JP2006058078A - 熱式空気流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 センサ素子のスクリーニングによる的確な良否選別が容易に得られるようにした熱式空気流量計を提供すること。
【解決手段】 電気絶縁膜25からなるダイアフラム部分23、24を半導体基板20に形成させ、これらに発熱抵抗体26と吸気温度センサ用の抵抗体28を配置した熱式空気流量計のセンサ素子19において、矩形をしたダイアフラム部分23の短辺W1と、同じく矩形をしたダイアフラム部分24の短辺W2をほぼ同一の長さにし、スクリーニングによる加圧に際して、各ダイアフラム部分23、24に加わる応力がほほ同じになるようにしたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体のセンサ素子を用いた熱式空気流量計に係り、特に内燃機関の吸入空気量を測定するのに好適な熱式空気流量計に関する。
近年、特に自動車のエンジン(内燃機関)では、その燃料供給量を吸入空気量に基いて制御するのが一般的になっており、このため吸入空気流量計が必要になっているが、このときの吸入空気流量計としては、熱式の流量計が質量空気量を直接検知できることから、特に重用されるようになってきている。
そして、この熱式空気流量計の中でも、特に半導体マイクロマシニング技術により製造されたセンサ素子(測定素子)を用いた場合は、コストの低減と低電力駆動、それに高速応答性の点で有利になるので、近年は、この半導体技術によるセンサ素子を用いた熱式空気流量計が主流になっている。
ところで、このような空気流量計には、そのセンサ素子の基板が複数のダイアフラム(薄膜部分)を備え、それらの部分に、流量検出ようのセンサとなる発熱部及び当該発熱部に隣接してそれぞれ配置された上流側測温部と下流側測温部が配設されるようにしたものが従来技術として知られてい(例えば、特許文献1参照)。
そして、この従来技術による熱式空気流量計では、複数個のダイアフラムが被計測流体の流れの方向に直交する方向に並んで設けられていて、これによりダイアフラムの強度の向上を図ると共に感度と応答性が確保されるようにしている。
一方、熱式空気流量計は、吸気温度が変化すると測定誤差を生じるという問題がある。そこで、熱式空気流量計のセンサ素子の一部に吸気温度センサを取付け、これにより吸気温度を計測し、吸気温度変化による測定誤差を低減し、より高精度で空気流量が測定できるようにした熱式空気流量計も、従来技術として知られている。
しかし、この場合、別途、吸気温度センサの取付けを要することから、熱式空気流量計の部品点数が増加し、しかも吸気温度センサの取り付けのための実装構造や配線が必要になるので、製造コストの上昇をもたらしてしまう。
そこで、この問題を解決したのが、熱式空気流量計のセンサ素子に吸気温度センサを一体化する技術であり、これにより、部品点数や吸気温度センサを電気的に接続するための配線が削減できる。
しかも、このとき、熱式空気流量計のセンサ素子を、単結晶シリコンなどの半導体基板にマイクロマシニング技術を用いて形成し、このセンサ素子上に、更にサーミスタや感温抵抗体を形成してやれば、吸気温度センサをセンサ素子上に一体化して設けることができ、この結果、更にコストを抑えることができる。
そこで、センサ素子に吸気温度センサを設けた従来技術による熱式空気流量計の一例について説明すると、ここで、図20は、従来技術の平面図で、図21は、図20におけるA−A線による断面図で、図22は、同じくB−B線による断面図であり、これらの図において、まず、1はセンサ素子を表わす。
更に、2は半導体基板、3、4はダイアフラム部分、5は発熱抵抗体、6a、6bは測温抵抗体、7、8は空洞部、9は温度補償抵抗体、10は電気絶縁膜、11は吸気温度センサ用抵抗体、12a〜12jは端子電極部である。
ここで、矢印fは、このセンサ素子1に対して被計測流体(吸入空気)が流れる方向を表しており、従って、これらの図では、左が上流側になり、右が下流側になる。
そして、図21と図22に示すように、半導体基板2の一方の面から空洞部7、8を形成し、これらの空洞部7、8を塞いだ状態で他方の面に電気絶縁膜10を設け、これによりダイアフラム部分3、4を形成し、ダイアフラム部分3には発熱抵抗体5と測温抵抗体6a、6bを配置し、ダイアフラム部分4には吸気温度センサ用の抵抗体11を配置している。
このとき、測温抵抗体6aは、発熱抵抗体5の上流側に隣接して配置され、下流側には、測温抵抗体6bが、同じく発熱抵抗体5に隣接して配置されている。
ここで、このセンサ素子1により空気流量を測定するためには発熱抵抗体5に通電し、電気的に加熱する。このとき発熱抵抗体5の温度は、温度補償抵抗体9の温度、すなわち被計測流体の温度(≒半導体基板2の温度)よりも一定温度高くなるように制御される。
そして、この状態で、発熱抵抗体5の上下流に配置された一対の測温抵抗体6a、6bの温度差変化を計測するのであるが、ここで、いま、空気が流れていないとすると、このときには、ダイアフラム部分3上の温度分布は発熱抵抗体5を中心に上流側と下流側とで対称になり、この結果、測温抵抗体6aと測温抵抗体6bは同一の温度になるため、抵抗値に違いは生じない。
しかし、空気が矢印f方向に流れたとすると、上流側の測温抵抗体6aは、そのまま空気流に曝されるので多く冷却され、温度が低下するが、下流側の測温抵抗体6bは、発熱抵抗体5により加熱された空気に曝されるので、あまり冷却されず、温度の低下は少ない。
そこで、測温抵抗体6aと測温抵抗体6bには空気流量に応じた温度差が生じ、この結果、抵抗値にも空気流量に対応した差が生じるので、この抵抗値の差を検出し、空気流量を測定するのである。
一方、吸気温度は、吸気温度センサ用の抵抗体11により測定するようになっており、このため、抵抗体11は予め抵抗温度係数が大きな抵抗材料で作られている。従って、この抵抗体11の抵抗値変化から吸気温度を測定することができる。
このとき、この吸気温度センサ用の抵抗体11は、図22に示されているように、空洞部8を電気絶縁膜10で覆って形成したダイアフラム部分4上に配設され、これにより熱容量を抑え、吸気温度変化に対する応答性の向上が図られるようにしてある。
ところで、エンジンの吸気管内は、例えばバックファイアーの発生などにより圧力が急激に上昇することがあるが、この場合、熱式空気流量計のセンサ素子には、大気圧のほとんど2倍近い圧力が加わることがあり、大きな機械的ストレスを受けることがあるが、このような状況においても、センサ素子は長期間破損しないことが要件となる。
ここで、製造工程において、センサ素子のダイアフラム部分部に損傷があるなどの不良品が存在することがあるが、このような不良品をエンジンに搭載して稼動させると、前記のような過酷な圧力条件に対しては耐久性が十分でないために、稼動後早々に故障してしまう。
従って、熱式空気流量計のダイアフラム部分不良は、このような初期故障の重大な原因のひとつであり、このため、製造過程で不良品を選別する必要があり、スクリーニングを行なって選別するのが通例であるが、こごて、熱式空気流量計のセンサ素子の場合、このスクリーニングは、ダイアフラム部分の一方の面から加圧し、所定の応力をダイアフラム部分に与えることにより得られる。
そこで、例えば、半導体マイクロマシニングプロセスにおいて、ダイシング前のウエハの段階でセンサ素子のダイアフラム部分が形成された個所の空洞部を密封し、高圧の環境試験装置に置き、ダイアフラム部分の一方の面と他方の面に圧力差を発生させ、ダイアフラム部分に応力が加わるようにし、損傷がある不良品の場合にはダイアフラム部分が破壊されてしまうようにするのである。
この方法によれば、大量のセンサ素子を一時に同時に試験し、選別できるので、効率的なスクリーニングが容易に実施でき、不良品のないセンサ素子の提供に有効である。
特開2001−349759号公報
上記従来技術は、熱式流量計のセンサ素子上に、吸気温度を測定する温度センサを形成した際に発生する課題について配慮がされておらず、不良品のないセンサ素子の提供に問題があった。
上記した従来技術で説明したように、センサ素子1上に吸気温度センサ用の抵抗体11を形成した場合、発熱抵抗体5と測温抵抗体6a、6bが形成されたダイアフラム部分3と、抵抗体11が形成されたダイアフラム部分4の2枚ダイアフラム部分がセンサ素子1に存在してしまうことになる。
そうすると、従来技術ではダイアフラム部分の大きさがそれぞれ異なっているため、スクリーニングにおいてダイアフラム部分ごとに圧力を変化させなければならないが、センサ素子は大きさが数mmと微小なため、ダイアフラム部分ごとに圧力を調整することは、ほとんど不可能に近く、十分なスクリーニングを得ることができない。
このとき、一方のダイアフラム部分だけに最適な条件となるような圧力を選択してスクリーニングしたとすると、他方のダイアフラム部分には過大な圧力になって寿命を縮めてしまうか、反対に圧力が不足しスクリーニングが不十分になってしまうので、いずれにしても不良品のないセンサ素子の供給は望めない。
本発明の目的は、センサ素子のスクリーニングによる的確な良否選別が容易に得られるようにした熱式空気流量計を提供することにある。
上記目的は、半導体基板の空洞部に絶縁膜で形成した複数のダイアフラム部を備え、前記ダイアフラム部の一方に流量計測用の測温抵抗体を配置し、他方に吸気温度計測用の抵抗体を配置してセンサ素子とした熱式空気流量計において、前記各ダイアフラム部の面方向の圧力差により当該各ダイアフラム部に発生する応力が、前記一方のダイアフラム部と前記他方のダイアフラム部で略同一になるようにして達成される。
また、上記目的は、半導体基板の空洞部に絶縁膜で形成した複数のダイアフラム部を備え、前記ダイアフラム部の一方に流量計測用の測温抵抗体を配置し、他方に吸気温度計測用の抵抗体を配置してセンサ素子とした熱式空気流量計において、前記各ダイアフラム部の平面形状が何れも短辺と長辺を備えた長方形に作られ、前記他方のダイアフラム部の短辺の寸法が、前記一方のダイアフラム部の短辺の寸法の0.9倍から1.1倍に選ばれているようにしても達成される。
同じく上記目的は、半導体基板の空洞部に絶縁膜で形成した複数のダイアフラム部を備え、前記ダイアフラム部の一方に流量計測用の測温抵抗体を配置し、他方に吸気温度計測用の抵抗体を配置してセンサ素子とした熱式空気流量計において、前記ダイアフラム部の一方の平面形状は短辺と長辺を備えた長方形で、他方の平面形状は多角形であり、前記多角形の向かい合う辺の最小の寸法が、前記長方形の短辺の寸法の0.9倍から1.1倍に選ばれているようにしても達成される。
更に上記目的は、半導体基板の空洞部に絶縁膜で形成した複数のダイアフラム部を備え、前記ダイアフラム部の一方に流量計測用の測温抵抗体を配置し、他方に吸気温度計測用の抵抗体を配置してセンサ素子とした熱式空気流量計において、前記ダイアフラム部の一方の平面形状は短辺と長辺を備えた長方形で、他方の平面形状は複数の長方形を組み合わせた多角形であり、
前記多角形の向かい合う辺の最小の寸法が、前記長方形の短辺の寸法の0.9倍から1.1倍に選ばれているようにしても達成される。
このとき、前記ダイアフラム部の一方において、このダイアフラム部の周縁から当該ダイアフラムに配置した前記測温抵抗体までの距離と、前記ダイアフラム部の他方において、このダイアフラム部の周縁から当該ダイアフラムに配置した前記吸気温度計測用の抵抗体までの距離が同じであるようにしても、やはり上記目的を達成することができる。
また、このとき、前記ダイアフラム部の一方の周縁部の表面と、前記ダイアフラム部の他方の周縁部の表面に有機材料からなる保護膜が形成されているようにしてもよい。
更に、このとき、前記センサ素子は、前記半導体基板上に当該センサ素子を駆動するための制御手段を備えているようにしても良く、前記センサ素子から空気流量に関する情報と空気温度に関する情報を入力し演算結果を出力する演算器を備えているようにしてもよい。
また、このとき、前記演算器が外部から書き込み可能なメモリを搭載し、前記演算器は、このメモリに記憶した情報を用いて演算するようにしてもよく、同じくここで、前記演算器が、その内部若しくはその周辺に温度センサを搭載し、前記演算器は、前記温度センサにより検出した温度情報に基いて演算するようにしてもよい。
同じく、このとき、前記制御手段と前記演算器が前記センサ素子の半導体基板に搭載されているようにしてもよく、更に前記半導体基板は、前記ダイアフラム部と前記制御手段及び前記演算器の間に凹部を備えているようにしてもよい。
長方形のダイアフラム部分に圧力が加わると特にダイアフラム部分の周縁部に最大応力が加わる。周縁部でも特に長辺側の中心部において、特に応力が大きくなる。
この応力は、ダイアフラム部分の長辺の長さを変化させた場合よりも短辺の長さを変化させたときの方が大きく変化する。これは、ダイアフラム部分に加わる最大応力は、短辺の長さに大きく依存していることを示している。
従って、長方形の形状をした第1のダイアフラム部分と第2のダイアフラム部分の短辺の長さをほぼ同じ長さにすることにより、それぞれのダイアフラム部分に加わる最大応力を同じにすることができ、センサ素子上に形成した複数のダイアフラム部分に対して最適な圧力で一度に大量のセンサ素子をスクリーニングすることができる。
また、上記の場合は、ダイアフラム部分の形状は長方形としたが、この限りではない。前記の目的を達成するためにはセンサ素子周辺の圧力が変動したときにダイアフラム部分に加わる最大応力を同じにすることが重要であり、他の形状でも上記のように最大応力に依存する長さがありこれを統一する構成とすれば、同様な効果が得られる。
また、センサ素子周辺の圧力が変動したときにダイアフラム部分に加わる最大応力が同じであれば、徐々に周囲圧力を上昇させてダイアフラム部分の応力を大きくしてゆくと、すべてのダイアフラム部分はほぼ同じタイミングで破壊するということでもある。従って、同じ周囲圧力でダイアフラム部分が破壊する形状としても、同様な効果が得られる。
本発明によれば、最適な圧力で一度に大量のセンサ素子についてスクリーニングが得られるので、量産性に富み、信頼性と測定精度に優れた熱式空気流量計を提供することができる。
以下、本発明による熱式空気流量計について、図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明による熱式空気流量計の第1の実施形態に係るセンサ素子の平面図で、図2は、図1のC−C線による断面図で、図3は同じくD−D線による断面図であり、ここで19が熱式空気流量計のセンサ素子を表わす。
これらの図において、センサ素子19は、全体が単結晶ケイ素(Si)板の半導体基板20をベースとして形成され、この半導体基板20に空洞部21と空洞部22が形成されているが、このとき、これら空洞部21と空洞部22は、何れも平面形状が長方形の孔として形成されている。
ここで、矢印fは、このセンサ素子19に対して被計測流体(吸入空気)が流れる方向を表しており、従って、これらの図では、左が上流側になり、右が下流側になる。
そして、空洞部21の一方の面にはダイアフラム部分23が、空洞部22の一方の面にはダイアフラム部分24が形成されているが、このとき、まず、ダイアフラム部分23は、半導体基板20の一方の面(図2では上面)に設けてある電気絶縁膜25が空洞部21を覆っている部分により形成されている。
この電気絶縁膜25は二酸化ケイ素(Si O2)の薄膜で作られており、従って、ダイアフラム部分23も二酸化ケイ素(Si O2)の薄膜で作られ、その表面に発熱抵抗体26と測温抵抗体27a、27bが形成してあり、このとき、一方の測温抵抗体27aは、発熱抵抗体26の上流側に隣接して配置され、下流側には、他方の測温抵抗体27bが、同じく発熱抵抗体26に隣接して配置されている。
また、ダイアフラム部分24も、半導体基板20の一方の面(図3では上面)に設けてある電気絶縁膜25が空洞部22を覆っている部分により形成され、このダイアフラム部分24の表面に被計測流体の温度を測定するための吸気温度センサとなる抵抗体28が形成してある。
そして、まず、発熱抵抗体26は、不純物ドープ処理された多結晶又は単結晶のケイ素の薄膜で形成され、これにより、所定の抵抗値と抵抗温度係数をもつように作られている。
次に、測温抵抗体27a、27bも、同じく不純物ドープ処理された多結晶又は単結晶のケイ素の薄膜で形成され、これにより所定の抵抗値と抵抗温度係数をもつように作られている。
更に、吸気温度センサとなる抵抗体28も、同じく不純物ドープ処理された多結晶又は単結晶のケイ素の薄膜で形成され、これにより所定の抵抗値と抵抗温度係数をもつように作られている。
次に、図1において、30は温度補償抵抗体で、発熱抵抗体26の温度補償用であり、この温度補償抵抗体30も、不純物ドープ処理された多結晶又は単結晶のケイ素の薄膜により、所定の抵抗値と抵抗温度係数をもつように作られたものである。
そして、センサ素子19の一方の端部(図1では下側の端部)には、各抵抗体の端子電極部29a〜29jが電気絶縁膜25の表面に形成されている。そして、これらの端子電極部29a〜29jは、アルミニウム(Al)、金(Au)などの薄膜パッドで形成されている。
このセンサ素子19により空気流量を測定するには、発熱抵抗体26に通電し、電気的に加熱して温度を上げて使用する。このとき、発熱抵抗体26の温度は、温度補償抵抗体30の温度、すなわち矢印fで表される被計測流体の温度よりも常に一定の温度だけ高くなるように制御され、この状態で、発熱抵抗体26の上流と下流に配置された一対の測温抵抗体27a、27bの温度差変化を計測することにより空気流量が計測される。
詳しく説明すると、まず、被計測流体である空気が流れていないときには、ダイアフラム部分23上の温度分布は発熱抵抗体26を中心に上流側と下流側で対称になる。このように対称であれば、測温抵抗体27aと測温抵抗体27bは同一の温度になるため温度差は生じない。
一方、空気が矢印f方向に流れたとすると、上流側の測温抵抗体27aは空気流に直接曝されるので、より冷却され、下流側の測温抵抗体27bは発熱抵抗体26により加熱された空気に曝されるので、それほど冷却されない。
従って、測温抵抗体27aは測温抵抗体27bよりも低い温度になり、空気流量に応じて温度差が生じる。
また、被計測流体が矢印fとは反対方向に流れた場合は、測温抵抗体27bが測温抵抗体27aより低い温度になる。従って、測温抵抗体27aと測温抵抗体27bの温度を比較することにより、流れの方向が判別できる。
次に、センサ素子19を駆動するための回路構成について、図4により説明すると、まず、図4(A)は、発熱抵抗体26を温度制御するための回路で、図示のように、発熱抵抗体26と温度補償抵抗体30に加えて、固定抵抗31、32と、差動増幅器33、トランジスタ34、それに電源35によって構成されている。
そして、発熱抵抗体26と温度補償抵抗体30、それに固定抵抗31と固定抵抗32によりブリッジ回路を構成し、ブリッジの差電圧を差動増幅器33で検出し、電源35からブリッジに供給される電流をフィードバック制御するようになっていて、このフィードバック制御により、トランジスタ32から発熱抵抗体5に供給される電流が制御される。
このとき発熱抵抗体26は、所定の抵抗温度係数を有しているため、トランジスタ34から供給される電流によって発熱し温度が上昇するので、抵抗値が変化する。そこで、或る所定の温度でブリッジ回路がバランスし、下記の(1)式を満たすようになる。ここで、添え字のRは、図4(A)の各抵抗の抵抗値を表わしている。
R26/R31=R30/R32 ……(1)
この(1)式は、温度補償抵抗体30の温度、すなわち被計測流体の温度が上昇し、R30が大きくなれば発熱抵抗体26の抵抗値R26も大きくなることを表し、従って、発熱抵抗体26の温度は、被計測流体の温度よりも常に一定の温度ΔThだけ高くなるように制御される。そして、このときの温度ΔThは、固定抵抗31、32の抵抗値を選ぶことにより任意に設定できる。
次に、図4(B)は、測温抵抗体27aと測温抵抗体27bの温度差による抵抗値の差を検出し、空気流量に関する信号を出力する回路で、図示のように、測温抵抗体27a、27bと電源36により構成され、測温抵抗体27aと測温抵抗体27bの直列回路に電源36を接続したものである。
測温抵抗体27a、27bは発熱抵抗体26の近傍の上流と下流に配置されているため、センサ素子19上を矢印fで示すように空気流が流れると、発熱抵抗体26の上流にある測温抵抗体27aは冷却され抵抗値が下る。
一方、発熱抵抗体26の下流にある測温抵抗体27bは、発熱抵抗体26により温められた空気に曝されるので冷却され難く、抵抗値はほとんど変化しない。従って、これらの測温抵抗体27a、27bを直列接続し、抵抗値の差を電圧差として取り出すことにより、空気流量に応じた信号が得られることになる。
次に、図4(C)は、抵抗体28の抵抗値変化から被計測流体の温度に関する情報を出力する回路で、これは、抵抗体28と固定抵抗38、それに電源37で構成されている。
このとき、吸気温度センサとして働く抵抗体28は、所定の抵抗温度係数を有しているので、被計測流体の温度が変化すると抵抗値が変化する。従って、固定抵抗38と直列に電源37に接続し、抵抗体28と固定抵抗38の接続点の電圧を取り出すことにより、被計測流体の温度に関する信号を出力させることができる。
次に、このセンサ素子19をエンジンの吸気管路に取り付け、熱式空気流量計により吸入空気流量を測定するようにした場合について、図5により説明する。ここで、この図5は、センサ素子19を吸気管路に実装した場合の断面図である。
この図5において、吸入空気は、矢印fで示すように、吸気管路の主通路39の中に流通されるようになっており、センサ素子19は、この主通路39内に突出した副通路40の中に設置される。そして、この副通路40を構成している部材41は、ケーシング42によって支持されている。
このとき、ケーシング42は、取付支持部45により吸気管路の壁面46に取付けられているが、このケーシング42の中には回路基板43が設置してあり、この回路基板43に、センサ素子19を駆動し流量信号を取出すための駆動回路が搭載されている。
そこで、センサ素子19は、ケーシング42に機械的に支持され、回路基板43の駆動回路には、ボンディングワイヤ44などにより電気的に接続されている。
そして、このセンサ素子19を備えた熱式空気流量計により計測した空気流量信号はコネクタ47を介して取り出され、図示してないエンジン制御用コンピュータに供給され、燃料供給量制御などに使用さるようになっている。
ここで、このような熱式空気流量計のセンサ素子の製造過程において、そのダイアフラム部分が十分な強度を有するか否かを試験して選別するスクリーニングについて説明すると、図6は、このスクリーニングのイメージ図で、ここでは複数のセンサ素子19を加圧試験装置48の中に持込み、一度に大量の素子に対するスクリーニングがえられるようになっている。
このとき、まず、センサ素子19は、その裏面を粘着性シート49などに密着させ、ダイアフラム部分23の空洞部21とダイアフラム部分24の空洞部22が周囲環境から密封されるようにした上で、図示のように、加圧試験装置48内にある台の上に載置される。
次いで、この状態でポンプなどの加圧器を働かせ、加圧試験装置48内の圧力Pを上昇させる。そうすると、空洞部21、22の内部が外部から密封されているため、ダイアフラム部分23、24に反りが発生する。
図7は、このスクリーニングによる加圧でダイアフラム部分に加わる応力の分布を示したもので、このとき、ダイアフラム部分24には、潜在的な応力σ0 と加圧によって発生した応力σp の和の応力σ(=σ0+σp)が加わが、このとき、ダイアフラム部分に加わる応力は、特にダイアフラム部分の端部で最大応力σm となることが判る。
次に、図8は、図7に示したダイアフラム部分の一次元による応力分布を平面図で二次元にして表したものであり、この二次元の平面図でみると、ダイアフラム部分の応力分布は、矩形をしたダイアフラム部分24の長辺Lの中央付近のd点とe点で最大値σm になっており、従って、これらd点とe点の近傍が大きな応力かかる部分で、特に破壊しやすい箇所になっていることが判る。
次に、図9は、矩形のダイアフラム部分(図8)において、短辺寸法Wを固定し、長辺寸法Lを変化させたときにd点とe点に加わる応力を示したもので、横軸は、長辺寸法Lと短辺寸法Wの比となり、従って、L/W=1はダイアフラム部分の形状が正方形のときで、L/W>1では、ダイアフラム部分は長方形となり、その短辺の寸法はWの一定値であり、L/W<1では、短辺の寸法がLとなり、短辺の長さが変化することになる。
そこで、この図9において、短辺の長さに注目して応力の関係を見ると、L/W<1(短辺の長さが変化)ではd点とe点の応力σm が大きく変化しているが、L/W=1を境にして、L/W>1(短辺長さ固定)ではほとんど変化しないことが判る。
本発明は、このL/Wに対する応力変化に注目したもので、このため、図1に示したセンサ素子19において、発熱抵抗体26が配置されているダイアフラム部分23の寸法W1としたとき、吸気温度センサ用の抵抗体28が配置されているダイアフラム部分24の寸法W2を寸法W1とほぼ同じ(W1≒W2)になるようにしたものである。
つまり、この場合、ダイアフラム部分23とダイアフラム部分24の短辺の長さを統一したことになり、これによって、スクリーニングによる加圧に際して、ダイアフラム部分23、24のそれぞれに加わる最大応力が同じになるようにしたものである。
また、このとき、図2において、空洞部21を覆うように形成した電気絶縁膜25の端から抵抗パターンまでの距離d1と、図3に示した空洞部21を覆うように形成した電気絶縁膜25の端から抵抗パターンまでの距離d2を同じにすることによって、更に、それぞれのダイアフラム部分23、24の電気絶縁膜25に加わる応力を同じにすることができる。
従って、この実施形態によれば、スクリーニングによる加圧に際して、ダイアフラム部分ごとに圧力を調整する必要はなく、各ダイアフラム部分についての不良品の有無を1回のスクリーニングにより同時に確認することができる。
ここで、各ダイアフラム部分23、24に加わる応力は、電気絶縁膜25の厚みによっても大きく変わる。従って、電気絶縁膜25の厚みや抵抗パターンは、できるだけ同じような構造になるようにするのが望ましい。
なお、このとき、センサ素子19に形成されたダイアフラム部分23、24に加わる応力を同じにするためには、それぞれのダイアフラム部分の形状と寸法を全く同じにするという方法も考えられ、この方法でも十分に目的が達成できるが、しかし、この場合は、ダイアフラム部分の形状に自由度がなくなってしまう。
しかるに、この実施形態では、長方形の短辺の長さだけを統一すればよいので、ダイアフラム部分の形状に自由度をもたせることができ、しかも、上記したように、一回のスクリーニングにより各ダイアフラム部分についての不良品の有無を確認することができる。
ここで、上記実施形態では、複数のダイアフラム部分について、その形状を長方形とし、短辺の長さをほぼ同じ(W1≒W2)にしているが、このとき短辺の長さが多少違っても許容範囲内なら十分であり、例えば、短辺の長さの差が±10%以内、つまり短辺の長さの比が0.9倍から1.1倍であれば、十分に目的が達成できる。
次に、図10は本発明の第2の実施形態で、これも熱式空気流量計のセンサ素子19の概略平面図であり、図11は、図10におけるE−E線による断面図で、図12は、同じくF−F線による断面図である。
そして、この第2の実施形態では、上記した第1の実施形態と同一の部分には同じ符号を付し、それらについての説明は省略し、第1の実施形態と相違する構成と特徴などについてだけ説明する。
この第2の実施形態に係るセンサ素子19は、図10と図11、それに図12から明らかなように、半導体基板20の空洞部21と空洞部22を覆うようにして設けてある電気絶縁膜25の表面に、更に有機材料からなる保護膜50を設けたものであり、その他の点は、第1の実施形態と同じである。
ここで、この保護膜50は、吸入空気中に砂などの粒子が塵埃として入り込み、ダイアフラム部分24、25に粒子が衝突してしまったとき、その衝突エネルギーを緩衝し、電気絶縁膜25が破壊されるのを防ぐ働きをする。
従って、この第2の実施形態によれば、吸入空気中に塵埃が混入した場合でもセンサ素子19が損傷を受ける虞れが少なく抑えられるので、更に信頼性の高い熱式空気流量計を提供することができる。
このとき、電気絶縁膜25の表面でも、ダイアフラム部分23の表面には発熱抵抗体26と測温抵抗体27a、17bが形成されていて、ここでは吸入空気からの熱伝導が充分に得られるようにしておく必要があり、このため、ダイアフラム部分23の表面には、図11に示されているように、保護膜50を設けないようにしてある。
ここで、この保護膜50を形成する有機材料には、例えばポリイミドなどを用いているが、この場合、ポリイミドの耐熱性を考慮すると、連続使用温度は250℃以下に抑えておくことが望ましく、従って、この点でも、ポリイミドで保護膜50を形成した場合には、上記したように、発熱抵抗体26の表面は避けて保護膜50を形成するのが望ましい。
また、この保護膜50は、電気絶縁膜25がダイアフラム部分23を形成している部分では、図11に示すように、空洞部21の周辺部から若干、内側に入り込んだ形に形成してあるが、これは、ダイアフラム部分23の周辺部が半導体基板20に支持されているため、この部分では粒子の衝突エネルギーを吸収する能力が小さくなっていて、破壊されやすくなっているためであり、特に電気絶縁膜25の破壊しやすいダイアフラム部分23の周辺が保護膜50によって保護されるようにしているのである。
一方、図12のように、電気絶縁膜25の表面で吸気温度センサ用の抵抗体28が形成されている部分、つまりダイアフラム部分24の表面には保護膜50がそのまま抵抗体28も含めてダイアフラム部分部の全面を覆うようにして形成してあるが、これは、吸気温度センサ用の抵抗体28の場合、発熱はほとんどないからで、ダイアフラム部分の熱絶縁や保護膜50を形成する有機材料の耐熱性を考慮しなくても良いためである。
このように、保護膜50を形成した場合であっても、長方形の形状をした二つのダイアフラム部分21、22の短編の長さW1、W2をほぼ同じ長さにすることによって、各ダイアフラム部分に加わる応力を同じにすることができ、従って、上記したように、一回のスクリーニングにより各ダイアフラム部分についての不良品の有無を確認することができる。
ところで、以上の実施形態では、ダイアフラム部分の形状を長方形とし、その短辺の長さがほぼ同じになるようにしているが、他の形状にしても同じく目的を達成することができる。そして、この場合も、長方形における短辺のように、あるダイアフラム部分形状において電気絶縁膜に加わる応力がもっとも変化しやすい代表寸法が存在する。そこで、このことから、以下、他の形状による実施形態について説明する。
まず、第3の実施形態について、図13を参照して説明する。ここで、この図13も、熱式空気流量計のセンサ素子の概略平面図であり、ここでも、第1の実施形態と同一の部分には同じ符号を付して説明は省略し、第1の実施形態と相違する構成と特徴などについて説明する。
そして、この図13に示す第3の実施形態に係るセンサ素子19は、吸気温度センサ用の抵抗体28が配置されたダイアフラム部分24の形状を多角形にしたものであり、その他の点は、図1〜図3で説明した第1の実施形態の場合と同じである。
ここで、この第3の実施形態のように、ダイアフラム部分24を多角形にした場合も、対抗する2辺の距離が最小となる寸法W2の大きさによって、電気絶縁膜のダイアフラム部分部分に加わる最大応力が変化する。
そこで、この対抗する2辺の距離が最小となる寸法W2を、長方形形状をしたダイアフラム部分23の短辺寸法W1とほぼ同じにすることにより、各々ダイアフラム部分23、24に加わる応力を同じにすることができる。
従って、この第3の実施形態によっても、一回のスクリーニングにより各ダイアフラム部分23、24についての不良品の有無を同時に確認することができ、しかも、この場合ダイアフラム部分24を多角形にしたことによって、ダイアフラム部分24の機械的強度を増すことができる。
ところで、この第3の実施形態においても、第2の実施形態のように、電気絶縁膜25び表面に有機材料からなる保護膜50を形成してもよく、このような構成とすれば、保護膜によって、ダイアフラム部分23、24に衝突する粒子の衝突エネルギーを緩衝し、電気絶縁膜25の破壊を防ぐことができるので、信頼性の向上を得ることができる。
次に、第4の実施形態について、図14を参照して説明する。ここで、この図14も、熱式空気流量計のセンサ素子の概略平面図であり、ここでも、第1の実施形態と同一の部分には同じ符号を付して説明は省略し、第1の実施形態と相違する構成及び特徴などについて説明する。
そして、この図14に示す第4の実施形態に係るセンサ素子19は、吸気温度センサ用の抵抗体28が配置されたダイアフラム部分24の形状を複数の長方形の組合わせからなる十字型多角形にしたものであり、その他の点は、図1〜図3で説明した第1の実施形態の場合と同じである。
ここで、この第4の実施形態のように、ダイアフラム部分24の形状を十字型多角形にした場合も、図示のように、対抗する2つの頂点の距離が最小となる寸法W2の大きさによって、電気絶縁膜に加わる最大応力が変化する。
そこで、この対抗する2つの頂点の距離が最小となる寸法W2を、長方形形状をしたダイアフラム部分23の短辺寸法W1とほぼ同じにすることにより、各々ダイアフラム部分23、24に加わる応力を同じにすることができる。
従って、この第4の実施形態によっても、一回のスクリーニングにより各ダイアフラム部分23、24についての不良品の有無を同時に確認することができ、しかも、この場合も、ダイアフラム部分24を十字型多角形にしたことによって、ダイアフラム部分24の機械的強度を増すことができる。
また、この第4の実施形態においても、第2の実施形態のように、電気絶縁膜25び表面に有機材料からなる保護膜50を形成してもよく、このような構成とすれば、保護膜によって、ダイアフラム部分23、24に衝突する粒子の衝突エネルギーを緩衝し、電気絶縁膜25の破壊を防ぐことができるので、信頼性の向上を得ることができる。
次に、図15は、第1〜第4のいずれかのセンサ素子19を用いた熱式空気流量計において、一実施形態として、測定精度を向上させるための演算器51を示したもので、この演算器51は、図4(B)と図4(C)に示した回路から、空気流量信号と吸気温度信号を入力する入力部51Aと、これらの信号から高精度の空気流量及び吸気温度を計算する演算部51B、演算結果を出力する出力部51C、演算器51の内部と近傍の温度を計測する温度センサ51D、それに演算に必要な定数などが記憶され、且つ外部からデータの書き込みが可能なメモリ51Eで構成されている。
そして、この演算器51は、例えば、図5で示した熱式空気流量計の回路基板43上など、熱式空気流量計の内部に設置されるが、このとき、図16に示すように、センサ素子19の半導体基板20上に半導体プロセス加工により形成し、センサ素子19と演算器51を同一半導体基板による1チップ構造としてもよく、更には、図4(A)に記載の駆動回路も、同一の半導体基板に形成してもよい。
ここで、図17は、図16のD−D線による断面図で、このとき、図16にも表されいるが、53は、半導体基板20の他方の面(図16では下面)に形成さられている凹部(窪み)で、半導体基板20のセンサ素子19と演算器51の間に横に並んで配置され、この部分で半導体基板20の断面積を縮小させ、熱伝導を抑える働きをし、従って、これにより、演算器51からセンサ素子19に流入する熱を最小現に抑えることができる。
このような演算器51を備えた構成とすることにより、空気流量、空気温度を計測する抵抗体と、これらの抵抗体を駆動する駆動回路、それに補正演算を行う回路などを同一の半導体基板上に形成することができ、量産性と測定精度に優れたセンサ素子となる。
ところで、このような熱式空気流量計を自動車のエンジン制御に適用した場合は、被計測流体である吸気の温度が−30℃から80℃程度にも変化する過酷な条件下でも計測精度が確保されるようにしなければならないが、ここで、図18は、吸気温度が変化したとき熱式空気流量計に発生する計測誤差を示したもので、横軸に吸気温度を示し、縦軸には吸気温度20℃を基準として各温度での計測誤差を示している。
このように、吸気温度が変化したときに発生する計測誤差は、空気流量に依存性があり、特に低流量域で計測誤差が大きくなり、従って、計測誤差は、吸気温度と流量の双方に依存性を持つ。このとき演算器51は、このような被計測流体の流量と温度によって発生する計測誤差を補正し高精度な値を出力するものである。
まず、吸気温度が変化したとき発生する計測誤差は、予め計測しておくことができる。そこで、予め計測しておいた空気流量信号と吸気温度信号による測定誤差の関係を演算器51内のメモリに記憶させておけば、条件に応じて空気流量信号を補正演算することができる。
このとき、図16の実施形態で説明したように、センサ素子19と演算器51を同一の半導体基板20に形成した場合、演算器51の発熱が、吸気温度センサ用抵抗体28に伝わり吸気温度の計測に影響を与える。そこで、これを改善するため、図15の実施形態では、演算器51の内部もしくは近傍に温度センサ51Dを設置し、演算器59の発熱がどの程度あるか計測して補正することができる。
従って、この場合は、吸気温度センサ用抵抗体28に熱が伝わり誤差が生じたとしても、温度センサ51Dからの情報に基いて演算部51Bで補正することができるので、常に高精度の吸気温度信号を出力することができる。
このとき、上記した図16と図17で説明した凹部53を備えた実施形態のばあいは、演算器51からセンサ素子19に流入する熱を最小現にすることができるので有利である。
ところで、図18の吸気温度と測定誤差の空気流量をパラメータとした関係は、流量や温度が安定している定常状態での特性であり、従って、吸気温度が急激に変化した場合は、以後、しばらくは過渡状態が続く。
そして、この場合は、演算器51での補正に問題が生じる場合があり、このことは、吸気温度センサ用抵抗体28と、発熱抵抗体26などが形成された流量測定部の熱容量に差がある場合、特に顕著である。
ここで、上記実施形態が、図19は、吸気温度センサ用抵抗体28と流量測定部の熱容量が異なるセンサ素子において、吸気温度が急激に変化したときの温度変化状態を示したもので、図19の(A)は吸気温度、(B)は抵抗体28の温度、そして(C)は発熱抵抗体26の温度を表している。
既に説明したように、発熱抵抗値体26の温度は、吸気温度よりも一定温度高くなるように制御されている。ここでは、図19(C)に示すように、吸気温度よりも150℃、高い温度になるようにしてある。
そうすると、吸気温度が0℃から50℃に変化した後、或る一定の時間t1経過したときの温度は、図示のように、吸気温度は50℃、吸気温度センサ温度は30℃、発熱抵抗体の温度は165℃となるが、このような温度状態は、図18に示した空気流量と吸気温度による測定誤差の関係には存在せず、従って、この場合、正しい補正演算を演算器51により得ることができなくなってしまう虞れがある。
そこで、このような問題が起きないように、上記実施形態では、吸気温度センサ用の抵抗体28は、発熱抵抗体26が形成される部分と同様に、ダイアフラム部分構造としている。ダイアフラム部分構造とすることにより、熱容量を最小限にし吸気温度変化に高速に応答し追従するようにしている。
本発明による熱式空気流量計の第1の実施形態におけるセンサ素子の平面図である。 本発明による熱式空気流量計の第1の実施形態におけるセンサ素子の断面図である。 本発明による熱式空気流量計の第1の実施形態におけるセンサ素子の断面図である。 本発明による熱式空気流量計の第1の実施形態における回路図である。 本発明による熱式空気流量計の第1の実施形態におけるセンサ素子の実装構造を示す説明図である。 熱式空気流量計のセンサ素子のダイアフラム部分を加圧試験する装置の説明図である。 熱式空気流量計用センサ素子においてダイアフラム部分に加わる一次元応力分布の説明図である。 熱式空気流量計用センサ素子においてダイアフラム部分に加わる二次元応力分布の説明図である。 熱式空気流量計用センサ素子においてダイアフラム部分に加わる応力の寸法依存を示す説明図である。 本発明による熱式空気流量計の第2の実施形態におけるセンサ素子の平面図である。 本発明による熱式空気流量計の第2の実施形態におけるセンサ素子の断面図である。 本発明による熱式空気流量計の第2の実施形態におけるセンサ素子の断面図である。 本発明による熱式空気流量計の第3の実施形態におけるセンサ素子の平面図である。 本発明による熱式空気流量計の第4の実施形態におけるセンサ素子の平面図である。 本発明による熱式空気流量計の温度補正用演算器の一実施形態を示す構成図である。 本発明による熱式空気流量計の第5の実施形態におけるセンサ素子の平面図である。 本発明による熱式空気流量計の第5の実施形態におけるセンサ素子の断面図である。 熱式空気流量計の吸気温度変化による流量測定誤差特性の一例を示す特性図である。 熱式空気流量計のセンサ素子による過渡温度変化を説明するための特性図である。 従来技術の熱式空気流量計におけるセンサ素子の一例を示す平面図である。 従来技術の熱式空気流量計におけるセンサ素子の一例を示す断面図である。 従来技術の熱式空気流量計におけるセンサ素子の一例を示す断面図である。
符号の説明
19:センサ素子
20:半導体基板
21、22:空洞部
23、24:ダイアフラム部分
25:電気絶縁膜
26:発熱抵抗体
27a、27b:測温抵抗体
28:抵抗体(吸気温度センサ用の抵抗体)
29a〜29j:端子電極部
30:温度補償抵抗

Claims (12)

  1. 半導体基板の空洞部に絶縁膜で形成した複数のダイアフラム部を備え、前記ダイアフラム部の一方に流量計測用の測温抵抗体を配置し、他方に吸気温度計測用の抵抗体を配置してセンサ素子とした熱式空気流量計において、
    前記各ダイアフラム部の面方向の圧力差により当該各ダイアフラム部に発生する応力が、前記一方のダイアフラム部と前記他方のダイアフラム部で略同一になるように構成されていることを特徴とする熱式空気流量計。
  2. 半導体基板の空洞部に絶縁膜で形成した複数のダイアフラム部を備え、前記ダイアフラム部の一方に流量計測用の測温抵抗体を配置し、他方に吸気温度計測用の抵抗体を配置してセンサ素子とした熱式空気流量計において、
    前記各ダイアフラム部の平面形状が何れも短辺と長辺を備えた長方形に作られ、
    前記他方のダイアフラム部の短辺の寸法が、前記一方のダイアフラム部の短辺の寸法の0.9倍から1.1倍に選ばれていることを特徴とする熱式空気流量計。
  3. 半導体基板の空洞部に絶縁膜で形成した複数のダイアフラム部を備え、前記ダイアフラム部の一方に流量計測用の測温抵抗体を配置し、他方に吸気温度計測用の抵抗体を配置してセンサ素子とした熱式空気流量計において、
    前記ダイアフラム部の一方の平面形状は短辺と長辺を備えた長方形で、他方の平面形状は多角形であり、
    前記多角形の向かい合う辺の最小の寸法が、前記長方形の短辺の寸法の0.9倍から1.1倍に選ばれていることを特徴とする熱式空気流量計。
  4. 半導体基板の空洞部に絶縁膜で形成した複数のダイアフラム部を備え、前記ダイアフラム部の一方に流量計測用の測温抵抗体を配置し、他方に吸気温度計測用の抵抗体を配置してセンサ素子とした熱式空気流量計において、
    前記ダイアフラム部の一方の平面形状は短辺と長辺を備えた長方形で、他方の平面形状は複数の長方形を組み合わせた多角形であり、
    前記多角形の向かい合う辺の最小の寸法が、前記長方形の短辺の寸法の0.9倍から1.1倍に選ばれていることを特徴とする熱式空気流量計。
  5. 請求項1から請求項4に記載の何れかの熱式空気流量計において、
    前記ダイアフラム部の一方において、このダイアフラム部の周縁から当該ダイアフラムに配置した前記測温抵抗体までの距離と、前記ダイアフラム部の他方において、このダイアフラム部の周縁から当該ダイアフラムに配置した前記吸気温度計測用の抵抗体までの距離が同じであることを特徴とする熱式空気流量計。
  6. 請求項1から請求項4に記載の何れかの熱式空気流量計において、
    前記ダイアフラム部の一方の周縁部の表面と、前記ダイアフラム部の他方の周縁部の表面に有機材料からなる保護膜が形成されていることを特徴とする熱式空気流量計。
  7. 請求項1から請求項4に記載の何れかの熱式空気流量計において、
    前記センサ素子は、前記半導体基板上に当該センサ素子を駆動するための制御手段を備えていることを特徴とする熱式空気流量計。
  8. 請求項1から請求項4に記載の何れかの熱式空気流量計において、
    前記センサ素子から空気流量に関する情報と空気温度に関する情報を入力し演算結果を出力する演算器を備えていることを特徴とする熱式空気流量計。
  9. 請求項8に記載の熱式空気流量計において、
    前記演算器が外部から書き込み可能なメモリを搭載し、前記演算器は、このメモリに記憶した情報を用いて演算することを特徴とする熱式空気流量計。
  10. 請求項8に記載の熱式空気流量計において、
    前記演算器が、その内部若しくはその周辺に温度センサを搭載し、
    前記演算器は、前記温度センサにより検出した温度情報に基いて演算することを特徴とする熱式空気流量計。
  11. 請求項7又は請求項8に記載の熱式空気流量計において、
    前記制御手段と前記演算器が前記センサ素子の半導体基板に搭載されていることを特徴とする熱式空気流量計。
  12. 請求項11に記載の熱式空気流量計において、
    前記半導体基板は、前記ダイアフラム部と前記制御手段及び前記演算器の間に凹部を備えていることを特徴とする熱式空気流量計。
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