JP2010105521A - Vehicular steering device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、少なくともチルト機構又はテレスコピック機能を有するステアリングコラムの剛性を著しく高くするとともに、車両衝突時にドライバに加わる衝撃エネルギーを吸収することができる車両用ステアリング装置に関するものである。 The present invention relates to a vehicle steering apparatus that can significantly increase the rigidity of a steering column having at least a tilt mechanism or a telescopic function and can absorb impact energy applied to a driver at the time of a vehicle collision.
この種の従来のステアリングコラム装置としては、チルト調整又はテレスコピック調整するためのステアリングコラムの剛性を著しく高くする機構を備えたものがあり、その従来例として特許文献1に開示されたものがある。
As this type of conventional steering column device, there is one provided with a mechanism for significantly increasing the rigidity of the steering column for tilt adjustment or telescopic adjustment, and there is one disclosed in
この構造は、ロアー側のアウターコラム4の内側に、一対のクランプ部材12,12がアッパー側のインナーコラム3を包持するように設けてあり、しかも、締付ボルト13により、これら一対のクランプ部材12,12を互いに近接するように移動させて、アッパー側のインナーコラム3をこれら一対のクランプ部材12,12により包持してクランプするように構成している。このように、アッパー側のインナーコラム3をロアー側のアウターコラム4により直接的にクランプするように構成していることから、両コラム3,4間のガタを防止するとともにステアリングコラムの剛性を高くすることができる。
しかしながら、前記従来のステアリングコラム装置では、一対のクランプ部材12,12がアッパー側のインナーコラム3を包持するように設けてあるため、一対のクランプ部材12,12の締め付け力に抗する高荷重を加えない限りインナーコラム3が収縮できない構造である。又、収縮できたとしても、終始高荷重による収縮であるため、例えば前半は高荷重で後半は低荷重で収縮するように設定を自由に変更することができない。そのため、種々の車両に対応するように、上記コラム及びシャフトが収縮するとともに、コラムブラケットが車体から離脱する構成のエネルギー吸収構造を設けることが難しいという問題がある。
However, in the conventional steering column device, since the pair of
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、ロック機構とガタ押え機構を備えながら、コラム及びシャフトが収縮して行うエネルギー吸収構造も備えた車両用ステアリング装置を提供することを目的とする。 Accordingly, the present invention has been made to solve the above-described problems, and provides a vehicle steering apparatus that includes a lock mechanism and a backlash pressing mechanism, and also includes an energy absorbing structure that is contracted by a column and a shaft. For the purpose.
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ステアリングシャフトを内部に回動可能に支持する可動ジャケットを車体側に固定されたコラムブラケットにボルトを有するロック機構を介して上下方向又は軸方向に調整可能に支持するとともに、該可動ジャケットの内部に固定ジャケットを嵌挿し、前記ステアリングシャフトに所定値以上の荷重が作用すると前記コラムブラケットが車体から離脱するよう構成された車両用ステアリング装置において、互いに対向する前記可動ジャケットの内面と前記固定ジャケットの外面との間に前記ボルトの回動操作によって前記固定ジャケットを前記可動ジャケット側に押圧するガタ押え機構を設けるとともに、前記コラムブラケットが車体から離脱すると同時に前記ボルトによる前記固定ジャケットの押圧を解除する押圧解除手段を設けたことを特徴とする。
In order to achieve the above object, the invention according to
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記押圧解除手段を、前記固定ジャケットの側部に部分的に形成された凸部と、該凸部に軸方向に形成された切欠溝と、該切欠溝に軽圧入されて前記ボルトと共に軸方向に移動可能な押圧部材で構成したことを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the pressing release means includes a convex portion partially formed on a side portion of the fixed jacket, and a notch formed in the convex portion in the axial direction. It is characterized by comprising a groove and a pressing member that is lightly press-fitted into the notch groove and is movable in the axial direction together with the bolt.
請求項1記載の発明によれば、車両衝突時にドライバからステアリングホイールに荷重が作用すると、その荷重はステアリングシャフトを介して可動ジャケットに伝達されるため、以後はコラムブラケットが車体への締結力に抗して可動ジャケットと共に車両前方に移動して車体から離脱し、このコラムブラケットの離脱に消費されるエネルギーによって衝撃エネルギーが吸収されてドライバが衝撃から保護される。 According to the first aspect of the present invention, when a load acts on the steering wheel from the driver at the time of a vehicle collision, the load is transmitted to the movable jacket via the steering shaft. As a result, it moves to the front of the vehicle together with the movable jacket and leaves the vehicle body, and the energy consumed by the separation of the column bracket is absorbed to protect the driver from the impact.
従って、ロック機構とガタ押え機構を備えた構造において、コラムブラケットが車体から離脱するとともにボルトによる固定ジャケットの押圧力が解除されるため、ガタ押え機構の押圧力の影響を受けることなく両ジャケット間の収縮が可能になることによって、上記エネルギー吸収構造を設けることができ、ドライバの安全性が向上する。 Therefore, in a structure equipped with a lock mechanism and a rattle presser mechanism, the column bracket is detached from the vehicle body and the pressing force of the fixed jacket by the bolt is released, so there is no influence between the two jackets without being affected by the pressing force of the rattle presser mechanism. The above-described energy absorbing structure can be provided, and the safety of the driver is improved.
請求項2記載の発明によれば、車両が衝突してコラムブラケットが車両前方に移動する際、該コラムブラケットに挿通するボルトが同方向に移動し、該ボルトと共に押圧部材も一体的に移動し、コラムブラケットが車体から離脱すると同時に押圧部材が固定ジャケットの凸部に形成された切欠溝から外れるため、ボルトの軸力が開放されて該ボルトによる固定ジャケットの押圧が解除され、可動ジャケットはステアリングシャフト、ステアリングホイールとともに固定ジャケット及びコラムブラケットに対して車体前方へと自由に移動することができ、押圧部材の押圧力を調整することによって、押圧部材が固定ジャケットから離れるタイミングや固定ジャケット収縮時の荷重の調整が行え、エネルギー吸収構造として種々の車両に対応することが可能となる。
According to the invention of
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る車両用ステアリング装置要部の破断側面図、図2は同車両用ステアリング装置要部の側面図、図3は図1のA−A線断面図、図4はセンターロック機構を構成する固定カムと回転カム形状を示す斜視図、図5は固定カムの固定ジャケットへの圧入構造を示す部分斜視図である。
<
1 is a cutaway side view of a main part of a vehicle steering apparatus according to
図1及び図2に示す車両用ステアリング装置1において、2は図3に示すように横断面非円形の筒状の可動ジャケットであって、この可動ジャケット2の内部には円筒状の固定ジャケット3が嵌合しており、当該車両用ステアリング装置1は、図1及び図2の左方(車両前方)を下にして車体に所定角度傾斜した状態で取り付けられている。
In the
上記可動ジャケット2は、固定ジャケット3に対して軸方向に移動可能であって、その下部が車体側に固定されたコラムブラケット4にチルトボルト5によって軸方向に移動可能に取り付けられている。又、図示しないが、可動ジャケット2の内部にその上部が嵌合する固定ジャケット3は、その下端部が車体側に上下に回動可能に枢着されており、可動ジャケット2と固定ジャケット3の内部にはステアリングシャフト6が回転可能に挿通している。
The
従って、可動ジャケット2と固定ジャケット3及びこれらの内部に挿通するステアリングシャフト6は、固定ジャケット3の下端の車体への枢着部を中心として上下に回動可能に支持されている。ここで、ステアリングシャフト6の上部は、図1に示すようにベアリング7によって可動ジャケット2に回転可能に支持され、同ステアリングシャフト6の下部は、不図示のベアリングによって固定ジャケット3に回転可能に支持されており、その上端部には不図示のステアリングホイールが結着されている。尚、図示しないが、ステアリングシャフト6は、アッパシャフトとロアシャフトに軸方向に2分割されており、これらのアッパシャフトとロアシャフトは軸方向に摺動可能にスプライン嵌合しているため、ステアリングシャフト6は軸方向に伸縮することができる。又、ステアリングシャフト6の下端部は、パワーステアリング装置等の不図示の操舵装置に連結されている。
Accordingly, the
而して、ドライバが不図示のステアリングホイールを左右に回転操作すると、その回転はステアリングシャフト6を経て不図示の操舵装置に伝達され、不図示の前輪が左右に転舵されて車両の左右何れかの方向の操舵がなされる。
Thus, when the driver rotates the steering wheel (not shown) left and right, the rotation is transmitted to the steering device (not shown) via the
ところで、本実施の形態に係る車両用ステアリング装置1にはチルト機能とテレスコピック機能が備えられており、ドライバの体格や好みに応じて可動ジャケット2と固定ジャケット3及びステアリングシャフト6を固定ジャケット3の車体への枢着点(不図示)を中心として上下に回動させてステアリングホイールの高さ位置を調整することができるとともに、可動ジャケット2とステアリングシャフト6を軸方向に移動させてステアリングホイールの軸方向位置(前後方向位置)を調整することができる。
By the way, the
即ち、図1及び図3に示すように、前記コラムブラケット4には上下方向に長い円弧状のチルト孔8が形成され、可動ジャケット2には軸方向に長いテレスコ孔9が形成されており、前記チルトボルト5はチルト孔8とステスコ孔9の双方に挿通している。
That is, as shown in FIGS. 1 and 3, the
従って、可動ジャケット2と固定ジャケット3及びステアリングシャフト6は、チルトボルト5がチルト孔8内を上下に移動する範囲内で固定ジャケット3の車体への枢着点(不図示)を中心として上下に回動することができ、これによってステアリングホイールの高さ位置が調整される(チルト機能)。
Therefore, the
又、可動ジャケット2とステアリングシャフト6は、テレスコ孔9の長手方向端部がチルトボルト5に当接する範囲内で軸方向に移動することができ、これによってステアリングホイールの軸方向位置が調整される(テレスコピック機能)。
Further, the
而して、本実施の形態では、ステアリングホイールの高さ位置と軸方向位置のロックは、ステアリンクシャフト6の中心と同じ高さ位置に設けられた単一のセンターロック機構によって行われ、このセンターロック機構にガタ押え機構を付加することによってガタの発生が防がれるが、以下にガタ押え機構を備えたセンターロック機構の構成について説明する。
Therefore, in the present embodiment, the height position and the axial position of the steering wheel are locked by a single center lock mechanism provided at the same height position as the center of the
図3に示すように、チルトボルト(ボルト)5は固定ジャケット3の中心と同じ高さ位置の側部に水平にコラム軸線と直交して配置されており、このチルトボルト5は、可動ジャケット2の内側からテレスコ孔9とチルト孔8を貫通しており、スライドカム11、レバーカム10、チルトレバー12及び回り止めプレート13が挿通している。ここで、スライドカム11は、チルト孔8を貫通してテレスコ孔9に係合して回転しないように支持されており、レバーカム10にはチルトレバー12が一体に回動するよう嵌合している。又、チルトレバー12には、チルトボルト5に一体に回動するよう異形嵌合した回り止めプレート13が固定ボルト14によってチルトレバー12と一体に回動するように取り付けられている。そして、チルトボルト5の端部にはナット15が螺着され、レバーカム10、スライドカム11、チルトレバー12及び回り止めプレート13がチルトボルト5上で軸方向に位置決めされており、レバーカム10とスライドカム11の相対向する面には選択的に係合する凹部と凸部から成る不図示の爪が形成されている。従って、チルトレバー12を回動操作すれば、これと一体にチルトボルト5とレバーカム10が回動し、レバーカム10の爪とスライドカム11の爪は凸部と凸部が係合することによって、チルトボルト5が図3の左方向へ移動し、該チルトボルト5の頭部に形成された後述の回転カム17が可動ジャケット2の垂直部をコラムブラケット4の垂直部に押圧して、可動ジャケット2と固定ジャケット3及びステアリングシャフト6の上下方向の移動(チルト)と可動ジャケット2及びステアリングシャフト6の前後方向の移動(テレスコピク)をロックする。
As shown in FIG. 3, the tilt bolt (bolt) 5 is disposed horizontally on the side of the same height as the center of the
他方、図2及び図3に示すように、固定ジャケット3の中心高さ位置側部には、チルトボルト5の方向(図3の左方)に向かって部分的に突出する凸部3Aが形成されており、図5に示すように、凸部3Aには軸方向(図5の左右方向)に長い切欠溝3aが形成されている。そして、この切欠溝3aには押圧部材である固定カム16の軸部16bが軽圧入によって回転しないように固定されている。尚、切欠溝3aは車両前方(図5の左端)が開口している。
On the other hand, as shown in FIGS. 2 and 3, a
ここで、固定ジャケット3の側部に部分的に形成された前記凸部3Aと、該凸部3Aに軸方向に形成された切欠溝3aと、該切欠溝3aに軸部16bが軽圧入されて後述のようにチルトボルト5と共に軸方向に移動可能な固定カム16により押圧解除手段を構成しており、この押圧解除手段は、後述のように車両の衝突時にコラムブラケット4が車体から離脱すると同時にチルトボルト5による固定ジャケット3の可動ジャケット2への押圧を解除する機能を果たす。
Here, the
又、前記チルトボルト5の頭部は、可動ジャケット2に形成されたテレスコ孔9を貫通して可動ジャケット2の内面と固定ジャケット3の外面との間に配設されており、この頭部には回転カム17が一体に形成されている。ここで、図4に示すように、固定カム16と回転カム17は円板状に形成されており、回転カム17の端面には固定カム16の外周が嵌合するための円形凹部17Aが形成されている。そして、これらの固定カム16と回転カム17の相対向する端面には各3つの爪16a,17aが周方向に等角度ピッチでそれぞれ突設されている。尚、爪16a,17aを2つ又は4つ設けるようにしても良い。
The head of the
而して、組付状態においては、図3に示すように、固定カム16は回転カム17の円形凹部17Aにその外周の一部が嵌合して位置決めされている。尚、固定ジャケット3の外面には、凸部3Aの反対側に、図3に示すように、固定ジャケット3の円周方向の上下に間隔を置いて一対の突起3bが可動ジャケット2の内面側に向かって突出するように形成されており、固定ジャケット3は突起3bを介して可動ジャケット2の内周面に当接している。尚、21は可動ジャケット2の固定ジャケット3に沿う移動をガイドするための樹脂製の案内部材である。
Thus, in the assembled state, as shown in FIG. 3, the fixed
ところで、コラムブラケット4の左右両端には、図2に示すように、車両後方(図2の右方)が開口するスリット孔4aがそれぞれ形成されており、各スリット孔4aには樹脂製のスライドプレート22が装着されている。そして、コラムブラケット4は、各スリット孔4aとスライドプレート22に挿通する不図示のボルトによって車体に離脱可能に取り付けられており、車両の衝突時にこれに車両前方への大きな衝撃荷重(ボルトの締結力以上の荷重)が作用すると、車体から車両前方へと離脱する。
By the way, as shown in FIG. 2, slit
以上のように構成されたセンターロック機構を備えた車両用ステアリング装置1において、チルトレバー12が図1に示す位置にあるときにはセンターロック機構はロック状態にあって可動ジャケット2と固定ジャケット3及びステアリングシャフト6の上下方向の傾動(チルト)と可動ジャケット2及びステアリングシャフト6の軸方向移動(テレスコピク)はロックされている。
In the
即ち、チルトレバー12が図1に示す位置にあるときには、レバーカム10とスライドカム11の爪同士が係合してスライドカム11がコラムブラケット4に押圧されるため、コラムブラケット4と可動ジャケット2がスライドカム11と回転カム17によって挟持され、可動ジャケット2の移動がロックされる。
That is, when the
又、同時にチルトボルト5の回動によって回転カム17が一体に回動するため、該回転カム17の爪17aと固定カム16の爪16a(図4参照)の凸部と凸部とが係合して固定カム16が図3の右方向へ移動し、固定ジャケット3の外面が可動ジャケット2の内面に押圧され、固定ジャケット3に形成された2つの突起3bにおいて図3に示す押圧力F1が可動ジャケット2に作用する。これに加えて、回転カム16には図示の反力F2が作用し、これによって固定ジャケット3と可動ジャケット2との間が円周方向の3点で支持されるため、上下方向及び左右方向のガタの発生を防止することができるとともに、その支持剛性を高めることができる。
At the same time, the
以上の結果、可動ジャケット2と固定ジャケット3及びステアリングシャフト6の上下の傾動(チルト)と可動ジャケット2とステアリングシャフト6の軸方向移動(テレスコピック)が確実にロックされ、ガタの発生が防がれてステアリングホイールを操作するドライバに不快感を与えることがない。又、ステアリングホイールの支持剛性が高められるため、エンジン振動や不整地走行時の車体振動等によってステアリングホイールが振動することがなく、ドライバの操舵感覚が害されることがない。
As a result, the
次に、ドライバがステアリングホイールの高さ位置や軸方向位置を調整する場合には、図1の実線位置にあるチルトレバー12を矢印a方向(時計方向)に回動させてセンターロック機構のロックを解除すれば良い。
Next, when the driver adjusts the height position or the axial position of the steering wheel, the
即ち、チルトレバー12を図1の矢印a方向に回動させると、これと一体にチルトボルト5とレバーカム10及び回転カム17が回動するため、レバーカム10とスライドカム11の爪の凸部と凸部による係合が外れるとともに、回転カム17の爪17aと固定カム16の爪16a(図4参照)の凸部と凸部との係合が外れ、この結果、コラムブラケット4及び可動ジャケット2のスライドカム11と回転カム17による挟持が解除されるとともに、固定ジャケット3による可動ジャケット2への押圧力F1と回転カム17に作用する反力F2が開放される。このため、可動ジャケット2と固定ジャケット3及びステアリングシャフト6の上下の傾動(チルト)と可動ジャケット2とステアリングシャフト6の軸方向移動(テレスコピック)のロックが解除(アンロック)され、ドライバはステアリングホイールの高さ位置や軸方向位置を任意に調整することができる。そして、調整後はチルトレバー12を図1の矢印b方向(反時計方向)に回動させて実線位置に戻せば、センターロック機構によりロックされてステアリングホイールの高さ位置や軸方向位置が固定される。
That is, when the
ところで、車両衝突時にドライバからステアリングホイールに軸方向荷重が作用すると、その軸方向荷重はステアリングシャフト6を介して可動ジャケット2に伝達されるため、以後はコラムブラケット4が車体への締結力に抗して可動ジャケット2と共に車両前方に移動して車体から離脱し、このコラムブラケット4の離脱に消費されるエネルギーによって衝撃エネルギーが吸収されてドライバが衝撃から保護される。
By the way, when an axial load is applied to the steering wheel from the driver at the time of a vehicle collision, the axial load is transmitted to the
上述のようにコラムブラケット4が車両前方に移動する際、該コラムブラケット4に挿通するチルトボルト5が同方向に移動し、該チルトボルト5と共に固定カム16も一体的に移動し、コラムブラケット4が車体から離脱すると同時に固定カム16の軸部16bが固定ジャケット3の凸部3Aに形成された切欠溝3aから外れる。このため、チルトボルト5の軸力が開放されて該チルトボルト5による固定ジャケット3の可動ジャケット2への押圧が解除され、可動ジャケット2はステアリングシャフト6及びステアリングホイールと共に固定ジャケット3に対して車体前方へと自由に移動することができ、コラムブラケット4が車体から離脱される。
As described above, when the
従って、押圧部材である固定カム16の固定ジャケット3への押圧力を調整することによって、固定カム16が固定ジャケット3から離れるタイミングや固定ジャケット3収縮時の荷重の調整が行え、エネルギー吸収構造として種々の車両に対応することが可能となる。
Therefore, by adjusting the pressing force of the fixed
尚、本実施の形態では、可動ジャケット2を一体成形して1部品として構成したが、図6に示すように、可動ジャケット2を円筒部材2Aとチャンネル部材(ディスタンブラケット)2Bの2部品で構成し、両者を溶接一体化しても良い。
In the present embodiment, the
又、本実施の形態では、固定ジャケット3に凸部3Aを設けて固定カム16を固定したが、凸部3Aを設けることなく、固定ジャケット3の外面に固定カム16を直接固定するようにしても良い。更に、本実施の形態では固定ジャケット3の外面に一対の突起3bを設けているが、可動ジャケット2の内面に固定ジャケット3側に向かって突出するように一対の突起を設けるようにしても良い。
In the present embodiment, the fixed
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図7に基づいて説明する。
<
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
図7は本発明の実施の形態2に係る車両用ステアリング装置の横断面図であり、本図においては図3に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての説明は省略する。
FIG. 7 is a cross-sectional view of the vehicle steering apparatus according to
本実施の形態のセンターロック機構は、チルトボルト5がチルトレバー12、レバーカム10、スライドカム11及びコラムジャケット4のチルト孔8を貫通し、可動ジャケット2のテレスコ孔9に回転しないように嵌合したナット部材19に可動ジャケット2の外側から螺着され、チルトボルト5がチルトレバー12と一体に回転するように、チルトボルト5の頭部に異形嵌合する回り止めプレート13と、この回り止めプレート13をチルトレバー12に固定する固定ボルト14が設けられている。
The center lock mechanism of the present embodiment is fitted so that the
又、ガタ押え機構は、固定ジャケット3の中心高さ位置側部に部分的に突出するように凸部3Aが形成されており、凸部3Aには、実施の形態1と同様に、軸方向に長い切欠溝3aが形成されている。この長い切欠溝3aに押圧部材としての軸受部材18の軸部18aを介して軸受部材18を回転しないように固定し、ナット部材19を貫通して可動ジャケット2の内側へ突出するチルトボルト5の端部が軸受部材18の側面に設けた凹部に回転可能に嵌合している。そして、本実施の形態では、軸受部材18と固定ジャケット3との間に上記軸部18aに挿通された皿バネ等の弾性部材20を介設している。尚、切欠溝3aは車両前方が開口している。
Further, the ratchet holding mechanism is formed with a
而して、チルトレバー12をロック方向(図1の矢印b方向)に回動させると、これと一体にチルトボルト5とレバーカム10が回動するため、レバーカム10の爪とスライドカム11の爪は凸部と凸部が係合することによってチルトボルト5が図7の左方向へ移動し、可動ジャケット2の垂直部とコラムブラケット4の垂直部がスライドカム11とナット部材19によって挟持されるため、可動ジャケット2と固定ジャケット3及びステアリングシャフト6の上下の傾動(チルト)と可動ジャケット2とステアリングシャフト6の軸方向移動(テレスコピック)がロックされる。又、同時にチルトボルト5が回動することによってナット部材19に螺合するチルトボルト5が可動ジャケット2の内部に突出するように移動して軸受部材18を介して固定ジャケット3の外面を可動ジャケット2の内面に押圧するため、可動ジャケット2の内面と固定ジャケット3の外面との間が軸受部材18と一対の突起3bとにより、円周方向の3点で支持されることによって上下方向及び左右方向のガタの発生を防止するとともに、その支持剛性を高めることができる。
Thus, when the
又、車両衝突時にドライバからステアリングホイールに軸方向の荷重が作用すると、前記実施の形態1と同様に、コラムブラケット4が車両前方に移動する際、該コラムブラケット4に挿通するチルトボルト5が同方向に移動し、該チルトボルト5と共に軸受部材18も一体的に移動し、コラムブラケット4が車体から離脱すると同時に軸受部材18の軸部18aが固定ジャケット3の凸部3Aに形成された切欠溝3aから外れる。このため、チルトボルト5の軸力が開放されて該チルトボルト5による固定ジャケット3の可動ジャケット2への押圧が解除され、可動ジャケット2はステアリングシャフト6及びステアリングホイールと共に固定ジャケット3に対して車体前方へと自由に移動することができ、コラムブラケット4が車体から離脱される。
Further, when an axial load is applied to the steering wheel from the driver in the event of a vehicle collision, the
従って、押圧部材である軸受部材18の固定ジャケット3への押圧力を調整することによって、軸受部材18が固定ジャケット3から離れるタイミングや固定ジャケット3収縮時の荷重調整が行え、エネルギー吸収構造として種々の車両に対応することが可能となる。
Therefore, by adjusting the pressing force of the bearing
又、可動ジャケット2のガタ押え機構を設けたため、可動ジャケット2のガタツキを防止してステアリングホイールの支持剛性を高めることができ、車体振動等によるステアリングホイールの振動を防ぎ、ドライバによる操舵時の剛性が高められて操舵感覚の向上が図られる。
In addition, since the backlash mechanism for the
更に、軸受部材18と固定ジャケット3の間に弾性部材20を介設したため、各部品の寸法のバラツキが弾性部材20の弾性変形によって吸収され、ガタ押え機構の安定した作用が可能となって可動ジャケット2のガタの発生が防がれる。
Further, since the
尚、以上の実施の形態では、軸部16bが固定ジャケット3の凸部3Aに形成された切欠溝3aに圧入された固定カム16が、コラムブラケット4が車体から離脱すると同時に固定ジャケット3の切欠溝3aから外れるよう構成したが、例えば固定カム16の軸部16bを樹脂モールド製として固定ジャケット3に嵌合固定し、コラムブラケット4が車体から離脱すると同時に軸部16bが折損するよう構成しても前記と同様の効果が得られる。
In the above embodiment, the fixed
又、以上は本発明をチルト及びテレスコピック機能を備えた車両用ステアリング装置に対して適用した形態について説明したが、本発明は、少なくともテレスコピック機能のみを備えた車両用ステアリング装置全般に対して適用可能である。 In the above, the embodiment in which the present invention is applied to a vehicle steering apparatus having a tilt and telescopic function has been described. However, the present invention can be applied to all vehicle steering apparatuses having at least a telescopic function. It is.
1 車両用ステアリング装置
2 可動ジャケット
2A 可動ジャケットの筒状部材
2B 可動ジャケットのチャンネル部材
3 固定ジャケット
3A 固定ジャケットの凸部
3a 固定ジャケットの切欠溝
3b 固定ジャケットの突起
4 コラムブラケット
4a スリット孔
5 チルトボルト
6 ステアリングシャフト
7 ベアリング
8 チルト孔
9 テレスコ孔
10 レバーカム
11 スライドカム
12 チルトレバー
13 回り止めプレート
14 固定ボルト
15 ナット
16 固定カム(押圧部材)
16a 固定カムの爪
16b 固定カムの軸部
17 回転カム
17a 回転カムの爪
18 軸受部材(押圧部材)
19 ナット部材
20 弾性部材
21 案内部材
22 スライドプレート
F1 押圧力
F2 反力
DESCRIPTION OF
16a Fixed
19
Claims (2)
互いに対向する前記可動ジャケットの内面と前記固定ジャケットの外面との間に前記ボルトの回動操作によって前記固定ジャケットを前記可動ジャケット側に押圧するガタ押え機構を設けるとともに、前記コラムブラケットが車体から離脱すると同時に前記ボルトによる前記固定ジャケットの押圧を解除する押圧解除手段を設けたことをことを特徴とする車両用ステアリング装置。 A movable jacket that rotatably supports the steering shaft is supported on a column bracket fixed on the vehicle body side through a lock mechanism having bolts so that the movable jacket can be adjusted in the vertical direction or the axial direction. In the vehicle steering device configured to insert a fixed jacket and to disengage the column bracket from the vehicle body when a load of a predetermined value or more acts on the steering shaft,
A backlash mechanism is provided between the inner surface of the movable jacket and the outer surface of the fixed jacket, which are opposed to each other, to push the fixed jacket toward the movable jacket by rotating the bolt, and the column bracket is detached from the vehicle body. At the same time, the vehicle steering apparatus is provided with a pressure releasing means for releasing the pressing of the fixed jacket by the bolt.
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