JP2010068690A - Linear motor and portable device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、リニアモータ及びリニアモータを備えた携帯機器に関する。 The present invention relates to a linear motor and a portable device including the linear motor.
近年、PDAや携帯電話機等の携帯機器の小型化により、携帯機器を振動させるための機器にも小型化が要求されている。携帯機器を振動させるための装置としては、一般に、コイルが発生する磁界により振動する可動部を備えたリニアモータが用いられている。 In recent years, due to miniaturization of portable devices such as PDAs and mobile phones, miniaturization of devices for vibrating portable devices is also required. As a device for vibrating a portable device, a linear motor having a movable part that vibrates by a magnetic field generated by a coil is generally used.
特許文献1には、従来のリニアモータとして振動アクチュエータの構成が開示されている。特許文献1に記載された振動アクチュエータは、マグネット及びダンパから構成される円板状の可動子と、可動子を取り囲むように配置されたコイルとを備えており、コイルからの電磁力により可動子が上下方向(可動子の厚み方向)に直線移動する。
上記振動アクチュエータでは、可動子の移動スペースをその厚み方向に設ける必要があるために、薄型化するためには設計上の制約が生じる。すなわち、上記振動アクチュエータは、所定の厚み以下に薄型化することができず、薄型化に適した構成ではない。 In the vibration actuator described above, since a moving space for the mover needs to be provided in the thickness direction, design restrictions are imposed in order to reduce the thickness. That is, the vibration actuator cannot be thinned to a predetermined thickness or less, and is not a configuration suitable for thinning.
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、薄型化を図ることが可能なリニアモータ及び携帯機器を提供することである。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object thereof is to provide a linear motor and a portable device that can be thinned.
本発明のリニアモータは、上記課題を解決するために、可動部と、上記可動部を内部に収容する筐体と、上記筐体における上記可動部と対向する対向面にその少なくとも一部が設けられ、上記可動部を上記対向面に沿って移動させる移動手段と、上記可動部の進行方向側の側面と上記筐体の側面との間に設けられた第1の弾性部材とを備え、上記筐体と上記第1の弾性部材との間には、所定の粘度を有する粘性流体が配置されていることを特徴としている。 In order to solve the above problems, the linear motor according to the present invention is provided with a movable part, a casing that accommodates the movable part therein, and at least a part of the casing that faces the movable part. A moving means for moving the movable part along the facing surface; and a first elastic member provided between a side surface on the traveling direction side of the movable part and a side surface of the housing, A viscous fluid having a predetermined viscosity is disposed between the housing and the first elastic member.
また、本発明の携帯機器は、上述したリニアモータを備えることを特徴としている。 The portable device of the present invention is characterized by including the linear motor described above.
本発明のリニアモータでは、上記可動部を上記対向面に沿って移動させるために、上記可動部の移動スペースをその厚み方向に設ける必要がなく、薄型化するための設計の自由度が向上する。 In the linear motor of the present invention, it is not necessary to provide a moving space for the movable part in the thickness direction in order to move the movable part along the facing surface, and the degree of freedom in design for thinning is improved. .
また、本発明の携帯機器は、上記リニアモータを搭載しているために、薄型化を図ることが可能となる。 In addition, since the portable device of the present invention is equipped with the linear motor, it can be thinned.
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るリニアモータ1の構成について、図1〜図4を参照して説明する。図1はリニアモータ1の構成を説明するための斜視図である。図2はリニアモータ1の構成を説明するための断面図である。図3は、平面コイル7a、7bの構成を説明するための上面図である。図4は、リニアモータ1の内部構造を説明するための上面図である。
(First embodiment)
The configuration of the
リニアモータ1は、図1に示すように、枠部2と、2枚の基板3a、3bと、磁石4と、2つの板バネ5a、5bと、磁性流体6とから構成されている。また、基板3a、3bには、磁界を発生する平面コイル7a、7bがそれぞれ設けられている。
As shown in FIG. 1, the
枠部2及び基板3a、3bは、図2に示すように、枠部2の開口した上面及び下面を基板3a、3bにより塞ぐことで直方体の筐体8を構成している。そして、筐体8の内部には、磁石4、板バネ5a、5b及び磁性流体6が収容されている。なお、筐体8の構成は、本発明の「筐体」の一例である。なお、以下では説明の便宜上、基板3aが筐体8の上面を、基板3bが筐体8の下面を構成するものとして説明する。
As shown in FIG. 2, the
リニアモータ1は、平面コイル7a、7bが発生する磁界により、磁石4が筐体8内部を枠部2の長手方向に沿って往復移動することにより振動する構成である。そのため、枠部2の長手方向の寸法は、リニアモータ1の所望の振動量を確保できる程度に磁石4が移動できる値に規定されている。また、枠部2の短手方向の寸法は、磁石4の直径よりも僅かに大きくなるような値に規定されている。なお、「振動量」とは、リニアモータ1が取り付けられた物体(例えば、携帯電話機)の加速度又は加速度を重力加速度(9.8m/s2)で割った値である。
The
基板3a、3bは、枠部2の上面及び下面の外周と同一の形状であり、その周縁部において枠部2に固定される。また、基板3a、3bは、図2に示すように、3層構造となっており、平面コイル7a、7bが埋設されたコイル層31と、その両面に設けられた絶縁層32、33とから構成されている。絶縁層32、33は、コイル層31に設けられた平面コイル7a、7bを外部から絶縁している。
The
平面コイル7a、7bは、図3に示すように、基板3a、3bのコイル層31内において互いに逆向きに巻かれた略矩形状の電流線から構成されている。平面コイル7a、7bは、その両端が駆動電流供給回路9にそれぞれ接続されており、駆動電流供給回路9から矢印X又はYの方向に電流が供給されることにより、互いに逆向きの磁界を発生する。駆動電流供給回路9は、所定の周期で電流を供給する方向を切り替えることにより、平面コイル7a、7bが発生する磁界の向きを切り替える。なお、平面コイル7a、7bは、本発明の「移動手段、磁界発生部材」の一例である。
As shown in FIG. 3, the
また、基板3a、3bの平面コイル7a、7bは、磁石4の上面及び下面と互いに平行に対向するように配置されている。ここで、平行とは、互いに平行な状態だけでなく、磁石4が往復直線移動する際の妨げにならない程度に平行な状態からずれた状態を含んでいる。
The
磁石4は、フェライトやネオジウムなどの強磁性材料からなる円板状の永久磁石であり、その厚み方向に着磁されている。磁石4は、平面コイル7a、7bが発生した磁界により、枠部2の長手方向、すなわち平面コイル7a、7bの配列方向に移動する。なお、磁石4は、本発明に係る「可動部」の一例である。
The
板バネ5a、5bは、図4に示すように、その一端が枠部2の内側面側の角部分に設けられた切込み部2a、2bにそれぞれ取り付けられており、その取り付けられた部分を支持点として弾性変形する。この板バネ5a、5bの間には、磁石4が配置されている。そのため、板バネ5a、5bはリニアモータ1の静止時に、枠部2の長手方向における中央部において、磁石4を互いに他方の板バネ側に付勢しつつ、上記長手方向に移動可能に支持する。なお、板バネ5a、5bは、本発明に係る「弾性部材」の一例である。また、リニアモータ1の静止時とは、駆動電流供給回路9から基板3a、3bの平面コイル7a、7bに電流が供給されていない状態のときを示す。
As shown in FIG. 4, each of the
また、板バネ5a、5bを構成する材料としては、単体で磁力を有しないものが好適に用いられる。具体的な材料としては、例えば、PET、SUS、SUP、SW、SWP、SWO、SK、SKS、SC、WP等が挙げられる。
Moreover, as a material which comprises the leaf |
磁性流体6は、磁石4が枠部2の長手方向に移動する際に、枠部2と板バネ5a、5bとの間の緩衝部材として機能するものであり、図4に示すように、枠部2と板バネ5a、5bとの間に配置されている。このとき、磁性流体6は、枠部2と板バネ5a、5bとの間を完全に埋めるように配置されるわけではなく、所定の空間Zを有するように配置される。
The
また、磁性流体6は磁石4の周囲にも配置されている。このとき、板バネ5a、5bと磁石4との間に配置された磁性流体6は、板バネ5a、5bが磁石4を弾性的に支持しているために、他の部分に比べて薄くなっている。
The
磁性流体6としては、例えば、ナノメートルオーダーの鉄などの強磁性材料と、油などの溶媒とを混合したものが用いられる。なお、磁性流体6は、本発明に係る「粘性流体」の一例である。
As the
次に、本実施形態のリニアモータ1の駆動方法について、図5を参照して説明する。図5は、リニアモータ1において形成される磁界の向きを説明するための断面図である。なお、図5において磁石4は、上面がN極に、下面がS極に着磁されている。
Next, a driving method of the
リニアモータ1を駆動する場合、基板3a、3bの平面コイル7a、7bには、駆動電流供給回路9により図3に示す矢印Xの方向に電流が供給される。これにより、基板3a、3bの平面コイル7aには、図5に示すように、下側がS極、上側がN極になるような磁界が形成される。また、基板3a、3bの7bには、下側がN極、上側がS極になるような磁界が形成される。
When the
以上のように、基板3a、3bの平面コイル7a、7bにより形成された磁界は、磁石4の両磁極面に対して作用し、磁石4は基板3a、3bの平面コイル7aとの間に引力を、基板3a、3bの平面コイル7bとの間に斥力を発生させる。そのため、磁石4は、図5の白抜きの矢印で示すように、平面コイル7aの方向に移動する。
As described above, the magnetic field formed by the
このとき、磁石4は板バネ5a、5bに支持されながら移動するために、進行方向に配置された板バネ5aは枠部2の内壁面2Aに向かって押される。板バネ5aは、弾性変形することにより、磁石4の運動エネルギーを板バネ5aの位置エネルギーに変換し、磁石4の移動速度を低下させる。
At this time, since the
板バネ5aが一定の位置まで弾性変形すると、枠部2と板バネ5aとの間に配置された磁性流体6が内壁面2Aに接触し変形する。このとき、磁石4の運動エネルギーの一部が磁性流体6の変形に用いられるため、板バネ5aは内壁面2Aと直接接触するまで撓まない。すなわち、磁性流体6は、枠部2と板バネ5aとの間の緩衝部材として機能している。
When the
磁石4の運動エネルギーが全て板バネ5aの位置エネルギー及び磁性流体6の変形に変換され、磁石4の移動が停止するタイミングで、駆動電流供給回路9は基板3a、3bの平面コイル7a、7bに供給する電流をY方向に切り替える。これにより、基板3a、3bの平面コイル7a、7bにより形成される磁界の向きが反転するため、磁石4は図4の白抜きの矢印の方向とは反対方向に移動する。この動作を繰り返すことにより、磁石4は平面コイル7a、7bの配列方向に往復移動する。
The kinetic energy of the
このように、磁石4の移動が停止するタイミングで、平面コイル7a、7bにより形成される磁界の方向(電磁力の方向)を切り替えることにより、エネルギーの損失なく磁石4を往復移動させることができる。この状態を、磁石4の共振状態という。
Thus, by switching the direction of the magnetic field formed by the
リニアモータ1では、板バネ5a、5bと枠部2との間に磁性流体6を配置することにより、磁石4の共振状態が得られる駆動周波数(共振周波数)の範囲を広げることが可能である。ここで、比較例及びリニアモータ1における、磁石4の共振周波数を算出するために行った実験結果の結果について図6を参照して説明する。なお、比較例では、板バネ5a、5bと枠部2との間に磁性流体6を配置していないリニアモータを用いている。
In the
図6(a)及び(b)は、比較例及びリニアモータ1における、磁石4の共振周波数を算出するために行った実験結果を説明するための図である。また、図6(a)及び(b)において、横軸は磁石4の駆動周波数(Hz)を、縦軸は磁石4の振動量(共振周波数における振動量で規格化)を示している。また、縦軸はそれぞれの振動量のピークを1.0として表している。
FIGS. 6A and 6B are diagrams for explaining the results of an experiment performed to calculate the resonance frequency of the
図6(a)に示すように、比較例では、ピーク前後で振動量が激減しており、共振周波数の範囲が狭いことが分かる。これに対し、図6(b)に示すように、リニアモータ1では、ピーク前後での振動量の変化が緩やかであり、共振周波数の範囲が広がっていることが分かる。このような効果は、以下の理由により得られるものであると考えられる。
As shown in FIG. 6A, in the comparative example, the vibration amount is drastically reduced before and after the peak, and it can be seen that the range of the resonance frequency is narrow. On the other hand, as shown in FIG. 6B, in the
比較例において、磁石4を共振させるためには、磁石4の移動が停止するタイミング、すなわち磁石4の運動エネルギーが全て板バネ5a、5bの位置エネルギーに変換されたときに、電磁力の方向を切り替える必要がある。この際、磁石4の移動が停止している期間は非常に短い。そのため、電磁力の方向を切り替えるタイミングがずれた場合には、位置エネルギーと電磁力とが互いにエネルギーを打ち消しあい、磁石4の振動量は激減してしまう。図6(a)に示す比較例の結果は、この状態を表しているものと考えられる。
In the comparative example, in order to resonate the
これに対し、リニアモータ1では、磁石4の運動エネルギーは板バネ5a、5bの位置エネルギーに変換されるだけでなく、磁性流体6の変形にも用いられる。磁石4の運動エネルギーは、板バネ5a、5bの位置エネルギーに変換された後に、磁性流体6の変形に用いられるため、磁性流体6が変形している間は磁石4の移動はほぼ停止している。すなわち、磁石4の移動が停止している期間は、比較例に比べて長くなる。そのため、リニアモータ1では、図6(b)に示すように、比較例よりも共振周波数の範囲が広がったものと考えられる。
On the other hand, in the
以下に、本実施形態のリニアモータ1の効果について説明する。
Below, the effect of the
(1)リニアモータ1は、磁石4を平面コイル7a、7bに沿って移動させる構成であるために、磁石4の移動スペースをその厚み方向に設ける必要がなく、薄型化するための設計の自由度が向上する。
(1) Since the
(2)リニアモータ1は、枠部2と板バネ5a、5bとの間に磁性流体6が配置されている。上記構成により、磁性流体6が板バネ5a、5bと枠部2との間の緩衝部材として機能するために、板バネ5a、5bが枠部2に直接接触することを防止できる。そのため、リニアモータ1では、板バネ5a、5bと枠部2との間の接触音の発生を防止でき、低騒音を実現できる。また、上記構成により、磁石4の共振周波数の範囲を広げることも可能である。
(2) In the
(3)リニアモータ1は、本発明の「磁界発生部材」として平面コイル7a、7bを用いている。上記構成により、リニアモータの厚み方向に厚みのあるコイルを用いた構成と比較して、さらに薄型化に適した構成とすることができる。
(3) The
(4)リニアモータ1は、平面コイル7a、7bが基板3a、3bの両方に設けられている。上記構成により、いずれか一方にのみ設けられている構成と比較して、より強い磁界を発生させることができ、磁石4の振動量を増大させることができる。
(4) In the
(5)リニアモータ1では、磁石4の周囲にも磁性流体6が配置されている。上記構成により、磁石4が移動する際に、磁石4と枠部2、板バネ5a、5bとの間で摩擦が発生することを防止でき、磁石4の移動速度の低下や粉塵の発生等の弊害が生じることを抑制できる。
(5) In the
また、磁性流体6は磁石4の周囲に配置されているが、板バネ5a、5bが磁石4を弾性的に支持しているために、板バネ5a、5bと磁石4との間に配置された磁性流体6は他の部分に比べて薄くなっている。そのため、磁性流体6が磁石4の周囲に均一に配置されている場合と比較して、磁石4と板バネ5a、5bとの間は緩衝効果が低くなり、磁石4が移動する際に板バネ5a、5bが枠部2に接触する可能性が高くなる。そこで、リニアモータ1では、枠部2と板バネ5a、5bとの間にも磁性流体6を配置して、緩衝部材として機能させることが非常に重要となる。
The
(6)リニアモータ1では、枠部2と板バネ5a、5bとの間に配置された磁性流体6は、枠部2との間に所定の空間Zを有するように配置される。上記構成により、磁石4の移動に伴い進行方向に配置された板バネ5a、5bが枠部2側に弾性変形した場合、枠部2と板バネ5a、5bとの間に配置された磁性流体6は変形して空間Zに移動することができる。これに対し、空間Zが設けられていない場合、枠部2と板バネ5a、5bとの間で磁性流体6の移動が制限され、磁性流体6が十分に変形することができない。そのため、リニアモータ1は、空間Zが設けられていない場合と比較して、磁性流体6による適度な緩衝効果を得ることができる。
(6) In the
(7)リニアモータ1は、本発明の「粘性流体」として磁性流体6を用いている。上記構成により、磁石4の移動により板バネ5a、5bと枠部2との間から磁性流体6が移動してしまったとしても、磁石4に引き寄せられる性質を有する磁性流体6を磁石4近傍に引き寄せることが可能となる。そのため、板バネ5a、5bと枠部2との間の緩衝部材としての効果を発揮するために必要な位置に、磁性流体6を保持することができる。
(7) The
(8)リニアモータ1では、板バネ5a、5bを構成する材料として、単体で磁力を有しないものが好適に用いられる。上記構成により、磁石4に引き寄せられる性質を有する磁性流体6は、非磁性材料からなる板バネ5a、5bよりも優先的に磁石4に引き寄せられる。そのため、磁石4の移動時であっても、板バネ5a、5bと磁石4との間に効率的に磁性流体6を存在させることができ、板バネ5a、5bと磁石4との間に摩擦が生じることを防ぐことができる。
(8) In the
以上のように、本実施形態のリニアモータ1の構成について説明してきたが、本発明のリニアモータは上述した構成に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。以下に、リニアモータ1の変形例及びその効果について説明する。
As described above, the configuration of the
(a)リニアモータ1では、「可動部」の一例として磁石4を、「移動手段」の一例として平面コイル7a、7bを用いている。しかし、本発明の「可動部」は磁石に限られず、磁性を有しない構成であってもかまわない。この場合、本発明の「移動手段」は、磁界を発生させる構成でなくてもよく、「可動部」を基板3bに沿って移動させる構成であればよい。上記構成により、「可動部」の移動スペースをその厚み方向に設ける必要がなく、薄型化するための設計の自由度が向上する。
(A) In the
(b)リニアモータ1は、駆動電流供給回路9により、平面コイル7a、7bが形成する磁界の方向を所定の周期で切り替えて磁石4を往復移動させる構成であるが、磁石4を一方向にのみ移動させる構成としてもよい。
(B) The
(c)リニアモータ1では、本発明の「磁界発生部材」として平面コイル7a、7bを用いているが、平面コイルに限られず、その厚み方向に厚みのあるコイルを用いてもよい。また、平面コイル7a、7bのように、磁石4の磁極面に対して互いに逆方向の磁界を作用させる構成でなくとも、磁石4との間に引力及び斥力のいずれか一方を生じるように磁極面に対して磁界を作用させる構成であってもよい。
(C) In the
(d)リニアモータ1では、平面コイル7a、7bは、基板3a、3bの両方に設けられている構成であるが、基板3a、3bのいずれか一方にのみ設けられている構成であってもよい。上記構成により、平面コイル7a、7bが設けられていない側の基板の厚みを薄くすることができるため、リニアモータ1はより薄型化に適した構成となる。
(D) In the
(e)リニアモータ1では、2つの平面コイル7a、7bが基板3a、3bにそれぞれ設けられているが、各基板に3つ以上の平面コイルが設けられている構成であってもよい。このように、1つの基板に複数の平面コイルを用いることにより、磁石4の移動量を自由に調整することが可能となる。
(E) In the
(f)リニアモータ1では、平面コイル7a、7bは、互いに逆向きに巻かれた2本の電流線から構成されているが、1本の電流線から構成されていてもよい。この場合、電流線の一端から電流を供給するだけで互いに逆方向の磁界を形成することができる。上記構成により、平面コイル7a、7bと駆動電流供給回路9との接続や、駆動電流供給回路9の制御等をより簡易化することが可能である。
(F) In the
(g)リニアモータ1では、本発明の「弾性部材」として板バネ5a、5bを用いているが、板バネに限られず、スパイラルコイル等の他の構成の弾性部材を用いてもかまわない。ただし、どのような構成の弾性部材を用いるとしても、そのサイズは枠部2の高さに近い方が好ましい。また、板バネ5a、5bのように、枠部2の長手方向における磁石4の両側面に設けられている構成に限られず、少なくとも磁石4の進行方向における磁石4と筐体8との間に設けられていればよい。また、枠部2の長手方向における磁石4の両側面にそれぞれ2つ以上設けられている構成であってもよい。
(G) In the
(h)リニアモータ1では、本発明の「粘性流体」として磁性流体6を用いているが、粘性を有する流体であれば上述した(1)〜(6)の効果を奏することができる。この場合、粘性流体の粘度は、約1〜約70cpの範囲内であることが好ましく、特に約20cpであることが好ましい。
(H) In the
(i)リニアモータ1では、円板形状を有する磁石4が用いられているが、平面コイル7a、7bが形成する磁界によって枠部2の長手方向に移動する構成であればその他の形状であってもよい。例えば、磁石4の枠部2の短手方向に沿った両側面を、枠部2と平行に所定の範囲だけ切り落とした構成としてもよい。上記構成により、枠部2の長手方向における磁石4の移動距離を円板形状の場合と比較して増加させることができるために、磁石4の振動量を増加させることが可能である。
(I) In the
(j)リニアモータ1では、磁性流体6が磁石4の周囲にも配置されている構成であるが、磁性流体6は少なくとも板バネ5a、5bと枠部2との間に配置されていればよく、必ずしも磁石4の周囲に配置されている必要はない。ただし、磁石4が移動する際において、磁石4と基板3b、板バネ5a及び5bとの間の摩擦は特に大きいと考えられるため、磁石4と基板3b、板バネ5a及び5bとの間には磁性流体6が摩擦を低減できる程度に配置されていることが好ましい。
(J) The
(k)板バネ5a、5bは、その一端を枠部2の内側面側の角部分に設けられた切込み部2a、2bに嵌め込むことにより取り付けられているが、磁石4を枠部2の長手方向に移動可能に支持するように取り付けられていればよい。例えば、板バネ5a、5bを、磁石4を支持する支持部に加え、枠部2の短辺部分に沿って接続される接続部を備えた構成とし、上記接続部と枠部2の短辺部分とを接続することにより取り付けてもよい。
(K) The
(l)基板3bは、コイル層31とその両面に設けられた絶縁層32、33とから構成されているが、磁石4側の面に更に低摩擦層が形成されていてもよい。上記低摩擦層は、一般の半導体基板が有する摩擦係数よりも低い摩擦係数を有する構成である。上記構成により、磁石4と基板3bとの摩擦によるエネルギーの損失を抑制でき、筐体8内において磁石4を効率的に移動させることができる。また、基板3aを下側にしてリニアモータ1を用いる可能性がある場合には、基板3aの磁石4側の面に低摩擦層を形成してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る携帯電話機について図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施形態の携帯電話機10について説明するための上面図である。図8は、図7に示す携帯電話機10のX−X‘面の断面図である。
(L) The
(Second Embodiment)
Next, a mobile phone according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 7 is a top view for explaining the
本実施形態の携帯電話機10は、図7及び図8に示すように、本発明の第1実施形態のリニアモータ1と、表示部11と、CPU12とを備えている。このように、携帯電話機10は、薄型化に適している第1実施形態のリニアモータ1を搭載しているために、薄型化することが可能となる。
As shown in FIGS. 7 and 8, the
以下に、携帯電話機10の構成について、具体的に説明する。
Hereinafter, the configuration of the
リニアモータ1は、携帯電話機10を振動させるためのものであり、図8に示すように、携帯電話機10の内部において、表示部11が配置された側とは反対側の面に固定されている。表示部11は、タッチパネル方式のパネルにより構成されており、ユーザが表示部11に表示されたボタン部11aを押圧することにより携帯電話10を操作するためのものである。そして、CPU12は、携帯電話機10の種々の機能を制御するものであり、ボタン部11aが押圧されたことを検知した場合や、電話を着信した際にマナーモードに設定されている場合等に、リニアモータ1が振動するように制御している。
The
なお、本実施形態では、第1実施形態のリニアモータ1が携帯電話機に搭載された構成について説明したが、本発明はこれに限られず、リニアモータ1はPDA等の他の携帯機器に搭載されていてもよい。特に、タッチパネルを用いた携帯機器において、リニアモータ1は好適に用いられる。
In this embodiment, the configuration in which the
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made within the scope shown in the claims. That is, embodiments obtained by combining technical means appropriately modified within the scope of the claims are also included in the technical scope of the present invention.
1 リニアモータ
2 枠部
2a、2b 切込み部
3a、3b 基板
4 磁石(可動部)
5a、5b 板バネ(弾性部材)
6 磁性流体(粘性流体)
7a、7b 平面コイル(移動手段、磁界発生部材)
8 筐体
9 駆動電流供給回路(切替手段)
10 携帯電話機(携帯機器)
11 表示部
12 CPU
31 コイル層
32、33 絶縁層
DESCRIPTION OF
5a, 5b Leaf spring (elastic member)
6 Magnetic fluid (viscous fluid)
7a, 7b Planar coil (moving means, magnetic field generating member)
8 Housing 9 Drive current supply circuit (switching means)
10 Mobile phones (mobile devices)
11
31
Claims (10)
前記可動部を内部に収容する筐体と、
前記筐体における前記可動部と対向する対向面にその少なくとも一部が設けられ、前記可動部を前記対向面に沿って移動させる移動手段と、
前記可動部の進行方向側の側面と前記筐体の側面との間に設けられた第1の弾性部材とを備え、
前記筐体と前記第1の弾性部材との間には、所定の粘度を有する粘性流体が配置されていることを特徴としたリニアモータ。 Moving parts;
A housing that houses the movable part therein;
At least a part thereof is provided on a facing surface facing the movable portion in the housing, and a moving unit that moves the movable portion along the facing surface
A first elastic member provided between a side surface on the traveling direction side of the movable part and a side surface of the housing;
A linear motor, wherein a viscous fluid having a predetermined viscosity is disposed between the casing and the first elastic member.
前記移動手段は、前記磁極面に対して磁界を作用させる磁界発生部材を含むことを特徴とした請求項1に記載のリニアモータ。 The movable portion has a magnetic pole surface at a position facing the facing surface,
The linear motor according to claim 1, wherein the moving unit includes a magnetic field generating member that applies a magnetic field to the magnetic pole surface.
前記第1及び第2の平面コイルは、前記対向面において渦巻状に巻かれた電流線からなることを特徴とした請求項2に記載のリニアモータ。 The magnetic field generating member includes first and second planar coils that cause magnetic fields in opposite directions to act on the magnetic pole surface,
The linear motor according to claim 2, wherein the first and second planar coils are formed of current lines wound in a spiral shape on the facing surface.
前記第1及び第2の弾性部材は互いに、前記可動部を他方の弾性部材に対して付勢することを特徴とした請求項1〜4のいずれか1項に記載のリニアモータ。 A second elastic member is further provided between the housing and the side surface opposite to the traveling direction side of the movable part,
5. The linear motor according to claim 1, wherein the first elastic member and the second elastic member bias the movable portion toward the other elastic member.
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- 2008-09-12 JP JP2008235297A patent/JP2010068690A/en active Pending
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