JP2011085103A - 内燃機関の燃料噴射システム - Google Patents

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政俊 馬▲崎▼
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Abstract

【課題】本発明は、内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射システムにおいて、内燃機関の始動時及び始動完了後の通常運転時の双方で排気の特性を向上させることを課題とする。
【解決手段】本発明に係る内燃機関の燃料噴射システムは、燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御する燃料噴射時期制御手段と、燃料噴射弁から燃料を噴射する際に使用する燃料噴射孔の数を制御する噴射孔数制御手段と、を備え、内燃機関の始動時においては、始動完了後の通常運転時に比べて、燃料噴射時期を遅角して圧縮上死点により近い時期とし、且つ、燃料噴射に使用する燃料噴射孔の数をより少なくする。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射システムに関する。
特許文献1には、内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁として、2つのニードルを有する可変噴射孔式のものが開示されている。該燃料噴射弁は、ボデーと、該ボデーに収容された第1及び第2ニードルとを備えている。ボデーは、その内部に燃料溜り室が形成されており、且つ、該燃料溜り室と燃料噴射弁の外部とを連通する複数の噴孔が形成されている。第1ニードルは、ボデーに軸方向へ移動自在に収容されており、前記複数の噴孔の内、一部の噴孔を開閉する。第2ニードルは、第1ニードルの内周側で同軸的に移動することができるとともに、第1ニードルによって開閉される噴孔以外の噴孔を開閉する。そして、該燃料噴射弁では、内燃機関の負荷が低いときは第1ニードルのみがリフトし、内燃機関の負荷が高いときは第1ニードルとともに第2ニードルもリフトすることで、負荷が高いときほど噴孔の総開口面積を増加させる。
特開2008−280958号公報 特開2004−270676号公報
本発明は、内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射システムにおいて、内燃機関の始動時及び始動完了後の通常運転時の双方で排気の特性を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明では、内燃機関の始動時と始動完了後の通常運転時とで、燃料噴射時期を変更するとともに、燃料噴射に使用する燃料噴射孔の数も変更する。
より詳しくは、本発明に係る内燃機関の燃料噴射システムは、
内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射するものであって、複数の燃料噴射孔を有する燃料噴射弁と、
該燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御する燃料噴射時期制御手段と、
該燃料噴射弁から燃料を噴射する際に使用する燃料噴射孔の数を制御する噴射孔数制御手段と、を備え、
内燃機関の始動時においては、始動完了後の通常運転時に比べて、燃料噴射時期を遅角して圧縮上死点により近い時期とし、且つ、燃料噴射に使用する燃料噴射孔の数をより少なくすることを特徴とする。
本発明によれば、始動時は、燃焼室における燃料の拡散を抑制することができ、以って燃料の着火性を向上させることができる。また、始動完了後の通常運転時は、始動時に比べて、燃料噴射時期が進角され、且つ、燃料噴射に使用される燃料噴射孔の数がより多くされる。これにより、燃焼室における燃料の拡散を促進でき、以って混合気の燃料濃度分布をより均一にすることができる。これらの結果、始動時及び通常運転時の双方において排気の特性を向上させることができる。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射システムにおいては、通常運転時に、始動時の燃料噴射に使用していた燃料噴射孔における燃料の流量を始動時に比べて減少させる流量制御手段を更に備えてもよい。
これにより、通常運転時に、使用する燃料噴射孔の数が始動時に比べて増加しても、燃料噴射弁からの単位時間当たりの燃料噴射量を始動時と略同等とすることができる。
また、本発明においては、複数の燃料噴射孔を、始動時及び通常運転時に使用する第一燃料噴射孔と、通常運転時にのみ使用する第二燃料噴射孔とによって構成してもよい。この場合、燃料噴射弁の先端部において、第一燃料噴射孔と第二燃料噴射孔とを上下方向にずらして設けてもよい。さらに、第一燃料噴射孔と第二燃料噴射孔とを円周方向にずれた位置に配置してもよい。
これによれば、通常運転時における燃焼室での燃料の拡散をより促進できる。
本発明によれば、内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射システムにおいて、内燃機関の始動時及び始動完了後の通常運転時の双方で排気の特性を向上させることができる。
実施例に係る内燃機関の燃料噴射システムの概略構成を示す図である。 実施例に係る、ボディの先端部における第一及び第二燃料噴射孔の円周方向の配置を示す図である。 内燃機関の始動時に、燃料噴射弁から燃料が噴射されるときのアウターニードル及びインナーニードルの状態を示す図である。 内燃機関の通常運転時に、燃料噴射弁から燃料が噴射されるときのアウターニードル及びインナーニードルの状態を示す図である。 実施例に係る燃料噴射時期及び燃料噴射孔数の制御を実行した場合の効果の一例を示す図である。 実施例に係る燃料噴射時期及び燃料噴射孔数の制御のフローを示すフローチャートである。
以下、本発明に係る内燃機関の燃料噴射システムの具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例>
(概略構成)
図1は、本実施例に係る内燃機関の燃料噴射システムの概略構成を示す図である。燃料噴射弁1は、ディーゼルエンジン等の車両駆動用の内燃機関の各気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁である。燃料噴射弁1のボディ2の先端部には、複数の第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6が形成されている。図1に示すように、ボディ2の先端部において、第二燃料噴射孔6は第一燃料噴射孔5よりも下方に形成されている。
図2は、ボディ2の先端部における第一及び第二燃料噴射孔5、6の円周方向の配置を示す図である。図2(a)は、第一燃料噴射孔5の配置を示しており、図2(b)は、第二燃料噴射孔6の配置を示している。図2(a)及び(b)に示すように、第一及び第二
燃料噴射孔5、6はそれぞれ円周方向に等間隔に並んで形成されており、且つ、第一燃料噴射孔5と第二燃料噴射孔6との円周方向の位置が互いにずれるように配置されている。
ボディ2には、第一燃料噴射孔5を開閉するためのアウターニードル3及び第二燃料噴射孔6を開閉するためのインナーニードル4が収納されている。アウターニードル3は、ボディ2と同軸の円柱形状を有し、ボディ2の内部に上下方向に摺動可能に収納されている。インナーニードル4は、ボディ2及びアウターニードル3と同軸の円柱形状を有している。インナーニードル4における該円柱形状部分がアウターニードル3に摺動自在に収納されている。また、インナーニードル4の下方の先端部分がアウターニードル3からボディ2の内部に突出している。第一及び第二燃料噴射孔5、6は、このようなアウターニードル3及びインナーニードル4を収納するボディ2の内部と燃料噴射弁1の外部(内燃機関の気筒内)とを連通している。
アウターニードル3の上端部にはアウターニードル用ピストン11が接続されている。アウターニードル用ピストン11は、油圧制御室12に上下方向に摺動自在に接続されている。油圧制御室12にはオイル通路13が接続されている。オイル通路13には油圧制御弁14が設けられている。油圧制御弁14によって油圧制御室12へのオイルの供給が制御されることで油圧制御室12内の油圧が制御される。油圧制御室12内の油圧が制御されることで、アウターニードル3の上下方向の摺動が制御される。
インナーニードル4の上端部にはインナーニードル用ピストン15が接続されている。インナーニードル用ピストン15は、油圧制御室16に上下方向に摺動自在に接続されている。油圧制御室16にはオイル通路17が接続されている。オイル通路17には油圧制御弁18が設けられている。油圧制御弁18によって油圧制御室16へのオイルの供給が制御されることで油圧制御室16内の油圧が制御される。油圧制御室16内の油圧が制御されることで、インナーニードル4の上下方向の摺動が制御される。尚、図1は、アウターニードル3及びインナーニードル4が共にボディ2内部の底部に着座した状態を示している。
ボディ2内部の側面には第一燃料溜り部8となる凹部が形成されている。第一燃料溜り部8には第一燃料通路7が接続されている。第一燃料溜り部8には、第一燃料通路7を介してコモンレール(図示せず)から高圧燃料が供給される。
また、ボディ2内部の底部には、該底部壁面とアウターニードル3の底面とで囲まれることで第二燃料溜り部10が形成されている。第一燃料溜り部8と第二燃料溜り部10とは第二燃料通路9によって連通されている。第二燃料溜り部10には、第二燃料通路9を介して第一燃料溜り部8から高圧燃料が供給される。
図1に示すように、アウターニードル3がボディ2内部の底部に着座すると第一燃料溜り部8と第一燃料噴射孔5との間が遮断された状態となる。アウターニードル3が該底部から上方にリフトされると第一燃料溜り部8と第一燃料噴射孔5との間が開通し、これによって第一燃料噴射孔5から燃料が噴射される。
また、インナーニードル4がボディ2内部の底部に着座すると第二燃料溜り部10と第二燃料噴射孔6との間が遮断された状態となる。インナーニードル4が該底部から上方にリフトされると第二燃料溜り部10と第二燃料噴射孔6との間が開通し、これによって第二燃料噴射孔6から燃料が噴射される。
燃料噴射弁1を備えた内燃機関にはECU20が併設されている。該ECU20には、油圧制御弁14、18が電気的に接続されており、これらがECU20によって制御され
る。また、ECU20には、アクセル開度センサ21、クランクポジションセンサ22及び冷却水温度センサ23が電気的に接続されており、各センサの出力信号がECU20に入力される。
アクセル開度センサ21は、内燃機関を搭載した車両のアクセル開度を検出するセンサである。クランクポジションセンサ22は、内燃機関のクランク角を検出するセンサである。冷却水温度センサ23は、内燃機関の冷却水温度を検出するセンサである。ECU20は、アクセル開度センサ21の検出値に基づいて内燃の機関負荷を算出し、クランクポジションセンサ22の検出値に基づいて内燃機関の機関回転速度を算出する。
(燃料噴射時期及び燃料噴射孔数の制御)
本実施例に係る燃料噴射システムでは、内燃機関の始動時と始動完了後の通常運転時とで、燃料噴射弁1による燃料噴射時期及び燃料噴射弁1において燃料噴射に使用する燃料噴射孔の数を変更する。ここで、本実施例に係る燃料噴射時期及び燃料噴射孔数の制御について図3及び4に基づいて説明する。
図3及び4は、燃料噴射弁1から燃料が噴射されるときのアウターニードル3及びインナーニードル4の状態を示している。図3は内燃機関の始動時の場合を示しており、図4は内燃機関の始動完了後の通常運転時の場合を示している。また、図3及び4において、実線の矢印は燃料の流れを表している。
内燃機関の始動時は通常運転時に比べて気筒内の温度が低い。そのため、燃料の着火性が低く、排気中の未燃HCが増加し易い。そこで、本実施例では、内燃機関の始動時は、燃料噴射弁1による燃料噴射時期を、圧縮上死点近傍から圧縮行程中であって気筒内においてピストンが比較的上方にある所定時期t1(例えば、圧縮上死点前20deg)までの間とする。更に、内燃機関の始動時は、図3に示すように、アウターニードル3のみをリフトさせることで、燃料噴射に使用する燃料噴射孔を第一燃料噴射孔5のみとする。
燃料噴射時期を上記のような時期とすることで、気筒内の温度が比較的高い状態で燃料が噴射されることとなり、また、燃焼室における燃料の拡散が抑制される。さらに、燃料噴射に使用する燃料噴射孔を第一燃料噴射孔5のみとする、即ち第二燃料噴射孔6を併用する場合よりも燃料噴射に使用する燃料噴射孔の数を少なくすることで、燃焼室における燃料の拡散を更に抑制することができる。これらにより、燃料の着火性を向上させることができる。その結果、内燃機関の始動時における未燃HCの生成量を低減することができる。
一方、内燃機関の通常運転時は、より多くの燃料を燃焼させつつ、未燃HCのみならずNOxやスモークの生成量も抑制する必要がある。そこで、本実施例では、内燃機関の通常運転時は、燃料噴射弁1による燃料噴射時期を、圧縮行程中における所定時期t1よりも前の時期とする。更に、内燃機関の通常運転時は、図4に示すように、アウターニードル3及びインナーニードル4の両方をリフトさせることで、第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の両方を使用して燃料噴射を行なう。このとき、アウターニードル3のリフト量を始動時に比べて小さくする。
燃料噴射時期を上記のような時期とすることで、燃焼室における燃料の拡散を促進でき、燃料濃度分布がより均一な予混合気を形成することができる。さらに、第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の両方を使用して燃料噴射を行なうことで、即ち第一燃料噴射孔5のみを使用する場合よりも燃料噴射に使用する燃料噴射孔の数を多くすることで、燃焼室における燃料の拡散を更に促進させることができる。これらにより、燃焼温度の上昇を抑制しつつ、より多くの燃料の燃焼を促進させることができる。その結果、内燃機関の通
常運転時における未燃HC、NOx及びスモークの生成量を低減することができる。
また、本実施例においては、上述したように、燃料噴射弁1の先端部において、第一燃料噴射孔5と第二燃料噴射孔6とが上下方向にも円周方向にも互いにずれた位置に配置されている。これにより、通常運転時において第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の両方を使用して燃料噴射を行なったときに、燃焼室における燃料の拡散をより促進させることができる。
また、通常運転時において第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の両方を使用して燃料噴射を行うときは、上述したように、始動時、即ち第一燃料噴射孔5のみを使用して燃料噴射を行うときに比べてアウターニードル3のリフト量を小さくする。これによれば、第一燃料噴射孔5における燃料の流量が始動時に比べて減少する。そのため、使用する燃料噴射孔の数が始動時に比べて増加しても、燃料噴射弁1からの単位時間当たりの燃料噴射量を始動時と略同等とすることができる。従って、使用する燃料噴射孔の数が変化しても、総燃料噴射量自体はより容易且つ高精度で制御することが可能となる。
図5は、本実施例に係る燃料噴射時期及び燃料噴射孔数の制御を実行した場合の効果の一例を示す図である。図5において、縦軸は排気中の未燃HC量を表しており、横軸は燃料噴射時期を表している。また、L1は、第一燃料噴射孔5のみを使用して燃料噴射を実行した場合を示しており、L2は、第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の両方を使用して燃料噴射を実行した場合を示している。
図5に示すように、内燃機関の始動時に燃料噴射時期を圧縮上死点近傍から所定時期t1の間としたときは、第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の両方を使用して燃料噴射を実行した場合に比べて第一燃料噴射孔5のみを使用して燃料噴射を実行した場合の方が排気中の未燃HC量が少なくなる。一方、内燃機関の通常運転時に燃料噴射時期を所定時期t1より前の時期としたときは、第一燃料噴射孔5のみを使用して燃料噴射を実行した場合に比べて第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の両方を使用して燃料噴射を実行した場合の方が排気中の未燃HC量が少なくなる。
以上説明したように、本実施例によれば、内燃機関の始動時及び始動完了後の通常運転時の双方で排気の特性を向上させることができる。
(制御フロー)
本実施例に係る燃料噴射時期及び燃料噴射孔数の制御のフローについて図6に示すフローチャートに基づいて説明する。本フローは、ECU20に予め記憶されており、ECU20によって所定の間隔で繰り返し実行される。
本フローでは、先ずステップS101において、内燃機関の始動中であるか否かが判別される。ステップS101において肯定判定された場合、次にステップS102の処理が実行される。一方、ステップS101において否定判定された場合、内燃機関の始動は完了しており、通常運転中であると判定され、次にステップS105の処理が実行される。
尚、ステップS101においては、内燃機関の機関回転速度が所定速度以上となっていること、又は、内燃機関の冷却水温度が所定温度以上となっていること等に基づいて、内燃機関の始動が完了していると判定してもよい。
ステップS102においては、燃料噴射弁1による燃料噴射時期tinjが圧縮行程上死点TDC近傍から所定時期t1との間に設定される。尚、所定時期t1は、始動時であっても燃料の着火性を確保できる時期として、実験等に基づいて予め定められ、ECU2
0に記憶されている。
次に、ステップS103において、燃料噴射を実行する際のアウターニードル3のリフト量QLがその最大値QLmaxに設定される。
次に、ステップS104において、アウターニードル3をリフトすることによる、第一燃料噴射孔5のみを使用した燃料噴射が実行される。このとき、燃料噴射時期tinjは、ステップS102において設定された時期に制御される。
一方、ステップS105においては、燃料噴射弁1による燃料噴射時期tinjが圧縮行程における所定時期t1よりも前の時期に設定される。
次に、ステップS106において、燃料噴射を実行する際のアウターニードル3のリフト量QLが所定値QL1に設定される。ここで、所定値QL1は、最大値QLmaxよりも小さい値であって、第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の量を使用して燃料噴射を行なっても、燃料噴射弁1からの単位時間当たりの燃料噴射量が第一燃料噴射孔5のみを使用して燃料噴射を行なったときと略同等となるような値として、実験等に基づいて予め定められ、ECU20に記憶されている。
次に、ステップS107において、アウターニードル3及びインナーニードル4をリフトすることによる、第一燃料噴射孔5及び第二燃料噴射孔6の両方を使用した燃料噴射が実行される。このとき、燃料噴射時期tinjは、ステップS105において設定された時期に制御される。
本実施例においては、上記フローのステップS104において燃料噴射時期をステップS102にて設定された時期に制御するECU20及び上記フローのステップS107において燃料噴射時期をステップS105にて設定された時期に制御するECU20が、本発明に係る燃料噴射時期制御手段に相当する。また、上記フローのステップS104及びS107において、使用する燃料噴射孔を制御するECU20が、本発明に係る噴射孔数制御手段に相当する。また、上記フローのステップS107において、アウターニードル3のリフト量をステップS106にて設定されたリフト量QLを所定値QL1に制御するECU20が本発明に係る流量制御手段に相当する。
また、本発明に係る内燃機関の燃料噴射システムにおいて、燃料噴射弁における燃料噴射孔の数及び配置は図1及び2に示すものに限られるものではない。
1・・・燃料噴射弁
2・・・ボディ
3・・・アウターニードル
4・・・インナーニードル
5・・・第一燃料噴射孔
6・・・第二燃料噴射孔
7・・・第一燃料通路
8・・・第一燃料溜り部
9・・・第二燃料通路
10・・第二燃料溜り部
11・・アウターニードル用ピストン
12・・油圧制御室
13・・オイル通路
14・・油圧制御弁
15・・インナーニードル用ピストン
16・・油圧制御室
17・・オイル通路
18・・油圧制御弁
20・・ECU
21・・アクセル開度センサ
22・・クランクポジションセンサ
23・・冷却水温度センサ

Claims (3)

  1. 内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射するものであって、複数の燃料噴射孔を有する燃料噴射弁と、
    該燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御する燃料噴射時期制御手段と、
    該燃料噴射弁から燃料を噴射する際に使用する燃料噴射孔の数を制御する噴射孔数制御手段と、を備え、
    内燃機関の始動時においては、始動完了後の通常運転時に比べて、燃料噴射時期を遅角して圧縮上死点により近い時期とし、且つ、燃料噴射に使用する燃料噴射孔の数をより少なくすることを特徴とする内燃機関の燃料噴射システム。
  2. 通常運転時に、始動時の燃料噴射に使用していた燃料噴射孔における燃料の流量を始動時に比べて減少させる流量制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
  3. 前記複数の燃料噴射孔が、始動時及び通常運転時に使用する第一燃料噴射孔と、通常運転時にのみ使用する第二燃料噴射孔とによって構成されており、
    前記燃料噴射弁の先端部において、前記第一燃料噴射孔と前記第二燃料噴射孔とが上下方向にずらして設けられており、且つ、前記第一燃料噴射孔と前記第二燃料噴射孔とが円周方向にもずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の燃料噴射システム。
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