JP2008294803A - 再生装置および再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続される機器の特性に応じた最適な環境設定を行うことが可能な再生装置および再生方法を提供すること。
【解決手段】外部機器が接続される出力端子(ヘッドフォンコネクタ20)と、出力端子に外部機器が接続されたことを検出する検出手段(プラグ検出部25)と、検出手段によって外部機器が接続されたことが検出された場合には、出力端子を介して外部機器に検査用信号を出力する出力手段(Dクラスヘッドフォンアンプ10)と、検査用信号を出力している際に電源ラインに現れるリップルのレベルを測定する測定手段(負荷検出部27)と、測定手段による測定結果に基づいて、外部機器の種類を特定する特定手段(中央制御部11)と、特定手段による特定結果に基づいて、装置の環境設定を行う設定手段(中央制御部11)と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、再生装置および再生方法に関する。
近年、携帯型の再生装置が市場に多く流通している。図7は、従来の携帯型再生装置の構成例を示す図である。この図に示すように、従来の携帯型再生装置は、Dクラスヘッドフォンアンプ100、コイル104,105、コンデンサ106〜109、および、出力端子110〜112を有している。ここで、Dクラスヘッドフォンアンプ100は、オーバーサンプリングフィルタ101、デルタシグマPWM変換回路102、および、スイッチングドライバ103を有しており、オーバーサンプリングフィルタ101によってオーバーサンプリングされた音声信号が、デルタシグマPWM変換回路102によって1ビット信号に変換され、スイッチングドライバ103によって電力を増幅されて出力される。
コイル104とコンデンサ106およびコイル105とコンデンサ107はそれぞれローパスフィルタを構成しており、Dクラスヘッドフォンアンプ100から出力された1ビット信号から可聴帯域の信号を通過させ、それ以外は減衰させる。コンデンサ108,109はカップリングコンデンサであり、直流成分を遮断する。コンデンサ108,109から出力された音声信号は、出力端子110,111に供給される。なお、出力端子112は、グランドに接続されている。
このような携帯型再生装置の出力端子110〜112に対して、3極プラグを有するヘッドフォンを接続することにより、ユーザは、再生された楽曲等の音声を聞くことができる。
なお、出力端子110〜112に対して、ヘッドフォン以外の機器(例えば、車載用機器または家庭用据え置き型機器)に接続することにより、再生された楽曲等の音声をこれらの機器によって聞くことができる。
ところで、携帯型再生装置を、他の機器に接続して使用する場合には、携帯型再生装置によって再生されて得られた音声信号の音量レベルを調整する必要がある。このような方法としては、例えば、特許文献1に示すように、機器側で音量レベルを検出し、検出結果に基づいて、音量レベルを自動的に設定する方法がある。
また、図8に示すように、携帯型再生装置側に出力端子120を新たに追加するとともに、図9に示すような4極プラグを用いて機器と接続し、当該新たに追加した出力端子120を介して、携帯型再生装置と機器が通信を行い、適切な音量レベルを設定するとともに、例えば、携帯型再生装置における再生、一時停止、スキップアップ/ダウンの処理を機器側で操作可能な技術も提案されている。
より詳細には、図8に示す従来例では、出力端子110と3極プラグの端子131が接続され、出力端子111と端子132が接続され、出力端子120と端子133が接続され、出力端子112と端子134が接続される。また、端子133は、機器の制御部に接続される。一方、携帯型再生装置では、出力端子120は、プルアップ抵抗121に接続されるとともに、制御部に接続される。携帯型再生装置と機器とは、出力端子120と端子133を介して通信を行い、各種の制御を行うことができる。
特開2007−89218号公報(特許請求の範囲、要約書、段落0047等)
ところで、近年では、目的または環境に応じて複数のヘッドフォンを使い分けすることが多くなっている。そのような場合、各ヘッドフォンは、周波数特性、インピーダンス特性、および、感度特性が異なるため、ヘッドフォンを変更する度に、携帯型再生装置の音量レベル、イコライザ特性等を変更する必要があり、煩雑であるという問題点がある。
また、特許文献1に記載した技術では、機器側に音量レベル等を調整させる機能を具備させているので、機器の種類に応じて音量レベル等を調整することができる。しかしながら、このような機能を有しないヘッドフォンには適用できないという問題点がある。また、携帯型再生装置は予め設定された音量レベルで音声信号を出力することから、例えば、予め設定された音量レベルが小さい場合には、機器側において大きなゲインで増幅する必要が生じることから、S/N比が低下するという問題点もある。
また、図8,9に示す、4極端子を用いる方法では、4極端子を有する機器については、音量レベル等を調整することができる。しかしながら、このような機能を有しないヘッドフォンには適用できないという問題点がある。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、接続される機器の特性に応じた最適な環境設定を行うことが可能な再生装置および再生方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の再生装置は、外部機器が接続される出力端子と、出力端子に外部機器が接続されたことを検出する検出手段と、検出手段によって外部機器が接続されたことが検出された場合には、出力端子を介して外部機器に検査用信号を出力する出力手段と、検査用信号を出力している際に電源ラインに現れるリップルのレベルを測定する測定手段と、測定手段による測定結果に基づいて、外部機器の種類を特定する特定手段と、を有する。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、特定手段による特定結果に基づいて、装置の環境設定を行う設定手段を有するようにしている。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、出力手段が、所定の周波数を有する正弦波を含む信号を検査用信号として出力し、測定手段が、正弦波を出力する出力段に接続される電源ラインに現れるリップルのレベルを測定するようにしている。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、出力段が、スイッチングドライバと、スイッチングドライバから出力される信号に含まれる高調波成分を減衰させるローパスフィルタと、を有し、出力手段が、ローパスフィルタの遮断周波数よりも低い周波数を有する正弦波を含む信号を検査用信号として出力するようにしている。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、出力段と測定手段との間に配置される第1のスイッチング素子と、出力段とグランドとの間に配置される第2のスイッチング素子と、電源ラインに印加される出力電圧に応じて、第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子をスイッチングさせる制御手段と、を有する。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、楽曲が含まれるデータを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された所定のデータを再生する再生手段と、を有し、出力手段が、記憶手段に記憶されている所定のデータが再生手段によって再生されて得られた検査用信号を出力するようにしている。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、設定手段が、個々の外部機器に対応した音量レベルを設定するようにしている。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、設定手段が、外部機器がヘッドフォンである場合には、特定手段によって特定された種類に対応する音量レベルを設定し、外部機器がそれ以外の装置である場合には、所定の音量レベルに設定するようにしている。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、設定手段が、個々の外部機器に対応したイコライザ特性を設定するようにしている。
また、他の発明の再生装置は、上述の発明に加えて、測定手段が、電源ラインの信号を所定のゲインで増幅する増幅回路を有するようにしている。
また、本発明の再生方法は、出力端子に外部機器が接続されたことを検出し、外部機器が接続されたことが検出された場合には、出力端子を介して外部機器に検査用信号を出力し、検査用信号を出力している際に電源ラインに現れるリップルのレベルを測定し、測定結果に基づいて、外部機器の種類を特定し、特定結果に基づいて、装置の環境設定を行う、ようにしている。
本発明によれば、接続される機器の特性に応じた最適な環境設定を行うことが可能な再生装置および再生方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下では、(A)実施の形態の構成例、(B)実施の形態の動作の概要、(C)実施の形態の動作の詳細、および、(D)変形実施の態様の順に説明する。なお、本発明の再生方法については、本発明の実施の形態の再生装置の動作として説明する。
(A)実施の形態の構成例
図1は、本発明の実施の形態の再生装置1の構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の再生装置1は、Dクラスヘッドフォンアンプ10、中央制御部11、一時記憶部12、大容量記憶部13、コイル14,15、コンデンサ16〜19、ヘッドフォンコネクタ20、プラグ検出部25、コンデンサ26、負荷検出部27、バッテリ28、および、レギュレータ29を主要な構成要素としている。
ここで、出力手段の一部としてのDクラスヘッドフォンアンプ10は、オーバーサンプリングフィルタ10a、デルタシグマPWM(Pulse Width Modulation)変換回路10b、および、スイッチングドライバ10cを有しており、大容量記憶部13に記憶されている楽曲を含むコンテンツデータを再生して得られたディジタル信号を1ビット信号に変換して出力する。ここで、オーバーサンプリングフィルタ10aは、入力されたR(Right)チャンネルおよびL(Left)チャンネルそれぞれのディジタル信号をオーバーサンプリングするとともに、例えば、ノイズシェーピング処理を施して出力する。デルタシグマPWM変換回路10bは、オーバーサンプリングフィルタ10aから出力されたディジタル信号を1ビットの信号に変換する。出力段の一部としてのスイッチングドライバ10cは、デルタシグマPWM変換回路10bから出力されたRチャンネルおよびLチャンネルの1ビット信号に基づいてスイッチング動作を行い、レギュレータ29から供給される直流電力によって、1ビット信号の電力を増幅して出力する。なお、スイッチングドライバ10cの電源端子は、レギュレータ29の出力と、グランドとにそれぞれ接続されている。
出力手段の一部、特定手段の一部、設定手段の一部、再生手段の一部としての中央制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)および/またはDSP(Digital Signal Processor)等によって構成され、内蔵されている記憶部(不図示)に記憶されているプログラムに応じて装置の各部を制御するとともに、大容量記憶部13に記憶されているコンテンツデータを取得し、デコード処理を施して再生する。また、後述するように、ヘッドフォンコネクタ20に接続されたAV機器のインピーダンスを測定し、測定結果に基づいて環境設定を行う。
一時記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、中央制御部11が実行する対象となるプログラムまたはデータを一時的に格納する半導体記憶装置である。また、一時記憶部12は、大容量記憶部13からデータを読み出す際のバッファの役割を有する。
記憶手段としての大容量記憶部13は、例えば、フラッシュメモリ等によって構成され、複数のコンテンツデータを記憶しており、中央制御部11の制御に応じて、所定のコンテンツデータを読み出して、供給する。なお、フラッシュメモリの代わりに、HDD(Hard Disk Drive)または光ディスク等の記憶媒体を使用してもよい。
出力段の一部としてのコイル14とコンデンサ16およびコイル15とコンデンサ17はそれぞれLチャンネル用およびRチャンネル用のローパスフィルタを構成しており、Dクラスヘッドフォンアンプ10から出力された1ビット信号から可聴帯域の信号を通過させ、それ以外は減衰させる。コンデンサ18,19はカップリングコンデンサであり、それぞれLチャンネルおよびRチャンネルの信号に含まれている直流成分を遮断する。コンデンサ18,19から出力されたLチャンネルおよびRチャンネルの音声信号は、ヘッドフォンコネクタ20のLチャンネル端子22およびRチャンネル端子23にそれぞれ供給される。
出力端子としてのヘッドフォンコネクタ20は、プラグ検出端子21、Lチャンネル端子22、Rチャンネル端子23、および、グランド端子24を有しており、当該部分に外部機器(ヘッドフォンまたはAV(Audio Visual)機器)の接続ケーブルのプラグが接続される。検出手段の一部としてのプラグ検出端子21は、プラグが挿入されたことを検出するスイッチとなっている。すなわち、プラグが挿入された場合にはオープン状態となり、プラグが抜かれたときにはLチャンネルと導通状態となる。なお、これ以外にも、例えば、プラグが挿入された場合にはグランドに接続され、プラグが抜かれた場合はオープンとなるようにしてもよい。Lチャンネル端子22は、コンデンサ18の出力側に接続され、Lチャンネルの音声信号を出力する端子である。Rチャンネル端子23は、コンデンサ19の出力側に接続され、Rチャンネルの音声信号を出力する端子である。グランド端子24は、グランドに接続されている。
検出手段の一部としてのプラグ検出部25は、プラグ検出端子21の状態を検出することにより、ヘッドフォンまたはAV機器(以下、「ヘッドフォン等」と適宜称する)のプラグが挿入されているか否かを検出し、検出結果を中央制御部11に通知する。
コンデンサ26は、バイパスコンデンサであり、電源ラインに重畳する高周波成分をグランドに逃がす働きを有する。
測定手段としての負荷検出部27は、コンデンサ26の近傍のA点における電源ラインのリップルレベルを検出することにより、ヘッドフォンコネクタ20に接続されているヘッドフォン等のインピーダンスを測定する。
ここで、負荷検出部27は、帯域フィルタ27a、誤差アンプ27b、および、変動検出回路27cを有している。帯域フィルタ27aは、検査用信号がヘッドフォンコネクタ20に出力されている際に、A点に生じるリップル成分から所定の帯域の成分を抽出して出力するバンドパスフィルタである。増幅回路としての誤差アンプ27bは、帯域フィルタ27aから出力されたリップル成分を所定のゲインで増幅して出力する。変動検出回路27cは、リップルレベルを数値化して出力する回路である。具体的には、例えば、A/D(Analog to Digital)回路によって構成され、リップル電圧を対応するディジタルデータに変換して出力する。なお、これ以外にも、例えば、コンパレータを用いて、所定の閾値と比較して比較結果を出力するようにしたり、リップル成分をPWM変換し、パルス幅にて検出するようにしたりしてもよい。あるいは、リップル成分をPWM変換する際に、使用する三角波の波高値とバイアスレベルとを変化させることにより、デューティ比が100%または0%の出力信号を生成し、当該パルスをカウントするようにしてもよい。
バッテリ28は、直流電力を出力する二次電池によって構成される。具体的には、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、または、リチウムイオン電池等によって構成される。
レギュレータ29は、例えば、DC/DC(Direct Current/Direct Current)コンバータ等によって構成され、バッテリ28から出力される直流電圧を昇圧するとともに、電圧が常に一定になるように制御する。
(B)実施の形態の動作の概要
つぎに、本発明の実施の形態の動作の概要について説明する。本発明の実施の形態の再生装置1では、負荷変動によって電源ラインにリップルが発生するとともに、負荷インピーダンスによって当該リップルレベルが変化することを利用し、ヘッドフォンコネクタ20に接続されたヘッドフォン等のインピーダンスを測定し、最適な音量レベルおよびイコライザ特性を設定する。
すなわち、ユーザが所定のヘッドフォン(不図示)のプラグを再生装置1のヘッドフォンコネクタ20に接続すると、プラグ検出部25がこれを検出し、中央制御部11に通知する。中央制御部11は、一時記憶部12から検出基準データベースを取得し、これに基づいて検出環境の設定を行う。
検出基準データベースとしては、例えば、図2(A)に示すデータベースが使用される。中央制御部11は、このデータベースに示されている「検査オーディオ設定」を参照し、音量レベルを「15」に設定し、また、EQ(イコライザ)をオフに設定し、また、サラウンドをオフに設定する。
つぎに、中央制御部11は、大容量記憶部13に記憶されている、負荷インピーダンスを検出するための音声データである「検査用データ」を取得して再生し、Dクラスヘッドフォンアンプ10に供給する。Dクラスヘッドフォンアンプ10は、検査用データに対応する1ビットの音声信号(検査用信号:図2(A)の「検査用信号」に示すように127Hz、0dBの正弦波信号)を生成し、出力する。
Dクラスヘッドフォンアンプ10から出力された検査用信号は、コイル14,15にそれぞれ供給される。コイル14,15には、負荷インピーダンスに応じた逆起電力が発生するため、A点には逆起電力に応じたリップルが生じる。
図3は、負荷インピーダンス値とリップルのレベルとの関係を示す図である。図3(A)は、負荷インピーダンス値が16オームのヘッドフォンに対して127Hzの検査用信号を加えた場合におけるヘッドフォンへの出力信号の波形(HP OUT)と、A点のリップルの波形(VDD0)とを示している。図3(A)ではリップルは0.48Vとなっている。また、図3(B)は、負荷インピーダンス値が32オームのヘッドフォンに対して127Hzの検査用信号を加えた場合におけるヘッドフォンへの出力信号の波形と、A点のリップルの波形とを示している。図3(B)ではリップルは0.23Vとなっている。さらに、図3(C)は、負荷インピーダンス値が22kオームのヘッドフォンに対して127Hzの検査用信号を加えた場合におけるヘッドフォンへの出力信号の波形と、A点のリップルの波形とを示している。図3(C)ではリップルは0V(無し)となっている。すなわち、図3に示すように、負荷インピーダンスの値と、リップルのレベルとの間には一定の相関関係が存在する。
負荷検出部27の帯域フィルタ27aは、A点の電圧から所定の帯域の信号(この例では、127Hzの信号)を抽出し、誤差アンプ27bに供給する。誤差アンプ27bは、帯域フィルタ27aから供給された信号を所定のゲインで増幅し、変動検出回路27cに供給する。変動検出回路27cは、誤差アンプ27bから供給された信号に含まれるリップルのレベルを検出し、中央制御部11に供給する。例えば、16オームのヘッドフォンが接続されている場合には、リップルのレベルが0.48Vであることが検出される。
中央制御部11は、変動検出回路27cの検出結果に応じて、ヘッドフォンのインピーダンス値を特定し、特定したインピーダンス値に応じた音量レベルを設定するとともに、イコライザ特性を設定する。具体的には、中央制御部11は、図2(A)に示す検出基準データベースを参照し、ヘッドフォンのインピーダンス値を特定するとともに、当該インピーダンス値に最適な音量レベルとイコライザ特性とを設定する。具体的には、リップルレベルが0.48Vの場合には、負荷インピーダンスは16オームであることが特定される。また、その場合のオーディオ設定に関しては、音量レベルとして設定#1が選択され、また、EQカーブとして設定#Aが選択される。
また、リップルレベルが0.23Vである場合には、負荷インピーダンスは32オームであることが特定される。また、その場合のオーディオ設定に関しては、音量レベルとして設定#2が選択され、また、EQカーブとして設定#Bが選択される。
さらに、リップルレベルが0.00Vである場合には、負荷インピーダンスは22kオームであることが特定される。また、その場合のオーディオ設定に関しては、音量レベルとして設定#3が選択され、また、EQカーブとして設定#Cが選択される。より具体的には、負荷インピーダンスが22kオームである場合、接続されているのはヘッドフォンではなくAV機器(例えば、車載用機器または家庭用据え置き型機器)である。その場合、音量レベルを所定の値(S/N比が確保でき、かつ、歪みが少ない値)に設定する。これにより、車載用機器または家庭用据え置き型機器側のゲインを低く設定することができるので、S/N比が低下することを防止できるとともに、歪みの発生を低減できる。
以上に説明したように、本発明の実施の形態では、再生装置1にヘッドフォンまたはAV機器が接続された場合には、Dクラスヘッドフォンアンプ10から検査用信号を出力し、電源ラインに生じるリップルのレベルを、負荷検出部27によって検出し、中央制御部11によって、負荷のインピーダンス値に応じた最適な音量レベルとイコライザ特性とを設定するようにした。このため、ヘッドフォンを変える度に、音量レベルとイコライザ特性を変更する必要がなくなるので、ユーザの負担を軽減できる。
また、音量レベルおよびイコライザ特性については、ユーザの好みの値に設定できるようにすれば、例えば、使用目的または使用環境に応じてヘッドフォンを選択して使用する場合、使用目的または使用環境に応じた最適な音量レベルおよびイコライザ特性に設定することができる。
さらに、複数のユーザによって再生装置1を共用する場合、それぞれのユーザが使用するヘッドフォン毎に、音量レベルおよびイコライザ特性を設定しておけば、個々のユーザの嗜好に合致した特性で楽曲等を楽しむことができる。
また、ヘッドフォンではなく、AV機器が接続された場合には、音量レベルを所定の値に設定するようにしたので、S/N比が低下することを防止できるとともに、歪みの発生を防止できる。
(C)実施の形態の動作の詳細
つぎに、本発明の実施の形態の詳細な動作について説明する。
図4は、図1に示す再生装置1において電源スイッチがオンの状態にされた場合に実行される処理の一例を説明するフローチャートである。この図に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10:中央制御部11は、装置の各部への電源の供給を開始する。これにより、レギュレータ29から出力された直流電力は、スイッチングドライバ10cに供給される。
ステップS11:中央制御部11は、プラグ検出部25の出力を参照し、プラグが挿入されているか否かを検出する。その結果、プラグが挿入されている場合には、ステップS12に進み、それ以外の場合には処理を終了する。具体的には、ユーザがヘッドフォンまたはAV機器の接続ケーブルのプラグをヘッドフォンコネクタ20に接続した状態では、プラグ検出端子21はオープンの状態になっているので、プラグ検出部25はこれを検出して、中央制御部11に通知する。中央制御部11は、プラグ検出部25からの通知に基づいて、プラグが挿入されていることを認識する。
なお、プラグが挿入されていないと判定された場合には、後述する検出動作を実行せずに、音量レベルおよびイコライザ特性として、前回の設定値を維持する。
ステップS12:中央制御部11は、一時記憶部12に記憶されている検査基準データベースを呼び出すとともに、検査環境の設定を行う。具体的には、検査基準データベースとしては、図2(B)に示すデータベースが呼び出される。この図に示すデータベースでは、検査環境設定に関する情報として、検査用信号に関する情報、検査オーディオ設定に関する情報、および、検査回路設定に関する情報が格納されている。すなわち、検査用信号としては周波数127Hzの音量が0dBの正弦波が用いられることが示されている。また、検査オーディオ設定としては音量レベルが15であり、EQがオフであり、サラウンドがオフであることが示されている。また、検査回路設定としては、帯域フィルタ27aとしては30〜500Hzを通過帯域とするBPF(Band Pass Filter)が使用され、また、誤差アンプ27bの利得としては10dBが設定されていることが示されている。
ステップS13:中央制御部11は、大容量記憶部13または一時記憶部12に記憶されている検査用データを取得し、再生する。具体的には、検査用データは、図2(B)に示すように、周波数が127Hzであり、音量が0dBであり、また、波形が正弦波である検査用信号を生成するための音声データである。なお、検査用データは、LチャンネルおよびRチャンネルの双方に同じ周波数で、同じ音量で、同じ波形で、しかも、双方の位相が同期した信号が、例えば、MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)等の規格に基づいて圧縮されて生成される。
検査用データの再生が開始されると、中央制御部11によってデコードされて得られた音声データは、Dクラスヘッドフォンアンプ10において1ビット信号に変換され、コイル14,15に出力される。
ステップS14:中央制御部11は、負荷検出部27から変動検出データXを取得する。すなわち、Dクラスヘッドフォンアンプ10から検査用信号の出力が開始されると、A点には負荷インピーダンスに応じたリップルが発生する。帯域フィルタ27aは、A点の信号から所定の帯域の信号(この例では、30〜500Hzの信号)を抽出し、誤差アンプ27bに供給する。誤差アンプ27bは、帯域フィルタ27aから出力された信号を所定のゲイン(この例では10dB)で増幅し、出力する。変動検出回路27cは、誤差アンプ27bから出力された信号をA/D変換し、得られた変動検出データ(ディジタルデータ)Xを、中央制御部11に供給する。
ステップS15:中央制御部11は、変動検出データXと、検査基準データベースのリップルレベルとを比較する。具体的には、中央制御部11は、図2(B)の右から第3列目の第1行目の閾値AとデータXとを比較する。その結果、データXが閾値A以下である場合には、ステップS16に進み、それ以外の場合にはステップS17に進む。
なお、閾値Aは、例えば、実測に基づいて決定する。すなわち、この閾値Aは、検査用データ、帯域フィルタ27a、誤差アンプ27b、および、変動検出回路27cの設定によって異なるため、実測によって適切な値を決定する。なお、閾値B,Cについても同様である。
ステップS16:中央制御部11は、変動検出データXが閾値A以下である場合には、図2(B)に示すように、負荷としてヘッドフォンではなく、AV機器が接続されていると考えられることから、オーディオ設定として「設定#1」をデータベースから取得するとともに、取得した設定#1に対応する設定情報を、例えば、一時記憶部12から取得し、中央制御部11内部の、音量調整部およびイコライザ設定部に対して設定する。これにより、設定#1に対応する音量レベルおよびイコライザ特性が設定される。そして、処理を終了する。
ステップS17:中央制御部11は、閾値Bと変動検出データXとを比較する。その結果、変動検出データXが閾値B以下である場合には、ステップS18に進み、それ以外の場合にはステップS19に進む。
ステップS18:中央制御部11は、変動検出データXが閾値Aより大きく、かつ、閾値B以下であることから、図2(B)に示すように、負荷インピーダンス値は100オームであると考えられるため、オーディオ設定として「設定#2」をデータベースから取得するとともに、取得した設定#2に対応する設定情報を、例えば、一時記憶部12から取得し、中央制御部11内部の、音量調整部およびイコライザ設定部に対して設定する。これにより、設定#2に対応する音量レベルおよびイコライザ特性が設定される。そして、処理を終了する。
ステップS19:中央制御部11は、閾値Cと変動検出データXとを比較する。その結果、変動検出データXが閾値C以下である場合には、ステップS20に進み、それ以外の場合にはステップS21に進む。
ステップS20:中央制御部11は、変動検出データXが閾値Bより大きく、かつ、閾値C以下であることから、図2(B)に示すように、負荷インピーダンス値は32オームであると考えられるため、オーディオ設定として「設定#3」をデータベースから取得するとともに、取得した設定#3に対応する設定情報を、例えば、一時記憶部12から取得し、中央制御部11内部の、音量調整部およびイコライザ設定部に対して設定する。これにより、設定#3に対応する音量レベルおよびイコライザ特性が設定される。そして、処理を終了する。
ステップS21:中央制御部11は、変動検出データXが閾値Cより大きいことから、図2(B)に示すように、負荷インピーダンス値は16オームであると考えられるため、オーディオ設定として「設定#4」をデータベースから取得するとともに、取得した設定#4に対応する設定情報を、例えば、一時記憶部12から取得し、中央制御部11内部の、音量調整部およびイコライザ設定部に対して設定する。これにより、設定#4に対応する音量レベルおよびイコライザ特性が設定される。そして、処理を終了する。
以上の処理によれば、電源が投入されている場合に、ヘッドフォンまたはAV機器がヘッドフォンコネクタ20に接続されているときは、例えば、図2(B)に示す検査基準データベースに基づいて、検査環境の設定がなされるとともに、検査用データが読み出されて再生される。その結果、A点には負荷インピーダンスに応じたリップルが発生するので、そのレベルを検出することにより、負荷インピーダンスを特定することができる。
また、特定された負荷インピーダンスに基づいて、最適な音量レベルおよびイコライザ特性を設定するので、ユーザがヘッドフォン等を変更する度に、音量レベルまたはイコライザ特性を変更する必要がない。このため、ユーザの操作性を向上させることができる。
また、ヘッドフォンコネクタ20に対して、AV機器が接続されている場合には、音量レベルを所定の値に設定にするようにした。この結果、AV機器内におけるアンプのゲインを低く抑えることができるので、S/N比が低下することを防止できるとともに、歪みの発生を防止できる。
また、AV機器が接続されてボリュームを所定の値に設定した場合であっても、ヘッドフォンが接続されると、音量レベルが当該ヘッドフォンに応じた最適なレベルに変更されるので、大音量で楽曲等が再生されて、ユーザの耳に負担がかかることを防止できる。
また、以上の実施の形態では、ヘッドフォンまたはAV機器と再生装置1との接続は通常の3極プラグを使用することができる。このため、一般的に販売されているどのようなヘッドフォンまたはAV機器についてもインピーダンスを測定し、設定を行うことが可能になる。
また、以上の実施の形態では、電源ラインに現れるリップルのレベルに基づいてインピーダンスを測定するようにした。このため、インピーダンスを測定するための機能を、ヘッドフォンまたはAV機器に対して直接接続する場合に比較して、音質が劣化することを防止できる。すなわち、ヘッドフォンまたはAV機器に対して、インピーダンス測定のための回路が並列または直列に接続されることがないので、測定の回路が有するインピーダンスの影響を受けることがない。これにより、音質の劣化を防止できる。
また、以上の実施の形態では、検査用信号として、単一の周波数の正弦波を用いるようにしたので、ヘッドフォンまたはAV機器の再生帯域におけるインピーダンスを正確に測定することが可能になる。
また、以上の実施の形態では、負荷検出部27に帯域フィルタ27aを設け、検査用信号に対応する周波数の信号を抽出するようにしたので、リップル成分を効率よく、しかも、正確に検出することができる。これにより、検出精度を高めることができる。
また、以上の実施の形態では、負荷検出部27に誤差アンプ27bを設け、リップル成分を増幅するようにしたので、検査用信号の振幅が小さい場合であっても、リップルを正確に検出し、インピーダンスを測定することができる。これにより、検査用信号の振幅を小さくできることから、測定時に、ヘッドフォンまたはAV機器のスピーカ等から大きな音が出力されることを防止できる。
(F)変形実施の態様
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
(F−1)第1の変形実施の態様
例えば、以上の実施の形態では、負荷インピーダンスを4段階に分けて検出し、それぞれの負荷インピーダンスに応じたオーディオ設定を行うようにしたが、例えば、負荷インピーダンスをAV機器とそれ以外(ヘッドフォン)に分けて検出し、AV機器とヘッドフォンの場合でそれぞれ最適な設定を行うようにしてもよい。
図5は、このような処理を実現するためのフローチャートである。この図に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS30:中央制御部11は、装置の各部への電源の供給を開始する。これにより、レギュレータ29から出力された直流電力は、スイッチングドライバ10cに供給される。
ステップS31:中央制御部11は、プラグ検出部25の出力を参照し、プラグが挿入されているか否かを検出する。その結果、プラグが挿入されている場合には、ステップS32に進み、それ以外の場合にはステップS38に進む。具体的には、ユーザがヘッドフォンまたはAV機器の接続ケーブルのプラグをヘッドフォンコネクタ20に接続した状態では、プラグ検出端子21はオープンの状態になっているので、プラグ検出部25はこれを検出して、中央制御部11に通知する。中央制御部11は、プラグ検出部25からの通知に基づいて、プラグが挿入されていることを認識する。
ステップS32:中央制御部11は、一時記憶部12に記憶されている検査基準データベースを呼び出すとともに、検査環境の設定を行う。具体的には、検査基準データベースとしては、図2(C)に示すデータベースが呼び出される。この図に示すデータベースでは、検査環境設定に関する情報として、検査用信号に関する情報、検査オーディオ設定に関する情報、および、検査回路設定に関する情報が格納されている。すなわち、検査用信号としては周波数127Hzの音量が0dBの正弦波が用いられることが示されている。また、検査オーディオ設定としては音量レベルが15であり、EQがオフであり、サラウンドがオフであることが示されている。また、検査回路設定としては、帯域フィルタ27aとしては30〜500Hzを通過帯域とするBPFが使用され、また、誤差アンプ27bの利得としては10dBが設定されていることが示されている。
ステップS33:中央制御部11は、大容量記憶部13または一時記憶部12に記憶されている検査用データを取得し、再生する。具体的には、検査用データは、図2(C)に示すように、周波数が127Hzであり、音量が0dBであり、また、波形が正弦波である検査用信号を生成するための音声データである。なお、検査用データは、LチャンネルおよびRチャンネルの双方に同じ周波数で、同じ音量で、同じ波形で、しかも、双方の位相が同期した信号が、例えば、MP3等の規格に基づいて圧縮されて生成される。
検査用データの再生が開始されると、中央制御部11によってデコードされて得られた音声データは、Dクラスヘッドフォンアンプ10において1ビット信号に変換され、コイル14,15に出力される。
ステップS34:中央制御部11は、負荷検出部27から変動検出データXを取得する。すなわち、Dクラスヘッドフォンアンプ10から検査用信号の出力が開始されると、A点には負荷インピーダンスに応じたリップルが発生する。帯域フィルタ27aは、A点の信号から所定の帯域の信号(この例では、30〜500Hzの信号)を抽出し、誤差アンプ27bに供給する。誤差アンプ27bは、帯域フィルタ27aから出力された信号を所定のゲイン(この例では10dB)で増幅し、出力する。変動検出回路27cは、誤差アンプ27bから出力された信号を所定の閾値と比較し、閾値よりも誤差アンプ27bの出力が大きい場合にはハイレベル(H)を出力し、それ以外の場合にはローレベル(L)を出力する。このようにして得られた変動検出データXは、中央制御部11に供給される。
ステップS35:中央制御部11は、ステップS34で取得した変動検出データXの値が“H”であるか否かを判定し、“H”である場合にはステップS36に進み、それ以外の場合にはステップS37に進む。例えば、AV機器が接続されている場合には、変動検出データXは“L”となるので、ステップS37に進む。
ステップS36:中央制御部11は、ヘッドフォンコネクタ20にヘッドフォンが接続されていると考えられることから、音量レベルをデフォルトレベルに設定する。すなわち、中央制御部11は、図2(C)に示すデータベースに示されるヘッドフォンに対応する設定#2に関する情報を一時記憶部12から取得し、内部の音量設定部に対して設定する。その結果、音量レベルがヘッドフォン用のデフォルト値に設定される。
ステップS37:中央制御部11は、ヘッドフォンコネクタ20にAV機器が接続されていると考えられることから、音量レベルを所定の値(S/N比の低下を防止できるとともに、歪みの発生を抑えられる値)に設定する。すなわち、中央制御部11は、図2(C)に示すデータベースに示されるAV機器に対応する設定#1に関する情報を一時記憶部12から取得し、内部の音量設定部に対して設定する。その結果、音量レベルが所定の値に設定される。これにより、S/N比の低下を抑えることができるとともに、歪みの発生を低減できる。
ステップS38:中央制御部11は、プラグ検出部25の出力を参照し、プラグがヘッドフォンコネクタ20から抜かれたか否かを判定し、抜かれた場合にはステップS39に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
ステップS39:中央制御部11は、現在、コンテンツデータを再生中であるか否かを判定し、再生中である場合にはステップS40に進み、それ以外の場合にはステップS41に進む。
ステップS40:中央制御部11は、コンテンツデータの再生を一時停止させる。そして、ステップS41に進む。
ステップS41:中央制御部11は、プラグ検出部25の出力を参照し、プラグが再接続されたか否かを判定する。その結果、プラグが再接続された場合にはステップS32に戻って、前述の場合と同様にインピーダンスの検出処理を実行する。また、再接続されていない場合には処理を終了する。
以上の実施の形態によれば、ヘッドフォンコネクタ20に対して、AV機器が接続されている場合には、音量レベルを所定の値に設定にするようにした。この結果、AV機器内におけるアンプのゲインを低く抑えることができるので、S/N比が低下することを防止できるとともに、歪みの発生を防止できる。
また、AV機器が接続されてボリュームを所定の値に設定した場合であっても、ヘッドフォンが接続されると、音量レベルがデフォルト値に変更されるので、大音量で楽曲等が再生されて、ユーザの耳に負担がかかることを防止できる。
(F−2)第2の変形実施の態様
図6は、第2の変形実施の態様の構成例を示す図である。この図に示す再生装置1Aでは、図1に示すブロックに対して、電源回路50が付加されている。その他の構成は、図1の場合と同様である。なお、図1と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
電源回路50は、抵抗51,52、コイル53、スイッチング素子54,55、ゲート信号生成回路56、エラーアンプ57、基本信号発生回路58、基準電圧発生部59、および、コンデンサ60を有しており、スイッチングドライバ10cに供給する直流電圧に含まれるリップルを減少させる役割を有する。なお、図6のA点には、依然としてリップルが現れるので、このリップルを検出することにより、図1の場合と同様に負荷インピーダンスを検出できる。
ここで、第1のスイッチング素子としてのスイッチング素子54は、レギュレータ29の出力とスイッチングドライバ10cとの間に配置される第1のスイッチング素子である。また、第2のスイッチング素子としてのスイッチング素子55は、レギュレータ29の出力とグランドとの間に配置される第2のスイッチング素子である。
スイッチング素子54,55は、互いに相補的な金属酸化物電界効果トランジスタ(MOSFET)である。この実施の形態では、スイッチング素子54を、P型トランジスタとし、スイッチング素子55をN型トランジスタとしている。スイッチング素子54のソースが、レギュレータ29に接続され、スイッチング素子54のドレインが、コイル53に接続される。また、スイッチング素子55のソースが、グランドに接続され、スイッチング素子55のドレインが、スイッチング素子54のドレインおよびコイル53に接続される。
また、制御手段の一部としてのゲート信号生成回路56および基本信号発生回路58によって構成される制御回路は、スイッチングドライバ10cへ供給する電源電圧に対応する値で所定の基本信号をパルス幅変調してゲート信号を生成し、そのゲート信号をスイッチング素子54,55へ供給する回路である。制御回路において、制御手段の一部としての基本信号発生回路58は、所定の周波数foで所定の波形の基本信号を生成する回路である。基本信号の周波数foは、オーディオ帯域の上限(通常20kHz)の10倍以上の所定の値とされ、基本信号の波形は、三角波、ノコギリ波などとされる。この実施の形態では、基本信号の周波数foは、200kHzとされる。ゲート信号生成回路56は、基本信号とエラーアンプ57の出力信号とを比較し、比較結果に応じて、ゲート信号をハイレベルまたはローレベルとする回路である。
コイル53およびコンデンサ60によって構成されるローパスフィルタは、2次パッシブフィルタとして構成される。このローパスフィルタのカットオフ周波数fcは、基本信号の周波数foの100分の1程度となるように設定される。したがって、この実施の形態では、ローパスフィルタのカットオフ周波数fcは、2kHzとされる。また、ローパスフィルタによる減衰量は、基本信号の周波数foにおいて少なくとも80dBとなるように設定される。すなわち、このような特性となるように、コイル53のリアクタンス値およびコンデンサ60のキャパシタンス値が設定される。
また、制御手段の一部としての基準電圧発生部59は、所定の目標電圧VDD0を抵抗51,52で分圧して得られる基準電圧Vref(=VDD0・R2/(R1+R2))(ここで、R1,R2は抵抗51,52のそれぞれの抵抗値)を発生する回路または素子である。
また、制御手段の一部としてのエラーアンプ57は、基準電圧発生部59による基準電圧Vrefと、電源回路50からの出力電圧VDDを抵抗51,52で分圧した電圧(=VDD・R2/(R1+R2))とを比較し、出力信号を両者の差に応じた電圧値とする回路である。すなわち、エラーアンプ57は、電源回路50の出力電圧VDDと所定の基準電圧Vrefとの誤差に応じた電圧の誤差信号を出力する出力電圧誤差出力回路である。
つぎに、以上の実施の形態について、電源回路50を中心に、動作の説明を行う。電源回路50では、スイッチング素子54が、入力・出力間の直列スイッチとして動作し、スイッチング素子55が、出力・グランド間のシャントスイッチとして動作する。スイッチング素子54とスイッチング素子55は、互いに相補的であり、かつ同一のゲート信号を供給されるため、一方がオン状態にあるときには他方がオフ状態にあり、ゲート信号生成回路56からのゲート信号に応じてプッシュプル動作をする。
他方、エラーアンプ57が、基準電圧発生部59により生成される基準電圧Vrefと、電源回路50の出力電圧VDDを抵抗51と抵抗52で分圧した電圧とを比較し、両者の差に応じた電圧値の誤差信号を、ゲート信号生成回路56に供給する。
ゲート信号生成回路56は、基本信号発生回路58からの基本信号の値とエラーアンプ57からの誤差信号の値とを比較し、エラーアンプ57の誤差信号の値が基本信号発生回路58からの基本信号の値より大きいときには、ゲート信号をハイレベル(所定の電圧Vo、Vo≠0)とし、エラーアンプ57の誤差信号の値が基本信号発生回路58からの基本信号の値以下であるときには、ゲート信号をローレベル(電圧ゼロ)とし、時系列に沿って連続的にゲート信号を出力する。
ゲート信号生成回路56により、2つの入力であるエラーアンプ57の誤差信号と、ノコギリ波の基本信号とが比較され、エラーアンプ57の誤差信号の電圧値が基本信号の電圧値より高い場合には、出力であるゲート信号の電圧値がVoとされ、そうでない場合には、その電圧値はゼロとされる。同様に、エラーアンプ57の誤差信号と、三角波の基本信号とが比較され、エラーアンプ57の誤差信号の電圧値が基本信号の電圧値より高い場合には、出力であるゲート信号の電圧値がVoとされ、そうでない場合には、その電圧値はゼロとされる。
このように、エラーアンプ57からの誤差信号の電圧値が大きくなると、ゲート信号のデューティ比が増加し(つまり、スイッチング素子54がオン状態である期間が短くなり)、エラーアンプ57からの誤差信号の電圧値が小さくなると、ゲート信号のデューティ比が減少する。したがって、電源回路50の出力電圧VDDが所定の目標電圧VDD0より高くなると、エラーアンプ57の出力値が大きくなり、エラーアンプ57の出力値が大きくなると、ゲート信号のデューティ比は、大きくなる。そして、ゲート信号のデューティ比が大きくなると、スイッチング素子54のオン状態である期間の割合が減り、かつシャントスイッチとして機能するスイッチング素子55のオン状態である期間の割合が増え、これにより、出力電圧VDDが減少する。
一方、出力電圧VDDが所定の電圧VDD0より低くなると、エラーアンプ57の出力値が小さくなり、エラーアンプ57の出力値が小さくなると、ゲート信号のデューティ比は、小さくなる。そして、ゲート信号のデューティ比が小さくなると、スイッチング素子54のオン状態である期間の割合が増え、かつスイッチング素子55のオン状態である期間の割合が減り、これにより、出力電圧VDDが増加する。
このようにして、電源回路50は、負荷が変動し、スイッチングドライバ10cに供給する直流電圧が所定の電圧VDD0より高くなっても低くなっても、その電源電圧VDDを所定の電圧VDD0になるように制御する。
したがって、ヘッドフォンコネクタ20に対して、ヘッドフォンまたはAV機器が接続された場合に、負荷インピーダンスを測定する場合には、図6のB点におけるリップルは電源回路50の働きによって抑制される。ところで、電源回路50の内部には、コイル53とコンデンサ60によって構成されるローパスフィルタが存在している。したがって、ヘッドフォンまたはAV機器が接続されて負荷インピーダンスを測定する場合には、コイル53を流れるリップル電流によって逆起電力が発生し、当該逆起電力によりA点にはリップル電圧が発生する。なお、当該リップル電流の大きさは、負荷インピーダンスと一定の相関関係を有しているので、A点に生ずるリップル電圧のレベルを測定することにより、図1に示す実施の形態の場合と同様に、負荷インピーダンスを測定することができる。
以上に説明したように、図6に示す第2の変形実施の態様の場合、電源回路50を新たに追加するようにしたので、スイッチングドライバ10cに供給する電源電圧に含まれるリップルを抑えることができる。これにより、通常のコンテンツデータを再生した際に、音声信号に含まれるノイズ成分を抑制することができるので、S/N比を向上することができる。
また、第2の変形実施の態様では、電源回路50内に存在するコイル53に生ずる逆起電力をB点において検出し、当該逆起電力に基づくリップルレベルに応じて、負荷検出部27によって負荷インピーダンスを測定するようにしたので、図1に示す実施の形態の場合と同様に、ヘッドフォンコネクタ20に接続されるヘッドフォンまたはAV機器に応じた最適な音量レベルおよびイコライザ特性を設定できる。
(F−3)その他の変形実施の態様
以上の各実施の形態においては、検査用信号としては単一の周波数の正弦波を用いるようにしたが、例えば、複数の周波数の正弦波が混在する検査用信号を用いるようにしてもよい。例えば、高い周波数と低い周波数の2種類の検査用信号を用いて、低い周波数と高い周波数のそれぞれにおいてインピーダンスの測定を行い、これらに基づいて、インピーダンスを複合的に判定するようにしてもよい。そのような方法によれば、より高精度にインピーダンスを求めることができる。なお、3種類以上の周波数の信号を用いてもよいことはいうまでもない。
また、以上の実施の形態では、単一の周波数の正弦波を用いて、1回のみ測定を行うようにしたが、複数回測定を行うようにし、その平均値に基づいて判定するようにしてもよい。そのような方法によれば、より高精度に測定を行うことができる。
また、固定の周波数の検査用信号を用いるのではなく、例えば、可聴帯域内において周波数をスイープ(例えば、30Hz〜20kHzの範囲でスイープ)させるようにしてもよい。そのような実施の形態によれば、広い範囲におけるインピーダンス特性を得ることができる。このようにして得られたインピーダンス特性は、特に、ヘッドフォンでは機種毎に大きく異なることが予想されることから、当該特性を、例えば、ヘッドフォンを特定するためのユニークなIDとして用いることにより、ヘッドフォンの種類を区別し、ヘッドフォン毎に最適な特性を設定することができる。また、可聴帯域におけるヘッドフォンのインピーダンス特性に基づいて、イコライザ特性を設定すれば、個々のヘッドフォン毎に最適なイコライザ特性を設定することができる。
また、以上の実施の形態では、検査用信号としては、127Hzの信号を使用するようにしたが、再生帯域内であればよい。具体的には、例えば、30Hz〜20kHzの範囲で設定すればよい。なお、高い周波数と、低い周波数を比較すると、低い周波数の方が、コイル14,15に生ずる逆起電力のレベルが高くなるので、リップルレベルが高くなるので、インピーダンスの測定が容易になる。すなわち、直流(DC)に近い周波数ほど、コイル14,15に蓄えられるエネルギが増加するため、リップルレベルが高くなる。
また、検査用信号として、例えば、15kHz以上の周波数を選択した場合には、人間の耳に聞こえづらいので、ヘッドフォン等から出力される音のレベルを実質的に下げることができる。なお、20kHz以上の周波数については、コイル14とコンデンサ16およびコイル15とコンデンサ17によって構成されるローパスフィルタのカットオフ周波数以上であることから、リップルが生じにくいため、カットオフ周波数以内である方が望ましい。
また、以上の実施の形態では、正弦波を検査用信号として用いるようにしたが、楽曲信号を検査用信号として用いることもできる。その場合、楽曲信号は、時間に応じて信号レベルが変化するので、予め所定のポイントを定めておいてそのポイントにおける出力レベルを検出したり、あるいは一定期間のリップルの平均値を求めてこれに基づいてインピーダンス値を判定するようにしたりしてもよい。このような方法によれば、ヘッドフォン等から正弦波が出力され、ユーザが不快感を生じることを防止できる。
また、以上の実施の形態では、LチャンネルおよびRチャンネルの双方から検査用信号を出力するようにしたが、例えば、片方ずつ検査用信号を出力し、それぞれのチャンネル毎に測定を行うようにしてもよい。そのような方法によれば、例えば、左右のチャンネルにインピーダンスの相違が存在している場合には、それを相殺するように音量レベルを設定することにより、左右の出力音量の偏りを是正することができる。
また、以上の実施の形態では、負荷検出部27には、帯域フィルタ27aおよび誤差アンプ27bを設けるようにしたが、これらは必ずしも必須ではない。例えば、帯域フィルタ27aについては、検査用信号がノイズ信号に比較して十分に大きい場合には省略することができる。また、誤差アンプ27bは、検査用信号の検出レベルが十分きい場合には省略することができる。
また、以上の実施の形態では、図2に示すオーディオ設定として、再生装置の製造時に予め格納されている設定情報に基づいて設定を行うようにしたが、例えば、出荷後に、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。例えば、予め登録されている設定情報(音量レベルおよびイコライザ特性等)を、ユーザが任意に変更可能なようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、インピーダンスの判断の基準となる閾値は、再生装置の製造時に予め格納するようにしたが、例えば、購入後に実測された実測値を閾値または判定値として格納し、これに基づいて判定を行うようにしてもよい。例えば、ヘッドフォンが接続されて、実測および登録をする旨の要求がユーザからなされた場合には、インピーダンスを、例えば、異なる複数の周波数において実測し、当該複数の周波数におけるインピーダンス値を、当該ヘッドフォンのIDとして格納するとともに、当該IDに対応する設定情報の入力を受け付け、これらを対応付けして格納する。そして、同じヘッドフォンが再度接続された場合には、同じインピーダンス値(ID)を検索し、合致するインピーダンス値が存在する場合には、対応付けして格納されている設定情報に基づいて設定を行う。このような方法によれば、ヘッドフォンと設定情報とをほぼ一対一に関係付けすることができるので、ヘッドフォン毎に設定情報を変更することができる。
また、以上の実施の形態では、負荷インピーダンスの検出結果に基づいて、音量レベルとイコライザ特性とを設定するようにしたが、これ以外の設定を行うようにしてもよい。例えば、音量制限(設定可能な最大音量レベル)を設定したり、サラウンドの設定を行うようにしたりしてもよい。あるいは、使用目的(例えば、通勤、ジョギング、ドライブ等)によって接続される機器が異なったり、ユーザによって接続される機器が異なる場合を想定し、再生可能なコンテンツのリストを変更したり、図示せぬ表示部の表示設定(例えば、フォントのサイズ、種類、背景画像の種類等)を行うようにしてもよい。より具体的には、例えば、通勤の際にはクラッシック系の楽曲をリスト表示し、ジョギングの際にはアップテンポなポップス系の楽曲をリスト表示し、ドライブの際にはリラックスできるイージーリスニング系の楽曲をリスト表示する、といった具合である。
また、以上の実施の形態では、図4および図5に示す処理を、電源が投入された際に実行するようにしたが、例えば、プラグ検出部25によってプラグが挿入されたことが検出された際に実行するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、楽曲の再生のみを行う携帯型の再生装置を例に挙げて説明したが、本発明は、これ以外の装置にも適用することができる。例えば、据え置き型の再生装置に適用したり、メモリ以外の記憶媒体(例えば、光ディスク、HDD(Hard Disk Drive))に記憶されたデータを再生する装置に対して適用したりすることができる。また、携帯電話等にも本発明を適用することができる。さらに、再生機能のみならず、録音(または録画)機能を有する装置にも本発明を適用可能である。
本発明は、例えば、携帯型再生装置に適用することができる。
本発明の実施の形態に係る再生装置のブロック図である。 検出基準データベースの一例を示す図である。 インピーダンス値とリップルレベルとの関係を示す図である。 図1に示す再生装置において実行される処理の一例を説明するフローチャートである。 図1に示す再生装置において実行される他の処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係る再生装置のブロック図である。 従来の3極プラグを利用する再生装置の構成例を示すブロック図である。 従来の4極プラグを利用する再生装置の構成例を示すブロック図である。 4極プラグの一例である。
符号の説明
1 再生装置
10 Dクラスヘッドフォンアンプ(出力手段の一部)
10c スイッチングドライバ(出力段の一部)
11 中央制御手段(出力手段の一部、特定手段、設定手段、再生手段)
13 大容量記憶部(記憶手段)
14,15 コイル(出力段の一部)
16,17 コンデンサ(出力段の一部)
20 ヘッドフォンコネクタ(出力端子)
21 プラグ検出端子(検出手段の一部)
25 プラグ検出部(検出手段の一部)
27 負荷検出部(測定手段)
27a 帯域フィルタ(帯域フィルタ)
27b 誤差アンプ(増幅回路)
54 スイッチング素子(第1のスイッチング素子)
55 スイッチング素子(第2のスイッチング素子)
56 ゲート信号生成回路(制御手段の一部)
57 エラーアンプ(制御手段の一部)
58 基本信号発生回路(制御手段の一部)
59 基準電圧発生部(制御手段の一部)

Claims (11)

  1. 外部機器が接続される出力端子と、
    上記出力端子に上記外部機器が接続されたことを検出する検出手段と、
    上記検出手段によって上記外部機器が接続されたことが検出された場合には、上記出力端子を介して上記外部機器に検査用信号を出力する出力手段と、
    上記検査用信号を出力している際に電源ラインに現れるリップルのレベルを測定する測定手段と、
    上記測定手段による測定結果に基づいて、上記外部機器の種類を特定する特定手段と、
    を有することを特徴とする再生装置。
  2. 前記特定手段による特定結果に基づいて、装置の環境設定を行う設定手段を有することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3. 前記出力手段は、所定の周波数を有する正弦波を含む信号を前記検査用信号として出力し、
    前記測定手段は、上記正弦波を出力する出力段に接続される電源ラインに現れるリップルのレベルを測定する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の再生装置。
  4. 前記出力段は、スイッチングドライバと、上記スイッチングドライバから出力される信号に含まれる高調波成分を減衰させるローパスフィルタと、を有し、
    前記出力手段は、上記ローパスフィルタの遮断周波数よりも低い周波数を有する正弦波を含む信号を前記検査用信号として出力することを特徴とする請求項3記載の再生装置。
  5. 前記出力段と前記測定手段との間に配置される第1のスイッチング素子と、
    前記出力段とグランドとの間に配置される第2のスイッチング素子と、
    上記電源ラインに印加される出力電圧に応じて、上記第1のスイッチング素子および上記第2のスイッチング素子をスイッチングさせる制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項3または4記載の再生装置。
  6. 楽曲が含まれるデータを記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された所定のデータを再生する再生手段と、を有し、
    前記出力手段は、上記記憶手段に記憶されている所定のデータが上記再生手段によって再生されて得られた検査用信号を出力することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の再生装置。
  7. 前記設定手段は、個々の外部機器に対応した音量レベルを設定することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項記載の再生装置。
  8. 前記設定手段は、前記外部機器がヘッドフォンである場合には、前記特定手段によって特定された種類に対応する音量レベルを設定し、前記外部機器がそれ以外の装置である場合には、所定の音量レベルに設定することを特徴とする請求項7記載の再生装置。
  9. 前記設定手段は、個々の外部機器に対応したイコライザ特性を設定することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項記載の再生装置。
  10. 前記測定手段は、前記電源ラインの信号を所定のゲインで増幅する増幅回路を有していることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載の再生装置。
  11. 出力端子に外部機器が接続されたことを検出し、
    上記外部機器が接続されたことが検出された場合には、上記出力端子を介して上記外部機器に検査用信号を出力し、
    上記検査用信号を出力している際に電源ラインに現れるリップルのレベルを測定し、
    測定結果に基づいて、上記外部機器の種類を特定し、
    特定結果に基づいて、装置の環境設定を行う、
    ことを特徴とする再生方法。
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