JP2006004072A - ライセンス評価装置,ライセンス評価方法およびそのコンピュータプログラム - Google Patents

ライセンス評価装置,ライセンス評価方法およびそのコンピュータプログラム Download PDF

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    • G06F21/10Protecting distributed programs or content, e.g. vending or licensing of copyrighted material ; Digital rights management [DRM]

Abstract

【課題】 エラーを事後的に解析することなしに,簡易な記述のみでエラーの内容および起こった位置を特定する。
【解決手段】 ライセンス182を記憶するデータ記憶部150と,コンテンツを選択するコンテンツ選択部152と,上記ライセンスを上記データ記憶部から抽出するライセンス抽出部154と,上記ライセンスにおける使用条件情報中の条件式と上記条件式に予め付与されたエラーコードとを読み取り,上記条件式を満たしているかどうかを判断する条件式判断部158と,上記条件式を満たしていなければ,上記エラーコードを保持するエラーコード保持部164とを含むライセンス評価装置110が提供される。このエラーコードをアプリケーションに返すことによって,アプリケーションはエラーを事後的に解析することなしに,エラーを特定することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は,ライセンスに基づいてコンテンツの処理を行うライセンス評価装置,ライセンス評価方法およびそのコンピュータプログラムに関する。
音楽コンテンツや映像コンテンツなどのデジタルコンテンツを利用する場合,コンテンツと当該コンテンツのライセンスを取得する必要がある。近日,このようなコンテンツとライセンスとを独立に管理するコンテンツの利用方法が実施されている。従って,上記コンテンツは,コンテンツの配信側において暗号化され,別途取得したライセンスに基づいて上記の暗号化が解かれる仕組みになっている。このような状況下では,コンテンツを自由に配布することが可能となり,コンテンツの利用は別途のライセンスにより管理される。
上記のようにコンテンツとライセンスが独立して提供される情報処理装置において,ライセンスのバリエーションや購入手順が複雑な場合でも,容易かつ安全にライセンス処理を行う技術が知られている(例えば,技術文献1)。ここでは,複雑なライセンスをサービス毎に分離し,そのサービス毎にライセンスを個別定義している。
しかし,ライセンスの使用制限を満たしているかどうかの判断において,上記の情報処理装置では,単にライセンスの使用制限内かどうかの判断のみが行われ,具体的にどの使用制限を満たしていないか特定できなかった。また,使用制限に引っかかったときに別途のエラー追跡ソフトで追跡することも可能であるが,エラーの特定に関する処理が煩雑になる問題があった。
例えば,ライセンスに基づいて期間を制限する場合,アプリケーションは,使用制限に満たないことは分かるが,その期間開始にまだなっていないのか,それとも期間を過ぎてしまっているのかということを認識することができない。また,アプリケーションは,複数の使用制限にかかっている場合に個々のエラーを特定することができず,アプリケーション層でのコンテンツの取り扱いに支障が生じていた。このようなエラーの特定をプログラム内で行うと,評価式を追加する毎にプログラムの修正が必要になる。
特開2004−308440号公報
本発明は,従来のライセンスの評価装置が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,エラーを事後的に解析することなしに,簡易な記述のみでエラーの内容および位置を特定することが可能な,新規かつ改良されたライセンス評価装置,ライセンス評価方法およびそのコンピュータプログラムを提供することである。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,コンテンツのライセンスを記憶するデータ記憶部と;コンテンツを選択するコンテンツ選択部と;上記選択されたコンテンツに対応するライセンスを上記データ記憶部から抽出するライセンス抽出部と;上記ライセンスにおける使用条件情報中の条件式と上記条件式に予め付与されたエラーコードとを読み取り,上記条件式を満たしているかどうかを判断する条件式判断部と;上記条件式を満たしていれば,コンテンツの処理を行うコンテンツ処理部と;上記条件式を満たしていなければ,上記エラーコードを保持するエラーコード保持部とを備えることを特徴とする,ライセンス評価装置が提供される。
ここで,ライセンス評価装置は,パーソナルコンピュータ,PDA(Personal Digital Assistant),携帯電話,携帯型音声プレーヤ,家庭ゲーム機,情報家電等で例示できる。
上記ライセンスは,コンテンツを処理(再生,チェックアウト等)するための暗号解読鍵を有する権利またはその権利を記述したデータであり,上記使用条件情報は,かかるライセンス内に記述されたコンテンツの使用に関する条件等をリスト形式で表した記述である。また,使用条件情報に記述される使用制限は,コンテンツの再生時間,再生期間,再生回数,コピー可能回数,チェックアウト回数,の最大値および記憶媒体への記録可否,ライセンスの移動可否,使用ログ義務の有無等を含む。
ライセンス評価装置は,コンテンツとライセンスとが独立して管理されるシステムに適用され,ライセンスにおける使用条件情報に記述された条件式を評価することによりライセンスの有無を判断する。具体的には,条件式判断部は,ライセンスの条件式の記述を使用条件情報から順次読み込み,その条件式を認識して,ライセンスの制限を評価する。従来は,このようなライセンスの評価において,ライセンスと合致しない条件式が1つでも参照されると,他の条件式に拘わらずエラーが生じたことのみ報告されていた。本発明は,そのような使用条件情報の記述にエラーコードを付与するのみという容易な構成で,そのエラー原因を特定することができる。
上記の条件式ならびにエラーコードは,ライセンスに関するプログラムの中で単に参照されるリストであり,その条件式やエラーコードが記述された使用条件情報自体がプログラムとして機能するものではない。従って,エラーコードを既存使用条件情報に追加したとしても,プログラム自体の変更を伴うものではない。
上記ライセンス評価装置は,コンテンツに関する主たる処理を行うメインモジュール部と,上記メインモジュール部に関連付けられた複数のサブモジュール部とからなり,上記サブモジュール部の1つは,少なくとも上記エラーコード保持部を含み,上記エラーコード保持部を含むサブモジュール部から上記メインモジュール部に処理を移行するとき,当該サブモジュール部は,上記エラーコード保持部に保持されたエラーコードを上記メインモジュール部に戻り値として送るとしても良い。
ライセンス評価装置では,コンテンツの処理を行うためその目的に応じて複数のモジュール部が準備されている。コンテンツの処理が要求されるとメインモジュール部(以下,単にメインモジュールという。)は,そのライセンスの有無を確認するためにライセンスに関するサブモジュール部(以下,単にサブモジュールという。)にその処理を移行する。このサブモジュールは,上記使用条件情報の記述を参照し条件式を評価する。上記サブモジュールでエラーが生じた場合,上記条件式と併せて読み取ったエラーコードを参照することができる。このエラーコードを戻り値として返すと,メインモジュールでもエラーコードを把握することができ,エラーの起こった位置を事後的に解析することなしに,そのエラーの内容および位置を特定することができる。
上記データ記憶部は,上記ライセンスに基づく上記コンテンツの使用状態を表すステータス情報も記憶し,上記ライセンス抽出部に抽出されたライセンスに使用制限がある場合,上記選択されたコンテンツに対応するステータス情報を上記データ記憶部から抽出するステータス情報抽出部をさらに含み,上記条件式判断部は,上記ステータス情報の使用状態を用いて上記条件式を判断するとしても良い。
かかる構成により,上記条件式判断部は,ライセンスの使用条件情報の使用制限と上記ステータス情報の使用状態を比較し,ライセンスの有無を判断することができる。
上記使用条件情報には複数の条件式と,その条件式にそれぞれ付与された複数のエラーコードがあり,上記エラーコード保持部は,上記使用状態が上記条件式を満たしていない全ての条件式のエラーコードを保持することができる。ここでエラーコードを保持するとは,エラーコード変数に代入して,その値を保持することを含む。
ライセンスの使用制限は,上述したステータスID単位のコンテンツの再生時間,再生期間,再生回数等があり,上記使用条件情報には,その使用制限毎の条件式が記述されている。かかる使用制限は複数設定することが可能であり,それに伴って,複数の条件式を使用条件情報に記述することができる。また,その複数の条件式を独立して定義することもできるが,論理和や論理積によって結合することもできる。本発明では,その条件毎にエラーコードを付与している。かかる構成により,全ての条件式を順次評価し,エラー(条件式を満足しない状態)が生じた条件式全てを特定することができる。
また,上記エラーコードに応じて,エラー通知を行うエラー通知部をさらに備えるとしても良い。かかる構成により,ユーザは,どのような制限により上記コンテンツの処理が行えなかったかを明確に把握することができる。
上記コンテンツ処理部によるコンテンツの処理を受けて上記ステータス情報を更新するステータス情報更新部をさらに備えるとしても良い。ステータス情報の更新は,ステータスID単位のコンテンツの再生時間,再生期間,再生回数等を追加,変更,削除することをいう。例えば,コンテンツ処理部によりコンテンツの再生が行われた場合に,ステータス情報にある使用状態を定義する変数を更新する。
上記ライセンス評価装置を構成する各構成部は,互いに別体の装置を構成しても良く,その複数に分けられた装置により上記ライセンス評価装置として機能するとしても良い。
また,上記ライセンス評価装置の各部を遂行するコンピュータプログラム,およびライセンス評価方法も提供される。
以上説明したように本発明によれば,使用条件情報の条件式にエラーコードを追加する構成により,エラーが生じたパラメータを事後的に解析することなしに,エラーの内容および起こった位置を特定することができる。
また,新たな条件式とエラーコードの追加は,条件式判断部やエラーコード保持部の実行プログラムを変更することなしに,使用条件情報の記述を追加することのみで行うことが可能となり,維持コストを大幅に削減することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
ユーザが有料のコンテンツを利用しようと考えた場合,コンテンツ自体とそのコンテンツを利用するライセンスとを併せて取得する必要がある。近日は,このようなコンテンツとライセンスとを独立に管理するシステムが実施されている。ユーザは,暗号化されたコンテンツをコンテンツ配信サーバ等から自由にダウンロードし,このコンテンツとは別途にライセンスのみを購入する。
上記ライセンスには,ライセンス購入金額に応じた使用制限が記述される。ユーザは,この使用制限の記述を許可なしに変更することができない。また,ユーザは,かかるライセンスやコンテンツの暗号化の内容を認識しなくとも,コンテンツとライセンスを対応付けることのみによって,かかるコンテンツを利用することができる。
以下,コンテンツ配信システムを参照して,上記コンテンツとライセンスの関係を説明する。
(コンテンツ配信システム)
図1は,コンテンツ配信システムを概略的に表したブロック図である。上記コンテンツ配信システムは,通信網100と,コンテンツ配信サーバ102と,ライセンス取得サーバ104と,ライセンス評価装置110とを含んで構成される。
上記通信網100は,例えば公衆回線網であるインターネットのネットワーク網を含み,電話回線等によりサーバや各装置が接続される。
上記コンテンツ配信サーバ102は,ユーザが利用可能なコンテンツ112を記憶し,ライセンス評価装置110等の要求に応じてコンテンツ112を配信する。
上記ライセンス取得サーバ104は,コンテンツ配信サーバ102から配信されるコンテンツ112に対応したライセンス114を記憶し,ライセンス評価装置110等の要求に応じてこのライセンス114を提供する。ただし,上記ライセンス114は有料な場合があり,付随する課金サーバ(図示せず)によってユーザの課金を確認してから提供される。このライセンス114は,後述するプロダクト情報を備え,コンテンツの利用形態(利用制限)に応じてこのプロダクト情報を随時参照する。
上記ライセンス評価装置110は,パーソナルコンピュータ,PDA(Personal Digital Assistant),携帯電話,携帯型音声プレーヤ,家庭ゲーム機,情報家電等からなり,コンテンツ112の配信およびライセンス114の取得を行う。また,通信網100を介してコンテンツ配信サーバ102から受信したコンテンツ112を,通信網100を介してライセンス取得サーバ104から取得したライセンス114によって処理(再生,チェックアウト等)可能な状態に変更し,コンテンツ112を利用する。
上記のコンテンツ配信システムによりコンテンツとライセンスを独立に扱い,小容量のデータからなるライセンスを売買の単位にすることができる。
(ライセンス評価装置110)
上記コンテンツ配信システムを構成しているライセンス評価装置110を以下に詳述する。
図2は,ライセンス評価装置110の構成を概略的に表したブロック図である。上記ライセンス評価装置110は,大きく,ライセンスに関する処理を行うサブモジュール(サブモジュール部)140と,メインモジュール(メインモジュール部)および他のサブモジュール142の領域に分けて考えることができる。ここで,モジュールは,コンテンツを処理する上で,論理的に完結しているプログラムの部分とも言える。上記サブモジュール140は,ライセンスに関する処理を一括して管理し,メインモジュールは,サブモジュール140を管理する。
また,上記ライセンス評価装置110は,データ記憶部150と,コンテンツ選択部152と,ライセンス抽出部154と,ステータス情報抽出部156と,条件式判断部158と,コンテンツ処理部160と,ステータス情報更新部162と,エラーコード保持部164と,エラー通知部166とを含んで構成される。
上記データ記憶部150は,コンテンツ180のライセンス182と,ライセンス182に基づくコンテンツ180の使用状態を表すステータス情報184とを記憶する。かかるライセンス182とステータス情報184とは,コンテンツ180のステータスID186により関連付けられている。また,ライセンス182やステータス情報184は暗号化されて記憶されるとしても良い。
上記コンテンツ選択部152は,利用するコンテンツ180を選択する。かかるコンテンツ180は,記憶媒体やライセンス評価装置110のデータ記憶部150に予め記憶されているとしても良いし,インターネット等の通信網を介してコンテンツ配信サーバ102等から読み込まれるとしても良い。ここでコンテンツ180は,例えば,映像,画像,音声,テキストおよびそれぞれを複合したものをいう。
上記ライセンス抽出部154は,選択されたコンテンツ180に対応するライセンス182をデータ記憶部150から抽出する。選択されたコンテンツ180は,各コンテンツ180とライセンス182および各コンテンツ180とステータス情報184の関係を特定するステータスID186が付与されている。ライセンス抽出部154は,コンテンツ180からこのステータスID186を読み取り,ステータスID186が示すライセンス182をデータ記憶部150から検索し,ライセンス確認対象として読み取る。
上記ステータス情報抽出部156は,ライセンス182に使用制限がある場合,例えば,ステータスID単位のコンテンツの再生時間,再生期間,再生回数,コピー可能回数,チェックアウト回数に関して使用制限を設けている場合,選択されたコンテンツ180に対応するステータス情報184をデータ記憶部150から抽出する。具体的にステータス情報抽出部156は,選択されたコンテンツ180から,このコンテンツ180に付与されたステータスID186を読み取り,ステータスID186が示すステータス情報184をデータ記憶部150から検出する。一方,ライセンス182に使用制限が無い場合,例えば,コンテンツ180購入後は使用制限無く自由にそのコンテンツを利用して良い場合には,ステータス情報184を抽出する必要がない。
図3は,コンテンツに付与されたステータスID186と,ライセンス182およびステータス情報184との関係を示した説明図である。コンテンツ180には,ステータスID186が付与されている。このステータスID186は,コンテンツの利用単位を表すことができる。従って,コンテンツ180内のさらに細分化されたコンテンツまたはトラックに関してステータスID186を付与することもできる。また,ライセンス182では,対応するコンテンツを特定するためにヘッダ192においてステータスIDを指定している。ライセンス抽出部154は,コンテンツ180から読み取ったステータスID186を指定しているライセンス182を検出し,コンテンツ180とライセンス182とを対応付ける。
同様に,ステータス情報184では,対応するコンテンツを特定するためにヘッダ194においてステータスIDを指定している。ステータス情報抽出部156は,コンテンツ180から読み取ったステータスID186を指定しているステータス情報184を検出し,コンテンツ180とステータス情報184とを対応付ける。
上記条件式判断部158は,ステータス情報184の使用状態が,ライセンス182における使用条件情報中の条件式を満たしているかどうかを判断する。図3の例で,ライセンス評価装置110は,先ず,ライセンス182の使用条件情報から条件式196である「再生回数≦最大再生回数」の記述を読み取り,かかる条件式196を認識する。また,ライセンス評価装置110は,ライセンス182の使用条件情報からエラーコード198の「回数制限エラー」と使用制限200の「最大再生回数4」とを読み取る。次に,ステータス情報184の使用状態202である「再生回数2」を読み取り,条件式196に当てはめて,使用制限200と使用状態202とを比較する。
条件式判断部158は,上記の比較を行い,条件式196の条件を満たしていると判断した場合,メインモジュールを介して,コンテンツ処理部160にコンテンツの処理を許可する。従来,上記条件式196を満たしていない場合,条件式判断部158は,コンテンツ処理部160にコンテンツ処理の許可を出さないで,「エラー」であることのみを報告していた。一方,本実施形態においては,条件式196と共に読み込まれたエラーコード198を条件式判断部158が保持することで,エラーの具体的な内容およびエラーの生じた位置を特定していた。例えば,図3では,回数制限に関するエラーであることや,条件式196の位置等を特定することができる。
上記コンテンツ処理部160は,条件式判断部158がコンテンツ180の処理を許可した場合,即ち,ステータス情報184による使用状態が条件式196を満たしていると判断された場合,コンテンツ180の処理,例えば表示部190を用いてコンテンツ180の再生を行う。かかるコンテンツ180の再生は,その再生ルールに乗っ取り,コンテンツ180を形成するトラック等が重ねてもしくは同時に再生される。また,コンテンツによっては,抽出した(選択した)トラックを順次に重ねず再生するルールを適用している場合があり,上記の「重ねてもしくは同時に」はそのような再生ルールを排他的に考えるものではない。
上記ステータス情報更新部162は,コンテンツ処理部160によるコンテンツ180の処理に応じて,ステータス情報184を更新する。かかる更新は,ステータスID単位のコンテンツもしくはトラックの再生時間,再生期間,再生回数,コピー可能回数,チェックアウト回数等の追加,変更,削除によって行われる。
上記エラーコード保持部164は,条件式判断部158が,ステータス情報184の使用状態が条件式196を満たしていると判断した場合,条件式196に予め付与されたエラーコード198を保持する。かかるエラーコード198の保持は,エラーコード変数への書き込み等の処理を含む。また,ライセンスに関する処理を一旦完了し,サブモジュール140からメインモジュールにその処理を移行するとき,かかるエラーコード198を戻り値としてメインモジュール140に返すこともできる。このようにエラーコード198を保持または送信することによって,エラーを事後的に解析することなしに,当該エラーの関係を特定することができる。
上記エラー通知部166は,エラーコード保持部164からのエラーコード198に応じて,エラーの通知を行う。このエラーの通知は,ライセンス評価装置110におけるエラーランプや警告音によって行われるとしても良いし,表示部190に詳細なエラー内容を表示して行われるとしても良い。
また,コンピュータをして,上記各部として機能せしめるコンピュータプログラムも提供される。
以下に,コンテンツ180,ライセンス182,ステータス情報184に関して詳細に説明する。
(コンテンツ180)
有料のコンテンツを利用する場合,当該コンテンツは,著作権管理システム技術等により管理される。具体的に,上記著作権管理システムは,コンテンツのライセンスを設定することによって,正当ユーザ(コンテンツの著作権に対する正当な対価を支払ってライセンスを購入し,私的使用の範囲内での利用を行うユーザ)に対しては,比較的自由にコンテンツの利用を認めている。一方で,インターネット等を通じたコンテンツの大量配布行為等といった違法利用を行うユーザや,正当な対価を支払わずにライセンスの範囲を越えてコンテンツを利用しようとするユーザに対しては,コンテンツの利用を厳しく制限している。
上記著作権管理システムにおいて,コンテンツを再生するアプリケーションは,上記ライセンスに関するサブモジュール140に相当するDRM(Digital Right Management)モジュールを介して当該コンテンツや権利データ等の通信,管理を行っている。コンテンツに関連付けられたライセンスやステータス情報はこのDRMモジュールによって制御されている。
図4は,本実施形態にかかるライセンス評価装置で再生されるコンテンツの構成を示した構成図である。ここでは,映画コンテンツの構成例を挙げて説明する。
図4に示すように,1つのコンテンツファイル210内に1つの映画コンテンツ220が含まれており,この映画コンテンツ220は,例えば,映像トラック(Video Track)230と,音声トラック(Audio Track)232と,字幕トラック(Subtitle Track)234と,各トラック230,232,234に対応するセキュリティ情報240,242,244とから構成されている。
映画コンテンツ220に含まれる上記各トラックは,コンテンツの構成要素であり,コンテンツの実際の内容を表すデータである。1つのコンテンツを構成するトラックの数は,コンテンツ毎に異なり,図4の例では,3つのトラック230,232,234から構成されている。このうち,映像トラック230は,映画の映像に相当する動画データである映像データを含む。また,音声トラック232は,映画の音声に相当する音声データを含む。また,字幕トラック234は,映画の字幕データを含む。これらの各トラック230,232,234は,対応するセキュリティ情報に含まれるトラック鍵250でそれぞれ暗号化されている。
なお,コンテンツは,上記映像トラック230,音声トラック232,字幕トラック234のいずれかのみで構成されてもよいし,上記以外にも,他のトラック(静止画トラック,音楽に関する文字情報トラック等)を含んでもよい。
上記セキュリティ情報240,242,244は,コンテンツの著作権管理を行うための情報(SINF:Security Information)であり,例えば,ライセンス評価装置110や,ライセンス評価装置110に通信網100を介して接続されたコンテンツ配信サーバ102等によってトラック毎に付加される。図4の例では,1つの映画コンテンツ220内の,3つのトラック230,232,234に対して3つのセキュリティ情報240,242,244がそれぞれ付加されている。なお,本実施形態では,このようにトラック単位でセキュリティ情報が設けられているが,かかる例に限定されず,例えば,トラック毎のライセンス管理を行わない場合には,コンテンツ単位でセキュリティ情報を設けても良い。
このセキュリティ情報は,例えば,暗号化されたトラック鍵250と,属性情報260と,署名270とからなる。
上記トラック鍵250は,上記暗号化された各トラックを解読(デコード)するための鍵である。セキュリティ情報240のトラック鍵250は,映像トラック230を解読するための鍵であり,セキュリティ情報242のトラック鍵250は,音声トラック232を解読するための鍵であり,セキュリティ情報244のトラック鍵250は,字幕トラック234を解読するための鍵である。また,このようなトラック鍵自体も,ライセンス鍵で暗号化されている。従って,適正なライセンスがなければ,トラック鍵を解読することができず,この結果,上記トラックのコンテンツデータを解読して再生等することができない。
上記属性情報(Attribute)260は,コンテンツの属性を表す情報であり,後述する複数のコンテンツ属性IDからなる。このコンテンツ属性IDに上述したステータスIDが含まれる。コンテンツの属性は,コンテンツの著作権管理面での性質,特徴(例えば,ステータス,ファイル,トラック等)のみならず,コンテンツの内容面での性質,特徴(例えば,コンテンツの監督,主演俳優等)なども含む。本実施形態では,属性情報260は,例えば,コンテンツを構成するトラック毎に定められ,コンテンツを構成する各トラックの属性を表している。このため,同一の映画コンテンツ220内であっても,異なるトラックに対応する属性情報260は,異なる情報となる場合がある。このようにコンテンツに付加された属性情報260は,当該コンテンツとライセンスとのマッチングをとるために利用される。かかる属性情報260は,例えば,属性コードと,コンテンツ属性IDとからなる。
上記署名270は,ライセンス評価装置110や,ライセンス評価装置110に通信網100を介して接続されたコンテンツ配信サーバ102等によって付加されたデジタル署名であり,セキュリティ情報全体の改竄を防止する機能を有する。この署名270は,例えば,デジタル署名の正当性を検証するための証明書をも含む。
次に,本実施形態にかかる属性情報260について詳細に説明する。
図5は,本実施形態にかかる属性情報260の構成例を概念的に示す説明図である。かかる属性情報260は,属性コード280と,かかる属性コードに対応するコンテンツ属性ID290とから構成されている。
上述したように,属性情報260は,トラックの属性を表す情報である。この属性情報260は,コンテンツ毎にライセンス評価装置110や,ライセンス評価装置110に通信網100を介して接続されたコンテンツ配信サーバ102等によって設定され,当該トラックに対応したセキュリティ情報内に付加される。
上記属性コード280は,コンテンツの属性の種類を識別するための識別コードである。この属性コード280は,属性情報260が付加されるコンテンツの異同にかかわらず,例えば,著作権管理システム内で,コンテンツの属性の種類毎に共通に定められたコードである。この属性コードは,例えば「A000」等の4桁の文字列で構成される。本実施形態では,例えば,「A000」〜「A999」までの1000個の属性コードを設定可能であり,これにより1000種類の属性を定義することができる。
上記コンテンツ属性ID290は,コンテンツの属性を特定するIDである。このコンテンツ属性ID290は,コンテンツの属性毎に固有な文字列(図5の例では14桁の文字列)で構成されており,当該コンテンツ属性ID290が付加されたコンテンツの属性を一意に特定する。このコンテンツ属性ID290は,コンテンツの属性の種類(上記属性コード)毎に複数の種類が設定されている。以下に,各コンテンツ属性IDについてそれぞれ説明する。
属性コードが「A000」のコンテンツ属性IDは,ステータスIDである。このステータスIDは,ライセンスが適用されるトラックまたはコンテンツ単位で固有に付与されるIDである。このライセンスが適用されるトラックまたはコンテンツは,ライセンスを用いた著作権管理の対象として意味のあるデータの集合である。このステータスIDをコンテンツに対して付加することにより,システム内で流通するライセンスが適用されるコンテンツが識別される。
ここで,コンテンツを管理する管理者(サービスプロバイダ)は,ステータスIDを付与する単位(即ち,ライセンスが適用されるコンテンツまたはトラックの単位)を多様な形態で自由に決定できる。
例えば,かかるステータスIDは,複数のトラックに跨って同一のステータスIDを付与するとしても良いし,コンテンツ単位で付与されても良い。また,コンテンツを跨って,複数のトラックに同一のステータスIDを付与することもできる。この場合,それぞれの組み合わせに応じたステータス情報が関連付けられ,そのステータス情報に応じてライセンスが適用される。
属性コードが例えば「A029」のコンテンツ属性IDは,コンテンツID(ファイルIDとも呼ぶ。)である。このコンテンツIDは,1又は2以上のトラックを含むコンテンツファイル単位で固有に付与されるIDである。例えば,図4の例では,1つの映画コンテンツ220を含むコンテンツファイル210に対し,1つのファイルIDが付与される。このようなコンテンツIDをコンテンツに対して付加することにより,システム内で流通するコンテンツのファイルを識別できる。
属性コードが例えば「A257」〜「A264」の8つのコンテンツ属性IDは,グループIDである。このグループIDは,複数のコンテンツで共通する属性である共通属性単位で固有に付与されるIDである。このグループIDは,複数種類の共通属性に対応して複数種類設定される。このグループIDが表す共通属性は,コンテンツ配信サーバ102の管理者(サービスプロバイダ)が自由に設定することができる。
上述したように,かかるステータスIDにはそれぞれライセンスとステータス情報が関連付けられている。ライセンス評価装置110のDRMモジュールは,先ず,指定されたトラックに対応したセキュリティ情報を読み込み,その中の属性情報260からステータスIDを抽出する。さらにそのステータスIDに関連付けられたライセンスを参照し,必要あればさらにステータス情報をも参照し,その内容がライセンスの制限内であるかどうか確認する。
ここで,条件式判断部158がライセンスの確認を終えると,セキュリティ情報内にあるトラック鍵250によって指定されたトラックが復号され,コンテンツが処理可能な状態になる。
(ライセンス182)
ユーザは,ライセンス評価装置110においてコンテンツを利用しようと試みた場合,上述したコンテンツと共に,予めライセンス取得サーバ104からライセンスを取得しておかなければならない。このようなライセンスは,ユーザまたはライセンス評価装置110を特定するリーフIDやコンテンツの使用制限等を含んでいる。
図6は,本実施形態におけるライセンスの構成例を示した説明図である。ライセンス182は,ヘッダ192と,バージョン310と,プロファイル312と,作成日時314と,有効期限316と,使用条件情報318と,使用条件情報の電子署名320と,コンテンツ条件322と,定数324と,リーフID326と,電子署名328と,証明書330とを含んで構成される。
上記ヘッダ192におけるステータスIDは,上述したように各コンテンツ180とライセンス182および各コンテンツ180とステータス情報184の関係を特定する。従って,ライセンス抽出部154は,コンテンツ180から読み取ったステータスID186とデータ記憶部150内のライセンス182のヘッダに記述されたステータスIDとを比較することによって,ライセンス182とコンテンツ180とを関連付ける。
上記バージョン310は,ライセンス182のバージョンを表し,メジャーバージョンとマイナーバージョンを順次並べて記載する。
上記プロファイル312は,ライセンス182の記述方法に対する制限を規定する情報であり整数値で記載される。
上記作成日時314は,当該ライセンス182が設定された日時,即ち,ライセンス182の作成日時が記載されている。
上記有効期限316は,当該ライセンス182の有効期限を示し,通常西暦による年,月,日,時刻の記載が行われる。有効期限を無制限にする場合,その旨の記号を添付するか,有効期限を9999年12月31日23時59分59秒に設定する。
上記使用条件情報318は,ライセンス182に基づいてコンテンツ180を使用できる使用制限がリスト形式で記述される。この使用制限は,ステータスID単位のコンテンツの再生時間,再生期間,再生回数,コピー可能回数,チェックアウト回数,の最大値および記憶媒体への記録可否,ライセンスの移動可否,使用ログ義務の有無等を含んでいる。また,使用条件情報318には,大きく条件式とエラーコードと使用制限とが記述されている。
上記使用条件情報の電子署名320は,使用条件情報318に対応する電子署名であり,使用条件情報318の改竄を防止する機能を有する。この電子署名320は,例えば,電子署名320の正当性を検証するための証明書をも含む。
上記コンテンツ条件322は,処理するコンテンツ180に関する制限が設けられている。
上記定数324は,使用条件情報318で参照される定数が記載されている。
上記リーフID326は,ライセンス評価装置110に割り当てられ,ライセンス評価装置110を識別する識別情報である。
上記電子署名328は,ライセンス182全体に対応する電子著名であり,ライセンス182の改竄を防止する。
上記証明書330は,ライセンス取得サーバ104の公開鍵を含む証明書である。
本実施形態においては,条件式判断部158によって使用条件情報318に記述された条件式とエラーコードが参照され,条件式に満たない場合,即ち,ライセンス182の使用制限にかかった場合は,そのエラーコードによって,エラーの内容を把握することができる。
(ステータス情報184)
ステータス情報184は,コンテンツ180の利用単位であるステータスID186に対応して生成される。従って,ステータス情報184は,ライセンス182とも対応する。ただし,ライセンス182は,固定された使用制限を規定しているのに対して,ステータス情報184は,コンテンツ180の使用に応じて使用状態が更新される。そして,次回のコンテンツ180利用時には,かかる更新後の使用状態が参照され,ライセンス182と再度比較することによって,利用の可否が決定される。
また,ステータス情報184には,ライセンス182の使用制限に対応して,ステータスID単位のコンテンツの再生時間,再生期間,再生回数,コピー可能回数,チェックアウト回数が書き込まれる。使用制限に関する項目がライセンス182にあって,ステータス情報184にない場合は,ステータス情報抽出部156においてステータス情報184に新たに上記項目が追加される。
次に,ライセンス評価装置110の理解を容易にするため,さらに詳細な説明を行う。ここでは,ライセンス182の取得における条件式の追加とその条件式による評価を主に説明する。
ユーザが,ライセンス取得サーバ104からライセンス182を取得する場合,先ず,ライセンス取得サーバが,ライセンス取得サーバ104に記憶されたプロダクト情報を参照してライセンス182を生成する。かかるプロダクト情報には,対応するコンテンツ180に関する全ての使用条件と使用制限が記述され,そのコンテンツ180の購入方法や購入金額に応じて,プロダクト情報から部分的に条件式等が抽出され,抽出された条件式等により各々のライセンス評価装置110に対するライセンス182が設定される。
図7は,プロダクト情報400の記述例を示した説明図である。上記プロダクト情報400には,コンテンツ180の条件式がXML(Extensible Markup Language)によって羅列される。図7に示すプロダクト情報においては,再生回数3回,チェックアウト回数3回,再生開始日2001年12月1日,再生終了日2002年2月28日との使用制限が付されている。
このプロダクト情報400からライセンス182を生成する場合,ユーザの利用条件に応じて,例えば,コンテンツ180の再生だけを許容する使用条件が選択される。この場合,プロダクト情報400のルール部からコンテンツ180の再生に関する項目(条件式および使用制限)が分割される。例えば,再生開始日,再生終了日,および,チェックアウト回数の使用制限がライセンス182に分割され,ライセンス評価装置110に課せられる。
図8は,上記のようにプロダクト情報400から分割された従来のライセンス182を示した説明図である。図8に示された記述は,ライセンス182中の使用条件情報に記載され,Usage_rulesとして表される。条件式「(’ivar.rend.resp’<= ’gvar.sys.ucdt’) and (’gvar.sys.ucdt’<= ’ivar.rend.reep’)」で,「’ivar.rend.resp’」や「’ivar.rend.reep’」は図中下の初期値における使用制限を示す変数であり,「’gvar.sys.ucdt’」は,ステータス情報184の使用状態を示す変数である。ここでは,使用状態「’gvar.sys.ucdt’」(使用時の時刻)が条件式を満たすかどうか,即ち,再生開始日より遅く,再生終了日より早いかが評価される。かかる記述は,単にデータを記載したリストであり,条件式判断部158は,ライセンスを評価する別途のプログラムによりかかる条件式を参照,評価している。
また,図8のライセンス182では,チェックアウト回数も条件式「’gvar.sys.umcc’<’ivar.comrecc’」によって評価および管理される。
このような従来のライセンスの評価においては,DRMモジュールが「’ivar.rend.resp’」や「’gvar.sys.ucdt’」の意味を認識できず,比較演算のみを行っていた。従って,DRMモジュールは,エラーの生じた条件式に使用された変数を戻り値としてメインモジュールに返し,アプリケーションは,その複数の変数を解析していた。しかし,アプリケーションは,かかる変数がどのような条件の下で評価されたかが分からないので,明確にエラーを把握することは困難であった。
このような使用条件情報は,ある程度定められた記述によって構成される。
使用制限で定義できるものは,ステータスID単位のコンテンツの再生時間,再生期間,再生回数,コピー可能回数,チェックアウト回数等がある。基本的な記述方法としては,各ドメイン,つまりコンテンツの利用形態のカテゴリ毎に条件式が記述される。
図9は,各々の使用条件情報の記載を示した説明図である。1つの使用条件情報(Usage Rule)は,先頭に記述するdomain_idによってそれを適用するドメインを規定する。さらに,それに続く「’{’…’}’」内に,各種ルールが規定され,その枠内では,ルールセクション,invariablesセクション,およびoverhead partセクションの3つのセクションが定義される。
上記ルールセクションは,上記枠内において複数のdomain_ruleを記述することが可能である。invariablesセクションは,ルールセクションに続いて記述され,変数の定義を行う。overhead partセクションは,invariablesセクションに続く部分であり,各ドメイン毎の独自のルールを記述する部分である。
domain_idは,ドメインを示す名称であり,「drm」,「renderer」,「ripper」,「burner」,「lcm」の文字列のうちのいずれかである。
上記drmドメインは全ての利用形態のカテゴリ(上述のDRMモジュールに対応する。),上記rendererドメインはコンテンツの再生,表示等の利用形態のカテゴリ,上記ripperドメインはCDのコンテンツの読み出しの利用形態のカテゴリ,上記burnerドメインはコンテンツのCD−Rへの記録の利用形態のカテゴリをそれぞれ表している。
ルールセクションに記述される条件式は,各ドメインの状態変数や定数などを参照するためのChars Code(CC)に対して,比較演算を施したものである。
利用できる演算子には,単項演算子として「!」,2項演算子として「=」,「<」,「>」,「<=」,「>=」,「in」,「and」,「or」を利用できる。上記2項演算子の演算優先順位は,上記の並び順では,前にある演算子ほど高いことになる。どの演算子も左結合である。
上記invariablesセクションは,各種定数を記述する部分であり,「Chars Code = 値;」の形式でCharsCodeに値を定義する。
上記の記述を基に,具体的な使用条件情報の実施形態を数点挙げる。詳述する以下の説明によって本実施形態の特徴であるエラーコードの追加を明確に把握することができる。
図10は,ライセンス182の使用条件情報の一例を示したデータリストである。ここでは,drmドメインとrendererドメインにおいて,使用制限であるライセンスの認証と再生期間内の利用が評価されている。
図10の上側に記述された条件式は,「'ivar.com.rlef' = 'gvar.sys.uref'」であり,変数'ivar.com.rlef'には,ライセンスによって利用を許可された端末のIDである所定値/07ff000000000001が代入される。rlefは上述したリーフIDを示す。ここで,DRMモジュールがソースにおいて管理している端末IDを読み込み,条件式判断部158でその値が一致しているかどうか判断され,一致していれば,かかる条件式判断を終了し,図10の下側の条件式に移行する。このように,ライセンス評価装置110は,ライセンス182の使用条件情報から条件式を順次読み込み,読み込んだ順に条件式を評価する。
また,上記条件式の値が一致していない場合,条件式と共に読み込まれたエラーコード「ERROR_LEAF_MISMATCH」が保持され,サブモジュールの戻り値として,メインモジュールに返される。次に,メインモジュールは,かかるエラーの内容をエラーコードに対するエラーテーブルから読み出して,表示部等を介してエラー通知を行う。
図11は,エラーメッセージを示した外観図である。上記のようにライセンス評価装置110のIDとライセンスで指定されるIDとが異なる場合,不正利用として,「他人のライセンスを使用しています。自分用のライセンスをダウンロードしてください。」の警告が表示される。
同様に,図10の下側に記述された条件式は,「'gvar.rend.uefu' + 'ivar.rend.rxp1' >= 'gvar.sys.ucdt'」であり,'ivar.rend.rxp1'には所定の期間(本実施形態においては7日間)が条件式と共に記載されている。ここでは,変数'gvar.rend.uefu'に,そのコンテンツを最初に利用した時間が読み込まれるが,この値自体は,ステータス情報184に記憶されている。条件式判断部158は,コンテンツを最初に利用した時間'gvar.rend.uefu'にライセンス期間'ivar.rend.rxp1'を足し,その結果がコンテンツ利用時より後であることを判断する。この条件式が満たされれば,ライセンス182の確認は終了し,ライセンス評価装置110は,次の処理に移行する。
また,上記条件式が満たされない場合,条件式と共に読み込まれたエラーコード「ERROR_EXPIRED」が保持され,サブモジュールの戻り値として,メインモジュールに返される。次に,メインモジュールは,かかるエラーの内容をエラーコードに対するエラーテーブルから読み出して,表示部等を介してエラー通知を行う。
図12は,エラーメッセージを示した外観図である。上記のライセンス182は,このライセンス182を通じてコンテンツ180を最初に利用した時から7日間利用することが可能である。この利用可能期間を超過した場合,「再生期限を過ぎています。新しいライセンスを購入してください。」の警告が表示される。
図13は,ライセンス182の使用条件情報の一例を示したデータリストである。ここでは,drmドメインにおいて,使用制限である視聴ライセンスの有無が評価されている。
図13に記述された条件式は,「'ivar.attr.A256’ = ’ivar.com.X001'」であり,'ivar.com.X001'にはこのライセンス182で使用されるPreviewの値(本実施形態においては,/0000000000000001)が条件式と共に記載されている。ここでは,条件式判断部158が変数'ivar.attr.A256’に,当該ライセンスと関連付けられたコンテンツのセキュリティ情報内の属性情報における属性コードA256の値を読み込む。条件式判断部158は,両値が一致しているかどうかを判断し,一致していれば,ライセンス182の確認は終了する。
また,上記の両値が一致しない場合,条件式と共に読み込まれたエラーコード「CAN_NOT_PREVIEW_ERROR」が保持され,サブモジュールの戻り値として,メインモジュールに返される。次に,メインモジュールは,かかるエラーの内容をエラーコードに対するエラーテーブルから読み出して,表示部等を介してエラー通知を行う。
図14は,エラーメッセージを示した外観図である。上記のライセンス182では,Previewの視聴を行うことができないので,「対応する視聴ライセンスがありません。視聴ライセンスをダウンロードしてください。」の警告が表示される。
図15は,ライセンス182の使用条件情報の一例を示したデータリストである。ここでは,rendererドメインにおいて,使用制限であるライセンス取得サーバ104への定期更新の有無が評価されている。
図15に記述された条件式は,「'gvar.sys.ultc’ + ‘ivar.rend.rtci’ > ‘gvar.sys.trtm’」であり,‘ivar.rend.rtci’にはライセンス取得サーバ104へのアクセスを行うべき最低期間(本実施形態においては,1分間)が条件式と共に記載されている。ここで,変数'gvar.sys.ultc’には,ライセンス取得サーバ104に最後に接続した時間が書き込まれるが,この値自体は,当該ライセンス182と関連付けられたステータス情報184に記憶されている。条件式判断部158は,最後にライセンス取得サーバ104にアクセスした時間'gvar.sys.ultc’にアクセス最低期間‘ivar.rend.rtci’を足して,その結果が,コンテンツ利用時より後であることを判断する。この条件式が満たされれば,ライセンス182の確認は終了する。
また,上記条件式が満たされない場合,条件式と共に読み込まれたエラーコード「NEED_SERVER_CONNECTION」が保持され,サブモジュールの戻り値として,メインモジュールに返される。次に,メインモジュールは,かかるエラーの内容をエラーコードに対するエラーテーブルから読み出して,表示部等を介してエラー通知を行う。
図16は,エラーメッセージを示した外観図である。上記のライセンス182では,定期にライセンス取得サーバへのアクセスが要求されるので,「サーバに接続し,時間情報の更新が必要です。」の警告が表示される。
図17は,ライセンス182の使用条件情報の一例を示したデータリストである。ここでは,rendererドメインにおいて,使用制限であるライセンス取得サーバ104への更新の有無が評価されている。
図17に記述された条件式は,「'gvar.sys.ultc’>‘gvar.sys.usst’」であり,ライセンス182は定数を持っていない。変数‘gvar.sys.usst’に,DRMモジュールを含むアプリケーションが起動した時刻が書き込まれ,変数
'gvar.sys.ultc’には最後にコンテンツ取得サーバ104にアクセスした時刻が書き込まれる。条件式判断部158は,最後にライセンス取得サーバ104にアクセスした時刻'gvar.sys.ultc’とアプリケーションの起動時刻‘gvar.sys.usst’とを比較して,ライセンス取得サーバ104へのアクセスがアプリケーション起動時刻より後に行われていることを判断する。この条件式が満たされれば,ライセンス182の確認は終了する。
また,上記条件式が満たされない場合,条件式と共に読み込まれたエラーコード「NEED_SERVER_CONNECTION」が保持され,サブモジュールの戻り値として,メインモジュールに返される。次に,メインモジュールは,かかるエラーの内容をエラーコードに対するエラーテーブルから読み出して,表示部等を介してエラー通知を行う。このとき,図15の場合と同様,図16に示したエラーメッセージが表示される。
次に,使用条件情報中に条件式が複数並記されている場合のエラー通知について述べる。
図18は,ライセンス182の使用条件情報の一例を示したデータリストである。ここでは,rendererドメインにおいて,使用制限である一定期間内の利用が評価されている。
図18に記述された条件式は,「'ivar.rend.resp' <= 'gvar.sys.ucdt'」および「'gvar.sys.ucdt' <='ivar.rend.reep'」の2つの条件を含み,論理積で結ばれている。従って,この2つの条件を同時に満たしている場合のみコンテンツを利用することができる。'ivar.rend.resp'および'ivar.rend.reep'は,ライセンスに定数として記載され,'ivar.rend.resp'はライセンス182で指定される開始期限,'ivar.rend.reep'はライセンス182で指定される終了期限を示す。ここでは,変数'gvar.sys.ucdt'が現在時刻を示し,条件式判断部158は,かかる現在時刻が開始期限より後であり,かつ,終了期限より前であることを判断する。この条件式が満たされれば,ライセンス182の確認は終了する。
また,上記条件式の何れか一方が満たされない場合,条件式と共に読み込まれたエラーコード「ERROR_TOO_EARLY」もしくは「ERROR_TOO_LATE」が保持され,サブモジュールの戻り値として,メインモジュールに返される。次に,メインモジュールは,かかるエラーの内容をエラーコードに対するエラーテーブルから読み出して,表示部等を介してエラー通知を行う。
図19および図20は,エラーメッセージを示した外観図である。上記のライセンス182に定められた期間内の利用でない場合は,開始期限に到達していなければ,図19のように「再生期限に到達していません。期限になるまでお待ちください。」の警告が表示され,終了期限を超過していれば,図20のように「再生期限を過ぎています。新しいライセンスを購入してください。」の警告が表示される。
本実施形態では,条件式判断毎に分けてエラーの特定について説明したが,複数のエラーが同時に生じる場合,その複数のエラーに対応した複数のエラーコードを同時に保持し,全ての条件式判断が終了した後に戻り値としてメインモジュールに返すことができる。従って,従来,エラーが起こったことのみしか分からなかったメインモジュールにおいて,確実にエラーの原因を把握することができる。
(ライセンス評価方法)
次に,ユーザがコンテンツの利用を希望した時,当該コンテンツにおけるライセンスの評価を行うライセンス評価方法について説明する。
図21は,ライセンス評価方法の流れを示したフローチャート図である。先ず,ライセンス評価装置110は,ユーザの希望に応じて,処理するコンテンツを選択する(S600)。ライセンス評価装置110のアプリケーション(メインモジュール)は,ライセンスの有無を確認するDRMモジュールに処理を引き渡し,DRMモジュールは,コンテンツ選択工程(S600)で選択されたコンテンツに対応するライセンスをデータ記憶部から抽出する(S602)。
DRMモジュールは,抽出したライセンスに使用制限があるかどうか確認し,使用制限がある場合,選択されたコンテンツに対応した,ライセンスに基づく上記コンテンツの使用状態を表すステータス情報を上記データ記憶部から抽出する(S604)。ライセンスに,かかる使用制限が無い場合は,上記のステータス情報抽出工程(S604)を省略することができる。
ここで,DRMモジュールは,ライセンスにおける使用条件情報中の条件式と上記条件式に予め付与されたエラーコードとを読み取り,ステータス情報抽出工程(S604)で抽出したステータス情報の使用状態が上記条件式を満たしているかどうかを判断する(S606)。ただし,かかる条件式にステータス情報の使用状態が参照されるとは限られず,前回までの使用状態を利用しない使用制限,例えば,コンテンツの利用を希望する時刻などのみを参照する場合もある。
この条件式判断工程(S606)で,ステータス情報の使用状態もしくはその他の使用制限に関する引用値が使用条件情報から参照された条件式を満たしていれば,DRMモジュールは,アプリケーションに対してライセンスによるコンテンツの許可を行い,アプリケーションは,コンテンツ選択工程(S600)で選択されたコンテンツの処理(再生,チェックアウト等)を行う(S608)。また,DRMモジュールは,コンテンツ処理工程(S608)によるコンテンツの処理を受けてステータス情報抽出工程(S604)で抽出されたステータス情報を更新する(S610)。かかるステータス情報の更新は,再生時間や再生時刻の変更,再生回数やチェックアウトのインクリメント等が考えられる。
また,上記条件式判断工程(S606)で,ステータス情報の使用状態もしくはその他の使用制限に関する引用値が使用条件情報から参照された条件式を満たしてなければ,条件式判断工程(S606)において条件式と共に参照されたエラーコードを保持し(S612),アプリケーションに処理を移行するときに,使用制限を満たしていない全てのエラーコードを戻り値として受け渡す。アプリケーションは,このエラーコードに応じて,エラー通知,例えば,表示部にエラーに関するGUI(Graphical User Interface)の警告を行う(S614)。
次に,DRMモジュールによる処理を具体的に説明する。使用条件情報の条件式ならびにエラーコードはDRMモジュールの処理の中で単に参照されるリストであり,その使用条件情報自体がプログラムとして機能するものではない。従って,エラーコードを既存使用条件情報に追加したとしても,それがDRMモジュールのプログラム自体の変更をするものではないので,何ら不都合を伴わない。
図22は,上述した条件式判断工程(S606)の詳細な流れを示したフローチャートである。ここでは,図10の下側に例示した条件式を参照して再生期間内の利用であるかどうかを確認している。先ず,DRMモジュールは,ライセンスの使用条件情報から条件式「'gvar.rend.uefu' + 'ivar.rend.rxp1' >= 'gvar.sys.ucdt'」およびエラーコード「ERROR_EXPIRED」を読み取る(S650)。次に,このコンテンツの再生が初回,即ち初めての視聴であるかどうかが確認される(S652)。初視聴と判断された場合は,ステータス情報にそのコンテンツを最初に利用した時間を示す変数'gvar.rend.uefu'を作成し,コンテンツの最初の利用時間,即ち現在時刻を代入する(S654)。初視聴でなければ,変数'gvar.rend.uefu'は既に作成されているので,ステータス情報から変数'gvar.rend.uefu'を読み出し,最初に利用された時間を取得する(S656)。
DRMモジュールは,条件式における'ivar.rend.rxp1'の内部変数にライセンスに記載されたライセンス期間の固定値を代入し(S658),さらに,他の内部変数'gvar.sys.ucdt'に現在時刻を代入する(S660)。このとき,ライセンスの使用条件情報から読み取ったエラーコード「ERROR_EXPIRED」もエラーコード変数に代入しておく(S662)。続いて上記の変数を代入した条件式を評価し(S664),その条件式が満たされていれば,正常終了,満たされていなければエラー終了される(S666)。このエラー終了(S666)では,上記エラーコード変数に代入されたエラーコードが,リターンコードとしてDRMモジュールからアプリケーションに受け渡される。
上記エラーの報告を受けるライセンス評価方法により,アプリケーションは,どの項目がエラーなのか追跡しなくて済み,戻り値として挙げられるエラーコードのみを確認すればエラー原因を特定することができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記に示した実施形態においては,ライセンスの使用条件情報のエラーコードにより,エラーの内容および位置を特定しているが,かかるエラーの場合に限らず,使用条件情報の条件式の判断によって何かしらの情報を取得したい場合など,様々な利用形態に本記述を適応することができる。
また,上述の実施形態においては,サブモジュールがメインモジュールにエラーコードを引き渡すとき,戻り値を利用しているが,かかる場合に限らず,サブモジュールがエラーコードをグローバル変数に代入して,メインモジュールがエラーの有無を確認し,そのグローバル変数からエラーコードを参照するとしても良い。
本発明は,ライセンスに基づいてコンテンツの処理を行うライセンス評価装置,ライセンス評価方法およびそのコンピュータプログラムに適用可能である。
コンテンツ配信システムを概略的に表したブロック図である。 ライセンス評価装置の構成を概略的に表したブロック図である。 ステータスIDと,ライセンスおよびステータス情報との関係を示した説明図である。 ライセンス評価装置で再生されるコンテンツの構成を示した構成図である。 属性情報の構成例を概念的に示す説明図である。 ライセンスの構成例を示した説明図である。 プロダクト情報の記述例を示した説明図である。 従来のライセンスを示した説明図である。 使用条件情報の記載を示した説明図である。 ライセンスの使用条件情報の一例を示したデータリストである。 エラーメッセージを示した外観図である。 エラーメッセージを示した外観図である。 ライセンスの使用条件情報の一例を示したデータリストである。 エラーメッセージを示した外観図である。 ライセンスの使用条件情報の一例を示したデータリストである。 エラーメッセージを示した外観図である。 ライセンスの使用条件情報の一例を示したデータリストである。 ライセンスの使用条件情報の一例を示したデータリストである。 エラーメッセージを示した外観図である。 エラーメッセージを示した外観図である。 ライセンス評価方法の流れを示したフローチャート図である。 条件式判断工程の詳細な流れを示したフローチャートである。
符号の説明
110 ライセンス評価装置
150 データ記憶部
152 コンテンツ選択部
154 ライセンス抽出部
156 ステータス情報抽出部
158 条件式判断部
160 コンテンツ処理部
162 ステータス情報更新部
164 エラーコード保持部
166 エラー通知部
S600 コンテンツ選択工程
S602 ライセンス抽出工程
S604 ステータス情報抽出工程
S606 条件式判断工程
S608 コンテンツ処理工程
S610 ステータス情報更新工程
S612 エラーコード保持工程
S614 エラー通知工程

Claims (13)

  1. コンテンツのライセンスを記憶するデータ記憶部と;
    コンテンツを選択するコンテンツ選択部と;
    前記選択されたコンテンツに対応するライセンスを前記データ記憶部から抽出するライセンス抽出部と;
    前記ライセンスにおける使用条件情報中の条件式と前記条件式に予め付与されたエラーコードとを読み取り,前記条件式を満たしているかどうかを判断する条件式判断部と;
    前記条件式を満たしていれば,コンテンツの処理を行うコンテンツ処理部と;
    前記条件式を満たしていなければ,前記エラーコードを保持するエラーコード保持部と;
    を備えることを特徴とする,ライセンス評価装置。
  2. 前記ライセンス評価装置は,コンテンツに関する主たる処理を行うメインモジュール部と,前記メインモジュール部に関連付けられた複数のサブモジュール部とからなり,
    前記サブモジュール部の1つは,少なくとも前記エラーコード保持部を含み,
    前記エラーコード保持部を含むサブモジュール部から前記メインモジュール部に処理を移行するとき,当該サブモジュール部は,前記エラーコード保持部に保持されたエラーコードを前記メインモジュール部に戻り値として送ることを特徴とする,請求項1に記載のライセンス評価装置。
  3. 前記データ記憶部は,前記ライセンスに基づく前記コンテンツの使用状態を表すステータス情報も記憶し,
    前記ライセンス抽出部に抽出されたライセンスに使用制限がある場合,前記選択されたコンテンツに対応するステータス情報を前記データ記憶部から抽出するステータス情報抽出部をさらに含み,
    前記条件式判断部は,前記ステータス情報の使用状態を用いて前記条件式を判断することを特徴とする,請求項1に記載のライセンス評価装置。
  4. 前記使用条件情報には複数の条件式と,その条件式にそれぞれ付与された複数のエラーコードがあり,
    前記エラーコード保持部は,前記使用状態が前記条件式を満たしていない全ての条件式のエラーコードを保持することを特徴とする,請求項1に記載のライセンス評価装置。
  5. 前記エラーコードに応じて,エラー通知を行うエラー通知部をさらに備えることを特徴とする,請求項1に記載のライセンス評価装置。
  6. 前記コンテンツ処理部によるコンテンツの処理を受けて前記ステータス情報を更新するステータス情報更新部をさらに備えることを特徴とする,請求項1に記載のライセンス評価装置。
  7. コンテンツのライセンスを評価するコンピュータプログラムであって:
    コンピュータを,
    コンテンツのライセンスを記憶するデータ記憶部と;
    コンテンツを選択するコンテンツ選択部と;
    前記選択されたコンテンツに対応するライセンスを前記データ記憶部から抽出するライセンス抽出部と;
    前記ライセンスにおける使用条件情報中の条件式と前記条件式に予め付与されたエラーコードとを読み取り,前記条件式を満たしているかどうかを判断する条件式判断部と;
    前記条件式を満たしていれば,コンテンツの処理を行うコンテンツ処理部と;
    前記条件式を満たしていなければ,前記エラーコードを保持するエラーコード保持部と;
    して機能させることを特徴とする,コンピュータプログラム。
  8. 前記コンピュータプログラムは,コンテンツに関する主たる処理を行うメインモジュールと,前記メインモジュールに関連付けられた複数のサブモジュールとからなり,
    前記サブモジュールの1つは,少なくとも前記エラーコード保持部として機能し,
    前記エラーコード保持部として機能するサブモジュールから前記メインモジュールに処理を移行するとき,当該サブモジュールは,前記エラーコードを前記メインモジュールに戻り値として送ることを特徴とする,請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. 前記データ記憶部は,前記ライセンスに基づく前記コンテンツの使用状態を表すステータス情報も記憶し,
    前記ライセンス抽出部に抽出されたライセンスに使用制限がある場合,前記選択されたコンテンツに対応するステータス情報を前記データ記憶部から抽出するステータス情報抽出部としてさらに機能し,
    前記条件式判断部は,前記ステータス情報の使用状態を用いて前記条件式を判断することを特徴とする,請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  10. 前記使用条件情報には複数の条件式と,その条件式にそれぞれ付与された複数のエラーコードがあり,
    前記エラーコード保持部は,前記使用状態が前記条件式を満たしていない全ての条件式のエラーコードを保持することを特徴とする,請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  11. 前記エラーコードに応じて,エラー通知を行うエラー通知部としてさらに機能することを特徴とする,請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  12. 前記コンテンツ処理部によるコンテンツの処理を受けて前記ステータス情報を更新するステータス情報更新部としてさらに機能することを特徴とする,請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  13. コンテンツを選択するコンテンツ選択工程と;
    前記選択されたコンテンツに対応するライセンスをデータ記憶部から抽出するライセンス抽出工程と;
    前記ライセンスにおける使用条件情報中の条件式と前記条件式に予め付与されたエラーコードとを読み取り,前記条件式を満たしているかどうかを判断する条件式判断工程と;
    前記条件式を満たしていれば,コンテンツの処理を行うコンテンツ処理工程と;
    前記条件式を満たしていなければ,前記エラーコードを保持するエラーコード保持工程と;
    を含むことを特徴とする,ライセンス評価方法。

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