JP2007148023A - Image blur correcting device and imaging apparatus using the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は像ぶれ補正装置及びそれを用いた撮像装置に係り、特に薄型のデジタルカメラに搭載される像ぶれ補正装置に関する。 The present invention relates to an image blur correction apparatus and an image pickup apparatus using the same, and more particularly to an image blur correction apparatus mounted on a thin digital camera.
近年、屈曲光学系を用いることによって薄型化したデジタルカメラが開発されている。このような薄型のデジタルカメラにおいても、結像光学系の像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を搭載したいとの要望がある。 In recent years, digital cameras that have been made thinner by using a bending optical system have been developed. Even in such a thin digital camera, there is a demand for mounting an image blur correction device that corrects an image blur of the imaging optical system.
カメラの像ぶれ補正装置は、撮影光軸に直交する面内で補正レンズを移動自在に支持し、カメラに振動が加わった際に、その振動を打ち消す方向に補正レンズをアクチュエータで移動させることによって像ぶれを補正している。例えば、特許文献1〜3に記載の像ぶれ補正装置は、補正レンズの支持枠をピッチ方向、ヨー方向に移動自在に支持し、この支持枠をコイル、磁石及びヨークから成るボイスコイルモータによってピッチ方向、ヨー方向に移動し、像ぶれを補正している。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の像ぶれ補正装置は、磁力を強めるために大きなヨークや複数のヨークが必要になり、ヨークの分だけカメラが大型化及び重量化するという問題があった。このため、ヨークを小さくしたり、或いはヨークの個数を減らすことが望まれるが、その場合には磁力が弱くなり、モータの駆動力が低下するという問題があった。 However, the image blur correction apparatuses described in Patent Documents 1 to 3 have a problem that a large yoke or a plurality of yokes are required to increase the magnetic force, and the camera is increased in size and weight by the yoke. For this reason, it is desired to reduce the yoke or to reduce the number of yokes. However, in this case, there is a problem that the magnetic force becomes weak and the driving force of the motor decreases.
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、補正レンズの駆動力を十分に確保でき、且つ、小型化及び軽量化することのできる像ぶれ補正装置及び撮像装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to provide an image blur correction apparatus and an imaging apparatus that can sufficiently secure the driving force of the correction lens and that can be reduced in size and weight. And
請求項1記載の発明は前記目的を達成するために、結像光学系によって形成される像のぶれを補正する補正光学系と、前記補正光学系を保持するとともに、前記結像光学系の光軸に直交する面内で移動自在に支持される保持枠と、前記光軸に直交する第1、第2の方向にそれぞれスライド自在となるように本体に支持されるとともに、前記保持枠に係合される第1、第2のスライダーと、コイル、マグネット、及びヨーク部から成り、前記コイルと前記マグネットの一方が前記第1、第2スライダーに支持されるとともに、前記コイルに通電することによって前記第1、第2のスライダーをそれぞれ前記第1、第2の方向に駆動させる第1、第2の駆動手段と、を備え、前記ヨーク部は、前記結像光学系の鏡胴、前記本体、または前記第1、第2のスライダーに、磁性材を含有することにより、または、磁性材の表層を形成することにより構成されることを特徴とする。 In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 corrects an image blur formed by the imaging optical system, holds the correction optical system, and emits light from the imaging optical system. A holding frame supported movably in a plane perpendicular to the axis, and supported by the main body so as to be slidable in first and second directions perpendicular to the optical axis, and to the holding frame. The first and second sliders are combined with a coil, a magnet, and a yoke portion, and one of the coils and the magnet is supported by the first and second sliders, and the coil is energized. First and second driving means for driving the first and second sliders in the first and second directions, respectively, and the yoke portion is a lens barrel of the imaging optical system, and the main body Or the first, 2 of the slider, by containing the magnetic material, or, characterized in that it is constituted by forming a surface layer of magnetic material.
請求項1に記載の発明によれば、鏡胴、本体、または第1、第2のスライダーに磁性材を含有させたり、磁性材の表層を形成したりすることによってヨーク部を形成したので、ヨーク部は、鏡胴、本体、または第1、第2のスライダーに一体的に形成される。したがって、第1、第2の駆動手段を軽量化及び小型化することができ、像ぶれ補正装置を小型化且つ軽量化することができる。 According to the invention described in claim 1, since the yoke portion is formed by adding a magnetic material to the lens barrel, the main body, or the first and second sliders, or by forming a surface layer of the magnetic material, The yoke portion is formed integrally with the lens barrel, the main body, or the first and second sliders. Therefore, the first and second driving means can be reduced in weight and size, and the image blur correction device can be reduced in size and weight.
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記磁性材は軟磁性材であることを特徴とする。請求項2の発明によれば、軟磁性材料(Fe類系)によってヨーク部を構成したので、コイルに電流を流してない時はヨーク部の磁性が無くなり、磁性材による影響を極力抑えることができる。
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the magnetic material is a soft magnetic material. According to the invention of
請求項3に記載の発明は前記目的を達成するために、光軸を結像位置に向けて屈曲する屈曲手段を備えた結像光学系と、前記屈曲手段で屈曲した光軸上に配置された請求項1または2に記載の像ぶれ補正装置と、を備えたことを特徴とする。
In order to achieve the above object, the invention according to
本発明の像ぶれ補正装置は、小型化及び軽量化することができるので、屈曲光学系を用いて小型化した撮像装置において特に効果的である。 Since the image blur correction device of the present invention can be reduced in size and weight, it is particularly effective in an imaging device that is downsized using a bending optical system.
本発明によれば、鏡胴、本体、または第1、第2のスライダーに磁性材を含有させたり磁性材の表層を形成したりすることによって、ヨーク部を、鏡胴、本体、または第1、第2のスライダーに一体的に形成したので、像ぶれ補正装置を小型化且つ軽量化することができる。 According to the present invention, the yoke portion is made to be the lens barrel, the main body, or the first by adding the magnetic material to the lens barrel, the main body, or the first and second sliders, or forming the surface layer of the magnetic material. Since it is formed integrally with the second slider, the image blur correction device can be reduced in size and weight.
以下、添付図面に従って本発明に係る像ぶれ補正装置及び撮像装置の好ましい実施の形態を説明する。図1は本発明に係る像ぶれ補正装置が適用されたデジタルカメラ10を示す斜視図である。同図に示すデジタルカメラ10は、ケース11が薄型の矩形状に形成されており、このケース11の正面には、撮影レンズの第1レンズ群16を構成する固定レンズ16A、ストロボの発光部13、及びストロボ用の調光センサ15が配設される。また、ケース11の上面にはシャッターボタン14、電源スイッチ17が配設される。以下、ケース11を正面から見て左右方向をX方向、奥行き(厚さ)方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。
Preferred embodiments of an image blur correction apparatus and an imaging apparatus according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a perspective view showing a
図2は、デジタルカメラ10の縦断面図である。同図に示すように、ケース11の内部にはカメラ本体12が設けられ、さらにカメラ本体12の内部には第1レンズ群16、第2レンズ群18、第3レンズ群20、及び第4レンズ群22が設けられる。第1レンズ群16A、第2レンズ群18、及び第4レンズ群22は結像光学系を構成しており、第3レンズ群20は結像光学系によって得られる像のぶれを補正する補正光学系を構成している。
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the
第1レンズ群16は、ケース11の正面に配置された固定レンズ16Aと、固定レンズ16Aの内側(奥側)に配置されたプリズム16Bと、プリズム16Bの下方に配置された固定レンズ16Cとによって構成され、固定レンズ16Aを介して得られる観察像の光路をプリズム16Bによって下方に90°屈曲している。
The
第2レンズ群18、第3レンズ群20、及び第4レンズ群22は、第1レンズ群16の下方、すなわちZ方向の光軸(以下、単に光軸Oという)に沿って配置されている。
The
第2レンズ群18及び第4レンズ群22は、光軸Oに沿ってスライド自在に配置されており、不図示の駆動手段によって光軸O方向にスライド移動する。第2レンズ群18をスライドさせることによってズーム操作が行われ、第4レンズ群22をスライドさせることによってフォーカス操作が行われる。
The
第4レンズ群22の下方の結像位置24には、CCD26が配設される。なお、図2の符号28は、細かな凹凸が繰り返し形成された反射防止面であり、第1レンズ群16の固定レンズ16Aから入射した光が反射することを防止している。符号27はシャッターである。
A CCD 26 is disposed at the
第3レンズ群20は、可動式の補正レンズ20Aと、固定式の補正レンズ20Bとを備え、可動式の補正レンズ20Aを光軸Oに直交する面内で(すなわち、XY平面内で)移動させることによって、像のぶれを補正している。以下、補正レンズ20Aを移動させる像ぶれ補正装置30の構成について説明する。
The
図3は像ぶれ補正装置30を示す斜視図であり、図4はその分解斜視図である。また、図5は、像ぶれ補正装置30の平面図であり、図6は図5の保持枠34を取り除いた平面図である。
FIG. 3 is a perspective view showing the image
図4に示すように、像ぶれ補正装置30は主として、略筒状の本体32と、この本体32に移動自在に支持され、補正レンズ20Aを保持する保持枠34と、保持枠34に係合されるXスライダー36及びYスライダー38と、Xスライダー36及びYスライダー38をそれぞれX方向、Y方向に駆動するためのXモータ40及びYモータ42(アクチュエータに相当)とによって構成される。
As shown in FIG. 4, the image
図4に示すように保持枠34には、三本のガイドバー44、45、46が取りつけられている。ガイドバー44は、図5に示すように、保持枠34のY方向の側面の略中央位置に、X方向に沿って取りつけられている。ガイドバー45は、保持枠34のX方向の側面の略中央位置に、Y方向に沿って取りつけられている。ガイドバー46は、ガイドバー44、45から最も離れた保持枠34のコーナー部に、対角線方向に沿って取りつけられている。
As shown in FIG. 4, three
各ガイドバー44〜46はそれぞれ、本体32の長孔32A〜32Cに差し込まれている。図8に示すように、長孔32Aは、光軸O方向(Z方向)の寸法L3がガイドバー44の直径D2と略同寸法で形成されるとともに、光軸Oに直交する方向(Y方向)の寸法L4がガイドバー44の直径D2よりも大きく形成されている。したがって、ガイドバー44は、長孔32Aに対して、光軸O方向に隙間がない状態で係合され、且つ、光軸Oに直交する方向に移動自在に支持される。
Each of the
同様に、図5の長孔32Bは、光軸O方向の寸法がガイドバー45の直径と略同寸法で形成され、且つ、光軸Oに直交する方向の寸法がガイドバー45の直径よりも大きく形成されている。また、長孔32Cは、光軸O方向の寸法がガイドバー46の直径と略同寸法で形成され、且つ、光軸Oに直交する方向の寸法がガイドバー46の直径よりも大きく形成されている。したがって、ガイドバー45、46は、長孔32B、32Cに対して、光軸O方向に隙間がない状態で係合され、且つ、光軸Oに直交する方向に移動自在に支持される。これにより、保持枠34は、光軸O方向にガタのない状態で、且つ、光軸Oに直交する方向に移動自在に支持される。
Similarly, the
また、保持枠34には、ガイドバー44が取り付けられた側面と反対側の側面に、可動ガイド軸48がY方向に沿って取り付けられている。さらに、保持枠34には、ガイドバー45が取りつけられた側面と反対側の側面に、可動ガイド軸49がX方向に沿って取り付けられている。これらの可動ガイド軸48、49にはそれぞれ、Xスライダー36、Yスライダー38がスライド自在に係合されている。
A
図6、図7に示すように、Xスライダー36とYスライダー38は、平面対称となる形状で形成されている。すなわち、図6に示すように、Xスライダー36は略L状に形成されており、Yスライダー38は、二点鎖線で示す対称面に対してXスライダー36の平面対称形状となるように、逆L状に形成される。
As shown in FIGS. 6 and 7, the
Xスライダー36には、前述した可動ガイド軸48(図5参照)が挿通されるガイド孔50、50が形成されている。Xスライダー36は、このガイド孔50、50に可動ガイド軸48が挿通されることによって、保持枠34に対してY方向にスライド自在に係合されている。
The
図7、図9に示すように、各ガイド孔50は、X方向よりもZ方向に長い長円状に形成されている。具体的には、ガイド孔50のX方向の寸法L1は、可動ガイド軸48の外径寸法D1と略同寸法で形成されており、ガイド孔50のZ方向の寸法L2は、可動ガイド軸48の外径寸法D1よりも大きく形成されている。したがって、可動ガイド軸48をガイド孔50に挿通させると、X方向に隙間がない状態で可動ガイド軸48とガイド孔50とが係合される。よって、Xスライダー36をX方向に移動させた際、可動ガイド軸48を介して保持枠34をX方向に精度良く移動させることができる。一方で、Z方向には隙間があるので、可動ガイド軸48をガイド孔50に容易に挿通させることができ、組立性が良い。
As shown in FIGS. 7 and 9, each
図7に示すように、Xスライダー36には、貫通孔52がX方向に形成されている。この貫通孔52には、図6に示す固定ガイド軸54が挿通される。固定ガイド軸54は、X方向に沿って配置され、その両端部が本体32に固定される。これにより、Xスライダー36が本体32にX方向にスライド自在に支持される。なお、貫通孔52の断面形状は特に限定するものではないが、円形でもよいし、ガイド孔50のようにZ方向に長い長円状に形成してもよい。
As shown in FIG. 7, the
図4に示すように、Xスライダー36には、基板60が光軸Oと平行になるように取り付けられる。基板60には、Xモータ40を構成するコイル58がプリントされている。コイル58は複数層に重ねてプリントされており、その端子は基板60の両面に設けられている。すなわち、図10(A)に示すように基板60の表面60Aには端子62、62が設けられ、図10(B)に示すように基板60の裏面60Bには端子63、63が設けられる。したがって、端子62、62と端子63、63の一方を導線に接続すれば、コイル58に電流を流すことができる。Xスライダー36に装着される基板60は、内側の端子63、63に導線が接続される。
As shown in FIG. 4, the
基板60には、係合突起60C、係合孔60D、60Dが形成されている。この係合突起60C、係合孔60D、60Dをそれぞれ、図4のXスライダー36の係合溝(不図示)、係合ピン56、56に係合することによって、基板60がXスライダー36に取り付けられる。
The
Xモータ40は、前述したコイル58、板状のマグネット64、板状のヨーク66、及び、ヨーク部68で構成される。マグネット64はヨーク66に取りつけられ、コイル58に対向した状態で本体32に取りつけられる。
The
ヨーク部68は、コイル58を挟んでマグネット64の反対側に配置される。このヨーク部68は、鏡胴61に一体的に形成されている。鏡胴61は、前述した結像光学系の一部を支持する筒状体であり、本体32の内部に入り込んだ状態で配置される。また、鏡胴61は全体が樹脂によって構成されており、コイル58に対向する部分に粉状の磁性材が含有されてヨーク部68が形成されている。磁性材の種類は特に限定するものではないが、軟磁性材(Fe類系)が好ましい。軟磁性材で構成したヨーク部68は、コイル58に電流を流した時だけ一時的に磁束を集めるヨークとして作用する。したがって、軟磁性材のヨーク部68を構成することによって、他の部材への磁性の影響を最小限にとどめることができる。
The
上記の如く構成されたXモータ40は、コイル58に通電することによって、コイル58を保持したXスライダー36がX方向に移動される。したがって、Xスライダー36に可動ガイド軸48を介して係合した保持枠34をX方向に駆動することができる。
In the
一方、Yスライダー38には、前述した可動ガイド軸49が挿通されるガイド孔51、51が形成されている。Yスライダー38は、このガイド孔51、51に可動ガイド軸49が挿通されることによって、保持枠34に対してX方向にスライド自在に係合されている。
On the other hand, the
各ガイド孔51は、図8に示したガイド孔50と同様に、Z方向に長い長円状に形成されている。具体的には、ガイド孔51のY方向の寸法が可動ガイド軸49の外径と略同寸法で形成されており、ガイド孔51のZ方向の寸法が可動ガイド軸49の外径よりも大きく形成されている。したがって、可動ガイド軸49をガイド孔51に挿通させると、Y方向に隙間がない状態で、可動ガイド軸49とガイド孔51とが係合される。よって、Yスライダー38をY方向に移動させた際、可動ガイド軸49を介して保持枠34をY方向に精度良く移動させることができる。一方で、Z方向に隙間があるので、可動ガイド軸49をガイド孔51に容易に挿通させることができ、組立性が良い。
Each
また、Yスライダー38には、貫通孔53がY方向に形成されており、この貫通孔53に固定ガイド軸55が挿通される。固定ガイド軸55は、Y方向に沿って配置され、その両端部が本体32に固定される。これにより、Yスライダー38が本体32にY方向にスライド自在に支持される。なお、貫通孔53の断面形状は特に限定するものではないが、円形でもよいし、ガイド孔51のようにZ方向に長い長円状に形成してもよい。
A through
Yスライダー38には、基板60が光軸Oと平行になるように取りつけられている。この基板60は、前述したXスライダー36に取りつけられた基板60と同じものであり、基板60には、係合突起60C、係合孔60D、60Dが形成されている。この係合突起60C、係合孔60D、60Dを、Yスライダー38の係合溝(不図示)、係合ピン57、57に係合することによって基板60がYスライダー38に取りつけられる。その際、基板60は、Xスライダー36とYスライダー38とで、異なる姿勢で取りつけられる。すなわち、Xスライダー36には、基板60の表面60Aが外側を向く姿勢で取りつけられ(図10(A)参照)、Yスライダー38には、基板60の裏面60Bが外側を向く姿勢(図10(B)参照)で取りつけられる。Yスライダー38に取りつけられた基板60は、内側の端子62、62に導線が接続され、この導線を介して電流が供給される。
A
Yモータ42は、前述したコイル58、板状のマグネット65、板状のヨーク67、及び、ヨーク部69で構成される。マグネット65はヨーク67に取りつけられ、コイル58に対向した状態で本体32に取りつけられる。
The
ヨーク部69は、コイル58を挟んでマグネット65の反対側に配置される。このヨーク部69は、前述の鏡胴61に一体的に形成されている。すなわち、鏡胴61は、Yモータ42のコイル58に対向する部分に磁性材が含有されており、これによってヨーク部69が形成されている。ヨーク部69は、ヨーク部68と同様に、軟磁性材を含有させて構成することが好ましい。これにより、ヨーク部69は、コイル58に電流を流した時だけ一時的に磁束を集めるヨークとして作用するので、他の部材への磁性の影響を最小限にとどめることができる。
The
上記の如く構成されたYモータ42は、コイル58に通電することによって、コイル58を保持したYスライダー38がY方向に移動される。したがって、Yスライダー38に可動ガイド軸49を介して係合した保持枠34をY方向に駆動することができる。
In the
なお、像ぶれ補正装置30には、Xスライダー36、Yスライダー38の位置を検出する位置検出センサ(不図示)を設けるとよい。位置検出センサの種類は特に限定するものではないが、たとえばXスライダー36、Yスライダー38に取りつけられたホール素子と、このホール素子に対向して配置され、且つ、本体32に固定されたマグネットによって構成するとよい。これにより、Xスライダー36、Yスライダー38の位置、すなわち、保持枠34の位置を制御することができる。
The image
また、カメラ10のカメラ本体12に、振動検出センサ(不図示)を設け、このセンサの検出値に応じてXモータ40、Yモータ42を駆動制御するとよい。
Further, a vibration detection sensor (not shown) may be provided in the
上記の如く構成された像ぶれ補正装置30では、カメラ10の振動をセンサ(不図示)で検出した際、その検出した振動の方向に応じて、Xモータ40またはYモータ42若しくは両方のモータ40、42が駆動される。Xモータ40が駆動されると、コイル58に通電され、コイル58を保持したXスライダー36がX方向に移動する。したがって、Xスライダー36に可動ガイド軸48を介して係合した保持枠34がX方向に移動し、補正レンズ20AがX方向に移動する。その際、Yスライダー38は、保持枠34に対してX方向にスライド自在に係合しているので、移動しない。したがって、Xモータ40を駆動した際に、Yスライダー38やYモータ42を移動させることなくXスライダー36のみを独立して移動させることができ、保持枠34を迅速に移動させることができる。
In the image
また、Xモータ40を駆動した際、可動ガイド軸48とXスライダー36のガイド孔50がX方向に隙間のない状態で係合しているので、保持枠34をX方向に高精度で移動させることができる。このように、本実施の形態によれば、Xモータ40を駆動した際に保持枠34をX方向に高精度で迅速に移動させることができる。
Further, when the
同様に、Yモータ42を駆動した際には、コイル58を保持したYスライダー38がY方向に移動する。したがって、Yスライダー38に可動ガイド軸49を介して係合した保持枠34がY方向に移動し、補正レンズ20AがY方向に移動する。その際、Xスライダー36は、保持枠34に対してY方向にスライド自在に係合しているので、移動しない。したがって、Yモータ42を駆動した際に、Xスライダー36やXモータ40を移動させることなくYスライダー38のみを独立して移動させることができ、保持枠34を迅速に移動させることができる。
Similarly, when the
また、Yモータ42を駆動した際、可動ガイド軸49とYスライダー38のガイド孔51がY方向に隙間のない状態で係合しているので、保持枠34をY方向に高精度で移動させることができる。このように本実施の形態によれば、Yモータ42を駆動した際に保持枠34をY方向に高精度で迅速に移動させることができる。
Further, when the
次に上記の如く構成された像ぶれ補正装置30の作用について図11(a)、図11(b)に基づいて説明する。図11(a)は比較例であるモータの構成を模式的に示す断面図であり、図11(b)は本実施形態のXモータ40の構成を模式的に示す断面図である。以下はXモータ40の作用について説明するが、Yモータ42の作用もXモータ40と同様であり、その説明を省略する。
Next, the operation of the image
Xモータ40はボイスコイルモータであり、磁界の強さに応じて駆動力が変化し、磁力が弱いと十分な駆動力が得られ無くなる。そこで、磁束を束ねるためにヨークが一般に用いられている。
The
図11(a)に示すように、従来のモータは、コイル1に対向して板状のマグネット2が配設され、さらに、マグネット2の外側に金属板から成るヨーク3が配置されている。また、コイル1を挟んでマグネット2の反対側には、金属板から成るヨーク4が配置され、鏡胴や本体等の支持部材5に支持されている。このため、従来のモータは、コイル1の周囲に、マグネット2やヨーク3、4を配置するための十分なスペースが必要になり、像ぶれ補正装置が大型化するという問題があった。また、金属板であるヨーク3、4を設けるために、像ぶれ補正装置の重量が大きくなるという問題があった。
As shown in FIG. 11A, in the conventional motor, a plate-
これに対して、本実施の形態の像ぶれ補正装置30は、図11(b)に示すように、Xモータ40のヨーク部68が鏡胴61に一体的に形成されている。したがって、金属板から成るヨークを設ける場合に比べて、像ぶれ補正装置30を小型化且つ軽量化することができる。
On the other hand, in the image
また、本実施の形態によれば、Xモータ40のヨーク部68を鏡胴61に一体化したので、構成部品を減らすことができ、組立性が向上する。
Further, according to the present embodiment, since the
なお、上述した実施の形態は、鏡胴61の一部分に磁性材を含有させてヨーク部68、69を形成したが、鏡胴61全体に磁性材を含有させたり、鏡胴61全体を金属材で形成したりしてもよい。
In the above-described embodiment, a magnetic material is included in a part of the
また、上述した実施の形態は、鏡胴61に磁性材を含有させることによってヨーク部68、69を形成したが、鏡胴61にヨーク部68、69が一体的に形成されているのであればよく、たとえば鏡胴61の表面に磁性材を塗布やスプレーすることによって磁性材の薄層を形成するようにしてもよい。この場合にも上述した実施形態と同様に、像ぶれ補正装置30を小型化及び軽量化することができる。
Further, in the above-described embodiment, the
また、上述した実施の形態は、ヨーク部68、69を鏡胴61に一体化した例であるが、ヨーク部68、69を一体化する部材は鏡胴61に限定されるものではなく、コイル58の近傍に配置される部材であればよい。したがって、Xスライダー36、Yスライダー38、基板60等にヨーク部68、69を一体的に形成してもよい。この場合にも磁性材を含有させたり、磁性材の表層を形成することによって、像ぶれ補正装置30を小型化及び軽量化することができる。
Moreover, although embodiment mentioned above is an example which integrated the
また、ヨーク部68、69だけでなく、ヨーク66、67をコイル58の周囲の部材に一体化して形成してもよい。すなわち、金属板のヨーク66、67を設ける代わりに、本体32にヨーク部を一体的に形成してもよい。この場合にも、本体32に磁性材を含有させたり、磁性材の表層を形成したりすることによって、像ぶれ補正装置30を小型化且つ軽量化することができる。
Further, not only the
なお、本発明は、モータ40、42のコイル58の周辺部材にヨークが一体的に形成されていればよく、像ぶれ補正装置30の構成は上述した実施形態に限定されるものではない。したがって、たとえば図12に示すように像ぶれ補正装置70を構成してもよい。
In the present invention, it is only necessary that the yoke is integrally formed on the peripheral members of the
図12に示す像ぶれ補正装置70は主として、補正レンズ20Aを保持する保持枠71と、この保持枠71を支持する第1、第2のスライダー72、73と、この第1、第2のスライダー72、73を移動させる第1、第2のボイスコイルモータ(以下、第1モータ、第2モータという)74、75と、鏡胴76とで構成される。
The image
保持枠71は、その外形が略矩形状に形成されている。また保持枠71は、光軸Oに直交する面内において、直交する二方向に移動自在に支持されている。以下、この二方向をP(ピッチ)方向、Y(ヨー)方向とする。保持枠71の側面には、P方向に配置されたPガイド棒77と、Y方向に配置されたYガイド棒78が取り付けられる。
The outer shape of the holding
一方、鏡胴76には、P方向に配置されたPガイド棒79と、Y方向に配置されたYガイド棒80とが保持されている。Pガイド棒77、Yガイド棒78はそれぞれ、光軸Oを挟んでPガイド棒79、Yガイド棒80の反対側に配置される。
On the other hand, the
第1スライダー72は、略L状に形成されており、P方向の二つのガイド孔72P(一つのみ図示)が形成される。このガイド孔72Pに前述のPガイド棒79を挿通させることによって、第1スライダー72が鏡胴76に対してP方向にスライド自在に支持される。
The
また、第1スライダー72には、Y方向の二つのガイド孔72Y、72Yが形成される。このガイド孔72Y、72Yに前述のYガイド棒78を挿通させることによって、第1スライダー72が保持枠71に対してY方向に移動自在に支持される。
The
第2スライダー73は、第1スライダー72に対して平面対称となる形状に形成されており、略逆L状に形成されている。この第2スライダー73には、Y方向の二つのガイド孔73Y(一つのみ図示)が形成される。このガイド孔73Yに前述のガイド棒80を挿通させることによって、第2スライダー73が鏡胴76に対してY方向にスライド自在に支持される。
The
また、第2スライダー73には、P方向の二つのガイド孔73P、73Pが形成される。このガイド孔73P、73Pに前述のPガイド棒77を挿通させることによって、第2スライダー73が保持枠71に対してP方向に移動自在に支持される。
The
なお、図12の符号81、81…は、ゴムやウレタン樹脂等の衝撃吸収材から成る緩衝部材であり、筒状に形成されてPガイド棒77、79やYガイド棒78、80に挿通された状態で取りつけられる。この緩衝部材81、81…によって、第1スライダー72、第2スライダー73が、保持枠71や鏡胴76に衝突して破損することを防止することができる。
In FIG. 12,
また、図12の符号82は、位置検出センサを構成するマグネットであり、鏡胴76に取りつけられている。このマグネット82に対向して、不図示のホール素子が第1スライダー72、第2スライダー73に取りつけられる。この位置検出センサの測定値に基づいて、第1モータ74、第2モータ75が駆動制御される。
Further,
第1モータ74は主として、基板83、マグネット84、ヨーク部85、及び、円盤型ヨーク86によって構成される。同様に、第2モータ75は、基板83、マグネット87、ヨーク部88、及び、円盤型ヨーク86によって構成される。円盤型ヨーク86は、第1モータ74と第2モータ75とで兼用される。
The
基板83は、第1モータ74と第2モータ75とで共通のものが使用される。この基板83には、コイル90がプリントされており、このコイル90はY方向に長い長方形の枠状に形成されるとともに複数層に重ねてプリントされる。コイル90の端子は基板の両面に設けられている。すなわち、基板83の一方の面には、端子91、91が設けられ、基板83のもう一方の面には端子92、92が設けられる。また、基板83には、取付孔93、93が形成されており、この取付孔93、93に、第1スライダー72または第2スライダー73に設けた係合突起(不図示)を挿入することによって、第1スライダー72または第2スライダー73に基板83が取りつけられる。
A
第1モータ74の基板83は、端子91、91側の面が当接するように第1スライダー72に取りつけられ、端子92、92に不図示の導線が接続される。第2モータ75の基板83は、端子92、92側の面が当接するように第2スライダー74に取りつけられ、端子91、91に不図示の導線が接続される。
The
一方、円盤型ヨーク86は、金属板によってリング状に形成されており、鏡胴76に取りつけられることによって基板83、83に対向するようにして配置される。
On the other hand, the disk-shaped
マグネット84、87はそれぞれヨーク部85、88の上に固定されることにより、鏡胴76に取りつけられ、基板83、83に対向するように配置される。
The
ヨーク部85、88は、鏡胴76に一体的に形成されている。すなわち、磁性材を鏡胴76に含有させたり、磁性材の表層を形成することによって、鏡胴76にヨーク部85、88が一体的に形成されている。
The
上記の如く構成された像ぶれ補正装置70の場合にも、ヨーク部85、88が鏡胴76に一体的に形成されているので、像ぶれ補正装置70を小型化且つ軽量化することができる。
Also in the case of the image
10…デジタルカメラ、12…カメラ本体、20A…補正レンズ、30…像ぶれ補正装置、32…本体、34…保持枠、36…Xスライダー、38…Yスライダー、40…Xモータ、42…Yモータ、58…コイル、58A…長辺部、58B…短辺部、60…基板、61…鏡胴、62、63…端子、64、65…マグネット、66、67…ヨーク、68、69…ヨーク部
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記補正光学系を保持するとともに、前記結像光学系の光軸に直交する面内で移動自在に支持される保持枠と、
前記光軸に直交する第1、第2の方向にそれぞれスライド自在となるように本体に支持されるとともに、前記保持枠に係合される第1、第2のスライダーと、
コイル、マグネット、及びヨーク部から成り、前記コイルと前記マグネットの一方が前記第1、第2スライダーに支持されるとともに、前記コイルに通電することによって前記第1、第2のスライダーをそれぞれ前記第1、第2の方向に駆動させる第1、第2の駆動手段と、を備え、
前記ヨーク部は、前記結像光学系の鏡胴、前記本体、または前記第1、第2のスライダーに、磁性材を含有することにより、または、磁性材の表層を形成することにより構成されることを特徴とする像ぶれ補正装置。 A correction optical system for correcting blurring of an image formed by the imaging optical system;
A holding frame that holds the correction optical system and is movably supported in a plane perpendicular to the optical axis of the imaging optical system;
First and second sliders that are supported by the main body so as to be slidable in first and second directions orthogonal to the optical axis and engaged with the holding frame;
The coil comprises a coil, a magnet, and a yoke portion, and one of the coil and the magnet is supported by the first and second sliders, and the first and second sliders are respectively connected to the first and second sliders by energizing the coils. 1, first and second driving means for driving in the second direction,
The yoke portion is configured by containing a magnetic material in the lens barrel, the main body, or the first and second sliders of the imaging optical system, or by forming a surface layer of the magnetic material. An image blur correction device characterized by that.
前記屈曲手段で屈曲した光軸上に配置された請求項1または2に記載の像ぶれ補正装置と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 An imaging optical system having bending means for bending the optical axis toward the imaging position;
The image blur correction device according to claim 1, wherein the image blur correction device is disposed on an optical axis bent by the bending means.
An imaging apparatus comprising:
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- 2005-11-28 JP JP2005342525A patent/JP2007148023A/en active Pending
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