以下、画像出力システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における画像出力システムのブロック図である。
画像出力システムは、情報端末10a、10bと、画像出力装置20とを具備する。なお、本実施の形態においては、情報端末が2つの場合について説明するが、本発明は、情報端末10aや情報端末10bと同様の構成を有する情報端末を複数備えている場合においても適用可能なものである。
情報端末10aは、識別情報格納部101、送信部102、および要求信号受信部103を具備する。情報端末10aは、画像出力装置20等が情報端末10aを他の情報端末に対して識別するために用いる情報である識別情報を、画像出力装置20に対して送信する。情報端末10aは、例えば、このような処理を行なうための構成を備えたリモートコントロール装置(以下、リモコンと称す)や、PDA、携帯電話、リモコンと同様の機能を含む携帯電話、RFIDタグ等により実現可能である。情報端末10aは、ユーザが携帯可能なものであることが好ましい。なお、ここでは説明を省略するが、情報端末10aがリモコンや、携帯電話等である場合、他の機器を遠隔操作するための構成や、通話等を行うための構成等を備えているものとする。
識別情報格納部101には、情報端末10aを識別するための識別情報が格納され得る。識別情報のデータ構造は問わない。識別情報は、具体的には、情報端末10aを、識別することのできる情報であれば、どのような情報であってもよい。例えば、識別情報は、情報端末10aの名前や、電話番号、情報端末10a固有の文字列等により構成されるIDである。また、識別情報は、情報端末10aを一意に識別しなくてもよい。すなわち、情報端末10aと同じ識別情報が格納されている情報端末が一部に存在していてもよい。例えば、識別情報は、情報端末10aに与えられた権限や制限等を表すための文字や記号等であってもよい。具体的には、コンテンツの視聴を制限するために利用されたり表示されたりする文字列等の情報、例えばコンテンツのペアレントコントロールやレーティング指定等に利用されるPG−12や、TV−Y7等の文字列等の情報や、情報端末10aを所持するユーザの年齢や、年齢帯等の情報であってもよい。また、情報端末10aを所持するユーザの属するグループ等を指定する文字列等の情報であってもよい。また、暗号化されたコンテンツの暗号を解除するために用いられる解除キーとなる情報やパスワード、パスワードにより視聴制限されているコンテンツを視聴するために必要なパスワード等の情報であってもよい。また、メーカー名、製品記号、製造番号等や、これらの組み合わせにより構成される情報であってもよい。また、識別情報は、画像出力装置20を制御する信号を兼ねたものであってもよい。識別情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
送信部102は、識別情報格納部101に格納されている識別情報を送信する。送信部102が識別情報格納部101に格納されている識別情報を送信するトリガーやタイミング等は問わない。例えば、送信部102は、定期的、あるいは不定期に、識別情報を送信してもよいし、図示しない受付部等がユーザからの識別情報を送信する指示を受け付けたことをトリガーとして、識別情報を送信してもよい。なお、ここでは例として、画像出力装置20から送信された、識別情報の送信を要求する信号である要求信号を、後述する要求信号受信部103が受け付けた場合に、この情報に対応して送信部102が識別情報を送信する場合について説明する。例えば、情報端末10aがRFIDタグであれば、画像出力装置20や他の装置から送信された要求信号により供給される電力を用いて送信部102から識別情報を送信することが可能である。送信部102による送信は、無線や有線のLAN等のネットワークを介した通信により行なわれてもよいし、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により行なわれてもよいし、赤外線通信により行なわれてもよい。送信部102は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
要求信号受信部103は、識別情報の送信を要求する信号である要求信号を受信する。要求信号の受信は、無線や有線のLAN等のネットワークを介した通信により行なわれてもよいし、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により行なわれてもよいし、赤外線通信により行なわれてもよい。通常、要求信号受信部103は、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
情報端末10bについては、識別情報格納部101に格納され得る識別情報が、情報端末10aの識別情報格納部101に格納され得る識別情報と異なり、画像出力装置20等が、情報端末10bを他の情報端末に対して識別するために用いる情報である点を除けば、情報端末10aと同様の構成を有しているため、ここでは詳細な説明は省略する。
画像出力装置20は、出力部201、識別情報受信部202、判断部203、出力制御部204、画像情報格納部205、要求信号送信部206、出力指示受付部207、および条件情報取得部208を具備する。画像出力装置20は、テレビや、ビデオプレーヤ、パーソナルコンピュータ等の、画像が出力可能な装置である。
出力部201は、画像の情報である画像情報を取得し、取得した画像情報を出力する。本実施の形態では、出力部201が、画像情報格納部205に格納されている画像情報を読み出して取得し、出力する場合について説明するが、出力部201が、どのように画像情報を取得するかは問わない。例えば、出力部201内に、チューナー等の画像を外部から受信する手段である画像受信手段(図示せず)を設けるようにし、この画像受信手段が受信した画像情報を出力部201が取得するようにしてもよいし、ハードディスク等に格納されている画像情報を出力部201が取得するようにしてもよい。また、インターネット等のネットワークを介して、ストリーミング等で送信される画像情報を出力部201が取得するようにしてもよい。出力部201が取得する画像情報は、動画像の情報であってもよいし、JPEGやTIFF等の静止画像の情報であってもよい。また、画像情報は、アナログの画像情報であっても、デジタルの画像情報であってもよい。また、出力部201が出力する画像情報の方式やファイル形式等は問わない。また、出力部201が出力する画像情報はビットマップ情報であってもよいし、ベクター情報であってもよい。また、画像情報は符号化された情報であってもよく、その符号化は、MPEG−2や、MPEG−4等、どのような方式であるかを問わない。出力部201は、画像情報が符号化された情報である場合、適宜デコードを行なって画像情報を出力してもよい。ここで述べる画像情報は、ハードディスクやビデオテープ等に記録されている画像情報であってもよいし、有線や無線の放送として所定のチャンネルにより受信される画像情報であってもよく、そのソースは問わない。出力部201は一度に複数の画像情報を出力するようにしてもよい。また、出力部201は、一度に一以上の画像情報を出力するためのウインドウを出力し、各ウインドウ内に画像情報を出力するようにしてもよい。このように一度に複数の画像情報やウインドウを出力する技術は公知技術であるので説明は省略する。出力部201の画像情報の出力は、出力制御部204により制御される。出力部201の出力の制御とは、出力中の画像情報の出力を中止すること、出力中の画像情報の解像度を変更する等によって、出力中の画像の表示方法を変更すること、例えば、出力中のチャンネルを、異なるチャンネルに切り替えること等により、出力中の画像情報を、予め設定しておいた画像情報も含めた他の画像情報に切り替えること、出力部201が出力しようとした画像情報の出力を中止すること等である。また、出力部201が一以上のウインドウ内に画像情報を出力するものである場合、出力中の一以上のウインドウを閉じることや、出力使用としているウインドウの出力を中止すること、新たに出力用のウインドウを開くこと、所定のウインドウの出力サイズを変更すること等である。また、出力部201は、画像情報が、暗号化等で視聴制限が設定されている場合、出力制御部204による制御を受けて、予めメモリ(図示せず)等に記録されている暗号解除キーやパスワードや、外部から供給される暗号解除キーやパスワード等を用いて、これらの視聴制限を解除して、出力可能なものであるとする。出力部201は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部201は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。出力とは、画像情報に基づく画像のディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信等を含む概念である。
識別情報受信部202は、情報端末10a、および情報端末10bから送信される識別情報を受信する。なお、ここでは情報端末が2つである場合について説明しているが、情報端末が3以上ある場合、識別情報受信部202は、各情報端末の識別情報を受信するようにすればよい。識別情報受信部202は受信した識別情報を、メモリ(図示せず)等に蓄積するようにしてもよい。また、識別情報受信部202は、メモリ等に蓄積した識別情報を管理するようにしてもよい。例えば、識別情報受信部202は、メモリ等に既に蓄積されている識別情報と同じ識別情報を受信した場合、最後に受信した識別情報で、蓄積された識別情報を更新するようにしてもよい。また、識別情報が蓄積されてから所定の時間が経過したか否かを判断し、所定の時間が経過した識別情報については、この識別情報をメモリ等から削除するようにしてもよい。識別情報の受信は、無線や有線のLAN等のネットワークを介した通信により行なわれてもよいし、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により行なわれてもよいし、赤外線通信により行なわれてもよい。識別情報受信部202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
判断部203は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報が、所定の条件を満たすか否かを判断する。「所定の条件」とは、具体的には、出力部201の出力に対して、予め設定されている所定の制御を行うか否かを判断するために用いられる条件である。例えば、「所定の条件」は、出力部201が出力している画像情報の出力を続けるか、出力を中止するかの制御を行うことを判断するための条件や、図示しない受付部等により出力する指示を受け付けた画像情報を、出力部201から出力するか、否かの制御を行うことを判断するための条件であってもよい。また、出力部201が出力している画像情報を、異なる画像情報に切り替えるか否かの制御を行うことを判断するための条件であってもよい。また、出力部201が出力しているチャンネルを、他のチャンネルに切り替えて、出力部201が出力している画像情報を、異なる画像情報に切り替えるか否かの制御を行うことを判断するための条件であってもよい。また、出力部201が、画像を表示するウインドウを新たに一以上開くか否かの制御を行うことを判断するための条件や、出力中のウインドウを閉じるか否かの制御を行うことを判断するための条件であってもよい。「所定の条件」は、例えば、識別情報が、数値である場合、あるいは数値と対応付けられたものである場合、「所定の条件」は、「複数の識別情報の数値、または複数の識別情報から得られる数値が全て所定の数値以上の数値である」という条件であってもよい。また、「所定の条件」は、「複数の識別情報が全て一致すること」という条件であってもよい。また、「所定の条件」は、「識別情報受信部202が受信した複数の識別情報の全てが、メモリ(図示せず)等に予め格納されている識別情報のリスト内のいずれか一つの識別情報と一致すること」であってもよいし、「識別情報のリスト内のいずれの識別情報とも一致しないこと」であってもよい。また、「所定の条件」は、例えば、「識別情報受信部202が受信した複数の識別情報の少なくとも一つが、メモリ(図示せず)等に予め格納されている識別情報のリスト内のいずれか一つの識別情報と一致すること」であってもよいし、「識別情報のリスト内のいずれの識別情報とも一致しないこと」であってもよい。また、「複数の識別情報の全てが、予めメモリ(図示せず)等に格納されている識別情報と一致すること」であってもよいし、「複数の識別情報の全てが、予めメモリ(図示せず)等に格納されている識別情報と一致しないこと」であってもよい。なお、ここで述べる一致とは、完全一致であっても、部分一致であってもよい。「所定の条件」は、予めメモリ等の記憶媒体に格納されていてもよいし、出力部201が出力中、または出力しようとする画像情報に対応付けられて、例えば、画像情報格納部205等に格納されていてもよい。また、「所定の条件」が画像情報や、チャンネルの情報内に埋め込まれていてもよいし、これらの情報に付加されていてもよい。ここでは、判断部203は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報が、後述する条件情報取得部208が取得した条件情報により設定される所定の条件を、満たすか否かを判断する場合について説明する。また、「所定の条件を満たすか否か」とは、ここでは、所定の条件を満たさないか否かを判断することも含む。判断部203は、どのようなトリガーやタイミングで上述したような判断を行なうようにしてもよい。例えば、判断部203は、定期的、あるいは不定期に判断を行なってもよいし、識別情報受信部202が新たな識別情報を受け付けた場合に判断を行なうようにしてもよい。判断部203は、例えば、判断の処理が必要な際に、これらの「所定の条件」を読み出す。また、判断部203は、例えば、判断の処理が必要な際に、識別情報受信部202が受信した識別情報およびメモリ等に蓄積した識別情報を取得してもよい。判断部203は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部203の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力制御部204は、判断部203が判断した判断結果に基づいて、出力部201を制御する。出力制御部204は、具体的には、出力部201の出力を制限するための制御を行う。「判断結果に基づいて、出力部201を制御する」とは、判断結果に対応して設定されている制御を行うことである。例えば、メモリ等の記憶媒体に、判断部203が出力し得る判断結果と、どのような制御を行うかを設定した情報とを、対応付けて格納しておき、この格納されている情報の中から、判断部203から得られる判断結果に対応した、どのような制御を行うかを設定した情報を、取得してもよい。なお、「判断結果に基づいて、出力部201を制御する」とは、判断結果によっては、出力部201を制御しないことも含む概念である。「出力を制限する」とは、例えば、出力を中止したり、出力の画質を変更したり、出力される画像にモザイク処理を行なったりすることである。例えば、出力制御部204は、判断結果に基づいて、出力部201が出力している画像情報の出力を中止する制御を行う。また、出力制御部204は、判断結果に基づいて、図示しない受付部等により出力する指示を受け付けた画像情報を、出力部201から出力する、もしくは出力しない制御を行ってもよい。また、出力制御部204は、判断結果に基づいて、出力部201が出力している画像情報を、異なる画像情報に切り替える制御を行ってもよい。また、出力制御部204は、判断結果に基づいて、出力部201が出力しているチャンネルを、他のチャンネルに切り替えて、出力部201が出力している画像情報を、異なる画像情報に切り替える制御を行ってもよい。また、出力制御部204は、判断結果に基づいて、出力部201が、画像を表示するウインドウを新たに一以上開く制御や、出力中のウインドウを閉じる制御を行ってもよい。出力制御部204は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。出力制御部204の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
画像情報格納部205には、出力部201が出力する一以上の画像情報が格納され得る。画像情報格納部205に格納される画像情報は、動画像の情報であってもよいし、JPEGやTIFF等の静止画像の情報であってもよい。また、これらの画像情報は、アナログの画像情報であっても、デジタルの画像情報であってもよい。また、画像情報格納部205に格納される画像情報の方式やファイル形式等は問わない。また、画像情報格納部205に格納される画像情報は、ビットマップ情報であってもよいし、ベクター情報であってもよい。また、画像情報格納部205に格納される画像情報は符号化された情報であってもよい。画像情報格納部205は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
要求信号送信部206は、要求信号を送信する。要求信号送信部206は、どのようなトリガーやタイミングで要求信号を送信してもよい。例えば、定期的や、不定期に要求信号を送信してもよいし、画像出力装置20に電源が投入された時に要求信号を送信してもよい。また、出力部201が新たな画像情報を出力する直前に要求信号を送信してもよい。要求信号は、例えばメモリ等の記憶媒体に予め格納されている。要求信号の送信は、無線や有線のLAN等のネットワークを介した通信により行なわれてもよいし、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により行なわれてもよいし、赤外線通信により行なわれてもよい。要求信号送信部206は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
出力指示受付部207は、出力部201が出力する画像を指定する指示である出力指示を受け付ける。例えば、出力指示受付部207は、画像情報格納部205に格納されている画像情報の一つを出力する出力指示を受け付ける。あるいは、出力指示受付部207は、図示しない受信部が受信可能なチャンネルの一つを選択してこのチャンネルから受信される画像情報を出力する出力指示を受け付ける。また、前回の電源をオフした際に出力していた画像情報やチャンネルを指定するための情報を、図示しない蓄積部等がメモリ等に記憶しておくようにし、出力指示受付部207は、電源投入時等に、このメモリ等から読み出した画像情報やチャンネルを指定するための情報が指定する画像情報を出力する出力指示を受け付けてもよい。出力部201は、この出力指示受付部207が受け付けた出力指示に対応した画像情報を取得し、この画像情報に基づいて画像を出力する。出力指示受付部207の受け付ける入力は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面による入力等で、入力手段はどのようなものであってもよい。出力指示受付部207は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
条件情報取得部208は、出力部201が出力する画像情報に対応する、上述した所定の条件に関する情報である条件情報を取得する。条件情報は、具体的には、判断部203が判断を行なう際に利用する所定の条件を設定するための情報である。条件情報は、所定の条件の全てを設定する情報であっても、その一部だけを設定する情報、例えば所定の条件のパラメータ等、であってもよい。また、所定の条件と対応した情報であってもよい。条件情報取得部208は、例えば、条件情報が画像情報内に格納されている場合、画像情報から条件情報を取得する。また、条件情報が、画像情報と対応付けてメモリ等の記憶媒体に格納されている場合、メモリ等の記憶媒体から画像情報を取得する。また、条件情報取得部208は電子番組表を出力するもととなるSI情報等の情報から、条件情報を取得してもよい。条件情報取得部208は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。条件情報取得部208の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、情報端末10aの動作について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、情報端末10bの動作については、情報端末10aの動作と同様であるので、説明を省略する。
(ステップS201)要求信号受信部103は、要求信号を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS202へ進み、受信していない場合、ステップS201へ戻る。
(ステップS202)送信部102は、識別情報格納部101に格納されている識別情報を取得する。
(ステップS203)送信部102は、ステップS202において取得した識別情報を、送信する。そして、ステップS201に戻る。
なお、情報端末10aがRFIDタグのように、要求信号の受信に対応して、識別情報を送信する装置である場合、ステップS201のような判断処理等は省略してもよい。
また、情報端末10aがリモコン等である場合、上記のような動作を行なう代わりに、キー等の押下によってリモコン信号を送信する指示を受け付けた場合に、リモコン信号と対にして、識別情報を送信するようにしてもよい。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に画像出力装置20の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)出力指示受付部207は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS302へ進み、受け付けていない場合、ステップS304へ進む。なお、電源投入直後のステップS301においては、メモリ等に格納されている電源オフ時に表示していた画像情報や、デフォルトの画像情報を出力する出力指示を受け付けるようにしてもよい。
(ステップS302)出力部201は、ステップS301において受け付けた出力指示に対応する画像情報を画像情報格納部205から読み出す。
(ステップS303)出力部201は、ステップS302において読み出した画像情報を出力する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS304)要求信号送信部206は、要求信号を送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、このタイミングは、予め設定された定期、あるいは不定期のタイミングであっても、ランダムなタイミングであってもよい。また、要求信号送信部206は、出力部201が出力する画像が変更された直後等に、送信するタイミングであると判断してもよい。要求信号を送信するタイミングである場合、ステップS305に進み、タイミングでない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS305)要求信号送信部206は、要求信号を送信する。
(ステップS306)識別情報受信部202は、識別信号を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS307に進み、受信していない場合、ステップS308に進む。
(ステップS307)識別情報受信部202は、ステップS306において受信した識別情報を、メモリ等の記憶媒体に蓄積する。なお、この蓄積は一時記憶であってもよい。そして、ステップS306に戻る。
(ステップS308)識別情報受信部202は、要求信号送信部206が要求信号を送信してから、予め設定された所定の時間が経過したか否かを判断する。所定の時間は、例えば、情報端末の処理速度や、情報端末の数、情報端末が識別信号を送信するタイミング等に基づいて設定された時間である。所定の時間が経過した場合、ステップS309に進み、所定の時間が経過していない場合、ステップS306に戻る。
(ステップS309)判断部203は、出力部201が画像を出力しているか否かを判断する。出力している場合、ステップS310に進み、出力していない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS310)判断部203は、識別情報受信部202が複数の識別情報を受信したか否かを判定する。例えば、判断部203は、識別情報受信部202がメモリ等に蓄積した識別情報の数をカウントしたり、識別情報受信部202の識別情報の受信履歴等から、受信した識別情報の数が複数であるか否かを判定可能である。複数の識別情報を受信している場合、ステップS311に進み、複数の識別情報を受信していない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS311)条件情報取得部208は、出力部201が出力する画像情報、ここでは特に出力部201が出力している画像情報、に対応する条件情報を取得する。例えば、条件情報取得部208は、画像情報に付加されている条件情報を取得する。また、条件情報取得部208は、出力部201が出力しているチャンネルに対応する条件情報を取得してもよい。なお、画像情報に対応する所定の条件が不要である場合、このステップは省略してよい。
(ステップS312)判断部203は、ステップS311において取得した条件情報により設定される所定の条件を、ステップS307において蓄積された複数の識別情報が満たすか否かの判断処理を行なう。この処理の具体例については後述する。
(ステップS313)出力制御部204は、ステップS312において判断部203が判断した判断結果に基づいて、出力部201の出力を制御する。出力制御部204が行う制御は、例えば、出力する画像情報を切り替えたりする制御等の制御である。出力制御部204がどのような制御を行うか予めメモリ等に設定されていてもよい。また、出力部201が出力している画像情報に、出力制御部204が判断結果に応じてどのような制御を行うかを設定する情報を予め付加しておき、出力制御部204が判断結果に応じてこれを読み出して、この情報に従って出力部201の制御を行ってもよい。なお、出力制御部204は、判断結果によっては、出力を変更しなくてもよい。そして、ステップS301に戻る。
なお、画像出力装置20が要求信号を送信しない場合、ステップS304およびステップS305の処理は省略してもよい。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における画像出力システムの具体的な動作について説明する。画像出力システムの概念図は図4である。なお、図4においては、情報端末10a、および情報端末10bは、それぞれリモコンとして機能する携帯電話であり、画像出力装置20は、ハードディスクに格納されている画像情報を出力可能ないわゆるハードディスクプレーヤであり、出力デバイスであるディスプレイ40と接続されているものとする。情報端末10a、および情報端末10bと、画像出力装置20間の要求信号の送受信、および識別情報の送受信は、電波を用いた無線により行なわれるものとする。また、情報端末10a、および情報端末10bは、それぞれのキーに対する指示を受け付けると、それぞれのキーに対する指示に対応した出力指示を、赤外線通信により、画像出力装置20に対して送信するものとする。そして、出力指示受付部207は、情報端末10a、および情報端末10bから送信されるこれらの出力指示を受け付けるものとする。なお、ここでは情報端末10aや情報端末10bにより画像出力装置20の操作が可能な場合について説明するが、情報端末10aや情報端末10bにはこのような操作機能を付加しなくてもよい。
情報端末10aの識別情報格納部101には、識別情報「100112」が、また、情報端末10bの識別情報格納部101には、識別情報「184118」が、それぞれ格納されているものとする。
図5は、画像出力装置20の画像情報格納部205に格納されている画像情報を管理するための画像情報管理表を示す図である。画像情報管理表は、「ID」、「画像情報名」、「条件情報」、「再生時間」、「再生フラグ」という属性を有しているものとする。「ID」は、画像情報を管理するための情報である。「画像情報名」は、画像情報の名前である。「条件情報」は、条件情報取得部208が取得する条件情報であり、ここでは、画像情報を視聴可能な視聴者を設定するための条件、いわゆる視聴条件を示す情報である。「条件情報」は、予め画像情報内に埋め込まれていてもよいし、画像情報に付加されていてもよい。また、ユーザが適宜設定するものであってもよい。「条件情報」において、「TV−Y7」は、7歳以上のユーザを対象とした画像情報であることを示し、「TV−14」は、15歳以上のユーザを対象とした画像情報であることを示し、「TV−MA」は、18歳以上のユーザを対象とした画像情報であることを示す。「再生時間」は、画像情報の再生に要する時間を示す情報である。「再生フラグ」は、現在出力中の画像情報を示す情報である。ここでは、現在出力が開始された画像情報の「再生フラグ」は、出力部201等により「1」に設定され、その他の画像情報の「再生フラグ」は「0」に設定されるものとする。
まず、画像出力装置20が配置されている部屋には、情報端末10aを所持するユーザだけがいるものとする。
情報端末10aを持つユーザが、画像出力装置20に電源を投入し、情報端末10aのキー等を押して、図5に示す「ムービー03」という画像情報の出力を指示する出力指示を赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置20の出力指示受付部207が、情報端末10aから出力指示を受け付けると、出力部201が、画像情報格納部205から「ムービー03」という画像情報を読み出して出力する。ディスプレイ40には、「ムービー03」という画像情報に基づく画像が表示される。図5に示す画像情報管理表において「ムービー03」という属性値を含むレコードの「再生フラグ」属性が、「1」に設定される。
要求信号送信部206は、ここでは例として、定期的に要求信号を送信しており、この要求信号を受信できる範囲が、画像出力装置20が配置されている部屋内だけに限定されるよう、要求信号を送信する出力は調整されているものとする。
要求信号を受信した情報端末10aは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「100112」を送信する。
情報端末10aが送信する識別情報を受信した画像出力装置20は、受信した識別情報が、情報端末10aから送信される識別情報一つだけであるので、出力部201の出力に対してなんら処理を行なわない。
なお、従来の技術等を利用して、部屋にいるユーザだけの識別情報「100112」に基づいて、出力部201が出力指示を受け付けた画像情報、または出力中の画像情報の出力を続けてよいか否かの判断を行うようにしてもよいことはいうまでもない。
ここで、情報端末10bを所持したユーザが、画像出力装置20が配置されている部屋に入室したとする。
そして、要求信号送信部206が、定期的に送信する要求信号を送信したとすると、要求信号を受信した情報端末10aは、上述したように識別情報「100112」を送信する。さらに、要求信号を受信した情報端末10bは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「184118」を送信する。
情報端末10aと情報端末10bとが送信する識別情報を受信した画像出力装置20は、受信した識別情報が、複数、ここでは2つであるので、条件情報取得部208は、現在出力中の画像情報、すなわち図5に示した画像情報管理表において、「再生フラグ」の属性値が「1」であるレコードの、「条件情報」の属性値、「TV−14」を取得する。そして、判断部203は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報の全てが、「TV−14」という「条件情報」により設定される所定の条件を満たすか否かを判断する。
図6は、情報端末10aおよび情報端末10bの識別情報を管理するための識別情報管理表である。この識別情報管理表は、図示しないメモリ等の記憶媒体に予め格納されている。識別情報管理表は、「ID」と、「識別情報」と、「視聴可能条件」という属性を有している。「ID」は、識別情報を管理するための情報である。「識別情報」は、各情報端末が格納している識別情報である。「視聴可能条件」とは、各識別情報に対して、出力、ここでは視聴、を許可する条件情報である。この条件情報は、上述した画像情報管理表の「条件情報」が取り得る属性値に対応している。この「視聴可能条件」は、ここでは、例として画像出力装置20の管理者等が設定可能なものであるとする。
判断部203は、具体的には、「識別情報に対応する『視聴可能条件』の中に、条件情報取得部208が取得した条件情報『TV−14』と一致するものがある」という所定の条件を設定し、この所定の条件を、識別情報受信部202が受信した全ての識別情報が満たすか否かを判断する。
以下、判断部203の判断処理を図7のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図3のステップS312の処理に相当するものである。
(ステップS701)判断部203は、条件情報取得部208が取得した条件情報を取得する。
(ステップS702)判断部203は、カウンターKに1を代入する。
(ステップS703)判断部203は、図6に示す識別情報管理表に基づき、識別情報受信部202が受信した識別情報のうちの、K番目の識別情報に対応する「視聴可能条件」と、ステップS701において取得した条件情報とを比較する。
(ステップS704)判断部203は、ステップS703による比較の結果、K番目の識別情報に対応する視聴可能条件の中に、ステップS701において取得した条件情報と一致するものがあるか否かを判断する。一致するものがある場合、ステップS705に進み、一致するものがない場合、ステップS708に進む。
(ステップS705)判断部203は、カウンターKを1インクリメントする。
(ステップS706)判断部203は、識別情報受信部202が受信した識別情報に、K番目の識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS703に戻り、ない場合、ステップS707に進む。
(ステップS707)判断部203は、複数の識別情報が「所定の条件を満たす」ことを判断する。そして、上位関数にリターンする。
(ステップS708)判断部203は、複数の識別情報が「所定の条件を満たさない」ことを判断する。そして、上位関数にリターンする。
ここでは、図6に示す識別情報管理表から、識別情報受信部202が受信した識別情報のうち、識別情報「100112」に対応する視聴可能条件の中には、再生中の画像情報「ムービー03」に対応した条件情報「TV−14」が含まれるが、識別情報「184118」に対応する視聴可能条件の中には、「TV−14」が含まれないため、判断部203は、「所定の条件を満たさない」と判断する。
出力制御部204は、判断部203の「所定の条件を満たさない」とする判断結果に基づいて、出力部201に対し予め設定されていた制御を行なう。ここでは、例として「所定の条件を満たさない」とする判断結果に対応付けられた、出力中の画像情報である「ムービー03」の出力を中止させる制御を行なう。
上記のような情報端末10aを、例えば親が所持し、情報端末10bを14歳未満の子供が所持させたとすると、情報端末10aを所持する親が、例えば、14歳未満の視聴が不適切である画像を画像出力装置20が設置されているリビングにおいて視聴していた場合に、情報端末10bを持った13歳の子供がリビングに入室すると、画像の出力が中止される。これにより、13歳の子供が、14歳未満の子供にとって視聴が不適切である画像を視聴することを回避することができる。
例えば、従来のいわゆるペアレンタルロック等の技術であれば、子供が、視聴が不適切な画像を出力する操作を行えないようにすることは可能であったが、親がこのような画像の出力を操作すれば、同じ部屋にいる子供は、結果的に、不適切な画像を視聴してしまう、という恐れがあった。しかしながら、上記の具体例によれば、親がこのような画像を視聴していても、子供が同じ部屋に入室した時点で、画像の表示を中止させることができる。この結果、より確実に、視聴に不適切が画像を子供に見せないようにすることが可能となる。
ここで、情報端末10bの識別情報が「184118」ではなく「171344」であったとすると、識別情報「171344」に対応する視聴可能条件の中には、図6に示すように、再生中の画像情報「ムービー03」に対応した条件情報「TV−14」が含まれるため、判断部203は、「所定の条件を満たす」と判断する。
出力制御部204は、判断部203の判断結果が、「所定の条件を満たす」であることから、出力部201の出力の変更は行なわない。このため、出力部201からは、「ムービー03」の出力が継続される。
以上、本実施の形態によれば、複数の情報端末から受信した複数の識別情報が、所定の条件を満たすか否かを判断し、その判断結果に基づいて出力部201の出力を制御するようにしたので、複数のユーザに対して、画像情報の出力を十分に制限することができる。例えば、複数の識別情報が、出力部203が出力している画像情報の出力を続けるための条件を満たす場合にのみ、出力を続けられるようにすることができる。これにより、画像情報の出力を続けるためには不適切なユーザが一人でも存在すれば、そのユーザが所持する情報端末に基づいて、画像情報の出力を制限、例えば出力を中止、することができる。
なお、上記具体例において、画像情報に対応する条件情報の代わりに、所定の条件として利用可能な数値を与えるようにし、さらに識別情報としてもそれぞれ数値を与えるようにし、これらの数値の関係から、判断部203が、複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。例えば、画像情報に、当該画像情報を視聴可能な最低年齢の数値を設定し、情報端末10aおよび情報端末10bの識別情報として、各情報端末を所持するユーザの年齢の数値を設定するようにし、各識別情報の数値が、出力している画像情報に対応する数値以上であるか否かを判断し、全てが数値以上である場合にのみ判断部203が所定の条件を満たすと判断するようにしてもよい。
また、上記具体例において、情報端末10aおよび情報端末10bの識別情報として、図6に示した識別情報管理表の「視聴可能条件」の属性値を用いるようにしてもよい。
また、上記具体例においては、出力制御部204は、判断部203の判断結果によって、出力部201が出力している画像情報の出力を中止する場合について説明したが、本実施の形態においては、出力部201が、出力している画像情報を、予め設定しておいた他の画像情報に切り替えて出力するようにしてもよい。
また、上記具体例において、画像情報格納部205を設ける代わりに、出力部201が、画像情報を外部から受信する画像受信手段を備えるようにしてもよい。このような受信手段は、例えば、地上波放送用チューナーや衛星放送用チューナーや、ケーブルテレビ用チューナー等の技術を用いて実現可能である。この場合、例えば、受信可能なチャンネルごとに、判断部203において出力を可能とするか否かを判断するために用いる条件を設定してメモリ等に格納しておき、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報が、出力部201が出力中のチャンネルを出力するための条件を満たすか否かを、判断部203により判断し、条件を満たさない場合に、出力中のチャンネルを他のチャンネルに切り替えるようにしてもよい。
また、上記具体例において、出力部201が、一以上のウインドウを用いて、それぞれ異なる画像情報を出力している場合、各ウインドウで出力されている画像情報のそれぞれについて、上記のように、識別情報受信部202が受信した識別情報に基づいて、判断部203が所定の条件を満たすか否かを判断するようにし、この判断結果に基づいて、所定の条件を満たさないとした画像情報が出力されているウインドウを、出力制御部204が、閉じるようにしてもよい。かかることは、他の実施の形態においても同様である。なお、1以上のウインドウ等に画像を出力する構成は公知技術であるので説明は省略する。
なお、上記具体例において、条件情報の代わりに、各画像情報について、予め、各画像情報に対応する複数の識別情報を指定する情報を設定しておき、判断部203が、上述したステップS311およびステップS312の処理の代わりに、出力している画像情報に対応した上記の予め設定された複数の識別情報を指定する情報を取得し、これらの予め設定されている複数の識別情報と、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報とが一致するか否かを判断する処理を行なうようにしてもよい。このような処理を行なうようにすることで、例えば、予め一つの画像情報に対して、家族全員がそれぞれ所有する情報端末の識別情報を設定しておけば、その画像情報は、家族全員がそろっていなければ視聴を続けられないようにすることができる。従って、家族全員が視聴しようと決めた画像情報については、家族が同じ進行度で視聴することができ、家族の一人だけが、画像情報を見逃してしまう、ということが起こらないようにすることができる。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
また、上記具体例において、判断部203が、複数の識別情報の組み合わせを判断して、出力制御部204がその判断結果に基づいて出力の制御を行うようにしてもよい。例えば、識別情報Aという識別情報と識別情報Bという識別情報とがあったとすると、複数の識別情報が識別情報Aを含みかつ識別情報Bを含まない場合と、その他の場合とで異なる出力の制御を行うようにしてもよい。また、複数の識別情報が識別情報Aまたは識別情報Bのいずれか一方を含む場合と、その他の場合とで異なる出力の制御を行うようにしてもよい。また、さらに識別情報Cという識別情報があったとすると、複数の識別情報が識別情報Aと識別情報Bと識別情報Cとを全て含む場合と、その他の場合とで異なる出力の制御を行うようにしてもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
また、上記具体例において、例えば判断部203が識別情報の数をカウントして、判断部203が、識別情報数が所定数以上であるか否かを判断し、その判断結果が、所定数以上である場合と、所定数以上でない場合とで、異なる出力の制御を行うようにしてもよい。この場合、例えば、識別情報が5つ以上いなければ、画像情報の出力が行なわれないようにすれば、識別情報を持つものが一人だけで画像を出力することができなくなる。この結果、画像情報を、一人一人が個別に出力できないようにし、大勢で同時に視聴する場合のみ出力できるようにすることができ、電力の消費を抑えることができる。かかることは他の実施の形態においても同様である。
なお、本実施の形態においては、画像情報を用いた場合についてのみ説明したが、本発明は、音声情報や、画像情報と音声情報との組み合わせについても適用可能なものである。例えば、上述した実施の形態において、画像情報の代わりに、音声情報、あるいは画像情報と音声情報との組み合わせを適用することで、本発明を、音声情報や、画像情報と音声情報との組み合わせについて適用することができる。かかることは他の実施の形態においても同様である。
なお、情報端末10aおよび情報端末10bから送信される識別情報は、情報端末10a、情報端末10bおよび画像出力装置20が同じ部屋や、同じ家屋等の、所定の領域内に存在する場合にだけ、通信可能であるようにすることが好ましい。このようにすることで、同じ所定の領域内に存在する複数の情報端末から送信される複数の識別情報に基づいて、画像出力装置20が、出力の制御を行うことが可能となる。例えば、情報端末10aを所持するユーザと、情報端末10bを所持するユーザとが、画像出力装置20が配置されている同じ部屋にいる場合には、それぞれから送信される識別情報を画像出力装置20の識別情報受信部202が受信し、この2つの識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断部203が判断して、その判断結果に基づいて、出力制御部204による出力の制御が行われるようにできる。これに対し、情報端末10aを所持するユーザまたは情報端末10bを所持するユーザのいずれか一人が、画像出力装置20が配置されている同じ部屋にいなければ、同じ部屋にいないユーザ、すなわち、画像出力装置20から出力される画像情報が視聴できないユーザ、の所持する情報端末から送信される識別情報は、画像出力装置20の識別情報受信部202により受信されないため、上記のような出力の制御は行われないようにすることができる。なお、このような構成とするためには、例えば、情報端末10aおよび情報端末10bからの識別情報の送信が無線によるものであれば、情報端末10aおよび情報端末10bから送信される電波が同じ部屋内に配置された画像出力装置20にのみ届くよう、例えば、電波の到達距離が数メートル程度となるよう、送信部102の出力を設定すればよい。この場合、送信部102の出力を、ユーザが、画像出力装置20が配置される部屋等の広さ等にあわせて、調整できるようにしてもよい。また、情報端末10aおよび情報端末10bから送信される電波の波長帯として、部屋の壁等を透過しにくい波長帯の電波を利用するようにしてもよい。また、情報端末10aおよび情報端末10bからの識別情報の送信を、部屋の壁等を透過しない赤外線を用いて行なうようにしてもよい。かかることは、他の実施の形態においても同様である。
(実施の形態2)
本実施の形態2にかかる画像出力システムは、上記実施の形態1にかかる画像出力システムにおいて、出力部が出力中の画像情報の出力を制御する代わりに、出力指示を受け付けた画像情報の出力を、複数の情報端末から受信した複数の識別情報に基づいて、制御するようにしたものである。
図8は、本実施の形態2にかかる画像出力システムの構成を示すブロック図である。
画像出力システムは、情報端末10a、10bと、画像出力装置21とを具備する。なお、本実施の形態においては、情報端末が2つの場合について説明するが、本発明は、情報端末10aや情報端末10bと同様の構成を有する情報端末を複数備えている場合においても適用可能なものである。
情報端末10aおよび情報端末10bの構成については、上記実施の形態1において説明したものと同様であるので、説明は省略する。
画像出力装置21は、出力部201、識別情報受信部202、判断部213、出力制御部204、画像情報格納部205、要求信号送信部206、出力指示受付部207、および条件情報取得部208を具備する。出力部201、識別情報受信部202、出力制御部204、画像情報格納部205、要求信号送信部206、出力指示受付部207、および条件情報取得部208の構成については、上記実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
判断部213は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報が、所定の条件を満たすか否かを判断する。判断部213は、出力部201が出力しようとする画像情報に対応した所定の条件を、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報が満たすか否かを判断すること以外は、上述した実施の形態1にかかる画像出力システムの判断部203と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、本実施の形態にかかる画像出力システムの動作について説明する。
情報端末10aおよび情報端末10bの動作については、上記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
次に、画像出力装置21の動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS901)出力指示受付部207は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS902へ進み、受け付けていない場合、ステップS901に戻る。なお、電源投入直後のステップS901においては、メモリ等に格納されている電源オフ時に表示していた画像情報や、デフォルトの画像情報を出力する出力指示を受け付けるようにしてもよい。
(ステップS902)要求信号送信部206は、要求信号を送信する。
(ステップS903)識別情報受信部202は、識別信号を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS904に進み、受信していない場合、ステップS905に進む。
(ステップS904)識別情報受信部202は、ステップS903において受信した識別情報を、メモリ等の記憶媒体に蓄積する。なお、この蓄積は一時記憶であってもよい。そして、ステップS903に戻る。
(ステップS905)識別情報受信部202は、要求信号送信部206が要求信号を送信してから、予め設定された所定の時間が経過したか否かを判断する。所定の時間は、例えば情報端末の処理速度や、情報端末の数、情報端末が識別信号を送信するタイミング等に基づいて設定される。所定の時間が経過した場合、ステップS906に進み、所定の時間が経過していない場合、ステップS903に戻る。
(ステップS906)判断部213は、識別情報受信部202が複数の識別情報を受信したか否かを判定する。例えば、判断部213は、識別情報受信部202がメモリ等に蓄積した識別情報の数をカウントしたり、識別情報受信部202の識別情報の受信履歴等から、受信した識別情報の数が複数であるか否かを判定可能である。複数の識別情報を受信している場合、ステップS907に進み、複数の識別情報を受信していない場合、ステップS910に進む。
(ステップS907)条件情報取得部208は、出力部201が出力する画像情報、ここでは特に出力指示を受け付けた画像情報、に対応する条件情報を取得する。また、条件情報取得部208は、出力指示を受け付けたチャンネルに対応する条件情報を取得してもよい。なお、画像情報に対応する所定の条件が不要である場合、このステップは省略してよい。
(ステップS908)判断部213は、ステップS907において取得した所定の条件を、ステップS904において蓄積された複数の識別情報が満たすか否かの判断処理を行なう。この処理の具体例については後述する。
(ステップS909)出力制御部204は、ステップS908において判断部213が判断した判断結果に基づいて、出力部201の出力を制御する。出力制御部204が行う制御は、例えば、画像情報を切り替えたりする制御等の制御である。出力制御部204がどのような制御を行うかは、予めメモリ等に設定されていてもよい。また、出力部201が出力している画像情報に、出力制御部204がどのような制御を行うかを設定する情報を予め付加しておき、出力制御部204がこれを読み出して、この情報に従って出力部201の制御を行ってもよい。また、出力制御部204は、判断結果によっては、出力を変更しなくてもよい。そして、ステップS901に戻る。
(ステップS910)出力部201は、ステップS901において受け付けた出力指示に従って画像情報を出力する。そして、ステップS901に戻る。
なお、画像出力装置21が要求信号を送信しない場合、ステップS902の処理は省略してもよい。
なお、図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における画像出力システムの具体的な動作について説明する。画像出力システムの概念図は上述した図4において、画像出力装置20の代わりに、画像出力装置21を設けたものである。なお、ここでは、一例として、画像出力装置21は、画像情報格納部205を備えている代わりに、出力部201がテレビチューナー(図示せず)を内部に備えているとする。
情報端末10aの識別情報格納部101には、識別情報「100112」が、また、情報端末10bの識別情報格納部101には、識別情報「184118」が、それぞれ格納されているものとする。
図10は、画像出力装置21の出力部201が受信可能なチャンネルを管理するためのチャンネル管理表を示す図である。チャンネル管理表は、図示しないメモリ等に格納されている。チャンネル管理表は、「番号」、「放送局」、「条件情報」、「選択フラグ」という属性を有しているものとする。「番号」は、チャンネルの番号である。「放送局」は、放送局名である。「条件情報」は、条件情報取得部208が取得する条件情報であり、ここでは、チャンネルで放送される画像情報を視聴可能な視聴者を制限するための条件を示す情報である。「条件情報」は、チャンネルで放送される画像情報内に埋め込まれていてもよいし、画像情報に付加されていてもよい。また、ユーザが適宜設定するものであってもよい。ここでは、予めユーザが画像出力装置21内に設定しておくものとする。「条件情報」において、「TV−Y7」は、7歳以上のユーザを対象とした画像情報が放送されるチャンネルであることを示し、「TV−14」は、15歳以上のユーザを対象とした画像情報が放送されるチャンネルであることを示し、「TV−MA」は、18歳以上のユーザを対象とした画像情報が放送されるチャンネルであることを示し、「TV−G」は、一般ユーザを対象とした画像情報、すなわちユーザを特に制限しない画像情報が放送されるチャンネルであることを示す。「選択フラグ」は、現在選択されているチャンネルであることを示す情報である。ここでは、現在選択されている画像情報の「選択フラグ」は、出力部201等により「1」に設定され、その他の画像情報の「選択フラグ」は「0」に設定されるものとする。例えば、画像出力装置21の電源オフ時に選択されていたチャンネルの「選択フラグ」は、「1」の状態で、画像出力装置21の電源オフ時にも記憶されているものとする。
まず、画像出力装置21が配置されている部屋には、情報端末10aを所持するユーザだけがいるとする。
情報端末10aを持つユーザが、画像出力装置21に電源を投入し、情報端末10aのキー等を押して、図10に示す4チャンネルの「RSSテレビ」というチャンネルの出力を指示する出力指示を赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置21の出力指示受付部207が、情報端末10aから出力指示を受け付けると、要求信号送信部206は、要求信号を送信する。この要求信号を受信できる範囲が、画像出力装置21が配置されている部屋内だけに限定されるよう、要求信号を送信する出力は調整されているものとする。
要求信号を受信した情報端末10aは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「100112」を送信する。
画像出力装置21が受信した識別情報は、情報端末10aが送信する識別情報一つだけであるので、出力部201は4チャンネルの「RSSテレビ」というチャンネルの画像情報を出力する出力指示に基づいて、4チャンネルを選択し、4チャンネルの画像情報を出力する。ディスプレイ40には、4チャンネルの画像情報に基づく画像が表示される。図10に示すチャンネル管理表において「RSSテレビ」という属性値を含むレコードの「選択フラグ」属性が、「1」に設定される。
なお、この場合、従来の技術等を利用して、部屋にいるユーザだけの識別情報「100112」に基づいて、出力部201が、出力指示を受け付けたチャンネルの画像情報を出力してよいか否かを判断するようにしてもよいことはいうまでもない。
ここで、情報端末10bを所持したユーザが、画像出力装置21が配置されている部屋に入室したとする。
そして、情報端末10aまたは情報端末10bを持つユーザが、情報端末10aまたは情報端末10bのキー等を押して、図10に示す2チャンネルの「WWWテレビ」というチャンネルの出力を指示する出力指示を画像出力装置21に赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置21の出力指示受付部207が、情報端末10aから出力指示を受け付けると、要求信号送信部206は、要求信号を送信する。
要求信号を受信した情報端末10aは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「100112」を送信する。また、要求信号を受信した情報端末10bは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「184118」を送信する。
情報端末10aと情報端末10bとが送信する識別情報を受信した画像出力装置21は、受信した識別情報が、複数、ここでは2つであるので、条件情報取得部208は、図10に示すチャンネル管理表から、出力指示を受け付けた2チャンネルのレコードの、「条件情報」の属性値、「TV−14」である条件情報を取得する。
図11は、情報端末10aおよび情報端末10bの識別情報を管理するための識別情報管理表である。この識別情報管理表は、図示しないメモリ等の記憶媒体に予め格納されている。識別情報管理表は、「ID」と、「識別情報」と、「年齢」という属性を有している。「ID」は、識別情報を管理するための情報である。「識別情報」は、各情報端末が格納している識別情報である。「年齢」とは、各識別情報に対応した情報端末を所持するユーザの年齢を示す情報であり、ユーザ等により設定される。
図12は、図10に示した条件情報と、当該条件情報に対応したチャンネルの画像情報を視聴することが許可されている最低年齢を管理するための条件情報管理表である。この条件情報管理表は、図示しないメモリ等の記憶媒体に予め格納されている。条件情報管理表は、「条件情報」という属性と、「最低年齢」という属性とを有している。「条件情報」は、図10の条件情報に対応する情報である。「最低年齢」は、条件情報のチャンネルの視聴することが許可されている最低年齢である。各「最低年齢」は、例えば、工場出荷時等に予め設定されていてもよいし、ユーザが適宜設定するようにしてもよい。
判断部213は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報の全てが、「TV−14」という条件情報を持つチャンネルの画像情報を出力するための所定の条件を満たすか否かを判断する。ここでの「所定の条件」とは、具体的には、「識別情報に対応する識別情報管理表の「年齢」の属性値が、条件情報管理表により得られる、条件情報取得部208が取得した条件情報「TV−14」に対応した「最低年齢」以上である」という条件である。
以下、判断部213の判断処理を図13のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図9のステップS908の処理に相当するものである。
(ステップS1301)判断部213は、条件情報取得部208が取得した条件情報、ここでは「TV−14」、を取得する。
(ステップS1302)判断部213は、ステップS1301において取得した条件情報に対応する「最低年齢」を、図12に示す条件情報管理表から取得する。ここでは、「TV−14」という条件情報に対応した「15」という値を取得する。
(ステップS1303)判断部213は、カウンターKに1を代入する。
(ステップS1304)判断部213は、図11に示す識別情報管理表に基づき、識別情報受信部202が受信した識別情報のうちの、K番目の識別情報に対応する「年齢」の値を取得する。
(ステップS1305)判断部213は、ステップS1304で取得した「年齢」の値が、ステップS1302で取得した「最低年齢」の値以上であるか否かを判定する。「最低年齢」の値以上である場合、ステップS1306に進み、「最低年齢」の値未満である場合、ステップS1309に進む。
(ステップS1306)判断部213は、カウンターKを1インクリメントする。
(ステップS1307)判断部213は、識別情報受信部202が受信した識別情報に、K番目の識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS1304に戻り、ない場合、ステップS1308に進む。
(ステップS1308)判断部213は、複数の識別情報が「所定の条件を満たす」ことを判断する。そして、上位関数にリターンする。
(ステップS1309)判断部213は、複数の識別情報が「所定の条件を満たさない」ことを判断する。そして、上位関数にリターンする。
ここでは、図11に示す識別情報管理表から、識別情報受信部202が受信した識別情報のうち、識別情報「100112」に対応する年齢「34」は、出力指示を受け付けた2チャンネルに対応した条件情報である「TV−14」に対応する最低年齢「15」以上であるが、識別情報「184118」に対応する年齢「12」は、出力指示を受け付けた2チャンネルに対応した条件情報である「TV−14」に対応する最低年齢「15」未満であるため、判断部213は、「所定の条件を満たさない」と判断する。
出力制御部204は、判断部213の「所定の条件を満たさない」とする判断結果に基づいて、出力部201に対し予め設定されていた制御を行なう。ここでは、例として2チャンネルの代わりに、2チャンネルよりも、チャンネル番号の小さいチャンネル1の画像情報を出力部201に出力させる制御を行なう。
上記のような情報端末10aを例えば34歳の親が所持し、情報端末10bを12歳の子供が所持したとすると、情報端末10aを所持する親が、例えば、14歳未満の視聴が不適切であるチャンネルを、12歳の子供がいるリビングにおいて視聴しようとした場合に、このチャンネルは選択されず、他のチャンネルが選択され、そのチャンネルに放送される画像情報が出力される。これにより、12歳の子供にとって視聴が不適切である画像の視聴を確実に回避することができる。
以上、本実施の形態によれば、複数の情報端末から受信した複数の識別情報が、所定の条件を満たすか否かを判断し、その判断結果に基づいて出力部201の出力を制御するようにしたので、複数のユーザに対して、画像情報の出力を十分に制限することができる。例えば、複数の識別情報が、出力指示を受けた画像情報やチャンネルを出力するための条件を満たす場合にのみ、出力を行えるようにすることができる。これにより、画像情報やチャンネルを出力するためには不適切なユーザが一人でも存在すれば、そのユーザが所持する情報端末に基づいて、画像情報やチャンネルの出力を制限、例えば出力を中止したり、他の画像情報やチャンネルを出力したりすることができる。
なお、上記具体例においては、識別情報に対応した年齢と、チャンネルに対応した条件情報に基づく最低年齢とに基づいて、判断部213が、チャンネルを選択するための所定の条件を満たすか否かを判断するようにしたが、このような判断の代わりに、上記実施の形態1の具体例において、図7を用いて説明したような判断を行って、複数の識別情報に基づいて出力指示を受けたチャンネルを、選択可能か否かを判断するようにしてもよい。
また、上記具体例においては、出力部201が所定のチャンネルの画像情報を出力する場合について説明したが、本発明においては、上記実施の形態1と同様に、画像情報格納部205等に格納されている画像情報を出力するようにしてもよい。
なお、本実施の形態2の構成を、上記実施の形態1の構成と組み合わせるようにしてもよいことはいうまでもない。この場合、判断部203と判断部213とを、これらと同等の機能を有する一つの判断部により実現してもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態3にかかる画像出力システムは、上記実施の形態1にかかる画像出力システムにおいて、出力部が、当該出力部が出力可能な一以上の画像情報に対応したリスト項目により構成されるリストを出力するとともに、このリストの出力を、複数の情報端末から受信した複数の識別情報に基づいて、制御するようにしたものである。
図14は、本実施の形態3にかかる画像出力システムの構成を示すブロック図である。
画像出力システムは、情報端末10aと、情報端末10bと、画像出力装置22とを具備する。なお、本実施の形態においては、情報端末が2つの場合について説明するが、本発明は、情報端末10aや情報端末10bと同様の構成を有する情報端末を複数備えている場合においても適用可能なものである。
情報端末10aおよび情報端末10bの構成については、上記実施の形態1において説明したものと同様であるので、説明は省略する。
画像出力装置22は、出力部221、識別情報受信部202、判断部223、出力制御部224、画像情報格納部205、要求信号送信部206、出力指示受付部207、項目指示受付部228、および条件情報取得部208を具備する。識別情報受信部202、画像情報格納部205、要求信号送信部206、出力指示受付部207、条件情報取得部208の構成については、上記実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
出力部221は、上記実施の形態1の出力部201と同様の構成を有するとともに、さらに、当該出力部221が出力可能な一以上の画像情報に対応したリスト項目により構成されるリストを出力する。具体的には、出力部221は、出力可能な画像情報から、リスト項目として出力するための情報であるリスト項目情報を取得する。リスト項目情報は、例えば、画像情報の名前や、ID等の属性の情報であってもよいし、画像情報に付加されている、もしくは画像情報を用いて作製した、いわゆるサムネイル画像や、再生時間の短い、いわゆるプレビュー画像や、アイコン等であってもよい。さらに、出力部221は、リスト項目を出力する形態を、画像情報ごとに変更可能である。出力する形態とは、例えば、サムネイル画像で出力するか、文字列で出力するかといった表示の種類を変更することや、同じサムネイル画像による出力であっても、明度や透過度を変化させることや、リスト項目を出力するか出力しないか、ということである。出力部221が、このようなリストを出力するために必要な情報を画像情報格納部205に格納されている画像情報から取得したり、作成したりする技術や、ネットワーク経由等で送信されるいわゆる電子番組表情報等から取得する構成については、公知技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。また、上記実施の形態1の出力部201と同様の構成を有する部分についても説明は省略する。
判断部223は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報が、所定の条件を満たすか否かを判断する。具体的には、判断部223は、出力部221がリストを出力する場合に、出力部221が出力可能な各画像情報のそれぞれについて、各画像情報を出力させるための条件である所定の条件を、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報が満たすか否かを判断する。これ以外の構成は、上述した実施の形態1にかかる画像出力システムの判断部203と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、ここで述べる「出力部221が出力可能な各画像情報」とは、具体的には、少なくとも複数の識別情報が所定の条件を満たした場合に、出力部221が出力可能な画像情報であることを意味する。このような画像情報は、ここでは、例えば、画像情報格納部205に格納されている。
出力制御部224は、各画像情報のうちの、判断部223による判断結果が上述した所定の条件を満たすことを示す画像情報に対応したリスト項目と、その他の画像情報に対応したリスト項目とで、出力の形態を変更するよう出力部221を制御する。また、出力制御部224は、各画像情報のうちの、判断部223の判断結果が上述した所定の条件を満たすことを示す画像情報に対応したリスト項目を選択する指示を、後述する項目指示受付部228が受信した場合にのみ、当該リスト項目に対応した画像情報を出力するよう出力部221を制御する。なお、これら以外の構成については、上記実施の形態1において説明した出力制御部204と同様であるので、説明は省略する。
項目指示受付部228は、出力部221が出力するリストのリスト項目を選択する指示である項目指示を受け付ける。項目指示受付部228は、例えば、リストに出力されているリスト項目のマウスやカーソル等を用いて選択することにより、リスト項目を選択する指示を受け付ける。あるいは、項目指示受付部228は、リスト項目の名前等をキーボード等から入力することにより、リスト項目を選択する指示を受け付ける。出力部221は、この項目指示受付部228が受け付けた項目指示に対応した指示に基づいて画像情報を取得し、この画像情報に基づいて画像を出力する。項目指示受付部228の受け付ける入力は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面による入力等で、入力手段はどのようなものであってもよい。項目指示受付部228は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
次に、本実施の形態にかかる画像出力システムの構成について説明する。
情報端末10aおよび情報端末10bの動作については、上記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
次に、画像出力装置22の動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1501)出力指示受付部207は、リストを出力する指示を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合、ステップS1502へ進み、受け付けていない場合、ステップS1501に戻る。
(ステップS1502)要求信号送信部206は、要求信号を送信する。
(ステップS1503)識別情報受信部202は、識別信号を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS1504に進み、受信していない場合、ステップS1505に進む。
(ステップS1504)識別情報受信部202は、ステップS1503において受信した識別情報を、メモリ等の記憶媒体に蓄積する。なお、この蓄積は一時記憶であってもよい。そして、ステップS1503に戻る。
(ステップS1505)識別情報受信部202は、要求信号送信部206が要求信号を送信してから、予め設定された所定の時間が経過したか否かを判断する。所定の時間は、例えば情報端末の処理速度や、情報端末の数、情報端末が識別信号を送信するタイミング等に基づいて設定される。所定の時間が経過した場合、ステップS1506に進み、所定の時間が経過していない場合、ステップS1503に戻る。
(ステップS1506)判断部223は、識別情報受信部202が複数の識別情報を受信したか否かを判定する。例えば、判断部223は、識別情報受信部202がメモリ等に蓄積した識別情報の数をカウントしたり、識別情報受信部202の識別情報の受信履歴等から、受信した識別情報の数が複数であるか否かを判定可能である。複数の識別情報を受信している場合、ステップS1507に進み、複数の識別情報を受信していない場合、ステップS1513に進む。
(ステップS1507)条件情報取得部208は、出力部221が出力可能な各画像情報、ここでは、画像情報格納部205に格納されている各画像情報に対応した条件情報を、各画像情報について取得し、判断部223は、ステップS1504において蓄積した複数の識別情報が、これらの条件情報に対応して設定される所定の条件を満たすか否かを判断する。なお、このステップの処理については後述する。
(ステップS1508)出力部221は、画像情報格納部205に格納されている画像情報に対応したリスト項目を出力するためのリスト項目情報を、例えば、各画像情報から取得し、このリスト項目情報により得られるリスト項目を配列したリストを出力する。このとき、出力制御部224は、ステップS1507による判断部223の判断結果に基づいて、ステップS1504において蓄積した複数の識別情報が、各画像情報について取得した所定の条件を満たすか否かによって、リスト項目の出力形態が異なるものとなるよう、出力部221を制御する。この結果、各画像情報に対応した所定の条件を、複数の識別情報が満たすか否かに応じて出力する形態を変えたリスト項目が出力される。
(ステップS1509)項目指示受付部228が、ステップS1508において出力したリスト項目を選択する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS1510に進み、受け付けていない場合、ステップS1514に進む。
(ステップS1510)出力制御部224は、ステップS1507による判断部223の判断結果に基づいて、ステップS1509において選択する指示を受け付けたリスト項目に対応する画像情報が出力可能であるか否かを判断する。具体的には、ステップS1507による判断部223の判断結果が、ステップS1509において選択されたリスト項目に対応する画像情報に対応した所定の条件を、ステップS1504において蓄積した複数の識別情報が、満たすことを示している場合、出力可能であると判断し、満たしていなければ、出力できないと判断する。出力可能である場合、ステップS1511に進み、出力できない場合、ステップS1509に戻る。
(ステップS1511)出力部221は、リストの出力を終了する。
(ステップS1512)出力制御部224は、出力部221を制御して、ステップS1509において選択する指示を受け付けたリスト項目に対応した画像情報を出力させる。そして、ステップS1501に戻る。
(ステップS1513)出力部221は、画像情報格納部205に格納されている画像情報に対応したリスト項目を出力するためのリスト項目情報を、例えば、各画像情報から取得し、このリスト項目情報により得られるリスト項目を配列したリストを出力する。そして、ステップS1509に進む。
(ステップS1514)出力部221は、リストの出力を終了するか否かを判断する。例えば、出力部221は、出力指示受付部207が、リストの出力を停止する指示を受け付けた場合に、リストの出力を終了することを判断する。また、リストの出力を開始した時点からの時間が、所定の時間になった場合に、リストの出力を終了するようにしてもよい。リストの出力を終了する場合、ステップS1515に進み、終了しない場合、ステップS1509に戻る。
(ステップS1515)出力部221は、リストの出力を終了する。そして、ステップS1501に戻る。なお、リストの出力を終了した後、リストを表示する前に表示していた画像情報等を出力するようにしてもよい。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における画像出力システムの具体的な動作について説明する。画像出力システムの概念図は上述した図4において、画像出力装置20の代わりに、画像出力装置22を設けたものである。なお、ここでは、一例として、画像出力装置22は、画像情報格納部205内に複数の画像情報を格納しているものとする。また、画像情報格納部205内に格納されている各画像情報は、動画像の画像情報であるとする。
情報端末10aの識別情報格納部101には、識別情報「100112」が、また、情報端末10bの識別情報格納部101には、識別情報「184118」が、それぞれ格納されているものとする。
図16は、画像情報格納部205内に格納されている複数の画像情報を管理するための画像情報管理表である。画像情報管理表は、「ID」、「画像情報名」、「条件情報」、「再生時間」、「判断フラグ」という属性を有しているものとする。「ID」は、画像情報を管理するための情報である。「画像情報名」は、画像情報の名前である。「条件情報」は、画像情報を視聴可能な視聴者を制限するための条件を示す情報である。「条件情報」は、予め画像情報内に埋め込まれていてもよいし、画像情報に付加されていてもよい。また、ユーザが適宜設定するものであってもよい。「条件情報」において、「TV−Y7」は、7歳以上のユーザを対象とした画像情報であることを示し、「TV−14」は、15歳以上のユーザを対象とした画像情報であることを示し、「TV−MA」は、18歳以上のユーザを対象とした画像情報であることを示す。「再生時間」は、画像情報の再生に要する時間を示す情報である。「判断フラグ」は、画像情報に対して判断部223によりなされた判断結果を示す情報である。判断部223による判断結果が、各画像情報に対応した所定の条件を満たすことを示している場合、「判断フラグ」は「1」に設定され、所定の条件を満たしていないことを示している場合は、「判断フラグ」は「0」に設定されるものとする。
まず、画像出力装置22が配置されている部屋には、情報端末10aを所持するユーザだけがいるとする。
情報端末10aを持つユーザが、画像出力装置22に電源を投入し、情報端末10aのキー等を押して、画像出力装置22に格納されている画像情報のリストを出力する出力指示を赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置22の出力指示受付部207が、情報端末10aから出力指示を受け付けると、要求信号送信部206は、要求信号を送信する。この要求信号を受信できる範囲が、画像出力装置22が配置されている部屋内だけに限定されるよう、要求信号を送信する出力は調整されているものとする。
要求信号を受信した情報端末10aは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「100112」を送信する。
画像出力装置22が受信した識別情報は、情報端末10aが送信する識別情報一つだけであるので、出力部221はリストの出力を指示する出力指示に基づいて、画像情報格納部205に格納されている各画像情報から、サムネイル画像の情報を構成し、このサムネイル画像の情報と、画像情報の画像情報名とをリスト項目情報として取得する。画像情報からサムネイル画像の情報を構成する処理については公知技術であるので説明は省略する。そして、出力部221は、取得した各画像情報のリスト項目情報を配列したリストを、図17に示すようにディスプレイ40に表示する。なお、このとき、図16に示す画像情報管理表において各画像情報の「判断フラグ」が、「1」に設定される。
そして、ユーザが情報端末10aのキー等を操作して、「ムービー01」に対応するリスト項目を選択する項目指示を赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置22の項目指示受付部228が、情報端末10aから「ムービー01」に対応するリスト項目を選択する項目指示を受け付けると、出力制御部224は、図16に示す画像情報管理表内の選択されたリスト項目に対応する「ムービー01」という画像情報を管理するレコードの「判断フラグ」が「1」であるか否かを判断する。「1」であれば、出力制御部224は、このリスト項目に対応する画像情報は出力可能であると判断し、「0」であれば出力不可であると判断する。ここでは、「ムービー01」という画像情報を管理するレコードの「判断フラグ」は「1」であるので、出力制御部224は、この画像情報が出力可能であると判断する。そして、出力制御部224は、出力部221に、出力項目指示が指定するリスト項目に対応する「ムービー01」という画像情報を、画像情報格納部205から読み出させ、リストの表示を終了後、読み出した「ムービー01」という画像情報をディスプレイ40に出力させる。
ここで、情報端末10bを所持したユーザが、画像出力装置22が配置されている部屋に入室したとする。
そして、情報端末10aまたは情報端末10bを持つユーザが、情報端末10aまたは情報端末10bのキー等を押して、リストの出力を指示する出力指示を画像出力装置22に赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置22の出力指示受付部207が、情報端末10aから出力指示を受け付けると、要求信号送信部206は、要求信号を送信する。
要求信号を受信した情報端末10aは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「100112」を送信する。また、要求信号を受信した情報端末10bは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「184118」を送信する。
情報端末10aと情報端末10bとが送信する識別情報を受信した画像出力装置22は、受信した識別情報が、複数、ここでは2つであるので、条件情報取得部208は、出力部221が出力可能な各画像情報に対応した条件情報、ここでは、図16に示す「条件情報」の属性値を取得する。そして、判断部223は、各画像情報について、これらの取得した条件情報により設定される所定の条件を、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報が満たすか否かを判断する。
情報端末10aおよび情報端末10bの識別情報を管理するための識別情報管理表は、図6と同様である。
判断部223は、具体的には、出力部221が出力可能な各画像情報について、「識別情報に対応する「視聴可能条件」の中に、条件情報取得部208が取得した画像情報の条件情報と一致するものがある」という所定の条件を設定し、この所定の条件を、識別情報受信部202が受信した全ての識別情報が満たすか否かを判断する。
以下、条件情報取得部208の処理と判断部223の処理とを図18のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図15のステップS1507の処理に相当するものである。
(ステップS1801)条件情報取得部208は、カウンターKに1を代入する。
(ステップS1802)条件情報取得部208は、画像情報格納部205内に格納されている画像情報のうちの、K番目の画像情報に対応した条件情報を、図16に示す画像情報管理表から取得する。
(ステップS1803)判断部223は、カウンターMに1を代入する。
(ステップS1804)判断部223は、図6に示す識別情報管理表に基づき、識別情報受信部202が受信した識別情報のうちの、M番目の識別情報に対応する視聴可能条件と、ステップS1801において取得したK番目の画像情報に対応する条件情報とを比較する。
(ステップS1805)判断部223は、ステップS1804による比較の結果、M番目の識別情報に対応する視聴可能条件の中に、ステップS1801において取得した条件情報と一致するものがあるか否かを判断する。一致するものがある場合、ステップS1806に進み、一致するものがない場合、ステップS1812に進む。
(ステップS1806)判断部223は、カウンターMを1インクリメントする。
(ステップS1807)判断部223は、識別情報受信部202が受信した識別情報の中に、M番目の識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS1804に戻り、ない場合、ステップS1808に進む。
(ステップS1808)判断部223は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報がK番目の画像情報を出力する条件を満たすと判断する。
(ステップS1809)判断部223は、画像情報管理表のK番目の画像情報に対応するレコードの「判断フラグ」を「1」に設定する。
(ステップS1810)判断部223は、カウンターKを1インクリメントする。
(ステップS1811)判断部223は、K番目の画像情報が画像情報格納部205内に格納されているか否かを判定する。格納されている場合、ステップS1801に戻り、格納されていない場合、上位関数にリターンする。
(ステップS1812)判断部223は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報がK番目の画像情報を出力する条件を満たさないと判断する。
(ステップS1813)判断部223は、画像情報管理表のK番目の画像情報に対応するレコードの「判断フラグ」を「0」に設定する。そして、ステップS1810に進む。
以下、判断部223の処理を具体的に説明すると、まず、判断部223は、図16に示す画像情報管理表の中の「ID」が「001」であるレコードの「条件情報」の属性値「TV−14」を取得する。そして、判断部223は、図6に示す識別情報管理表の、識別情報受信部202が受信した識別情報である「100112」に対応した視聴可能条件、および「184118」に対応した視聴可能条件の中に、「条件情報」の属性値「TV−14」と、一致するものがそれぞれあるか否か判断する。両方にある場合には、図16に示す画像情報管理表の中の「ID」が「001」であるレコードの「判断フラグ」を「1」に設定し、いずれか一方にでもない場合には、「ID」が「001」であるレコードの「判断フラグ」を「0」に設定する。ここでは、「条件情報」の属性値「TV−14」と一致するものが、「184118」に対応した視聴可能条件の中にはないことから、「ID」が「001」であるレコードの「判断フラグ」は「0」に設定される。この処理を、図16に示す画像情報管理表の中の「ID」が「005」の画像情報まで繰り返すと、画像情報管理表は、図19に示すようになる。
出力制御部224は、出力部221を制御して、画像情報格納部205に格納されている画像情報に対応するリスト項目情報、ここでは、各画像情報のサムネイル画像と、画像情報名とを取得させる。そして、出力制御部224は、出力部221を制御して、判断部223の判断結果により得られる図19に示す画像情報管理表に基づいて、「判断フラグ」が「1」である画像情報については、透過度を0%としたサムネイル画像と画像情報名を出力させ、「判断フラグ」が「0」である画像情報については、透過度を80%、すなわち背景が見えるようにしたサムネイル画像と画像情報名とを出力させる。出力例を図20に示す。
次に、ユーザが情報端末10aまたは情報端末10bのキー等を操作して、「ムービー01」に対応するリスト項目を選択する項目指示を赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置22の項目指示受付部228が、情報端末10aまたは情報端末10bから「ムービー01」に対応するリスト項目を選択する項目指示を受け付けると、出力制御部224は、図19に示す画像情報管理表内の選択されたリスト項目に対応する「ムービー01」という画像情報を管理するレコードの「判断フラグ」が「1」であるか否かを判断する。「1」であれば、出力制御部224は、このリスト項目に対応する画像情報は出力可能であると判断し、「0」であれば出力不可であると判断する。ここでは、「ムービー01」という画像情報を管理するレコードの「判断フラグ」は「0」となっているので、出力制御部224は、この画像情報が出力できないと判断し、ムービー01という画像情報を出力しない。
次に、ユーザが情報端末10aまたは情報端末10bのキー等を操作して、「ムービー08」に対応するリスト項目を選択する項目指示を赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置22の項目指示受付部228が、情報端末10aまたは情報端末10bから「ムービー08」に対応するリスト項目を選択する項目指示を受け付けると、出力制御部224は、図19に示す画像情報管理表内の選択されたリスト項目に対応する「ムービー08」という画像情報を管理するレコードの「判断フラグ」が「1」であるか否かを判断する。ここでは、「ムービー08」という画像情報を管理するレコードの「判断フラグ」が「1」であるため、出力制御部224は、出力部221に、出力項目指示が指定するリスト項目に対応する「ムービー08」という画像情報を、画像情報格納部205から読み出させる。リストの表示を終了後、読み出した「ムービー08」という画像情報をディスプレイ40に出力させる。
なお、上記具体例においては、出力制御部224が、出力部221に、「判断フラグ」が「0」の画像情報に対応するリスト項目情報を取得しないようにして、「判断フラグ」が「0」の画像情報に対応するリスト項目をリストに表示しないようにしてもよい。
以上、本実施の形態によれば、複数の画像情報に対応するリスト項目を備えたリストを出力するとともに、複数の画像情報のそれぞれを出力するための条件を、複数の識別情報が満たすか否かを判定し、この判定結果に基づいて、条件を満たす画像情報に対応したリスト項目と、条件を満たさないリスト項目とを、異なる形態で出力するようにしたことにより、複数のユーザに対して、画像情報の出力を十分に制限することができるとともに、画像情報を選択するためのリストにおいて、出力が許可されている画像情報と出力が許可されない画像情報とをユーザが直感的に判断できるようにすることができる。また、リストにおいて出力が許可されていない画像情報は、そのリスト項目を選択しても、出力されることがないため、操作ミス等により視聴が許可されていない画像を出力することを防ぐことが可能となる。
なお、本実施の形態に係る画像出力システムの構成を、上記実施の形態1の構成や、上記実施の形態2の構成等と組み合わせるようにしてもよいことはいうまでもない。
また、判断部223は、図18に示すような判断処理の代わりに、上記実施の形態2において図13に示したような判断処理を利用した判断処理を行なうようにしてもよい。具体的には、図18のステップS1804及びステップS1805の処理を、図13のステップS1304およびステップS1305の処理に置き換えるようにし、必要に応じて、「最低年齢」等の情報を用意するようにすれば、このような変更は実現可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態4にかかる画像出力システムは、上記実施の形態1において説明した画像出力システムにおいて、複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断するための情報処理装置を、設けるようにしたものである。
図21は、本実施の形態4にかかる画像出力システムの構成を示すブロック図である。
画像出力システムは、情報端末10aと、情報端末10bと、画像出力装置24と、情報処理装置30とを具備する。なお、本実施の形態においては、情報端末が2つの場合について説明するが、本発明は、情報端末10aや情報端末10bと同様の構成を有する情報端末を複数備えている場合においても適用可能なものである。
情報端末10aおよび情報端末10bの構成については、上記実施の形態1において説明したものと同様であるので、説明は省略する。ただし、情報端末10aおよび情報端末10bは、ここでは、情報処理装置30に対して識別情報等の情報の送受信が可能なものであるとする。
画像出力装置24は、出力部201、出力制御部204、画像情報格納部205、出力指示受付部207、条件情報取得部208、判断結果情報受信部241、条件情報送信部242とを具備する。出力部201、出力制御部204、画像情報格納部205、出力指示受付部207、および条件情報取得部208の構成については、上記実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。なお、出力制御部204は、本実施の形態においては、後述する判断結果情報に基づいて得られる判断部203の判断結果に基づいて、出力部201の出力を制御するものとする。
判断結果情報受信部241は、情報処理装置30から送信される、後述する判断結果情報を受信する。判断結果情報受信部241は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
条件情報送信部242は、条件情報取得部208が取得した条件情報を送信する。条件情報送信部242は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
情報処理装置30は、識別情報受信部202、判断部203、要求信号送信部206、判断結果情報送信部301、および条件情報受信部302とを具備する。識別情報受信部202、判断部203、および要求信号送信部206の構成については、上記実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
判断結果情報送信部301は、判断部203が判断した判断結果を示す情報である判断結果情報を送信する。具体的には、判断結果情報送信部301は、判断部203が判断した判断結果を示す情報である判断結果情報を構成する。そして、この構成した判断結果情報を画像出力装置24に対して送信する。判断結果情報は、判断部203が構成するようにしてもよい。判断結果情報は、例えば、「所定の条件を満たさない」あるいは「所定の条件を満たす」という情報であってもよいし、所定の条件を満たさない場合は、値が「0」であり、所定の条件を満たす場合には値が「1」である情報であってもよい。判断結果情報送信部301は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。また、判断結果情報を構成するためのMPUやメモリ等を備えていてもよい。
条件情報受信部302は、条件情報送信部242から送信される条件情報を受信する。条件情報受信部302は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、本実施の形態にかかる画像出力システムの構成について説明する。
情報端末10aおよび情報端末10bの動作については、上記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
次に、画像出力装置24の動作について、図22のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2201)出力指示受付部207は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS2202へ進み、受け付けていない場合、ステップS2206へ進む。なお、電源投入直後のステップS2201においては、メモリ等に格納されている電源オフ時に表示していた画像情報や、デフォルトの画像情報を出力する出力指示を受け付けるようにしてもよい。
(ステップS2202)出力部201は、ステップS2201において受け付けた出力指示に対応する画像情報を画像情報格納部205から読み出す。
(ステップS2203)出力部201は、ステップS2202において読み出した画像情報を出力する。
(ステップS2204)条件情報取得部208は、ステップS2201において受け付けた出力指示に対応する画像情報に対応する条件情報を取得する。
(ステップS2205)条件情報送信部242は、ステップS2204において取得した条件情報を、情報処理装置30に対して出力する。そして、ステップS2201に戻る。
(ステップS2206)判断結果情報受信部241は、判断結果情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS2207に進み、受信していない場合、ステップS2201に戻る。
(ステップS2207)出力制御部204は、出力部201から画像情報が出力されているか否かを判断する。出力されている場合、ステップS2208へ進み、出力されていない場合、ステップS2201に戻る。
(ステップS2208)出力制御部204は、ステップS2206において受信した判断結果情報が示す判断結果に基づいて、出力部201の出力を制御する。出力制御部204が行う制御は、例えば、画像情報を切り替えたりする制御等の制御である。出力制御部204がどのような制御を行うかは、予めメモリ等に設定されていてもよい。また、出力部201が出力している画像情報に、出力制御部204がどのような制御を行うかを設定する情報を予め付加しておき、出力制御部204がこれを読み出して、この情報に従って出力部201の制御を行ってもよい。また、出力制御部204は、判断結果によっては、出力を変更しなくてもよい。そして、ステップS2201に戻る。
なお、図22のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
つぎに、情報処理装置30の動作について、図23のフローチャートを用いて説明する。なお、図23において、図3と同一符号は、同一または相当するステップを示している。
(ステップS2301)条件情報受信部302は、条件情報を受信したか否かを判定する。受信した場合、ステップS2302へ進み、受信していない場合、ステップS2303へ進む。なお、所定の条件情報が、予めメモリ等に蓄積されている場合には、このステップは省略するようにしてもよい。
(ステップS2302)条件情報受信部302は、ステップS2301において受信した条件情報を図示しないメモリ等の記憶媒体に蓄積する。
(ステップS2303)判断部203は、条件情報がメモリ等に蓄積されているか否かを判断する。蓄積されている場合、ステップS304へ進み、蓄積されていない場合、ステップS2301へ戻る。
(ステップS2304)判断部203は、メモリ等に蓄積されている条件情報により設定される所定の条件を、ステップS307において蓄積された複数の識別情報が満たすか否かの判断処理を行なう。この処理の具体例は図7においてフローチャートを用いて説明した処理と同様である。
(ステップS2305)判断結果情報送信部301は、判断部203の判断結果に基づいて判断結果情報を構成し、画像出力装置24に送信する。そして、ステップS2301に戻る。
なお、図23のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における画像出力システムの具体的な動作について説明する。画像出力システムの概念図は図24である。なお、図24は、図4に示した画像出力システムにおいて、画像出力装置20の代わりに、画像出力装置24を設けるとともに、さらに、情報処理装置30を設けるようにしたものである。なお、各装置間における要求信号の送受信、および識別情報の送受信、条件情報の送受信、判断結果情報の送受信等は、電波を用いた無線により行なわれるものとする。
情報端末10aの識別情報格納部101には、識別情報「100112」が、また、情報端末10bの識別情報格納部101には、識別情報「184118」が、それぞれ格納されているものとする。
図25は、本発明の実施の形態5にかかる画像出力システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態において、画像出力装置24の画像情報格納部205に格納されている画像情報を管理するための画像情報管理表は、図5に示したものと同様である。
まず、画像出力装置24および情報処理装置30が配置されている部屋には、情報端末10aを所持するユーザだけがいるものとする。
情報端末10aを持つユーザが、画像出力装置24に電源を投入し、情報端末10aのキー等を押して、図5に示す「ムービー03」という画像情報の出力を指示する出力指示を赤外線通信により送信したとする。
画像出力装置24の出力指示受付部207が、情報端末10aから出力指示を受け付けると、出力部201が、画像情報格納部205から「ムービー03」という画像情報を読み出して出力する。ディスプレイ40には、「ムービー03」という画像情報に基づく画像が表示される。図5に示す画像情報管理表において「ムービー03」という属性値を含むレコードの「再生フラグ」属性が、「1」に設定される。
次に、条件情報取得部208は、現在出力中の画像情報、すなわち図5に示した画像情報管理表において、「再生フラグ」の属性値が「1」であるレコードの、「条件情報」の属性値、「TV−14」を取得する。そして、この取得した条件情報である「TV−14」を条件情報送信部242が情報処理装置30に対して出力する。
情報処理装置30の条件情報受信部302は、条件情報送信部242から送信される条件情報を受信し、メモリ等の記憶媒体(図示せず)に蓄積する。なお、すでに、他の条件情報が蓄積されている場合には、この条件情報を上書きする。
要求信号送信部206は、ここでは例として、定期的に要求信号を送信するように設定されているとする。このため、条件情報がメモリ等に蓄積されている場合、要求信号送信部206は、定期的に要求信号を送信する。また、この要求信号を受信できる範囲が、情報処理装置30が配置されている部屋内だけに限定されるよう、要求信号を送信する出力は調整されているものとする。
要求信号を受信した情報端末10aは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「100112」を送信する。
情報端末10aが送信する識別情報を識別情報受信部202において受信した情報処理装置30は、受信した識別情報が、情報端末10aから送信される識別情報一つだけであるので、出力部201の出力に対してなんら処理を行なわない。
なお、この時、従来の技術等を利用して、部屋にいるユーザだけの識別情報「100112」に基づいて、出力部201が出力中の画像情報の出力を続けてよいか否かの判断を行うようにしてもよいことはいうまでもない。
ここで、情報端末10bを所持したユーザが、画像出力装置24が配置されている部屋に入室したとする。
そして、要求信号送信部206が、定期的に送信する要求信号を送信したとすると、要求信号を受信した情報端末10aは、上述したように識別情報「100112」を送信する。さらに、要求信号を受信した情報端末10bは、要求信号に応じて、識別情報格納部101が格納している識別情報「184118」を送信する。
識別情報受信部202は、情報端末10aと情報端末10bとが送信する識別情報を受信する。情報端末10aおよび情報端末10bの識別情報を管理するための識別情報管理表は図6に示したものと同様であり、情報処理装置30内のメモリ等に格納されているものとする。識別情報受信部202が受信した識別情報は、複数、ここでは2つであるので、判断部203は、識別情報受信部202が受信した複数の識別情報の全てが、「TV−14」というメモリ等に蓄積されている条件情報により設定される所定の条件を満たすか否かを判断する。判断部203は、具体的には、「識別情報に対応する「視聴可能条件」の中に、条件情報取得部208が取得した条件情報「TV−14」と一致するものがある」という所定の条件を設定し、この所定の条件を、識別情報受信部202が受信した全ての識別情報が満たすか否かを判断する。判断部203の判断処理は図7のフローチャートを用いて説明した処理と同様である。
ここでは、図6に示す識別情報管理表から、識別情報受信部202が受信した識別情報のうち、識別情報「100112」に対応する視聴可能条件の中には、条件情報である「TV−14」が含まれるが、識別情報「184118」に対応する視聴可能条件の中には、「TV−14」が含まれないため、判断部203は、「所定の条件を満たさない」と判断する。
判断結果情報送信部301は、判断部203の判断結果を示す「所定の条件を満たさない」という判断結果情報を構成し、画像出力装置24に送信する。
画像出力装置24の判断結果情報受信部241が、「所定の条件を満たさない」という判断結果情報を受信すると、出力制御部204は、この「所定の条件を満たさない」という判断結果情報に基づいて、出力部201に対し予め設定されていた制御を行なう。ここでは、例として出力中の画像情報である「ムービー03」の出力を中止させる制御を行なう。
ここで、情報端末10bの識別情報が「184118」ではなく「171344」であったとすると、識別情報「171344」に対応する視聴可能条件の中には、図6に示すように、再生中の画像情報「ムービー03」に対応した条件情報「TV−14」が含まれるため、判断部203は、「所定の条件を満たす」と判断する。そして、判断結果情報送信部301は、「所定の条件を満たす」ことを示す判断結果情報を構成し送信する。
画像出力装置24の判断結果情報受信部241が、「所定の条件を満たす」という判断結果情報を受信すると、出力制御部204は、この「所定の条件を満たす」という判断結果情報に基づいて、出力部201の出力の変更は行なわない。このため、出力部201からは、「ムービー03」の出力が継続される。
以上、本実施の形態によれば、複数の情報端末から受信した複数の識別情報が、所定の条件を満たすか否かを判断し、その判断結果に基づいて出力部201の出力を制御するようにしたので、複数のユーザに対して、画像情報の出力を十分に制限することができる。
また、情報処理装置30において、情報端末10aおよび情報端末10bから受信した複数の識別情報が、画像出力装置24から受信した条件情報により設定される所定の条件を満たすか否かを判断し、その判断結果を示す情報である判断結果情報を、画像出力装置に送信するようにし、画像出力装置24ではこの判断結果情報に基づいて出力部201の出力を制御するようにしたので、情報処理装置30の配置を変更することで、画像情報出力システムが情報端末の識別情報を受信できる範囲等を変更したり調整したりすることができるので、画像出力装置24の配置を変更せずに、画像出力システムの配置等の調整を容易に行うことができる。また、画像出力装置24を配置する位置を、識別情報を受信できる範囲に限定されることなく、自由に設定することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、上記実施の形態1において説明した画像出力システムにおいて、複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断するための構成を、画像出力装置に設ける代わりに、複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断するための構成を備えた情報処理装置を設けるようにしたが、本発明においては、上記実施の形態4のような複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断するための情報処理装置を設ける構成を、上記実施の形態2や実施の形態3において説明した画像出力システムに適用するようにしてもよい。
例えば、上記実施の形態2にかかる画像出力システムにおいて、上記実施の形態1と同様に、複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断するための構成を備えた情報処理装置を設けるようにしたものは、図25に示すように、図21に示した情報処理装置30の判断部203を、図8に示した判断部213に置き換えたものとなる。なお、画像出力装置24および情報処理装置30の処理手順は、実施の形態2の画像出力装置21の処理手順に応じて適宜、変更するようにする。
また、上記実施の形態3にかかる画像出力システムにおいて、上記実施の形態1と同様に、複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断するための構成を備えた情報処理装置を設けるようにしたものは、図26に示すように、図21に示した出力部201および判断部203を、図14に示した出力部221および判断部223に置き換え、さらに画像出力装置24に図14に示した項目指示受付部228を設けたものとなる。なお、画像出力装置24および情報処理装置30の処理手順は、実施の形態3の画像出力装置22の処理手順に応じて適宜、変更するようにする。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態1から実施の形態3における画像出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、画像の情報である画像情報を取得し、取得した画像情報を出力する出力ステップを実行させるとともに、複数の情報端末から送信される、当該各情報端末を識別するための情報である識別情報を受信する識別情報受信ステップと、前記識別情報受信ステップにより受信した複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにより判断した判断結果に基づいて、前記出力ステップを制御する出力制御ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、上記実施の形態4における画像出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、複数の情報端末から送信される当該各情報端末を識別するための情報である識別情報を受信する識別情報受信ステップと、前記識別情報受信ステップにより受信した複数の識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップが判断した判断結果を示す情報である判断結果情報を送信する判断結果情報送信ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、上記実施の形態4における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、画像の情報である画像情報を取得し、取得した画像情報を出力する出力ステップを実行させるとともに、複数の情報端末から送信される当該各情報端末を識別するための情報である識別情報が所定の条件を満たすか否かを判断した結果を示す情報である判断結果情報を受信する判断結果情報受信ステップと、前記判断結果情報に基づいて、前記出力ステップを制御する出力制御ステップとを実行させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。