JP2011128839A - オークション処理装置、オークション処理方法、及びオークション処理プログラム - Google Patents

オークション処理装置、オークション処理方法、及びオークション処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】不正ユーザが複数のユーザIDを保有し、以前の入札時に使用した該ユーザIDとは異なる新規のユーザIDを使用して入札を行った場合であっても、入札価格の吊り上げであると嫌疑される行為を出品者のユーザIDに紐付けて蓄積し、効果的に不正入札を減らしていくことが可能なオークション処理装置、オークション処理方法、及びオークション処理プログラムを提供する。
【解決手段】本発明によれば、オークションに出品された商品に対して設定された設定価格と、該オークションへの入札要求に係る入札価格との一致度の有無を判定し、一致度有と判定された場合には、入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている不正嫌疑数を所定数増加させるように構成した。
【選択図】図6

Description

本発明は、オークションへの出品者により使用される出品者端末装置と、前記オークションへの入札者により使用される入札者端末装置と、からの要求に応じてオークションに関する処理を行うオークション処理装置の技術の分野に関する。
近年、インターネット上のオークションサイトにおいて開催されるオークションが普及している。オークションサイトの利用手続を経たユーザは、自身の端末装置からオークションサイトにアクセスしオークションへの出品又は入札を行うことができるようになっている。
このようなオークションにおいて、入札価格を不正に吊り上げる行為が問題となっている。かかる入札価格の不正な吊り上げを制限する方法として、入札価格を不正に吊り上げるユーザ(以下、「不正ユーザ」という)のユーザIDを不正ユーザリスト(ブラックリスト)に登録し、該不正ユーザからの入札を制限する方法が知られている。また、別の方法として、入札価格が上位であるクライアントから入札権を剥奪し、その他のクライアントのみでオークションを継続する方法が提案されている(特許文献1)。
特開2003−6472号公報
しかしながら、上述した従来の方法では、不正ユーザが複数のユーザIDを保有し、入札毎又は上記不正ユーザリストにユーザIDが登録されたことを知る毎に、以前の入札時に使用した該ユーザIDとは異なる新規のユーザIDを使用して入札を行った場合には、当該新規のユーザIDが不正ユーザリストに登録されていないため不正な入札を制限することができなかった。また、特許文献1に開示された方法では、入札価格が上位であることだけで入札権が剥奪されるため、本来意図するオークションとしての意義が損なわれる恐れがあった。
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、不正ユーザが複数のユーザIDを保有し、以前の入札時に使用した該ユーザIDとは異なる新規のユーザIDを使用して入札を行った場合であっても、不正入札(入札価格の吊り上げ)であると嫌疑される行為(回数)を出品者のユーザIDに紐付けて蓄積し、効果的に不正入札を減らしていくことが可能なオークション処理装置、オークション処理方法、及びオークション処理プログラムを提供することを課題の一例とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、端末装置がネットワークを介して接続可能なオークション処理装置であって、オークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、前記出品者の不正嫌疑数とを前記出品者毎に対応付けて記憶する第一記憶手段と、オークションへの出品要求情報を前記オークションへの出品者の端末装置から受信する出品要求受信手段と、前記受信された出品要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、当該オークションに出品された商品の商品情報とを対応付けて記憶する第二記憶手段と、前記オークションへの入札者により指定された入札価格を含む入札要求情報を当該入札者の端末装置から受信する入札要求受信手段と、前記受信された入札要求情報に対応するオークションに出品された商品に対して設定された設定価格を取得する設定価格取得手段と、前記受信された入札要求情報に含まれる入札価格と、前記取得された設定価格との一致度の有無を判定する一致度判定手段と、前記一致度判定手段により一致度有と判定された場合には、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数を所定数増加させる演算手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、不正ユーザが複数のユーザ識別情報を保有し、以前の入札時に使用した該ユーザ識別情報とは異なる新規のユーザ識別情報を使用して入札を行った場合であっても、不正入札(入札価格の吊り上げ)であると嫌疑される行為(回数)を出品者のユーザIDに紐付けて蓄積することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオークション処理装置において、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数が閾値を超えているか否かを判定する閾値判定手段と、前記閾値判定手段により閾値を超えていると判定された場合には、前記受信された入札要求情報に係る入札要求を制限する制限処理を実行する制限処理実行手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、効果的に不正入札を減らしていくことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のオークション処理装置において、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数が閾値を超えているか否かを判定する閾値判定手段と、前記閾値判定手段により閾値を超えていると判定された場合には、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者の次回以降のオークションへの参加を制限する制限処理を実行する制限処理実行手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、効果的に不正入札を減らしていくことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載のオークション処理装置において、前記第一記憶手段に記憶されている出品者識別情報毎に、基準時から所定期間が経過したか否かを判定する期間判定手段を備え、前記演算手段は、前記期間判定手段により所定期間が経過したと判定された場合に、前記第一記憶手段に記憶されている前記不正嫌疑数を所定数減少させることを特徴とする。
この発明によれば、直近の限られた期間内の情報で不正ユーザであるかどうかを判定するので、当該判定の精度を高めつつ、より効果的に不正入札を減らしていくことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載のオークション処理装置において、前記第一記憶手段に記憶されている出品者識別情報に対応する出品者による出品回数が所定回数以上となったか否かを判定する回数判定手段を備え、前記演算手段は、前記回数判定手段により所定回数以上となったと判定された場合に、前記出品者識別情報に対応付けられた前記不正嫌疑数を所定数減少させることを特徴とする。
この発明によれば、期間を限定せずに出品回数を考慮して不正ユーザであるかどうかを判定するので、当該判定の精度を高めつつ、例えば年に数回出品するような不正ユーザについても不正入札を効果的に制限することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載のオークション処理装置において、前記演算手段は、前記一致度判定手段により一致度有と判定された場合に、前記入札要求情報の送信元の前記端末装置の固有情報が、予め記憶されたリストに含まれる場合にのみ、前記不正嫌疑数を増加させることを特徴とする。
この発明によれば、不正ユーザであるかどうかの判定の精度を高めつつ、より効果的に不正入札を減らしていくことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載のオークション処理装置において、前記出品された商品に対して設定された設定価格は、当該商品を出品した出品者により設定された最低落札価格であることを特徴とする。
この発明によれば、出品者により設定された最低落札価格に基づき、より効果的に不正入札を減らしていくことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載のオークション処理装置において、前記出品された商品に対して設定された設定価格は、当該出品された商品と同一又は類似の商品の過去の落札価格、又は当該出品された商品と同一又は類似の商品の販売価格であることを特徴とする。
この発明によれば、出品者により例えば最低落札価格が設定されない場合であっても、より効果的に不正入札を減らしていくことができる。
請求項9に記載の発明は、端末装置がネットワークを介して接続可能なオークション処理装置におけるオークション処理方法であって、前記オークション処理装置が、オークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、前記出品者の不正嫌疑数とを前記出品者毎に対応付けて記憶するステップと、前記オークション処理装置が、オークションへの出品要求情報を前記オークションへの出品者の端末装置から受信する出品要求受信手段と、前記オークション処理装置が、前記受信された出品要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、当該オークションに出品された商品の商品情報とを対応付けて記憶するステップと、前記オークション処理装置が、前記オークションへの入札者により指定された入札価格を含む入札要求情報を当該入札者の端末装置から受信するステップと、前記オークション処理装置が、前記受信された入札要求情報に対応するオークションに出品された商品に対して設定された設定価格を取得するステップと、前記オークション処理装置が、前記受信された入札要求情報に含まれる入札価格と、前記取得された設定価格との一致度の有無を判定するステップと、前記オークション処理装置が、前記一致度が有と判定した場合には、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数を所定数増加させるステップと、を含むことを特徴とする。
請求項10に記載のオークション処理プログラムの発明は、端末装置がネットワークを介して接続可能なコンピュータを、オークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、前記出品者の不正嫌疑数とを前記出品者毎に対応付けて記憶する第一記憶手段、オークションへの出品要求情報を前記オークションへの出品者の端末装置から受信する出品要求受信手段、前記受信された出品要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、当該オークションに出品された商品の商品情報とを対応付けて記憶する第二記憶手段、前記オークションへの入札者により指定された入札価格を含む入札要求情報を当該入札者の端末装置から受信する入札要求受信手段、前記受信された入札要求情報に対応するオークションに出品された商品に対して設定された設定価格を取得する設定価格取得手段、前記受信された入札要求情報に含まれる入札価格と、前記取得された設定価格との一致度の有無を判定する一致度判定手段、及び、前記一致度判定手段により一致度有と判定された場合には、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数を所定数増加させる演算手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、オークションに出品された商品に対して設定された設定価格と、該オークションへの入札要求に係る入札価格との一致度の有無を判定し、一致度有と判定された場合には、入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている不正嫌疑数を所定数増加させるように構成したので、不正ユーザが複数のユーザ識別情報を保有し、以前の入札時に使用した該ユーザ識別情報とは異なる新規のユーザ識別情報を使用して入札を行った場合であっても、不正入札(入札価格の吊り上げ)であると嫌疑される行為(回数)を出品者のユーザIDに紐付けて蓄積することができる。
本実施形態に係るオークション処理システムSの概要構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るオークション処理サーバSAの概要構成の一例を示すブロック図である。 各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。 ユーザ端末Tnとオークション処理サーバSAの処理及び情報のやり取りを示すシーケンス図である。 オークション処理サーバSAのシステム制御部4における出品受付処理の詳細を示すフローチャートである。 オークション処理サーバSAのシステム制御部4における入札受付処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、オークション処理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.オークション処理システムの構成及び機能概要]
先ず、本発明の一実施形態に係るオークション処理システムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るオークション処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、オークション処理システムSは、複数のユーザ端末(端末装置の一例)Tn(n=1,2,3・・・k)と、オークション処理サーバ(オークション処理装置の一例)SAと、を含んで構成されている。ユーザ端末Tn及びオークション処理サーバSAは、夫々、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
また、ユーザ端末Tnは、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、PDA(Personal Digital Assistant)、又は携帯電話機等からなり、Webブラウザ機能を有する。ユーザ端末Tnは、夫々、Webブラウザにより、オークション処理サーバSAに接続してWebページを取得し、該Webページをディスプレイ上に表示するようになっている。
オークション処理サーバSAは、オークションサイトを運営するために設置されたサーバ(例えば、Webサーバ、及びデータベースサーバ等)である。
図2は、本実施形態に係るオークション処理サーバSAの概要構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、オークション処理サーバSAは、通信部1と、記憶部2と、入出力インターフェース部3と、システム制御部4と、を備えている。そして、システム制御部4と入出力インターフェース部3とは、システムバス5を介して接続されている。
通信部1は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末Tnとの通信状態を制御するようになっている。
記憶部2は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステム及びオークション処理プログラム等の各種プログラムを記憶する。なお、オークション処理プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
また、記憶部2には、Webページを構成する構造化文書(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)文書やXHTML文書等)ファイル、及び画像データ等が記憶されている。
更に、記憶部2には、ユーザ情報データベース(DB)21、認証情報データベース(DB)22、オークションデータベース(DB)23(第二記憶手段の一例)、商品価格情報データベース(DB)24、不正嫌疑リストデータベース(DB)25(第一記憶手段の一例)、及び不正ユーザリストデータベース(DB)26が構築されている。
図3は、各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
図3(A)に示すユーザ情報データベース21には、オークションの会員登録されたユーザ(オークションへの出品者、入札者になり得るユーザ)のユーザID、ニックネーム、氏名、性別、住所、電話番号、及びメールアドレス等のユーザ情報がユーザ毎に対応付けられて登録(記憶)されている。なお、ユーザIDは、会員としてのユーザを識別する識別情報である。
図3(B)に示す認証情報データベース22には、ユーザID、ログインID、及びパスワードがユーザ毎に対応付けられて登録されている。ログインID及びパスワードは、オークションへ参加(出品又は入札)するためのログイン処理(ユーザの認証処理)に使用される認証情報である。
図3(C)に示すオークションデータベース23には、オークションID、出品情報、入札情報、及び落札情報がオークション毎に対応付けられて登録されている。
ここで、オークションIDは、ある商品のオークションを識別する識別情報である。
出品情報には、例えば、出品者のユーザID(出品者識別情報の一例)、出品者のニックネーム、出品された商品の商品情報(例えば、商品の名称、商品のジャンル、商品の説明文(商品の仕様を含む)、及び商品の画像データ等)、開始価格(開始金額)、即落価格、最低落札価格、出品個数、出品開始日時、出品終了日時、自動再出品回数、及び自動延長の有無等が含まれる。最低落札価格は、出品者により設定される最低限確保したい希望落札価格であるが、この価格以上の入札価格でなければ入札者としての資格が与えられないようになっている。この最低落札価格は、オークションに出品された商品に対して設定された設定価格の一例である。なお、最低落札価格は、出品者、或いはオークション処理システムによっては設定されない場合がある。
入札情報には、例えば、入札者のユーザID、入札者のニックネーム、入札価格、商品の入札個数、及び入札日時等が含まれる。
落札情報には、例えば、落札者のユーザID、落札者のニックネーム、落札価格、商品の落札個数、及び落札日時等が含まれる。
図3(D)に示す商品価格情報データベース24には、商品の価格情報、商品分類コード、及び分類キーワードが商品分類毎に対応付けられて登録されている。
ここで、このデータベース24における商品には、オークションに出品された商品ばかりでなく、ショッピングサイト等で過去に販売された商品及び現在販売されている商品が該当する。これらの商品は、例えば名称、ジャンル(服、電気機器、食物等)、仕様(色、大きさ、型等)等の分類キーワードで分類され、同一又は類似の商品には、同一の商品分類コードが付与される。同一の商品とは、例えば、名称、ジャンル及び仕様が一致する商品である。一方、類似の商品とは、例えば、名称の少なくとも一部及び仕様の少なくとも一部が一致し、且つジャンルが一致する商品である。
商品の価格情報には、例えば、同一の商品分類に属し、過去にオークションに出品された複数の商品(同一又は類似の商品)の中での最高落札価格又は平均落札価格が含まれる。また、商品の価格情報には、例えば、同一の商品分類に属し、ショッピングサイト等で過去に販売された又は現在販売されている複数の商品の中での最高販売価格又は平均販売価格(商品相場価格)が含まれる。なお、上記最高落札価格、平均落札価格、最高販売価格又は平均販売価格は、オークションに出品された商品に対して設定される設定価格として用いられる。
図3(E)に示す不正嫌疑リストデータベース25には、出品者のユーザIDと、該出品者の不正嫌疑数とが対応付けられて登録されている。ここで、不正嫌疑数は、不正ユーザの疑い度合を示す情報であり、この数が大きいほど不正の疑いが高いと判定できる。
図3(F)に示す不正ユーザリストデータベース26には、不正ユーザのユーザIDが登録されている。不正ユーザリストデータベース26にユーザIDが登録された不正ユーザは、オークションへの参加(出品及び入札)が拒否されるようになっている。
入出力インターフェース部3は、通信部1及び記憶部2とシステム制御部4との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部4は、CPU(Central Processing Unit)4a、ROM(Read Only Memory)4b、RAM(Random Access Memory)4c等により構成されている。そして、システム制御部4は、CPU4aが、記憶部2に記憶されたオークション処理プログラム等を読み出し実行することにより、Webページの提供処理を行う。更に、システム制御部4は、本発明の出品要求受信手段、入札要求受信手段、設定価格取得手段、一致度判定手段、演算手段、閾値判定手段、制限処理実行手段、期間判定手段、及び回数判定手段等として機能し、後述する処理を行うようになっている。
[2.オークション処理システムの動作]
次に、本実施形態に係るオークション処理システムSの動作について、図4及び図5を用いて説明する。なお、以下に説明する出品者及び入札者は、オークションの会員登録がなされ、ユーザ情報が登録されているものとする。
図4は、ユーザ端末Tnとオークション処理サーバSAの処理及び情報のやり取りを示すシーケンス図である。図5は、オークション処理サーバSAのシステム制御部4における出品受付処理の詳細を示すフローチャートである。図6は、オークション処理サーバSAのシステム制御部4における入札受付処理の詳細を示すフローチャートである。
図4において、オークション処理サーバSAは、ネットワークNWを介して接続してきたユーザ端末T1のユーザのログイン処理後、ユーザ端末T1からのオークション出品用画面の要求指示に応じて、オークション出品用画面を有するWebページをユーザ端末T1に送信する(ステップS1)。
ユーザ端末T1が、オークション処理サーバSAからのオークション出品用画面を有するWebページを受信すると、該WebページをWebブラウザによりディスプレイ上に表示する(ステップS2)。出品者であるユーザは、ユーザ端末T1の操作部を操作して、表示されたオークション出品用画面上に設けられた出品情報設定欄で、出品する商品の商品情報、開始価格、即落価格、最低落札価格、出品個数、出品開始日時、出品終了日時、自動再出品回数、及び自動延長の有無等を設定(例えば、入力欄に入力、又は選択欄で選択することによる)する。なお、最低落札価格は設定されなくとも良い。
そして、出品者が、ユーザ端末T1の操作部を操作して出品指示を行う(例えば、出品ボタンをマウスでクリックする)と、オークションへの出品要求情報が、ユーザ端末T1からオークション処理サーバSAに送信される(ステップS3)。なお、オークションへの出品要求情報には、例えば、出品者のユーザID、出品者のニックネーム、及びオークション出品用画面における出品情報設定欄で設定された情報等が含まれる。
オークション処理サーバSAが、ユーザ端末T1からのオークションへの出品要求情報を受信すると、システム制御部4は、出品受付処理を開始する(ステップS4)。この出品受付処理では、図5に示すように、システム制御部4は、上記受信した出品要求情報に含まれるユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されているか否かを判定する(ステップS41)。そして、システム制御部4は、ユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されていると判定した場合には(ステップS41:YES)、ステップS42に進み、ユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されていないと判定した場合には(ステップS41:NO)、ステップS43に進む。
ステップS42では、システム制御部4は、出品拒否を示す情報を表示するWebページをユーザ端末T1に送信する。これにより、当該出品者による出品が拒否される。なお、ユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されているか否かの判定は、ログイン処理時に行い、ユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されていれば、ログインを拒否するように構成しても良い。
ステップS43では、システム制御部4は、上記受信した出品要求情報に含まれる情報を出品情報として、当該出品情報と、新たに採番したオークションIDとを対応付けてオークションデータベース23に登録する。なお、オークションIDは、既にオークションデータベース23に登録された他のオークションIDと重複しないように採番される。
次いで、システム制御部4は、上記受信した出品要求情報に含まれる商品の商品情報(例えば、名称、ジャンル、仕様)と、商品価格情報データベース24に登録された分類キーワード(例えば、名称、ジャンル、仕様)とを比較し、出品された商品と同一又は類似の商品が有るか否かを判定する(ステップS44)。例えば、上記受信した出品要求情報に含まれる商品の商品情報(例えば、名称とジャンルと仕様の組)と一致する分類キーワードが商品価格情報データベース24に登録されている場合、同一の商品が有ると判定される。また、例えば、上記受信した出品要求情報に含まれる商品の商品情報(例えば、名称とジャンルと仕様の組)の全部でないが一部と一致する分類キーワードが商品価格情報データベース24に登録されている場合、類似の商品が有ると判定される。
そして、システム制御部4は、同一又は類似の商品があると判定した場合には(ステップS44:YES)、出品された商品と同一又は類似の商品に対応する商品分類コード(つまり、上記受信した出品要求情報に含まれる商品の商品情報の全部又は一部と一致する分類キーワードに対応付けられて登録されている商品分類コード)を、ステップS43で登録された出品情報に含めてオークションデータベース23に登録する(ステップS45)。こうして、出品された商品に対して商品分類コードが付与されることになる。一方、システム制御部4は、同一又は類似の商品がないと判定した場合には(ステップS44:NO)、図5に示す処理を終了する。
なお、ステップS44及びS45の処理は、ステップS43の直後に行われるのではなく、未だ商品分類コードが付与されていない、出品された商品について、例えば所定時間間隔で行われるように構成しても良い。また、商品分類コードの付与は、例えばオペレータからの指示にしたがって行われるように構成しても良い。
こうして、出品者からのオークションへの出品が完了する。
次に、オークション処理サーバSAは、ネットワークNWを介して接続してきたユーザ端末T2(不正ユーザの場合、ユーザ端末T1もある)のユーザのログイン処理後、ユーザ端末T2からのオークション入札用画面の要求指示に応じて、オークション入札用画面を有するWebページをユーザ端末T2に送信する(ステップS5)。
次に、ユーザ端末T2が、オークション処理サーバSAからのオークション入札用画面を有するWebページを受信すると、該WebページをWebブラウザによりディスプレイ上に表示する(ステップS6)。入札者であるユーザは、ユーザ端末T2の操作部を操作して、表示されたオークション入札用画面上で、出品された所望の商品を検索し、検索された商品の入札価格を、該オークション入札用画面上に設けられた入札価格(入札額)の設定欄で設定(例えば、入力欄に入力することによる)する。なお、このとき、入札者は、所望の商品の入札個数(入札数量)を設定することもできる。
そして、入札者が、ユーザ端末T2の操作部を操作して入札指示を行う(例えば、入札ボタンをマウスでクリックする)と、オークションへの入札要求情報が、ユーザ端末T2からオークション処理サーバSAに送信される(ステップS7)。なお、オークションへの入札要求情報には、例えば、オークションID、入札者のユーザID、入札者のニックネーム、及びオークション入札用画面における設定欄で設定された入札価格等が含まれる。
オークション処理サーバSAが、ユーザ端末T2からのオークションへの入札要求情報を受信すると、入札受付処理を開始する(ステップS8)。この入札受付処理では、図6に示すように、システム制御部4は、上記受信した入札要求情報に含まれるユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されているか否かを判定する(ステップS81)。そして、システム制御部4は、ユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されていると判定した場合には(ステップS81:YES)、ステップS82に進み、ユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されていないと判定した場合には(ステップS81:NO)、ステップS83に進む。
ステップS82では、システム制御部4は、入札拒否を示す情報を表示するWebページをユーザ端末T2に送信する。これにより、当該入札者による入札が拒否される。なお、ユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されているか否かの判定は、ログイン処理時に行い、ユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されていれば、ログインを拒否するように構成しても良い。
ステップS83では、システム制御部4は、上記受信した入札要求情報に含まれるオークションID(つまり、入札要求情報に対応するオークションのオークションID)に対応付けられた出品情報をオークションデータベース23から取得、つまり、RAMの所定領域に読み込む。
次いで、システム制御部4は、取得した出品情報中に最低落札価格が含まれるか否かを判定し(ステップS84)、最低落札価格が含まれると判定した場合には(ステップS84:YES)、ステップS85に進み、最低落札価格が含まれないと判定した場合には(ステップS84:NO)、ステップS86に進む。出品情報中に最低落札価格が含まれない場合には、出品者によっては最低落札価格が設定されない場合が該当する。また、そもそも最低落札価格が設定されないオークション処理システムでは、ステップS84及びS85の処理は行われず、ステップS83から、ステップS86に移行することになる。
ステップS85では、システム制御部4は、上記受信した入札要求情報に含まれる入札価格(入札価格情報)と、ステップS83で取得した出品情報中に含まれる最低落札価格(設定価格情報)との一致度の有無を判定する。例えば、入札価格が最低落札価格の±所定値%の範囲内に含まれるか否かが判定される。この所定値は、例えばオペレータにより任意に設定可能である。そして、システム制御部4は、入札価格と最低落札価格との一致度が有と判定した場合(例えば、入札価格が最低落札価格の±5%の範囲内に含まれる場合)には(ステップS85:YES)、ステップS89に進み、入札価格と最低落札価格との一致度が無と判定した場合には(ステップS85:NO)、ステップS86に進む。なお、入札価格が最低落札価格と一致する場合に、入札価格と最低落札価格との一致度が有と判定するように構成しても良い。また、入札価格と最低落札価格との一致度が無と判定された場合、ステップS93に進むように構成しても良い。
ステップS86では、システム制御部4は、ステップS83で取得した出品情報中に商品分類コードが含まれているか否かを判定し、商品分類コードが含まれている場合には(ステップ86:YES)、ステップS87に進み、商品分類コードが含まれていない場合には(ステップ86:NO)、ステップS93に進む。
ステップS87では、システム制御部4は、ステップS83で取得した出品情報中に含まれる商品分類コードと一致する商品分類コードに対応付けられて登録されている最高販売価格(出品された商品と同一又は類似の商品の最高販売価格)を商品価格情報データベース24から取得する。なお、最高販売価格に代えて、最高落札価格、平均落札価格、又は平均販売価格が取得されるように構成しても良い。
次いで、システム制御部4は、上記受信した入札要求情報に含まれる入札価格と、ステップS87で取得した最高販売価格(最高落札価格、平均落札価格、又は平均販売価格でも良い)(設定価格情報)との一致度の有無を判定する(ステップ88)。この判定方法は、ステップS85と同様である。
そして、システム制御部4は、入札価格と最高販売価格との一致度が有と判定した場合(例えば、入札価格が最高販売価格の±5%の範囲内に含まれる場合)には(ステップS88:YES)、ステップS89に進み、入札価格と最低落札価格との一致度が無と判定した場合には(ステップS88:NO)、ステップS93に進む。なお、入札価格が最低落札価格と一致する場合に、入札価格と最低落札価格との一致度が有と判定するように構成すれば、不正嫌疑があると判定する精度を高めることができる。
ステップS89では、システム制御部4は、ステップS83で取得した出品情報中に含まれる出品者(つまり、受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者)のユーザIDに対応付けられて不正嫌疑リストデータベース25に登録されている不正嫌疑数を所定数(例えば、1)増加(例えば、上書き記憶)させる。なお、ステップS83で取得した出品情報中に含まれる出品者のユーザID及び不正嫌疑数が未だ登録されていない場合には、当該ユーザIDと不正嫌疑数“1”が新たに不正嫌疑リストデータベース25に登録される。
ここで、システム制御部4は、ステップS85(又はステップS88)で一致度が有と判定した後、ステップS89の処理を行う前に、ステップS83で取得した出品情報に含まれる開始価格が、上記設定価格(最低落札価格又は最高販売価格等)の所定割合(例えば、設定価格が5,000円であるとすると、5,000×50%)以下であるか否かを判定し、所定割合以下である場合のみ不正嫌疑数を所定数増加させるように構成しても良い。これにより、多くのユーザの注目を集めるために故意に安い価格から開始する出品者に対して不正な価格吊り上げを効果的に抑制できる。
次いで、システム制御部4は、所定数増加させた不正嫌疑数が閾値(例えば、3)を超えているか否かを判定する(ステップS90)。そして、システム制御部4は、不正嫌疑数が閾値を超えていると判定した場合には(ステップS90:YES)、ステップS91に進み、不正嫌疑数が閾値を超えていないと判定した場合には(ステップS90:NO)、ステップS93に進む。
ここで、システム制御部4は、ステップS89で不正嫌疑数を所定数増加させた後、ステップS90に示す判定処理を行う前に、ステップS83で取得した出品情報に含まれる開始価格が、上記設定価格(最低落札価格又は最高販売価格等)の所定割合以下であるか否かを判定し、所定割合以下である場合のみステップS90に示す判定処理を行うように構成しても良い。
ステップS91では、システム制御部4は、上記受信した入札要求情報に係る入札要求を制限する制限処理を実行する。つまり、明示していないのに、何度も、入札価格と最低落札価格等との一致度が有となるのは、不自然なため、出品者と入札者が同じ不正ユーザであると考えられる。この制限処理では、システム制御部4は、例えば、入札拒否を示す情報を表示するWebページをユーザ端末T2に送信することで、当該入札者による入札が拒否される。
次いで、システム制御部4は、上記受信した入札要求情報に対応するオークションへの出品者の次回以降のオークションへの参加を制限する制限処理を実行する(ステップS92)。この制限処理では、システム制御部4は、例えば、ステップS83で取得した出品情報中に含まれる出品者のユーザIDを不正ユーザリストデータベース26に登録することで、当該ユーザの次回以降のオークションへの参加を制限する。ここで、制限には、例えば、永久にオークションへの参加拒否、一定期間オークションへの参加拒否、その他、オークションに参加するための新たな条件が課される等が挙げられる。なお、システム制御部4は、上記受信した入札要求情報に含まれる入札者のユーザIDを不正ユーザリストデータベース26に登録するように構成しても良い。
ステップS93では、システム制御部4は、上記受信した入札要求情報に含まれる入札者のユーザID、入札者のニックネーム、及び入札価格等を入札情報として、当該入札情報を、当該入札要求情報に含まれるオークションIDに対応付けてオークションデータベース23に登録する。
こうして、入札者からのオークションへの入札が完了する。その後、システム制御部4により落札処理が行われるが、本発明と直接の関係がないので、説明を省略する。
以上説明したように、上記実施形態によれば、オークション処理サーバSAは、オークションへの出品者により設定された最低落札価格と、該オークションへの入札者により設定された入札価格との一致度の有無を判定し、一致度有と判定した場合には、該オークションへの出品者のユーザIDに対応付けられて不正嫌疑リストデータベース25に登録されている不正嫌疑数を所定数増加させるように構成したので、不正ユーザが複数のユーザIDを保有し、以前の入札時に使用した該ユーザIDとは異なる新規のユーザIDを使用して入札を行った場合であっても、不正入札(入札価格の吊り上げ)であると嫌疑される行為(回数)を出品者のユーザIDに紐付けて蓄積することができる。
また、オークション処理サーバSAは、出品された商品と同一又は類似の商品の現在又は過去の最高販売価格等と、該オークションへの入札者により設定された入札価格との一致度の有無を判定し、一致度有と判定した場合には、該オークションへの出品者のユーザIDに対応付けられて不正嫌疑リストデータベース25に登録されている不正嫌疑数を所定数増加させるように構成したので、出品者により最低落札価格が設定されない場合であっても、不正入札であると嫌疑される行為を出品者のユーザIDに紐付けて蓄積することができる。
そして、オークション処理サーバSAは、所定数増加させた不正嫌疑数が閾値を超えていると判定した場合、閾値を超えたと判定されたユーザからの入札要求を拒否したり、該ユーザによる次回以降のオークションへの参加を制限するように構成したので、効果的に不正入札を減らしていくことができる。
多くの出品を行った出品者が落札時に適切な対応をとっていれば、一般に、その出品者の評価が高くなりその出品者のユーザIDやニックネームには他のユーザからの信用が化体してくるため、出品者としては自身のユーザIDやニックネームは棄てたくない筈である。そのような出品者が、不正入札を行うようなことをした場合、当該出品者のユーザIDに、不正嫌疑数が紐付けられて蓄積されてしまい、当該不正嫌疑数が閾値を超えた場合には、次回以降のオークションへの参加が制限されるので、出品者に対して不正入札を行うことを効果的に躊躇させることができる。
なお、上記実施形態において、出品された商品に対する初回入札価格である場合のみ(つまり、出品された商品に対して最初に受信された入札要求情報の場合のみ)、上記ステップS84〜S92の処理が行われ、出品された商品に対する初回入札価格でない場合、ステップS83から、ステップS93に移行するように構成しても良い。このように構成する理由は、不正ユーザは、出品後、入札価格の吊り上げ目的で他人よりも早くただちに自ら入札する場合が多いと想定されるからである。ただし、入札価格の吊り上げ目的で他人よりも敢えて早く入札しない場合も想定されるので、出品された商品に対する所定回数(例えば、2〜5回)以内の入札である場合、上記ステップS84〜S92の処理が行われ、出品された商品に対する所定回数を超えた入札である場合、ステップS83から、ステップS93に移行するように構成しても良い。これにより、他のユーザによる入札後の不正な価格吊り上げを効果的に抑制できる。
また、図6に示すステップS85において、システム制御部4は、入札価格と最低落札価格との一致度が有と判定した場合に、入札要求情報の送信元のユーザ端末T2に対して例えばインターネットサービスプロバイダのサーバにより割り当てられたIPアドレス(端末装置の固有情報の一例)が、予め記憶部2に記憶された、該入札要求情報に対応するオークションへの出品者のIPアドレスリストに含まれる場合にのみ、ステップS89に進んで不正嫌疑数を増加させるように構成しても良い。ここで、IPアドレスリストは、出品者のユーザIDに対応付けられて記憶されており、このリストには、該出品者のユーザ端末T1に対して過去に割り当てられたIPアドレスが複数登録されている。つまり、出品者のユーザ端末TnのIPアドレスと入札者のユーザ端末TnのIPアドレスが一致する場合のみ、不正嫌疑数を増加させるのである。不正ユーザであるかどうかの判定の精度を高めつつ、効果的に不正入札を減らしていくことができる。なお、IPアドレスリストには、過去に不正を行ったユーザ端末Tnに割り当てられたIPアドレスが登録されるものであっても良い。
また、上記実施形態において、システム制御部4は、不正嫌疑リストデータベース25に登録されている出品者のユーザID毎に、基準時から所定期間(例えば、2年)が経過したか否かを例えば定期的に判定し、所定期間が経過したと判定した場合に、不正嫌疑リストデータベース25に登録されている出品者(所定期間が経過したと判定された出品者)の不正嫌疑数を所定数減少させるように構成しても良い。ここで、基準時の例としては、不正嫌疑リストデータベース25へのユーザID及び不正嫌疑数の登録時、又は前回、不正嫌疑リストデータベース25における不正嫌疑数を所定数減少させた時、等が挙げられる。なお、所定数は、不正嫌疑数以下の任意の数に設定することができ、不正嫌疑数分減少させる(つまり、不正嫌疑数を0にする)ように構成しても良い。そして、システム制御部4は、上記のように所定数減少させた不正嫌疑数が閾値以下になった場合に、当該不正嫌疑数に対応するユーザIDが不正ユーザリストデータベース26に登録されているのであれば、当該ユーザIDを不正ユーザリストデータベース26から削除する。このような構成によれば、直近の限られた期間内の情報で不正ユーザであるかどうかを判定するので、当該判定の精度を高めつつ、効果的に不正入札を減らしていくことができる。
或いは、システム制御部4は、不正嫌疑リストデータベース25に登録されているユーザIDに対応する出品者による出品回数が所定回数(例えば、10回)以上となったか否かを判定し、所定回数以上となったと判定した場合に、不正嫌疑リストデータベース25に登録されている出品者(所定回数以上となったと判定された出品者)の不正嫌疑数を所定数減少させるように構成しても良い。ここで、各出品者による出品回数は、オークションデータベース23に登録された情報から算出することができる。そして、システム制御部4は、所定数減少させた不正嫌疑数が閾値以下になった場合に、上記と同様、当該ユーザIDを不正ユーザリストデータベース26から削除する。このような構成によれば、期間を限定せずに出品回数を考慮して不正ユーザであるかどうかを判定するので、当該判定の精度を高めつつ、例えば年に数回出品するような不正ユーザについても不正入札を効果的に制限することができる。
1 通信部
2 記憶部
3 入出力インターフェース部
4 システム制御部
5 システムバス
Tn ユーザ端末
SA オークション処理サーバ
NW ネットワーク

Claims (10)

  1. 端末装置がネットワークを介して接続可能なオークション処理装置であって、
    オークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、前記出品者の不正嫌疑数とを前記出品者毎に対応付けて記憶する第一記憶手段と、
    オークションへの出品要求情報を前記オークションへの出品者の端末装置から受信する出品要求受信手段と、
    前記受信された出品要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、当該オークションに出品された商品の商品情報とを対応付けて記憶する第二記憶手段と、
    前記オークションへの入札者により指定された入札価格を含む入札要求情報を当該入札者の端末装置から受信する入札要求受信手段と、
    前記受信された入札要求情報に対応するオークションに出品された商品に対して設定された設定価格を取得する設定価格取得手段と、
    前記受信された入札要求情報に含まれる入札価格と、前記取得された設定価格との一致度の有無を判定する一致度判定手段と、
    前記一致度判定手段により一致度有と判定された場合には、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数を所定数増加させる演算手段と、
    を備えることを特徴とするオークション処理装置。
  2. 請求項1に記載のオークション処理装置において、
    前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数が閾値を超えているか否かを判定する閾値判定手段と、
    前記閾値判定手段により閾値を超えていると判定された場合には、前記受信された入札要求情報に係る入札要求を制限する制限処理を実行する制限処理実行手段と、
    を備えることを特徴とするオークション処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載のオークション処理装置において、
    前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数が閾値を超えているか否かを判定する閾値判定手段と、
    前記閾値判定手段により閾値を超えていると判定された場合には、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者の次回以降のオークションへの参加を制限する制限処理を実行する制限処理実行手段と、
    を備えることを特徴とするオークション処理装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のオークション処理装置において、
    前記第一記憶手段に記憶されている出品者識別情報毎に、基準時から所定期間が経過したか否かを判定する期間判定手段を備え、
    前記演算手段は、前記期間判定手段により所定期間が経過したと判定された場合に、前記第一記憶手段に記憶されている前記不正嫌疑数を所定数減少させることを特徴とするオークション処理装置。
  5. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のオークション処理装置において、
    前記第一記憶手段に記憶されている出品者識別情報に対応する出品者による出品回数が所定回数以上となったか否かを判定する回数判定手段を備え、
    前記演算手段は、前記回数判定手段により所定回数以上となったと判定された場合に、前記出品者識別情報に対応付けられた前記不正嫌疑数を所定数減少させることを特徴とするオークション処理装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載のオークション処理装置において、
    前記演算手段は、前記一致度判定手段により一致度有と判定された場合に、前記入札要求情報の送信元の前記端末装置の固有情報が、予め記憶されたリストに含まれる場合にのみ、前記不正嫌疑数を増加させることを特徴とするオークション処理装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載のオークション処理装置において、
    前記出品された商品に対して設定された設定価格は、当該商品を出品した出品者により設定された最低落札価格であることを特徴とするオークション処理装置。
  8. 請求項1乃至6の何れか一項に記載のオークション処理装置において、
    前記出品された商品に対して設定された設定価格は、当該出品された商品と同一又は類似の商品の過去の落札価格、又は当該出品された商品と同一又は類似の商品の販売価格であることを特徴とするオークション処理装置。
  9. 端末装置がネットワークを介して接続可能なオークション処理装置におけるオークション処理方法であって、
    前記オークション処理装置が、オークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、前記出品者の不正嫌疑数とを前記出品者毎に対応付けて記憶するステップと、
    前記オークション処理装置が、オークションへの出品要求情報を前記オークションへの出品者の端末装置から受信する出品要求受信手段と、
    前記オークション処理装置が、前記受信された出品要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、当該オークションに出品された商品の商品情報とを対応付けて記憶するステップと、
    前記オークション処理装置が、前記オークションへの入札者により指定された入札価格を含む入札要求情報を当該入札者の端末装置から受信するステップと、
    前記オークション処理装置が、前記受信された入札要求情報に対応するオークションに出品された商品に対して設定された設定価格を取得するステップと、
    前記オークション処理装置が、前記受信された入札要求情報に含まれる入札価格と、前記取得された設定価格との一致度の有無を判定するステップと、
    前記オークション処理装置が、前記一致度が有と判定した場合には、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数を所定数増加させるステップと、
    を含むことを特徴とするオークション処理方法。
  10. 端末装置がネットワークを介して接続可能なコンピュータを、
    オークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、前記出品者の不正嫌疑数とを前記出品者毎に対応付けて記憶する第一記憶手段、
    オークションへの出品要求情報を前記オークションへの出品者の端末装置から受信する出品要求受信手段、
    前記受信された出品要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報と、当該オークションに出品された商品の商品情報とを対応付けて記憶する第二記憶手段、
    前記オークションへの入札者により指定された入札価格を含む入札要求情報を当該入札者の端末装置から受信する入札要求受信手段、
    前記受信された入札要求情報に対応するオークションに出品された商品に対して設定された設定価格を取得する設定価格取得手段、
    前記受信された入札要求情報に含まれる入札価格と、前記取得された設定価格との一致度の有無を判定する一致度判定手段、及び、
    前記一致度判定手段により一致度有と判定された場合には、前記受信された入札要求情報に対応するオークションへの出品者を識別する出品者識別情報に対応付けられて記憶されている前記不正嫌疑数を所定数増加させる演算手段として機能させることを特徴とするオークション処理プログラム。
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