JP2006172401A - 情報収集装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶媒体の保存領域を充分に確保できない機器でも詳細なログ情報の蓄積保存が可能な情報収集装置を提供すること。
【解決手段】情報収集装置1内に、障害発生時の原因調査用の詳細ログ情報と通常状態把握用の通常時ログ情報の2種類のログ情報をそれぞれ収集するログ情報収集部11と、ログ情報収集部11によって収集された詳細ログ情報と通常時ログ情報とをそれぞれ蓄積保存するログ情報蓄積部12とを設けるようにする。これにより、効率良くログ情報を収集することができる。
【選択図】図1
【解決手段】情報収集装置1内に、障害発生時の原因調査用の詳細ログ情報と通常状態把握用の通常時ログ情報の2種類のログ情報をそれぞれ収集するログ情報収集部11と、ログ情報収集部11によって収集された詳細ログ情報と通常時ログ情報とをそれぞれ蓄積保存するログ情報蓄積部12とを設けるようにする。これにより、効率良くログ情報を収集することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、機器の状態を表すログ情報を収集及び蓄積保存する情報収集装置に関し、特に障害対応に必要な詳細ログ情報と通常時の状態判断に必要な通常時ログ情報とを収集及び蓄積保存する情報収集装置に関する。
コンピュータシステムのログ情報などを収集する情報収集装置に関する提案として、例えば特許文献1では、障害の原因を調べるために必要なログ情報を蓄積保存するためのある程度の保存領域を記憶媒体内に確保しておき、収集したログ情報のうち、必要最低限のログ情報のみを蓄積保存するようにすることで、保存領域の増加を少なくしている。
また、特許文献2では、ネットワークに関する情報を収集し、収集した情報の中に、予め設定しておいた閾値を超える情報があった場合に、その旨を電子メールによって通知するなどすることによって障害の発生が分かるようにしている。
特開2002−318736号公報
特開平6−103200号公報
ログ情報は通常、コンピュータの記憶媒体内に記憶されている。ここで、記憶媒体の記憶容量には限りがあるため、特許文献1の手法ではログ情報の内でも特に重要と考えられる必要最低限の主要ログ情報のみが記憶保存される仕組みとなっている。このため、障害解析時に本来必要とされる詳細ログ情報を参照することができず、概略的な障害解析にならざるを得ず、詳細な障害解析を行う上で不都合が生じてしまう。しかしながら、詳細なログ情報を保存しようとする場合には、大容量の記憶媒体が必要になる。
また、特許文献2の手法のように、ログを収集するときに予め設定しておいた閾値を超えたログ情報のみを収集し、障害発生が分かるようにした装置では障害の発生は分かるが、障害を予測し障害の発生前に早期対応することは困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、記憶媒体の保存領域を充分に確保できない機器でも詳細なログ情報の蓄積保存が可能な情報収集装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による情報収集装置は、所定の処理を実行する少なくとも1つの処理実行部と通信自在に構成された情報収集装置であって、前記処理実行部の状態若しくは前記処理実行部における通信状態の把握に必要なログ情報として、障害発生時の原因調査用の詳細ログ情報と通常状態把握用の通常時ログ情報の2種類のログ情報をそれぞれ収集するログ情報収集部と、前記ログ情報収集部によって収集された前記詳細ログ情報と前記通常時ログ情報とをそれぞれ蓄積保存するログ情報蓄積部と、前記ログ情報収集部によって前記詳細ログ情報と前記通常時ログ情報とをそれぞれ収集する時間間隔と前記ログ情報蓄積部に蓄積保存された前記詳細ログ情報及び前記通常時ログ情報をそれぞれ書き換えるまでの保存期間とを設定する設定部とを具備することを特徴とする。
この第1の態様によれば、収集するログ情報を、ログ情報の利用形態に合わせて詳細ログ情報と通常ログ情報の2種類のログ情報に分けて収集することができるので、利用形態の異なるログ情報を効率良く収集保存することができる。
本発明によれば、記憶媒体の保存領域を充分に確保できない機器でも詳細なログ情報の蓄積保存が可能な情報収集装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報収集装置をコンピュータシステムに適用したときのシステムの全体構成図を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報収集装置をコンピュータシステムに適用したときのシステムの全体構成図を示す図である。
図1に示すように、情報収集装置1は、ネットワーク2を介して処理コンピュータ(サーバ)3、ネットワーク機器4、ユーザ端末5といった処理実行部に接続されている。
情報収集装置1のログ情報収集部11は、処理コンピュータ(サーバ)3、ネットワーク機器4、ユーザ端末5の状態を表すログ情報を、詳細ログ情報と通常時ログ情報とに分けて収集し、これら収集したログ情報を、ログ情報蓄積部12を介して詳細ログデータベース(DB)13と通常時ログデータベース(DB)14とにそれぞれ蓄積保存する。なお、これら詳細ログDB13及び通常時ログDB14は、例えばハードディスクドライブなどの記憶媒体によって構成されている。
ここで、詳細ログ情報とは、障害発生時における障害解析のために短い時間間隔で収集される情報である。この詳細ログ情報には、例えばシステムログ、イベントログ、アカウントログ、CPU使用率、ハードディスク使用率、スワップ回数、ネットワーク負荷率、ネットワークコリジョン、エージェントの収集する情報などの情報が含まれる。これに対し、通常時ログ情報とは、コンピュータシステムの平均的な通信状態などの通常状態を把握するために比較的長い時間間隔で収集される情報である。この通常時ログ情報には、CPU使用率やネットワーク負荷率、ハードディスク使用率などの詳細ログ情報の中の一部の情報が含まれる。
更に、情報収集装置1には、設定部15と通常時算出部16とが設けられている。設定部15は、詳細ログ情報及び通常時ログ情報のそれぞれを収集する時間間隔と収集したそれぞれのログ情報をそれぞれのデータベースに保存しておく保存期間とを設定する。通常時算出部16は、通常時ログDB14に蓄積保存されたログ情報から、コンピュータシステムの通常状態を算出する。即ち、通常時算出部16は、ある一定期間のCPU使用率やネットワーク負荷率、ハードディスク使用率などの平均状態を算出することにより、コンピュータシステムの通常状態を算出する。
また、処理コンピュータ(サーバ)3は、図1に示すコンピュータシステムにおいて、ネットワーク機器4を介して接続されたユーザ端末5に各種サービスを提供するための処理コンピュータであり、例えばファイルサーバやWebサーバなどの任意のサーバを用いることが可能である。ネットワーク機器4は、スイッチングハブやルータなどの処理コンピュータ(サーバ)3とユーザ端末5とを通信接続するための機器である。ユーザ端末5は、ユーザが個人所有しているコンピュータやワークステーションなどの端末機器である。
次に、本一実施形態における作用について図2のフローチャートを参照して説明する。
図2において、情報収集装置1は、設定部15において設定されている時間間隔毎に、ネットワーク2を介して接続されている処理コンピュータ(サーバ)3、ネットワーク機器4、及びユーザ端末5から、詳細ログ情報と通常時ログ情報とをそれぞれ収集し、収集したログ情報を詳細ログDB13と通常時ログDB14とにそれぞれ蓄積保存する(ステップS10)。例えば、詳細ログ情報は1分に1回収集し、通常時ログ情報は1時間に1回収集する。
ここで、本一実施形態では、ログ情報が蓄積されるのに従って保存領域が圧迫されるのを防ぐために、設定部15で設定された保存期間を超えて蓄積保存されたログ情報が新しいログ情報に上書きされるようにして、ログ情報の保存量が一定以上の量にならないようにする。
具体的には、ステップS10において新しいログ情報を収集したときに、情報収集装置1は、収集されたログ情報に対応するデータベースにおける最初の位置に蓄積保存されているログ情報の作成日付を取得する(ステップS20)。そして、新しく収集したログ情報の作成日付(即ち現在の日付)とステップS20で取得した最初の位置のログ情報の作成日付とを比較し、この比較の結果、最初の位置のログ情報の保存期間が予め設定されている保存期間(例えば1週間とか1年間)を超えているか否かを判定する(ステップS30)。
ステップS30の判定において、最初の位置のログ情報の保存期間が予め設定された保存期間を超えている場合には、データベースの最初の位置にステップS10で収集した新しいログ情報を上書きする、即ち最初の位置のログ情報を新しいログ情報と置き換える(ステップS40)。その後、ステップS10に戻る。
一方、ステップS30の判定において、最初の位置のログ情報の保存期間が予め設定された保存期間を超えていない場合には、データベースの次の位置に蓄積保存されたログ情報の作成日付を取得する(ステップS50)。そして、ステップS10で収集した新しいログ情報の作成日付とステップS50で取得した次の位置のログ情報の作成日付とを比較し、この比較の結果、次の位置のログ情報の保存期間が予め設定された保存期間を超えているか否かを判定する(ステップS60)。
ステップS60の判定において、次の位置のログ情報の保存期間が予め設定された保存期間を超えている場合には、データベースの次の位置にステップS10で収集した新しいログ情報を上書きする(ステップS70)。その後、ステップS10に戻る。
一方、ステップS60の判定に置いて、次の位置のログ情報の保存期間が予め設定された保存期間を超えていない場合には、ステップS60で比較したログ情報がデータベースの最後の位置のログ情報であったか否かを判定する(ステップS80)。ステップS80の判定において、最後の位置のログ情報ではない場合には、ステップS50に戻り、更に次の位置のログ情報の作成日付を取得する。
一方、ステップS80の判定において、最後の位置のログ情報であった場合には、データベースの最後の位置にステップS10で収集した新しいログ情報を上書きする(ステップS90)。その後、ステップS10に戻る。
以上説明したように、本一実施形態によれば、ログ情報の利用形態に合わせて詳細なログ情報と通常時のログ情報の2種類に分け、これら2種類のログ情報を設定した時間間隔で収集、蓄積保存することにより、利用形態の異なるログ情報を効率良く収集できる。
また、収集したログ情報を蓄積保存する場合に、新しいログ情報をデータベースに追記するのではなく、一定容量の保存領域を越えないように、一定の期間でログ情報を上書きで順次書き換えていくことにより、常に一定期間だけのログ情報を蓄積保存することができる。これにより、保存領域の増加を防ぐことが可能になり、保存領域を充分に確保できないような場合でもログ情報の蓄積保存が可能になる。
更に、通常時算出部16を設けておくことにより、図1に示すコンピュータシステムの通常状態を知ることができる。これにより、例えば通常状態と詳細ログ情報とを比較することで、障害が発生する前に早期の対応が可能である。また、それぞれの機器の長期間の平均的な状態を参考にすることができるので、機器の増強や縮小などの最適化を図ることもできる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、上記した一実施形態では、情報収集装置をコンピュータシステムに適用した例について説明しているが、本一実施形態の技術は、バス構造を有するLSIや、カーナビゲーションシステムなどのログ情報を収集する種々の装置に適用することが可能である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…情報収集装置、2…ネットワーク、3…処理コンピュータ、4…ネットワーク機器、5…ユーザ端末、11…ログ情報収集部、12…ログ情報蓄積部、13…詳細ログデータベース(DB)、14…通常時ログデータベース(DB)、15…設定部、16…通常時算出部
Claims (3)
- 所定の処理を実行する少なくとも1つの処理実行部と通信自在に構成された情報収集装置であって、
前記処理実行部の状態若しくは前記処理実行部における通信状態の把握に必要なログ情報として、障害発生時の原因調査用の詳細ログ情報と通常状態把握用の通常時ログ情報の2種類のログ情報をそれぞれ収集するログ情報収集部と、
前記ログ情報収集部によって収集された前記詳細ログ情報と前記通常時ログ情報とをそれぞれ蓄積保存するログ情報蓄積部と、
前記ログ情報収集部によって前記詳細ログ情報と前記通常時ログ情報とをそれぞれ収集する時間間隔と前記ログ情報蓄積部に蓄積保存された前記詳細ログ情報及び前記通常時ログ情報をそれぞれ書き換えるまでの保存期間とを設定する設定部と、
を具備することを特徴とする情報収集装置。 - 前記ログ情報蓄積部は、
前記詳細ログ情報を蓄積保存する詳細ログ情報データベースと、
前記通常時ログ情報を蓄積保存する通常時ログ情報データベースと、
を含み、
前記設定部で設定された保存期間が経過する毎に、前記詳細ログ情報と前記通常時ログ情報とをそれぞれ上書きで順次書き換えることにより、常に一定期間だけのログ情報を蓄積保存することを特徴とする請求項1に記載の情報収集装置。 - 前記ログ情報収集部によって収集された前記通常時ログ情報から過去の一定期間の平均の状態を、前記処理実行部の通常時の状態として算出する通常時算出部を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の情報収集装置。
Priority Applications (1)
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