JP2009024906A - パーソナル空調システム - Google Patents

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俊裕 大塚
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Abstract

【課題】執務者によるスイッチのオン/オフが不要となり、利便性が向上したパーソナル空調システムを提供する。
【解決手段】各執務者が執務室内で常時保持するように配布され、唯一無二のIDによる識別情報を無線によって発信するRFIDタグと、RFIDタグからの識別情報を受信することによって識別情報発信手段が存在する位置情報を取得するタグリーダと、執務者が利用するように割り当てられるデスク近傍を執務者個人専用に空調を行うパーソナル空調部と、各執務者が保持するRFIDタグの識別情報と、パーソナル空調部の位置情報である第1位置情報と、各執務者に近接するタグリーダの位置情報である第2位置情報と、各執務者が快適と感じる設定温度情報とを記憶する設定情報記憶部と、取得された位置に係る情報と、設定情報記憶部に記憶された情報に基づいて、パーソナル空調部のオンオフを制御する第1制御手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、執務者ごとに設けられたパーソナル用の吹き出し口が各個人の執務スペースに設けられており、執務者の温熱感を反映した快適な室内環境を実現するパーソナル空調システムに関する。
オフィス等に用いられるパーソナル空調は、オフィスにおける各執務者のデスク近傍にそれぞれの空調吹き出し口等の空調手段を設けるものであり、このようなパーソナル空調によれば、執務者の温熱感に合わせて空調を行うことが可能となる。
このようなパーソナル空調としては、例えば、
特許文献1(特開2007−155222号公報)には、室内が、床から立ち上げられたパーティションに囲まれた上方に開放するタスク域と、当該タスク域に隣接するアンビエント域に区画され、前記タスク域内のみ空調されていることを特徴とするパーソナル空調システムが開示されている。
特開2007−155222号公報
利便性や快適性向上のためにパーソナル空調の制御を自動化することが提案されている。その際、各デスク近傍のパーソナル空調制御のオン/オフは、執務者によるスイッチのオン/オフもしくは人感センサ等の利用が考えられている。しかしながら、前者の場合ではスイッチの操作の煩雑さ、さらに消し忘れによる無駄なエネルギー消費の問題がある。後者の場合では、人感センサを利用することによりスイッチ操作の煩雑さや消し忘れといった問題は解消するが、別途人感センサを配置するなどの問題が発生する。
ところで近年においては、無線通信タグシステム、PHSシステムなどにより執務者の在不在を検出する技術がオフィス等に導入されつつある。このようなシステムでは、執務者の位置情報を検出することができ、このような情報を有効的に活用しようとする試みもあるが、これをパーソナル空調とリンクさせる提案はこれまでになされていなかった。
この発明は、上記課題を解決するものであって、そのために、請求項1に係る発明は、各執務者が執務室内で常時保持するように配布され、唯一無二のIDによる識別情報を無線によって発信する識別情報発信手段と、識別情報発信手段からの識別情報を受信することによって識別情報発信手段が存在する位置情報を取得する位置情報取得手段と、執務者が利用するように割り当てられるデスク近傍を執務者個人専用に空調を行うパーソナル空調手段と、各執務者が保持する識別情報発信手段の識別情報と、各執務者のパーソナル空調手段の位置情報である第1位置情報と、各執務者のパーソナル空調手段に近接する位置情報取得手段の位置情報である第2位置情報と、各執務者が快適と感じるパーソナル空調手段の設定温度情報とを少なくとも記憶する設定情報記憶手段と、位置情報取得手段によって取得された識別情報発信手段の位置に係る情報と、前記設定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、パーソナル空調手段のオンオフを制御する第1制御手段と、を有することを特徴とするパーソナル空調システムである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のパーソナル空調システムにおいて、執務者が利用するように割り当てられるデスク近傍に設けられ執務者個人の温冷感を入力する温冷感入力手段と、執務者が利用するように割り当てられるデスク近傍に設けられ執務者近傍の温度を計測する個人環境計測手段と、温冷感入力手段による入力と、個人環境計測手段による計測結果とを比較して、前記設定情報記憶手段の設定温度情報を変更する第2制御手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のパーソナル空調システムにおいて、前記識別情報発信手段がパーソナルハンディフォンシステム又は/及び携帯電話であることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のパーソナル空調システムにおいて、前記識別情報発信手段がRFIDタグであることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項2乃至請求項4に記載のパーソナル空調システムにおいて、前記温冷感入力手段と、前記個人環境計測手段とは執務者が利用するように割り当てられるデスクに設置されたパーソナルコンピュータに接続されることを特徴とする。
本発明のパーソナル空調システムによれば、空調の制御が執務者位置情報とリンクした構成となっているので、執務者によるスイッチのオン/オフが不要となり、利便性が向上する。また、執務者位置情報を取得するために、近年オフィスに導入されつつある無線通信タグシステム、PHSシステムを用いることができるので、既にこれらのシステムを有するオフィスに本発明を導入することは比較的簡単に行うことが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの執務室における模式的な構成を示す図であり、図2は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのデスク近傍の斜視図である。図1及び図2において、10は床部、11は吸気チャンバ、20は天井部、21は還気チャンバ、30はデスク、100はパーソナル空調部、110は吹き出し口、120は温冷感入力部、130は個人環境計測部、150はパーソナル空調用パーティション、151は吹き出し口、200はタグリーダ、500はパーソナルコンピュータ、700はRFIDタグをそれぞれ示している。
本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムが導入されている執務室内は、床部10から立ち上げられたパーソナル空調用パーティション150により、各個人の執務スペースとアンビエント域(人の滞在が非定常であるスペース)に仕切られている。室内は全面床吹出し空調とされており、二重床とされた床下が吸気チャンバ11として利用される。一方、天井部20には不図示の吸気口が設けられており、天井部20より上は還気チャンバ21として利用される。床部10は、通気性OAフロアと、その上に敷きつめられた通気性タイルカーペットから構成されている。また、
本発明のパーソナル空調システムでは、執務者ごとに設けられたパーソナル用の吹き出し口110が各個人の執務スペースの床部10に設けられており、執務者の温熱感を反映した快適な室内環境を実現することができる。また、パーソナル空調用パーティション150には吸気チャンバ11からの吸気を受けて、執務者の温熱感に応じ、これを吹き出し口151から排気する構成が採用されている。
各執務者の執務スペースに設けられるデスク30には、一般的なパーソナルコンピュータ500が載置されている。このパーソナルコンピュータ500は、執務者が執務に用いる目的以外に、各執務者の温冷感に係る情報を収集したり、執務スペースにおける計測温度の係る情報を収集したりする目的にも利用される。各パーソナルコンピュータ500は、例えばローカルエリアネットワークなどに接続されてなり、後述する主制御部にこれらの温冷感に係る情報、計測温度の係る情報を送信するようになっている。
温冷感入力部120は、執務者が暑いと感じるときに押下するボタンと、寒いと感じるときに押下するボタンの2つを備え、各執務者の温冷感に係る情報を収集することができるようになっている。また、個人環境計測部130は、執務スペースの例えばパーソナル空調用パーティション150に取り付けられ、執務スペースの温度を計測して、計測結果をパーソナルコンピュータ500に送信することができるようになっている。
これらの温冷感入力部120や個人環境計測部130などのデバイスをパーソナルコンピュータ500に接続するためのインターフェイスとしては、ユニバーサルシリアルバス(USB)を用いることが望ましい。USBを用いることで、温冷感入力部120や個人環境計測部130からのデータ取得が可能となると同時に、温冷感入力部120や個人環境計測部130への電源供給も可能となるからである。
RFIDタグ700は、各執務者が執務室内で常時保持するように配布されているものであり、唯一無二のIDによる識別情報を無線によって発信する識別情報発信手段としての役割を果たす。近年、ユビキタスネットワーク社会の主要なデバイスの一つとして、通信可能距離が比較的大きなアクティブ型RFIDタグが、人の位置情報にも利用され始めており、本発明においてもこのようなアクティブ型のものを用いることが望ましい。
タグリーダ200は、上記のRFIDタグ700からのID情報を受信するものであり、これによって、RFIDタグ700が存在する位置―すなわち、RFIDタグ700を保持する執務者の位置―に係る情報を取得する位置情報取得手段として機能する。
なお、本発明においては、上記のような識別情報発信手段、位置情報取得手段としては、アクティブ型RFIDタグによるシステム以外にも、パーソナルハンディフォンシステム、或いは携帯電話も利用することが可能である。さらには、パーソナルハンディフォンシステムと携帯電話との組み合わせからなるシステムを用いてもよい。
次に本発明のパーソナル空調システムの全体的な構成について説明する。図3は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのシステム構成を示す図である。図3において、100はパーソナル空調部、200はタグリーダ、300は主制御部、400は設定情報記憶部、500はパーソナルコンピュータをそれぞれ示している。
パーソナル空調部100は、各執務者の執務スペース分だけの数が設定されており、本実施形態では計Yの執務スペースが用意されているものとする。このようなパーソナル空調部100それぞれは、主制御部300によって温度制御、総風量制御を行い得るようになっている。なお、各執務者のデスクの位置DにはD=001、D=002、D=003、・・・、D=Yなどの区画名が割り付けられているものとし、このデスクの位置に対応して、パーソナル空調部100が対応しているものとする。
RFIDタグ700からのIDに係る無線信号を受信するタグリーダ200は、デスク等の配置に関わりなく配置されており、Zのものが配置されているものとする。このタグリーダ200には、それぞれ固有の識別番号であるRが割り当てられており、本実施形態では、R=001、R=002、R=003、・・・、R=Zの識別番号を有するタグリーダ200が用いられているものとする。
主制御部300は、CPUなどの中央演算装置やROMなどの書き換え不能な記憶素子、RAMなどの書き換え可能な記憶素子、HDDなどの太容量記憶装置、キーボードやポインティングデバイスなどの入力機器、モニタ、印刷装置などの外部出力機器機、ネットワーク接続機器機などの周辺装置などからなる汎用の情報処理機構であり、例えば一般的なパーソナルコンピュータなどのシステムを用いることができる。主制御部300は、それぞれの構成と協働することによって、本発明におけるパーソナル空調システムのための処理・制御を行うものである。このようなパーソナル空調システムの制御・処理のためのプログラムはROMなどの書き換え不能な記憶素子やHDDなどの太容量記憶装置などに書き込んでおく。主制御部300において、このようなプログラムを実行することにより、本発明のパーソナル空調システムの機能を実現することができる。
設定情報記憶部400は、各執務者が保持するRFIDタグ700の識別情報と、各執務者のパーソナル空調部100の位置情報(D=001、D=002、D=003、・・・、D=Y)と、各執務者のパーソナル空調部100に最も近接するタグリーダ200の位置情報(R=001、R=002、R=003、・・・、R=Z)と、各執務者が快適と感じるパーソナル空調部100の設定温度情報とを少なくとも記憶するものである。このような設定情報記憶部400の記憶内容につきより詳しく説明する。図4は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの設定情報記憶部のデータ構造を示す図である。図4に示すように、例えば、設定情報記憶部400は、「タグID」とそのIDのRFIDタグ700を常時保持するように配布されている「執務者氏名」、及び「執務者用パーソナル空調部の位置」、その執務者用パーソナル空調部の位置から「最も近いタグリーダ」、そしてその執務者にとっての「許容最高温度Tu」、「許容最低温度Tl」が、各執務者毎にデータベース化されている。
例えば、ID=00003のRFIDタグ700が配布されている執務者氏名は加藤次郎で、その氏名の者のパーソナル空調部の位置はD=003として定義されて位置であり、その位置から最も近いタグリーダ200の識別番号はR=002であり、加藤次郎氏の許容最高温度Tuは27.5℃で、許容最低温度Tlは19.6℃である、というように設定情報記憶部400を参照することができる。
パーソナルコンピュータ500は各執務者の執務スペースに設けられるデスク30に配されているので、各執務者のデスクの位置Dと同じように、D=001、D=002、D=003、・・・、D=Yのようにそれぞれを識別することが可能である。
これらのパーソナルコンピュータ500のそれぞれに設けられている温冷感入力部120及び個人環境計測部130から、主制御部300にこれらの温冷感に係る情報、計測温度の係る情報が送信されるようになっている。
なお、本発明のパーソナル空調システムのためのシステム構成は、図3に記載のものに限定されるものではなく、種々の態様があり得る。例えば、図3に示すように、主制御部300とパーソナルコンピュータ500とは1対多のように接続されている必要は必ずしもなく、ハブやルーターなどの周知のネットワーク機器を用いて適宜接続すればよい。
以上のように構成されるパーソナル空調システムにおける制御フローについて説明する。図5は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調制御のフローチャートを示す図である。
図5において、ステップS100でパーソナル空調制御処理が開始されると、次に、ステップS101に進み、タグリーダスキャン処理のサブルーチンを実行する。続いて、ステップS102 で、パーソナル空調部オン/オフ処理のサブルーチンを実行し、さらに、ステップS103において、設定温度変更処理のサブルーチンを実行する。ステップS104では、パーソナル空調システム全体のシャットダウンか否かが判定される。ステップS104における判定結果がNOであるときにはステップS101に戻り、ステップS104における判定結果がYESであるときにはステップ105に進み、パーソナル空調制御処理を終了する。
次に、前記の各サブルーチン−タグリーダスキャン処理のサブルーチン、パーソナル空調部オン/オフ処理のサブルーチン、設定温度変更処理のサブルーチン−について説明する。
図6は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調部オン/オフ処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
図6において、ステップS200でタグリーダスキャン処理が開始されると、次にステップS201にすすみ、変数RにR=0をセットする。次に、ステップS202において、識別番号がRのタグリーダ200でRFIDタグ700を検知したか否かが判定される。ステップS202における判定の結果がYESであるときにはステップS203に進み、ステップS202における判定の結果がNOであるときにはステップS205に進む。
ステップS203では、取得されたRFIDタグ700のIDである「getID」を用いて、変数(R,ID)に現在の「R」の値と「getID」の値とを代入する。ステップS202における判定の結果がNOであるとき進むステップS205では、変数(R,ID)に現在の「R」の値とID=0(ヌル)とが代入される。
次のステップS204では、R>Zであるか否かが判定され、判定の結果がNOであると、ステップS206に進み、Rが1インクリメントされる。ステップS204の判定の結果がYESであるときにはステップS207に進み、タグリーダスキャン処理を終了し、リターンする。
次に、パーソナル空調部オン/オフ処理のサブルーチンについて説明する。図7は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調部オン/オフ処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
図7において、ステップS300で、パーソナル空調部オン/オフ処理が開始されると、次に、ステップS301に進み、Rに0をセットする。
次にステップS302では、変数(R,ID)が設定情報記憶部400に記憶されている設定情報とマッチするか否かが判定される。このような設定情報と合っているか否かとは、例えば、変数(R,ID)=(002,00003)を得られているとして、これが図4のデータ構造の行に存在するか否かを判定するものである。
ステップS302の判定の結果がYESであるときにはステップS303に進み、ステップS302の判定の結果がNOであるときにはステップS305に進む。
ステップS303では、変数(R,ID)に対応するパーソナル空調Dをオンとする。図4のデータ構造では、例えば、変数(R,ID)=(002,00003)であるときには、D=003のパーソナル空調部をオンとする。このステップでは、RFIDタグ700を所持した執務者が自らのデスク30の近くにいることが判明している時に到達するステップであるので、このようにパーソナル空調部をオンとするのである。なお、パーソナル空調部100をオンとした後には、パーソナル空調部100は設定情報記憶部400に記憶されている各執務者個人の設定温度に基づいた温度制御・風量調整制御などが行われる。
ステップS302の判定の結果がNOであるとき進むステップS305では、RFIDタグ700を所持した執務者が自らのデスク30の近くにいない時に到達するステップであるので、対応するパーソナル空調Dをオフとする。
次のステップS304では、R>Zであるか否かが判定され、判定の結果がNOであると、ステップS306に進み、Rが1インクリメントされる。ステップS304の判定の結果がYESであるときにはステップS307に進み、タグリーダスキャン処理を終了し、リターンする。
以上のように本発明のパーソナル空調システムによれば、RFIDタグ700を所持した執務者が自らのデスク30の近くにいるか否かによって、その執務者のパーソナル空調部がオン/オフされるように制御される。すなわち、本発明のパーソナル空調システムによれば、空調の制御が執務者位置情報とリンクした構成となっているので、執務者によるパーソナル空調部のスイッチのオン/オフが不要となり、利便性が向上する。また、執務者位置情報を取得するために、近年オフィスに導入されつつある無線通信タグシステム、PHSシステムを用いることができるので、既にこれらのシステムを有するオフィスに本発明を導入することは比較的簡単に行うことが可能である。
なお、本発明は特に上記に示したようなアルゴリズムを用いる必要はなく、本発明の主旨を逸脱しない種々のアルゴリズムを用いることができる。例えば、本実施形態では、デスク30に最近接するタグリーダ200のみを勘案するものとなっているが、これを他のタグリーダ200に広がるようにしてもかまわない。要は、本発明の機能を実現するための種々のバリエーションが存在し得る。
次に、設定温度変更処理のサブルーチンについて説明する。図8は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの設定温度変更処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
図3において、ステップS400で、設定温度変更処理が開始されると、次にステップS401に進み、変数Dに0をセットする。
次に、ステップS402に進み、温冷感入力部120からの入力があったかどうかが判定される。ステップS402の判定結果がYESであるときには、ステップS403に進み、ステップS402の判定結果がNOであるときには、ステップS405に進む。
ステップS403では、温冷感入力部120による入力と個人環境計測部130による計測値に応じて設定情報記憶部400に記憶されている「許容最高温度Tu」、「許容最低温度Tl」の設定温度を変更する。具体的に、設定温度をどの程度変更するかに係るためのアルゴリズムについては周知のものを用いることができる。なお、ここでは、温冷感入力部120と個人環境計測部130とからの情報に基づいて設定温度を変更するようにしているが、さらにアンビエント温度などの情報を勘案し設定温度を変更するようにしてもよい。
ステップS402の判定結果がNOであるときに進むステップS405では、設定情報記憶部400に記憶されている「許容最高温度Tu」、「許容最低温度Tl」の設定温度を変更しない。
次のステップS404では、D>Yであるか否かが判定され、判定の結果がNOであると、ステップS406に進み、Dが1インクリメントされる。ステップS404の判定の結果がYESであるときにはステップS407に進み、設定温度変更処理を終了し、リターンする。
次に、パーソナル空調部100における吹き出し口周辺の機構について説明する。図9は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調用パーティションの斜視図である。
図9において、151は吹き出し口、152はダクト入り口部、153はダンパー、154はダンパー制御部をそれぞれ示している。ダンパー制御部154は、主制御部300からの指令を受けてダンパー153を調節することによって、吹き出し口151からの吹き出し量を調整する。
図10は本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの吹き出し口110の斜視図であり、同図において111は吹き出し口制御部を示している。吹き出し口制御部111は主制御部300からの指令を受けて吹き出し口110の開度等の調整を行う。これによって、各執務者の好みの温度に調節することが可能となる。
また、図11本発明の他の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調用パーティションの斜視図である。図11において、155はファン、156はファン制御部を示しており、ファン制御部155は、主制御部300からの指令を受けてファン155の回転を調節することによって、吹き出し口151からの吹き出し量を調整する。
図12は本発明の他の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調用パーティションの斜視図である。図12において、157は輻射パネル、158は輻射パネル制御部を示しており、輻射パネル制御部158は、主制御部300からの指令を受けて輻射パネル157の輻射を調節することによって、各執務者の好みに応じた輻射暖房の制御を行う。
なお、以上の実施の形態においては、執務者が1つの執務スペースを割り当てられているものとして説明したが、本発明のパーソナル空調システムによれば、フリーアドレスオフィスのように執務スペースが変わっても、パーソナル空調部が個人に合わせて制御されるような設定とすることもできる。
本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの執務室における模式的な構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのデスク近傍の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのシステム構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの設定情報記憶部のデータ構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの制御用のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのタグリーダスキャン処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調部オン/オフ処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの設定温度変更処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調用パーティションの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るパーソナル空調システムの吹き出し口110の斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調用パーティションの斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係るパーソナル空調システムのパーソナル空調用パーティションの斜視図である。
符号の説明
10・・・床部、11・・・吸気チャンバ、20・・・天井部、21・・・還気チャンバ、30・・・デスク、100・・・パーソナル空調部、110・・・吹き出し口、111・・・吹き出し口制御部、120・・・温冷感入力部、130・・・個人環境計測部、150・・・パーソナル空調用パーティション、151・・・吹き出し口、152・・・ダクト入り口部、153・・・ダンパー、154・・・ダンパー制御部、155・・・ファン、156・・・ファン制御部、157・・・輻射パネル、158・・・輻射パネル制御部、200・・・タグリーダ、300・・・主制御部、400・・・設定情報記憶部、500・・・パーソナルコンピュータ、700・・・RFIDタグ

Claims (5)

  1. 各執務者が執務室内で常時保持するように配布され、唯一無二のIDによる識別情報を無線によって発信する識別情報発信手段と、
    識別情報発信手段からの識別情報を受信することによって識別情報発信手段が存在する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    執務者が利用するように割り当てられるデスク近傍を執務者個人専用に空調を行うパーソナル空調手段と、
    各執務者が保持する識別情報発信手段の識別情報と、各執務者のパーソナル空調手段の位置情報である第1位置情報と、各執務者のパーソナル空調手段に近接する位置情報取得手段の位置情報である第2位置情報と、各執務者が快適と感じるパーソナル空調手段の設定温度情報とを少なくとも記憶する設定情報記憶手段と、
    位置情報取得手段によって取得された識別情報発信手段の位置に係る情報と、前記設定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、パーソナル空調手段のオンオフを制御する第1制御手段と、を有することを特徴とするパーソナル空調システム。
  2. 執務者が利用するように割り当てられるデスク近傍に設けられ執務者個人の温冷感を入力する温冷感入力手段と、
    執務者が利用するように割り当てられるデスク近傍に設けられ執務者近傍の温度を計測する個人環境計測手段と、
    温冷感入力手段による入力と、個人環境計測手段による計測結果とを比較して、前記設定情報記憶手段の設定温度情報を変更する第2制御手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のパーソナル空調システム。
  3. 前記識別情報発信手段がパーソナルハンディフォンシステム又は/及び携帯電話であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパーソナル空調システム。
  4. 前記識別情報発信手段がRFIDタグであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパーソナル空調システム。
  5. 前記温冷感入力手段と、前記個人環境計測手段とは執務者が利用するように割り当てられるデスクに設置されたパーソナルコンピュータに接続されることを特徴とする請求項2乃至請求項4に記載のパーソナル空調システム。
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