JP2006094073A - 磁気駆動型アクチュエーター - Google Patents
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Abstract
【課題】 フォーマー費用並びにフォーマー周りの組立工数が増加する。
【解決手段】 碗形状をしたヨーク2と、ヨーク2の内部に順次積層される板状の磁石3およびトッププレート4から構成される磁気回路1と、磁気回路1のヨーク2の側壁の内周部とトッププレート4の外周部との間に形成される空隙内に配置されるボイスコイル5と、磁気回路1の前方でボイスコイル5を保持するサブパネル9と、サブパネル9の周辺に保持され、磁気回路1を保持するダンパー6とを備えた磁気駆動型アクチュエーターであって、磁気回路1を保持するダンパー6に壁部6aを設け、この壁部6aにボイスコイル5を配設すると共に、ダンパー6をボイスコイル5の内側に配置し、その貫通穴6c部を接着剤8で、磁気回路1のトッププレート4上に接着・固定する。フォーマーを廃止による部品点数の減少、フォーマー周りの組立工数が削減され、コストが低減できる。
【選択図】 図2
【解決手段】 碗形状をしたヨーク2と、ヨーク2の内部に順次積層される板状の磁石3およびトッププレート4から構成される磁気回路1と、磁気回路1のヨーク2の側壁の内周部とトッププレート4の外周部との間に形成される空隙内に配置されるボイスコイル5と、磁気回路1の前方でボイスコイル5を保持するサブパネル9と、サブパネル9の周辺に保持され、磁気回路1を保持するダンパー6とを備えた磁気駆動型アクチュエーターであって、磁気回路1を保持するダンパー6に壁部6aを設け、この壁部6aにボイスコイル5を配設すると共に、ダンパー6をボイスコイル5の内側に配置し、その貫通穴6c部を接着剤8で、磁気回路1のトッププレート4上に接着・固定する。フォーマーを廃止による部品点数の減少、フォーマー周りの組立工数が削減され、コストが低減できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、携帯電話などの移動通信機器に組み込まれ、パネルを振動させることにより、着信音や拡声により着信音を知らせ、また着信音(音声等)の再生に係わる磁気駆動型アクチュエーターに関する。
従来、パソコン、携帯電話など各種の電子機器に、各種の情報を音声出力するためのスピーカが配設されている。最近、これらの電子機器の小型化に伴い、これに併設されるスピーカの小型化と高効率化が必要とされる。このようなパネル型スピーカが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
特開2003−143690号(第3頁、図1)
上記した特許文献1に開示されているパネル型スピーカの構造は、図5〜図8において、このパネル型スピーカの磁気回路20は、略碗形状をしたヨーク(アウターヨーク)21と、該ヨーク21の内部に順次積み重ねられる平板状の磁石22およびトッププレート(インナーヨーク)23から構成される。そして、この磁気回路20と、ヨーク21の側壁の内周部と平板状のトッププレート23の外周部との間に形成される空隙(ギャップ)内にボイスコイル24を配設する。磁気回路20のギャップ内にボイスコイル24を落とし込むのに、樹脂管や紙管よりなるフォーマー25にボイスコイル24を巻線または接着にて固定してフォーマー周りの組立を行うものである。前記フォーマー25は磁気回路20の前方に配置されているサブパネル26に接着にて固定される。また、前記磁気回路20とサブパネル26は、薄い金属板で構成されるダンパー(弾性支持体)27を介して接続する。前記ダンパー27とヨーク21とは、その外周縁部において、接着剤28で接着・固定されている。前記ボイスコイル24の端末はスピーカ用のリードワイヤである錦糸線29により、フォーマー25の半田付け部25aと、基板30の半田付け部(パターン)30aとを半田31で接続・固定する。以上述べた構成のパネル型スピーカは、前記サブパネル26の前面に両面テープ32等により、電子機器、例えば、携帯電話等の液晶画面全面のアクリル板などのパネル33に貼付する。ボイスコイル24の振動がサブパネル26に伝達され、このサブパネル26から電子機器のパネル33に伝達される。
解決しようとする問題点は、上記した特許文献1に開示したパネル型スピーカの構造において、ボイスコイルを磁気回路のギャップ内に落とし込むために、フォーマーと呼ばれる樹脂管や紙管にボイスコイルを固定する。そのためフォーマーの部品費用並びに、フォーマー周りの組立工数が増加し、コストアップになる。などの問題があった。
本発明は、上述の欠点を解消するもので、その目的は、ダンパー部にボイスコイルを巻き付けることにより、フォーマーを廃止する。従って、フォーマー組み込み周りの工数が削減される。簡略化構造により品質が安定する。信頼性に優れた、安価な磁気駆動型アクチュエーターを提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明における磁気駆動型アクチュエーターは、碗形状をしたヨークと、該ヨークの内部に順次積層される板状の磁石およびトッププレートから構成される磁気回路と、該磁気回路のヨークの側壁の内周部とトッププレートの外周部との間に形成される空隙内に配置されるボイスコイルと、前記磁気回路の前方でボイスコイルを保持するサブパネルと、該サブパネルの周辺に保持され、前記磁気回路を保持するダンパーとを備えた磁気駆動型アクチュエーターにおいて、前記磁気回路を保持するダンパーに壁部を設け、該ダンパーの壁部にボイスコイルを配設すると共に、ダンパーを前記ボイスコイルの内側に配置し、磁気回路のトッププレート上に接着・固定したことを特徴とするものである。
また、前記ダンパーをトッププレート上に接着・固定するのに、ダンパーの中央部に形成された1個または複数個の貫通穴を通して面接着によって固定されていることを特徴とするものである。
また、前記貫通穴の形状は、長穴または略円形穴であることを特徴とするものである。
また、前記ダンパーの壁部の先端部を外側に曲げて、ボイスコイルの保持・位置決め部を形成したことを特徴とするものである。
また、前記ボイスコイルの端末処理は、リードワイヤにより、前記ダンパーの壁部の半田付け部と基板の半田付け部とを電気的に接続・固定したことを特徴とするものである。
本発明の磁気駆動型アクチュエーターは、フォーマーを廃止することにより、部品点数が減少による、工数およびコストが削減される。また、設計の自由導電パターンが増大する。さらに、簡略化構造により製品の品質が安定化する。など信頼性に優れた安価な磁気駆動型アクチュエーターを提供することができる。
本発明の磁気駆動型アクチュエーターについて、図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の実施例に係わり、図1は、磁気駆動型アクチュエーターの平面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、図1のB−B線断面図、図4(a)は、ダンパーにボイスコイルを巻く状態を示す説明図、図4(b)は図4(a)の巻き付け状態を示す部分拡大図である。
図1〜図3において、従来例と同様に、この磁気駆動型アクチュエーター(パネル型スピーカ)の磁気回路1は、略碗形状をしたヨーク2と、該ヨーク2の内部に順次積み重ねられる平板状の磁石3およびトッププレート4から構成される。そして、この磁気回路1と、ヨーク2の側壁の内周部と平板状のトッププレート4の外周部との間に形成される空隙(ギャップ)内にボイスコイル5を配設するのに、前記磁気回路1を保持する薄い金属板で構成されるダンパー6にボイスコイル5を巻き付けるための壁部6aを設ける。
前記ダンパー6の壁部6aにボイスコイル5を巻き付けるのに、図4に示すように、ダンパー6が嵌合する表面形状を有する巻き冶具7にダンパー6を被せ、ダンパー6の壁部6aに、ボイスコイル5を所定の巻数捲回することにより、ダンパー6はボイスコイル5の内側に配置される。前記ダンパー6の壁部6aの先端部の形状は、図4(b)に示すように、先端部を外側に曲げて、ボイスコイル5の保持・位置決め部6dを形成する。ボイスコイル5の捲回を容易にする機能を持たせる。
また、前記ダンパー6の壁部6aにボイスコイル5を巻き付ける代わりに、空芯コイルの形状に成形したボイルコイル5を、前記ダンパー6の壁部6aに落とし込むようにする際に、前記先端部の保持・位置決め部6dはストッパーとしての機能を有するものである。
このようにしてできたコイル付きダンパー6のボスコイル5を、磁気回路1のギャップ内に落とし込むと同時に、ダンパー6の中央部に長穴または略円形穴に形成された1個または複数個の貫通穴6cを通して面接着によって、トッププレート4上に接着剤8で接着・固定する。前記貫通穴6cへの接着剤の供給量の管理が容易であり、接着力が安定する。前記ダンパー6の壁部6aに、従来例のフォーマーの機能を持たせたものである。
前記ボイスコイル5は、磁気回路1の前方に配置されサブパネル9にダンパー6を介して接続される。前記ボイスコイル5の端末処理はスピーカ用のリードワイヤである錦糸線10により、ダンパー6の半田付け部6bと、基板11の半田付け部(パターン)11aとを半田12で接続・固定する。前記サブパネル9の下面側で、磁気回路1を囲むようにして防塵機能を有する背面メッシュ13を保持させる構成になっている。以上述べた構成の磁気駆動型アクチュエーターは、前記サブパネル9の前面に両面テープ14等により、電子機器、例えば、携帯電話等の液晶画面全面のアクリル板などのパネル15に貼付する。
以上述べた構成の磁気駆動型アクチュエーターの作用・効果について説明する。本発明の磁気駆動型アクチュエーターは、ダンパー6の壁部6aが従来例のフォーマ−の機能を有し、安定して磁気回路1のギャップ内にボイスコイル5を配置できる。ボイスコイル5の振動がサブパネル9に伝達され、このサブパネル9から電子機器のパネル15に伝達される。従来のフォーマーが廃止できるので、部品費用と同時に、フォーマーの組み込み工数も削減できる。構造も簡素化され、製造コストも削減できる。
1 磁気回路
2 ヨーク
3 磁石
4 トッププレート
5 ボイスコイル
6 ダンパー
6a 壁部
6b ダンパーの半田付け部
6c 貫通穴
6d 保持・位置決め部
7 巻き冶具
8 接着剤
9 サブパネル
10 錦糸線
11 基板
11a 基板の半田付け部
12 半田
13 背面メッシュ
2 ヨーク
3 磁石
4 トッププレート
5 ボイスコイル
6 ダンパー
6a 壁部
6b ダンパーの半田付け部
6c 貫通穴
6d 保持・位置決め部
7 巻き冶具
8 接着剤
9 サブパネル
10 錦糸線
11 基板
11a 基板の半田付け部
12 半田
13 背面メッシュ
Claims (5)
- 碗形状をしたヨークと、該ヨークの内部に順次積層される板状の磁石およびトッププレートから構成される磁気回路と、該磁気回路のヨークの側壁の内周部とトッププレートの外周部との間に形成される空隙内に配置されるボイスコイルと、前記磁気回路の前方でボイスコイルを保持するサブパネルと、該サブパネルの周辺に保持され、前記磁気回路を保持するダンパーとを備えた磁気駆動型アクチュエーターにおいて、前記磁気回路を保持するダンパーに壁部を設け、該ダンパーの壁部にボイスコイルを配設すると共に、ダンパーをボイスコイルの内側に配置し、前記磁気回路のトッププレート上に接着・固定したことを特徴とする磁気駆動型アクチュエーター。
- 前記ダンパーをトッププレート上に接着・固定するのに、ダンパーの中央部に形成された1個または複数個の貫通穴を通して面接着によって固定されていることを特徴とする請求項1記載の磁気駆動型アクチュエーター。
- 前記貫通穴の形状は、長穴または略円形穴であることを特徴とする請求項2記載の磁気駆動型アクチュエーター。
- 前記ダンパーの壁部の先端部を外側に曲げて、ボイスコイルの保持・位置決め部を形成したことを特徴とする請求項1記載の磁気駆動型アクチュエーター。
- 前記ボイスコイルの端末処理は、リードワイヤにより、前記ダンパーの壁部の半田付け部と基板の半田付け部とを電気的に接続・固定したことを特徴とする請求項1記載の磁気駆動型アクチュエーター。
Priority Applications (6)
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ID=36234621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004276243A Pending JP2006094073A (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | 磁気駆動型アクチュエーター |
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CN (1) | CN1753574A (ja) |
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2004
- 2004-09-22 JP JP2004276243A patent/JP2006094073A/ja active Pending
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2005
- 2005-09-22 CN CN 200510106372 patent/CN1753574A/zh active Pending
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Publication number | Publication date |
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CN1753574A (zh) | 2006-03-29 |
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