JP2009516299A - 相対外国為替証券の集中化された清算の方法及びシステム - Google Patents

相対外国為替証券の集中化された清算の方法及びシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2009516299A
JP2009516299A JP2008541219A JP2008541219A JP2009516299A JP 2009516299 A JP2009516299 A JP 2009516299A JP 2008541219 A JP2008541219 A JP 2008541219A JP 2008541219 A JP2008541219 A JP 2008541219A JP 2009516299 A JP2009516299 A JP 2009516299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transaction
account
entity
collateral
positions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008541219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009516299A5 (ja
JP5405116B2 (ja
Inventor
ポール, エー. バウアーシュミット,
ドミトリー グリンバーグ,
エドワード, エム. ゴーゴル,
ステファン, エム. ゴールドマン,
ポール, エル. リヒター,
ジェフリー, アール. ミッチェル,
アリ, エル. ストゥドニツァー,
タエ, セオク, シー. ヨー,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CME Group Inc
Original Assignee
Chicago Mercantile Exchange Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chicago Mercantile Exchange Inc filed Critical Chicago Mercantile Exchange Inc
Publication of JP2009516299A publication Critical patent/JP2009516299A/ja
Publication of JP2009516299A5 publication Critical patent/JP2009516299A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5405116B2 publication Critical patent/JP5405116B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/04Trading; Exchange, e.g. stocks, commodities, derivatives or currency exchange
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

本開示のシステム及び方法は、シカゴ・マーカンタイル取引所(「CME」)先物取引システム(「取引所」)のものなどの集中化された突き合わせ及び清算機構における相対(「OTC」)外国為替(「FX」)契約の取引を可能にすることに関する。本開示のシステム及び方法により匿名取引、集中化された清算、効率的な決済及びリスク管理/信用審査機構の提供から、FX市場におけるリスクが低下し、取引費用が削減され、及び流動性が高まる。特に、本開示の実施形態により実行速度が増し、アルゴリズム取引、高い価格透明性、より低費用での取引、顧客間取引、及び資産配分の自動化に対する高まる要求、反復取引並びに清算及び決済の効率性が促進される。

Description

本願は、米国特許法第119条(e)に従い、参照により本明細書によって援用される2005年11月18日付け出願の米国仮特許出願第60/738,246号明細書の出願日の利益を主張する。
〔著作権表示〕
本特許文献の開示の一部は、著作権保護の対象となる題材を含む。本著作権所有者は、本特許文献又は本特許開示が特許商標庁(Patent and Trademark Office)の特許包袋又は記録に掲載されるとおりに任意の者により複写複製されることに何ら異存はないが、それ以外ではいかなる著作権権利も全て留保する。
シカゴ・マーカンタイル取引所(Chicago Mercantile Exchange Inc.)(CME)などの先物取引所は、本明細書では「取引所」(“Exchange”)とも称され、先物及び先物に対するオプションを売買する市場を提供する。先物という用語は、商品先物取引所における先渡しでの金融証券又は現物商品の購入及び売却を対象とするあらゆる契約を指して使用される。先物契約は、事前に定められた将来の時刻に指定価格で商品を売り買いするための法的拘束力を有する合意である。各先物契約は標準化されており、商品、品質、数量、受渡日及び決済が指定される。オプションは、基礎となる証券(この場合、先物契約)を指定時間帯内に指定価格で売り買いするための権利であり、ただしこれは義務ではない。
外国為替市場は世界で最も大きく、且つ最も流動性の高い金融市場であり、その取引高は1日当たり1.2兆ドル相当を上回る。フォレックス(forex)又はFXとしても知られる通貨取引では通常、1種類の通貨を購入すると同時に別の通貨を売却する。通貨は通常、米国ドル/日本円(USD/JPY)又はユーロ/米国ドル(EUR/USD)などのペアで、又はCME$INDEX(商標)などの通貨インデックスを介して売買される。
外国為替市場に投資するため、CMEはまたFX先物商品、すなわち基礎となる金融証券が外貨建て取引である先物契約も、他の商品及び金融証券に基づく先物商品に加え提供している。しかしながら、FX先物だけが外貨を売買し得る機構ではない。例えば、FXインターバンク市場は、集中化された取引場所を伴わない世界の銀行間の国際的取引網である。銀行間での商取引のほとんどが電話で、又は電子的に行われる。FX市場は、FX取引週中は24時間体制の市場である。1日はアジアで始まり、欧州を巡った後、米国の日中の取引時間に至る。通貨は世界中で24時間、ニュージーランド/アジアの月曜日朝(シカゴ/ニューヨーク時間で日曜日午後)からシカゴ/ニューヨークの金曜日午後に取引週が終わるまで売買される。
店頭(Over the Counter「OTC」)という用語は、上記に定義されるとおりの「先物」証券には分類されず、CMEなどの先物取引所では売買されない通貨取引証券を指して使用されることが多く、すなわち先物契約ではないものがOTC契約である。かかるOTC契約としては、「フォワード」(“forward”)契約、すなわち合意した価格での商品の先渡しについての買い手と売り手との間の私的な合意、すなわち相対契約が挙げられる。先物契約が商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commision「CFTC」)によって規制されているのに対し、フォワード又はOTC契約はそれほど規制されておらず、特定の投資家及び特定の市場にとって柔軟且つ魅力的な手段となっている。
投機家がFX市場で活発なのは、ボラティリティが高く変動的な市場条件により生じる機会に魅力を感じるからである。数多くの経済原動力が世界の通貨に影響を及ぼしている。働きかけとなっている原動力のいくつかとしては、金利差、国内貨幣供給量の増加、比較インフレ率、中央銀行の介入及び政治的安定性が挙げられる。世界的に不確実性の高い時代においては、「フライト・ツー・セーフティ(flight−to−safety)」の位置付けと認識されることが有利に働く通貨もある。或いは、ある国の経済見通しが経済原動力から強力であると認識されると、その通貨は、経済的又は政治的情勢が慎重視される別の国の通貨より安定となり得る。
FXトレーダーとしては、ある通貨を別の通貨に交換する必要のある、外国と商取引を行う政府、企業及びファンドマネジャー、並びに市場の値動きから利益を得ようとする投機家が挙げられる。
高度に流動的且つボラタイルな通貨市場が日々投機家に機会を提供している。多くの投機家が焦点を合わせる傾向のあるいわゆる「主要通貨」は、最も活発に売買される通貨であり、米国ドル、ユーロ、日本円、英国ポンド、スイスフラン、豪州ドル及びカナダドルが挙げられる。
OTC−FX市場がより緩い規制及びより柔軟な商品といった利点を提供するのに対し、CMEの先物取引所は、集中化された匿名の突き合わせ及び清算、並びに現行のOTC市場では利用できない効率最適化及びリスク管理/信用審査機構など、その独自の利益を提供する。従って、先物契約を売買するために使用されるものと同じ機構を介してOTC−FX商品を売買可能であれば、その同じ利益及び保護が確保されるため有利であろう。
米国特許出願第11/030,815号明細書 米国特許出願第11/030,796号明細書 米国特許出願第11/030,833号明細書 米国特許出願第11/030,814号明細書 米国特許出願第11/031,182号明細書 米国特許出願第11/030,869号明細書 米国特許出願第11/030,849号明細書 米国特許出願第11/452,653号明細書 米国特許出願第60/738,246号明細書
従って、CMEの先物取引所で利用されている環境のような集中化された突き合せ及び清算環境においてOTC−FX商品を売買可能にするシステム及び方法の必要性がある。
開示のシステム及び方法は、店頭(「OTC」)外国為替(「FX」)取引契約を、シカゴ・マーカンタイル取引所(「CME」)の先物取引システム(「取引所」)などの集中化された突き合わせ及び清算機構において売買可能にすることに関する。開示のシステム及び方法による匿名取引、集中化された清算、効率的な決済及びリスク管理/信用審査機構の提供から、FX市場におけるリスクが低下し、取引費用が削減され、及び流動性が高まる。特に、開示の実施形態により執行速度が増し、アルゴリズム取引、高い価格透明性、より低費用での取引、顧客間取引、及び資産配分の自動化に対し高まる要求、反復取引、並びに清算及び決済の効率性が促進される。
図1は、開示の実施形態に係るOTC−FX証券の売買用例示的システム100のブロック図を示す。システム100は基本的に、トレーダー104及びマーケットメーカー106を含む市場参加者104、106を取引所108と連結するネットワーク102である。本明細書では、語句「〜と連結される」は、直接的に接続されるか、又は1つ又は複数の中間構成要素を通じて間接的に接続されることを意味するものとして定義される。かかる中間構成要素としては、ハードウェア及びソフトウェアベースの構成要素を挙げることができる。更に、「<A>、<B>、...及び<N>の中の少なくとも1つ」又は「<A>、<B>、...<N>の中の少なくとも1つ、又はそれらの組み合わせ」という語句は、係属中の請求の範囲における使用を明確にし、こうすることによって一般に通知するために、これ以前又は以降における何か他の黙示的な定義よりも優先し、本出願人により明示的にこれと異なって主張されない限り、本出願人によって最も広義に定義されて、A、B、...及びNを含んで成る群より選択される1つ以上の要素、すなわち、任意の1つの要素単独、又は1つ以上の他の要素との組み合わせを含み、更に又、組み合わせのときは、記載されていない追加的な要素も含んで、要素A、B、...又はNの中の1つ以上の任意の組み合わせを意味するものであるとする。取引所108は、買付/売付取引の付合せ110、それらの取引の清算112、それらの取引の決済114及び市場参加者104・106間及び市場参加者と取引所108との間のリスク管理116の機能、並びに以下でより詳細に論じるように、クォート要求機能118を提供する。図2A及び2Bは、図1のシステム100の論理アーキテクチャのより詳細なブロック図を示す。特に、図2Aは一実施形態に係るシステム100のブロック図を示し、ここでは取引所108が第2のFX市場と相互接続されることにより既存のFX市場参加者は本明細書に記載されるとおり取引所を通じて取引することが可能となる。本実施形態において、第2のFX市場はロイター社(Reuters)により提供される。図2Bは、第2の実施形態に係るシステム100のブロック図を示し、ここでは取引所108が既存のFX市場参加者との接続をさらに提供する。
開示の実施形態は、OTC−FX証券の売買に関するが、ここに記載された機構及び方法はそれに限定されず、どのOTC商品にも適用することができる。
典型的には、取引所108はその一部門として「クリアリングハウス」を提供し、取引所を通じて行われる全ての売買は相殺又は受渡しされるまで、毎日確定され、突き合わされて決済されなければならない。クリアリングハウスは取引所108に付属し、取引口座の決済、売買の清算、契約履行保証金の回収及び管理、受渡しの調整及び取引データの報告に対し責任を負う。基本的にはクレジットを緩和する。清算の手続きにおいてクリアリングハウスは、先物契約の各売り手に対しては買い手に、各買い手に対しては売り手になり、これは「ノベーション」とも称され、各契約の履行を保証することにより買い手及び売り手を金銭上の損失から保護する責任を担う。これは清算処理を通じて成立するもので、それにより取引が突き合わされる。清算会員は、クリアリングハウスを通じて売買を清算する資格を有する会社である。CMEのクリアリングハウスの場合、Bクラス会員として具体的に指定されていない全ての清算会員が、Aクラス清算会員と見なされる。CMEの清算会員には次の3つのカテゴリがある。1)CME清算会員、全ての商品についての取引を清算する資格を有する、2)IMM清算会員、IMM及びIOM商品についてのみ売買を清算する資格を有する、及び3)IMM−Bクラス清算会員、単一の取引所承認銀行とIMMとの間の外貨建て自己勘定裁定取引の執行のみに限られるとともに1つ又は複数のAクラス非銀行系のCME又はIMM清算会員による保証を受けなければならない。「会員」は、取引所に登録されたブローカー/トレーダーであることに留意されたい。以下の、本発明の実施形態で論じるように、専ら、又は他のCME商品、すなわち先物と共に、ここに記載するようにOTC−FXを売買する目的で、新しい清算会員クラスが導入されてもよい。当然のことながら、そのような等級は実施するか否か次第である。
ここに開示される実施形態において、取引所108はOTC−FX取引における中心的な仲介人としてのさらなる役割を担う、すなわち、取引所108は各売り手に対する買い手及び各買い手に対する売り手となって、先物取引において行われるとおり、各契約の履行を保証することにより買い手及び売り手を金銭上の損失から保護する責任を負う。ここで使用されるとき、用語「取引所」108は、以下に記載されるとおり、記載されたOTC−FX取引の促進の強化を含め、先物取引に使用される集中化された清算及び決済機構、リスク管理システム等を指すものである。仲介人の役割を担うとともに信用審査及びリスク管理機構を用いることにより、例えば信用審査で落とされたため以前はOTC−FXを売買できなかった当事者がここでは匿名で売買し得る。これまでのOTC−FX市場においては、銀行は取引の売り方に過ぎなかった。ここに開示した実施形態によれば、トレーダーはセルサイド又はバイサイドのいずれの立場をとることも可能であり、セルサイドはもはや銀行に限られない。
開示の実施形態はCMEを参照して記載されるが、当然のことながら、これらの実施形態は、株式及び他の証券を取引するものを含め、任意の取引所108に適用可能である。CMEクリアリングハウスは、その施設を通じて発生するCME契約における全ての突き合わせられた取引を清算し、決済し、及び保証する。加えて、CMEクリアリングハウスは清算会員の資金所要額を設定及び監視して、関連する為替市場と連動した一定の清算権を譲渡する。
取引所108は仲介人として、各取引において生じる一定のリスクを負担する。そのため、リスク管理機構がクリアリングハウスを介して取引所を保護する。クリアリングハウスは、全てのCME商品について清算水準の契約履行保証(証拠金)を設定するとともにCME商品の顧客について最低契約履行保証所要額を設定する。契約履行保証金は証拠金とも称され、顧客によりそのブローカーに、ブローカーにより清算会員に、又は清算会員によりクリアリングハウスに預託されなければならない資金であり、未決済の先物又はオプション契約についてブローカー又はクリアリングハウスの損失を担保するためのものである。これは買付け代金の一部ではない。契約履行保証は、ブローカー、清算会員及び取引所の全体としての資金上の整合性を確保するうえで役立つ。クリアリングハウスに対する契約履行保証はドル建て最低預託金を指し、これはクリアリングハウスにより清算会員に、各自のポジションに応じて要求される。維持金、又は維持証拠金とは、通常は当初の契約履行保証より小さい合計額を指し、いずれのポジションについても常時顧客口座に預託金として残っていなければならない。当初証拠金は、先物ポジションが建てられるとブローカーにより要求される契約1件毎の証拠金の総額である。資金がこの水準未満に下がると当初証拠金の水準まで預託金額を戻すことが要求され、すなわち追加履行保証請求である。任意の先物ポジションにおける顧客債権が不利な価格変動により維持水準以下に低下した場合、ブローカーは顧客債権を元に戻すため追加履行保証/証拠金請求を発行しなければならない。追加履行保証請求は、マージンコールとも称される、顧客口座を当初契約履行保証の水準に戻すための追加資金要請であり、不利な値動きにより口座が維持金未満に下がると必ず出される。以下で論じるように、開示の実施形態においてはOTC−FX取引のリスク管理をするためのさらなる機能がある。
CMEを通じて商取引を行う個々の会員、清算会社及び非会員顧客の口座は、清算会員により遂行されるとともにクリアリングハウスに対し保証されなければならない。上述のとおり、取引所の施設を通じて執行される突き合わせられた取引毎に、クリアリングハウスは、売り手に対しては買い手及び買い手に対しては売り手の代わりとなり、清算会員が各取引の相手方を務める。クリアリングハウスは取引所108の運営部門であるとともに、クリアリングハウスの全ての権利、義務及び/又は法的責任は、CMEの権利、義務及び/又は法的責任である。清算会員は、それを通じて執行される全ての取引及び保有する全てのポジションについて財務上及び履行上の責任を負う。清算会員とのみ取引するクリアリングハウスにより各清算会員には、その保有するポジションが個々の会員の口座のものか、非会員顧客の口座のものか、又は清算会員自身の口座のものかに関わらず、それが保有するすべてのポジションについて責任が課される。逆に、各ポジションの反対側としてクリアリングハウスには、清算会員に対し、規則に定められるとおり代理を務めた全ての取引を差金決済する責任が課される。以下に説明されるとおり、これらの機構はOTC−FX取引を取り扱えるよう拡張される。
取引所108に対するリスクを最小化すると同時に会員の責任を最小化すること、必要な契約履行保証即ち証拠金を任意の時点での口座の実際のポジションに可能な限り近く近似すること、及び契約履行保証所要額を査定する機構の精度及び融通性を向上させることについてのさらなる情報を以下の米国特許出願に見ることができ、それらの全てが参照により本明細書に援用される:
米国特許出願第11/030,815号、「SYSTEM AND METHOD FOR ACTIVITY BASED MARGINING」、(代理人整理番号4672/410)、2005年1月7日付け出願、現在は米国特許第_____号、
米国特許出願第11/030,796号、「SYSTEM AND METHOD FOR EFFICIENTLY USING COLLATERAL FOR RISK OFFSET」、(代理人整理番号4672/417)、2005年1月7日付け出願、現在は米国特許第_____号、
米国特許出願第11/030,833号、「SYSTEM AND METHOD FOR ASYMMETRIC OFFSETS IN A RISK MANAGEMENT SYSTEM」、(代理人整理番号4672/418)、2005年1月7日付け出願、現在は米国特許第_____号、
米国特許出願第11/030,814号、「SYSTEM AND METHOD FOR DISPLAYING A COMBINED TRADING AND RISK MANAGEMENT GUI DISPLAY」、(代理人整理番号4672/419)、2005年1月7日付け出願、現在は米国特許第_____号、
米国特許出願第11/031,182号、「SYSTEM AND METHOD FOR FLEXIBLE SPREAD PARTICIPATION」、(代理人整理番号4672/420)、2005年1月7日付け出願、現在は米国特許第_____号、
米国特許出願第11/030,869号、「SYSTEM AND METHOD FOR HYBRID SPREADING FOR RISK MANAGEMENT」、(代理人整理番号4672/421)、2005年1月7日付け出願、現在は米国特許第_____号、
及び
米国特許出願第11/030,849号、「SYSTEM AND METHOD OF MARGINING FIXED PAYOFF PRODUCTS」、(代理人整理番号4672/507)、2005年1月7日付け出願、現在は米国特許第_____号。
現在のOTC−FX市場では流動性及び価格決定に対するアクセスが寸断されており、市場参加者に非効率性をもたらしている。かかる寸断はある面では、取引を区分化する二者間の相互信頼に対する旧来の依存性のほかに、銀行の非銀行系トレーダー/会社に対するマーケットメーカーとしての役割の名残にも起因する。以下で論じるように、開示の実施形態が規定する、集中的に清算されるOTC−FX向けの市場により、最良の価格決定へのアクセス、あらゆる市場セグメント並びにバイサイド及びセルサイドへの平等なアクセスと、効率的な運用が可能となる。
相対取引においては、買い手及び売り手は基本的に自分で取引を完結させる。売り手は各買い手のクレジットを引き受けなければならず、買い手は各売り手に直接支払いを行うとともに買い手は各売り手の契約履行能力を承認しなければならない。いずれの当事者も受渡し前に取引を手仕舞いたいと望む場合、両者は元の契約相手とのみ交渉しなければならない。かかる相対取引はFXのバイサイドに非効率性をもたらす。例えば、相対取引は、市場が複数の取引契約相手を含み、且つポジションを建てたり手仕舞ったりするための要求が同じ銀行になされる点で価格決定が非効率的となる。さらに相対取引は、例えばいくつかの銀行に証拠金を差し入れる必要があり得ることで、担保の使用に非効率性が生じるとともに、必要以上の業務上のリスク、例えば、事務管理部門の確認関連業務が多数生じる。
現行のFX売買決済は、国際連続同時外為決済(Continuous Linked Settlement:「CLS」)銀行を利用する。CLS銀行が利用可能となる以前は、FX売買決済の結果として売買の契約者間には、個別の通貨での支払いが生じていたが、それによって一方の当事者が不履行を起こすかもしれない、特に時差の観点から「ヘルシュタット・リスク(Herstaat Risk)」としても知られる高いリスクを負っていた。CLS銀行は二重通貨払いの両サイドを、証券資金同時受渡により決済して「時間的な(temporal)」決済リスクを排除することにより、毎日の決済におけるヘルシュタット・リスクを軽減する。
ストレート・スルー・プロセシング(Straight−Through−Processing:「STP」)は、処理中のエラーの低減、売買処理の加速、リアルタイムのリスク管理、口座配分の自動化、及びバックオフィス人員配置の効率性といった利益を提供する。しかしながら、現行のOTC−FX市場において、STPは標準化されておらず、電子的な売買アファメーション及び売買コンファメーションの双方のリアルタイムでの受渡しがないため、その利益は限られている。
開示の実施形態は、市場へのアクセス費用の削減、これに伴う最良の価格決定へのより良好なアクセス、より低コストな構造基盤支援及びより容易且つより低コストの売買執行、価格及び売買高の透明性、効率的なリスク移転、STPの標準化及び監査可能な価格及び値洗いを提供する。
特に、開示の実施形態は、例えば、プライムブローカー経由/直接清算で、アクセスされた集中化された突き合せ及び清算プラットフォームを介した集中化されたOTC−FXの執行及び清算を特徴とする。開示のシステム及び方法は、OTC−FX市場の機関参加者、例えば銀行、投資顧問会社、レバレッジ取引会社(ヘッジファンド、CTA、プロップファーム等)、及び/又は通貨プログラム及びオーバーレイマネジャーなどが使用することができる。開示のシステム及び方法は、OTC−FX商品、例えばスポット、FXフォワードスワップ及びFXオプション証券などを支援サポートすることができる。開示のシステム及び方法は、売買突き合せ技術のほかにグラフィカルユーザインタフェース(「GUI」)及びアプリケーションプログラムインタフェース(「API」)に基づく対話方式もまた利用する。さらに、新規のクォート要求処理が提供される。開示の実施形態において、清算はCMEクリアリングハウスなど、取引所のクリアリングハウスを介して行われる。日々の決済はなおCLS銀行を利用して発生し得るが、以下で論じるさらなる効率性を伴う。担保化リスクマージニングもまた、以下で論じるように提供される。さらに、OTC−STPプロトコルがサポートされる。
開示の実施形態は、OTC−FX取引のバイサイドに価値を提供する。特に、開示のシステム及び方法は、売買前、売買及び売買後のより高いFX市場効率性に対する顧客の要望に対処する。例えば、開示の実施形態は、取引品目及び制限、並びに監査済み及び公開済みFX価格及び売買高データへのアクセスを提供する。さらに、最良の価格決定へのアクセスが、取引の匿名性、執行速度の改善、主要な流動性資金へのアクセス、及び複数のFX商品へのアクセスと共に提供される。加えて、リアルタイムSTPがマルチラテラルネッティングを介した効率的な売買/ポジション管理として提供される。さらに、アルゴリズム取引、GUI/キーボード取引及びクォート要求(request for quote「RFQ」)に基づく取引など、あらゆる取引様式に適合する。
セルサイドについて、開示の実施形態は銀行に対してさらなる価値を提供する。例えば、これにより、例えば新規顧客との売買、既存顧客との取引拡大等、相対与信関係の限度を越えて値付け業務を拡大することが可能となる。さらに、FX流動性に対するアクセスの向上及び様々な取引様式の適用もまた提供される。加えて、リアルタイムリスク管理及びSTPへのアクセスが、クレジット及び決済リスクの軽減と共に提供される。
開示の実施形態の少なくとも1つにおいて、ハイブリッド市場モデルが提供され得るが、これは取引所のセントラルリミットオーダブックの突き合せ及びOTC市場の相対取引を、拡張した電子的な匿名アクセス及び清算と組み合わせるものである。或いは、他の実施形態がこの機能の一部を提供することができる。
開示の実施形態は、次の種類のFX証券、すなわちフォワード、スポット及びスワップの1つ又は複数をサポートする。フォワードはFXの先渡し契約を指し、各通貨ペアについて、翌日、すなわち取引日の次の日から始まり、2年で満了となるまで毎日期限が到来する。「スポット」は取引日の2日後に期限が到来するフォワードを指す。スワップは基本的に限月間スプレッド、すなわち期近限月における契約の買付け(売付け)(第1のレッグ)及び同じ契約の期先限月における同数の売付け(買付け)(第2のレッグ)を同時に行うことであり、ここで第1のレッグはスポットであるとともに第2のレッグはさらなるフォワードである。
一実施形態において、以下のものに対するスポットを含む、所定数のスワップ商品が売り出される(合計37、指定日又はその翌日がいずれの通貨も祝日ではないと仮定する):
・ 翌日−トムネクスト(T/N)−翌日に期限が到来する第1のフォワードレッグ及び「スポット」としての次のフォワードレッグを有するスワップ
・ 翌々日−スポットネクスト(S/N)
・ 1週間、2週間、3週間スワップフォワード
・ 1カ月〜24カ月の月次スワップフォワード
・ 例外として、当該日が休日又は祝日に当たる場合は、いずれの通貨においても祝日ではない直前の営業日となる。
・ 例外として、スポットの実行日が当該月の末日である場合は、いずれの通貨においても祝日でない次の第N番目の月の最終営業日となる。
・ 次の2年間の8IMM限月におけるスワップフォワード
・ 特別期日(Broken−Dated)スワップ−上記の予め規定されたスワップのうちのどれでもない任意のスワップ
当然のことながら、他の商品の組み合わせもまた売り出され得る。
さらに、開示の実施形態はデイリー・ローリング証券(Daily Rolling Instrument)を利用し、ここでは顧客が所定のスワップ又はスポットを参照するために使用する契約記号が日々変わることはないものの、スワップレッグは日毎に変わり、言い換えると、証券内の仮の参照記号は、絶対的な形態で明示され、従ってそれらを参照するため記号のセットを大幅に増やす必要があるというものではなく、以下のように、取引日との相対的なものとして取り扱われる:
・ トレーダーの観点からは、電子的に突き合わされる証券の契約記号は「総称的」である−注文執行メッセージは決済日及び各レッグの価格を含む;
・ 従って証券定義は、スポットについて「USDSPYSP」、又1カ月フォワードスワップを指定するために「USDJPY1M」といった契約記号を含むことになる。
毎日、新しい証券が使用されて:
・ 2年期日のフォワード
・ 全てのスワップ証券が新しいレッグで更新される
電子的に突き合わされる契約の適切な決済日は突き合せ時にシステムにより割り当てられるとともに各レッグごとに、受注/フロントオフィス約定メッセージ内でユーザに提供される。指定クォート要求(Directed Request For Quote)(「指定RFQ」又は「DRFQ」)については、以下でより詳細に論じるが、ユーザは要求された決済日とともに、総称的な契約を使用して指定RFQについての所望のレッグを入力することができる。例えば、先渡取引、すなわち特定の決済日の、ただ1つの特定の契約を買付け、又は売付ける注文についてRFQを行いたいと考えたるユーザは、決済日と内部的に関連付けられる一意的な契約を指定する必要なくそれを指定することができるものとする。
図3を参照すると、一実施形態において、スポットレッグ価格は現在のスポット市場における、又は特定の期間内に直近で売買された買い呼び値/売り呼び値間の中間値であり、他の先渡しレッグ価格はスポット価格+差(例えば「30」はスポットと先渡しレッグとの間の0.0030の差である)に基づいて行われる。
現在のスポット市場における買い呼び値/売り呼び値間の中間値が古い場合、決済情報を使用することができる。スポット市場が流動しておらず、現在のところ市場データが発生していない場合、顧客は二次ソースにより最新の状態にしておくことで、レッグ価格が入ってきたときに予期せぬ結果となることを最小限に抑えることができる。マーケットメーカーにより定期的にクォートされるスポット市場を有する商取引規則を提供することができる。
一部の市場については、スワップは当該市場のスポットを使用せず、関連市場のものを使用する。これは、当該関連市場におけるスポット、又はスポット中間値の逆数(1/現在価格)の計算を行うことにより達成される。
開示の実施形態において、決済日を決定する目的上、決済日慣行が用いられる。例えば、USD/CADのスポットについての決済日慣行は1営業日であるとともに他の全てについては2営業日である。決済日はペアの両通貨が銀行営業日である場合に、通貨ペアについて有効である。取引は物理的には任意の平日に起こり得る。しかしながら、任意の所与の平日に起こる取引について、当該平日の「スポット」取引に対する決済日を決定する際に祝日を考慮する規則は、祝日の生じる通貨によって異なる。USDの祝日に対しては、スポット取引を決済し得るまでに必要なのは丸1日の営業日のみである。例えば、7月4日水曜日(米国の独立記念日)、USDの祝日である;月曜日のUSD/JPYのスポット取引は木曜日が決済日となり(水曜日がUSDの祝日のため);火曜日のUSD/JPYのスポット取引もまた決済日は木曜日となる(USDの1営業日のみが必要なため)。USD以外の通貨の祝日については、決済前には丸2日の営業日が必要となり得る。例えば、12月7日水曜日(真珠湾記念日)、JPYの祝日であるとする;月曜日のUSD/JPYのスポット取引は決済日が木曜日となる(水曜日がJPYの祝日のため);火曜日のUSD/JPYのスポット取引は決済日が金曜日となる(水曜日がJPYの祝日であるとともにJPYでは丸2日の営業日が必要なため)。
開示の実施形態において、表1に列挙した証券をサポートする。当然のことながら売り出されている証券は変動し得るとともに実施するか否かに依存する。特に、セントラルリミットオーダブック(Central Limit Order Book:「CLOB」)はスポット及び/又は標準化スワップフォワードをサポートすることができる。指定RFQ機構は、以下でより詳細に論じるが、スポット、フォワード(2年間までの任意の期日)、スワップフォワード(標準化された事例)、特別期日スワップ、又はそれらの組み合わせをサポートする。
Figure 2009516299
*非USD通貨ペアについてのスワップは列挙されていない。
開示の実施形態においては、3種の通貨ペアが互いを入れ換えたリストの二次市場を有するものとする(例えば、¥/$契約及び$/¥契約は、完全に別個の市場として双方とも存在することとなる):
・日本円
・スイスフラン
・カナダドル
フォワードアウトライト証券は、1通貨に関してのみクォートされるものとする(例えば$/¥フォワードは、USD建てではなくJPY建てでクォートされる)。スワップ証券のクォートは異なるものとする。
本開示の実施形態において、10組の通貨ペアがあるが、スワップを伴う6組のみが規定されている。契約規模は基本通貨の100万単位である。証券は10毎の値刻みであり、4毎ではなく、又は変動呼値表(Variable Tick Table:VTT)でもない。
毎日の決済日のロールオーバーに関して、ユーザが必要とする通知は、各証券についての変更事項よりむしろ、スポット及びスワップについて決済日が変更されたということだけである。一実施形態において、ユーザは各証券について現在の決済日が何日かを通知される。参加者は各証券について決済日を市場から要求し得る。
証券定義(Instrument Definition)市場データメッセージについての新しいフラグが提供され(MO、エム・オー)、これはこの市場内で利用可能である。利用法の一例としては、各証券が個別にリスト化されている状況があり得るだろう。このフラグは、上表の「取引可能」フラグにより示されるとおり、これらの証券の多くについて毎日変わり得る。
一実施形態において、任意のリスト化されたフォワードは、セントラルリミットオーダブックに載っていなくても、指定RFQシステム(以下に記載)を介して売買することができる。トレーダーもまた、予め規定されていないスワップからなる特別期日スワップ(すなわち非標準フォワードレッグを有するもの)の市場を動的に作成するために、指定RFQシステムを使用することができる。これらの市場もまたセントラルリミットオーダブックには登録されない。
当然のことながら、前述の証券定義及び慣行は処理系に依存し、本明細書では別の証券及び慣行を適合させるために好適な変更が企図される。例えば、今日のFX市場における既存の商品記号体系及び証券基準の利用は有利だが、現在利用可能な、又は後に開発される他の記号体系又は基準が開示のシステム及び方法で使用されてもよい。
清算及び決済機構を使用してOTC−FX商品の清算ができるようにするため、開示の実施形態は、既存のクリアリングハウス会員に加え銀行及びプライムブローカー向けの清算会員の新しいクラスを特徴とする。この新しい市場においても既存の取引所会員制度を使用して売買することができる。さらに、開示の実施形態については、機関ユーザのみがプラットフォームの使用を認められるものとする(小売はなし)。清算会社はその顧客が設定されたアクセス基準に合致することを保証する必要があるとされる。これらの基準は資本金に基づき得る。保護制度には同じ単一リスクプールが使用されるものとする。代替的実施形態においては、市場参加者の定義は異なり得る。
市場アクセスに関して、注文入力が発生し得る前に承認を必要とすることができる。承認は加入者の別名(注文の発信場所)並びにトレーダーのID(発注者)及び/又はアカウント(注文が出されているものを代表する主体)のレベルの細かさで行われるべきであるが、これは登録処理にも影響し得る。一実施形態において、承認はトレーダーのID及び/又はアカウントにより行われる。一実施形態において、承認は通貨ペアの細かさではなく、むしろ市場全体に向けられる。
OTC−FX取引のセントラルカウンターパーティのアプリケーションには、OTC−FX市場参加者に提供されるべき追加的な機能が許可される。一実施形態においてはネッティングが提供され、これにより様々なFXポジションを個別に決済するのではなく、決済のためまとめて差引きすることが可能となり、従って決済取引数及び付随する取引費用が削減される。個々の取引はなお追跡及び報告されるが、実際の決済取引数、例えば、CLSに送られた数は減少する。別の実施形態においては担保化が提供され、債権債務を介して価値が変動するものの実際の値動きには基づかない主体のFX口座の時価が、当該主体の先物取引口座の証拠金要求に対し使用可能となり、従って証拠金要求が簡略化されるとともに全体的な負担が低減される。
一実施形態において、図2Aに示されるとおり、CMEが清算及び決済機能を提供する一方で、ロイター社などの別個の市場が突き合わせ機能及び銀行などの売り方の主体へのアクセスを提供する。代替的な実施例において、図2Bに示されるとおり、CMEは突き合わせ、清算及び決済機能を提供する。所与の取引を取り込み、処理し、及び完了するための機能を有する部門は処理系に依存することが理解されるだろう。
OTC−FXを取引所の清算及び決済機構内で実行するためには、追加的な市場機能、例えば突き合わせエンジン機能、監視、市場統制及び登録機能、RFQ機能、市場データ機能、取引データ機能、清算/取引報告/ストレート・スルー・プロセシング(STP)機能、手数料機能、及びフロントエンド/流通機能などが必要である。
特に、突き合わせエンジンは、セルサイド注文とバイサイド注文とを突き合わせて取引を成立させる。一実施形態において、突き合わせエンジンは、スポット取引には先入れ先出し(first−in−first−out「FIFO」)突き合わせ処理手順を、フォワードスワップ取引にはリードマーケットメーカー(Lead Market Maker)を伴うFIFO突き合わせ処理手順を利用する。本実施形態において、フォワードスワップ取引に単純なマーケットメーカー保護が用意されている。フォワードスワップ取引ではマスクォーティング(mass quoting)も認められる。
一実施形態において、フォワードスワップ市場に特定の特徴が提供される。特に、約10〜20のマーケットメーカーは、全ての市場にわたりフォワードスワップ市場の標的とされる。スワップのレッグ価格決定は、導き出されたスポット価格とスワップとの差を所与として、差に基づき行われる。
一実施形態において、割当額は100万通貨基本単位の契約サイズ(すなわち100万を基本単位とする商品取引)を順守する。突き合わせエンジンは与信管理を有する必要はなく、トレーダーのポジションを追跡する必要もない。トレーダーは全てのレッグ約定の受渡し日/決済日を知っていなければならない。これは、約定通知、毎日の証券作成市場データメッセージ、又は他の何らかの標準化された電子手段のいずれかを介して実現することができる。
トレーダーは突き合わせ直後に価格についてのレッグ約定通知を入手する必要がある。従って、フォワードスワップのトレーダーに返される受注レッグメッセージは、関連する決済日を伴った1つのスポットレッグと、関連する決済日を伴った一般的なフォワードレッグを示すべきである。これは生成されるメッセージが電子的な突き付わせの結果か、又は指定RFQベースのブロック取引の結果かに関わらず当てはまる。さらに、スポット契約のトレーダーに返される受注レッグメッセージは、生成されるメッセージが電子突き合わせの結果か、又は指定RFQブロック取引の結果かに関わらず、一般スポット契約及びその関連決済日を反映するものとする。加えて、フォワードアウトライトのトレーダーに返される受注レッグメッセージは、一般フォワードアウトライト、及びその関連する決済日を反映するものとする。フォワードアウトライトは電子的に突き合わされることがないため、かかるメッセージは指定RFQブロック取引からの執行結果のみであり得ることに留意されたい。
取引エンジンは、特定のサイドがアグレッサ注文(aggressor order)(すなわち手持ち状態にされない注文)であるかどうかについて、売買についての情報を生成しなければならない。これは、以下に論じられる手数料機能の目的上である。
インプライド(implied)機能もまた、以下でより詳細に論じるとおり、提供される。
突き合わせエンジンは次のタイプの注文の1つ又は複数、又はそれらの組み合わせを支援し得る:
・ フィル・アンド・キル(Fill and Kill:FAK)及び指値注文;
・ 数量についてのRFQは、セントラルリミットオーダブックで売買される市場で利用可能であろう;
・ ストップオーダ及びストッププライス論理;
・ グッド・ティル・キャンセル(Good Til Cancel:GTC)タイプの注文;
・ グッド・ティル・デイ(Good Til Day:GTD)タイプの注文;
・ ブロック取引;
突き合わせエンジンはまた、統合された約定報告(フロントオフィス、バックオフィス、及び市場データ)も提供することができる。
清算のための突き合わせイベント/取引報告は、スプレッド全体についての情報を含むことを必要としてもよい。これには、突き合わせエンジンから清算へのD1メッセージ(並びにM1)か、又は新しいインタフェース/メッセージの全体を使用することが必要とされる。清算/決済についてのさらなる情報については、以下の節を参照されたい。
一実施形態において、市場は、毎日、既存の取引日ロールオーバーについて、1週間中(24時間×5.5日)の連続的な取引で稼動するものとして:
・ 市場は月曜日の約定日のためシカゴ時間の日曜日午前11:45に開く。日曜日午後4:00には約定日のロールオーバーがなくともよい;
・ 市場は毎週金曜日午後4:00に閉まる;
・ 午後4:00から午後5:00の間は管理ウインドウはない。IOPのような開始状態がなくともよい;
・ 翌取引日までの中断がシカゴ時間午後4時(ニューヨーク時間午後5時)に起こる;
・ ほとんどの通常の休日には市場は開いている;
・ 全ての注文はブックに残る。約定日ロールオーバーにおいて当該スワップのレッグが再定義される(おそらくは全く新しい市場として、ただし同じ外部ID(External ID)/契約記号(Contract Symbol)を伴う);
・ スワップ又はスポット市場において約定日ロールオーバーに対しオープン金利がある場合、当該「一般」市場において注文は実施可能なままとされるが、売買された場合には、新しいレッグフォワード証券を有することとなる。
監視、市場統制及び登録機能により、監査、セキュリティ及び認証サービスが提供される。一実施形態において、CMEのFirmSoftなどの注文管理ツールが提供され、これはブラウザベースの注文管理ツールであって、この提供により複数の会社のIDにわたりCME(登録商標)Globex(登録商標)注文管理データベース内の作業中及び約定済みの注文をリアルタイムで見ることができる。CMEポータル(インターネットを介して)又はCME Globexプラットフォームとの製品接続を通じてアクセス可能なCME FirmSoftは、システム故障の間の作業中及び約定済みの注文に対し重要な代替的アクセスを提供する。
グローベクス・コントロール・センター(Globex Control Center:GCC)は、市場監視のためのイーグル(Eagle)/ゴースト(Ghost)が備わった現在の能力を有していなければならない
a.作業中の注文のステータス/キャンセル
b.マスクォートのステータス
c.取引のステータス/破綻処理
d.ブロックのステータス
e.その他
1.決済日による監視
2.取次人は、FX市場(FX Marketplace)及び他のCME市場全てにわたりステータスを処理することが可能なようにゴーストの単一のインスタンスを使用するものとする。
3.指定RFQ要求及び応答におけるステータスは、RFQで現在行われているものと同様に行うことができるが、双方の当事者が利用可能な情報を伴う。
4.全てのツール(一般証券、決済日等)について、末端トレーダーとGCCとの間の用語及び慣行の違いを考慮する必要がある。
システムにより次の監査報告が利用可能となる。
・ 注文及び取引活動−全体及び市場毎
・ 指定RFQ要求及び応答活動−全体及び市場毎
・ 上記における所与のマーケットメーカーの活動
取引所は、当該市場で承認される口座番号を管理するとともにそれぞれの新しい参加者につき固有の口座番号を作成するものとする。
この市場のために収集されるべき登録データのセットは、他の市場における既存のデータと同様である:
1.氏名(名)
2.氏名(姓)
3.誕生日
4.社会保障番号
5.勤務先電話番号
6.勤務先ファックス番号(必須)
7.電子メール(必須)
8.携帯電話番号
9.出身都市
10.中等学校
11.認可トレーダーID
12.口座番号(新しく追加、ただし以下を参照されたいが、TeleStatでは既にその一部)
13.使用しているインタフェース
a.iLink2
b.EOS
c.Globexトレーダー
d.Firmsoft
e.FXマーケットプレイス
14.契約種別
a.技術
b.市場
c.会社一次管理者
d.会社二次管理者
15.TeleStat
a.機密保持のための質問
b.機密保持のための答え
c.取引住所
i.都市
ii.国
iii.州
d.タグ50/送信者サブID
e.会社及び口座番号の組み合わせ
16.承認済み契約書署名
17.清算会社代理契約
a.清算会社名
b.役員署名
c.役員氏名
d.役職
e.日付
18.顧客代理契約
a.顧客氏名
b.役員署名
c.役員氏名(活字体)
d.役職
e.日付
FXマーケットプレイスは、グローベクス・コントロール・センター(「GCC」)により管理されるであろう誤取引ポリシーを必要とすることができる。既存の誤取引ツールが使用されてもよい。GCCはETPプラスにより提供される現在の能力を有するものとし、加えてスプレッドについての情報が清算に送られるとき、ETPシステムは当該基準に基づく問い合わせを許可するものとする。
クリアリングハウスは毎日、最も経済的に適正な1日の終わりの決済価格を提供するものとし、これは未決済契約については決定される必要があるが、オペレーション又はGCC支援は必要ない。
図6は一実施形態に係る図1のシステム100のより詳細なブロック図を示す。上記に記載されたとおり、市場参加者、例えばトレーダー104及びマーケットメーカー106は、取引所108と交信して取引を突き合わせ110、清算112及び決済114する。リスク管理機能116が用意され、これは上記に記載されたとおり証拠金等を監視及び管理して取引所108及び市場参加者104/106の負うリスクを管理及び軽減し、安定的な市場を確保する。取引所108は1つ又は複数の口座データベース120をさらに含み、これは市場参加者104/106により行われる取引を反映、追跡及び/又は記録するレコード及び/又はその結果を格納する。例えば、市場参加者104/106が発注すると、取引が完了されるか、或いはポジション620、622が建てられ、すなわち取引が突き合わせ、決済及び清算され、口座データベースが更新されてそれらの取引及び/又はポジション620、622が反映されることにより、関連する市場参加者104/106、並びに取引所は、取引活動を監査し、把握し、及び管理することが可能となる。
一実施形態において、先物口座データベース602が提供され、これは市場参加者104/106についてのその先物証券の取引活動に関連する口座レコード606を保存する。さらに、別個のFX口座データベース604が提供され、これは市場参加者104/106についてのそのFX証券の取引活動に関連する口座レコード608を保存する。当然のことだが、データベース602、604は論理的に異なってもよく、これらは単一の記憶媒体及び/又はデータ構造に実装されてもよく、そのような構成は処理系に依存するとともにさらに規制による管理の対象となり得る。
上で述べたように、取引所108はFX証券の取引について市場参加者104/106間の仲介人として機能することにより、取引の双務的システムの多くの要件を取り除く。特に、取引所は市場参加者間の取引に自身を置き換える、すなわち当事者間の特定の取引を2つの別個の取引に分割し、そこで取引所は当事者の各々に対し取引の当該側のカウンターパーティとして自身を置き換えるが、これはノベーションと称されることもある。このように、取引所が保証人及びセントラルカウンターパーティとして機能して、市場参加者104/106はその身元を開示したり、又は潜在的なカウンターパーティによるクレジット又は他の調査に自身を曝したりする必要がない。例えば、取引所はある市場参加者を別の市場参加者による不履行から防御する。市場参加者104/106に必要なのは、取引所108の要件に合致することのみである。市場参加者104/106間の匿名性によって参加障壁が低くなることから、より流動性の高い市場環境が促進される。
加えて、仲介人として機能することにより、取引所108は、双務的契約状況においては利用できないある追加的な機能を提供することができる。一実施形態において、取引所108はFX口座データベース604と連結されるネッティングプロセッサ610を提供し、これは特定の口座608内の様々なポジション620を分析及び/又は相関付けすることで適当な場合にはポジション620をまとめて自動的に認識し、及び/又はネッティングする。例えば、特定の市場参加者104/106が互いに相殺されるポジション620を保有するとき、これらのポジション620はまとめてネッティングされ得る。かかるネッティングはポジション620に付随する特定の債務を削減し、及び/又は消滅させ、それにより市場参加者104/106が決済時に従事しなければならない決済取引数が削減され得る。相対取引環境においては、相殺ポジション620はおそらくは異なる契約条件下の別の取引相手に関して保有されるものであるかもしれないため、一緒にはネッティングされないかもしれない。従って、市場参加者104/106は、相対取引環境においては各ポジション620を個別に決済しなければならない。効率的なことに、取引所の取引に対するセントラルカウンターパーティとしての役割により、取引所及び取引市場参加者だけの取引当事者が確立され、それにより、反対取引に携わる、又は反対ポジションを保有する市場参加者とは無関係に、ポジションの任意の相関付け及び続くネッティングの実施が可能となる。取引自体に関して、相対環境と開示の実施形態のセントラルカウンターパーティ環境との間の正味残額は、全てのポジションが決済或いは調整された後には同じであり得る。しかしながら、各決済取引には費用が付随する。従って、決済取引数を削減することにより、開示の実施形態のセントラルカウンターパーティシステムにおける取引費用は、相対環境において負担される費用と比較して削減される。
更に別の実施形態において、取引所108は担保プロセッサ616を提供し、これは市場参加者104/106の特定のFX口座608の担保価値614を決定するよう動作するとともにこの担保価値614を、当該市場参加者104/106の先物口座606の証拠金618の相殺に使用されるように、リスクプロセッサなどの取引所108のリスク管理機能116に提供する。これは担保化(collateralization)と称される。特に、特定のFX口座608は貨幣化(manetize)されたリスク価値612及びそれに付随する担保価値614の双方を有するものとされる。貨幣化されたリスク価値612は口座の全てのポジション620に付随するリスクの貨幣価値である。貨幣化されたリスク価値612は、上で述べたように、先物口座の証拠金と同様に計算することができる。特定の口座608がいまだ担保化されていないと仮定すれば、担保価値614は、取引所108が市場参加者104/106にその先物口座606の証拠金に備えて差し入れることを認めようとする貨幣化されたリスク価値612の金額に相当する。当初は、担保価値614は貨幣化されたリスク価値612に等しいか、又は市場参加者が口座608の総額を差し入れることを防ぐため「ヘアカット」の減額分を考慮して、多少低くてもよい。上で述べたとおり、取引所108のリスク管理機能116は定期的に市場参加者の先物口座606の証拠金618を口座606内で保有されるポジション622に基づいて計算する。一旦証拠金618が計算されると、市場参加者104/106はそのFX口座608の利用可能な担保価値614の一部又は全てを差し入れて証拠金を減額することが許され得る。担保価値614が証拠金618を上回る場合、証拠金618はそれによって満足することができるとともに、担保価値614が差し出された額だけ引き下げられる。この残りの担保価値はさらなる所要額に対して使用できる可能性がある。しかしながら、担保価値614が証拠金618に満たない場合は、それに従って証拠金618及び担保価値614が引き下げられ、市場参加者には然るべく満足するように、低減した証拠金618、例えば証拠金請求が提示される。口座608のポジション620が市場の動きに伴い変動し得るので、貨幣化されたリスク価値612及び担保価値614も同様に変動し得る。この変動はさらに証拠金618の計算に反映されるであろう。概して、担保化は、市場参加者104、106に取引所108が既に保有している価値を利用させることで、自身の先物口座606の証拠金618を満たす市場参加者の負担を軽減する。
当然のことながら、ネッティングプロセッサ610、担保プロセッサ616、並びに取引所108の他の機能は、突き合わせ110、清算112、決済114及びリスク管理116の機能を含め、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせに実装することができる。特に、取引所108は突き合わせプロセッサ110、清算プロセッサ112、又は決済プロセッサ114及びリスクプロセッサ116を提供して、開示の機能を実施することができる。さらに、この機能は、ロジック回路、又はメモリに格納された、直接的に、又は、例えばネットワークなどを介して間接的に接続され得る1つ又は複数のプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムコードに実装することができる。
図7は、一実施形態に係る図1及び6のシステムの動作を示すフローチャートである。特に、一実施形態において、複数の主体、すなわち市場に参加している市場参加者104、106の間で金融証券を売買する方法が提供され、ここで金融証券は外国為替証券を含む。本方法は、仲介人、すなわちセントラルカウンターパーティを利用し、一実施形態においてこれは、CMEなどの取引所108である。本方法は、複数の主体104、106の第1の主体104、106に関連する第1の口座608に、外国為替証券の1つ又は複数に関する取引の結果生じる第1の複数のポジション620を記録するステップ(ブロック702)を含む。本方法は、仲介人108が第1の口座を管理するステップ(ブロック704)及び仲介人108が第1の主体104、106から特定の外国為替証券の取引の要求を受け付けるステップ(ブロック706)をさらに含む。これに応じて、本方法は取引要求を、複数の主体の第2の主体104、106から受け付けた反対要求と、第1及び第2の主体を互いに対して確認することなく突き合わせて、特定の外国為替証券の交換を促進するステップ(ブロック708)、及び、仲介人が第1及び第2のいずれの主体もその要求に対し不履行とならないことを保証するステップ(ブロック710)をさらに含む。
代替的な実施形態において、金融証券が先物証券をさらに含む場合、第1の口座606は、第1の複数のポジション620に基づいて、貨幣化されたされたリスク価値612及び担保価値614によって、貨幣化されたリスク価値612を代表する担保価値614は、担保として差し入れられる任意の価値より低いとして特徴付けられる。本実施形態において、本方法は、第1の主体104、106に関連する第2の口座606に、先物証券の1つ又は複数の取引の結果生じる第2の複数のポジション622を記録するステップをさらに含んでもよく、第2の口座606は1つ又は複数の第2の複数のポジション622の、別の1つ又は複数の第2の複数のポジション622との相殺額に相当するネットポジションを特徴とする(ブロック712)。本方法は、ネットポジションに基づき第2の口座606の証拠金618を計算するステップ(ブロック714)及び第1の口座の担保価値の一部の差入れを受け入れて第2の口座の証拠金を補填するステップ(ブロック716)をさらに含んでもよい。加えて、担保価値のうち差し入れられた一部が証拠金に満たない場合、本方法は、第1の主体に対して、証拠金の残額を充当するようにマージンコールを発行するステップ(ブロック718)をさらに含んでもよい。
更に別の代替の実施形態において、第1の複数のポジションの各々に後続の決済の対象となる債務が付随する場合、ネッティングを備えてもよい。特に、本実施形態において、本方法は第2の債務と相関付けられる第1の1つ又は複数の債務/ポジションを認識するステップ(ブロック720)及びそれらの債務を結合して正味の債務/ポジションを作成することにより第2の債務/ポジションを減額し得るステップ(ブロック722)及び第2の債務が帳消しとなる場合にそれを消滅させるステップ(ブロック724)をさらに含むことができ、従って後続の決済にはより少ない債務/ポジションが残り得る。
開示の実施形態はまた、指定RFQ機能も特徴とする。特に、この機能により匿名且つ非公開のクォート要求が可能となり、すなわち要求の受け手にとって要求者の身元は不明だが、それでも応答は要求者のみに送り返される。OTC−FX市場以前は、取引は相対であり、従って取引当事者が互いに分かっていたため、潜在的な取引のいくらかは抑制されていた。当事者はクレジットリスクの評価等のために互いを知る必要があった。ここで開示される実施形態においては、集中化された清算機構により、上記のとおり当事者にとってこのクレジットリスクが排除されるとともに、取引当事者は匿名のままでいることが可能となり、清算機構は仲介人及びリスクの緩衝役として機能する。さらに、RFQシステム以前は、要求は特定のマーケットメーカーに向けたものでなければならなかったが、その応答、すなわち実行可能なクォートが返されるときは市場全体にブロードキャストされ、応答者のリスク/エクスポージャが高かった。開示の指定RFQシステムにおいては、要求が匿名化されるとともに、ひいては全てのマーケットメーカーに、或いは要求のパラメータに基づく然るべき一部のマーケットメーカーのみに送達される(以下でより詳細に論じる)。このとき応答/実行可能なクォートは、市場全体ではなく要求者のみに送り返され、従って実行可能なクォートの公開が限定され、応答者のエクスポージャが低減される。
一実施形態において、指定RFQ機能は次のとおり動作する。
1.ある要求者が指定RFQを通じて特定の証券の特定の数量を売買したいとする。一実施形態において、指定RFQの通信情報には、サイズ、価格、サイド(任意)、名目元本、商品(通貨ペア)、受渡日及び生存時間(Time−To−Live:TTL)が挙げられる:
a.特定サイズは基本単位(1ドル)まで可能であり、「契約サイズ」により制約されることはない;
b.指定RFQは、通貨ペア及び商品タイプにより規定される最低及び最高数量範囲を有する。最低量は契約サイズ(100万)より小さくてもよい;
c.フロントエンドは名目元本に関する要求数量を提示できるものとする;
d.売買は取引先二者間のオール・オア・ナッシングである−一実施形態において、部分約定は認められない(ただし、代替の実施形態においては多分可能である);
e.一実施形態において、市場参加者は誰でも指定RFQを出すことができる;
f.一実施形態において、要求者はセルサイド又はバイサイドを指定でき、この情報はシステムによりマーケットメーカーには非公開とされる;
2.公開で配信される指定RFQは、市場参加者全員、或いはその一部にブロードキャストされる;
a.この初期指定RFQは生存時間(「TTL」)として知られるオートキャンセル機能を有し、これは要求者により入力されてもよく、又は自動的に生成されてもよい;
b.TTLは公開指定RFQの一部であって市場データに乗せて送信される;
c.TTLが期限切れになると、初期の指定RFQは取り消されるかもしれない;
i.一実施形態においては、引き受けられなかった全ての指定RFQ応答が取り消される;
ii.一実施形態においては、それ以上指定RFQ応答が受付けられない;
3.取引関係者は、公開RFQに対し指定RFQ応答(Directed RFQ Response)(新しいメッセージタイプ)で応答する;
a.任意の市場参加者は誰でも指定RFQに対し応答することができる;
b.各クォートは、生存時間(「TTL」)として知られるオートキャンセル機能を有することができる;
c.TTLは指定RFQ応答の一部として応答者により入力されてもよい;
d.期限切れの応答はキャンセルメッセージを受信する;
e.応答者はまた、いつでもそのクォートを取り消すことができる;
4.指定RFQシステムは受信する全ての指定RFQ応答を管理する;
a.これらの応答は公開のオーダブックには収載されず、元の要求者のみに送信される;
b.指定RFQ発信者のみが指定RFQ応答を、各応答に付随するTTLと共に監視することができる;
c.各クォートは匿名である−価格及びTTLのみを含む。一実施形態において、要求がバイサイドのものか又はセルサイドの要求かについては省略されているかもしれない;
5.指定RFQ発信者は、この非公開オーダブック内の有効なクォートをどれでも選択することができる;
a.クォートが引き受けられると、指定RFQシステムは次に両当事者に代わり、正確な名目元本の非公開相対売買(Privately Negotiated Trade:PNT)/ブロック注文を自動的に発注する;
b.他の全てのクォートは直ちに取り消される。取り消されたことが他の全ての応答者に伝えられる;
c.指定RFQそれ自体が「取り消される」とともにそれ以上その指定RFQに関する指定RFQ応答は受付けられない;
6.当事者双方が標準的なiLink及び清算の売買レポートを受信し、これは以下の約定統合(Consolidate Fill)要件の対象となる;
a.システムは場合により、然るべきコンフィギュレーション設定に基づき、市場売買高及び他の市場データ統計値を更新するものとする。
生存時間(「TTL」)パラメータは、設定時刻などの絶対時刻の期限、又は例えばある共通の基準又は始点から計測される期間などの、相対時刻として指定することができる。一実施形態において、DRFQ、又はその応答における送信遅延が、TTLウィンドウの計算及び応答がいつそこに適正に届くかについての判断のなかで考慮される。一実施形態において、全地球測位システム(「GPS」)受信機、又はネットワークタイム基準などの他の何らかの世界標準時刻基準、例えばネットワーク・タイム・プロトコル(「NTP」)を、正確な時刻同期及び送信遅延検出を提供するために、各送信地点で使用してもよい。或いは、システムは送信遅延を無視し、最終的なアービタとしての集中時間管理機構に頼ってもよい。
指定RFQが選択された一部のマーケットメーカーのみに送達された場合の実施形態において、選択はシステムが把握しているトレーダー及び/又はマーケットメーカープロファイル情報に基づいてもよい。その結果選択的な送達によりクォートの転送量は最小限となる。ブロードキャスト及び選択的転送の双方の環境において、インセンティブを導入して受け手のマーケットメーカーが指定RFQに対し応答するよう奨励してもよい。インセンティブとしては、取引手数料割引又は他のインセンティブを挙げることができる。或いは、ペナルティを実施して応答しない受け手のマーケットメーカーに罰則を科してもよい。ペナルティとしては、罰金、取引手数料の引上げ、取引制限又は他のペナルティを挙げることができる。
指定RFQ機構は本システムを通じた全ての指定RFQの取引を管理する。一実施形態において、インバウンドの要求が受信されると、固有の識別番号が生成されるとともにログなどにおいて要求と関連付けられる。例えば、特定のデータ構造を有する要求メッセージ/パケットがバッファストレージに収容され、そこで続く処理のために要求が保持されてもよい。次にコンピュータ又は他の番号ジェネレータが固有値を生成し、これがデータ構造に挿入されるなどして要求と連結されるか、或いは関連付けられる。次に指定RFQは市場に送り出される、すなわちマーケットメーカーの全て又はその一部にブロードキャストされるが、このとき発信者/要求者の識別情報の代わりに識別番号が使用されて指定RFQが識別される。例えば、要求データ構造からの様々なデータは同様のデータ構造を有する新しいメッセージに、固有識別番号は含むものの発信者/要求者の識別情報は省略してコピーすることができる。中央のシステムは指定RFQ識別番号及び関連する要求者の実体の相互参照データベース/ログを管理することにより応答を適切に関連付けるとともに送達し、例えば匿名の要求メッセージが生成されると同時に、データが相互参照データベースに格納される。このデータベースはメモリ又は他の記憶装置の中に保持することができる。
一実施形態において、個々の指定RFQ応答は元の指定RFQ要求の期限を越えて延長されるTTLを有してもよい。これは容認できることで、まだ期限切れとなっていない指定RFQ応答は指定RFQ発信者によって完全に実行可能である。
一実施形態において、指定RFQシステムは集中サーバ方式で管理される。「インフライト」状況(指定RFQ応答が取り消されているか、或いは期限切れとなっている一方で、RFQ発信者の受け入れ態勢は「オンザワイヤ(“on the wire”)」であるなど)の場合、どれであれ指定RFQ集中サーバにより最初に処理される方の要求が優先される。他の一貫性保護機構もまた提供することができる。
要求者が未決の指定RFQ要求を管理するとともに応答者が未決の要求を管理することを可能にする機構もまた提供することができる。これにより要求者は、例えば、どの指定RFQがアクティブであるか、それはいつまで有効か、現在の要求ステータス等、を追跡することが可能となる。応答者はこの機構によって、どの実行可能クォートがいまだ有効か、及びそれがいつまで有効かを知ることができる。これにより、例えば、応答者は自身を過度に公開しないようにするために、同一の商品についての複数の指定RFQに対する応答を管理することが可能となる。例えば、アプリケーションプログラムインタフェース(「API」)を提供することもできて、これにより要求者及び/又は応答者はDRFQシステムにより管理される内部データベース/テーブルにアクセスし、及び/又はそれを変更して、以下で述べるように要求及び応答並びにそれらに関連するTTLを管理することが可能となる。APIは単純なコマンド及び制御インタフェースであってもよく、これがコマンド/制御メッセージを受信し、それに含まれるコマンドを実行し、それに基づき送信者に応答メッセージを返信する。或いは、APIは、上述の管理タスクを許可する安全でメディアリッチな対話型クライアント用アプリケーションを提供するウェブベースのインタフェースであってもよい。
図4は、本開示の実施形態の指定RFQ機能についての例示的業務メッセージフローを示す。他のメッセージングプロトコルを使用して本開示の機能を実現してもよいことは理解されるだろう。さらに、指定RFQのメッセージトラフィックを流すメディアは処理系に依存し、無線及び有線ネットワーク、非公開及び一般にアクセス可能なネットワーク、又はそれらの組み合わせを含んでもよいことが理解されるであろう。
指定RFQに対する応答においては、様々な関係当事者からの複数の応答があり得る。これらの応答は様々な当事者が指定RFQを受信してそれに対応するのにつれて、実質的に同時に、又はある時間ウィンドウにわたり生成される。さらに、指定RFQ並びにそれに対する応答の送信は、開示のシステムと取引当事者間の様々なネットワーク待ち時間に制約され得る。さらに、各応答は異なるTTLを含め、異なるパラメータを含み得る。一実施形態において、指定RFQは、要求パラメータ、すなわち要求発信者により指定された商取引上の要件を満たす第1番目の応答と突き合わされて、他の全ての応答は拒否される。この突き合わせはシステムにより自動的に実行されてもよく、又は代替として、応答が発信者に送り返され、次に発信者が自身の選択基準に基づき売買したいと思う応答を選択してもよい。一実施形態において、発信者は、少なくとも価格に基づき所望の応答を選択することができ、次にシステムが当該価格で利用可能な応答のなかから以下に記載される機構を介して自動的に選択する。完全に自動化されたシステムから完全に手動のシステムに至るまで、多くの異なる突き合わせ/選択機構が利用可能であり、かかるシステムの全てがここに企図されることは理解されるだろう。
代替の実施形態において、指定RFQ集中サーバは、例えば指定RFQのTTLが期限切れとなるまで管理される非公開オーダブックを発信者に代わり管理することができる。各応答のパラメータを指定RFQのパラメータ/要件と釣り合わせて、最適な応答とその要求を突き合わせる機構を提供することができる。例えば、「機会ウィンドウ(window of oppotunity)」が定義されてもよく、ここでは応答を蓄積した後それらの応答を評価して最適なものと突き合わせることが可能となる。要求を応答と突き合わせるうえで考慮されるような因子としては、価格、数量、TTL(要求及び/又は応答の)、又はそれらの組み合わせを挙げることができる。一旦「機会ウィンドウ」が閉じると、続いて受信された応答は受け付けられた応答より一層最適であり得たとしても、全て拒否される。一実施形態において、「機会ウィンドウ」は動的であってもよく、要求パラメータの1つ又は複数を満たす、直近で期限切れとなった応答に基づいてもよい。或いは、「機会ウィンドウ」は静的に定義されてもよく、又は指定RFQのTTLなど、取引毎に、指定RFQ自体のパラメータにより定義されてもよい。一般敵に、要求者はクォートを最良に選択できるよう応答に対し長いTTLを所望するであろう一方、応答者はエクスポージャ/リスクを最小化するため応答に対し短いTTLを望むだろう。一旦ウィンドウが閉じられると、集中サーバは受信した応答を評価して発信者の要件(指定RFQに記載されたとおり)に合致する最良の価格をとる。システムは次に、双方の当事者に代わりブロック取引を実行して取引を完了することができる。一実施形態において、最良価格に並ぶか、或いは要件に合致する複数の応答は、先入れ先出し(First in First out)、又はラウンドロビン(round−robin)など他の裁定手段による選択に従ってもよい。一旦取引が完了すると、執行完了通知が双方の当事者等に返信される。
上述の送信待ち時間を仮定すると、所与の応答は後に生成された応答より遅くシステムに到着するか、又は所与の指定RFQのTTLに間に合わないことがあり得て、従ってシステムの送信待ち時間次第では突き合わせの機会を逃すかもしれない。一実施形態において、応答が生成される時刻及び応答が実際に受信される時刻に基づき応答を評価して「インフライト(in−flight)」の不一致を緩和し、その他指定RFQとそれに対する応答との間の一貫性を維持するための論理が含まれることで、市場参加者に平等な機会が確保されるとともに要求及び応答の再送信が最小限とされる。
一実施形態において、指定RFQ取引は通常のセントラルオーダブックの外部で発生する。代替の実施形態において、特定の指定RFQには、好適な注文が存在するセントラルオーダブックに対しての突き合わせが認められ得る。
一実施形態において、指定RFQに対する条件付き応答が支援されてもよく、これにより応答者は自身の応答/実行可能なクォートに対し条件を付与することが可能となる。要求に対する応答の突き合わせには、他の要素に加え、指定の条件を満たすかどうかが織り込まれる。
代替の実施形態において、気配値によるクォーティングもまたサポートされ、これによりマーケットメーカーは、実行可能なクォートを提示する前に、市場に気配値によるクォートを公開して、関係当事者からの指定RFQを勧誘することができる。
指定クォート要求に関するさらなる情報は、「指定見積要求のシステム及び方法(SYSTEM AND METHOD FOR DIRECTED REQUEST FOR QUOTE)」と題され、2006年6月14日付けで出願された米国特許出願第11/452,653号明細書、現在米国特許第_____号明細書に見ることができ、その開示は参照により本明細書に援用される。
一実施形態において、マスクォーティング(Mass Quoting)及び関連するマーケットメーカー保護が、指定RFQの売買フローについてサポートされる。マーケットメーカー保護が起動されると、指定RFQ又はCLOBに基づく機構のいずれかにより、既存のCLOB市場のマスクォート(MassQuote)が取り消され得るとともに、加えて、任意のアクティブな指定RFQ応答もまたシステムにより直ちに取り消され得る。
一実施形態において、マーケットメーカー保護としてはCMEファルコン(Falcon)取引エンジンにより提供されるものが挙げられ、以下の表2に指定される保護を含む。
〔表2〕
10. Falconは拡張マーケットメーカー保護(Enhanced Marke
t Maker Protection)を提供する。
10.1 Falconは、約定数、突き合わせ取引数、又はCMEが定義した時間間隔
内に生じる契約数を制限する。
10.1.1 制限時間はグループレベルで定義される。
10.1.2 マーケットメーカー保護はマスクォータ(MASS QUOTER)
のみに適用される。
10.1.3 マーケットメーカー保護(MM保護)は入ってくるマスクォート及び
未執行のマスクォートのみに適用される。
10.1.4 マーケットメーカー保護はクォートの両サイドに個別に適用される。
注:マーケットメーカー保護はマーケットメーカーにより出された注
文には適用されない。
10.1.5 CMEが定義した時間間隔(変数N)はFASを介して入力されると
ともにグループレベルで適用される。
10.1.5.1 変数Nはマスクォートに適格な商品にのみ適用される。
10.1.5.2 変数Nはハートビート時間に構築される取引エンジンに基づく。
10.1.5.3 ハートビート時間は起動時にランダムに開始されるものとする。
10.1.5.3.1 ハートビート時間は各グループについて同時に開始されるも
のとする。
10.1.5.4 変数Nはリアルタイムベースで変わり得る。
10.1.5.4.1 変数Nの変化は現在のN期間の終わりに起こり得る。
10.1.5.5 変数Nはマスクォータについてグループレベルで管理される。
10.1.5.6 NはN期間の終わりに市場行動(履行/クォート入力等)が生じ
たか否かに関わらず初期化される。
10.1.5.7 MM保護をYに設定/初期化するマスクォータが漸次N期間に入
る。注:MQに固有のNタイムクロックはない。
10.1.5.8 変数Nはミリセカンドレベル−ssSSSSで管理される。
10.2 Falconはグループレベルでマスクォータに適用される3つの保護機
構、すなわち新規約定保護(X)、執行保護(Y)、数量保護(Z)を実
現する。
10.2.1 新規約定保護(X)−Falconは、マスクォータのグループ内の
全ての証券について新規クォートのサイド毎に全新規クォート執行を
追跡する。
10.2.1.1 新規クォートサイドについて執行が生じると、カウントはグルー
プにつき1から始まる。
10.2.1.1.1 執行サイズ及び執行数は、特定の証券のクォートサイドに
ついてのカウントに影響を及ぼさない。
10.2.1.1.2 グループ内の証券のクォートサイドについてのN期間内に
生じる執行取消し/差換え及び新規マスクォートのカウン
トは1ずつインクリメントされる。
10.2.1.2 カウントは、N時間間隔内に証券グループのクォートサイドにお
ける新規クォートに対して生じる執行毎にグループについて1ず
つインクリメントされる。
注:新規クォートは既存のクォートの変更又はある証券について
全てが約定した後に入力されるクォートと定義される。
10.2.1.3 新規約定保護(X)はマスクォータにより判断されるとともにF
ASで変更可能である。
10.2.1.3.1 新規約定保護を0に設定すると保護は解除される。
10.2.1.4 新しいN時間間隔が始まるごとにカウントXは初期化される。
10.2.1.5 マスクォートキャンセルはXの値に影響しない。
10.2.1.6 Xがマスクォータにより定義されるX値以上のとき、MM保護が
トリガされる。
10.2.2 執行保護(Y)−Falconはクォートサイド毎の執行総数をマス
クォータのグループ内の全ての証券について追跡する。
10.2.2.1 クォートサイドに執行が生じると、グループにつき1からカウン
トが始まる。
10.2.2.2 証券の(グループ内の)クォートサイドにおけるクォートに対し
N時間間隔内に生じる執行毎にグループのカウントが1ずつイン
クリメントされる。
10.2.2.3 執行保護(Y)はマスクォータにより判断されるとともにFAS
で変更可能である。
10.2.2.3.1 執行保護(Y)が0に設定されると保護は解除される。
10.2.2.4 新しいN時間間隔が始まるごとにカウントYが初期化される。
10.2.2.5 マスクォートキャンセルはYの値に影響しない。
10.2.2.6 Yがマスクォータにより定義されるY値以上のとき、MM保護が
トリガされる。
10.2.3 数量保護(Z)−Falconは、マスクォータのグループ内の全ての証
券についてクォートサイド毎に執行された取引の全数量を合計する。
10.2.3.1 クォートサイドに執行が生じるとグループについて集計が開始さ
れる。
10.2.3.2 合計はグループについて、N時間間隔内に証券の(グループ内の
)クォートサイドにおけるクォートに対して生じる取引数量の量
だけ増加される。[注:証券の数量であり、証券のレッグ総数で
はない]
10.2.3.3 数量保護(Z)はマスクォータにより判断されるとともにFAS
で変更可能である。
10.2.3.3.1 数量保護(Y)を0に設定すると保護が解除される。
10.2.3.4 新しいN時間間隔が始まるごとに合計Zは初期化される。
10.2.3.5 マスクォートキャンセルはZの値に影響しない。
10.2.3.6 Zがマスクォータにより定義されるZ数量値以上のとき、MM保
護が起動される。
10.3 マーケットメーカーはグループレベルでX、Y、及びZ値を決定する。
10.3.1 FalconエンジンはグループレベルでMMにより定義されるX、Y、
Z値を管理する。
10.3.2 X、Y、Z値はグループレベルでFASを介して入力及び管理される。
10.3.3 X、Y、Z値はリアルタイムベースで変更される。
10.3.3.1 N期間が終了するまで変更は有効とはならない。
10.3.4 X、Y、及びZデータタイプはロングである。
10.3.5 X、Y、及びZ値は0と最高値との間であり得る。
10.3.6 X、Y、及びZは負値をとることはできない。
10.3.7 N間隔内で1グループにつき約定保護カウントがXより大きい、又は執行
数がZより大きい、又は取引される契約数量がY以上である場合、MM保
護がトリガされる。
10.3.7.1 MM保護が始動すると、Falconは、マスクォータのSe
nderCompIDのグループ内の全証券についてクォート
を取り消す。
10.3.7.1.1 MM保護をトリガするマスクォートメッセージ内のクォー
トエントリが取り消されるとともに「受け付けられたキャ
ンセル数(Number of Cancels Acc
epted)」フィールドに追加される。取消し/差換え
クォートエントリ(QuoteEntry)は1回のみカ
ウントされる。
10.3.7.1.2 MM保護をトリガするクォートエントリ(QuoteEn
try)により執行が生じる。
10.3.7.1.3 任意の残りの数量が取り消されるとともに「受け付けられ
たキャンセル数」フィールドに追加される。
10.3.7.2 FalconはクォートステータスがFのマスクォートキャンセ
ル確認メッセージを送信する。
10.3.7.3 変数X、Y、Zが中間照合において合致すると、MM保護は実行
されない。
10.3.7.4 クォートは突き合わせ処理を完了した後に変数X、Y、又はZに
トリガさせて、MM保護がトリガされる。
10.3.7.5 MM保護をトリガするマスクォートメッセージはキャンセルメッ
セージの前にAck(確認応答)を返す。
10.3.8 MM保護がトリガされると、Falconはトリガされたグループの
マスクォータについての新規マスクォートを一切受け付けない。
10.3.8.1 Falconはグループのマスクォータについてのマスクォート
を拒否する。
メッセージ拒否コード(Message Reject Code)及び理由テキス
ト(Reason Text)が、MM保護の始動を示すものとする。
メッセージ拒否コード=00
メッセージ理由テキスト=“ ”
10.3.8.1 マーケットメーカー保護初期化フラグタグ9773がマスクォー
タによりマスクォートメッセージにおいてYに初期化された場合
、Falconはトリガされたグループのクォートを受け付ける

10.3.8.1.1 マスクォータから受信する値がマスクォータにエコーバック
される。
10.3.8.1.2 初期化フラグの値がNであり、且つMM保護が有効な場合、
Falconは次の拒否を送信する:
クォートステータス=5
拒否コード=98
理由テキスト=“マーケットメーカー保護”
10.3.8.1.3 マスクォータは、「Y」に設定された保護初期化フラグを提
示した後、フラグの設定を「N」に戻してマスクォートを入
力し続けてもよい。
10.3.8.2 マーケットメーカー保護初期化フラグタグ9773がFASを介
してGCCによりマスクォータについてYに設定された場合、F
alconはトリガされたグループのクォートを受け付ける。
10.3.8.3 入ってくるマスクォートメッセージに110より多い無効クォー
トが含まれている場合、MM保護がトリガされる。
10.3.8.3.1 マスクォートメッセージ内で110より多いクォートが無効
である場合、Falconはメッセージ全体を拒否するとと
もにマスクォータについてグループ内の全ての未執行クォー
トを取り消す。
10.3.8.3.1.1 拒否及び取消しは、MM保護フラグがオンかオフかに関
わらず生じる。
10.3.8.3.1.2 マスクォートキャンセル確認メッセージは次のとおり設
定する:Cancel_Status=“F”、Rej
ect_Code=00、Reason_Text=“

10.3.8.3.1.3 Falconはマスクォータがマスクォートメッセージ
において保護初期化フラグを受信するまでマスクォート
を拒否し続けるものとする。
10.3.8.3.1.4 初期化前に受信する後続のマスクォートメッセージは拒
否されるとともにクォートステータスが5のマスクォー
ト確認メッセージが送信されるものとする。
メッセージ拒否コード=98
メッセージ理由テキスト=“マーケットメーカー保護”
10.3.8.4 Falconエンジンが再始動する場合、保護初期化フラグに関
わらず新しいMassQuoteメッセージが受け付けられる。
10.3.8.5 終了又は休止状態に入ったとき、Falconはマーケットメー
カー保護ステータスを初期化しない。
10.3.8.6 Falconが取引週の終わりに閉じられるとき、マーケットメ
ーカー保護は初期化されない。
10.3.8.7 X、Y、Zの値が存在する場合、MM保護はオンである。
10.3.8.8 X及びY及びZの値が0の場合、MM保護はオフである。
10.3.8.9 X及びY及びZについてMM保護のデフォルト値は0である。
10.4 2つのN期間にわたり、マスクォータについての最悪の場合のエクスポー
ジャは、変数X又はY又はZ−2の2倍の当該変数である。
10.5 Falconは、MM保護がトリガされると、取消し前にMQクォートにAC
Kを実行する。
開示の実施形態においては、市場データ機能により、市場データが効率的且つ正確に市場参加者に伝達されることが保証される。これらの市場についての全ての市場データは名目上の価格、すなわち基礎となる証券の額面価格として表され、それに基づき金融派生商品が取引される価格であってもよいが、他の表示法が使用されてもよい。
セントラルリミットオーダブックの市場データは以下を含む:
・ 5時におけるトップ・オブ・ブック(Top of Book)MAメッセージ(
及びインプライド・トップ・オブ・ブック(Implied Top of Bo
ok)MYメッセージ)の市場の深さ。
・ 統合約定
・ スプレッド及びレッグ及び/又はスプレッド数量
指定RFQについての市場データとしては、以下を挙げることができる:
・ 要求メッセージ(及び期限切れメッセージ);
・ 約定及び約定価格。
開示のシステムにおいては、クォート及びオーダブックの更新は匿名であってトレーダーが自身のクォートを直接宣伝することはできない。
市場統計値としては、以下を挙げることができる:
・ セントラルリミットオーダブックからの最新の売買高、高値、安値、終値
・ この市場のブロック取引の統計値。総売買高、高値、安値及び終値などの市場データ統計値は既存のルールに基づき更新されるものとする(これらのルールは、EOS2.0 RFC/ブロックフィーチャセットにおいて定義される);
・ 指定RFQの統計値
開示の実施形態において、スワップ取引向けに、スポット及びフォワードアウトライトレッグの市場データが発信される。別の関連市場からのスポットを使用する相互市場向けに、この市場データは何らかの方法で行き渡らなければならない。
開示の実施形態においては、売買データ(Trade Data)機能により、売買及び注文データが効率的且つ正確に市場参加者に伝達されることが保証される。
統合約定通知は、突き合わせが発生した場所に関わらず、突き合わせ後直ちに配信される必要がある:
・ フロントエンドに対する通知;
・ クリアリングハウスに対する通知;
・ 売買(口座)主の清算会社に対する通知;
・ トレーダーのバックオフィスシステムに対する通知(オープンクエスチョン);
・ 市場データに対する通知(発生地を条件とする);
統合約定は:
・ フロントエンド−カウンターパーティの数に関わらず、アグレッサ注文毎、価格レベル毎に1つの約定通知のみを送信する;
・ これは、既存のiLink FIXメッセージ(及び全体のメッセージングモデル)又はフロントエンドのメッセージアグレゲーションのいずれかを介して遂行され得る;
・ バックエンド−フロントエンド統合と同様、カウンターパーティ及び個々の関連取引の数に関わらずアグレッサ注文毎、価格レベル毎に1つの通知のみであろう。統合約定のこの部分について、統合ルールがフロントエンドルールと正確に合致することが重要であり得る。
約定通知は以下を含むべきである。
・ フォワードスワップ−差を伴うスワップ、関連決済日を伴うスポットレッグ、及び関連決済日を伴うフォワードレッグ。
・ これは、突き合わせエンジンから清算までのD1メッセージ(並びにM1)、
又は新規インタフェース/メッセージ全体のいずれかの使用を必要とするであ
ろう。D1及びM1は取引エンジンにより清算機関及び報告機関に送信される
売買メッセージである。清算/決済に関してのさらなる詳細は以下の節を参照
のこと。
・ スポット契約−一般スポット契約及びその関連決済日;
・ フォワードアウトライト−一般フォワードアウトライト、及びその関連決済日。
開示の実施形態において、以下に対する約定通知にはカウンターパーティ情報が含まれないこともある:
・ フロントエンド宛;
・ 清算会社宛。
売買報告は、元の売買価格及び日付を管理して現金市場の慣行に合致させる。売買報告は現在、FIX ML及びTREXを介して行われているが、OTC−FXにおける業界標準は、TOF、TWIST、及びSWIFTなどである。開示の実施形態において、清算はこれらの主要なOTC−FXフォーマットで売買メッセージを支援する。一実施形態においては、DealHub又は類似のサービスを使用して発信元のCMEフォーマットがこれらのOTC−FX標準の1つに変換され得る。
売買報告は、発信元CMEフォーマットとしてFIX MLを使用して、契約数量ではなく名目元本で行われる。
開示の実施形態において、基本的には清算/売買報告/STP機能が取引所の取引機能を実行する。清算は突き合わせエンジンに関する全ての証券作成及び変更を処理する。上述のとおり、スワップ契約記号は毎日は変更されない。一実施形態においては、未決済ポジションを値洗いするため、毎日未決済契約について最も経済的に適切な取引終了時の決済価格が決定される必要がある。毎日の決済は結果として、未実現利益/損失に終わる。受渡しを保留することで、未実現損失は(当該値洗い額を毎日銀行取引するのではなく)担保化されるだろう。
担保所要額は以下に基づく:
・ それまでの正確な未実現利益/損失額;
・ 我々の設定したパラメータに従いSPANにより判断された、翌取引日にわたって合理的に起こり得る最高損失額、及び
・ 弁済債務に対する資本のCLS所要額。
決済/売買報告は、取引されるスプレッド並びにアウトライトレッグ(レッグと現在のスプレッドとの間のインプライドリンケージを伴う)についての情報を含む:
・ 清算は場合により、クライアント/CLSの要求に基づき売買を圧縮するであろう(これはプレネッティングではないことに留意されたい、これが買付け及び売付けを消去し得る一方で圧縮は消去しないであろうことから);
・ 清算は場合により、クライアント/CLSの要求に基づきプレネット売買とする;
・ このプレネッティング又は圧縮は通貨ごと細かさのレベルに基づき行われ得る;
・ 全ての決済は国際連続同時外為決済銀行(CLS)を通じて行われるものとする;
・ 2日後の決済日を慣行とする通常の未決済ポジションについて、我々は取引をシカゴ時間午後4時と5時との間にCLSに送信するものとする−既存のOTC業務に対し検証される必要がある;
・ 通常の清算決済サイクルのタイムラインは影響を受けないとともに決済日の2日前より前の全ての売買後活動の完了は午後7時までとされる;
・ 各口座の特定の活動を一覧表にして各清算会社向けに決済レポートが生成される。
代替的実施形態において、相対クレジット、ギブアップ(Give−Up‘s)、平均価格設定(Average Pricing)(APS)及びディファレンシャルスプレッドのシングルラインエントリ(Single Line Entry of Differential Spreads:SLEDS)への支援が提供される。
売買後の口座番号変更はこの市場では認められない。
上述されたとおり、清算/売買報告について、開示の実施形態は、処理系に依存するいくつかのオプションの1つを使用し得る:
1.売買による各サイドのプレネッティング、又は
2.約定日による各サイドのプレネッティング。
CMEクリアリングハウスは各清算会社についてCLSを通じて直接決済し得る。当該清算会社が所与の口座についてCLSスタンディング・インストラクションを有する場合、CMEはCLSを通じて口座レベルに対し清算し得る。
開示の実施形態において、手数料機能により取引所は、取引手数料を課金するか、或いは提供される取引機構の使用に対する支払いを受けることができる。手数料機能は取引及び他の活動を対象として取引当事者から適切に支払いを受ける。
手数料の目的上、これは市場参加者の新しいクラスとする。
システムは以下による手数料を課す能力を有するものとする:
・ 離散的な数量ティア、及び/又は
・ アグレッサ注文
全ての数量は名目値である。
この市場は「配当(Payout)」対「収益分配(Revenue Share)」であるだろう。
マーケットメーカーの属性又は質は、手数料のためにのみ、以下の観点で定義され得る:
・ 購入者の名称(SubscriberAlias)−入ってくる注文の発信場所(すなわちデスク);
・ トレーダー(Trader)ID−入ってくる注文の発信者;及び
・ アカウント(Account)−この注文の対象者。
清算からの買付け/売付けファイルは「アグレッサ注文」インジケータ並びにこの売買がどの商品の一部であるのかについての情報を含まなくてはならない(具体的には、スワップの場合に、買付け/売付けファイルは典型的にはレッグのみを含み、スプレッドに対する参照はない)。
手数料は負の可能性がある。
手数料機能が処理する新しい取引タイプは指定RFQの結果として生じるブロック取引であり、これは通常のブロック取引又は以前のピット取引とは異なる。
一実施形態において、変動手数料構造が提供されてもよく、ここで手数料は取引及び/又は取引当事者のリスクに応じて変動する。
開示の実施形態のフロントエンド/販売機能は、インタフェース、例えばアプリケーションプログラムインタフェース(Application Program Interfaces「API」)、GUI等を含み、これにより市場参加者からの注文や指定RFQ等の受付け及び売買及び市場データの市場参加者への配布が可能となる。
独立系ソフトウェアベンダー(Indpenden Software Vender「ISV」)へのアクセスと市場データ及びセントラル・リミット・オーダ・ブック(「CLOB」)と指定RFQへの専用フロントエンドは、APIを通じて利用可能とされる:
・ 一実施形態において、CMEはこの新規市場をiLink2.0、CMEの市場データAPIのみを通じて、新しい注文タイプ及びこの市場を包含するよう必要とされるAPIの拡張をして提供し;
・ この市場は既存の市場データインフラストラクチャを使用するだろう。
APIアクセスは、FX市場により定義されたものとして任意の承認済み主体に対し利用可能とされるだろう:
・ FX市場は選択されたフロントエンド及びデータセンターがそれ(例えばEBS)にアクセスできないようにしなければならない;
・ ISVもまた、GCCにより運用される登録プロセスを介して、許可ユーザについてのみアクセスを確立することが認められ得る(すなわちOTC市場ISV)。これらの市場はISVネットワーク上の全てのトレーダーに対し一般的に利用可能なものではない;
フロントエンドは次の3つの形態のうちの1つをとり得る:
・ ロイター社との取引、既存のCMEインタフェース(最新版iLink2.0API、上記に記載される清算リンク、市場データ)を使用;
・ 新商品開発、内部又はジョイントベンチャーに依存してのいずれか;又は
・ 最新且つ既存のCMEフロントエンド(EOS/GL/CME.com)。
一実施形態において、フロントエンドはスタンドアロンアプリケーションではなく、ブラウザベースである。フロントエンドは、スポット及びスワップ市場の決済日を含め、リアルタイムの完全な商品定義を知っていなければならない。ISVもまた許可ユーザについてのアクセスを確立することが認められ得る(すなわちOTC市場ISV)。このシステムはISVネットワーク上の全てのトレーダーに対し一般的に利用可能なものではない。
ここで用いられる販売/フロントエンドシステムは任意的に、上述した統合約定の指針に準拠するであろう。一実施形態において、システムはこの情報を、現在OTC−FX空間内で使用される所要の業界フォーマットで配信する能力を有する。
一実施形態において、さらなる取引機能が取引当事者に提供される。例えば、一実施形態において、通貨のインプライドスプレッド(Implied Spread)が提供される。この機能により、複数の相互に関連する市場の1つにおける価格を、残りの市場において周知の(十分な)価格決定データに基づいて予測/補間(implying/interpolating)することが可能となる。例示的な相互に関連する市場は:スポットレート/スワップレート/フォワードアウトライト間;複数通貨間(A/B、B/C、A/C)(商品ラインを越えて又はその内部で)、例えばドル/円−円/ユーロ−ドル/ユーロ;及び特定期日渡し間である。スワップ市場に対する通貨A/Bの新規の注文の場合、スワップは前記通貨ペアについてその2つのフォワードレッグに分解される。これらのレッグを使用して、相互交換市場又はそれらのフォワード市場におけるオープン金利をいずれかの特定の通貨を使用してインプライし得る。
別の実施形態において、会社内突き合わせ回避(Intra−Firm Match Avoidance)保護が提供され、特定の主体がそれ自身と取引することが防止される。システムはセントラルリミットオーダブック市場のいずれにおける会社又はトレーダーの自身との突き合わせを防止する。これは、トレーダー、デスク、又は会社の細かさのレベルでの注文における情報を使用して達成され得る。アグレッサ注文が未執行ブックと突き合わされて反対注文が突き合わせ不可能と見なされた場合、次のとおりいくつかのオプションがある。アグレッサ注文は、アグレッサ注文が通常どおり突き合わされるとともにそれと突き合わせようとされる任意の未執行注文で突き合わせ不可能と見なされるものが直ちに取り消される。いずれの場合にも、然るべき約定及びキャンセルメッセージが、これらのアクションの通常動作(注文取消し及び売買)ごとに関係当事者に送信される。
別の実施形態において、ユニバーサル・パス・スルー(Universal Pass Through)が提供され、これにより当事者は、クリアリングハウスがクレジットリスク/ファンド付替え機構を引き継ぐ場合に通貨間で金利を交換することが可能となる。
図5Aに示される別の実施形態において、フレキシブル・ハイブリッド・セントラルカウンターパーティ・クロスマージニング(Flexble Hybrid Central Counter−party Cross−Margining)又はクロス担保化(Cross Collateralization)がサポートされる。特に、1バケット及び2バケットのクロスマージニング又は担保化プロセスが、単一の合理化されたプロセスに統合される。クロスマージニング又はクロス担保化により、OTC又は取引所で取引されるデリバティブ市場のいずれにおける売買でも、証拠金又は担保の所要額が減額される。この減額は、相殺する(リスク相殺される、又は「スプレッド可能な」)ポジションが、同一又は関連する「清算会員」又は市場参加会社により、クロスマージンに参加するセントラルカウンターパーティ清算機関で清算されるとき、評価リスクが削減されるため可能となる。
本実施形態において、1バケット及び2バケットの双方のクロスマージニング又は担保化プロセスが、「ワンポット・アプローチ(One−pot Approach)」と「ツーポット・アプローチ(Two−pot Approach)」とを、OTC及び取引所の双方で売買されるデリバティブ清算取引がサポートされるように組み合わせることにより、1つの合理化された単一のプロセスに統合される。プロセス1:初めにワンポット・アプローチが2者又は複数の相手方当事者により実現される。プロセス2:ツーポット・アプローチは、プロセス1が行われた後、リスク相殺に適格なポジションを取り扱う1者又は複数の相手方当事者により実現される。
図5B及び5Cを参照すると、1ポット・アプローチが示されている:
・ 清算取引範囲参加者(Clearing Transactions Scope
Participants):取引所の清算会員又はOTC市場のカウンターパー
ティ
・ 異なる取引所又はカウンターパーティにおけるあらゆるタイプの複数契約又は商品
(OTC及び取引所の双方で売買されるもの)
・ 全クロスマージン行動=ジョイントクロスマージン/担保口座
・ クロスマージンの出所に分割されて識別される。
・ これはそれぞれの清算機関、主体又はカウンターパーティにおける参加者の通常
清算とは分離されている。
・ クロスマージン/担保に適格な取引のみがジョイントクロスマージン/担保口座に
おいて清算可能
・ クロスマージン口座に直接執行される売買。
・ ポジションは通常の清算口座とクロスマージン清算/担保口座との間で付け替え
られ得る。
・ 個別のポジションレコード/データがクロスマージンプロセスの出所に提示され
る。
・ ジョイントクロスマージン口座専用の銀行決済又は担保化
・ 個別の出所として売買される。
・ 個別の銀行口座、回線、取引等。
図5Dを参照すると、2ポット・アプローチが示されている:
・ 参加している清算機関の取引=各清算機関で発生+相殺リスク=2ポット
・ ジョイントクロスマージン口座はなし
・ それぞれの清算機関における清算会員の主要清算口座と分離されていない。
・ 同一の個別会社口座に担保を保有する。
・ 参加機関の各々はそのPB所要額を計算し、相殺し、及び相殺、利益及び損失保証
情報を共有する。
・ ポジションは各参加機関の手元に残る。
・ ポジションをクロスマージン口座に付け替える必要はない。
・ 個別のポジション変更手続き(Position Change Submis
sion:PCS)の報告は必要ない。
・ 透明な取引
・ 例えば、
・ CMEは、相手方清算機関におけるポジションを相殺するためのクロスマージンに
適格な契約に対するクレジットを供与する。
・ 相手方清算機関は自身のポジションに対するクレジットを供与するものとする。
・ クロスマージン用の専用銀行決済はない。
・ 個別の銀行口座、回線、取引等はない。
・ 取引は現行の銀行取引の一部となる。
2ポット・アプローチにおいて、クロスマージン相殺額は以下のとおり計算される:
クロスマージンに適格な商品についての内部プロセス:
1.全ての内部的な商品内スプレッドを行う。
2.全ての内部的な商品間スプレッドを行う。
3.他の清算機関における利用可能なクロスマージンデルタポジションを調べて追加
のスプレッドがCMEに残るデルタポジションから形成され得るかどうかを確認
する。
4.優先順位を付けられたスプレッドクレジットを各清算機関に割り当てる。
・ すなわち複数機関のクロスマージンプログラム
・ 他の参加清算機関からの情報に基づき、最高から最低までの優先度をスプレッド与
信額に割り当てる。
・ 優先度に基づきスプレッド割当額を計算する。
図5Eは、当初は相殺されていなかったポジションを取り扱うためのプロセスを示す。図5Fは、クロスマージニングが相殺されなかったクロスマージン証拠金をどのように利用するかを示す。図5Gは、クロスマージニングが2つ又はそれ以上の清算機関における同様のリスク絶対値のポジションをどのように突き合わせるかを示す。
比例に基づく預金割当:
・ 複数機関によるクロスマージニング、
・ そのポジション及び証拠金額の割当てが必要。
・ 割当ては会員の証拠金減額を最適化するものとする。
−金額はまず初めに最良の相関を有する商品に割り当てられる。
−相関が等しい場合、割当額は各清算機関により提示される証拠金額に基づき按分
される。
Figure 2009516299
2ポット・アプローチは次の利点を提供する:担保の管理における融通性は「ツーポット」アプローチを使用しても影響を受けないこと;複数の清算機関のクロスマージニング環境においてジョイントマージン口座を構築及び維持する法的及び運用上の複雑性が回避されること;、流動性のため証拠金を担保に差し入れる能力が影響を受けないこと;及びオーディットトレイルの実施を除き運用上の影響がないこと。
別の実施形態において、スポット市場の中間値を使用するスワップレッグの価格決定が提供され、スポット市場が非流動的な場合にはエラー処理がなされる。特に、本明細書で使用されるとき、「スポット」は今日合意された取引が実際に執行される日を指す。外国為替市場において、スポットは通常2営業日後であり、そのため火曜日に成立した取引について、スポットは木曜日であり;金曜日に成立した取引について、スポットは火曜日である(銀行の祝日を挟まない限り)。スポット取引は2営業日後−換言すれば、スポットの決済日に行われる2つの通貨量の単純な交換である。一般的に報道で引用される外国為替レートは、スポットレート−当日のスポット取引において合意されるレートである。用語「アウトライト/フォワード」は、2つの通貨量の単純な先渡し交換を指し、決済日はスポット以外の任意の日付である。取引レートは通常、現在のスポットレートに割増額又は割引額(「負の割増額」)を加えてクォートされる。従って取引レートの式(2つの量の間の関係を指定するレート)は以下である:
取引レート=スポットレート+割増額、又は
取引レート=スポットレート−割引額
スワップ取引においては、1つの通貨のある量が第2の通貨のある量と交換される。契約した期間の後、取引は反転する。取引の第2の「レッグ」における量が第1の量と異なる可能性がある。例えば、取引はそれをスポットで指定する可能性がある:
銀行Aは5,000,000USドルを銀行Bに支払う
銀行Bは7,565,000スイスフランを銀行Aに支払う(レート1.5130)
...そして3ヵ月後、
銀行Bは5,000,000USドルを銀行Aに支払う
銀行Aは7,530,000スイスフランを銀行Bに支払う(レート1.5060)
スワップ取引の2つのレッグについての第2の通貨のレートにおける差は、2つの通貨の預金金利における差、及びスポットレートの変動についての期待から生じる。
一実施形態において、開示のシステムは:
・ スポット及びフォワードを絶対価格(すなわちレート)で価格決定する;及び
・ スワップを差の価格で価格決定する
スワップに基づく売買が発生するとき、システムはスポットとフォワードレッグとの間の差についての合意を有する。この時点において、システムはスポットを現在のスポット市場における買い呼び値/売り呼び値の間の中間値として取引に固定する。
加えて、CMEのFXスポットにおいて所与の通貨に買い呼び値及び売り呼び値がない場合にレッグ価格をCMEのFXスワップに割り当てる方法についての4種の代替的機構が提供される:
1.ロイター社コントリビュータスポットFXページ(EUR=、JPY=、CAD=、GBP=、CHF=、AUD=など)を使用して売買時刻におけるスポットの買い呼び値及び売り呼び値のクォーテーションの平均をとる;
2.ターゲット通貨についてロイター社取引端末クォーテーション(Dealing Terminal Quotation)(おそらくはCMEのGFXからの情報を利用している)を使用してスポットの買い呼び値及びオファーの平均を計算してSWAPレッグ価格の割当てに利用する;
3.ロイター社取引端末クォートをその強い通貨について、及びCMEのGFXスポットリソースをEBSの強い通貨について組み合わせて使用する;
4.期近の(最もアクティブな)限月についてCME通貨先物価格(CME Globexにおけるビッド及びアスク)を使用するとともにIMMデートに対しロイター社フォワードポイント(又はロイター社及びブルームバーグ(Bloomberg)社のフォワードポイントの組み合わせ)を使用して合成したスポットの買い呼び値及び売り呼び値をストリップアウトし、CMEスワップレッグ価格を決定する。単純にこれらの合成スポット価格の買い呼び値及び売り呼び値を平均してCMESWAPレッグ価格を割り当てる。これはこの技術の類似版を使用するCME立会場のオペレータの運営計画と同様であってもよく、次に繰り延べされた、よりアクティブに取引されたCME−FX先物契約価格及びフォワードポイントを使用して期日の到来したCME−FX先物決済価格を取り消すことによる1週間のロールオーバー期間中に限月のCME−FX先物決済価格が設定される。)CME立会場の運営には、スポットの買い呼び値及び売り呼び値をCME−FX先物価格から取り消すために変更される可能性のあるプログラムを有し、又は、
5.一定の経過期間にわたるスポット市場の直近の値を使用する。最終スポット価格が古過ぎる場合、このスポット価格は未実現利益及び損失を決定するために使用される「日次決済価格」により補完され得る(従って、24時間より古くなることはない)。しかしながら、スポットがない任意の時間に代替として上記4が機能し得るとともに、先物ビッド及びオファーがCME Globexにない場合、最終スポットにより補完される可能性があり、もし当該日に最終スポット価格がない場合、日次最終決済価格により補完される可能性がさらにある。
従って、前述の詳細な説明は限定ではなく例示的なものと見なされることが意図されるとともに、それが全ての等価物を含め、本発明の精神及び範囲を定義するよう意図された特許請求の範囲であることが理解されるべきである。
本開示の実施形態に係るOTC−FX証券売買用例示的システムのブロック図である。 一実施形態に係る図1のシステムのより詳細なブロック図を示す。 代替的実施形態に係る図1のシステムのより詳細なブロック図を示す。 例示的画面表示及び価格決定を示す。 本開示の実施形態で使用される指定RFQ機能についての例示的業務メッセージフローを示す。 一実施形態に係るフレキシブル・ハイブリッド・セントラルカウンターパーティ・クロスマージニング又はクロス担保化システムのブロック図である。 一実施形態に係るフレキシブル・ハイブリッド・セントラルカウンターパーティ・クロスマージニング又はクロス担保化システムのブロック図である。 一実施形態に係るフレキシブル・ハイブリッド・セントラルカウンターパーティ・クロスマージニング又はクロス担保化システムのブロック図である。 一実施形態に係るフレキシブル・ハイブリッド・セントラルカウンターパーティ・クロスマージニング又はクロス担保化システムのブロック図である。 一実施形態に係るフレキシブル・ハイブリッド・セントラルカウンターパーティ・クロスマージニング又はクロス担保化システムのブロック図である。 一実施形態に係るフレキシブル・ハイブリッド・セントラルカウンターパーティ・クロスマージニング又はクロス担保化システムのブロック図である。 一実施形態に係るフレキシブル・ハイブリッド・セントラルカウンターパーティ・クロスマージニング又はクロス担保化システムのブロック図である。 一実施形態に係る図1のシステムのより詳細なブロック図である。 一実施形態に係る図1及び6のシステムの動作を示すフローチャートである。

Claims (47)

  1. 外国為替証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買する方法であって、
    前記複数の主体の第1の主体から特定の外国為替証券における第1の取引について第1の要求を受け付けるステップと、
    前記特定の外国為替証券における第2の取引について前記複数の主体の第2の主体から受け付ける第2の要求であって、前記第2の取引が少なくとも部分的に前記第1の取引とカウンターである要求を特定するステップと、及び
    前記第1の要求を前記第2の要求と突き合わせるステップ及び前記第1及び第2の主体をそれぞれ特定することなく、前記第1及び第2の取引を促進するステップと、
    を含む方法であって、
    前記促進するステップが、
    前記第1の主体と仲介人との間での前記第1の取引の実行を企図するとともに、前記第2の主体と前記仲介人との間での前記第2の取引の実行を企図することにより、前記第1の取引の実行を前記第2の取引の実行とは無関係とするステップをさらに含む方法。
  2. 前記第1の取引の貨幣化されたリスク価値を担保化するステップ及び前記第1の主体に少なくともその一部を委託保証金に対して担保として差し出すステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の取引を実行した結果として第1のポジションが生じる方法であって、
    前記第1の取引の結果生じた第1のポジションを前記第1の主体の以前の取引の結果生じた第2のポジションと相関付けるステップ及び前記第1及び第2のポジションをネッティングするステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記突き合わせるステップが、前記第1の取引において前記仲介人を前記第2の主体の代理とするステップ及び前記第2の取引において前記仲介人を前記第1の主体の代理とするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記代理とするステップが、ノベーションを起こすステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記金融証券がさらに先物証券を含む方法であって、
    前記第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するステップであって、前記第1の口座が、前記少なくとも1つのポジションに相当する貨幣化されたリスク価値及び担保として差し出された任意の担保価値未満の前記貨幣化されたリスク価値に相当する担保価値であることを特徴とするステップと、
    前記第1の主体と関連する第2の口座において、前記先物証券の1つ又は複数に関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するステップと、
    前記第2の口座についての委託保証金を前記第2の口座の前記少なくとも1つのポジションに基づき計算するステップと、
    前記第1の口座の前記担保価値の一部の担保を受け入れ、前記第2の口座の前記委託保証金を補填するステップと、及び、
    前記第1の口座の前記担保価値及び前記第2の口座の前記委託保証金を前記担保に基づき減額するステップと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記委託保証金が前記担保価値の前記担保部分によっては充足されない場合に、前記第1の主体に対し追証を発行して前記委託保証金の残額を充当するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として各々生じる複数のポジションを記録するステップであって、前記複数のポジションの各々が前記仲介人と前記第1の主体との間の後続の決済の対象となり、前記少なくとも1つの取引の各々が前記仲介人により前記少なくとも1つの取引と突き合わされる相対取引と関連付けられるステップと、
    前記第1の口座における前記複数のポジションの第2のポジションと少なくとも部分的に相関する前記第1の口座における前記複数のポジションの第1のポジションを認識するステップであって、前記相関が前記第1及び第2のポジションを生じさせた前記少なくとも1つの取引と関連付けられる前記相対取引とは無関係であるステップと、
    前記認識された第1のポジションを前記第2のポジションと結合させてネットポジションを作成するとともに前記ネットポジションを前記第1の口座に記録するステップと、及び
    前記結合により帳消しとなる前記認識された第1のポジション、前記第2のポジション又はそれらの組み合わせのいずれかを消滅させるステップと、
    をさらに含み、より少ないポジションが後続の決済用に前記第1の口座に残り得る、請求項1に記載の方法。
  9. 外国為替証券及び先物証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買する方法であって、
    前記複数の主体の第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するステップであって、該第1の口座は前記第1の口座が前記少なくとも1つのポジションに相当する貨幣化されたリスク価値及び担保として差し出された任意の担保価値未満の前記貨幣化されたリスク価値に相当する担保価値であることを特徴とするステップと、
    前記第1の主体と関連する第2の口座において、前記先物証券の1つ又は複数に関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するステップと、
    前記第2の口座についての委託保証金を前記第2の口座の前記少なくとも1つのポジションに基づき計算するステップと、
    前記第1の口座の前記担保価値の一部の担保を受け入れ、前記第2の口座の前記委託保証金を補填するステップと、及び
    前記第1の口座の前記担保価値及び前記第2の口座の前記委託保証金を前記担保に基づき減額するステップと、
    を含む方法。
  10. 前記第1の主体から特定の外国為替証券における第1の取引についての第1の要求を受け付けるステップと、
    前記特定の外国為替証券における第2の取引について前記複数の主体の第2の主体から受け付ける第2の要求であって、前記第2の取引が少なくとも部分的に前記第1の取引とカウンターである要求を特定するステップと、及び
    前記第1の要求を前記第2の要求と突き合わせるステップ及び前記第1及び第2の主体をそれぞれ特定することなく、前記第1及び第2の取引を促進するステップと、
    を含む方法であって、
    前記促進するステップが、
    前記第1の主体と仲介人との間での前記第1の取引の実行を企図するとともに、前記第2の主体と前記仲介人との間での前記第2の取引の実行を企図することにより、前記第1の取引の実行を前記第2の取引の実行とは無関係とするステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1の取引を実行した結果として第1のポジションが生じる方法であって、
    前記第1の取引の結果生じた第1のポジションを前記第1の主体の以前の取引の結果生じた第2のポジションと相関付けるステップ及び前記第1及び第2のポジションをネッティングするステップと、
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記突き合わせるステップが、前記第1の取引において前記仲介人を前記第2の主体の代理とするステップ及び前記第2の取引において前記仲介人を前記第1の主体の代理とするステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記代理とするステップが、ノベーションを起こすステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記委託保証金が前記担保価値の前記担保部分によっては充足されない場合に、前記第1の主体に対し追証を発行して前記委託保証金の残額を充当するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  15. 前記第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として各々生じる複数のポジションを記録するステップであって、前記複数のポジションの各々が前記仲介人と前記第1の主体との間の後続の決済の対象となり、前記少なくとも1つの取引の各々が前記仲介人により前記少なくとも1つの取引と突き合わされる相対取引と関連付けられるステップと、
    前記第1の口座における前記複数のポジションの第2のポジションと少なくとも部分的に相関する前記第1の口座における前記複数のポジションの第1のポジションを認識するステップであって、前記相関が前記第1及び第2のポジションを生じさせた前記少なくとも1つの取引と関連付けられる前記相対取引とは無関係であるステップと、
    前記認識された第1のポジションを前記第2のポジションと結合させてネットポジションを作成するとともに前記ネットポジションを前記第1の口座に記録するステップと、及び
    前記結合により帳消しとなる前記認識された第1のポジション、前記第2のポジション又はそれらの組み合わせのいずれかを消滅させるステップと、
    をさらに含み、より少ないポジションが後続の決済用に前記第1の口座に残り得る、請求項9に記載の方法。
  16. 外国為替証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買する方法であって、
    前記複数の主体の第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として各々生じる複数のポジションを記録するステップであって、前記複数のポジションの各々が前記仲介人と前記第1の主体との間の後続の決済の対象となり、前記少なくとも1つの取引の各々が前記仲介人により前記少なくとも1つの取引と突き合わされる相対取引と関連付けられるステップと、
    前記第1の口座における前記複数のポジションの第2のポジションと少なくとも部分的に相関する前記第1の口座における前記複数のポジションの第1のポジションを認識するステップであって、前記相関が前記第1及び第2のポジションを生じさせた前記少なくとも1つの取引と関連付けられる前記相対取引とは無関係であるステップと、
    前記認識された第1のポジションを前記第2のポジションと結合させてネットポジションを作成するとともに前記ネットポジションを前記第1の口座に記録するステップと、及び
    前記結合により帳消しとなる前記認識された第1のポジション、前記第2のポジション又はそれらの組み合わせのいずれかを消滅させるステップと、
    をさらに含み、より少ないポジションが後続の決済用に前記第1の口座に残り得る方法。
  17. 前記第1の主体から特定の外国為替証券における第1の取引についての第1の要求を受け付けるステップと、
    前記特定の外国為替証券における第2の取引について前記複数の主体の第2の主体から受け付ける第2の要求であって、前記第2の取引が少なくとも部分的に前記第1の取引とカウンターである要求を特定するステップと、及び
    前記第1の要求を前記第2の要求と突き合わせるステップ及び前記第1及び第2の主体をそれぞれ特定することなく、前記第1及び第2の取引を促進するステップと、
    を含む方法であって、
    前記促進するステップが、
    前記第1の主体と仲介人との間での前記第1の取引の実行を企図するとともに、前記第2の主体と前記仲介人との間での前記第2の取引の実行を企図することにより、前記第1の取引の実行を前記第2の取引の実行とは無関係とするステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記突き合わせるステップが、前記第1の取引において前記仲介人を前記第2の主体の代理とするステップ及び前記第2の取引において前記仲介人を前記第1の主体の代理とするステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記代理とするステップが、ノベーションを起こすステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1の取引の貨幣化されたリスク価値を担保化するステップ及び前記第1の主体に少なくともその一部を委託保証金に対して担保として差し出すステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  21. 前記金融証券がさらに先物証券を含む方法であって、
    前記第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するステップであって、前記第1の口座が、前記少なくとも1つのポジションに相当する貨幣化されたリスク価値及び担保として差し出された任意の担保価値未満の前記貨幣化されたリスク価値に相当する担保価値であることを特徴とするステップと、
    前記第1の主体と関連する第2の口座において、前記先物証券の1つ又は複数に関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するステップと、
    前記第2の口座についての委託保証金を前記第2の口座の前記少なくとも1つのポジションに基づき計算するステップと、
    前記第1の口座の前記担保価値の一部の担保を受け入れ、前記第2の口座の前記委託保証金を補填するステップと、及び、
    前記第1の口座の前記担保価値及び前記第2の口座の前記委託保証金を前記担保に基づき減額するステップと、
    をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  22. 前記委託保証金が前記担保価値の前記担保部分によっては充足されない場合に、前記第1の主体に対し追証を発行して前記委託保証金の残額を充当するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 外国為替証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買するためのシステムであって、前記方法が、
    前記複数の主体の第1の主体から特定の外国為替証券における第1の取引について第1の要求を受け付けるように動作する要求受信部と、
    前記要求受信部と連結され、前記特定の外国為替証券における第2の取引について前記複数の主体の第2の主体から受け付ける第2の要求であって、前記第2の取引が少なくとも部分的に前記第1の取引とカウンターである要求を特定するよう動作する突き合わせ識別部と、及び
    前記突き合わせ識別部と連結され、前記第1の要求を前記第2の要求と突き合わせ、前記第1及び第2の主体をそれぞれ特定することなく、前記第1及び第2の取引を促進するように動作する突き合わせプロセッサと、
    を含み、前記突き合わせプロセッサがさらに、前記第1の主体と仲介人との間での前記第1の取引の実行を企図するとともに、前記第2の主体と前記仲介人との間での前記第2の取引の実行を企図することにより、前記第1の取引の実行を前記第2の取引の実行とは無関係とするよう動作する決済プロセッサと連結される、システム。
  24. 前記第1の取引の貨幣化されたリスク価値を担保化し、前記第1の主体に少なくともその一部を委託保証金に対して担保として差し出すよう動作する担保プロセッサをさらに含む、請求項23に記載のシステム。
  25. 前記第1の取引を実行した結果として第1のポジションが生じるシステムであって、
    前記第1の取引の結果として生じた第1のポジションを前記第1の主体の以前の取引の結果として生じた第2のポジションと相関付けるとともに、前記第1及び第2のポジションをネットするよう動作するネッティングプロセッサと、
    をさらに含む、請求項23に記載のシステム。
  26. 前記決済プロセッサがさらに、前記第1の取引において前記仲介人を前記第2の主体の代理とし、前記第2の取引において前記仲介人を前記第1の主体の代理とするよう動作する、請求項23に記載のシステム。
  27. 前記仲介人の前記第1及び第2の主体に対する前記代理により、ノベーションが起こる、請求項26に記載のシステム。
  28. 前記金融証券がさらに先物証券を含むシステムであって、
    前記第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するよう動作する第1の口座データベースであって、前記第1の口座が、前記少なくとも1つのポジションに相当する貨幣化されたリスク価値及び担保として差し出された任意の担保価値未満の前記貨幣化されたリスク価値に相当する担保価値であることを特徴とするデータベースと、
    前記第1の主体と関連する第2の口座において、前記先物証券の1つ又は複数に関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するよう動作する第2の口座データベースと、
    前記第2の口座データベースと連結されるとともに前記第2の口座についての委託保証金を前記第2の口座の前記少なくとも1つのポジションに基づき計算する動作するリスクプロセッサと、
    前記第1の口座データベース及び前記リスクプロセッサと連結されるとともに前記第1の口座の前記担保価値の一部の担保を受け入れ、前記第2の口座の前記委託保証金を補填するよう動作する担保プロセッサと、
    をさらに含み、及び
    前記リスクプロセッサがさらに、前記第1の口座の前記担保価値及び前記第2の口座の前記委託保証金を前記担保に基づき減額するよう動作する、請求項23に記載のシステム。
  29. 前記委託保証金が前記担保価値の前記担保部分によっては充足されない場合に、前記リスクプロセッサがさらに、前記第1の主体に対し追証を発行して前記委託保証金の残額を充当するよう動作する、請求項28に記載のシステム。
  30. 前記第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として各々生じる複数のポジションを記録するよう動作する第1の口座データベースであって、前記複数のポジションの各々が前記仲介人と前記第1の主体との間の後続の決済の対象となり、前記少なくとも1つの取引の各々が前記仲介人により前記少なくとも1つの取引と突き合わされる相対取引と関連付けられるデータベースと、
    前記第1の口座データベースと連結されるとともに前記第1の口座における前記複数のポジションの第2のポジションと少なくとも部分的に相関する前記第1の口座における前記複数のポジションの第1のポジションを認識するよう動作するネッティングプロセッサであって、前記相関が前記第1及び第2のポジションを生じさせた前記少なくとも1つの取引と関連付けられる前記相対取引とは無関係であるプロセッサと、
    をさらに含み、及び
    前記ネッティングプロセッサがさらに、前記認識された第1のポジションを前記第2のポジションと結合させてネットポジションを作成するとともに前記ネットポジションを前記第1の口座に記録し、前記結合により帳消しされる前記認識された第1のポジション、前記第2のポジション又はそれらの組み合わせのいずれかを消滅させるよう動作し、
    その結果より少ないポジションが後続の決済用に前記第1の口座に残り得る、請求項23に記載のシステム。
  31. 外国為替証券及び先物証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買するためのシステムであって、
    前記複数の主体の第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するよう動作する第1の口座データベースであって、該第1の口座は前記第1の口座が前記少なくとも1つのポジションに相当する貨幣化されたリスク価値及び担保として差し出された任意の担保価値未満の前記貨幣化されたリスク価値に相当する担保価値であることを特徴とするデータベースと、
    前記第1の主体と関連する第2の口座において、前記先物証券の1つ又は複数に関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するよう動作する第2の口座データベースと、
    前記第2の口座データベースと連結されるとともに前記第2の口座についての委託保証金を前記第2の口座の前記少なくとも1つのポジションに基づき計算するよう動作するリスクプロセッサと、
    前記第1の口座データベース及び前記リスクプロセッサと連結されるとともに前記第1の口座の前記担保価値の一部の担保を受け入れ、前記第2の口座の前記委託保証金を補填するよう動作する担保プロセッサと、
    を含み、及び
    前記リスクプロセッサがさらに、前記第1の口座の前記担保価値及び前記第2の口座の前記委託保証金を前記担保に基づき減額するよう動作する、システム。
  32. 前記第1の主体から特定の外国為替証券における第1の取引についての第1の要求を受信するよう動作する要求受信部と、
    前記要求受信部と連結されるとともに前記特定の外国為替証券における第2の取引について前記複数の主体の第2の主体から受信する第2の要求であって、前記第2の取引が少なくとも部分的に前記第1の取引とカウンターである要求を識別するよう動作する突き合わせ識別部と、及び
    前記突き合わせ識別部と連結され、前記第1の要求を前記第2の要求と突き合わせるとともに前記第1及び第2の主体をそれぞれ特定することなく、前記第1及び第2の取引を促進するよう動作する突き合わせプロセッサであって、前記第1の主体と仲介人との間での前記第1の取引の実行を企図するとともに、前記第2の主体と前記仲介人との間での前記第2の取引の実行を企図し、前記第1の取引の実行を前記第2の取引の前記実行とは無関係とするよう動作する決済プロセッサとさらに連結されるプロセッサと、
    をさらに含む、請求項31に記載のシステム。
  33. 前記第1の取引を実行した結果として第1のポジションが生じるシステムであって、
    前記第1の取引の結果生じた第1のポジションを前記第1の主体の以前の取引の結果生じた第2のポジションと相関付けるとともに、前記第1及び第2のポジションをネットするよう動作するネッティングプロセッサと、
    をさらに含む、請求項32に記載のシステム
  34. 前記決済プロセッサがさらに、前記第1の取引において前記仲介人を前記第2の主体の代理とするとともに、前記第2の取引において前記仲介人を前記第1の主体の代理とするよう動作する、請求項32に記載のシステム。
  35. 前記仲介人の前記第1及び第2の主体に対する前記代理により、ノベーションが起こる、請求項34に記載のシステム。
  36. 前記委託保証金が前記担保価値の前記担保部分によっては充足されない場合に、前記リスクプロセッサがさらに、前記第1の主体に対して追証を発行して前記委託保証金の残額を充当するよう動作する、請求項31に記載のシステム。
  37. 前記第1の口座データベースがさらに、前記第1の主体と関連する前記第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として各々生じる複数のポジションを記録するよう動作し、前記複数のポジションの各々が仲介人と前記第1の主体との間の後続の決済の対象となり、前記少なくとも1つの取引の各々が前記仲介人により前記少なくとも1つの取引と突き合わされる相対取引と関連付けられるシステムであって、
    前記第1の口座データベースと連結されるとともに前記第1の口座における前記複数のポジションの第2のポジションと少なくとも部分的に相関する前記第1の口座における前記複数のポジションの第1のポジションを認識するよう動作するネッティングプロセッサであって、前記相関が前記第1及び第2のポジションを生じさせた前記少なくとも1つの取引と関連付けられる前記相対取引とは無関係であるプロセッサと、
    をさらに含み、及び
    前記ネッティングプロセッサがさらに、前記認識された第1のポジションを前記第2のポジションと結合させてネットポジションを作成するとともに前記ネットポジションを前記第1の口座に記録し、前記結合により帳消しされる前記認識された第1のポジション、前記第2のポジション又はそれらの組み合わせのいずれかを消滅させるよう動作し、
    より少ないポジションが後続の決済用に前記第1の口座に残り得る、請求項31に記載のシステム。
  38. 外国為替証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買するためのシステムであって、前記方法が、
    前記複数の主体の第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として各々生じる複数のポジションを記録するよう動作する第1の口座データベースであって、前記複数のポジションの各々が仲介人と前記第1の主体との間の後続の決済の対象となり、前記少なくとも1つの取引の各々が前記仲介人により前記少なくとも1つの取引と突き合わされる相対取引と関連付けられるデータベースと、
    前記第1の口座データベースと連結されるとともに前記第1の口座における前記複数のポジションの第2のポジションと少なくとも部分的に相関する前記第1の口座における前記複数のポジションの第1のポジションを認識するよう動作するネッティングプロセッサであって、前記相関が前記第1及び第2のポジションを生じさせた前記少なくとも1つの取引と関連付けられる前記相対取引と無関係であるプロセッサと、
    を含み、及び
    前記ネッティングプロセッサがさらに、前記認識された第1のポジションを前記第2のポジションと結合させてネットポジションを作成するとともに前記ネットポジションを前記第1の口座に記録し、前記結合により帳消しとなる前記認識された第1のポジション、前記第2のポジション又はそれらの組み合わせのいずれかを消滅させるよう動作し、
    より少ないポジションが後続の決済用に前記第1の口座に残り得る、システム。
  39. 前記第1の主体から特定の外国為替証券における第1の取引についての第1の要求を受信するよう動作する要求受信部と、
    前記要求受信部と連結されるとともに、前記特定の外国為替証券における第2の取引について前記複数の主体の第2の主体から受信する第2の要求であって、前記第2の取引が少なくとも部分的に前記第1の取引とカウンターである要求を識別するよう動作する突き合わせ識別部と、及び
    前記突き合わせ識別部と連結され、前記第1の要求を前記第2の要求と突き合わせるとともに前記第1及び第2の主体をそれぞれ特定することなく、前記第1及び第2の取引を促進するよう動作する突き合わせプロセッサであって、前記第1の主体と前記仲介人との間での前記第1の取引の実行を企図するとともに、前記第2の主体と前記仲介人との間での前記第2の取引の実行を企図し、前記第1の取引の実行を前記第2の取引の前記実行とは無関係とするよう動作する決済プロセッサとさらに連結されるプロセッサ、
    をさらに含む、請求項38に記載のシステム。
  40. 前記決済プロセッサがさらに、前記第1の取引において前記仲介人を前記第2の主体の代理とするとともに前記第2の取引において前記仲介人を前記第1の主体の代理とするよう動作する、請求項39に記載のシステム。
  41. 前記仲介人の前記第1及び第2の主体に対する前記代理により、ノベーションが起こる、請求項40に記載のシステム。
  42. 前記第1の取引の貨幣化されたリスク価値を担保化するとともに前記第1の主体に少なくともその一部を委託保証金に対して担保として差し出すよう動作する担保プロセッサと、
    をさらに含む、請求項38に記載のシステム。
  43. 前記金融証券が先物証券をさらに含み、前記第1の口座データベースがさらに、前記第1の主体と関連する前記第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するよう動作し、前記第1の口座が、前記少なくとも1つのポジションに相当する貨幣化されたリスク価値及び担保として差し出された任意の担保価値未満の前記貨幣化されたリスク価値に相当する担保価値であることを特徴とするシステムであって、
    前記第1の主体と関連する第2の口座において、前記先物証券の1つ又は複数に関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するよう動作する第2の口座データベースと、
    前記第2の口座データベースと連結されるとともに前記第2の口座についての委託保証金を前記第2の口座の前記少なくとも1つのポジションに基づき計算するよう動作するリスクプロセッサと、
    前記第1の口座データベース及び前記リスクプロセッサと連結されるとともに前記第1の口座の前記担保価値の一部の担保を受け入れ、前記第2の口座の前記委託保証金を補填するよう動作する担保プロセッサと、
    をさらに含み、及び
    前記リスクプロセッサがさらに、前記第1の口座の前記担保価値及び前記第2の口座の前記委託保証金を前記担保に基づき減額するよう動作する、請求項38に記載のシステム。
  44. 前記委託保証金が前記担保価値の前記担保部分により充足されない場合、前記リスクプロセッサがさらに、前記第1の主体に対し追証を発行して前記委託保証金の残額を充当するよう動作する、請求項43に記載のシステム。
  45. 外国為替証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買するためのシステムであって、前記方法が、
    前記複数の主体の第1の主体から特定の外国為替証券における第1の取引についての第1の要求を受信するための手段と、
    前記特定の外国為替証券における第2の取引について前記複数の主体の第2の主体から受信する第2の要求であって、前記第2の取引が少なくとも部分的に前記第1の取引とカウンターである要求を特定するための手段であって、前記受信するための手段と連結される特定するための手段と、及び
    前記特定するための手段と連結される、前記第1の要求を前記第2の要求と突き合わせるとともに前記第1及び第2の主体をそれぞれ特定することなく、前記第1及び第2の取引を促進するための手段であって、前記突き合わせるための手段がさらに、前記第1の主体と仲介人との間での前記第1の取引の実行を企図するとともに前記第2の主体と前記仲介人との間での前記第2の取引の実行を企図し、前記第1の取引の実行を前記第2の取引の前記実行とは無関係とする手段と連結される手段、
    を含む、システム。
  46. 外国為替証券及び先物証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買するためのシステムであって、前記方法が、
    前記複数の主体の第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するための手段であって、前記第1の口座が、前記少なくとも1つのポジションに相当する貨幣化されたリスク価値及び担保として差し出された任意の担保価値未満の前記貨幣化されたリスク価値に相当する担保価値であることを特徴とする手段と、
    前記第1の主体と関連する第2の口座において、前記先物証券の1つ又は複数に関する少なくとも1つの取引の結果として生じる少なくとも1つのポジションを記録するための手段と、
    前記第2の口座についての委託保証金を前記第2の口座の前記少なくとも1つのポジションに基づき計算するための手段と、
    前記第1の口座の前記担保価値の一部の担保を受け入れ、前記第2の口座の前記委託保証金を補填するための手段と、及び
    前記第1の口座の前記担保価値及び前記第2の口座の前記委託保証金を前記担保に基づき減額するための手段と、
    を含む、システム。
  47. 外国為替証券を含む金融証券を市場に参加する複数の主体間で売買するためのシステムであって、前記方法が、
    前記複数の主体の第1の主体と関連する第1の口座において、前記外国為替証券の少なくとも1つに関する少なくとも1つの取引の結果として各々生じる複数のポジションを記録するための手段であって、前記複数のポジションの各々が仲介人と前記第1の主体との間の後続の決済の対象となり、前記少なくとも1つの取引の各々が前記仲介人により前記少なくとも1つの取引と突き合わされる相対取引と関連付けられる手段と、
    前記第1の口座における前記複数のポジションの第2のポジションと少なくとも部分的に相関する前記第1の口座における前記複数のポジションの第1のポジションを認識するための手段であって、前記相関が前記第1及び第2のポジションを生じさせた前記少なくとも1つの取引と関連付けられる前記相対取引と無関係である手段と、
    前記認識された第1のポジションを前記第2のポジションと結合させてネットポジションを作成するとともに前記ネットポジションを前記第1の口座に記録するための手段と、及び
    前記結合により帳消しとなる前記認識された第1のポジション、前記第2のポジション又はそれらの組み合わせのいずれかを消滅させるための手段と、
    を含み、より少ないポジションが後続の決済用に前記第1の口座に残り得る、システム。
JP2008541219A 2005-11-18 2006-11-08 相対外国為替証券の集中化された清算の方法及びシステム Active JP5405116B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US73824605P 2005-11-18 2005-11-18
US60/738,246 2005-11-18
US11/590,540 2006-10-31
US11/590,540 US10726479B2 (en) 2005-11-18 2006-10-31 System and method for centralized clearing of over the counter foreign exchange instruments
PCT/US2006/043282 WO2007061617A2 (en) 2005-11-18 2006-11-08 System and method for centralized clearing of over the counter foreign exchange instruments

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009516299A true JP2009516299A (ja) 2009-04-16
JP2009516299A5 JP2009516299A5 (ja) 2010-01-07
JP5405116B2 JP5405116B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=38054666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008541219A Active JP5405116B2 (ja) 2005-11-18 2006-11-08 相対外国為替証券の集中化された清算の方法及びシステム

Country Status (6)

Country Link
US (5) US10726479B2 (ja)
EP (1) EP1949329A4 (ja)
JP (1) JP5405116B2 (ja)
BR (1) BRPI0618754A2 (ja)
CA (1) CA2628944A1 (ja)
WO (1) WO2007061617A2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7987135B2 (en) 2007-08-20 2011-07-26 Chicago Mercantile Exchange, Inc. Out of band credit control
US7996301B2 (en) 2007-08-20 2011-08-09 Chicago Mercantile Exchange, Inc. Out of band credit control
US8756146B2 (en) 2007-08-20 2014-06-17 Chicago Mercantile Exchange Inc. Out of band credit control
US8762252B2 (en) 2007-08-20 2014-06-24 Chicago Mercantile Exchange Inc. Out of band credit control
JP2017199063A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 株式会社野村総合研究所 証券業務支援システムおよび証拠金計算方法
JP2019023944A (ja) * 2007-11-15 2019-02-14 シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. 大きいブロック取引

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6058379A (en) * 1997-07-11 2000-05-02 Auction Source, L.L.C. Real-time network exchange with seller specified exchange parameters and interactive seller participation
US8374937B2 (en) 2002-04-10 2013-02-12 Research Affiliates, Llc Non-capitalization weighted indexing system, method and computer program product
US7747502B2 (en) 2002-06-03 2010-06-29 Research Affiliates, Llc Using accounting data based indexing to create a portfolio of assets
US8005740B2 (en) 2002-06-03 2011-08-23 Research Affiliates, Llc Using accounting data based indexing to create a portfolio of financial objects
US8589276B2 (en) 2002-06-03 2013-11-19 Research Afiliates, LLC Using accounting data based indexing to create a portfolio of financial objects
USRE44393E1 (en) * 2002-09-03 2013-07-23 Ebs Group Limited System and method for deriving data
US20090043637A1 (en) * 2004-06-01 2009-02-12 Eder Jeffrey Scott Extended value and risk management system
US7996298B1 (en) * 2005-08-31 2011-08-09 Amdocs Software Systems Limited Reverse auction system, method and computer program product
US20070250437A1 (en) * 2006-04-06 2007-10-25 Omx Technology Ab Securities settlement system
US7848997B2 (en) * 2006-04-06 2010-12-07 Omx Technology Ab Securities settlement system
US20080235146A1 (en) * 2006-07-28 2008-09-25 Creditex Group, Inc. System and method for affirming over the counter derivative trades
US10062107B1 (en) * 2007-04-18 2018-08-28 Jacky Benmoha Consolidated trading platform
US20090012892A1 (en) * 2007-07-06 2009-01-08 Lucio Biase Financial product futures and system and method for trading such futures
US20090089200A1 (en) * 2007-08-20 2009-04-02 Chicago Mercantile Exchange Inc. Pre-execution credit control
US7840483B2 (en) * 2007-11-20 2010-11-23 Chicago Mercantile Exchange, Inc. Settling over-the-counter derivatives using synthetic spot benchmark rates
US8046285B2 (en) * 2007-11-28 2011-10-25 Sapere Ip, Llc Methods, systems and computer program products for providing low risk portable alpha investment instruments
US20120072372A1 (en) * 2007-11-28 2012-03-22 Scott Patrick Trease Methods, Systems and Computer Program Products for Providing Low Risk Portable Alpha Investment Instruments
US8170949B2 (en) 2008-08-11 2012-05-01 Bgc Partners, Inc. Products and processes for order distribution
WO2010060149A1 (en) * 2008-11-27 2010-06-03 Greeneye.Com Pty Ltd System and process for trading a physical commodity
US8321327B1 (en) 2009-05-06 2012-11-27 ICAP North America, Inc. Mapping an over the counter trade into a clearing house
US8190503B2 (en) * 2009-12-18 2012-05-29 International Derivatives Clearing Group, Llc Systems and methods for swap contracts management with a discount curve feedback loop
US8321325B2 (en) * 2010-03-03 2012-11-27 Verticlear, Inc. Systems and methods for compression of trade-related records
US8533101B2 (en) * 2010-03-03 2013-09-10 Verticlear, Inc. Systems and methods for compression of trade-related records
SG184055A1 (en) * 2010-03-12 2012-10-30 Diwakar Jagannath System and method for creating and facilitating the trading of a foreign exchange deferred spot product
US8781948B2 (en) 2011-02-02 2014-07-15 Chicago Mercantile Exchange Inc. Trade matching platform with variable pricing based on clearing relationships
US8626639B2 (en) 2011-02-02 2014-01-07 Chicago Mercantile Exchange Inc. Trade matching platform with variable pricing based on clearing relationships
US20120197779A1 (en) * 2011-02-02 2012-08-02 Chicago Mercantile Exchange Inc. Trade Matching Platform with Variable Pricing Based on Clearing Relationships
US20130204769A1 (en) * 2011-02-02 2013-08-08 Chicago Mercantile Exchange Inc. Trade Matching Platform with Variable Pricing Based on Clearing Relationships
WO2013028935A1 (en) * 2011-08-23 2013-02-28 Research Affiliates, Llc Using accounting data based indexing to create a portfolio of financial objects
US8620788B2 (en) * 2012-03-09 2013-12-31 Hartford Fire Insurance Company System and method for dynamic financial account management
US8666875B1 (en) 2012-08-15 2014-03-04 Chicago Mercantile Exchange, Inc. Determination of banding start price for order evaluation
US10453133B1 (en) * 2013-10-11 2019-10-22 Chicago Mercantile Exchange Inc. Computer system and a computerized method for central counterparty limit management
US10572939B1 (en) * 2015-08-28 2020-02-25 Chicago Mercantile Exchange Inc. API framework for clearing non-deliverable interest rate swaps
US11625769B2 (en) * 2016-09-21 2023-04-11 Coinbase, Inc. Multi-factor integrated compliance determination and enforcement platform
US10659379B2 (en) * 2018-05-08 2020-05-19 Chicago Mercantile Exchange Inc. Enforcement of latency determinism across a computer network
US11216875B2 (en) 2018-06-20 2022-01-04 Chicago Mercantile Exchange Inc. Pre-matching orders at wire rate in a central limit order book
WO2020069499A1 (en) 2018-09-28 2020-04-02 Strike Derivatives Inc. Electronic trade processing system and method
US11599943B2 (en) * 2018-12-07 2023-03-07 Abaxx Technologies Corp. Computer method and GUI for displaying a reflexive index price from the settlement of commodity contracts
US11042849B2 (en) * 2019-02-26 2021-06-22 Apifiny Group Inc. Adjusting transaction distribution based on predicted open transaction execution rates
IT202000005869A1 (it) * 2020-03-19 2021-09-19 Giancarlo Mancini Sistema e metodo di spunta bancaria
US11645714B1 (en) * 2020-08-10 2023-05-09 Cboe Exchange, Inc. Customizable exchange-traded contracts
WO2022125740A1 (en) * 2020-12-10 2022-06-16 Om E-Trading Llc Systems and methods for dynamic formation of anonymous market for over-the-counter trading
WO2023017476A1 (en) * 2021-08-13 2023-02-16 Financial & Risk Organisation Limited Pipelined credit checking
US11907207B1 (en) 2021-10-12 2024-02-20 Chicago Mercantile Exchange Inc. Compression of fluctuating data

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050912A (ja) * 2000-11-28 2003-02-21 Ascendia Capital Management Llc 情報システムを用いた金融オーダーマネージメントシステム
JP2004021906A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Daiwa Securities Group Inc 外国為替取引システム
JP2004234197A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Hitoshi Aiba 証拠金取引管理装置、方法、プログラムおよび記録媒体
US20040186806A1 (en) * 2002-10-29 2004-09-23 James Sinclair Trading system
WO2005041079A2 (en) * 2003-10-09 2005-05-06 Deutsche Boerse Ag Global clearing link
GB2417345A (en) * 2004-08-13 2006-02-22 Ebs Group Ltd Automated trading system

Family Cites Families (84)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4903201A (en) * 1983-11-03 1990-02-20 World Energy Exchange Corporation Automated futures trading exchange
US4980826A (en) 1983-11-03 1990-12-25 World Energy Exchange Corporation Voice actuated automated futures trading exchange
US5375055A (en) 1992-02-03 1994-12-20 Foreign Exchange Transaction Services, Inc. Credit management for electronic brokerage system
EP2312519A1 (en) 1995-06-07 2011-04-20 Citibank, N.A. Method and system for providing integrated brokerage and other financial services through customer activated terminals
US20060173761A1 (en) 1996-03-25 2006-08-03 Cfph, Llc System and Method for Market Research Based on Financial Exchange
US5963923A (en) * 1996-11-12 1999-10-05 Garber; Howard B. System and method for trading having a principal market maker
US6850907B2 (en) 1996-12-13 2005-02-01 Cantor Fitzgerald, L.P. Automated price improvement protocol processor
US6119103A (en) 1997-05-27 2000-09-12 Visa International Service Association Financial risk prediction systems and methods therefor
US5949044A (en) 1997-06-13 1999-09-07 Walker Asset Management Limited Partnership Method and apparatus for funds and credit line transfers
US6996540B1 (en) 1997-10-14 2006-02-07 Blackbird Holdings, Inc. Systems for switch auctions utilizing risk position portfolios of a plurality of traders
US20060190383A1 (en) 2003-03-24 2006-08-24 Blackbird Holdings, Inc. Systems for risk portfolio management
US6317727B1 (en) 1997-10-14 2001-11-13 Blackbird Holdings, Inc. Systems, methods and computer program products for monitoring credit risks in electronic trading systems
US6393409B2 (en) 1997-10-31 2002-05-21 Morgan Stanley Dean Witter & Co. Computer method and apparatus for optimizing portfolios of multiple participants
US6021397A (en) 1997-12-02 2000-02-01 Financial Engines, Inc. Financial advisory system
US6721715B2 (en) 1998-03-30 2004-04-13 Martin A. Nemzow Method and apparatus for localizing currency valuation independent of the original and objective currencies
US6618707B1 (en) 1998-11-03 2003-09-09 International Securities Exchange, Inc. Automated exchange for trading derivative securities
US6405180B2 (en) 1998-11-05 2002-06-11 International Securities Exchange, Llc Automated exchange for matching bids between a party and a counterparty based on a relationship between the counterparty and the exchange
CA2264351A1 (en) 1999-03-12 2000-09-12 Mark Van Roon Computer based matching system for party and counterparty exchanges
AU778101B2 (en) 1999-06-14 2004-11-18 Integral Development Corporation System and method for conducting web-based financial transactions in capital markets
US6321212B1 (en) 1999-07-21 2001-11-20 Longitude, Inc. Financial products having a demand-based, adjustable return, and trading exchange therefor
US7080050B1 (en) 1999-08-05 2006-07-18 Barter Securities Electronic bartering system
US6772132B1 (en) 2000-03-02 2004-08-03 Trading Technologies International, Inc. Click based trading with intuitive grid display of market depth
GB2379064A (en) 2000-04-14 2003-02-26 Vantage Internat Inc E Method and system for delivering foreign exchange risk management advisory solutions to a designated market
EP1285382A1 (en) 2000-05-16 2003-02-26 Blackbird Holdings, Inc. Systems and methods for conducting derivative trades electronically
US8010438B2 (en) 2000-06-01 2011-08-30 Pipeline Financial Group, Inc. Method for directing and executing certified trading interests
AU6686601A (en) 2000-06-09 2001-12-17 Blackbird Holdings, Inc Systems and methods for reverse auction of financial instruments
US7437325B2 (en) 2002-03-05 2008-10-14 Pablo Llc System and method for performing automatic spread trading
US7366690B1 (en) 2000-06-23 2008-04-29 Ebs Group Limited Architecture for anonymous trading system
US7043457B1 (en) 2000-06-28 2006-05-09 Probuild, Inc. System and method for managing and evaluating network commodities purchasing
US7089206B2 (en) 2000-06-30 2006-08-08 Ubs Ag Trade allocation
US7177833B1 (en) 2000-07-18 2007-02-13 Edge Capture, Llc Automated trading system in an electronic trading exchange
US7249091B2 (en) 2000-07-19 2007-07-24 New York Stock Exchange, Inc. Method and system for credit authorization in a member exchange
US20020077947A1 (en) 2000-12-14 2002-06-20 Ward David Charles Method and system for determining netted margins
WO2002015093A1 (en) 2000-08-14 2002-02-21 Brown Brothers Harriman & Co. Margin settlement for exchange-traded futures contracts
AUPQ950400A0 (en) 2000-08-17 2000-09-07 Peruch, Stephen Sebastian Computer implemented system and method of transforming a source file into transformed file using a set of trigger instructions
US7689498B2 (en) 2000-08-24 2010-03-30 Volbroker Limited System and method for trading options
US20050137964A1 (en) 2000-08-31 2005-06-23 Optionable, Inc. System and method for real-time options trading over a computer network
US7184984B2 (en) 2000-11-17 2007-02-27 Valaquenta Intellectual Properties Limited Global electronic trading system
US20020156719A1 (en) 2000-11-17 2002-10-24 Market Axess Inc., Method and apparatus for trading bonds
US20020070915A1 (en) 2000-12-08 2002-06-13 Mazza Thomas A. Trading system controller
GB0030964D0 (en) 2000-12-19 2001-01-31 Garban Intercapital Plc A method of using a computerised trading system to process trades in financial instruments
JP2002207881A (ja) 2001-01-12 2002-07-26 Mitsubishi Trust & Banking Corp 外貨資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取引の約定システム
US20040024692A1 (en) 2001-02-27 2004-02-05 Turbeville Wallace C. Counterparty credit risk system
US7496534B2 (en) 2001-03-08 2009-02-24 Olsen Richard B Methods for trade decision making
US20020178102A1 (en) 2001-03-15 2002-11-28 Larry Scheinberg Margin release system for an electronic-based market
US7606747B2 (en) 2001-05-10 2009-10-20 Ubs Ag Global compliance system
US7702563B2 (en) * 2001-06-11 2010-04-20 Otc Online Partners Integrated electronic exchange of structured contracts with dynamic risk-based transaction permissioning
US20030009419A1 (en) 2001-06-11 2003-01-09 Chavez R. Martin Risk management system and trade engine with automatic trade feed and market data feed
US7689489B2 (en) * 2001-07-27 2010-03-30 Scott Fergusson Methods and systems for assisting financial services firms and their representatives
US20030050879A1 (en) 2001-08-28 2003-03-13 Michael Rosen System and method for improved multiple real-time balancing and straight through processing of security transactions
US7039610B2 (en) 2001-10-04 2006-05-02 New York Mercantile Exchange, Inc. Implied market trading system
GB0124587D0 (en) * 2001-10-12 2001-12-05 Royal Bank Scotland Plc Data processing system for managing and processing foreign exchange transactions
US7707096B2 (en) 2001-12-27 2010-04-27 Bgc Partners, Inc. Futures contract on options contracts exchange device
US7672895B2 (en) 2002-02-19 2010-03-02 Trading Technologies International, Inc. System and method for simulating an electronic trading environment
US9805417B2 (en) 2002-06-19 2017-10-31 Trading Technologies International, Inc. System and method for automated trading
CA2506774A1 (en) 2002-10-30 2004-05-21 Boston Options Exchange Group, Llc Price improvement processor for electronic trading of financial instruments
US7418422B2 (en) 2002-11-13 2008-08-26 Trading Technologies International, Inc. Method, apparatus and interface for trading multiple tradeable objects
US7577602B2 (en) 2002-11-26 2009-08-18 Trading Technologies International Inc. Method and interface for consolidating price levels on a trading screen
US7571140B2 (en) 2002-12-16 2009-08-04 First Data Corporation Payment management
US7483854B2 (en) 2003-01-24 2009-01-27 Liu Michael C Method and system for intelligent automated security trading via the internet
US7752117B2 (en) 2003-01-31 2010-07-06 Trading Technologies International, Inc. System and method for money management in electronic trading environment
US20040172337A1 (en) 2003-02-27 2004-09-02 Spoonhower Daniel J. Multi-tier order matching
US8799121B2 (en) 2003-05-15 2014-08-05 Cantor Index, Llc System and method for managing trading order requests
US20040236662A1 (en) 2003-05-20 2004-11-25 Korhammer Richard A. Automated system for routing orders for financial instruments among permissioned users
EP1665148A4 (en) 2003-08-26 2008-04-23 Waves Licensing Llc MARKET TRADE CURRENCY FUND INSTRUMENT AND SYSTEM
US7908193B2 (en) 2003-10-20 2011-03-15 BGC Partrners, Inc. System and method for providing futures contracts in a financial market environment
US20050097027A1 (en) 2003-11-05 2005-05-05 Sylvan Kavanaugh Computer-implemented method and electronic system for trading
US20050171890A1 (en) 2004-01-29 2005-08-04 Daley Thomas J. System and method for matching trading orders
US20050246263A1 (en) 2004-04-29 2005-11-03 Lava Trading, Inc. Automated system for routing orders for foreign exchange transactions
US20050283422A1 (en) 2004-06-16 2005-12-22 David Myr Centralized electronic currency trading exchange
US8849711B2 (en) 2004-09-10 2014-09-30 Chicago Mercantile Exchange Inc. System and method for displaying a combined trading and risk management GUI display
US7593877B2 (en) 2004-09-10 2009-09-22 Chicago Mercantile Exchange, Inc. System and method for hybrid spreading for flexible spread participation
US7428508B2 (en) 2004-09-10 2008-09-23 Chicago Mercantile Exchange System and method for hybrid spreading for risk management
US7430539B2 (en) 2004-09-10 2008-09-30 Chicago Mercantile Exchange System and method of margining fixed payoff products
US7426487B2 (en) 2004-09-10 2008-09-16 Chicago Mercantile Exchange, Inc. System and method for efficiently using collateral for risk offset
US7509275B2 (en) 2004-09-10 2009-03-24 Chicago Mercantile Exchange Inc. System and method for asymmetric offsets in a risk management system
US7769667B2 (en) 2004-09-10 2010-08-03 Chicago Mercantile Exchange Inc. System and method for activity based margining
US20060173771A1 (en) 2005-02-02 2006-08-03 Johnston Scott L Foreign currency exchange
US7630930B2 (en) 2005-02-24 2009-12-08 Robert Frederick Almgren Method and system for portfolio optimization from ordering information
US20060218071A1 (en) 2005-03-28 2006-09-28 Espeed, Inc. System and method for managing trading between related entities
US20060224491A1 (en) 2005-04-01 2006-10-05 De Novo Markets Limited Trading and settling enhancements to the standard electronic futures exchange market model leading to novel derivatives including on exchange ISDA type credit derivatives and entirely new recovery products including novel options on these
US7801810B2 (en) 2005-11-18 2010-09-21 Chicago Mercantile Exchange Inc. Hybrid cross-margining
EP1952334A4 (en) 2005-11-18 2011-06-08 Chicago Mercantile Exchange RECOGNITION OF ORDER DUPLICATES WITHIN A COMPANY AND RESPONSE TO THEM
US7970534B2 (en) 2006-08-24 2011-06-28 Blackbird Technologies, Inc. Mobile unit and system having integrated mapping, communications and tracking

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050912A (ja) * 2000-11-28 2003-02-21 Ascendia Capital Management Llc 情報システムを用いた金融オーダーマネージメントシステム
JP2004021906A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Daiwa Securities Group Inc 外国為替取引システム
US20040186806A1 (en) * 2002-10-29 2004-09-23 James Sinclair Trading system
JP2004234197A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Hitoshi Aiba 証拠金取引管理装置、方法、プログラムおよび記録媒体
WO2005041079A2 (en) * 2003-10-09 2005-05-06 Deutsche Boerse Ag Global clearing link
GB2417345A (en) * 2004-08-13 2006-02-22 Ebs Group Ltd Automated trading system
JP2006053927A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Ebs Group Ltd 当事者間で製品を取引するためのシステム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CSNB200100388001; クロス サム・Y: 外国為替市場の最新知識 初版, 20000713, p.42-60,121-132, 東洋経済新報社 *
JPN6012023248; クロス サム・Y: 外国為替市場の最新知識 初版, 20000713, p.42-60,121-132, 東洋経済新報社 *

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7987135B2 (en) 2007-08-20 2011-07-26 Chicago Mercantile Exchange, Inc. Out of band credit control
US7996301B2 (en) 2007-08-20 2011-08-09 Chicago Mercantile Exchange, Inc. Out of band credit control
US8355980B2 (en) 2007-08-20 2013-01-15 Chicago Mercantile Exchange Inc. Out of band credit control
US8694415B2 (en) 2007-08-20 2014-04-08 Chicago Mercantile Exchange Inc. Out of band credit control
US8756146B2 (en) 2007-08-20 2014-06-17 Chicago Mercantile Exchange Inc. Out of band credit control
US8762252B2 (en) 2007-08-20 2014-06-24 Chicago Mercantile Exchange Inc. Out of band credit control
JP2019023944A (ja) * 2007-11-15 2019-02-14 シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. 大きいブロック取引
JP2020077441A (ja) * 2007-11-15 2020-05-21 シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. 大きいブロック取引
JP2021119542A (ja) * 2007-11-15 2021-08-12 シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. 大きいブロック取引
JP7197629B2 (ja) 2007-11-15 2022-12-27 シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. 大きいブロック取引
JP7447230B2 (ja) 2007-11-15 2024-03-11 シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. 大きいブロック取引
JP2017199063A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 株式会社野村総合研究所 証券業務支援システムおよび証拠金計算方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1949329A4 (en) 2009-09-16
US11270379B2 (en) 2022-03-08
BRPI0618754A2 (pt) 2011-09-13
US10726479B2 (en) 2020-07-28
US20230281715A1 (en) 2023-09-07
JP5405116B2 (ja) 2014-02-05
US20230059070A1 (en) 2023-02-23
EP1949329A2 (en) 2008-07-30
US20070118459A1 (en) 2007-05-24
US20200320628A1 (en) 2020-10-08
CA2628944A1 (en) 2007-05-31
WO2007061617A3 (en) 2009-04-30
US20220148087A1 (en) 2022-05-12
US11694265B2 (en) 2023-07-04
WO2007061617A2 (en) 2007-05-31
US11538109B2 (en) 2022-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11694265B2 (en) System and method for centralized clearing of over the counter foreign exchange instruments
US11348173B2 (en) Detection of intra-firm matching and response thereto
JP5579987B2 (ja) 指定クォート要求の方法及びシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120806

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120813

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120907

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120914

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121004

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130426

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130508

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130530

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130606

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130701

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5405116

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S633 Written request for registration of reclamation of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313633

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250