JP2009111813A - プロジェクタ、プロジェクタにおける画像データ取得方法及び撮像装置 - Google Patents

プロジェクタ、プロジェクタにおける画像データ取得方法及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクタを投射面に近接した状態で投射を行うような場合、プロジェクタに設けられた撮像装置から出力される撮像画像データを効率よくかつ適切に取得する。
【解決手段】画像を投射面に投射する画像投射部10と、前記投射面に投射された投射画像を撮像する撮像素子21とを有し、前記撮像素子21によって取得される撮像画像に基づいて画像補正を行う機能を有するプロジェクタであって、前記撮像素子21によって取得される撮像画像の解像度が当該撮像画像の各領域に応じた解像度となるように前記撮像素子21が複数の部分領域撮像素子によって構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、投射画像を撮像する撮像素子によって取得される撮像画像に基づいて画像補正を行う機能を有するプロジェクタ、プロジェクタにおける画像データ取得方法及び撮像装置に関する。
プロジェクタを用いて投射面としてのスクリーンに画像を表示させる際、プロジェクタとスクリーンとの相対的な位置関係により、スクリーン上の投射画像に台形歪みが生じることがある。このため、プロジェクタにはこのような台形歪みを補正するためのキーストーン補正機能が備えられているのが一般的であり、キーストーン補正に関する技術はこれまでに種々提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2004−208089号公報 特開2006−5534号公報
上述した特許文献1に開示された技術(以下、第1従来技術という)および特許文献2に開示された技術(以下、第2従来技術という)は、プロジェクタに設けられた撮像装置が有する撮像素子によって、スクリーンに投射された投射画像を撮像し、撮像素子によって取得された撮像画像に基づいて台形歪み補正を行うものであり、台形歪み補正を行う手法としてそれぞれ有効な技術であると考えられる。
ところで、最近では、狭い会議室でのプレゼンテーションや店舗のショーウインドウなど狭い空間で使用可能な超短焦点型プロジェクタが存在する。
図7は超短焦点型プロジェクタの使用状態の一例を示す図である。図7に示すように、超短焦点型プロジェクタ(以下では単にプロジェクタという)PJは、スクリーンSCRに対して近接した状態で設置して使用する。このような状態で、スクリーンSCR上の投射画像をプロジェクタPJに設けられた撮像装置20で撮像する場合、スクリーンSCR上の投射画像は、撮像装置20が有する撮像素子21からスクリーンSCRを見たときの仰角の大きさに応じて歪んだ画像となる。なお、撮像素子21はプロジェクタPJに対して予め決められた角度(設計値)で取り付けられているものとする。
図8はスクリーンSCR上の投射画像とその投射画像を撮像装置20で撮像したときに撮像素子21によって取得される撮像画像を示す図であり、図8(a)はスクリーンSCR上の投射画像G0、図8(b)は撮像素子21によって取得される撮像画像G1を示す図である。プロジェクタPJは、スクリーンSCRに対してきわめて近接した位置に設置されるため(図7参照)、撮像素子21によって取得される撮像画像G1は、図8(b)に示すように、仰角の大きい位置に対応する位置ほど縦方向及び横方向が縮小し、全体として台形状に歪んだ画像となる。
このように、撮像素子21によって取得される撮像画像G1は、全体として台形状となるため、その撮像画像G1を用いて画像補正を行う場合、縮小率の大きな箇所の分解能が十分に得られないという問題がある。
これを解決するには、撮像装置として高解像度のものを用いることが考えられるが、高解像度の撮像装置を用いると、撮像装置から出力される撮像画像データのデータ量が増大
するため、撮像画像データの読み込み時間も増大し、読み込んだ撮像画像データを転送する場合にも転送レートが増大するといった問題がある。また、縮小率の小さな箇所(図8(b)に示す台形状の画像の底辺及び底辺に近い箇所)は、高解像度の撮像画像データは冗長であるため、高価な高解像度の撮像装置を用いる必要性は特にはない。
また、低解像度の撮像装置(Webカメラなど)を複数用いることも考えられるが、撮像装置を複数用いるということは、レンズなどの歪みの要因も複数となり、高精度な撮像画像データを得ることができないといった課題がある。
本発明は、スクリーンに対してプロジェクタを近接した状態で投射を行うような場合、プロジェクタに設けられた撮像装置から出力される撮像画像データを効率よくかつ適切に取得可能なプロジェクタ及びプロジェクタにおける画像データ取得方法を提供するとともに、投射画像を撮像する際に用いる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明のプロジェクタは、画像を投射面に投射する画像投射部と、前記投射面に投射された投射画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子によって取得される撮像画像に基づいて画像補正を行う画像処理部とを有するプロジェクタであって、前記撮像素子によって取得される撮像画像の解像度が当該撮像画像の各領域に応じた解像度となるように、前記撮像素子が複数の部分領域撮像素子によって構成されていることを特徴とする。
撮像素子をこのような構成とすることより、高解像度の撮像素子のすべての画素の画素出力を取得する場合に比べて大幅に削減することができる。特に、撮像素子から投射面上の画像を見たときの仰角が大きくなるようにプロジェクタを設置した場合、その撮像画像は、台形状に歪んだものとなるため、撮像画像の領域によっては補正を行うに必要な十分な解像度が得られない場合があるが、本発明によれば、撮像素子を複数の部分領域撮像素子によって構成するようにしているので、補正に必要な画像データを効率よくかつ適切に取得することができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記複数の部分領域撮像素子は、前記撮像素子の領域における画像の歪みの度合いに応じた解像度を有することが好ましい。
具体的には、撮像画像の歪みの度合いが高い領域に対しては、高い解像度を有する部分領域撮像素子を用い、撮像画像の歪みの度合いが低い領域に対しては、低い解像度を有する部分領域撮像素子を用いるようにしている。このように、各々の部分領域撮像素子が撮像素子の領域における画像の歪みの度合いに応じた解像度を有することにより、高解像度を必要とする領域とそれほど高解像度を必要としない領域とにおける撮像素子出力を効率よくかつ適切に取得することができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記複数の部分領域撮像素子は、各々の部分領域撮像素子が同じ解像度を有し、前記撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いに応じた密度で配置されることもまた好ましい。
具体的には、撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いが高い領域に対しては、複数の部分領域撮像素子を高密度に配置し、撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いが低い領域に対しては、複数の部分領域撮像素子を低密度に配置するというものである。撮像素子を構成する部分領域撮像素子をこのような配置とすることによっても、高解像度を必要とする領域とそれほど高解像度を必要としない領域における撮像素子出力を効率よくかつ適切に取得することができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記各々の部分領域撮像素子は、前記撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いに応じた外形寸法を有することが好ましい。
具体的には、撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いが高い領域に対しては、小さい外形数法を有する複数の部分領域撮像素子を高密度に配置し、撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いが低い領域に対しては、大きい外形数法を有する複数の部分領域撮像素子を低密度に配置するというものである。撮像素子を構成する部分領域撮像素子をこのような構成とすることにより、高解像度の必要な領域の撮像素子出力をより高い解像度の出力として取得することができる。
本発明のプロジェクタにおける画像補正データ取得方法において、画像を投射面に投射する画像投射部と、前記投射面に投射された投射画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子によって取得される撮像画像に基づいて画像補正を行う画像処理部とを有し、前記撮像素子によって取得される撮像画像の解像度が当該撮像画像の各領域に応じた解像度となるように、前記撮像素子が複数の部分領域撮像素子によって構成されているプロジェクタにおける画像補正データ取得方法であって、前記部分領域撮像素子のうちの最も高い解像度を有する部分領域撮像素子によって前記撮像素子全体を構成したときの当該撮像素子全体の解像度に基づいて、前記撮像素子全体を構成する各画素を処理対象画素として順次設定する第1ステップと、前記設定された処理対象画素に対応する画素が前記部分領域撮像素子に存在するか否かを判定する第2ステップと、前記処理対象画素に対応する画素が前記部分領域撮像素子に存在する場合は、当該部分領域撮像素子の画素値を前記処理対象画素の画素値とする第3ステップと、前記処理対象画素に対応する画素が前記部分領域撮像素子に存在しない場合は、前記部分領域撮像素子の画素の画素値に基づいて前記処理対象画素の画素値を求める第4ステップとを有することを特徴とする。
このような画像補正データ取得方法を採用することにより、撮像素子から出力される撮像画像データのデータ量を少なくしても、画像補正に必要な画像補正データとしては、高解像度の撮像画像を得ることができる。これにより、台形歪み補正などの補正処理を高精度に行うことができる。なお、本発明のプロジェクタにおける画像補正データ取得方法においても、前記本発明のプロジェクタと同様の特徴を有することが好ましい。
本発明のプロジェクタにおける画像補正データ取得方法において、前記第4ステップにおける前記処理対象画素の画素値を求める処理は、前記処理対象画素に近い位置の前記部分領域撮像素子の画素を特定し、特定した画素の画素値を前記処理対象画素の画素値とすることが好ましい。
これは、前記処理対象画素と部分領域撮像素子の画素とが対応しない場合における補間手法であって、このような補間手法を採用することにより、処理対象画素の画素値を容易かつ適切に求めることができる。
本発明の撮像装置は、プロジェクタに取り付けられ、前記プロジェクタによって投射された投射画像を撮像する撮像素子を有する撮像装置であって、前記撮像素子によって取得される撮像画像の解像度が当該撮像画像の各領域に応じた解像度となるように、前記撮像素子が複数の部分領域撮像素子によって構成されていることを特徴とする。
このような構成を有する撮像装置をプロジェクタに搭載することにより、前記本発明のプロジェクタを構成することができる。なお、本発明の撮像装置においても、前記本発明のプロジェクタと同様の特徴を有することが好ましい。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各実施形態で用いられるプロジェクタは、図7に示したように投射面としてのスクリーンSCRに近接した状態で設置される超短焦点型のプロジェクタであるとする。
〔実施形態1〕
図1は実施形態1に係るプロジェクタの構成を概略的に示す図である。実施形態1に係るプロジェクタは、図1に示すように、画像投射部10、撮像装置20、CPU30、記憶装置40、画像処理部50を有している。なお、後述する他の実施形態(実施形態2〜実施形態4)に係るプロジェクタPJにおいてもそれぞれのプロジェクタPJは図1と同様の構成を有する。
画像投射部10は、投射制御部11、液晶パネルなどの光変調素子12、光源13、投射光学系14などを有し、画像処理部50によって画像処理された画像データに基づく画像をスクリーンSCR(図1では図示せず)に投射する。
撮像装置20は、撮像素子21、撮像素子21の各画素からの出力信号(画素出力という)の取得など撮像素子21を制御する撮像素子制御部22、撮像光学系23を有している。
画像処理部50は、投射すべき画像に対応する画像データの補正(台形歪み補正を含む)など各種の画像処理の他に、本発明の各実施形態で行うべき各種処理(詳細は後述する)なども行う。
プロジェクタPJをスクリーンSCRに対して、図7に示すように近接して設置した場合、スクリーンSCR上の投射画像G0(図8参照(a)参照)を撮像装置20で撮像すると、撮像素子21によって取得される撮像画像G1は、図8(b)で示したように、仰角の大きい箇所ほど縦方向及び横方向に縮小した歪んだ画像となる。すなわち、図8(b)に示すように、撮像素子21から見たときに仰角の大きい位置に対応する撮像画像G1の領域(撮像画像G1のうち図8(b)において上方に位置する領域)ほど、縮小率が高くなり全体として台形状となる。
本発明の実施形態1では、撮像素子21を解像度の異なる複数の撮像素子によって構成する。具体的には、撮像画像の解像度が当該撮像画像の各領域に応じた解像度となるように撮像素子21をそれぞれの領域に応じた解像度を有する複数の撮像素子(部分領域撮像素子と呼ぶことにする)によって構成する。
図2は実施形態1に係るプロジェクタにおいて用いられる撮像素子21の構成例を示す図である。図2に示すように、撮像素子21は、高い解像度を必要とする領域を撮像する左右一対の部分領域撮像素子L1,R1と、あまり高い解像度を必要としない領域を撮像する左右一対の部分領域撮像素子L2,R2の合計4つの部分領域撮像素子によって構成され、これら4つの部分領域撮像素子がタイリング配置されている。
なお、部分領域撮像素子L1,R1は、2000画素(横)×1000画素(縦)の200万画素、部分領域撮像素子L2,R2は、640画素(横)×480画素(縦)の30万画素の解像度を有しているものとし、実施形態1に係るプロジェクタにおいては、部分領域撮像素子L1,R1を中解像度センサL1,R1、部分領域撮像素子L2.R2を低解像度センサL2,R2と呼ぶことにする。そして、図2に示すように、中解像度センサL1,R1は、スクリーンSCR上の投射画像の主には上半分の領域を撮像可能とし、低解像度センサL2,R2は、スクリーンSCR上の投射画像の主には下半分の領域を撮像可能とするように配置されている。
なお、これら中解像度センサL1,R1と低解像度センサL2,R2とから構成される撮像素子21は、通常の撮像素子と同様に、撮像レンズ(図1参照)の内側に設けられる。そして、中解像度センサL1,R1及び低解像度センサL2,R2の画素出力は、撮像素子制御部22によって取得され、バッファなどの記憶手段(図1における記憶装置40とする)に書き込まれる。
撮像素子21を図2に示すような構成とすることにより、高い解像度で撮像画像データを取得する必要のある投射画像の領域に対しては、中解像度センサL1,R1から十分な解像度を有する撮像画像データを取得することができる。すなわち、2000画素(横)×1000画素(縦)の2つの中解像度センサL1,R1が撮像素子21の上半分に対応しているため、撮像素子21の上半分についての解像度は、800万画素の高解像度を有する撮像素子の上半分の解像度に対応することとなる。このため、投射画像の上半分については中解像度センサL1,R1から高解像度の撮像画像データを取得することができる。
一方、あまり高い解像度を必要としない投射画像の領域に対しては、低解像度センサL2,R2からその領域に適した解像度の撮像データを取得することができる。すなわち、640画素(横)×480画素(縦)の2つの低解像度センサL2,R2が撮像素子21の下半分に対応しているため、撮像素子21の下半分についての解像度は、約120万画素の解像度を有する撮像素子の下半分の解像度に対応することとなる。このため、投射画像の下半分について低解像度センサL2,R2から比較的、低い解像度の撮像画像データが取得される。
このように、実施形態1に係るプロジェクタによれば、撮像素子制御部22が撮像素子21から撮像画像データ(各画素の画素出力)を取得する際、高い解像度を必要とする領域に対しては、中解像度センサL1,R1から高い解像度の撮像画像データを取得し、それほど高い解像度を必要としない領域に対しては、低解像度センサL2,R2から比較的低い解像度の撮像画像データを取得するようにしている。これにより、例えば、800万画素といった高解像度を有する撮像素子からの撮像画像データをすべて取得する場合に比べて、取得すべきデータ量を大幅に削減することができる。
図3は図2に示す複数の部分領域撮像素子における各画素の画素出力をバッファに書き込む処理を説明するフローチャートである。
また、図4は高解像度領域における処理対象画素インデクスと中解像度センサの画素インデクスとの対応を示す図であり、図5は高解像度領域における処理対象画素インデクスと低解像度センサの画素インデクスとの対応を示す図である。なお、図4及び図5において示される数値は、高解像度領域の画素インデクス、中解像度センサL1,R1及び低解像度センサL2,R2のそれぞれの画素インデクスである。これら、図3〜図5を参照しながら部分領域撮像素子における各画素の画素出力をバッファに書き込む処理を説明する。なお、図3に示す処理は画像処理部50(図1参照)によって行う。
まず、撮像素子21を構成する部分領域撮像素子(中解像度センサL1,R1及び低解像度センサL2,R2)のうちの最も高い解像度を有する部分領域撮像素子によって撮像素子全体を構成したときの当該撮像素子全体の解像度を設定する。
この場合、最も解像度の高い部分領域撮像素子は、200万画素の解像度を有する中解像度センサL1,R1である。これら2つの中解像度センサL1,R1が撮像素子21の上半分に対応しているので、撮像素子21の上半分についての解像度は、800万画素の高解像度を有するものとなるため、これを撮像素子全体の解像度として設定する。すなわち、撮像素子全体の解像度として、4000(横方向の画素数)×2000(縦方向の画素数)の合計800万画素の解像度を有する領域(高解像度領域という)を設定する。
そして、画像処理部50は、撮像素子制御部22が中解像度センサL1,R1及び低解像度センサL2,R2から取得した画素出力に基づいて、高解像度領域の各画素(800万画素)に対応する画素値を求めて、求められた画素値をバッファ(図1における記憶装置40とする)上の所定の書き込み位置に書き込んで行く。
このような処理は、4000(横)×2000(縦)の高解像度領域の横方向(行方向という)の各行ごとに1番目の画素から4000番目の画素の画素値を画素出力として書き込んで行くものとする。なお、図3のフローチャートは、ある1つの行(処理対象行という)におけるある1つの画素(処理対象画素という)の画素値を書き込む場合の処理手順である。
図3において、ある処理対象行における1〜4000番目の画素のうちのある処理対象画素の画素インデクス(処理対象画素インデクスという)を、例えば、高解像度領域における左端の画素から順に1番目、2番目というように設定する(ステップS1)。そして、当該処理対象画素インデクスに対応する画素が中解像度センサL1,R1及び低解像度センサL2,R2に存在するか否かを判定する(ステップS2)。その判定の結果、高解像度領域(800万画素)における処理対象画素インデクスに対応する画素が中解像度センサL1,R1または低解像度センサL2,R2に存在すれば、当該中解像度センサL1,R1または低解像度センサL2,R2の画素の画素値を高解像度領域における処理対象画素インデクスの画素値とする(ステップS3)。
たとえば、現在の処理対象画素が高解像度領域の1行目の3番目の画素(画素インデクス「3」)であるとすれば、中解像度センサL1,R2または低解像度センサL2,R2のうち、中解像度センサL1にはそれに対応する画素インデクス(画素インデクス=3)が存在するので(図4参照)、高解像度領域の処理対象画素インデクス「3」の画素値は、中解像度センサL1の3番目の画素の画素値とするということであり、当該画素値がバッファの所定の書き込み位置に書き込まれる。なお、ステップS1において、処理対象画素に対応する画素が存在すると判定されるのは、この例の場合、中解像度センサL1,R2及び低解像度センサL2,R2のうち、中解像度センサL1のみである。
一方、ステップS2において、高解像度領域(800万画素)における処理対象画素に対応する画素が存在しないと判定された場合には、ステップS4,S5の処理を行う。ステップS4,S5の処理は、中解像度センサL1,R1または低解像度センサL2,R2から得られる画素値に基づいて高解像度領域の画素値を求める補間処理であり、ここではニアレストネイバ法による補間処理を行うものとする。
例えば、現在の処理対象行が中解像度センサL1,R1に対応する行であって、当該処理対象行において高解像度領域における処理対象画素の画素インデクスが「2003」の画素値を求める場合を考える。この場合、高解像度領域における画素インデクス「2003」が中解像度センサのどの画素インデクスの画素に対応するかを求めて(ステップS4)、求められた中解像度センサにおける画素インデクスの画素の画素値を、高解像度領域の処理対象画素インデクス「2003」の画素値とするといった処理を行う(ステップS5)。
ここで、ある処理対象行において、高解像度領域における処理対象画素インデクスが中解像度センサL1,R1の行方向の通算画素数(この場合、4000画素)のどの画素インデクスであるかを示す中解像度センサの通算画素インデクスは、
中解像度センサの通算画素インデクス=中解像度センサ内の画素インデクス+(中解像度センサのセンサインデクス−1)×中解像度センサの横方向画素数・・・(1)
と表すことができる。
また、(1)式における中解像度センサ内の画素インデクスは、
中解像度センサ内の画素インデクス=中解像度センサの中間算出インデクス%中解像度センサの横方向画素数・・・(2)
によって求めることができる。なお、(2)式における「%」は剰余を表している。また、中間算出インデクスというのは、処理の途中で求められるインデクスである。
ここで、中解像度センサの中間算出インデクスは、
中解像度センサの中間算出インデクス=高解像度領域画素インデクス÷{高解像度領域の横方向画素数÷(中解像度センサの横方向画素数×2)}・・・(3)
によって求められる。なお、(3)式において、高解像度領域画素インデクスは、高解像度領域において画素値を求めるべき画素(処理対象画素)の画素インデクスすなわち処理対象画素インデクスである。
また、(1)式におけるセンサインデクスは、
センサインデクス=中解像度センサの中間算出インデクス÷中解像度センサの横方向画素数・・・(4)
によって求めることができる。なお、上記した各式において、求められた値が整数でない場合には、小数点以下を繰り上げることによって得られた整数値を用いるものとする。
ここで、具体例について説明する。4000画素×2000画素の高解像度領域におけるある処理対象行における処理対象画素インデクス「2003」の画素値を求める場合について説明する。なお、処理対象画素インデクス「2003」は、図4(a)の矢印Q1で示す画素である。
まず、(3)式により、中解像度センサの中間算出インデクスを求める。この場合、(3)式における高解像度領域画素インデクス(処理対象画素インデクス)は「2003」、高解像度領域の横方向画素数は「4000」、中解像度センサの横方向画素数は「2000」であるので、これらを(3)式に代入すると、
中解像度センサの中間算出インデクス=2003÷{4000÷(2000×2)}
となり、中解像度センサの中間算出インデクス「2003」を求めることができる。
中解像度センサの中間算出インデクスが求められると、この中解像度センサの中間算出インデクスにより、中解像度センサ内の画素インデクスとセンサインデクスとを求めることができる。この場合、中解像度センサの中間算出インデクスは「2003」、中解像度センサの横方向画素数は「2000」であるので、中解像度センサ内の画素インデクスは、(2)式により、剰余「3」を求めることができ、中解像度センサ内の画素インデクス「3」を得る。
また、センサインデクスは、(4)式により、センサインデクス=2003÷2000=1.0015と求められ、少数点以下を繰り上げると、求めるべきセンサインデクス「2」が得られる。
なお、この場合、図2に示した2つの中解像度センサ(中解像度センサL1,R1)と2つの低解像度センサ(低解像度センサL2,R2)のそれぞれのセンサインデクスは、それぞれ左側に位置するセンサ(中解像度センサL1及び低解像度センサL2)をセンサインデクス「1」、右側に位置するセンサ(中解像度センサR1及び低解像度センサR2)を「2」とする。
すなわち、中解像度センサにおいては、左側の中解像度センサL1をセンサインデクス「1」、右側の中解像度センサR1をセンサインデクス「2」とし、低解像度センサにおいては、左側の低解像度センサL2をセンサインデクス「1」、右側の低解像度センサR2をセンサインデクス「2」としている。したがって、中解像度センサについての処理を行っている場合、(4)式により、センサインデクス「2」が求められた場合は、当該中解像度センサは右側の中解像度センサR1であることを意味している。
以上の処理により、高解像度領域における処理対象画素インデクス「2003」の画素(図4(a)における矢印Q1で示す画素)は、中解像度センサR1(センサインデクス「2」)における3番目の画素すなわち中解像度センサR1内の画素インデクス「3」に対応すると求められる(図4(b)参照)。したがって、高解像度領域における処理対象画素インデクス「2003」の画素の画素値は、中解像度センサR1における画素インデクス「3」の画素の画素値とすればよく、この中解像度センサR1における画素インデクス「3」の画素の画素値をバッファの所定の書き込み領域に書き込む。
続いて、高解像度領域の現在の処理対象行における次の画素インデクス「2004」を処理対象画素インデクスとして同様の処理(ステップS1以降の処理)を行う。なお、処理対象画素インデクス「2004」は、図4(a)の矢印Q2で示す画素である。この場合、高解像度領域における処理対象画素インデクス「2004」の画素は、中解像度センサR1(センサインデクス「2」)における4番目の画素すなわち中解像度センサ内の画素インデクス「4」に対応するというように求めることができる(図4(b)参照)。したがって、高解像度領域における処理対象画素インデクス「2004」の画素の画素値は、中解像度センサR1における画素インデクス「4」の画素の画素値とすればよく、この中解像度センサR1における画素インデクス「4」の画素の画素値をバッファの所定の書き込み領域に書き込む。
以上の処理を、高解像度領域における現在の処理対象行の横方向画素がなくなるまで行うことにより、当該処理対象行における高解像度領域の各画素の画素値を求めることができる。そして、当該処理対象行についての処理が終了したら、縦方向(y軸方向)における次の行について同様の処理を行う。
次に、処理対象行が高解像度領域における下半分すなわち低解像度センサL2,R2に対応する行である場合について説明する。なお、低解像度センサL2,R2における各々の画素は、図5に示すように、4000画素×2000画素の高解像度領域の各々の画素と対応していないため、図2のフローチャートのステップS2において、設定された処理対象画素インデクスに対応する画素が存在しないと判定され、ステップS4,S5の処理を行う。
まず、ある処理対象行において高解像度領域における処理対象画素インデクス「3」の画素の画素値を求める場合について説明する。この場合、高解像度領域における処理対象画素インデクス「3」が低解像度センサのどの画素インデクスの画素に対応するかを求めて(ステップS4)、求められた低解像度センサにおける画素インデクスの画素の画素値を、処理対象画素インデクス「3」の画素値とするといった処理を行う(ステップS5)。
ここで、ある処理対象行において、高解像度領域における処理対象画素インデクスが低解像度センサL2,R2の行方向の通算画素数(この場合、4000画素)のどの画素インデクスであるかを示す低解像度センサの通算画素インデクスは、
低解像度センサの通算画素インデクス=低解像度センサ内の画素インデクス+(低解像度センサのセンサインデクス−1)×低解像度センサの横方向画素数・・・(5)
と表すことができる。
また、(5)式における低解像度センサ内の画素インデクスは、
低解像度センサ内の画素インデクス=低解像度センサの中間算出インデクス%低解像度センサの横方向画素数・・・(6)
によって求めることができる。なお、(6)式における「%」は剰余を表している。また、中間算出インデクスというのは、処理の途中で求められるインデクスである。
ここで、低解像度センサの中間算出インデクスは、
低解像度センサの中間算出インデクス=高解像度領域画素インデクス÷{高解像度領域の横方向画素数÷(低解像度センサの横方向画素数×2)}・・・(7)
によって求められる。なお、(7)式において、高解像度領域画素インデクスは、高解像度領域において画素値を求めるべき画素(処理対象画素)の画素インデクスすなわち処理対象画素インデクスである。
また、(5)式におけるセンサインデクスは、
センサインデクス=低解像度センサの中間算出インデクス÷低解像度センサの横方向画素数・・・(8)
によって求めることができる。なお、この場合も、上記した各式において求められた値が整数でない場合には、小数点以下を繰り上げることによって得られた整数値を用いるものとする。
ここで、具体例について説明する。例えば、高解像度領域(4000画素×2000画素)のある行(処理対象行)における処理対象画素インデクス「3」の画素値を求める場合について説明する。なお、処理対象画素インデクス「3」は、図5(a)の矢印Q3で示す画素である。
まず、(7)式により、低解像度センサの中間算出インデクスを求める。この場合、(7)式における高解像度領域画素インデクス(処理対象画素インデクス)は「3」、高解像度領域の横方向画素数は「4000」、低解像度センサの横方向画素数は「640」であるので、これらを(7)式に代入すると、
低解像度センサの中間算出インデクス=3÷{4000÷(640×2)}
となり、低解像度センサの中間算出インデクス=0.96と求めることができ、この場合、小数点以下を繰り上げて、低解像度センサの中間算出インデクスは「1」とする。
低解像度センサの中間算出インデクスが求められると、この低解像度センサの中間算出インデクスにより、低解像度センサ内の画素インデクスとセンサインデクスとを求めることができる。この場合、低解像度センサの中間算出インデクスは「1」、低解像度センサの横方向画素数は「640」であるので、低解像度センサ内の画素インデクス「1」を得る。
また、センサインデクスは、(7)式により、センサインデクス=1÷640=0.0016と求められ、少数点以下を繰り上げると、センサインデクスは「1」と求めることができる。なお、この場合、図2に示した2つの低解像度センサL2,R2のうちの左側の低解像度センサL2をセンサインデクス「1」、右側の低解像度センサR2をセンサインデクス「2」としているので、センサインデクス「1」は左側の低解像度センサL2を示している。
以上の処理により、高解像度領域における処理対象画素インデクス「3」の画素(図5(a)において矢印Q3で示す画素)は、低解像度センサL2(センサインデクス「1」
)における1番目の画素すなわち低解像度センサL2内の画素インデクス「1」に対応する(図5(b)参照)。したがって、高解像度領域における処理対象画素インデクス「3」の画素の画素値は、低解像度センサL2における画素インデクス「1」の画素の画素値とすればよく、この低解像度センサL2における画素インデクス「1」の画素の画素値をバッファの所定の書き込み領域に書き込む。
続いて、高解像度領域の現在の処理対象行における次の画素インデクス「4」を処理対象画素インデクスとして同様の処理(ステップS1以降の処理)を行う。なお、処理対象画素インデクス「4」は、図5(a)の矢印Q4で示す画素である。この場合、高解像度領域における処理対象画素インデクス「4」の画素は、低解像度センサ(センサインデクス「2」)における2番目の画素すなわち低解像度センサL2内の画素インデクス「2」に対応するというように求めることができる(図5(b)参照)。したがって、高解像度領域における処理対象画素インデクス「4」の画素の画素値は、低解像度センサL2における画素インデクス「2」の画素の画素値とすればよく、この低解像度センサL2における画素インデクス「2」の画素の画素値をバッファの所定の書き込み領域に書き込む。
以上の処理を、高解像度における現在の処理対象行の横方向画素について順次行う。そして、当該処理対象行において高解像度領域における処理対象画素インデクスが「2003」となった場合について説明する。この場合も、高解像度領域における処理対象画素インデクス「2003」が低解像度センサのどの画素インデクスの画素に対応するかを求めて、求められた低解像度センサにおける画素インデクスの画素の画素値を、処理対象画素インデクス「2003」の画素値とする。
まず、(7)式により、低解像度センサの中間算出インデクスを求める。この場合、(7)式における高解像度インデクスは「2003」、高解像度の横方向画素数は「4000」、低解像度センサの横方向画素数は「640」であるので、これらを(7)式に代入すると、
低解像度センサの中間算出インデクス=2003÷{4000÷(640×2)}
となり、低解像度センサの中間算出インデクス「641」と求められる。低解像度センサの中間算出インデクスが求められると、この中間算出インデクスにより、低解像度センサ内の画素インデクスとセンサインデクスとを求める。この場合、低解像度センサの中間算出インデクスは「641」、低解像度センサの横方向画素数は「640」であるので、低解像度センサ内の画素インデクス「1」を得る。また、低解像度センサのセンサインデクスは、(7)式により、センサインデクス=641÷640=1.0016と求められ、少数点以下を繰り上げると、センサインデクスは「2」と求めることができる。なお、センサインデクス「2」は右側の低解像度センサR2を示している。
以上の処理により、高解像度における処理対象画素インデクス「2003」の画素(図5(a)における矢印Q5で示す画素)は、低解像度センサR2(センサインデクス「2」)における1番目の画素すなわち低解像度センサL2内の画素インデクス「1」に対応する(図5(b)参照)。したがって、高解像度領域における処理対象画素インデクス「2003」の画素の画素値は、低解像度センサR2における画素インデクス「1」の画素の画素値とすればよく、この低解像度センサR2における画素インデクス「1」の画素の画素値をバッファの所定の書き込み領域に書き込む。
続いて、当該処理対象行における次の画素インデクス「2004」を処理対象画素インデクスとして同様の処理を行う。この場合、高解像度領域における処理対象画素インデクス「2004」の画素(図5(a)における矢印Q6で示す画素)は、低解像度センサR2(センサインデクス「2」)における2番目の画素すなわち低解像度センサ内の画素イ
ンデクス「2」に対応する(図5(b)参照)。したがって、高解像度領域における処理対象画素インデクス「2004」の画素の画素値は、低解像度センサR2における画素インデクス「2」の画素の画素値とすればよく、この低像度センサにおける画素インデクス「2」の画素の画素値をバッファの所定の書き込み領域に書き込む。
以上の処理を、高解像度領域における処理対象行の横方向画素がなくなるまで行うことにより、当該処理対象行における高解像度の各画素の画素値を求めることができる。そして、当該処理対象行についての処理が終了したら、縦方向(y軸方向)における次の行について同様の処理を行う。
以上説明したように、実施形態1に係るプロジェクタにおいては、中解像度センサL1,R1と低解像度センサL2,R2とをタイリングして1つの撮像素子21を構成するようにしている。撮像素子21をこのような構成とすることによって、高い解像度で画像データを取得する必要のある投射画像の領域に対しては、中解像度センサL1,R1から高解像度の撮像データを取得することができ、高い解像度を必要としない領域に対しては、低解像度センサL2,R2からその領域に適した解像度の撮像データを取得することができる。
これにより、撮像素子制御部22が撮像素子21から撮像画像データ(各画素の画素出力)を取得する際、800万画素といった高解像度の撮像素子の各画素の画素出力をすべて取得する場合に比べて、取得すべきデータ量を大幅に削減することができる。また、バッファ(記憶装置40)には、800万画素の高解像度領域の各画素に対応する画素出力を書き込むことができるので、バッファに書き込まれた撮像画像データを用いて台形歪み補正処理などを行うことにより高精度な補正が可能となる。
なお、上述の説明においては、中解像度センサL1,R1及び低解像度センサL2,R2を同じ外形寸法としたが、これに限られるものではなく、それぞれが配置される領域に応じた外形寸法を有するようにすることも可能である。
[実施形態2]
実施形態2に係るプロジェクタは、実施形態1と同様、撮像素子21を複数の部分領域撮像素子によって構成するものであるが、実施形態2に係るプロジェクタでは、各々の部分領域撮像素子が同じ解像度を有し、撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いに応じた密度で配置するようにした点が実施形態1に係るプロジェクタと異なる。
なお、実施形態2に係るプロジェクタに用いられる部分領域撮像素子は、それぞれが30万画素程度の低解像度の撮像素子であるとし、それぞれの部分領域撮像素子を低解像度センサP1,P2,・・・と呼ぶことにする。
図6は実施形態2に係るプロジェクタにおいて用いられる撮像素子21の構成を示す図である。図6に示すように、低解像度センサP1,P2,・・・は、同じ解像度(この場合、640画素×480画素の30万画素としている)を有するものであるが、撮像素子21の領域に応じた密度で配置され、また、配置される領域に応じた外形寸法を有している。
実施形態2に係るプロジェクタにおいては、撮像素子21全体を水平方向に3つの領域A1,A2,A3に分けて、最上部の領域A1には、6個の低解像度センサP1〜P6を行方向(x軸方向)に互いに接した状態となるように配置し、中央の領域A2には、3個の低解像度センサP7〜P9を行方向に互いに所定の間隔を有した状態となるように配置し、最下端の領域A3には、2個の低解像度センサP10,P11を行方向に互いに所定
間隔を有した状態となるように配置している。また、実施形態2に係るプロジェクタにおいては、領域A1に配置される低解像度センサP1〜P6、領域A2に配置される低解像度センサP7〜P9、領域A3に配置される低解像度センサP10,P11は、縦方向(y軸方向)において、それぞれ所定の空間を設けて配置される。
なお、領域A1,A2,A3の縦方向(y軸方向)の長さは、A1<A2<A3であるとし、これら各領域A1,A2,A3に配置される各低解像度センサP1〜P11は、それぞれ配置される領域に応じた大きさを有している。例えば、図6に示すように、領域A1に配置される低解像度センサP1〜P6は、他の領域に配置される低解像度センサP7〜P11に比べて最も小さいものとなっている。
これは、領域A1は最も高い解像度を必要とする領域であり、より多くの低解像度センサを互いに接した状態で配置することによって、高解像度の画像データを得ることができるようにするためである。ちなみに、640画素(横)×480画素(縦)の合計30万画素の部分領域低解像度センサを横(水平)方向に互いに接した状態で6個配置することによって、横方向の画素数は約3800画素とすることができる。
逆に、あまり解像度の必要のない領域A3において配置される低解像度センサP10,P11は、領域A1に配置される低解像度センサP1〜P6に比べると、個々の低解像度センサの解像度は同じ30万画素であっても、1つの低解像度センサでより広い領域に対応可能な大きな形状を有し、かつ、互いに空間を有して配置されたものとなっている。このため、領域A3においては、領域A1に比べると相対的に低い解像度での撮像画像データしか得られないこととなる。領域A3はもともとそれほど高解像度の撮像データを必要としない領域であるため、図6に示すような低解像度センサの配置の仕方で十分であるといえる。
撮像素子21を図6に示すような構成とすることにより、スクリーンSCR上に投射された投射画像を撮像する際、より高い解像度が必要な領域に対しては、互いに接した状態で高密度に配置された多数(6個)の低解像度センサP1〜P6により高解像度の撮像画像データを取得することができ、それほど高い解像度を必要としない領域A2,A3などに対しては、空間をおいた状態で配置された少数の部分領域撮像素子により低解像度の撮像画像データを取得するようにしている。
これにより、実施形態1に係るプロジェクタと同様、撮像素子制御部22が撮像素子21から撮像画像データ(各画素の画素出力)を取得する際、800万画素といった高解像度を有する撮像素子の各画素の画素出力をすべて取得する場合に比べて、取得すべきデータ量を大幅に削減することができる。
なお、実施形態2に係るプロジェクタにおいても、撮像素子21の撮像画像データをバッファに書き込む処理は実施形態1で説明した処理(図3のフローチャート)と同様の処理を行うことにより実施可能であり、このような処理を行うことにより、バッファ(記憶装置40)には、800万画素の高解像度領域の各画素に対応する画素出力を書き込むことができる。
また、上述の例では、各低解像度センサP1〜P11は、その外形寸法が領域によって異なるものを用いたが、大きさは同じであってもよく、その場合も、各部分領域撮像素子を配置する際の密度を撮像素子21の領域に応じて適切に設定すれば、図6に示した例と同様の効果を得ることができる。
また、領域A2に配置される低解像度センサP7〜P9及び領域A3に配置される低解
像度センサP10,P11は、それぞれの低解像度センサが行方向(x軸方向)において互いに所定の空間を置いて配置されたが、これに限られるものではなく、必ずしも空間を設けて配置する必要はない。
また、領域A1に配置される低解像度センサP1〜P6、領域A2に配置される低解像度センサP7〜P9、領域A3に配置される低解像度センサP10,P11は、縦方向(y軸方向)において、それぞれ所定の空間を設けて配置されるようにしたが、これに限られるものではなく、必ずしも空間を設けて配置する必要はない。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、実施形態1及び実施形態2で用いた部分領域撮像素子(実施形態1においては中解像度センサL1,R1及び低解像度センサL2,R2、実施形態2においては低解像度センサP1,P2,・・・)の解像度は、一例であって、実施形態1及び実施形態2で説明した解像度に限られるものではない。また、部分領域撮像素子の個数なども実施形態1及び実施形態2で説明した個数に限られるものではない。
実施形態1に係るプロジェクタの構成を概略的に示す図。 実施形態1に係るプロジェクタにおいて用いられる撮像素子21の構成例を示す図。 図2に示す複数の部分領域撮像素子における各画素の画素出力をバッファに書き込む処理を説明するフローチャート。 高解像度領域における処理対象画素インデクスと中解像度センサの画素インデクスとの対応を示す図。 高解像度領域における処理対象画素インデクスと低解像度センサの画素インデクスとの対応を示す図。 実施形態2に係るプロジェクタにおいて用いられる撮像素子21の構成例を示す図。 超短焦点型プロジェクタの使用状態の一例を示す図。 スクリーンSCR上の投射画像とその投射画像を撮像装置20で撮像したときに撮像素子21によって取得される撮像画像を示す図。
符号の説明
10・・・画像表示部、20・・・撮像装置、21・・・撮像素子、22・・・撮像素子制御部、40・・・記憶装置、50・・・画像処理部、L1,R1・・・中解像度センサ、L2,R2,P1〜P11・・・低解像度センサ

Claims (7)

  1. 画像を投射面に投射する画像投射部と、前記投射面に投射された投射画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子によって取得される撮像画像に基づいて画像補正を行う画像処理部とを有するプロジェクタであって、
    前記撮像素子によって取得される撮像画像の解像度が当該撮像画像の各領域に応じた解像度となるように、前記撮像素子が複数の部分領域撮像素子によって構成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    前記複数の部分領域撮像素子は、前記撮像素子の領域における画像の歪みの度合いに応じた解像度を有することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    前記複数の部分領域撮像素子は、各々の部分領域撮像素子が同じ解像度を有し、前記撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いに応じた密度で配置されることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項3に記載のプロジェクタであって、
    前記各々の部分領域撮像素子は、前記撮像画像の各領域における画像の歪みの度合いに応じた外形寸法を有することを特徴とするプロジェクタ。
  5. 画像を投射面に投射する画像投射部と、前記投射面に投射された投射画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子によって取得される撮像画像に基づいて画像補正を行う画像処理部とを有し、前記撮像素子によって取得される撮像画像の解像度が当該撮像画像の各領域に応じた解像度となるように、前記撮像素子が複数の部分領域撮像素子によって構成されているプロジェクタにおける画像補正データ取得方法であって、
    前記部分領域撮像素子のうちの最も高い解像度を有する部分領域撮像素子によって前記撮像素子全体を構成したときの当該撮像素子全体の解像度に基づいて、前記撮像素子全体を構成する各画素を処理対象画素として順次設定する第1ステップと、
    前記設定された処理対象画素に対応する画素が前記部分領域撮像素子に存在するか否かを判定する第2ステップと、
    前記処理対象画素に対応する画素が前記部分領域撮像素子に存在する場合は、当該部分領域撮像素子の画素値を前記処理対象画素の画素値とする第3ステップと、
    前記処理対象画素に対応する画素が前記部分領域撮像素子に存在しない場合は、前記部分領域撮像素子の画素の画素値に基づいて前記処理対象画素の画素値を求める第4ステップと、
    を有することを特徴とするプロジェクタにおける画像補正データ取得方法。
  6. 請求項5に記載のプロジェクタにおける画像補正データ取得方法において、
    前記第4ステップにおける前記処理対象画素の画素値を求める処理は、前記処理対象画素に近い位置の前記部分領域撮像素子の画素を特定し、特定した画素の画素値を前記処理対象画素の画素値とすることを特徴とするプロジェクタにおける画像補正データ取得方法。
  7. プロジェクタに取り付けられ、前記プロジェクタによって投射された投射画像を撮像する撮像素子を有する撮像装置であって、
    前記撮像素子によって取得される撮像画像の解像度が当該撮像画像の各領域に応じた解像度となるように、前記撮像素子が複数の部分領域撮像素子によって構成されていることを特徴とする撮像装置。
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