JP2010127882A - 放射線画像検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズを大きくすることなく、外部から加わる衝撃によりX線検出部等が破損することを防止すること。
【解決手段】カセッテ型検出器1において、第2の緩衝部材27Bにより、基台22の電気基板23が取り付けられている面の一部と、ハウジング3の内壁とが接合させ、少なくとも基台22に加わる衝撃を吸収される。その結果、外部から加わる衝撃により検出器ユニット21等が破損することを防止出来る。
【選択図】図3

Description

本発明は、放射線画像検出装置に関する。
近年、被写体に放射線を照射し、被写体を透過した放射線を検出して放射線画像を得る方法として、デジタル方式の放射線画像検出装置が用いられている。このような放射線画像検出装置としては、いわゆるFPD(Flat Panel Detector)がある。
FPDの一例としては、基板上に複数の検出素子を二次元的に配列し、被写体を透過した放射線が蛍光体(シンチレータ)に照射され、照射された放射線量に応じて発光する可視光を検出素子により電荷に変換して光電変換素子に蓄積し、光電変換素子に蓄積した電荷を読み出すことにより放射線画像を得るものがある(特許文献1参照)。このようなFPDは撮影直後に放射線画像を得られるという即時性を有している。
図8はFPDであるカセッテを用いた従来のシステムの概略図である。
カセッテAはX線検出部Bを内蔵し、X線発生部Cから出射されたX線を被写体Pに照射し、被写体Pを透過したX線は二次元の格子状に配列した光電変換素子を有するX線検出部Bによって検出される。光電変換素子から出力される画像信号を画像処理部Dにおいてデジタル画像処理し、モニタEに被写体PのX線画像を表示する。
図9はカセッテAの縦断面図であり、カセッテAは特許文献1に記載された構造である。
筐体A1には、スペーサA2を介して基台A3が取り付けられ、この基台A3上にはX線検出部Bが設けられている。X線検出部Bは、半導体素子と化学作用せず、半導体プロセスの温度に耐え、寸法安定性等が必要なことからガラス板により構成された基板B1、半導体プロセスにより二次元配列的に形成された光電変換素子B2、金属化合物から成る蛍光体を樹脂板に塗布した蛍光板B3が一体的に積層されて構成されている。
基台A3の下面には光電変換された電気信号を処理するための電子部品を搭載した回路基板A4が突起A5に介して固定されている。この回路基板A4と光電変換素子B2間は、フレキシブル回路基板A6によって接続されている。
図9に示すカセッテAは可搬型であり、所定の場所に運ばれてX線画像の撮影に使用されるわけであるが、所定の場所に運ばれる最中に誤ってカセッテAを落下させてしまったり、他の物体に衝突させてしまったりして、図9の矢印で示すようにカセッテAの側方から突発的な衝撃が加わる場合がある。この衝撃に対して何ら対策をとっていないと、カセッテAに突発的な衝撃が加わった際に、筐体A1の内部にある基台A3等が筐体A1の側壁に接触し、例えば基台A3に設けられたX線検出部Bが破損してしまう。そこで、突発的な衝撃が加わってもX線検出部B等が破損しないよう、図9のように特許文献1に記載のカセッテAは、筐体A1の側壁にX線検出部B等に加わる衝撃を吸収する緩衝材A7を設けている。同様に特許文献2に記載の技術では、X線検出部等に加わる衝撃を吸収する圧縮コイルスプリングを設置して、カセッテの耐衝撃性を高めている。
特開2001−346788号公報 特開2002−14168号公報
図9に示すように、筐体A1の側壁に緩衝材A7を設ける構造では、緩衝材A7が薄いと突発的な衝撃を十分に吸収することが出来ず、カセッテの耐衝撃性を十分に高めることが出来ない。そこで、厚い緩衝材A7を設置すればカセットの耐衝撃性を常時確保することが出来るが、十分な厚さの緩衝材A7を設置しようとすると、筐体A1の側壁部分に緩衝材A7を設置するためのスペースを多く確保しなければならない。X線検出部Bによる検出領域を狭めることは出来ないため、緩衝材A7の設置スペースを確保するためには筐体1を大きくせざるを得ず、その結果カセッテ全体のサイズが大きくなってしまう。
また、特許文献2に記載の技術でも同様であり、圧縮コイルスプリングは伸びた状態でカセッテ内に設置しなければならず、伸びた状態の圧縮コイルスプリングを設置するためには一定のスペースを確保しなければならず、カセッテ全体のサイズが大きくなってしまう。
そこで、本発明の目的は、サイズを大きくすることなく、外部から加わる衝撃によりX線検出部等が破損することを防止する放射線画像検出装置を提供することになる。
上記目的を達成するため、本発明に係る放射線画像検出装置は、
被写体に向けて照射された放射線を検出する放射線画像検出装置であって、
入射した放射線を光に変換するシンチレータと、当該シンチレータにより変換された光を受けて電気信号に変換する検出部と、を有する検出器ユニットと、
前記検出部により変換された電気信号を処理する電気基板と、
一方の面に前記検出器ユニットが取り付けられ、他方の面に前記電気基板が取り付けられた基台と、
少なくとも前記基台を内蔵する筐体と、
前記基台の前記電気基板が取り付けられている面の一部と、前記筐体の内壁とを接合し、少なくとも基台に加わる衝撃を吸収する緩衝部材と、
を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る放射線画像検出装置によれば、装置全体のサイズを大きくすることなく、外部から加わる衝撃によりX線検出部等が破損することを防止することが出来る。
以下、本発明の実施の形態を図を基に説明する。
[カセッテ型検出器の概要]図1は、カセッテ型検出器の斜視図である。
放射線画像検出装置であるカセッテ型検出器1は、カセッテ型のフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector:以下「FPD」と称する。)である。カセッテ型検出器1は、照射された放射線を検出してデジタル画像データとして取得する放射線検出部2(図3等参照)と、放射線検出部2を内部に収納するハウジング(筐体)3とを備えている。
本実施形態において、ハウジング3は、その放射線入射方向の厚さが15mmとなるように形成されている。なお、ハウジング3の放射線入射方向の厚さは16mm以下であり、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格(JIS Z 4905)に準拠するサイズ(15mm+1mmであり、かつ15mm−2mm)の範囲内である(JIS Z 4905に対応する国際規格は、IEC 60406である)。
図2は、ハウジング3の分解斜視図である。
図2に示すように、ハウジング3は、両端部に開口部311、312を有する中空のハウジング本体部31と、ハウジング本体部31の各開口部311、312を覆う第1の蓋部材32及び第2の蓋部材33とを備えている。
ハウジング本体部31は、例えば、心材(型)の上にカーボン繊維を巻回して所望の厚み(例えば、1mm〜2mm)とした上で形状を整え、巻回したカーボン繊維の上に熱硬化性樹脂を流した上で、高温高圧で焼き固めることにより成型し、その後心材を抜き取ることによって形成する。
第1の蓋部材32及び第2の蓋部材33は、蓋本体部321、331と、挿入部322、332とを備えており、例えば非導電性のプラスチック等の非導電性の材料によって形成されている。
挿入部322、332の各側面には、第1の蓋部材32及び第2の蓋部材33と、ハウジング本体部31と、を係合する係合片324、334が、開口部311、312に対する挿入方向に向かって延出している。係合片324、334の外側面には、それぞれ係合凸部325、335が設けられている。第1の蓋部材32と第2の蓋部材33がハウジング本体部31に挿入されると、係合凸部325、335がハウジング本体部31に設置された係合凹部315、316に係合する。
第1の蓋部材32における蓋本体部321の一側面には、カセッテ型検出器1と外部の機器との間で無線により情報の送受信を行うためのアンテナ装置9が埋め込まれており、アンテナ装置9には、金属からなる平板状の一対の放射板91、92と、一対の放射板91、92に対して給電する給電部93とが設けられている。
また、蓋本体部321の一面であって、アンテナ装置9が形成されている面と同一面上には、ハウジング3の内部に設けられた電力供給部としての充電池24(図3等参照)を充電する際に外部の電源等と接続される充電用端子45と、カセッテ型検出器1の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチ46が設けられている。更に、アンテナ装置9が形成されている面と放射線入射側の面とによって形成される角部には、例えばLED等で構成され充電池24の充電状況や各種の操作状況等を表示するインジケータ47が設けられている。
[カセッテ型検出器の内部構造]次にカセッテ型検出器1の内部構造について説明する。図3は、図1に示すカセッテ型検出器1をa方向からみた所定箇所の断面図である。
図3に示すように、放射線検出部2は、検出器ユニット21、基台22、各種の電子部品を実装した電気基板23、充電池24等により構成されている。本実施形態において、基台22の上方の面(一方の面)には遮蔽部材25を介して検出器ユニット21が取り付けられており(基台22の上方の面に検出器ユニット21が支持されている形態も取り付けられている形態に含む)、基台22の下方の面(他方の面)には複数の電気基板23と充電池24が取り付けられている。
基台22は可撓性であり、薄い樹脂により構成されている。厚さは約1mmであり、材質は例えば、ポリカーボネイトとABSを混合した樹脂である。このように可撓性のある樹脂により基台22が形成され、軽量化が図られている。
検出器ユニット21はシンチレータ層211、検出部としての信号検出部(不図示)、対向ガラス板212、ガラス基板213、補強部材214等から構成されている。検出器ユニット21の基本構造を説明すると、ガラス基板213の上に信号検出部が支持されており、その上方にシンチレータ層211が設置されている。シンチレータ層211の上方には対向ガラス板212が設置されており、シンチレータ層211は対向ガラス板212とガラス基板213に挟まれている。
シンチレータ層211は入射した放射線を光に変換する機能を有する。シンチレータ層211は、例えば、蛍光体を主たる成分とし、入射した放射線に基づいて、波長が300nmから800nmの電磁波、すなわち、可視光線を中心に紫外光から赤外光にわたる電磁波(光)を出力するようになっている。
シンチレータ層211の下方には信号検出部(図5では151で示す)が形成されおり、信号検出部はシンチレータ層211から出力された電磁波(光)を電気エネルギーに変換して蓄積し、蓄積された電気エネルギーに基づく画像信号の出力を行う。
対向ガラス板212とガラス基板213は、ともに厚みが0.6mm程度であり、レーザにより端面を切断することにより、端面、すなわち、切断面と、この切断面とガラス基材の上面との稜線部分、及び切断面とガラス基材の下面との稜線部分を平滑化する平滑化処理を施されている。
ガラス基板213の下方には補強部材214が設置されており、対向ガラス板212に対するガラス基板213の突出部を補強されている。また、対向ガラス板212の上方には対向ガラス板212を保護する保護部材215が設置されている。
基台22の下方の面には複数の電気基板23が取り付けられている。本実施形態において、電気基板23上に配置される電子部品としては、例えば各部の制御を行う制御部28(図5参照)を構成するCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなる記憶部(図示せず)、走査駆動回路16(図5参照)、信号読出し回路17(図5参照)等がある。
また、基台22の中央部には、カセッテ型検出器1を構成する複数の駆動部(例えば、後述する走査駆動回路16(図5参照)、信号読出し回路17(図5参照)、通信部(不図示)、記憶部(不図示)、充電量検出部(不図示)、インジケータ47、検出器ユニット21等)に電力を供給する充電池24が設けられている。
充電池24として本実施形態では電気二重層コンデンサを使用している。但し、電気二重層コンデンサ以外に例えばリチウムイオンキャパシタ、ニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、小型シール鉛電池、鉛蓄電池等の充電自在な電池を適用することが出来る。
充電池24は、基台22上の所定の位置に設置することにより前述の充電用端子45と電気的に接続されるようになっており、例えば、カセッテ型検出器1を外部電源と接続されるクレードル等の充電用装置(図示せず)に装着することによって充電用装置側の端子とハウジング3側の充電用端子45とが接続されて充電池24の充電が行われるようになっている。
ガラス基板213の端部には信号検出部で発生した電気信号を取り出すための電気信号取出部216が設けられており、この電気信号取出部216と所定の電気基板23とはフレキシブルハーネス26により接続されている。
[検出器ユニットの回路構成]次に、検出器ユニット21の回路構成について説明する。図4は、信号検出部151を構成する1画素分の光電変換部の等価回路図である。
図4に示すように、1画素分の光電変換部の構成は、フォトダイオード152と、フォトダイオード152で蓄積された電気エネルギーをスイッチングにより電気信号として取り出す薄膜トランジスタ(以下「TFT」と称する。)153とから構成されている。フォトダイオード152は、電荷を生成し蓄積する撮像素子である。フォトダイオード152から取り出された電気信号は、増幅器154により信号読出し回路17が検出可能なレベルにまで電気信号を増幅するようになっている。
具体的には、光の照射を受けるとフォトダイオード152で電荷が発生し、TFT153のゲートGに信号読出し用の電圧が印加されると、TFT153のソースSに接続されたフォトダイオード152から電荷がTFT153のドレインD側に流れ、増幅器154に並列に接続されたコンデンサ154aに蓄積される。そして、増幅器154から、コンデンサ154aに蓄積された電荷に比例して増幅された電気信号が出力されるようになっている。
また、増幅器154から増幅された電気信号が出力されて電気信号が取り出されると、増幅器154やコンデンサ154aに並列に接続されたスイッチ154bがオンされてコンデンサ154aに蓄積された電荷が放出されて、増幅器154がリセットされるようになっている。なお、フォトダイオード152は、単に規制キャパシタンスを有した光ダイオードでもよいし、フォトダイオード152と光電変換部のダイナミックレンジを改良するように追加コンデンサを並列に含んでいるものでもよい。
図5は、このような光電変換部を二次元に配列した等価回路図であり、画素間には、走査線Llと信号線Lrが直交するように配設されている。TFT153のソースSには前述のフォトダイオード152の一端側が接続されており、TFT153のドレインDは信号線Lrに接続されている。一方、フォトダイオード152の他端側は、各行に配された隣接するフォトダイオード152の他端側と接続されて共通のバイアス線Lbを通じてバイアス電源155に接続されている。
このバイアス電源155は制御部28に接続され、制御部28からの指示によりバイアス線Lbを通じてフォトダイオード152に電圧がかるようになっている。また各行に配されたTFT153のゲートGは、共通の走査線Llに接続されており、走査線Llは走査駆動回路16を介して制御部28に接続されている。同様に、各列に配されたTFT153のドレインDは、共通の信号線Lrに接続されて制御部28に制御される信号読出し回路17に接続されている。
信号読出し回路17には、前述した信号線Lrごとの増幅器154が設けられている。信号読出し時には、選択された走査線Llに信号読出し用の電圧が印加され、それによりその走査線Llに接続されている各TFT153のゲートGに電圧が印加され、各TFT153を介して各フォトダイオード152から各信号線Lrにそのフォトダイオード152で発生した電荷が流れる。そして、各増幅器154でフォトダイオード152ごとに電荷が増幅され、1行分のフォトダイオード152の情報が取り出される。そして、この操作を走査線Llをそれぞれ切り替えて全ての走査線Llについて行うことで、全フォトダイオード152から情報を取り出すようになっている。
各増幅器154にはそれぞれサンプルホールド回路156が接続されている。各サンプルホールド回路156は信号読出し回路17に設けられたアナログマルチプレクサ157に接続されており、信号読出し回路17により読み出された信号は、アナログマルチプレクサ157からA/D変換器158を介して前述した制御部28に出力されるようになっている。
以上、図1〜図5に示すようなカセッテ型検出器1を使用することにより、被写体のX線画像を検出することが可能となっている。
[緩衝部材の説明]図3に示すカセッテ型検出器1は可搬型であり、所定の場所に運ばれてX線画像の検出に使用されるわけであるが、所定の場所に運ばれる最中に誤ってカセッテ型検出器1を落下させてしまったり、他の物体に衝突させてしまったりして、カセッテ型検出器1の側方(図3における左右方向)から突発的な衝撃が加わる場合がある。この突発的な衝撃によりハウジング3内の検出器ユニット21等が破損しないよう、図3で示すように基台22の側方には第1の緩衝部材27Aが設置されている。
しかし、カセッテ型検出器1は、既存の設備(撮影装置等)にも利用出来るようにするために、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格のサイズに従ったサイズとなっており(つまり従来のカセッテと互換性がある)、基台22の側方に十分なスペースを確保することが出来なく、第1の緩衝部材27Aは突発的な衝撃を吸収するだけの十分な厚さとなっていない。また、場合によっては図3に示すカセッテ型検出器1の構造とは異なり、ハウジング内の制約によりスペース的に第1の緩衝部材27Aを全く設置出来ないような形態もあり得る。
そこで、カセッテ型検出器1では、基台22の電気基板23が取り付けられている面の一部と、ハウジング3の内壁とを接合し、少なくとも基台22に加わる衝撃を吸収する第2の緩衝部材27B(本発明における「緩衝部材」に該当する)が設置されている。
第2の緩衝部材27Bは具体的にはウレタン系のゴム部材であり、耐緩衝性に優れている。また、基台22と第2の緩衝部材27Bとの間、及びハウジング3の内壁と第2の緩衝部材27Bとの間は接着剤により固着されており、突発的な衝撃が加わっても基台22とハウジング3の内壁との接合状態が常時維持される。
図3で示すように第2の緩衝部材27Bにより基台22とハウジング3の内壁を接合すれば、カセッテ型検出器1の側方(図3における左右方向)から突発的な衝撃が加わっても、第2の緩衝部材27Bのせん断ひずみの発生によって急激な衝撃変化を緩和して吸収することが出来る。このことは、ハウジング3に突発的な衝撃が加わっても基台22や検出器ユニット21に直接的に衝撃が伝わることを弾性体である緩衝部材27Bの衝撃方向におけるせん断ひずみによって吸収しているからである。
従って、第1の緩衝部材27Aを厚くするためにカセッテ型検出器1のサイズを大きくすることなく従来のカセッテとの互換性を確保し、外部から加わる衝撃により基台22に取り付けられた検出器ユニット21等が破損することを防止出来る。また、第1の緩衝部材27Aを設置しないような形態であっても、第2の緩衝部材27Bにより外部から加わる衝撃により検出器ユニット21等が破損することを防止出来る。
また、第2の緩衝部材27Bが薄いもの(例えば1mm程度)であっても、第2の緩衝部材27Bにより基台22とハウジング3の内壁が一定の面積において接合されていれば、せん断ひずみの発生によって衝撃を吸収することができ、カセッテ型検出器1の厚さ(図3における上下方向)も抑えることが出来る。
カセッテ型検出器1はシンチレータ層211と信号検出部151の個々の特性を考慮し、シンチレータ層211と信号検出部151との位置関係をもとに調整(例えばゲイン調整、感度調整)がなされているが、第2の緩衝部材27Bにより突発的な衝撃が吸収されることにより、シンチレータ層211と信号検出部151との位置関係がずれることなく、調整された状態が狂うことはないため、常時、正確なX線画像の検出動作を実行することも出来る。
なお、カセッテ型検出器1の耐衝撃性を高めるために、第2の緩衝部材27Bを多く設置して、基台22とハウジング3の内壁を多くの箇所で接合することが好ましい。緩衝部材27BのX線入射方向と出射方向の広い面を接着することでせん断ひずみによる衝撃吸収能力を高めることができる。
また、充電池24は一定の重量があるため、充電池24が基台22の端に取り付けられていると基台22の重心が基台22の端の方にあり、基台22に衝撃が加わった際に基台22がハウジング3の内壁に接触しやすい。そこで充電池24は基台22の中央領域に取り付けられていることが好ましい。
[他の実施形態]図6、図7は緩衝部材に関する他の実施形態を示す。
図6はカセッテ型検出器1における充電池24周辺を変形した他の実施形態の拡大図である。
図3に示すカセッテ型検出器1では、基台22とハウジング3の内壁とを第2の緩衝部材27Bで接合し、突発的な衝撃を第2の緩衝部材27Bで吸収していたが、図6に示す他の実施形態では第2の緩衝部材27Bだけでなく、充電池24とハウジング3の内壁とを接合して衝撃を吸収する第3の緩衝部材(供給部緩衝部材)27Cが設置されている。
充電池24は通常、基台22の取り付けられている面において電気基板23が占める領域よりも広い領域を占めている。従って、広い領域を占める充電池24とハウジング3の内壁を第3の緩衝部材27Cで接合することにより、図3に示す実施形態よりも更にカセッテ型検出器1における耐衝撃性を高めることが出来る。充電池24の性能上、第3の緩衝部材27Cを接着しても問題はなく、また、図6において第3の緩衝部材27Cは第2の緩衝部材27Bと別体になっているが、一体化した形態でも良い。
図7はカセッテ型検出器1における電気基板23周辺を変形した他の実施形態の拡大図である。
電気基板23は基台22に取付部品23Aにより取り付けられており、取付部品23Aがある電気基板23の取付箇所において何らかの部材を取り付けても電気基板23の性能に影響がない。そこで、図7に示す他の実施形態では、第2の緩衝部材27Bだけでなく、電気基板23の取付箇所とハウジング3の内壁とを接合して衝撃を吸収する第4の緩衝部材(基板緩衝部材)27Dが設置されている。このようにすれば、図3に示す実施形態よりも更にカセッテ型検出器1における耐衝撃性を高めることが出来る。図7において第4の緩衝部材27Dは第2の緩衝部材27Bと別体になっているが、一体化した形態でも良い。
なお、本発明は当該実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本実施形態では、検出器ユニット21がシンチレータ層211と信号検出部151とによって構成されている間接変換方式のFPDを例として説明したが、FPDは間接変換方式のものに限られない。例えば、放射線を吸収し放射線を電荷に変換するアモルファス・セレン(a−Se)層を設け、このa−Se層の中に放射線フォトンを高電圧で引き込むことにより、検出器に照射された放射線の放射線エネルギーを直接電荷量に変換する(電気信号化する)直接変換方式のFPDにおいても、a−Se層を2枚のガラス基材の間に挟み込む本発明の構成を適用することが可能である。
カセッテ型検出器を示す斜視図である。 ハウジングの分解斜視図である。 図1に示すカセッテ型検出器をa方向から見た所定箇所の断面図である。 信号検出部を構成する光電変換部の1画素分の等価回路構成図である。 図4に示す光電変換部を二次元に配列した等価回路構成図である。 カセッテ型検出器における充電池周辺を変形した他の実施形態の拡大図である。 カセッテ型検出器1における電気基板23周辺を変形した他の実施形態の拡大図である。 FPDであるカセッテを用いた従来のシステムの概略図である。 カセッテの縦断面図である。
符号の説明
1 カセッテ型検出器
2 放射線検出部
3 ハウジング
9 アンテナ装置
21 検出器ユニット
22 基台
23 電気基板
24 充電池
25 遮蔽部材
26 フレキシブルハーネス
27A 第1の緩衝部材
27B 第2の緩衝部材
27C 第3の緩衝部材
27D 第4の緩衝部材
151 信号検出部
211 シンチレータ層
212 対向ガラス板
213 ガラス基板
214 補強部材
215 保護部材
216 電気信号取出部

Claims (4)

  1. 被写体に向けて照射された放射線を検出する放射線画像検出装置であって、
    入射した放射線を光に変換するシンチレータと、当該シンチレータにより変換された光を受けて電気信号に変換する検出部と、を有する検出器ユニットと、
    前記検出部により変換された電気信号を処理する電気基板と、
    一方の面に前記検出器ユニットが取り付けられ、他方の面に前記電気基板が取り付けられた基台と、
    少なくとも前記基台を内蔵する筐体と、
    前記基台の前記電気基板が取り付けられている面の一部と、前記筐体の内壁とを接合し、少なくとも基台に加わる衝撃を吸収する緩衝部材と、
    を備えることを特徴とする放射線画像検出装置。
  2. 前記基台の前記電気基板が取り付けられている面の一部と前記緩衝部材との間、及び前記筐体の内壁と前記緩衝部材との間は接着剤により固着されている請求項1に記載の放射線画像検出装置。
  3. 前記基台の前記電気基板が取り付けられている面に取り付けられ、前記検出器ユニットと前記電気基板に電力を供給する電力供給部と、
    前記電力供給部と、前記筐体の内壁とを接合し、少なくとも前記電力供給部に加わる衝撃を吸収する供給部緩衝部材と、
    を有する請求項1又は請求項2に記載の放射線画像検出装置。
  4. 前記基台に対する前記電気基板の取付箇所と、前記筐体の内壁とを接合し、少なくとも前記電気基板に加わる衝撃を吸収する基板緩衝部材を有する請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の放射線画像検出装置。
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