JP2008537873A - ヒトglp−1ミメティボディ、組成物、方法および用途 - Google Patents
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Abstract
本発明は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードする単離された核酸、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント、ベクター、宿主細胞、トランスジェニック動物若しくは植物を包含する少なくとも1種の新規ヒトGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント、ならびに、治療的組成物、方法および装置を包含するそれらの作成および使用方法に関する。
Description
本発明は、生物学的に活性のタンパク質、フラグメント若しくはリガンドに特異的な哺乳動物GLP−1ミメティボディ(mimetibody)、特定部分およびバリアント、GLP−1ミメティボディをコードするおよび相補的な核酸、宿主細胞、ならびに、治療的製剤、投与および装置を包含するそれらの作成および使用方法に関する。
組換えタンパク質は治療薬の新生の一分類である。こうした組換え治療薬は、タンパク質製剤および化学修飾において進歩を引き起こした。半減期を(例えばタンパク質分解酵素へのそれらの曝露を封鎖することにより)増大させるか、生物学的活性を高めるか、若しくは不要な副作用を低減させることによるようなこうした修飾は、治療的タンパク質の治療的有用性を潜在的に高め得る。1つのこうした修飾は、エンテラセプト(enteracept)のような、受容体タンパク質に融合させた免疫グロブリンフラグメントの使用である。治療的タンパク質は、より長い半減期を提供すること、若しくはFc受容体結合、プロテインA結合および補体固定のような機能を組み込むことを試みるために、Fcドメインを使用してもまた構築されている。
糖尿病は、効果的な製薬学的治癒を待つ間に2025年までに3億超の人々を冒すと推定されている、増大しつつある疫病である。2型糖尿病が全症例の90〜95%を占める。持続的な上昇した血漿グルコース値から生じる合併症は、心血管疾患、腎症、ニューロパシーおよび網膜症を包含する。加えて、2型糖尿病の後期の間に、膵のβ細胞が死に、そして従ってインスリンを分泌することを停止する。糖尿病の現在の処置は、低血糖および体重増加を包含する多様な有害な副作用を伴う。加えて、2型糖尿病の現在の処置は該疾患を治癒しないが、しかし患者がインスリン治療を必要とするまでの時間を単に延長する。
グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)は、経口グルコース投与後に腸のL細胞から分泌される37アミノ酸のペプチドである。第6と第7の位置の間のその後の内因性切断が生物学的に活性のGLP−1(7−37)ペプチドを生じる。GLP−1(7−37)ペプチド配列は2個の構造ドメインに分割し得る。該ペプチドのアミノ末端ドメインはシグナル伝達に関与する一方、該ペプチドの残部はらせん状のコンホメーションのGLP−1受容体の細胞外ループに結合するようである。グルコースに応答して、活性のGLP−1は膵のGLP−1受容体に結合し、そしてインスリン分泌の増大を引き起こす(インスリン分泌作用)。加えて、GLP−1が、循環中に放出されるグルコースのボーラス(bolus)を減少させかつ食物摂取を低下させうる胃排出を低下させることが示されている。これらの作用はともに血糖値を低下させる。GLP−1はまた、膵中のβ細胞のアポトーシスを阻害しかつ増殖を増大させることも示されている。従って、GLP−1は、糖尿病患者の血糖を低下させかつ膵のβ細胞を保存するための魅力的な治療薬である。加えて、GLP−1活性は血糖値により制御される。血糖値がある閾値レベルに下落する場合、GLP−1は活性でない。従って、GLP−1を伴う処置に関連する低血糖のリスクは存在しない。
GLP−1療法の実現可能性は診察室で立証されている。6週のGLP−1注入は、2型糖尿病患者で空腹時および8時間平均血漿グルコース値を効果的に低下させた。GLP−1療法はまたβ細胞の機能の改善ももたらした。エクセナチド(Exenatide)は現在臨床試験中のGLP−1アナログである。エクセナチド(Exenatide)はアメリカドクトカゲの唾液中で最初に同定され、そしてGLP−1に53%同一である。エクセナチド(Exenatide)はGLP−1受容体を結合しかつGLP−1(7−37)に帰されている多数の活性の原因のシグナル伝達カスケードを開始し得る。今日までに、それは、2型糖尿病を伴う患者のHbA1cレベルおよび血清フルクトサミンレベルを低下させることが示された。加えて、それは健康志願者で胃排出を遅らせかつ食物摂取を阻害した。
しかしながら、GLP−1は、プロテアーゼ、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)によりin vivoで急速に不活性化される。従って、GLP−1ペプチドを伴う治療の有用性は、それらの迅速な消失および短い半減期により制限されている。例えば、GLP−1(7−37)はわずか3ないし5分の血清半減期を有する。GLP−1(7−36)アミドは、皮下に投与される場合に約50分の作用時間を有する。内因性プロテアーゼの切断に抵抗性であるアナログおよび誘導体でさえ、24時間にわたる反復投与を回避するのに十分に長い半減期を有しない。例えば、エクセナチドはDPP−IVに抵抗性であるが、それでもなおそれは、短い半減期およびin vivoの薬物動態の大きな変動性のために1日2回の食前投与を必要とする。現在臨床試験中の別の化合物、NN2211は脂質付加したGLP−1アナログである。それは1日1回投与されることが期待される。
治療薬の迅速な消失は、該剤の高血中濃度を長時間にわたり維持することが望ましい場合に不便である。その場合は反復投与が必要であろうからである。さらに、過去の処置レジメンが経口医薬品のみを服用することを必要とした糖尿病患者にとって、長時間作用型の化合物がとりわけ重要である。これらの患者は、医薬品の複数回注入を必要とするレジメンに移行する極めて困難な時間をしばしば有する。増大された半減期を有するGLP−1療法は、開発中の他のGLP−1ペプチドおよび化合物を上回る大きな利点を有するとみられる。
従って、これらおよび当該技術分野で既知の他の問題のもう1つ以上を克服する、改良および/若しくは改変されたバージョンのGLP−1治療的タンパク質を提供する必要性が存在する。ミメティボディ技術はペプチド治療薬の新規送達基盤を提供する。GLP−1ミメティボディは、持続性の様式でGLP−1ペプチドを送達する手段を提供することができ、現在開発中のGLP−1ペプチドを上回る改良を提供する。さらに、その二量体構造およびその組織分布の特徴に基づけば、GLP−1ミメティボディは、インスリン分泌、β細胞保存および食物摂取に関して識別可能な特徴を有し得る。
[発明の要約]
本発明は、当該技術分野で既知であるものとともに本明細書に記述かつ/若しくは可能にされるところの、改変された免疫グロブリン、切断生成物ならびにその他の特定部分およびバリアントを包含するヒトGLP−1ミメティボディ、ならびにGLP−1ミメティボディの組成物、コードする若しくは相補的な核酸、ベクター、宿主細胞、組成物、製剤、装置、トランスジェニック動物、トランスジェニック植物、ならびにそれらの作成および使用方法を提供する。
本発明は、当該技術分野で既知であるものとともに本明細書に記述かつ/若しくは可能にされるところの、改変された免疫グロブリン、切断生成物ならびにその他の特定部分およびバリアントを包含するヒトGLP−1ミメティボディ、ならびにGLP−1ミメティボディの組成物、コードする若しくは相補的な核酸、ベクター、宿主細胞、組成物、製剤、装置、トランスジェニック動物、トランスジェニック植物、ならびにそれらの作成および使用方法を提供する。
本発明はまた、本明細書に記述されかつ/若しくは当該技術分野で既知のところの少なくとも1種の単離されたGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントも提供する。GLP−1ミメティボディは、場合によっては、少なくとも1種のGLP−1治療的ペプチド(P)に直接結合された、任意のリンカー配列(L)と直接結合された、少なくとも1種の部分的可変領域(V)と直接結合された、少なくとも1種のヒンジ領域若しくはそのフラグメントの少なくとも一部分(H)と直接結合された少なくとも1種のCH2領域と直接結合された少なくとも1種のCH3領域を含み得る。
好ましい一態様において、一対のCH3−CH2−ヒンジ−部分的V領域配列−リンカー−治療的ペプチド配列(該対は、場合によっては、会合、あるいは限定されるものでないが少なくとも1個のCys−Cysジスルフィド結合または少なくとも1種のCH4若しくは他の免疫グロブリン配列を挙げることができる共有結合により連結される)。一態様において、GLP−1ミメティボディは、限定されるものでないがIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgD、IgE、若しくはそれらのいずれかのサブクラスなど、またはそれらのいずれかの組合せを挙げることができる多様な型の免疫グロブリン分子を模倣する、式(I):
a.(P(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
[式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る]
を含んでなる。
a.(P(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
[式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る]
を含んでなる。
抗体配列の可変領域は、限定されるものでないが、対応する配列番号1〜9を伴い2004年6月24日出願かつ2005年1月20日公開のPCT公開第WO 05/05604号(第PCT US04/19898号)明細書の図1〜9にさらに記述されるところの少なくとも1個の置換、挿入若しくは欠失をさらに場合によっては含んでなる、配列番号47〜55若しくは表1に記述されるところのそれらのフラグメントの少なくとも1種の少なくとも一部分を挙げることができる。CH2、CH3およびヒンジ領域は、限定されるものでないが、対応する配列番号32〜40を伴い2004年6月24日出願かつ2005年1月20日公開のPCT公開第WO 05/05604号(第PCT US04/19898号)明細書の図32〜40にさらに記述されるところの少なくとも1個の置換、挿入若しくは欠失をさらに場合によっては含んでなる、配列番号56〜64若しくは表1に記述されるところのそれらのフラグメントの少なくとも1種の少なくとも一部分を挙げることができる。
従って、本発明のGLP−1ミメティボディは、GLP−1治療的ペプチドおよびその固有の若しくは獲得されたin vitro、in vivo若しくはin situ特性若しくは活性を提供しつつその固有の特性および機能を伴う抗体若しくは免疫グロブリンの構造若しくは機能の少なくとも一部分を模倣する。抗体の多様な部分および本発明のGLP−1ミメティボディの治療的ペプチド部分は、当該技術分野で既知であるものとともに本明細書に記述されるとおり変動し得る。
本発明はまた、限定されるものでないが、本明細書に記述されるか若しくは当該技術分野で既知のところの式(I)のP部分に対応する少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド若しくはポリペプチドの既知の生物学的活性を挙げることができる少なくとも1種の活性を有する、少なくとも1種の単離されたGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントも提供する。
一局面において、本発明は、配列番号1の、または本明細書に記述されるか若しくは当該技術分野で既知のところの1個若しくはそれ以上の置換、欠失若しくは挿入を場合によっては伴う少なくとも1種のポリペプチド配列を含んでなる少なくとも1種の単離されたヒトGLP−1ミメティボディを提供する。別の局面において、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、少なくとも1〜3を含んでなる少なくとも1個のエピトープ、少なくとも1種のリガンド(例えば、限定されるものでないがGLP−1受容体)のアミノ酸配列全体、またはそれらのフラグメントへの、式(I)中のミメティボディのP部分に対応する少なくとも1種のGLP−1ペプチド若しくはポリペプチドの結合を模倣し、該リガンドは、配列番号1の、または本明細書に記述されるか若しくは当該技術分野で既知のところの1個若しくはそれ以上の置換、欠失若しくは挿入を場合によっては伴う少なくとも一部分に結合する。該少なくとも1種のGLP−1ミメティボディは、場合によっては、少なくとも10−9M、少なくとも10−10M、少なくとも10−11M若しくは少なくとも10−12Mの親和性でGLP−1受容体を結合し得る。GLP−1ミメティボディは、従って、限定されるものでないが受容体若しくはそのフラグメントに対する結合活性を挙げることができる対応する活性について既知の方法に従ってスクリーニングし得る。
本発明はさらに、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディに対する少なくとも1種の抗イディオタイプ抗体を提供する。抗イディオタイプ抗体若しくはフラグメン
トは、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディを特異的に結合する。抗イディオタイプ抗体は、限定されるものでないが、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディのGLP−1リガンド結合領域を競合的に結合する、H若しくはL鎖の少なくとも1個の相補性決定領域(CDR)またはそれらのリガンド結合部分、H鎖若しくはL鎖可変領域、H鎖若しくはL鎖定常領域、枠組み領域あるいはそれらのいずれかの部分を挙げることができる免疫グロブリン分子の少なくとも一部分を含んでなる、いかなるタンパク質若しくはペプチド含有分子も包含する。本発明のこうしたイディオタイプ抗体は、限定されるものでないがヒト、マウス、ウサギ、ラット、げっ歯類、霊長類などを挙げることができるいかなる哺乳動物も包含し得るか、若しくはそれらに由来し得る。
トは、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディを特異的に結合する。抗イディオタイプ抗体は、限定されるものでないが、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディのGLP−1リガンド結合領域を競合的に結合する、H若しくはL鎖の少なくとも1個の相補性決定領域(CDR)またはそれらのリガンド結合部分、H鎖若しくはL鎖可変領域、H鎖若しくはL鎖定常領域、枠組み領域あるいはそれらのいずれかの部分を挙げることができる免疫グロブリン分子の少なくとも一部分を含んでなる、いかなるタンパク質若しくはペプチド含有分子も包含する。本発明のこうしたイディオタイプ抗体は、限定されるものでないがヒト、マウス、ウサギ、ラット、げっ歯類、霊長類などを挙げることができるいかなる哺乳動物も包含し得るか、若しくはそれらに由来し得る。
本発明は、一局面において、少なくとも1種の特定配列、それらのドメイン、部分若しくはバリアントを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディ抗イディオタイプ抗体、またはそれらの特定部分若しくはバリアントをコードするポリヌクレオチドを含んでなる、それらに相補的、それらに対する有意の同一性を有する、若しくはそれらにハイブリダイズする、単離された核酸分子を提供する。本発明はさらに、前記単離されたGLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディ抗イディオタイプ抗体をコードする核酸分子の少なくとも1種を含んでなる組換えベクター、こうした核酸および/若しくは組換えベクターを含有する宿主細胞、ならびに、こうしたGLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディ抗イディオタイプ抗体の核酸、ベクターおよび/若しくは宿主細胞の作成および/若しくは使用方法を提供する。
少なくとも1種の単離された哺乳動物のGLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディの抗イディオタイプ抗体をコードする単離された核酸;該単離された核酸を含んでなる単離された核酸ベクター、および/または該単離された核酸を含んでなる原核生物若しくは真核生物宿主細胞もまた提供される。宿主細胞は、場合によっては、COS−1、COS−7、HEK293、BHK21、CHO、BSC−1、Hep G2、653、SP2/0、293、HeLa、骨髄腫若しくはリンパ腫細胞、またはそれらのいずれかの誘導体、不死化若しくは形質転換細胞から選択される少なくとも1種であり得る。
本発明はまた、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディの抗イディオタイプ抗体、または特定部分若しくはバリアントが検出可能かつ/若しくは回収可能な量で発現される条件下で、本明細書に記述されかつ/若しくは当該技術分野で既知のところの宿主細胞を培養することを含んでなる、宿主細胞中での少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディの抗イディオタイプ抗体、または特定部分若しくはバリアントの少なくとも1種の発現方法も提供する。GLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディの抗イディオタイプ抗体が検出可能な若しくは回収可能な量で発現されるようなin vitro、in vivo若しくはin situ条件下で、GLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディの抗イディオタイプ抗体をコードする核酸を翻訳することを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1ミメティボディの抗イディオタイプ抗体の製造方法もまた提供される。
GLP−1ミメティボディ、若しくはGLP−1の抗イディオタイプ抗体を回収可能な量で発現することが可能な、宿主細胞またはトランスジェニック動物若しくはトランスジェニック植物を提供することを含んでなる、本発明の少なくとも1種の単離されたヒトGLP−1ミメティボディ若しくはGLP−1の抗イディオタイプ抗体の製造方法もまた、提供される。
上記の方法により製造された少なくとも1種のGLP−1ミメティボディが本発明でさらに提供される。
本発明はまた、(a)本明細書に記述されるところの単離されたGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードする核酸および/若しくはGLP−1ミメティボディ;ならびに(b)適する担体若しくは希釈剤を含んでなる少なくとも1種の
組成物も提供する。担体若しくは希釈剤は、場合によっては、既知の方法により製薬学的に許容できることができる。組成物は、場合によっては少なくとも1種のさらなる化合物、タンパク質若しくは組成物をさらに含み得る。
組成物も提供する。担体若しくは希釈剤は、場合によっては、既知の方法により製薬学的に許容できることができる。組成物は、場合によっては少なくとも1種のさらなる化合物、タンパク質若しくは組成物をさらに含み得る。
少なくとも1種の単離されたヒトGLP−1ミメティボディおよび少なくとも1種の製薬学的に許容できる担体若しくは希釈剤を含んでなる組成物もまた提供される。組成物は、場合によっては、検出可能な標識若しくはレポーター、抗感染症薬、糖尿病若しくはインスリン代謝に関連する薬物、心血管(CV)系薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸(GI)管薬、ホルモン薬、液体若しくは電解質バランスのための薬物、血液製剤、抗新生物薬、免疫調節薬、眼、耳若しくは鼻の薬物、局所薬、栄養薬、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、麻薬、非ステロイド性抗炎症薬(NTHE)、鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬、抗乾癬薬、コルチコステロイド、蛋白同化ステロイド、エリスロポエチン、免疫化、免疫グロブリン、免疫抑制薬、成長ホルモン、ホルモン補充薬、放射性医薬品、抗うつ薬、抗精神病薬、興奮剤、喘息薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、エピネフリン若しくはアナログ、サイトカイン若しくはサイトカインアンタゴニストの少なくとも1種から選択される少なくとも1種の化合物若しくはタンパク質の有効量をさらに含み得る。
本発明はまた、治療上若しくは予防上有効な量の本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの少なくとも1種の組成物、装置および/若しくは送達方法も提供する。
本発明はさらに、当該技術分野で既知かつ/若しくは本明細書に記述されるところの、細胞、組織、器官、動物若しくは患者においてかつ/または関連する状態の前、後若しくは間に少なくとも1種のGLP−1に関連した状態を調節若しくは処置するために治療上有効な量を投与するための、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディの方法若しくは組成物を提供する。
本発明はさらに、当該技術分野で既知のところの、細胞、組織、器官、動物若しくは患者においてかつ/または限定されるものでないが関連疾患若しくは処置状態の前、後若しくは間を挙げることができる多くの多様な状態で必要とされるところの少なくとも1種の代謝、免疫、心血管、感染性、悪性および/若しくは神経学的疾患の症状を処置若しくは低減させるための調節のために治療上有効な量で投与される場合の方法若しくは組成物中に少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ、特定部分若しくはバリアントを提供する。
本発明はさらに、当該技術分野で既知のところの、限定されるものでないが関連疾患若しくは処置状態の前、後若しくは間を挙げることができる多くの多様な状態で必要とされるところの、糖尿病若しくはインスリン代謝に関連する障害、骨および関節の障害、心血管障害、歯若しくは口腔障害、皮膚科障害、耳、鼻若しくは喉の障害、内分泌若しくは代謝障害、胃腸障害、婦人科障害、肝若しくは胆管の障害、産科障害、血液学的障害、免疫学的若しくはアレルギー性障害、感染性疾患、筋骨格障害、腫瘍学的障害、神経学的障害、栄養障害、眼科障害、小児科障害、中毒障害、精神障害、腎障害、肺障害、またはいずれかの他の既知の障害(例えばThe Merck Manual、第17版、Merck Research Laboratories、Merck and Co.、ニュージャージー州ホワイトハウスステーション(1999)(引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい)の少なくとも1種の症状を処置若しくは低減させるための調節のために治療上有効な量で投与される場合の方法若しくは組成物中に少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ、特定部分若しくはバリアントを提供する。
本発明はまた、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディのGPL−1に関連した状態を診断するための少なくとも1種の組成物、装置および/若しくは送達方法も提供する。
本発明はさらに、当該技術分野で既知かつ/若しくは本明細書に記述されるところの、細胞、組織、器官、動物若しくは患者におけるかつ/または関連した状態の前、後若しく
は間の少なくとも1種のGLP−1に関連した状態の診断のための少なくとも1種のGLP−1ミメティボディの方法若しくは組成物を提供する。
は間の少なくとも1種のGLP−1に関連した状態の診断のための少なくとも1種のGLP−1ミメティボディの方法若しくは組成物を提供する。
(a)本発明の少なくとも1種の単離されたヒトGLP−1ミメティボディの有効量を含んでなる組成物を、細胞、組織、器官若しくは動物と接触若しくはそれらに投与することを含んでなる、細胞、組織、器官若しくは動物における疾患状態の診断若しくは処置方法もまた提供される。該方法は、場合によっては、0〜24時間、1〜7日、1〜52週、1〜24か月、1〜30年またはその中のいずれかの範囲若しくは値あたりに細胞、組織、器官若しくは動物1キログラムあたり0.001〜50mgの有効量を使用することをさらに含み得る。該方法は、場合によっては、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、気管支内、腹腔内(intraabdominal)、関節包内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頚管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内(intraperitoneal)、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、滑液嚢内、胸腔内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、頬側、舌下、鼻内若しくは経皮から選択される少なくとも1様式により接触若しくは投与することを使用することをさらに含み得る。該方法は、検出可能な標識若しくはレポーター、抗感染症薬、糖尿病若しくはインスリン代謝に関連する薬物、心血管(CV)系薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸(GI)管薬、ホルモン薬、液体若しくは電解質バランスのための薬物、血液製剤、抗新生物薬、免疫調節薬、眼、耳若しくは鼻の薬物、局所薬、栄養薬、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、麻薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬、抗乾癬薬、コルチコステロイド、蛋白同化ステロイド、エリスロポエチン、免疫化、免疫グロブリン、免疫抑制薬、成長ホルモン、ホルモン補充薬、放射性医薬品、抗うつ薬、抗精神病薬、興奮剤、喘息薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、エピネフリン若しくはアナログ、サイトカイン若しくはサイトカインアンタゴニストの少なくとも1種から選択される少なくとも1種の化合物若しくはタンパク質の有効量を含んでなる少なくとも1種の組成物を、(a)の接触若しくは投与することの前、同時に若しくは後に投与することを場合によってはさらに含み得る。
本発明の少なくとも1種の単離されたヒトGLP−1ミメティボディを含んでなる医療機器もまた提供され、該装置は、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、気管支内、腹腔内(intraabdominal)、関節包内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頚管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、滑液嚢内、胸腔内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、頬側、舌下、鼻内若しくは経皮から選択される少なくとも1様式により少なくとも1種のGLP−1ミメティボディを接触若しくは投与するのに適する。
包装資材、および溶液若しくは凍結乾燥された形態の本発明の少なくとも1種の単離されたヒトGLP−1ミメティボディを含んでなる容器を含んでなる、ヒトの製薬学的若しくは診断的使用のための製品もまた提供される。該製品は、場合によっては、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、気管支内、腹腔内(intraabdominal)、関節包内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頚管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内(intraperitoneal)、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、滑液嚢内、胸腔内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、頬側、舌下、鼻内若しくは経皮送達装置若しくは系の一成分として該容器を有することを含み得る。
本発明はさらに、本明細書に記述されるいかなる発明も提供する。
[発明の詳細な記述]
本発明は、単離された、組換えのかつ/若しくは合成のミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント、ならびに少なくとも1種のGLP−1ミメティボディをコードする少なくとも1種のポリヌクレオチドを含んでなる組成物およびコードする核酸分子を提供する。本発明のこうしたミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、特定のGLP−1ミメティボディ配列、それらのドメイン、フラグメントおよび特定バリアント、
ならびに、治療的組成物、方法および装置を包含する、前記核酸およびミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの作成および使用方法を含んでなる。
本発明は、単離された、組換えのかつ/若しくは合成のミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント、ならびに少なくとも1種のGLP−1ミメティボディをコードする少なくとも1種のポリヌクレオチドを含んでなる組成物およびコードする核酸分子を提供する。本発明のこうしたミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、特定のGLP−1ミメティボディ配列、それらのドメイン、フラグメントおよび特定バリアント、
ならびに、治療的組成物、方法および装置を包含する、前記核酸およびミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの作成および使用方法を含んでなる。
本発明はまた、本明細書に記述されかつ/若しくは当該技術分野で既知のところの少なくとも1種の単離されたGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントも提供する。GLP−1ミメティボディは、場合によっては、少なくとも1種のGLP−1治療的ペプチド(P)に直接結合された、任意のリンカー配列(L)と直接結合された、少なくとも1種の部分的可変領域(V)と直接結合された、少なくとも1種のヒンジ領域若しくはそのフラグメント(H)と直接結合された少なくとも1種のCH2領域と直接結合された少なくとも1種のCH3領域を含み得る。
好ましい一態様において、GLP−1ミメティボディは、限定されるものでないがIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgD、IgE若しくはそれらのいずれかのサブクラスなど、またはそれらのいずれかの組合せを挙げることができる多様な型の免疫グロブリン分子を模倣する、式(I):
((P(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、を含んでなり、式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ポリペプチドであり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、m、n、o、p、q、r、sおよびtは独立に0と10の間かつそれらを包含する整数であり得る。
((P(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、を含んでなり、式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ポリペプチドであり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、m、n、o、p、q、r、sおよびtは独立に0と10の間かつそれらを包含する整数であり得る。
従って、本発明のGLP−1ミメティボディは、治療的ペプチドおよびその固有の若しくは獲得されたin vitro、in vivo若しくはin situの特性若しくは活性を提供しつつその固有の特性および機能を伴う抗体構造を模倣する。t=1の好ましい一態様において、単量体CH3−CH2−ヒンジ−部分的J配列−リンカー−治療的ペプチドは、会合、若しくは限定されるものでないがCys−Cysジスルフィド結合を挙げることができる共有結合により他の単量体に連結され得る。抗体の多様な部分および本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディのGLP−1治療的ペプチド部分は、当該技術分野で既知であるものとともに本明細書に記述されるとおり変動し得る。
CH3−CH2−ヒンジの部分は、本発明により広範囲に修飾されてバリアントを形成しうるが、但し、救済受容体への結合が維持される。こうしたバリアントでは、本発明の融合分子により必要とされない構造上の特徴若しくは機能的活性を提供する1個若しくはそれ以上の天然の部位を除去しうる。例えば、残基を置換若しくは欠失すること、部位に残基を挿入すること、または該部位を含有する部分を切断することによりこれらの部位を除去しうる。挿入若しくは置換された残基は、ペプチド模倣物若しくはD−アミノ酸のような変えられたアミノ酸でもまたありうる。CH3−CH2−ヒンジの1バリアントは、(1)ジスルフィド結合形成、(2)選択された宿主細胞との適合性、(3)選択された宿主細胞中での発現に際しての不均一性、(4)グリコシル化、(5)補体との相互作用、(6)救済受容体以外のFc受容体への結合、若しくは(7)抗体依存性の細胞傷害性(ADCC)に影響を及ぼすか若しくは関与する1個若しくはそれ以上の天然の部位若しくは残基を欠くことがある。例示的CH3−CH2−ヒンジバリアントは:1.ジスルフィド結合形成に関与する部位が除去されている。こうした除去は、本発明の分子を産生させるのに使用される宿主細胞中に存在する他のシステイン含有タンパク質との反応を回避しうる。この目的上、システイン残基は除去若しくは他のアミノ酸で置換しうる(例えばアラニル、セリル)。システイン残基が除去されている場合であっても、一本鎖CH3−CH2−ヒンジドメインは、非共有的に一緒に保持される二量体のCH3−CH2−ヒンジドメインをなお形成し得る;2.CH3−CH2−ヒンジ領域は、選択された宿主細胞とそれをより適合性にするように改変される。例えば、該分子を大腸菌(E.coli)のような細菌細胞中で組換え的に発現させる場合、プロリンイミノペプチダーゼのような
大腸菌(E.coli)中の消化酵素により認識されうるヒンジ中のPA配列を除去しうる;3.ヒンジ領域の一部分を、選択された宿主細胞中で発現させる場合の不均一性を予防するために欠失するか若しくは他のアミノ酸で置換する;4.1個若しくはそれ以上のグリコシル化部位を除去する。典型的にグリコシル化される残基(例えばアスパラギン)は細胞溶解性応答を賦与しうる。こうした残基は欠失しうるか、若しくはグリコシル化されない残基(例えばアラニン)で置換しうる;5.C1q結合部位のような補体との相互作用に関与する部位を除去する。補体の動員は本発明の分子に有利でないことがあり、そして従ってこうしたバリアントで回避しうる;6.救済受容体以外のFc受容体への結合に影響を及ぼす部位を除去する。CH3−CH2−ヒンジ領域は、本発明の融合分子に必要とされないある種の白血球との相互作用のための部位を有することがあり、そして従って除去しうる;7.ADCC部位を除去する。ADCC部位は当該技術分野で既知であり;例えば、IgG1中のADCC部位に関してはMolec.Immunol.29(5):633−9(1992)を参照されたい。これらの部位は、同様に、本発明の融合分子に必要とされず、そして従って除去しうる、分子および配列を包含する。
大腸菌(E.coli)中の消化酵素により認識されうるヒンジ中のPA配列を除去しうる;3.ヒンジ領域の一部分を、選択された宿主細胞中で発現させる場合の不均一性を予防するために欠失するか若しくは他のアミノ酸で置換する;4.1個若しくはそれ以上のグリコシル化部位を除去する。典型的にグリコシル化される残基(例えばアスパラギン)は細胞溶解性応答を賦与しうる。こうした残基は欠失しうるか、若しくはグリコシル化されない残基(例えばアラニン)で置換しうる;5.C1q結合部位のような補体との相互作用に関与する部位を除去する。補体の動員は本発明の分子に有利でないことがあり、そして従ってこうしたバリアントで回避しうる;6.救済受容体以外のFc受容体への結合に影響を及ぼす部位を除去する。CH3−CH2−ヒンジ領域は、本発明の融合分子に必要とされないある種の白血球との相互作用のための部位を有することがあり、そして従って除去しうる;7.ADCC部位を除去する。ADCC部位は当該技術分野で既知であり;例えば、IgG1中のADCC部位に関してはMolec.Immunol.29(5):633−9(1992)を参照されたい。これらの部位は、同様に、本発明の融合分子に必要とされず、そして従って除去しうる、分子および配列を包含する。
リンカーポリペプチドは、ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供する。存在する場合、その化学構造は決定的に重要ではない。リンカーは、好ましくは、ペプチド結合により一緒に連結されたアミノ酸で構成される。従って、好ましい態様において、リンカーはペプチド結合により連結された1から20個までのアミノ酸から構成され、該アミノ酸は20種の天然に存在するアミノ酸から選択される。これらのアミノ酸の数種は、当業者により十分に理解されるとおりグリコシル化されうる。より好ましい一態様において、該1ないし20個のアミノ酸はグリシン、アラニン、セリン、プロリン、アスパラギン、グルタミンおよびリシンから選択される。なおより好ましくは、リンカーは、グリシンおよびアラニンのような立体障害のない大多数のアミノ酸から構成される。従って、好ましいリンカーは、ポリ(Gly−Ser)、ポリグリシン(とりわけ(Gly)4、(Gly)5)、ポリ(Gly−Ala)およびポリアラニンである。リンカーの他の特定の例は:(Gly)3Lys(Gly)4(配列番号65)、(Gly)3AsnGlySer(Gly)2(配列番号66)、(Gly)3Cys(Gly)4(配列番号67)およびGlyProAsnGlyGly(配列番号68)である。
上記の命名法を説明するため、例えば、(Gly)3Lys(Gly)4はGly−Gly−Gly−Lys−Gly−Gly−Gly−Glyを意味している。GlyおよびAlaの組合せもまた好ましい。ここで示されるリンカーは例示的であり;本発明の範囲内のリンカーははるかにより長くてもよく、また、他の残基を包含しうる。
非ペプチドリンカーもまた可能である。例えば−NH−(CH2)s−C(O)−(式中s=2〜20)のようなアルキルリンカーを使用し得る。これらのアルキルリンカーは、低級アルキル(例えばC1−C6)低級アシル、ハロゲン(例えばCl、Br)、CN、NH2、フェニルなどのような、いかなる立体障害のない基によってもさらに置換されうる。例示的一非ペプチドリンカーは、100ないし5000kD、好ましくは100ないし500kDの分子量を有するPEGリンカーである。ペプチドリンカーは、上述されたと同一の様式で誘導体を形成するように変えてもよい。
本明細書で使用されるところの「GLP−1ペプチド」または「GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体」は、少なくとも1種のGLP−1ペプチド、GLP−1フラグメント、GLP−1ホモログ、GLP−1アナログ若しくはGLP−1誘導体であり得る。GLP−1ペプチドは、それらが膵中のβ細胞のGLP−1受容体に結合することによりインスリン分泌活性を表すような、天然のGLP−1(7−37)に対する十分な相同性を有する約25から約45までの天然に存在するか若しくは天然に存在しないアミノ酸を有する。GLP−1(7−37)は、配列番号15:
His−Ala−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Val−Ser−Ser−Tyr−Leu−Glu−Gly−Gln−Ala−Ala−Lys−Glu−Phe−Ile−Ala−Trp−Leu−Val−Lys−Gly−Arg−
Gly
のアミノ酸配列を有する。
His−Ala−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Val−Ser−Ser−Tyr−Leu−Glu−Gly−Gln−Ala−Ala−Lys−Glu−Phe−Ile−Ala−Trp−Leu−Val−Lys−Gly−Arg−
Gly
のアミノ酸配列を有する。
GLP−1フラグメントは、GLP−1(7−37)またはそのアナログ若しくは誘導体のN末端および/若しくはC末端からの1個若しくはそれ以上のアミノ酸の切断後に得られるポリペプチドである。GLP−1ホモログは、1個若しくはそれ以上のアミノ酸がGLP−1(7−37)またはそのフラグメント若しくはアナログのN末端および/若しくはC末端に付加されたペプチドである。GLP−1アナログは、GLP−1(7−37)の1個若しくはそれ以上のアミノ酸が修飾かつ/若しくは置換されているペプチドである。GLP−1アナログは、GLP−1(7−37)若しくは該アナログがインスリン分泌活性を有するようなGLP−1(7−37)のフラグメントに対する十分な相同性を有する。GLP−1誘導体は、GLP−1ペプチド、GLP−1ホモログ若しくはGLP−1アナログのアミノ酸配列を有するが、しかしそのアミノ酸側基、α−炭素原子、末端アミノ基若しくは末端カルボン酸基の1個若しくはそれ以上の化学修飾を付加的に有する分子と同定される。
多数の活性のGLP−1フラグメント、アナログおよび誘導体が当該技術分野で既知であり、そして、これらのアナログおよび誘導体のいずれもまた本発明のGLP−1ミメティボディの一部であり得る。当該技術分野で既知の数種のGLP−1アナログおよびGLP−1フラグメントは、米国特許第5,118,666号、同第5,977,071号および同第5,545,618号明細書、ならびにAdelhorstら、J.Biol.Chem.269:6275(1994)に開示されている。例は、限定されるものでないがGLP−1(7−34)、GLP−1(7−35)、GLP−1(7−36)、Gln9−GLP−1(7−37)、D−Gln9−GLP−1(7−37)、Thr16−Lys18−GLP−1(7−37)およびLys18−GLP−1(7−37)を挙げることができる。
「GLP−1ミメティボディ」、「GLP−1ミメティボディ部分」若しくは「GLP−1ミメティボディフラグメント」および/または「GLP−1ミメティボディバリアント」などは、限定されるものでないが配列番号1の少なくとも1種を挙げることができる少なくとも1種のGLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体の限定されるものでないがin vitro、in situ および/若しくは好ましくはin vivoのリガンド結合を挙げることができる少なくとも1種の生物学的活性を有するか、模倣するか若しくは刺激する。例えば、適するGLP−1ミメティボディ、特定部分若しくはバリアントはまた、少なくとも1種のGLP−1受容体のシグナル伝達または他の測定可能若しくは検出可能な活性も調節、増大、修飾、活性化し得る。
本発明の方法および組成物で有用なGLP−1ミメティボディは、タンパク質リガンド、例えばGLP−1受容体に結合する適する親和性、および場合によってはかつ好ましくは低毒性を有することを特徴とする。とりわけ、可変領域、定常領域(CH1部分を含まない)および枠組みの部分、またはそのいずれかの部分(例えば可変H若しくはL鎖のJ、D若しくはV領域の一部分;少なくとも1種のヒンジ領域、定常H鎖若しくはL鎖の少なくとも一部分など)のような個々の成分が個別にかつ/若しくは集合的に場合によってはかつ好ましくは低免疫原性を有するGLP−1ミメティボディが、本発明で有用である。本発明で使用し得るミメティボディは、症状の良好ないし優れた緩和および低毒性を伴い長期間患者を処置するそれらの能力を場合によっては特徴とする。低免疫原性および/若しくは高親和性、ならびに他の定義されない特性が、達成される治療結果に貢献しうる。「低免疫原性」は、処置される患者の約75%未満、または好ましくは約50、45、40、35、30、35、20、15、10、9、8、7、6、5、4、3、2および/若しくは1%未満で有意のHAMA、HACA若しくはHAHA応答を生じさせること、ならびに/あるいは処置される患者で低力価(二重抗原エンザイムイムノアッセイで測定される約300未満、好ましくは100未満)を生じさせることと本明細書で定義される(例えばElliottら、Lancet 344:1125−1127(1994)を参照されたい)。
利用性。本発明の単離された核酸は、限定されるものでないが糖尿病関連障害、インスリン代謝関連障害、免疫障害若しくは疾患、心血管障害若しくは疾患、感染性、悪性および/若しくは神経学的障害若しくは疾患、ならびに他の既知の若しくは特定タンパク質に関連した状態の少なくとも1種から選択される少なくとも1種のタンパク質に関連した状態を調節、処置、緩和する、その発生を予防するのを助ける、若しくはその症状を低下させることを細胞、組織、器官若しくは動物(哺乳動物およびヒトを包含する)で遂げるために使用し得る、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ、そのフラグメント若しくは特定バリアントの製造に使用し得る。
こうした方法は、症状、効果若しくは機構のこうした調節、処置、緩和、予防若しくは低下の必要な細胞、組織、器官、動物若しくは患者に少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる組成物若しくは製薬学的組成物の有効量を投与することを含み得る。有効量は、本明細書に記述されるか若しくは関連技術で既知のところの既知の方法を使用して行われかつ決定されるとおり、単一若しくは複数投与あたり約0.0001ないし500mg/kgの、あるいは単一若しくは複数投与あたり0.01〜5000μg/ml血清濃度またはその中のいずれかの有効範囲若しくは値の血清濃度を達成するための量を含み得る。
引用。本明細書で引用される全部の刊行物若しくは特許は、それらが本発明の時点での従来技術を示すために、かつ/若しくは本発明の記述および使用可能性を提供するために、引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる。刊行物は、いかなる学術的若しくは特許刊行物、または全部の録音・録画、電子若しくは印刷形式を包含するいずれかの媒体形式で利用可能ないかなる他の情報も指す。以下の参考文献は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる:Ausubelら編、Current
Protocols in Molecular Biology、John Wiley & Sons,Inc.、ニューヨーク州ニューヨーク(1987−2003);Sambrookら、Molecular Cloning:A Laboratory
Manual、第2版、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー(1989);HarlowとLane、Antibodies,a Laboratory Manual、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー(1989);Colliganら編、Current Protocols in Immunology、John Wiley & Sons,Inc.、ニューヨーク(1994−2003);Colliganら、Current Protocols in Protein Science、John Wiley & Sons、ニューヨーク州ニューヨーク(1997−2003)。
Protocols in Molecular Biology、John Wiley & Sons,Inc.、ニューヨーク州ニューヨーク(1987−2003);Sambrookら、Molecular Cloning:A Laboratory
Manual、第2版、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー(1989);HarlowとLane、Antibodies,a Laboratory Manual、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー(1989);Colliganら編、Current Protocols in Immunology、John Wiley & Sons,Inc.、ニューヨーク(1994−2003);Colliganら、Current Protocols in Protein Science、John Wiley & Sons、ニューヨーク州ニューヨーク(1997−2003)。
本発明のミメティボディ。GLP−1ミメティボディは、場合によっては、少なくとも1種のGLP−1治療的ペプチド(P)に直接結合された、任意のリンカー配列(L)と直接結合された、少なくとも1種の部分的可変領域(V)と直接結合された、少なくとも1種のコアヒンジ領域を含んでなるような少なくとも1種のヒンジ領域フラグメントの少なくとも一部分(H)と直接結合された少なくとも1種のCH2領域と直接結合された少なくとも1種のCH3領域を含み得る。好ましい一態様において、一対のCH3−CH2−H−V−L−Pは、会合、若しくは限定されるものでないがCys−Cysジスルフィド結合を挙げることができる共有結合により連結され得る。従って、本発明のGLP−1ミメティボディは、治療的ペプチドおよびその固有の若しくは獲得されたin vitro、in vivo若しくはin situの特性若しくは活性を提供しつつその固有の特性および機能を伴う抗体構造を模倣する。抗体の多様な部分および本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディの治療的ペプチド部分は、当該技術分野で既知であるものとともに本明細書に記述されるとおり変動し得る。
本発明のミメティボディは、従って、限定されるものでないが、増大された半減期、増大された活性、より特異的な活性、増大された親和性、増大若しくは減少されたオフ率(off rate)、活性の選択された若しくはより適するサブセット、より小さい免疫原性、少なくとも1種の所望の治療効果の増大された質若しくは持続期間、より少ない副
作用などの少なくとも1種を挙げることができる、既知のタンパク質と比較して少なくとも1種の適する特性を提供する。
作用などの少なくとも1種を挙げることができる、既知のタンパク質と比較して少なくとも1種の適する特性を提供する。
式(I)のミメティボディのフラグメントは、当該技術分野で既知かつ/若しくは本明細書に記述されるところの酵素的切断、合成若しくは組換え技術により製造し得る。ミメティボディはまた、1個若しくはそれ以上の終止コドンが天然の終止部位の上流に導入された抗体遺伝子を使用して、多様な切断型でも製造し得る。ミメティボディの多様な部分を慣習的技術により化学的に一緒に結合し得るか、若しくは遺伝子工学技術を使用して連続した一タンパク質として製造し得る。例えば、ヒト抗体鎖の定常領域の少なくとも1つをコードする核酸を発現させて、本発明のミメティボディでの使用のための連続したタンパク質を製造し得る。例えば、一本鎖抗体に関して、Ladnerら、米国特許第4,946,778号明細書およびBird,R.E.ら、Science、242:423−426(1988)を参照されたい。
本明細書で使用されるところの「ヒトミメティボディ」という用語は、該タンパク質の実質的にすべての部分(例えば、GLP−1ペプチド、CHドメイン(例えばCH2、CH3)、ヒンジ、V)が、ただわずかな配列の変化若しくは変動を伴いヒトにおいて実質的に非免疫原性であることが期待される抗体を指す。こうした変化若しくは変動は、場合によってはかつ好ましくは、改変されないヒト抗体若しくは本発明のミメティボディに関してヒトでの免疫原性を保持若しくは低下する。従って、本発明のヒト抗体および対応するGLP−1ミメティボディはキメラ若しくはヒト化抗体と異なる。GLP−1ミメティボディを、ヒト免疫グロブリン(例えばH鎖および/若しくはL鎖)遺伝子を発現することが可能であるヒト以外の動物若しくは細胞により産生させ得ることが指摘される。
その少なくとも1種のタンパク質リガンドに特異的であるヒトミメティボディを、単離されたGLP−1受容体若しくは(合成ペプチドのような合成分子を包含する)その一部分のような適切なリガンドに対し設計し得る。こうしたミメティボディの製造は、少なくとも1種のタンパク質若しくはその部分のリガンド結合領域若しくは配列を同定かつ特徴付けするための既知技術を使用して実施する。
好ましい一態様において、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、少なくとも1種の細胞株、混合細胞株、不死化細胞、または不死化かつ/若しくは培養細胞のクローン集団により産生される。不死化タンパク質産生細胞は適する方法を使用して製造し得る。好ましくは、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、当該技術分野で既知のとおり、機能的に再配列されているか若しくは機能的再配列を受け得かつ限定されるものでないが式(I)[式中、C末端可変領域の部分をVに、ヒンジ領域をHに、CH2をCH2におよびCH3をCH3に使用し得る]を挙げることができる本明細書に記述されるところのミメティボディ構造をさらに含んでなる、少なくとも1種のヒト免疫グロブリン遺伝子座由来の若しくはそれに実質的に類似の配列を有するDNAを含んでなる核酸若しくはベクターを提供することにより生成される。
本明細書で使用されるところの「機能的に再配列される」という用語は、V(D)J組換えを受けておりそれにより一免疫グロブリン鎖(例えばH鎖)若しくはそのいずれかの部分をコードする免疫グロブリン遺伝子を生じさせる、免疫グロブリン遺伝子座からの核酸の一セグメントを指す。機能的に再配列された免疫グロブリン遺伝子は、例えば、ヌクレオチド配列決定、遺伝子セグメント間のコーディング接合部にアニーリングし得るプローブを使用するハイブリダイゼーション(例えばサザンブロッティング、ノーザンブロッティング)、若しくは遺伝子セグメント間のコーディング接合部にアニーリングし得るプライマーを用いる免疫グロブリン遺伝子の酵素的増幅(例えばポリメラーゼ連鎖反応)のような適する方法を使用して、直接若しくは間接的に同定し得る。特定の可変領域、若しくは特定の配列(例えば少なくとも1種のP配列)を含んでなる可変領域を含んでなるGLP−1ミメティボディまたは部分若しくはバリアントを細胞が産生するかどうかもまた、適する方法を使用して決定し得る。
本発明のミメティボディ、特定部分およびバリアントは、それらの乳中でこうしたミメ
ティボディまたは特定部分若しくはバリアントを産生するヤギ、ウシ、ウマ、ヒツジなどのようなトランスジェニック動物若しくは哺乳動物を提供するように、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードする核酸を使用してもまた製造し得る。こうした動物は、抗体をコードする配列に適用されるところの既知の方法を使用して提供され得る。例えば、限定されるものでないが米国特許第5,827,690号;同第5,849,992号;同第4,873,316号;同第5,849,992号;同第5,994,616号;同第5,565,362号;同第5,304,489号明細書など(それらのそれぞれは引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
ティボディまたは特定部分若しくはバリアントを産生するヤギ、ウシ、ウマ、ヒツジなどのようなトランスジェニック動物若しくは哺乳動物を提供するように、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードする核酸を使用してもまた製造し得る。こうした動物は、抗体をコードする配列に適用されるところの既知の方法を使用して提供され得る。例えば、限定されるものでないが米国特許第5,827,690号;同第5,849,992号;同第4,873,316号;同第5,849,992号;同第5,994,616号;同第5,565,362号;同第5,304,489号明細書など(それらのそれぞれは引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
本発明のミメティボディ、特定部分およびバリアントは、植物部分若しくはそれらから培養された細胞中でこうしたミメティボディ、特定部分若しくはバリアントを産生するトランスジェニック植物および培養植物細胞(限定されるものでないがタバコおよびトウモロコシを挙げることができる)を提供するように、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードする核酸を使用して付加的に製造し得る。制限しない一例として、組換えタンパク質を発現するトランスジェニックタバコ葉が、例えば誘導可能なプロモーターを使用して大量の組換えタンパク質を提供するのに成功裏に使用されている。例えば、Cramerら、Curr.Top.Microbol.Immunol.240:95−118(1999)およびその中に引用される参考文献を参照されたい。また、トランスジェニックトウモロコシ(maize)すなわちトウモロコシ(corn)が、他の組換え系で産生若しくは天然の供給源から精製されたものに同等な生物学的活性を伴い、商業生産レベルで哺乳動物タンパク質を発現させるのに使用されている。例えば、Hoodら、Adv.Exp.Med.Biol.464:127−147(1999)およびその中に引用される参考文献を参照されたい。一本鎖ミメティボディ(scFv)のような抗体フラグメントを包含する抗体はまた、タバコ種子およびバレイショ塊茎を包含するトランスジェニック植物種子からも大量に産生されている。例えば、Conradら、Plant Mol.Biol.38:101−109(1998)およびその中に引用される参考文献を参照されたい。従って、本発明のミメティボディ、特定部分およびバリアントはまた、既知の方法に従ってトランスジェニック植物を使用しても産生させ得る。例えば、Fischerら、Biotechnol.Appl.Biochem.30:99−108(Oct、1999)、Maら、Trends Biotechnol.13:522−7(1995);Maら、Plant Physiol.109:341−6(1995);Whitelamら、Biochem.Soc.Trans.22:940−944(1994);およびそれらの中で引用される参考文献もまた参照されたい。上の参考文献は、引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる。
本発明のミメティボディは広範な親和性(KD)でヒトタンパク質リガンドを結合し得る。好ましい一態様において、本発明の少なくとも1種のヒトGLP−1ミメティボディは、場合によっては少なくとも1種のタンパク質リガンドを高親和性で結合し得る。例えば、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディは、約10−7Mに等しいか若しくはそれ未満のKD、あるいはより好ましくは約0.1〜9.9(またはその中のいずれかの範囲若しくは値)×10−7、10−8、10−9、10−10、10−11、10−12若しくは10−13Mに等しいか若しくはそれ未満のKD、またはその中のいずれかの範囲若しくは値で少なくとも1種のタンパク質リガンドを結合し得る。
少なくとも1種のタンパク質リガンドに対するGLP−1ミメティボディの親和性(affinity)すなわち親和性(avidity)は、例えば抗体−抗原結合の親和性(affinity)すなわち親和性(avidity)を測定するのに使用されるところのいずれかの適する方法を使用して実験的に測定し得る。(例えば、Fundamental Immunology、Paul,W.E.編、Raven Press:ニューヨーク州ニューヨーク(1984)中、Berzofskyら、“Antibody−Antigen Interactions,”;Kuby,Janis Immuno
logy、W.H.Freeman and Company:ニューヨーク州ニューヨーク(1992);およびその中に記述される方法を参照されたい)。特定のGLP−1ミメティボディとリガンドの相互作用の測定される親和性は、異なる条件(例えば塩濃度、pH)下で測定される場合に変動し得る。従って、親和性および他のリガンド結合パラメータ(例えばKD、Ka、Kd)の測定は、好ましくは、GLP−1ミメティボディおよびリガンドの標準化された溶液、ならびに本明細書に記述されるか若しくは当該技術分野で既知の緩衝液のような標準化された緩衝液を用いて行う。
logy、W.H.Freeman and Company:ニューヨーク州ニューヨーク(1992);およびその中に記述される方法を参照されたい)。特定のGLP−1ミメティボディとリガンドの相互作用の測定される親和性は、異なる条件(例えば塩濃度、pH)下で測定される場合に変動し得る。従って、親和性および他のリガンド結合パラメータ(例えばKD、Ka、Kd)の測定は、好ましくは、GLP−1ミメティボディおよびリガンドの標準化された溶液、ならびに本明細書に記述されるか若しくは当該技術分野で既知の緩衝液のような標準化された緩衝液を用いて行う。
核酸分子。特定フラグメント、バリアント若しくはそれらのコンセンサス配列をさらに含んでなる、配列番号1および6の少なくとも一方、ならびに抗体の少なくとも一部分の連続するアミノ酸の少なくとも90〜100%をコードするヌクレオチド配列(上の配列は本発明のGLP−1ミメティボディを提供するために式(I)のP配列として挿入される)のような本明細書に提供される情報、またはこれらの配列の少なくとも1種を含んでなる寄託されたベクターを使用して、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードする本発明の核酸分子を、本明細書に記述されるか若しくは当該技術分野で既知のところの方法を使用して得ることができる。
本発明の核酸分子は、mRNA、hnRNA、tRNA若しくはいずれかの他の形態のようなRNAの形態、または、限定されるものでないがクローニングにより得られたか若しくは合成で製造されたcDNAおよびゲノムDNAを挙げることができるDNAの形態、あるいはそれらのいずれかの組合せであり得る。DNAは三本鎖、二本鎖若しくは一本鎖、またはそれらのいずれかの組合せであり得る。DNA若しくはRNAの少なくとも1本の鎖のいずれの部分も、センス鎖としてもまた知られるコーディング鎖であり得るか、または、それは、アンチセンス鎖ともまた称される非コーディング鎖であり得る。
本発明の単離された核酸分子は、場合によっては1個若しくはそれ以上のイントロンを含むオープンリーディングフレーム(ORF)を含んでなる核酸分子、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのコーディング配列を含んでなる核酸分子;および、上述されたものと実質的に異なるヌクレオチド配列を含んでなるがしかし遺伝暗号の縮重により本明細書に記述されかつ/若しくは当該技術分野で既知のところの少なくとも1種のGLP−1ミメティボディをなおコードする核酸分子を包含し得る。もちろん遺伝暗号は当該技術分野で公知である。従って、本発明の特定のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードするこうした縮重核酸バリアントを生成させることは当業者に慣例であろう。例えばAusubelら、上記を参照されたく、そして、こうした核酸バリアントは本発明に包含される。
本明細書に示されるとおり、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードする核酸を含んでなる本発明の核酸分子は、限定されるものでないが、GLP−1ミメティボディフラグメントのアミノ酸配列を独力でコードするもの;GLP−1ミメティボディ全体若しくはその一部分のコーディング配列;GLP−1ミメティボディ、フラグメント若しくは部分のコーディング配列、ならびに少なくとも1種のシグナルリーダー、若しくは、限定されるものでないが、転写、スプライシングおよびポリアデニル化シグナルを包含するmRNAプロセシングにおいてある役割(例えば−mRNAのリボソーム結合および安定性)を演じる転写され翻訳されない配列のような非コーディング5’および3’配列を挙げることができる付加的な非コーディング配列と一緒になった少なくとも1種のイントロンのような前述の付加的なコーディング配列を伴う若しくは伴わない融合ペプチドのコーディング配列のような付加的な配列、;付加的な機能性を提供するもののような付加的なアミノ酸をコードする付加的なコーディング配列を挙げることができる。従って、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードする配列は、融合されたGLP−1ミメティボディ、またはGLP−1ミメティボディフラグメント若しくは部分を含んでなる特定部分若しくはバリアントの精製を容易にするペプチドをコードする配列のようなマーカー配列に融合させ得る。
本明細書に記述されるところのポリヌクレオチドに選択的にハイブリダイズするポリヌクレオチド。本発明は、本明細書に開示されるポリヌクレオチド、またはその特定バリア
ント若しくは部分を包含する本明細書に開示される他者に選択的ハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする、単離された核酸を提供する。従って、本態様のポリヌクレオチドは、こうしたポリヌクレオチドを含んでなる核酸を単離、検出かつ/若しくは定量するために使用し得る。
ント若しくは部分を包含する本明細書に開示される他者に選択的ハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする、単離された核酸を提供する。従って、本態様のポリヌクレオチドは、こうしたポリヌクレオチドを含んでなる核酸を単離、検出かつ/若しくは定量するために使用し得る。
低若しくは中程度の緊縮性のハイブリダイゼーション条件は、典型的に、しかし独占的にでなく、相補配列に関して低下された配列の同一性を有する配列とともに使用される。中程度および高緊縮性の条件は、場合によってはより大きな同一性の配列に使用し得る。低緊縮性条件は、約40〜99%の配列の同一性を有する配列の選択的ハイブリダイゼーションを可能にし、そして、オルソロガス若しくはパラロガス配列を同定するのに使用し得る。
場合によっては、本発明のポリヌクレオチドは、本明細書に記述されるポリヌクレオチドによりコードされるGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの少なくとも一部分をコードすることができる。本発明のポリヌクレオチドは、本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントをコードするポリヌクレオチドへの選択的ハイブリダイゼーションに使用し得る核酸配列を包含する。例えばAusubel、上記;Colligan、上記(それぞれそっくりそのまま引用することより本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
核酸の構築。本発明の単離された核酸は、当該技術分野で公知の(a)組換え法、(b)合成技術、(c)精製技術若しくはそれらの組合せを使用して作成し得る。
核酸は、便宜的に、本発明のポリヌクレオチドに加えて配列を含み得る。例えば、1個若しくはそれ以上のエンドヌクレアーゼ制限部位を含んでなるマルチクローニング部位を、ポリヌクレオチドの単離で補助するために核酸に挿入し得る。また、翻訳可能な配列を、本発明の翻訳されたポリヌクレオチドの単離で補助するために挿入し得る。例えば、ヘキサヒスチジンマーカー配列は、本発明のタンパク質を精製するための便宜的手段を提供する。本発明の核酸(コーディング配列を除外する)は、場合によっては、本発明のポリヌクレオチドのクローニングおよび/若しくは発現のためのベクター、アダプター若しくはリンカーである。
付加的な配列を、クローニングおよび/若しくは発現においてそれらの機能を最適化するため、ポリヌクレオチドの単離で補助するため、または細胞中へのポリヌクレオチドの導入を向上させるために、こうしたクローニングおよび/若しくは発現配列に付加し得る。クローニングベクター、発現ベクター、アダプターおよびリンカーの使用は当該技術分野で公知である。例えばAusubel、上記;若しくはSambrook、上記を参照されたい。
核酸の組換え構築方法。RNA、cDNA、ゲノムDNA若しくはそれらのいずれかの組合せのような本発明の単離された核酸組成物は、当業者に既知のいずれかの数のクローニングの方法論を使用して生物学的供給源から得ることができる。いくつかの態様において、適する緊縮性の条件下で本発明のポリヌクレオチドに選択的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプローブを使用して、cDNA若しくはゲノムDNAライブラリー中の所望の配列を同定する。RNAの単離ならびにcDNAおよびゲノムライブラリーの構築は当業者に公知である。(例えば、Ausubel、上記;若しくはSambrook、上記を参照されたい)。
核酸の合成構築方法。本発明の単離された核酸は既知の方法による直接化学合成によってもまた製造し得る(例えばAusubelら、上記を参照されたい)。化学合成は、一般に一本鎖オリゴヌクレオチドを生じ、それを相補配列とのハイブリダイゼーションにより、若しくは鋳型として該一本鎖を使用するDNAポリメラーゼでの重合により二本鎖DNAに転化し得る。当業者は、DNAの化学合成は約100若しくはそれ以上の塩基の配列に制限され得る一方で、より長い配列をより短い配列の連結により得ることができることを認識するであろう。
組換え発現カセット。本発明はさらに、本発明の核酸を含んでなる組換え発現カセットを提供する。本発明の核酸配列、例えば本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部
分若しくはバリアントをコードするcDNA若しくはゲノム配列を使用して、少なくとも1種の所望の宿主細胞に導入し得る組換え発現カセットを構築し得る。組換え発現カセットは、典型的には、意図される宿主細胞中でのポリヌクレオチドの転写を指図することができる転写開始制御配列に作動可能に連結されている本発明のポリヌクレオチドを含むことができる。異種および非異種(すなわち内因性)双方のプロモーターを、本発明の核酸の発現を指図するのに使用し得る。
分若しくはバリアントをコードするcDNA若しくはゲノム配列を使用して、少なくとも1種の所望の宿主細胞に導入し得る組換え発現カセットを構築し得る。組換え発現カセットは、典型的には、意図される宿主細胞中でのポリヌクレオチドの転写を指図することができる転写開始制御配列に作動可能に連結されている本発明のポリヌクレオチドを含むことができる。異種および非異種(すなわち内因性)双方のプロモーターを、本発明の核酸の発現を指図するのに使用し得る。
いくつかの態様において、プロモーター、エンハンサー若しくは他の要素としてはたらく単離された核酸を、本発明のポリヌクレオチドの発現をアップ若しくはダウンレギュレートするように、非異種の形態の本発明のポリヌクレオチドの適切な位置(上流、下流若しくはイントロン中)に導入し得る。例えば、内因性プロモーターは、当該技術分野で既知のところの突然変異、欠失および/若しくは置換によりin vivo若しくはin vitroで変えることができる。本発明のポリヌクレオチドは、所望のとおりセンス若しくはアンチセンスいずれの向きでも発現させ得る。センス若しくはアンチセンスいずれかの向きでの遺伝子発現の制御が、観察可能な特徴に対する直接の影響を有し得ることが認識されるであろう。別の抑制方法はセンス抑制である。センスの向きに構成された核酸の導入は、標的遺伝子の転写を阻害するための有効な手段であることが示されている。
ベクターおよび宿主細胞。本発明はまた、本発明の単離された核酸分子を包含するベクター、該組換えベクターで遺伝子的に工作されている宿主細胞、および当該技術分野で公知であるのところの組換え技術による少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの製造にも関する。例えばSambrookら、上記;Ausubelら、上記(それぞれ引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
ポリヌクレオチドは、場合によっては、宿主中での増殖のための選択可能なマーカーを含有するベクターに結合し得る。一般に、プラスミドベクターは、電気穿孔法などのような適する既知の方法を使用して細胞中に導入され、他の既知の方法は、リン酸カルシウム沈殿のような沈殿物として、若しくは荷電した脂質との複合体中でのベクターの使用を包含する。ベクターがウイルスである場合、適切なパッケージング細胞株を使用してそれをin vitroでパッケージングし得、そしてその後宿主細胞中に形質導入し得る。
DNA挿入物は適切なプロモーターに効果的に連結すべきである。発現構築物はさらに、場合によっては転写開始、終止の少なくとも一方のための部位、および転写された領域中に翻訳のためのリボソーム結合部位を含有することができる。該構築物により発現される成熟転写物のコーディング部分は、好ましくは、翻訳されるべきmRNAのはじめの翻訳開始および終わりに適切に配置された終止コドン(例えばUAA、UGA若しくはUAG)を包含することができ、UAAおよびUAGが哺乳動物若しくは真核生物細胞発現に好ましい。
発現ベクターは、好ましくは、しかし場合によっては、少なくとも1種の選択可能なマーカーを包含することができる。こうしたマーカーは、限定されるものでないが、真核生物細胞培養物のためのメトトレキセート(MTX)、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR、米国特許第4,399,216号;同第4,634,665号;同第4,656,134号;同第4,956,288号;同第5,149,636号;同第5,179,017号明細書、アンピシリン、ネオマイシン(G418)、ミコフェノール酸若しくはグルタミン合成酵素(GS、米国特許第5,122,464号;同第5,770,359号;同第5,827,739号明細書)耐性、ならびに大腸菌(E.coli)および他の細菌若しくは原核生物中での培養のためのテトラサイクリン若しくはアンピシリン耐性遺伝子(上の特許はここで引用することによりそっくりそのまま組み込まれる)を挙げることができる。上述された宿主細胞に適切な培地および条件は当該技術分野で既知である。適するベクターは当業者に容易に明らかであろう。ベクター構築物の宿主細胞中への導入は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介性トランスフェクション、陽イオン性脂質媒介性トランスフェクション、電気穿孔法、形質導入、感染若しくは他の既知の方法により遂げることができる。こうした方法は、Sambrook、上記
、第1〜4章および第16〜18章;Ausubel、上記、第1、9、13、15、16章のような当該技術分野で記述されている。
、第1〜4章および第16〜18章;Ausubel、上記、第1、9、13、15、16章のような当該技術分野で記述されている。
本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、融合タンパク質のような改変された形態で発現させ得、そして分泌シグナルのみならず、しかしまた付加的な異種機能的領域も包含し得る。例えば、付加的なアミノ酸、とりわけ荷電したアミノ酸の一領域を、宿主細胞中、精製の間、若しくはその後の取扱および貯蔵の間の安定性および難分解性を向上させるために、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのN末端に付加し得る。また、精製を容易にするために、本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントにペプチド部分を付加し得る。こうした領域は、GLP−1ミメティボディ若しくはその少なくとも1種のフラグメントの最終調製前に除去し得る。こうした方法は、Sambrook、上記、第17.29〜17.42章および第18.1〜18.74章;Ausubel、上記、第16、17および18章のような多くの標準的実験室手引書に記述されている。
当業者は、本発明のタンパク質をコードする核酸の発現に利用可能な多数の発現系を知っている。
ミメティボディ、その特定部分若しくはバリアントの製造に有用な細胞培養物を具体的に説明するのは哺乳動物細胞である。哺乳動物細胞系は、しばしば細胞の単層の形態にあることができるとは言え、哺乳動物細胞懸濁液若しくはバイオリアクターもまた使用し得る。無傷のグリコシル化されたタンパク質を発現することが可能な多数の適する宿主細胞株が当該技術分野で開発されており、そしてCOS−1(例えばATCC CRL 1650)、COS−7(例えばATCC CRL−1651)、HEK293、BHK21(例えばATCC CRL−10)、CHO(例えばATCC CRL 1610、DG−44)およびBSC−1(例えばATCC CRL−26)細胞株、hepG2細胞、P3X63Ag8.653、SP2/0−Ag14、293細胞、HeLa細胞などを包含し、これらは例えばAmerican Type Culture Collection、バージニア州マナサスから容易に入手可能である。好ましい宿主細胞は骨髄腫およびリンパ腫細胞のようなリンパ系起源の細胞を包含する。とりわけ好ましい宿主細胞は、P3X63Ag8.653細胞(ATCC受託番号CRL−1580)およびSP2/0−Ag14細胞(ATCC受託番号CRL−1851)である。
これらの細胞の発現ベクターは、限定されるものでないが複製起点;プロモーター(例えば後期若しくは初期SV40プロモーター、CMVプロモーター(例えば米国特許第5,168,062号;同第5,385,839号明細書)、HSV tkプロモーター、pgk(ホスホグリセリン酸キナーゼ)プロモーター、EF−1 αプロモーター(例えば米国特許第5,266,491号明細書)、少なくとも1種のヒト免疫グロブリンプロモーター;エンハンサー、および/若しくはリボソーム結合部位、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位(例えばSV40ラージT AgポリA付加部位)のようなプロセシング情報部位、ならびに転写終止配列を挙げることができる発現制御配列の1種若しくはそれ以上を包含し得る。例えばAusubelら、上記;Sambrookら、上記を参照されたい。本発明の核酸若しくはタンパク質の製造に有用な他の細胞は、例えばAmerican Type Culture Collectionの細胞株およびハイブリドーマのカタログ(Catalogue of Cell Lines and Hybridomas)(www.atcc.org)または他の既知の若しくは商業的供給源から既知かつ/若しくは入手可能である。
真核生物宿主細胞を使用する場合、ポリアデニル化若しくは転写終止配列が典型的にベクターに組み込まれる。終止配列の一例はウシ成長ホルモン遺伝子からのポリアデニル化配列である。転写物の正確なスプライシングのための配列もまた包含し得る。スプライシング配列の一例は、SV40からのVP1イントロン(Spragueら、J.Virol.45:773−781(1983))である。加えて、宿主細胞中での複製を制御する遺伝子配列を、当該技術分野で既知のとおり、ベクターに組み込み得る。
GLP−1ミメティボディまたはその特定部分若しくはバリアントの精製。GLP−1
ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、限定されるものでないが、プロテインA精製、硫酸アンモニウム若しくはエタノール沈殿、酸抽出、陰イオン若しくは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマトグラフィーを挙げることができる公知の方法により、組換え細胞培養物から回収かつ精製し得る。高速液体クロマトグラフィー(「HPLC」)もまた精製に使用し得る。例えば、Colligan、Current Protocols in Immunology、若しくはCurrent Protocols in Protein Science、John Wiley & Sons、ニューヨーク州ニューヨーク(1997−2003)、例えば第1、4、6、8、9、10章(それぞれ引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、限定されるものでないが、プロテインA精製、硫酸アンモニウム若しくはエタノール沈殿、酸抽出、陰イオン若しくは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマトグラフィーを挙げることができる公知の方法により、組換え細胞培養物から回収かつ精製し得る。高速液体クロマトグラフィー(「HPLC」)もまた精製に使用し得る。例えば、Colligan、Current Protocols in Immunology、若しくはCurrent Protocols in Protein Science、John Wiley & Sons、ニューヨーク州ニューヨーク(1997−2003)、例えば第1、4、6、8、9、10章(それぞれ引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
本発明のミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、天然に精製される産物、化学合成処置の生成物、ならびに組換え技術により例えば酵母、高等植物、昆虫および哺乳動物細胞を包含する真核生物宿主から製造される生成物を包含する。組換え産生処置で使用される宿主に依存して、本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントはグリコシル化され得るか、若しくはグリコシル化されないことができ、グリコシル化が好ましい。こうした方法は、Sambrook、上記、第17.37〜17.42節;Ausubel、上記、第10、12、13、16、18および20章、Colligan、Protein Science、上記、第12〜14章(全部は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)のような多くの標準的実験室手引書に記述されている。
ミメティボディ、特定フラグメントおよび/若しくはバリアント。本発明の単離されたミメティボディは、本明細書により完全に論考されるところの本発明のポリヌクレオチドのいずれか1種によりコードされるGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント、あるいはいずれかの単離若しくは製造されたGLP−1ミメティボディまたはその特定部分若しくはバリアントを含んでなる。
好ましくは、GLP−1ミメティボディまたはリガンド結合部分若しくはバリアントは、少なくとも1種のGLP−1タンパク質リガンドを結合し、そしてそれにより、対応するタンパク質若しくはそのフラグメントの少なくとも1種のGLP−1の生物学的活性を提供する。多様な治療上若しくは診断上意義のあるタンパク質が当該技術分野で公知であり、また、こうしたタンパク質の適するアッセイ若しくは生物学的活性もまた当該技術分野で公知である。
本発明に適するGLP−1ペプチド、バリアントおよび誘導体の制限しない例は、配列番号1:His−Xaa2−Xaa3−Gly−Xaa5−Xaa6−Xaa7−Xaa8−Xaa9−Xaa10−Xaa11−Xaa12−Xaa13−Xaa14−Xaa15−Xaa16−Xaa17−Xaa18−Xaa19−Xaa20−Xaa21−Phe−Xaa23−Xaa24−Xaa25−Xaa26−Xaa27−Xaa28−Xaa29−Xaa30−Xaa31(式中:Xaa2はAla、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa3はGlu、Asp若しくはLysであり;Xaa5はThr、Ala、Gly、Ser、Leu、Ile、Val、Arg、His、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa6はPhe、His、Trp若しくはTyrであり;Xaa7はThr若しくはAsnであり;Xaa8はSer、Ala、Gly、Thr、Leu、Ile、Val、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa9はAsp若しくはGluであり;Xaa10はVal、Ala、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Met、Tyr、Trp、His、Phe、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa11はSer、Val、Ala、Gly、Thr、Leu、Ile、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa12はSer、Val、Ala、Gly、Thr、Leu、Ile、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa13はTyr、Phe、Trp、Glu、Asp若しくはLysであり
;Xaa14はLeu、Ala、Met、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa15はGlu、Ala、Thr、Ser、Gly、Gln、Asp若しくはLysであり;Xaa16はGly、Ala、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Gln、Asn、Arg、Cys、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa17はGln、Asn、Arg、His、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa18はAla、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Arg、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa19はAla、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Met、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa20はLys、Arg、His、Gln、Trp、Tyr、Phe、Glu若しくはAspであり;Xaa21はGlu、Leu、Ala、His、Phe、Tyr、Trp、Arg、Gln、Thr、Ser、Gly、Asp若しくはLysであり;Xaa23はIle、Ala、Val、Leu若しくはGluであり;Xaa24はAla、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、His、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa25はTrp、Phe、Tyr、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa26はLeu、Gly、Ala、Ser、Thr、Ile、Val、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa27はVal、Leu、Gly、Ala、Ser、Thr、Ile、Arg、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa28はLys、Asn、Arg、His、Glu若しくはAspであり;Xaa29はGly、Ala、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Arg、Trp、Tyr、Phe、Pro、His、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa30はArg、His、Thr、Ser、Trp、Tyr、Phe、Glu、Asp若しくはLysであり;およびXaa31はGly、Ala、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Arg、Trp、Tyr、Phe、His、Glu、Asp、Lysである)として現れる。
;Xaa14はLeu、Ala、Met、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa15はGlu、Ala、Thr、Ser、Gly、Gln、Asp若しくはLysであり;Xaa16はGly、Ala、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Gln、Asn、Arg、Cys、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa17はGln、Asn、Arg、His、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa18はAla、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Arg、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa19はAla、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Met、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa20はLys、Arg、His、Gln、Trp、Tyr、Phe、Glu若しくはAspであり;Xaa21はGlu、Leu、Ala、His、Phe、Tyr、Trp、Arg、Gln、Thr、Ser、Gly、Asp若しくはLysであり;Xaa23はIle、Ala、Val、Leu若しくはGluであり;Xaa24はAla、Gly、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、His、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa25はTrp、Phe、Tyr、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa26はLeu、Gly、Ala、Ser、Thr、Ile、Val、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa27はVal、Leu、Gly、Ala、Ser、Thr、Ile、Arg、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa28はLys、Asn、Arg、His、Glu若しくはAspであり;Xaa29はGly、Ala、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Arg、Trp、Tyr、Phe、Pro、His、Glu、Asp若しくはLysであり;Xaa30はArg、His、Thr、Ser、Trp、Tyr、Phe、Glu、Asp若しくはLysであり;およびXaa31はGly、Ala、Ser、Thr、Leu、Ile、Val、Arg、Trp、Tyr、Phe、His、Glu、Asp、Lysである)として現れる。
GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体の別の好ましい群は、配列番号6:His−Xaa2−Xaa3−Gly−Thr−Xaa6−Xaa7−Xaa8−Xaa9−Xaa10−Ser−Xaa12−Tyr−Xaa14−Glu−Xaa16−Xaa17−Xaa18−Xaa19−Lys−Xaa21−Phe−Xaa23−Ala−Trp−Leu−Xaa27−Xaa28−Gly−Xaa30(式中:Xaa2はAla、Gly若しくはSerであり;Xaa3はGlu若しくはAspであり;Xaa6はPhe若しくはTyrであり;Xaa7はThr若しくはAsnであり;Xaa8はSer、Thr若しくはAlaであり;Xaa9はAsp若しくはGluであり;Xaa10はVal、Leu、Met若しくはIleであり;Xaa12はSer若しくはLysであり;Xaa14はLeu、Ala若しくはMetであり;Xaa16はGly、Ala、Glu若しくはAspであり;Xaa17はGln若しくはGluであり;Xaa18はAla若しくはLysであり;Xaa19はAla、Val、Ile、Leu若しくはMetであり;Xaa21はGlu若しくはLeuであり;Xaa23はIle、Ala、Val、Leu若しくはGluであり;Xaa27はVal若しくはLysであり;Xaa28はLys若しくはAsnであり;およびXaa30はArg若しくはGluである)で例示される。
これらのペプチドは、当該技術分野で開示されかつ/若しくは既知の方法により製造し得る。該配列中の(および、特定の場合に別の方法で明記されない限り本明細を通じて)Xaaは、特定アミノ酸残基、それらの誘導体若しくは改変されたアミノ酸残基を包含する。酵素ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)が、投与されたGLP−1の観察される迅速なin vivo不活性化の現任でありうるため、ミメティボディの情況でDPP−IVの活性から保護されるGLP−1ペプチド、ホモログ、アナログおよび誘導体が好ましい。
少なくとも1種のGLP−1の生物学的活性を部分的に若しくは好ましくは実質的に提供するGLP−1ミメティボディまたはその特定部分若しくはバリアントは、GLP−1リガンドを結合し得、そしてそれにより、GLP−1受容体のような少なくとも1種のリガンドへのGLP−1の結合、または他のタンパク質依存性若しくは媒介性の機構により
別の方法で媒介される少なくとも1種の活性を提供し得る。本明細書で使用されるところの「GLP−1ミメティボディ活性」という用語は、少なくとも1種のGLP−1依存性の活性をアッセイに依存して約20〜10,000%、好ましくは少なくとも約60、70、80、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、250、300、350、400、450、500、550、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000%若しくはそれ以上調節し得るか若しくは引き起こし得るGLP−1ミメティボディを指す。
別の方法で媒介される少なくとも1種の活性を提供し得る。本明細書で使用されるところの「GLP−1ミメティボディ活性」という用語は、少なくとも1種のGLP−1依存性の活性をアッセイに依存して約20〜10,000%、好ましくは少なくとも約60、70、80、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、250、300、350、400、450、500、550、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000%若しくはそれ以上調節し得るか若しくは引き起こし得るGLP−1ミメティボディを指す。
少なくとも1種のタンパク質依存性の活性を提供するGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの能力は、好ましくは、本明細書に記述されかつ/若しくは当該技術分野で既知のところの少なくとも1種の適するタンパク質の生物学的アッセイにより評価される。本発明のヒトGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、いずれかのクラス(IgG、IgA、IgMなど)若しくはアイソタイプに類似し得、また、κ若しくはλ L鎖の少なくとも一部分を含み得る。一態様において、ヒトGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、アイソタイプ例えばIgG1、IgG2、IgG3若しくはIgG4の少なくとも1種のIgG H鎖可変フラグメント、ヒンジ領域、CH2およびCH3を含んでなる。
本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、少なくとも1種のリガンド、サブユニット、フラグメント、部分若しくはそれらのいずれかの組合せを結合する。本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ、特定部分若しくはバリアントの少なくとも1種のGLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体は、リガンドの少なくとも1種の特定エピトープを場合によっては結合し得る。該結合エピトープは、GLP−1受容体若しくはその部分のような、タンパク質リガンドの配列の連続するアミノ酸の少なくとも1〜3アミノ酸ないし特定部分全体の少なくとも1種のアミノ酸配列のいかなる組合せも含み得る。
こうしたミメティボディは、既知の技術を使用してGLP−1ミメティボディの式(I)の多様な部分を一緒に結合することにより、組換えDNA技術の既知技術を使用してGLP−1ミメティボディをコードする少なくとも1種の核酸分子を製造かつ発現することにより、若しくは化学合成のようないずれかの他の適する方法を使用することにより製造し得る。
受容体のようなヒトGLP−1リガンドに結合しかつ規定されたH若しくはL鎖可変領域またはそれらの部分を含んでなるミメティボディは、ファージディスプレイ(Katsube,Y.ら、Int J Mol.Med、1(5):863−868(1998))のような適する方法、若しくは当該技術分野で既知のところのトランスジェニック動物を使用する方法を使用して製造し得る。GLP−1ミメティボディ、特定部分若しくはバリアントは、適する宿主細胞中でコードする核酸若しくはその部分を使用して発現させ得る。
本発明はまた、本明細書に記述されるアミノ酸配列と実質的に同一である配列中のアミノ酸を含んでなるミメティボディ、リガンド結合フラグメントおよび免疫グロブリン鎖にも関する。好ましくは、こうしたミメティボディ若しくはそのリガンド結合フラグメントは、高親和性(例えば約10−7M未満若しくはそれに等しいKD)で受容体のようなヒトGLP−1リガンドを結合し得る。本明細書に記述される配列と実質的に同一であるアミノ酸配列は、保存的アミノ酸置換ならびにアミノ酸の欠失および/若しくは挿入を含んでなる配列を包含する。保存的アミノ酸置換は、第一のアミノ酸の特性に類似である化学および/若しくは物理特性(例えば電荷、構造、極性、疎水性/親水性)を有する第二のアミノ酸による第一のアミノ酸の置換を指す。保存的置換は、以下の群、すなわちリシン(K)、アルギニン(R)およびヒスチジン(H);アスパラギン酸(D)およびグルタミン酸(E);アスパラギン(N)、グルタミン(Q)、セリン(S)、トレオニン(T)、チロシン(Y)、K、R、H、DおよびE;アラニン(A)、バリン(V)、ロイシ
ン(L)、イソロイシン(I)、プロリン(P)、フェニルアラニン(F)、トリプトファン(W)、メチオニン(M)、システイン(C)およびグリシン(G);F、WおよびY;C、SおよびT内の別のものによる1アミノ酸の置換を包含する。
ン(L)、イソロイシン(I)、プロリン(P)、フェニルアラニン(F)、トリプトファン(W)、メチオニン(M)、システイン(C)およびグリシン(G);F、WおよびY;C、SおよびT内の別のものによる1アミノ酸の置換を包含する。
アミノ酸記号。本発明のミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを構成するアミノ酸はしばしば略記される。アミノ酸の呼称は、当該技術分野で十分に理解されるところのその一文字記号、その三文字記号、名称、若しくは3ヌクレオチコドン(1種若しくは複数)によりアミノ酸を呼称することにより示し得る(Alberts,B.ら、Molecular Biology of The Cell、第3版、Garland
Publishing,Inc.、ニューヨーク、1994を参照されたい)。
Publishing,Inc.、ニューヨーク、1994を参照されたい)。
一文字記号 三文字記号 名称 3ヌクレオチコドン(1種若しくは複数)
A Ala アラニン GCA、GCC、GCG、GCU
C Cys システイン UGC、UGU
D Asp アスパラギン酸 GAC、GAU
E Glu グルタミン酸 GAA、GAG
F Phe フェニルアラニン UUC、UUU
G Gly グリシン GGA、GGC、GGG、GGU
H His ヒスチジン CAC、CAU
I Ile イソロイシン AUA、AUC、AUU
K Lys リシン AAA、AAG
L Leu ロイシン UUA、UUG、CUA、CUC、CUG
、CUU
M Met メチオニン AUG
N Asn アスパラギン AAC、AAU
P Pro プロリン CCA、CCC、CCG、CCU
Q Gln グルタミン CAA、CAG
R Arg アルギニン AGA、AGG、CGA、CGC、CGG
、CGU
S Ser セリン AGC、AGU、UCA、UCC、UCG
、UCU
T Thr トレオニン ACA、ACC、ACG、ACU
V Val バリン GUA、GUC、GUG、GUU
W Trp トリプトファン UGG
Y Tyr チロシン UAC、UAU
A Ala アラニン GCA、GCC、GCG、GCU
C Cys システイン UGC、UGU
D Asp アスパラギン酸 GAC、GAU
E Glu グルタミン酸 GAA、GAG
F Phe フェニルアラニン UUC、UUU
G Gly グリシン GGA、GGC、GGG、GGU
H His ヒスチジン CAC、CAU
I Ile イソロイシン AUA、AUC、AUU
K Lys リシン AAA、AAG
L Leu ロイシン UUA、UUG、CUA、CUC、CUG
、CUU
M Met メチオニン AUG
N Asn アスパラギン AAC、AAU
P Pro プロリン CCA、CCC、CCG、CCU
Q Gln グルタミン CAA、CAG
R Arg アルギニン AGA、AGG、CGA、CGC、CGG
、CGU
S Ser セリン AGC、AGU、UCA、UCC、UCG
、UCU
T Thr トレオニン ACA、ACC、ACG、ACU
V Val バリン GUA、GUC、GUG、GUU
W Trp トリプトファン UGG
Y Tyr チロシン UAC、UAU
本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、本明細書に明記されるところの天然の突然変異若しくは人的操作のいずれかからの1個若しくはそれ以上のアミノ酸置換、欠失若しくは付加を包含し得る。本発明で使用し得るこうした若しくは他の配列は、限定されるものでないが、抗体配列の部分的可変領域が、限定されるものでないが対応する配列番号1〜9を伴い2004年6月24日出願かつ2005年1月20日公開のPCT公開第WO 05/05604号(第PCT US04/19898号)明細書の図1〜9にさらに記述されるところの少なくとも1個の置換、挿入若しくは欠失をさらに場合によっては含んでなる、配列番号47〜55の少なくとも1種の少なくとも一部分若しくは表1に記述されるところのそれらのフラグメントを挙げることができる、配列番号47〜64の特定部分に対応して示されるところの表1に提示される配列を挙げることができる。CH2、CH3およびヒンジ領域は、限定されるものでないが、対応する配列番号32〜40を伴い2004年6月24日出願かつ2005年1月20日公開のPCT公開第WO 05/05604号(第PCT US04/19898号)明細書の図32〜40にさらに記述されるところの少なくとも1個の置換、挿入若しくは欠失をさらに場合によっては含んでなる、配列番号56〜64の少なくとも1種の少なくとも一部分若しくは表1に記述されるところのそれらのフラグメントを挙げることができる。もちろん、当業者が作成するとみられるアミノ酸置換の数は上述されたものを包含する多くの因子に依存する。一般的に言って、GLP−1ミメティボディの少なくとも1種のアミノ酸置換、挿入若しくは欠失の数は、本明細書に明記されるところの1〜30またはそ
の中のいずれかの範囲若しくは値のような、40、30、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1アミノ酸を超えないことができる。
の中のいずれかの範囲若しくは値のような、40、30、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1アミノ酸を超えないことができる。
本発明の式I((P(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)において、式IのV、H、CH2、CH3部分は、例えば表1に提示されるところのいずれかの適するヒト若しくはヒト適合性の配列であり得、ここで、抗体配列の部分的可変領域は、限定されるものでないが、対応する配列番号1〜9を伴い2004年6月24日出願かつ2005年1月20日公開のPCT公開第WO 05/05604号(第PCT US04/19898号)明細書の図1〜9にさらに記述されるところの少なくとも1個の置換、挿入若しくは欠失をさらに場合によっては含んでなる、配列番号47〜55の少なくとも1種の少なくとも一部分若しくは表1に記述されるところのそれらのフラグメントを挙げることができ;また、ここで、CH2、CH3およびヒンジ領域は、限定されるものでないが、配列番号32〜40を伴い2004年6月24日出願かつ2005年1月20日公開のPCT公開第WO 05/05604号(第PCT US04/19898号)明細書の図32〜40にさらに記述されるところの、若しくは当該技術分野で既知のところの少なくとも1個の置換、挿入若しくは欠失をさらに場合によっては含んでなる、配列番号56〜64の少なくとも1種の少なくとも一部分若しくは表1に記述されるところのそれらのフラグメント、またはそれらのいずれかの組合せ若しくはコンセンサス配列、あるいは好ましくはヒト起源の若しくはヒトに投与される場合の免疫原性を最小限にするように工作されたそれらのいずれかの融合タンパク質を挙げることができる。
P部分は、限定されるものでないが配列番号1に提示されるもの、またはそれらのいずれかの組合せ若しくはコンセンサス配列、あるいはそれらのいずれかの融合タンパク質を挙げることができる、当該技術分野で既知若しくは本明細書に記述される少なくとも1種のGLP−1治療的ペプチドを含み得る。好ましい一態様において、P部分は、配列番号6の少なくとも1種の配列を有する少なくとも1種のGLP−1ペプチド、またはそれらのいずれかの組合せ若しくはコンセンサス配列、あるいはそれらのいずれかの融合タンパク質を含み得る。
任意のリンカー配列は当該技術分野で既知のところのいずれかの適するペプチドリンカーであり得る。好ましい配列は、GおよびSのいずれかの組合せ、例えばX1−X2−X3−X4−…−Xnを包含し、式中、XはG若しくはSであり得、また、nは5〜30であり得る。制限しない例は、GS、GGS、GGGS(配列番号16)、GSGGGS(配列番号17)、GGSGGGS(配列番号18)、GGSGGGSGG(配列番号19)およびGGGSGGGSGG(配列番号20);などを包含する。
機能に不可欠である本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント中のアミノ酸は、部位特異的突然変異誘発若しくはアラニン走査突然変異誘発(例えばAusubel、上記、第8、15章;CunninghamとWells、Science 244:1081−1085(1989))のような当該技術分野で既知の方法により同定し得る。後者の処置は分子中のすべての残基で単一アラニン突然変異を導入する。生じる変異体分子をその後、本明細書に明記されるか若しくは当該技術分野で既知のところの、限定されるものでないが少なくとも1種のタンパク質関連の活性を挙げることができる生物学的活性について試験する。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの結合に決定的に重要である部位は、結晶化、核磁気共鳴若しくは光親和性標識のような構造解析によってもまた同定し得る(Smithら、J.Mol.Biol.224:899−904(1992)およびde Vosら、Science 255:306−312(1992))。
本発明のミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、式(I)のP部分として、例えば限定されるものでないが配列番号1および6の少なくとも一方の少なくとも一部分を含み得る。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントはさらに、場合によっては、式(I)のP部分として少なくとも1種のポリペプチドの少なくとも
1個の機能的部分、配列番号1および6の少なくとも一方の少なくとも90〜100%を含み得る。上の列挙された活性の少なくとも1種を高め得るか若しくは維持し得る制限しないバリアントは、限定されるものでないが、前記GLP−1ミメティボディの適する生物学的活性若しくは機能に有意に影響を及ぼさない少なくとも1個の置換、挿入若しくは欠失に対応する少なくとも1個の突然変異をさらに含んでなる上のポリペプチドのいずれかを挙げることができる。
1個の機能的部分、配列番号1および6の少なくとも一方の少なくとも90〜100%を含み得る。上の列挙された活性の少なくとも1種を高め得るか若しくは維持し得る制限しないバリアントは、限定されるものでないが、前記GLP−1ミメティボディの適する生物学的活性若しくは機能に有意に影響を及ぼさない少なくとも1個の置換、挿入若しくは欠失に対応する少なくとも1個の突然変異をさらに含んでなる上のポリペプチドのいずれかを挙げることができる。
一態様において、Pのアミノ酸配列若しくはその部分は、配列番号1および6の少なくとも一方の対応する部分の対応するアミノ酸配列に対する約90〜100%の同一性(すなわち90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100またはその中のいずれかの範囲若しくは値)を有する。好ましくは、90〜100%のアミノ酸同一性(すなわち90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100またはその中のいずれかの範囲若しくは値)は、当該技術分野で既知のところの適するコンピュータアルゴリズムを使用して決定される。
本発明のミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントからのいずれかの数の連続するアミノ酸残基を含み得、その数は、GLP−1ミメティボディ中の連続する残基の数の10〜100%からよりなる整数の群から選択される。場合によっては、連続するアミノ酸のこの下位配列は、長さが少なくとも約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250若しくはそれ以上のアミノ酸、またはその中のいずれかの範囲若しくは値である。さらに、こうした下位配列の数は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20若しくはそれ以上のような1から20までよりなる群から選択されるいずれの整数でもあり得る。
当業者が認識するであろうとおり、本発明は、本発明の少なくとも1種の生物学的に活性のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを包含する。生物学的に活性のミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、天然の(非合成の)、内因性の若しくは関連したおよび既知の挿入若しくは融合されたタンパク質または特定部分若しくはバリアントの比活性の少なくとも20%、30%若しくは40%、および好ましくは少なくとも50%、60%若しくは70%、ならびに最も好ましくは少なくとも80%、90%若しくは95%〜1000%の比活性を有する。酵素活性および基質特異性の尺度のアッセイおよび定量方法は当業者に公知である。
別の局面において、本発明は、有機部分の共有結合により修飾されている、本明細書に記述されるところのヒトミメティボディおよびリガンド結合フラグメントに関する。こうした修飾は、改良された薬物動態特性(例えば増大されたin vivo血清半減期)をもつGLP−1ミメティボディ若しくはリガンド結合フラグメントを生じ得る。該有機部分は、直鎖状若しくは分枝状の親水ポリマー基、脂肪酸基若しくは脂肪酸エステル基であり得る。特定の態様において、親水ポリマー基は約800ないし約120,000ダルトンの分子量を有し得、そしてポリアルカングリコール(例えばポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG))、炭水化物ポリマー、アミノ酸ポリマー若しくはポリビニルピロリドンであり得、また、脂肪酸若しくは脂肪酸エステル基は約8から約40個までの炭素原子を含み得る。
本発明の修飾ミメティボディおよびリガンド結合フラグメントは、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントに直接若しくは間接的に共有結合されている1個若しくはそれ以上の有機部分を含み得る。本発明のGLP−1ミメティボディ若しくはリガンド結合フラグメントに結合されている各有機部分は、独立に、親水ポリマー基、脂肪酸基若しくは脂肪酸エステル基であり得る。本明細書で使用されるところの「脂肪酸」という用語はモノカルボン酸およびジカルボン酸を包含する。該用語が本明細書で使用さ
れるところの「親水ポリマー基」は、オクタン中でよりも水中でより溶解性である有機ポリマーを指す。例えば、ポリリシンはオクタン中でよりも水中でより溶解性である。従って、ポリリシンの共有結合により修飾されたGLP−1ミメティボディは本発明により包含される。本発明のミメティボディを修飾するのに適する親水ポリマーは直鎖状若しくは分枝状であり得、そして、例えばポリアルカングリコール(例えばPEG、モノメトキシポリエチレングリコール(mPEG)、PPGなど)、炭水化物(例えばデキストラン、セルロース、オリゴ糖、多糖など)、親水性アミノ酸のポリマー(例えばポリリシン、ポリアルギニン、ポリアスパラギン酸など)、ポリアルカンオキシド(例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドなど)およびポリビニルピロリドンを包含する。好ましくは、本発明のGLP−1ミメティボディを修飾する親水ポリマーは、別個の分子実体として約800ないし約150,000ダルトンの分子量を有する。例えば、PEG2500、PEG5000、PEG7500、PEG9000、PEG10000、PEG12500、PEG15000およびPEG20,000(ここで下付き数字はポリマーの平均分子量(ダルトン)である)を使用し得る。
れるところの「親水ポリマー基」は、オクタン中でよりも水中でより溶解性である有機ポリマーを指す。例えば、ポリリシンはオクタン中でよりも水中でより溶解性である。従って、ポリリシンの共有結合により修飾されたGLP−1ミメティボディは本発明により包含される。本発明のミメティボディを修飾するのに適する親水ポリマーは直鎖状若しくは分枝状であり得、そして、例えばポリアルカングリコール(例えばPEG、モノメトキシポリエチレングリコール(mPEG)、PPGなど)、炭水化物(例えばデキストラン、セルロース、オリゴ糖、多糖など)、親水性アミノ酸のポリマー(例えばポリリシン、ポリアルギニン、ポリアスパラギン酸など)、ポリアルカンオキシド(例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドなど)およびポリビニルピロリドンを包含する。好ましくは、本発明のGLP−1ミメティボディを修飾する親水ポリマーは、別個の分子実体として約800ないし約150,000ダルトンの分子量を有する。例えば、PEG2500、PEG5000、PEG7500、PEG9000、PEG10000、PEG12500、PEG15000およびPEG20,000(ここで下付き数字はポリマーの平均分子量(ダルトン)である)を使用し得る。
親水ポリマー基は、1ないし約6個のアルキル、脂肪酸若しくは脂肪酸エステル基で置換し得る。脂肪酸若しくは脂肪酸エステル基で置換される親水ポリマーは、適する方法を使用することにより製造し得る。例えば、アミン基を含んでなるポリマーを脂肪酸若しくは脂肪酸エステルのカルボキシレートに結合し得、そして、脂肪酸若しくは脂肪酸エステル上の活性化されたカルボキシレート(例えばN,N−カルボニルジイミダゾールで活性化された)をポリマー上のヒドロキシル基に結合し得る。
本発明のミメティボディを修飾するのに適する脂肪酸および脂肪酸エステルは、飽和であり得るか、または1個若しくはそれ以上の不飽和単位を含有し得る。本発明のミメティボディを修飾するのに適する脂肪酸は、例えば、n−ドデカノエート(C12、ラウレート)、n−テトラデカノエート(C14、ミリステート)、n−オクタデカノエート(C18、ステアレート)、n−エイコサノエート(C20、アラキデート)、n−ドコサノエート(C22、ベヘネート)、n−トリアコンタノエート(C30)、n−テトラコンタノエート(C40)、cis−Δ9−オクタデカノエート(C18、オレエート)、全cis−Δ5,8,11,14−エイコサテトラエノエート(C20、アラキドネート)、オクタン二酸、テトラデカン二酸、オクタデカン二酸、ドコサン二酸などを包含する。適する脂肪酸エステルは、直鎖状若しくは分枝状低級アルキル基を含んでなるジカルボン酸のモノエステルを包含する。該低級アルキル基は、1から約12まで、好ましくは1ないし約6個の炭素原子を含み得る。
修飾されたヒトミメティボディおよびリガンド結合フラグメントは、1種若しくはそれ以上の修飾剤との反応によるような適する方法を使用して製造し得る。該用語が本明細書で使用されるところの「修飾剤」は、活性化基を含んでなる適する有機基(例えば親水ポリマー、脂肪酸、脂肪酸エステル)を指す。「活性化基」は、適切な条件下で第二の化学基と反応してそれにより修飾剤と該第二の化学基との間に共有結合を形成し得る化学部分若しくは官能基である。例えば、アミン反応性の活性化基は、トシレート、メシレート、ハロ(クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード)、N−ヒドロキシスクシンイミジルエステル(NHS)などのような親電子基を包含する。チオールと反応し得る活性化基は、例えばマレイミド、ヨードアセチル、アクリロリル、ピリジルジスルフィド、5−チオール−2−ニトロ安息香酸チオール(TNB−チオール)などを包含する。アルデヒド官能基はアミン若しくはヒドラジドを含有する分子と結合させ得、また、アジド基は三価のリン基と反応させてホスホルアミデート若しくはホスホルイミド結合を形成させ得る。分子中への活性化基の適する導入方法は当該技術分野で既知である(例えば、Hermanson,G.T.、Bioconjugate Techniques、Academic Press:カリフォルニア州サンディエゴ(1996)を参照されたい)。活性化基は、有機基(例えば親水ポリマー、脂肪酸、脂肪酸エステル)に直接、または、リンカー部分、例えば、1個若しくはそれ以上の炭素原子が酸素、窒素若しくはイオウのようなヘテロ原子により置換され得る二価のC1−C12基により結合し得る。適するリンカー部分は、
例えば、テトラエチレングリコール、−(CH2)3−、−NH−(CH2)6−NH−、−(CH2)2−NH−および−CH2−O−CH2−CH2−O−CH2−CH2−O−CH−NH−を包含する。リンカー部分を含んでなる修飾剤は、例えば、モノ−Boc−アルキルジアミン(例えばモノ−Boc−エチレンジアミン、モノ−Boc−ジアミノヘキサン)を、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)の存在下に脂肪酸と反応させて、遊離アミンと脂肪酸のカルボキシレートの間でアミド結合を形成させることにより製造し得る。Boc保護基は、一級アミンを露出させるためのトリフルオロ酢酸(TFA)での処理により生成物から除去することができ、一級アミンは記述されるとおり別のカルボキシレートに結合させ得るか、若しくは、無水マレイン酸と反応させ得、そして生じる生成物を環化させて脂肪酸の活性化マレイミド誘導体を生じさせ得る(例えば、Thompsonら、第WO 92/16221号明細書(その教示全体は引用することにより本明細書に組み込まれる)を参照されたい。)。
例えば、テトラエチレングリコール、−(CH2)3−、−NH−(CH2)6−NH−、−(CH2)2−NH−および−CH2−O−CH2−CH2−O−CH2−CH2−O−CH−NH−を包含する。リンカー部分を含んでなる修飾剤は、例えば、モノ−Boc−アルキルジアミン(例えばモノ−Boc−エチレンジアミン、モノ−Boc−ジアミノヘキサン)を、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)の存在下に脂肪酸と反応させて、遊離アミンと脂肪酸のカルボキシレートの間でアミド結合を形成させることにより製造し得る。Boc保護基は、一級アミンを露出させるためのトリフルオロ酢酸(TFA)での処理により生成物から除去することができ、一級アミンは記述されるとおり別のカルボキシレートに結合させ得るか、若しくは、無水マレイン酸と反応させ得、そして生じる生成物を環化させて脂肪酸の活性化マレイミド誘導体を生じさせ得る(例えば、Thompsonら、第WO 92/16221号明細書(その教示全体は引用することにより本明細書に組み込まれる)を参照されたい。)。
本発明の修飾ミメティボディは、ヒトGLP−1ミメティボディ若しくはリガンド結合フラグメントを修飾剤と反応させることにより製造し得る。例えば、アミン反応性の修飾剤、例えばPEGのNHSエステルを使用することにより、有機部分を部位非特異的様式でGLP−1ミメティボディに結合し得る。修飾ヒトミメティボディ若しくはリガンド結合フラグメントはまた、GLP−1ミメティボディ若しくはリガンド結合フラグメントのジスルフィド結合(例えば鎖内ジスルフィド結合)を還元することによっても製造し得る。還元されたGLP−1ミメティボディ若しくはリガンド結合フラグメントをその後チオール反応性の修飾剤と反応させて、本発明の修飾GLP−1ミメティボディを製造し得る。本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの特定の部位に結合されている有機部分を含んでなる修飾ヒトミメティボディおよびリガンド結合フラグメントは、逆タンパク質分解(Fischら、Bioconjugate Chem.、3:147−153(1992);Werlenら、Bioconjugate Chem.、5:411−417(1994);Kumaranら、Protein Sci.6(10):2233−2241(1997);Itohら、Bioorg.Chem.、24(1):59−68(1996);Capellasら、Biotechnol.Bioeng.、56(4):456−463(1997))、およびHermanson,G.T.、Bioconjugate Techniques、Academic Press:カリフォルニア州サンディエゴ(1996)に記述される方法のような適する方法を使用して製造し得る。
GLP−1ミメティボディ組成物。本発明はまた、天然に存在しない組成物、混合物若しくは形態で提供される、本明細書に記述されかつ/若しくは当該技術分野で既知のところの少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6種若しくはそれ以上のミメティボディまたはそれらの特定部分若しくはバリアントを含んでなる少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの組成物も提供する。こうした組成物のパーセンテージは、当該技術分野で既知若しくは本明細書に記述されるところの液体若しくは乾燥溶液(dry solution)、混合物、懸濁液、乳液またはコロイドとしての重量、容量、濃度、モル濃度若しくは重量モル濃度でである。
こうした組成物は、限定されるものでないが0.00001、0.00003、0.00005、0.00009、0.0001、0.0003、0.0005、0.0009、0.001、0.003、0.005、0.009、0.01、0.02、0.03、0.05、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.3、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、8
3、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9%を挙げることができる、その中のいずれかの範囲若しくは値について、当該技術分野で既知若しくは本明細書に記述されるところの液体、気体若しくは乾燥溶液、混合物、懸濁液、乳液またはコロイドとして0.00001〜99.9999重量、容量、濃度、モル濃度若しくは重量モル濃度パーセントを含み得る。本発明のこうした組成物は、従って、限定されるものでないが0.00001〜100mg/mlおよび/若しくは0.00001〜100mg/gを挙げることができる。
3、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9%を挙げることができる、その中のいずれかの範囲若しくは値について、当該技術分野で既知若しくは本明細書に記述されるところの液体、気体若しくは乾燥溶液、混合物、懸濁液、乳液またはコロイドとして0.00001〜99.9999重量、容量、濃度、モル濃度若しくは重量モル濃度パーセントを含み得る。本発明のこうした組成物は、従って、限定されるものでないが0.00001〜100mg/mlおよび/若しくは0.00001〜100mg/gを挙げることができる。
該組成物は、場合によっては、糖尿病若しくはインスリン代謝に関連する薬物、抗感染症薬、心血管(CV)系薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸(GI)管薬、ホルモン薬、液体若しくは電解質バランスのための薬物、血液製剤、抗新生物薬、免疫調節薬、眼、耳若しくは鼻の薬物、局所薬、栄養薬などの少なくとも1種から選択される少なくとも1種の化合物若しくはタンパク質の有効量をさらに含み得る。本明細書に提示されるそれぞれの製剤、適応症、投薬および投与を包含するこうした薬物は当該技術分野で公知である(例えば、Nursing 2001 Handbook of Drugs、第21版、Springhouse Corp.、ペンシルバニア州スプリングハウス、2001;Health Professional’s Drug Guide 2001、Shannon、Wilson、Stang編、Prentice−Hall,Inc.、ニュージャージー州アッパーサドルリバー;Pharmcotherapy Handbook、Wellsら編、Appleton & Lange、コネチカット州スタンフォード(それぞれそっくりそのまま引用することにより本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。
糖尿病関連薬は、グリタゾン、インスリンおよび誘導体、スルホニル尿素、メグリチニド、ビグアニド、α−グルコシダーゼ阻害剤、タンパク質チロシンホスファターゼ−1B、グリコーゲン合成酵素キナーゼ3、糖新生阻害剤、ピルビン酸脱水素酵素キナーゼ(PDH)阻害剤、脂肪分解阻害剤、脂肪酸化阻害剤、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼIおよび/若しくはII阻害剤、β−3アドレナリン受容体アゴニスト、ナトリウムおよびグルコース共輸送体(SGLT)阻害剤、または:自己免疫抑制、免疫調節、T細胞の活性化、増殖、移動および/若しくはサプレッサー細胞機能、T細胞受容体/ペプチド/MHC−II相互作用の阻害、T細胞アネルギーの誘導、自己反応性T細胞の除去、血液脳関門を横断する輸送の低下、炎症前(Th1)および免疫調節(Th2)サイトカインのバランスの変化、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤の阻害、神経保護、神経膠症の低下、再ミエリン形成の促進の少なくとも1種の1種若しくはそれ以上に作用する化合物の少なくとも1種であり得る。
抗感染症薬は、殺アメーバ剤若しくは抗原虫薬、駆虫薬、抗真菌薬、抗マラリア薬、抗結核薬若しくは抗らい薬、アミノグリコシド、ペニシリン、セファロスポリン、テトラサイクリン、スルホンアミド、フルオロキノロン、抗ウイルス薬、マクロライド抗感染薬および雑多な抗感染薬から選択される少なくとも1種であり得る。CV薬は、変力薬、抗不整脈薬、抗狭心症薬、降圧薬、抗高脂血症薬および雑多な心血管薬から選択される少なくとも1種であり得る。CNS薬は、非麻薬性鎮痛薬から選択される少なくとも1種、または解熱薬、非ステロイド性抗炎症薬、麻薬性若しくはオピオイド鎮痛薬、鎮痛睡眠薬、抗痙攣薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、中枢神経系興奮薬、抗パーキンソン病薬および雑多な中枢神経系薬から選択される少なくとも1種であり得る。ANS薬は、コリン作動薬(副交感神経興奮薬)、抗コリン薬、アドレナリン作動薬(交感神経興奮薬)、アドレナリン遮断薬(交感神経遮断薬)、骨格筋弛緩薬および神経筋遮断薬から選択される少なくとも1種であり得る。気道薬は、抗ヒスタミン薬、気管支拡張薬、去痰薬若しくは鎮咳薬、および雑多な呼吸器官用薬から選択される少なくとも1種であり得る。GI管薬は、制酸剤、吸着剤、抗鼓腸薬、消化酵素、胆石溶解剤、止瀉薬、緩下剤、制吐剤および抗潰瘍薬から選択される少なくとも1種であり得る。ホルモン薬は、コルチコステロイド、アンドロゲン、蛋白同化ステロイド、エストロゲン、プロゲスチン、ゴナドトロピン、抗
糖尿病薬、少なくとも1種のグルカゴン、甲状腺ホルモン、甲状腺ホルモンアンタゴニスト、下垂体ホルモンおよび副甲状腺様薬物から選択される少なくとも1種であり得る。液体および電解質バランスのための薬物は、利尿薬、電解質、補給溶液(replacement solution)、酸性化薬およびアルカリ性化薬から選択される少なくとも1種であり得る。血液製剤は、造血剤、抗凝固薬、血液誘導体および血栓溶解酵素から選択される少なくとも1種であり得る。抗新生物薬は、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗生物質性抗新生物薬、ホルモンバランスを変える抗新生物薬および雑多な抗新生物薬から選択される少なくとも1種であり得る。免疫調節薬は、免疫抑制薬、ワクチン、トキソイド、抗毒素、抗蛇毒、免疫血清および生物学的応答調節剤から選択される少なくとも1種であり得る。眼、耳および鼻の薬物は、眼の抗感染薬、眼の抗炎症薬、縮瞳薬、散瞳薬、眼血管収縮薬および雑多な眼科用薬、耳用薬、鼻の薬物から選択される少なくとも1種であり得る。局所薬は、局所抗感染薬、抗疥癬薬、殺シラミ薬および局所コルチコステロイドから選択される少なくとも1種であり得る。栄養薬はビタミン、ミネラルおよび熱素から選択される少なくとも1種であり得る。例えば、Nursing 2001 Drug Handbook、上記の内容を参照されたい。
糖尿病薬、少なくとも1種のグルカゴン、甲状腺ホルモン、甲状腺ホルモンアンタゴニスト、下垂体ホルモンおよび副甲状腺様薬物から選択される少なくとも1種であり得る。液体および電解質バランスのための薬物は、利尿薬、電解質、補給溶液(replacement solution)、酸性化薬およびアルカリ性化薬から選択される少なくとも1種であり得る。血液製剤は、造血剤、抗凝固薬、血液誘導体および血栓溶解酵素から選択される少なくとも1種であり得る。抗新生物薬は、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗生物質性抗新生物薬、ホルモンバランスを変える抗新生物薬および雑多な抗新生物薬から選択される少なくとも1種であり得る。免疫調節薬は、免疫抑制薬、ワクチン、トキソイド、抗毒素、抗蛇毒、免疫血清および生物学的応答調節剤から選択される少なくとも1種であり得る。眼、耳および鼻の薬物は、眼の抗感染薬、眼の抗炎症薬、縮瞳薬、散瞳薬、眼血管収縮薬および雑多な眼科用薬、耳用薬、鼻の薬物から選択される少なくとも1種であり得る。局所薬は、局所抗感染薬、抗疥癬薬、殺シラミ薬および局所コルチコステロイドから選択される少なくとも1種であり得る。栄養薬はビタミン、ミネラルおよび熱素から選択される少なくとも1種であり得る。例えば、Nursing 2001 Drug Handbook、上記の内容を参照されたい。
少なくとも1種の殺アメーバ薬若しくは抗原虫薬は、アトバクオン、塩酸クロロキン、リン酸クロロキン、メトロニダゾール、塩酸メトロニダゾールおよびイセチオン酸ペンタミジンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の駆虫薬はメベンダゾール、パモ酸ピランテルおよびチアベンダゾールから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗真菌薬は、アムホテリシンB、アムホテリシンB硫酸コレステリル複合体、アムホテリシンB脂質複合体、アムホテリシンBリポソーム製剤、フルコナゾール、フルシトシン、グリセオフルビン微粒子(microsize)、グリセオフルビン超微粒子(ultramicrosize)、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ナイスタチンおよび塩酸テルビナフィンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗マラリア薬は、塩酸クロロキン、リン酸クロロキン、ドキシサイクリン、硫酸ヒドロキシクロロキン、塩酸メフロキン、リン酸プリマキン、ピリメタミン、およびスルファドキシンを伴うピリメタミンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗結核薬若しくは抗らい薬は、クロファジミン、シクロセリン、ダプソン、塩酸エタンブトール、イソニアジド、ピラジナミド、リファブチン、リファンピン、リファペンチンおよび硫酸ストレプトマイシンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のアミノグリコシドは、硫酸アミカシン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸ネオマイシン、硫酸ストレプトマイシンおよび硫酸トブラマイシンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のペニシリンは、アモキシシリン/クラブラン酸カリウム、アモキシシリン三水和物、アンピシリン、アンピシリンナトリウム、アンピシリン三水和物、アンピシリンナトリウム/スルバクタムナトリウム、クロキサシリンナトリウム、ジクロキサシリンナトリウム、メズロシリンナトリウム、ナフシリンナトリウム、オキサシリンナトリウム、ペニシリンGベンザチン、ペニシリンGカリウム、ペニシリンGプロカイン、ペニシリンGナトリウム、ペニシリンVカリウム、ピペラシリンナトリウム、ピペラシリンナトリウム/タゾバクタムナトリウム、チカルシリン二ナトリウムおよびチカルシリン二ナトリウム/クラブラン酸カリウムから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のセファロスポリンは、セファクロル、セファドロキシル、セファゾリンナトリウム、セフジニル、塩酸セフェピム、セフィキシム、セフメタゾールナトリウム、セフォニシドナトリウム、セフォペラゾンナトリウム、セフォタキシムナトリウム、セフォテタン二ナトリウム、セフォキシチンナトリウム、セフポドキシムプロキセチル、セフプロジル、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシムナトリウム、セフトリアキソンナトリウム、セフロキシムアキセチル、セフロキシムナトリウム、塩酸セファレキシン、セファレキシン一水和物、セフラジン、ロラカルベフの少なくとも1種から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のテトラサイクリンは、塩酸デメクロサイクリン、ドキシサイクリンカルシウム、ドキシサイクリンヒクラート、塩酸ドキシサイクリン、ドキシサイクリン一水和物、塩酸ミノサイクリン、塩酸テトラサイクリンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のスルホンアミドは、コトリモキサゾール(co−trimoxazole)、スルファジアジン、スルファメトキサゾール、スルフイソキサゾール、スルフイソキサゾールアセチルから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のフルオロキノロンは、メシル酸アラトロフロキサシン、シプロフロキサシン、エノキサシン、レボフロキサシン、塩酸ロメフロキサシン、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、スパルフロキサシン、メシル酸トロバフロキサシンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のフルオロキノロンは、メシル酸アラトロフロキサシン、シプロフロキサシン、エノキサシン、レボフロキサシン、塩酸ロメフロキサシン、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、スパルフロキサシン、メシル酸トロバフロキサシンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗ウイルス薬は、硫酸アバカビル、アシクロビルナトリウム、塩酸アマンタジン、アンプレナビル、シドフォビル、メシル酸デラビルジン、ジダノシン、エファビレンズ、ファムシクロビル、フォミビルセンナトリウム、ホスカルネットナトリウム、ガンシクロビル、硫酸インジナビル、ラミブジン、ラミブジン/ジドブジン、メシル酸ネルフィナビル、ネビラピン、リン酸オセルタミビル、リバビリン、塩酸リマンタジン、リトナビル、サキナビル、メシル酸サキナビル、スタブジン、塩酸バラシクロビル、ザルシタビン、ザナミビル、ジドブジンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のマクロライン抗感染薬は、アジトロマイシン、クラリスロマイシン、ジリトロマイシン、エリスロマイシン塩基、エリスロマイシンエストレート、エチルコハク酸エリスロマイシン、ラクトビオン酸エリスロマイシン(erythromycin lactobionate)、ステアリン酸エリスロマイシンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の雑多な抗感染薬は、アズトレオナム、バシトラシン、コハク酸クロラムフェニコールナトリウム、塩酸クリンダマイシン、塩酸パルミチン酸クリンダマイシン、リン酸クリンダマイシン、イミペネムおよびシラスタチンナトリウム、メロペネム、ニトロフラントイン大結晶(macrocrystal)、ニトロフラントイン微小結晶(microcrystals)、キヌプリスチン/ダルホプリスチン、塩酸スペクチノマイシン、トリメトプリム、塩酸バンコマイシンから選択される少なくとも1種であり得る(例えばNursing 2001 Drug Handbookのpp.24〜214を参照されたい。)。
少なくとも1種の変力薬は、乳酸アムリノン、ジゴキシン、乳酸ミルリノンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗不整脈薬は、アデノシン、塩酸アミオダロン、硫酸アトロピン、トシル酸ブレチリウム、塩酸ジルチアゼム、ジソピラミド、リン酸ジソピラミド、塩酸エスモロール、酢酸フレカイニド、フマル酸イブチリド、塩酸リドカイン、塩酸メキシレチン、塩酸モリシジン、フェニトイン、フェニトインナトリウム、塩酸プロカインアミド、塩酸プロパフェノン、塩酸プロプラノロール、二硫酸キニジン(quinidine bisulfate)、グルコン酸キニジン、ポリガラクツロン酸キニジン、硫酸キニジン、ソタロール、塩酸トカイニド、塩酸ベラパミルから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗狭心症薬は、ベシル酸アムロジピン、亜硝酸アミル、塩酸ベプリジル、塩酸ジルチアゼム、硝酸イソソルビド、一硝酸イソソルビド、ナドロール、塩酸ニカルジピン、ニフェジピン、ニトログリセリン、塩酸プロプラノロール、ベラパミル、塩酸ベラパミルから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の降圧薬は、塩酸アセブトロール、ベシル酸アムロジピン、アテノロール、塩酸ベナゼプリル、塩酸ベタキソロール、フマル酸ビソプロロール、カンデサルタンシレキセチル、カプトプリル、塩酸カルテオロール、カルベジロール、クロニジン、塩酸クロニジン、ジアゾキシド、塩酸ジルチアゼム、メシル酸ドキサゾシン、エナラプリラート、マレイン酸エナラプリル、メシル酸エプロサルタン、フェロジピン、メシル酸フェノルドパム、ホシノプリルナトリウム、酢酸グアナベンズ、硫酸グアナドレル、塩酸グアンファシン、塩酸ヒドララジン、イルベサルタン、イスラジピン、塩酸ラベタロール、リシノプリル、ロサルタンカリウム、メチルドパ、メチルドペート(methyldopate)塩酸塩、コハク酸メトプロロール、酒石酸メトプロロール、ミノキシジル、塩酸モエキシプリル、ナドロール、塩酸ニカルジピン、ニフェジピン、ニソルジピン、ニトロプルシドナトリウム、硫酸ペンブトロール、ペリンドプリルエルブミン、メシル酸フェントラミン、ピンドロール、塩酸プラゾシン、塩酸プロプラノロール、塩酸キナプリル、ラミプリル、テルミサルタン、塩酸テラゾシン、マレイン酸チモロール、トランドラプリル、バルサルタン、塩酸ベラパミルから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗高脂血症薬は、アトロバスタチンカルシウム、セリバスタチンナトリウム、コレスチラミン、塩酸コレスチポール、フェノフィブラート(微粉化)、フルバスタチンナトリウム、ゲムフィブロジル、ロバスタチン、ナイアシン、プラバスタチンナトリウム、シンバスタチンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の雑多なCV薬は、アブシキシマブ、アルプロスタジル、塩酸アルブタミン、シロスタゾール、重硫酸クロピドグレル、ジピリダモール、エプチフィバチド、塩酸ミドドリン、ペントキシフィリン、塩酸チクロピジン、塩酸チロフィバンから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.215〜336を参照されたい。)。
少なくとも1種の非麻薬性鎮痛薬若しくは解熱薬は、アセトアミノフェン、アスピリン、コリンマグネシウムトリサリチル酸、ジフルニサル、サリチル酸マグネシウムから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の非ステロイド性抗炎症薬は、セレコキシブ、ジクロフェナクカリウム、ジクロフェナクナトリウム、エトドラク、フェノプロフェンカルシウム、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、インドメタシンナトリウム三水和物、ケトプロフェン、ケトロラクトロメタミン、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン、ピロキシカム、ロフェコキシブ、スリンダクから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の麻薬性若しくはオピオイド鎮痛薬は、塩酸アルフェンタニル、塩酸ブプレノルフィン、酒石酸ブトルファノール、リン酸コデイン、硫酸コデイン、クエン酸フェンタニル、フェンタニル経皮系、フェンタニル経粘膜、塩酸ヒドロモルホン、塩酸メペリジン、塩酸メサドン、塩酸モルヒネ、硫酸モルヒネ、酒石酸モルヒネ、塩酸ナルブフィン、塩酸オキシコドン、ペクチン酸オキシコドン、塩酸オキシモルホン、塩酸ペンタゾシン、塩酸ペンタゾシンおよび塩酸ナロキソン、乳酸ペンタゾシン、塩酸プロポキシフェン、ナプシル酸プロポキシフェン、塩酸レミフェンタニル、クエン酸スフェンタニル、塩酸トラマドールから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の鎮静睡眠薬は、抱水クロラール、エスタゾラム、塩酸フルラゼパム、ペントバルビタール、ペントバルビタールナトリウム、フェノバルビタールナトリウム、セコバルビタールナトリウム、テマゼパム、トリアゾラム、ザレプロン、酒石酸ゾルピデムから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗痙攣薬は、アセタゾラミドナトリウム、カルバマゼピン、クロナゼパム、クロラゼプ酸二カリウム、ジアゼパム、ジバルプロエックスナトリウム、エトスクシムド、ホスフェニトインナトリウム、ギャバペンチン、ラモトリジン、硫酸マグネシウム、フェノバルビタール、フェノバルビタールナトリウム、フェニトイン、フェニトインナトリウム、フェニトインナトリウム(徐放性)、プリミドン、塩酸タイアガビン、トピラメート、バルプロ酸ナトリウム、バルプロ酸から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗うつ薬は、塩酸アミトリプチリン、パモ酸アミトリプチリン、アモキサピン、塩酸ブプロピオン、臭化水素酸シタロプラム、塩酸クロミプラミン、塩酸デシプラミン、塩酸ドキセピン、塩酸フルオキセチン、塩酸イミプラミン、パモ酸イミプラミン、ミルタザピン、塩酸ネファゾドン、塩酸ノルトリプチリン、塩酸パロキセチン、硫酸フェネルジン、塩酸セルトラリン、硫酸トラニルシプロミン、マレイン酸トリミプラミン、塩酸ベンラファキシンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗不安薬は、アルプラゾラム、塩酸ブスピロン、クロルジアズGLP−1キシド(chlordiazGLP−1xide)、塩酸クロルジアズGLP−1キシド(chlordiazGLP−1xide)、クロラゼプ酸二カリウム、ジアゼパム、塩酸ドキセピン、ヒドロキシジンエンボネート、塩酸ヒドロキシジン、パモ酸ヒドロキシジン、ロラゼパム、メフロバメート、塩酸ミダゾラム、オキサゼパムから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗精神病薬は、塩酸クロルプロマジン、クロザピン、デカン酸フルフェナジン、エナント酸フルエフェナジン、塩酸フルフェナジン、ハロペリドール、デカン酸ハロペリドール、乳酸ハロペリドール、塩酸ロキサピン、コハク酸ロキサピン、ベシル酸メソリダジン、塩酸モリンドン、オランザピン、ペルフェナジン、ピモジド、プロクロルペラジン、フマル酸ケチアピン、リスペリドン、塩酸チオリダジン、チオチキセン、塩酸チオチキセン、塩酸トリフロペラジンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の中枢神経系興奮薬は、硫酸アンフェタミン、カフェイン、硫酸デキストロアンフェタミン、塩酸ドキサプラム、塩酸メタンフェタミン、塩酸メチルフェニデート、モダフィニル、ペモリン、塩酸フェンテルミンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗パーキンソン病薬は、塩酸アマンタジン、メシル酸ベンズトロピン、塩酸ビペリデン、乳酸ビペリデン、メシル酸ブロモクリプチン、カルビドパ−レボドパ、エンタカポン、レボドパ、メシル酸ペルゴリド、二塩酸プラミペキソール(pramipexole dihydrochloride)、塩酸ロピニロール、塩酸セレギリン、トルカポン、塩酸トリヘキシフェニジルから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の雑多な中枢神経系薬は、塩酸ブプロピオン、塩酸ドネペジル、ドロペリドール、マレイン酸フルボキサミン、炭酸リチウム、クエン酸リチウム、塩酸ナラトリプタン、ニコチンポラクリレックス、ニコチン経皮系、プロポフォール、安息香酸リザトリプタン、塩酸シブトラミン一水和物、コハク酸スマトリプタン、塩酸タクリン、ゾルミトリプタンから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.337〜530を参照されたい。)。
少なくとも1種のコリン作動薬(例えば副交感神経興奮薬)は、塩化ベタネコール、塩化エドロホニウム、臭化ネオスチグミン、メチル硫酸ネオスチグミン、サリチル酸フィゾスチグミン、臭化ピリドスチグミンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗コリン作動薬は、硫酸アトロピン、塩酸ジシクロミン、グリコピロール酸、ヒヨスチアミン、硫酸ヒヨスチアミン、臭化プロパンテリン、スコポラミン、ブチル臭化スコポラミン、臭化水素酸スコポラミンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のアドレナリン作動薬(交感神経興奮薬)は、塩酸ドブタミン、塩酸ドーパミン、酒石酸水素メタラミノール、酒石酸水素ノルエピネフリン、塩酸フェニレフリン、塩酸プソイドエフェドリン、硫酸プソイドエフェドリンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のアドレナリン遮断薬(交感神経遮断薬)は、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、酒石酸エルゴタミン、マレイン酸メチセルギド、塩酸プロプラノロールから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の骨格筋弛緩薬は、バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、塩酸シクロベンザプリン、ダントロレンナトリウム、メトカルバモール、塩酸チザニジンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の神経筋遮断薬は、ベシル酸アトラクリウム、ベシル酸シサトラクリウム、塩化ドキサクリウム、塩化ミバクリウム、臭化パンクロニウム、臭化ピペクロニウム、臭化ラパクロニウム、臭化ロクロニウム、塩化スクシニルコリン、塩化ツボクラリン、臭化ベクロニウムから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.531〜84を参照されたい。)。
少なくとも1種の抗ヒスタミン薬は、マレイン酸ブロムフェニラミン、塩酸セチリジン、マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸クレマスチン、塩酸シプロヘプタジン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸フェキソフェナジン、ロラタジン、塩酸プロメタジン、テオクル酸プロメタジン、塩酸トリプロリジンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の気管支拡張薬は、アルブテロール、硫酸アルブテロール、アミノフィリン、硫酸アトロピン、硫酸エフェドリン、エピネフリン、酒石酸水素エピネフリン、塩酸エピネフリン、臭化イプラトロピウム、イソプロテレノール、塩酸イソプロテレノール、硫酸イソプロテレノール、塩酸レバルブテロール、硫酸メタプロテレノール、オキシトリフィリン、酢酸ピルブテロール、キシナホ酸サルメテロール、硫酸テルブタリン、テオフィリンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の去痰薬若しくは鎮咳薬は、ベンゾナテート、リン酸コデイン、硫酸コデイン、臭化水素酸デキストラメトルファン、塩酸ジフェンヒドラミン、グアイフェネシン、塩酸ヒドロモルホンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の雑多な呼吸器官用薬は、アセチルシステイン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベラクタント、ブデソニド、カルファクタント、クロモリンナトリウム、ドルナーゼα、GLP−1プロステノールナトリウム(GLP−1prostenol sodium)、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、モンテルカストナトリウム、ネドクロミルナトリウム、パリビズマブ、トリアムシノロンアセトニド、ザフィルルカスト、ジロートンから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.585〜642を参照されたい。)。
少なくとも1種の制酸剤、吸着剤若しくは抗鼓腸薬は、炭酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、マガルドラート、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、ジメチコンおよび重炭酸ナトリウムから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の消化酵素若しくは胆石溶解剤は、パンクレアチン、パンクレリパーゼおよびウルソジオールから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の止瀉薬は、アタパルジャイト、次サリチル酸ビスマス、カルシウムポリカルボフィル、塩酸ジフェノキシレート若しくは硫酸アトロピン、ロペラミド、酢酸オクトレオチド、アヘンチンキ、アヘンチンキ(カンファー入り(camphorated))から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の緩下剤は、ビサコジル、カルシウムポリカルボフィル、カスカラサグラダ、カスカラサグラダ芳香液体抽出物、カスカラサグラダ液体抽出物、ヒマシ油、ドキュサートカルシウム、ドキュサートナトリウム、グリセリン、ラクツロース、クエン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、メチルセルロース、鉱物油、ポリエチレングリコール若しくは電解質溶液、オオバコ、センナ、リン酸ナトリウムから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の制吐剤は、塩酸クロルプロマジン、ジメンヒドリナート、メシル酸ドラセトロン、ドロナビノール、塩酸グラニセトロン、塩酸メクリジン、塩酸メトクロプロアミド、塩酸オンダンセトロン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、エジシル酸プロクロルペラジン、マレイン酸プロクロルペラジン、塩酸プロメタジン、スコポラミン、マレイン酸チエチルペラジン、塩酸トリメトベンズアミドから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗潰瘍薬は、シメチジン、塩酸シメチジン、ファモチジン、ランソプラゾール、ミソプロストール、ニザチジン、オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム、ランチジンクエン酸ビスマス、塩酸ラニチジン、スクラルファートから選択される少なくとも1種であり得る(例えばNursing 2001 Drug Handbookのpp.643〜95を参照されたい。)。少なくとも1種のコルチコステロイドは、ベタメタゾン、酢酸ベタメタゾン若しくはリン酸ベタメタゾンナトリウム、リン酸ベタメタゾンナトリウム、酢酸コルチゾン、デキサメサゾン、酢酸デキサメサゾン、リン酸デキサメサゾンナトリウム、酢酸フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンシピオナート、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、テブト酸プレドニゾロン、プレドニゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、酢酸トリアムシノロンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のアンドロゲン若しくは蛋白同化ステロイドは、ダナゾール、フルオキシメステロン、メチルテストステロン、デカン酸ナンドロロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、テストステロン、テストステロンシピオナート、エナント酸テストステロン、プロピオン酸テストステロン、テストステロン経皮系から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のエストロゲン若しくはプロゲスチンは、エステル化エストロゲン、エストラジオール、エストラジオールシピオナート、エストラジオール/酢酸ノルエチンドロン経皮系、吉草酸エストラジオール、エストロゲン(抱合)、エストロピペート、エチニルエストラジオール、エチニルエストラジオールおよびデソゲストレル、エチニルエストラジオールおよび酢酸エチノジオール、エチニルエストラジオールおよびデソゲストレル、エチニルエストラジオールおよび酢酸エチノジオール、エチニルエストラジオールおよびレボノルゲストレル、エチニルエストラジオールおよびノルエチンドロン、エチニルエストラジオールおよび酢酸ノルエチンドロン、エチニルエストラジオールおよびノルゲスチメート、エチニルエストラジオールおよびノルゲストレル、エチニルエストラジオールおよびノルエチンドロンならびに酢酸およびフマル酸鉄、レボノルゲストレル、酢酸メドロキシプロゲステロン、メストラノールおよびノルエチンドロン、ノルエチンドロン、酢酸ノルエチンドロン、ノルゲストレル、プロゲステロンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のゴナドロプトロピンは、酢酸ガニレリックス、酢酸ゴナドレリン、酢酸ヒストレリン、メノトロピンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗糖尿病薬若しくはグルカオンは、アカルボース、クロルプロパミド、グリメピリド、グリピジド、グルカゴン、グリブリド、インスリン、塩酸メトフォルミン、ミグリトール、塩酸ピオグリタゾン、レパグリニド、マレイン酸ロシグリタゾン、トログリタゾンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の甲状腺ホルモンは、レボチロキシンナトリウム、リオチロニンナトリウム、リオトリックス、甲状腺製剤から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の甲状腺ホルモンアンタゴニストは、メチマゾール、ヨウ化カリウム、ヨウ化カリウム(飽和溶液)、プロピルチオウラシル、放射活性ヨウ素(ヨウ化ナトリウム131I)、濃ヨウ素溶液(strong iodine solution)から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の下垂体ホルモンは、コルチコトロピン、コシントロピン、酢酸デスモフレシン、酢酸リュープロリド、rGLP−1シトリー(rGLP−1sitory)コルチコトロピン、ソマトレム、ソマトロピン、バソプレシンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の副甲状腺様薬物は、カルシフェジオール、カルシトニン(ヒト)、カルシトニン(サケ)、カルシトリオール、ジヒドロタキステロール、エチドロン酸二ナトリウムから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.696〜796を参照されたい。)。
少なくとも1種の利尿薬は、アセタゾラミド、アセタゾラミドナトリウム、塩酸アミロリド、ブメタニド、クロルチアリドン、エタクリン酸ナトリウム、エタクリン酸、フロセミド、ヒドロクロロチアジド、インダパミド、マンニトール、メトラゾン、スピロノラクトン、トルセミド、トリアムテレン、尿素から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の電解質若しくは補給溶液は、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、グルビオナートカルシウム、グルコセプタートカルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、リン酸カルシウム(第二)、リン酸カルシウム(第三)、デキストラン(高分子量)、デキストラン(低分子量)、ヘタスターチ、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸カリウム、重炭酸カリウム、塩化カリウム、グルコン酸カリウム、リンゲル液、リンゲル液(乳酸加)、塩化ナトリウムから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の酸性化剤若しくはアルカリ性化剤は、重炭酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、トロメタミンから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.797〜833を参照されたい。)。
少なくとも1種の造血剤は、フマル酸鉄、グルコン酸鉄、硫酸鉄、硫酸鉄(乾燥)、鉄デキストラン、鉄ソルビトール、多糖−鉄複合体、グルコン酸鉄ナトリウム錯体から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗凝固薬は、アルデパリンナトリウム、ダルテパリンナトリウム、ダナパロイドナトリウム、エノキサパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム、ヘパリンナトリウム、ワルファリンナトリウムから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の血液製剤は、アルブミン5%、アルブミン25%、抗血友病因子、抗阻害剤抗凝固薬(anti−inhibitor coagulant)複合体、アンチトロンビンIII(ヒト)、第IX因子(ヒト)、第IX因子複合体、血漿タンパク質画分から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の血栓溶解酵素は、アルテプラーゼ、アニストレプラーゼ、レテプラーゼ(組換え)、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.834〜66を参照されたい。)。
少なくとも1種のアルキル化剤は、ブスルファン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、イホスファミド、ロムスチン、塩酸メクロレタミン、メルファラン、塩酸メルファラン、ストレプトゾシン、テモゾロミド、チオテパから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の代謝拮抗薬は、カペシタビン、クラドリビン、シタラビン、フロクスウリジン、リン酸フルダラビン、フルオロウラシル、ヒドロキシ尿素、メルカプトプリン、メトトレキセート、メトトレキセートナトリウム、チオグアニンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗生物質性抗新生物薬は、硫酸ブレオマイシン、ダクチノマイシン、クエン酸ダウノルビシンリポソーム製剤、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸ドキソルビシンリポソーム製剤、塩酸エピルビシン、塩酸イダルビシン、マイトマイシン、ペントスタチン、プリカマイシン、バルルビシンから選択される少なくとも1種であり得る。ホルモンバランスを変える少なくとも1種の抗新生物薬は、アナストロゾール、ビカルタミド、リン酸エストラムスチンナトリウム、エキセメスタン、フルタミド、酢酸ゴセレリン、レトロゾール、酢酸リュープロリド、酢酸メゲストロール、ニルタミド、クエン酸タモキシフェン、テストラクトン、クエン酸トレミフェンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の雑多な抗新生物薬は、アスパラギナーゼ、カルメット−ゲラン桿菌(BCG)(生菌 膀胱内)、ダカルバジン、ドセタキセル、エトポシド、リン酸エトポシド、塩酸ゲムシタビン、塩酸イリノテカン、ミトタン、塩酸ミトキサントロン、パクリタキセル、ペグアスパルガーゼ、ポルフィマーナトリウム、塩酸プロカルバジン、リツキシマブ、テニポシド、塩酸トポテカン、トラスツズマブ、トレチノイン、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、酒石酸ビノレルビンから選択される少なくとも1種であり得る(例えばNursing 2001 Drug Handbookのpp.867〜963を参照されたい。)。
少なくとも1種の免疫抑制薬は、アザチオプリン、バシリキシマブ、シクロスポリン、ダクリズマブ、リンパ球免疫グロブリン、ムロモマブ−CD3、ミコフェノール酸モフェチル、塩酸ミコフェノール酸モフェチル、シロリムス、タクロリムスから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種のワクチン若しくはトキソイドは、BCGワクチン、コレラワクチン、ジフテリアおよび破傷風トキソイド(吸着)、ジフテリアおよび破傷風トキソイドならびに無細胞百日咳ワクチン吸着、ジフテリアおよび破傷風トキソイドならびに全細胞百日咳ワクチン、血友病b複合ワクチン、A型肝炎ワクチン(不活化)、B型肝炎ワクチン(組換え)、インフルエンザウイルスワクチン1999〜2000年三価AおよびB型(精製表面抗原)、インフルエンザウイルスワクチン1999〜2000年三価AおよびB型(サブビリオン若しくは精製サブビリオン)、インフルエンザウイルスワクチン1999〜2000年三価AおよびB型(全ビリオン)、日本脳炎ウイルスワクチン(不活化)、ライム病ワクチン(組換えOspA)、麻疹および流行性耳下腺炎および風疹ウイルスワクチン(生)、麻疹および流行性耳下腺炎および風疹ウイルスワクチン(生、弱毒化)、麻疹ウイルスワクチン(生、弱毒化)、髄膜炎菌多糖ワクチン、流行性耳下腺炎ウイルスワクチン(生)、ペストワクチン、肺炎球菌ワクチン(多価)、ポリオウイルスワクチン(不活化)、ポリオウイルスワクチン(生、経口、三価)、狂犬病ワクチン(吸着)、狂犬病ワクチン(ヒト二倍体細胞)、風疹および流行性耳下腺炎ウイルスワクチン(生)、風疹ウイルスワクチン(生、弱毒化)、破傷風トキソイド(吸着)、破傷風トキソイド(液体)、腸チフスワクチン(経口)、腸チフスワクチン(非経口)、腸チフスVi多糖ワクチン、水痘ウイルスワクチン、黄熱病ワクチンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗毒素若しくは抗蛇毒は、クロゴケグモ抗蛇毒、マムシ科(Crotalidae)抗蛇毒(多価)、ジフテリア抗毒素(ウマ)、アメリカサンゴヘビ(Micrurus fulvius)抗蛇毒から選択される少なくとも1種であり得る)。少なくとも1種の免疫血清は、サイトメガロウイルス免疫グロブリン(静脈内)、B型肝炎免疫グロブリン(ヒト)、免疫グロブリン筋肉内、免疫グロブリン静脈内、狂犬病免疫グロブリン(ヒト)、RSウイルス免疫グロブリン静脈内(ヒト)、Rh0(D)免疫グロブリン(ヒト)、Rh0(D)免疫グロブリン静脈内(ヒト)、破傷風免疫グロブリン(ヒト)、水痘・帯状ヘルペス免疫グロブリンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の生物学的応答調節物質は、アルデスロイキン、GLP−1エチンα(GLP−1etin alfa)、フィルグラスチム、注射用酢酸グラチラマー、インターフェロンアルファコン−1、インターフェロンα−2a(組換え)、インターフェロンα−2b(組換え)、インターフェロンβ−1a、インターフェロンβ−1b(組換え)、インターフェロンγ−1b、塩酸レバミソール、オプレルベキン、サルグラモスチムから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.964〜1040を参照されたい。)。
少なくとも1種の眼の抗感染薬は、バシトラシン、クロラムフェニコール、塩酸シプロフロキサシン、エリスロマイシン、硫酸ゲンタマイシン、オフロキサシン0.3%、硫酸ポリミキシンB、スルファセタミドナトリウム10%、スルファセタミドナトリウム15%、スルファセタミドナトリウム30%、トブラマイシン、ビダラビンから選択され得る。少なくとも1種の眼の抗炎症薬は、デキサメサゾン、リン酸デキサメサゾンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム0.1%、フルオロメトロン、フルルビプロフェンナトリウム、ケトロラクトロメタミン、酢酸プレドニゾロン(懸濁液)リン酸プレドニゾロンナトリウム(溶液)から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の縮瞳薬は、塩化アセチルコリン、カルバコール(眼内)、カルバコール(局所)、ヨウ化エコチオファート、ピロカルピン、塩酸ピロカルピン、硝酸ピロカルピンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の散瞳薬は、硫酸アトロピン、塩酸シクロペントラート、塩酸エピネフリン、ホウ酸エピネフリル、臭化水素酸ホマトロピン、塩酸フェニレフリン、臭化水素酸スコポラミン、トロピカミドから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の眼血管収縮薬は、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸テトラヒドロゾリンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の雑多な眼科用薬は、塩酸アプラクロニジン、塩酸ベタキソロール、酒石酸ブリモニジン、塩酸カルテオロール、塩酸ジピベフリン、塩酸ドルゾラミド、フマル酸エメダスチン、フルオレセインナトリウム、フマル酸ケトチフェン、ラタノプロスト、塩酸レボブノロール、塩酸メチプラノロール、塩化ナトリウム(高張)、マレイン酸チモロールから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の耳用薬は、ホウ酸、過酸化カルバミド、クロラムフェニコール、オレイン酸トリエタノールアミンポリペプチド縮合物(triethanolamine polypeptide oleate−condensate)から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の鼻用薬は、プロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、硫酸エフェドリン、塩酸エピネフリン、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸フェニレフリン、塩酸テトラヒドロゾリン、トリアムシノロンアセトニド、塩酸キシロメタゾリンから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.1041−97を参照されたい。)。
少なくとも1種の局所抗感染薬は、アシクロビル、アムホテリシンB、アゼライン酸クリーム、バシトラシン、硝酸ブトコナゾール、リン酸クリンダマイシン、クロトリマゾール、硝酸エコナゾール、エリスロマイシン、硫酸ゲンタマイシン、ケトコナゾール、酢酸マフェ二ド、メトロニダゾール(局所)、硝酸ミコナゾール、ムピロシン、塩酸ナフチフィン、硫酸ネオマイシン、ニトロフラゾン、ナイスタチン、スルファジアジン銀、塩酸テルビナフィン、テルコナゾール、塩酸テトラサイクリン、チオコナゾール、トルナフテートから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の抗疥癬薬若しくは殺シラミ薬は、クロタミトン、リンダン、ペルメトリンおよびピレトリンから選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の局所コルチコステロイドは、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、デソニド、デスオキシメタゾン、デキサメサゾン、リン酸デキサメサゾンナトリウム、酢酸ジフロラゾン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルランドレノリド、プロピオン酸フルチカゾン、ハルシオニド、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、フロ酸モメタゾン、トリアムシノロンアセトニドから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.1098〜1136を参照されたい。)。
少なくとも1種のビタミン若しくはミネラルは、ビタミンA、ビタミンB群、シアノコバラミン、葉酸、ヒドロキソコバラミン、ロイコボリンカルシウム、ナイアシン、ナイアシンアミド、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、塩酸チアミン、ビタミンC、ビタミンD、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール、ビタミンDアナログ、ドキセルカルシフェロール、パリカルシトール、ビタミンE、ビタミンKアナログ、フィトナジオン、フッ化ナトリウム、フッ化ナトリウム(局所)、微量元素、クロム、銅、ヨウ素、マンガン、セレン、亜鉛から選択される少なくとも1種であり得る。少なくとも1種の熱素は、アミノ酸輸液(結晶)、D−ブドウ糖中アミノ酸輸液、電解質を含むアミノ酸輸液、D−ブドウ糖中電解質を含むアミノ酸輸液、肝不全のためのアミノ酸輸液、高代謝性侵襲のためのアミノ酸輸液、腎不全のためのアミノ酸輸液、D−ブドウ糖、脂肪乳剤、中鎖トリグリセリドから選択される少なくとも1種であり得る(例えば、Nursing 2001 Drug Handbookのpp.1137〜63を参照されたい。)。
本発明はまた、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる組成物若しくは製薬学的組成物のいずれかの適するかつ/若しくは有効な量の少なくとも1種も提供し、場合によっては、少なくとも1種のTNFアンタゴニスト(例えば、限定されるものでないがTNFの化学物質若しくはタンパク質アンタゴニスト、TNFのモノクローナル若しくはポリクローナル抗体若しくはフラグメント、可溶性TNF受容体(例えばp55、p70若しくはp85)またはフラグメント、それらの融合ポリペプチド、あるいは小分子TNFアンタゴニスト、例えばTNF結合タンパク質I若しくはII(TBP−1若しくはTBP−II)、ネレリモンマブ、インフリキシマブ、エンテラセプト、CDP−571、CDP−870、アフェリモマブ、レネルセプトなど)、抗リウマチ薬(例えばメトトレキセート、オーラノフィン、金チオグルコース、アザチオプリン、エタネルセプト、金チオリンゴ酸ナトリウム、硫酸ヒドロキシクロロキン、レフルノミド、スルファサルジン)、筋弛緩薬、麻薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬(例えばアミノグリコシド、抗真菌薬、抗寄生虫薬、抗ウイルス薬、カルバペネム、セファロスポリン、フルロルキノロン、マクロライド、ペニシリン、スルホンアミド、テトラサイクリン、別の抗菌薬)、抗乾癬薬、コルチコステロイド、蛋白同化ステロイド、糖尿病関連薬、ミネラル、栄養薬、甲状腺薬、ビタミン、カルシウム関連ホルモン、止瀉薬、鎮咳薬、制吐剤、抗潰瘍薬、緩下剤、抗凝固薬、エリスロポエチン(例えばエポエチンα)、フィルグラスチム(例えばG−CSF、ニューポジェン(Neupogen))、サルグラモスチム(GM−CSF、リューカイン(Leukine))、免疫化、免疫グロブリン、免疫抑制薬(例えばバシリキシマブ、シクロスポリン、ダクリズマブ)、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エストロゲン受容体調節物質、散瞳薬、毛様筋調節薬、アルキル化剤、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、放射性医薬品、抗うつ薬、抗躁薬、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬、交感神経興奮薬、興奮剤、ドネペジル、タクリン、喘息医薬品、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリエン阻害剤、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフリン若しくはアナログ、ドルナーゼα(プルモザイム(Pulmozyme))、サイトカインあるいはサイトカインアンタゴニストから選択される少なくとも1種のさらなる化合物、タンパク質若しくは組成物の有効量をさらに含んでなる。こうしたサイトカインの制限しない例は、限定されるものでないがIL−1ないしIL−23のいずれかを挙げることができる。適する投薬量は当該技術分野で公知である。例えば、Wellsら編、Pharmacotherapy Handbook、第2版、Appleton and Lange、コネチカット州スタンフォード(2000);PDR Pharmacopoeia,Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2000、豪華版、Tarascon Publishing、カリフォルニア州ロマリンダ(2000)(それらの参考文献のそれぞれは引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
こうした組成物はまた、本発明の少なくとも1種の抗体若しくはポリペプチドと会合、結合、共処方若しくは共投与されるトキシン分子も包含し得る。該トキシンは、場合によっては、病的な細胞若しくは組織を選択的に殺すように作用し得る。該病的な細胞は癌若しくは他の細胞であり得る。こうしたトキシンは、限定されるものでないが、例えばリシン、ジフテリアトキシン、蛇毒若しくは細菌毒素の少なくとも1種から選択される、精製された若しくは組換えのトキシン、またはトキシンの少なくとも1種の機能的細胞傷害性ドメインを含んでなるトキシンフラグメントを挙げることができる。トキシンという用語はまた、死をもたらし得るトキシンショックを包含するヒトおよび他の哺乳動物におけるいずれかの病理学的状態を引き起こしうるいずれかの天然に存在する、変異体若しくは組換えの細菌若しくはウイルスにより産生される内毒素および外毒素双方も包含する。こうしたトキシンは、限定されるものでないが、腸管毒素原性大腸菌(E.coli)の熱不安定性エンテロトキシン(LT)、熱安定性エンテロトキシン(ST)、シゲラ属(Shigella)細胞毒、アエロモナス属(Aeromonas)エンテロトキシン、毒性ショック症候群トキシン−1(TSST−1)、ブドウ球菌(Staphylococcal)エンテロトキシンA(SEA)、B(SEB)若しくはC(SEC)、連鎖球菌(Streptococcal)エンテロトキシンなどを挙げることができる。こうした細菌は、限定されるものでないが、腸管毒素原性大腸菌(E.coli)(ETEC)、腸出血性大腸菌(E.coli)(例えば血清型0157:H7の株)のスピーシーズ、ブドウ球菌属(Staphylococcus)スピーシーズ(例えば黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、スタフィロコッカス ポジェンス(Staphylococcus pyogenes))、シゲラ属(Shigella)スピーシーズ(例えば志賀赤痢菌(Shigella dysenteriae)、フレクスナー赤痢菌(Shigella flexneri)、ボイド赤痢菌(Shigella boydii)およびソンネ赤痢菌(Shigella sonnei))、サルモネラ属(Salmonella)スピーシーズ(例えばチフス菌(Salmonella typhi)、豚コレラ菌(Salmonella cholera−suis)、腸炎菌(Salmonella enteritidis))、クロストリジウム属(Clostridium)スピーシーズ(例えばウェルシュ菌(Clostridium perfringens)、クロストリジウム ディフィシレ(Clostridium dificile)、ボツリヌス菌(Clostridium botulinum))、カンピロバクター属(Camphlobacter)スピーシーズ(例えばカンピロバクター ジェジュニ(Camphlobacter jejuni)、カンピロバクター フェツス(Camphlobacter fetus))、ヘリコバクター属(Heliobacter)スピーシーズ(例えばヘリコバクター ピロリ(Heliobacter pylori))、アエロモナス属(Aeromonas)スピーシーズ(例えばアエロモナス ソブリア(Aeromonas sobria)、アエロモナス ヒドロフィラ(Aeromonas hydrophila)、アエロモナス カビエ(Aeromonas caviae))、プレイソモナス シゲロイデス(Pleisomonas shigelloides)、エルジニア エンテロコリティカ(Yersina enterocolitica)、ビブリオ属(Vibrios)スピーシーズ(例えばコレラ菌(Vibrios cholerae)、ビブリオ パラヘモリティクス(Vibrios parahemolyticus))、クレブシエラ属(Klebsiella)スピーシーズ、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)および連鎖球菌(Streptococci)の株を挙げることができる。例えば、Stein編、INTERNAL MEDICINE、第3版、pp 1−13、Little,Brown and Co.、ボストン、(1990);Evansら編、Bacterial Infections of Humans:Epidemiology and Control、第2版、pp 239−254、Plenum Medical Book Co.、ニューヨーク(1991);Mandellら、Principles and Practice of Infectious Diseases、第3版、Churchill Livingstone、ニューヨーク(1990);Berkowら編、The Merck Manual、第16版、Merck and Co.、ニュージャージー州ローウェー、1992;Woodら、FEMS Microbiology Immunology、76:121−134(1991);Marrackら、Science、248:705−711(1990)(それらの参考文献の内容は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの組成物は、限定されるものでないが希釈剤、結合剤、安定剤、緩衝剤、塩、親油性溶媒、保存剤、アジュバントなどを挙げることができるいずれかの適する補助物質の少なくとも1種をさらに含み得る。製薬学的に許容できる補助物質が好ましい。こうした滅菌溶液の制限しない例および製造方法は、限定されるものでないが、Gennaro編、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Co.(ペンシルバニア州イーストン)1990を挙げることができる当該技術分野で公知である。当該技術分野で公知若しくは本明細書に記述されるところのGLP−1ミメティボディ組成物の投与様式、溶解性および/若しくは安定性に適する製薬学的に許容できる担体は、慣例に選択し得る。
本組成物で有用な製薬学的賦形剤および添加物は、限定されるものでないが、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、脂質ならびに炭水化物(例えば、単糖、二、三、四およびオリゴ糖を包含する糖;アルジトール、アルドン酸、エステル化糖などのような誘導体化された糖;ならびに多糖若しくは糖ポリマー)を挙げることができ、それらは、単独で、または単独で若しくは組合せで1〜99.99重量若しくは容量%を含んでなる組合せで存在し得る。例示的タンパク質賦形剤は、ヒト血清アルブミン(HSA)のような血清アルブミン、組換えヒトアルブミン(rHA)ゼラチン、カゼインなどを包含する。緩衝能力においてもまた機能し得る代表的なアミノ酸/GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント成分は、アラニン、グリシン、アルギニン、ベタイン、ヒスチジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、システイン、リシン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、フェニルアラニン、アスパルテームなどを包含する。1つの好ましいアミノ酸はグリシンである。
本発明での使用に適する炭水化物賦形剤は、例えば、果糖、麦芽糖、ガラクトース、ブドウ糖、D−マンノース、ソルボースなどのような単糖;乳糖、ショ糖、トレハロース、セロビオースなどのような二糖;ラフィノース、メレジトース、マルトデキストリン、デキストラン、デンプンなどのような多糖;およびマンニトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、キシリトールソルビトール(グルチトール)、ミオイノシトールなどのようなアルジトールを包含する。本発明での使用に好ましい炭水化物賦形剤は、マンニトール、トレハロースおよびラフィノースである。
GLP−1ミメティボディ組成物は緩衝剤すなわちpH調節剤もまた包含し得;典型的には、緩衝剤は有機酸若しくは塩基から調製される塩である。代表的な緩衝剤は、クエン酸、アスコルビン酸、グルコン酸、炭酸、酒石酸、コハク酸、酢酸若しくはフタル酸の塩のような有機酸の塩;トリス、塩酸トロメタミン若しくはリン酸緩衝液を包含する。本組成物での使用に好ましい緩衝剤はクエン酸塩のような有機酸塩である。
加えて、本発明のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの組成物は、ポリビニルピロリドン、フィコール(ポリマー糖)、デキストレート(dextrate)(例えば2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンのようなシクロデキストリン)、ポリエチレングリコール、香味料、抗菌剤、甘味料、抗酸化剤、帯電防止剤、界面活性剤(例えば「TWEEN 20」および「TWEEN 80」のようなポリソルベート)、脂質(例えばリン脂質、脂肪酸)、ステロイド(例えばコレステロール)ならびにキレート剤(例えばEDTA)のようなポリマー性賦形剤/添加物を包含し得る。
本発明のGLP−1ミメティボディ組成物での使用に適するこれらならびに付加的な既知の製薬学的賦形剤および/若しくは添加物は、例えば「Remington:The
Science & Practice of Pharmacy」、第19版、Williams & Williams、(1995)および「Physician’s Desk Reference」、第52版、Medical Economics、ニュージャージー州モントベール(1998)(それらの開示は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)に列挙されるとおり当該技術分野で既知である。好ましい担体若しくは賦形剤物質は、炭水化物(例えば単糖類およびアルジトール)ならびに緩衝剤(例えばクエン酸塩)若しくはポリマー剤である。
Science & Practice of Pharmacy」、第19版、Williams & Williams、(1995)および「Physician’s Desk Reference」、第52版、Medical Economics、ニュージャージー州モントベール(1998)(それらの開示は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)に列挙されるとおり当該技術分野で既知である。好ましい担体若しくは賦形剤物質は、炭水化物(例えば単糖類およびアルジトール)ならびに緩衝剤(例えばクエン酸塩)若しくはポリマー剤である。
製剤。上に示されたとおり、本発明は、製薬学的に許容できる製剤中に少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる、製薬学的若しくは家畜の使用に適する生理的食塩水若しくは選ばれた塩を含む適する緩衝剤を好ましくは包含し得る安定な製剤、ならびに、保存剤を含有する任意の保存される溶液および製剤、ならびに多回使用の保存される製剤を提供する。保存される製剤は、水性希釈剤中に、少なくとも1種の既知の、または少なくとも1種のフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、硝酸フェニル水銀、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド、クロロブタノール、塩化マグネシウム(例えば六水和物)、アルキルパラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、若しくはそれらの混合物よりなる群から任意に選択される保存剤を含有する。限定されるものでないが0.001、0.003、0.005、0.009、0.01、0.02、0.03、0.05、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.3、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9またはその中のいずれかの範囲若しくは値を挙げることができる0.001〜5%またはその中のいずれかの範囲若しくは値のような当該技術分野で既知のところのいかなる適する濃度若しくは混合物も使用し得る。制限しない例は、保存剤なし、0.1〜2% m−クレゾール(例えば0.2、0.3.0.4、0.5、0.9、1.0%)、0.1〜3%ベンジルアルコール(例えば0.5、0.9、1.1、1.5、1.9、2.0、2.5%)、0.001〜0.5%チメロサール(例えば0.005、0.01)、0.001〜2.0%フェノール(例えば0.05、0.25、0.28、0.5、0.9、1.0%)、0.0005〜1.0%アルキルパラベン(1種若しくは複数)(例えば0.00075、0.0009、0.001、0.002、0.005、0.0075、0.009、0.01、0.02、0.05、0.075、0.09、0.1、0.2、0.3、0.5、0.75、0.9、1.0%)などを包含する。
上に示されたとおり、本発明は、包装資材、ならびに場合によっては水性希釈剤中に処方された緩衝剤および/若しくは保存剤とともに少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの溶液を含んでなる少なくとも1本のバイアルを含んでなる製品を提供し、前記包装資材は、こうした溶液を1、2、3、4、5、6、9、12、18、20、24、30、36、40、48、54、60、66、72時間若しくはそれ以上にわたり保持し得ることを示すラベルを含んでなる。本発明はさらに、包装資材、凍結乾燥した少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる第一のバイアル、および処方された緩衝剤若しくは保存剤の水性希釈剤を含んでなる第二のバイアルを含んでなる製品を含んでなり、前記包装資材は、該少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを水性希釈剤中で再構成して24時間若しくはそれ以上にわたり保持し得る溶液を形成することを患者に指図するラベルを含んでなる。
本発明で使用される少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、本明細書に記述されるか若しくは当該技術分野で既知であるとおり、哺乳動物細胞若しくはトランスジェニックの調製物からを包含する組換え手段により製造し
得るか、または他の生物学的供給源から精製し得る。
得るか、または他の生物学的供給源から精製し得る。
本発明の生成物中の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの量の範囲は、再構成に際して生じる量、すなわち湿潤/乾燥系での場合は約1.0μg/mlから約1000mg/mlまでの濃度を包含するとは言え、より低いおよびより高い濃度が操作可能であり、そして意図される送達ベヒクルに依存し、例えば、溶液製剤は、経皮貼付剤、肺、経粘膜、または浸透圧若しくはマイクロポンプ法と異なることができる。
好ましくは、水性希釈剤は、製薬学的に許容できる保存剤を場合によってはさらに含んでなる。好ましい保存剤は、フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、アルキルパラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、若しくはそれらの混合物よりなる群から選択されるものを包含する。製剤中で使用される保存剤の濃度は抗菌効果を生じるのに十分な濃度である。こうした濃度は選択した保存剤に依存し、そして当業者により容易に決定される。
他の賦形剤、例えば等張剤、緩衝剤、抗酸化剤、保存増強剤を、場合によってはかつ好ましくは希釈剤に添加し得る。グリセリンのような等張剤は一般に既知濃度で使用する。生理学的に耐えられる緩衝剤を、好ましくは、改良されたpH制御を提供するために添加する。製剤は、約pH4から約pH10までのような広範囲のpH、および約pH5から約pH9までの好ましい範囲、および約6.0ないし約8.0の最も好ましい範囲を包括し得る。好ましくは、本発明の製剤は約6.8と約7.8の間のpHを有する。好ましい緩衝剤はリン酸緩衝液、最も好ましくはリン酸ナトリウム、とりわけリン酸緩衝生理的食塩水(PBS)を包含する。
Tween 20(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート)、Tween 40(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート)、Tween 80(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート)、Pluronic F68(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー)およびPEG(ポリエチレングリコール)のような製薬学的に許容できる可溶化剤、あるいはポリソルベート20若しくは80またはポロキサマー184若しくは188、Pluronic(R)多価アルコール、他のブロックコポリマーのような非イオン性界面活性剤、ならびにEDTAおよびEGTAのようなキレート剤のような他の添加物を、凝集を低下させるために該製剤若しくは組成物に場合によっては添加し得る。これらの添加物は、ポンプ若しくはプラスチック容器を使用して製剤を投与する場合にとりわけ有用である。製薬学的に許容できる界面活性剤の存在は、タンパク質が凝集する傾向を緩和する。
本発明の製剤は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント、ならびにフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、アルキルパラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチルなど)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、若しくはそれらの混合物よりなる群から選択される保存剤を水性希釈剤中で混合することを含んでなる方法により製造し得る。少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントおよび保存剤を水性希釈剤中で混合することは、慣習的溶解および混合手順を使用して実施する。適する製剤を製造するため、例えば、緩衝溶液中の測定された量の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを、所望の濃度のタンパク質および保存剤を提供するのに十分な量の緩衝溶液中で所望の保存剤と組み合わせる。この方法の変形が当業者により認識されるであろう。例えば、成分を添加する順序、付加的な添加物を使用するかどうか、製剤を製造する温度およびpHは、全部、使用される濃度および投与手段について最適化しうる因子である。
特許請求される製剤は、澄明な溶液として、あるいは、水性希釈剤中に水、保存剤ならびに/または賦形剤、好ましくはリン酸緩衝液および/若しくは生理的食塩水ならびに選ばれた塩を含有する第二のバイアルで再構成される、凍結乾燥した少なくとも1種のGL
P−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのバイアルを含んでなる2本のバイアルとして、患者に提供し得る。単一の溶液バイアル若しくは再構成を必要とする2本のバイアルのいずれも複数回再使用し得、かつ、単一若しくは複数周期の患者処置に十分であり得、そして従って現在利用可能よりもより便宜的な処置レジメンを提供し得る。
P−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのバイアルを含んでなる2本のバイアルとして、患者に提供し得る。単一の溶液バイアル若しくは再構成を必要とする2本のバイアルのいずれも複数回再使用し得、かつ、単一若しくは複数周期の患者処置に十分であり得、そして従って現在利用可能よりもより便宜的な処置レジメンを提供し得る。
本特許請求される製品は、即座ないし24時間若しくはそれ以上にわたる投与に有用である。従って、現在特許請求される製品は患者に大きな利点を提供する。本発明の製剤は、場合によっては約2から約40℃までの温度で安全に保存され得かつタンパク質の生物学的活性を長期間保持し得、従って、6、12、18、24、36、48、72若しくは96時間またはそれ以上にわたり該溶液を保持かつ/若しくは使用し得ることを示す包装ラベルを可能にする。保存される希釈剤を使用する場合、こうしたラベルは、1〜12か月、半年、1年半および/若しくは2年の少なくとも1種までの使用を包含し得る。
本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの溶液は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを水性希釈剤中で混合することを含んでなる方法により製造し得る。混合することは、慣習的溶解および混合手順を使用して実施する。適する製剤を製造するため、例えば、水若しくは緩衝溶液中の測定された量の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを、所望の濃度のタンパク質および場合によっては保存剤若しくは希釈剤を提供するのに十分な量で組み合わせる。この方法の変形が当業者により認識されるであろう。例えば、成分を添加する順序、付加的な添加物を使用するかどうか、製剤を製造する温度およびpHは、全部、使用される濃度および投与手段について最適化しうる因子である。
特許請求される製品は、澄明な溶液として、あるいは、水性希釈剤を含有する第二のバイアルで再構成される凍結乾燥した少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのバイアルを含んでなる2本のバイアルとして、患者に提供し得る。単一の溶液バイアル若しくは再構成を必要とする2本のバイアルのいずれも複数回再使用し得、かつ、単一若しくは複数周期の患者処置に十分であり得、そして従って現在利用可能よりもより便宜的な処置レジメンを提供する。
特許請求される製品は、澄明な溶液、あるいは、水性希釈剤を含有する第二のバイアルで再構成される凍結乾燥した少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのバイアルを含んでなる2本のバイアルを、薬局、診察室、若しくは他のこうした施設(institution)および施設(facility)に提供することにより、患者に間接的に提供し得る。この場合の澄明な溶液は、大きさが1リットルまで若しくはより大きくさえあり得、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント溶液のより小さい部分をより小さいバイアルへの移動のため1回若しくは複数回取り出し得かつ薬局若しくは診察室によりそれらの顧客および/若しくは患者に提供し得る、大型のリザーバを提供する。
これらの単一バイアル系を含んでなる認識される装置は、Humaject(R)、NovoPen(R)、B−D(R)Pen、AutoPen(R)およびOptiPen(R)のような溶液の送達のためのペン注入器装置を包含する。2本のバイアル系を含んでなる認識される装置は、HumatroPen(R)のような再構成した溶液の送達のためカートリッジ中で凍結乾燥した薬物を再構成するためのペン注入器装置を包含する。
現在特許請求される製品は包装資材を包含する。包装資材は、規制当局により必要とされる情報に加え、該製品を使用し得る条件を提供する。本発明の包装資材は、2本のバイアルすなわち湿潤/乾燥製品について、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを水性希釈剤中で再構成して溶液を形成しかつ該溶液を2〜24時間若しくはそれ以上にわたり使用するための患者に対する説明書を提供する。単一バイアルの溶液製品については、ラベルは、こうした溶液を2〜24時間若しくはそれ以上にわたり使用し得ることを示す。現在特許請求される製品はヒトの製薬学的製品の使用に有用である。
本発明の製剤は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくは
バリアントおよび選択された緩衝液、好ましくは生理的食塩水若しくは選ばれた塩を含有するリン酸緩衝液を混合することを含んでなる方法により製造し得る。少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントおよび緩衝剤を水性希釈剤中で混合することは、慣習的な溶解および混合手順を使用して実施する。適する製剤を製造するため、例えば、水若しくは緩衝液中の測定された量の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを、所望の濃度のタンパク質および緩衝剤を提供するのに十分な量で、水中の所望の緩衝剤と組み合わせる。この方法の変形が当業者に認識されるであろう。例えば、成分を添加する順序、付加的な添加物を使用するかどうか、製剤を製造する温度およびpHは、全部、使用される濃度および投与手段について最適化し得る因子である。
バリアントおよび選択された緩衝液、好ましくは生理的食塩水若しくは選ばれた塩を含有するリン酸緩衝液を混合することを含んでなる方法により製造し得る。少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントおよび緩衝剤を水性希釈剤中で混合することは、慣習的な溶解および混合手順を使用して実施する。適する製剤を製造するため、例えば、水若しくは緩衝液中の測定された量の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを、所望の濃度のタンパク質および緩衝剤を提供するのに十分な量で、水中の所望の緩衝剤と組み合わせる。この方法の変形が当業者に認識されるであろう。例えば、成分を添加する順序、付加的な添加物を使用するかどうか、製剤を製造する温度およびpHは、全部、使用される濃度および投与手段について最適化し得る因子である。
特許請求される安定なすなわち保存される製剤は、澄明な溶液として、あるいは、水性希釈剤中に保存剤若しくは緩衝液および賦形剤を含有する第二のバイアルで再構成される凍結乾燥した少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのバイアルを含んでなる2本のバイアルとして、患者に提供し得る。単一の溶液バイアル若しくは再構成を必要とする2本のバイアルのいずれも複数回再使用し得、かつ、単一若しくは複数周期の患者処置に十分であり得、そして従って現在利用可能よりもより便宜的な処置レジメンを提供する。
本明細書に記述される安定なすなわち保存される製剤若しくは溶液のいずれか中の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、当該技術分野で公知のところの、SC若しくはIM注入;経皮、肺、経粘膜、埋込物、浸透圧ポンプ、カートリッジ、マイクロポンプまたは当業者により認識される他の手段を包含する多様な送達方法を介して、本発明により患者に投与し得る。
治療的応用。ミメティボディについての本発明はまた、細胞、組織、器官、動物若しくは患者における、限定されるものでないがインスリン抵抗性、高血糖、低血糖、膵炎、スシング(Sushing)症候群、黒色表皮症、脂肪萎縮性(lipoatrrophic)糖尿病、網膜症、腎症、多発ニューロパシー、単神経障害、自律神経ニューロパシー、潰瘍、足潰瘍、関節の問題、感染症(例えば真菌若しくは細菌)などを挙げることができる関連する兆候および症状を包含する、糖尿病、すなわち成人発症若しくは若年発症型、インスリン依存型、インスリン非依存型などを包含するI型若しくはII型糖尿病の調節若しくは処置方法も提供する。
本発明はまた、限定されるものでないが、限定されるものでないがインスリン抵抗性、高血糖、低血糖、膵炎、スシング症候群、黒色表皮症、脂肪萎縮性糖尿病、網膜症、腎症、多発ニューロパシー、単神経障害、自律神経ニューロパシー、潰瘍、足潰瘍、関節の問題、感染症(例えば真菌若しくは細菌)などを挙げることができる関連する兆候および症状を包含する、成人発症若しくは若年発症型、インスリン依存型、インスリン非依存型などを包含するI型若しくはII型糖尿病の少なくとも1種を挙げることができる、細胞、組織、器官、動物若しくは患者における少なくとも1種の糖尿病関連の免疫に関係した疾患の調節若しくは処置方法も提供する。例えば、Merck Manual、第12〜17版、Merck & Company、ニュージャージー州ローウェー(1972、1977、1982、1987、1992、1999)、Pharmacotherapy
Handbook、Wellsら編、第2版、Appleton and Lange、コネチカット州スタンフォード(1998、2001)(それぞれ引用することによりそっくりそのまま組み込まれる)を参照されたい。
Handbook、Wellsら編、第2版、Appleton and Lange、コネチカット州スタンフォード(1998、2001)(それぞれ引用することによりそっくりそのまま組み込まれる)を参照されたい。
こうした方法は、場合によっては、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる少なくとも1種の組成物若しくは製薬学的組成物の有効量を、こうした調節、処置若しくは治療の必要な細胞、組織、器官、動物若しくは患者に投与することを含み得る。
本発明はまた、限定されるものでないが心失神(stun)症候群、心筋梗塞、うっ血性心不全、卒中、虚血性卒中、出血、動脈硬化症、アテローム硬化症、糖尿病性動脈硬化性疾患、高血圧症、動脈高血圧症、腎血管系性高血圧症、失神(syncope)、ショ
ック、心血管系の梅毒、心不全、肺性心、原発性肺高血圧症、心不整脈、動脈の異所性収縮、心房粗動、心房細動(持続性若しくは発作性)、無秩序若しくは多病巣性心房性頻脈、規則的な幅の狭いQRS頻脈、特定の不整脈、心室細動、His束不整脈、房室ブロック、脚ブロック、心筋虚血性障害、冠動脈疾患、狭心症、心筋梗塞、心筋症、拡張型うっ血性心筋症、拘束型心筋症、弁膜心疾患、心内膜炎、心膜疾患、心腫瘍、大動脈および末梢動脈瘤、大動脈解離、大動脈の炎症、腹部大動脈およびその側枝の閉塞、末梢血管障害、閉塞性動脈障害、末梢アテローム硬化性(atherlosclerotic)疾患、閉塞性血栓性血管炎、機能的末梢動脈障害、レイノー現象およびレイノー病、肢端チアノーゼ、肢端紅痛症、静脈疾患、静脈血栓症、静脈瘤、動静脈瘻、リンパ水腫、脂肪性浮腫、不安定型狭心症、再灌流傷害、ポンプ後症候群、虚血−再灌流傷害などの少なくとも1種を挙げることができる、細胞、組織、器官、動物若しくは患者における少なくとも1種の心血管疾患の調節若しくは処置方法も提供する。こうした方法は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる組成物若しくは製薬学的組成物の有効量を、こうした調節、処置若しくは治療の必要な細胞、組織、器官、動物若しくは患者に投与することを場合によっては含み得る。
ック、心血管系の梅毒、心不全、肺性心、原発性肺高血圧症、心不整脈、動脈の異所性収縮、心房粗動、心房細動(持続性若しくは発作性)、無秩序若しくは多病巣性心房性頻脈、規則的な幅の狭いQRS頻脈、特定の不整脈、心室細動、His束不整脈、房室ブロック、脚ブロック、心筋虚血性障害、冠動脈疾患、狭心症、心筋梗塞、心筋症、拡張型うっ血性心筋症、拘束型心筋症、弁膜心疾患、心内膜炎、心膜疾患、心腫瘍、大動脈および末梢動脈瘤、大動脈解離、大動脈の炎症、腹部大動脈およびその側枝の閉塞、末梢血管障害、閉塞性動脈障害、末梢アテローム硬化性(atherlosclerotic)疾患、閉塞性血栓性血管炎、機能的末梢動脈障害、レイノー現象およびレイノー病、肢端チアノーゼ、肢端紅痛症、静脈疾患、静脈血栓症、静脈瘤、動静脈瘻、リンパ水腫、脂肪性浮腫、不安定型狭心症、再灌流傷害、ポンプ後症候群、虚血−再灌流傷害などの少なくとも1種を挙げることができる、細胞、組織、器官、動物若しくは患者における少なくとも1種の心血管疾患の調節若しくは処置方法も提供する。こうした方法は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる組成物若しくは製薬学的組成物の有効量を、こうした調節、処置若しくは治療の必要な細胞、組織、器官、動物若しくは患者に投与することを場合によっては含み得る。
本発明のいずれの方法も、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる組成物若しくは製薬学的組成物の有効量を、こうした調節、処置若しくは治療の必要な細胞、組織、器官、動物若しくは患者に投与することを含み得る。こうした方法は、場合によっては、こうした免疫疾患を処置するための共投与若しくは併用療法をさらに含み得、ここで、前記少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ、その特定部分若しくはバリアントの投与は、少なくとも1種のTNFアンタゴニスト(例えば、限定されるものでないがTNF抗体若しくはフラグメント、可溶性TNF受容体若しくはフラグメント、それらの融合タンパク質、または小分子TNFアンタゴニスト)、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、麻薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬(例えばアミノグリコシド、抗真菌薬、抗寄生虫薬、抗ウイルス薬、カルバペネム、セファロスポリン、フルオルキノロン、マクロライド、ペニシリン、スルホンアミド、テトラサイクリン、別の抗菌薬)、抗乾癬薬、コルチコステロイド、蛋白同化ステロイド、糖尿病関連薬、ミネラル、栄養薬、甲状腺薬、ビタミン、カルシウム関連ホルモン、止瀉薬、鎮咳薬、制吐剤、抗潰瘍薬、緩下剤、抗凝固薬、エリスロポエチン(例えばGLP−1エチン(GLP−1etin)α)、フィルグラスチム(例えばG−CSF、ニューポジェン(Neupogen))、サルグラモスチム(GM−CSF、リューカイン(Leukine))、免疫化、免疫グロブリン、免疫抑制薬(例えばバシリキシマブ、シクロスポリン、ダクリズマブ)、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エストロゲン受容体調節物質、散瞳薬、毛様筋調節薬、アルキル化剤、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、放射性医薬品、抗うつ薬、抗躁薬、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬、交感神経興奮薬、興奮剤、ドネペジル、タクリン、喘息医薬品、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリエン阻害剤、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフリン若しくはアナログ、ドルナーゼα(プルモザイム(Pulmozyme))、サイトカインまたはサイトカインアンタゴニストから選択される少なくとも1種の前同時におよび/若しくは後に投与することをさらに含んでなる。適する投薬量は当該技術分野で公知である。例えば、Wellsら編、Pharmacotherapy Handbook、第2版、Appleton and Lange、コネチカット州スタンフォード(2000);PDR Pharmacopoeia,Tarascon Pocket Pharmacopoeia 2000、豪華版、Tarascon Publishing、カリフォルニア州ロマリンダ(2000)(それらの参考文献のそれぞれは引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
ミメティボディは、自己骨髄培養物中のようなex vivoでもまた使用し得る。簡潔には、骨髄を化学療法前に患者から取り出し、そして、場合によってはミメティボディとともに、場合によっては1種若しくはそれ以上の付加的なサイトカインとともに、TPOおよび/若しくはGLP−1で処理する。処理した骨髄をその後、化学療法後に患者に
戻して骨髄の回復を加速する。加えて、単独ならびにGLP−1ミメティボディおよび/若しくはGLP−1と組合せのTPOは、骨髄若しくは末梢血前駆体(PBPC)細胞のex vivo増殖にもまた使用し得る。化学療法処置の前に、骨髄を幹細胞因子(SCF)若しくはG−CSFで刺激して早期の前駆体細胞を末梢循環中に放出させ得る。これらの前駆体を場合によっては末梢血から収集しかつ濃縮し、そしてその後、場合によっては、限定されるものでないがSCF、G−CSF、IL−3、GM−CSF、IL−6若しくはIL−11を挙げることができる1種若しくはそれ以上の他のサイトカインと組合せのTPOおよびミメティボディで培養物中で処理して、高密度巨核球培養物に分化かつ増殖させ、場合によってはその後、高用量化学療法後の患者に戻す。骨髄のex vivo処置のためのTPOの用量は、100pg/mlないし10ng/ml、好ましくは500pg/mlないし3ng/mlの範囲にあることができる。ミメティボディの用量はGLP−1に対する活性において同等であることができ、0.1単位/mlから20単位/mlまで、好ましくは0.5単位/mlから2単位/mlまで、またはその中のいずれかの範囲若しくは値で使用し得る。
戻して骨髄の回復を加速する。加えて、単独ならびにGLP−1ミメティボディおよび/若しくはGLP−1と組合せのTPOは、骨髄若しくは末梢血前駆体(PBPC)細胞のex vivo増殖にもまた使用し得る。化学療法処置の前に、骨髄を幹細胞因子(SCF)若しくはG−CSFで刺激して早期の前駆体細胞を末梢循環中に放出させ得る。これらの前駆体を場合によっては末梢血から収集しかつ濃縮し、そしてその後、場合によっては、限定されるものでないがSCF、G−CSF、IL−3、GM−CSF、IL−6若しくはIL−11を挙げることができる1種若しくはそれ以上の他のサイトカインと組合せのTPOおよびミメティボディで培養物中で処理して、高密度巨核球培養物に分化かつ増殖させ、場合によってはその後、高用量化学療法後の患者に戻す。骨髄のex vivo処置のためのTPOの用量は、100pg/mlないし10ng/ml、好ましくは500pg/mlないし3ng/mlの範囲にあることができる。ミメティボディの用量はGLP−1に対する活性において同等であることができ、0.1単位/mlから20単位/mlまで、好ましくは0.5単位/mlから2単位/mlまで、またはその中のいずれかの範囲若しくは値で使用し得る。
本発明の組成物、併用療法、共投与、装置および/若しくは方法に適するTNFアンタゴニスト(本発明の少なくとも1種の抗体、その特定部分およびバリアントをさらに含んでなる)は、限定されるものでないが、抗TNF抗体、それらのリガンド結合フラグメント、およびTNFに特異的に結合する受容体分子;サリドマイド、テニダップ、ホスホジエステラーゼ阻害剤(例えばペントキシフィリンおよびロリプラム)、A2bアデノシン受容体アゴニストならびにA2bアデノシン受容体増強物質のような、TNF合成、TNFの放出若しくは標的細胞に対するその作用を予防かつ/若しくは阻害する化合物;マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼ阻害剤のようなTNF受容体のシグナル伝達を予防かつ/若しくは阻害する化合物;メタロプロテイナーゼ阻害剤のような膜TNF切断を遮断かつ/若しくは阻害する化合物;アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤(例えばカプトプリル)のようなTNF活性を遮断かつ/若しくは阻害する化合物;ならびにMAPキナーゼ阻害剤のようなTNFの産生および/若しくは合成を遮断かつ/若しくは阻害する化合物を挙げることができる。
本明細書で使用されるところの「腫瘍壊死因子抗体」、「TNF抗体」、「TNFα抗体」若しくはフラグメントなどは、TNFα活性をin vitro、in situおよび/若しくは好ましくはin vivoで低下、遮断、阻害、廃止若しくは妨害する。例えば、本発明の適するTNFヒト抗体はTNFαを結合し得、そして、抗TNF抗体、それらの抗原結合フラグメント、およびTNFαに特異的に結合するそれらの特定変異体若しくはドメインを包含する。適するTNF抗体若しくはフラグメントは、TNFのRNA、DNA若しくはタンパク質の合成、TNF放出、TNF受容体のシグナル伝達、膜TNF切断、TNF活性、TNF産生および/若しくは合成もまた低下遮断、廃止、妨害、予防かつ/若しくは阻害し得る。
キメラ抗体cA2は、A2と呼称されるマウス抗ヒトTNFα IgG1抗体を中和する高親和性の抗原結合可変領域、およびヒトIgG κ免疫グロブリンの定常領域よりなる。ヒトIgG1 Fc領域は、同種抗体のエフェクター機能を向上させ、循環血清半減期を増大させ、そして抗体の免疫原性を低下させる。キメラ抗体cA2の親和性およびエピトープ特異性はマウス抗体A2の可変領域に由来する。特定の一態様において、マウス抗体A2の可変領域をコードする核酸の好ましい一供給源はA2ハイブリドーマ細胞株である。
キメラA2(cA2)は、天然および組換え双方のヒトTNFαの細胞傷害性効果を用量依存性の様式で中和する。キメラ抗体cA2および組換えヒトTNFαの結合アッセイから、キメラ抗体cA2の親和性定数は1.04×l010M−1であると計算された。競合的阻害によるモノクローナル抗体の特異性および親和性の好ましい測定方法は、Harlowら、Antibodies:A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory Press、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー、1988;Colliganら編、Current Pr
otocols in Immunology、Greene Publishing Assoc.and Wiley Interscience、ニューヨーク、(1992−2003);Kozborら、Immunol.Today、4:72−79(1983);Ausubelら編 Current Protocols in Molecular Biology、Wiley Interscience、ニューヨーク(1987−2003);およびMuller、Meth.Enzymol.、92:589−601(1983)(それらの参考文献は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)に見出し得る。
otocols in Immunology、Greene Publishing Assoc.and Wiley Interscience、ニューヨーク、(1992−2003);Kozborら、Immunol.Today、4:72−79(1983);Ausubelら編 Current Protocols in Molecular Biology、Wiley Interscience、ニューヨーク(1987−2003);およびMuller、Meth.Enzymol.、92:589−601(1983)(それらの参考文献は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)に見出し得る。
本発明で使用し得るモノクローナル抗TNF抗体の付加的な例は当該技術分野で記述されている(例えば、米国特許第5,231,024号明細書;Moeller,A.ら、Cytokine 2(3):162−169(1990);米国特許出願第07/943,852号明細書(1992年9月11日出願);Rathjenら、国際特許公開第WO 91/02078号明細書(1991年2月21日公開);Rubinら、GLP−1特許公開第0 218 868号明細書(1987年4月22日公開);Yoneら、GLP−1特許公開第0 288 088号明細書(1988年10月26日);Liangら、Biochem.Biophys.Res.Comm.137:847−854(1986);Meagerら、Hybridoma 6:305−311(1987);Fendlyら、Hybridoma 6:359−369(1987);Bringmanら、Hybridoma 6:489−507(1987);およびHiraiら、J.Immunol.Meth.96:57−62(1987)(それらの参考文献は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。
TNF受容体分子。本発明で有用な好ましいTNF受容体分子は、高親和性でTNFαを結合し(例えば、Feldmannら、国際特許公開第WO 92/07076号明細書(1992年4月30日公開);Schallら、Cell 61:361−370(1990);およびLoetscherら、Cell 61:351−359(1990)(それらの参考文献は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を参照されたい)かつ場合によっては低免疫原性を有するものである。とりわけ、55kDa(p55 TNF−R)および75kDa(p75 TNF−R)のTNF細胞表面受容体が本発明で有用である。該受容体の細胞外ドメイン(ECD)若しくはそれらの機能的部分を含んでなるこれらの受容体の切断型(例えばCorcoranら、Eur.J.Biochem.223:831−840(1994)を参照されたい)もまた本発明で有用である。ECDを含んでなる切断型のTNF受容体は、尿および血清中で30kDaおよび40kDaのTNFα阻害性結合タンパク質として検出されている(Engelmann,H.ら、J.Biol.Chem.265:1531−1536(1990))。TNF受容体の多量体分子およびTNF免疫受容体融合分子、ならびにそれらの誘導体およびフラグメント若しくは部分は、本発明の方法および組成物で有用であるTNF受容体分子の付加的な例である。本発明で使用し得るTNF受容体分子は、症状の良好ないし優れた緩和および低毒性を伴い長期間患者を処置するそれらの能力を特徴とする。低免疫原性および/若しくは高親和性、ならびに他の定義されていない特性が、達成される治療結果に寄与しうる。
本発明で有用なTNF受容体の多量体分子は、1種若しくはそれ以上のポリペプチドリンカー若しくはポリエチレングリコール(PEG)のような他の非ペプチドリンカーを介して結合された2種若しくはそれ以上のTNF受容体のECDの全部若しくは機能的一部分を含んでなる。該多量体分子は、該多量体分子の発現を指図する分泌型タンパク質のシグナルペプチドをさらに含み得る。これらの多量体分子およびそれらの製造方法は、米国特許出願第08/437,533号明細書(1995年5月9日出願)(その内容は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)に記述されている。
本発明の方法および組成物で有用なTNF免疫受容体融合分子は、1種若しくはそれ以上の免疫グロブリン分子の少なくとも一部分および1種若しくはそれ以上のTNF受容体の全部若しくは機能的一部分を含んでなる。これらの免疫受容体融合分子は、単量体、ま
たはヘテロ若しくはホモ多量体として集成され得る。免疫受容体融合分子はまた一価若しくは多価でもあり得る。こうしたTNF免疫受容体融合分子の一例はTNF受容体/IgG融合タンパク質である。TNF免疫受容体融合分子およびそれらの製造方法は、当該技術分野(Lesslauerら、Eur.J.Immunol.21:2883−2886(1991);Ashkenaziら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:10535−10539(1991);Peppelら、J.Exp.Med.174:1483−1489(1991);Kollsら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:215−219(1994);Butlerら、Cytokine 6(6):616−623(1994);Bakerら、Eur.J.Immunol.24:2040−2048(1994);Beutlerら、米国特許第5,447,851号明細書;および米国特許出願第08/442,133号明細書(1995年5月16日出願)(それらの参考文献のそれぞれは引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる))で記述されている。免疫受容体融合分子の製造方法は、Caponら、米国特許第5,116,964号明細書;Caponら、米国特許第5,225,538号明細書;およびCaponら、Nature 337:525−531(1989)(それらの参考文献は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)にもまた見出し得る。
たはヘテロ若しくはホモ多量体として集成され得る。免疫受容体融合分子はまた一価若しくは多価でもあり得る。こうしたTNF免疫受容体融合分子の一例はTNF受容体/IgG融合タンパク質である。TNF免疫受容体融合分子およびそれらの製造方法は、当該技術分野(Lesslauerら、Eur.J.Immunol.21:2883−2886(1991);Ashkenaziら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:10535−10539(1991);Peppelら、J.Exp.Med.174:1483−1489(1991);Kollsら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:215−219(1994);Butlerら、Cytokine 6(6):616−623(1994);Bakerら、Eur.J.Immunol.24:2040−2048(1994);Beutlerら、米国特許第5,447,851号明細書;および米国特許出願第08/442,133号明細書(1995年5月16日出願)(それらの参考文献のそれぞれは引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる))で記述されている。免疫受容体融合分子の製造方法は、Caponら、米国特許第5,116,964号明細書;Caponら、米国特許第5,225,538号明細書;およびCaponら、Nature 337:525−531(1989)(それらの参考文献は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)にもまた見出し得る。
TNF受容体分子の機能的同等物、誘導体、フラグメント若しくは領域は、本発明で使用し得るTNF受容体分子に機能上似ている(例えば、高親和性でTNFαを結合しかつ低免疫原性を有する)のに十分な大きさおよび配列のものである、TNF受容体分子の部分若しくはTNF受容体分子をコードするTNF受容体分子配列の部分を指す。TNF受容体分子の機能的同等物はまた、本発明で使用し得るTNF受容体分子に機能的に似ている(例えば、高親和性でTNFαを結合しかつ低免疫原性を有する)改変されたTNF受容体分子も包含する。例えば、TNF受容体分子の機能的同等物は、「サイレント」コドン、または1個若しくはそれ以上のアミノ酸置換、欠失若しくは付加(例えば、1個の酸性アミノ酸の代わりの別のアミノ酸の使用;またはある疎水性アミノ酸をコードする1コドンの代わりの同一若しくは異なる疎水性アミノ酸をコードする別のコドンの使用)を含有し得る。Ausubelら、Current Protocols in Molecular Biology、Greene Publishing Assoc.and
Wiley−Interscience、ニューヨーク(1987−2003)を参照されたい。
Wiley−Interscience、ニューヨーク(1987−2003)を参照されたい。
サイトカインは、限定されるものでないが全部の既知のサイトカインを挙げることができる。例えばCopewithCytokines.comを参照されたい。サイトカインアンタゴニストは、限定されるものでないが、いかなる抗体、フラグメント若しくは模倣物、いかなる可溶性の受容体、フラグメント若しくは模倣物、いかなる小分子アンタゴニスト、またはそれらのいかなる組合せも挙げることができる。
本発明のいずれの方法も、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる組成物若しくは製薬学的組成物の有効量を、こうした調節、処置若しくは治療の必要な細胞、組織、器官、動物若しくは患者に投与することを含んでなる、タンパク質媒介性の障害の処置方法を含み得る。こうした方法はこうした免疫疾患を処置するための共投与若しくは併用療法を場合によってはさらに含み得、前記少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ、その特定部分若しくはバリアントの投与は、IL−3、−6および−11;幹細胞因子;G−CSFおよびGM−CSFのような少なくとも1種の他のサイトカインから選択される少なくとも1種を前同時にかつ/若しくは後に投与することをさらに含んでなる。
典型的には、病理学的状態の処置は、組成物に含有されるの比活性に依存して、合計で平均して用量あたりに患者1キログラムあたり少なくとも約0.0001から500ミリグラムまでの少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント、および好ましくは単回若しくは複数回投与あたりに患者1キログラムあたり少なくとも約0.001から100ミリグラムまでのGLP−1ミメティボディまたは特定部分
若しくはバリアントの範囲になる少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ組成物の有効量若しくは投薬量を投与することにより遂げられる。あるいは、有効血清濃度は、単回若しくは複数回投与あたり0.001〜5000μg/mlの血清濃度を含み得る。適する投薬量は医学実務者に既知であり、そしてもちろん、特定の疾患状態、投与されている組成物の比活性、および処置を受ける特定の患者に依存することができる。いくつかの例において、所望の治療量を達成するために、反復投与、すなわち所望の毎日の用量若しくは効果が達成されるまで個々の投与を反復する特定のモニター若しくは計測された用量の反復個別投与を提供することが必要であり得る。
若しくはバリアントの範囲になる少なくとも1種のGLP−1ミメティボディ組成物の有効量若しくは投薬量を投与することにより遂げられる。あるいは、有効血清濃度は、単回若しくは複数回投与あたり0.001〜5000μg/mlの血清濃度を含み得る。適する投薬量は医学実務者に既知であり、そしてもちろん、特定の疾患状態、投与されている組成物の比活性、および処置を受ける特定の患者に依存することができる。いくつかの例において、所望の治療量を達成するために、反復投与、すなわち所望の毎日の用量若しくは効果が達成されるまで個々の投与を反復する特定のモニター若しくは計測された用量の反復個別投与を提供することが必要であり得る。
好ましい用量は、場合によっては、投与あたり0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005.0.0006、0.0007、0.0008、00009、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05. 0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29および/若しくは30mg/kg、またはそのいずれかの範囲、値若しくは画分を、あるいは、単回若しくは複数回投与あたり0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005.0.0006、0.0007、0.0008、00009、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.5、0.9、1.0、1.1、1.2、1.5、1.9、2.0、2.5、2.9、3.0、3.5、3.9、4.0、4.5、4.9、5.0、5.5、5.9、6.0、6.5、6.9、7.0、7.5、7.9、8.0、8.5、8.9、9.0、9.5、9.9、10、10.5、10.9、11、11.5、11.9、20、12.5、12.9、13.0、13.5、13.9、14.0、14.5、4.9、5.0、5.5、5.9、6.0、6.5、6.9、7.0、7.5、7.9、8.0、8.5、8.9、9.0、9.5、9.9、10、10.5、10.9、11、11.5、11.9、12、12.5、12.9、13.0、13.5、13.9、14、14.5、15、15.5、15.9、16、16.5、16.9、17、17.5、17.9、18、18.5、18.9、19、19.5、19.9、20、20.5、20.9、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、96、100、200、300、400および/若しくは500μg/mlの血清濃度、またはそのいずれかの範囲、値若しくは画分の血清濃度を達成するように包含し得る。
あるいは、投与される投薬量は、特定の剤の薬動力学的特徴、ならびにその投与様式および経路;受領者の齢、健康状態および重量;症状の性質および程度、付随する処置の種類、処置の頻度、ならびに所望の効果のような既知の因子に依存して変動し得る。通常、有効成分の投薬量は、体重1キログラムあたり約0.0001ないし100ミリグラムであり得る。投与あたり若しくは除放性の形態で1キログラムあたり通常0.001ないし10、および好ましくは0.001ないし1ミリグラムが、所望の結果を得るのに有効である。
制限しない一例として、ヒト若しくは動物の処置は、単一、注入、若しくは反復用量を使用して、第1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39若しくは40日の少なくとも1つ、または、あるいは、第1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19若しくは20週の少なくとも1つ、あるいはそれらのいずれかの組合せに、本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの1日あたり0.0002、0.0003、
0.0004、0.0005.0.0006、0.0007、0.0008、00009、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.9、1.0、1.1、1.5、2、3、4、5、6、7、8、9若しくは10mg/kgのような0.0001ないし100mg/kgの一時若しくは定期的投薬量として提供し得る。
0.0004、0.0005.0.0006、0.0007、0.0008、00009、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05.0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.9、1.0、1.1、1.5、2、3、4、5、6、7、8、9若しくは10mg/kgのような0.0001ないし100mg/kgの一時若しくは定期的投薬量として提供し得る。
内的投与に適する投薬形態物(組成物)は、一般に、単位若しくは容器あたり約0.0001ミリグラムから約500ミリグラムまでの有効成分を含有する。これらの製薬学的組成物中で、有効成分は通常、組成物の総重量に基づき約0.5〜99.999重量%の量で存在することができる。
非経口投与のためには、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを、製薬学的に許容できる非経口ベヒクルとともに溶液、懸濁剤、乳剤若しくは凍結乾燥した粉末として処方し得るか、若しくは別個に提供し得る。こうしたベヒクルの例は、水、生理的食塩水、リンゲル液、D−ブドウ糖溶液および5%ヒト血清アルブミンである。リポソーム、および不揮発性油のような非水性ベヒクルもまた使用しうる。ベヒクル若しくは凍結乾燥した粉末は、等張性(例えば塩化ナトリウム、マンニトール)ならびに化学的安定性(例えば緩衝剤および保存剤)を維持する添加物を含有しうる。該製剤は既知の若しくは適する技術により滅菌する。
適する製薬学的担体は、この分野の標準的参照教科書、Remington’s Pharmaceutical Sciences、A.Osolの最新版に記述されている。
治療的投与。製薬学的に有効な量の本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを投与するのに、多くの既知のおよびの開発された様式を使用し得る。本発明のGLP−1ミメティボディは、吸入またはこの中に(here within)記述されるか若しくは当該技術分野で既知の他の様式による投与に適する多様な装置および方法のいずれかを使用して、担体中で溶液、乳剤、コロイド若しくは懸濁剤として、または粉末として送達し得る。
非経口製剤および投与。非経口投与のための製剤は、共通の賦形剤として滅菌水若しくは生理的食塩水、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール、植物起源の油、水素化ナフタレンなどを含有し得る。注入のための水性若しくは油性懸濁液は、既知の方法に従って適切な乳化剤若しくは増湿剤(humidifier)および懸濁化剤を使用することにより製造し得る。注入のための剤は、水性溶液または溶媒中の滅菌の注入可能な溶液若しくは懸濁液のような非毒性の経口で投与可能でない希釈剤であり得る。使用可能なベヒクル若しくは溶媒として、水、リンゲル液、等張生理的食塩水などが許容され;通常の溶媒若しくは懸濁化溶媒として滅菌の不揮発性油を使用し得る。これらの目的上、天然のまたは合成若しくは半合成の脂肪油若しくは脂肪酸;天然のまたは合成若しくは半合成のモノ若しくはジ若しくはトリグリセリドを包含するいかなる種類の不揮発性油および脂肪酸も使用し得る。非経口投与は当該技術分野で既知であり、そして、限定されるものでないが、慣習的注入手段、米国特許第5,851,198号明細書に記述されるところのガス加圧式の針を伴わない注入装置、および米国特許第5,839,446号明細書(引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)に記述されるところのレーザー穿孔器装置を挙げることができる。
代替送達。本発明はさらに、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの非経口、皮下、筋肉内、静脈内、ボーラス、膣、直腸、頬側、舌下、鼻内若しくは経皮手段による投与に関する。タンパク質すなわちGLP−1ミメティボディまたは特定部分またはバリアントの組成物は、非経口(皮下、筋肉内若しくは静脈内)投与のためにとりわけ液体の溶液若しくは懸濁液の形態で;膣若しくは直腸投与での使用のためにとりわけクリーム剤および坐剤のような半固形の形態で;頬側若しくは舌下投与のためにとりわけ錠剤若しくはカプセル剤の形態で;あるいはとりわけ粉末、点鼻薬
若しくはエアゾルまたはある種の剤の形態で鼻内に;あるいは、皮膚構造を改変するか若しくは経皮貼付剤中の薬物濃度を増大させるかのいずれかのためのジメチルスルホキシドのような化学的増強剤を含む(“Drug Permeation Enhancement”;Hsieh,D.S.編中Jungingerら、pp.59−90(Marcel Dekker,Inc.ニューヨーク 1994(引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる))、あるいは、タンパク質およびペプチドを含有する製剤の皮膚上への塗布(第WO 98/53847号明細書)または電気穿孔のような一過性の輸送経路を創製するか若しくはイオントフォレーシスのような皮膚を通る荷電した薬物の移動性を増大させるための電場の適用、あるいはソノフォレーシスのような超音波の適用(米国特許第4,309,989号および同第4,767,402号明細書)(上の刊行物および特許は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を可能にする酸化剤を含む、とりわけゲル剤、軟膏剤、ローション剤、懸濁剤若しくは貼付剤送達系の形態で経皮での使用のため製造し得る。
若しくはエアゾルまたはある種の剤の形態で鼻内に;あるいは、皮膚構造を改変するか若しくは経皮貼付剤中の薬物濃度を増大させるかのいずれかのためのジメチルスルホキシドのような化学的増強剤を含む(“Drug Permeation Enhancement”;Hsieh,D.S.編中Jungingerら、pp.59−90(Marcel Dekker,Inc.ニューヨーク 1994(引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる))、あるいは、タンパク質およびペプチドを含有する製剤の皮膚上への塗布(第WO 98/53847号明細書)または電気穿孔のような一過性の輸送経路を創製するか若しくはイオントフォレーシスのような皮膚を通る荷電した薬物の移動性を増大させるための電場の適用、あるいはソノフォレーシスのような超音波の適用(米国特許第4,309,989号および同第4,767,402号明細書)(上の刊行物および特許は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)を可能にする酸化剤を含む、とりわけゲル剤、軟膏剤、ローション剤、懸濁剤若しくは貼付剤送達系の形態で経皮での使用のため製造し得る。
肺/鼻投与。肺投与のため、好ましくは少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの組成物は、肺の下部気道若しくは鼻腔(sinus)に達するために有効な粒子径で送達される。本発明により、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントは、吸入による治療薬の投与のための当該技術分野で既知の多様な吸入若しくは鼻装置のいずれかにより送達し得る。患者の鼻腔洞若しくは肺胞中でのエアゾル化製剤のdGLP−1sitingが可能なこれらの装置は、計量式吸入器、噴霧器、乾燥粉末発生装置、吸入器(sprayer)などを包含する。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの肺若しくは鼻投与を指図するのに適する他の装置もまた当該技術分野で既知である。全部のこうした装置は、エアゾル中のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの分注のため投与に適する製剤の使用得る。こうしたエアゾルは溶液(水性および非水性双方)若しくは固体粒子のいずれかから構成され得る。Ventolin(R)計量式吸入器のような計量式吸入器は、典型的には噴射剤ガスを使用し、そして吸気の間の起動を必要とする(例えば第WO 94/16970号、同第WO 98/35888号明細書を参照されたい)。Inhale Therapeuticsにより市販されている装置、TurbuhalerTM(Astra)、Rotahaler(R)(Glaxo)、Diskus(R)(Glaxo)、SpirosTM吸入器(Dura)のような乾燥粉末吸入器、およびSpinhaler(R)粉末吸入器(Fisons)は、混合粉末の呼吸起動を使用する(米国特許第US 4668218号 Astra、欧州特許第EP 237507号 Astra、第WO 97/25086号 Glaxo、第WO 94/08552号 Dura、米国特許第US 5458135号 Inhale、第WO 94/06498号 Fisons(引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる))。AERxTM Aradigm、Ultravent(R)噴霧器(Mallinckrodt)およびAcorn II(R)噴霧器(Marquest Medical Products)(米国特許第US 5404871号 Aradigm、第WO 97/22376号)(上の参考文献は引用することによりそっくりそのまま本明細書に組み込まれる)のような噴霧器は溶液からエアゾルを生じさせる一方、計量式吸入器、乾燥粉末吸入器などは小粒子エアゾルを生成させる。商業的に入手可能な吸入装置のこれらの特定の例は、本発明の実務に適する特定の装置の代表例であることを意図しており、そして本発明の範囲を制限するとして意図していない。好ましくは、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを含んでなる組成物は、乾燥粉末吸入器若しくは吸入器(sprayer)により送達される。本発明の少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを投与するための吸入装置のいくつかの望ましい特徴が存在する。例えば、吸入装置による送達は有利に信頼でき、再現可能かつ正確である。吸入装置は、場合によっては、良好な呼吸可能性のため小さな乾燥粒子、例えば約10μm未満、好ましくは約1〜5μmを送達し得る。
GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの組成物のスプレー剤と
しての投与。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質を包含するスプレー剤は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの懸濁液若しくは溶液に加圧下にノズルを通させることにより生じさせ得る。ノズルの大きさおよび構成、適用される圧ならびに液体フィード速度は、所望の出力および粒子径を達成するように選ぶことができる。例えばキャピラリー若しくはノズルフィードとともにの電場により電気スプレーを生じさせ得る。有利には、吸入器(sprayer)により送達される少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の粒子は、約10μm未満、好ましくは約1μmないし5μm、および最も好ましくは約2μmないし約3μmの範囲の粒子径を有する。
しての投与。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質を包含するスプレー剤は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの懸濁液若しくは溶液に加圧下にノズルを通させることにより生じさせ得る。ノズルの大きさおよび構成、適用される圧ならびに液体フィード速度は、所望の出力および粒子径を達成するように選ぶことができる。例えばキャピラリー若しくはノズルフィードとともにの電場により電気スプレーを生じさせ得る。有利には、吸入器(sprayer)により送達される少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の粒子は、約10μm未満、好ましくは約1μmないし5μm、および最も好ましくは約2μmないし約3μmの範囲の粒子径を有する。
吸入器(sprayer)での使用に適する少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の製剤は、典型的に、溶液1mlあたり約1mgないし約20mgの少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の濃度の水性溶液中のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質を包含する。該製剤は、賦形剤、緩衝剤、等張剤、保存剤、界面活性剤および好ましくは亜鉛のような剤を包含し得る。該製剤はまた、緩衝剤、還元剤、バルクタンパク質若しくは炭水化物のような、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の安定化のための賦形剤若しくは剤も包含し得る。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の処方において有用なバルクタンパク質はアルブミン、プロタミンなどを包含する。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の処方において有用な典型的な炭水化物は、ショ糖、マンニトール、乳糖、トレハロース、ブドウ糖などを包含する。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質製剤はまた、エアゾルの形成における溶液の霧化により引き起こされるGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の表面誘発性の凝集を低下若しくは予防し得る界面活性剤も包含し得る。ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびアルコールならびにポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルのような、多様な慣習的界面活性剤を使用し得る。量は、一般に製剤の0.001と14重量%との間の範囲にわたることができる。本発明の目的上とりわけ好ましい界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリソルベート80、ポリソルベート20などである。ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのようなタンパク質の製剤のための当該技術分野で既知の付加的な剤もまた、製剤中に包含し得る。
噴霧器によるGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの組成物の投与。GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質は、ジェット噴霧器若しくは超音波噴霧器のような噴霧器により投与し得る。典型的には、ジェット噴霧器中では、圧縮空気供給源を使用してオリフィスを通して高速の空気ジェットが創製される。ガスがノズルを超えて膨脹する際に低圧領域が創製され、それが液体リザーバに接続された毛細管を通してGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の溶液を引き出す。毛細管からの液体流は、それが管を出る際に不安定な糸状体および液滴に剪断されてエアゾルを創製する。ある範囲の構成、流速およびバッフル型を使用して、所定のジェット噴霧器からの所望の性能の特徴を達成し得る。超音波噴霧器においては、高周波電気エネルギーを使用して、典型的には圧電トランスを使用して振動性の機械的エネルギーを創製する。このエネルギーが、直接若しくはカップリング液によるかのいずれかでGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の製剤に伝播されて、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質を包含するエアゾルを創製する。有利には、噴霧器により送達されるGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の粒子は、約10μm未満、好ましくは約1μmないし5μm未満、および最も好ましくは約2μmないし約3μmの範囲の粒子径を有する。
ジェット若しくは超音波いずれかの噴霧器での使用に適する少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの製剤は、典型的には、溶液1mlあたり約1mgないし約20mgの少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントタンパク質の濃度で、水性溶液中にGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質を包含する。該製剤は、賦形剤、緩衝剤、等張剤、保存剤、界面活性剤、および好ましくは亜鉛のような剤を包含し得る。該製剤はまた、緩衝剤、還元剤、バルクタンパク質若しくは炭水化物のような、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の安定化のための賦形剤若しくは剤も包含し得る。少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の処方において有用なバルクタンパク質はアルブミン、プロタミンなどを包含する。少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの処方において有用な典型的な炭水化物は、ショ糖、マンニトール、乳糖、トレハロース、ブドウ糖などを包含する。少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント製剤は、エアゾルの形成において溶液の霧化により引き起こされる少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの表面誘発性の凝集を低下若しくは予防し得る界面活性剤もまた包含し得る。ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびアルコール、ならびにポリオキシエチレンソルビタル脂肪酸エステルのような多様な慣習的界面活性剤を使用し得る。量は、一般に製剤の0.001と4重量%の間の範囲にわたることができる。本発明の目的上とりわけ好ましい界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリソルベート80、ポリソルベート20などである。少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントタンパク質のようなタンパク質の製剤のための当該技術分野で既知の付加的な剤もまた、製剤中に包含し得る。
計量式吸入器によるGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの組成物の投与。計量式吸入器(MDI)中では、噴射剤、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント、およびいずれかの賦形剤若しくは他の添加物が、液化圧縮ガスを包含する混合物としてキャニスター中に含有される。計量バルブの起動は、好ましくは約10μm未満、好ましくは約1μmないし約5μm、および最も好ましくは約2μmないし約3μmの大きさ範囲の粒子を含有するエアゾルとして該混合物を放出する。所望のエアゾル粒子径は、ジェットミル粉砕、噴霧乾燥、臨界点凝縮などを包含する当業者に既知の多様な方法により生じられるGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアント組成物タンパク質の製剤を使用することにより得ることができる。好ましい計量式吸入器は3M若しくはGlaxoにより製造されかつハイドロフルオロカーボン噴射剤を使用するものを包含する。
計量式吸入器装置での使用のための少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの製剤は、一般に、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを例えば界面活性剤の助けを借りて噴射剤中に懸濁された非水性媒体中の懸濁液として含有する微粉を包含することができる。噴射剤は、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタノールおよび1,1,1,2−テトラフルオロエタン、HFA−134a(ヒドロフルオロアルカン−134a)、HFA−227(ヒドロフルオロアルカン−227)などを包含するクロロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ヒドロフルオロカーボン若しくは炭化水素のような本目的上使用されるいずれの慣習的物質でもあり得る。好ましくは噴射剤はヒドロフルオロカーボンである。界面活性剤は、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを噴射剤中の懸濁液として安定化させる、有効成分を化学的分解に対して保護する、などのために選ぶことができる。適する界面活性剤はソルビタントリオレエート、ダイズレシチン、オレイン酸などを包含する。いくつかの場合には、エタノールのような溶媒を使用する溶液エアゾルが好ましい。タンパク質のようなタンパク質の製剤のための当該技術分野で既知の付加的な剤もまた該製剤に包含し得る。
当業者は、本発明の方法を、本明細書に記述されない装置を介する少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの組成物の肺投与により達成し得ることを認識するであろう。
粘膜製剤および投与。粘膜表面を通る吸収のため、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを投与するための組成物および方法は、乳剤粒子の粘膜付着を達成することにより粘膜表面を通る吸収を促進する、複数のミクロン以下の(submicron)粒子、粘膜付着性巨大分子、生物活性ペプチドおよび水性連続層を含んでなる乳剤を包含する(米国特許第5,514,670号明細書)。本発明の乳剤の適用に適する粘膜表面は、角膜、結膜、頬側、舌下、鼻、膣、肺、健胃(stomachic)、腸および直腸の投与経路を包含し得る。膣若しくは直腸投与のための製剤、例えば坐剤は、賦形剤として例えばポリアルキレングリコール、ワセリン、カカオバターなどを含有し得る。鼻内投与のための製剤は固体であり得、そして賦形剤として例えば乳糖を含有し得るか、または点鼻薬の水性若しくは油性溶液であり得る。頬側投与のためには、賦形剤は、糖、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、湖化済デンプンなどを包含する(米国特許第5,849,695号明細書)。
経口製剤および投与。経口のための製剤は、腸壁の浸透性を人工的に増大させるための補助物質(例えばレゾルシノール、ならびにポリオキシエチレンオレイルエーテルおよびn−ヘキサデシルポリエチレンエーテルのような非イオン性界面活性剤)の共投与、ならびに酵素的分解を阻害するための酵素阻害剤(例えば膵トリプシンインヒビター、ジイソプロピルフルオロリン酸(DFF)およびトラシロール)の共投与に頼る。経口投与のための固形型投薬形態物の有効構成化合物を、ショ糖、乳糖、セルロース、マンニトール、トレハロース、ラフィノース、マルチトール、デキストラン、デンプン、寒天、アルギン酸塩、キチン、キトサン、ペクチン、トラガカントガム、アラビアゴム、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成若しくは半合成のポリマー、およびグリセリドを包含する少なくとも1種の添加物と混合し得る。これらの投薬形態物は、他の型(1種若しくは複数)の添加物、例えば不活性希釈剤、ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤、パラベン、ソルビン酸、アスコルビン酸、α−トコフェロールのような保存剤、システインのような抗酸化剤、崩壊剤、結合剤、増粘剤、緩衝剤、甘味料、着香料、香料などもまた含有し得る。
錠剤および丸剤は腸溶コーティング製剤にさらに加工し得る。経口投与のための液体製剤は、医学的使用に許容可能な乳剤、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁剤および溶液製剤を包含する。これらの製剤は、前記分野で通常使用される不活性希釈剤、例えば水を含有しうる。リポソームもまたインスリンおよびヘパリンのための薬物送達系として記述されている(米国特許第4,239,754号明細書)。より最近、混合アミノ酸の人工的ポリマー(プロテイノイド)のマイクロスフェアが医薬品を送達するために使用されている(米国特許第4,925,673号明細書)。さらに、米国特許第5,879,681号および同第5,5,871,753号明細書に記述される担体化合物が、生物学的有効成分を経口で送達するために使用されているが当該技術分野で既知である。
経皮製剤および投与。経皮投与のためには、少なくとも1種のGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントを、リポソーム、またはポリマーナノ粒子、微小粒子、マイクロカプセル若しくはマイクロスフェア(別の方法で述べられない限り集合的に微小粒子と称される)のような送達装置に被包化する。ポリ乳酸、ポリグリコール酸およびそれらのコポリマーのようなポリヒドロキシ酸、ポリオルトエステル、ポリ無水物ならびにポリホスファゼンのような合成ポリマー、ならびにコラーゲン、ポリアミノ酸、アルブミンおよび他のタンパク質、アルギン酸塩ならびに他の多糖のような天然のポリマー、ならびにそれらの組合せから作成される微小粒子を包含する多数の適する装置が既知である(米国特許第5,814,599号明細書)。
長時間投与および製剤。本発明の化合物を、単一投与から長時間にわたり、例えば1週ないし1年間、被験体に送達することがときに望ましいことができる。多様な持続放出のdGLP−1t若しくは埋込物の投薬形態物を利用し得る。例えば、投薬形態物は、体液
中で低い程度の溶解性を有する化合物の製薬学的に許容できる非毒性の塩、例えば(a)リン酸、硫酸、クエン酸、酒石酸、タンニン酸、パモ酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンモノ若しくはジスルホン酸、ポリガラクツロン酸などのような多塩基性酸との酸付加塩;(b)亜鉛、カルシウム、ビスマス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバルト、ニッケル、カドミウムなどのような多価金属陽イオン、または例えばN,N’−ジベンジル−エチレンジアミン若しくはエチレンジアミンから形成される有機陽イオンとの塩;あるいは(a)および(b)の組合せ、例えば亜鉛タンニン酸塩を含有し得る。加えて、本発明の化合物、若しくは好ましくはたった今記述されたもののような比較的不溶性の塩を、注入に適する例えばゴマ油とともにゲル、例えばモノステアリン酸アルミニウムゲル中で処方し得る。とりわけ好ましい塩は、亜鉛塩、亜鉛タンニン酸塩、パモ酸塩などである。注入のための別の型の持続放出dGLP−1t製剤は、例えば米国特許第3,773,919号明細書に記述されるところのポリ乳酸/ポリグリコール酸ポリマーのようなゆっくりと分解する非毒性の非抗原性ポリマー中に被包化されるために分散された化合物若しくは塩を含有することができる。該化合物、若しくは好ましくは上述されたもののような比較的不溶性の塩は、とりわけ動物での使用のためコレステロールマトリックスのシラスティックペレット中でもまた処方し得る。付加的な持続放出dGLP−1t若しくは埋込物製剤、例えば気体若しくは液体リポソームが文献で既知である(米国特許第5,770,222号明細書、および“Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems”、J.R.Robinson編、Marcel Dekker,Inc.、ニューヨーク、1978)。
中で低い程度の溶解性を有する化合物の製薬学的に許容できる非毒性の塩、例えば(a)リン酸、硫酸、クエン酸、酒石酸、タンニン酸、パモ酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンモノ若しくはジスルホン酸、ポリガラクツロン酸などのような多塩基性酸との酸付加塩;(b)亜鉛、カルシウム、ビスマス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバルト、ニッケル、カドミウムなどのような多価金属陽イオン、または例えばN,N’−ジベンジル−エチレンジアミン若しくはエチレンジアミンから形成される有機陽イオンとの塩;あるいは(a)および(b)の組合せ、例えば亜鉛タンニン酸塩を含有し得る。加えて、本発明の化合物、若しくは好ましくはたった今記述されたもののような比較的不溶性の塩を、注入に適する例えばゴマ油とともにゲル、例えばモノステアリン酸アルミニウムゲル中で処方し得る。とりわけ好ましい塩は、亜鉛塩、亜鉛タンニン酸塩、パモ酸塩などである。注入のための別の型の持続放出dGLP−1t製剤は、例えば米国特許第3,773,919号明細書に記述されるところのポリ乳酸/ポリグリコール酸ポリマーのようなゆっくりと分解する非毒性の非抗原性ポリマー中に被包化されるために分散された化合物若しくは塩を含有することができる。該化合物、若しくは好ましくは上述されたもののような比較的不溶性の塩は、とりわけ動物での使用のためコレステロールマトリックスのシラスティックペレット中でもまた処方し得る。付加的な持続放出dGLP−1t若しくは埋込物製剤、例えば気体若しくは液体リポソームが文献で既知である(米国特許第5,770,222号明細書、および“Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems”、J.R.Robinson編、Marcel Dekker,Inc.、ニューヨーク、1978)。
本発明を全般的に記述したので、それは、具体的説明として提供されかつ制限するとして意図していない以下の実施例を参照して、より容易に理解されるであろう。
実施例1
哺乳動物細胞中でのGLP−1ミメティボディのクローニングおよび発現。
典型的な哺乳動物発現ベクターは、mRNAの転写の開始を媒介する少なくとも1個のプロモーター要素、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのコーディング配列、ならびに転写の終止および転写物のポリアデニル化に必要とされるシグナルを含有する。付加的な要素は、エンハンサー、コザック配列、ならびにRNAスプライシングのためのドナーおよびアクセプター部位により隣接される介在配列を包含する。高度に効率的な転写は、SV40からの初期および後期プロモーター、レトロウイルス、例えばRSV、HTLVI、HIVIからの末端反復配列(LTRS)、ならびにサイトメガロウイルス(CMV)の初期プロモーターで達成し得る。しかしながら細胞要素もまた使用し得る(例えばヒトアクチンプロモーター)。本発明の実施における使用に適する発現ベクターは、例えば、pIRES1neo、pRetro−Off、pRetro−On、PLXSN若しくはpLNCX(Clonetech Labs、カリフォルニア州パロアルト)、pcDNA3.1(+/−)、pcDNA/Zeo(+/−)若しくはpcDNA3.1/Hygro(+/−)(Invitrogen)、PSVLおよびPMSG(Pharmacia、スウェーデン・ウプサラ)、pRSVcat(ATCC 37152)、pSV2dhfr(ATCC 37146)ならびにpBC12MI(ATCC 67109)のようなベクターを包含する。使用し得る哺乳動物宿主細胞は、ヒトHela 293、H9およびJurkat細胞、マウスNIH3T3およびC127細胞、Cos 1、Cos 7およびCV 1、ウズラQC1−3細胞、マウスL細胞ならびにチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を包含する。
哺乳動物細胞中でのGLP−1ミメティボディのクローニングおよび発現。
典型的な哺乳動物発現ベクターは、mRNAの転写の開始を媒介する少なくとも1個のプロモーター要素、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントのコーディング配列、ならびに転写の終止および転写物のポリアデニル化に必要とされるシグナルを含有する。付加的な要素は、エンハンサー、コザック配列、ならびにRNAスプライシングのためのドナーおよびアクセプター部位により隣接される介在配列を包含する。高度に効率的な転写は、SV40からの初期および後期プロモーター、レトロウイルス、例えばRSV、HTLVI、HIVIからの末端反復配列(LTRS)、ならびにサイトメガロウイルス(CMV)の初期プロモーターで達成し得る。しかしながら細胞要素もまた使用し得る(例えばヒトアクチンプロモーター)。本発明の実施における使用に適する発現ベクターは、例えば、pIRES1neo、pRetro−Off、pRetro−On、PLXSN若しくはpLNCX(Clonetech Labs、カリフォルニア州パロアルト)、pcDNA3.1(+/−)、pcDNA/Zeo(+/−)若しくはpcDNA3.1/Hygro(+/−)(Invitrogen)、PSVLおよびPMSG(Pharmacia、スウェーデン・ウプサラ)、pRSVcat(ATCC 37152)、pSV2dhfr(ATCC 37146)ならびにpBC12MI(ATCC 67109)のようなベクターを包含する。使用し得る哺乳動物宿主細胞は、ヒトHela 293、H9およびJurkat細胞、マウスNIH3T3およびC127細胞、Cos 1、Cos 7およびCV 1、ウズラQC1−3細胞、マウスL細胞ならびにチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を包含する。
あるいは、遺伝子は、染色体中に組込まれた遺伝子を含有する安定細胞株中で発現させ得る。dhfr、gpt、ネオマイシン若しくはハイグロマイシンのような選択可能なマーカーとのコトランスフェクションは、トランスフェクトされた細胞の同定および単離を可能にする。
トランスフェクトされた遺伝子は、大量のコードされるGLP−1ミメティボディまた
は特定部分若しくはバリアントを発現させるためにまた増幅もし得る。DHFR(ジヒドロ葉酸還元酵素)マーカーは、数百若しくは数千コピーさえの目的の遺伝子を運搬する細胞株を開発するのに有用である。別の有用な選択マーカーは、酵素グルタミン合成酵素(GS)(Murphyら、Biochem.J.227:277−279(1991);Bebbingtonら、Bio/Technology 10:169−175(1992))である。これらのマーカーを使用して、哺乳動物細胞を選択培地中で増殖させ、そして最高の耐性を伴う細胞を選択する。これらの細胞株は、染色体中に組込まれた増幅された遺伝子(1種若しくは複数)を含有する。チャイニーズハムスター卵巣(CHO)およびNSO細胞は、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの製造にしばしば使用される。
は特定部分若しくはバリアントを発現させるためにまた増幅もし得る。DHFR(ジヒドロ葉酸還元酵素)マーカーは、数百若しくは数千コピーさえの目的の遺伝子を運搬する細胞株を開発するのに有用である。別の有用な選択マーカーは、酵素グルタミン合成酵素(GS)(Murphyら、Biochem.J.227:277−279(1991);Bebbingtonら、Bio/Technology 10:169−175(1992))である。これらのマーカーを使用して、哺乳動物細胞を選択培地中で増殖させ、そして最高の耐性を伴う細胞を選択する。これらの細胞株は、染色体中に組込まれた増幅された遺伝子(1種若しくは複数)を含有する。チャイニーズハムスター卵巣(CHO)およびNSO細胞は、GLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの製造にしばしば使用される。
発現ベクターpC1およびpC4は、ラウス肉腫ウイルスの強力なプロモーター(LTR)(Cullenら、Molec.Cell.Biol.5:438−447(1985))およびCMV−エンハンサーの1フラグメント(Boshartら、Cell 41:521−530(1985))を含有する。例えば制限酵素切断部位BamHI、XbaIおよびAsp7l8を含むマルチクローニング部位が目的の遺伝子のクローニングを容易にする。ベクターは、3’イントロンに加え、ラットプレプロインスリン遺伝子のポリアデニル化および終止シグナルを含有する。
CHO細胞中でのクローニングおよび発現。ベクターpC4をGLP−1ミメティボディまたは特定部分若しくはバリアントの発現に使用する。プラスミドpC4はプラスミドpSV2−dhfrの誘導体(ATCC受託番号37146)である。該プラスミドは、SV40初期プロモーターの制御下にマウスDHFR遺伝子を含有する。これらのプラスミドとともにトランスフェクトされる、ジヒドロ葉酸活性を欠くチャイニーズハムスター卵巣若しくは他の細胞は、化学療法剤メトトレキセートを補充した選択培地(例えばα−MEM、Life Technologies、メリーランド州ゲイタースバーク)中で細胞を増殖させることにより選択し得る。メトトレキセート(MTX)に耐性の細胞中でのDHFR遺伝子の増幅は十分に報告されている(例えば、F.W.Altら、J.Biol.Chem.253:1357−1370(1978);J.L.HamlinとC.Ma、Biochem.et Biophys.Acta 1097:107−143(1990);およびM.J.PageとM.A.Sydenham、Biotechnology 9:64−68(1991)を参照されたい)。増大する濃度のMTX中で増殖させた細胞は、DHFR遺伝子の増幅の結果として標的酵素DHFRを過剰産生することにより該薬物に対する耐性を発生する。第二の遺伝子がDHFR遺伝子に連結される場合、それは通常共増幅かつ過剰発現される。このアプローチは1,000コピー以上の増幅された遺伝子(1種若しくは複数)を運搬する細胞株を開発するのに使用し得ることが当該技術分野で既知である。その後、メトトレキセートを取り去る場合に、宿主細胞の1個若しくはそれ以上の染色体に組込まれた増幅された遺伝子を含有する細胞株が得られる。
プラスミドpC4は、目的の遺伝子を発現させるため、ラウス肉腫ウイルスの末端反復配列(LTR)の強力なプロモーター(Cullenら、Molec.Cell.Biol.5:438−447(1985))およびヒトサイトメガロウイルス(CMV)の前初期遺伝子のエンハンサーから単離された1フラグメント(Boshartら、Cell
41:521−530(1985))を含有する。プロモーターの下流に、遺伝子の組込みを可能にするBamHI、XbaIおよびAsp7l8制限酵素切断部位がある。これらのクローニング部位の後ろに、該プラスミドは3’イントロンおよびラットプレプロインスリン遺伝子のポリアデニル化部位を含有する。他の高効率プロモーター、例えばヒトb−アクチンプロモーター、SV40初期若しくは後期プロモーター、または他のレトロウイルス例えばHIVおよびHTLVIからの末端反復配列もまた発現に使用し得る。ClontechのTet−OffおよびTet−On遺伝子発現系ならびに類似の系を、GLP−1を哺乳動物細胞中で調節された方法で発現させるのに使用し得る(M.GossenとH.Bujard、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:
5547−5551(1992))。mRNAのポリアデニル化のため、例えばヒト成長ホルモン若しくはグロビン遺伝子からの他のシグナルを同様に使用し得る。染色体中に組込まれた目的の遺伝子を運搬する安定細胞株は、gpt、G418若しくはハイグロマイシンのような選択可能なマーカーとのコトランスフェクションに際してもまた選択し得る。初めに1種以上の選択可能なマーカー、例えばG418およびメトトレキセートを使用することが有利である。
41:521−530(1985))を含有する。プロモーターの下流に、遺伝子の組込みを可能にするBamHI、XbaIおよびAsp7l8制限酵素切断部位がある。これらのクローニング部位の後ろに、該プラスミドは3’イントロンおよびラットプレプロインスリン遺伝子のポリアデニル化部位を含有する。他の高効率プロモーター、例えばヒトb−アクチンプロモーター、SV40初期若しくは後期プロモーター、または他のレトロウイルス例えばHIVおよびHTLVIからの末端反復配列もまた発現に使用し得る。ClontechのTet−OffおよびTet−On遺伝子発現系ならびに類似の系を、GLP−1を哺乳動物細胞中で調節された方法で発現させるのに使用し得る(M.GossenとH.Bujard、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:
5547−5551(1992))。mRNAのポリアデニル化のため、例えばヒト成長ホルモン若しくはグロビン遺伝子からの他のシグナルを同様に使用し得る。染色体中に組込まれた目的の遺伝子を運搬する安定細胞株は、gpt、G418若しくはハイグロマイシンのような選択可能なマーカーとのコトランスフェクションに際してもまた選択し得る。初めに1種以上の選択可能なマーカー、例えばG418およびメトトレキセートを使用することが有利である。
プラスミドpC4を制限酵素で消化し、そしてその後、当該技術分野で既知の手順により仔ウシ腸ホスファターゼを使用して脱リン酸化する。ベクターをその後1%アガロースゲルから単離する。
本発明の完全なGLP−1ミメティボディまたはGLP−1ミメティボディのHCおよびLC可変領域に対応する特定部分若しくはバリアントをコードするDNA配列を、既知の方法の段階に従って使用する。適するヒト定常領域(すなわちHCおよびLC領域)をコードする単離された核酸もまた本構築物中で使用する。
単離された可変および定常領域をコードするDNAおよび脱リン酸化したベクターを、その後T4 DNAリガーゼを用いて連結する。大腸菌(E.coli)HB101若しくはXL−1 Blue細胞をその後形質転換し、そして、例えば制限酵素分析を使用して、プラスミドpC4に挿入されたフラグメントを含有する細菌を同定する。
活性のDHFR遺伝子を欠くチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞をトランスフェクションに使用する。5μgの発現プラスミドpC4を、リポフェクションを使用して0.5μgのプラスミドpSV2−neoとコトランスフェクショトする。プラスミドpSV2-neoは、主要な選択可能なマーカー、すなわちG418を包含する抗生物質の一群に対する耐性を賦与する酵素をコードするTn5からのneo遺伝子を含有する。細胞を、1μg/mlのG418を補充したα−MEMに接種する。2日後に細胞をトリプシン処理し、そして10、25若しくは50ng/mlのメトトレキセートおよび1μg/mlのG418を補充したα−MEM中でハイブリドーマクローニングプレート(Greiner、ドイツ)に接種する。約10〜14日後に単一クローンをトリプシン処理し、そしてその後、異なる濃度のメトトレキセート(50nM、100nM、200nM、400nM、800nM)を使用して6ウェルペトリ皿若しくは10mlフラスコに接種する。最高濃度のメトトレキセートで増殖するクローンをその後、なおより高濃度のメトトレキセート(1mM、2mM、5mM、10mM、20mM)を含有する新たな6ウェルプレートに移す。100〜200mMの濃度で増殖するクローンが得られるまで同一の手順を反復する。所望の遺伝子産物の発現を、例えばSDS−PAGEおよびウエスタンブロット若しくは逆相HPLC分析により分析する。
実施例2
本発明のGLP−1ミメティボディの制限しない例。
GLP−1は経口グルコース投与後に腸のL細胞から分泌される37アミノ酸のペプチドである。生物学的に活性のGLP−1(7−37)ペプチド、バリアント若しくは誘導体を組込むミメティボディ構築物は、該ペプチドのin vivo寿命を延長しかつ2型糖尿病患者において血糖を低下させるための新規療法を提供すると期待される。天然のGLP−1(7−37)ペプチド若しくはDPP−IV抵抗性アナログをコードするペプチドをミメティボディの足場構造中に組込み得る。これらの分子のいくつかを作成し、そして、生じるミメティボディは機能的なin vitroの細胞に基づくアッセイで活性を示した。多様なin vitroアッセイおよびin vivoモデルをこれらの研究で使用し得、そして効力は相互に若しくは本明細書に提示される結果と比較可能でないかもしれないことに注意すべきである。
本発明のGLP−1ミメティボディの制限しない例。
GLP−1は経口グルコース投与後に腸のL細胞から分泌される37アミノ酸のペプチドである。生物学的に活性のGLP−1(7−37)ペプチド、バリアント若しくは誘導体を組込むミメティボディ構築物は、該ペプチドのin vivo寿命を延長しかつ2型糖尿病患者において血糖を低下させるための新規療法を提供すると期待される。天然のGLP−1(7−37)ペプチド若しくはDPP−IV抵抗性アナログをコードするペプチドをミメティボディの足場構造中に組込み得る。これらの分子のいくつかを作成し、そして、生じるミメティボディは機能的なin vitroの細胞に基づくアッセイで活性を示した。多様なin vitroアッセイおよびin vivoモデルをこれらの研究で使用し得、そして効力は相互に若しくは本明細書に提示される結果と比較可能でないかもしれないことに注意すべきである。
GLP−1ミメティボディのバリアントを生成させるため、ミメティボディ中のGLP−1ペプチド、リンカー、ヒンジ若しくはCH2およびCH3配列を、発現、効力、安定性若しくはエフェクター機能を向上させるために欠失、付加、置換、突然変異若しくは修飾し得る。
野性型GLP−1配列ならびにGLP−1(A2S)若しくはGLP−1(A2G)の
ようなDDP−IV抵抗性GLP−1バリアントをミメティボディの足場構造中に組込み得る。GLP−1ミメティボディの特性を改良するために該ペプチドの突然変異を作成し得る。例えば、アミノ末端残基中の突然変異はシグナル伝達を改良しうる一方、らせん状ドメイン中の突然変異はヘリックスを安定化しかつそれによりミメティボディの受容体への結合および/若しくは安定性を向上させうる。
ようなDDP−IV抵抗性GLP−1バリアントをミメティボディの足場構造中に組込み得る。GLP−1ミメティボディの特性を改良するために該ペプチドの突然変異を作成し得る。例えば、アミノ末端残基中の突然変異はシグナル伝達を改良しうる一方、らせん状ドメイン中の突然変異はヘリックスを安定化しかつそれによりミメティボディの受容体への結合および/若しくは安定性を向上させうる。
リンカーの長さおよび組成を、GLP−1ペプチドとFc領域の間の結合の柔軟性若しくは安定性を変動させるために突然変異させ得る。多様なアイソタイプを該分子のヒンジ領域に組込み得る。加えて、該分子を安定化するためにミメティボディのヒンジ領域内に突然変異を作成し得る。例えば、ヒトIgG4ヒンジを、ミメティボディ中の鎖間ジスルフィド結合を安定化させるためにSer228−>Proバリアントを作成するように突然変異させ得る。ミメティボディのFc部分内の変動は、該分子の安定性を向上させかつFcR結合のようなエフェクター機能を変えるために作成し得る。例えば、Ala/Ala突然変異を伴うIgG4のようなヒト若しくはマウスアイソタイプ(またはこれらの分子の変形物)を使用し得る。
本発明のGLP−1ミメティボディ。本発明の特定の制限しない一例は、式(I):
((P(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、[式中、Pは1コピーの生物活性GLP−1ペプチド(7−36)であり、LはGly−Ser若しくはGly−Gly−Gly−Serいずれかのフレキシブルリンカーのタンデム反復であり、VはVH配列のC末端すなわち天然に存在するIgGのJ領域であり、Hは完全なIgG1ヒンジ領域であり、そしてCH2およびCH3はIgG1アイソタイプサブクラスのものである]
のGLP−1ミメティボディ構築物(配列番号2)である。この構築物の半減期は、GLP−1ペプチド単独またはそのバリアント若しくは誘導体のものの多数倍でありかつIgGのものに類似であろうことが期待される。
((P(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、[式中、Pは1コピーの生物活性GLP−1ペプチド(7−36)であり、LはGly−Ser若しくはGly−Gly−Gly−Serいずれかのフレキシブルリンカーのタンデム反復であり、VはVH配列のC末端すなわち天然に存在するIgGのJ領域であり、Hは完全なIgG1ヒンジ領域であり、そしてCH2およびCH3はIgG1アイソタイプサブクラスのものである]
のGLP−1ミメティボディ構築物(配列番号2)である。この構築物の半減期は、GLP−1ペプチド単独またはそのバリアント若しくは誘導体のものの多数倍でありかつIgGのものに類似であろうことが期待される。
上述された基本構造に加え、潜在的に好都合な生物学的特徴をもつバリアントを記述する。これらは、自己会合する低下された傾向、低下された免疫エフェクター機能若しくは低下された免疫原性を有しうる構築物を包含する。生物学的に活性のペプチドの改良されたコンホメーションおよび血液脳関門を横断する移動のような所望の特徴を賦与する他の改変が予見される。提案されるバリアントおよび改変は、所望の活性をもつ構築物を生じるように、いずれの様式でも組合せうる。
組換えDNA法を使用して、GLP−1ペプチドを、免疫グロブリンのシグナルペプチドとヒトJ配列の間で中間体ベクターに挿入した。これは、該ベクター中に存在する制限部位と適合性の端をもつ相補的合成オリゴヌクレオチドを使用して行った。これらのオリゴヌクレオチドは、GLP−1ペプチドのコーディング配列および2個のGGGS反復配列から構成されるフレキシブルリンカーを含んだ。前述の機能的要素を含有する制限フラグメントをその後、発現ベクター中に移した。このベクターは、抗CD4免疫グロブリンのプロモーターおよびエンハンサー、ならびにヒトIgG1ヒンジ配列、HC定常領域2(CH2)および定常領域3(CH3)、ならびに細菌中でのプラスミドの複製および選択ならびに哺乳動物細胞中での安定な発現体の選択に必要な要素を含有した。
このプラスミドをHEK293E細胞に導入し、そして、wt GLP−1 MMBの発現が、一過性にトランスフェクトした細胞中で達成された。GLP−1 MMBの精製は、標準的プロテインAおよびSuperose 12アフィニティークロマトグラフィーにより達成され、トランスフェクトした細胞1Lあたりおよそ1.5mgを生じた。このタンパク質が下述される実験の出発原料となった。
GLP−1ミメティボディのアミノ酸配列を図1に示す。機能的ドメインをペプチドコーディング配列の上に注記する。J配列は、GLP−1二量体に適正なコンホメーションをとらせ、また、該二量体に免疫グロブリンの球状構造から突出させかつ2個のGLP−1受容体間の割れ目に浸透させるためのなおより大きな柔軟性を提供するであろうと考えられる。IgG1ヒンジ領域中に3個のシステインが存在する。第一のものは通常、免疫グロブリンL鎖(LC)と対をなし、そして他の2個は2個のHC間の鎖間結合に参画するとみられる。CH2およびCH3領域がタンパク質の嵩を構成する。免疫グロブリンが長い血清半減期を有すると考えられる理由の1つは、飲作用された免疫グロブリンを細胞外空間に戻すことにより血清半減期を延長するFcRnを結合するそれらの能力である。FcRnの結合部位はCH2およびCH3領域の接合部と重なる(Sheildsら、2001、J.Biol.Chem.、vol.276(9)、6591−6604)。
2本のIgG H鎖は、ヒンジ領域中に位置するシステイン間のジスルフィド結合を介して細胞のプロセシングの間に集成されてホモ二量体を形成することが公知である。改変されたペプチド間でもまたこれが生じて集成されたGLP−1ミメティボディ構築物を形成するであろうことが期待される。加えて、GLP−1ペプチド中の2個のシステイン間の鎖内ジスルフィド結合もまた生じるであろうことが期待される。GLP−1ミメティボディの期待される構造は2個のGLP−1ペプチドを含有する。結合する配列の柔軟性と一緒のN末端のペプチドの空間的配置が、該ペプチドが生物活性二量体を形成することを可能にするはずである。
実施例3
FACS結合アッセイ。
GLP−1ミメティボディの活性をin vitro FACS結合アッセイで試験した。GLP−1 MMBがGLP−1Rを結合するかどうかを決定するため、GLP−1Rを過剰発現するHEK293細胞(1×106細胞)をGLP−1 MMB(20nM)と4℃で2時間インキュベートした。細胞を洗浄し、そして蛍光標識した二次検出抗体(1μg/mLヤギ抗ヒトIgG、Fc γ特異的)を4℃で30分間添加した。フローサイトメトリーを介して細胞の蛍光強度をモニターした。図2Aは、GLP−1 MMBがGLP−1Rを過剰発現するHEK293細胞に結合することを示す(灰色、GLP−1 MMBしかし二次なし;黒色、二次のみ;赤色、陰性対照MMBおよび二次;青色、GLP−1 MMBおよび二次)。図2Bは、GLP−1 MMBが対照HEK293細胞に結合しないことを示す(灰色、GLP−1 MMBしかし二次なし;黒色、二次のみ;青色、GLP−1 MMBおよび二次)。図2Cは、GLP−1ペプチドアナログ(A2S)がGLP−1Rを過剰発現するHEK293細胞への結合についてGLP−1 MMBと競合することが可能であることを示す(灰色、GLP−1 MMBしかし二次なし;黒色、GLP−1 MMBおよび二次;橙色、GLP−1 MMB、0.2nM競合体、二次;青色、GLP−1 MMB、20nM競合体、二次;赤色、GLP−1 MMB、100nM競合体、二次)。
FACS結合アッセイ。
GLP−1ミメティボディの活性をin vitro FACS結合アッセイで試験した。GLP−1 MMBがGLP−1Rを結合するかどうかを決定するため、GLP−1Rを過剰発現するHEK293細胞(1×106細胞)をGLP−1 MMB(20nM)と4℃で2時間インキュベートした。細胞を洗浄し、そして蛍光標識した二次検出抗体(1μg/mLヤギ抗ヒトIgG、Fc γ特異的)を4℃で30分間添加した。フローサイトメトリーを介して細胞の蛍光強度をモニターした。図2Aは、GLP−1 MMBがGLP−1Rを過剰発現するHEK293細胞に結合することを示す(灰色、GLP−1 MMBしかし二次なし;黒色、二次のみ;赤色、陰性対照MMBおよび二次;青色、GLP−1 MMBおよび二次)。図2Bは、GLP−1 MMBが対照HEK293細胞に結合しないことを示す(灰色、GLP−1 MMBしかし二次なし;黒色、二次のみ;青色、GLP−1 MMBおよび二次)。図2Cは、GLP−1ペプチドアナログ(A2S)がGLP−1Rを過剰発現するHEK293細胞への結合についてGLP−1 MMBと競合することが可能であることを示す(灰色、GLP−1 MMBしかし二次なし;黒色、GLP−1 MMBおよび二次;橙色、GLP−1 MMB、0.2nM競合体、二次;青色、GLP−1 MMB、20nM競合体、二次;赤色、GLP−1 MMB、100nM競合体、二次)。
実施例4
cAMPアッセイ。
GLP−1は、その受容体、Gタンパク質共役型受容体に結合してシグナル伝達分子3’,5’−環状AMP(cAMP)の用量依存性の増加をもたらす。cAMPはGLP−1Rを発現する細胞中でのin vitroアッセイ(Applied Biosystems)で測定し得る。簡潔には、Rinm細胞(100,000細胞)を、増大する濃度のGLP−1ペプチド(0〜30nM)若しくはGLP−1 MMB(0〜100nM)とともにインキュベートした。細胞を溶解し、そして、アルカリホスファターゼ標識cAMP複合物および化学発光基質(Tropix(R) CDPD(R))を使用する競合アッセイを使用して、cAMPの量を測定した。wt GLP−1 MMBの濃度依存性のcAMP活性(図3A)はGLP−1ペプチド(図3B)に匹敵する(それぞれ、EC50=11nM対0.4nM)。類似の実験において、IgG4の足場構造中のGLP−1(A2G)MMB(図3C)およびIgG4の足場構造中のGLP−1(A2S)MMB(図3D)は、双方とも、Rinm細胞中のcAMPレベルをIgG4の足場構造中のwt GLP−1 MMBよりも有意により高レベルまで増大させた。
cAMPアッセイ。
GLP−1は、その受容体、Gタンパク質共役型受容体に結合してシグナル伝達分子3’,5’−環状AMP(cAMP)の用量依存性の増加をもたらす。cAMPはGLP−1Rを発現する細胞中でのin vitroアッセイ(Applied Biosystems)で測定し得る。簡潔には、Rinm細胞(100,000細胞)を、増大する濃度のGLP−1ペプチド(0〜30nM)若しくはGLP−1 MMB(0〜100nM)とともにインキュベートした。細胞を溶解し、そして、アルカリホスファターゼ標識cAMP複合物および化学発光基質(Tropix(R) CDPD(R))を使用する競合アッセイを使用して、cAMPの量を測定した。wt GLP−1 MMBの濃度依存性のcAMP活性(図3A)はGLP−1ペプチド(図3B)に匹敵する(それぞれ、EC50=11nM対0.4nM)。類似の実験において、IgG4の足場構造中のGLP−1(A2G)MMB(図3C)およびIgG4の足場構造中のGLP−1(A2S)MMB(図3D)は、双方とも、Rinm細胞中のcAMPレベルをIgG4の足場構造中のwt GLP−1 MMBよりも有意により高レベルまで増大させた。
実施例5
DPP−IV切断アッセイ。
GLP−1はDPP−IVにより急速に不活性化されるため、無傷の(すなわち切断されていない)GLP−1 MMBを定量するためのin vitroアッセイを確立した
。簡潔には、GLP−1 MMB若しくはペプチド(1.2nM)をDPP−IV(1μg/mL、R&D Systems)と室温でインキュベートした。多様な時間(0、5、10、15、20、30、40分)後に、DPP−IV阻害剤(100μM、Linco)を添加して反応をクエンチした。無傷のGLP−1 MMB若しくはペプチドの量を、GLP−1 Active ELISA(Linco)およびそれぞれの標準曲線についてのGLP−1 MMB若しくはペプチドを使用して測定した。図4は、GLP−1 MMBがGLP−1ペプチドに関してDPP−IVによる切断に対し有意により抵抗性であったことを示す。
DPP−IV切断アッセイ。
GLP−1はDPP−IVにより急速に不活性化されるため、無傷の(すなわち切断されていない)GLP−1 MMBを定量するためのin vitroアッセイを確立した
。簡潔には、GLP−1 MMB若しくはペプチド(1.2nM)をDPP−IV(1μg/mL、R&D Systems)と室温でインキュベートした。多様な時間(0、5、10、15、20、30、40分)後に、DPP−IV阻害剤(100μM、Linco)を添加して反応をクエンチした。無傷のGLP−1 MMB若しくはペプチドの量を、GLP−1 Active ELISA(Linco)およびそれぞれの標準曲線についてのGLP−1 MMB若しくはペプチドを使用して測定した。図4は、GLP−1 MMBがGLP−1ペプチドに関してDPP−IVによる切断に対し有意により抵抗性であったことを示す。
実施例6
ヒト血清安定性アッセイ。
他の血清プロテアーゼがGLP−1 MMBを切断かつ不活性化することが可能でなかったことを確認するために、血清中でのGLP−1 MMBの安定性もまた測定した。簡潔には、GLP1ペプチド若しくはGLP1 MMB(30nM)をヒト血清中37℃でインキュベートした。多様な時間後に、反応をDPP−IV阻害剤(100μM、Linco)でクエンチし、そしてLincoからのGLP−1 Active ELISAを使用してサンプルを分析した。図5は、GLP−1 MMBがヒト血清中で24時間安定である一方、ペプチドは迅速に崩壊されることを示す。
ヒト血清安定性アッセイ。
他の血清プロテアーゼがGLP−1 MMBを切断かつ不活性化することが可能でなかったことを確認するために、血清中でのGLP−1 MMBの安定性もまた測定した。簡潔には、GLP1ペプチド若しくはGLP1 MMB(30nM)をヒト血清中37℃でインキュベートした。多様な時間後に、反応をDPP−IV阻害剤(100μM、Linco)でクエンチし、そしてLincoからのGLP−1 Active ELISAを使用してサンプルを分析した。図5は、GLP−1 MMBがヒト血清中で24時間安定である一方、ペプチドは迅速に崩壊されることを示す。
実施例7
GLP−1 MMBはRINm細胞中でインスリン分泌を引き起こす。
インスリン分泌におけるGLP−1 MMBの効果を試験するため、RINm細胞を、増大する濃度のGLP−1(7−36)ペプチド(0〜5nM)、エキセンジン−4ペプチド(0〜5nM)、または多様なGLP−1ミメティボディ(5若しくは50nM)で処理し、そして分泌されるインスリンの量をELISAを介して測定した。試験した全部のGLP−1 MMBは、RINm細胞中でのインスリン分泌の刺激において活性を有した(図6)。50nMで、MMBは野性型GLP−1(7−36)ペプチドのものに匹敵する活性を有した。
GLP−1 MMBはRINm細胞中でインスリン分泌を引き起こす。
インスリン分泌におけるGLP−1 MMBの効果を試験するため、RINm細胞を、増大する濃度のGLP−1(7−36)ペプチド(0〜5nM)、エキセンジン−4ペプチド(0〜5nM)、または多様なGLP−1ミメティボディ(5若しくは50nM)で処理し、そして分泌されるインスリンの量をELISAを介して測定した。試験した全部のGLP−1 MMBは、RINm細胞中でのインスリン分泌の刺激において活性を有した(図6)。50nMで、MMBは野性型GLP−1(7−36)ペプチドのものに匹敵する活性を有した。
実施例8
GLP−1 MMBはdb/dbマウスにおいてグルコースレベルを低下させる。
6週齢のdb/dbマウスを2時間絶食させ、そしてその後、ベヒクル、GLP−1ペプチド若しくはGLP−1(A2S)MMBを静脈内で投与した。血糖を投与後0.5、1、2、3および4時間にモニターした。GLP−1ペプチドは30分で血糖を低下させたが、しかし、60分までに、ありそうにはGLP−1ペプチドの短い半減期により血糖が再度増大し始めた。相対的に、GLP−1ペプチドの用量より100倍より低い用量のGLP−1(A2S)MMBは4時間全体を通じて血糖の低下を誘発した(図7A)。加えて、血糖の低下は用量依存性であった(図7B)。
GLP−1 MMBはdb/dbマウスにおいてグルコースレベルを低下させる。
6週齢のdb/dbマウスを2時間絶食させ、そしてその後、ベヒクル、GLP−1ペプチド若しくはGLP−1(A2S)MMBを静脈内で投与した。血糖を投与後0.5、1、2、3および4時間にモニターした。GLP−1ペプチドは30分で血糖を低下させたが、しかし、60分までに、ありそうにはGLP−1ペプチドの短い半減期により血糖が再度増大し始めた。相対的に、GLP−1ペプチドの用量より100倍より低い用量のGLP−1(A2S)MMBは4時間全体を通じて血糖の低下を誘発した(図7A)。加えて、血糖の低下は用量依存性であった(図7B)。
実施例9
マウスおよびカニクイザルにおけるGLP−1 MMBの薬物動態。
4種のGLP−1ミメティボディ(A2G、A2S、エキセジン(exedin)−capおよびwt)の薬物動態を測定するため、C57/Bl6マウスに1mg/kgのMMBを静脈内で投与した。多様な時間点でマウスを殺した後に心穿刺を介して血漿を得た。多様なELISAを使用して、Fc、全MMB、活性MMB、およびそれらが動物中で代謝されたところの活性ペプチドを測定した。活性のMMBは、ミメティボディのFc領域になお結合されている該ペプチドの無傷のN末端を反映する。該ペプチド中の第二のアミノ酸(アラニン)のセリン若しくはグリシンいずれかでの置換は、循環中の活性のMMBの寿命を延長した。
マウスおよびカニクイザルにおけるGLP−1 MMBの薬物動態。
4種のGLP−1ミメティボディ(A2G、A2S、エキセジン(exedin)−capおよびwt)の薬物動態を測定するため、C57/Bl6マウスに1mg/kgのMMBを静脈内で投与した。多様な時間点でマウスを殺した後に心穿刺を介して血漿を得た。多様なELISAを使用して、Fc、全MMB、活性MMB、およびそれらが動物中で代謝されたところの活性ペプチドを測定した。活性のMMBは、ミメティボディのFc領域になお結合されている該ペプチドの無傷のN末端を反映する。該ペプチド中の第二のアミノ酸(アラニン)のセリン若しくはグリシンいずれかでの置換は、循環中の活性のMMBの寿命を延長した。
カニクイザルに、1.0mg/kgの4種の異なるGLP−1 MMB構築物を静脈内で注入し、そして投与後10分から5日までの多様な時間点に血清サンプルを採取した。血清サンプルをELISAにより評価して無傷のMMBを定量した。図8に具体的に示されるとおり、全4種のMMBは、急速な分布期、次いでよりゆっくりとした消失期を表す。薬物動態定数を構築物のそれぞれについて計算し、T=0からT=120時間までのAUCにより決定される類似の曝露を伴いおよそ3日のT1/2を示した。
実施例10
糖尿病マウスにおける経口耐糖能試験の間のGLP−1 MMBの効果。
8週齢の糖尿病db/dbマウスを、GLP−1 MMB(0.02ないし2mg/kg)の皮下注入前に6時間絶食させた。投与後にマウスを追加の6時間絶食させ、そして基礎の空腹時血糖を測定した。t=0に、マウスに1.0mg/gグルコースの経口胃管栄養を与え、そして多様な時間点に血糖を測定した。図9に示される結果は、GLP−1
MMBが試験した全用量で経口耐糖能試験の間にグルコース移動(glucose excursion)の低下において有効であったことを示す。
糖尿病マウスにおける経口耐糖能試験の間のGLP−1 MMBの効果。
8週齢の糖尿病db/dbマウスを、GLP−1 MMB(0.02ないし2mg/kg)の皮下注入前に6時間絶食させた。投与後にマウスを追加の6時間絶食させ、そして基礎の空腹時血糖を測定した。t=0に、マウスに1.0mg/gグルコースの経口胃管栄養を与え、そして多様な時間点に血糖を測定した。図9に示される結果は、GLP−1
MMBが試験した全用量で経口耐糖能試験の間にグルコース移動(glucose excursion)の低下において有効であったことを示す。
実施例11
糖尿病マウスへの慢性投与の間の空腹時血糖に対するGLP−1 MMBの効果。
10週齢の糖尿病db/dbマウスに、ベヒクル若しくはGLP−1 MMB(1mg/kg)を連日6週間皮下で投与した。試験の経過の間に空腹時血糖を週2回測定した。空腹時血糖は、試験を通じて、処置した動物で対照に関して低下し(図10)、そして、6週までに、該差違は200mg/dL(466対221mg/dL、それぞれ対照および処置動物)以上となった。
糖尿病マウスへの慢性投与の間の空腹時血糖に対するGLP−1 MMBの効果。
10週齢の糖尿病db/dbマウスに、ベヒクル若しくはGLP−1 MMB(1mg/kg)を連日6週間皮下で投与した。試験の経過の間に空腹時血糖を週2回測定した。空腹時血糖は、試験を通じて、処置した動物で対照に関して低下し(図10)、そして、6週までに、該差違は200mg/dL(466対221mg/dL、それぞれ対照および処置動物)以上となった。
実施例12
糖尿病マウスへの慢性投与後の経口耐糖能試験に対するGLP−1 MMBの効果。
実施例11でのとおり、10週齢の糖尿病db/dbマウスにベヒクル若しくはGLP−1 MMB(1mg/kg)を連日6週間投与した。投与40日後に、マウスに経口耐糖能試験を行った。簡潔には、t=0、に、マウスに1.0mg/gグルコースの経口胃管栄養を与え、そして多様な時間点に血糖を測定した。図11に示される結果は、GLP−1 MMBが経口耐糖能試験の間のグルコース移動の低下において有効であったことを示し、GLP−1 MMBで慢性に処置したマウスが対照動物に関してより効率的にグルコース負荷を消失させることが可能であることを示唆する。
糖尿病マウスへの慢性投与後の経口耐糖能試験に対するGLP−1 MMBの効果。
実施例11でのとおり、10週齢の糖尿病db/dbマウスにベヒクル若しくはGLP−1 MMB(1mg/kg)を連日6週間投与した。投与40日後に、マウスに経口耐糖能試験を行った。簡潔には、t=0、に、マウスに1.0mg/gグルコースの経口胃管栄養を与え、そして多様な時間点に血糖を測定した。図11に示される結果は、GLP−1 MMBが経口耐糖能試験の間のグルコース移動の低下において有効であったことを示し、GLP−1 MMBで慢性に処置したマウスが対照動物に関してより効率的にグルコース負荷を消失させることが可能であることを示唆する。
実施例13
糖尿病マウスへの慢性投与後のHbA1cの低下に対するGLP−1 MMBの効果。
実施例11および12でのとおり、10週齢の糖尿病db/dbマウスにベヒクル若しくはGLP−1 MMB(1mg/kg)を連日6週間投与した。6週の投与の前および後に全血サンプルを採取し、そしてHbA1cパーセントについて分析した。図12に示されるとおり、GLP−1処置した動物のHbA1Cは6週間に109パーセント増大した一方、対照処置動物は142パーセント増大した。このデータは、処置した動物が、慢性期にわたりそれらの血糖を調節することが対照に関してより良好に可能であることを示唆する。
糖尿病マウスへの慢性投与後のHbA1cの低下に対するGLP−1 MMBの効果。
実施例11および12でのとおり、10週齢の糖尿病db/dbマウスにベヒクル若しくはGLP−1 MMB(1mg/kg)を連日6週間投与した。6週の投与の前および後に全血サンプルを採取し、そしてHbA1cパーセントについて分析した。図12に示されるとおり、GLP−1処置した動物のHbA1Cは6週間に109パーセント増大した一方、対照処置動物は142パーセント増大した。このデータは、処置した動物が、慢性期にわたりそれらの血糖を調節することが対照に関してより良好に可能であることを示唆する。
実施例14
正常カニクイザルにおける経口耐糖能試験に対するGLP−1 MMBの効果。
経口耐糖能試験(OGTT)を、GLP−1 MMB(1mg/kg)の単回用量前および6日後に正常カニクイザルで行った。簡潔には、t=0に、サルに2.0mg/gグルコースの経口胃管栄養を与え、そして多様な時間点に血糖を測定した。血糖値は投与6日後に行ったOGTTで有意に低下され(図13A)、また、インスリンレベルは有意に増大された(図13B)。これは、GLP−1 MMBが、上昇されたグルコース濃度で膵からのインスリン分泌を引き起こしていることを示唆する。
正常カニクイザルにおける経口耐糖能試験に対するGLP−1 MMBの効果。
経口耐糖能試験(OGTT)を、GLP−1 MMB(1mg/kg)の単回用量前および6日後に正常カニクイザルで行った。簡潔には、t=0に、サルに2.0mg/gグルコースの経口胃管栄養を与え、そして多様な時間点に血糖を測定した。血糖値は投与6日後に行ったOGTTで有意に低下され(図13A)、また、インスリンレベルは有意に増大された(図13B)。これは、GLP−1 MMBが、上昇されたグルコース濃度で膵からのインスリン分泌を引き起こしていることを示唆する。
実施例15
単回用量後の糖尿病マウス(db/db)の膵島中のインスリン染色に対するGLP−1
MMBの効果。
12週齢の糖尿病マウス(db/db)をGLP−1MMB(1.5mg/kg)の単回皮下用量で処置し、そして膵を4週後に収集した。膵を細片に切り、そしてインスリンの存在について染色した。図14に示されるとおり、処置した動物において対照動物に関して有意により多いインスリン染色が存在した。
単回用量後の糖尿病マウス(db/db)の膵島中のインスリン染色に対するGLP−1
MMBの効果。
12週齢の糖尿病マウス(db/db)をGLP−1MMB(1.5mg/kg)の単回皮下用量で処置し、そして膵を4週後に収集した。膵を細片に切り、そしてインスリンの存在について染色した。図14に示されるとおり、処置した動物において対照動物に関して有意により多いインスリン染色が存在した。
実施例16
GLP−1 MMBは正常イヌにおいて胃排出を遅延させる。
胃カニュ―レを全身麻酔下に雌性ビーグル犬(10〜15kg)に外科的に埋込み、そして少なくとも2週間回復させた。イヌを24時間絶食させ、その後水は自由に入手可能であった。胃カニューレを開放し、そして胃液および食物の残りを40〜50mlの微温湯で除去した。6匹のイヌの群に、食事の60分前にα2アゴニスト、リダミジン(0.63mg/kg)を皮下で投与した(胃排出の遅延の陽性対照)。ベヒクル対照若しくはGLP−1 MMB(0.1mg/kg)を投与したイヌに、食事の15分前に橈側皮静脈に静脈内に投与した。食事の5分前に胃カニューレを開放して、基礎値の胃中に存在する液体の量を測定し、そして液体を迅速に再導入した。その後、250mlのグルコース溶液(5g/l)よりなる試験食をカニューレを介して投与し、そして胃中に30分間留まらせた。30分後に胃内容物を胃から排出させて総容量を測定した。1mlの胃内容物を分析のため保持し、そして残りの容量はカニューレを介して胃に再導入した。胃内容物の容量の評価およびサンプルの回復(retrieval)を60、90および120分に反復した。収集したサンプルについてグルコース濃度を評価し、そして各時間点で胃中に残存するグルコースの絶対量を決定するのに使用した。胃中に保持されるグルコースの割合を出発値および各時間点でのグルコースの濃度から決定し、そして時間の関数としてプロットした。胃内容物の50%が保持された時間を、曲線の単指数関数への当てはめにより決定した。図15に示されるとおり、胃内容物の50%は、ベヒクルを投与したイヌで12.35±3.69分後に排出された一方、リダミジン陽性対照およびGLP−1 MMBを投与したイヌは胃排出の有意の遅延(それぞれ30.60±6.47および59.23±14.46)を示した。
GLP−1 MMBは正常イヌにおいて胃排出を遅延させる。
胃カニュ―レを全身麻酔下に雌性ビーグル犬(10〜15kg)に外科的に埋込み、そして少なくとも2週間回復させた。イヌを24時間絶食させ、その後水は自由に入手可能であった。胃カニューレを開放し、そして胃液および食物の残りを40〜50mlの微温湯で除去した。6匹のイヌの群に、食事の60分前にα2アゴニスト、リダミジン(0.63mg/kg)を皮下で投与した(胃排出の遅延の陽性対照)。ベヒクル対照若しくはGLP−1 MMB(0.1mg/kg)を投与したイヌに、食事の15分前に橈側皮静脈に静脈内に投与した。食事の5分前に胃カニューレを開放して、基礎値の胃中に存在する液体の量を測定し、そして液体を迅速に再導入した。その後、250mlのグルコース溶液(5g/l)よりなる試験食をカニューレを介して投与し、そして胃中に30分間留まらせた。30分後に胃内容物を胃から排出させて総容量を測定した。1mlの胃内容物を分析のため保持し、そして残りの容量はカニューレを介して胃に再導入した。胃内容物の容量の評価およびサンプルの回復(retrieval)を60、90および120分に反復した。収集したサンプルについてグルコース濃度を評価し、そして各時間点で胃中に残存するグルコースの絶対量を決定するのに使用した。胃中に保持されるグルコースの割合を出発値および各時間点でのグルコースの濃度から決定し、そして時間の関数としてプロットした。胃内容物の50%が保持された時間を、曲線の単指数関数への当てはめにより決定した。図15に示されるとおり、胃内容物の50%は、ベヒクルを投与したイヌで12.35±3.69分後に排出された一方、リダミジン陽性対照およびGLP−1 MMBを投与したイヌは胃排出の有意の遅延(それぞれ30.60±6.47および59.23±14.46)を示した。
実施例17
GLP−1 MMBは食餌誘発性肥満マウスにおいて経口耐糖能試験(OGTT)後の血糖を低下させる。
食餌誘発性肥満のマウスモデルを開発するため、マウスを高脂肪食で少なくとも27週間維持した。マウスは肥満となり、そして空腹時血糖値が120mg/dlを超えた場合に糖尿病であると決定した。食後血糖値に対するGLP−1 MMB療法の効果を評価するため、食餌誘発性肥満マウスを一夜絶食させ、そして0.02、0.2若しくは2mg/kgのGLP−1 MMBまたはベヒクル対照を皮下で投与した。投与6時間後に、マウスにグルコースの1.5mg/g胃管栄養を与えた。血糖値を、MMB投与の前、t=0、15、30、60、90、120、150および180分に尾静脈血を使用して測定した。図16に示されるとおり、空腹時血糖値のGLP−1 MMB用量依存性の低下がt=0および全部のその後の時間点で観察された。曲線下面積をt=0とt=180の間で計算し、全用量でグルコース配置(glucose disposal)の有意の低下を示した。
GLP−1 MMBは食餌誘発性肥満マウスにおいて経口耐糖能試験(OGTT)後の血糖を低下させる。
食餌誘発性肥満のマウスモデルを開発するため、マウスを高脂肪食で少なくとも27週間維持した。マウスは肥満となり、そして空腹時血糖値が120mg/dlを超えた場合に糖尿病であると決定した。食後血糖値に対するGLP−1 MMB療法の効果を評価するため、食餌誘発性肥満マウスを一夜絶食させ、そして0.02、0.2若しくは2mg/kgのGLP−1 MMBまたはベヒクル対照を皮下で投与した。投与6時間後に、マウスにグルコースの1.5mg/g胃管栄養を与えた。血糖値を、MMB投与の前、t=0、15、30、60、90、120、150および180分に尾静脈血を使用して測定した。図16に示されるとおり、空腹時血糖値のGLP−1 MMB用量依存性の低下がt=0および全部のその後の時間点で観察された。曲線下面積をt=0とt=180の間で計算し、全用量でグルコース配置(glucose disposal)の有意の低下を示した。
実施例18
GLP−1 MMBはdb/dbマウスにおける腹腔内耐糖能試験(IPGTT)において血糖を低下させる。
およそ13〜15週齢の雄性db/dbマウスを、空腹時血糖値に基づき6匹のマウスの処置群に無作為化した。マウスに、0.02mg/kg若しくは0.1mg/kgのGLP−1 MMB、または0.1mg/kgの陰性対照MMBのいずれかを、耐糖能試験の6時間前に投与した。耐糖能試験の5分前に、グルコース測定値を携帯式血糖計で尾静脈血から測定した。マウスにその後、1mg/gのD−グルコースを腹腔内に投与し、そして血糖値を10分、20分、30分、60分、90分、120分、150分および180分にモニターした。図17Aに具体的に示されるとおり、血糖値は、GLP−1 MMBで処置した双方の群で、時間経過全体にわたり有意により低かった。同一の様式で処置した付加的な動物群を、インスリンレベルの測定のためt=10分に殺した。GLP−1 MMB投与10分後に放出されるインスリンの量の用量依存性の増大が存在する。
GLP−1 MMBはdb/dbマウスにおける腹腔内耐糖能試験(IPGTT)において血糖を低下させる。
およそ13〜15週齢の雄性db/dbマウスを、空腹時血糖値に基づき6匹のマウスの処置群に無作為化した。マウスに、0.02mg/kg若しくは0.1mg/kgのGLP−1 MMB、または0.1mg/kgの陰性対照MMBのいずれかを、耐糖能試験の6時間前に投与した。耐糖能試験の5分前に、グルコース測定値を携帯式血糖計で尾静脈血から測定した。マウスにその後、1mg/gのD−グルコースを腹腔内に投与し、そして血糖値を10分、20分、30分、60分、90分、120分、150分および180分にモニターした。図17Aに具体的に示されるとおり、血糖値は、GLP−1 MMBで処置した双方の群で、時間経過全体にわたり有意により低かった。同一の様式で処置した付加的な動物群を、インスリンレベルの測定のためt=10分に殺した。GLP−1 MMB投与10分後に放出されるインスリンの量の用量依存性の増大が存在する。
利点:2型糖尿病を処置するための治療薬としての本新規分子の使用は、他のGLP−1アナログを上回るいくつかの利点を提供する。例えば、それはGLP−1ペプチドの半
減期を延長することがありそうである。また、ミメティボディの足場構造中の野性型GLP−1ペプチドはプロテアーゼ分解、とりわけDPP−IVに対し抵抗性である。これは、変異体ペプチドよりむしろ野性型GLP−1ペプチドでの処置を見込みうる。GLP−1は天然のペプチドであるため、突然変異させたGLP−1アナログで処置される患者でよりもGLP−1ミメティボディで処置される患者でより少ない免疫応答が存在しうる。加えて、GLP−1 MMBの大きな大きさはそれを血液脳関門を横断することから排除しうる。吐き気および不安は脳中のGLP−1Rを結合するGLP−1に関連づけられているため、これは一利点を提供するとみられる。さらに、該ミメティボディの基盤は各ミメティボディ分子上での2種のペプチドの発現をもたらす。これは、GLP−1ペプチドが相互と相互作用することを可能にするとみられ、細胞表面のGLP−1受容体に対する親和性を増大させ得る二量体リガンドを形成する。
減期を延長することがありそうである。また、ミメティボディの足場構造中の野性型GLP−1ペプチドはプロテアーゼ分解、とりわけDPP−IVに対し抵抗性である。これは、変異体ペプチドよりむしろ野性型GLP−1ペプチドでの処置を見込みうる。GLP−1は天然のペプチドであるため、突然変異させたGLP−1アナログで処置される患者でよりもGLP−1ミメティボディで処置される患者でより少ない免疫応答が存在しうる。加えて、GLP−1 MMBの大きな大きさはそれを血液脳関門を横断することから排除しうる。吐き気および不安は脳中のGLP−1Rを結合するGLP−1に関連づけられているため、これは一利点を提供するとみられる。さらに、該ミメティボディの基盤は各ミメティボディ分子上での2種のペプチドの発現をもたらす。これは、GLP−1ペプチドが相互と相互作用することを可能にするとみられ、細胞表面のGLP−1受容体に対する親和性を増大させ得る二量体リガンドを形成する。
本発明は前述の記述および実施例にとりわけ記述されたところ以外の別の方法で実施し得ることが明らかであろう。
本発明の多数の改変および変形物は上の教示に照らして可能であり、そして従って本発明の範囲内にある。
Claims (37)
- 配列番号2若しくは4のアミノ酸配列をコードする少なくとも1種のポリヌクレオチド、またはそれに相補的なポリヌクレオチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディ核酸。
- 配列番号7〜14から選択される少なくとも1種を含んでなるアミノ酸配列をコードする少なくとも1種のポリヌクレオチド、若しくはそれに相補的なポリヌクレオチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディ核酸。
- 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは、免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域のすくなくとも一部分であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドをコードする少なくとも1種のポリヌクレオチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディ核酸。 - 配列番号2若しくは4の連続するアミノ酸の全部を含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。
- 配列番号7〜14の少なくとも1種の連続するアミノ酸の全部を含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。
- 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは配列番号1および6から選択される少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチドであり、Lは、GS、GGS、GGGS(配列番号16)、GSGGGS(配列番号17)、GGSGGGS(配列番号18)、GGSGGGSGG(配列番号19)およびGGGSGGGSGG(配列番号20)から選択され;Vは、GTLVTVSS(配列番号21)、GTLVAVSS(配列番号22)、GTAVTVSS(配列番号23)、TVSS(配列番号24)およびAVSS(配列番号25)から選択され;HはEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGP(配列番号26)であり、CH2はSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAK(配列番号43)であり、CH3はGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号44)であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは配列番号6の少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチドであり、Lは、GS、GGS、GGGS(配列番号16)、GSGGGS(配列番号17)、GGSGGGS(配列番号18)、GGSGGGSGG(配列番号19)およびGGGSGGGSGG(配列番号20)から選択され;Vは、GTLVTVSS(配列番号21)、GTLVAVSS(配列番号22)、GTAVTVSS(配列番号23)、TVSS(配列番号24)およびAVSS(配列番号25)から選択され;HはESKYGPPCPSCPAPEFLGGP(配列番号27)であり、CH2はSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAK(配列番号45)であり、CH3はGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号46)であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは配列番号6の少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチドであり、Lは、GS、GGS、GGGS(配列番号16)、GSGGGS(配列番号17)、GGSGGGS(配列番号18)、GGSGGGSGG(配列番号19)およびGGGSGGGSGG(配列番号20)から選択され;Vは、GTLVTVSS(配列番号21)、GTLVAVSS(配列番号22)、GTAVTVSS(配列番号23)、TVSS(配列番号24)およびAVSS(配列番号25)から選択され;HはESKYGPPCPPCPAPEAAGGP(配列番号28)であり、CH2はSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAK(配列番号45)であり、CH3はGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号46)であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2はSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAK
TKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAK(配列番号43)であり、CH3はGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号44)であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2はSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAK(配列番号45)であり、CH3はGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号46)であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは配列番号6の少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチドであり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは、GS、GGS、GGGS(配列番号16)、GSGGGS(配列番号17)、GGSGGGS(配列番号18)、GGSGGGSGG(配列番号19)およびGGGSGGGSGG(配列番号20)から選択され;Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロ
ブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり;Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり;Vは、GTLVTVSS(配列番号21)、GTLVAVSS(配列番号22)、GTAVTVSS(配列番号23)、TVSS(配列番号24)およびAVSS(配列番号25)から選択され;Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり;CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり;CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり;nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは、EPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGP(配列番号26)、ESKYGPPCPSCPAPEFLGGP(配列番号27)およびESKYGPPCPPCPAPEAAGGP(配列番号28)から選択され、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは、EPKSADKTHTCPPCPAPEAAGGP(配列番号29)、EPKSADKTHTCPPCPAPELAGGP(配列番号30)、EPKSADKTHTCPPCPAPEALGGP(配列番号31)、EPKSADKTHTCPPCPAPELEGGP(配列番号32)、EPKSSDKTHTCPPCPAPEFLGGP(配列番号33)、EPKSADKTHACPPCPAPELLGGP(配列番号34)、EPKSADKAHTCPPCPAPELLGGP(配列番号35)およびEPKSADKTHTCPPCPAPELLGGP(配列番号36)、ADKTHTCPPCPAPELLGGP(配列
番号37)、THTCPPCPAPELLGGP(配列番号38)、ESKYGPPCPSCPAPEAAGGP(配列番号39)、ESKYGPPCPPCPAPELLGGP(配列番号40)、CPPCPAPELLGGP(配列番号41)ならびにCPPCPAPEAAGGP(配列番号42)から選択され、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
のポリペプチドを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 式(I):
(Pep(n)−L(o)−V(p)−H(q)−CH2(r)−CH3(s))(t)、
式中、Pは少なくとも1種の生物活性GLP−1ペプチド、バリアント若しくは誘導体であり、Lは、該ミメティボディが選択できる方向性および結合特性を有することを可能にすることにより構造の柔軟性を提供するポリペプチドであり得る少なくとも1種のリンカー配列であり、Vは免疫グロブリン可変領域のC末端の少なくとも一部分であり、Hは免疫グロブリン可変ヒンジ領域の少なくとも一部分であり、CH2は免疫グロブリンCH2定常領域の少なくとも一部分であり、CH3は免疫グロブリンCH3定常領域の少なくとも一部分であり、nは1から10までの整数であり、そしてo、p、q、r、sおよびtは独立に0から10までの整数であり得る、
の少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド。 - 請求項1〜16のいずれかに記載のCLP−1 CH1欠失ミメティボディ核酸、若しくは、GLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド(前記ポリペプチドは少なくとも1種のPポリペプチドの少なくとも1種の活性を有する)。
- 請求項4〜16のいずれかに記載の少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチドを特異的に結合する、抗イディオタイプモノクローナル若しくはポリクローナル抗体、融合タンパク質またはそれらのフラグメント。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の、または少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド若しくは請求項4〜18のいずれかに記載のCLP−1 CH1欠失ミメティボディ抗体をコードする、GLP−1 CH1欠失ミメティボディ核酸、あるいはそれらに相補的なポリヌクレオチド。
- 請求項19に記載の少なくとも1種の単離された核酸を含んでなる、GLP−1 CH1欠失ミメティボディベクター。
- 請求項19に記載の単離された核酸を含んでなる、GLP−1 CH1欠失ミメティボディ宿主細胞。
- 前記宿主細胞が、COS−1、COS−7、HEK293、BHK21、CHO、BSC−1、Hep G2、653、SP2/0、293、NSO、DG44 CHO、CHO K1、HeLa、骨髄腫若しくはリンパ腫細胞、またはそれらのいずれかの誘導体、不死化若しくは形質転換細胞から選択される少なくとも1種である、請求項21に記載のGLP−1 CH1欠失ミメティボディ宿主細胞。
- GLP−1 CH1欠失ミメティボディ若しくは抗体が検出可能な若しくは回収可能な量で発現されるようなin vitro、in vivo若しくはin situ条件下
で請求項19に記載の核酸を翻訳することを含んでなる、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド若しくはGLP−1 CH1欠失ミメティボディ抗体の製造方法。 - 請求項1〜19のいずれかに記載の、少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディ核酸、GLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド、若しくはGLP−1 CH1欠失ミメティボディ抗体を含んでなる組成物。
- 前記組成物が少なくとも1種の製薬学的に許容できる担体若しくは希釈剤をさらに含んでなる、請求項24に記載の組成物。
- 糖尿病若しくはインスリン代謝に関連する薬物、検出可能な標識若しくはレポーター、TNFアンタゴニスト、抗感染症薬、心血管(CV)系薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸(GI)管薬、ホルモン薬、液体若しくは電解質バランスのための薬物、血液製剤、抗新生物薬、免疫調節薬、眼、耳若しくは鼻の薬物、局所薬、栄養薬、サイトカイン若しくはサイトカインアンタゴニストの少なくとも1種から選択される少なくとも1種の化合物、組成物若しくはポリペプチドの治療上有効な量を含んでなる少なくとも1種の組成物をさらに含んでなる、請求項24に記載の組成物。
- 液体、気体、若しくは乾燥物、溶液、混合物、懸濁液、乳液若しくはコロイド、凍結乾燥製剤または粉末から選択される少なくとも1種の形態の、請求項24に記載の組成物。
- (a)請求項1〜19のいずれかに記載の少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディの核酸、ポリペプチド若しくは抗体の有効量を含んでなる組成物を、細胞、組織、器官若しくは動物と接触させるか若しくはそれらに投与すること
を含んでなる、前記細胞、組織、器官若しくは動物におけるGLP−1関連の状態の診断若しくは処置方法。 - GLP−1関連の状態が糖尿病若しくはうっ血性心不全である、請求項28に記載の方法。
- 前記有効量が、前記細胞、組織、器官若しくは動物1キログラムあたり、0.0001〜50mgのGLP−1 CH1欠失ミメティボディ抗体;0.1〜500mgの前記GLP−1 CH1欠失ミメティボディ;若しくは0.0001〜100μgの前記GLP−1 CH1欠失ミメティボディ核酸である、請求項28に記載の方法。
- 前記接触させること若しくは前記投与することが、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、気管支内、腹腔内(intraabdominal)、関節包内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頚管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内(intraperitoneal)、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、滑液嚢内、胸腔内、子宮内、膀胱内、病変内、ボーラス、膣、直腸、頬側、舌下、鼻内若しくは経皮から選択される少なくとも1様式による、請求項28に記載の方法。
- 前記(a)接触若しくは投与することの前、同時に若しくは後に、糖尿病若しくはインスリン代謝に関連する薬物、検出可能な標識若しくはレポーター、TNFアンタゴニスト、抗感染症薬、心血管(CV)系薬、中枢神経系(CNS)薬、自律神経系(ANS)薬、気道薬、胃腸(GI)管薬、ホルモン薬、液体若しくは電解質バランスのための薬物、血液製剤、抗新生物薬、免疫調節薬、眼、耳若しくは鼻の薬物、局所薬、栄養薬、サイトカイン若しくはサイトカインアンタゴニストの少なくとも1種から選択される少なくとも
1種の化合物若しくはポリペプチドの有効量を含んでなる少なくとも1種の組成物を投与することをさらに含んでなる、請求項28に記載の方法。 - 請求項1〜19のいずれかに記載の、少なくとも1種の単離されたGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体若しくは核酸を含んでなる装置であって、前記装置が、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、気管支内、腹腔内(intraabdominal)、関節包内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頚管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内(intraperitoneal)、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、滑液嚢内、胸腔内、子宮内、膀胱内、病変内、ボーラス、膣、直腸、頬側、舌下、鼻内若しくは経皮から選択される少なくとも1様式により前記GLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体若しくは核酸の前記少なくとも1種を接触若しくは投与するのに適する、上記装置。
- 包装資材、および請求項1〜19のいずれかに記載の少なくとも1種の単離されたGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体若しくは核酸を含んでなる容器を含んでなる、ヒトの製薬学的若しくは診断的使用のための製品。
- 前記容器が、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、気管支内、腹腔内(intraabdominal)、関節包内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頚管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内(intraperitoneal)、胸膜腔内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、滑液嚢内、胸腔内、子宮内、膀胱内、病変内、ボーラス、膣、直腸、頬側、舌下、鼻内若しくは経皮送達装置若しくは系の一成分である、請求項34に記載の製品。
- 請求項1〜19のいずれかに記載の少なくとも1種の単離されたGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体若しくは核酸の製造方法であって、前記ポリペプチド、抗体若しくは核酸を検出可能な若しくは回収可能な量で発現することが可能な少なくとも1種の宿主細胞、トランスジェニック動物、トランスジェニック植物、植物細胞を提供することを含んでなる、上記方法。
- 請求項36に記載の方法により製造される少なくとも1種のGLP−1 CH1欠失ミメティボディポリペプチド、抗体若しくは核酸。
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