JP2007298375A - 開閉装置及び全反射減衰を利用した測定装置並びに開閉方法 - Google Patents

開閉装置及び全反射減衰を利用した測定装置並びに開閉方法 Download PDF

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Abstract

【課題】センサユニットを収納した収納ケースを開閉する開閉装置の大型化を抑える。
【解決手段】収納ケース40は、複数のセンサユニットを収納するケース本体と、このケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる。SPR測定装置には、収納ケース40が載置される載置台と、この載置台に載置された収納ケース40を押さえる押さえ板132とを有している。押さえ板132は、押さえ部132bをカバーの天板に当接させ、カバーを凹面102bに押し付けるとともに、各リブ67、68と各ブロック152、153とを係合させてカバーのスライド方向への移動を規制し、カバーを載置した位置に固定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、センサユニットを収納するケース本体と、このケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる収納ケースを開閉する開閉装置と、この開閉装置を用いた全反射減衰を利用した測定装置、及び前記開閉装置の開閉方法に関する。
タンパク質やDNAなどの生化学物質間における相互作用の測定や、薬品のスクリーニングなどを行う際に、全反射減衰を利用して試料の反応を測定する測定装置が知られている。
このような全反射減衰を利用した測定装置の1つに、表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance)現象を利用した測定装置(以下、SPR測定装置と称す)がある。なお、表面プラズモンとは、金属中の自由電子が集団的に振動することによって生じ、その金属の表面に沿って進む自由電子の粗密波である。
例えば、特許文献1などで知られるKretschmann配置を採用したSPR測定装置では、透明な誘電体(以下、プリズムと称す)上に形成された金属膜の表面をセンサ面として、このセンサ面上で試料を反応させた後、プリズムを介してセンサ面の裏面側から全反射条件を満たすように金属膜を照射し、その反射光を測定している。
全反射条件を満たすように金属膜に照射された光のうち、エバネッセント波と呼ばれるわずかな光は、反射せずに金属膜内を透過してセンサ面側に染み出す。この際、エバネッセント波の振動数と表面プラズモンの振動数とが一致するとSPRが発生し、反射光の強度を大きく減衰させる。また、この減衰が発生する光の入射角度(共鳴角)は、金属膜上の屈折率に応じて変化する。すなわち、SPR測定装置は、金属膜からの反射光を捉えて共鳴角を検出することにより、センサ面上の試料の反応状況を測定する。
ところで、タンパク質やDNAなどの生体試料は、乾燥による変性や失活を防ぐため、生理的食塩水や純水、または各種のバッファ液などの溶媒に溶かされた試料溶液として扱われることが多い。特許文献1記載のSPR測定装置は、こうした生体試料の相互作用などを調べるものであり、センサ面の上には試料溶液を送液するための流路が設けられている。また、センサ面にはリガンドとなる試料を固定させるためのリンカー膜が設けられており、流路にリガンド溶液を注入してリンカー膜にリガンドを固定(固定工程)させた後、アナライト溶液を注入してリガンドとアナライトとを接触(測定工程)させることにより、その相互作用を測定する。
流路とプリズムは、装置本体に設けられた測定ステージに配置されている。前述の測定は、ガラス基板上に金属膜を形成したチップ型のセンサユニットを測定ステージにセットすることで行われる。流路には、配管(ゴムチューブなどを含む)やバルブなどを介してポンプが接続されており、このポンプによって容器に保管された試料溶液を流路内に送り込むようにしているが、この方法では、配管内に付着した試料が後に注入する試料溶液中に混入してしまう、いわゆるコンタミネーションが生じやすいという問題があった。
この問題を解決するため、本出願人は、先端に小孔が形成された略円錐筒状のピペットチップと、このピペットチップを着脱自在に保持するヘッド部とからなるピペットを用いて、容器に保管された試料溶液などの液体を流路に送液するSPR測定装置を提案している。このピペット式のSPR測定装置では、送液する液体毎にピペットチップを交換することで、流路に液体を送り込む際に生じるコンタミネーションを防止することができる。
また、ピペット式のSPR測定装置では、流路が形成された流路部材と、上面に金属膜が形成されたプリズムと、流路部材の底面とプリズムの上面とを接合させた状態(流路と金属膜とを対面させた状態)で保持する保持部材とからなるセンサユニットを用いている。このセンサユニットの金属膜上にも、前述と同様のリンカー膜が設けられており、リガンド溶液やアナライト溶液などの試料溶液をピペットで流路内に送り込むことによって測定が行われる。
特許第3294605号公報
ところで、センサユニットに指紋や塵埃などが付着すると、測定精度を低下させる要因になってしまう。これを防止するためには、例えば、ケース本体とカバーとからなる収納ケースなどにセンサユニットを収納し、センサユニットを外部に露呈させない状態で保管及びハンドリングすることが考えられる。さらに、指紋や塵埃などの付着を確実に防止するためには、センサユニットを収納ケースごと測定装置にセットし、人手を介さずに収納ケースから自動的にセンサユニットを取り出すようにすることが好ましい。
収納ケースからセンサユニットを取り出すためには、密閉された収納ケースを開けなければならない。しかしながら、収納ケースを開けるためには、ケース本体又はカバーの移動を許容するための余剰スペースが必要となり、この余剰スペースの分だけ測定装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、センサユニットを収納した収納ケースを開閉させる際に、装置の大型化を抑えることを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の開閉装置は、少なくとも一面が開放された略箱状に形成され試料の反応を測定するためのセンサユニットを収納するケース本体と、前記ケース本体の開放面を覆うように前記ケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる収納ケースが載置される載置台と、前記載置台に載置された前記収納ケースの前記カバーを載置した位置に固定する固定手段と、前記固定手段によって固定された前記カバーに対して前記ケース本体をスライドさせ、前記カバーによって前記開放面が覆われた閉じ位置と、前記開放面を露呈させた開き位置との間で前記ケース本体を移動させる移動機構とを備えたことを特徴とする。
なお、前記載置台は、前記ケース本体のみを支持し、前記移動機構は、前記載置台を移動させることによって、前記ケース本体を前記閉じ位置と前記開き位置との間で移動させることが好ましい。
また、前記固定手段は、前記載置台に載置された前記収納ケースを押さえる押さえ位置と、押さえを解除した解除位置との間で移動する押さえ板と、前記押さえ板が前記押さえ位置に移動した際に前記カバーと係合して、前記移動機構が前記ケース本体を移動させるスライド方向への前記カバーの移動を規制する係合部材と、前記押さえ板を前記押さえ位置に保持するロック機構とで構成されることが好ましい。
さらに、前記収納ケースは、上面と2つの側面とを開放した略直方体の箱状に形成された前記ケース本体と、前記ケース本体の開放された上面を覆う天板と前記ケース本体の開放された各側面を覆う2枚の側板と前記ケース本体の底面の一部を覆うように前記各側板のそれぞれに連接された2枚の底板とで構成された前記カバーとからなり、前記載置台を移動させるための開口が形成され、前記載置台が前記各底板の間から入り込んで前記ケース本体を支持した際に、前記各底板と当接して前記カバーを支持する基台を備え、前記押さえ板は、前記押さえ位置に移動した際に、前記係合部材を係合させるとともに、前記基台に押し付けて前記カバーを載置した位置に固定することが好ましい。
なお、前記ロック機構が前記押さえ板を保持したか否かを検出するロック検出手段と、前記ロック機構が前記押さえ板を保持していないことを前記ロック検出手段が検出した際に、前記移動機構による前記ケース本体の移動を禁止する移動制御手段とを設けるようにしてもよい。
また、前記押さえ板には、前記収納ケースが誤った向きで前記載置台に載置された際に、前記収納ケースと当接して前記押さえ位置への移動を阻止するストッパ部材を設けることが好ましい。
さらに、前記カバーに、前記スライド方向に所定の間隔をあけて配置されるとともに、前記スライド方向と略直交して形成された一対の第1板部材と、前記スライド方向に前記各第1部材よりも狭い間隔で配置されるとともに、前記スライド方向と略直交し、かつ前記スライド方向と略平行な中心線を挟んで前記各第1板部材と対称な位置に形成された一対の第2板部材とを設け、前記係合部材と前記ストッパ部材とを、前記第1板部材の間隔に合わせて形成され、前記収納ケースが正しい向きで前記載置台に載置された際に、前記各第1板部材の間に入り込んで前記スライド方向への前記カバーの移動を規制し、前記収納ケースが誤った向きで前記載置台に載置された際に、前記各第2板部材に当接して前記押さえ板の前記押さえ位置への移動を阻止するブロック体とすることが好ましい。
なお、前記載置台には、前記収納ケースが正しい向きで載置された際に、前記収納ケースに設けられた凹部と嵌合する凸部が設けられていることが好ましい。
また、前記載置台には、前記収納ケースが正しい向きで載置された際に、前記収納ケースに設けられた溝と係合するプランジャが設けられていることが好ましい。
さらに、前記載置台には、前記収納ケースが正しい向きで載置された際に、前記収納ケースに設けられたケース側指標と向かい合う台側指標が設けられていることが好ましい。
なお、本発明の全反射減衰を利用した測定装置は、試料の反応を測定するためのセンサユニットがセットされる測定ステージと、この測定ステージにセットされた前記センサユニットに全反射条件を満足する光を照射する照明と、前記センサユニットからの反射光を受光して電気信号に変換する光検出手段と、少なくとも一面が開放された略箱状に形成され前記センサユニットを収納するケース本体と前記ケース本体の開放面を覆うように前記ケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる収納ケースが載置される載置台と、前記載置台に載置された前記収納ケースの前記カバーを載置した位置に固定する固定手段と、前記固定手段によって固定された前記カバーに対して前記ケース本体をスライドさせ、前記カバーによって前記開放面が覆われた閉じ位置と、前記開放面を露呈させた開き位置との間で前記ケース本体を移動させる移動機構と、前記移動機構が前記ケース本体を前記開き位置へと移動させた際に、露呈した前記センサユニットを前記ケース本体から取り出して前記測定ステージに搬送する搬送機構とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の開閉方法は、少なくとも一面が開放された略箱状に形成され試料の反応を測定するためのセンサユニットを収納するケース本体と、前記ケース本体の開放面を覆うように前記ケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる収納ケースを載置台に載置し、前記載置台に載置された前記収納ケースの前記カバーを載置した位置に固定し、固定された前記カバーに対して前記ケース本体をスライドさせ、前記カバーによって前記開放面が覆われた閉じ位置と、前記開放面を露呈させた開き位置との間で前記ケース本体を移動させることを特徴とする。
本発明では、センサユニットを収納するケース本体と、このケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる収納ケースが載置される載置台と、この載置台に載置された収納ケースのカバーを載置した位置に固定する固定手段と、固定手段によって固定されたカバーに対してケース本体をスライドさせ、カバーによって開放面が覆われた閉じ位置と、開放面を露呈させた開き位置との間でケース本体を移動させる移動機構とを設けた。これにより、ケース本体1つ分をスライドさせる最小限の余剰スペースで収納ケースを開閉することができるので、装置の大型化を抑えることができる。
図1は、SPRを利用した測定に用いられるセンサユニット10の分解斜視図である。センサユニット10は、流路20が形成された複数の流路部材12と、SPRを励起させるための金属膜25が上面に形成されたプリズム14と、各流路部材12の底面とプリズム14の上面とを接合させた状態で保持する保持部材16とで構成されている。
金属膜25の表面には、リガンドとなる試料を固定させるための結合基を有するリンカー膜26が、略長方形状に形成された金属膜25の長手方向に所定の間隔を隔てて複数(本例では6つ)設けられている。固定されたリガンドとアナライトとの反応を測定する領域となる各リンカー膜26は、センサユニット10の製造段階において予め形成されるものであり、例えば、カルボキシメチルデキストランなどが用いられる。なお、各リンカー膜26の材料は、固定するリガンドの種類などに応じて適宜選択される。
流路部材12は、これらのリンカー膜26毎に用意され、各流路20と各リンカー膜26とが対面するように金属膜25上に並べて配置される。なお、本例では、1つの流路20が形成された流路部材12を6つ用いるようにしているが、6つの流路20が並べて形成された長尺状の流路部材を用いるようにしてもよい。また、本例では、6つのリンカー膜26を製膜するようにしているが、これに限らず、例えば、金属膜25の全面に1つのリンカー膜を製膜するようにしてもよい。
流路部材12は、略直方体状に成形されており、その長手方向に沿って流路20が設けられている。また、流路部材12の上面には、流路20への液体の注入と排出とを行うための2つの出入口20a、20bが設けられている。流路20は、底部が開放された略コの字型の送液管である。流路20の開放された底部は、流路部材12がプリズム14に当接した際に、金属膜25に覆われて密閉される。これにより、流路20は、一方の出入口から注入された液体を、金属膜25及びリンカー膜26に接触させながら流し、他方の出入口から排出させる。以降、これら流路20、金属膜25、リンカー膜26によって構成される部分を、センサセル18(図6参照)と称す。つまり、本例のセンサユニット10では、各流路部材12とプリズム14とによって、6つのセンサセル18が構成される。
また、流路部材12には、例えば、ゴムやPDMS(ポリジメチルシロキサン)などといった弾性材料が用いられている。これにより、流路部材12の底面をプリズム14の上面に圧接させた際に、流路部材12が弾性変形して金属膜25との接合面の隙間を埋め、金属膜25との密着性を高める。なお、各流路20の管径は、例えば、1mm程度であり、各出入口20a、20bの間隔は、例えば、10mm程度である。
プリズム14は、その上面に金属膜25が形成された透明な誘電体であり、底面側から全反射条件を満たすように照射された光を上面(金属膜25)に集光する。金属膜25は、例えば、金や銀などを蒸着することによって成形される。また、金属膜25の膜厚は、例えば、50nmであり、金属膜25の素材、プリズム14に照射される光の波長などに応じて適宜選択される。
プリズム14の長手方向の両側面には、保持部材16の係合部16aと係合する係合爪14aが設けられている。これらの係合により、各流路部材12が保持部材16とプリズム14とによって挟み込まれ、その底面とプリズム14の上面とが圧接された状態で保持される。こうして、各流路部材12、プリズム14、保持部材16の各部が一体化し、センサユニット10が構成される。なお、プリズム14には、例えば、ホウケイクラウン(BK7)やバリウムクラウン(Bak4)などに代表される光学ガラスや、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイト(PC)、非晶性ポリオレフィン(APO)などに代表される光学プラスチックなどを用いることができる。
保持部材16の上面には、各流路20の各出入口20a、20bのそれぞれに対応して形成された受け入れ口16b、16cが設けられている。各受け入れ口16b、16cは、保持部材16が各流路部材12を挟み込んでプリズム14と係合した際に、各出入口20a、20bのそれぞれと接合する。また、各受け入れ口16b、16cは、液体を流路20内に導きやすいように、漏斗形状をしている。保持部材16の両側面には、シリンドリカル状に窪んだ溝16dが形成されている。この溝16dは、センサユニット10を専用のケースに収納する際に用いられる。
なお、センサユニット10のプリズム14や保持部材16などに、例えば、非接触式のICメモリであるRFID(Radio Frequency IDentification)タグなどを取り付けるようにしてもよい。例えば、読み込み専用のRFIDタグにセンサユニット10毎の固有のID番号を書き込んでおき、測定などの各工程を行う前にこのID番号を読み込むことで、センサユニット10の識別を行うことができる。これにより、複数のセンサユニット10を同時に処理する際にも、間違ったアナライトの注入や、測定結果の取り違えなどといった問題の発生を防止することができる。さらには、読み書き可能なRFIDタグを用いて、例えば、固定したリガンドの種類やリガンドを固定させた日時、及び反応させたアナライトの種類などを、測定に掛かる各工程毎に書き込んでいくようにしてもよい。
図2は、センサユニット10を収納する収納ケース40の構成を概略的に示す分解斜視図である。収納ケース40は、複数のセンサユニット10を収納するケース本体41と、このケース本体41にスライド自在に取り付けられるカバー42とからなる。収納ケース40は、保管時やハンドリングの際などに、指紋や塵埃などがセンサユニット10に付着することを防ぐとともに、センサユニット10を外力から保護する。また、センサユニット10の測定に際しては、この収納ケース40ごと測定装置にセットされる。
略直方体の箱状に形成されたケース本体41は、底板43と、この底板43の両端に立設された側板44、45と、これらの各側板44、45の間に等間隔に並べて配置された8枚の仕切り板46とで構成されている。そして、こららによって、センサユニット10を収納する8つの収納室48と、1つの抜け出し防止部49とが形成されている。また、各側板44、45、及び各仕切り板46の上端側の両角部には、それぞれ矩形状の切欠44a、45a、46aが形成されている。
各収納室48は、センサユニット10の外形に合わせてスリット状に形成されている。ケース本体41は、各収納室48のそれぞれに1つずつ、計8個のセンサユニット10を収納する。また、各収納室48は、収納ケース40のスライド方向と同じ方向に並べられている。これにより、収納ケース40は、ケース本体41のスライド量に応じて各センサユニット10を1個ずつ取り出せるようにしている。なお、センサユニット10を収納する個数は、8個に限ることなく、7個以下でもよいし、9個以上でもよい。
また、側板44、及び各仕切り板46には、シリンドリカル状に突出した突起50が形成されている。各突起50は、各収納室48に収納されたセンサユニット10の溝16dと係合し、センサユニット10が収納室48から簡単に外れてしまうことを防止する。なお、各突起50と各溝16dとの配置位置及び個数は、上記に限るものではなく、例えば、互いに対面する位置からずらして設けるようにしてもよいし、センサユニット10及び各仕切り板46の片面だけに設けるようにしてもよい。
抜け出し防止部49には、センサユニット10の進入を防止する3本の梁52が設けられている。この抜け出し防止部49は、ケース本体41又はカバー42をスライドさせて各センサユニット10を露呈させる際に、ケース本体41がカバー42から完全に抜け出てしまうことを防止する掛かり代となる。
カバー42は、天板60、側板61、62、底板63、64によって、略C字状に形成されている。各側板61、62と天板60との間には、ケース本体41に形成された各切欠44a、45a、46aの形状に応じた段差部65、66が、それぞれ設けられている。段差部65には、段差部65の各面と略垂直に形成された一対の第1リブ(第1板部材)67が設けられている。一方、段差部66には、段差部66の各面と略垂直、かつ各第1リブ67よりも間隔を狭めて形成された一対の第2リブ(第2板部材)68が設けられている。また、天板60の一端には、収納ケース40の向きを指し示す三角形状のマーク(ケース側指標)69が設けられている。
略C字状に形成されたカバー42の内側の形状は、ケース本体41の外形に合わせられている。カバー42は、図2に示すように、ケース本体41の側板45と、カバー42のマーク69が設けられた反対側の端部とを向かい合わせた状態で、両者を嵌合させることにより、ケース本体41に取り付けられる。ケース本体41に取り付けられたカバー42は、図3に示すように、ケース本体41の開放された上面と2つの側面とを覆う。
収納ケース40は、ケース本体41とカバー42とを互いにスライドさせることにより、図3に示す閉じ位置と図4に示す開き位置との間で移動する。閉じ位置にあるケース本体41は、カバー42とともに各収納室48を密閉する。一方、開き位置にあるケース本体41は、抜け出し防止部49をカバー42に係合させてカバー42から完全に抜け出ることなく、各収納室48を露呈させる。
ケース本体41を閉じ位置から開き位置に移動させる際には、カバー42のマーク69が設けられた反対側の端部に、ケース本体41をスライドさせる。このように、マーク69は、収納ケース40を開閉させる際の目安となる。なお、例えば、互いに嵌合する溝と突起などをケース本体41とカバー42とのそれぞれに設けることにより、閉じ位置や開き位置からケース本体41が簡単に動かないようにしておくことが好ましい。
また、図2に示すように、側板45の外面には、2本の溝54が形成されている。各溝54は、上端から下端の手前まで略直線状に形成されている。一方、図3に示すように、反対側の側板44には、その外面の底部に略直方体状に形成された2つの切欠(凹部)55が設けられている。これらの各溝54、及び各切欠55は、収納ケース40を測定装置にセットする際に用いられる。
図5は、全反射減衰を利用した測定装置としてのSPR測定装置100の構成を概略的に示す説明図である。SPR測定装置100は、センサユニット10のリンカー膜26上での試料の反応状況を表すSPR信号を取得する測定部110と、センサユニット10の各流路20に種々の液体を送液する送液部120と、収納ケース40ごとセットされるセンサユニット10を自動搬送して測定部110に供給するセンサユニット供給部(開閉装置)130とからなる。これらの各部は、筐体ベース(基台)102に取り付けられ、制御部(移動制御手段)104によって統括的に制御される。
測定部110は、センサユニット10に全反射条件を満足するように光を照射する照明112と、センサユニット10によって全反射した光を受光して電気信号に光電変換する検出器(光検出手段)114と、照明112と検出器114とが固定される測定ステージ116とで構成されている。測定ステージ116は、略台形状に成形された台座であって、照明112と検出器114とを全反射条件を満足する所定の角度で固定するとともに、測定対象となるセンサユニット10を着脱自在に保持して照明112の光路上にセンサユニット10を位置決めする。
図6は、照明112と検出器114とによる信号読み取りの様子を模式的に示す説明図である。照明112は、例えば、集光レンズ、拡散板、偏光板などからなる光学系と、光源(いずれも図示は省略)とからなり、全反射条件を満足するとともに、プリズム14に入射して上面に集光された光が、センサセル18に照射されるように配置位置および設置角度が調整されている。
照明112の光源としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、SLD(Super Luminescent Diode)などの発光素子が使用される。照明112は、こうした発光素子を1個使用し、この単一光源からプリズム14に向けて光を照射する。拡散板は、光源からの光を拡散させ、発光面内の光量ムラを抑える。偏光板は、照射光のうち、SPRを生じさせるp偏光のみを通過させる。なお、LDを使用する場合など、光源が発する光線自体の偏光の向きが揃っている場合には、偏光板は不要である。また、偏光が揃っている光源を使用した場合でも、拡散板を通過することにより、偏光の向きが不揃いになってしまう場合には、偏光板を使用して偏光の向きを揃える。こうして拡散および偏光された光は、集光レンズによって集光されてプリズム14に照射される。これにより、光強度にバラツキがなく様々な入射角を持つ光が、センサセル18に入射される。
検出器114には、例えば、CCDエリアセンサやフォトダイオードアレイなどが使用される。プリズム14の長辺側の一方の側面から入射した光は、プリズム14内を透過して内側からプリズム14の上面(金属膜25の裏面)に集光され、上面で全反射して他方の側面に抜ける。プリズム14には、様々な角度の光が入射するので、プリズム14の上面では、それらの入射光が、それぞれの入射角に応じた反射角で反射する。検出器114は、これらの様々な角度の反射光を受光し、それらを光電変換して光強度に応じたレベルのSPR信号として出力する。
リンカー膜26上の媒質に変化が生じると屈折率が変化して、反射光の光強度が減衰する光の入射角(SPRが発生する共鳴角)も変化する。リンカー膜26上にアナライトを送液すると、アナライトとリガンドの反応状況に応じてリンカー膜26上の屈折率が変化するため、それに応じて共鳴角も変化する。すなわち、リガンドとアナライトとの反応状況は、検出器114の受光面内における反射光の減衰位置の推移として表れる。SPR測定装置100は、取得したSPR信号から減衰位置の推移を解析することによって、リガンドやアナライトの特性を解析する。
また、図6に示すように、リンカー膜26には、リガンドが固定されリガンドとアナライトとの反応が生じる測定領域26aと、リガンドとの結合基が失活された参照領域26bとが形成されている。検出器114は、各領域26a、26bのそれぞれからの反射光を受光して、測定領域26aに対応する反射光からリガンドとアナライトとの反応状況を示すSPR信号(以下、測定信号と称す)を取得し、参照領域26bに対応する反射光からアナライトだけを送液した際のSPR信号(以下、参照信号と称す)を取得する。
SPR測定装置100は、各信号を取得した後、測定信号と参照信号との差や比を求め、その結果を最終的な測定データとする。そして、この測定データを基にリガンドやアナライトの特性を解析する。これにより、センサユニット10の個体差や液体の温度変化など、外乱に起因するノイズをキャンセルした精度の高い測定結果を得ることができる。
また、図6では省略しているが、照明112の光源から照射された光は、光学系によって分光され、センサユニット10に含まれる6つのセンサセル18のそれぞれに入射する。検出器114は、各センサセル18のそれぞれの反射光を受光する。これにより、測定部110は、測定ステージ116にセットされたセンサユニット10の各センサセル18を同時に測定する。なお、上記に限ることなく、例えば、センサセル18の数に応じた複数の照明112と検出器114とを設けることによって、各センサセル18を同時に測定するようにしてもよい。あるいは、照明112の光路内に各センサセル18を順番に進入させて行くことにより、各センサセル18を逐次測定するようにしてもよい。
送液部120は、センサユニット10に形成された各出入口20a、20bのそれぞれにアクセスする12本のピペット121が設けられた送液ヘッド122と、この送液ヘッド122を移動させるヘッド移動機構124とからなる。各ピペット121のそれぞれには、例えば、シリンジポンプが接続されており、各シリンジポンプの駆動に応じて液体の吸引と吐出とを行う。ヘッド移動機構124は、例えば、搬送ベルト、プーリ、キャリッジ、モータなどから構成される周知の移動機構であり、制御部104の制御の下、送液ヘッド122を前後左右上下の3方向に移動させる。
送液ヘッド122の各ピペット121は、先端に小孔が形成された略円錐筒状をなしており、各々の間隔が各出入口20a、20bの間隔に対応するようにされている。また、各ピペット121の先端部は、交換可能なチップ状(以下、「ピペットチップ」と称す)にされている。ピペットチップは、送液する液体と直接接触するので、各ピペット121を介して異種の液体の混液が生じないように、送液毎に交換される。SPR測定装置100の筐体ベース102には、複数のピペットチップを保管するピペットチップ保管部(図示は省略)が設置されている。ピペットチップの交換は、ヘッド移動機構124を駆動して送液ヘッド122をピペットチップ保管部にアクセスさせることによって行われる。
また、筐体ベース102には、各流路20へ注入する種々の液体(リガンド溶液、アナライト溶液、洗浄液、バッファ液など)を収容するウエルプレート126が設置されている。ヘッド移動機構124は、送液ヘッド122を移動させ、ウエルプレート126や測定ステージにセットされたセンサユニット10などにアクセスさせる。
送液ヘッド122には、各ピペット121を独立に突出させるピペット突出機構(図示は省略)が組み込まれている。送液ヘッド122は、ウエルプレート126にアクセスして各ウエル内の液体を吸引する際、液体を吸引するピペット121のみを突出させて、ウエル内の液体に浸す。これにより、例えば、他のピペット121がウエル内に侵入して、異なる液体に浸されてしまうことなどを防止することができる。なお、本例では、1つのウエルプレート126の各ウエルに異なる液体を保管するようにしているが、保管する液毎に個別のウエルプレートを設けるようにしてもよい。
送液ヘッド122で各流路20に液体を送液する際には、各ピペット121を、各流路20の各出入口20a、20bに挿し込む。送液ヘッド122は、2本のピペット121を1組とし、例えば、出入口20aに挿し込まれたピペット121から吸引した液体を吐出し、出入口20bに挿し込まれたピペット121から流路20内の流体(空気や予め注入されていた液体など)を吸引することにより、各流路20内の流体を入れ換えるようにして送液を行う。
センサユニット供給部130は、収納ケース40が載置される載置台131と、この載置台131に載置された収納ケース40を押さえる押さえ板132と、この押さえ板132を収納ケース40を押さえた状態で保持するロック機構133と、載置台131に載置された収納ケース40を閉じ位置と開き位置との間でスライド移動させるスライド移動機構134と、開き位置に移動したケース本体41からセンサユニット10を取り出して測定ステージ116へと搬送する搬送機構135とからなる。
筐体ベース102には、略矩形状の開口102aが形成されている。載置台131は、この開口102aに嵌め込まれるように設けられ、下方からスライド移動機構134によって支持される。図7に示すように、載置台131は、底板140と、側板141、142とによって、側方から見た際に略コの字型をなすように成形されている。各側板141、142の間隔は、収納ケース40の形状に合わせられている。また、載置台131の幅は、収納ケース40のカバー42の各底板63、64の間隔よりも僅かに狭められている。
これにより、載置台131は、図8に示すように、各底板63、64の間から入り込んで、ケース本体41を底板140で受けるとともに、ケース本体41を各側板141、142で挟むようにして収納ケース40を支持する。また、筐体ベース102の開口102aの両脇には、周囲よりも一段凹まされた凹面102bが形成されている。載置台131は、収納ケース40が載置された際に、ケース本体41の底面と底板140とが当接するとともに、カバー42の各底板63、64と各凹面102bとが当接するように、高さが合わせられている。
なお、載置台131に対する収納ケース40の着脱は、載置台131が図5などに示す初期位置にある状態で行われる。また、収納ケース40は、ケース本体41が閉じ位置にある状態で、載置台131に着脱される。
図7に示すように、載置台131の一方の側板141の底部には、略直方体状に形成された2つの突起(凸部)145が設けられている。また、載置台131の他方の側板142には、2つのプランジャ146と、三角形状のマーク(台側指標)147とが設けられている。マーク147は、収納ケース40を正しい向きで載置台131に載置するための目安となる。収納ケース40は、図8に示すように、カバー42に設けられたマーク69と側板142のマーク147とを向かい合わせることで、正しい向きで載置台131に載置される。なお、各マーク69、147は、三角形状に限ることなく、例えば、円形や四角形など他の如何なる形状のものでもよいし、図柄などであってもよい。また、収納ケース40と載置台131との向きが分かればよいので、マークに限ることなく、例えば、突起や窪みなどを設けるようにしてもよい。
図9に示すように、側板141に設けられた各突起145は、収納ケース40を正しい向きで載置台131に載置した際に、ケース本体41に形成された各切欠55と嵌合する。各プランジャ146は、例えば、略有底円筒状のケースと、このケースにスライド自在に保持される可動部と、ケース内で可動部を付勢するスプリングとからなる周知のスプリングプランジャやボールプランジャなどである。各プランジャ146は、図9(a)に示すように、可動部の先端が側板142の内面よりも突出するように取り付けられている。
収納ケース40を正しい向きで載置台131に載置していくと、ケース本体41の側板45によって各プランジャ146の可動部がケース内に押し込まれる。そして、収納ケース40を載置台131に完全に載置すると、図9(b)に示すように、ケース本体41の側板45に形成された各溝54と各プランジャ146の可動部とが対面し、ケース内に押し込まれた可動部が突出して溝54と係合する。各溝54に可動部を係合させた各プランジャ146は、載置台131に載置された収納ケース40が簡単に外れてしまうことを防止する。また、各プランジャ146は、収納ケース40を載置する際に、上述のように可動部を前後動させることによって、例えば、「カチッ」という操作音を生じさせ、収納ケース40が正しく載置されたことを報知する。
図8に示すように、押さえ板132は、収納ケース40の形状に合わせて板状部材の両端をクランク状に折り曲げることによって成形され、先端部132aと押さえ部132bと支持部132cとを有している。支持部132cには、軸棒150が取り付けられている。軸棒150の両端は、筐体ベース102に固定された一対の支柱151に軸着されている。これにより、押さえ板132は、載置台131に載置された収納ケース40を押さえる押さえ位置(図8参照)と、収納ケース40の押さえを解除した解除位置(図5参照)との間で移動する。押さえ位置に移動した押さえ板132は、先端部132aを筐体ベース102に当接させるとともに、押さえ部132bの内面をカバー42の天板60に当接させる。
押さえ板132の押さえ部132bと支持部132cとの間の角部には、略四角柱状の第1ブロック(ブロック体)152が設けられている。また、押さえ板132の先端部132aと押さえ部132bとの間の角部には、略四角柱状の第2ブロック153が設けられている。第1ブロック152の長さは、カバー42に形成された各第1リブ67の間隔に合わせられている。一方、第2ブロック153の長さは、カバー42に形成された各第2リブ68の間隔に合わせられている。
図8に示すように、押さえ位置に移動した押さえ板132は、第1ブロック152を各第1リブ67の間に入り込ませるとともに、第2ブロック153を各第2リブ68の間に入り込ませる。このように、押さえ板132は、押さえ部132bをカバー42の天板60に当接させ、カバー42を凹面102bに押し付けるとともに、収納ケース40のスライド方向と略直交して形成された各リブ67、68と各ブロック152、153とを係合させてカバー42のスライド方向への移動を規制し、カバー42を載置台131の初期位置に固定する。なお、本例では、各ブロック152、153を四角柱状に形成しているが、各ブロック152、153の形状は、各リブ67、68と係合するものであれば、如何なる形状であってもよい。
ロック機構133は、筐体ベース102に固定された一対のレール155と、図7に示す第1位置と図8に示す第2位置との間で各レール155上をスライド移動する略四角柱状のスライダー156とから構成されている。各レール155は、押さえ位置に移動した押さえ板132の先端部132aの一部が入り込むように、位置及び間隔が合わせられている。スライダー156の高さは、先端部132aの厚みに合わせられている。第2位置にあるスライダー156は、筐体ベース102とともに先端部132aを挟み込み、押さえ板132を押さえ位置に保持する。一方、第1位置にあるスライダー156は、先端部132aから外れ、押さえ板132の固定位置と解除位置との間の移動を許容する。
また、図7及び図8などに示すように、一方のレール155には、スライダー156の位置を検出するリミットスイッチ(ロック検出手段)158が設けられている。リミットスイッチ158は、スライダー156が第2位置に移動した際に、接点端子がONになるように配置されている。リミットスイッチ158の接点端子は、制御部104に接続されている。制御部104は、リミットスイッチ158の接点端子のON/OFFを確認することにより、スライダー156が第2位置に移動して押さえ板132を保持したか否かを検出する。
スライド移動機構134は、一対のプーリ160(反対側は図示を省略)と、各プーリ160に巻き付けられたベルト161と、このベルト161に取り付けられたキャリッジ162と、プーリ160を回転させる回転駆動部163とからなる。回転駆動部163は、モータやギアなどからなる周知の機構であり、制御部104からの駆動信号に基づいてプーリ160を回転させる。ベルト161は、プーリ160の回転にともなって従動回転し、キャリッジ162を矢線A方向に移動させる。キャリッジ162は、筐体ベース102にスライド自在に支持され、一端がベルト161に取り付けられるとともに、他端で載置台131を下方から支持する。これにより、回転駆動部163を駆動することによって、載置台131が、矢線A方向に移動する。
図8などから明らかなように、矢線A方向は、収納ケース40のスライド方向に準じている。回転駆動部163が駆動され、載置台131が初期位置から矢線A方向に移動すると、載置台131に支持されたケース本体41も一体となって矢線A方向に移動する。一方、押さえ板132によって固定されたカバー42は、各ブロック152、153と各リブ67、68との係合によって矢線A方向への移動が規制されている。これにより、初期位置に固定されたカバー42に対してケース本体41がスライドし、閉じ位置から開き位置へと移動を始め、図10に示すように、各収納室48に収納されたセンサユニット10が露呈される。
また、スライド移動機構134は、プーリ160を逆方向に回転させ、載置台131を矢線A方向と反対の方向に移動させることにより、開き位置に移動したケース本体41を閉じ位置に戻す。このように、スライド移動機構134は、載置台131を移動させることによって、押さえ板132で初期位置に固定されたカバー42に対して、ケース本体41を閉じ位置と開き位置との間で移動させる。
搬送機構135は、センサユニット10を把持するハンドリングヘッド170と、このハンドリングヘッド170が取り付けられた可動部171と、この可動部171を矢線B方向に移動させるボールネジ172と、ハンドリングヘッド170、可動部171、及びボールネジ172を支持する枠体173と、ボールネジ172を回転させるモータ174とからなる。なお、図5においては、測定部110の構成を示すため、ボールネジ172と枠体173との一部を切り欠いて表示している。
ハンドリングヘッド170には、一対の爪170a、170bが設けられている。ハンドリングヘッド170は、図10に示すように、スライド移動機構163がケース本体41を開き位置へと移動させていく際に、各爪170a、170bがケース本体41に形成された各切欠44a、45a、46aの部分に入り込むように位置が合わせられている。ハンドリングヘッド170は、各爪170a、170bの間にセンサユニット10が入り込んだ状態で、各爪170a、170bの間隔を狭めることにより、収納室48に収納された1つのセンサユニット10を把持する。
可動部171には、ボールネジ172に対応した雌ネジが形成されており、この雌ネジを噛合させることによってボールネジ172に取り付けられている。モータ174は、制御部104に接続されており、制御部104からの駆動信号に応じてボールネジ172を回転させる。ボールネジ172が回転すると、枠体173によって回転が規制された可動部171が、ボールネジ172のピッチに応じて枠体173上を摺動するように矢線B方向に移動する。これにより、可動体171に取り付けられたハンドリングヘッド170が、センサユニット10を把持するピックアップ位置から、センサユニット10を測定ステージ116上に位置決めする測定位置に移動する。
搬送機構135は、スライド移動機構134が収納ケース40を開け、ピックアップ位置にあるハンドリングヘッド170がセンサユニット10を把持した後、ハンドリングヘッド170を測定位置に移動させて、センサユニット10を測定ステージ116に搬送する。ハンドリングヘッド170のピックアップ位置と測定位置との間の搬送経路上には、ガイド175が設けられている。ガイド175は、搬送中のセンサユニット10の底面、及び長手方向の両側面を支え、センサユニット10がハンドリングヘッド170から脱落することを防止する。
また、ハンドリングヘッド170は、測定部110によるセンサユニット10の測定が終了するまでセンサユニット10を把持した状態で測定位置に滞在し、測定中にセンサユニット10が動いてしまうことを防止する。測定部110による測定が終了すると、搬送機構135は、ボールネジ172を逆方向に回転させ、測定位置にあるハンドリングヘッド170をピックアップ位置に戻す。ピックアップ位置に戻ったハンドリングヘッド170は、把持したセンサユニット10を元の収納室48にリリースする。
センサユニット供給部130は、上述のように、スライド移動機構134によるケース本体41の矢線A方向への移動と、搬送機構135によるハンドリングヘッド170の往復動とを繰り返して、収納ケース40に収納された8つのセンサユニット10を、測定ステージ116に順次供給する。
SPR測定装置100による測定は、リンカー膜26にリガンドを固定させる固定工程と、固定したリガンドとアナライトとを反応させてSPR信号を取得する測定工程と、取得したSPR信号を基に各試料の物性を解析する解析工程との順に行われる。
固定工程では、送液ヘッド122によって各流路20にリガンド溶液が注入される。注入されたリガンド溶液は、流路20内に溜められた状態で保持され、リガンドの固定化が完了した後に排出される。リガンドの固定化には、通常、約1時間程度かかる。センサユニット10は、この間、温度などの環境条件が一定に保たれた状態で静置される。これにより、リガンド溶液中に溶解したリガンドが、リンカー膜26に固定される。
なお、リガンドの固定化が進行している間、流路20内のリガンド溶液を静置しておいてもよいが、各ピペット121の吸引と吐出とを交互に駆動し、流路20内のリガンド溶液を攪拌して流動させるようにしてもよい。こうすることで、リガンドとリンカー膜26との結合が促進され、リガンドの固定量を増加させることができる。また、各流路20にリガンド溶液を注入する前に、流路20内の洗浄やリンカー膜26の活性化処理などを行うようにしてもよい。
測定工程では、測定部110によるSPR信号の読み取りが開始された状態で、各流路20にアナライト溶液が注入される。前述のように、照明112は、測定領域26aと参照領域26bとのそれぞれに検出光を入射させ、検出器114は、測定領域26aからの反射光による測定信号と、参照領域26bからの反射光による参照信号とを同時に取得する。
また、測定工程では、アナライト溶液の前後に測定用バッファ液が各流路20に送液される。測定部110によるSPR信号の読み取りは、最初の測定用バッファ液が送液される前から開始され、最後の測定用バッファ液の送液が完了するまで行われる。これにより、基準レベルの検出から、リガンドとアナライトとの結合反応、及びリガンドに結合したアナライトの脱離に至るまでの各SPR信号が取得される。なお、各試料溶液の溶媒(希釈液)や測定用バッファ液としては、各種のバッファ液(緩衝液)の他に、例えば、生理的食塩水に代表される生理的塩類溶液や純水などを用いることができる。また、アナライトを溶けやすくするため、生理的食塩水にDMSO(ジメチル−スルホ−オキシド)を添加するようにしてもよい。
解析工程は、制御部104で行われる。解析工程では、まず、測定信号と参照信号との差分演算(あるいは、比例演算)が行われる。参照信号は、すなわち基準レベルの変化を示すものであり、同時に取得した2つの信号の差分を取ることで、センサユニット10の個体差や液体の温度変化などといった、外乱に起因するノイズをキャンセルすることができる。制御部104は、こうした補正を行った後、補正後の信号の共鳴角の変化状況などを調べることにより、各試料の物性などを解析する。
次に、図11に示すフローチャートを参照しながら、上記構成によるSPR測定装置100の作用について説明する。SPR測定装置100でセンサユニット10の測定を行う際には、まず、押さえ板132が解除位置にある状態で、センサユニット10を収納した収納ケース40を、載置台131に載置する。収納ケース40を載置台131に載置する際には、カバー42に設けられたマーク69と載置台131に設けられたマーク147とを向かい合わせるようにして載置する。これにより、ケース本体41が閉じ位置(図3参照)と開き位置(図4参照)との間で移動する正しい向きで載置台131に載置される。
収納ケース40が正しい向きで載置台131に載置されると、ケース本体41の側板44に形成された各切欠55と載置台131に形成された各突起145とが嵌合するとともに、ケース本体41の側板45に形成された各溝54と載置台131に設けられた各プランジャ146とが係合する(図9参照)。また、各溝54との係合の際に、前後動する各プランジャ146の可動部によって操作音が生じ、収納ケース40が正しく載置されたことが報知される。
一方、収納ケース40を反対向きなどで載置台131に載置しようとすると、ケース本体41の底面に各突起145が当接するので、収納ケース40を完全に載置することができない。このように、各突起145は、収納ケース40が誤った向きで載置されることを防止する。なお、本例では、凹部及び凸部として、それぞれ略直方体状の切欠55と突起145とを示したが、凹部及び凸部の形状は、これに限ることなく、互いに嵌合する形状であれば、如何なる形状であってもよい。また、本例では、切欠55と突起145とを、それぞれケース本体41と載置台131との角部分に形成しているが、凹部及び凸部の位置は、これに限ることなく、収納ケース40を正しい向きで載置した際に互いに嵌合する位置であればよい。
載置台131に収納ケース40を載置したら、押さえ板132を解除位置から押さえ位置に移動させる。押さえ位置に移動した押さえ板132は、収納ケース40を載置台131及び筐体ベース102に押さえ、載置された収納ケース40が浮き上がることを防止する。また、押さえ位置に移動した押さえ板132は、各ブロック152、153を各リブ67、68のそれぞれの間に入り込ませることによって、カバー42を載置台131の初期位置に固定する。この際、収納ケース40が反対向きに載置されていると、各第1リブ67と左右対称な位置に配置された各第2リブ68に第1ブロック152が当接し、押さえ板132の押さえ位置への移動が阻止される。
収納ケース40が反対向きに載置された状態で測定が開始されてしまうと、収納ケース40に収納された各センサユニット10の並び順やセンサユニット10に含まれる各センサセル18の並び順が反対になってしまうため、実際に測定したセンサユニット10と測定結果との対応付けが合わなくなってしまう。本例のSPR測定装置100では、収納ケース40のマーク69と向き合うマーク147を載置台131に設けたので、収納ケース40を正しい向きに合わせやすい。また、各突起145、及び各ブロック152、153によって、正しい向きでのみ収納ケース40がセットされるようにしたので、上述のような不具合を確実に防止することができる。
押さえ板132を押さえ位置に移動させたら、ロック機構133のスライダー156を第1位置から第2位置に移動させ、押さえ板132を押さえ位置に保持する。これにより、SPR測定装置100に対する収納ケース40のセットが完了する。なお、本例では、一対のレール155とスライダー156とからなるロック機構133を示したが、ロック機構は、これに限ることなく、例えば、回動して押さえ板132と係合するフックなど、押さえ板132を押さえ位置に保持できるものであれば如何なるものであってもよい。また、押さえ板132とロック機構133との各位置への移動は、手動によるものでもよいし、モータやギアなどを用いて自動で移動させるようにしてもよい。
収納ケース40のセットが完了した後、測定開始指示が入力されると、制御部104は、まずリミットスイッチ158の出力を確認し、スライダー156が第2位置に移動しているか否かを検出する。リミットスイッチ158がON状態にあることを検出した制御部104は、回転駆動部163に駆動信号を送って載置台131を矢線A方向に移動させ、各センサユニット10の測定を開始する。一方、リミットスイッチ158がOFF状態にあることを検出した制御部104は、収納ケース40が正しくセットされていないと判断して、載置台131の矢線A方向への移動を禁止し、測定を開始しないようにする。これにより、収納ケース40が正しくセットされていない状態などで測定が開始されてしまうことを防止することができる。また、この際、例えば、警告灯を点灯させたり、警告音を発したりすることにより、収納ケース40が正しくセットされていないことを報知するようにしてもよい。
リミットスイッチ158がON状態にあることを検出した制御部104は、回転駆動部163に駆動信号を送り、載置台131を矢線A方向に移動させる。載置台131が移動すると、押さえ板132によって初期位置に固定されたカバー42に対してケース本体41がスライドし、ケース本体41の各収納室48が露呈する(図10参照)。このように、本例では、カバー42を載置した初期位置に固定することによって、ケース本体41を1つ分スライドさせる最小限の余剰スペースで収納ケース40を開閉することができるので、SPR測定装置100の大型化を抑えることができる。
また、制御部104は、スライド方向と同じ方向に並べられた各収納室48の配列ピッチに応じて回転駆動部163に駆動信号を送り、1つの収納室48が露呈する分だけ載置台131を矢線A方向に移動させる。これにより、未測定の各センサユニット10を、測定の直前まで塵埃などから保護することができる。
収納室48を露呈させた制御部104は、露呈した収納室48に収納されたセンサユニット10をハンドリングヘッド170に把持させる。ハンドリングヘッド170にセンサユニット10を把持させた制御部104は、モータ174に駆動信号を送って、ハンドリングヘッド170をピックアップ位置から測定位置に移動させる。なお、ハンドリングヘッド170によるセンサユニット10の把持は、ハンドリングヘッド170を測定位置に移動させながら行うようにしてもよい。
ハンドリングヘッド170を測定位置に移動させた制御部104は、前述のように固定工程と測定工程と解析工程とを行って、測定ステージ116にセットしたセンサユニット10に対する測定を行う。なお、解析工程は、収納ケース40に収納された8つのセンサユニット10に対する測定が全て終了した後、各センサユニット10の測定結果をまとめて解析するようにしてもよい。
センサユニット10への各工程を行った制御部104は、ハンドリングヘッド170をピックアップ位置に戻して、測定済みのセンサユニット10を元の収納室48にリリースする。ハンドリングヘッド170にセンサユニット10をリリースさせた制御部104は、再び1つの収納室48が露呈する分だけ載置台131を矢線A方向に移動させ、次のセンサユニット10をハンドリングヘッド170に把持させる。SPR測定装置100は、このように各センサユニット10を搬送して、収納ケース40に収納された各センサユニット10を測定する。
全てのセンサユニット10に対して測定を行った制御部104は、回転駆動部163に駆動信号を送って載置台131を矢線Aと反対方向に移動させ、最後のセンサユニット10の測定によって開き位置まで移動したケース本体41を閉じ位置に戻す。以上により、収納ケース40に収納された各センサユニット10の測定が終了する。
なお、上記実施形態では、カバー42の移動を規制する係合部材と押さえ板132の押さえ位置への移動を阻止するストッパ部材とを、第1ブロック152で構成するようにしているが、係合部材及びストッパ部材は、上記に限るものではなく、当然、それぞれ別々に構成されるものであってよい。また、上記実施形態では、別体で成形した第1ブロック152を押さえ板132に取り付けるようにしているが、係合部材とストッパ部材とは、それぞれ押さえ板132と一体に成形されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、ロック機構133が押さえ板132を保持したか否かを検出するロック検出手段として、リミットスイッチ158を示したが、ロック検出手段は、これに限ることなく、例えば、フォトインタラプタなどの光学センサやホール素子などの磁気センサ、さらには他の機械式スイッチなどであってもよい。なお、ロック検出手段の種類は、ロック機構133の構成などに合わせて適宜選択すればよい。
さらに、上記実施形態では、押さえ板132とロック機構133とからなる固定手段を示したが、カバー42を載置した位置に固定する固定手段は、上記に限ることなく、例えば、カバー42を挟持固定するものなどであってもよい。
なお、上記実施形態では、上面と2つの側面とを開放面としたケース本体41と、このケース本体41の各開放面及び底面の一部を覆うように略C字状に形成されたカバー42とからなる収納ケース40を示したが、収納ケース40の形状は、上記に限ることなく、少なくとも一面が開放された箱状のケース本体と、この開放面を覆うようにスライド自在にケース本体に取り付けられたカバーとからなるものであれば、如何なる形状であってもよい。
また、上記実施形態では、SPR測定に係る各工程を一つのSPR測定装置100で行うようにしているが、各工程毎に装置を分けるようにしてもよい。こうすることで、複数のセンサユニット10を同時に処理することが可能となり、処理効率を向上させることができる。
さらに、上記実施形態では、全反射減衰を利用した測定装置の一例として、SPR測定装置を示したが、全反射減衰を利用した測定装置としては、この他に、例えば、漏洩モードセンサが知られている。漏洩モードセンサは、誘電体と、この上に順に層設されたクラッド層と光導波層とによって構成された薄膜とからなり、この薄膜の一方の面がセンサ面となり、他方の面が光入射面となる。光入射面に全反射条件を満たすように光を入射させると、その一部が前記クラッド層を透過して前記光導波層に取り込まれる。そして、この光導波層において、導波モードが励起されると、前記光入射面における反射光が大きく減衰する。導波モードが励起される入射角は、SPRの共鳴角と同様に、センサ面上の媒質の屈折率に応じて変化する。この反射角の減衰を検出することにより、前記センサ面上の化学反応が測定される。
センサユニットの構成を概略的に示す分解斜視図である。 収納ケースの構成を概略的に示す分解斜視図である。 ケース本体が閉じ位置にある状態を示す斜視図である。 ケース本体が開き位置にある状態を示す斜視図である。 SPR測定装置の構成を概略的に示す説明図である。 測定部による信号読み取りの様子を模式的に示す説明図である。 載置台の構成を概略的に示す説明図である。 押さえ板が収納ケースを押さえた状態を示す説明図である。 収納ケースが正しい向きで載置台に載置された状態を示す説明図である。 収納ケースが開けられた状態を示す説明図である。 SPR測定装置の測定手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 センサユニット
40 収納ケース
41 ケース本体
42 カバー
54 溝
55 切欠(凹部)
67 第1リブ(第1板部材)
68 第2リブ(第2板部材)
69 マーク(ケース側指標)
100 SPR測定装置(全反射減衰を利用した測定装置)
102 筐体ベース(基台)
104 制御部(移動制御手段)
112 照明
114 検出器(光検出手段)
130 センサユニット供給部(開閉装置)
131 載置台
132 押さえ板
133 ロック機構
134 スライド移動機構(移動機構)
145 突起(凸部)
146 プランジャ
147 マーク(台側指標)
152 第1ブロック(係合部材、ストッパ部材、ブロック体)
158 リミットスイッチ(ロック検出手段)

Claims (12)

  1. 少なくとも一面が開放された略箱状に形成され試料の反応を測定するためのセンサユニットを収納するケース本体と、前記ケース本体の開放面を覆うように前記ケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる収納ケースを開閉する開閉装置において、
    前記収納ケースが載置される載置台と、
    前記載置台に載置された前記収納ケースの前記カバーを載置した位置に固定する固定手段と、
    前記固定手段によって固定された前記カバーに対して前記ケース本体をスライドさせ、前記カバーによって前記開放面が覆われた閉じ位置と、前記開放面を露呈させた開き位置との間で前記ケース本体を移動させる移動機構とを備えたことを特徴とする開閉装置。
  2. 前記載置台は、前記ケース本体のみを支持し、
    前記移動機構は、前記載置台を移動させることによって、前記ケース本体を前記閉じ位置と前記開き位置との間で移動させることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
  3. 前記固定手段を、前記載置台に載置された前記収納ケースを押さえる押さえ位置と、押さえを解除した解除位置との間で移動する押さえ板と、
    前記押さえ板が前記押さえ位置に移動した際に前記カバーと係合して、前記移動機構が前記ケース本体を移動させるスライド方向への前記カバーの移動を規制する係合部材と、
    前記押さえ板を前記押さえ位置に保持するロック機構とで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
  4. 前記収納ケースは、上面と2つの側面とを開放した略直方体の箱状に形成された前記ケース本体と、前記ケース本体の開放された上面を覆う天板と前記ケース本体の開放された各側面を覆う2枚の側板と前記ケース本体の底面の一部を覆うように前記各側板のそれぞれに連接された2枚の底板とで構成された前記カバーとからなり、
    前記載置台を移動させるための開口が形成され、前記載置台が前記各底板の間から入り込んで前記ケース本体を支持した際に、前記各底板と当接して前記カバーを支持する基台を備え、
    前記押さえ板は、前記押さえ位置に移動した際に、前記係合部材を係合させるとともに、前記基台に押し付けて前記カバーを載置した位置に固定することを特徴とする請求項3記載の開閉装置。
  5. 前記ロック機構が前記押さえ板を保持したか否かを検出するロック検出手段と、
    前記ロック機構が前記押さえ板を保持していないことを前記ロック検出手段が検出した際に、前記移動機構による前記ケース本体の移動を禁止する移動制御手段とを設けたことを特徴とする請求項3又は4記載の開閉装置。
  6. 前記押さえ板には、前記収納ケースが誤った向きで前記載置台に載置された際に、前記収納ケースと当接して前記押さえ位置への移動を阻止するストッパ部材が設けられていることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の開閉装置。
  7. 前記カバーには、前記スライド方向に所定の間隔をあけて配置されるとともに、前記スライド方向と略直交して形成された一対の第1板部材と、前記スライド方向に前記各第1板部材よりも狭い間隔で配置されるとともに、前記スライド方向と略直交し、かつ前記スライド方向と略平行な中心線を挟んで前記各第1板部材と対称な位置に形成された一対の第2板部材とが設けられており、
    前記係合部材と前記ストッパ部材とを、前記各第1板部材の間隔に合わせて形成され、前記収納ケースが正しい向きで前記載置台に載置された際に、前記各第1板部材の間に入り込んで前記スライド方向への前記カバーの移動を規制し、前記収納ケースが誤った向きで前記載置台に載置された際に、前記各第2板部材に当接して前記押さえ板の前記押さえ位置への移動を阻止するブロック体としたことを特徴とする請求項6記載の開閉装置。
  8. 前記載置台には、前記収納ケースが正しい向きで載置された際に、前記収納ケースに設けられた凹部と嵌合する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の開閉装置。
  9. 前記載置台には、前記収納ケースが正しい向きで載置された際に、前記収納ケースに設けられた溝と係合するプランジャが設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の開閉装置。
  10. 前記載置台には、前記収納ケースが正しい向きで載置された際に、前記収納ケースに設けられたケース側指標と向かい合う台側指標が設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の開閉装置。
  11. 試料の反応を測定するためのセンサユニットがセットされる測定ステージと、この測定ステージにセットされた前記センサユニットに対して全反射条件を満足する光を照射する照明と、前記センサユニットからの反射光を受光して電気信号に光電変換する光検出手段とからなる全反射減衰を利用した測定装置において、
    少なくとも一面が開放された略箱状に形成され前記センサユニットを収納するケース本体と、前記ケース本体の開放面を覆うように前記ケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる収納ケースが載置される載置台と、
    前記載置台に載置された前記収納ケースの前記カバーを載置した位置に固定する固定手段と、
    前記固定手段によって固定された前記カバーに対して前記ケース本体をスライドさせ、前記カバーによって前記開放面が覆われた閉じ位置と、前記開放面を露呈させた開き位置との間で前記ケース本体を移動させる移動機構と、
    前記移動機構が前記ケース本体を前記開き位置へと移動させた際に、露呈した前記センサユニットを前記ケース本体から取り出して前記測定ステージに搬送する搬送機構とを設けたことを特徴とする全反射減衰を利用した測定装置。
  12. 少なくとも一面が開放された略箱状に形成され試料の反応を測定するためのセンサユニットを収納するケース本体と、前記ケース本体の開放面を覆うように前記ケース本体にスライド自在に取り付けられるカバーとからなる収納ケースの開閉方法において、
    前記収納ケースを載置台に載置し、
    前記載置台に載置された前記収納ケースの前記カバーを載置した位置に固定し、
    固定された前記カバーに対して前記ケース本体をスライドさせ、前記カバーによって前記開放面が覆われた閉じ位置と、前記開放面を露呈させた開き位置との間で前記ケース本体を移動させることを特徴とする開閉方法。
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