JP2009124338A - 録画番組情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作履歴情報を作成する手段108と、操作履歴情報から視聴履歴情報を抽出する手段106と、番組表情報と視聴履歴情報とを使用して視聴消去番組であるか保存番組であるかのいずれかであるかを示す視聴スタイルを判定する手段109と、視聴履歴情報を使用して視聴時間帯を特定する手段118と、視聴時間帯とある時間帯とが一致するかどうかを示す利用時間帯情報を取得する手段119と、利用時間帯情報と視聴スタイルと番組表情報とを予測モデルに当てはめて利用者が番組への興味の有無を条件とした視聴スタイルのいずれか1つの有無である条件付確率を計算する手段111と、条件付確率を予測モデルに当てはめて利用者の視聴確率値を計算する手段112と、視聴確率値の高い番組ほど利用者にわかりやすい位置に提示する手段115と、を具備する。
【選択図】図1
Description
まず、本実施形態の概略を説明する。
本実施形態の録画番組情報表示装置は、機器に格納されたすべての録画番組の中から、利用者の利用時間帯、シリーズ番組への興味の度合いと視聴スタイルに応じて視聴番組を予測することによって、録画番組の表示順序を変更する。ここで、シリーズ番組とは、類似の内容を続けて複数の時間(通常は複数の日)に分けて放送するある時間(通常はある日)の1つの番組または複数の時間分(通常は複数の日分)の複数の番組を示す。なお、シリーズ番組としては、例えば、連続ドラマ、シリーズのドキュメンタリー、同じ時間帯で毎日放送されるニュースまたは情報番組がある。利用者の利用時間帯は、指定した時間が利用者の録画番組の視聴時間帯と一致しているかどうかを意味している。視聴スタイルは、番組に対する操作履歴情報から利用者が見てすぐ消す番組かどうか、機器内に残すアーカイブ番組かどうかを判定した結果である。本実施形態の録画番組情報表示装置は、これらの情報から視聴予測モデルの学習によって利用者のシリーズ番組への興味の有無を推定し、得られた視聴予測モデルを用いて視聴予測確率を計算することによって録画番組の表示順序を変更する。
この結果、利用者が機器にアクセスした時間帯によく利用する録画番組やシリーズ番組への興味をいまだに失っていない録画番組の情報が、機器の操作上容易な位置に表示される。
本実施形態の録画番組情報表示装置100は、録画番組受信部101、電子番組表情報受信部102、録画番組管理部103、録画番組データ部104、視聴履歴データ部105、視聴履歴管理部106、操作履歴データ部107、操作履歴管理部108、視聴スタイル判定部109、録画予約キャンセル判定部110、予測モデル学習部111、視聴確率計算部112、epgデータ管理部113、epgデータ部114、録画番組表示部115、録画番組予約部116、録画予約データ部117、視聴時間帯特定部118、利用時間帯判定部119を含む。録画番組情報表示装置100は、放送番組コンテンツ(以下、単に、番組と呼ぶこともある)を受信、録画、再生することができる。
録画予約データ部117は、録画番組予約情報を記憶している。録画予約データ部117は、通常、未来に放送される複数の番組の予約情報を記憶している。
録画番組管理部103は、録画番組予約部116からの録画予約指示に応じて、電子番組表情報受信部102を参照し録画番組受信部101へ録画を実行する旨の録画実行指示を生成し、この指示を録画番組受信部101へ出力する。その後、録画番組受信部101が録画した番組を取得し、この録画した番組を録画番組データ部104に格納する。録画番組管理部103は、録画した番組に関する録画番組表情報を記憶している。録画番組管理部103は、定期的な更新などのデータの管理をする。
録画番組受信部101は、放送用サーバー装置等から、番組を受信する。録画番組受信部101は、録画番組管理部103から入力する、利用者からの録画実行指示に応じて、該当する番組を受信し録画する。
録画番組データ部104は、録画番組管理部103が取得した録画番組データを記憶している。
epgデータ部114は、epgデータ管理部113が取得したepg情報を記憶している。
操作履歴データ部107は、操作履歴管理部108が取得した操作履歴情報を記憶している。操作履歴情報は、図3に示す内容に限らず様々なフォーマットや定義をもつ情報であってもよく、キーボード入力、リモートコントロール入力、ネットワークによるオンライン入力、情報伝達の媒体である磁気テープから読み取る等の形で入力されるものとする。
視聴履歴データ部105は、視聴履歴管理部106が抽出した視聴履歴情報を記憶している。視聴履歴情報は、例えば、図3で「再生」した操作内容に対応する情報であり、例えば、図3の「操作ID」が2である操作履歴情報である。
利用時間帯判定部119は、視聴時間帯特定部118が特定した番組ごとの視聴時間帯の情報を取得し、指定した時間が録画番組の視聴時間帯と一致しているかどうかを判定し、指定の時間と各番組の視聴時間帯が一致するかどうかを示す情報として利用時間帯情報を作成する。時間の指定は、任意の時間を利用者やキーボードなどの入力装置を用いて入力してもよいし、任意の時間をシステムが与えてもよい。利用者が機器にアクセスするごとに予測モデルを学習するのであれば、リアルタイムの時間を指定の時間とする。例えば、利用時間帯判定部119は、指定の時間が「昼」のとき、ある録画番組の視聴時間帯も「昼」ならば、利用者の機器アクセス時間帯がその録画番組の視聴時間帯と一致するため、録画番組は利用者の利用時間帯であると判定する。例えば、図5に示すような情報を作成する。図5から、機器アクセス時間帯(指定時間)が朝の場合には、図5の上図のように視聴時間帯が朝の番組に対してのみ利用時間帯の値が「Yes」になり、機器アクセス時間帯(指定時間)が夜の場合には、図5の下図のように視聴時間帯が夜の番組に対してのみ利用時間帯の値が「Yes」になる。
視聴スタイル判定部109は、視聴履歴管理部106からの視聴履歴情報(図3の「再生」を参照)を入力情報として読み込む(ステップS801)。視聴スタイル判定部109は、視聴履歴管理部106から視聴履歴情報と、epgデータ管理部113から録画番組のepg情報(図2参照)とを入力情報として読み込む(ステップS801、ステップS802)。視聴スタイル判定部109は、読み込まれた録画番組表情報の中から1つの録画番組を選択する(ステップS803)。
以上のステップS803からステップS805までを録画されている全番組に対して行う。
視聴確率計算部112が、予測モデル学習部111で作成された予測モデルを読み込み、録画番組の視聴確率値を計算する(ステップS808)。具体的には、例えば、図9に示すような予測モデルの構造情報と計算された各確率変数間の条件付確率値を読み込む。図9は、図15に示す視聴予測モデルの記述の一例である。予測モデルはこれに限らず様々なフォーマットや定義をもつ情報であり、キーボード入力、リモートコントロール入力、ネットワークによるオンライン入力、情報伝達の媒体である磁気テープから読み取る等の形で入力されるものとする。視聴確率計算部112は、予測モデルを用いた確率推論によって、録画番組の視聴確率値を計算する。これは、ある録画番組に対する利用者の視聴予測確率を計算するものである。例えば、利用時間帯判定部119において、利用者が機器を利用した時間(指定の時間)が昼で、ある録画番組の視聴時間帯も「昼」ならば、利用者時間帯がその録画番組の視聴時間帯と一致する。そのため、録画番組は利用者の利用時間帯であり(利用時間帯=Yes)、利用者がシリーズ番組への興味を持っていて(シリーズへの興味=TRUE)、かつ、録画番組が見て消し視聴番組ならば(見て消し視聴=Yes)、その録画番組を利用者が視聴する確率Pr(視聴=TRUE|利用時間帯=Yes,シリーズへの興味=TRUE,見て消し視聴=Yes)を計算する。
epg情報から選択された録画番組がシリーズ番組であるかどうかを判定する(ステップS1201)。例えば、図2に示すepg情報でシリーズIDが「0000」である「プラハ国際音楽祭」は、放送が一度きりの単発番組であることが分かるし、それ以外の2桁のシリーズIDがふられている番組は放送が連続したシリーズ番組であると判定することができる。録画番組が単発番組であれば、利用者がアーカイブしない番組として、その番組を「非アーカイブ番組」「非見て消し番組」と判定する(ステップS1202)。ステップS1201で録画番組がシリーズ番組であると判定された場合には、ある一定期間(例えば半年間)におけるその録画番組のシリーズ番組に視聴履歴が存在するかどうかを判定する(ステップS1203)。
録画番組のシリーズ視聴番組残存率が非常に大きければ(ステップS1206)、利用者が視聴済みの番組のほとんどが機器内に残されていると見なして、シリーズすべての番組を「アーカイブ番組」と判定する(ステップS1208)。図13(b)に例を示すように、シリーズ番組の初回から全7回まですべて録画され機器内に存在し、第2回から第7回の途中まで視聴済みであり、かつそれらの視聴済み番組のうちほとんど削除されずに機器内に残存している場合に、シリーズすべての番組を「アーカイブ番組」と判定する。
シリーズ番組の各放送回番組に対する番組視聴カバー率が大きければ(ステップS1210)、その放送回番組を「アーカイブ番組」と判定する(ステップS1211)。逆に、シリーズ番組の各放送回番組に対する番組視聴カバー率が小さければ(ステップS1210)、その放送回番組を「非アーカイブ番組」と判定する(ステップS1212)。図13(c)に例を示すように、シリーズ番組の初回から全7回まですべて録画され機器内に存在し、第1回、第3回、第4回、第6回の番組の一部が視聴済みである場合、第4回、第6回の番組は視聴時間が長いので「アーカイブ番組」と判定され、第1回、第3回の番組は「非アーカイブ番組」と判定される。ステップS1210における番組視聴カバー率の大きさによる処理の分岐は、例えば閾値を設けて、番組視聴カバー率が閾値0.3を超えれば「大きい」とし、それ以下であれば「小さい」と判定してもよいし、他の別の方法で判定してもかまわない。
予測モデルはベイジアンネットとして獲得される。予測モデルをベイジアンネットワークで表現、作成する場合には以下の処理を行なう。例えば、図15に示すような予測モデルを学習するものとする。
図15に示す予測モデルの構造を定義した図9に示すような構造定義データを読み込む(ステップS1401)。録画番組管理部103から図2に示すような過去の一定期間の番組表情報を読込む(ステップS1402)。また、既に視聴スタイル判定部109がepgデータ管理部113からepg情報を取得しているので、視聴スタイル判定部109からepg情報を読み込んでもよい。視聴スタイル判定部109によって得られた、見て消し番組かアーカイブ番組かの判定情報と、視聴時間帯特定部118と利用時間帯判定部119から作成された利用時間帯情報を読込む(ステップS1403)。ベイジアンネットワークにおける各確率変数の条件付確率値を計算する(ステップS1404)。
Claims (10)
- 録画された複数の番組を記憶している第1記憶手段と、
前記複数の番組に対応する番組表情報を記憶している第2記憶手段と、
利用者が行った操作についての操作履歴情報を作成する作成手段と、
前記操作履歴情報から、利用者が視聴した番組に関する視聴履歴情報を抽出する抽出手段と、
前記番組ごとに、前記番組表情報と前記視聴履歴情報とを使用して、利用者が視聴して前記第1記憶手段から消去する視聴消去番組であるか、前記第1記憶手段から消去しない保存番組であるかのいずれかであるかを示す視聴スタイルを判定する判定手段と、
前記番組ごとに、前記視聴履歴情報を使用して、利用者が最もよく視聴する視聴時間帯を特定する特定手段と、
前記番組ごとに、前記視聴時間帯とある時間帯とが一致するかどうかを示す利用時間帯情報を取得する取得手段と、
利用者が番組に興味があるかないかを推定する予測モデルの構造定義データを記憶している第3記憶手段と、
前記番組ごとに、前記利用時間帯情報と前記視聴スタイルと前記番組表情報とを前記予測モデルに当てはめて、利用者が番組への興味の有無を条件とした前記視聴スタイルのいずれか1つの有無である条件付確率を計算する第1計算手段と、
前記番組ごとに、前記条件付確率を前記予測モデルに当てはめて、利用者の視聴確率値を計算する第2計算手段と、
前記視聴確率値の高い番組ほど利用者にわかりやすい位置に提示する提示手段と、を具備することを特徴とする録画番組情報表示装置。 - 前記予測モデルは、利用者の利用状況に応じて録画番組に対する利用者の視聴を予測するモデルであり、前記利用時間帯情報、前記視聴スタイル、及び、番組への興味の有無の1以上を使用して、利用者の番組への視聴を予測することを特徴とする請求項1に記載の録画番組情報表示装置。
- 前記特定手段は、前記視聴時間帯として視聴時間の最も長い時間帯を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の録画番組情報表示装置。
- 前記第1計算手段は、利用者の番組への興味の有無の2通りを条件とした、前記視聴スタイルの2通りのいずれかでの有無である、合計8つの条件付確率を計算することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の録画番組情報表示装置。
- 前記第1計算手段は、さらに、利用者が番組への興味の有無と前記利用時間帯が一致しているか否かとを条件とした視聴の有無である条件付確率を計算することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の録画番組情報表示装置。
- 前記判定手段は、番組がシリーズ番組である場合、該シリーズ番組の視聴履歴情報を参照し、該シリーズ番組を視聴した視聴時間と、該視聴時間に対応する番組内容が前記第1記憶手段に残存している残存時間とを使用して、第1記憶手段に残存している度合いが第1閾値よりも小さい場合に、該シリーズ番組を前記視聴消去番組と判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の録画番組情報表示装置。
- 前記判定手段は、番組がシリーズ番組である場合、該シリーズ番組の視聴履歴情報を参照し、該シリーズ番組を視聴した視聴時間と、該視聴時間に対応する番組内容が前記第1記憶手段に残存している残存時間とを使用して、前記第1記憶手段に残存している度合いが第2閾値よりも大きい場合に、該シリーズ番組を前記保存番組と判定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の録画番組情報表示装置。
- 前記判定手段は、番組がシリーズ番組である場合、該シリーズ番組の視聴履歴情報を参照し、該シリーズ番組を視聴した視聴時間と、該視聴時間に対応する番組内容が前記第1記憶手段に残存している残存時間とを使用して、前記第1記憶手段に残存している度合いが第1閾値以上かつ第2閾値以下である場合に、利用者の該シリーズ番組を視聴した時間が第3閾値よりも長い場合には該シリーズ番組を前記保存番組と判定し、利用者の該シリーズ番組を視聴した時間が第3閾値以下である場合には該シリーズ番組を前記視聴消去番組と判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の録画番組情報表示装置。
- 前記番組表情報は、シリーズ番組であるか否かを示す情報を含んでいることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の録画番組情報表示装置。
- 前記操作履歴情報を使用して、前記シリーズ番組の予約がキャンセルされたかどうかの予約判定情報を取得する予約判定取得手段をさらに具備し、
前記第1計算手段は、前記予約判定情報と前記利用時間帯情報と前記視聴スタイルと前記番組表情報とを前記予測モデルに当てはめて前記条件付確率を計算することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の録画番組情報表示装置。
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