け構造に対するギャップを埋められるようにすることで、放熱側と熱源側の間の伝熱のオフ状態とオン状態とを可逆的に切り換える高伝導性の熱スイッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, a sealed cavity having a first wall and a second wall, the second wall being arranged with a gap with respect to the receiving structure, and heat that changes in volume with temperature inside the sealed cavity The actuator material is composed of a conductive material that provides a highly conductive transfer structure between the first wall and the second wall inside the sealed cavity, and the thermal actuator material causes the second wall to change when the volume changes due to temperature change. A highly conductive thermal switch that reversibly switches between an off state and an on state of heat transfer between the heat radiation side and the heat source side by moving the gap to the receiving structure is known ( For example, see Patent Document 1).
従来の熱スイッチは以上のように構成され、熱アクチュエータ材料としてパラフィンのような相変化材料が用いられている。このため、熱アクチュエータ材料の体積変化によりギャップが埋められるまでに時間がかかり、熱スイッチとしての応答が遅いという問題があった。 A conventional thermal switch is configured as described above, and a phase change material such as paraffin is used as a thermal actuator material. For this reason, there is a problem that it takes time until the gap is filled due to the volume change of the thermal actuator material, and the response as a thermal switch is slow.
また、密閉空洞を持つ構造と受け構造はそれぞれ支援構造に取り付けて使用することになるが、第1の壁から流入した熱が第2の壁へ伝導されるのとは別の経路で支援構造を伝わって受構造へ伝導されるので、ギャップが埋められていない状態、すなわち熱スイッチがオフの状態で、伝導される熱を必ずしも小さくできないという問題があった。 In addition, the structure having the sealed cavity and the receiving structure are used by being attached to the support structure, respectively. However, the support structure is different from the path in which the heat flowing from the first wall is conducted to the second wall. Therefore, when the gap is not filled, that is, when the thermal switch is turned off, the conducted heat cannot always be reduced.
この発明は、係る課題を解決するために為されたものであり、オフ状態とオン状態との可逆的な切り換えの応答性が良い熱スイッチを得ることを目的とする。
また、熱スイッチにおいて熱を伝導する主伝熱経路とは、別の経路からの熱伝導を低減することを目的とする。
The present invention has been made to solve such a problem, and an object of the present invention is to obtain a thermal switch with good responsiveness of reversible switching between an off state and an on state.
Another object of the present invention is to reduce heat conduction from a path different from the main heat transfer path that conducts heat in the thermal switch.
この発明による熱スイッチは、放熱側プレートと、熱源側プレートと、上記放熱側プレートと熱源側プレートの間を、断熱性を有して支持する断熱性支持部と、上記放熱側プレートに対して離隔または接触可能な位置に配置される接触子と、上記接触子と熱源側プレートの間を接続する可撓性の熱伝導部と、上記放熱側プレートと熱源側プレートの間で上記接触子を移動可能に支持する可動子と、上記接触子が放熱側プレートに対して接触する位置と非接触となる位置との間で、上記可動子を前進もしくは後退移動させる送り機構と、上記送り機構を駆動する駆動部と、を備えたものである。 The thermal switch according to the present invention has a heat dissipation side plate, a heat source side plate, a heat insulating support portion that supports heat dissipation between the heat dissipation side plate and the heat source side plate, and the heat dissipation side plate. A contactor arranged at a position where the contactor can be separated or contacted; a flexible heat conduction part connecting between the contactor and the heat source side plate; and the contactor between the heat dissipation side plate and the heat source side plate. A mover that is movably supported; a feed mechanism that moves the mover forward or backward between a position where the contact comes into contact with the heat-dissipation side plate and a position where the contact is not in contact; and And a drive unit for driving.
また、放熱側プレートと、熱源側プレートと、上記放熱側プレートと熱源側プレートの間を、断熱性を有して支持する断熱性支持部と、上記熱源側プレートに対して離隔または接触可能な位置に配置される接触子と、上記接触子と放熱側プレートの間を接続する可撓性の熱伝導部と、上記放熱側プレートと熱源側プレートの間で上記接触子を移動可能に支持する可動子と、上記接触子が熱源側プレートに対して接触する位置と非接触となる位置との間で、上記可動子を前進もしくは後退移動させる送り機構と、上記送り機構を駆動する駆動部と、を備えても良い。 In addition, the heat radiation side plate, the heat source side plate, the heat radiation side plate and the heat source side plate can be separated or brought into contact with the heat source side plate, and the heat insulating support part that supports the heat source side plate. A contact disposed at a position, a flexible heat conducting part connecting between the contact and the heat radiating side plate, and the contact movably supported between the heat radiating side plate and the heat source side plate. A mover, a feed mechanism that moves the mover forward or backward between a position where the contact comes into contact with the heat source side plate and a non-contact position; and a drive unit that drives the feed mechanism; , May be provided.
この発明によれば、熱伝導部および接触子を介して、熱源側プレートから流入した熱を放熱側プレートへ伝導させない状態と伝導させる状態とを、より短い時間で切り換えることができるという効果を奏する。 According to the present invention, there is an effect that it is possible to switch between a state in which the heat flowing in from the heat source side plate is not conducted to the heat radiating side plate and a state in which the heat is conducted to the heat radiating side plate through the heat conducting unit and the contact in a shorter time. .
また、放熱側プレートと熱源側プレートの間を断熱性支持部で支持することにより、熱伝導部以外の経路からの熱伝導を低減することが可能となる。 Further, by supporting the space between the heat radiation side plate and the heat source side plate with the heat insulating support part, it is possible to reduce the heat conduction from the path other than the heat conduction part.
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1による熱スイッチの設けられた熱制御システムの構成を示す図である。図2は、この発明に係る実施の形態1による熱スイッチの構成を示す図であり、(a)は接触子が放熱側プレートから離隔した状態を示す断面図、(b)は接触子が放熱側プレートに接触した状態を示す断面図である。
図1において、熱制御システム200は、熱源101と、放熱部102と、熱源101と放熱部102との間に配置される熱スイッチ100とを備える。熱スイッチ100は、熱源側プレート1と、放熱側プレート2と、断熱性支持部3とを備えて構成される。熱源側プレート1は、発熱性の電子機器やヒータなどの熱源101に熱的に接続されている。放熱側プレート2は、ヒートシンクやラジエータなどの放熱部102に熱的に接続されている。
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a thermal control system provided with a thermal switch according to
In FIG. 1, the
また、図2において、熱スイッチ100は、図1で説明した熱源側プレート1、放熱側プレート2、及び断熱性支持部3と、接触子4と、接触子支持部5と、可撓性熱伝導部6と、可動子7と、送り機構8と、駆動部9と、制御部10を備えて構成される。
熱源側プレート1、放熱側プレート2、接触子4、および可撓性熱伝導部6は、熱伝導率の高い材料から構成され、例えば銅、銅を含有する合金や、炭素を含有した複合材などで形成されている。
断熱性支持部3は、熱伝導率の低い材料、例えばチタンから形成される。
In FIG. 2, the
The heat
The
熱源側プレート1と放熱側プレート2は、断熱性支持部3の上端部と下端部にそれぞれ取り付けられ、ねじ20により締結固定されている。
熱源側プレート1は、平板状のプレート部111と、プレート部111の中央から上方に突き出した突出部112からなる。
The heat
The heat
可動子7は、その先端が突出部112の上部から突き出るように、突出部112上部中央の貫通穴を貫通して配置されている。突出部112は末広がりの例えば多段円筒形状をなしており、熱源101からプレート部111に伝導される熱を突出部112の上部に向かって伝導するようになされている。突出部112の内部には突出部112上部中央の貫通穴と連通する収容部113が形成され、収容部113の内部空間には送り機構8が収容されている。
The
放熱側プレート2は、円盤や多角形板などの平面板形状をなしている。
断熱性支持部3は、3面以上のパネル(平面板)を枠型に組み合わせた形状の箱型シャーシ、中空の薄肉円筒管からなる円筒管シャーシや、3本以上の複数のポスト(棒)を多角形の頂点に並べて構成される骨組フレームなどから構成される。
接触子4は、上面に平坦な接触面(面粗度が極めて小さく平面度の高い面)を有する中実円筒形状部と、中実円筒形状部の下部に位置する円錐台形状部とから形成されている。接触子4の中実円筒形状部上面における接触面は、放熱側プレート2へ熱を伝導する放熱面となる。
The heat radiating
The heat-
The
可撓性熱伝導部6は、接触子4と熱源側プレート1にそれぞれ結合されており、接触子4の上下動を許容するように、可撓性を有している。
可撓性熱伝導部6は、図1に示すように中央部が少し膨らんだ曲面形状や、屈曲部を有した形状や、複数のスリットの設けられた形状などの可撓性を有した形状をなしており、ベローズ型に構成していても良い。スリットを設ける場合は、例えば、熱伝導性を低下させないように、図2の上下方向に溝が切られるようにスリットを形成するのが良い。
可撓性熱伝導部6は、接触子4下部の円錐台形状部における上部側に取り付けられて、その円錐軸に対して対称配置されるように、少なくとも2個以上の複数個所、あるいは接触子4の円錐台形状部の周囲を連続して取り囲むように設けられている。
The flexible heat conducting
The flexible
The flexible
熱源側プレート1は、可撓性熱伝導部6を介して接触子4と熱的に接続される。接触子4は、放熱側プレート2から離隔をもって、接触子支持部5によって支持されている。
接触子支持部5は可動子7に取り付けられる。接触子支持部5は、例えばユニバーサルジョイントによって構成され、可動子7に対して、ロール軸51(図2の紙面前後方向)およびピッチ軸52(図2の紙面左右方向)の2軸周りに、接触子4を揺動自在に支持している。接触子支持部5は、互いに摺動する軸(ロール軸51、ピッチ軸52)と軸受から構成されており、軸と軸受間の接触面積が小さいことから熱の伝導性が低く、接触子4と熱源側プレート1との間の熱伝導が抑制されている。
The heat
The
なお、接触子支持部5は、接触子4のアライメントを調整できるものであれば他の機構を用いても良く、少なくとも2式の複数のフレクスチャを組み合わせた構成や、少なくとも1枚のドーナツ型円盤形状のフレクスチャを用いても良い。これらのフレクスチャを用いる場合は、可動子7の上下動の支持も同時に行うこととなる。
また、可撓性熱伝導部6は、微小な加速度や重力が作用した際、接触子4が倒れてその角端のごく一部が放熱側プレート2に接触しないように、もしくは接触子4が倒れたままの状態となることがない程度に、接触子4の接触面と放熱側プレート2との間に隙間を空けておくことができるよう、適度な弾性力を有して接触子4の周囲を支えるようになされていても良い。
The
Further, the flexible
送り機構8は、熱源側プレート1と放熱側プレート2の間で、図2の上下方向に可動子7を直線的に前進または後退移動させる。すなわち、送り機構8が可動子7を上方向(放熱側プレート2側)に前進させることで、接触子4の上面(接触面全面)が放熱側プレート2の下面に対して面接触する状態(熱スイッチ100のオン状態)を得ることができる。
The
また、送り機構8が可動子7を下方向(熱源側プレート1側)に後退させることで、放熱側プレート2の下面と接触子4の上面(接触面)の間に間隙が生じ、接触子4の上面(接触面)が放熱側プレート2の下面に対して非接触(またはほぼ非接触)となる状態(熱スイッチ100のオフ状態)を得ることができる。
接触子4を移動する送り機構8は駆動部9により駆動される。駆動部9は、制御部10により駆動電力を与えられて(通電されて)その動作が制御される。接触子支持部5は接触子4を揺動自在に支持しているので、接触子4のアライメントが調整され、接触子4の上面(接触面全面)が放熱側プレート2に密着して接触することとなる。
Further, the
A
熱制御システム200は、例えば人工衛星や宇宙船や宇宙用ローバーなどの母機に利用される。熱源101を構成する電子機器としては、電子回路や電池など発熱する装置がある。放熱部102は熱伝導性の高い放熱経路を経て母機外のラジエータに結合される。船内の温度が低い状態では、接触子4は放熱側プレート2と非接触(熱スイッチ100のオフ状態)にして熱が伝わらないようにしておき、母機内の温度が高く発熱する装置の温度が高い状態になると接触子4を放熱側プレート2に接触させて(熱スイッチ100のオン状態)、熱を母機外に逃がす役割を果たす。
The
次に、動作について説明する。
接触子4が放熱側プレート2に接触していない状態では、熱源側プレート1と放熱側プレート2の間は断熱性支持部3で結合されている。これにより、熱源側プレート1の熱は放熱側プレート2へほとんど伝わらない。このとき、接触子4の上面(接触面)と放熱側プレート2とが離隔する距離は、数ミリ程度の僅かな距離となっている。
なお、熱スイッチ100のオフ状態において接触子4が傾斜し、接触子4の端部が熱源側プレート1に僅かに接触することがあっても、その接触点から伝導する熱はごく僅かであるので、その伝導する熱量がオフ状態において許容される範囲内である場合は、当該接触による熱散逸については特段問題がないことは言うまでもない。
Next, the operation will be described.
In a state where the
Note that even when the
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10が駆動信号S1を発生し、発生した駆動信号S1に基いて駆動部9が通電されて駆動部9が駆動される。駆動部9は送り機構8を動作させ、可動子7を放熱側プレート2の方に移動させることで接触子4を前進させる。これにより、接触子4が放熱側プレート2に密着して接触すると、接触子4が放熱側プレート2に押し当てられた状態で、接触子4の移動が停止する。このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導される。このとき、接触子4の端面は、放熱側プレート2に対して10〜100kg重の荷重で押し付けられることで、接触子4と放熱側プレート2間の接触熱抵抗が小さくなる。
When it is necessary to bring the
次に、接触子4を放熱側プレート2に対して非接触となる状態にする必要が生じたときは、制御部10が駆動信号S2を発生し、発生した駆動信号S2に基いて駆動部9が通電されて駆動部9が駆動される。駆動部9は送り機構8を動作させ、可動子7を熱源側プレート1の方に移動させることで接触子4を後退させる。これにより、接触子4を放熱側プレート2から離して、接触子4の移動を停止する。このオフ状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで伝わるが、放熱側プレート2へは伝導されない。
Next, when the
なお、熱スイッチ100のオン状態とオフ状態とで、駆動部9が反転動作する場合は、オフ状態時に制御部10から発生される駆動信号S2と、オン状態時に制御部10から発生される駆動信号S1とは、異なる信号、例えば反転信号が用いられると良い。また、駆動部9が送り機構8を動作させて接触子4を上下に移動させる際、駆動部9が同一方向に移動する間、送り機構8が間欠的に上下に交互に移動する機構を設けた場合は、熱スイッチ100のオン状態とオフ状態とで同じ駆動信号が発生し、駆動信号の発生タイミングに応じてオン状態とオフ状態とを区別して動作させるように制御を行っても良い。
In addition, when the
また、制御部10において、温度を計測する温度センサ(図示せず)と、差動増幅器や論理回路、CPUなどで構成される比較回路(図示せず)とを備えても良い。
この比較回路は、温度センサの検出温度が予め設定された基準閾値を超えた場合に駆動信号S1を発生し、熱スイッチ100をオン状態とするように動作させる。また、駆動信号S1を発生した後、温度センサの検出温度が予め設定された基準閾値以下となった場合に駆動信号S2を発生し、熱スイッチ100をオフ状態とするように動作させる。これにより、基準閾値を任意に設定することによって、熱スイッチ100のオン状態およびオフ状態の動作切換を行う動作温度を、任意に設定することができる。
特許文献1に示す従来の熱スイッチは、パラフィンの相変化によりアクチュエータが駆動するものであって、その動作温度がパラフィンの融点温度に依存する。このため、動作温度の設定がこの融点温度によって制約を受け、任意に設定できないという問題があった。
これに対し、実施の形態1による熱スイッチ100は、例えば電機モータ、ロータリーソレノイドやソレノイドなどの電動力(または電動機)を利用して、可動子7を上下駆動する駆動部9を設けているので、制御部10により駆動部9の動作を制御することによって、熱スイッチ100の動作温度を、低温から高温まで任意に設定することができるという利点がある。
Further, the
This comparison circuit generates a drive signal S1 when the temperature detected by the temperature sensor exceeds a preset reference threshold value, and operates the
In the conventional thermal switch shown in
On the other hand, the
この実施の形態1は以上のように構成され、放熱側プレート2と、熱源側プレート1と、放熱側プレート2と熱源側プレート1の間を、断熱性を有して支持する断熱性支持部3と、放熱側プレート2に対して離隔または接触可能な位置に配置される接触子4と、接触子4と熱源側プレート1の間を接続する可撓性熱伝導部6と、放熱側プレート2と熱源側プレート1の間で接触子4を移動可能に支持する可動子7と、接触子4が放熱側プレート2に対して接触する位置と非接触となる位置との間で、可動子7を前進もしくは後退移動させる送り機構8と、送り機構8を駆動する駆動部9とからなる熱スイッチを構成したことを特徴とする。
この構成によって、接触子4が放熱側プレート2に接触していない状態では、熱源側プレート1から流入した熱は放熱側プレート2へ伝導しにくくなり、熱スイッチ100はオフの状態となる。このとき、熱源側プレート1と放熱側プレート2の間は、断熱性支持部3のみで支持されるので、接触子4および可撓性熱伝導部6からなる熱伝導部以外の経路からの、熱伝導を低減することが可能となる。
The first embodiment is configured as described above, and the heat-radiating
With this configuration, in a state where the
また、接触子4を揺動可能に支持する接触子支持部5を設けても良い。これにより、接触子4のアライメント調整が可能となるので、接触子4の放熱面を放熱側プレート2により密着させることが可能となる。
Moreover, you may provide the
また、接触子4が放熱側プレート2に接触した状態では、熱スイッチ100はオンの状態となり、熱源側プレート1から流入した熱を可撓性熱伝導部6と接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導できる。
これによって、オンまたはオフ状態での両者の熱伝導の差を大きくすることができる。
Further, when the
Thereby, the difference in heat conduction between the two in the on or off state can be increased.
更に、接触子4の移動は、送り機構8、駆動部9、および制御部10によって駆動制御が行われる。このため、熱源側プレート1から流入した熱を、放熱側プレート2へ伝導させない状態(オフ状態)と、伝導させる状態(オン状態)とを、極短時間でかつ任意に切り換えることができるという利点を有する。
Further, the movement of the
実施の形態2.
図3は、この発明に係る実施の形態2による熱スイッチ100の構成を示す断面図である。図4は、熱スイッチ100におけるストッパの周辺断面(図3の断面AA)を示す図である。
図において、図2と同一符号のものは同一相当のものである。この実施の形態2の熱スイッチでは、送り機構8としてボールねじ80を用いたことを特徴とする。ボールねじ80は、ボールねじナット81と、可動子7と、複数のボール83から構成される。熱源側プレート1は、プレート部111と、プレート部111の中央から上方に突き出した突出部112を備えている。突出部112の内部には収容部113が形成され、ボールねじナット81はその収容部113の内側に収容される。接触子支持部5は、ユニバーサルジョイントにより構成された例を示しているが、少なくとも2式の複数のダイアフラム式フレクスチャを組み合わせた構成や、少なくとも1枚のドーナツ型円盤形状のフレクスチャを用いても良い。
FIG. 3 is a cross-sectional view showing the configuration of the
In the figure, the same reference numerals as those in FIG. The thermal switch according to the second embodiment is characterized in that a ball screw 80 is used as the
可動子7はボールねじ軸を構成し、その軸外周にはねじ溝が形成される。可動子7は、その先端が突出部112の上部から突き出るように、突出部112上部中央の貫通穴を貫通して配置されている。ボールねじナット81は貫通穴が設けられており、貫通穴の内周にはねじ溝が形成される。ボールねじナット81のねじ溝と可動子7のねじ溝とが係合する部分には複数のボール83が間挿されて、ボールねじナット81と可動子7とが螺合している。ボールねじナット81が正転または反転方向に回転することによって、可動子7が前進または後退方向に移動する。
The
可動子7の先端部(放熱側プレート2の側)には、図1に示した接触子支持部5が設けられており、接触子支持部5を介して接触子4と可動子7とが結合されている。これにより、ボールねじ80によって発生する推進力だけを接触子4に伝達し、接触子4を移動させることができる。なお、ボールねじ80は、ボールねじナット81の回転トルクを、大きな減速比で可動子7の推進力に変換するので、接触子4の端面を50kg程度の荷重で放熱側プレート2に押し付けることができる。
1 is provided at the tip of the mover 7 (on the side of the heat radiation side plate 2), and the
ボールねじナット81の外周は、外径の異なる段付軸が構成される。ボールねじナット81の上部軸810は、その外周に軸受84の内輪が取り付けられる。熱源側プレート1の収容部113に設けられた軸受ハウジング穴には、軸受84の外輪が取り付けられる。かくして、ボールねじナット81の上部軸810は、軸受84を介して、熱源側プレート1に対して回転自在に軸支される。
A stepped shaft having a different outer diameter is formed on the outer periphery of the
ボールねじナット81の下部には、円筒形状の連結軸811が取り付けられている。連結軸811の外周は、外径が偏芯し、その半径が最大となる部分には、面が平坦な凹みまたは溝の形成された停留部812が設けられる。また、連結軸811の外周において、その半径が最小となる部分或いは半径が中間となる部分には、面が平坦な凹みまたは溝の形成された停留部813が設けられる。
A cylindrical connecting
熱源側プレート1の収容部113の内周面には、ストッパ30が装着されている。ストッパ30は、ケース31と、球体32と、ばね33を備えて構成される。球体32の一部分とばね33はケース31に収容され、ばね33の一端側はケース1の底面に取り付け固定されている。また、ばね33の他端側には球体32が取り付けられ、球体32の他の一部分は収容部113の内周面から突出している。ストッパ30における球体32の他の一部分は連結軸811の外周に接触しており、球体32はばね33によって付勢されている。なお、ばね33は、弾性を有するものであれば弾性ゴムやその他の弾性体であっても良い。
A
駆動部9は、回転軸91とステータ92を備えており、ステータ92に対して回転軸91を回転させる。駆動部9は、電機モータやロータリーソレノイドやソレノイドなどを備えて構成される。ステータ9は熱源側プレート1の収容部113に取り付け固定されている。回転軸91は連結軸811に結合され、回転軸91が回転することで連結軸811とともにボールねじナット81が回転し、可動子7が上方向または下方向に直線的に移動する。すなわち、駆動部9の回転軸91が回転することにより、ボールねじナット81に取付けられた連結軸811が回転するとともに、ボールねじ80および可動子7を介して、接触子4が上下に移動することとなる。
The
駆動部9の回転軸91が例えば正回転し、接触子4が上に移動し、接触子4の上面(接触面)が放熱側プレート2に密接して接触すると、接触子4はその位置状態で停止する。このとき、ストッパ30の球体32が連結軸811の停留部812に接触し、球体32に加えられるばね33からの圧力によって、この位置で連結軸811の回転が係止する(連結軸811の回転がロックする)。すなわち、駆動部9への通電を止め、駆動部9による回転軸91の回転駆動が停止しその発生トルクが0になっても、連結軸811の回転が停止したままの状態が維持されるので、可動子7が停止し、接触子4が停止したままの停留状態が維持されることとなる。
When the
また、接触子4が停留した状態で、駆動部9が回転軸91の反転(逆回転)方向にトルクを伝達すると、回転軸91から連結軸811に加わるトルクによって、ストッパ30の球体32が停留部812から脱し、連結軸811が逆回転を始める。これによって、接触子4が下に後退移動して接触子4の上面(接触面)が放熱側プレート2から離れ、接触子4が最下点となる位置で停止する。このとき、ストッパ30の球体32が連結軸811の停留部813に接触し、球体32に加えられるばね33からの圧力によって、この位置で連結軸811の回転が係止する(連結軸811の回転がロックする)。すなわち、駆動部9による回転軸91の回転が停止しても、連結軸811の回転が停止したままの状態が維持されるので、可動子7が停止し、接触子4が停止したままの停留状態が維持されることとなる。
Further, when the
以上の構成により、この実施の形態2による熱スイッチは、実施の形態1と同様の効果を奏する他、ボールねじナット81の回転に応じて接触子4を並進移動させるボールねじ80からなる送り機構8を設けているので、回転または回動駆動する駆動部9の動力を、ボールねじ80を介して効率よく直動運動に変換して、接触子4を任意に上下方向(前進または後退方向)に移動することができる、という利点がある。
また、ストッパ30を用いることで、接触子4の前進および後退において停留部で停止状態が維持されるので、接触状態(オン状態)もしくは非接触状態(オフ状態)を保持する際に、駆動部9への通電によるエネルギを消費しないという利点がある。
With the above configuration, the thermal switch according to the second embodiment has the same effect as that of the first embodiment, and also includes a feed mechanism including a ball screw 80 that translates the
Further, since the stop state is maintained at the stop portion when the
実施の形態3.
図5は、この発明に係る実施の形態3による熱スイッチ100の構成を示す断面図である。
図において、図2、3と同一符号のものは同一相当のものである。この実施の形態3の熱スイッチでは、送り機構8を構成するボールねじ80に取り付けられた連結軸811と、リンク機構を有した駆動部9とを、組み合わせたことを特徴としている。連結軸811はボールねじナット81に締結固定されて連結している。
FIG. 5 is a sectional view showing a configuration of a
In the figure, the same reference numerals as those in FIGS. The thermal switch according to the third embodiment is characterized in that a connecting
駆動部9は、回転軸919、リンク95、連結軸97、リンク93、ロータ94およびステータ92と、取り付け部材96とを備えている。回転軸919、リンク95、連結軸97およびリンク93は、リンク機構を構成する。ロータ94およびステータ92は、電機モータやロータリーソレノイドなどの回転アクチュエータ(駆動源)90を構成し、ステータ92の周りにロータ94(出力軸)が回転するようになされている。接触子支持部5は、ユニバーサルジョイントにより構成された例を示している。ステータ92は取り付け部材96によって熱源側プレート1の下部に固定される。なお、接触子支持部5は、複数のダイアフラム式フレクスチャや、少なくとも1枚のドーナツ型円盤形状のフレクスチャを用いて構成しても良い。
The
回転軸919は、連結軸811の下部に取り付けられている。リンク95の一端部は、回転軸919に対し軸受を介して連結され、回転軸919に対し回転自在に取り付けられている。リンク95の他端部は、連結軸97および軸受を介してリンク93の一端部に連結され、リンク93に対して回転自在に取り付けられている。リンク93の他端部はロータ94に固定されている。回転軸919は、連結軸97およびロータ94に対して回転軸の方向が平行になるように、連結軸811の回転中心から所定の半径だけ離れた位置に配置される。
The
リンク機構はこのように構成され、回転アクチュエータ90のロータ94が回転すると、リンク95およびリンク93が回転して回転軸919および連結軸811が回り出し、ボールねじ80を介して可動子7および接触子4が並進移動して、熱スイッチのオンオフが切り換えられることとなる。このとき、回転軸919は連結軸811の回転中心軸の周りで、90度の回転角度をもって遊星運動し正転方向または反転方向に周回する。
The link mechanism is configured in this manner, and when the
次に、動作について説明する。図6は、リンク機構周辺の動作を示す上面図であり、(a)は、回転アクチュエータ90におけるロータ94の回転角度が例えば0度となる状態、(b)は、回転アクチュエータ90におけるロータ94の回転角度が例えば90度となる位置まで回転した状態を示す。
Next, the operation will be described. 6A and 6B are top views showing the operation around the link mechanism. FIG. 6A is a state in which the rotation angle of the
図において、接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10(図5に図示していない)により、駆動部9の回転アクチュエータ90が正転方向に駆動される。回転アクチュエータ90はリンク93を回動して、リンク93はリンク95を介して回転軸919および連結軸811を回動させる。連結軸811の回動によりボールねじナット81が回動して、ボールねじ80の可動子7を前進させる。
In the figure, when it is necessary to bring the
ボールねじ80は、可動子7を放熱側プレート2に向かって前進させる前進方向の力を与え、可動子7に連結した接触子4を前進させて、接触子4の上面(接触面)を放熱側プレート2に密接に接触させる。
このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導される。このとき、ストッパ30が連結軸811の停留部812に当接して係止することにより、回転アクチュエータ90の回転角度はこの状態(例えば角度0度)で保持される。
The ball screw 80 applies a forward force for moving the
In this ON state, the heat flowing in from the heat
次に、接触子4を放熱側プレート2と非接触の状態にする必要が生じたときは、制御部10(図5に図示していない)により駆動部9の回転アクチュエータ90のロータ94が逆転方向に駆動される。回転アクチュエータ90のロータ94はリンク93を逆方向に回動して、リンク93はリンク95を介して回転軸919および連結軸811を逆方向に回動させる。
Next, when it becomes necessary to bring the
連結軸811の逆方向の回動により、ストッパ30が連結軸811の停留部812から脱し、ボールねじナット80が逆方向に回動して、ボールねじの可動子7を熱源側プレート1に向かって後退させる。可動子7は接触子支持部5を介して接触子4を後退させて、接触子4の上面(接触面)を放熱側プレート2から離す。ストッパ30が連結軸811の停留部813に当接して係止することにより、回転アクチュエータ90のロータ94の回転角度はこの状態(例えば角度90度)で保持される。
このオフ状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで来るが、放熱側プレート2へは伝導されない。
When the connecting
In this OFF state, the heat flowing in from the heat
このような構成により、実施の形態1、2と同様の効果を奏する他、送り機構を回転駆動するリンク機構と、リンク機構を回転駆動する電機モータまたはロータリーソレノイドからなる駆動部9を設けているので、駆動部9の回転動力を効率よく直動運動に変換して、接触子4を移動することができるという利点がある。
With such a configuration, the same effects as those of the first and second embodiments are obtained, and a link mechanism that rotationally drives the feed mechanism and a
また、回転アクチュエータ90を、例えば0度と90度の2ポジションで動作させることで、熱スイッチ100のオンオフ動作を行うことができる。このため、回転アクチュエータ90としてロータリーソレノイドを使うことができるので、駆動部9を安価に構成できる。更に、回転アクチュエータ90としてロータリーソレノイドを用いる場合は、例えば電源のオンオフで信号が反転するような反転回路を用いた簡単な回路によって、制御部10を構成することができる。
In addition, the
実施の形態4.
図7は、この発明に係る実施の形態4による熱スイッチ100の構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)は可動子の周辺断面図である。図8はカム機構の構成を示す図であり、(a)は上断面図、(b)はB方向からみたカム曲線イメージを示す図である。
図において、図2、3、5と同一符号のものは同一相当のものである。この実施の形態4の熱スイッチでは、送り機構8として、端面カム85とカムフォロア72を備えたカム機構800を用いたことを特徴とする。カム機構800は熱源側プレート1の収容部113に収容されている。駆動部9は熱源側プレート1の下部に装着されている。
7A and 7B are diagrams showing the configuration of a
In the figure, the same reference numerals as those in FIGS. The thermal switch according to the fourth embodiment is characterized in that a
端面カム85は、基体が円盤形状をなし、円盤外周の上縁部において上端面が突出した円形リング状の突出テーパ部850が設けられる。端面カム85は、カム回転軸周りの一周回の間で突出テーパ部850の上端面の高さが徐変する斜面カーブ(カム曲線)をなし、突出テーパ部850の上端面における前進端と後退端に動作が停留する部分がそれぞれ設けられている。
端面カム85は、軸受86を介して、熱源側プレート1の収容部113内に設けられた軸受ハウジングに対し、回転自在に軸支されている。これによって、端面カム85は、熱源側プレート1と放熱側プレート2の法線に平行でかつ可動子7における上下方向(熱源側プレート1と放熱側プレート2の面に対する法線方向)の中心軸を通る、上記カム回転軸の周りに、回動可能となっている。
The
The
可動子7は、その先端が熱源側プレート1の突出部112の上部から突き出るように、突出部112上部中央の貫通穴を貫通して熱源側プレート1の収容部113内に配置されている。軸受11は、熱源側プレート1の突出部112に設けられた軸受穴に取り付けられる。可動子7は、軸受11によって上下方向(熱源側プレート1と放熱側プレート2の面に対する法線方向)に移動可能に軸支されている。また、熱源側プレート1には、収容部113の上面から垂れ下がるように押しばね88の一端が取り付けられている。可動子7は、押しばね88の他端が取り付けられている。なお、押しばね88は、弾性を有するものであれば弾性ゴムやその他の弾性体であっても良い。
可動子7は、接触子支持部5を介して接触子4と結合されている。図7の接触子支持部5は、ユニバーサルジョイントを用いた例を示しているが、複数のダイアフラム式フレクスチャや、少なくとも1枚のドーナツ型円盤形状のフレクスチャを用いて接触子支持部5を構成しても良い。
The
The
端面カム85の突出テーパ部850における上端面には、概ねカム半回転で、接触子4を後退端から前進端まで移動させるだけの行程の、カム曲線が形成されている。また、端面カム85の突出テーパ部850における上端面には、残りの概ねカム半回転で、接触子4を前進端から後退端まで移動させるだけの行程の、カム曲線が形成されている。
端面カム85の前進端近辺と後退端近辺には、それぞれ動作が停留する部分である、停留点851および停留点852が設けられている。この端面カム85には駆動部9の回転軸91が取り付けられている。駆動部9のステータ92は、熱源側プレート1の収容部113に固定されている。かくして、端面カム85は、駆動部9の回転軸91が回動するとカム回転軸の周りに回転駆動される。駆動部9には例えば電機モータやロータリーソレノイドなどの回転アクチュエータが用いられる。
A cam curve is formed on the upper end surface of the projecting taper portion 850 of the
Near the forward end and the backward end of the
端面カム85の突出テーパ部850における上端面には、カムフォロア72が当接している。カムフォロア72は、可動子7の下部側面に取り付けられ、カム回転軸に直交する軸71を回転中心軸として、軸受79を介して回転自在に支持されている。カムフォロア72は、可動子7に加わる押しばね88の弾性力によって、端面カム85の突出テーパ部850における上端面に付勢されている。このように、端面カム85は、カムフォロア72の回転軸に直角な方向の変位が徐変するようになされており、端面カム85の回転に応じて、カムフォロア72が端面カム85との接触を維持した状態で突出テーパ部850のカム曲線に沿って転動することにより、可動子7が図7の上下に変位することとなる。
A
次に、動作について説明する。
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10から発せられる駆動信号を駆動部9に印加し通電することにより、駆動部9の回転軸91が正転方向に駆動される。駆動部9は端面カム85を半回転させ、端面カム85の上端面におけるカム曲線の起伏変化に応じて、端面カム85の突出テーパ部850における上端面とカムフォロア72との接触点位置が上がり、カムフォロア72に取り付けられた可動子7が押し上げられて、上方向(熱源側プレート1から放熱側プレート2に向かう方向)に動作する。
Next, the operation will be described.
When it is necessary to bring the
可動子7は、接触子支持部5を介して接触子4に前進方向(放熱側プレート2に向かう図7の上方向)の力を与え、接触子4を前進させて接触子4の上面(接触面)を放熱側プレート2に接触させ、熱スイッチ100をオン状態とする。
このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て放熱側プレート2へ伝導される。
接触子4が前進した状態で、端面カム85の回転駆動を止めれば、カムフォロア72は端面カム85の前進側の停留点851で止まるので、駆動部9の通電を止めても、接触子4の接触状態は保持される。
The
In this ON state, the heat flowing in from the heat
If the rotational drive of the
次に、接触子4を放熱側プレート2と非接触の状態にする必要が生じたときは、制御部10から発せられる駆動信号を駆動部9に再び印加し、通電することにより、駆動部9の回転軸91が更に正転方向に駆動される。
駆動部9は、端面カム85を残りの半回転回し、端面カム85の突出テーパ部850における上端面とカムフォロア72との接触点位置がカム曲線の変化に従って下がる。カムフォロア72は、押しばね88の弾性力によって、端面カム85との接触点の位置変化に追従して下がり、カムフォロア72の取り付けられた可動子7は、後退方向(熱源側プレート1に向かう図7の下方向)へ動作する。
Next, when it is necessary to bring the
The
可動子7は、接触子支持部5を介して接触子4に後退方向の力を与え、接触子4を後退させ、接触子4の上面(接触面)を放熱側プレート2から離して、熱スイッチ100をオフ状態とする。
このオフ状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで伝導されるが、放熱側プレート2へは伝導されない。
接触子4が後退した状態で端面カム85の回転駆動を止めると、カムフォロア72は端面カム85の後退側の停留点852で止まる。このとき、制御部10から駆動部9への通電を止めても、接触子4の非接触状態は保持される。
The
In this OFF state, the heat flowing in from the heat
When the rotational drive of the
この構成により、実施の形態1と同様の効果を奏する他、端面カム85に当接するカムフォロア72を有したカム機構800を構成し、端面カム85とカムフォロア72との相対変位により、接触子4を並進移動させる送り機構8を設けているので、駆動部9からの回転動力を効率よく直動運動に変換して、接触子4を熱源側プレート1と放熱側プレート2の間で任意に移動させることができるという利点がある。
With this configuration, in addition to the same effects as in the first embodiment, a
また、駆動部9の回転軸91の回転方向は同一方向のままで良く、逆回転させなくても、端面カム85を正転方向に半回転ずつ回すことで、接触子4を前進および後退方向に交互に移動させることができる。
これにより、駆動部9の制御回路が簡単になるという利点がある。また、前進端および後退端において停留点851および停留点852で停止するので、接触状態および非接触状態を保持する際に、エネルギを消費しない利点がある。また、端面カムの回転軸を接触子の移動方向と平行にできるので、装置全体をコンパクトにできるという利点がある。
Further, the rotation direction of the
Thereby, there is an advantage that the control circuit of the
また、カム機構800にカムフォロア72を用いているので、放熱側プレート2と接触子4との接触により、可動子7を介してカムフォロア72に加わる荷重に対しても十分耐えることができ、例えば50kg重の過大なアキシャル荷重にも耐えることができる。
加えて、カムフォロア72が端面カム85に接触した状態で転がるので、その転がり摩擦によるエネルギーロスも小さく、駆動部9において出力トルクの小さい回転アクチュエータを用いても、送り機構8を作動させることが可能となる。例えば、駆動部9を、電機モータやロータリーソレノイドやソレノイドなどで構成しても良い。
Further, since the
In addition, since the
また、カム機構800の斜面カーブ(カム曲線)を最適化することにより、送り機構における可動子7の上下ストローク(行程)と、その発生軸力と、駆動部9の回転アクチュエータ特性との整合性が、設定し易いという利点がある。
Further, by optimizing the slope curve (cam curve) of the
なお、カム曲線の上り工程と下り工程は、2セット以上の複数工程設けても良く、カムフォロア72を所定の角度間隔でカム回転軸周りに2個以上線対称配置しても良いことは言うまでもない。
例えば、端面カム85の突出テーパ部850において、カム回転軸周りの360度一周回における、約60度弱の角度範囲で上り、次の約60度弱の角度範囲で下る、約120度の範囲の上り下り曲線を設け、この上り下り曲線を3セット繰り返す(次のセットでは、約60度弱の角度範囲で上り、次の約60度弱の角度範囲で下り、更に次のセットでは、約60度弱の角度範囲で上り、次の約60度弱の角度範囲で下る)ようにして、カム曲線を構成しても良い。このとき、カムフォロア72を120度間隔で3個設けて、可動子7のカム回転軸周りの周囲に等間隔で配置しても良い。
これによって、駆動部9の回転アクチュエータを一方向回転させるだけで、60度毎に、接触子4と放熱側プレート2との接触による熱スイッチ100のオンまたはオフ動作を繰り返し行うことが可能となる。こうすることで、カムフォロア72を3個対称配置する際、荷重バランスを無理無く構成することができる。また、端面カム85の突出テーパ部850において、徐変する高さ方向の変位ストローク(行程)は、例えば0.2mm乃至0.3mm程度とするのが良いが、この変位ストローク量に限ることはない。
Needless to say, the cam curve ascending process and descending process may be provided in two or more sets, and two or
For example, in the projecting taper portion 850 of the
Accordingly, it is possible to repeatedly turn on or off the
また、図7では、端面カム85の回転に応じてカムフォロア72が上下に並進移動する送り機構8について説明したが、カムフォロア72に対する端面カム85の回転に応じて端面カム自身が上下に並進移動して、可動子7を上下方向に移動させる送り機構を構成しても良い。また、端面カム85は回転せずに静止し、カムフォロア72が端面カム85と接触した状態で端面カム85のカム回転軸周りに遊星運動することで、カムフォロア72または端面カム85が上下に並進移動して、可動子7を上下方向に移動させる送り機構を構成しても良い。
In FIG. 7, the
また、上記の例では端面カム85について説明したが、端面カム85の代わりに端面カムと同様の働きをする円筒溝カムを用いても良い。円筒溝カムは、円筒盤の上面にリング状のテーパ溝が形成されるものであって、リング状のテーパ溝の底面高さがカム回転軸周りに徐変するようになされたものである。この円筒溝カムを用いる場合、カムフォロア72がこのテーパ溝に噛み合うようにカム機構を構成することで、端面カム85およびカムフォロア72によるカム機構と同様の動作を行うことが可能となる。
Although the
実施の形態5.
図9は、この発明に係る実施の形態5による熱スイッチ100の構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)はリンク機構の一部分を図9(a)の下から見た断面図、(c)は図9(a)のカム機構を図9(a)の右側から見た断面図である。図において、図2、3、5、7と同一符号のものは同一相当のものである。この実施の形態5の熱スイッチでは、楔65および可動子7に設けられたカムフォロア72からなるカム機構801と、リニアガイド64とを組み合わせて送り機構8を構成し、ボールねじ145とリンク機構とを組み合わせて駆動部9を構成したことを特徴とする。
カム機構801は熱源側プレート1の収容部113に収容されている。駆動部9は熱源側プレート1の下部において収容部113の外部に設けられている。駆動部9は、例えば電機モータやロータリーソレノイドやソレノイドなどで構成される。
9A and 9B are diagrams showing the configuration of the
The
可動子7は、その先端が熱源側プレート1の突出部112の上部から突き出るように、突出部112上部中央の貫通穴を貫通して熱源側プレート1の収容部113内に配置されている。軸受11は、熱源側プレート1の突出部112上部に設けられた軸受穴に取り付けられる。可動子7は、熱源側プレート1の突出部112に対して、上下方向(熱源側プレート1と放熱側プレート2の面に対する法線方向)に移動可能となるように、軸受11によって軸支されている。
可動子7の先端には、接触子支持部5を介して接触子4が結合されている。図9の接触子支持部5は、ユニバーサルジョイントを用いた例を示しているが、複数のダイアフラム式フレクスチャや、少なくとも1枚のドーナツ型円盤形状のフレクスチャを用いて接触子支持部5を構成しても良い。
The
A
ボールねじ145は、回転または回動駆動される回転アクチュエータ90により駆動される。回転アクチュエータ90は電機モータやロータリーソレノイドなどが用いられる。ボールねじ145は、ボールねじ軸141とボールねじナット142から構成される。ボールねじナット142は、連結軸143を介して回転アクチュエータ90のロータ94に取り付けられ、ステータ92に対して回動する。ステータ92は取り付け部材98によって熱源側プレート1の下部に固定される。ボールねじナット142は、取り付け部材98に対して軸受を介して回動自在に軸支されている。ボールねじ軸141は、ボールねじナット142の回動に応じて、可動子7の移動方向とは垂直な方向(図9の水平方向)に移動可能になされている。
The ball screw 145 is driven by a
リンク131、リンク132、軸133、および軸134はリンク機構を構成する。ボールねじ145の先端には、軸134を介してリンク132の一端が回動自在に連結されている。リンク132の他端には、軸133を介してリンク131の一端が回動自在に連結されている。リンク131の他端はリニアガイド64に取り付けられている。
The
リニアガイド64は、側面に凹みの設けられたスライダ61と、側面に案内溝の設けられたガイド62から構成される。スライダ61の凹みとガイド62の案内溝の間にボール63が嵌合し、ボール63を介してスライダ61とガイド62が係合している。ボール63が転動することにより、スライダ61がガイド62の案内溝に沿って、可動子7の移動方向とは垂直な方向(図9の左右水平方向)に自在に移動することができる。ガイド62は、熱源側プレート1の下部に固定された取り付け部材99の上面に取り付けられている。
The
リニアガイド64のスライダ61には、上面にテーパ状の斜面を有した楔65が取り付けられている。楔65の斜面には、カムフォロア72が当接している。カムフォロア72は、軸受79を介し軸71を回転軸として、可動子7に回転自在に取り付けられている。可動子7は側面に突出部700が設けられ、突出部700には引きばね89の一端が取り付けられている。引きばね89の他端は取り付け部材99に取り付けられている。引きばね89の弾性復元力により、カムフォロア72は熱源側プレート1の方に引っ張られており、カムフォロア72は楔65を付勢している。楔65が、リニアガイド64に案内されて図9の左右水平方向に移動することにより、カムフォロア72が楔65の斜面を転動し、カムフォロア72と楔65との接触点が図9に示す上下方向に変位する。このとき、楔65におけるカムフォロア72との接触点は、楔65における前進端と後退端との間で、楔65に対し相対的に移動することとなる。楔65の前進端651と後退端652には停留部が形成されている。
なお、引きばね89は、弾性を有するものであれば弾性ゴムやその他の弾性体であっても良い。
A
The tension spring 89 may be an elastic rubber or other elastic body as long as it has elasticity.
次に、動作について説明する。
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10(図9に図示していない)により、駆動部9のロータ94が正転方向に回転駆動される。
駆動部9はボールねじナット142を正転方向に回動してボールねじ軸141を前進させ、これによりリンク132が前進する。リンク132はリンク131を押す。リンク131は、リニアガイド64を介して直線移動可能に支持された楔65を、図9の左方向へ直線的に並進運動させる。楔65の並進運動に応じて、楔65の斜面との作用によりカムフォロア72が押されて可動子7が図9の上方へ前進する。
Next, the operation will be described.
When it is necessary to bring the
The
可動子7は接触子支持部5を介して接触子4に前進方向(図9の上方向)の力を与え、接触子4を前進させて放熱側プレート2に接触させる。このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導される。
接触子4が前進した状態で楔65の駆動を止めると、カムフォロア72は楔65の前進端651の停留部で止まる。このとき、制御部10から駆動部9への通電を止めても、接触子4と放熱側プレート2との接触状態が維持される。また、駆動部9のロータ94は回転が停止した状態で保持される。
The
When the drive of the
次に、接触子4を放熱側プレート2と非接触の状態にする必要が生じたときは、制御部10(図9に図示していない)により、駆動部9の回転軸94が逆転方向に駆動される。駆動部9はボールねじナット142を逆転方向に回動してボールねじ141を後退させ、これによりリンク132が後退する。リンク132はリンク131を引き、リニアガイド64により直線移動可能に支持された楔65を、図9の右方向へ直線的に並進運動させる。楔65と引きばね88の作用により、カムフォロア72が引き戻されて可動子7が後退し、接触子支持部5を介して接触子4を後退させて、放熱側プレート2から離す。
Next, when it is necessary to bring the
駆動部9のロータ94はこの状態で保持される。また、カムフォロア72は楔65の後進端652の停留部で止まる。このとき、制御部10から駆動部9への通電を止めても、接触子4と放熱側プレート2との非接触状態が維持される。このオフ状態では熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで来るが、放熱側プレート2へは伝導されない。
The
この構成により、実施の形態1と同様の効果を奏する他、楔65とカムフォロア72との接触位置が徐変し、当該接触位置の変化に応じて接触子4を並進移動させるカム機構801によって送り機構8を構成することを特徴としている。また、送り機構8を駆動するリンク機構と、リンク機構に連結されたボールねじ145と、ボールねじ145を回転駆動する電機モータまたはロータリーソレノイドから駆動部9を構成することを特徴としている。これによって、駆動部9によって回転駆動する動力を、効率よく直動運動に変換して、接触子4を移動することができる利点がある。また、前進端および後退端において停留部で停止するので、接触状態(オン状態)、および非接触状態(オフ状態)を保持する際に、駆動部9への通電によるエネルギを消費しない利点がある。
In addition to the same effects as in the first embodiment, the contact position between the
なお、図9では、楔65の並進移動に応じてカムフォロア72が上下に並進移動する送り機構8について説明したが、カムフォロア72に対する楔65の並進移動に応じて楔65自身が並進移動して、可動子7を上下方向に移動させる送り機構を構成しても良い。また、楔65が静止し、カムフォロア72が左右に並進移動することで、カムフォロア72が上下にも並進移動して、可動子7を上下方向に移動させる送り機構を構成しても良い。
In FIG. 9, the
実施の形態6.
図10は、この発明に係る実施の形態6による熱スイッチ100の構成を示す断面図である。
図において、図2、3、5、7、9と同一符号のものは同一相当のものである。この実施の形態6の熱スイッチでは、送り機構8として、円盤カム510とカムフォロア72を備えたカム機構802を用いたことを特徴とする。カム機構802は熱源側プレート1の収容部113に収容される。
FIG. 10 is a sectional view showing the configuration of the
In the figure, the same reference numerals as those in FIGS. 2, 3, 5, 7, and 9 denote the same parts. The thermal switch of the sixth embodiment is characterized in that a
可動子7は、その先端が熱源側プレート1の突出部112の上部から突き出るように、突出部112上部中央の貫通穴を貫通して熱源側プレート1の収容部113内に配置されている。軸受11は、熱源側プレート1の突出部112上部に設けられた軸受穴に取り付けられる。可動子7は、軸受11によって上下方向(熱源側プレート1と放熱側プレート2の面に対する法線方向)に移動可能に軸支されている。また、熱源側プレート1には、収容部113の上面から垂れ下がるように押しばね88(図示せず)の一端が取り付けられている。可動子7は、押しばね88(図示せず)の他端に取り付けられている。押しばね88は、弾性を有するものであれば弾性ゴムやその他の弾性体であっても良い。
The
熱源側プレート1には、可動子7の上下移動方向に直交する方向を軸中心とする回転軸509が、この軸中心の周りに回転可能に軸支されている。円盤カム510は回転軸509に取り付けられており、回転軸509を介して熱源側プレート1に回動可能に軸支されている。円盤カム510は、駆動部9によって回転駆動される。
なお、駆動部9としては、後述するプッシュプルソレノイド(以下、ソレノイド)とガンギ車からなる回転アクチュエータの他、ロータリーソレノイドや電機モータを用いても良い。
On the heat
In addition, as the
円盤カム510は、半径が徐変し、前進端と後退端に動作が停留する部分である停留部520をそれぞれ設けている。円盤カム510の外周面には、概ねカム半回転で、接触子4を後退端から前進端まで移動させるだけの行程のカム曲線が形成されている。また、円盤カム510には、残りの概ねカム半回転で、接触子4を前進端(接触子4が放熱側プレート2と接触する最上位置)から後退端(接触子4が放熱側プレート2から最も離れる最下点位置)まで移動させるだけの行程の、カム曲線が形成されている。円盤カム510の前進端近辺と後退端近辺には前述の停留部520が設けられている。
The
円盤カム510のカム曲線には、カムフォロア72が当接している。カムフォロア72は、可動子7の下部側面に取り付けられ、回転軸509に平行な軸71の周りに軸受79(図示せず)により軸支されて回転自在に支持されている。カムフォロア72は、可動子7に加わる押しばね88(図示せず)の弾性力によって、円盤カム510に付勢されており、カムフォロア72が円盤カム510との接触を維持した状態で円盤カム510のカム曲線に沿って転動することによって、可動子7が図10の上下に変位することとなる。
A
可動子7は、接触子支持部5を介して接触子4と結合されている。図10の接触子支持部5は、ユニバーサルジョイントを用いた例を示しているが、複数のダイアフラム式フレクスチャや、少なくとも1枚のドーナツ型円盤形状のフレクスチャを用いて接触子支持部5を構成しても良い。
The
次に、動作について説明する。
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10から発せられる駆動信号を駆動部9に印加し通電することにより、円盤カム510は正転方向に駆動される。駆動部9は円盤カム510を半回転させ、カムフォロア72を取り付けた可動子7を動作させる。可動子7は、接触子支持部5により接触子4に前進方向(放熱側プレート2に向かう図10の上方向)の力を与え、接触子4を前進させて接触子4の上面(接触面)を放熱側プレート2に接触させ、熱スイッチ100をオン状態とする。
このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て放熱側プレート2へ伝導される。
接触子4が前進した状態で、円盤カム510の回転駆動を止めれば、カムフォロア72は円盤カム510の前進側の停留部520で止まるので、駆動部9の通電を止めても、接触子4の接触状態は保持される。
Next, the operation will be described.
When it is necessary to bring the
In this ON state, the heat flowing in from the heat
If the rotation of the
次に、接触子4を放熱側プレート2と非接触の状態にする必要が生じたときは、制御部10から発せられる駆動信号を駆動部9に再び印加し、通電することにより、駆動部9の回転軸91が更に正転方向に駆動される。
駆動部9は、円盤カム510を残りの半回転回し、円盤カム510とカムフォロア72との接触位置がカム曲線の変化に従って下がる。カムフォロア72は、押しばね88(図示せず)の弾性力によって、円盤カム510との接触点の位置変化に追従して下がり、カムフォロア72の取り付けられた可動子7は、後退方向(熱源側プレート1に向かう図10の下方向)へ動作する。
Next, when it is necessary to bring the
The
可動子7は、接触子支持部5を介して接触子4に後退方向の力を与え、接触子4を後退させ、接触子4の上面(接触面)を放熱側プレート2から離して、熱スイッチ100をオフ状態とする。
このオフ状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで伝導されるが、放熱側プレート2へは伝導されない。
接触子4が後退した状態で円盤カム510の回転駆動を止めると、カムフォロア72は円盤カム510の後退側の停留部520で止まる。このとき、制御部10から駆動部9への通電を止めても、接触子4の非接触状態は保持される。
The
In this OFF state, the heat flowing in from the heat
When the rotational drive of the
この構成により、実施の形態1と同様の効果を奏する他、円盤状カム520に当接するカムフォロア72を有したカム機構802から構成され、円盤状カム520とカムフォロア72との相対変位により、接触子4を並進移動させる送り機構8を構成しているので、駆動部9からの回転動力を効率よく直動運動に変換して、接触子4を熱源側プレート1と放熱側プレート2の間で任意に移動させることができるという利点がある。
With this configuration, the same effect as that of the first embodiment is achieved, and the
また、駆動部9の回転軸509における回転方向は同一方向のままで良く、逆回転させなくても、円盤カム510を正転方向に半回転ずつ回すことで、接触子4を前進および後退方向に交互に移動させることができる。
これにより、駆動部9の制御が簡単になるメリットがある。また、前進端および後退端におけるそれぞれの停留部520で停止するので、接触状態および非接触状態を保持する際に、駆動部9への通電によるエネルギを消費しない利点がある。
Further, the rotation direction of the
Thereby, there is an advantage that the control of the
また、カム機構802にカムフォロア72を用いているので、放熱側プレート2と接触子4との接触により、可動子7を介してカムフォロア72に加わる荷重にも耐えることができ、例えば50kg重の過大なアキシャル荷重にも耐えることができる。
加えて、カムフォロア72が円盤カム510に接触した状態で転がるので、その転がり摩擦によるエネルギーロスも小さく、駆動部9において出力トルクの小さいアクチュエータを用いても、送り機構8を作動させることが可能となる。
なお、図10では、円盤カム510の回転に応じてカムフォロア72が上下に並進移動する送り機構8について説明したが、カムフォロア72に対する円盤カム510の回転に応じて円盤カム510自身が上下に並進移動して、可動子7を上下方向に移動させる送り機構を構成しても良い。
Further, since the
In addition, since the
In FIG. 10, the
ここで、駆動部9において、出力トルクの小さいアクチュエータを適用する例として、ソレノイドを用いた例について、更に説明する。
Here, an example in which a solenoid is used as an example of applying an actuator with a small output torque in the
図10において、駆動部9は、ソレノイド500と、脱進ツメ505と、ガンギ車504からなる回転アクチュエータを構成する。この回転アクチュエータは熱源側プレート1の収容部113に収容される。
ソレノイド500は、動作ステップで停止した際に通電を切っても保持力を有する。ソレノイド500の可動子501の先端にはツメ(図示せず)が設けられている。ソレノイド500の本体502は熱源側プレート1に対して回転自在に取り付けられている。本体502の胴体中腹はばね503の一端に取り付けられ、ばね503の他端は熱源側プレート1に固定されている。ガンギ車504は、円盤カム510と同軸上で回転軸509に固定されている。ガンギ車504の外周には楔型の複数の歯が設けられている。
In FIG. 10, the
The
可動子501先端のツメが、ガンギ車504の一歯の斜面に接触することができるとともに隣の一歯の突出面に突き当たって、ガンギ車504と噛み合うように、ソレノイド500およびガンギ車504が配置されている。ソレノイド500の本体502はばね503によって引っ張られており、可動子501先端のツメは、ばね503の弾性力によってガンギ車504の一歯に付勢されている。
The
脱進ツメ505は軸506によって回動可能に軸支されており、ラチェット機構を構成する。脱進ツメ505の一端はガンギ車504の一歯に接触可能なように配置されている。脱進ツメ505の他端は、熱源側プレート1に固定されたばね507の一端が取り付けられている。脱進ツメ505の他端と軸506の中間部に近接して、ストッパ508が取り付けられている。脱進ツメ505はばね507によって引っ張られ、脱進ツメ505にはばね507の弾性力によって軸506の周りに回転トルクが付与されている。脱進ツメ505の先端部は、ばね507による回転トルクによってガンギ車504の一歯に付勢されている。また、脱進ツメ505は、ストッパ508の側面に接触することで係止され、ばね507の回転トルクによる脱進ツメ505の回り過ぎを防止し、脱進ツメ505が完全に離脱してガンギ車504と噛み合わなくなることを防いでいる。
The
図10に例示する回転アクチュエータは、ソレノイド500の可動子501が動作すると、可動子501のツメがガンギ車504を一歯分進めるように、間欠回転機構を構成している。この際、ガンギ車の一歯分で進む行程が、接触子4と放熱側プレート2の接触状態と非接触状態との間の距離(離隔)と、一致または整数分の一になるように設定されている。
The rotary actuator illustrated in FIG. 10 constitutes an intermittent rotation mechanism so that when the mover 501 of the
ソレノイド500を前進駆動(可動子501を突き出す方向に駆動)すると、ソレノイドの可動子501先端に設けられたツメがガンギ車504の歯を一歯分進める。このとき、脱進ツメ505はガンギ車504の歯から一旦外れる。ソレノイド500を後退駆動(可動子501が引っ込む方向に駆動)するときは、脱進ツメ505はガンギ車504の歯に再び係り、ガンギ車504の逆転を防ぐ。ソレノイド500は回動可能に取り付けられているので、ばね503によりガンギ車504側に付勢されており、前進駆動時には可動子501先端のツメがガンギ車504の歯に押しつけられ、可動子501の後退駆動時にはガンギ車504の歯の作用により逃げる。
When the
ここで、ガンギ車の歯数zに対して適当な整数nを設定し、次式(1)を満足するように歯数の設計がなされる。 Here, an appropriate integer n is set for the tooth number z of the escape wheel and the number of teeth is designed so as to satisfy the following expression (1).
次に、図10に例示する回転アクチュエータを、駆動部9に用いた熱スイッチ100の動作について説明する。
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10(図示していない)によりソレノイド500の可動子501をn回往復運動させる。
この動作により、円盤状カム510は半回転し、カムフォロア72を取り付けた可動子7を動作させ、可動子7は接触子支持部5により接触子4に前進方向の力を与え、接触子4を前進させて、放熱側プレート2に接触させる。ソレノイド500はこの状態で保持される。
このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導される。
Next, the operation of the
When it becomes necessary to bring the
By this operation, the disc-shaped
In this ON state, the heat flowing in from the heat
次に、接触子を放熱側プレート2と非接触の状態にする必要が生じたときは、ソレノイド500の可動子501を更にn回往復運動させる。
この動作により、円盤状カム510は半回転し、カムフォロア72を取り付けた可動子7を動作させ、可動子7は接触子支持部5により、接触子4に後退方向の力を与え、接触子4を後退させて放熱側プレート2から離す。ソレノイド500はこの状態で保持される。
このオフ状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで来るが、放熱側プレート2へは伝導されない。
Next, when it becomes necessary to bring the contact member into a non-contact state with the heat
By this operation, the disk-shaped
In this OFF state, the heat flowing in from the heat
この構成により、駆動部9が、ソレノイド502と、ソレノイド502の可動子501の出し入れによって駆動され送り機構8を回転駆動するガンギ車504と、ガンギ車504の逆回転を防止する脱進ツメ505によって構成され、接触状態(オン状態)と非接触状態(オフ状態)を得るための動作制御を単純にすることができるので、制御系を構成する回路が簡単になるという利点がある。また、この構成により、前進端および後退端において、円盤状カム510を停止して保持する際に、ソレノイド500に動力を与える必要がなく、エネルギを消費しないという利点がある。
With this configuration, the
なお、図10を用いて説明した、ソレノイド500、脱進ツメ505、ガンギ車504からなる回転アクチュエータは、円盤カム510を用いた送り機構のみならず、実施の形態4の図7で説明した端面カムまたは円筒溝カムからなる送り機構に用いても良いことは言うまでもない。
Note that the rotary actuator composed of the
実施の形態7.
この発明に係る実施の形態7では、図2、3、5、7、9、10を用いて説明した実施の形態1乃至6の駆動部9を構成する回転アクチュエータとして、動作ステップで停止した際に通電を切っても保持力を保つ、ロータリーソレノイドを使う態様について例示する。このロータリーソレノイドは、動作ステップ角度だけ動作したときの送り機構8の行程(前進または後退時の1動作ステップ角度当たりの移動距離)が、接触子4と放熱側プレート2の接触状態と非接触状態の間の距離(離隔)と一致、または整数分の1になるようにしたことを特徴とする。
In the seventh embodiment according to the present invention, when the rotary actuator constituting the
例えば、送り機構8が、実施の形態2または実施の形態3の図3、図5で述べたようなボールねじ80であれば、次式(2)を満足するように設計を行う。
For example, if the
ここで、gはオフ状態での放熱側プレート2と接触子4の離隔(単位はmm)、Lはボールねじのリード(単位はmm)、sはロータリーソレノイドの動作ステップ角度(単位は度)である。nは適当な整数である。
Here, g is the distance between the heat
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10によりロータリーソレノイドをnステップ分正転させる。ボールねじ80は、接触子支持部5を介して接触子4を前進させて放熱側プレート2に接触させる。ロータリーソレノイドはこの状態で保持される。
このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導される。
When it is necessary to bring the
In this ON state, the heat flowing in from the heat
次に、接触子4を放熱側プレート2と非接触の状態にする必要が生じたときは、ロータリーソレノイドをnステップ分逆転させる。ボールねじ80は、接触子支持部5を介して接触子4を後退させて、放熱側プレート2から離す。ロータリーソレノイドはこの状態で保持される。
このオフ状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、接触子4まで来るが、放熱側プレート2へは伝導されない。
Next, when it becomes necessary to make the
In this OFF state, the heat flowing in from the heat
この構成により、放熱側プレート2に対して接触子4を接触状態(オン状態)または非接触状態(オフ状態)にするための動作制御を、単純にすることができる利点がある。また、この構成により、前進端および後退端において停止して保持する際に、ロータリーソレノイドへの通電によるエネルギを消費しない利点がある。
With this configuration, there is an advantage that the operation control for bringing the
次の態様として、送り機構8が、実施の形態4または実施の形態6の図7、図9で述べたような円盤状カムまたは端面カムまたは円筒溝カムであれば、次式(3)が満足されるように設計を行う。
As the next mode, if the
ここで、sはロータリーソレノイドの動作ステップ角度(単位は度)である。nは適当な整数である。 Here, s is an operation step angle (unit: degree) of the rotary solenoid. n is a suitable integer.
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10によりロータリーソレノイドをnステップ分正転させる。
この動作により、円盤状カムまたは端面カムまたは円筒溝カムは半回転し、カムフォロア72を取り付けた可動子を動作させ、可動子7は接触子支持部5により、接触子4に前進方向の力を与え、接触子4を前進させて放熱側プレート2に接触させる。ロータリーソレノイドはこの状態で保持される。
このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導される。
When it is necessary to bring the
By this operation, the disc-shaped cam, the end face cam, or the cylindrical groove cam rotates halfway, and the movable element to which the
In this ON state, the heat flowing in from the heat
次に、接触子4を放熱側プレート2と非接触の状態にする必要が生じたときは、ロータリーソレノイドを更にnステップ分正転させる。この動作により、円盤状カムまたは端面カムまたは円筒溝カムは半回転し、カムフォロア72を取り付けた可動子7を動作させ、可動子7は接触子支持部5により接触子4に後退方向の力を与え、接触子4を後退させて放熱側プレート2から離す。ロータリーソレノイドはこの状態で保持される。
このオフ状態では熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで来るが、放熱側プレート2へは伝導されない。
Next, when it becomes necessary to make the
In this OFF state, the heat flowing in from the heat
以上説明した構成により、実施の形態1と同様の効果を奏する他、送り機構8を回転駆動するロータリーソレノイドを用いて駆動部9を構成し、ロータリーソレノイドが動作ステップ角度だけ動作したときの上記送り機構の移動行程が、接触子4と放熱側プレート2の接触状態と非接触状態の間の離隔と一致または整数分の一になるように設定しているので、接触状態(オン状態)と非接触状態(オフ状態)にするための動作制御を単純にすることができるという利点がある。また、この構成により、接触子4の前進端および後退端において、停止して保持する際にエネルギを消費しないという利点がある。
なお、このロータリーソレノイドを用いた駆動部は、実施の形態5の楔を用いたカム機構に適用しても良いことは言うまでもない。
With the configuration described above, the same effects as in the first embodiment can be obtained. In addition, the
Needless to say, the drive unit using the rotary solenoid may be applied to the cam mechanism using the wedge of the fifth embodiment.
実施の形態8.
この発明に係る実施の形態8では、実施の形態7で図10を用いて説明したソレノイド500およびばね503の代わりに、形状記憶合金製のワイヤ705によりツメ703が引っ張られて直動する、直進アクチュエータ710で構成し、この直進アクチュエータ710と、脱進ツメ505と、ガンギ車504とを組み合わせて、駆動部9を構成することを特徴とする。
In the eighth embodiment according to the present invention, instead of the
図11は、実施の形態8による直進アクチュエータ710の構成を示す図である。直進アクチュエータ710は、形状記憶合金製のワイヤ705と、先端にツメ703を設けた可動子702と、ワイヤ705を熱するヒータ704と、可動子702を与圧するばね700を備えている。なお、図11において、図10と同一符号のものは同一相当のものを示す。また、ガンギ車504は歯の記載を略しており、熱源側プレート1、放熱側プレート2、接触子4、接触子支持部5、可撓性熱伝導部6、可動子7、カムフォロア72、円盤状カム510、脱進ツメ505、軸506、ばね507、ストッパ508、および回転軸509などについても、説明を簡単にするため適宜図示を省略している。
FIG. 11 is a diagram showing a configuration of a
ガンギ車504は、回転軸509に取り付けられて熱源側プレート1に対して回転する。形状記憶合金製のワイヤ705は、可動子702を引っ張るように一端が可動子702に接続され、他端が熱源側プレート1に対し固定されている。ヒータ704は、形状記憶合金製のワイヤ705を熱するように、ワイヤ705に接してまたはワイヤ705の近くにおいて熱的に接続されて配置されている。可動子702には先端にツメ703が設けられており、ガンギ車504の歯と噛合って配置される。ばね700は、可動子702をガンギ車504から離れる方向に引っ張っている。
The escape wheel &
この実施の形態8の直進アクチュエータ710は、可動子702が動作すると可動子702のツメがガンギ車504を一歯分進めるように構成された間欠回転機構を使い、ガンギ車504の一歯分で進む行程が、熱スイッチ100の接触子4と放熱側プレート2の接触状態と非接触状態の間の距離(離隔)と、一致するか、または当該距離の整数分の一になるようにしたことを特徴とする点で、実施の形態7の回転アクチュエータと同様の作用をなす。
The
この直進アクチュエータ710では、ヒータ705への通電により、形状記憶合金製のワイヤ705をヒータ705で加熱すると、可動子702の先端に設けられたツメがガンギ車504の歯を一歯分進める。このとき脱進ツメ505はガンギ車504の歯からはずれる。形状記憶合金製のワイヤ705の加熱を停止して、可動子702を後退駆動するときは、脱進ツメ505はガンギ車504の歯にかかりガンギ車504の逆転を防ぐ。
なお、形状記憶合金製のワイヤ705は、熱源101から熱源側プレート1に伝導する熱の作用によって、誤動作しないように、適宜断熱されていると良い。
In this
Note that the shape
送り機構8として実施の形態4の図7で述べたような円盤状カム520を用いる場合、次式(4)が満足されるように設計を行う。
When the disc-shaped
ここで、zはガンギ車の歯数、nは適当な整数である。 Here, z is the number of teeth of the escape wheel and n is an appropriate integer.
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10により、ヒータ704の加熱、加熱停止を繰り返して可動子702をn回往復運動させる。
この動作により、円盤状カム510は半回転し、カムフォロア72を取り付けた可動子7を動作させ、可動子7は接触子支持部5により接触子4に前進方向の力を与え、接触子4を前進させて放熱側プレート2に接触させる。
When it is necessary to bring the
By this operation, the disc-shaped
脱進ツメ505の作用により、円盤状カム510はこの状態で保持される。
このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導される。
Due to the action of the
In this ON state, the heat flowing in from the heat
次に、接触子4を放熱側プレート2と非接触の状態にする必要が生じたときは、制御部10により、更にヒータ704の加熱、加熱停止を繰り返して、可動子702をn回往復運動させる。なお、ヒータを通電して形状記憶合金製のワイヤ705を加熱動作させる動作温度は、任意に設定することができる。
Next, when the
この動作により、円盤状カム510は半回転し、カムフォロア72を取り付けた可動子7を動作させ、可動子7は接触子支持部5により接触子4に後退方向の力を与え、接触子4を後退させて、放熱側プレート2から離す。
By this operation, the disc-shaped
脱進ツメ505の作用により、円盤状カム510はこの状態で保持される。
このオフ状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで来るが、放熱側プレート2へは伝導されない。
Due to the action of the
In this OFF state, the heat flowing in from the heat
以上の構成により、実施の形態1と同様の効果を奏する他、形状記憶合金製のワイヤ705と、形状記憶合金を熱するヒータ704と、ばね700により予圧されワイヤ705により引っ張られて直動する、先端にツメを設けた可動子703と、送り機構8を回転駆動するガンギ車504とから構成されているので、接触状態(オン状態)と非接触状態(オフ状態)にするための動作制御を単純にすることができる利点がある。また、この構成により、接触子4が前進端および後退端において停止して保持される際に、ヒータへの通電エネルギを消費しない利点がある。
なお、円盤状カム510の代わりに、端面カムや円筒溝カムを用いてカム機構を構成しても良いことは言うまでもない。
With the above configuration, the same effects as in the first embodiment can be obtained. In addition, the shape
Needless to say, the cam mechanism may be configured using an end face cam or a cylindrical groove cam instead of the disc-shaped
実施の形態9.
この発明に係る実施の形態9では、実施の形態1乃至8において図示により説明したユニバーサルジョイントによる接触子支持部5の代わりに、ダイアフラム式フレクスチャ(以下、フレクスチャ)を用いた例について説明する。図12は実施の形態9による熱スイッチの構成を示す図である。なお、図1と同一符号のものは同一相当のものである。
In the ninth embodiment according to the present invention, an example in which a diaphragm type flexure (hereinafter referred to as a flexure) is used instead of the
図において、熱スイッチ100は、図1と同様、熱源側プレート1、放熱側プレート2、断熱性支持部3、接触子4、接触子支持部5、可撓性熱伝導部6、可動子7、送り機構8、駆動部9と、図示しない制御部10を備えて構成される。熱源側プレート1と放熱側プレート2は、断熱性支持部3の上端部と下端部にそれぞれ取り付けられて固定されている。
In the figure, the
この実施の形態9の接触子支持部5は、フレクスチャ990を用いて構成される。
フレクスチャ990は、薄肉平面板に図示しない複数のスリットや溝を設けて構成され、板厚方向に可撓性を有している。フレクスチャ990に設けられるスリットや溝の長手方向は、熱伝導を妨げるように、接触子4の中心から放射状に広がる方向に対する垂直方向(熱の拡散する方向に直交する方向)または斜めに交差する方向に、設定されているのが良い。
また、フレクスチャ990として、少なくとも1枚のドーナツ型薄肉円盤形状のフレクスチャを用いても良い。この場合、ドーナツ型薄肉円盤形状のフレクスチャに設ける複数のスリットや溝は、その長手方向が、接触子4の中心から放射状に広がる方向に対する垂直方向または斜めに交差する方向に設定される他、接触子4の中心から螺旋形状に拡がる向きに設定されていても良い。
また、フレクスチャ990には、熱伝導性が低く、またばね性を有した材料(弾性材料)を用いるのが良い。
The
The
Further, as the
For the
フレクスチャ990は、接触子4の周囲における少なくとも2つ以上の複数個所に、接触子4に対して軸対称となるように配置されて、接触子4の一方の側面端部を支持している。
また、フレクスチャ990は、他方の端部が断熱性支持部3に固定されており、接触子4が放熱側プレート2に対して揺動可能に支持されている。フレクスチャ990は、接触子4の端部を複数個所から支持する(フレクスチャ990と接触子4との全ての結合点に対して接触子4の重心位置が偏在しないように支持する)ことによって、接触子4の倒れが抑制される。例えば、接触子4が倒れても倒れたままの状態にはならず、フレクスチャ990の弾性力で元の姿勢に戻るようになる。
また、熱源側プレート1の上部に支持部材を設けて、フレクスチャ990を熱源側プレート1上に別個に設けた支持部材によって固定しても良い。
なお、少なくとも1枚のドーナツ型薄肉円盤形状のフレクスチャを用いて接触子4を揺動可能に支持する場合であれば、フレクスチャが接触子4の周囲側面を囲むように、フレクスチャに設けられた中央穴の内周で接触子4を支持することとなる。
The
Further, the other end of the
Further, a support member may be provided on the heat
If the
可動子7は、その上端部(先端)が接触子4の下部に直接取り付けられ、接触子4を上下に移動可能に支持する。
可撓性熱伝導部6は、接触子4と熱源側プレート1との間を、可撓性を有して熱的に接続している。
The upper end (tip) of the
The flexible
送り機構8は、熱源側プレート1と放熱側プレート2の間で、図2の上下方向に可動子7を直線的に前進または後退移動させる。送り機構8が可動子7を上方向(放熱側プレート2側)に前進させることで、接触子4の上面(接触面)が放熱側プレート2の下面に対して面接触する状態(熱スイッチ100のオン状態)を得ることができる。
また、送り機構8が可動子7を下方向(熱源側プレート1側)に後退させることで、放熱側プレート2の下面と接触子4の上面(接触面)の間に間隙が生じ、接触子4の上面(接触面)が放熱側プレート2の下面に対して非接触となる状態(熱スイッチ100のオフ状態)を得ることができる。
The
Further, the
接触子4を移動する送り機構8は駆動部9により駆動される。駆動部9は制御部10(図示せず)によりその動作が制御される。フレクスチャ990は接触子4を揺動自在に支持しているので、接触子4のアライメントが調整され、接触子4の上面(接触面)が放熱側プレート2に密着して接触することとなる。
A
次に、動作について説明する。
接触子4を放熱側プレート2に接触させる必要が生じたときは、制御部10が駆動信号を発生し、駆動部9が駆動される。駆動部9は送り機構8を動作させ、可動子7を放熱側プレート2の方に移動させることで接触子4を前進させる。これにより、接触子4が放熱側プレート2に密着して接触すると、接触子4が放熱側プレート2に押し当てられた状態で、接触子4の移動が停止する。
このオン状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4を経て、放熱側プレート2へ伝導される。このとき、接触子4の端面は、放熱側プレート2に対して10〜100kg重の荷重で押し付けられることで、接触子4と放熱側プレート2間の接触熱抵抗は小さくなる。
このとき、可動子7が上記荷重で接触子4を付勢するように、送り機構8を動作させる。
Next, the operation will be described.
When the
In this ON state, the heat flowing in from the heat
At this time, the
次に、接触子4を放熱側プレート2に対して非接触となる状態にする必要が生じたときは、制御部10が駆動信号を発生し、駆動部9が駆動される。駆動部9は送り機構8を動作させ、可動子7を熱源側プレート1の方に移動させることで接触子4を後退させる。これにより、接触子4を放熱側プレート2から離して、接触子4の移動を停止する。
このオフ状態では、熱源側プレート1から流入した熱は、熱源側プレート1、可撓性熱伝導部6、および接触子4まで伝わるが、放熱側プレート2へは伝導されない。
なお、このオフ状態での送り機構8の動作により、可動子7の上端部が接触子4の下面を付勢しないか、もしくは完全に離れるような位置関係で、接触子4と可動子7を配置するような構成であっても良い。
Next, when it is necessary to bring the
In this OFF state, the heat flowing in from the heat
In addition, by the operation of the
このように、この実施の形態9では、フレクスチャ990によって接触子4を支持することで、実施の形態1と同様の効果を奏する他、接触子4の上下動の支持と接触子4のアライメント調整を、簡単な機構で実現することが可能となるという利点がある。
As described above, in the ninth embodiment, the
以上説明した実施の形態1乃至9において、放熱部102に熱的に接続された放熱側プレート2と、熱源101に熱的に接続された熱源側プレート1とを入れ替えても良い。例えば、実施の形態1乃至9に示された熱スイッチ1の構造はそのままで、放熱側プレート2を熱源101に接続し、熱源側プレート1を放熱部102に接続しても良い。
すなわち、放熱側プレート2と熱源側プレート1の間を、断熱性を有して支持する断熱性支持部3と、熱源側プレート1に対して離隔または接触可能な位置に配置される接触子4と、接触子4と放熱側プレート2の間を接続する可撓性熱伝導部6と、接触子4を揺動可能に支持する接触子支持部5、放熱側プレート2と熱源側プレート1の間で接触子4を移動可能に支持する可動子7と、接触子4が熱源側プレート1に対して接触する位置と非接触となる位置との間で、可動子7を前進もしくは後退移動させる送り機構8と、送り機構8を駆動する駆動部9を備えることで、熱スイッチを構成しても良い。
In the first to ninth embodiments described above, the heat
That is, a
また、回転または回動する駆動部9として、サーボモータを用いても良いことは言うまでもない。
It goes without saying that a servo motor may be used as the
1 熱源側プレート、2 放熱側プレート、3 断熱性支持部、4 接触子、5 接触子支持部、6 可撓性熱伝導部、7 可動子、8 送り機構、9 駆動部、10 制御部、11 軸受、30 ストッパ、64 リニアガイド、65 楔、72 カムフォロア、80 ボールねじ、81 ボールねじナット、83 ボール、84 軸受、85 端面カム、86 軸受、88 押しばね、89 引きばね、90 回転アクチュエータ、91 回転軸、92 ステータ、93 リンク、94 ロータ、95 リンク、96 取り付け部材、97 連結軸、98 取り付け部材、100 熱スイッチ、101 熱源、102 放熱部、113 収容部、131 リンク、132 リンク、133 軸、134 軸、141 ボールねじ軸、143 連結軸、145 ボールねじ、142 ボールねじナット、200 熱制御システム、500 ソレノイド、501 可動子、503 ばね、504 ガンギ車、505 脱進ツメ、506 軸、507 ばね、509 回転軸、510 円盤カム、700 与圧するばね、702 可動子、704 ヒータ、705 形状記憶合金製のワイヤ、710 直進アクチュエータ、800 カム機構、801 カム機構、802 カム機構、811 連結軸、990 フレクスチャ。 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Heat source side plate, 2 Heat radiation side plate, 3 Thermal insulation support part, 4 Contact, 5 Contact support part, 6 Flexible heat conduction part, 7 Movable element, 8 Feed mechanism, 9 Drive part, 10 Control part, 11 Bearing, 30 Stopper, 64 Linear guide, 65 Wedge, 72 Cam follower, 80 Ball screw, 81 Ball screw nut, 83 Ball, 84 Bearing, 85 End face cam, 86 Bearing, 88 Push spring, 89 Pull spring, 90 Rotary actuator, 91 Rotating shaft, 92 Stator, 93 link, 94 Rotor, 95 link, 96 Mounting member, 97 Connecting shaft, 98 Mounting member, 100 Thermal switch, 101 Heat source, 102 Heat radiation portion, 113 Housing portion, 131 link, 132 link, 133 Shaft, 134 shaft, 141 ball screw shaft, 143 connecting shaft, 145 ball , 142 Ball screw nut, 200 thermal control system, 500 solenoid, 501 mover, 503 spring, 504 escape wheel, 505 escape claw, 506 shaft, 507 spring, 509 rotating shaft, 510 disc cam, 700 spring to pressurize, 702 Movable element, 704 heater, 705 wire made of shape memory alloy, 710 linear actuator, 800 cam mechanism, 801 cam mechanism, 802 cam mechanism, 811 connecting shaft, 990 flexure.
Claims (15)
熱源側プレートと、
上記放熱側プレートと熱源側プレートの間を、断熱性を有して支持する断熱性支持部と、
上記放熱側プレートに対して離隔または接触可能な位置に配置される接触子と、
上記接触子と熱源側プレートの間を接続する可撓性の熱伝導部と、
上記放熱側プレートと熱源側プレートの間で上記接触子を移動可能に支持する可動子と、
上記接触子が放熱側プレートに対して接触する位置と非接触となる位置との間で、上記可動子を前進もしくは後退移動させる送り機構と、
上記送り機構を駆動する駆動部と、
を備えた熱スイッチ。 The heat dissipation side plate,
A heat source side plate;
A heat-insulating support part that has heat insulation between the heat-dissipation side plate and the heat source side plate; and
A contact disposed at a position that can be separated or contacted with respect to the heat radiation side plate;
A flexible heat conducting part connecting between the contact and the heat source side plate;
A mover that movably supports the contactor between the heat radiation side plate and the heat source side plate;
A feed mechanism for moving the mover forward or backward between a position where the contact makes contact with the heat radiation side plate and a position where the contact becomes non-contact;
A drive unit for driving the feed mechanism;
With thermal switch.
熱源側プレートと、
上記放熱側プレートと熱源側プレートの間を、断熱性を有して支持する断熱性支持部と、
上記熱源側プレートに対して離隔または接触可能な位置に配置される接触子と、
上記接触子と放熱側プレートの間を接続する可撓性の熱伝導部と、
上記放熱側プレートと熱源側プレートの間で上記接触子を移動可能に支持する可動子と、
上記接触子が熱源側プレートに対して接触する位置と非接触となる位置との間で、上記可動子を前進もしくは後退移動させる送り機構と、
上記送り機構を駆動する駆動部と、
を備えた熱スイッチ。 The heat dissipation side plate,
A heat source side plate;
A heat-insulating support part that has heat insulation between the heat-dissipation side plate and the heat source side plate; and
A contact disposed at a position that can be separated or contacted with respect to the heat source side plate;
A flexible heat conducting part for connecting between the contact and the heat radiation side plate;
A mover that movably supports the contactor between the heat radiation side plate and the heat source side plate;
A feed mechanism for moving the mover forward or backward between a position where the contact makes contact with the heat source side plate and a position where the contact becomes non-contact;
A drive unit for driving the feed mechanism;
With thermal switch.
上記ソレノイドの可動子が動作すると、上記ツメが上記ガンギ車を一歯分進めるように構成された間欠回転動作を行い、上記ガンギ車の一歯分で進む行程が上記接触子の接触状態と非接触状態の間の離隔と一致または整数分の一になるようにしたことを特徴とした請求項1乃至請求項8の何れか1項記載の熱スイッチ。 The drive unit includes a solenoid that has a holding force even when the power is turned off when it is stopped at an operation step, a claw provided at a tip of a mover of the solenoid, an escape claw, and an escape wheel that rotationally drives the feed mechanism. And consist of
When the mover of the solenoid operates, the claw performs an intermittent rotation operation that is configured to advance the escape wheel by one tooth, and the stroke that is advanced by one tooth of the escape wheel is different from the contact state of the contact. The thermal switch according to any one of claims 1 to 8, wherein the thermal switch is equal to or separated from an integer between the contact states.
上記可動子が動作すると、上記可動子のツメがガンギ車を一歯分進めるように構成された間欠回転動作を行い、上記ガンギ車の一歯分で進む行程が接触子の接触状態と非接触状態の間の距離と一致または整数分の一になるようにした
ことを特徴とした請求項1乃至請求項8の何れか1項記載の熱スイッチ。 The drive unit includes a wire made of a shape memory alloy, a heater that heats the shape memory alloy, a mover that is preloaded by a spring and that is linearly moved by being pulled by the wire, and a feed mechanism. It consists of an escape wheel that rotates and
When the mover is operated, the claw of the mover performs an intermittent rotation operation configured to advance the escape wheel by one tooth, and the process of traveling by one tooth of the escape wheel is not in contact with the contact state of the contactor. The thermal switch according to any one of claims 1 to 8, wherein the thermal switch coincides with a distance between states or is an integer.
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