JP2011040870A - 光伝送システム及び時刻基準パルスを用いた同期方法 - Google Patents

光伝送システム及び時刻基準パルスを用いた同期方法 Download PDF

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Abstract

【課題】迅速かつ正確な時刻同期を実現する光伝送システムを提供する。
【解決手段】複数の加入者光終端装置は、局側光終端装置との間で信号を送受信すると共に予告タイム信号及び局側光終端装置からの往復伝搬時間の半値を示す信号を受信する第2の送受信手段と、局部クロック発生手段と、ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、局部クロック発生手段からの局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマと、第2の送受信手段で受信した予告タイム信号の示す時間から往復伝搬時間の半値に相当する時間を減算して修正予告タイムを計算し、第2の通信制御タイマが示す時刻が修正予告タイムに一致するか否かを判定する判定手段と、判定手段により第2の通信制御タイマが示す時刻が修正予告タイムに一致したと判定された場合に、この判定結果に応じて第2の時刻基準パルスを発生する時刻基準パルス発生手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光伝送システム及び時刻基準パルスを用いた同期方法に関し、より具体的には、局側光終端装置が複数のユーザ光終端装置からの上り信号を時分割多元アクセス(TDMA)方式で制御する光伝送システム、及び時刻基準パルスを用いた同期方法に関する。
局側光終端装置が複数のユーザ光終端装置からの上り信号をTDMA方式で制御する光伝送システムとして、Passive Optical Network (PON)システムが知られている。
PONシステムは、センター局に配置されるOptical Line Terminal(OLT)と、各ユーザ宅に配置されるOptical Network Unit(ONU)と、OLTと複数のONUを接続するスターカプラ型の光ファイバ伝送路を備えている。このPONシステムは、光ファイバ伝送路上に1つ以上の光カップラを配置し、一部の光ファイバ伝送路を全ONUで共用する光伝送システムである。このようなPONシステムでは、上り信号伝送のために、OLTと各ONUとの時刻は同期している必要がある。
特許文献1には、PONシステムではないが、ネットワークベースの時刻同期プロトコルであるNetwork Time Protocol(NTP)を利用して加入者端末と加入者収容ルータとの間で時刻同期を行うことが開示されている。
特許文献2には、PONシステムではないが、ネットワークベースの時刻同期プロトコルであるNTP又はPrecision Time Protocol(PTP)を利用して親局装置と子局装置との間で周波数同期及び時刻同期を確立することが開示されている。
特許文献3には、PONシステムであるIEEE802.3ahTMによる標準規格に従った時刻同期方法が開示されている。即ち、局側装置から端末装置への下り信号の制御フレームに含まれるタイムスタンプが送られてきた時点で、このタイムスタンプとの時間的なずれが小さくなるように端末装置のPONカウンタのドリフト調整を行い、このPONカウンタを用いて上り信号の送信タイミングを決定することが開示されている。
また、特許文献4及び5には、PONシステムにおいて、マルチレート対応のための時刻同期技術が開示されている。即ち、特許文献4には、非PON側から受け取ったデータフレームに時刻同期フレームを時分割多重し、これに時刻情報を設定してPON側に送る際に、フレーム間隔を調整した後に時刻情報の設定を行うことにより、設定される時刻情報に影響を与えないようにすることが開示されている。特許文献5には、子局装置において、制御パケットからタイムスタンプを抽出してタイマを動作させ、これと前回のタイムスタンプに基づくタイマとの差が閾値より小さい場合に今回抽出したタイムスタンプ値を上りデータの出力タイミングの基準とすることが開示されている。
特開2007−324783号公報 特開2007−166278号公報 特開2007−235371号公報 特開2008−042699号公報 特開2006−005673号公報
しかしながら、PONシステムでは、TDMAを使用しているため、OLTからの下り信号送信においては問題ないが、ONUからの上り信号送信においては、そのONUから送信するタイミングまで待機しなければならないことがある。そのため、遅延量を固定することができず、迅速な同期を確立することが困難となる。
従って、本発明の目的は、このようなTDMAを用いた場合にも、迅速かつ正確な時刻同期を実現する光伝送システム及び時刻基準パルスを用いた同期方法を提供することにある。
本発明によれば、光伝送システムは、局側光終端装置と、光伝送路を介して局側光終端装置に接続された複数の加入者光終端装置とを含んでいる。局側光終端装置は、複数の加入者光終端装置との間で信号を送受信する第1の送受信手段と、第1の通信制御用タイマと、局側光終端装置と複数の加入者光終端装置の各々との間の往復伝搬時間(RTT)を計測する計測手段と、第1の時刻基準パルスの入力に応じて、第1の通信制御用タイマの示す時刻信号に所定時間を加算して得られる予告タイム信号を生成する手段と、第1の送受信手段に、生成した予告タイム信号を複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信させ、かつ前記計測した往復伝搬時間の半値(RTT/2)を示す信号を該複数の加入者光終端装置の対応する加入者光終端装置に送信させると共に、ほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプを含ませて複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信させる手段とを備えている。複数の加入者光終端装置の各々は、局側光終端装置との間で信号を送受信すると共に予告タイム信号及び局側光終端装置からの往復伝搬時間の半値(RTT/2)を示す信号を受信する第2の送受信手段と、局部クロックを発生する局部クロック発生手段と、ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、局部クロック発生手段からの局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマと、第2の送受信手段で受信した予告タイム信号の示す時間から往復伝搬時間の半値(RTT/2)に相当する時間を減算して修正予告タイムを計算し、第2の通信制御タイマが示す時刻が修正予告タイムに一致するか否かを判定する判定手段と、判定手段により第2の通信制御タイマが示す時刻が修正予告タイムに一致したと判定された場合に、この判定結果に応じて第2の時刻基準パルスを発生する時刻基準パルス発生手段とを備えている。
本発明によれば、このような簡単な構成で、局側光終端装置に入力した時刻基準パルスに同期した時刻基準パルスを各加入者光終端装置から発生させることができ、正確な時刻同期を実現できる。
局側光終端装置の計測手段が、第1の通信制御用タイマの示す時刻情報を含む時刻同期コマンドを第1の送受信手段により複数の加入者光終端装置の各々に送信させる手段を備えており、複数の加入者光終端装置の各々が、受信した時刻同期コマンドに応じて、時刻同期コマンドが含む時刻情報の時刻に第2の通信制御用タイマをセットする手段を備えていることが好ましい。
局側光終端装置が、第1の時刻基準パルスに同期した基準クロックから第1の通信制御用タイマのカウント用クロックを生成するクロック生成手段をさらに備えていることも好ましい。この場合、基準クロックが外部から局側光終端装置に入力されるか、局側光終端装置が、第1の時刻基準パルスに同期させて基準クロックを生成する発振手段をさらに備えていることがより好ましい。
本発明によれば、さらに、光伝送システムは、局側光終端装置と、光伝送路を介して局側光終端装置に接続された複数の加入者光終端装置とを含んでいる。局側光終端装置は、複数の加入者光終端装置との間で信号を送受信する第1の送受信手段と、第1の通信制御用タイマと、局側光終端装置と複数の加入者光終端装置の各々との間の往復伝搬時間(RTT)を計測する計測手段と、第1の時刻基準パルスの入力に応じて、第1の通信制御用タイマの時刻を示す予告タイム信号を生成する手段と、第1の送受信手段に、生成した予告タイム信号を複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信させ、かつ計測した往復伝搬時間の半値(RTT/2)を示す信号を複数の加入者光終端装置の対応する加入者光終端装置に送信させると共に、ほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプを含ませて複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信させる手段とを備えている。複数の加入者光終端装置の各々は、局側光終端装置との間で信号を送受信すると共に予告タイム信号及び局側光終端装置からの往復伝搬時間の半値(RTT/2)を示す信号を受信する第2の送受信手段と、局部クロックを発生する局部クロック発生手段と、ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、局部クロック発生手段からの局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマと、第2の送受信手段で受信した予告タイム信号の示す時間に所定時間を加算し、往復伝搬時間の半値(RTT/2)に相当する時間を減算して修正予告タイムを計算し、第2の通信制御タイマが示す時刻が修正予告タイムに一致するか否かを判定する判定手段と、判定手段により第2の通信制御タイマが示す時刻が修正予告タイムに一致したと判定された場合に、判定結果に応じて第2の時刻基準パルスを発生する時刻基準パルス発生手段とを備えている。
本発明によれば、このような簡単な構成で、局側光終端装置に入力した時刻基準パルスに同期した時刻基準パルスを各加入者光終端装置から発生させることができ、正確な時刻同期を実現できる。
局側光終端装置の計測手段が、第1の通信制御用タイマの示す時刻情報を含む時刻同期コマンドを第1の送受信手段により複数の加入者光終端装置の各々に送信させる手段を備えており、複数の加入者光終端装置の各々が、受信した時刻同期コマンドに応じて、時刻同期コマンドが含む時刻情報の時刻に第2の通信制御用タイマをセットする手段を備えていることが好ましい。
局側光終端装置が、第1の時刻基準パルスに同期した基準クロックから第1の通信制御用タイマのカウント用クロックを生成するクロック生成手段をさらに備えていることも好ましい。この場合、基準クロックが外部から局側光終端装置に入力されるか、局側光終端装置が、第1の時刻基準パルスに同期させて基準クロックを生成する発振手段をさらに備えていることがより好ましい。
本発明によれば、またさらに、光伝送路を介して局側光終端装置と複数の加入者光終端装置とが接続されている光伝送システムの時刻基準パルス同期方法は、局側光終端装置が、複数の加入者光終端装置の各々との間の往復伝搬時間(RTT)を計測するステップと、局側光終端装置が、計測した往復伝搬時間の半値(RTT/2)を示す信号を複数の加入者光終端装置の対応する加入者光終端装置に送信するステップと、複数の加入者光終端装置の各々が、局側光終端装置から送信された往復伝搬時間の半値(RTT/2)を示す信号を受信し記憶するステップと、局側光終端装置が、第1の時刻基準パルスの入力に応じて、第1の通信制御用タイマの示す時刻信号に所定時間を加算して得られる予告タイム信号を複数の加入者光終端装置の各々に送信するステップと、局側光終端装置が、ほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプを含ませて複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信するステップと、複数の加入者光終端装置の各々が、予告タイム信号を受信するステップと、複数の加入者光終端装置の各々が、受信した予告タイム信号の示す時間から往復伝搬時間の半値(RTT/2)に相当する時間を減算して、修正予告タイムを計算するステップと、複数の加入者光終端装置の各々が、ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマの示す時刻が、修正予告タイムに一致した時に第2の時刻基準パルスを発生するステップとを備えている。
本発明によれば、さらに、光伝送路を介して局側光終端装置と複数の加入者光終端装置とが接続されている光伝送システムの時刻基準パルス同期方法は、局側光終端装置が、複数の加入者光終端装置の各々との間の往復伝搬時間(RTT)を計測するステップと、局側光終端装置が、計測した往復伝搬時間の半値(RTT/2)を示す信号を複数の加入者光終端装置の対応する加入者光終端装置に送信するステップと、複数の加入者光終端装置の各々が、局側光終端装置から送信された往復伝搬時間の半値(RTT/2)を示す信号を受信し記憶するステップと、局側光終端装置が、第1の時刻基準パルスの入力に応じて、第1の通信制御用タイマの時刻を示す予告タイム信号を複数の加入者光終端装置の各々に送信するステップと、局側光終端装置が、ほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプを含ませて複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信するステップと、複数の加入者光終端装置の各々が、予告タイム信号を受信するステップと、複数の加入者光終端装置の各々が、受信した該予告タイム信号の示す時間に所定時間を加算し往復伝搬時間の半値(RTT/2)に相当する時間を減算して修正予告タイムを計算するステップと、複数の加入者光終端装置の各々が、ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマの示す時刻が、修正予告タイムに一致した時に第2の時刻基準パルスを発生するステップとを備えている。
本発明の他の目的及び効果は、添付図面で説明される本発明の好ましい実施態様に関する以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明によれば、このような簡単な構成で、局側光終端装置に入力した時刻基準パルスに同期した時刻基準パルスを各加入者光終端装置から発生させることができ、正確な時刻同期を実現できる。
本発明の光伝送システムの一他の実施形態としてPONシステムの構成を概略的に示すブロック図である。 図1の実施形態における往復伝搬時間の計測方法を説明する図である。 制御メッセージのフォーマットを概略的に説明する図である。 先行する技術と図1の実施形態との動作の相違点を説明する図である。 図1の実施形態における動作を説明するフローチャートである。 図1の実施形態の一変更態様におけるPONシステムの構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の光伝送システムの他の実施形態としてPONシステムの構成を概略的に示すブロック図である。 図7の実施形態の一変更態様におけるPONシステムの構成を概略的に示すブロック図である。
図1は本発明の光伝送システムの一実施形態としてPONシステムの構成を概略的に示している。
同図に示すように、このPONシステムは、基本的には、OLT10と、複数のユーザにそれぞれ配置される複数のONU11〜11(nは2以上の整数)と、OLT10とこれらONU11〜11とを接続する光伝送路12とを備えている。
光伝送路12は、信号光を合分波する図示しない光カプラをその中間点に備えており、一般に、受動デバイスから構成される。この光伝送路12としては、下り及び上りの通信を波長分割多重して1本の光ファイバで伝送する方法が通常は用いられるが、ここでは説明を簡易にするため、光伝送路12を下り及び上りの2本の通信線で表わしている。
OLT10は、PONシステムで必要とするクロックを生成するクロック生成回路10aと、現在時刻を計時する通信制御用タイマ10bと、送信回路10cと、受信回路10dと、送信回路10cに下り信号を送り、受信回路10dから上り信号を受取る転送処理回路10eと、ONU11〜11の各々までの計測した往復伝搬時間(RTT)を記憶するメモリ10fと、タイムスタンプを抽出するタイムスタンプ抽出回路10gと、タイムスタンプに1周期に対応する時間を加算する加算器10hとを備えている。
ONU11〜11の各々、例えばONU11は、受信回路11aと、送信回路11bと、受信回路11aから下り信号を受取り、送信回路11bへ上り信号を送る転送処理回路11cと、RTTの半値を記憶するメモリ11dと、修正予告タイムを決定し、時刻基準パルスを同期発生させる判定回路11eと、基準クロックを再生するクロック再生回路11fと、タイムスタンプと同期して時刻を計時する通信制御用タイマ11gと、時刻基準パルスを発生させる時刻基準パルス発生回路11hと、ローカル発振器11jとを備えている。
本実施形態のPONシステムでは、MPCP(Multi−Point Control Protocol)と呼ばれる通信プロトコルが使用されており、上り方向の通信はTDMA方式で行われる。即ち、ONU11〜11の各々は、OLT10により許可されたタイミング及び期間においてのみ、上り信号光をOLT10に向け光伝送路12へ出力することができるように構成されている。
ONU11〜11の各々とOLT10との間の距離は、ONU11〜11毎に異なるので、OLT10は、ONU11〜11の各々に正確な送出タイミングを指示するためには、ONU11〜11の各々の通信制御用タイマをOLT10の通信制御用タイマ10bと同期させ、かつ、ONU11〜11の各々からOLT10までの往復の伝搬時間RTTを計測してあらかじめ知っておく必要がある。そのため、OLT10は、RTT計測用の時刻同期コマンドを含むコマンドをONU11〜11の各々に送信し、一定形式の信号を返信させる。これにより、OLT10はONU11〜11の各々との間のRTTを計測することができる。
次に、PONシステムにおけるRTT計測方法を説明する。前述したように、OLT10は通信制御用タイマ10bを備えており、ONU11〜11の各々はこの通信制御用タイマ10b同期して動作する通信制御用タイマ(ONU11の場合は通信制御用タイマ11g)を備えている。以下、図2を参照して、OLT10とONU11との間のRTTについて説明する。PONシステムにおいて、ONU11の通信制御用タイマ11gは、OLT10の通信制御用タイマ10bから、光伝送路12の伝搬時間Tに対応する時間だけ遅れた時刻を表わすこととなる。
図2において、OLT10が、通信制御用タイマ10bと通信制御用タイマ11gとの時刻同期及びRTT計測のために、時刻同期コマンドを時刻tにONU11へ送信したとする。その時刻同期コマンドはタイムスタンプとして時刻tの情報を含んでいる。ONU11は、この時刻同期コマンドを受信すると、その中に含まれる時刻tに通信制御用タイマ11gをセットする。
OLT10に初めてONU11が登録される場合、OLT10はこのONU11のRTTを把握していないため、他のONUとの衝突を防ぐために正確な送信タイミングを指示することができない。このため、ONU11は、他のONU11〜11との間の上り信号の衝突可能性を最小とするためのランダムな期間(Twait)の間待機し、時刻tに応答信号をOLT10へ返信する。この応答信号には、ONU11における発信時刻tをタイムスタンプとして含まれている。OLT10がこの応答信号を時刻tに受信したとする。OLT10は、応答信号に含まれるタイムスタンプtを参照し、受信時刻tとの差(t−t)を算出する。この差(t−t)が光伝送路12の往復伝搬時間(RTT)を示している。これは、図2に示すように、RTT=Tds+Tus+Twait−Twait=(t−t)−(t−t)=t−tから求められる。ただし、Twaitは上述の待機時間、Tdsは下り伝搬時間、Tusは上り伝搬時間である。もちろん、このRTTは、OLT10及びONU11内での信号転送処理時間を含んでいる。
図1に示すように、OLT10には、外部から、互いに同期関係にある基準クロックと時刻基準パルスとが入力するように構成されている。基準クロックは、例えば、GPS(Global Positioning System)レシーバから出力されるような10MHzのクロックであり、時刻基準パルスは、UTC(協定世界時)を示す1PPS(Pulse Per Second)のパルスである。
クロック生成回路10aは、上述したようにGPSレシーバ等の外部から入力する例えば周波数10MHzの基準クロックに応答して、PONシステムで必要となる62.5MHzのクロックと1.25GHzのクロックとを生成する。もちろん、これらの周波数はPONシステムの設計によって異なる。通信制御用タイマ10bは、このクロック生成回路10aからの62.5MHzのクロックをカウントすることによって現在時刻を計時し、所定フォーマットで現在時刻を示す信号である時刻信号を出力する。
送信回路10cは、クロック生成回路10aからの1.25GHzのクロックに同期して、転送処理回路10eからの下り信号を下り光信号に変換して光伝送路12へ出力する。受信回路10dは、光伝送路12からの上り光信号を受信し、受信信号を転送処理回路10eへ供給する。
転送処理回路10eは、通信制御用タイマ10bから出力される時刻信号を参照しつつ、ONU11〜11の各々との間でデータを送受信するように制御する。さらに、この転送処理回路10eは、光伝送路12に接続されているONU11〜11を探知してこれらONU11〜11の各々に論理リンクを設定する手順において、送信回路10c及び受信回路10dを使って、ONU11〜11の各々までのRTTをあらかじめ計測しておき、計測したONU11〜11のRTTをメモリ10fに記憶させる。ONU11〜11の各々の計測されたRTTの半値であるRTT/2は、対応するONU11〜11の各々に送信されて各メモリに記憶され、時刻同期の際に参照される。
タイムスタンプ抽出回路10gは、外部からの時刻基準パルスのエッジでトリガされて通信制御用タイマ10bから出力される時刻信号を取り込んでタイムスタンプを抽出する。一般に、伝送システムにおいては、遅延なしで信号伝送することは不可能であるため、ここでは、次の正秒(t+1)、即ち1秒後に相当する時刻を全てのONU11〜11へ送信する。そのために、本実施形態においては、加算器10hが、タイムスタンプ抽出回路10gで抽出されたタイムスタンプに、時刻基準パルス信号の1周期に相当する時間を加算している。
例えばEthernet(登録商標)PON(E−PON)システムの場合、光伝送レートは1.25Gbit/sであり、OLT10の通信制御用タイマ10b及びONU11〜11の各々の通信制御用タイマは、1/1.25GHz(1ビット時間)×20ビット(62.5MHzに相当)でカウント動作しているので、16ナノ秒がタイマ単位となる。このとき、1秒間が62,500,000カウントとなるので、加算器10hは、タイムスタンプ抽出回路10gの出力に62,500,000カウントを加算する。加算器10hの加算結果は、予告タイムとして転送処理回路10eに供給される。
転送処理回路10e及び送信回路10cは、加算器10hから与えられる予告タイムを、ブロードキャストでONU11〜11に送信する。予告タイムを必要としないONUは、この予告タイム信号を無視する。もちろん、予告タイムを必要とするONUを指定して予告タイム信号をマルチキャストしても、予告タイム信号をコピーしてユニキャストしてもよい。また、ONU11〜11の各々への予告タイムの転送の信頼性を高めるため、複数コピーして時間的に間隔をおいて送信してもよい。ONU11〜11の各々は、そのうちの1つを受信すればよい。予告タイムを含む信号フレームが受信エラーなどの何らかの要因で欠落しても、予告タイムが確実に転送されることが必要である。
次にONU11〜11の各々を代表して、ONU11の基本動作を説明する。
受信回路11aは光伝送路12からの下り光信号を受信して電気信号に変換し、この電気信号を転送処理回路11cとクロック再生回路11fとに供給する。転送処理回路11cは、受信回路11aの受信信号に含まれる下りデータをこのONU11の後段に接続されている図示しないコンピュータ等へ転送する。転送処理回路11cは、また、このコンピュータ等からの上りデータを送信回路11bへ供給する。
送信回路11bは、転送処理回路11cから与えられる上り信号を上り光信号に変換して光伝送路12に出力する。この上り光信号は、光伝送路12を伝搬し、OLT10の受信回路10dで受信され、電気信号に戻される。
ONU11の転送処理回路11cは、受信回路11aの受信信号が自己宛の制御である場合には、その制御信号が示す内容で動作する。例えば、受信回路11aの受信信号がRTT半値を示す場合、この転送処理回路11cは、受信したRTT半値をメモリ11dに記憶させる。受信回路11aの受信信号が予告タイムを示す信号である場合、転送処理回路11cは、受信した予告タイムを判定回路11eに通知する。この判定回路11eの動作については後述する。
本実施形態においては、OLT10から送られてくるほとんど全ての制御メッセージのフレームには、OLT10の転送処理回路10eにおいて付加された送信時のタイムスタンプが含まれており、ONU11〜11の各々では、このタイムスタンプによって各々の通信制御用タイマがセットされる。これにより、各通信制御用タイマはOLT10の通信制御用タイマ10bと同期することができる。
図3に示すように、制御メッセージのフォーマットは、一般に、デスティネーション(DA)フィールド、ソースアドレス(SA)フィールド、レングス/タイプフィールド、オプコードフィールド、タイムスタンプフィールド、オプコード−スペシフィックフィールド、フレームチェックシーケンス(FCS)フィールドを備えている。このようなほぼ全ての制御フレームのタイムスタンプフィールドにタイムスタンプ値がOLT10の転送処理回路10eにおいて付加される。制御メッセージとしては、GATEメッセージ、REPORTメッセージ、REGISTER_REQメッセージ、REGISTERメッセージ及びREGISTER_ACKメッセージ等が存在しており、これらがOLT及びONU間で頻繁にやりとりされている。これら制御メッセージのうち、OLT10からONU11〜11の各々に送られるほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプが付加される。
図4(A)及び(B)は先行技術と図1の実施形態との動作の相違点を説明する図である。
先行技術においては、ONUのクロック再生回路は受信信号から62.5MHzのPONシステムクロックを生成している。このため、同図(A)に示すように、OLTの周波数とONUの周波数とは一致し、周波数差はゼロである。このため、通信制御用タイマがタイムスタンプによって一度タイマセットされれば、OLTとONUとのタイマ差は一定量のオフセット(=下り伝搬時間Tds)が維持される。
一方、同図(B)に示すように、本実施形態においては、OLT10の周波数とONU11の周波数とは一致していない。このため、OLT10とONU11とのタイマ差は、何もしなければ同図の40に示すように大きく変化してしまう。しかしながら、同図の41に示すように、OLT10から送られてくるほぼ全ての制御メッセージのフレームに含まれるタイムスタンプでONU11の通信制御用タイマ11gを常にセットすれば、OLT10とONU11とのタイマ差は、その中心値が一定量のオフセット(=下り伝搬時間Tds)に近い小さな値に抑えられる。
従って、ONU11において、非同期のローカル発振器11jからの62.5MHzのクロックが通信制御用タイマ11gに供給されている場合にも、このクロックはOLT10における通信制御用タイマ10bの出力と同期することとなる。即ち、通信制御用タイマ11gは、このようにして同期した62.5MHzのPONシステムクロックを計数して、時刻を計時する。ONU11におけるクロック再生回路11fは、時刻基準パルス発生回路11hから与えられる時刻基準パルスから10MHzの基準クロックを再生する。10MHzの基準クロックはこのONU11に接続された後段回路に供給される。
通信制御用タイマ11gの計時時刻を示す信号は、転送処理回路11c及び判定回路11eに供給される。転送処理回路11cは、通信制御用タイマ11gを参照し、OLT10により許可されたタイミングと期間で上り信号を光伝送路12に出力するように送信回路11bを駆動する、即ち、送信回路11bに上り信号を供給する。
判定回路11eは、予告タイム信号を転送処理回路11cから受けると、メモリ11dからRTT半値を読み出し、その予告タイムからRTT半値を減算して、修正予告タイムとする。即ち、
修正予告タイム=予告タイム−RTT/2
とする。
次いで、判定回路11eは、通信制御用タイマ11gの出力時刻が修正予告タイムに一致すると、時刻基準パルス発生回路11hを起動して時刻基準パルスを発生させる。これにより、ONU11〜11の各々は、OLT10からの伝搬時間Tだけ遅れてはいるが、OLT10に入力する時刻基準パルスに同期した時刻基準パルスを生成することができる。光伝送路12における遅延時間を加味した時間をOLT10の加算器10hにおいて加算しているので、時刻基準パルス発生回路11hは、判定回路11eからの起動信号に応答し、OLT10に入力する時刻基準パルスに同期した時刻基準パルスを生成することができる。OLT10及びONU11内での処理による遅延時間を無視できない場合、判定回路11eは、この処理による遅延時間に基づく誤差を加味して修正予告タイムを決定する。
図5は、本実施形態において、ONU11がOLT10に入力した時刻基準パルスと同期する時刻基準パルスを発生する動作を示しており、同図(A)はOLT10の動作を、同図(B)はONU11の動作をそれぞれ示している。
OLT10は、通信制御用タイマ10b及び11gの時刻同期とRTT計測のために、時刻同期コマンドを生成し、ONU11を含むONU11〜11の各々に送信する(ステップS1)。
ONU11は、時刻同期コマンドを受信すると、時刻同期コマンドに含まれる時刻に通信制御用タイマ11gをセットする(ステップS11)。そして、ONU11〜11間の衝突を最小とするためのランダムな期間Twaitだけ待機し、応答信号をOLT10に返信する。これにより、OLT10は、先に説明したように、ONU11を含むONU11〜11の各々までのRTTを計測することができる。計測したONU11〜11のRTTは、上り通信制御用としてメモリ10fに記憶され、ONU11を含むONU11〜11の各々にRTTの半値(RTT/2)が通知される(ステップS2)。
ONU11は、OLT10から通知されたRTTの半値(RTT/2)をメモリ11dに記憶する(ステップS12)。
OLT10は、時刻基準パルスが入力したかどうか判別しつつ待機する(ステップS3)。時刻基準パルスが入力すると、タイムスタンプ抽出回路10g及び加算器10hによって予告タイムを生成し、ONU11を含むONU11〜11の各々に送信する(ステップS4)。
ONU11は、予告タイムの受信したかどうか判別しつつ待機しており(ステップS13)、予告タイムを受信すると、判定回路11eが、上述したように、予告タイムからRTTの半値(RTT/2)を減算して、修正予告タイムを算出する(ステップS14)。
ONU11において、通信制御タイマ11gの示す時刻が修正予告タイムに一致すると(ステップS15)、判定回路11eは、時刻基準パルス発生回路11hに時刻基準パルスを発生させる(ステップS16)。
このように、OLT10は、ステップS3〜S4をループし、ONU11を含むONU11〜11の各々は、ステップS13〜S16をループする。
図6は図1の実施形態の一変更態様におけるPONシステムの構成を概略的に示している。この変更態様において、図1の実施形態と同じ作用を行う構成要素には、同じ参照符号が付されている。
このPONシステムは、基本的には、OLT60と、複数のユーザにそれぞれ配置される複数のONU11〜11(nは2以上の整数)と、OLT60とこれらONU11〜11とを接続する光伝送路12とを備えている。
OLT60は、PONシステムで必要とするクロックを生成するクロック生成回路10aと、現在時刻を計時する通信制御用タイマ10bと、送信回路10cと、受信回路10dと、送信回路10cに下り信号を送り、受信回路10dから上り信号を受取る転送処理回路10eと、ONU11〜11の各々までの計測したRTTを記憶するメモリ10fと、タイムスタンプを抽出するタイムスタンプ抽出回路10gと、タイムスタンプに1周期に対応する時間を加算する加算器10hと、シンセサイザ又は発振器60iとを備えている。
ONU11〜11の各々、例えばONU11は、受信回路11aと、送信回路11bと、受信回路11aから下り信号を受取り、送信回路11bへ上り信号を送る転送処理回路11cと、RTTの半値を記憶するメモリ11dと、修正予告タイムを決定し、時刻基準パルスを同期発生させる判定回路11eと、基準クロックを再生するクロック再生回路11fと、タイムスタンプと同期して時刻を計時する通信制御用タイマ11gと、時刻基準パルスを発生させる時刻基準パルス発生回路11hと、ローカル発振器11jとを備えている。
この変更態様では、OLT60が時刻基準パルスに従って10MHzの基準クロックを発生するシンセサイザ又は発振器60iを内蔵しているので、外部から基準クロックを入力する必要が無い。
図7は本発明の光伝送システムの他の実施形態としてPONシステムの構成を概略的に示している。この実施形態において、図1の実施形態と同じ作用を行う構成要素には、同じ参照符号が付されている。
このPONシステムは、基本的には、OLT70と、複数のユーザにそれぞれ配置される複数のONU71〜71(nは2以上の整数)と、OLT70とこれらONU71〜71とを接続する光伝送路12とを備えている。
OLT70は、PONシステムで必要とするクロックを生成するクロック生成回路10aと、現在時刻を計時する通信制御用タイマ10bと、送信回路10cと、受信回路10dと、送信回路10cに下り信号を送り、受信回路10dから上り信号を受取る転送処理回路10eと、ONU71〜71の各々までの計測したRTTを記憶するメモリ10fと、タイムスタンプを抽出するタイムスタンプ抽出回路10gとを備えている。
ONU71〜71の各々、例えばONU71は、受信回路11aと、送信回路11bと、受信回路11aから下り信号を受取り、送信回路11bへ上り信号を送る転送処理回路11cと、RTTの半値を記憶するメモリ11dと、修正予告タイムを決定し、時刻基準パルスを同期発生させる判定回路71eと、加減算器71iと、基準クロックを再生するクロック再生回路11fと、タイムスタンプと同期して時刻を計時する通信制御用タイマ11gと、時刻基準パルスを発生させる時刻基準パルス発生回路11hと、ローカル発振器11jとを備えている。
図1の実施形態においては、OLT10は、OLT10に時刻基準パルスが入力した時刻に所定時間(1秒相当)を加算した結果をONU11〜11の各々に送信しているが、図7の実施形態においては、OLT70は、OLT70に時刻基準パルスが入力した時刻を予告タイマ信号としてONU71〜71の各々に送信する。
ONU71〜71の各々、例えばONU71では、加減算器71iが、受信した予告タイマ信号に所定時間を加算し、伝搬遅延時間を減算して修正予告タイムを算出する。判定回路71eは、加減算器71iからの修正予告タイムに通信制御タイマ11gの示す時刻が一致すると、時刻基準パルス発生回路11hに時刻基準パルスを発生させる。
図8は図7の実施形態の一変更態様におけるPONシステムの構成を概略的に示している。この変更態様において、図1及び図7の実施形態と同じ作用を行う構成要素には、同じ参照符号が付されている。
このPONシステムは、基本的には、OLT80と、複数のユーザにそれぞれ配置される複数のONU71〜71(nは2以上の整数)と、OLT80とこれらONU71〜71とを接続する光伝送路12とを備えている。
OLT80は、PONシステムで必要とするクロックを生成するクロック生成回路10aと、現在時刻を計時する通信制御用タイマ10bと、送信回路10cと、受信回路10dと、送信回路10cに下り信号を送り、受信回路10dから上り信号を受取る転送処理回路10eと、ONU71〜71の各々までの計測したRTTを記憶するメモリ10fと、タイムスタンプを抽出するタイムスタンプ抽出回路10gと、シンセサイザ又は発振器80iとを備えている。
ONU71〜71の各々、例えばONU71は、受信回路11aと、送信回路11bと、受信回路11aから下り信号を受取り、送信回路11bへ上り信号を送る転送処理回路11cと、RTTの半値を記憶するメモリ11dと、修正予告タイムを決定し、時刻基準パルスを同期発生させる判定回路71eと、加減算器71iと、基準クロックを再生するクロック再生回路11fと、タイムスタンプと同期して時刻を計時する通信制御用タイマ11gと、時刻基準パルスを発生させる時刻基準パルス発生回路11hと、ローカル発振器11jとを備えている。
この変更態様では、OLT80が時刻基準パルスに従って10MHzの基準クロックを発生するシンセサイザ又は発振器80iを内蔵しているので、外部から基準クロックを入力する必要が無い。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10、60、70、80 OLT
10a クロック生成回路
10b、11g 通信制御用タイマ
10c、11b 送信回路
10d、11a 受信回路
10e、11c 転送処理回路
10f、11d メモリ
10g タイムスタンプ抽出回路
10h 加算器
11〜11、71〜71 ONU
11e、71e 判定回路
11f クロック再生回路
11h 時刻基準パルス発生回路
11j ローカル発振器
12 光伝送路
60i 発振器
71i 加減算器

Claims (12)

  1. 局側光終端装置と、光伝送路を介して該局側光終端装置に接続された複数の加入者光終端装置とを含んでおり、
    前記局側光終端装置が、
    前記複数の加入者光終端装置との間で信号を送受信する第1の送受信手段と、
    第1の通信制御用タイマと、
    当該局側光終端装置と前記複数の加入者光終端装置の各々との間の往復伝搬時間を計測する計測手段と、
    第1の時刻基準パルスの入力に応じて、前記第1の通信制御用タイマの示す時刻信号に所定時間を加算して得られる予告タイム信号を生成する手段と、
    前記第1の送受信手段に、前記生成した予告タイム信号を前記複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信させ、かつ前記計測した往復伝搬時間の半値を示す信号を該複数の加入者光終端装置の対応する加入者光終端装置に送信させると共に、ほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプを含ませて前記複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信させる手段とを備えており、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、
    前記局側光終端装置との間で信号を送受信すると共に前記予告タイム信号及び前記局側光終端装置からの前記往復伝搬時間の半値を示す信号を受信する第2の送受信手段と、
    局部クロックを発生する局部クロック発生手段と、
    前記ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、前記局部クロック発生手段からの局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマと、
    前記第2の送受信手段で受信した前記予告タイム信号の示す時間から前記往復伝搬時間の半値に相当する時間を減算して修正予告タイムを計算し、前記第2の通信制御タイマが示す時刻が該修正予告タイムに一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記第2の通信制御タイマが示す時刻が前記修正予告タイムに一致したと判定された場合に、該判定結果に応じて第2の時刻基準パルスを発生する時刻基準パルス発生手段とを備えていることを特徴とする光伝送システム。
  2. 前記局側光終端装置の前記計測手段が、前記第1の通信制御用タイマの示す時刻情報を含む時刻同期コマンドを前記第1の送受信手段により前記複数の加入者光終端装置の各々に送信させる手段を備えており、前記複数の加入者光終端装置の各々は、前記受信した時刻同期コマンドに応じて、該時刻同期コマンドが含む時刻情報の時刻に前記第2の通信制御用タイマをセットする手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記局側光終端装置が、前記第1の時刻基準パルスに同期した基準クロックから前記第1の通信制御用タイマのカウント用クロックを生成するクロック生成手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝送システム。
  4. 前記基準クロックが外部から前記局側光終端装置に入力されることを特徴とする請求項3に記載の光伝送システム。
  5. 前記局側光終端装置が、前記第1の時刻基準パルスに同期させて前記基準クロックを生成する発振手段をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の光伝送システム。
  6. 局側光終端装置と、光伝送路を介して該局側光終端装置に接続された複数の加入者光終端装置とを含んでおり、
    前記局側光終端装置が、
    前記複数の加入者光終端装置との間で信号を送受信する第1の送受信手段と、
    第1の通信制御用タイマと、
    当該局側光終端装置と前記複数の加入者光終端装置の各々との間の往復伝搬時間を計測する計測手段と、
    第1の時刻基準パルスの入力に応じて、前記第1の通信制御用タイマの時刻を示す予告タイム信号を生成する手段と、
    前記第1の送受信手段に、前記生成した予告タイム信号を前記複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信させ、かつ前記計測した往復伝搬時間の半値を示す信号を該複数の加入者光終端装置の対応する加入者光終端装置に送信させると共に、ほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプを含ませて前記複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信させる手段とを備えており、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、
    前記局側光終端装置との間で信号を送受信すると共に前記予告タイム信号及び前記局側光終端装置からの前記往復伝搬時間の半値を示す信号を受信する第2の送受信手段と、
    局部クロックを発生する局部クロック発生手段と、
    前記ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、前記局部クロック発生手段からの局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマと、
    前記第2の送受信手段で受信した前記予告タイム信号の示す時間に所定時間を加算し、前記往復伝搬時間の半値に相当する時間を減算して修正予告タイムを計算し、前記第2の通信制御タイマが示す時刻が該修正予告タイムに一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記第2の通信制御タイマが示す時刻が前記修正予告タイムに一致したと判定された場合に、該判定結果に応じて第2の時刻基準パルスを発生する時刻基準パルス発生手段とを備えていることを特徴とする光伝送システム。
  7. 前記局側光終端装置の前記計測手段が、前記第1の通信制御用タイマの示す時刻情報を含む時刻同期コマンドを前記第1の送受信手段により前記複数の加入者光終端装置の各々に送信させる手段を備えており、前記複数の加入者光終端装置の各々は、前記受信した時刻同期コマンドに応じて、該時刻同期コマンドが含む時刻情報の時刻に前記第2の通信制御用タイマをセットする手段を備えていることを特徴とする請求項6に記載の光伝送システム。
  8. 前記局側光終端装置が、前記第1の時刻基準パルスに同期した基準クロックから前記第1の通信制御用タイマのカウント用クロックを生成するクロック生成手段をさらに備えていることを特徴とする請求項6又は7に記載の光伝送システム。
  9. 前記基準クロックが外部から前記局側光終端装置に入力されることを特徴とする請求項8に記載の光伝送システム。
  10. 前記局側光終端装置が、前記第1の時刻基準パルスに同期させて前記基準クロックを生成する発振手段をさらに備えていることを特徴とする請求項8に記載の光伝送システム。
  11. 光伝送路を介して局側光終端装置と複数の加入者光終端装置とが接続されている光伝送システムの時刻基準パルスを用いた同期方法であって、
    前記局側光終端装置が、前記複数の加入者光終端装置の各々との間の往復伝搬時間を計測するステップと、
    前記局側光終端装置が、前記計測した往復伝搬時間の半値を示す信号を前記複数の加入者光終端装置の対応する加入者光終端装置に送信するステップと、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、前記局側光終端装置から送信された前記往復伝搬時間の半値を示す信号を受信し記憶するステップと、
    前記局側光終端装置が、第1の時刻基準パルスの入力に応じて、第1の通信制御用タイマの示す時刻信号に所定時間を加算して得られる予告タイム信号を前記複数の加入者光終端装置の各々に送信するステップと、
    前記局側光終端装置が、ほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプを含ませて前記複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信するステップと、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、前記予告タイム信号を受信するステップと、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、受信した該予告タイム信号の示す時間から前記往復伝搬時間の半値に相当する時間を減算して、修正予告タイムを計算するステップと、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、前記ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマの示す時刻が、前記修正予告タイムに一致した時に第2の時刻基準パルスを発生するステップと
    を備えていることを特徴とする時刻基準パルスを用いた同期方法。
  12. 光伝送路を介して局側光終端装置と複数の加入者光終端装置とが接続されている光伝送システムの時刻基準パルスを用いた同期方法であって、
    前記局側光終端装置が、前記複数の加入者光終端装置の各々との間の往復伝搬時間を計測するステップと、
    前記局側光終端装置が、前記計測した往復伝搬時間の半値を示す信号を前記複数の加入者光終端装置の対応する加入者光終端装置に送信するステップと、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、前記局側光終端装置から送信された前記往復伝搬時間の半値を示す信号を受信し記憶するステップと、
    前記局側光終端装置が、第1の時刻基準パルスの入力に応じて、第1の通信制御用タイマの時刻を示す予告タイム信号を前記複数の加入者光終端装置の各々に送信するステップと、
    前記局側光終端装置が、ほぼ全ての制御メッセージにタイムスタンプを含ませて前記複数の加入者光終端装置の各々に向けて送信するステップと、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、前記予告タイム信号を受信するステップと、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、受信した該予告タイム信号の示す時間に所定時間を加算し前記往復伝搬時間の半値に相当する時間を減算して修正予告タイムを計算するステップと、
    前記複数の加入者光終端装置の各々が、前記ほぼ全ての制御メッセージに含まれているタイムスタンプによってセットされ、局部クロックの計数を行う第2の通信制御タイマの示す時刻が、前記修正予告タイムに一致した時に第2の時刻基準パルスを発生するステップと
    を備えていることを特徴とする時刻基準パルスを用いた同期方法。
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