JP2009012495A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009012495A
JP2009012495A JP2007173153A JP2007173153A JP2009012495A JP 2009012495 A JP2009012495 A JP 2009012495A JP 2007173153 A JP2007173153 A JP 2007173153A JP 2007173153 A JP2007173153 A JP 2007173153A JP 2009012495 A JP2009012495 A JP 2009012495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction amount
driving force
torque
vehicle
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007173153A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ito
良雄 伊藤
Takayuki Amaya
隆之 天谷
Kentaro Kanzaki
謙太郎 神▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007173153A priority Critical patent/JP2009012495A/ja
Publication of JP2009012495A publication Critical patent/JP2009012495A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】走行環境情報に基づいて複数の駆動力制御が行われる場合に、運転者の感覚に合った駆動力の制御を行う。
【解決手段】走行環境情報に基づいて予め定められた第1の走行環境が検出された場合に、駆動力を増加側に補正するための増補正量を算出する増補正量算出手段(S103)と、前記走行環境情報に基づいて予め定められた第2の走行環境が検出された場合に、前記駆動力を減少側に補正するための減補正量を算出する減補正量算出手段(S104)と、前記増補正量と前記減補正量とに基づいて前記駆動力の補正量を設定する設定手段とを備え、前記設定手段は、前記増補正量よりも前記減補正量を優先させて前記駆動力の補正量を設定する(S106)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用駆動力制御装置に関し、特に、走行環境情報に基づいて車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置に関する。
従来、走行環境情報(現在の道路情報、先方道路情報、先行車両との相対的位置関係等)に基づき、車両の駆動力を補正する制御が様々提案されている。
例えば、特開2002−305806号公報(特許文献1)には、現在地及び道路状況情報に基づいて算出された必要減速度に基づいて最適変速段が算出され、最適変速段に対応する減速度及び必要減速度に基づいて回生トルクが算出されて発生させられる点が開示されている。
上記特許文献1の技術では、複数のトルク制御が重なった場合の対応について考慮されていないため、運転者の意図に即した制御ができない場合がある。
特開2002−305806号公報
走行環境情報に基づいて車両の駆動力の補正量を算出し、算出された補正量に基づいて駆動力を制御する技術において、複数の駆動力制御が行われる場合に、運転者の感覚に合った駆動力の制御を行うことができることが望まれている。
本発明の目的は、走行環境情報に基づいて車両の駆動力の補正量を算出し、算出された補正量に基づいて駆動力を制御する技術において、複数の駆動力制御が行われる場合に、運転者の感覚に合った駆動力の制御を行うことが可能な車両用駆動力制御装置を提供することである。
本発明の車両用駆動力制御装置は、走行環境情報に基づいて車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置であって、前記走行環境情報を検出する手段と、前記走行環境情報に基づいて予め定められた第1の走行環境が検出された場合に、前記駆動力を増加側に補正するための増補正量を算出する増補正量算出手段と、前記走行環境情報に基づいて予め定められた第2の走行環境が検出された場合に、前記駆動力を減少側に補正するための減補正量を算出する減補正量算出手段と、前記増補正量と前記減補正量とに基づいて前記駆動力の補正量を設定する設定手段とを備え、前記設定手段は、前記増補正量よりも前記減補正量を優先させて前記駆動力の補正量を設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記設定手段は、前記減補正量が算出された場合には、前記算出された増補正量を低減させ、前記低減された前記増補正量に基づいて前記駆動力の補正量を設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記減補正量に基づく前記駆動力を減少させる制御が現在実行されているか否かに応じて、前記増補正量を低減させる際の低減量が設定されることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記減補正量の大きさに基づいて前記増補正量を低減させる際の低減量が設定されることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置によれば、走行環境情報に基づいて車両の駆動力の補正量を算出し、算出された補正量に基づいて駆動力を制御する技術において、複数の駆動力制御が行われる場合に、運転者の感覚に合った駆動力の制御を行うことが可能となる。
以下、本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、走行環境情報に基づいて車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置に関する。
まず、本実施形態の背景について説明する。
従来より、走行環境情報(現在の道路情報、先方道路情報、先行車両との相対的位置関係等)に基づき、車両の駆動力を補正する制御が様々提案されている。
例えば、勾配を検出して勾配抵抗による駆動力の影響を算出し、駆動力を補正することができる。トルク基準で駆動力を制御する場合に、登坂時はトルク増補正し、降坂時はトルク減補正する。これにより、平坦路走行時のアクセル開度から踏み込んだり離したりすることなく適切な駆動力を実現し、運転者のアクセル、ブレーキ操作を低減させて、運転負荷を軽減することができる。また、コーナー進入前にコーナー旋回半径を検出し減速させる制御が行われることがある。この場合、トルクを低減させて減速させることが可能である。
これらの制御では、エンジンやモーターのトルクの補正に限らず、スロットル制御、回生ブレーキ制御、油圧ブレーキ制御を併用して実行されることができる。
走行環境情報に基づく駆動力(トルク)補正制御では、環境条件(登坂、降坂、コーナー、前車追いつき時など)が単一である場合には、フィーリング良く制御することができる。しかしながら、駆動力を補正する要因となる環境条件が複数存在する場合には、運転者のフィーリングに合わない駆動力の補正制御となることがある。
例えば、登坂路においてコーナーに進入する場合、登坂補正で駆動力が出る側(増加側)に補正されたままで、コーナーに進入しても減速しないと、運転者は違和感を覚える。
この場合、登坂時の駆動力増加量とコーナーに対する駆動力低減(減速)量を足して出力することで、登坂路のコーナー走行に最適な駆動力が出力できると考えられるが、どのような走行環境でも正確に駆動力補正量を求めることは困難である。これは、勾配の算出精度や、ナビゲーション装置の位置精度、運転者の指向により最適な駆動力が異なるためである。また、登坂時の駆動力増加量とコーナーに対する駆動力低減量を足した結果、駆動力を増加させる補正となる可能性がある。運転者のフィーリングとして、コーナー前で加速することは、大きな違和感となる。
上記では、登坂路とコーナーの組合せという状況で説明したが、各種駆動力補正制御が同時に駆動力を制御する場合(登坂+前車追いつき時、降坂+前車離反時など)、同様に駆動力増補正と駆動力減補正が同時に制御される場合が生じ、運転者のフィーリングに合わない補正制御になる場合がある。
以下においては、電動機(モーター)と内燃機関とを組み合わせて動力発生源とする、いわゆるハイブリッド車両に本実施形態の車両用駆動力制御装置を適用した場合について説明するが、本発明の適用対象はこれに限られるものではない。
本実施形態では、走行環境情報に基づいて車両の駆動力の補正量が算出され、算出された補正量に基づいて駆動力が制御される。走行環境情報には、例えば、コーナー、先行車両、交差点、一時停止、料金所、信号機、自動車専用道路の合流路及び退出路、横断歩道、横断歩行者、見通し、道路勾配、路面μ等が含まれる。
例えば、登坂路など、駆動力の増加を要する走行環境が検出された場合には、駆動力を増加させる補正量(後述するトルク増補正量A)が算出される(後述する図1のステップS103)。一方、例えば、コーナーなど、駆動力の低減を要する走行環境が検出された場合には、駆動力を減少させる補正量(後述するトルク減補正量B)が算出される(図1のステップS104)。
複数の走行環境が同時に検出されている場合には、トルク増補正量Aとトルク減補正量Bとが同時に算出されることがある。例えば、前述したように、登坂路においてコーナーに進入する場合である。この場合、登坂補正で駆動力が出る側(増加側)に補正されたままで、コーナーに進入しても減速しないといった状態となることがある。本実施形態では、トルク増補正量Aとトルク減補正量Bとが同時に算出された場合には、トルク増補正量Aよりもトルク減補正量Bが優先されて駆動力の補正が行われる。
より具体的には、トルク減補正量Bがゼロよりも小さな値である(トルク低減を要する走行環境が検出されている)場合(図1のステップS105−Y)には、トルク増補正量Aがゼロに設定される(図1のステップS106)。ゼロに設定されたトルク増補正量Aとトルク減補正量Bとに基づいて出力トルクTが算出される(図1のステップS107)。
これにより、トルク増加を要する走行環境が検出されている場合であっても、トルクを増加させる補正制御が終了される。よって、例えば登坂路でコーナーに進入する場合に、確実に減速制御が実行され、運転者に安心感を与え、フィーリング良く走行可能となる。本実施形態の駆動力制御により、運転者の感覚に合った駆動力の制御が実現される。
本実施形態の構成としては、以下の(1)から(5)の構成を備えていることが前提となる。
(1)路面勾配を推定する手段。
(2)路面勾配に応じて駆動力を補正制御する手段。
(3)先方道路情報を検出する手段。
(4)先方道路情報に基づいて駆動力を補正する手段。
(5)上記情報に基づいて車両制御する手段。
図2は、本実施形態に係る装置の概略構成図である。図2において、符号1は、本実施形態の車両用駆動力制御装置が適用されるハイブリッド車両(以下、単に車両とする)を示す。
車両1には、動力源として、エンジン11とモータジェネレータ(モーター)12が搭載されている。また、車両1には、エンジン11の出力を受けて発電を行うモータジェネレータ(発電機)13が搭載されている。
エンジン11とモーター12と発電機13は、動力分割機構14によって接続されている。動力分割機構14は、エンジン11の出力を発電機13と駆動輪15とに振り分けると共に、モーター12からの出力を駆動輪15に伝達したり、出力軸16及び駆動軸17を介して駆動輪15に伝達される駆動力に関する変速機として機能する。
モーター12は交流同期電動機であり、交流電力によって駆動する。インバータ18は、バッテリ19に蓄えられた電力を直流から交流に変換してモーター12に供給すると共に、発電機13によって発電される電力を交流から直流に変換してバッテリ19に蓄えるためのものである。発電機13も、基本的には上述したモーター12とほぼ同様の構成を有しており、交流同期電動機としての構成を有している。この場合、モーター12が主として駆動力を出力するのに対し、発電機13は主としてエンジン11の出力を受けて発電するものである。
また、モーター12は主として駆動力を発生させるが、駆動輪15の回転を利用して発電(回生発電)することもでき、発電機として機能することも可能である。このとき、駆動輪15にはブレーキ(回生ブレーキ)が作用するので、これをフットブレーキやエンジンブレーキと併用することにより、車両を制動させることができる。一方、発電機13は主としてエンジン11の出力を受けて発電をするが、インバータ18を介してバッテリ19の電力を受けて駆動する電動機(モーター)としても機能することができる。
車両1における各種制御は、電子制御ユニット(ECU)20によって行われる。ハイブリッド車両として特徴的なエンジン11による駆動とモーター12による駆動とは、ECU20によって総合的に制御される。すなわち、ECU20によりエンジン11の出力(トルク)とモーター12による出力(トルク)の配分が決定され、エンジン11、モーター12、および発電機13を制御すべく、各制御指令が出力される。
車両1には、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ21が設けられている。アクセルポジションセンサ21により検出されたアクセル開度を示す信号は、ECU20に出力される。
車両1には、図示しないスロットルコントロールバルブの全閉状態(アイドル状態)及びスロットル開度を検出するアイドルスイッチ付スロットル開度センサ27が設けられている。アイドルスイッチ付スロットル開度センサ27によって検出されたアイドル状態及びスロットル開度のそれぞれを示す信号は、ECU20に出力される。
エンジン11には、エンジン回転数(エンジン回転速度)を検出するエンジン回転数センサ28が設けられている。エンジン回転数センサ28により検出されたエンジン回転数を示す信号は、ECU20に出力される。車速センサ29は、車両の車速を検出する。車速センサ29により検出された車速を示す信号は、ECU20に出力される。
ブレーキ操作量センサ32は、ブレーキ装置の操作量を検出する。ブレーキ操作量センサ32により検出されたブレーキ装置の操作量を示す信号は、ECU20に出力される。ステアリング舵角センサ33は、運転者により操作されるステアリングの舵角を検出する。ステアリング舵角センサ33により検出されたステアリングの舵角を示す信号は、ECU20に出力される。方向指示器スイッチ34は、運転者により操作され、方向指示器(図示せず)により指示される方向を特定するための操作が行われる。方向指示器により指示される方向を示す信号は、ECU20に出力される。
運転モード設定スイッチ35は、運転者により操作され、運転モードを設定するための操作が行われる。運転者により、運転モード設定スイッチ35が操作されることで、スポーツ走行指向又は通常走行指向の運転モードが設定され、その設定された運転モードを示す信号がECU20に出力される。
横Gセンサ37は、車両の横Gを検出し、前後Gセンサ38は、車両の前後Gを検出し、上下Gセンサ39は、車両の上下Gを検出する。横Gセンサ37により検出された横Gを示す信号、前後Gセンサ38により検出された前後Gを示す信号、及び上下Gセンサ39により検出された上下Gを示す信号のそれぞれは、ECU20に出力される。
ヨーレートセンサ40は、車両のヨーレートを検出する。ヨーレートセンサ40により検出されたヨーレートを示す信号は、ECU20に出力される。出力軸回転数センサ41は、出力軸16の回転数を検出する。出力軸回転数センサ41により検出された出力軸16の回転数を示す信号は、ECU20に出力される。
ナビゲーション装置50は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、ECU60と、操作部51と、表示部52と、スピーカ53と、位置検出部54と、地図データベース55と、運転履歴記録部56とを備えている。ナビゲーション装置50のECU60は、ECU20と双方向の通信が可能である。
ナビゲーション装置50は、運転者に車両の現在地周りの道路情報を知らせて、車両の目的地までの走行経路を誘導する。操作部51には、目的地などの指示データが入力される。表示部52には、現在地周辺の地図情報、現在位置、目的位置、経路などの情報が表示される。スピーカ53からは、案内音声が出力される。
ECU60のCPU61は、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種演算処理を行う。ECU60のROM62には、目的地までの経路の検索、経路中の走行案内、特定区間の決定等を行うための各種プログラムが格納されている。
位置検出部54は、GPSレシーバ、地磁気センサ、距離センサ、ビーコンセンサ、及びジャイロセンサを備えている。位置検出部54は、自車の位置を検出し、その検出した自車の位置を示すデータをECU60に出力する。
地図データベース55には、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、コーナー、登降坂、高速道路など)が記憶されている。地図データベース55は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイルを備えている。これら各ファイルには、経路探索を行うとともに、探索した経路に沿って案内図を表示するための各種データが格納されている。ECU60は、地図データベース55を参照して、必要な情報を読み出す。
運転履歴記録部56には、車両が走行した走行路、及び車両が走行路を走行した日時などの情報が記録される。ECU60は、必要に応じて、運転履歴記録部56から運転履歴のデータを読み出す。
ECU60は、操作部51から入力された目的地などの指示データ及び位置検出部54により検出された自車位置に基づいて、地図データベース55から必要な地図情報を検索し、その検索により得られた経路の情報を表示部52に表示させる。ECU60は、操作部51から入力された目的地などの指示データが入力されていない場合には、自車位置の周辺の道路情報を表示部52に表示する。
車両には、カメラ71と、道路状況検出部72が設けられている。カメラ71は、車両の前方の道路状況を撮像する。道路状況検出部72は、カメラ71により撮像されたデータに基づいて、車両の前方の道路状況を検出する。道路状況検出部72による検出結果は、ECU20に出力される。
図1を参照して、本実施形態の動作について説明する。
[ステップS101]
まず、ステップS101では、ECU20により、現在のアクセル開度と出力軸回転数を検出する。
[ステップS102]
次に、ステップS102では、ECU20により、基本出力トルク(出力軸トルク)TBが算出される。ステップS102では、運転者の要求トルク(駆動力)が算出される。ECU20は、ステップS101で検出されたアクセル開度と出力軸回転数に基づいて、図示しないマップを参照して基本出力トルクTBを算出することができる。
[ステップS103]
次に、ステップS103では、ECU20により、トルク増側補正制御による補正量(トルク増補正量)Aを算出する。ここで、トルク増側補正制御とは、走行環境情報に基づいて駆動力を増加させる補正制御を示す。具体的には、例えば、登坂走行時の勾配抵抗増分に対応してトルクを増補正する制御、あるいは、前車(先行車量)との位置関係に基づいて行われる追従走行において、前車が離れた場合にトルクを増補正する制御などを示し、走行環境(車両状態を含む)に応じてトルクを低下させ減速させる制御全てを含む。なお、駆動力を増加させる補正制御には、スロットル開度増によりエンジントルクを増加させ出力トルクを増加させることが含まれる。
例えば、登坂走行時の路面勾配に基づくトルク増側補正制御では、ECU20は、ナビゲーション装置50から出力される情報や車両状態等に基づいて路面勾配を取得する。取得された路面勾配に応じて、トルク増補正量Aが算出される。ステップS103においてトルク増補正量Aが算出されると、ステップS104に進む。
[ステップS104]
ステップS104では、ECU20により、トルク減側補正制御(減速制御)による補正量(トルク減補正量)Bが算出される。ここで、トルク減側補正制御とは、走行環境情報に基づいて駆動力を減少させる補正制御を示す。具体的には、例えば、降坂時にトルクを低下させる減速制御、追従走行において前車に追いついたときにトルクを低下させる減速制御、コーナー進入時にトルクを低下させる減速制御などを示し、走行環境(車両状態を含む)に応じてトルクを低下させ減速させる制御全てを含む。
例えば、コーナー進入時のトルク減側補正制御では、ECU20は、ナビゲーション装置50に保存されている地図位置情報と現在走行位置に基づいて先方道路形状を検出する。先方道路形状に基づいてコーナー進入に伴う減速制御を行う場合には、コーナー旋回半径等に基づいてトルク減補正量Bが算出される。ステップS104においてトルク減補正量Bが算出されると、ステップS105に進む。
[ステップS105]
ステップS105では、トルク減補正量Bがゼロよりも小さな値であるか否かが判定される。ステップS105では、トルク減補正量Bがトルクを低下させる(負の)値として算出されているか否かが判定される。トルク減補正量Bが負の値として算出される場合とは、降坂時やコーナー手前など、減速制御が必要とされる走行環境が検出されている場合である。本実施形態では、この場合(ステップS105−Y)に、減速制御を優先するために、トルク増補正量Aが低減される(ステップS106)。
ステップS105の判定の結果、トルク減補正量Bがゼロよりも小さな値であると判定された場合(ステップS105−Y)にはステップS106に進み、そうでない場合(ステップS105−N)には、ステップS107に進む。
[ステップS106]
ステップS106では、ECU20により、トルク増補正量Aがゼロに設定される。この場合、トルク減補正量Bがゼロよりも小さな値であると判定される前までは(ステップS105−N)、トルク増側補正制御が行われていたとしても、トルク減補正量Bがゼロよりも小さな値であると判定された後は(ステップS105−Y)、そのトルク増側補正制御がすぐに終了される(ステップS106)。
トルク増補正量Aがゼロに設定されることに代えて、トルク増補正量Aが予め設定された値に低減されることができる。あるいは、トルク増補正量Aが、本制御フローが実行されるごとに徐々に低減されることができる。また、トルク増補正量Aがゼロに設定されることに代えて、トルク増補正量Aが低減される際の低減量がトルク減補正量Bの大きさに応じて算出されることができる。この場合、トルク増補正量Aとトルク減補正量Bの和が負の値となるように、トルク増補正量Aの低減量が算出されることができる。これにより、後述するステップS108において確実に減速制御が実行されることができる。ステップS106が実行されると、ステップS107に進む。
[ステップS107]
ステップS107では、ECU20により、出力トルクTが算出される。出力トルクTは、基本出力トルクTB、トルク増補正量A、及びトルク減補正量Bの和として算出される。
[ステップS108]
ステップS108では、ECU20により、ステップS107で算出された出力トルクTが出力される。ECU20は、出力トルクTが出力軸16に出力されるように、エンジン11、モーター12、発電機13、動力分割機構14等を制御する。ステップS108が実行されると、本制御フローはリターンされる。
本実施形態によれば、走行環境に基づく駆動力補正制御において、トルク減補正量Bが負の値(減速制御を行う側の値)として算出された場合(ステップS105−Y)には、トルク増補正量Aがゼロに設定され又は低減され(ステップS106)、トルク減補正量Bと、低減されたトルク増補正量Aとに基づいて出力トルクTが算出される(ステップS107)。
これにより、例えば登坂路でコーナーに進入する場合に、登坂補正で駆動力が出る(増加する)側に補正されたままでコーナーに進入した場合(ステップS105−Y)にも確実に減速制御が実行される(ステップS106からS108)ため、運転者に安心感を与え、フィーリング良く走行可能となる。
駆動力増補正と駆動力減補正が同時に駆動力を制御する場合に、確実に駆動力を減少させる方向の制御が優先されるため、安全かつ運転者のフィーリングにあった駆動力補正を実現することができる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態の変形例について説明する。
上記第1実施形態では、トルク減補正量Bがゼロよりも小さな値であると判定された場合(ステップS105−Y)に、トルク減側補正制御が実行中である(減速制御が現在行われている)か否かにかかわらず、トルク増補正量Aが一律にゼロに設定され又は低減されていた。これに代えて、本変形例では、現在トルク減側補正制御が実行中であるか否かに応じて、トルク増補正量Aの低減量が決定される。
トルク減側補正制御が実行中である場合(後述する図3のステップS206−Y)には、トルク増補正量Aが(トルクを増加させる)正の値として算出されていた(図3のステップS203)としても、そのトルク増補正量Aがゼロに修正される(図3のステップS207)。例えば、減速制御の実行中に登坂路等が検出されたとしても、登坂補正によるトルク増側補正制御が禁止される。
一方、トルク減側補正制御が実行中でない場合(図3のステップS206−N)には、トルク増補正量Aが正の値として算出されている場合に、そのトルク増補正量Aが低減される。例えば、トルク増側補正制御の実行中に先方コーナー等の減速制御を要する走行環境が検出された場合である。この場合、トルク増補正量Aが低減されることで減速制御が優先された駆動力制御が行われる。
図3を参照して、本変形例の動作について説明する。
ステップS201からステップS205までは、上記第1実施形態と同様である。現在のアクセル開度と出力軸回転数を検出し(ステップS201)、基本出力トルクTBを算出し(ステップS202)、トルク増補正量A(ステップS203)及びトルク減補正量B(ステップS204)をそれぞれ算出すると、ステップS205においてトルク減補正量Bがゼロよりも小さな値であるか否かが判定される。
ステップS205の判定の結果、トルク減補正量Bがゼロよりも小さな値であると判定された場合(ステップS205−Y)にはステップS206に進み、そうでない場合(ステップS205−N)には、ステップS209に進む。
ステップS206では、ECU20により、トルク減側補正制御の実施中であるか否かが判定される。ステップS206では、トルク減補正量Bに基づく減速制御を実施中であるか否かが判定される。
ステップS206の判定の結果、トルク減側補正制御の実施中であると判定された場合(ステップS206−Y)にはステップS207に進み、そうでない場合(ステップS206−N)には、ステップS208に進む。
ステップS207では、ECU20によりトルク増補正量Aがゼロに設定される。ステップS207が実行されるとステップS209に進む。
ステップS208では、ECU20によりトルク増補正量Aが低減される。例えば、トルク増補正量Aが予め定められた所定量だけ低減されることができる。あるいは、トルク増補正量Aが低減される際の低減量がトルク減補正量Bの大きさに応じて算出されることができる。また、トルク増補正量Aが、本制御フローが実行されるごとに徐々に低減されてもよい。ステップS208でトルク増補正量Aが低減されると、ステップS209に進む。
ステップS209で出力トルクTが算出され、ステップS210で出力トルクTが出力されると、本制御フローはリターンされる。
本変形例では、現在トルク減側補正制御が実行中である(ステップS206−Y)か否か(ステップS206−N)に応じて、トルク増補正量Aの低減量が決定される。
トルク減側補正制御が実行中である場合(ステップS206−Y)には、トルク増補正量Aがゼロに修正される(ステップS207)。これにより、減速制御の実行中に登坂路等が検出されたとしても、トルク増側補正制御が禁止される。運転者が減速をしたいと感じているにもかかわらず減速度が弱められたり加速してしまったりといった運転者の感覚に合わない制御となることが抑制される。
一方、トルク減側補正制御が実行中でない場合(ステップS206−N)には、トルク増補正量Aが低減される(ステップS208)。これにより、トルク増側補正制御とトルク減側補正制御が同時に行われる場合に確実に駆動力を減少させる制御が優先される。このため、安全かつ運転者の感覚に合った駆動力補正を実現できる。
本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の変形例の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
11 エンジン
12 モーター
13 発電機
14 動力分割機構
15 駆動輪
16 出力軸
17 駆動軸
18 インバータ
19 バッテリ
20 ECU
21 アクセルポジションセンサ
27 アイドルスイッチ付スロットル開度センサ
28 エンジン回転数センサ
29 車速センサ
32 ブレーキ操作量センサ
33 ステアリング舵角センサ
34 方向指示器スイッチ
35 運転モード設定スイッチ
37 横Gセンサ
38 前後Gセンサ
39 上下Gセンサ
40 ヨーレートセンサ
41 出力軸回転数センサ
50 ナビゲーション装置
51 操作部
52 表示部
53 スピーカ
54 位置検出部
55 地図データベース
56 運転履歴記録部
60 ECU
61 CPU
62 ROM
71 カメラ
72 道路状況検出部
A トルク増補正量
B トルク減補正量
TB 基本出力トルク

Claims (4)

  1. 走行環境情報に基づいて車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置であって、
    前記走行環境情報を検出する手段と、
    前記走行環境情報に基づいて予め定められた第1の走行環境が検出された場合に、前記駆動力を増加側に補正するための増補正量を算出する増補正量算出手段と、
    前記走行環境情報に基づいて予め定められた第2の走行環境が検出された場合に、前記駆動力を減少側に補正するための減補正量を算出する減補正量算出手段と、
    前記増補正量と前記減補正量とに基づいて前記駆動力の補正量を設定する設定手段とを備え、
    前記設定手段は、前記増補正量よりも前記減補正量を優先させて前記駆動力の補正量を設定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記設定手段は、前記減補正量が算出された場合には、前記算出された増補正量を低減させ、前記低減された前記増補正量に基づいて前記駆動力の補正量を設定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 請求項2記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記減補正量に基づく前記駆動力を減少させる制御が現在実行されているか否かに応じて、前記増補正量を低減させる際の低減量が設定される
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記減補正量の大きさに基づいて前記増補正量を低減させる際の低減量が設定される
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
JP2007173153A 2007-06-29 2007-06-29 車両用駆動力制御装置 Pending JP2009012495A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007173153A JP2009012495A (ja) 2007-06-29 2007-06-29 車両用駆動力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007173153A JP2009012495A (ja) 2007-06-29 2007-06-29 車両用駆動力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009012495A true JP2009012495A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40353937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007173153A Pending JP2009012495A (ja) 2007-06-29 2007-06-29 車両用駆動力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009012495A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014144681A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Toyota Motor Corp 車両用駆動力制御装置
WO2017111088A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP2017114226A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 マツダ株式会社 車両用挙動制御装置
WO2017111089A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP6252998B1 (ja) * 2016-09-09 2017-12-27 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP6252999B1 (ja) * 2016-09-09 2017-12-27 マツダ株式会社 車両の制御装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006282135A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Toyota Motor Corp 駆動力制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006282135A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Toyota Motor Corp 駆動力制御装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014144681A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Toyota Motor Corp 車両用駆動力制御装置
WO2017111088A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP2017114226A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 マツダ株式会社 車両用挙動制御装置
WO2017111089A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP6252998B1 (ja) * 2016-09-09 2017-12-27 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP6252999B1 (ja) * 2016-09-09 2017-12-27 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP2018040334A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP2018039456A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 マツダ株式会社 車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6376059B2 (ja) 自動運転車両の制御装置
EP2781722B1 (en) Driving assistance apparatus
JP4541973B2 (ja) 運転支援装置および運転支援方法
JP5082243B2 (ja) 車両用運転補助装置
JP4702086B2 (ja) 車両用運転支援装置
CN107107751B (zh) 目标车速生成装置及行驶控制装置
WO2010035572A1 (ja) 車両の減速支援装置
JP2014050312A (ja) 電気自動車の惰行走行制御装置及び方法
JP2009244167A (ja) 車両の運転支援方法及び運転支援装置
EP3950449B1 (en) Control device for controlling operation of motorcycle, and control method
JP2010132241A (ja) 走行支援装置、走行支援方法及びコンピュータプログラム
US20200070659A1 (en) Automatic driving system
JP2009012495A (ja) 車両用駆動力制御装置
JPH11115545A (ja) 車両制御装置
JP6930610B2 (ja) 自動運転車両の制御方法および制御装置
JP5375301B2 (ja) 車速制御装置
JP2010264831A (ja) 車両の燃料消費率向上支援装置
JP2008139104A (ja) 退出検出装置
JP2006340559A (ja) 車両制御装置、その制御方法及びプログラム
JP2010064613A (ja) ナビ協調走行制御装置
US20220153268A1 (en) Controller and control method for controlling operation of motorcycle
JP2006131107A (ja) 車両制御装置
JP2009271809A (ja) 車両走行制御装置及び車両走行制御方法
JP2020090916A (ja) アクセルペダルの反力制御装置
KR20190080053A (ko) 관성주행 안내장치 및 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120412

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120724