JP2007104636A - 電子透かし埋め込み装置及び方法、電子透かし検出装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

電子透かし埋め込み装置及び方法、電子透かし検出装置及び方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画質の劣化を抑えつつ電子透かしの検出精度をより向上することのできる電子透かし埋め込み装置を提供すること。
【解決手段】特徴抽出部12は、電子透かしを埋め込む対象となる第1のフレームとこれに続く第2のフレームの画像データ間の差分を示す差分画像を求める。埋め込みパターン作成部14は、第1のフレームに対して、電子透かしの画像パターンと差分画像を反転しさらに2で除したものとを重畳した第1の埋め込みパターンを作成するとともに、第2のフレームに対して、電子透かしの画像パターンを反転したパターンと差分画像を2で除したものとを重畳した第2の埋め込みパターンを作成し、透かし重畳部15は、第1のフレームに対して第1の埋め込みパターンを重畳するとともに、第2のフレームに対して第2の埋め込みパターンを重畳する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテンツに電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込み装置及び方法、コンテンツから電子透かしを検出する電子透かし検出装置及び方法、並びにプログラムに関する。
近年、コンピュータやネットワークの発達により、デジタルコンテンツを扱う場面が増えてきている。デジタルコンテンツには、非常に低いコストでオリジナルのコンテンツと全く同じコンテンツが作成できるという特徴がある。このため、デジタル著作物の違法コピー対策は不可欠なものとなってきている。
上記違法コピー対策の一つとして、人が知覚出来ない程度にデジタルコンテンツへ付加情報を埋め込み、著作権の主張等をできるようにした電子透かし(Digital Watermark)が広く検討、開発されてきている。
電子透かし技術の一つに、フレーム間の差分に対して透かしパターンを埋め込むものがある(例えば特許文献1参照)。この技術では、例えば、フレーム番号f番のフレームには、第1の透かしのパターンを重畳し、f+1番のフレームには、第1の透かしのパターンの正負を反転させた第2の透かしのパターンを重畳することによって、電子透かしを埋め込む。そして、f番のフレームとf+1番目のフレームとの差分をとることによって、電子透かしを検出する。
しかしながら、電子透かしを埋め込む前のフレーム間の差分自体が大きい場合(例えば、動画像コンテンツにおける大きな動きを伴うシーンの場合など)、透かし成分とともに非常に大きなノイズ成分が検出され、この結果、誤検出を引き起こすことがある、という不具合があった。
特開2003−174631公報
従来、2つのフレームに正負を反転させた透かしパターンをそれぞれ重畳することによって電子透かしを埋め込み、それらフレームの差分をとることによって電子透かしを検出する技術においては、それらフレームのもともとの差分が大きい場合に、正しく透かしパターンが検出できなくなることがあった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、画質の劣化を抑えつつ電子透かしの検出精度をより向上することのできる電子透かし埋め込み装置及び方法、電子透かし検出装置及び方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、動画像コンテンツの複数のフレームを利用して画像パターンを電子透かしとして埋め込む電子透かし埋め込み装置において、前記複数のフレームの画像データに基づいて、該複数のフレームから前記電子透かしの画像パターンを検出する際に発生する誤差に対して影響を与える画像成分を求める手段と、前記電子透かしの画像パターンに基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の第1の画像パターンを決定するとともに、前記画像成分に基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の第2の画像パターンであって前記誤差に対する前記画像成分の影響を除去又は低減させるものを決定する決定手段と、前記複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームに対して決定された前記第1の画像パターン及び前記第2の画像パターンを、当該フレームの画像データに重畳する重畳手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、動画像コンテンツの複数のフレームを利用して電子透かしとして埋め込まれた画像パターンを検出する電子透かし検出装置において、前記複数のフレームの画像データをもとにした特定の線形演算を行うことによって、誤差成分を含む電子透かしの画像パターンを抽出する抽出手段と、抽出された前記電子透かしの画像パターンに対して信号処理を施すことによって、前記電子透かしの画像パターンに含まれる前記誤差成分を低減する手段とを備えたことを特徴とする。
なお、装置に係る本発明は方法に係る発明としても成立し、方法に係る本発明は装置に係る発明としても成立する。
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムとしても成立し、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても成立する。
本発明によれば、画質の劣化を抑えつつ電子透かしの検出精度をより向上することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
以下の説明で使用する主な記号や演算について説明する。
WMは、対象となる画像に埋め込むべき透かしパターンを表す。本実施形態では、透かしパターンは、1フレーム分の画像データであるものとする。なお、透かしパターンは、IWMとも記述する。
図3に、画像中に埋め込む透かしパターン(透かしの画像パターン)一例を示す。図3は、斜線でハッチングした部分の画素値が“+1”、それ以外の部分の画素値が“−1”というパターンの例である(このパターンを反転したパターンは、斜線でハッチングした部分の画素値が“−1”、それ以外の部分の画素値が“+1”というパターンになる)。もちろん、文字の部分の画素値が“−1”、それ以外の部分の画素値が“+1”でもよい。
なお、図3において、画素値のとり方は上記の他にも可能であり、例えば、斜線でハッチングした部分の画素値が“+1”、それ以外の部分の画素値が“0”というパターンも可能である(この場合の反転パターンは、例えば、斜線でハッチングした部分の画素値が“−1”、それ以外の部分の画素値が“0”である)。
I及びこれに英字等の符号を添えたものは、画像データを表す。本実施形態では、1フレーム分の画像データであるものとする。
番号iを添えたIは、特に、番号iで識別される画像を表す。本実施形態では、画像を識別する番号iは、動画像におけるフレーム番号を表すものとする。また、本実施形態では、説明の便宜上、動画像の各フレームには、先頭フレームから最後尾フレームに向けて、1から始まる連続番号が付されるものとして説明する。
プライムを付されたI(すなわち、I ´,I ´´,I ´´´)は、特に、透かしパターンを埋め込むための処理を施された画像(処理途中の画像を含む)を表す。
本実施形態で用いる計算式において、2つの画像の間の加算又は減算は、画素ごとに行われるものとする(すなわち、対応する画素の値を加算又は減算する)。また、画像に対する数値の乗算は、各画素について行われるものとする(すなわち、各画素の値にそれぞれ同じ数値を乗じる)。
ある画像Iに対して、−Iは、画像Iを反転したものを表す。
なお、画像Iに画像Iを反転したものを重畳するI+(−I)は、実際には、画像Iに画像Iを反転した(−I)を加算してもよいし、画像Iから、画像Iを減算してもよい。
は、2つの画像に対する差分画像(例えば、I=I−I)を表す。
f(x)は、画像xに対して信号処理(本実施形態では、所定のフィルタ処理)を施すことによって得られた画像を表す。g(x)についても同様である。
次に、フレーム間差分を利用する従来の電子透かしについて説明する。
従来の電子透かし埋め込み方法では、例えば画像I,Iに透かしを埋め込む場合、下記の式のように、画像Iに透かしパターン“WM”を重畳(加算)したものを透かし埋め込み済み画像I ´´´とし、画像Iに透かしパターンWMの反転パターン“−WM”を重畳(加算)したものを(または、画像Iから透かしパターンWMを減算したものを)透かし埋め込み済み画像I ´´´とする。
´´´=I+WM,
´´´=I+(−WM)
従来の電子透かし検出方法では、例えば画像I,Iから透かしを検出する場合、下記の式のように、透かし埋め込み済み画像I ´´´とI ´´´との差分から、検出透かしパターンWM´を求める。
WM´=I ´´´−I ´´´=I−I+2WM=I+2WM≒2WM (ここで、|2WM|≫|I|と仮定する)
このように従来の方法においては、2WMに対してIが無視できない場合には、検出結果に誤差が含まれ、状況によっては検出誤りが発生する。コンテンツの画質を維持するためにはWMをある程度小さく抑える必要がある反面、動画像コンテンツでは一般的にIは小さくないので、上記のような従来の電子透かしは、動画像に用いることのできるものではなかった。
なお、以下で説明する各実施形態においては、透かし埋め込み対象となる画像の特徴量に基づいて透かしパターンを修正したもの(対象となる画像の特徴量に基づく画像成分を透かしパターンに重畳したもの)を該対象となる画像に重畳する場合を中心に説明するが、対象となる画像の特徴量に基づいて該対象となる画像を修正する場合(対象となる画像の特徴量に基づく画像成分を該対象となる画像に重畳し、次いで、該対象となる画像に透かしパターンを重畳する場合や、対象となる画像に透かしパターンを重畳し、次いで、該対象となる画像の特徴量に基づく画像成分を該対象となる画像に重畳する場合)も、同様に可能である。
また、各実施形態においては、対象となる画像の特徴量に基づいて透かしパターンを修正したものを該対象となる画像に重畳する場合の説明において、透かし埋め込み対象の画像(例えば、第1の実施形態の画像I,I)に実際に重畳するのは、透かしパターンWMではなく、これを修正したもの(例えば、第1の実施形態のWpやWnなど)であるので、透かし埋め込み対象の画像に実際に重畳する修正された透かしパターンを、「埋め込みパターン」と呼んで、もとの透かしパターンと区別するものとする。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、2つの画像(例えば、I,I)にフレーム間差分を利用して電子透かしを埋め込む場合に、それら画像に対して、透かしパターンWMを重畳する代わりに、それら画像の特徴(すなわち、差分画像I)を利用して透かしパターンWMを修正したものを埋め込むことによって(あるいは、それら画像の特徴を利用して対象の画像を修正するのと相前後して、該画像に透かしパターンWMを埋め込むことによって)、WMとIとの大小関係にかかわらずに、透かし検出時に、画像の特徴に起因する検出誤差が発生しないようにしたものである。
以下、本実施形態の電子透かしのアルゴリズムについて説明する。
まず、本実施形態の電子透かし埋め込み方法について、画像I,Iに透かしを埋め込む場合を例にとって説明する。下記の手順例のように、透かし埋め込み対象の画像I,Iの差分I(=I−I)を求め、正方向の埋め込みパターンWp(=WM−I/2)と、その反転パターンである負方向の埋め込みパターンWn(=I/2−WM=−Wp)とを求め、画像Iに埋め込みパターンWpを重畳(加算)したものを透かし埋め込み済み画像I ´とするとともに、画像Iに埋め込みパターンWnを加算したものを透かし埋め込み済み画像I ´とする。
(1) I=I−I
(2−1) Wp=(WM−I/2)
(2−2) Wn=(I/2−WM)
(3−1) I ´=I+Wp
(3−2) I ´=I+Wn
なお、上記の演算は、(2−1)及び(2−2)より先に(1)を実行する点、(3−1)より先に(2−1)を実行する点、(3−2)より先に(2−2)を実行する点に制約がある以外は、どのような順序で実行しても構わない。また、(2−1)と(2−2)は同時実行可能であり、(3−1)と(3−2)も同時実行可能である。また、(2−2)は、(2−1)の演算結果を利用して、Wn=−Wpとしてもよいし、(2−2)の演算結果を利用して、(2−1)をWp=−Wnとしてもよい。また、例えば、画像Iに埋め込みパターンWnを加算する代わりに、画像Iから埋め込みパターンWnを減算するようにしてもよい(この場合、埋め込みパターンWnを求める必要はない)。
また、上記の差分画像の生成→埋め込みパターンの生成→対象画像への埋め込みパターンの重畳を基本とする手順例の他に、
(11) I=I−I
(12−1) I ´´=I+(−I/2)
(12−2) I ´´=I+(I/2)
(13−1) I ´=I ´´+WM
(13−2) I ´=I ´´+(−WM)
のように、成分ごとの対象画像への重畳を基本とするようにしてもよいし(この手順例においても、上記のように、種々のバリエーションが可能である)。
また、上記を組み合わせて以下のようにしてもよい。
(1) I=I−I
(2−1) Wp=(WM−I/2)
(3−1) I ´=I+Wp
(12−2) I ´´=I+(I/2)
(13−2) I ´=I ´´+(−WM)
また、以上の手順例の他にも種々のバリエーションが可能である(この手順例においても、上記のように、種々のバリエーションが可能である)。
なお、どのような手順をとっても、透かし埋め込み対象の画像I,Iに対する透かし埋め込み済み画像I ´,I ´は、次のようになる。
´=I+(WM−I/2)
´=I+(I/2−WM)
次に、本実施形態の電子透かし検出方法について、画像I,Iから透かしを検出する場合を例にとって説明する。下記の手順例のように、透かし埋め込み済み画像I ´
´との差分から、検出透かしパターンDWMを求める。
ここで、
DWM=I ´−I ´=I−I−I+2WM=I−I+2WM=2WM
から、検出透かしパターンDWMとして、もとの透かしパターンWMに2を乗じたものが得られることがわかる。
なお、必要であれば、I ´とI ´との差分に1/2を乗じることによって、検出透かしパターンDWMとして、もとの透かしパターンWMを得ることができる。
このように、本実施形態の電子透かし方法においては、2WMとIとの大小関係にかかわりなく、透かし検出時に、画像の特徴に起因する検出誤差が発生せずに、透かしパターンを抽出することができる。よって、この電子透かしは、一般的にIが小さくない動画像などのコンテンツに用いることができる。
図1に、本実施形態に係る電子透かし埋め込み装置の一構成例を示す。
図1に示されるように、本実施形態の電子透かし埋め込み装置は、フレーム蓄積部11、特徴抽出部12、埋め込みパターン作成部14、透かし重畳部15、制御部16を備えている。
フレーム蓄積部11は、透かしパターンを埋め込むべき動画像のうち、少なくとも処理対象となったフレームのデータを一時的に蓄積するためのバッファである。本実施形態では、例えば、制御部16より与えられたフレーム番号情報が示す番号fについて、フレーム番号fの画像Iのデータを蓄積する。
特徴量抽出部12は、透かしパターンを埋め込むための処理の対象となる動画像から所定の特徴量を抽出する。本実施形態では、例えば、制御部16より与えられたフレーム番号情報が示す番号fについて、フレーム番号fの画像Iとフレーム番号f−1の画像If−1との間の差分を示す差分画像I(=I−If−1)を求める。
埋め込みパターン作成部14は、処理対象の(複数枚で1セットとなる)画像に重畳すべき埋め込みパターンをそれぞれ作成する。本実施形態では、例えば、制御部16より与えられたフレーム番号情報が示す番号fについて、フレーム番号fの画像Iとフレーム番号f−1の画像If−1に埋め込むべき埋め込みパターンWp,Wnを、特徴量抽出部12により抽出された特徴量(差分画像I)と、制御部16より与えられた透かしパターンWMとをもとにして、それぞれ作成する。
透かし重畳部15は、処理対象の(複数枚で1セットとなる)画像に、それぞれ、埋め込みパターンを重畳する。本実施形態では、例えば、制御部16より与えられたフレーム番号情報が示す番号fについて、フレーム番号fの画像I,If−1に対して、それぞれ、埋め込みパターン作成部14により作成された埋め込みパターンWp,Wnを重畳する。
制御部16は、電子透かし埋め込み装置1の全体の制御を司る。
なお、透かしを埋め込むべき動画像コンテンツのいずれのフレームを、透かしを埋め込むための処理の対象とするかについては、種々のバリエーションがある。例えば、全てのフレームを対象としてもよいし、予めフレーム番号などにより定められている1セット又は複数セットのフレームのみを対象としてもよい。また、例えば、外部から対象とするフレームを指定するようにしてもよい。
また、透かしパターンの指定についても、種々のバリエーションがある。例えば、常に同一の透かしパターンを埋め込むようにしてもよいし、外部から埋め込むべき透かしパターンを指定するようにしてもよい。また、例えば、1つの動画像には全フレームに共通に1つの透かしパターンを埋め込むようにしてもよいし、フレームによって異なる透かしパターンを埋め込むようにしてもよい。
なお、上記の各部が、その処理に必要な画像データを蓄積するバッファを有するものとしてもよいし、フレーム蓄積部11あるいは他のバッファに、まとめて蓄積するようにしてもよい。
図2に、本実施形態における電子透かし埋め込み処理の手順の一例を示す。
この手順例は、対象となった動画像の全てのフレームを埋め込み対象とするものである(ただし、フレーム数が奇数の場合、最終フレームは未処理となる)。
また、この手順例は、前掲の(1)〜(3−2)の手順を利用するものである。
フレーム番号f=0として処理を開始し、ステップS10又はステップS11でYESとなるまで、以下の処理を繰り返し行う。
まず、fに1を加算する(ステップS1)。
次に、fが奇数ならば(ステップS2)、バッファを初期化(ステップS3)した後、フレームIを入力してフレーム蓄積部11に保存し(ステップS4)、ステップS1へ戻って、fに1を加算する。
fが偶数ならば(ステップS2)、フレームIを入力してフレーム蓄積部11に保存し(ステップS5)、ステップS6へ進む。
この時点で、フレームIと、その一つ前のフレームIf−1とがフレーム蓄積部11に保存されていることになる。
ステップS6では、特徴抽出部12において、フレーム蓄積部11に保存されている2つのフレームI,If−1の差分I(=I−If−1)を求める。
次に、埋め込みパターン作成部14において、フレームIf−1に重畳するパターンWp=WM−I/2と、フレームIに重畳するパターンWn=I/2−WMとを作成する(ステップS7)。
次に、透かし重畳部15において、フレームIf−1に対してWpを重畳するとともに、フレームIに対してWnを重畳し(ステップS8)、Wpを重畳したIf−1と、Wnを重畳したIとを出力する(ステップS9)。
ここで、未処理のフレームが1つも残っていなければ(ステップS10)、この処理を終了する。また、未処理のフレームが1つのみ残っていれば(ステップS11)、そのフレームIf+1をそのまま出力して(ステップS12)、この処理を終了する。それら以外の場合(未処理のフレームが2つ以上、残っている場合)は、ステップS1に戻って、同様の処理を繰り返す。
図2の手順例は、前掲の(1)〜(3−2)の手順を利用するものであったが、前掲の(11)〜(13−2)の手順を利用するものも可能である。
この場合には、図2の手順例において、例えば、ステップS7を、「If−1に対して、−I/2を重畳するとともに、Iに対して、I/2を重畳する処理」(すなわち、If−1=If−1+(−I/2)と、I=I+I/2の処理)に変更し、ステップS8を、「If−1に対して、WMを重畳するとともに、Iに対して、−WMを重畳する処理」(すなわち、If−1=If−1+WMと、I=I+(−WM)の処理)に変更すればよい。
図4に、本実施形態に係る電子透かし検出装置の一構成例を示す。
図4に示されるように、本電子透かし検出装置は、フレーム蓄積部21、透かし抽出部22、制御部24を備えている。
フレーム蓄積部21は、透かしパターンを検出すべき動画像のうち、少なくとも処理対象となったフレームのデータを一時的に蓄積するためのものである。本実施形態では、例えば、制御部24より与えられたフレーム番号情報が示す番号fについて、フレーム番号fの画像Iのデータを蓄積する。
透かし抽出部22は、処理対象のフレームのデータを用いて、検出透かしパターンDWMを求める。本実施形態では、例えば、制御部24より与えられたフレーム番号情報が示す番号fについて、フレーム番号fの画像Iとフレーム番号f−1の画像If−1との差分(あるいは、この差分に1/2を乗じたもの)を、検出透かしパターンDWMとする。
制御部24は、電子透かし埋め込み装置1の全体の制御を司る。
なお、透かしの検出を試みるべき動画像コンテンツのいずれのフレームを、透かし検出のための処理の対象とするかについては、前述した透かし埋め込み時のバリエーションに対応して、種々のバリエーションがある。
なお、上記の各部が、その処理に必要な画像データを蓄積するバッファを有するものとしてもよいし、フレーム蓄積部21あるいは他のバッファに、まとめて蓄積するようにしてもよい。
図5に、本実施形態における電子透かし検出処理の手順の一例を示す。
この手順例は、対象となった動画像の全てのフレームを検出対象とするものである(ただし、フレーム数が奇数の場合、最終フレームは未処理となる)。
なお、図5において、フレーム番号に関する記述は省略している。
ステップS22でNOになるまで、以下の処理を繰り返し行う。
k=1をセットし(ステップS21)、次のフレーム(未だ入力・蓄積していないフレームのうち先頭のもの)が存在するか確認する(ステップS22)。
次フレームが存在する場合には、次フレームを入力し、これをフレーム蓄積部21に保存する(ステップS23)。
次に、「k=2」が偽であれば、kに1を加え(ステップS24,S25)、ステップS22に戻る。
そして、ステップS22,S23の処理が行われ、ステップS2で、「k=2」が真となって、ステップS26へ進む。この時点で、フレームIと、その一つ前のフレームIf−1がフレーム蓄積部21に保存されていることになる。
ステップS26では、透かし抽出部22において、フレーム番号fの画像Iとフレーム番号f−1の画像If−1との差分(あるいは、この差分に1/2を乗じたもの)を求める。
次に、求めた差分(あるいは、この差分に1/2を乗じたもの)を、検出透かしパターンDWMとして出力する(ステップS27)。
そして、蓄積フレームをクリア(ステップS28)した後に、ステップS21へ戻って、同様の処理を繰り返す。
なお、S22で次フレームが存在しなければ、この処理を終了する。
なお、符号化ノイズや動画像中の動物体のエッジ部分などの透かしの検出に悪影響を及ぼす成分の抽出方式として、単純なフレーム間差分のみを採ったが、これに限定されることはない。例えば、透かしのパターンを正の方向(画素の値を+方向)に埋め込む場合、画像の差分成分も正の方向(画素の値が+方向)であれば透かしの検出への影響は小さい。影響の小さい成分に関しては除去対象から予め外しておけば、画質への影響はさらに抑えることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、透かし埋め込みにあたって、特徴量(第1の実施形態の差分画像I)がコンテンツの画質に及ぼす影響を軽減して、画質の劣化を防止するために、抽出した特徴量に信号処理を加えるようにしたものである。
以下、第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
まず、本実施形態の電子透かし埋め込み方法について、画像I,Iに透かしを埋め込む場合を例にとって説明する。下記の手順例のように、透かし埋め込み対象の画像I,Iの差分I(=I−I)を求め、差分Iに対して信号処理(例えば、ローパスフィルタなどのフィルタ処理)f(x)を施すことによってf(I)を求め、正方向の埋め込みパターンWp(=WM−f(I)/2)と、その反転パターンである負方向の埋め込みパターンWn(=f(I)/2−WM=−Wp)とを求め、画像Iに埋め込みパターンWpを重畳(加算)したものを透かし埋め込み済み画像I ´とするとともに、画像Iに埋め込みパターンWnを加算したものを透かし埋め込み済み画像I ´とする。
(21−1) I=I−I
(21−2) f(I
(22−1) Wp=(WM−f(I)/2)
(22−2) Wn=(f(I)/2−WM)
(23−1) I ´=I+Wp
(23−2) I ´=I+Wn
なお、上記の演算は、(21−2)より先に(21−1)を実行する点、(22−1)及び(22−2)より先に(21−1)及び(21−2)を実行する点、(23−1)より先に(22−1)を実行する点、(23−2)より先に(22−2)を実行する点に制約がある以外は、どのような順序で実行しても構わない。また、(22−1)と(22−2)は同時実行可能であり、(23−1)と(23−2)も同時実行可能である。また、(22−2)は、(22−1)の演算結果を利用して、Wn=−Wpとしてもよいし、(22−2)の演算結果を利用して、(22−1)をWp=−Wnとしてもよい。また、例えば、画像Iに埋め込みパターンWnを加算する代わりに、画像Iから埋め込みパターンWnを減算するようにしてもよい(この場合、埋め込みパターンWnを求める必要はない)。
また、上記の差分画像の生成→差分画像に対する信号処理→埋め込みパターンの生成→対象画像への埋め込みパターンの重畳を基本とする手順例の他に、
(31−1) I=I−I
(31−2) f(I
(32−1) I ´´=I+(−f(I)/2)
(32−2) I ´´=I+(f(I)/2)
(33−1) I ´=I ´´+WM
(33−2) I ´=I ´´+(−WM)
のように、成分ごとの対象画像への重畳を基本とするようにしてもよいし(この手順例においても、上記のように、種々のバリエーションが可能である)。
また、以上の手順例の他にも種々のバリエーションが可能である。
なお、どのような手順をとっても、透かし埋め込み対象の画像I,Iに対する透かし埋め込み済み画像I ´,I ´は、次のようになる。
´=I+(WM−f(I)/2)
´=I+(f(I)/2−WM)
次に、本実施形態の電子透かし検出方法について、画像I,Iから透かしを検出する場合を例にとって説明する。下記の手順例のように、透かし埋め込み済み画像I ´
´との差分から、検出透かしパターンDWMを求める。
ここで、
DWM=I ´−I ´=I−I−f(I)+2WM=I−f(I)+2WM
から、検出透かしパターンDWMとして、もとの透かしパターンWMに2を乗じたものが得られることがわかる。
このように、本実施形態の電子透かし方法においては、検出透かしパターンとして、
DWM=I−f(I)+2WM
が得られ、前掲の従来の方法における検出結果(I+2WM)に比較して、−f(I)分だけ改善することがわかる。また、例えば、信号処理f(x)としてフィルタを用いていることにより、顕著な画質劣化は抑えつつ、透かしをより正確に検出することが可能である。
なお、必要であれば、I ´とI ´との差分に1/2を乗じて、
DWM=(I ´−I ´)/2=(I−I−f(I)+2WM)/2=(I−f(I))/2+WM
としてもよい。
図6に、本実施形態に係る電子透かし埋め込み装置の一構成例を示す。
図6の構成例は、図1の構成例に、前述のように、信号処理(例えば、ローパスフィルタなどのフィルタ処理)を行う信号処理部13を付加したものである。また、図6の埋め込みパターン作成部14は、Iの代わりにf(I)を演算に用いる点が、図1の埋め込みパターン作成部14と相違する。
図7に、本実施形態における電子透かし埋め込み処理の手順の一例を示す。
図7の手順例は、図2の手順例のステップS6の次に、ステップS36として「信号処理部13において、Iに信号処理を施したf(I)を作成する」処理を挿入し、ステップS7を、「If−1に重畳するパターンWp=WM−f(I)/2と、Iに重畳するパターンWn=f(I)/2−WMを作成する」処理を行うステップS37に変更したものに相当する。
なお、図7の手順例は、前掲の(21−1)〜(23−2)の手順を利用するものであったが、前掲の(31−1)〜(33−2)の手順を利用するものも可能である。
この場合には、図7の手順例において、例えば、ステップS37を、「If−1に対して−f(I)/2を重畳し、Iに対してf(I)/2を重畳する」処理に変更し、ステップS8を、「If−1に対してWMを重畳し、Iに対して−WMを重畳する」処理に変更すればよい。
なお、信号処理f(x)としては、例えば、空間方向の2次元ローパスフィルタを用いてもよいし、ハイパスフィルタや3次元フィルタなどを用いてもよい。ハイパスフィルタを用いると、画質への影響は大きくなるが、効率的に画像の影響(ノイズ)を取り除くことができる。一方、ローパスフィルタを用いると、検出率よりも画質を優先する形となる。フィルタは画像によって使い分けることで、より高い効果を見込むことができる。
なお、本実施形態に係る電子透かし検出装置の構成例は基本的には図4と同様で構わない。また、本実施形態における電子透かし検出処理の手順の一例は基本的には図5と同様で構わない。
次に、電子透かし検出のバリエーションについて説明する。
上記の説明では、本実施形態の電子透かし検出では、
検出透かしパターンとして、
DWM=I−f(I)+2WM
あるいは、
DWM=(I ´−I ´)/2=(I−I−f(I)+2WM)/2=(I−f(I))/2+WM
が得られた。
ここで、上記の検出結果にさらに信号処理(例えば、ローパスフィルタなどのフィルタ処理)g(x)を施す場合を考える。
前者のI−f(I)+2WMにg(x)を施すと、検出されるパターンは、
DWM=g(I)−g(f(I))+2g(WM)となる。
ここで、g(I)−g(f(I))≪I−f(I)、かつ、g(WM)≒WMである場合には、より正確に透かしを検出することが可能となり、非常に大きい効果が得られる。
なお、このときのフィルタもローパスフィルタに限られるわけではなく、ハイパスフィルタ、メディアンフィルタなど画像に応じて、また埋め込み時に選択したフィルタに応じて、選択すればより高い効果が得られる。
図8に、この場合の電子透かし検出装置の一構成例を示す。
図8の構成例は、図4の構成例に、前述のように、信号処理(例えば、ローパスフィルタなどのフィルタ処理)を行う信号処理部23を付加したものである。
図9に、この場合の電子透かし検出処理の手順の一例を示す。
図9の手順例は、図2の手順例のステップS26の次に、ステップS41として「信号処理部23において、求められたフレーム番号fの画像Iとフレーム番号f−1の画像If−1との差分(あるいは、この差分に1/2を乗じたもの)に対して、信号処理を施す」処理を挿入したものに相当する。
(第3の実施形態)
第1、第2の実施形態は、2枚のフレームを1セットとして、これに1つの透かしパターンを埋め込むものであったが、第3の実施形態は、それ以上の枚数のフレームに渡って1つの透かしパターンを埋め込むものである。
本実施形態では、2n+1枚のフレームのうち、I〜Iのnフレームに透かしパターンWMを重畳し、In+2〜I2n+1のnフレームに透かしパターンの反転パターン(−WM)を重畳する場合を例にとって説明する。
ここでの透かし検出は、はじめのnフレームの平均画像と、後ろのnフレームの平均画像との差分を取ることでなされるが、この場合も、第1、2の実施形態と同様、画像の特徴量によっては検出時に誤差が発生し、透かしが正確に検出できないことがあり得る。そこで、はじめのnフレームの平均画像と、後ろのnフレームの平均画像との差分をあらかじめ求めておき、第1、2の実施形態と同様、検出時にこの差分が相殺されるように重畳しておく。
以下、第1、第2の実施形態と相違する点を中心に説明する。
本実施形態に係る電子透かし埋め込み装置の構成例は基本的には図1(fを用いる場合)又は図6(f(I)を用いる場合)と同様で構わない。ここでは、図6の場合を例にとって説明する。
図10に、本実施形態における電子透かし埋め込み処理の手順の一例を示す。
この手順例は、対象となった動画像の全てのフレームを埋め込み対象とするものである(ただし、フレーム数が(2n+1)の倍数でない場合、フレーム数を(2n+1)で除したときの剰余に相当する枚数のフレームは未処理となる)。
また、この手順例は、第2の実施形態の(31−1)〜(33−2)の手順を利用するものである。
なお、上記のnの指定については、種々のバリエーションがある。例えば、常に同一のnを用いるようにしてもよいし、外部からnを指定するようにしてもよい。
図10において、フレーム番号の初期値を1(f=1)として処理を開始し、ステップS2001でNOとなるまで、以下の処理を繰り返し行う。
まず、Iの2n枚先のフレームIf+2nが存在するか確認する(ステップS2001)。
f+2nが存在しなければ、残っているすべてのフレームをそのまま出力して(ステップS2102)、この処理を終了する。
ステップS2001でIf+2nが存在するならば、ステップS2002へ移行する。
ステップS2002では、パラメータkを0に初期化し、バッファIP,IMを初期化する。
次に、If+kをフレーム蓄積部11に保存(ステップS2003)し、k<nであれば(ステップS2004)、If+kをIPに加算し(ステップS2005)、kをインクリメント(ステップS2006)した後に、ステップS2003に戻って、同様の処理を繰り返す。k=nに達したならば(ステップS2004,S2104,S2204)、前半部分(I〜If+n−1)の平均画像を作成し(ステップS2205)、kをインクリメントし(ステップS2006)、ステップS2003に戻って、後半部分の処理に移る。
ステップS2003に戻ったならば、If+kをフレーム蓄積部11に保存し、n<k<2n+1であれば(ステップS2104)、If+kをIに加算し(ステップS2015)、kをインクリメント(ステップS2006)した後に、ステップS2003に戻って、同様の処理を繰り返す。k=2n+1に達したならば(ステップS2004,S2104,S2204)、後半部分(If+n+1〜If+2n)の平均画像を作成する(ステップS2007)。
次に、前半部分の平均画像(IP)と後半部分の平均画像(IM)との差分画像Iを作成する(ステップS2008)。
次に、Iにフィルタ処理を施したf(I)を作成し(ステップS2009)、kを0に初期化する(ステップS2010)。
ステップS2011,S2111,S2211の分岐処理により、kがnより小さければステップS2012へ、kがn+1〜2nであればステップS2112へ、k=nであればステップS2014へ、kが2nより大きければステップS2015へ移行する。
ステップS2012へ進んだ場合は、画像の特徴成分であるf(I)/2をIf+kから引いた後、ステップS2013にて透かしパターンWMを重畳し、ステップS2014にてkをインクリメントして、上記の分岐処理へ戻る。
ステップS2112へ進んだ場合は、f(I)/2をIf+kに加えた後、ステップS2113にて透かしパターンWMの正負を反転させた−WMを重畳し、ステップS2014にてkをインクリメントして、上記の分岐処理へ戻る。
ステップS2014へ進んだ場合は、ステップS2014にてkをインクリメントして、上記の分岐処理へ戻る。
ステップS2015へ進んだ場合は、I〜If+2nの処理が終わったものとして、I〜If+2nを出力し、ステップS2016にてfに2n+1を加えた後に、ステップS2001へ戻って、同様の処理を繰り返す。
このようにすることにより、複数フレームにわたって同じ透かしパターンを埋め込みながらも透かしを正確に検出することができるようになる。また、上記の例ではIf+nフレームには透かしを埋め込んでいないが、このように途中に透かしを埋めないフレームがあっても有効性は変わらない。
なお、上記の手順例は、第2の実施形態の(31−1)〜(33−2)の手順を利用するものであったが、第1の実施形態の(1)〜(3−2)の手順を利用するもの、第1の実施形態の(11)〜(13−2)の手順を利用するもの、第2の実施形態の(21−1)〜(23−2)の手順を利用するものなど、種々のバリエーションが可能である。
なお、上記の場合の電子透かし検出装置の構成例は基本的には図4と同様で構わない。また、この場合における電子透かし検出処理の手順の一例は基本的には図5と同様で構わない。
あるいは、上記の場合の電子透かし検出装置の構成例は基本的には図8と同様で構わない。また、この場合における電子透かし検出処理の手順の一例は基本的には図9と同様で構わない。
なお、いずれの場合においても、ステップS24を「k=2n+1であるか」を判断する内容に変更し、ステップS26を「前半部分(I〜If+n−1)の平均画像を作成するとともに、後半部分(If+n+1〜If+2n)の平均画像を作成し、それらの差分を求める」処理に変更すればよい。
また、画像が欠落している場合であっても、平均画像は、存在するフレームだけを用いて求めればよい。
(第4の実施形態)
第1〜第3の実施形態は、基本的には、2枚の画像(フレーム画像あるいは平均画像)の差分を利用するものであったが、第4の実施形態では、それを越える枚数のフレームを利用する場合について説明する。
以下、これまでの実施形態と相違する点を中心に説明する。
ここで、連続するフレームI〜Iに対して、I〜Iは正の方向に透かしパターンIWMを埋め込み、I〜Iは負の方向にIWMを埋め込む場合を考える(なお、後の説明のために、連続するフレームI〜Iを考えているが、ここでは、フレームI,Iは使用しない)。
透かし埋め込み済み画像をI ´´とするとき(fはフレーム番号)、
´´=I+IWM
´´=I+IWM
´´=I+IWM
´´=I+(−IWM
´´=I+(−IWM
´´=I+(−IWM
である。
このとき、I ´´〜I ´´を用いて透かしIWM0を検出することを考える。
WM0=−I ´´/2+3I ´´/2−3I ´´/2+I ´´/2で検出するものとすると、IWM0=−I/2+3I/2−3I/2+I/2+2IWM=I+2IWMとなる。ただし、I=−I/2+3I/2−3I/2+I/2とする。
なお、図11に示すように、I=−I/2+3I/2−3I/2+I/2=(−I/2+3I/2)−(3I/2−I/2)のうち、“−I/2+3I/2”はIとIを3:1に外分する点であり、ちょうど3.5フレーム目(I3.5)を予測していることに相当し、“3I/2−I/2”はIとIを1:3に外分する点であり、やはり3.5フレーム目を予測していることに相当する。本実施形態では、これら2つの予測画像の間の差分をとることにより透かしパターンを検出している。
ここで、透かしの信号と比較し、Iが非常に小さな信号成分であれば、透かしを正しく検出できる。しかし、Iが大きな信号成分となってしまうと、透かし検出に悪影響を及ぼす。そこで、本実施形態では、埋め込み時にこの悪影響を及ぼす成分を予め抽出し、これと逆の成分を重畳しておくことにより、より正確な透かしパターンを検出できるようにする。
この悪影響を及ぼす信号成分をIとおくと、下記のように透かしパターンを修正した埋め込みパターンを各画像に重畳することにより、より正確に透かしパターンを検出することが可能となる。
=−I/2+3I/2−3I/2+I/2=I
´=I+(IWM+I/4)
´=I+(IWM−I/4)
´=I+(−1)(IWM−I/4)
´=I+(−1)(IWM+I/4)
検出透かしパターンIWM0は、以下のようになる。
WM0=−I ´/2+3I ´/2−3I ´/2+I ´/2
=−1/2(I+I/4+IWM)+3/2(I−I/4+IWM)−3/2(I+I/4−IWM)+1/2(I−I/4−IWM
=−I/2+3I/2−3I/2+I/2−(1/2+3/2+3/2+1/2)I/4+(1/2+3/2+3/2+1/2)IWM
=I−I+2IWM
=2IWM
なお、Iが画質に影響を及ぼす場合、第2、第3の実施形態のように、Iの空間方向に対してローパスフィルタにかける処理などを施して、これをf(I)とし、上記の
´〜I ´の代わりに、
´=I+(IWM+f(I)/4)
´=I+(IWM−f(I)/4)
´=I+(−1)(IWM−f(I)/4)
´=I+(−1)(IWM+f(I)/4)
を用いるようにしてもよい。
この場合、検出される電子透かし信号は、IWM0=I−f(I)+2IWMとなる。このようにすることにより、画質の劣化を抑えつつ、単純に透かしを埋め込むよりも検出精度の高い埋め込み方式を実現することができる。
また、この結果に2次元空間方向のフィルタf(x)をかけることにより、さらに高い検出率を得ることも可能である。すなわち、f(IWM0)=f(I−f(I)+2IWM)=f(I)−f(f(I))+2f(IWM)となり、f(I)≒f(f(I)かつIWM≒f(IWM)となるフィルタを用いると、効果が大きい。
次に、透かし検出処理において、I ´〜I ´に相当する部分のみから透かしを検出するのではなく、その周囲を用いてより精度の高めることが可能な検出方法を示す。
前述したIWM0と同様の手法でI ´〜 I ´を用いて検出したものをIWM−1とし、
´〜I ´を用いて検出するものをIWM1とする(なお、前述のように、Iを用いる形態と、f(I)を用いる形態がある)。
以下に、これらIWM−1〜IWM1を用いた透かし検出法を示す。
WM0と同様にIWM−1、IWM1を計算すると、
WM−1=−I ´/2+3I ´/2−3I ´/2+I ´/2
WM0=−I ´/2+3I ´/2−3I ´/2+I ´/2(=2IWM
WM1=−I ´/2+3I ´/2−3I ´/2+I ´/2
となる。
ここで、I ´=I+IWM
´=I+(−IWM
である。
なお、I ´〜I ´については、上記のように、Iを用いるものと、f(I)を用いるものがあるが、ここでは、前者の場合を例にとって説明する。
これらに対し、IWM−1:IWM0:IWM1=−1:2:−1なる1次元時間方向フィルタを施し、その結果をIDWMとすると、
DWM=−IWM−1+2IWM0−IWM1
=−(−I ´/2+3I ´/2−3I ´/2+I ´/2)+2(−I ´/2+3I ´/2−3I ´/2+I ´/2)−(−I ´/2+3I ´/2−3I ´/2+I ´/2)
=I ´/2−5I ´/2+5I ´−5I ´+5I ´/2−I ´/2
=1/2(I+IWM)−5/2(I+I/4+IWM)+5(I−I/4+IWM)−5(I+I/4−IWM)+5/2(I−I/4−IWM)−1/2(I−IWM
=I/2−5I/2+5I−5I+5I/2−I/2−15I/4+6IWM
=I/2−5I/2+5I−5I+5I/2−I/2−15(−I/2+3I/2−3I/2+I/2)/4+6IWM
=(I/2−5I/8−5I/8+5I/8+5I/8−I/2)+6IWM
となる。
WM0単独の場合と比べ透かしの信号成分が強くなっており、画像に対して圧縮などのさまざまな加工が加えられることによりノイズが乗ることを考えると、透かしを検出しやすくなることが期待できる。
また、この結果に2次元空間方向のフィルタf(x)をかけることにより、さらに高い検出率を得ることも可能である。
すなわち、
f(IDWM)=f(I/2−5I/8−5I/8+5I/8+5I/8−I/2+6IWM
=f(I)/2−5/8f(I)−5/8f(I)+5/8f(I)+5/8f(I)−f(I)/2+f(6IWM
/2−5I/8−5I/8+5I/8+5I/8−I/2=Iとするとき、f(I)≪IかつIWM≒f(IWM)となるフィルタを用いると、効果が大きい。多くの場合、ローパスフィルタを用いると検出精度が高まるが、画像や透かしの形状により、ハイパスやバンドパスフィルタなどを使い分けてもよい。
本実施形態に係る電子透かし埋め込み装置の構成例は基本的には図1(fを用いる場合)又は図6(f(I)を用いる場合)と同様で構わない。ここでは、図6の場合を例にとって説明する。
図12に、本実施形態の電子透かし埋め込み処理の手順の一例を示す。
この手順例は、対象となった動画像の全てのフレームを埋め込み対象とするものである(ただし、フレーム数が6の倍数でない場合、フレーム数を6で除したときの剰余に相当する枚数のフレームは未処理となる)。
f=0として処理を開始し、ステップS3001でNOとなるまで、以下の処理を繰り返し行う。
まず、現在以降で6フレーム分の透かし埋め込み可能フレームが存在するか確認する(ステップS3001)。
f+6が存在しなければ、残っているすべてのフレームをそのまま出力して(ステップS3102)、この処理を終了する。
ステップS3001でIf+6が存在するならば、ステップS3002へ移行する。
ステップS3002では、パラメータk=1をセットし、バッファIを初期化する。
次に、f+k番目のフレームIf+kをフレーム蓄積部11に保存し(ステップS3003)、「kが6未満」が真であれば、kに1を加え(ステップS3004,S3005)、ステップS3003に戻る。
ステップS3003〜S3005の処理が繰り返されてkが6に達したならば、ステップS3004で、「kが6未満」が偽となって、ステップS3015に進み、特徴抽出部12で、I=−If+2/2+3If+3/2−3If+4/2+If+5/2を計算する。
次に、得られたIに対し信号処理部13にて所定のフィルタ処理を施して、f(I)を作成する(ステップS3006)。
f(I)が作成されたならば、k=1をセットする(ステップS3007)。
次に、埋め込みパターン作成部14において、kが1〜3のいずれかならば、IEWMとして正方向の透かしパターンIWMをセットし、kが4〜6のいずれかならば、IEWMとして負方向の透かしパターン(−IWM)をセットする(ステップS3008,S3009,S3108,S3109)。
続いて、埋め込みパターン作成部14において、kが2または4であれば、IEWMにf(I)/4を加算し、3または5であれば、IEWMからf(I)/4を減算する(ステップS3010,S3011,S3110,S3111)。なお、kが1または6であれば、これら加算も減算も行わない。
続いて、透かし重畳部15において、埋め込みパターン作成部14において作成されたIEWMをIf+kに重畳することによって、透かしの埋め込みを行う(ステップS3012)。
そして、次のフレームの処理に移るために、k=k+1として、ステップS3008に戻る(ステップS3013)。
なお、ステップS3013の処理の結果、kが6を越えた場合には、ステップS3008,S3108を経て、ステップS3211に進み、一周期分の埋め込み処理が終わったものとして、If+1〜If+6を出力し、ステップS3212にてfに6を加えて、ステップS3001に戻る。
本実施形態に係る電子透かし埋め込み検出の構成例は基本的には図4又は図8と同様で構わない。ここでは、図8の場合を例にとって説明する。
図13に、本実施形態の電子透かし検出処理の手順の一例を示す。
この手順例は、対象となった動画像の全てのフレームを検出対象とするものである(ただし、フレーム数が6の倍数でない場合、フレーム数を6で除したときの剰余に相当する枚数のフレームは未処理となる)。
なお、図13において、フレーム番号の指示は省略している。
ステップS4002でNOになるまで、以下の処理を繰り返し行う。
k=1をセットし(ステップS4001)、次のフレーム(未だ、入力・蓄積していないフレームのうち先頭のもの)が存在するか確認する(ステップS4002)。
次フレームが存在する場合には、次フレームを入力し、これをフレーム蓄積部21に保存する(ステップS4003)。
次に、「k=6」が偽であれば、kに1を加え(ステップS4004,S4005)、ステップS4002に戻る。
ステップS4002〜S4005の処理が繰り返されてkが6に達したならば、ステップS3004で、「k=6」が真となって、ステップS4105に進み、透かし抽出部22において、以下の式によりIWM−1、IWM0、IWM1を抽出する。
WM−1=−I/2+3I/2−3I/2+I/2
WM0=−I/2+3I/2−3I/2+I/2
WM1=−I/2+3I/2−3I/2+I/2
次に、信号処理部23において、時間方向フィルタg(x)を用いて、IWM−1
WM0、IWM1から、IDWM=g(IWM−1,IWM0,IWM1)を計算し(ステップS4106)、さらに、得られたIDWMに空間方向フィルタf(x)をかけることによって、最終的な検出透かしパターンIfDWM=f(IDWM)を得る(ステップS4107)。
そして、得られたIfDWMを出力し(ステップS4108)、これまでに蓄積したフレームをクリア(ステップS4109)した後に、ステップS4001に戻って、処理を繰り返す。
なお、S4002で次フレームが存在しなければ、この処理を終了する。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について、これまでの実施形態と相違する点を中心に説明する。なお、これまでと同様、画像データとしてフレームを例にとって説明する。
本実施形態では、電子透かしの埋め込みについては、埋め込み対象となる動画像コンテンツの各フレームを、所定の分類方法に従って、複数のグループに分類し、各グループごとに独立して、例えばこれまでに説明したような電子透かし埋め込み処理を行うものである。また、電子透かしの検出については、検出対象となる動画像コンテンツの各フレームを、(電子透かし埋め込み時と同じ方法で)複数のグループに分類し、各グループごとに独立して、例えばこれまでに説明したような(当該グループに対して実施された電子透かし埋め込み処理に対応する)電子透かし検出処理を行うものである。
なお、埋め込み対象となる動画像コンテンツの各フレームを、複数のグループに分類した場合に、全てのグループを、透かしパターンを埋め込む対象としてもよいし、一部のグループのみを、透かしパターンを埋め込む対象としてもよい。また、検出対象となる動画像コンテンツの各フレームを、複数のグループに分類した場合に、全てのグループを、透かしパターンを検出する対象としてもよいし、一部のグループのみを、透かしパターンを検出する対象としてもよい。
上記の分類の方法には種々のバリエーションがある。
例えば、フレームの番号fに基づいて分類する方法がある。具体例としては、フレームの番号fを予め定められた整数nで除したときの剰余r(=f mod n)により分類する方法がある。この方法によると、例えばn=2の場合、剰余r=0のグループ(偶数フレームのグループ)と、剰余r=1のグループ(奇数フレームのグループ)とにグルーピングされる。nの値は適宜設定して構わない。
また、例えば、フレームの属するシーンに基づいて分類する方法(例えば、シーンチェンジを検出し、同一のシーンに属する全てのフレームを一つのグループにグルーピングする方法)、MPEG画像におけるフレームのピクチャ種別(I,P,Bピクチャ)に基づいて分類する方法(例えば、フレームのピクチャ種別が、I又はPピクチャか、Bピクチャかによって、2つのグループに分類する方法)、フレームの特徴量(例えば、平均輝度)に基づいて分類する方法(例えば、フレームごとに平均輝度を計算し、平均輝度の高低レベル(レベルは何段階に設定しても構わない)によって分類する方法)、それらを適宜組み合わせた方法など、動画像の特徴や加工の仕方等に応じた様々な分類方法が考えられる。
各グループごとに実施する電子透かし埋め込み処理及び電子透かし検出処理の内容については、各グループごとに独立に設定することが可能である。
その際、全グループについて同一の透かしパターンを埋め込むようにしてもよいし、グループによって異なる透かしパターンを埋め込むようにしてもよい(後者の場合に、一部のグループについて透かしパターンが同一であっても構わない)。
また、全グループについて同一の埋め込み方法/検出方法を用いるようにしてもよいし、グループによって異なる埋め込み方法/検出方法を用いるようにしてもよい(後者の場合に、一部のグループについて埋め込み方法/検出方法が同一であっても構わない)。
上記の埋め込み方法/検出方法として、これまでの実施形態で説明した埋め込み方法/検出方法を適宜用いて構わない。また、一部のグループについて、従来の埋め込み方法/検出方法を用いることも可能である。
例えば、グループが2つあるとして、それらに同一の埋め込み方法/検出方法を用いる場合に、第1及び第2のグループに、第1〜第4の実施形態のいずれかの埋め込み方法/検出方法を用いようにしてもよいし、2つのグループに異なる埋め込み方法/検出方法を用いる場合に、第1のグループに、第1〜第4の実施形態のいずれかの埋め込み方法/検出方法を用い、第2のグループに、第1〜第4の実施形態の埋め込み方法/検出方法のうち、第1のグループとは異なる埋め込み方法/検出方法を用いるようにしてもよい。
また、各々のグループにおいて、当該グループに属するフレームの枚数がI枚で、当該グループで用いる埋め込み方法によって1つの透かしパターンを埋め込むのに用いるフレームの枚数がJ枚である場合に、I/Jが2以上である場合には、当該グループについては、透かしパターンを複数回埋め込むことができることになるが、その際、透かしパターンを埋め込む回数や、どのフレームに埋め込むかについては、適宜設定可能である。また、1つのグループに、透かしパターンを複数回埋め込む場合に、1種類の透かしパターンを複数回埋め込む替わりに、複数種類の透かしパターンを1回又は複数回ずつ埋め込むようにすることも可能である。
また、同一のグループに同一の透かしパターンを複数回埋め込む場合に、それらの一部のみ検出するようにすることも可能である。また、複数のグループに同一の透かしパターンを埋め込む場合に、一部のグループについてのみ検出を行う(残りのグループについては検出を行わない)ようにすることも可能である。
以上の他にも、種々のバリエーションが可能である。
このように、動画像コンテンツの各フレームを、複数のグループに分類し、各グループごとに独立して電子透かし埋め込み処理や電子透かし検出処理を行うようにすることによって、例えば、フレームが間引かれた場合でも検出率を落とすことなく、透かしパターンを検出すること、あるいは、複数種類の透かしを埋め込むこと、あるいは、複数埋め込まれた透かしのうちのいくつかだけを検出することにより単位時間あたりの検出コストの削減を図ることなど、様々な効果を得ることができる。
次に、具体例として、対象となる動画像コンテンツのフレームを、フレーム番号fによって偶数フレームのグループと奇数フレームのグループの2つに分類し、それぞれのグループに対して電子透かし埋め込み処理を行う例を示す。なお、第4の実施形態で示した例では連続するフレームに対して埋め込みが行われたが、ここでは、離散したフレームに対して埋め込みが行われることになる。
ここで示す例では、4枚のフレームを埋め込み処理の単位とし、透かし埋め込み済み画像をI ´´として(fはフレーム番号)、偶数フレームに対しては、
2n ´´=I2n
2n+2 ´´=I2n+2
2n+4 ´´=I2n+4+IWM
2n+6 ´´=I2n+6+IWM
のように埋め込み、奇数フレームに対しては、
2n+1 ´´=I2n+1+(−IWM
2n+3 ´´=I2n+3+(−IWM
2n+5 ´´=I2n+5
2n+7 ´´=I2n+7
のように埋め込むものとする。
偶数フレームから抽出される、透かし検出に悪影響を及ぼす成分IDEは、次のように求めるものとし、
DE=−I2n/2+3I2n+2/2−3I2n+4/2+I2n+6/2
奇数フレームから抽出される、透かし検出に悪影響を及ぼす成分IDOは、次のように求めるものとする。
DO=−I2n+1/2+3I2n+3/2−3I2n+5/2+I2n+7/2
このとき、4枚の偶数フレームに対して次のように修正を行うと、より正確に透かしパターンを検出することができる。
2n´=I2n
2n+2´=I2n+2−IDE/3
2n+4´=I2n+4+IWM+IDE/3
2n+6´=I2n+6+IWM
同様に、4枚の奇数フレームに対して次のように修正を行うと、より正確に透かしパターンを検出することができる。
2n+1´=I2n+1+(−IWM)+IDO/4
2n+3´=I2n+3+(−IWM)−IDO/4
2n+5´=I2n+5+IDO/4
2n+7´=I2n+7−IDO/4
この場合、偶数フレームから検出される検出透かしパターンIWMEは、次のようになる。
WME=−I2n´/2+3I2n+2´/2−3I2n+4´/2+I2n+6´/2
=−I2n/2+3I2n+2/2−IDE/2−3I2n+4/2−3IWM/2−IDE/2+I2n+6/2+IWM/2
=IDE−IDE−IWM
=−IWM
同様に、奇数フレームから検出される検出透かしパターンIWMOは、次のようになる。
WMO=−I2n+1´/2+3I2n+3´/2−3I2n+5´/2+I2n+7´/2
=−I2n+1/2+IWM/2−IDO/8+3I2n+3/2−3IWM/2−3IDO/8−3I2n+5/2+3IDO/8+I2n+7/2−IDO/8
=IDO−IDO−IWM
=−IWM
なお、上記の例では、偶数フレームと奇数フレームで修正の係数が異なっているが、いずれの場合も同程度に正確なパターンを検出できる。このように各フレームに重畳する透かしパターンの係数は1通りではなく、様々なバリエーションが考えられる。
以上のようにして、透かしパターンは、偶数フレームと奇数フレームの両方から検出することができる。
なお、上記の例においても、第4の実施形態と同様、IDE,IDOの代わりに、例えばIDE、IDOの空間方向に対してローパスフィルタにかける処理などを施したf(IDE)、f(IDO)を用いることもできる。
図14に、本実施形態の電子透かし埋め込み処理の手順の一例を示す。
この手順例は、対象となった動画像の全てのフレームを検出対象とするものである(ただし、フレーム数が8の倍数でない場合、フレーム数を8で除したときの剰余に相当する枚数のフレームは未処理となる)。
f=0として処理を開始し、まず、初期化作業として、i=f(0)、j=f+1(1)、m=0、n=0とする(ステップS5001)。
以降、ステップS5002でNOとなるまで、以下の処理を繰り返し行う。
まず、フレームの分類を行う。すなわち、Iが存在するかどうか調べ、Iが存在するならば(ステップS5002)、ステップS5004へ移行する(ステップS5002)。
ここで、fが偶数の場合、ステップS5005へ進んで、偶数フレームに対する処理を行い、奇数の場合、ステップS5505へ進んで、奇数フレームに対する処理を行う(ステップS5004)。
以下、fが偶数である場合と、奇数である場合とに分けて説明する。
最初に、fが偶数である場合についてステップS5005から説明する。
fが偶数である場合、Iをバッファに保存し(ステップS5005)、mとfにそれぞれ1を加える(ステップS5006)。
ここで、m=4であるかどうか調べ、m=4の場合(すなわち、fが偶数であるフレームが4枚分蓄積された場合)には、ステップS5008へ進み、そうでない場合(すなわち、mが4未満である場合)には、ステップS5002に戻る(ステップS5007)。
ステップS5008では、保存された4枚の偶数フレームを用いて、前述の式(IDE=−I2n/2+3I2n+2/2−3I2n+4/2+I2n+6/2)によりIDEを作成し、次のステップS5009では、IDEにフィルタ処理を施したf(IDE)を作成し、さらに次のステップS5010では、mを0にセットし、ステップS5011へ進む。
次に、mが1以下であるか2以上であるか調べ、mが1以下である場合には(ステップS5011)、重畳すべきパターンIEWMを初期化し、埋め込む成分がないようにして(ステップS5012)、ステップS5013へ進む。mが2以上である場合には(ステップS5011)、重畳すべきパターンIEWMをIWMとして(ステップS5112)、ステップS5013へ進む。
次に、mの値を調べ、mが1である場合には(ステップS5013)、重畳すべきパターンIWMにf(IDE/3)を減算により重畳し(ステップS5014)、ステップS5015へ進む。mが2である場合には(ステップS5013)、重畳すべきパターンf(IDE/3)を加算により重畳し(ステップS5014)、ステップS5015へ進む。それ以外の場合には(ステップS5013)、ステップS5014をスキップして、ステップS5015へ進む。
ステップS5015では、バッファに保存されているIi+2mのフレームに対し、IEWMを重畳した後に、Ii+2mを出力する。
次に、mに1を加え(ステップS5016)、ステップS5017で、mが4であるかどうか(すなわち、保存されている偶数フレームのすべてが出力されている状態であるかどうか)調べ、すべて出力された場合には、ステップS5018へ進み、まだ出力されていないフレームが残っている場合には、ステップS5011へ戻る。
ステップS5018では、i=f、m=0をセットし、ステップS5002へ戻る。
続いて、ステップS5004でfが奇数フレームと判定された場合についてステップS5505から説明する。
fが奇数である場合、Iを保存し(ステップS5506)、nとfにそれぞれ1を加える(S5506)。
ここで、n=4であるかどうか調べ、n=4の場合(すなわち、fが奇数であるフレームが4枚分蓄積された場合)には、ステップS5508へ進み、そうでない場合(すなわち、nが4未満である場合)には、ステップS5002に戻る(ステップS5507)。
ステップS5508では、保存された4枚の奇数フレームを用いて、前述の式(IDO=−I2n+1/2+3I2n+3/2−3I2n+5/2+I2n+7/2)によりIDOを作成し、次のステップS5509では、IDOにフィルタ処理を施したf(IDO)を作成し、次のステップS5510では、nを0にセットし、ステップS5511へ進む。
次に、nが1以下であるか2以上であるか調べ、nが1以下である場合には(ステップS5511)、重畳すべきパターンIEWMを−IWMとして(すなわち、透かしとして重畳すべきパターンIEWMに透かしパターンIWMの正負を反転させたものを設定して)(ステップS5512)、ステップS5513へ進む。mが2以上である場合には(ステップS55)、重畳すべきパターンIEWMを初期化し、埋め込む成分がないようにして(ステップS5612)、ステップS5513へ進む。
ステップS5513では、nが偶数の場合には、ステップS5512又はステップS5612で設定されたIEWMにf(IDO)/4を加算により重畳して、ステップS5514へ進む。奇数の場合には、ステップS5512又はステップS5612で設定されたIEWMにf(IDO)/4を減算により重畳して、ステップS5514へ進む。
ステップS5514では、バッファに保存されているIj+2nのフレームに対し、IEWMを重畳した後に、Ij+2nを出力する。
次に、nに1を加え(ステップS5515)、ステップS5516で、nが4であるかどうか(すなわち、保存されている偶数フレームのすべてが出力されている状態であるかどうか)調べ、すべて出力された場合には、ステップS5517へ進み、まだ出力されていないフレームが残っている場合には、ステップS5511へ戻る。
ステップS5517では、j=f、m=0をセットし、ステップS5002へ戻る。
以上の処理を繰り返し行い、ステップS5002でIが存在しなければ、バッファに貯められた未出力のフレームを出力し(ステップS5003)、この処理を終了する。
以上のように埋め込むことにより、偶数フレームと奇数フレームとからそれぞれ独立して透かしパターンを検出することが可能となり、例えばフレームレートが半分になっても、少なくとも偶数フレームと奇数フレームのいずれか一方からは透かしパターンの検出を行うことが可能になる(フレームレート変換に対して耐性を持たせることができる)。また、検出時においてフレームレートへの加工がなされていなかったとしても、偶数フレームあるいは奇数フレームのどちらか一方だけから透かしを検出するものとすれば、単位時間当たりの透かしの検出処理は半分で済むようになる。もちろん、それらの両方から検出を行い、検出精度を高めてもよい。
また、例えばフレームレートが1/3になった場合からも検出したい場合は、偶数フレーム、奇数フレームという分類方法ではなく、ステップS5004にてfを3で除したときの剰余によって分類すればよい。
また、上記の例では、偶数フレーム、奇数フレームのいずれにおいても4フレームごとに透かしパターンを修正する成分を計算したが、必ずしも4フレームずつである必要はないし、偶数フレームと奇数フレームとで同じ条件にする必要もない。例えば、偶数フレームは2フレームおきにし、奇数フレームは5フレームおきにするなどというように、任意かつ非対称に設定することもできる。
また、上記の例では、偶数フレームと奇数フレームの両方に、同一の透かしパターンIWMを埋め込んだが、相異なる透かしパターンを埋め込むようにしてもよい。この場合、フレームレートの変換が行われなければ、2種類の透かしを検出することが可能となる。フレームレートを変換した後からでも2種類の透かしを検出したい場合は、ステップS5004でfを4で除したときの剰余によって分類するなどしてもよい。
また、ステップS5004では、fに基づいた分類をしたが、必ずしもfに依存していなくてもよく、例えば画像の特徴量に基づいて分類など、他の分類方法によって分類してもよい。
なお、以上の各機能は、ソフトウェアとして記述し適当な機構をもったコンピュータに処理させても実現可能である。
また、本実施形態は、コンピュータに所定の手順を実行させるための、あるいはコンピュータを所定の手段として機能させるための、あるいはコンピュータに所定の機能を実現させるためのプログラムとして実施することもできる。加えて該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として実施することもできる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係る電子透かし埋め込み装置の一構成例を示す図 同実施形態における電子透かし埋め込み処理の手順の一例を示すフローチャート 透かしパターンの一例について説明するための図 同実施形態に係る電子透かし検出装置の一構成例を示す図 同実施形態における電子透かし検出処理の手順の一例を示すフローチャート 同実施形態に係る電子透かし埋め込み装置の他の構成例を示す図 同実施形態における電子透かし埋め込み処理の手順の他の例を示すフローチャート 同実施形態に係る電子透かし検出装置の他の構成例を示す図 同実施形態における電子透かし検出処理の手順の他の例を示すフローチャート 同実施形態における電子透かし埋め込み処理の手順のさらに他の例を示すフローチャート 透かしパターンの検出について説明するための図 同実施形態における電子透かし埋め込み処理の手順のさらに他の例を示すフローチャート 同実施形態における電子透かし検出処理の手順のさらに他の例を示すフローチャート 同実施形態における電子透かし埋め込み処理の手順のさらに他の例を示すフローチャート
符号の説明
11,21…フレーム蓄積部、12…特徴抽出部、13,23…信号処理部、14…埋め込みパターン作成部、15…透かし重畳部、16,24…制御部、22…透かし抽出部

Claims (21)

  1. 動画像コンテンツの複数のフレームを利用して画像パターンを電子透かしとして埋め込む電子透かし埋め込み装置において、
    前記複数のフレームの画像データに基づいて、該複数のフレームから前記電子透かしの画像パターンを検出する際に発生する誤差に対して影響を与える画像成分を求める手段と、
    前記電子透かしの画像パターンに基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の第1の画像パターンを決定するとともに、前記画像成分に基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の第2の画像パターンであって前記誤差に対する前記画像成分の影響を除去又は低減させるものを決定する決定手段と、
    前記複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームに対して決定された前記第1の画像パターン及び前記第2の画像パターンを、当該フレームの画像データに重畳する重畳手段とを備えたことを特徴とする電子透かし埋め込み装置。
  2. 前記決定手段は、或るフレームに対して埋め込むべき前記第1の画像パターンと前記第2の画像パターンとを重畳して、当該或るフレームに対して埋め込むべき一つの画像パターンを生成し、
    前記重畳手段は、前記或るフレームに対して生成された前記一つの画像パターンを、該或るフレームに重畳することを特徴とする請求項1に記載の電子透かし埋め込み装置。
  3. 前記重畳手段は、或るフレームに対して埋め込むべき前記第1の画像パターンと前記第2の画像パターンとを、当該或るフレームに対して別々に重畳することを特徴とする請求項1に記載の電子透かし埋め込み装置。
  4. 前記画像成分に対して信号処理を施す手段を更に備え、
    前記決定手段は、前記信号処理を施された前記画像成分に基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の前記第2の画像パターンを決定することを特徴とする請求項1に記載の電子透かし埋め込み装置。
  5. 前記信号処理には時間方向への1次元フィルタ若しくは空間方向への2次元フィルタ又は時空間方向への3次元フィルタを用いることを特徴とする請求項4に記載の電子透かし埋め込み装置。
  6. 前記複数のフレームは2枚のフレームであり、
    前記画像成分は前記2枚のフレームの画像データの間の差分を示す差分画像であり、
    前記2枚のフレームのうちの一方のフレームに対する前記第1の画像パターンは、前記電子透かしの画像パターンと同一のパターンであり、前記第2の画像パターンは、前記差分画像又はこれに対して信号処理を施したものを反転し、さらに2で除したものであり、他方のフレームに対する前記第1の画像パターンは、前記電子透かしの画像パターンを反転したパターンであり、前記第2の画像パターンは、前記差分画像又はこれに対して信号処理を施したものを2で除したものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子透かし埋め込み装置。
  7. 前記複数のフレームは2n枚のフレームであり、
    前記画像成分は前記2n枚のフレームのうちのn枚のフレームの画像データから求めた第1の平均画像と、残りのn枚のフレームの画像データから求めた第2の平均画像と間の差分を示す差分画像であり、
    前記n枚のフレームのそれぞれに対する前記第1の画像パターンは、いずれも、前記電子透かしの画像パターンと同一のパターンであり、前記第2の画像パターンは、いずれも、前記差分画像又はこれに対して信号処理を施したものを反転し、さらに2で除したものであり、前記残りのn枚のフレームのそれぞれに対する前記第1の画像パターンは、いずれも、前記電子透かしの画像パターンを反転したパターンであり、前記第2の画像パターンは、いずれも、前記差分画像又はこれに対して信号処理を施したものを2で除したものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子透かし埋め込み装置。
  8. 前記複数のフレームは4枚のフレームであり、
    前記画像成分は前記4枚のフレームの画像データにそれぞれ特定の係数を乗じて重畳した予測差分画像であり、
    前記4枚のフレームのうちの第1のフレームに対する前記第1の画像パターンは、前記電子透かしの画像パターンと同一のパターンであり、前記第2の画像パターンは、前記予測差分画像又はこれに対して信号処理を施したものを4で除したものであり、第2のフレームに対する前記第1の画像パターンは、前記電子透かしの画像パターンと同一のパターンであり、前記第2の画像パターンは、前記予測差分画像又はこれに対して信号処理を施したものを反転し、さらに4で除したものであり、第3のフレームに対する前記第1の画像パターンは、前記電子透かしの画像パターンを反転したパターンであり、前記第2の画像パターンは、前記予測差分画像又はこれに対して信号処理を施したものを4で除したものであり、第4のフレームに対する前記第1の画像パターンは、前記電子透かしの画像パターンを反転したパターンであり、前記第2の画像パターンは、前記予測差分画像又はこれに対して信号処理を施したものを反転し、さらに4で除したものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子透かし埋め込み装置。
  9. 前記動画像コンテンツのフレームを、予め定められた分類方法に従って複数のグループに分類し、分類された各々のグループごとに独立して、前記画像成分の算出、前記第1の画像パターン及び前記第2の画像パターンの決定並びに前記重畳を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子透かし埋め込み装置。
  10. 前記分類方法は、前記フレームの番号に基づいて分類する方法、前記フレームの属するシーンに基づいて分類する方法、前記フレームのピクチャ種別に基づいて分類する方法、又は前記フレームの特徴量に基づいて分類する方法であることを特徴とする請求項9に記載の電子透かし埋め込み装置。
  11. 動画像コンテンツの複数のフレームを利用して電子透かしとして埋め込まれた画像パターンを検出する電子透かし検出装置において、
    前記複数のフレームの画像データをもとにした特定の線形演算を行うことによって、誤差成分を含む電子透かしの画像パターンを抽出する抽出手段と、
    抽出された前記電子透かしの画像パターンに対して信号処理を施すことによって、前記電子透かしの画像パターンに含まれる前記誤差成分を低減する手段とを備えたことを特徴とする電子透かし検出装置。
  12. 前記信号処理には時間方向への1次元フィルタ若しくは空間方向への2次元フィルタ又は時空間方向への3次元フィルタを用いることを特徴とする請求項11に記載の電子透かし検出装置。
  13. 前記複数のフレームは2枚のフレームであり、
    前記特定の線形演算は、前記2枚のフレームの画像データの間の差分をとる演算を含むものであることを特徴とする請求項11に記載の電子透かし検出装置。
  14. 前記複数のフレームは2n枚のフレームであり、
    前記特定の線形演算は、前記2n枚のフレームのうちのn枚のフレームの画像データから求めた第1の平均画像と、残りのn枚のフレームの画像データから求めた第2の平均画像と間の差分をとる演算を含むものであることを特徴とする請求項11に記載の電子透かし検出装置。
  15. 前記複数のフレームは4枚のフレームであり、
    前記特定の線形演算は、前記4枚のフレームのうちの2枚のフレームの画像データから求めた第1の予測画像と、残りの2枚のフレームの画像データから求めた第2の予測画像と間の差分をとる演算を含むものであることを特徴とする請求項11に記載の電子透かし検出装置。
  16. 前記動画像コンテンツのフレームを、予め定められた分類方法に従って複数のグループに分類し、分類された各々のグループごとに独立して、前記画像パターンの抽出及び前記誤差成分の低減を行うことを特徴とする請求項10または11に記載の電子透かし検出装置。
  17. 前記分類方法は、前記フレームの番号に基づいて分類する方法、前記フレームの属するシーンに基づいて分類する方法、前記フレームのピクチャ種別に基づいて分類する方法、又は前記フレームの特徴量に基づいて分類する方法であることを特徴とする請求項16に記載の電子透かし検出装置。
  18. 動画像コンテンツの複数のフレームを利用して画像パターンを電子透かしとして埋め込む電子透かし埋め込み装置における電子透かし埋め込み方法であって、
    前記複数のフレームの画像データに基づいて、該複数のフレームから前記電子透かしの画像パターンを検出する際に発生する誤差に対して影響を与える画像成分を求めるステップと、
    前記電子透かしの画像パターンに基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の第1の画像パターンを決定するとともに、前記画像成分に基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の第2の画像パターンであって前記誤差に対する前記画像成分の影響を除去又は低減させるものを決定するステップと、
    前記複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームに対して決定された前記第1の画像パターン及び前記第2の画像パターンを、当該フレームの画像データに重畳するステップとを有することを特徴とする電子透かし埋め込み方法。
  19. 動画像コンテンツの複数のフレームを利用して電子透かしとして埋め込まれた画像パターンを検出する電子透かし検出装置における電子透かし検出方法であって、
    前記複数のフレームの画像データをもとにした特定の線形演算を行うことによって、誤差成分を含む電子透かしの画像パターンを抽出するステップと、
    抽出された前記電子透かしの画像パターンに対して信号処理を施すことによって、前記電子透かしの画像パターンに含まれる前記誤差成分を低減するステップとを有することを特徴とする電子透かし検出方法。
  20. 動画像コンテンツの複数のフレームを利用して画像パターンを電子透かしとして埋め込む電子透かし埋め込み装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムにおいて、
    前記プログラムは、
    前記複数のフレームの画像データに基づいて、該複数のフレームから前記電子透かしの画像パターンを検出する際に発生する誤差に対して影響を与える画像成分を求めるステップと、
    前記電子透かしの画像パターンに基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の第1の画像パターンを決定するとともに、前記画像成分に基づいて、前記複数のフレームに対してそれぞれ埋め込むべき各々の第2の画像パターンであって前記誤差に対する前記画像成分の影響を除去又は低減させるものを決定するステップと、
    前記複数のフレームのそれぞれについて、当該フレームに対して決定された前記第1の画像パターン及び前記第2の画像パターンを、当該フレームの画像データに重畳するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  21. 動画像コンテンツの複数のフレームを利用して電子透かしとして埋め込まれた画像パターンを検出する電子透かし検出装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムにおいて、
    前記プログラムは、
    前記複数のフレームの画像データをもとにした特定の線形演算を行うことによって、誤差成分を含む電子透かしの画像パターンを抽出するステップと、
    抽出された前記電子透かしの画像パターンに対して信号処理を施すことによって、前記電子透かしの画像パターンに含まれる前記誤差成分を低減するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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