JP2007219462A - 既製老眼鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】輻湊幅の不足により左右両視線が対象物を正確に捕えることが出来ないことにより発生する、物が二重に見える、ぼやける、左右交互に見える、片目でしか見えない、頭痛がする、目が疲れる、目が発熱する、めまいがする、肩こりがする等を防止する老眼鏡を提供する。
【解決手段】視線を見たい物に合わせる外眼筋の加齢に因る劣化を補うためにプリズムを視力補正用凸レンズに付加・合体して既製老眼鏡に用いる。付加したプリズムは両視線を含む平面に平行な面上で入射光を単一方向に屈折させるものであり、両目が必要な輻湊を充分出来なくても、その不足を補うように入射光を屈折させ、対象物の像を網膜上の中心窩近くに映すことが出来る。
【選択図】図3

Description

本発明は、老眼に対応して視力補正を手軽に行うことの出来る眼鏡として一般市場に売られている所謂既製老眼鏡に関する。
従来の既製老眼鏡にはガラス製あるいはプラスティク樹脂製の球面度数あるいは非球面度数のついた単焦点凸レンズが用いられている。眼の構造でピント合わせ(屈折調節)に関連しているものは水晶体、チン氏体、毛様体(筋)であるが、いずれも加齢による経年変化でその弾力性や柔軟性を失い、結果として屈折調節力が低下し、見ようとする近くの物にたいするピント合わせが困難になる。その調節力不足を凸レンズで補正するものである。
眼球の外部には対象物、水晶体中心、眼球中心、網膜中心窩を結ぶ視線を見たい物に向けさせる外眼筋といわれる6本の筋肉があり、それぞれ外直筋、内直筋、上直筋、下直筋、上斜筋、下斜筋と呼ばれている。これらの筋肉の働きで上下左右、縦横に視線を移動して見たいものに視線を合わせることが出来る。
近い対象物に視線を合わせると、左右の瞳孔中心の位置は遠くを見るときの瞳孔中心の位置よりも鼻側に寄るようになり、これを輻湊というが、 これらの筋肉が充分に鍛えられなかったり、あるいは鍛えられた後にも経年変化のためにその筋肉が力を徐々に失って、そのために視線の稼動範囲が狭くなり、両目で近くの見たい物をしっかり見ることが出来なくなるケースが起こる。
本来はピント合わせと輻湊は相互に関連しており、近くのものをより良く見るためにピント合わせをすると自動的に視線が対象物に向くような働きを外眼筋が行う。従って輻湊が必要量出来なければ最も良く見える網膜中心窩の位置に対象物の像を映す事もできなくなるため、受け取る像は不明瞭となり、それを良く見ようとして更に精神的に無理を重ね、それがまた眼にも脳にも負担になる。
一般的に既製老眼鏡レンズを加工するときにこの光学中心を1〜2mm鼻側に寄せる措置をすることがあるが、単に健常者が近くの物を見るため輻湊した時に瞳孔の中心が鼻側に寄るのを見て、それぞれの視線がレンズと交差する位置を概ね考慮し、視力補正用凸レンズの光学中心を遠方視時の光学中心よりも1〜2mm鼻側に移動しているだけに過ぎず、近方時に視線が輻湊することを眼の構造と使い方に深く立ち入って考慮してのことではない。
発明が解決しようとする課題
これまでは老眼による見え方の不良・不都合を、ピント合わせ、屈折調節の力の補正だけで解消される問題として考えられて、見たい物に両眼の視線を合わせて単一視する「輻湊」については問題あるいは解決されるべき課題とされていなかった。そのためにユーザーは良く見えないことを度数を強くすることで無理にカバーするような間違いを起こしたり、あるいはまたその為に頭痛、肩凝り、眩暈、不快感などに悩まされる結果を生じるケースがあった。
人間の眼は顔の正面に2つついており、他の動物とは大きく違っている。この両目を同時に見たい対象物に使うことで、立体感、距離感、奥行き感覚、視野の広さ、視力の向上などの、より高度な視覚能力を身につけることが出来る。
眼の動きとしては、遠くのものを両目で見るには両目線を開く、近くのものを両目で見るには両目線を寄せる(狭める)、動いている物の軌跡を追いかける、あるいは瞬時に縦横斜めに目線を切り替えて対象物を捕えるなどがある。
先に述べたように視線を見たい物に向けさせる筋肉は外眼筋といわれる眼の外側についている6本の筋肉であり、これらの6本の筋肉が助け合って、遠くに視線を移したり、下方の近くに視線を移したりする事が出来る。
目の前にある物を正確に見ようとする時、目のピント調節が必要になるが、既に述べたようにそれだけでは充分ではなく、同時にその物に左右両目の視線を合わせること(この場合は輻湊)が必要になる。
片眼ずつのピント調節が仮に出来ても、輻湊幅が足りずに両視線が対象物よりも奥の位置で交わるようであれば、見たい物が2重に見えたり、左右交互の眼で見たり、その混乱を嫌がって片目で見たりすることになる。 そうしたことを回避するために脳の司令部は対象物が鮮明に網膜中心窩に映る視線の角度を探して6本の外眼筋に緊張したり弛緩したりの命令を出している。
老眼の問題はこれまでピント調節に関わる筋肉や水晶体などの経年変化、即ち柔軟性や弾力性の劣化に寄るとのみ考えられて対応されて来たが、視線を遠くや近くの対象物に移す役割の外眼筋も老化のために経年変化を受け、その弾力性や柔軟性、応答性などの劣化を避けることが出来ず、それが輻湊幅の不足の原因となり、左右両視線が対象物を正確に捕えることが出来ないその結果として、物が二重に見える、ぼやける、左右交互に見える、片目でしか見えない、頭痛がする、目が疲れる、目が発熱する、めまいがする、肩こりがする、などの症状が現れる。
課題を解決するための手段
視線を見たい物に合わせる外眼筋の加齢に因る劣化を補うためにプリズムを視力補正用凸レンズに付加・合体して既製老眼鏡に用いる。付加したプリズムは両視線を含む平面に平行な面上で入射光を単一方向に屈折させるものであり、両目が必要な輻湊を充分出来なくても、その不足を補うように入射光を屈折させ、対象物の像を網膜上の中心窩近くに映すことが出来る。
以下本発明を図示する。
図1−1に示されるものは充分な調節力を持った単眼の見え方の垂直断面模式図である
遠くの物を見る時の、対象物a,水晶体b、像a’、網膜中心窩cの位置関係を表している。図の1−2に示されるものは、近くの物を見る時の、対象物a,水晶体bの厚みの変化、像a’、網膜中心窩cの位置関係を表している。
遠くの物を見るときは水晶体を厚くして対象物の結像する位置を網膜上に含わせ、近くのものを見るときには水晶体を薄くして対象物の結像する位置を網膜上に合わせる。
図1−3に示されるものは加齢のために調節力が不足している老眼(単眼)での見え方の垂直断面模式図である。近くの対象物a,水晶体b、像a’の位置関係を表している。像が網膜よりも後ろに結像していることを表す。
図2−1に示されるものは充分な調節力を持った両眼の水平断面模式図である。
遠くの物を見る視線eの方向や、対象物a、水晶体b、眼球の中心f,網膜上の中心窩cの関係を表している。対象物の像a’は網膜上の中心窩cに写る。
対象物a、水晶体中心g、眼球中心f、網膜中心窩cを結ぶ直線eは一直線で、ここでこれを視線と呼ぶ。
図1−4に示されるものは図1−3の見え方を視力補正用凸レンズhでピント合わせの力の不足を補って見える見え方の垂直模式図である。
付加した凸レンズhの補正力で対象物の像a’の位置が網膜中心窩cの位置まで移動されていることが分かる。
図2−2に示されるものは図1−3の調節力補正後の理想的な見え方の両眼の水平断面模式図である。両視線eは十分に輻湊され左右の眼の網膜中心窩cに対象物の像a’が写っている。
しかしながら模式図2−2が成り立つためには、外眼筋が柔軟に動いて近くの対象物を捕えるべく、視線が充分な輻湊をしなければならない。
図2−3に示すのは実際には加齢のため外眼筋が輻湊力を失って、対象物aを両眼の正面に捕えられないケースの水平断面模式図である。両視線eは対象物aよりも遠くの方向を向いている為、対象物の像a’は中心窩cの耳側よりに写っている。
対象物の像は中心窩中心で写っている時がもっとも鮮明で、その中心から外側に離れるごとに大きく不鮮明になって行く。脳の中で左右の中心窩に写った像は信号化されてそれぞれの眼から脳に送られて、合体されて単一視されるが、送られて来る信号が不鮮明では脳が作業に疲れることになる。
図2−4に示されるものは視力補正用レンズに加えてプリズムを用いることによって、入射光を特定の単一方向に曲げてやり輻湊力の不足を補う場合の両眼の水平断面模式図である。
網膜中心窩cに対象物aの像a’を写すべく、水晶体bと視力補正用のレンズhの前にプリズムjを置き、視線eは対象物aよりも奥の方を向きながらあたかも対象物aが両視線eの延長線上で交わる点kの位置にあるかのように見せることが出来る。対象物aから出た光は補助線e’の経路を通り、プリズムjに入射したところで、屈折して視線eの経路を通って、水晶体中心g、眼球中心f、網膜中心窩cに至る。
こうして、無理に劣化した外眼筋を頑張らせて視線を見たい物に合わせる努力は不要になり、あるいは両目から送られる不鮮明な像の信号を脳内で合体・単一視の無理をする必要も不要となる。
図3に示されるのは実施例のひとつで、老眼対応の視力補正レンズにプリズム度数を付加、合体させたレンズを装着した老眼鏡である。
レンズを保持する前枠mには球面度数にプリズム度数を付加、合体させたレンズjを装着し、耳掛けつるnは丁番pを介して前枠mと一体になっている。
図4に示されるのは他の実施例のひとつで、老眼対応の視力補正レンズにプリズム度数を付加、合体させたレンズを装着した跳ね上げ眼鏡である。
レンズを保持する前枠mには、球面度数にプリズム度数を付加、合体させたレンズjを装着し、上下に跳ね上げ、或いは跳ね下げを可能にさせる跳ね上げ機構qを介して、前枠を眼前に保持させる耳掛けつるつき支持フレームrと一体になっている。
発明の効果
以上のように、本発明によるとこれまでは既製老眼鏡においては考慮されることが無かった眼の寄せ運動について、加齢に因る外眼筋の劣化に着目し、調節力を補正する球面あるいは非球面の凸レンズにプリズム度数を付加して輻湊力の不足をも補うことで快適な老眼鏡を提供する。
これまで、老眼鏡を掛けながらも、良く見えない、頭痛がする、不快感がある、見え方がぼやけている、などの苦情を持たれている老眼鏡愛用者に対して大きな助けとなる事が出来る。
図1−1
本発明の説明図
図1−2
本発明の説明図
図1−3
本発明の説明図
図1−4
本発明の説明図
図2−1
本発明の説明図
図2−2
本発明の説明図
図2−3
本発明の説明図
図2−4
本発明の説明図
図3
本発明の実施例斜視図
図4
本発明の実施例斜視図
符号の説明
a・・・・対象物
a’・・・対象物の像
b・・・・水晶体
c・・・・中心窩
e・・・・視線
e’・・・補助線
f・・・・眼球中心
g・・・・水晶体中心
h・・・・視力補正用レンズ
j・・・・プリズム
k・・・・両視線の交差する点
m・・・・レンズを保持する前枠
n・・・・耳かけツル
p・・・・丁番
q・・・・跳ね上げ機構
r・・・・支持フレーム

Claims (2)

  1. 老眼に対応して簡易に一時的に手元付近を見やすくするための視力補正用眼鏡、所謂既製老眼鏡において、左右両視線を含む同一平面に平行な面上で入射光を単一な方向で屈折させるプリズム度数が調節力を補正する球面度数や非球面度数に付加・合体されたガラス製レンズやプラスティク樹脂製レンズを装着する既製老眼鏡。
  2. 老眼に対応して簡易に一時的に手元付近を見やすくするための視力補正用眼鏡(所謂既製老眼鏡)において、レンズ保持部が跳ね上げ機構を介して支持部フレームに取り付けられたいわゆる跳ね上げ眼鏡で、左右両視線を含む同一平面に平行な面上で入射光を単一な方向で屈折させるプリズム度数が調節力を補正する球面度数や非球面度数に付加・合体されたガラス製レンズやプラスティク樹脂製レンズを装着する既製老眼鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011242736A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Hideo Yamada プリズムグラス
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