JP2009165035A - 表示制御装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】多数のテレビジョン受像機を用いて、複数の被写体の位置や順位等を視聴者が瞬時に視覚的に把握できるようにする。
【解決手段】被写体の画像を取得し、この被写体の画像を、複数の表示部の内の被写体の順位に対応する表示部に表示させる。このように、被写体の画像を、複数の表示部のうちの当該被写体の順位に応じた表示部に表示するようにする。
【選択図】図7
【解決手段】被写体の画像を取得し、この被写体の画像を、複数の表示部の内の被写体の順位に対応する表示部に表示させる。このように、被写体の画像を、複数の表示部のうちの当該被写体の順位に応じた表示部に表示するようにする。
【選択図】図7
Description
本発明は、被写体の順位に応じて複数の表示部の内の所定の表示部に対する表示内容を並び替えるのに好適な表示制御装置、方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
従来、テレビジョン受像機においては、テレビジョン放送信号が受信され、テレビジョン放送番組としての画像が画面に表示されるとともに、その画像に付随する音声がスピーカから出力される。このように、従来のテレビジョン受像機は単体で動作することを前提とするものである。
このように、従来、テレビジョン受像機は単体で使用することが多く、テレビジョン放送の形態が限定されてしまっていた。そこで、本出願人は先に出願した特許文献1において、多数のテレビジョン受像機を接続して使用し、単体で使用する場合よりも高機能を実現できる表示装置を提案した。このように多数のテレビジョン受像機がつながっている場合、スポーツの中継放送などのテレビジョン放送の表現の幅が広がる。
特開2003−198972号公報
しかし、例えば、駅伝競争やゴルフなど、常に人物等の被写体が移動するようなスポーツの場合、視覚的にどの場所(順位、順番)にその人物が存在しているかが認識しにくかった。
例えば、野球の中継放送において守備につく選手にズームがあたる場合、その選手に対して無知な視聴者はその選手が実世界のどの位置を守っているのかが分からない。また、ゴルフの中継放送においては、表示されている選手が何番ホールを回っているのかがわからないことがある。あるいは駅伝競争やマラソン、カーレースにおいては現在の表示されている選手が何番目を走っているのかを示す情報は、たまにしか得られなかった。たまに得られたとしても、画面に表示されている内容とはリンクしていない、言い換えれば映像が無くともそれだけで分かるテロップ情報からでしか認識できなかった。
このようにスポーツ等の中継放送において、その人がどの位置にいるか、または、どの順位にいるかなどの情報は、これまで放送局が映像にテロップ等の負荷情報として流すかもしくはナレータからの情報を加えるしか手段がなく、一瞥して認識することが難しかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば多数のテレビジョン受像機がつながっている場合に、その多数のテレビジョン受像機を用いて、複数の被写体の位置や順位等を視聴者が瞬時に視覚的に把握できるようにすることを目的とする。
本発明の一側面の表示制御装置は、被写体の画像を取得する画像取得部と、前記被写体の画像を、複数の表示部の内の前記被写体の順位に対応する表示部に表示させる表示制御部とを含むことを特徴とする。
本発明の一側面の表示制御方法およびプログラムは、被写体の画像を取得するステップと、前記被写体の画像を、複数の表示部の内の前記被写体の順位に対応する表示部に表示させるステップとを含むことを特徴とする。
本発明の一側面においては、被写体の画像を、複数の表示部のうちの当該被写体の順位に応じた表示部に表示する。
本発明の一側面によれば、複数の被写体の位置や順位等を視聴者が瞬時に視覚的に把握することができる。
以下、本発明の一実施の形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。
以下に述べる実施の形態は、本発明を実施するための好適な形態の具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている。ただし、本発明は、以下の実施の形態の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限られるものではない。したがって、例えば、以下の説明で挙げる使用材料とその使用量、処理時間、処理順序および各パラメータの数値的条件等は好適例に過ぎず、説明に用いた各図における寸法、形状および配置関係等も一例を示す概略的なものである。
図1は、本発明の一実施の形態において、テレビジョン放送番組を表示するのに使用されるスケーラブル・テレビジョン・システム(以下、「スケーラブルTVシステム」という。)の構成例を示す斜視図である。
スケーラブルTVシステムとは、複数のテレビジョン受像機(モニタ)を必要に応じて連携して動作させ、1枚の画像や複数の画像を様々な方法で表示させるシステムである。図1に示すスケーラブルTVシステム1は、例えばテレビジョン受像機11〜19がアレイ状(行列状)に配置される。この例では、テレビジョン受像機11〜19は、3行×3列のアレイ状に配置されている。図示を省略するが、テレビジョン受像機11〜19は、有線または無線により、互いに(電気的に)接続されており、それぞれが単独で動作することも、他のテレビジョン受像機と連携して動作することもできる。
また正面の所定の位置には、リモートコントーラ装置(以下、「リモコン装置」という。)3からの赤外線信号または無線信号等によるリモコン信号(制御信号、制御コマンド)を受信する、リモコン信号受信部2が設けられている。なお、スケーラブルTVシステム1の本体に設けられた図示しない操作ボタン等を、ユーザ4が操作することにより制御信号を発生するようにしてもよい。なお、本実施の形態のスケーラブルTVシステムにおいては、スピーカに、フラットパネルスピーカまたはコーン型のスピーカなどが適用される。
以下、中継放送としてマラソンの中継放送を例にとり、本発明の一実施の形態について説明を行う。
図2は、スケーラブルTVシステムを利用したマラソンランナー(以下、単に「ランナー」という。)のリアルタイム順序確認システムの概要を示す図である。
本実施の形態によるリアルタイム順序確認システムは、スケーラブルTVシステム1と、放送システム5と、位置センサ7と、カメラ(ビデオカメラまたはカムコーダ)6を含むようにして構成される。
位置センサ6は、各ランナーに装着され、ランナーの現在位置を把握するための情報、すなわちランナーの順位を決定するための情報を、放送局が運用する放送システム5に供給する。位置センサ6は、例えばGPS(Global Positioning System)センサが適用され、現在地の緯度および経度の情報を図示しない中継装置を経由してまたは直接、放送システム5へ送信する。GPSセンサはランナーが身に付けて走ることから小型のものがよく、その場合、一般にGPSセンサから発信する電波は微弱になるので、マラソンコースに沿って所定の位置に複数の中継装置を設置し、中継装置がGPSセンサから受信した電波を放送システム5へ中継するようにしてもよい。
あるいは、位置センサ6に無線IC(Integrated Circuit)チップ(いわゆるICタグ)を用いてもよい。この場合、例えばマラソンコースに沿って所定の位置に複数のICセンサを設置する。無線ICチップを身に付けたランナーが各ICセンサの近くを走り抜けるごとにその情報を放送システム5へ送信し、ランナーの通過情報とICセンサの設置場所からランナーの位置を把握するようにしてもよい。
カメラ7は、マラソンに出場しているランナーを被写体として撮影するものであり、撮影には複数台のカメラが使用される。撮影した画像(映像信号)は、無線などを利用して直接あるいは中継機を経由して放送システム5に供給される。なお、カメラ6にも位置センサが取付けられ、カメラ6自身の位置情報が放送システム5に送信される。
放送システム5は、カメラ7から送信された画像を、位置センサ6からの情報に基づいて自動で順番に並び替えるものである。この放送システム5は、放送局の施設内に設けられる。または放送中継車内に設けてもよい。この放送システム5で編集された番組内容がリアルタイムで放送される。
視聴者が所有するテレビジョン受像機、例えばスケーラブルTVシステム1は、中継基地局8等を介して、放送システム5から放送された番組内容を乗せた電波を受信してその内容(画像)を表示する。このようにして、視聴者は、画面に表示された画像を見て、ランナーの順序をリアルタイムに確認することができる。
図3は、ランナー(被写体)とカメラの位置関係を示したものである。
図3において、移動区間p1,p2の間に、9人の被写体m1〜m9が走っている。その場合、被写体を映すカメラ7は、移動手段21に乗せられて例えば位置c1〜c4を移動する。このような状況の場合に、本発明の表示制御装置の一実施の形態であるスケーラブルTVシステム1を使用すると、ランナーがどのように表示されるかを以下に説明する。
図3において、移動区間p1,p2の間に、9人の被写体m1〜m9が走っている。その場合、被写体を映すカメラ7は、移動手段21に乗せられて例えば位置c1〜c4を移動する。このような状況の場合に、本発明の表示制御装置の一実施の形態であるスケーラブルTVシステム1を使用すると、ランナーがどのように表示されるかを以下に説明する。
図4は、スケーラブルTVシステム1の各モニタ(テレビジョン受像機)と表示される被写体の順位との関係の一例を示した図である。この例では、中央モニタに1位の被写体を表示するように設定したとき、周辺に沿って螺旋状に2位以下の後方順位が表示されるようになっている。すなわち、モニタ11〜19に対する1位〜9位の序列は、中段中央、中段左、上段左、上段中央、上段右、中段右、下段右、下段中央、下段左の順である。なお、序列の1番に設定するモニタは、上段左や上段右などでもよく、また、右回りとしているが左回りでもよいことは勿論である。
図5は、スケーラブルTVシステム1の各モニタと表示される被写体の順位との他の関係の例を示した図である。この例では、上段左のモニタに1位の被写体を表示するように設定したとき、横方向に向かって2位以下の後方順位が表示される。すなわち、モニタ11〜19に対する1位〜9位の序列は、上段左、上段中央、上段右、中段右、中段中央、中段左、下段左、下段中央、下段右の順である。なお、序列の1番に設定するモニタは、上段右などでもよいことは勿論である。
図6は、被写体よりモニタの数が少ない場合、例えば3台のモニタと表示される被写体の順位との関係を示した図である。この例は、左端のモニタを1位の被写体、中央のモニタに2位の被写体、残り(右端)のモニタに3位以下の後方順位の被写体が表示されるように設定した場合である。なお、序列の1番に設定するモニタは、中央や右端でもよい。
次に、モニタが図4に示す順位設定である場合について中継放送の様子とモニタ表示の様子を説明する。
図7は、マラソンの中継放送の状況と各モニタの表示例を示す図であり、(a)は中継放送の状況、(b)は各モニタへの表示例である。
図7(a)において、自動車21−1に搭載されたカメラ7−1とバイク21−2に搭載されたカメラ7−2の2台のカメラを使用して、被写体m1〜m9を撮影する。自動車21−1とバイク21−2は、移動区間p1,p2の間を自由に移動することができる。現在は自動車21−1に搭載されたカメラ7−1によって、被写体m5が撮影されている状況である。この現在中継されているカメラ7−1の映像は、撮影対象の被写体m5の順位に対応する序列のモニタ13に動画で表示される。
中継放送の中継対象の切り替えが可能である場合、過去に中継された被写体は、その順番に対応するモニタに静止画、もしくは当該被写体の蓄積された映像のループが表示される。この例では、過去に中継された被写体m1,m3,m8について、その順位に応じてそれぞれ対応するモニタ15,11,13,18に当該被写体の静止画が表示されている。このようにすることにより、中継中でない被写体について順位を把握することができる。
さらに、過去に中継されていない被写体に対応するモニタには、過去に風景を撮影した映像や、通過タイムなどが表示可能である。この例では、モニタ12,16にそれぞれ富士山および初日の出の様子が表示されている。また、モニタ17に、各被写体が例えば計測ポイントp1を通過したときのタイムが表示されている。このようにすることにより、対象被写体に関して表すべきソース(情報)がない場合でも、視聴者を飽きさせないようにする工夫が可能になる。また、空いたモニタ(ソースのない被写体)を使用してタイム表示するなどして、刻一刻と変化する競技の状況をデータの側面から補足することができる。
なお、図7に示す例では、各モニタの左上付近に当該モニタの対応する被写体の順位が記載されているが、これはモニタには表示されない。しかし、設定を変更してこれらの順位を各モニタに表示するようにしてもよい。このようにした場合、順位に対応するモニタに被写体の映像を写すだけでなく、順位が文字表示されるので視聴者が順位を混同することなく、容易かつ確実に順位を把握できる。
図8は、マラソンの中継放送の状況と各モニタの表示例を示す図であり、(a)は中継放送の状況、(b)は中継画面以外は過去のフレームの静止画表示の例である。
図8(a)において、現在は自動車21−1に搭載されたカメラ7−1によって、被写体m1が撮影されている状況である。この中継されているカメラ7−1の現在の映像は、撮影対象の被写体m1の順位に対応する序列のモニタ15に表示され、その他は過去の被写体の順位と対応するモニタにそれぞれ、静止画もしくは蓄積動画のループが表示される。
ここで、図8の現在中継放送されていない場所で、被写体(ランナー)の順位が入れ替わった場合について説明する。
図9は、マラソンの中継放送の状況と各モニタの表示例を示す図であり、(a)は中継放送の状況、(b)は選手順位入れ替わり時の表示例である。
図9(a)において、当初被写体m6よりも前を走っていた被写体m5が、被写体m6よりも後方に下がった場合、各順位に対応するモニタの表示内容を変更する。つまり、序列5番のモニタ13に映っていた被写体m5の映像(図8(b)参照)が序列6番のモニタ16に、モニタ16に映っていた被写体m6の映像(図8(b))がモニタ13に入れ替わる。このとき、中継放送の対象は被写体m1なので、序列1番のモニタ15に被写体m1を撮影した動画が表示され、その他のモニタには各被写体の静止画が表示される。
上述のように、現時点で中継放送されている映像だけでなく、過去の映像を利用すること、また、位置センサを取り付けられた被写体についての位置情報を利用することにより、視聴者は複数のモニタから構成したシステムにおいて各被写体の順序を一瞥できる。
次に、このような放送を実現する放送システムの電気的構成について説明する。図10に、本実施の形態による放送システムの内部構成例を示すブロック図を示す。
放送システム5は、位置センサ31−1〜31−3からの位置情報およびカメラ7−1〜7−3からの画像(映像信号)が入力される制御部30と、複数のディスプレイ42−1〜42−3と、複数のスピーカ43−1〜43−3と、通信部44と、アンテナ45と、メモリインターフェース(メモリI/F)46を含むようにして構成される。なお、上記複数のディスプレイ42−1〜42−3は、スケーラブルTVシステム1のようにマルチディスプレイとする。また、複数のスピーカ43−1〜43−3は、複数のディスプレイ42−1〜42−3に対応して設けられる。
位置センサ31−1〜31−3は、上述した位置センサ6(図2参照)と同種であり、各被写体(対象物)に取り付けられて各被写体の現在の位置を表す情報である位置情報を検出し、その検出結果を送信する。この位置センサ31−1〜3から送信された位置情報を、放送システム5の位置情報処理部32が受信する。なお、カメラ7−1〜7−3も位置情報を送信する機能を有している。
カメラ7−1〜7−3は、被写体を撮影した画像(映像信号)、音声(音声信号)、位置情報等の情報が含まれる。例えば映像信号は図示しないインタフェースを介して制御部30の画像セレクタ33に、音声信号は同様に制御部30の音声セレクタ34に、位置情報は同様に制御部30の位置情報処理部32に出力される。カメラの台数は任意である。
制御部30は、位置センサ31−1〜31−3およびカメラ7−1〜7−3より得られる被写体の位置情報、映像信号および音声信号を含む入力信号から、リモコン装置3(図1参照)などからのユーザコマンドなどに基づいて出力用の映像信号や音声信号を生成し、それらを出力するディスプレイ(モニタ)やスピーカを選択し、その選択先に各信号を出力する。このような処理を行うために、制御部30は、位置情報処理部32と、画像セレクタ33と、音声セレクタ34と、蓄積処理部35と、複数の蓄積系ディスク36−1〜36−3と、不揮発性メモリ37−1〜37−3と、表示処理部38と、音声処理部39と、送信ch選択部と、符号化部41を含むようにして構成される。
位置情報処理部32は、各被写体に装着された位置センサ6(図2参照)から位置情報を取得し、複数の位置情報から始点と終点を検出するなどして位置センサ6すなわち被写体の順位を決定する。この順位情報については、放送以前において編集者が各カメラから送られる映像に基づいて被写体の位置を順位に変換し、その順位を放送波に乗せて送信してもよい。またカメラ7−1〜7−3の順位も同様に決定する。また、位置センサ31−1〜31−3からの位置情報とカメラ7−1〜7−3からの位置情報によって、各被写体と各カメラとの距離関係を知ることができる。この各被写体と各カメラとの距離に関する情報は、放送以前において被写体とカメラの位置関係を映像などを基に編集者が決定づけてもよい。位置情報処理部32は、入力される位置情報に基づいて処理した結果を、適宜、蓄積処理部35および表示処理部38に出力する。なお、位置情報処理部32から出力される情報は、各被写体と各カメラとの距離に応じて変わる。
画像セレクタ33は、カメラ7−1〜7−3より得られる映像信号から、ユーザコマンドによる制御信号などに基づいて、映像信号を選択するとともに表示するディスプレイを選択し、表示処理部38に出力する。このように、どのディスプレイにどの順番の画像を出力するかは画像セレクタ33によって任意で切り替えられる。例えば、図4〜6に様々な表示順序パターンを示したが、このように入力信号があらゆる画面(ディスプレイ)に配置される。また、画像セレクタ33は、蓄積処理部35に対して適宜映像信号を出力する。
音声セレクタ34も上述した画像セレクタ33とほぼ同様の機能を備える。カメラ7−1〜7−3より映像信号とともに入力された音声信号から、ユーザコマンドによる制御信号、または、位置情報処理部32により発生される制御信号などに基づいて、音声信号を選択するとともに表示するスピーカを選択し、音声処理部39に出力する。このように、どのスピーカにどの順番の音声を出力するかは音声セレクタ34によって任意で切り替えられる。また、音声セレクタ34は、蓄積処理部35に対して適宜音声信号を出力する。
蓄積処理部35は、被写体とカメラの距離関係から、あるカメラが撮影を担当していた被写体が他の被写体に移ったと判定すると、その一つ前に撮影した映像を静止画像として記録する処理を行う。この映像および該映像とともに記録した音声は、過去のものとして、蓄積系ディスク36−1〜36−3や不揮発性メモリ37−1〜37−3に保存される。
蓄積系ディスク36−1〜36−3は、例えば、ハードディスク等の不揮発性の大容量の記録装置からなる。また、不揮発性メモリ37−1〜37−3は、半導体メモリ等の不揮発性のメモリから構成される。蓄積系ディスク36−1〜36−3、および、不揮発性メモリ37−1〜37−3は、それぞれ一つでもよいが、例えば、カメラの台数に合わせて用意してカメラ毎に映像を分けて保存するようにすると、編集作業などにおける利便性が向上する。
表示処理部38は、画像セレクタ33から入力される映像に対し所定の処理を施したり、ユーザコマンドにより現在中継されていないときの映像を様々な形態(例えば静止画)で出力する処理を行う。例えば、被写体や風景の静止画像、ある秒数の繰り返し映像、またはフレームを間引いた映像である。また、中継中でなくカメラに映っていないモニタにおいて順番に変動があった場合など、動画でない映像の順序入れ替え、または、どのような映像を出力するかに応じて蓄積系ディスク36−1〜36−3または不揮発性メモリ37−1〜37−3から映像を選択する。この選択肢は、ユーザコマンドに基づいてもよく、静止画を出力するのか動画をループ(繰り返し表示)させるのかなどが選択される。
音声処理部39は、音声セレクタ34から入力される音声に対し所定の音声処理、および、蓄積系ディスク36−1〜36−3に保存された音声を、映像に同期させ再生を行う。また、中継中でなくカメラに映っていないモニタにおいて順番に変動があった場合など、どのような音声を出力するかに応じて、蓄積系ディスク36−1〜36−3または不揮発性メモリ37−1〜37−3から音声を選択する。この選択肢は、ユーザコマンドに基づいてもよく、並行して出力する映像の種類、例えば静止画なのか動画をループ(繰り返し表示)させるのかなどにより音声が選択される。
これらの処理が終了すると、各出力部すなわちディスプレイ42−1〜42−3およびスピーカ43−1〜43−3に、映像および音声をそれぞれ出力する。
また、符号化部41は、表示処理部38から出力される映像信号および音声処理部39から出力される音声信号を、所定の符号化方式により符号化処理して通信部44に出力され、放送用に変調処理および信号処理等が行われた後、アンテナ45より公共の電波を通じて送信される。また、符号化部41は、映像信号および音声信号を所定の符号化方式により符号化処理した後、適宜、メモリI/F46に出力する。符号化方式としては、MPEG方式などが挙げられるが、この例に限られない。符号化部46で符号化された映像信号および音声信号は、メモリI/F46を介してリムーバブルメディア47に記録される。
このとき、どのチャンネル(カメラ)の映像を保存するか、または、どのチャネル(カメラ)の映像を電波に乗せるかの選択は、ユーザ(編集者)により選択され、リモコン装置3などからのユーザコマンドを受信した送信チャンネル(ch)選択部40より、表示処理部38および音声処理部39に対して指示が出される仕組みとなっている。
次に、放送電波を受信するスケーラブルTVシステムの電気的構成について説明する。図11に、本実施の形態によるスケーラブルTVシステムの内部構成例を示すブロック図を示す。
スケーラブルTVシステム1は、複数のチューナ51−1〜51−3と、複数の記録媒体52−1〜52−3と、制御部50と、複数のディスプレイ63−1〜63−3と、複数のスピーカ64−1〜64−3と、メモリインターフェース(メモリI/F)65を含むようにして構成される。なお、チューナ、記録媒体、ディスプレイ並びにスピーカの数はこの例に限られるものではない。
チューナ51−1〜51−3は、例えばシステムに設置されたテレビジョン受像機に対応して設置され、放送システム5より受信したテレビジョン信号から任意のチャンネルの映像信号、音声信号並びに位置情報を抽出する。この位置情報とは、GPS等の位置を検出する手段(位置センサ)により得られた中継カメラの位置や被写体の位置の情報(図7〜図9参照)であり、編集者が位置の情報を順序変換した情報等も含む。このチューナ51−1〜51−3は、特許請求の範囲に記載された画像取得部の一例である。
記録媒体52−1〜52−3は、映像信号および音声信号を含むビデオデータを記録するものであり、ハードディスクドライブなどの他、着脱可能なリムーバブルメディアでもよい。この記録媒体52−1〜52−3は、特許請求の範囲に記載された画像取得部の一例である。
このスケーラブルTVシステム1において、制御部50には、映像信号および音声信号の入力先として、チューナ51−1〜51−3および記録媒体52−1〜52−3が接続されている。チューナ51−1〜51−3は、テレビジョン信号等の映像信号および音声信号、および、位置情報または(被写体の)画像の順序関連情報を制御部50に供給する。また、制御部50には、映像信号の出力先としてディスプレイ63−1〜63−3が接続されている。また、制御部50には、音声信号の出力先として、例えば本出願人が提出した特開2007−53610号公報(フラットパネルスピーカ)やテレビジョン受像機の周辺に並べられたスピーカが接続される。
制御部50には、チューナ51−1〜51−3または記録媒体52−1〜52−3により得られる映像信号、音声信号および位置情報を含む入力信号から、ユーザコマンドまたは映像・音声出力ディスプレイ情報(出力先機器の仕様)等に基づいて出力用の映像信号や音声信号を生成する。そして、それらを出力するディスプレイやスピーカを選択し、その選択先に各信号を出力する。このような処理を行うために、制御部50は、位置情報処理部53、画像セレクタ54、音声セレクタ55、検出処理部56、蓄積処理部57、蓄積系ディスク58、不揮発性メモリ59、表示処理部60、音声処理部61、符号化部62を含むようにして構成される。
位置情報処理部53は、特許請求の範囲に記載された順位情報取得部、順位決定部の一例である。例えば、位置情報処理部53は、GPS等を利用して各被写体に装着された位置センサ6(図2参照)から位置情報を取得し、複数の位置情報から各始点と各終点を検出して順位を決定する。この順位情報については、放送以前において編集者が各カメラから送られる映像に基づいて被写体の位置を順位に変換し、その順位を放送波に乗せて送信したものを受信してもよい。またカメラの順位も同様に決定する。また、各被写体の位置情報と各カメラの位置情報によって、各被写体と各カメラとの距離関係を知ることができる。この各被写体と各カメラとの距離に関する情報は、放送以前において被写体とカメラの位置関係を映像などを基に編集者が決定づけてもよい。位置情報処理部53は、入力される位置情報に基づいて処理した結果を、適宜、検出処理部56に出力する。
画像セレクタ54は、チューナ51−1〜51−3や記録媒体52−1〜52−3により得られる映像信号や位置情報から、ユーザコマンドによる制御信号や映像出力ディスプレイ情報などに基づいて、映像信号を選択するとともに表示するディスプレイを選択し、検出処理部56に出力する。例えば、図4〜6に様々な表示順序パターンを示したが、このように入力信号があらゆる画面(ディスプレイ)に配置される。また、画像セレクタ54は、蓄積処理部57に対して適宜映像信号を出力する。
音声セレクタ55も上述した画像セレクタ54とほぼ同様の機能を備える。チューナ51−1〜51−3や記録媒体52−1〜52−3より映像信号とともに入力された音声信号から、ユーザコマンドによる制御信号などに基づいて、音声信号を選択するとともに表示するスピーカを選択し、音声処理部61に出力する。また、音声セレクタ55は、蓄積処理部57に対して適宜音声信号を出力する。
検出処理部56は、位置情報処理部53から入力される位置情報処理結果に基づいて、入力された映像のシーンチェンジの検出を行い、そのシーンチェンジの検出結果に応じて蓄積処理部57を制御する。シーンチェンジは順位の入れ替わりなど映像の内容に所定の変更があることを言い、シーンチェンジ検出処理に関しては、例えば本出願人が提出した特開2003−264900号公報(音響提示システムと音響取得装置と音響再生装置及びその方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体と音響提示プログラム)を参考にされたい。
蓄積処理部57は、例えば、検出処理部56によりシーンチェンジが行われたと判断された場合、シーンチェンジが行われる前の映像を静止画像として記録し、また静止画の他にシーンチェンジ以前の動画を映像として記録するための処理を行う。この映像および該映像とともに記録した音声は、過去のものとして、蓄積系ディスク58−1〜58−3や不揮発性メモリ59−1〜59−3に保存される。
蓄積系ディスク58−1〜58−3は、例えば、ハードディスク等の不揮発性の大容量の記録装置からなる。また、不揮発性メモリ59−1〜59−3は、半導体メモリ等の不揮発性のメモリから構成される。蓄積系ディスク58−1〜58−3、および、不揮発性メモリ59−1〜59−3は、それぞれ一つでもよいが、例えば、放送チャンネルの台数に合わせて用意してカメラ毎に映像を分けて保存するようにすると、利便性が向上する。
表示処理部60は、検出処理部56から入力される映像に対し所定の処理を施したり、ユーザコマンドにより現在中継されていないときの映像を様々な形態(例えば静止画など)で出力する処理を行う。例えば、被写体や風景の静止画像、ある秒数の繰り返し映像、またはフレームを間引いた映像である。また、中継中でなくカメラに映っていないモニタにおいて順番に変動があった場合など、動画でない映像の順序入れ替え、または、どのような映像を出力するかに応じて蓄積系ディスク58−1〜58−3または不揮発性メモリ59−1〜59−3から映像を選択する。この選択肢は、ユーザコマンドに基づいてもよく、静止画を出力するのか動画をループ(繰り返し表示)させるのかなどが選択される。
音声処理部61は、音声セレクタ55から入力される音声に対し所定の処理、および、蓄積系ディスク58−1〜58−3に保存された音声を映像に同期をさせて再生する処理を行う。その他、音声処理部61はアラーム信号を生成する。例えば現在、中継中ではないモニタにおいて、順位変動が行われた場合、そのモニタの序列に応じたアラームを鳴らすことができる。
これら表示処理部60および音声処理部61に対する制御コマンドに関して、図12に示されるようなコマンドテーブルが、不揮発メモリ59−1〜59−3に蓄積され、被写体の順位の入れ替えがある度にその都度、登録情報が更新される。このコマンドテーブルは、各モニタに対する被写体の情報をリンクさせている。例えば、対象モニタに現在中継中の映像が映っているのか、そのときの選手のIDや、被写体の順位やどの映像が利用中かなどの情報が登録される。
図12は、図8(b)に示したモニタの表示例に対応するコマンドテーブルである。
このコマンドテーブルは、各モニタに割り振られた「TVID」(項目a)、中継中の画像か否かを示す「中継」フラグ(項目b)、被写体の「選手ID」(項目c)、モニタに表示される映像の「映像番号」(項目d)、被写体の「順位」(項目e)に関する情報が登録されている。なお、このコマンドテーブルに登録される情報は一例であって、この例に限られない。
このコマンドテーブルは、各モニタに割り振られた「TVID」(項目a)、中継中の画像か否かを示す「中継」フラグ(項目b)、被写体の「選手ID」(項目c)、モニタに表示される映像の「映像番号」(項目d)、被写体の「順位」(項目e)に関する情報が登録されている。なお、このコマンドテーブルに登録される情報は一例であって、この例に限られない。
図13は、図12に示したコマンドテーブルに基づく画面配置例を示す図である。
図12におけるコマンドテーブルの枠で囲まれたTVID:101を含むレコード(行)は「中継」フィールドのフラグが1であり、これは図13において枠で囲まれた中段中央の中継画面に対応していることが理解できる。つまり、現在中継中の画像を表示しているモニタ(中央中段)がTVID:101であり、そこでは選手ID:1001が現在順位1位の選手であり、その選手の映像には映像番号10001が付与されている。
図12におけるコマンドテーブルの枠で囲まれたTVID:101を含むレコード(行)は「中継」フィールドのフラグが1であり、これは図13において枠で囲まれた中段中央の中継画面に対応していることが理解できる。つまり、現在中継中の画像を表示しているモニタ(中央中段)がTVID:101であり、そこでは選手ID:1001が現在順位1位の選手であり、その選手の映像には映像番号10001が付与されている。
続いて、選手の順位に入れ替えがあった場合、コマンドテーブル内の情報がどのように更新されるかを説明する。
図14は、図9(b)に示したモニタの表示例に対応するコマンドテーブルの例を示す図である。
図9(b)は、5位の選手と6位の選手の順位が入れ替わった場合の表示例であり、この場合、コマンドテーブルのTVID:105を含むレコードとTVID:106を含むレコードとの間で情報の入れ替えが行われる。この例では、コマンドテーブルのTVID:105を含むレコードとTVID:106を含むレコードにおいて、枠表示された「選手ID」と「映像番号」の各フィールドの情報を入れ替える。
図9(b)は、5位の選手と6位の選手の順位が入れ替わった場合の表示例であり、この場合、コマンドテーブルのTVID:105を含むレコードとTVID:106を含むレコードとの間で情報の入れ替えが行われる。この例では、コマンドテーブルのTVID:105を含むレコードとTVID:106を含むレコードにおいて、枠表示された「選手ID」と「映像番号」の各フィールドの情報を入れ替える。
図15は、図14に示した順位入れ替え後のコマンドテーブルに基づく画面配置例を示す図である。
図15において枠で囲まれた上段右と中段右のモニタの映像の内容は、図12における上段右と中段右のモニタの映像の内容と入れ替わっている。このようにコマンドテーブルに登録された「選手ID」や「映像番号」等の情報の順番の入れ替えを行った場合、映像の入れ替えが行われモニタに映る映像の内容が変更される。
図15において枠で囲まれた上段右と中段右のモニタの映像の内容は、図12における上段右と中段右のモニタの映像の内容と入れ替わっている。このようにコマンドテーブルに登録された「選手ID」や「映像番号」等の情報の順番の入れ替えを行った場合、映像の入れ替えが行われモニタに映る映像の内容が変更される。
次に、図16のフローチャートを参照して、放送システム5の処理について説明する。
なお、以下の説明においては特に映像の場合について説明するが、映像に付随する音声については当該映像に対する処理と並行して行われ、その詳細な説明は割愛する。
なお、以下の説明においては特に映像の場合について説明するが、映像に付随する音声については当該映像に対する処理と並行して行われ、その詳細な説明は割愛する。
まず、放送システム5を立ち上げる、または、ユーザが図示しないメニュー画面から本実施の形態に係る放送モードの開始を選択することにより、本フローチャートが開始される。
ステップS1において、位置情報処理部32にて位置センサ31−1〜31−3およびカメラ7−1〜7−3から被写体およびカメラの位置情報を取得し、処理が終了するとステップS2へ進む。
ステップS2において、位置情報処理部32は、被写体の順位の変動などを監視し、前回このモードを利用したときと比較して被写体の順位変動の有無を判定する。ここで、被写体に順位変動がない場合、ステップS3の処理に進む。一方、被写体に順位変動がある場合、ステップS5の判定処理に進む。
上記ステップS2の判定処理で被写体の順位に変動がないと判定された場合、ステップS3において、位置情報処理部32は、対象被写体の画像を表示する位置すなわち表示するモニタを事前に登録してあるモニタに決定し、その旨を蓄積処理部35および表示処理部38に通知する。この処理が終了するとステップS4に進む。
続いてステップS4において、表示処理部38は、位置情報処理部32から制御信号を受信し、上記事前に登録されたモニタに、当該被写体の映像または事前に設定した画像を出力する。ステップS4の処理を終了後、ステップS1の処理に戻って位置情報を取得し、被写体の順位変動を監視する。
上記ステップS2の判定処理で被写体の順位に変動があると判定された場合、ステップS5において、表示処理部38は、カメラ7−1〜7−3からの映像と被写体との位置関係から、当該順位変動が生じた被写体を撮影した映像が表示可能かどうかを判定する。
上記ステップS5の判定処理で対象被写体の映像を表示可能と判定された場合、ステップS6において、表示処理部38は、対象被写体を撮影しているカメラの映像を画像セレクタ33から取得して対応モニタへ送り、映像を表示させる。この処理が終了するとステップS10に進む。
上記ステップS5の判定処理で対象被写体の映像を表示できないと判定された場合、ステップS7において、表示処理部38は、対象被写体が過去に中継したことのある被写体かどうかを判定する。
上記ステップS7の判定処理で対象被写体が過去に中継されていると判定された場合、ステップS8において、表示処理部38は、蓄積系ディスク36−1〜36−3の中から対象被写体の過去の映像を読み出して、ディスプレイ42−1〜42−3のいずれかへ出力する。この処理が終了するとステップS10に進む。
一方、上記ステップS7の判定処理で対象被写体が過去に中継されていないと判定された場合、ステップS9において、表示処理部32は、蓄積系ディスク36−1〜36−3の中から対象被写体以外の映像を読み出して、ディスプレイ42−1〜42−3のいずれかへ出力する。この処理が終了するとステップS10に進む。
なお、表示処理部32は、映像をディスプレイへ出力するとともに、適宜、符号化部41へ出力する。符号化41へ送られた映像は、所定の符号化処理がなされ、通信部44を介してアンテナ45より無線出力される。あるいは、メモリI/F46を介してリムーバブルメディア47に記録される。
上記ステップS6,S8,S9の処理が終了後、ステップS10において、位置情報処理部32は、位置センサ31−1〜31−3およびカメラ7−1〜7−3から取得した位置情報に基づいて、選手など被写体と各カメラとの位置関係を検出する。この処理が終了するとステップS11に進む。
ステップS11において、位置情報処理部32は、被写体と各カメラとの位置関係から中継中のカメラで映している被写体が変わったと判定されると、蓄積処理部35に対して今まで映していた映像を蓄積するよう指示する。この処理が終了するとステップS12に進む。一方、中継中のカメラで映している被写体に変化はないと判定された場合、ステップS1の処理へ戻って位置情報を取得し、被写体の順位変動を監視する。
上記ステップS11の判定処理で中継中のカメラで映している被写体が変わったと判定された場合、ステップS12において、蓄積処理部35はこれまで中継していたカメラにより撮影した被写体の映像を、蓄積系ディスク36−1〜36−3のいずれかに蓄積する。
ステップS13において、制御部30は、放送モードの終了を検出したかどうかを判定する。例えば、放送システム5の電源を落とす、または、ユーザが図示しないメニュー画面から本実施の形態に係る放送モードの終了を選択することにより、放送モードが終了する。放送モードの終了を検出した場合、一連の処理を終了する。
一方、放送モードの終了が検出されない場合、ステップS1の処理へ戻って位置情報を取得し、被写体の順位変動を監視する。放送モード終了の指示があるまで本フローチャートが続けられる。
次に、図17のフローチャートを参照して、スケーラブルTVシステム1の処理について説明する。
なお、以下の説明においては特に映像の場合について説明するが、映像に付随する音声についても説明を準用する。
なお、以下の説明においては特に映像の場合について説明するが、映像に付随する音声についても説明を準用する。
まず、スケーラブルTVシステム1を立ち上げる、または、ユーザが図示しないメニュー画面から本実施の形態に係るリアルタイム順序確認モードの開始を選択することにより、本フローチャートが開始される。
ステップS21において、チューナ51−1〜51−3が放送システム5から受信した放送番組の映像または記録媒体52−1〜52−3から映像とともに被写体の順位情報を、位置情報処理部53により取得する。各被写体の順位情報の代わりに各被写体の位置情報を取得し、その位置情報に基づいて各被写体の順位を算出してもよい。この処理が終了するとステップS22へ進む。
ステップS22において、位置情報処理部53は、被写体の順位の変動などを監視し、前回このモードを利用したときと比較して被写体の順位変動の有無を判定する。被写体に順位変動がある場合、ステップS23の判定処理に進む。一方、被写体に順位変動がない場合、ステップS21の処理に戻って位置情報を取得し、被写体の順位変動の監視を続ける。
上記ステップS22の判定処理で被写体に順位の変動があると判定された場合、ステップS23において、表示処理部60は、コマンドテーブル(例えば図12,14参照)を参照して順位に変動があった被写体(例えば、順位を上げた選手)を映しているモニタが現在中継中かどうかを判定する。
上記ステップS23の判定処理で対象モニタが現在中継中であると判定された場合、ステップS24において、表示処理部60は、画像セレクタ54および検出処理部56を介して送られる現在中継中の映像を、対応するモニタ(ディスプレイ)に出力する。この処理が終了するとステップS28に進む。
一方、上記ステップS23の判定処理で対応するモニタが現在中継中ではないと判定された場合、ステップS25において、表示処理部60は、対象被写体が過去に中継したことのある被写体かどうかを判定する。
上記ステップS25の判定処理で対象被写体が過去に中継されていると判定された場合、ステップS26において、表示処理部60は、蓄積系ディスク58−1〜58−3の中から対象被写体の過去の映像を読み出して、ディスプレイ63−1〜63−3のいずれかへ出力する。この処理が終了するとステップS28に進む。
一方、上記ステップS25の判定処理で対象被写体が過去に中継されていないと判定された場合、ステップS27において、表示処理部60は、蓄積系ディスク58−1〜58−3の中から対象被写体以外の映像を読み出して、ディスプレイ63−1〜63−3のいずれかへ出力する。この処理が終了するとステップS28に進む。なお、ここで表示する被写体以外の映像は、例えば他の被写体の順位等のテロップ情報などでもよい。
なお、表示処理部60は、映像をディスプレイへ出力するとともに、適宜、符号化部62へ出力する。符号化62へ送られた映像は、所定の符号化処理がなされ、メモリI/F65を介してリムーバブルメディア66に記録される。
上記ステップS6,S8,S9の処理が終了後、ステップS28において、検出処理部56は、画像セレクタ54から送られる映像についてシーンチェンジの検出処理を行う。この処理が終了するとステップS29に進む。
ステップS29において、検出処理部56は、シーンチェンジの有無を判定する。この処理が終了するとステップS30に進む。一方、シーンチェンジはないと判定された場合、ステップS1の処理へ戻って位置情報を取得し、被写体の順位変動を監視する。
上記ステップS29の判定処理でシーンチェンジがあると判定された場合、ステップS30において、蓄積処理部35はこれまで中継していたカメラにより撮影した被写体の映像を、蓄積系ディスク58−1〜58−3のいずれかに蓄積する。
ステップS31において、制御部50は、リアルタイム順序確認モードの終了を検出したかどうかを判定する。例えば、スケーラブルTVシステム1の電源を落とす、または、ユーザが図示しないメニュー画面から本実施の形態に係る当該モードの終了を選択することにより、当該モードが終了する。当該モードの終了を検出した場合、一連の処理を終了する。
以上のように、複数台のテレビジョン受像機(モニタ)を用いたスケーラブルTVシステムにおいて、競技に参加している各選手(被写体)や被写体を映すカメラなどにGPS等を利用した位置センサを取付けることにより、該位置センサから得られる位置情報に基づいて被写体およびカメラの現在位置をリアルタイム(即時)に検出することができる。
そして、位置情報から被写体の順位・順番を検出し、リアルタイムにその被写体の順位・順番に応じて各モニタの表示内容を並び替え、中継中の最新画像、並びに各選手の順位や順番を常に把握することができる。
さらに、その被写体の順位・順番に応じて、中継中ではないモニタには過去の映像を利用するなどにより順位変動に応じて各モニタの表示内容を並び替えるようにした場合、映像が送られてきていない場合でも瞬時に視覚的に各被写体の順位等を確認することができる。
このように、本発明による構成により、実世界の被写体の位置関係を複数のモニタを用いてより視認しやすくすることができる。
なお、上述した実施の形態では、陸上競技例えばマラソンを例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば、野球やゴルフなどの他のスポーツに適用することもできる。例えば野球に用いた場合には、ベースおよび選手(被写体)の位置情報を取得し、これらの距離関係から各選手の守備位置もしくは出塁状況などを把握できる。また、ゴルフの場合、各選手がどのコースのどの位置でプレーしているかを複数のモニタで同時に確認することができる。
さらに、スポーツ以外でもクイズなどに応用することもでき、各解答者と正解数などを対応づけてモニタに表示するなどして、各解答者のクイズの正解状況などを把握できる。
なお、以上にフローチャートを参照して説明した処理の順番は、一例であり、本発明の本質に関わらない範囲で、処理の順序を入れ替えたり、複数の処理を同時に並列して行うようにしたりしてもよい。
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。また、これらの処理を実行する機能はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによっても実現できることは言うまでもない。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図18は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータの構成例を示すブロック図である。このコンピュータ101は、例えば一連の処理を実行するために高性能化した専用コンピュータの他、一定の性能を備えるパーソナルコンピュータなど汎用のコンピュータでもよい。
コンピュータ101のCPU(Central Processing Unit)111は、ROM(Read Only Memory)112、または記録部118に記録されているプログラムに従って、上記一連の処理の他、各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)113には、CPU111が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU111、ROM112、およびRAM113は、バス114により相互に接続されている。
CPU111にはまた、バス114を介して入出力インタフェース115が接続されている。入出力インタフェース115には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部116、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部117が接続されている。CPU111は、入力部116から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU111は、処理の結果を出力部117に出力する。
入出力インタフェース115に接続されている記録部118は、例えばハードディスクからなり、CPU111が実行するプログラムや各種のデータを記録する。
通信部119は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。また通信部119を介してプログラムを取得し、記録部118に記録してもよい。
入出力インタフェース115に接続されているドライブ120は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア131が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部118に転送され、記録される。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図20に示すように、リムーバブルメディア131によりパッケージメディアとして提供される。リムーバブルメディア131としては、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc),光磁気ディスクを含む)、もしくは半導体メモリなどを適用することができる。あるいは、プログラム記録媒体は、プログラムが一時的もしくは永続的に格納(記録)されるROM112や、記録部118を構成するハードディスクなどにより構成される。
このプログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部119を介して、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
また、プログラムは、一つのコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
その他、本発明は、上述した実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能であることは勿論である。
1…スケーラブルTVシステム、5…放送システム、6…位置センサ、7…カメラ、11〜19…テレビジョン受像機、30…制御部、31…位置センサ、32…位置情報処理部、33…画像セレクタ、34…音声セレクタ、35…蓄積処理部、36…蓄積系ディスク、37…不揮発性メモリ、38…表示処理部、39…音声処理部、40…送信ch選択部、符号化部41、42…ディスプレイ、43…スピーカ、44…通信部、50…制御部、51…チューナ、52…記録媒体、53…位置情報処理部、54…画像セレクタ、55…音声セレクタ、56…検出処理部、57…蓄積処理部、58…蓄積系ディスク、59…不揮発性メモリ、60…表示処理部、61…音声処理部、63…ディスプレイ、64…スピーカ
Claims (11)
- 被写体の画像を取得する画像取得部と、
前記被写体の画像を、複数の表示部の内の前記被写体の順位に対応する表示部に表示させる表示制御部と
を含むことを特徴とする表示制御装置。 - 前記表示制御部は、前記被写体の順位を決定するための情報に基づいて、前記被写体の順位と前記表示部を対応づけたテーブルを作成し、前記テーブルの内容に基づいて前記被写体の画像を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記被写体の順位を決定するための情報を取得する順位情報取得部と、
前記情報取得部で取得した前記被写体の順位を決定するための情報に基づいて前記順位を決定する順位決定部と、をさらに含む
ことを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。 - 前記被写体の順位を決定するための情報は、前記被写体の位置を表した位置情報であり、前記順位決定部は、前記被写体の位置情報と他の被写体の位置情報とから当該被写体の順位を決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。 - 前記被写体の画像を記録する記録部、をさらに含み、
前記表示制御部は、前記表示部に表示されている画像に所定の変更が検出された場合、前記被写体の現在の画像に替えて、前記記録部に記録されている前記被写体の過去の画像を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。 - 前記記録部に前記被写体の過去の画像が記録されていない場合、前記表示制御部は、前記表示部に前記被写体と異なる画像を表示させる
ことを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。 - 前記表示制御部は、設定された所定順位の被写体の画像として動画を対応する表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項6に記載の表示制御装置。 - 前記表示制御部から送られる画像を表示する複数の表示部、をさらに含む
ことを特徴とする請求項7に記載の表示制御装置。 - 被写体の画像を取得するステップと、
前記被写体の画像を、複数の表示部の内の前記被写体の順位に対応する表示部に表示させるステップと
を含むことを特徴とする表示制御方法。 - 被写体の画像を取得するステップと、
前記被写体の画像を、複数の表示部の内の前記被写体の順位に対応する表示部に表示させるステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 被写体の画像を取得するステップと、
前記被写体の画像を、複数の表示部の内の前記被写体の順位に対応する表示部に表示させるステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2020036121A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | 株式会社Nttドコモ | 情報処理装置及び投影装置 |
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-
2008
- 2008-01-09 JP JP2008002561A patent/JP2009165035A/ja active Pending
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