JP2008041015A - 火災警報システムおよび火災警報方法 - Google Patents
火災警報システムおよび火災警報方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 住宅の各場所に設置され、互いに異なる識別情報を持つと共に火災の有無を検知する火災警報装置11A〜11Eと、住宅1に設置され、火災警報装置11A〜11Eの火災検知結果と識別情報とを通信網100に送信する通信装置12と、火災警報装置11A〜11Eの識別情報と、この識別情報に対応する火災警報装置11A〜11Eの設置場所とを記憶する記憶部34と、通信装置12からの火災検知結果と識別情報とを通信網100を介して受信する入力処理部31と、入力処理部31が受信した火災検知結果が火災発生を示す場合、火災検知結果と共に受信した識別情報を基にして、火災を検知した火災警報装置の設置場所を記憶部34の記憶内容から特定する処理部33とを備える。
【選択図】 図1
Description
実運転機能を実施するための構成・作用・効果について説明する。
この実施の形態による火災警報システムは、図1および図2に示すように、住宅1の各場所に設置されている火災警報装置11A〜11Eと、住宅1に設置されている通信装置12と、住宅1の居住者が使用する通信端末20と、保険会社や不動産管理会社などの監視センタ3に設置されているサーバ30とで構成される。住宅1の通信装置12と通信端末20とサーバ30とは通信網100を経由して互いに接続されている。また、通信網100には、火災の際に出動する消防署4の通信端末40が接続されている。
住宅1の間取りは、この実施の形態では台所11、居間12、子供部屋13、寝室14、および階段15である。台所11には火災警報装置11Aが設置され、居間12には火災警報装置11Bが設置され、子供部屋13には火災警報装置11Cが設置されている。また、寝室14には火災警報装置11Dが設置され、階段15には火災警報装置11Eが設置されている。火災警報装置11A〜11Eは熱や煙などから火災の有無を検知して、火災検知結果を表す火災検知信号を通信装置12にそれぞれ出力する。火災検知信号には1ビットの検知ビットがあり、検知ビットが「0」のときには、火災検知信号が火災を検知しないことを表す。また、検知ビットが「1」のときには、火災検知信号が火災を検知したことを表す。火災警報装置11A〜11Eの中で火災を検知したものはブザー等で火災発生を知らせる。
火災警報装置11B:B002
火災警報装置11C:C003
火災警報装置11D:D004
火災警報装置11E:E005
住宅1に設置されている通信装置12は、火災警報装置11A〜11Eから受け取った火災検知信号と人体検知信号とを、通信網100を経由して監視センタ3のサーバ30に定期的にまたは常時送信する。
サーバ30は、住宅1に設置されている火災警報装置11A〜11Eからの火災検知信号と人体検知信号とを基にして住宅1の火災を検知すると、通信端末20に火災発生のメッセージを自動通報する。このために、サーバ30は、図3に示すように、入力処理部31、監視運用卓32、処理部33、記憶部34、および出力処理部35を備えている。処理部33は、入力処理部31、監視運用卓32、記憶部34、および出力処理部35を制御して通報処理を行う。入力処理部31、監視運用卓32、処理部33、記憶部34、および出力処理部35の通報処理を基にした機能は図4に示す構成となり、判定処理機能33Aとスイッチ機能33Bは処理部33により形成される。
次に、この実施の形態による火災警報システムを用いた火災警報方法について説明する。まず、基本となる動作の流れを説明する。
住宅1では、火災警報装置11A〜11Eの識別情報と設置場所とをサーバ30の火災警報装置テーブル34A4に登録する。住宅1の通信装置12は火災警報装置11A〜11Eの火災検知信号と人体検知信号とを常時収集し、通信網100を経由して監視センタ3のサーバ30に定期的または常時送信する。
監視センタ3の職員が監視運用卓32を操作して実運転指示を入力すると、処理部33はスイッチ機能33Bによって実運転用信号を処理部33に出力可能な状態になる。この状態のときに、例えば台所11に火災が発生すると、台所11に設置されている火災警報装置11Bは、火災を検知して検知ビットを「1」にした火災検知信号を通信装置12に送ると共に、台所11の人の有無を表す人体検知信号を通信装置12に送る。同時に、火災警報装置11B〜11Eは検知ビットを「0」にした火災検知信号をそれぞれ通信装置12に送る。通信装置12は、これらの信号を、通信網100を経由して監視センタ3のサーバ30に送信する。
こうして、この実施の形態により、住宅1に火災が発生すると、通報を受けた通信端末20の所有者は、直ちに住宅1にいる人に連絡して出火場所を伝えることができるので、住宅1にいる人はどのように逃げてよいかを迅速に判断することができる。また、メッセージには出火場所における人の有無に加えて、この場所の利用人数が含まれるので、出火場所にいる可能性のある人の数を把握することを可能にする。この結果、火災で煙が発生しても、各場所における人の有無と人数とを把握することができるので、住宅1に人が取り残されること、特に、子供や足の不自由なお年寄りなどの弱者が取り残されることを防ぐことを可能にする。また、この実施の形態により出火場所を特定するので、住宅1にいる人は直ちに出火場所に向かい消火活動をすることを可能にする。さらに、サーバ30の通報処理によって消防署4の通信端末40に火災発生を自動通報するので、通信端末20の所有者は、消防署に通報する手間を省くことができ、直ちに火災に対処することを可能にする。
以下では、試験機能を実施するための構成・作用・効果について説明する。
試験機能を実施するための構成は、上述した実運転機能を実施するための構成に付加されたものである。
試験機能を実施するための住宅に設置されている装置は上述した実運転機能を実施するための構成と同じであるので、説明を省略する。
サーバ30の記憶部34は、住宅テーブル34A11〜34A14を基にした試験用テーブルを顧客データベース(DB)34Aに記憶している。試験用テーブルは、監視センタ3の職員が火災警報システムをチェックする際に用いられる。試験用テーブルの一例を図8に示す。図8の試験用テーブル34A31〜34A34は、住宅1の各場所と、各場所における人の有無と、住宅テーブル34A11〜34A14の自動連絡ダイヤル1および自動連絡ダイヤル2と、火災検知信号の検知ビットとからなり、さらに、実運転用テーブル34A21〜34A24と同様に、昼間モードおよび夜間モードと週日モードおよび休祭日モードとに分かれている。なお、自動連絡ダイヤル2は監視センタ3に属する電話番号である。以下では、試験用テーブルとして試験用テーブル34A31〜34A34を利用する場合を例として説明する。
次に、この実施の形態による火災警報システムを用いた、システム試験のための火災警報方法について説明する。まず、基本となる動作を説明する。
住宅1では、火災警報装置11A〜11Eの識別情報と設置場所とをサーバ30の火災警報装置テーブル34A4に登録する。住宅1の通信装置12は火災警報装置11A〜11Eの火災検知信号と人体検知信号とを常時収集し、通信網100を経由して監視センタ3のサーバ30に定期的または常時送信する。
監視センタ3の職員が火災警報システムをチェックする場合、職員が監視運用卓32を操作してチェックの指示を入力すると、処理部33はスイッチ機能33Bによって試験用信号を処理部33に出力可能な状態になる。この状態のときに、サーバ30は、住宅1から受け取った火災検知信号を基にして生成した火災検知信号、例えばすべての検知ビットを「1」にして生成した火災検知信号により通報処理を行う。これにより、サーバ30は、火災検知信号の検知ビットが「1」の出火場所と、出火場所における人の有無と、出火場所の利用人数と、出火時刻とを音声で知らせるメッセージ、および電子メールで知らせるメッセージを作成し、直ちにサーバ30は、音声のメッセージと電子メールによるメッセージとを自動連絡ダイヤル2の連絡先である監視センタ3の職員に通報する。
このように、この実施の形態による火災警報システムには、監視運用卓32の操作によるシステムのチェック機能があるので、必要に応じてシステムが正常に動作するかどうかを容易に調べることを可能にする。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、住宅1の居住者が使用する通信端末20としては、携帯電話機や電話機などの他にも専用の端末などが使用可能である。
11A〜11E 火災警報装置(人体検知センサ)
12 通信装置
20 通信端末
3 監視センタ
30 サーバ
31 入力処理部
32 監視運用卓
33 処理部
34 記憶部
35 出力処理部
Claims (8)
- 住宅の各場所に設置され、互いに異なる識別情報を持つと共に火災の有無を検知する複数の火災警報装置と、
前記住宅に設置され、前記各火災警報装置の火災検知結果と識別情報とを通信網に送信する通信装置と、
前記火災警報装置の識別情報と、この識別情報に対応する前記火災警報装置の設置場所とを記憶する記憶部と、
前記通信装置からの火災検知結果と識別情報とを前記通信網を介して受信する入力処理部と、
前記入力処理部が受信した火災検知結果が火災発生を示す場合、火災検知結果と共に受信した識別情報を基にして、火災を検知した前記火災警報装置の設置場所を前記記憶部の記憶内容から特定する処理部と、
を備えることを特徴とする火災警報システム。 - 前記記憶部は火災発生時の連絡先を記憶し、
前記処理部が特定した設置場所の火災発生を知らせるメッセージを作成し、このメッセージを前記記憶部に記憶されている連絡先に送信する出力処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の火災警報システム。 - 住宅の各場所に設置され、互いに異なる識別情報を持つと共に火災の有無を検知する複数の火災警報装置と、
前記火災警報装置の設置場所での人の有無を検知する人体検知センサと、
前記住宅に設置され、前記各火災警報装置の火災検知結果および識別情報と、前記各人体検知センサの人体検知結果とを通信網に送信する通信装置と、
前記火災警報装置の識別情報と、この識別情報に対応する前記火災警報装置の設置場所とを記憶する記憶部と、
前記通信装置からの火災検知結果および識別情報と、人体検知結果とを前記通信網を介して受信する入力処理部と、
前記入力処理部が受信した火災検知結果が火災発生を示す場合、火災検知結果と共に前記入力処理部が受信した識別情報と人体検知結果とを基にして、火災を検知した前記火災警報装置の設置場所を前記記憶部の記憶内容から特定すると共に特定した設置場所での人の有無を判別する処理部と、
を備えることを特徴とする火災警報システム。 - 前記記憶部は火災発生時の連絡先を記憶し、
前記処理部が特定した設置場所での火災発生と、火災が発生した設置場所での人の有無を含む判別結果とを知らせるメッセージを作成し、このメッセージを前記記憶部に記憶されている連絡先に送信する出力処理部を備えることを特徴とする請求項3に記載の火災警報システム。 - 前記記憶部は、前記火災警報装置の設置場所と共にこの設置場所の利用者数を記憶し、
前記処理部は、特定した設置場所にいる人の数を、前記記憶部に記憶されている利用者数から調べることを特徴とする請求項3または4に記載の火災警報システム。 - 前記出力処理部は、作成したメッセージに対して、前記処理部が特定した設置場所にいる人の数を付加することを特徴とする請求項5に記載の火災警報システム。
- 住宅の各場所に設置され、火災の有無を検知すると共に各設置場所での人の有無を検知し、互いに異なる識別情報を持つ複数の火災警報装置を用いた火災警報方法であって、
前記各火災警報装置の火災検知結果と識別情報とを通信網に送信し、
前記火災警報装置の識別情報と、この識別情報に対応する前記火災警報装置の設置場所とをあらかじめ記憶し、
前記火災警報装置からの火災検知結果と識別情報とを前記通信網を介して受信し、
受信した火災検知結果が火災発生を示す場合、火災検知結果と共に受信した識別情報を基にして、火災を検知した火災警報装置の設置場所を特定する、
ことを特徴とする火災警報方法。 - 住宅の各場所に設置され、互いに異なる識別情報を持つと共に火災の有無を検知する複数の火災警報装置と、前記火災警報装置の設置場所での人の有無を検知する人体検知センサとを用いた火災警報方法であって、
前記各火災警報装置の火災検知結果と前記人体検知センサの人体検知結果と識別情報とを通信網に送信し、
前記火災警報装置の識別情報と、この識別情報に対応する前記火災警報装置の設置場所とをあらかじめ記憶し、
前記火災警報装置からの火災検知結果および識別情報と、前記人体検知センサからの人体検知結果とを前記通信網を介して受信し、
受信した火災検知結果が火災発生を示す場合、火災検知結果と共に受信した識別情報と人体検知結果とを基にして、火災を検知した火災警報装置の設置場所を特定すると共に特定した設置場所での人の有無を判別する、
ことを特徴とする火災警報方法。
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