JP2008053026A - 画像表示装置 - Google Patents

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Yuichi Kijima
勇一 木島
Kenji Kato
健二 加藤
Takashi Naito
内藤  孝
Yuichi Sawai
裕一 沢井
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Abstract

【課題】真空容器内でマトリクス状に配置された電子源が蛍光体に射突することによって画像を形成する画像表示装置の動作中における真空度を改善する。
【解決手段】前面基板2と背面基板1と前記前面基板2と前記背面基板1の間の周辺に沿った支持体3を配置し、封着部材5を用いて真空外囲器を形成する。封着部材5に酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスを用いると真空排気後、酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスのゲッター作用により、表示装置の寿命が改善できる。また、スペーサ12と前面ガラス2、または背面ガラス1との接着部材13に酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスを用いることにより、ゲッター作用をより改善できる。さらに、スペーサ12の側面、表示装置内部で画像形成に影響の無い部位に酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラス21,22を塗布することにより、ゲッター作用をより改善できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、マトリクス状に配列した電子源とそれに対応する蛍光体によって画像を形成する内部が真空に保たれた平板状の画像表示装置に係り、特に内部の真空度の保持に関するものである。
高輝度、高精細に優れたディスプレイデバイスとして、従来からカラー陰極線管が広く用いられている。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画質化に伴い、高輝度、高精細の特性をもつと共に軽量、省スペースの平面型画像表示装置(フラット・パネル・ディスプレイ、FPD)の要求が高まっている。
その典型例として液晶表示装置、プラズマ表示装置などが実用化されている。又、特に
、高輝度化が可能なものとして、電子源から真空への電子放出を利用した自発光型表示装置(例えば、電子放出型画像表示装置や電界放出型画像表示装置等と呼ばれるもの)や、低消費電力を特徴とする有機ELディスプレイなど、種々の平面型画像表示装置の実用化も図られている。平面型画像表示装置の中、自発光型のフラット・パネル・ディスプレイでは、電子源をマトリクス状に配置した構成が知られている。
自発光型のフラット・パネル・ディスプレイでは、その冷陰極に、スピント型、表面伝導型、カーボンナノチューブ型、金属―絶縁体―金属を積層したMIM(Metal-Insulator-Metal)型、金属―絶縁体―半導体を積層したMIS(Metal-Insulator-Semiconductor)型、あるいは金属―絶縁体―半導体−金属型等の電子源などが用いられる。
平面型画像表示装置は、上記のような電子源を備えた背面基板と、蛍光体層とこの蛍光体層に電子源から放出される電子を射突させるための加速電極を形成する陽極を備えた前面基板と、両基板の対向する内部空間を所定の真空状態に封止する封止枠となる支持体とで構成される表示パネルが知られている。この表示パネルに駆動回路を組み合わせて平面型画像表示装置を動作させる。
電子源を有する画像表示装置では、第1の方向に延在して第1の方向と交差する第2の方向に並設された多数の第1電極(例えば、カソード電極、画像信号電極)と、この第1電極を覆って形成された絶縁膜と、この絶縁膜上で前記第2の方向に延在して前記第1の方向に並設された多数の第2電極(例えば、ゲート電極、走査信号電極)と、前記第1電極と前記第2電極との交叉部付近に設けられた電子源とを有する背面基板を備え、この背面基板は絶縁材からなる基板を有し、この基板上に前記電極が形成されている。
この構成で前記走査信号電極には前記第1の方向に走査信号が順次印加される。又、この基板上には走査信号電極と画像信号電極の各交差部に上記の電子源が設けられ、これら両電極と電子源とは給電電極で接続され、電子源に電流が供給される。この背面基板と対向して、前記対向する内面に複数色の蛍光体層と第3電極(アノード電極、陽極)とを備えた前面基板を有している。前面基板は、ガラスを好適とする光透過性の材料で形成される。そして、両基板の貼り合せ内周縁に封止枠となる支持体を介挿して封止し、当該背面基板と前面基板及び支持体で形成される内部を真空にして画像表示装置が構成される。
電子源は前述のように第1電極と第2電極の交差部に有し、第1電極と第2電極との間の電位差で電子源からの電子の放出量(放出のオン・オフを含む)が制御される。放出された電子は、前面基板に有する陽極に印加される高電圧で加速され、同じく前面基板に有する蛍光体層に射突して励起することで当該蛍光体層の発光特性に応じた色光で発色する。
個々の電子源は対応する蛍光体層と対になって単位画素を構成する。通常は、赤(R)、
緑(G)、青(B)の3色の単位画素で一つの画素(カラー画素、ピクセル)が構成される。なお、カラー画素の場合、単位画素は副画素(サブピクセル)とも呼ばれる。
前述したような平面型の画像表示装置では、一般的に背面基板と前面基板間の前記支持体で囲繞された表示領域内に複数の間隔保持部材(以下スペーサと言う)が配置固定され、前記両基板間の間隔を前記支持体と協働して所定間隔に保持している。このスペーサは、一般にはガラスやセラミックスなどの絶縁材で形成した板状体からなり、通常、複数の画素ごとに画素の動作を妨げない位置に設置される。
又、封止枠となる支持体は背面基板と前面基板との内周縁にフリットガラスなどの封着部材で固着され、この固着部が気密封着され封止領域となっている。両基板と支持体とで形成される表示領域内部の真空度は、例えば10-3〜10-5Paである。
支持体と両基板との封止領域には、背面基板に形成された第1電極につながる第1電極引出端子や第2電極につながる第2電極引出端子が貫通する。通常、封止枠となる支持体はフリットガラスなどの封着部材で前記背面基板及び前面基板に固着される。第1電極引出端子や第2電極引出端子が封止枠と背面基板の気密封着部である封止領域を通して引き出されている。
表示装置の内部は真空に排気されるが、排気後に排気管がチップオフされた後、内部を構成する構造物から徐々にガスが放出され、真空度が劣化する。真空度の劣化を対策するため、ブラウン管等で用いられていたBaゲッターを飛散させ、Baにガス吸着作用(以後ゲッター作用という)を持たせる構成が知られている。しかし、上記のような平面型の画像表示装置では、ブラウン管と異なり、Baの飛散面積を十分にとることができない。Baの飛散面積が十分でなければBaによる十分なゲッター作用を期待できない。このBaによるゲッター作用に替わって、例えば、「特許文献1」では蛍光面に形成されるメタルバックをTi、Zrまたはそれらの合金で形成して、これらの金属にゲッター作用を行なわせる技術が開示されている。
特開平9−82245号公報
上記のような平面表示装置は、電子源からの電子を陽極電圧で加速して蛍光体を光らすものである。この際、電子ビームは蛍光体上に形成されたメタルバックを透過しなければならない。平面表示装置では陽極電圧が8KVから10KVと、ブラウン管の場合に比較して低い。加速電圧が小さければ、電子のメタルバックへの透過率も小さくなる。また、電子の透過は膜厚が同じならば、質量が小さいほうが透過しやすい。したがって、メタルバックにはAl膜が適している。
上記「特許文献1」の技術のように、メタルバックにTi、Zr、あるいはこれらの合金を用いると、電子のメタルバック透過率が小さくなり、デスプレイの明るさが十分にとれないという問題を生ずる。
本発明では、表示装置の明るさを犠牲にすることなく、表示装置にとって必要なゲッター作用を確保しようとするものである。
本発明は外囲器を構成する構造物間の封着部材、表示装置内のスペーサと接着する接着部材等にゲッター作用を有する酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスを使用する。このフリットガラスは表示装置内部を真空排気した後、ゲッター作用を有するため、長時間動作中における表示装置の真空度の劣化を防止する。さらに、酸化バナジウムVを表示装置内の構造物に塗布することにより、ゲッター作用をより改善することができる。酸化バナジウムVは絶縁性と導電性のものがあるため、構造物によって使い分ける。本発明は具体的には次のような手段をとる。
(1)前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板には電子源がマトリクス状に配置され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記マトリクス状に配置された電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成される表示装置であって、前記前面基板と前記支持体、前記背面基板と前記支持体の封着部材は酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスによって形成されていることを特徴とする表示装置。
(2)前記封着部材を構成するフリットガラスは絶縁性であることを特徴とする(1)に記載の表示装置。
(3)前記封着部材を構成するフリットガラスは酸化バナジウムVを30%から40%含有し、かつ、酸化テルルTeO2を25%から35%含有することを特徴とする(1)に記載の表示装置。
(4)前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板には電子源がマトリクス状に配置され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記マトリクス状に配置された電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成される表示装置であって、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置され、前記スペーサは接着部材により、前記前面基板および前記背面基板に取り付けられ、前記接着部材は酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスであることを特徴とする表示装置。
(5)前記酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスは導電性であることを特徴とする(4)に記載の表示装置。
(6)前記酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスは、酸化バナジウムVを50%〜65%含み、かつ、酸化リンPを20%から30%含有することを特徴とする(4)に記載の表示装置。
(7)前記スペーサの側面には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする(4)に記載の表示装置。
(8)前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板上には第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数の映像信号線と、前記第2の方向に延在して前記第1の方向に配列した走査線と、前記走査線と前記映像信号線との交差点付近に配置した電子源が形成され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記蛍光体の周辺にはブラックマトリクスが形成されており、前記電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成され、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置されている表示装置であって、前記走査線の上には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする表示装置。
(9)前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板上には第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数の映像信号線と、前記第2の方向に延在して前記第1の方向に配列した走査線と、前記走査線と前記映像信号線との交差点付近に配置した電子源が形成され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記蛍光体の周辺にはブラックマトリクスが形成されており、前記電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成され、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置されている表示装置であって、前記前面基板の前記周辺部には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする表示装置。
(10)前記前面基板の前記周辺部に形成された酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスの抵抗率は10Ω・cm以上であることを特徴とする(9)に記載の表示装置。
(11)前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板上には第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数の映像信号線と、前記第2の方向に延在して前記第1の方向に配列した走査線と、前記走査線と前記映像信号線との交差点付近に配置した電子源が形成され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記蛍光体の周辺にはブラックマトリクスが形成されており、前記電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成され、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置されている表示装置であって、前記前面基板の前記周辺部に対応する背面基板の部分には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする表示装置。
(12)前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板上には第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数の映像信号線と、前記第2の方向に延在して前記第1の方向に配列した走査線と、前記走査線と前記映像信号線との交差点付近に配置した電子源が形成され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記蛍光体の周辺にはブラックマトリクスが形成されており、前記電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成され、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置されている表示装置であって、前記支持体の内面には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする表示装置。
上記(1)ないし(6)の手段により、前面基板、背面基板、支持体等の外囲器の封着部材として使用するフリットガラスがゲッター作用を有するため、真空排気後、表示装置内の真空度が劣化する現象を防止でき、表示装置の寿命を長くすることができる。また、本発明によれば、封着部材の材料を変えるだけで目的を達成でき、従来からの部品、プロセスの追加は必要ないため、コストの上昇なしに表示装置の寿命を長くできるという効果を有する。
上記(7)ないし(12)の手段により、さらに優れたゲッター作用を得ることができるため、表示装置の寿命をさらに確実に伸ばすことができる。また、本発明は酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスを内部構造物に塗布するだけであり、その後の追加のベーキングプロセス、活性化プロセス等を必要としないため、大幅なコスト上昇なしに、表示装置の寿命を改善できる。また、上記(10)の手段によれば、表示装置の寿命の改善とともに、耐電圧特性の改善も可能である。
本発明は、前面基板および背面基板と、周辺を囲む支持体との封着、あるいは、前面基板および背面基板とスペーサとの接着に、従来の鉛系のフリットガラスでなく、以下に開示するバナジウム(V)系のフリットガラス(以後Vフリットと言う)を用い、封着あるいは接着の作用に加えて、ゲッター作用も持たせるものである。Vフリットには絶縁性Vフリットと導電性Vフリットとがある。絶縁性Vフリットの成分は、例えば、V:30%〜40%、ZnO:5%、BaO:15%、WO:5%、TeO:25%から35%+balanceである。一方、導電性Vフリットの成分は、例えば、V:50%〜65%、P:20%から30%、Sb:5%、BaO:balanceである。上記成分は、Vフリット焼結後の成分である。塗布時点においてはVフリットはペースト状であり、上記成分はビークルに分散した形となっている。ビークルは塗布後のベーキング時に飛散、消失する。
絶縁性Vフリット、導電性Vフリットは表示装置に使用する箇所によって、使い分ける必要がある。
図1乃至図5は本発明の画像表示装置の一実施例を説明するための図で、図1(a)は
前面基板側から見た平面図、図1(b)は図1(a)の側面図、図2は図1の前面基板を取り去って示す背面基板の模式平面図、図3は図1のA−A線に沿った模式断面図、図4は図2のB―B線に沿った背面基板の模式断面図とその背面基板と対応する部分の前面基板の模式断面図、図5は図1(a)のC−C断面図であり、ゲッター室の構造を示すものである。
これら図1乃至図5において、参照符号1は背面基板、2は前面基板で、これら両基板1、2は厚さ数mm、例えば3mm程度のガラス板から構成されている。3は支持体で、この支持体3は厚さ数mm、例えば3mm程度のガラス板或はフリットガラスの燒結体から構成されている。4は排気管で、この排気管4は前記背面基板1に固着されている。前記支持体3は前記両基板1、2間の周縁部に周回して介挿され、両基板1、2とフリットガラスのような封着部材5を介して気密封着されている。前記両基板1、2は重畳方向(
Z方向)で同軸配置されている。
本発明では、この封着部材5として絶縁性Vフリットを用いている。封着部材5には図3に示すように、内側にはみ出し部51が形成される。封着部材5としてVフリットを使用すると、ベーキング後、Vフリットがガラス化したあと、ゲッター作用を奏するようになる。封着部材5のはみ出し部は51の部分は表示体内側の残留ガスを吸着し、表示装置内の真空度の劣化を防止することができる。封着部材5のはみ出し部51は、表示装置内の上下、全周にわたっているため、全面積はかなり大きなものになり、ゲッターとしても一定の効果を奏する。封着部材5は表示装置と表示装置外とを電気的に絶縁する必要があるので、封着部材5には絶縁性Vフリットが使用される。
この支持体3と両基板1、2及び封着部材5で囲まれた空間は前記排気管4を介して排気され例えば10-3〜10-5Paの真空を保持して表示領域6を構成している。表示領域6すべてが、有効画面となるわけではなく、図2に示す参照番号61より内側が実際に画像が表示される有効画面となる。又前記排気管4は背面基板1を貫通して穿設された貫通孔7と略同軸で連通し、前述のように前記背面基板1の外表面に取り付けられ、排気完了後封止される。
参照符号8は映像信号電極で、この映像信号電極8は背面基板1の内面に一方向(Y方向)に延在し他方向(X方向)に並設されている。この映像信号電極8は端部に映像信号電極引出端子81を有しており、この端子の先端部は支持体3と背面基板1との気密封着
部を気密に貫通して背面基板1の端部まで延在している。
次に、参照符号9は走査信号電極で、この走査信号電極9は前記映像信号電極8上でこれと交差する前記他方向(X方向)に延在し前記一方向(Y方向)に並設されている。この走査信号電極9は端部に走査信号電極引出端子91を有しており、この端子の先端部は前記支持体3と背面基板1との気密封着部を気密に貫通して背面基板1の端部まで延在している。
又、これら映像信号電極8及び走査信号電極9と貫通孔7とは少なくとも3mm以上の間隔が確保出来るように設定する。この寸法より近接すると電極寸法に変動が生じる恐れがある。
次に、参照符号10は電子源で、この電子源10は前記走査信号電極9と映像信号電極8の各交差部近傍に設けられ、この電子源10は前記走査信号電極9と接続電極11で接続されている。又、前記映像信号電極8と前記走査信号電極9間には層間絶縁膜INSが配置されている。ここで、前記映像信号電極8は例えばAl/Nd膜、走査信号電極9は例えばIr/Pt/Au膜等が用いられる。
次に、参照符号12はスペーサで、このスペーサ12はセラミックス材から構成されており、長方形の薄板形状に整形され、この実施例では走査信号電極9上に1本おきに直立配置され、接着部材13で両基板1、2と固定している。このスペーサ12は通常、複数の画素毎に画素の動作を妨げない位置に設置される。
このスペーサ12の寸法は基板寸法、支持体3の高さ、基板素材、スペーサの配置間隔、スペーサ素材等により設定されるが、一般的には高さは前述した支持体3と略同一寸法、厚さは数十μm〜数mm以下、長さは20mm乃至200mm程度、好ましくは80mm乃至120mm程度が実用的な値となる。又、このスペーサ12は108〜109Ω・cm程度の抵抗値を有している。
次に、参照符号14はカップ状の陽極端子で、この陽極端子14は例えばクロム合金等から構成され前記前面基板2の背面基板1側の内面の後述する位置に植設配置されている。すなわち、陽極端子14の配置位置は、両基板1、2をZ軸方向に同軸で重畳した際、前記表示領域6内で、かつ正規の表示に支障を与えない支持体3に近接した位置に配置された前記排気管4と略同軸で前面基板2に埋め込まれている。この埋め込みは、陽極端子14の閉止端面側の一部にガラス巻きを施すような処理を行った後、開口端側の一部を背面基板1側の内面に露呈させて埋め込みを行う方法等が可能である。この埋め込みはガラス板の時点で行い、埋め込み後洗浄等の前処理を行い、その後所定の製造工程に投入する。
又、この陽極端子14が植設配置された前記前面基板2の同一面内に赤色、緑色、青色用の蛍光体層15が遮光用のBM(ブラックマトリクス)膜16で区画されて配置され、更にこれらを覆うように例えば蒸着方法で設けられた金属薄膜からなるメタルバック17が形成され、これらにより蛍光面が構成されている。このメタルバック17はAl膜で形成されている。
次に、参照符号18は陽極引出線で、この陽極引出線18は一端側181を前記陽極端子14に着脱自在に接続し、他端側182を支持体3に略平行に背面基板1側へ延在させ貫通孔8を挿通した後、排気管4と気密封着して外部に引き出されている。この陽極引出線18は、一端側181を押圧して変形させてカップ状の陽極端子14内に挿入し前記押圧を解除することで拡張、弾接させて陽極端子14と確実に接触する構造のばね状構成としている。このばね状構成は、例えば450℃程度の熱処理でもばね性が損なわれない特性が要求される。又、他端側182は例えばジュメット線のような熱膨張係数が排気管4と略等しい材料からなる線状構造とし、貫通孔8を挿通した後、排気管4のチップオフ時に同時に気密封着している。
次に、参照符号19は接続用の導電厚膜で、この導電厚膜19は前記蛍光面のBM(ブラックマトリクス)膜16及びメタルバック17と前記陽極端子14間に塗布され、この陽極端子14とBM膜16及びメタルバック17とを電気的に接続している。この導電厚膜19は例えば黒鉛を主成分とした黒鉛ペーストが用いられ、その膜厚は数μm乃至二十数μmとし、接続の信頼性を確保可能な厚膜としている。詳細は後述する。
又、前記蛍光体層15の蛍光体材料としては、例えば赤色としてY22S:Eu(P22−R)を、緑色としてZnS:Cu,Al(P22−G)、青色といてZnS:Ag,
Cl(P22−B)を用いることができる。この蛍光面構成で、前記電子源10から放射される電子を加速し、対応する画素を構成する蛍光体層15に射突させる。これにより、該蛍光体層15が所定の色光で発光し、他の画素の蛍光体の発光色と混合されて所定の色のカラー画素を構成する。又、メタルバック17は面状として示してあるが、走査信号電極9と交差して画素列ごとに分割されたストライプ状とすることもできる。
図1(a)および図2の表示画面左下にはゲッター用貫通孔231が形成されている。図1(b)に示すように、背面基板1の裏側にはゲッター室23が形成されている。図1(a)のC−C断面が図5であり、ゲッター室23の構造を示す。図5に示すゲッター24は飛散ゲッターであるBaゲッターである。Baが飛散して電子源等に付着すると表面の仕事関数が変化し、安定した電子放射ができなくなる。そこで、電子源から離れた場所にゲッター室23を形成してこのゲッター室23にBaを飛散させる。ゲッター室23を形成することは、バリウムの飛散面積を稼ぐという目的も持っている。すなわち、前面基板2と背面基板1の距離は3mm程度しかないので、この空間だけではBaの飛散面積をとることが出来ないからである。
ゲッター室23用支持体232は背面基板1裏側およびゲッター室用カバー234とゲッター室用封着部材233で気密をたもって封着される。ゲッター室用支持体232と背面基板1裏側とを封着するさい、ゲッター保持体241も同時に封着され、Baゲッター24がゲッター用貫通孔近辺に保持される。表示装置の排気が完了して排気管4がチップオフされたあと、ゲッター24を高周波加熱してBaを飛散させる。このとき、Baを矢印の方向に飛散させればゲッター室23の壁をフルにゲッターとして活用することができる。
Baのゲッター作用は優れたものであるが、以上のような工夫をしても、平面型示装置では飛散面積に制限があるため、十分なゲッター効果を得ることが難しい。本実施例では、支持体3と前面基板2および背面基板1との封着部材55に絶縁性Vフリット21を使用することによって、絶縁性Vフリット21のゲッター作用を利用して、Baゲッターのゲッター作用を補完するものである。封着部材5は表示装置と表示装置外とを電気的に絶縁する必要があるので、封着部材5として使用されるVフリットは絶縁性Vフリット21である。
絶縁性Vフリット21のペーストはデスペンサーあるいは印刷法によって、前面基板2および背面基板1に塗布する。絶縁性Vフリット21は支持体3に塗布してもよい。前面基板2および背面基板1が絶縁性Vフリット21を介して支持体3と組み合わさったあと、フリットベーク炉へ投入され、絶縁性Vフリット21をガラス化する。絶縁性Vフリット21はペースト状態から、一旦融解した後、ガラス化する。絶縁性Vフリット21をガラス化するベーキング条件は、例えば、430℃、30分である。Vフリットが融解すると、Vフリットは流動化するため、図3に示すようなはみ出し部51を生ずる。Vフリットは融解し、ガラス化したあと、フリットベーク炉内において固化する。このガラス化したVフリットは表示装置を真空排気してチップオフしたあと、ゲッター作用を奏する。表示装置内のゲッター作用に寄与するのはVフリットが表示装置内にはみ出した部分51であが、このはみ出し部51は前面基板2側と背面基板1側の全周にわたるため、全面積はかなり大きなものになる。
Vフリットにゲッター作用を持たせるためには、フリットベーク後、Vフリットを活性化することが必要である。表示装置はフリットベーク後、真空に排気される。真空排気のさい、構造物からの脱ガスのため、370℃、2時間程度ベーキングされる。Vフリットもこのときに脱ガスされるが、同時に370℃という温度によって活性化することになる。したがって、Vフリットをゲッターとして活性化するためのプロセスはとくに必要はない。
図6は封着部材5として従来の鉛系のフリットを使用した場合と、本実施例のように、封着部材5としてVフリットを使用した場合の真空度の変化の比較である。いずれの場合もBaゲッターは使用している。図6において、縦軸は真空度の変化をPaで表したものであり、横軸は時間(分)である。図6において、真空度測定開始してから約100分後、時間t1、において真空度が悪くなっているのは、排気管をチップオフするときに真空度が1時的に悪くなるからである。その後、Baゲッターを飛散させると真空度が向上する。その後、本発明の効果を確認するために、真空度測定を開始してから700分後、時間t2において、表示装置を200℃に加熱して、表示装置内部の構造物から強制的にガスを放出させ、その後の真空度の変化を調べて、ゲッター作用の効果を比較した。図6からわかるように、表示装置加熱後は本発明によるVフリットを使用した場合のほうが真空度が向上しており、本発明の効果が確認された。
実施例1では絶縁性Vフリット21を封着部材5として使用し、同時に絶縁性Vフリット21にゲッター作用を持たせる例を開示した。Vフリットをゲッター材として用いる場合、封着部材5として用いるのみでなく、表示装置内部の色々な場所に設置することができる。この場合、Vフリットには絶縁性Vフリット21と導電性Vフリット22があるので、Vフリットを用いる部位によって、絶縁性Vフリット21と導電性Vフリット22を使い分ける必要がある。実施例2では、Vフリットを表示装置のいろいろな場所に設置する例を示す。
図7に実施例2における背面基板1の平面図を示す。図7では有効面より外側にはVフリットを塗布している。Vフリットの塗布はデスペンサを用いての塗布でもよいし、印刷でもよい。実施例1と同様に、まず信号線8が形成され、信号線8の上に層間絶縁膜INSを形成し、層間絶縁膜INSの上に走査線9が形成される。したがって、走査線9が最上部に存在する。本発明が適用される表示装置は電子ビームで蛍光体15を発光させることによって画像が形成される。また、陽極には8KV〜10KVというような高電圧が印加される。このため、内部の構造物が帯電するとスパークを引き起こすので、表面はできるだけ導電体として一定の電位を与えることによって、スパークを防止する。この意味から、図2に有効面外に塗布するVフリットは導電性のものが良い。しかし、走査線9は表面に現れているため、Vフリットを走査線9をまたいで、塗布する場合は絶縁性Vフリット21を使用する。一方信号線8は層間絶縁膜によって覆われているので、信号線8をまたがって、塗布されるVフリットは導電性でもよい。この場合はダミー端子等から導電性Vフリット22に一定の電位を与えておくのがよい。したがって、信号線8と直角方向に形成されるVフリットは導電性Vフリット22を用い、走査線9と直角方向に形成するVフリットは絶縁性Vフリット21を用いる。
走査線9の上には導電性Vフリット22を塗布する。走査線9ピッチは500μmであるのに対し走査線9幅は300μmである。走査線幅が大きいのは走査信号の電圧降下を防止するためである。このように、走査線9の上にゲッター材料を塗布することは面積を稼ぐためには非常に効果がある。走査線9の上に塗布するVフリットは帯電防止の点から導電性Vフリット22が適当である。もし、走査線9と信号線8の位置関係が逆転して、走査線9が下層で、層間絶縁膜をはさんで信号線8が上層にきているような場合は、絶縁性Vフリット21と導電性Vフリット22の使用位置は逆になることはいうまでもない。
走査線9の一部にはスペーサ12が形成されている。スペーサ12は接着部材13によって前面基板2および背面基板1に固定される。スペーサ12は帯電を防止するために、わずかに導電性を持たせている。このスペーサ12の接着部材13として導電性Vフリット22を用いれば、ゲッター効果を持たせることができる。さらに、図8および図9に示すように、スペーサ12の側面に導電性Vフリット22を塗布することにより、スペーサ12にもゲッター作用を持たせることができる。この場合、スペーサ12の側面に導電性Vフリット22を用いるので、スペーサ12基体は絶縁物でもよいことになる。
前面基板2と背面基板1を封着する封着部材5は絶縁性Vフリット21であることは実施例1と同じである。支持体3の内側面にもVフリットを塗布することができる。このVフリットに導電性Vフリット22を使用すると、この導電性Vフリット22に一定の電位を供給する必要があるが、このような場所に一定電位を供給することは構造的に難しい。したがって、支持体3内側は絶縁性Vフリット21でよい。支持体3はもともと絶縁性なので、側面に絶縁性Vフリット21を形成しても特に特性が変化するわけではない。
前面基板2内側にもVフリットを塗布することができる。図10に前面基板2の有効画面61外側にVフリットを塗布すべき領域を示す。図10において、BM16領域が最も外側に延在しており、BM16端部と支持体3との距離bfは約10mmである。また、メタルバック17端部と支持体3との距離mfは約15mmである。このような領域が有効画面61全周辺に形成されている。BM16には8KVから10KVの高電圧が印加されているため、BM16周辺に導電性Vフリット22を使用するのは、耐電圧の点から危険である。したがって、このBM16周辺部分には絶縁性Vフリット21を使用する。ただし、この部分のVフリットとして最もよいのは、10Ω・cm以上の高抵抗材料を用いることである。このような高抵抗材料を用いることにより、高電圧を徐々に下げることによって、スパークを防止することができる。
前面基板2の有効面内における蛍光面の模式図を図11に示す。図11(a)はメタルバック17を取り去った蛍光面の模式平面図である。この例は蛍光体15がストライプ状に形成されている。蛍光体15と蛍光体15の間にはコントラスを向上するためのBM16が形成されている。蛍光体15は赤、緑、青の蛍光体15がBM16をはさんで順次形成されている。蛍光体15またはBM16のピッチは200μmであり、BM16幅は100μmである。図11(b)に本実施例における蛍光面の断面構造を示す。BM16の間に蛍光体15が形成され、BM16および蛍光体15を覆ってメタルバック17が形成されている。そして、メタルバック17の上で、BM16膜の上にはVフリットが形成されている。この場合にVフリットは帯電を避けるため、導電性Vフリット22であることが望ましい。Vフリットの幅は100μmと狭いが、印刷法で形成することが出来る。BM16上に塗布できれば、有効画面61の約半分をVフリットで覆うことができるので、トータルでは大きな面積を稼ぐことができる。
以上のように、実施例2では絶縁性Vフリットと導電性Vフリットを使いわけることにより、Vフリットの塗布面積を大きくすることができ、優れたゲッター効果を得ることができる。
実施例3は実施例2に対して、さらにゲッター効果を増大するため、非蒸発のZrゲッター26を使用する例である。実施例3でのZrゲッター26の設置位置は図12に示す背面基板1の表示領域6の左上である。図12の左上にはZrゲッター26室用貫通穴251が形成されている。
図13はZrゲッター室25の断面模式図である。Zrゲッター室用支持体252によって封着部材253を介してカバー254が背面基板1に取り付けられる。Zrゲッター26を保持するZrゲッター保持体261はZrゲッター室用支持体取り付け時に、封着部材253によって同時にとりつけられる。表示装置を真空排気し、排気管4をチップオフした後、Zrゲッター26を高周波加熱してZrゲッター26を活性化する。
Zrゲッター26は非蒸発であるため、Zrゲッター室の内側にもVフリットが塗布される。このVフリットは電圧供給の手段がとれないので絶縁性Vフリット21が使用される。また、Zrゲッター室用封着部材253も絶縁性Vフリット21が使用される。一方、前面基板2、背面基板1の構成は実施例2と同様である。
本実施例では比較的大きなZrゲッター26を用いているので、Zrゲッター室を形成したが、小さなZrゲッターを使用すれば、Zrゲッター室を別途設ける必要はなく、表示領域6の有効画面61外側にZrゲッター26を設置すればよい。この場合。Zrゲッター26の保持体261は背面基板1とZrゲッター室用支持体252を封着するときに同時に封着すればよい。
本実施例によれば、Vフリットによるゲッター効果に加えてZrゲッター26によるゲッター効果が加わるのでさらに大きなゲッター効果を期待できる。Zrゲッター26とVフリットを併用することによって、Baゲッターを省略することも可能である。
本発明の画像表示装置の一実施例を説明するための図で、図1(a)は前面基板側から見た平面図、図1(b)は図1(a)の側面図である。 図1の前面基板を取り去って示す背面基板の模式平面図である。 図1のA−A線に沿った模式断面図である。 図2のB―B線に沿った背面基板の模式断面図とその背面基板と対応する部分の前面基板の模式断面図である。 図1のC−C線に沿った模式断面図である。 本発明の効果を示す真空度の変化のグラフである。 本発明の第2の実施例を示す背面基板の平面図である。 図7のA−A断面とそれに対応する前面基板の断面模式図である。 図7のB−B断面とそれに対応する前面基板の断面模式図である。 本発明の第2の実施例の前面基板内側を示す断面模式図である。 本発明の第2の実施例の蛍光面の構成を示す。図11(a)はメタルバックを取り去った蛍光面の平面模式図で、図11(b)は本発明が適用された蛍光面の断面模式図である。 本発明の第3の実施例を示す背面基板の平面図である。 第3の実施例のゲッター室の断面模式図である。
符号の説明
1・・・背面基板、2・・・前面基板、3・・・支持体、4・・・排気管、5・・・封着部材、6・・・表示領域、61・・・有効画面、7・・・貫通孔、8・・・画像信号電極、81・・・画像信号電極引出端子、9・・・走査信号電極、91・・・走査信号電極引出端子 、10・・・電子源、11・・・接続電極、12・・・間隔保持部材、13・・・接着部材、14・・・陽極端子、15・・・蛍光体層、16・・・ブラックマトリクス膜、17・・・メタルバック(陽極電極)、18・・・陽極引出線、19・・・導電厚膜、21・・・絶縁性Vフリット、22・・・導電性Vフリット、23・・・Baゲッター室、231・・・Baゲッター室用貫通穴、24・・・Baゲッター、25・・・Zrゲッター室、251・・・Zrゲッター室用貫通孔、26・・・Zrゲッター、INS・・・絶縁膜(層間絶縁膜)。

Claims (12)

  1. 前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板には電子源がマトリクス状に配置され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記マトリクス状に配置された電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成される表示装置であって、前記前面基板と前記支持体、前記背面基板と前記支持体の封着部材は酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスによって形成されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記封着部材を構成するフリットガラスは絶縁性であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記封着部材を構成するフリットガラスは酸化バナジウムVを30%〜40%含み、かつ、酸化テルルTeOを25%から35%含有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板には電子源がマトリクス状に配置され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記マトリクス状に配置された電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成される表示装置であって、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置され、前記スペーサは接着部材により、前記前面基板および前記背面基板に取り付けられ、前記接着部材は酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスであることを特徴とする表示装置。
  5. 前記酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスは導電性であることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスは、酸化バナジウムVを50%〜65%含み、かつ、酸化リンPOVを20%から30%含有することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  7. 前記スペーサの側面には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  8. 前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板上には第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数の映像信号線と、前記第2の方向に延在して前記第1の方向に配列した走査線と、前記走査線と前記映像信号線との交差点付近に配置した電子源が形成され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記蛍光体の周辺にはブラックマトリクスが形成されており、前記電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成され、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置されている表示装置であって、前記走査線の上には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする表示装置。
  9. 前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板上には第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数の信号線と、前記第2の方向に延在して前期第1の方向に配列した走査線と、前記走査線と前記信号線との交差点付近には電子源が形成され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記蛍光体の周辺にはブラックマトリクスが形成されており、前記電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成され、前記有効画面部の端部と前記枠体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置されている表示装置であって、前記前面基板の前記周辺部には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする表示装置。
  10. 前記前面基板の前記周辺部に形成された酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスの抵抗率は10Ω・cm以上であることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板上には第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数の映像信号線と、前記第2の方向に延在して前記第1の方向に配列した走査線と、前記走査線と前記映像信号線との交差点付近に配置した電子源が形成され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記蛍光体の周辺にはブラックマトリクスが形成されており、前記電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成され、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置されている表示装置であって、前記前面基板の前記周辺部に対応する背面基板の部分には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする表示装置。
  12. 前面基板と背面基板と、前記前面基板と前記背面基板の間の周辺に沿った支持体が配置されて真空を保持する外囲器が形成され、前記背面基板上には第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数の映像信号線と、前記第2の方向に延在して前記第1の方向に配列した走査線と、前記走査線と前記信号線との交差点付近に配置した電子源が形成され、前記前面基板には、前記電子源と対応する部分に蛍光体が配置され、前記蛍光体の周辺にはブラックマトリクスが形成されており、前記電子源と前記蛍光体とで有効画面部が形成され、前記有効画面部の端部と前記支持体の間には周辺部が形成され、前記有効画面部内には、前記前面基板と前記背面基板の間隔を保持するスペーサが配置されている表示装置であって、前記支持体の内面には酸化バナジウムVを主成分とするフリットガラスが形成されていることを特徴とする表示装置。
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