JP2010191565A - 来客受付装置、来客受付方法、来客受付プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】担当者が来訪者に対して応対できない場合であっても、スムーズな応対が可能な代理担当者を選択し来訪者に応対させる来客受付装置、来客受付方法、来客受付プログラムを提供する。
【解決手段】来訪者の過去の来訪履歴が記憶される来訪データベースに基づき、過去に来訪者に応対した経験のある者が来訪者に応対する代理担当者の候補として選択される(S51)。次いで、代理担当者の候補となりうる者に関する情報が記憶される候補者データベースに基づき、来訪予定の者が属する部署と同一部署に属する者が代理担当者の候補として選択される(S53)。次いで、其々の選択条件毎に定められたスコアが加算され順位づけがなされる(S55)。そして、スコアの大きい順に代理担当者が選択され、応対依頼通知が送信される(S61)。これにより、最適な代理担当者に対して、来訪者に対する応対を依頼する。
【選択図】図8
【解決手段】来訪者の過去の来訪履歴が記憶される来訪データベースに基づき、過去に来訪者に応対した経験のある者が来訪者に応対する代理担当者の候補として選択される(S51)。次いで、代理担当者の候補となりうる者に関する情報が記憶される候補者データベースに基づき、来訪予定の者が属する部署と同一部署に属する者が代理担当者の候補として選択される(S53)。次いで、其々の選択条件毎に定められたスコアが加算され順位づけがなされる(S55)。そして、スコアの大きい順に代理担当者が選択され、応対依頼通知が送信される(S61)。これにより、最適な代理担当者に対して、来訪者に対する応対を依頼する。
【選択図】図8
Description
本発明は、来訪者に応対予定の担当者が、来訪者に対して応対できない場合において、代わりに来訪者に対して応対する代理担当者を選択して応対依頼を通知することが可能な来客受付装置、来客受付方法、及び来客受付プログラムに関する。
従来、来訪した来訪者に対する応対と面会希望者(担当者)への通知を自動的に行う来客受付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。来客受付装置では、キーボードやタッチパネル、マイク等の入力装置より、来訪者から身元及び担当者に関する情報を取得し、取得された情報を元に、担当者に対して通知を行っている。
このような装置を利用して来訪者に対する受付を自動化した場合において、担当者が不在である場合や、担当者が来訪者に対して応対することができない場合に、来訪者に対する応対が滞ってしまうという問題がある。これに対して、担当者が来訪者に対して面会できない場合に、所定の代理の者(代理担当者)に通知を行い、代わりに応対を依頼するという方法が実施されている。
しかしながら上述の方法では、来訪者と面識のない者や、来訪者を全く知らない者が代理担当者に選択され、来訪者に応対しなければならないような状態が発生する。これにより、来訪者への応対がスムーズに行われないという問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、担当者が来訪者に対して応対できない場合であっても、スムーズな応対が可能な代理担当者を選択し来訪者に応対させる来客受付装置、来客受付方法、来客受付プログラムを提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するために、請求項1に係る発明の来客受付装置は、来訪者が来訪した場合において、前記来訪者に対して応対予定の担当者が前記来訪者に応対できない場合に、代わりに前記来訪者に応対する代理担当者を選択し、前記代理担当者に対し応対依頼の通知を行う来客受付装置であって、前記来訪者を特定する情報である来訪者情報を取得する来訪者情報取得手段と、過去に来訪した前記来訪者を特定する情報である来訪者履歴情報と、前記来訪者が過去に来訪した際に応対した者を特定する情報である応対者履歴情報とが対応付けられて記憶手段に記憶された履歴データベースを参照することにより、前記来訪者情報取得手段にて取得された前記来訪者情報と一致する前記来訪者履歴情報に対応付けられた前記応対者履歴情報を抽出し、抽出された前記応対者履歴情報にて特定される者を前記代理担当者として選択する第一選択手段と、前記第一選択手段にて選択された前記代理担当者に応対を依頼する応対依頼通知を、前記代理担当者に対して通知可能な端末であって前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて特定される端末である担当者端末に対して送信する送信手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明の来客受付装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記来訪者情報取得手段は、前記来訪者の所属を特定する情報である来訪者所属情報を取得し、前記履歴データベースには、過去に来訪した前記来訪者の所属を特定する情報である来訪者所属履歴情報が前記来訪者履歴情報に対応付けられて記憶されている場合において、前記第一選択手段は、前記履歴データベースを参照することにより、前記来訪者情報取得手段にて取得された前記来訪者所属情報と一致する前記来訪者所属履歴情報に対応付けられた前記応対者履歴情報を抽出し、抽出された前記応対者履歴情報にて特定される者を前記代理担当者として選択することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の来客受付装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記代理担当者となりうる候補者に関する情報が記憶された候補者データベースであって、前記候補者を特定する情報である候補者情報と、前記候補者の所属を特定する情報である候補者所属情報とが対応付けられて前記記憶手段に記憶された前記候補者データベースを参照することにより、前記来訪者情報取得手段にて取得された前記来訪者情報と一致する前記来訪者履歴情報に対応付けられた前記応対者履歴情報を抽出する応対者履歴抽出手段と、前記候補者データベースを参照することにより、前記応対者履歴抽出手段にて抽出された前記応対者履歴情報と一致する候補者情報に対応付けられた前記候補者所属情報を抽出する候補者所属抽出手段と、前記候補者所属抽出手段にて抽出された前記候補者所属情報と同一の前記候補者所属情報に対応付けられた前記候補者情報にて特定される者を前記代理担当者として選択する第二選択手段とを備え、前記送信手段は、前記第二選択手段にて選択された前記代理担当者の前記担当者端末に前記応対依頼通知を送信するこ
とを特徴とする。
とを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の来客受付装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記来訪者に対して応対予定の担当者である予定担当者を特定する情報である予定担当者情報を取得する予定担当者情報取得手段を備え、前記代理担当者となりうる候補者に関する情報が記憶された候補者データベースであって、前記候補者を特定する情報である候補者情報と、前記候補者の所属を特定する情報である候補者所属情報とが対応付けられて前記記憶手段に記憶された前記候補者データベースを参照することによって、前記予定担当者情報取得手段にて取得された前記予定担当者情報と同一の前記候補者情報に対応付けられている候補者所属情報を抽出する候補者所属抽出手段と、前記候補者所属抽出手段にて抽出された前記候補者所属情報と同一の前記候補者所属情報に対応付けられた前記候補者情報にて特定される者を前記代理担当者として選択する第二選択手段とを備え、前記送信手段は、前記第二選択手段にて選択された前記代理担当者の前記担当者端末に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の来客受付装置は、請求項3又は4に記載の発明の構成に加えて、前記候補者データベースには、前記候補者の役職を特定する情報である役職情報が前記候補者情報に対応付けられて記憶されている場合において、前記第二選択手段は、前記候補者所属抽出手段にて抽出された前記候補者所属情報に対応付けられた前記候補者情報にて特定される者であり、且つ、所定の前記役職情報が対応付けられた前記候補者情報にて特定される者を、前記代理担当者として選択することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の来客受付装置は、請求項3乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第一選択手段にて選択され、且つ、前記第二選択手段にて選択された者を前記代理担当者として選択する第三選択手段を備え、前記送信手段は、前記第一選択手段にて選択された者、又は前記第二選択手段にて選択された者が複数存在する場合に、前記第三選択手段にて選択された前記代理担当者の前記担当者端末に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の来客受付装置は、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記応対依頼通知に応じて前記担当者端末より送信される通知であって、前記代理担当者が前記来訪者に応対するか否かを特定する通知である前記応対可否通知を受信する受信手段を備え、前記送信手段は、前記第三選択手段にて選択された前記代理担当者の前記担当者端末に前記応対依頼通知を送信してから所定時間内に、前記受信手段にて前記応対可否通知を受信しなかった場合に、前記第一選択手段及び前記第二選択手段にて選択された前記代理担当者のうち前記第三選択手段にて選択されなかった前記代理担当者の前記担当者端末に対して前記応対依頼通知を送信することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明の来客受付装置は、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記応対依頼通知に応じて前記担当者端末より送信される通知であって、前記代理担当者が前記来訪者に応対するか否かを特定する通知である前記応対可否通知を受信する受信手段を備え、前記送信手段は、前記受信手段にて、前記来訪者に対する応対を拒否する前記応対可否通知を受信した場合に、前記第一選択手段及び前記第二選択手段にて選択された前記代理担当者のうち前記第三選択手段にて選択されなかった前記代理担当者の前記担当者端末に対して前記応対依頼通知を送信することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明の来客受付装置は、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記履歴データベースに記憶されている来訪履歴の数を、前記応対者履歴情報毎に累計する累計手段を備え、前記送信手段は、前記第一選択手段、前記第二選択手段、及び前記第三選択手段にて選択された前記代理担当者が複数である場合には、前記累計手段にて累計された累計数が多い前記応対者履歴情報にて特定される者の前記担当者端末から順に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明の来客受付装置は、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記履歴データベースには、前記来訪者が来訪した日時を特定する情報である日時情報が前記来訪者履歴情報に対応付けられて記憶されており、前記送信手段は、前記第一選択手段、前記第二選択手段、及び前記第三選択手段にて選択された前記代理担当者が複数である場合には、新しい前記日時の前記日時情報に対応付けられた前記来訪者履歴情報にて特定される者の前記担当者端末から順に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする。
また、請求項11に係る発明の来客受付装置は、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記送信手段にて前記応対依頼通知が送信されてからの経過時間を計測する計測手段と、前記計測手段にて計測される前記経過時間が所定以上となった場合に、前記来訪者に対して前記担当者が不在である情報を出力する出力手段とを備えている。
また、請求項12に係る発明の来客受付方法は、来訪者が来訪した場合において、前記来訪者に対して応対予定の担当者が前記来訪者に応対できない場合に、代わりに前記来訪者に応対する代理担当者を選択し、前記代理担当者に対し応対依頼の通知を行う来客受付方法であって、過去に来訪した前記来訪者を特定する情報である来訪者履歴情報と、前記来訪者が過去に来訪した際に応対した者を特定する情報である応対者履歴情報とが対応付けられて記憶手段に記憶された履歴データベースを参照することにより、来訪者情報取得手段にて取得された情報であって、前記来訪者を特定する情報である来訪者情報と一致する前記来訪者履歴情報に対応付けられた前記応対者履歴情報を抽出し、抽出された前記応対者履歴情報にて特定される者を前記代理担当者として選択する第一選択工程と、前記第一選択工程にて選択された前記代理担当者に応対を依頼する応対依頼通知を、前記代理担当者に対して通知可能な端末であって前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて特定される端末である担当者端末に対して送信する送信工程とを備えている。
また、請求項13に係る発明の来客受付プログラムは、請求項1乃至11のいずれかに記載の来客受付装置の各処理手段としてコンピュータを機能させる。
請求項1に係る発明の来客受付装置では、来訪者が面会を希望する担当者が来訪者に応対できない場合に、履歴データベースに基づいて代理担当者を選択する。履歴データベースには、過去に来訪した来訪者を特定する情報(来訪者履歴情報)と、過去の来訪時に来訪者に応対した応対者を特定する情報(応対者履歴情報)とが記憶されている。これによって、来訪中の来訪者に対して過去に応対した経験のある者を代理担当者として選択することが可能となる。従って、担当者が応対できない場合であっても、代理担当者が来訪者に対する応対をスムーズに行うことが可能となる。
また、代理担当者に通知可能な担当者端末を介し、代理担当者に対して来訪者への応対依頼を通知することが可能となる。これにより、担当者が来訪者に応対できない場合に、迅速な応対を行うことが可能となる。
また、請求項2に係る発明の来客受付装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、第一選択手段は、来訪中の来訪者の所属(会社等)と同一所属の者に対して過去に応対した応対者を代理担当者として選択することが可能となる。これにより、来訪者の所属(会社等)と何らかの関係を有する者を代理担当者として選択することが可能となる。従って、担当者が応対できない場合であっても、代理担当者が来訪者に対する応対をスムーズに行うことが可能となる。
また、請求項3に係る発明の来客受付装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、履歴データベース及び候補者データベースに基づいて代理担当者を選択する。候補者データベースには、代理担当者の候補となる候補者を特定する情報(候補者情報)と、候補者の所属を特定する情報(候補者所属情報)とが記憶されている。第二選択手段は、来訪中の来訪者に対して過去に応対した者と同じ所属の者を代理担当者として選択することが可能となる。これにより、過去に応対した者をよく知る者を代理担当者として選択することが可能となる。従って、担当者が応対できない場合であっても、代理担当者が来訪者に対する応対をスムーズに行うことが可能となる。
また、請求項4に係る発明の来客受付装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、候補者データベースに基づいて代理担当者を選択する。候補者データベースには、代理担当者の候補となる候補者を特定する情報(候補者情報)と、候補者の所属を特定する情報(候補者所属情報)とが記憶されている。第二選択手段は、予定担当者の所属と同一所属の者を代理担当者として候補者データベースより選択することが可能となる。これにより、予定担当者と関係する者を代理担当者として選択することが可能となる。従って、担当者が応対できない場合であっても、代理担当者が来訪者に対する応対をスムーズに行うことが可能となる。
また、請求項5に係る発明の来客受付装置では、請求項3又は4に記載の発明の効果に加えて、第二選択手段にて選択された者のうち、役職が所定の役職の者を代理担当者として選択する。これによって、例えば、来訪者に応対する時間を確保することが難しい役職の者(部長など)を代理担当者として選択しないようにすることが可能となる。従って、応対する可能性の高い者を代理担当者として選択することが可能となるので、来訪者に対して迅速な応対を行うことが可能となる。
また、請求項6に係る発明の来客受付装置では、請求項3乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第三選択手段は、第一選択手段と第二選択手段との両方で選択された者を優先的に代理担当者として選択する。これによって、より来訪者に対してスムーズな応対を行うことが可能な者を代理担当者として選択することが可能となるので、来訪者に対して迅速且つスムーズな応対を行うことが可能となる。
また、請求項7に係る発明の来客受付装置では、請求項6に記載の発明の効果に加えて、応対依頼通知に対して代理担当者から所定時間内に返答がない場合に、他の代理担当者に対して応対依頼を通知することが可能となる。従って、来訪中の来訪者を長時間待機させることなく迅速に応対を行うことが可能となる。
また、請求項8に係る発明の来客受付装置では、請求項6に記載の発明の効果に加えて、代理担当者への応対依頼に対して代理担当者より応対依頼拒否の通知がなされた場合に、他の代理担当者に対して応対依頼を通知することが可能となる。従って、来訪中の来訪者を長時間待機させることなく迅速に応対を行うことが可能となる。
また、請求項9に係る発明の来客受付装置では、請求項6に記載の発明の効果に加えて、応対経験の多い者から順に応対依頼の通知を行うので、応対をスムーズに行うことができる者を優先的に代理担当者として選択することが可能となる。従って、来訪中の来訪者に対してよりスムーズな応対を行うことが可能となる。
また、請求項10に係る発明の来客受付装置では、請求項6に記載の発明の効果に加えて、最近来訪者に応対した者を優先して応対依頼の通知を行うので、応対をよりスムーズに行うことができる者を優先的に代理担当者として選択することが可能となる。従って、来訪中の来訪者に対してよりスムーズな応対を行うことが可能となる。
また、請求項11に係る発明の来客受付装置では、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、担当者端末に対して応対依頼通知を送信してから、所定時間応答がない場合には、来訪者に対して担当者が不在である旨を通知する。これによって、来訪者に応対する者が見つからない場合に、迅速に来訪者に対して担当者が不在である旨を通知することが可能となるので、不要に来訪者を待機させてしまうことを防止することが可能となる。
また、請求項12に係る発明の来客受付方法では、来訪者が面会を希望する担当者が来訪者に応対できない場合に、履歴データベースに基づいて代理担当者を選択する。履歴データベースには、過去に来訪した来訪者を特定する情報(来訪者履歴情報)と、過去の来訪時に来訪者に応対した応対者を特定する情報(応対者履歴情報)とが記憶されている。これによって、来訪中の来訪者に対して過去に応対した経験のある者を代理担当者として選択することが可能となる。従って、担当者が応対できない場合であっても、代理担当者が来訪者に対する応対をスムーズに行うことが可能となる。
また、代理担当者に通知可能な担当者端末を介し、代理担当者に対して来訪者への応対依頼を通知することが可能となる。これにより、担当者が来訪者に応対できない場合に、迅速な応対を行うことが可能となる。
また、請求項13に係る発明の来客受付プログラムでは、請求項1乃至11のいずれかに記載の来客受付装置の各処理手段としてコンピュータを機能させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態における来客受付装置、来客受付方法、及び来客受付プログラムを具現化した来客受付システム10について、図面を参照して説明する。なおこれらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
はじめに、図1を参照し、来客受付システム10について説明する。図1は、来客受付システム10のシステム構成及び物理構成を示している。来客受付システム10では、音声や映像等によって来訪者に対する自動応対が行われる。また、来訪者に対する応対予定の担当者(以下「予定担当者」という。)や、予定担当者に代わって来訪者に応対する者(以下「代理担当者」という。)が選択される。そして選択された担当者(予定担当者及び代理担当者)による来訪者への応対が実行される。これによって、来訪者と担当者との取次を自動的に行うシステムである。図1に示すように、来客受付システム10は、来客受付装置1、担当者端末2、及びサーバ5を少なくとも備えている。
来客受付装置1について概説する。来客受付装置1は、音声や映像によって来訪者に応対するための端末である。来客受付装置1は、映像を表示するディスプレイ11、音声を出力するスピーカ12、音声を入力するマイク13、来訪者からの入力操作を受け付けるボタン14を備えている。そして、ディスプレイ11に表示させる映像や、スピーカ12より出力される音声によって、来訪者に対する応対を行う。またマイク13やボタン14を介し、来訪者に関する情報(来訪者の身元情報や、来訪相手先情報など)を取得する。来客受付装置1は、例えば来訪者が来訪する来訪先のドアや門前等に設けられる。
担当者端末2について概説する。担当者端末2は、来訪中の来訪者への応対を担当者に促すとともに、応対の可否を担当者より受け付けるための端末である。担当者端末2は、来訪者に応対する担当者となりうる者がそれぞれ所有している。担当者端末2は、映像を表示するディスプレイ16、担当者からの入力操作を受け付けるキーボード17及びマウス18を備えている。担当者端末2は、担当者が各自所有する情報端末(PCなど)が使用可能である。
サーバ5について概説する。サーバ5は、過去の来訪履歴情報や来訪予約情報が記憶される来訪データベース441(図4参照、後述)、来訪者に応対する担当者となりうる者(以下「候補者」という。)に関する情報が記憶される候補者データベース442(図4参照、後述)等が記憶される。サーバ5に記憶されている各種データベースは、来客受付装置1が担当者を決定する場合に、来客受付装置1より参照される。
来客受付装置1、担当者端末2、及びサーバ5は、ルータ6を介して通信線により相互接続されている。これによって、来客受付装置1と担当者端末2との間で通信を行うことが可能となっている。また、来客受付装置1よりサーバ5に記憶されている各種データベースを参照することが可能となっている。
図2〜図4を参照し、来客受付装置1、担当者端末2、及びサーバ5の電気的構成について説明する。図2は、来客受付装置1の電気的構成を示す模式図である。図3は、担当者端末2の電気的構成を示す模式図である。図4は、サーバ5の電気的構成を示す模式図である。
図2を参照し、来客受付装置1の電気的構成について説明する。図2に示すように、来客受付装置1は、各種入出力処理や通信処理等の制御処理が実行されるCPU21、フラグやタイマ、カウンタ等が一時的に記憶されるRAM22、Bootプログラムや初期設定情報が記憶されるROM23を備えている。そして、CPU21よりRAM22、ROM23の記憶領域にアクセスすることが可能なように、CPU21とRAM22、ROM23とは其々電気的に接続されている。
来客受付装置1は、ハードディスク(以下「HDD」と略する)24を備えている。HDD24には、システムプログラム、通信制御プログラム、対話制御プログラム、音声認識プログラム、通知制御プログラム等が記憶される。システムプログラムは、システム制御をCPU21に実行させるプログラムである。通信制御プログラムは、通信処理をCPU21に実行させるプログラムである。対話制御プログラムは、スピーカ12からの出力音声による対話処理をCPU21に実行させるプログラムである。音声認識プログラムは、マイク13からの入力音声を認識して語彙を特定する処理をCPU21に実行させるプログラムである。通知制御プログラムは、担当者端末2への通知処理をCPU21に実行させるプログラムである。またHDD24には、音声を出力する場合に使用される出力音声データ、音声認識処理時に使用される単語辞書、ディスプレイ11に表示させる映像データ、後述するスコア表241(図9参照)やパターン表242(図10参照)等が記憶される。そして、CPU21よりHDD24の記憶領域にアクセスすることが可能なように、CPU21とHDD24とは電気的に接続されている。
来客受付装置1はディスプレイ11を備えている。そしてCPU21の制御により所望の映像をディスプレイ11に表示させることが可能なように、CPU21とディスプレイ11とは電気的に接続されている。また来客受付装置1はスピーカ12を備えている。そして、CPU21の制御により所望の音声をスピーカ12より出力させることが可能なように、CPU21とスピーカ12とは電気的に接続されている。また来客受付装置1はマイク13を備えている。そして、マイク13を介して入力された音声をCPU21にて認識することが可能なように、CPU21とマイク13とは電気的に接続されている。また来客受付装置1はボタン14を備えている。そして、ボタン14を介して入力された入力情報をCPU21にて認識することが可能なように、CPU21とボタン14とは電気的に接続されている。
来客受付装置1は、担当者端末2及びサーバ5と通信を行うためのネットワークカード(以下「NWカード」という。)25を備えている。そして、CPU21より出力される信号を通信線に対して出力させることが可能なように、また、NWカード25を介して受信した信号をCPU21にて認識することが可能なように、CPU21とNWカード25とは電気的に接続されている。
図3を参照し、担当者端末2の電気的構成について説明する。図3に示すように、担当者端末2は、各種入出力処理や通信処理等の制御処理が実行されるCPU31、フラグやタイマ、カウンタ等が一時的に記憶されるRAM32、Bootプログラムや初期設定情報が記憶されるROM33を備えている。そして、CPU31よりRAM32、ROM33の記憶領域にアクセスすることが可能なように、CPU31とRAM32、ROM33とは其々電気的に接続されている。
担当者端末2は、HDD34を備えている。HDD34には、システムプログラム、通信制御プログラム、通知プログラム等が記憶される。システムプログラムは、システム制御をCPU31に実行させるプログラムである。通信制御プログラムは、来客受付装置1との通信処理をCPU31に実行させるプログラムである。通知プログラムは、担当者に対して応対を促すための通知をCPU31に実行させるプログラムである。またHDD34には、ディスプレイ16(後述)に表示させる映像データ等が記憶される。そして、CPU31よりHDD34の記憶領域にアクセスすることが可能なように、CPU31とHDD34とは電気的に接続されている。
担当者端末2はディスプレイ16を備えている。そしてCPU31の制御により所望の映像をディスプレイ16に表示させることが可能なように、CPU31とディスプレイ16とは電気的に接続されている。また来客受付装置1はキーボード17及びマウス18を備えている。そして、キーボード17及びマウス18を介して入力された入力情報をCPU31にて認識することが可能なように、CPU31とキーボード17及びマウス18とは電気的に接続されている。
担当者端末2は、来客受付装置1と通信を行うためのNWカード35を備えている。そして、CPU31より出力される信号を通信線に対して出力させることが可能なように、また、NWカード35を介して受信した信号をCPU31にて認識することが可能なように、CPU31とNWカード35とは電気的に接続されている。
図4を参照し、サーバ5の電気的構成について説明する図4に示すように、サーバ5は、検索処理や通信処理等の制御処理が実行されるCPU41、フラグやタイマ、カウンタ等が一時的に記憶されるRAM42、Bootプログラムや初期設定情報が記憶されるROM43を備えている。そして、CPU41よりRAM42、ROM43の記憶領域にアクセスすることが可能なように、CPU41とRAM42、ROM43とは其々電気的に接続されている。
サーバ5は、HDD44を備えている。HDD44には、システムプログラム、通信制御プログラム等が記憶される。システムプログラムは、システム制御をCPU41に実行させるプログラムである。通信制御プログラムは、来客受付装置1との通信処理をCPU41に実行させるプログラムである。またHDD44には、来訪データベース441及び候補者データベース442が記憶されている(詳細は後述する)。そして、CPU41よりHDD44の記憶領域にアクセスすることが可能なように、CPU41とHDD44とは電気的に接続されている。
サーバ5は、来客受付装置1と通信を行うためのNWカード45を備えている。そして、CPU41より出力される信号を通信線に対して出力させることが可能なように、また、NWカード45を介して受信した信号をCPU41にて認識することが可能なように、CPU41とNWカード45とは電気的に接続されている。
図5及び図6を参照し、サーバ5のHDD44に記憶されているデータベースの詳細について説明する。図5は、来訪データベース441の一例を示す模式図である。図6は、候補者データベース442の一例を示す模式図である。
図5を参照し、来訪データベース441について説明する。来訪データベース441には、来訪者の過去の来訪履歴の情報と、来訪者の来訪予定の情報とが記憶される。図5に示すように、来訪データベース441には、来訪者の所属する「会社名」、「来訪者名」、「来訪日時」、予定担当者を特定する為の「予定担当者ID」、及び、実際に来訪者に応対した者(以下「応対者」という。)を特定するための「応対者ID」が記憶される。
来訪データベース441の運用方法について概説する。来訪者の来訪予約の入力がオペレータ等によりなされた場合、来訪データベース441に各情報(「会社名」「会社名(ヨミ)」「来訪者名」「来訪者名(ヨミ)」「来訪日時」「予定担当者ID」)が記憶される。応対者IDとしては何も記憶されない。そして、来訪日時が到来して来訪者が実際に来訪し、来訪者に対する応対が実行された場合、応対した応対者のID情報が、「応対者ID」として記憶される。なお、誰も来訪者に応対しなかった場合には、応対者不在である旨を示す情報(図中「不在」)が記憶される。
なお、来訪データベース441に記憶されている情報のうち、既に来訪日時が到来している情報を、特に「来訪履歴情報」と呼ぶ。一方、未だ来訪日時が到来していない情報を、特に「来訪予約情報」と呼ぶ。来訪データベース441のうち、応対者IDとしてID又は応対者不在である旨を示す情報(「不在」)が記憶されている部分の情報が「来訪履歴情報」に相当する。応対者IDとして何も記憶されていない部分の情報が「来訪予約情報」に相当する。
図5に示す例では、「A社」の「鈴木」様が2008年3月28日 11:00に、「2002」にて特定される予定担当者に面会する予定で来訪し、実際に「2002」にて特定される者(応対者)が「鈴木」様に応対していることを示している。また、「A社」の「田中」様が2008年4月29日 15:00に、「1003」にて特定される予定担当者に面会する予定で来訪したが、誰も応対しなかったことを示している。また、「B」社の「利岡」様が2008年5月12日 11:00に、「2002」にて特定される予定担当者に面会するために来訪する予定となっていることを示している。
図6を参照し、候補者データベース442について説明する。候補者データベース442には、候補者に関連する情報が記憶される。図6に示すように、候補者データベース442には、候補者を特定する為の「候補者ID」、候補者の「氏名」、候補者の所属する「部署」、候補者の「役職」、及び、候補者に対する「連絡先」として、候補者が所有する担当者端末2のIPアドレスが記憶される。
図6に示す例では、候補者ID「1001」にて特定される候補者は「加藤」さんであり、「開発部」に所属する「一般社員」であり、所有する担当者端末2のIPアドレスは「192.168.1.100」であることを示している。また、候補者ID「1003」にて特定される候補者は「山田」さんであり、「開発部」に所属する「部長」であり、所有する担当者端末2のIPアドレスは「192.168.1.103」であることを示している。
図7及び図8を参照し、来客受付装置1のCPU21にて実行される応対処理について説明する。図7は、応対処理のフローチャートである。図8は、代理担当者選択処理のサーブルーチンフローチャートである。応対処理は、来客受付装置1の電源が投入された状態で、CPU21により一定周期で起動され実行される。
応対処理にて使用されるフラグについて説明する。応対フラグは、来訪者に応対する担当者が特定され、来訪者に対して担当者が応対可能な状態である場合に「1」が記憶される。以下、応対フラグに「0」が記憶されていることを「OFFされている」と呼び、「1」が記憶されていることを「ONされている」という。なお応対フラグは、RAM22に記憶される。
図7に示すように、応対処理では、はじめに、ボタン14のうち受付処理を開始させる受付開始ボタンの押下が監視される(S11)。受付開始ボタンが押下されていない状態では(S11:NO)、継続して受付開始ボタンが監視される。
来訪者は来訪した際、来客受付装置1による自動応対を開始させるために、受付開始ボタンを押下する。来客受付装置1にて受付開始ボタンの押下が検出された場合(S11:YES)、応対フラグがOFFされ初期化される(S13)。次いで、来訪者の属する会社名及び来訪者名を問い合わせるための音声(「いらっしゃいませ。どちらさまでしょうか?」など)がスピーカ12より出力される(S15)。
次いで、会社名及び来訪者名の問合せを受けた来訪者より、会社名及び来訪者を含む音声が発せられる。来客受付装置1では、マイク13を介し、来訪者より発せられた音声が取得される。そして、取得された音声が音声認識され(S17)、音声に含まれる語彙が認識されて、来訪者の属する会社名及び来訪者が特定される。次いで、応対する者を呼び出す旨を来訪者に通知する為の音声(「担当者を呼びますので、しばらくお待ちください。」など)がスピーカ12より出力される(S19)。
次いで、サーバ5に対し、以下の条件に合致するデータが、HDD44に記憶されている来訪データベース441(図5参照)の来訪予約情報に含まれているかを問い合わせる(S21)。問い合わせる条件は、「来訪日時として記憶されている日付が、問合せ当日の日付と一致すること」且つ「会社名及び来訪者名会社名として記憶されている情報が、S17にて特定された会社名及び来訪者名と一致すること」である。サーバ5において、この条件に合致するデータが来訪データベース441の来訪予約情報の中から検索される。そして検索結果が来客受付装置1に対して返信される。来客受付装置1では、受信した検索結果に基づき、上述の条件に合致するデータが来訪予約情報に含まれているかが判断される。
来訪者の属する会社名及び来訪者名と一致する情報が、来訪データベース441の来訪予約情報に記憶されていない場合には(S23:NO)、来訪中の来訪者の来訪予約がなされていないものと判断される。この場合、来訪予約がされていない旨を来訪者に通知する為の音声(「来訪予約がなされておりません。しばらくお待ちください。」など)がスピーカ12より出力される(S39)。そして、来訪者に応対する代理担当者を選択する為に、S41に移行される。
一方、来訪者の属する会社名及び来訪者名と一致する情報が、来訪データベース441の来訪予約情報に記憶されている場合には(S23:YES)、来訪者の来訪予約がなされているものと判断される。この場合、来訪予約情報のうち一致すると判断された会社名及び来訪者名に対応付けられた予定担当者IDの予定担当者が、来訪者に対して応対する予定担当者として特定される。そこで、候補者データベース442(図6参照)が参照され、来訪データベース441の来訪予約情報より特定された予定担当者IDに対応付けられている連絡先(IPアドレス)が抽出される。そして、抽出された連絡先に対して、応対を依頼するための通知(以下「応対依頼通知」という。)が送信される(S25)。また併せて、来訪者の「会社名」及び「来訪担当者」と、予定担当者の「氏名」の情報が送信される。
応対依頼通知が送信された後、来客受付装置1では、担当者端末2より応対可否通知を受信するまで所定時間待機される。この間、応対依頼通知を受信した担当者端末2では、予定担当者により来訪者への応対の可否の入力がなされる(S77、図11参照)。応対の可否の入力がなされた場合、可否種別(応対可能、応対不可)を含む応対可否通知が来客受付装置1に対して送信される(S83、S87、図11参照)。
来客受付装置1では、所定時間内に応対可否通知を受信した場合(S31:YES)、応対可否通知に含まれる可否種別が判断される(S33)。受信した応対可否通知に含まれる可否種別が「応答可能」である場合(S33:YES)、来訪中の来訪者に対して応対可能な状態であることを示すために、応対フラグがONされる(S35)。そしてS43に移行される。一方、受信した応対可否通知に含まれる可否種別が「応答不可」である場合(S33:NO)、応対フラグを更新することなくS43に移行される。
一方、所定時間内に応答可否通知を受信できなかった場合(S31:NO)、予定担当者が何らかの理由で来訪者への応対ができない状態であると判断される。この場合、代理担当者を応対させる旨を来訪者に通知する為の音声(「代理担当者を呼びますので、しばらくお待ちください。」など)がスピーカ12より出力される(S37)。次いで、予定担当者に代わって来訪者に応対させる代理担当者を選択する処理を行うため、S41に移行される。
S41では、代理担当者を選択する為の代理担当者選択処理が実行される。図8を参照し、代理担当者選択処理について説明する。図8に示すように、代理担当者選択処理では、以下に示す手順で代理担当者が選択される。
はじめに、「来訪中の来訪者に対して、過去に予定担当者であった者」と、「来訪中の来訪者に対して、過去に実際に応対した応対者」とが、代理担当者の候補として選択される。サーバ5に対し、以下の条件に合致するデータが、HDD44に記憶されている来訪データベース441の来訪履歴情報に含まれているかを問い合わせる。問い合わせる条件は、「会社名及び来訪者名として記憶されている情報が、S17(図7参照)にて特定された会社名及び来訪者名と一致すること」且つ「来訪日時として記憶されている日付が、問合せ日の前日から一年前までの期間内であること」である。サーバ5において、この条件に合致するデータが来訪データベース441の来訪予約情報の中から検索される。そして検索結果が来客受付装置1に対して返信される。来客受付装置1では、受信した検索結果に基づき、合致すると判断された「会社名」及び「来訪者名」に対応付けられている「予定担当者ID」及び「応対者ID」にて特定される者が、代理担当者の候補とされる。これによって、来訪者に対して過去に応対経験がある者や、来訪者に対して過去に応対予定者であった者が、代理担当者の候補として選択される。
次いで、来訪データベース441が参照され、「来訪者の属する会社と同一会社に属する者に対して、過去に予定担当者であった者」と、「来訪者の属する会社と同一会社に属する者に対して、過去に実際に応対した応対者」とが、代理担当者の候補として選択される。サーバ5に対し、以下の条件に合致するデータが、HDD44に記憶されている来訪データベース441の来訪履歴情報に含まれているかを問い合わせる。問い合わせる条件は、「会社名として記憶されている情報が、S17にて特定された会社名と一致すること」且つ「来訪日時として記憶されている日付が、問合せ日の前日から一年前までの期間内であること」である。サーバ5において、この条件に合致するデータが来訪データベース441の来訪履歴情報の中から検索される。そして検索結果が来客受付装置1に対して返信される。来客受付装置1では、受信した検索結果に基づき、合致すると判断された「会社名」に対応付けられている「予定担当者ID」及び「応対者ID」にて特定される者が、代理担当者の候補とされる。これによって、来訪者と関連のある者が、代理担当者の候補として選択される(S51)。
次いで、「応対予定の予定担当者の所属部署に属する者」が、代理担当者の候補として選択される。サーバ5に対し、以下の条件に合致するデータが、HDD44に記憶されている候補者データベース442に含まれているかを問い合わせる。問い合わせる条件は、「部署として記憶されている情報が、S17(図7参照)にて特定された予定担当者の部署と一致すること」である。サーバ5において、この条件に合致するデータが候補者データベース442の中から検索される。そして検索結果が来客受付装置1に対して返信される。来客受付装置1では、受信した検索結果に基づき、検索により一致するとされた「部署」に対応付けられている「候補者ID」にて特定される者が、代理担当者の候補とされる。これによって、予定担当者をよく知る者が代理担当者の候補として選択される(S53)。
ここで、S53にて選択された代理担当者の候補となる者に対して、所定のルールが適用され、選択された者が厳選される(S54)。候補者データベース442のうち、選択された者の「候補者ID」に対応付けられている「役職」が参照され、「役職」が「一般社員」以外(例えば「部長」など)の場合であって、S51とS53との両方で共通の者が選択されている場合、S53における選択候補から除外される。一方、選択された者の「候補者ID」に対応付けられている「役職」が「一般社員」の場合には、S51とS53との両方で共通の者が選択されている場合であっても、候補として残存させる。
上述のように、代理担当者の候補となる者に対応付けられている「役職」が「一般社員」でない場合に、選択候補から除外することによって、来訪者に応対する時間を確保することが難しい役職の者(部長など)ができるだけ代理担当者として選択されないようにしている。また、応対する可能性の高い者(一般社員)を優先して代理担当者として選択し、来訪者に対して迅速な応対が行われるようにしている。
S51、S53、及びS54を経て選択された者のリストは、代理担当者リストとしてHDD24に記憶される。次いで、スコア表241(図9参照)に基づきスコアが決定され、選択された代理担当者の候補となる者に対応付けられ、代理担当者リストに記憶される(S55)。なお、記憶されるスコアは、応対依頼の通知を行う場合における通知順として参照される。
スコアの決定方法について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、スコア表241を示す模式図である。図10は、スコア表241に基づいて決定されるスコア及び順位のパターン表242を示す模式図である。スコア表241及びパターン表242は、来客受付装置1のHDD24に記憶されている。
図9を参照し、スコア表241について説明する。スコア表241には、「会社名」に「1」が対応して記憶され、「来訪者名」に「3」が対応して記憶され、「部署」に「2」が対応して記憶されている。これらは、「会社名」が一致すると判断されることによって選択された代理担当者の候補に対して「1」点がスコアとして加算されることを示している。「来訪者名」が一致すると判断されることによって選択された代理担当者の候補に対して「3」点がスコアとして加算されることを示している。「部署」が一致すると判断されることによって選択された代理担当者の候補に対して「2」点がスコアとして加算されることを示している。
スコア表241に基づいたスコアの決定方法について説明する。S51にて選択された者のうち、来訪データベース441において、来訪者の「会社名」に対応付けられた「予定担当者ID」及び「応対者ID」の者に対しては、「会社名」が一致するので「1点」が加算される。S51にて選択された者のうち、来訪データベース441において、来訪者の「来訪者名」に対応付けられた「予定担当者ID」及び「応対者ID」の者に対しては、「来訪者名」が一致するので「3点」が加算される。S53にて選択された者のうち、候補者データベース442において、来訪予定者の「部署」に対応付けられた「候補者ID」の者に対しては、「部署」が一致するので「2点」が加算される。
図10を参照し、パターン表242について説明する。パターン表242には、スコア表241に基づいて決定されるスコア及び順位のパターンが記憶される。図10に示す例では、「A」パターンとして、「会社名:一致」「来訪者名:一致」「部署:一致」の組み合わせが示され「順位:1(スコア:6)」が対応付けられている。以下、順位が降順となるように、「パターン」、「会社名」「来訪者名」「部署」「順位(スコア)」が対応付けられている。S51、S53、及びS54にて選択された代理担当者の候補となる者に対し、選択時における判断基準にパターン表242を対応付けることによって、スコアが決定される。
図5の来訪データベース441及び図6の候補者データベース442を参照し、順位及びスコアの決定方法について説明する。図5に示す来訪データベース441の来訪予約情報に来訪予約されている「A社」の「鈴木」様が「2008年5月12日」に来訪した場合を想定する。「A社」の「鈴木」様に対する過去の予定担当者は、予定担当者ID「2002」にて特定される「山口」さんと、予定担当者ID「2001」にて特定される「佐々木」さんである。両者の予定担当者IDには、来訪データベース441において「会社名:A社」と「来訪者名:鈴木」が対応付けられており、来訪中の「鈴木」様の「会社名(A社)」及び「来訪者名(鈴木)」と一致する。従って、パターン表242の「B」(会社名及び来訪者名が一致)が対応付けられ、「山口」さんと「佐々木」さんに「4点」が割り当てられる。
また、「A社」に属するいずれかの者に対する過去の予定担当者は、予定担当者ID「1001」にて特定される「加藤」さんと、予定担当者ID「1003」にて特定される「山田」さんである。両者の予定担当者IDには、来訪データベース441において「会社名:A社」が対応付けられており、来訪中の「鈴木」様の「会社名(A社)」と一致する。従って、パターン表242の「E」(会社名のみ一致)が対応付けられ、「加藤」さんと「山田」さんに「1点」が割り当てられる。以上が、図8のS51にて選択された候補に対するスコア加算の処理に対応する。
また、「A社」の「鈴木」様に対する応対予定の予定担当者は、予定担当者ID「1002」にて特定される「吉田」さんである。「吉田」さんの部署「開発部」と同一の部署に属する者は、候補者ID「1001」にて特定される「加藤」さんと、候補者ID「1003」にて特定される「山田」さんである。ここで、「山田」さんの「役職」は「部長」であるので、スコアの加算対象から除外される。「加藤」さんの候補者IDには、候補者データベース442において「部署:開発部」が対応付けられており、来訪予定者「吉田」さんの「部署(開発部)」と一致する。従って、パターン表242の「F」(部署のみ一致)が対応付けられ、「2点」が加算されて合計「3点」となる。以上が、図8のS53、S54にて選択された候補に対するスコア加算の処理に対応する。以上の得点の決定方法により、「山口」さん:4点、「佐々木」さん:4点、「加藤」さん:3点(1+2)、「山田さん」:1点がスコアとして決定される。決定されたスコアは、其々の代理担当者に対応付けられて代理担当者リストに記憶される。
上述のようにスコアを算出することによって、S51とS53との両方で選択された者が優先的に代理担当者として選択されるようにしている。両方の判断基準に適合する者は、代理担当者としてより適任であり、来訪者に対して迅速かつスムーズに応対を行うことができると想定されるためである。
代理担当者リストにスコアが記憶された後、代理担当者リストに未処理の代理担当者が残存しているかが判断される(S57)。代理担当者が残存する場合には(S57:NO)、対応付けられているスコアの大きい順に一名ずつ代理担当者が取得される(S59)。ここで、スコアが同一である複数名の候補が存在する場合には、来訪データベース441が参照され、現在日時により近い「来訪日時」が対応付けられている予定担当者ID及び応対者IDにて特定される者が優先して代理担当者として選択される。これによって、最近来訪者に応対した者が優先的に代理担当者として選択されるようにしている。このような者は、来訪者に対してよりスムーズに応対を行うことができると想定されるためである。
そして、選択された代理担当者の所有する担当者端末2の連絡先(IPアドレス)が、候補者データベース442を参照することによって特定される。そして、特定されたIPアドレス宛に、応対依頼通知が送信される(S61)。また併せて、来訪者の「会社名」及び「来訪者名」と、決定された代理担当者の「氏名」の情報が送信される。
応対依頼通知が送信された後、応対依頼通知に対して担当者端末より返信される応対可否通知を受信するまで待機される(S63:NO)。また併せて、待機時間が監視される(S64)。待機時間が所定時間以内である場合(S64:YES)、S63に戻って、繰り返し応対可否通知の受信が監視される。待機時間が所定時間を超えた場合(S64:NO)、不要に来訪者を待機させてしまうことを防止するために、S65に移行される。一方、対可否通知を受信した場合(S63:YES)、S65に移行される。
S65では、待機時間が所定時間以内であったかどうかが判断される(S65)。待機時間が所定時間を超えていた場合には(S65:NO)、応対依頼した代理担当者は応対を拒否したものと判断し、S57に戻る。そして、未処理の代理担当者が残存しているかが判断され(S57)、残存している場合に(S57:YES)、上述の処理が繰り返し実行される。
一方、応対可否通知を所定時間内に受信した場合には(S65:YES)、応対可否通知に含まれている応対種別が「応対可能」であるか「応対不可」であるかが判断される(S67)。応対種別が「応対不可」であった場合(S67:NO)、応対依頼した代理担当者は応対を拒否しているので、別の代理担当者に対して応対依頼を行うためにS57に戻る。そして、未処理の代理担当者が残存しているかが判断され(S57)、残存している場合に(S57:YES)、上述の処理が繰り返し実行される。
受信した応対可否通知に含まれている応対種別が「応対可能」であった場合(S67:YES)、応対依頼した代理担当者は来訪中の来訪者に対して応対可能であると判断される。この場合、来訪者に応対する者が特定され、来訪者に対して応対可能な状態であることを示すために、応対フラグがONされる(S69)。そして代理担当者選択処理は終了し、応対処理(図7参照)に戻る。
代理担当者リストに記憶されている代理担当者すべてに対して応対依頼通知が送信され、すべての者より「応対不可」の応対可否通知を受信した場合(S57:YES)、応対する代理担当者は存在しないので、特段処理を行うことなく代理担当者選択処理は終了し、応対処理(図7参照)に戻る。
図7に示すように、応対処理のS43では、応対フラグが判断される(S43)。来訪者に応対する者が特定された状態では、応対フラグがONされている(S35、S69(図8参照))。そこで応対フラグがONされている場合には(S43:YES)、担当者が応対する旨を来訪者に通知する為の音声(「担当者が参りますので、しばらくお待ちください。」など)がスピーカ12より出力される(S45)。そして応対処理は終了される。
一方、応対フラグがOFFされており、来訪者に応対する者が特定できなかった場合には(S43:NO)、担当者が存在せず応対できない旨を来訪者に対して通知する為の音声(「申し訳ござませんが、応対することができません。」など)がスピーカ12より出力される(S47)。次いで、伝言録音を開始する旨を知らせるための音声がスピーカ12より出力され、伝言録音が実行される(S49)。これによって、応対する者が特定されなかった場合にその旨を通知するとともに、来訪者の伝言を録音することが可能となる。そして応対処理は終了される。
図11を参照し、担当者端末2のCPU31にて実行される応対入力処理について説明する。図11は、応対入力処理を示すフローチャートである。応対入力処理は、担当者端末2の電源が投入された状態で、CPU32により一定周期で起動され実行される。
図11に示すように、応対入力処理では、はじめに、来客受付装置1より送信される応対依頼通知を受信したかが監視される(S71)。応対依頼通知を受信していない場合には(S71:NO)、応対依頼通知の受信監視が継続して実行される。
応対依頼通知を受信した場合(S71:YES)、来訪中の来訪者への応対依頼がなされていることを、担当者端末2を所有する担当者に対して通知するために、通知画面50(図12参照)をディスプレイ16に表示させる(S73)。次いで、応対依頼通知と併せて来客受付装置1より受信した、来訪者の「会社名」及び「来訪者名」と、担当者の「氏名」とを、通知画面50のメッセージ表示領域51(図12参照)に表示させる(S75)。
図12を参照し、担当者端末2のディスプレイ16に表示される通知画面50の一例について説明する。図12は、ディスプレイ16に表示される通知画面50の一例を示している。図12に示すように、通知画面50は、メッセージ表示領域51、応対許可ボタン52、及び応対不可ボタン53を備えている。メッセージ表示領域51には、応対依頼の内容詳細(来訪者の「会社名」「来訪者名」、担当者の「氏名」)が表示される。図12に示す例では、担当者端末2の所有者「加藤」さんに対して、「A社」の「鈴木」様が来訪している旨を通知するために、(「加藤さんにお客様です。A社の鈴木様です。どうしますか?」)というメッセージが表示されている。
応対許可ボタン52及び応対不可ボタン53は、応対依頼を通知された担当者が、来訪者への応対を行うか否かを選択して入力する為の選択ボタンである。来訪中の来訪者に応対する場合には、担当者により応対許可ボタン52が押下される。一方、通知された来訪者に応対しない場合には、担当者により応対不可ボタン53が押下される。
図11に示すように、来客受付装置1では、通知画面50をディスプレイ16に表示させた後、応対許可ボタン52及び応対不可ボタン53のうちいずれかが押下されたかが監視される(S77)。また、応答依頼通知を受信してからの経過時間の監視が開始される。いずれのボタンも押下されない状態で(S77:NO)、応答依頼通知を受信してからの経過時間が一定時間未満である場合(S79:NO)、S77に戻り、継続してボタンの押下が監視される。応答依頼通知を受信してからの経過時間が一定時間以上となった場合(S79:YES)、特段処理を行うことなく、表示中の通知画面50を閉じ(S85)、応対入力処理は終了される。なお、担当者の端末の代わりに担当者の内線電話に電話をかけてもよい。その場合は、受話器を取ったことを応対ボタンが押下されたことと等価として、処理を進める。
経過時間が一定時間未満である状態で、いずれかのボタンが押下された場合(S77:YES)、押下されたボタンが判断される。応対許可ボタン52が押下されている場合には(S81:YES)、可否種別として「応対可能」を含む応対可否通知が来客受付装置1に対して送信される(S83)。そして表示中の通知画面を閉じ(S85)、応対入力処理は終了される。一方、応対不可ボタン53が押下されている場合には(S81:NO)、可否種別として「応対不可」を含む応対可否通知が来客受付装置1に対して送信される(S87)。そして表示中の通知画面を閉じ(S85)、応対入力処理は終了される。
図13を参照し、サーバ5のCPU41にて実行される問合せ応対処理について説明する。図13は、問合せ応対処理を示すフローチャートである。問合せ応対処理は、サーバ5が来客受付装置1からデータベース(来訪データベース、候補者データベース)に記憶されている情報に対する問合せが検知された場合に、CPU41によって起動され実行される。
図13に示すように、問合せ応対処理が起動されると、はじめに、来客受付装置1からの問い合わせを受信する処理が実行される(S101)。問合せの受信が完了すると、次いで、問い合わせ内容が解析される(S103)。問い合わせには、検索条件、検索対象とするデータベースの種別、及び、検索結果として応答が必要なデータの種別が含まれており、S103ではこれらの条件が解析され特定される。
次いで、解析され特定された検索条件、及び検索対象とするデータベースの種別に基づき、検索条件に合致する情報を、検索対象とするデータベース(来訪データベース、候補者データベース)から検索する処理が実行される(S105)。検索が完了されると、検索結果として応答が必要なデータの種別に基づいて、問合せのあった来客受付装置1に対して検索結果が返信される。そして問合せ応対処理は終了される。
以上説明したように、来客受付装置1では、来訪データベース441及び候補者データベース442に基づき、来訪者に応対する代理担当者として最適な者を選択する。そして、担当者端末2を介して応対を依頼する。これによって、来訪中の来訪者に対し、迅速でスムーズな応対を行うことが可能となる。
来客受付装置1では、所定の基準を満たす代理担当者の候補を選択し、所定のルールに従ったスコアを付加する。そして、スコアの大きい順に代理担当者として選択し、応対依頼を行う。これによって、代理担当者が来訪中に応対できない場合であっても、他の最適な代理担当者を選択し、応対依頼を行うことが可能となる。従って、来訪者を不要に待機させることなく、迅速かつスムーズに応対を行うことが可能となる。
なお、図1のマイク13が、本発明の「来訪者情報取得手段」「予定担当者取得手段」に相当する。図5の来訪データベース441が本発明の「履歴データベース」に相当する。来訪データベース441に記憶されている「来訪者名」が本発明の「来訪者履歴情報」に相当し、「応対者ID」が本発明の「応対者履歴情報」に相当する。図4のHDD44が本発明の「記憶手段」に相当する。図8のS51の処理を行うCPU21が本発明の「第一選択手段」に相当する。図8のS61の処理を行うCPU21が本発明の「送信手段」に相当する。図5の来訪データベース441のうち「会社名」が本発明の「来訪者所属履歴情報」に相当する。
図6の候補者データベース442が本発明の「候補者データベース」に相当する。S53にて、予定担当者の「部署」を抽出する処理を行うCPU21が本発明の「候補者所属抽出手段」に相当し、S54にて、抽出された「部署」と同一部署に所属する候補者を代理担当者として選択する処理を行うCPU21が本発明の「第二選択手段」に相当する。
図6の候補者データベース442の「役職」が本発明の「役職情報」に相当する。図8のS59にて、第一選択手段と第二選択手段とで選択された者を代理担当者として選択する処理を行うCPU21が本発明の「第三選択手段」に相当し、S63の処理を行うCPU21が本発明の「受信手段」に相当する。図5の来訪データベース441の来訪日時が本発明の「日時情報」に相当する。図8のS64の処理を行うCPU21が本発明の「計測手段」に相当する。図7のS47の処理を行うCPU21が本発明の「出力手段」に相当する。
図8のS51が本発明の「第一選択工程」に相当し、S61が本発明の「送信工程」に相当する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述の実施の形態では、「役職」が「一般社員」以外である場合には、代理担当者の候補から除外する処理を行っていたが、例えば、「役職」が「一般社員」以外である場合にスコアを「1」点減点することによっても、上述と同様の効果を得ることが可能となる。
上述の実施の形態では、S53(図8参照)において、「応対予定の予定担当者の所属部署に属する者」が、代理担当者の候補として選択されていた。しかしながら本発明はこの選択方法に限定されない。例えば、「来訪中の来訪者に対して、過去に予定担当者であった者の部署と同一部署に属する者」「来訪中の来訪者に対して、過去に応対者であった者の部署と同一部署に属する者」が、代理担当者の候補として選択されもよい。具体的には、S17(図7参照)の音声認識によって特定された「会社名」及び「来訪者名」と一致する情報が、来訪データベース441のうち来訪履歴情報より検索される。次いで、検索により一致すると判断された「会社名」及び「来訪者名」に対応付けられている「予定担当者ID」及び「応対者ID」が特定される。次いで候補者データベース442が参照され、特定された「予定担当者ID」及び「応対者ID」に対応付けられている「部署」が特定される。そして、特定された「部署」と同一の「部署」が対応付けられている「候補者ID」にて特定される者を、代理担当者の候補として選択してもよい。
なお、上述において「予定担当者ID」及び「応対者ID」を特定する処理を行うCPU21が本発明の「応対者履歴抽出手段」に相当し、「部署」を特定する処理を行うCPU21が本発明の「候補者所属抽出手段」に相当し、代理担当者の候補を選択する処理を行うCPU21が本発明の「第二選択手段」に相当する。
上述の実施の形態では、S59において、スコアが同一である複数名の候補が存在する場合には、来訪データベース441が参照され、現在日時により近い「来訪日時」が対応付けられている予定担当者ID及び応対者IDにて特定される者が優先して代理担当者として選択されていた。しかしながら本発明はこの選択方法に限定されない。従って例えば、来訪データベース441に記憶されている来訪履歴情報及び来訪予約情報を、代理担当者の候補別に累計し、累計された結果の累計数が大きい者を優先して代理担当者として選択してもよい。
例えば、図5に示す例にて、図5に示す来訪データベース441の来訪予約情報に来訪予約されている「A社」の「鈴木」様が「2008年5月12日」に来訪した場合を想定する。既述のように、「山口」さん:4点、「佐々木」さん:4点、「加藤」さん:3点(1+2)、「山田さん」:1点がスコアとして決定される。ここで、「山口」さんと「佐々木」さんとは、両方とも「4」点であるが、来訪データベース441に記憶されている来訪履歴情報及び来訪予約情報を、代理担当者の候補別に累計した場合、累計数は、「山口」さん:2、「佐々木」さん:1、となる。従って、累計数の大きい「山口」さんを優先し、「山口」さんの担当者端末2に対して応対依頼通知を送信する。
なお、上述のS59において、累計数を累計する処理を行うCPU21が本発明の「累計手段」に相当する。
1 来客受付装置
2 担当者端末
5 サーバ
10 来客受付システム
11 ディスプレイ
12 スピーカ
13 マイク
14 ボタン
21 CPU
441 来訪データベース
442 候補者データベース
2 担当者端末
5 サーバ
10 来客受付システム
11 ディスプレイ
12 スピーカ
13 マイク
14 ボタン
21 CPU
441 来訪データベース
442 候補者データベース
Claims (13)
- 来訪者が来訪した場合において、前記来訪者に対して応対予定の担当者が前記来訪者に応対できない場合に、代わりに前記来訪者に応対する代理担当者を選択し、前記代理担当者に対し応対依頼の通知を行う来客受付装置であって、
前記来訪者を特定する情報である来訪者情報を取得する来訪者情報取得手段と、
過去に来訪した前記来訪者を特定する情報である来訪者履歴情報と、前記来訪者が過去に来訪した際に応対した者を特定する情報である応対者履歴情報とが対応付けられて記憶手段に記憶された履歴データベースを参照することにより、前記来訪者情報取得手段にて取得された前記来訪者情報と一致する前記来訪者履歴情報に対応付けられた前記応対者履歴情報を抽出し、抽出された前記応対者履歴情報にて特定される者を前記代理担当者として選択する第一選択手段と、
前記第一選択手段にて選択された前記代理担当者に応対を依頼する応対依頼通知を、前記代理担当者に対して通知可能な端末であって前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて特定される端末である担当者端末に対して送信する送信手段と
を備えた来客受付装置。 - 前記来訪者情報取得手段は、前記来訪者の所属を特定する情報である来訪者所属情報を取得し、
前記履歴データベースには、
過去に来訪した前記来訪者の所属を特定する情報である来訪者所属履歴情報が前記来訪者履歴情報に対応付けられて記憶されている場合において、
前記第一選択手段は、
前記履歴データベースを参照することにより、前記来訪者情報取得手段にて取得された前記来訪者所属情報と一致する前記来訪者所属履歴情報に対応付けられた前記応対者履歴情報を抽出し、抽出された前記応対者履歴情報にて特定される者を前記代理担当者として選択することを特徴とする請求項1に記載の来客受付装置。 - 前記代理担当者となりうる候補者に関する情報が記憶された候補者データベースであって、前記候補者を特定する情報である候補者情報と、前記候補者の所属を特定する情報である候補者所属情報とが対応付けられて前記記憶手段に記憶された前記候補者データベースを参照することにより、前記来訪者情報取得手段にて取得された前記来訪者情報と一致する前記来訪者履歴情報に対応付けられた前記応対者履歴情報を抽出する応対者履歴抽出手段と、
前記候補者データベースを参照することにより、前記応対者履歴抽出手段にて抽出された前記応対者履歴情報と一致する候補者情報に対応付けられた前記候補者所属情報を抽出する候補者所属抽出手段と、
前記候補者所属抽出手段にて抽出された前記候補者所属情報と同一の前記候補者所属情報に対応付けられた前記候補者情報にて特定される者を前記代理担当者として選択する第二選択手段と
を備え、
前記送信手段は、
前記第二選択手段にて選択された前記代理担当者の前記担当者端末に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の来客受付装置。 - 前記来訪者に対して応対予定の担当者である予定担当者を特定する情報である予定担当者情報を取得する予定担当者情報取得手段を備え、
前記代理担当者となりうる候補者に関する情報が記憶された候補者データベースであって、前記候補者を特定する情報である候補者情報と、前記候補者の所属を特定する情報である候補者所属情報とが対応付けられて前記記憶手段に記憶された前記候補者データベースを参照することによって、前記予定担当者情報取得手段にて取得された前記予定担当者情報と同一の前記候補者情報に対応付けられている候補者所属情報を抽出する候補者所属抽出手段と、
前記候補者所属抽出手段にて抽出された前記候補者所属情報と同一の前記候補者所属情報に対応付けられた前記候補者情報にて特定される者を前記代理担当者として選択する第二選択手段と
を備え、
前記送信手段は、
前記第二選択手段にて選択された前記代理担当者の前記担当者端末に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする請求項1に記載の来客受付装置。 - 前記候補者データベースには、
前記候補者の役職を特定する情報である役職情報が前記候補者情報に対応付けられて記憶されている場合において、
前記第二選択手段は、
前記候補者所属抽出手段にて抽出された前記候補者所属情報に対応付けられた前記候補者情報にて特定される者であり、且つ、所定の前記役職情報が対応付けられた前記候補者情報にて特定される者を、前記代理担当者として選択することを特徴とする請求項3又は4に記載の来客受付装置。 - 前記第一選択手段にて選択され、且つ、前記第二選択手段にて選択された者を前記代理担当者として選択する第三選択手段を備え、
前記送信手段は、
前記第一選択手段にて選択された者、又は前記第二選択手段にて選択された者が複数存在する場合に、前記第三選択手段にて選択された前記代理担当者の前記担当者端末に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の来客受付装置。 - 前記応対依頼通知に応じて前記担当者端末より送信される通知であって、前記代理担当者が前記来訪者に応対するか否かを特定する通知である前記応対可否通知を受信する受信手段を備え、
前記送信手段は、
前記第三選択手段にて選択された前記代理担当者の前記担当者端末に前記応対依頼通知を送信してから所定時間内に、前記受信手段にて前記応対可否通知を受信しなかった場合に、前記第一選択手段及び前記第二選択手段にて選択された前記代理担当者のうち前記第三選択手段にて選択されなかった前記代理担当者の前記担当者端末に対して前記応対依頼通知を送信することを特徴とする請求項6に記載の来客受付装置。 - 前記応対依頼通知に応じて前記担当者端末より送信される通知であって、前記代理担当者が前記来訪者に応対するか否かを特定する通知である前記応対可否通知を受信する受信手段を備え、
前記送信手段は、
前記受信手段にて、前記来訪者に対する応対を拒否する前記応対可否通知を受信した場合に、前記第一選択手段及び前記第二選択手段にて選択された前記代理担当者のうち前記第三選択手段にて選択されなかった前記代理担当者の前記担当者端末に対して前記応対依頼通知を送信することを特徴とする請求項6に記載の来客受付装置。 - 前記履歴データベースに記憶されている来訪履歴の数を、前記応対者履歴情報毎に累計する累計手段を備え、
前記送信手段は、
前記第一選択手段、前記第二選択手段、及び前記第三選択手段にて選択された前記代理担当者が複数である場合には、前記累計手段にて累計された累計数が多い前記応対者履歴情報にて特定される者の前記担当者端末から順に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする請求項6に記載の来客受付装置。 - 前記履歴データベースには、
前記来訪者が来訪した日時を特定する情報である日時情報が前記来訪者履歴情報に対応付けられて記憶されており、
前記送信手段は、
前記第一選択手段、前記第二選択手段、及び前記第三選択手段にて選択された前記代理担当者が複数である場合には、新しい前記日時の前記日時情報に対応付けられた前記来訪者履歴情報にて特定される者の前記担当者端末から順に前記応対依頼通知を送信することを特徴とする請求項6に記載の来客受付装置。 - 前記送信手段にて前記応対依頼通知が送信されてからの経過時間を計測する計測手段と、
前記計測手段にて計測される前記経過時間が所定以上となった場合に、前記来訪者に対して前記担当者が不在である情報を出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の来客受付装置。 - 来訪者が来訪した場合において、前記来訪者に対して応対予定の担当者が前記来訪者に応対できない場合に、代わりに前記来訪者に応対する代理担当者を選択し、前記代理担当者に対し応対依頼の通知を行う来客受付方法であって、
過去に来訪した前記来訪者を特定する情報である来訪者履歴情報と、前記来訪者が過去に来訪した際に応対した者を特定する情報である応対者履歴情報とが対応付けられて記憶手段に記憶された履歴データベースを参照することにより、来訪者情報取得手段にて取得された情報であって、前記来訪者を特定する情報である来訪者情報と一致する前記来訪者履歴情報に対応付けられた前記応対者履歴情報を抽出し、抽出された前記応対者履歴情報にて特定される者を前記代理担当者として選択する第一選択工程と、
前記第一選択工程にて選択された前記代理担当者に応対を依頼する応対依頼通知を、前記代理担当者に対して通知可能な端末であって前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて特定される端末である担当者端末に対して送信する送信工程と
を備えた来客受付方法。 - 請求項1乃至11のいずれかに記載の来客受付装置の各処理手段としてコンピュータを機能させるための来客受付プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009033538A JP2010191565A (ja) | 2009-02-17 | 2009-02-17 | 来客受付装置、来客受付方法、来客受付プログラム |
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