JP2005350036A - 操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータに電流を流すことなく伝達比可変機構をロックし、消費電流を抑制した操舵制御装置を提供する。
【解決手段】 入力軸の転舵角度を検出する第1舵角センサと、操舵輪に接続された出力軸と、操舵輪の転舵量を検出する第2舵角センサと、操舵軸に操舵力を与えるアクチュエータと、入力軸と出力軸との間に設けられた可変ギヤ比機構と、可変ギヤ比機構のギヤ比を変更する電動機と、操舵入力量と操舵輪の転舵量に基づいて電動機を駆動制御するトランジスタブリッジ回路と、を有する操舵制御装置において、トランジスタブリッジ回路の上流側または下流側の一方側のトランジスタをオン駆動し、他方側をオフ駆動することにより、電動機の回転を阻止し、可変ギヤ比機構のギヤ比を固定するギヤ比固定手段を有することとした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば電動機等によって補助操舵トルクを発生させる車両用操舵制御装置に関する。
従来、車両用操舵装置においては、操舵ハンドルに接続された入力軸とラックアンドピニオン式のギヤ装置に接続された出力軸とが伝達比可変機構によって機械的に接続され、通常時はこの機械的接続をフリーにすることによって入力軸側と出力軸側との相対回転を許容している。したがって、操舵ハンドルの操舵量に対して転舵輪の転舵量を自由に制御することができ、例えば高速走行時には操舵量に対して転舵量を通常時より小さくすることにより、操舵性を向上させることができる。また、伝達比可変機構を駆動制御するモータの駆動電流を制御することによりモータをロックし、伝達比可変機構をロック状態としている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2001−287660号公報
しかしながら、上述のような方法でモータをロックする場合、モータに駆動電流を流す必要があるため、消費電力が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、モータに電流を流すことなく伝達比可変機構をロックし、消費電流を抑制した操舵制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、操舵入力手段に接続された入力軸と、前記入力軸の転舵角度を検出する第1舵角センサと、操舵輪に接続された出力軸と、前記操舵輪の転舵量を検出する第2舵角センサと、前記操舵軸に操舵力を与えるアクチュエータと、前記第1、第2舵角センサの検出舵角に基づいて前記アクチュエータを制御する制御手段と、前記入力軸と前記出力軸との間に設けられた可変ギヤ比機構と、前記可変ギヤ比機構のギヤ比を変更する電動機と、前記電動機を駆動制御するトランジスタブリッジ回路と、前記操舵入力手段に入力される操舵入力量と前記操舵輪の転舵量に基づいて、前記トランジスタブリッジ回路に電動機駆動信号を出力する電動機駆動回路と、を有する操舵制御装置において、前記トランジスタブリッジ回路の上流側または下流側の一方側のトランジスタをオン駆動し、他方側をオフ駆動することにより、前記電動機の回転を阻止し、前記可変ギヤ比機構のギヤ比を固定するギヤ比固定手段を有することとした。
よって、モータに電流を流すことなく可変ギヤ比機構をロックし、消費電流を抑制した操舵制御装置を提供することができる。
以下、本発明の操舵制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1ないし実施例3に基づき説明する。
[操舵制御装置のシステム構成]
実施例1につき図1ないし図10に基づき説明する。図1は、実施例1における操舵制御装置のシステム構成図である。操舵制御装置を搭載した車両は、ステアリングホイール10(操舵入力手段)、操舵角センサ20(第1舵角センサ)、入力軸30、伝達比可変機構40(可変ギヤ比機構)、可変機構駆動モータ44(電動機)、出力軸50、転舵角センサ60(第2舵角センサ)、操舵輪70、ブリッジ回路90(トランジスタブリッジ回路)、伝達比可変機構制御ECU100(電動機駆動回路)、車両情報の制御処理を行う関連ECU200、操舵アシストアクチュエータ210(アクチュエータ)、操舵アシストECU220(制御手段)、ラック軸230を有する。
伝達比可変機構40は内接歯車により入出力軸に差動をもたらす可変ギヤユニットであり、入力軸30によりステアリングホイール10と接続し、出力軸50により操舵輪70と接続する。入力軸30には操舵角センサ20が設けられて運転者による操舵角を検出し、出力軸50には転舵角センサ60が設けられて操舵輪70の転舵角を検出する。可変機構駆動モータ44は伝達比可変機構40において入出力軸の差動量を変更する3相ブラシレスモータであり、伝達比可変機構制御ECU100により制御される。
伝達比可変機構制御ECU100は操舵角センサ20及び転舵角センサ60により検出された操舵角及び転舵角に基づき、可変機構駆動モータ44を駆動して伝達比可変機構40を作動させ、操舵輪70が所望の転舵角となるよう制御を行う制御ユニットである。この伝達比可変機構制御ECU100はブリッジ回路90を有し、ブリッジ回路90を介して可変機構駆動モータ44を駆動する。また、転舵角センサ60はトルクセンサと兼用することにより、転舵角に合わせて操舵トルクを検出するようにしてもよく、特に限定しない。
操舵アシストECU220は操舵角センサ20及び転舵角センサ60により検出された操舵角及び転舵角に基づき、操舵輪70が所望の転舵角となるよう操舵アシストアクチュエータ210を駆動する制御ユニットである。操舵アシストアクチュエータ210は、ラック軸230と噛合うピニオンギヤに接続するモータであり、操舵アシストECU220からの指令に基づきラック軸230を駆動する。
[伝達比可変機構の詳細]
(伝達比可変機構の構成)
図2は伝達比可変機構40の側面図、図3は軸方向断面図である。伝達比可変機構40は入力軸30、出力軸50、ハウジング43、内接歯車機構45、ロック機構部46を有する。
入力軸30のx軸正方向端部には入力軸ギヤ41が設けられ、出力軸50のx軸負方向端部には出力軸ギヤ42が設けられている。この入力軸ギヤ41と出力軸ギヤ42はそれぞれ異なる径に設けられており、実施例1では入力軸ギヤ41を出力軸ギヤ42よりも大径とする。
内接歯車機構45は内接歯車45a、偏心カム45b、スプリング45c、ベアリング45dを有する。内接歯車45aは中空円筒部材の内周面に歯を設けた歯車であり、入力軸ギヤ41及び出力軸ギヤ42よりも大径に設けられている。内接歯車45aにおける円筒内面の軸方向略中央部からx軸負方向には、入力軸ギヤ41と噛合う入力軸側歯部45eが設けられている。一方、軸方向略中央部からx軸正方向には、出力軸ギヤ42と噛合う出力軸側歯部45fが設けられている。
(偏心カムの公転運動)
偏心カム45bは両端開口の略円筒状部材であり、入出力軸30,50の軸に対し偏心して設けられている。説明のため、偏心カム45bの回転軸であるx軸を中心として回転し、かつスプリング45cを通ってx軸と直交する軸をr軸と定義する。
内接歯車45aは偏心カム45bの軸方向略中央部に設けられたスプリング45cにより、ベアリング45dを介して径方向内側すなわちr軸負方向に付勢されつつ、偏心カム45bに対し回転可能に設けられている。この内接歯車45aは入力軸ギヤ41及び出力軸ギヤ42よりも大径であるため、入出力軸ギヤ41,42は内接歯車45aと一部においてのみ噛合う。また内接歯車45aはベアリング45dを介して径方向内側すなわちr軸負方向に付勢されているため、入出力軸ギヤ41,42と内接歯車45aは常にr軸とx軸により形成される平面上においてのみ噛合うこととなる。
可変機構駆動モータ44はステータ44a及びコイル44bを有する。ステータ44aは偏心カム45bと接続し、可変機構駆動モータ44への通電により偏心カム45bを回転駆動する。偏心カム45bは入出力軸30,50に対し偏心しているため、回転駆動されることによって入出力軸30,50に対し公転運動を行う。また、偏心カム45bの公転運動に伴ってr軸もx軸に対し公転し、スプリング45cによりr軸負方向へ付勢されている内接歯車45aも公転運動を行う。
したがって、入出力軸30,50の軸線に対しそれぞれ同心円上にある入出力軸ギヤ41,42と、入出力軸30,50の軸線に対し公転運動をする内接歯車45aの円筒内部に設けられた入出力軸側歯部45e、45fとの噛合い位置は、公転運動に伴ってr軸とともにそれぞれ入出力軸ギヤ41,42の歯部円周上を移動する。
(入出力軸回転に対する偏心カム公転運動の影響)
入力軸30を非回転状態に保持し偏心カム45bを公転運動させた場合、内接歯車45aはx軸に対し公転するr軸とともに入出力軸ギヤ41,42との噛合い位置を移動しながら公転する。実施例1では入出力軸ギヤ41,42の径及び歯数が相異なるため、入力軸ギヤ41と出力軸ギヤ42では内接歯車45aの1公転に対する回転量が異なり、入出力軸ギヤ41,42に差動が発生する。非回転状態となっていた入力軸30に回転を与えることにより、入出力軸30,50の自由度を大きく設定することが可能である。
また、偏心カム45bを固定して公転運動を規制した場合、偏心カム45bが公転運動を行わないためr軸も公転せず内接歯車45aも公転運動を行わないが、内接歯車45aはベアリング45dを介して偏心カム45bに対し回転可能に保持されている。そのため、偏心カム45bの公転運動を規制しつつ入力軸30に回転を加えると、内接歯車45aは入出力軸30,50に対し偏心したまま偏心カム45bに対し自由に自転を行う。
このとき、内接歯車45aはスプリング45cによりr軸負方向へ付勢され、r軸上において入出力軸ギヤ41,42と噛合っているため、内接歯車45aは入力軸ギヤ41から回転を伝達されて公転運動を規制されたまま自転し、出力軸ギヤ42へ回転を伝達する。そのため、入力軸ギヤ41と出力軸ギヤ42の回転数比は入出力軸ギヤ41,42の径と歯数により決定される回転数比に固定される。
これにより、入力軸30が回転した際、可変機構駆動モータ44を駆動して入力軸30に対し偏心カム45bを公転運動させることで、入力軸ギヤ41の回転を増大または減少させて出力軸ギヤ42に伝達させる。公転運動させない場合、入出力軸30,50間の回転数比は入出力軸ギヤ41,42の径と歯数により決定される回転数比に固定される。
(伝達比可変機構のロック機構部)
図4は伝達比可変機構40の径方向部分断面図である。図4においては、図2、図3におけるA-A断面における部分断面図を示す。ロック機構部46はロックアーム46a、ロックアーム係止部46b、ロックアーム駆動アクチュエータ46cを有する。
ロックアーム46aは先端部に係止爪46dを有する。またロックアーム係止部46bは偏心カム45bのx軸正方向端部に設けられ、偏心カム45bが回転する際には一体となって回転する。ロックアーム駆動アクチュエータ46cはロックアーム46aを駆動してハウジング43と偏心カム45bのを規制するアクチュエータであり、ロックアーム46aを駆動することにより係止爪46dをロックアーム係止部46bに嵌合させて係止することで、偏心カム45bとハウジング43とを固定する。
偏心カム45bとハウジング43とを固定することで偏心カム45bの公転運動を規制し、内接歯車45aと入出力軸ギヤ41,42との噛合い位置をr軸上に固定して入力軸ギヤ41と出力軸ギヤ42の回転数比を入出力軸ギヤ41,42の径と歯数により決定される回転数比に固定する。
[伝達比可変機構制御ECUの制御システム図]
図5は、伝達比可変機構制御ECU100の制御システム図である。伝達比可変機構制御ECU100は、伝達比可変制御部110、ロック制御部120、故障処理部130、伝達比可変制御指令部140を有する。
伝達比可変制御部110は、ブリッジ回路90の電流制御により可変機構駆動モータ44の駆動制御を行って伝達比の制御を行う。ロック制御部120は故障処理部130及び伝達比可変制御指令部140からの情報及び指令に基づいて伝達比可変制御部110に指令を行うとともに、可変機構駆動モータ44及びロック機構部46のロックを実行する。
また、故障処理部130は可変機構駆動モータ44を含む伝達比可変機構40全体の故障を判断し、故障情報をロック制御部120及び関連ECU200へ出力する。伝達比可変制御指令部140は、車両の操転舵状態及び伝達比可変機構40の制御状態に基づいて可変機構駆動モータ44の電気的ロックを行うかロック機構部46による機械的ロックを行うかを決定し、ロック制御部120に指令を出力する。
なお、実施例1では伝達比可変機構ECU100における伝達比可変制御部110、ロック制御部120、故障処理部130を用いることとし、伝達比可変制御指令部140は後述の実施例2及び実施例3で用いる。
[ブリッジ回路の詳細]
図6は、伝達比可変機構制御ECU100におけるブリッジ回路90と可変機構駆動モータ44の回路図である。可変機構駆動モータ44はU相、V相、W相を有する3相直流ブラシレスモータであり、各相の上流側に設けられたスイッチング素子U_H,V_H,W_H及び下流側に設けられたスイッチング素子U_L,V_L,W_Lにより電流をON/OFFすることで各相の位相差を発生させて回転させる。なお、実施例1では可変機構駆動モータ44を3相直流ブラシレスモータとするが、他の直流モータまたは交流モータであってもよく特に限定しない。
運転者による操舵が行われた際、操舵角センサ20及び転舵角センサ60からの検出値により算出される目標伝達比に基づき、伝達比可変機構制御ECU100の伝達比可変制御部110(図5参照)において伝達比可変機構40の目標伝達比が算出される。
この目標伝達比に基づき伝達比可変制御部110においてU相,V相,W相各相の目標電流値が算出され、スイッチング素子U_H〜W_LへPWM信号が出力されて可変機構駆動モータ44を駆動することにより、伝達比可変機構40の伝達比を変更する。なお、各相のスイッチング素子U_H〜W_Lは、PWM制御により駆動されるスイッチング素子として例えばMOS-FETなどが考えられるが特に限定しない。
ブリッジ回路90において、U相,V相,W相各相を全てバッテリあるいはグランドに接続して短絡させた場合、あるいはバッテリ及びグランドと完全に切断して短絡させた場合、各相に電流は流れず、また各相の電位は同一となって可変機構駆動モータ44は回転を抑制される。よって、各相を全てバッテリ側、またはグランド側、またはバッテリ及びグランドと完全に切断して短絡させることにより、ブリッジ回路90に通電することなく可変機構駆動モータ44の回転を抑制することが可能である。
[伝達比可変制御ブロック図]
図7は、伝達比可変制御部110の制御ブロック図である。伝達比可変制御部110は、基本伝達比算出部111、伝達比補正量決定部112、伝達比決定部113、電流変換部114、最終電流値決定部115、乗算部116を有する。
基本伝達比算出部111は操舵角に対する基本伝達比γのマップを有し、操舵角センサ20から入力された操舵角θに基づき基本伝達比γを読み込んで乗算部116へ出力する。また、伝達比補正量決定部112は車速に対する伝達比補正係数のマップを有し、操舵輪70に設けられた車速センサ71により検出された車速VSPに基づき伝達比補正係数kを読み込んで乗算部116へ出力する。
なお、実施例1では伝達比補正量の決定パラメータを車速VSPとしているが、伝達比補正に適したものであれば他のパラメータ、例えば加速度等を用いてもよく特に限定しない。
乗算部116は入力された基本伝達比γと伝達比補正係数kとを乗じ、乗算値を伝達比決定部113へ出力する。伝達比決定部113は入力された乗算値k・γ、及び転舵角センサ60により検出された転舵角θに基づいて伝達比可変機構40における目標伝達比γを決定し、電流変換部114へ出力する。
電流変換部114は、入力された目標伝達比γを可変機構駆動モータ44を駆動するための目標電流値i(γ)に変換し、最終電流値決定部115へ出力する。最終電流値決定部115は、可変機構駆動モータ44に設けられた電流センサ44cにより検出された実電流値i及び目標電流値i(γ)の入力を受け、伝達比可変機構40の伝達比が目標伝達比γとなるよう、入力された目標電流値i(γ)に基づいて実電流値iを考慮した最終電流値iを決定し、可変機構駆動モータ44に出力する。
[伝達比可変制御処理]
図8は、伝達比可変制御部110において実行される伝達比可変制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS101では、基本伝達比算出部111において基本伝達比γfが算出され、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、伝達比補正量決定部112において伝達比補正係数kが算出され、ステップS103へ移行する。
ステップS103では、乗算部116において基本伝達比γfに伝達比補正係数kが乗じられ、ステップS104へ移行する。
ステップS104では、伝達比決定部113において目標伝達比γtが決定され、ステップS105へ移行する。
ステップS105では、最終電流値決定部115において最終電流値itが決定され、ステップS106へ移行する。
ステップS106では、最終電流値itを可変機構駆動モータ44へ出力して制御を終了する。
[ロック制御部及び故障処理部の制御ブロック図]
図9は、ロック制御部120及び故障処理部130の制御ブロック図である。ロック制御部120は可変機構駆動モータ44へ電気的ロック指令を出力し、またロック機構部46へ機械的ロック指令を出力することで、伝達比可変機構40の伝達比の固定を行う可変機構ロック制御ユニットである。また、故障処理部130は可変機構駆動モータ44等からの信号を基に故障の検出・判断を行うフェール監視ユニットである。
(ロック制御部のシステム構成)
ロック制御部120は、可変機構駆動モータ制御部121、ロックアーム制御部122、メモリ123を有する。可変機構駆動モータ制御部121は上述の伝達比可変制御部110とは独立に可変機構駆動モータ44の駆動制御を行う制御部であり、ロックする場合はブリッジ回路90の全相を短絡させて可変機構駆動モータ44を電気的にロックする。
ロックアーム制御部122はロックアーム駆動部122a及びロック状態判断部122bを備え、ロックアーム駆動部122aはロック機構部46のロックアーム駆動アクチュエータ46cを駆動してロック機構部46を機械的にロックさせる。ロック状態判断部122bはロック機構部46の機械的ロック状態の判断を行う。また、メモリ123は故障処理部130からの故障情報を記憶する。
(故障処理部のシステム構成)
故障処理部130は故障検出部131及び故障状態判断部132を有する。故障検出部131は可変機構駆動モータ44からの信号により故障を検出し、故障状態判断部132は故障情報を分類し、可変機構駆動モータ44を停止させる必要があるかどうかを判断する。なお、本故障状態判断においては、例えば操舵角センサ20や転舵角センサ60等の故障を判断することにより可変機構駆動モータ44を停止するようにしてもよく、特に限定しない。
[故障時ロック制御]
可変機構駆動モータ44等が故障した場合、故障検出部131により故障が検出され、故障状態判断部132により可変機構駆動モータ44の停止が必要かどうかが判断される。この判断結果はロック制御部120に入力され、停止が不要である場合は伝達比可変制御部110にそのまま制御を続行するよう指令を出力し、故障情報をメモリ123に記憶させるとともに関連ECU200に出力する。
停止が必要であれば可変機構駆動モータ制御部121によりブリッジ回路90の全相を短絡させて可変機構駆動モータ44を電気的にロックする。さらにロックアーム駆動部122aにおいてロックアーム駆動アクチュエータ46cに駆動指令を出力し、ロック機構部46を機械的にロックさせる。
このときロック状態判断部122bはロック機構部46が正常に作動しているかどうかを監視し、正常であればブリッジ回路90の全相短絡を解除するよう可変機構駆動モータ制御部121へ指令を出力する。異常があれば伝達比可変制御を停止するよう伝達比可変制御部110に指令を出力し、ブリッジ回路90の全相短絡を続行して可変機構駆動モータ44の電気的ロックを継続する。正常時、異常時ともに指令出力後は故障情報をメモリ123に記憶させるとともに関連ECU200に出力する。
[故障時ロック制御処理]
図10は、故障時ロック制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS110では、故障状態判断部132において故障情報が入力され、ステップS111へ移行する。
ステップS111では、故障状態判断部132において故障の分類が行われ、ステップS112へ移行する。
ステップS112では、故障状態判断部132において可変機構駆動モータ44の停止が必要な故障であるかどうかが判断され、YESであればステップS116へ移行し、NOであればステップS113へ移行する。
ステップS113では、メモリ123において故障情報が記憶され、ステップS114へ移行する。
ステップS114では、故障情報がロック制御部120から関連ECU200へ入力され、ステップS115へ移行する。
ステップS115では、可変機構駆動モータ制御部121により伝達比可変制御部110へ制御を続行するよう指令が出力されて制御を終了する。
ステップS116では、可変機構駆動モータ制御部121によりブリッジ回路90の全相を短絡させてステップS117へ移行する。
ステップS117では、ロックアーム駆動部122aにおいてロックアーム駆動アクチュエータ46cに機械的にロックするよう駆動指令を出力してステップS118へ移行する。
ステップS118では、ロック状態判断部122bにおいてロック機構部46の作動が正常であるかどうかを監視し、YESであればステップS120へ移行し、NOであればステップS130へ移行する。
ステップS120では、ロック状態判断部122bにおいてブリッジ回路90の全相短絡を解除するよう指令を出力してステップS121へ移行する。
ステップS121では、メモリ123において故障情報が記憶され、ステップS122へ移行する。
ステップS122では、故障情報がロック制御部120から関連ECU200へ入力され、ステップS123へ移行する。
ステップS123では、伝達比可変機構制御ECU100の動作終了処理を行ってステップS124へ移行する。
ステップS124では、伝達比可変機構制御ECU100の動作を終了して制御を終了する。
ステップS130では、メモリ123において故障情報が記憶され、ステップS131へ移行する。
ステップS131では、故障情報がロック制御部120から関連ECU200へ入力され、ステップS132へ移行する。
ステップS132では、ロック状態判断部122bにより伝達比可変制御部110へ制御停止指令が出力され、ステップS133へ移行する。
ステップS133では、可変機構駆動モータ制御部121によりブリッジ回路90の全相短絡を続行して制御を終了する。
[従来例と本願実施例1における作用効果の対比]
従来、車両用操舵装置においては、操舵ハンドルに接続された入力軸とラックアンドピニオン式のギヤ装置に接続された出力軸とを伝達比可変機構によって機械的に接続し、入出力軸間の差動を許容することで操舵ハンドルの操舵量に対して転舵輪の転舵量を自由に制御している。また、入出力軸間のをロックする際にはモータの正・逆回転を繰り返すように駆動電流を制御することでモータをロックすることで、伝達比可変機構をロックしている。
しかしながら、従来技術にあってはロック時にモータに駆動電流を流し続ける必要があるため、消費電力が大きくなってしまうという問題があった。また、電力消費に伴う発熱問題や、モータの正・逆回転に伴う振動がステアリングホイールに伝達して運転者に不快感を与えるおそれがある。
これに対し本願実施例1では、ブリッジ回路90の電流制御により可変機構駆動モータ44の駆動制御を行って伝達比の制御を行う伝達比可変制御部110を設け、故障検出部131により可変機構駆動モータ44の故障が検出された場合、故障状態判断部132により可変機構駆動モータ44の停止が必要かどうかを判断することとした。判断結果により停止が必要である場合、可変機構駆動モータ制御部121によりブリッジ回路90の全相を短絡させて可変機構駆動モータ44を電気的にロックするとともに、ロックアーム駆動部122aにおいてロックアーム駆動アクチュエータ46cに駆動指令を出力し、ロック機構部46を機械的にロックさせることとした。
これにより、可変機構駆動モータ44が故障した際にブリッジ回路90の全相を同電位として短絡させ、電流を流さずに可変機構駆動モータ44を電気的にロックすることが可能となる。よって、モータに電流を流すことなく伝達比可変機構をロックし、消費電流を抑制した操舵制御装置を提供することができる(請求項1に対応)。
また、故障時には可変機構駆動モータ44を電気的にロックするとともにロック機構部46を機械的にロックさせることで、伝達比可変機構40における伝達比を確実に固定し、マニュアルステアを確保することができる。
実施例2につき図5、図11及び図12に基づき説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる構成についてのみ説明する。実施例1では可変機構駆動モータ44の故障時に伝達比可変機構40の伝達比を固定する制御を行ったが、実施例2では伝達比可変制御指令部140(図5参照)を用いて操舵状態に応じた伝達比固定制御または可変制御を行う。
[伝達比可変制御指令部の制御ブロック図]
図11は、伝達比可変制御指令部140の制御ブロック図である。伝達比可変制御指令部140は、操舵状態判断部141、伝達制御状態判断部142、ロック切替指令部143を有する。
操舵状態判断部141は操舵角θ及び転舵角θがそれぞれ所定閾値の範囲内にあるかどうかを判断する判断部である。なお、操舵状態判断部141はカウンタ141aを有するが、実施例2では用いず、実施例3においてこのカウンタ141aを用いた制御を行う。
伝達制御状態判断部142は、伝達比可変機構40に対する現在の制御状態が伝達比可変制御であるか、または可変機構駆動モータ44のロック制御状態にあるかを判断する判断部である。また、ロック切替指令部143は、ロック制御部120の可変機構駆動モータ制御部121に対し可変機構駆動モータ44のロックまたはロック解除制御を行うよう指令を出力する指令部である。
[操転舵量閾値による伝達比可変制御]
操舵状態判断部141は、操舵角センサ20及び転舵角センサ60により検出された操舵角θ及び転舵角θの値がそれぞれ所定閾値の範囲内にあるかどうかを判断する。所定範囲内であれば直進または無操舵状態と判断し、範囲外であれば操舵中であると判断する。また、伝達制御状態判断部142は伝達比可変機構40に対する制御状態を判断する。
(直進または無操舵状態)
直進または無操舵状態である場合は伝達比可変機構40の伝達比を変化させる必要のない状態であるため、ブリッジ回路90を短絡させて通電を停止し、可変機構駆動モータ44を電気的ロック状態として伝達比可変機構40の伝達比を固定する制御を行う。
このとき伝達比可変機構40が伝達比可変制御状態であれば、ロック切替指令部143において伝達比可変制御から可変機構駆動モータ44の電気的ロック制御に切り替える指令を可変機構駆動モータ制御部121に対して出力する。伝達比可変機構40がすでに電気的ロック状態にあれば、そのまま電気的ロック状態を継続するよう指令を出力する。
(操舵状態)
操舵中である場合は伝達比可変機構40の伝達比を変化させる必要があるため、伝達比可変機構40を伝達比可変制御状態とする制御を行う。このとき伝達比可変機構40がブリッジ回路90の短絡による電気的ロック状態にあれば、電気的ロック状態から伝達比可変制御に切り替える指令を可変機構駆動モータ制御部121に対して出力する。伝達比可変機構40がすでに伝達比可変制御状態にあれば、そのまま伝達比可変制御状態を継続するよう可変機構駆動モータ制御部121に対して指令を出力する。
[操転舵量閾値に応じた伝達比可変制御処理]
図12は、操舵状態に応じた伝達比可変制御処理(直進判断)の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS201では、操舵角センサ20において運転者による操舵角θが検出され、ステップS202へ移行する。
ステップS202では、転舵角センサ60において操舵輪の転舵角θが検出され、ステップS203へ移行する。
ステップS203では、操舵状態判断部141において操舵角θ及び転舵角θがそれぞれ所定閾値の範囲内にあるかどうかが判断され、YESであればステップS210へ移行し、NOであればステップS220へ移行する。
ステップS210では、操舵状態判断部141において車両が直進または無操舵状態であると判断され、ステップS211へ移行する。
ステップS211では、伝達制御状態判断部142において伝達比可変機構40における現在の制御状態が判断され、伝達比可変制御状態であればステップS212へ移行し、電気的ロック状態であればステップS214へ移行する。
ステップS212では、ロック切替指令部143において伝達比可変制御から可変機構駆動モータ44の電気的ロック制御に切り替える指令を可変機構駆動モータ制御部121に対して出力し、ステップS213へ移行する。
ステップS213では、可変機構駆動モータ制御部121においてブリッジ回路90の全相を短絡させて制御を終了する。
ステップS214では、ロック切替指令部143において伝達比可変制御状態を継続するよう可変機構駆動モータ制御部121に対して指令を出力し、制御を終了する。
ステップS220では、操舵状態判断部141において操舵中と判断され、ステップS221へ移行する。
ステップS221では、伝達制御状態判断部142において伝達比可変機構40における現在の制御状態が判断され、伝達比可変制御状態であればステップS222へ移行し、電気的ロック状態であればステップS223へ移行する。
ステップS222では、ロック切替指令部143において伝達比可変制御状態を継続するよう可変機構駆動モータ制御部121に対して指令を出力し、制御を終了する。
ステップS223では、ロック切替指令部143において可変機構駆動モータ44の電気的ロック制御から伝達比可変制御に切り替える指令を可変機構駆動モータ制御部121に対して出力して制御を終了する。
[本願実施例2の作用効果]
実施例2においては、操舵角θ及び転舵角θの値がそれぞれ所定閾値の範囲内であれば直進または無操舵状態と判断し、可変機構駆動モータ44を電気的ロック状態として伝達比可変機構40の伝達比を固定する。伝達比可変機構40がすでに電気的ロック状態にある場合は、この状態を継続する。
これにより、伝達比可変機構40の伝達比を変化させる必要のない直進状態または無操舵状態である場合は、伝達比可変機構40の伝達比を固定するためにブリッジ回路90を短絡させて通電を停止することで、消費電流の削減を図ることができる。
実施例3につき図5、図11及び図13に基づいて説明する。基本的な構成は実施例1及び実施例2と同一であるため、異なる構成についてのみ説明する。実施例2では操舵角及び転舵角がそれぞれ所定閾値の範囲内にあれば直進または無操舵状態と判断しているが、実施例3では操舵角及び転舵角がそれぞれ所定閾値の範囲内にあることに加え、操舵角及び転舵角が一定時間所定範囲内にとどまれば保舵または無操舵状態と判断する点で実施例2と異なる。
[操転舵量閾値及び時間閾値による伝達比可変制御]
図11に示すように、操舵状態判断部141は操舵角センサ20及び転舵角センサ60により検出された操舵角θ及び転舵角θの値がそれぞれ所定閾値の範囲内であるかどうかを判断し、カウンタ141aはそれぞれの値が一定時間所定閾値の範囲内にとどまっている時間を計測する。計測時間が一定時間内であれば保舵または無操舵状態と判断し、範囲外であれば操舵中であると判断する。また、伝達制御状態判断部142は伝達比可変機構40に対する制御状態を判断する。
(保舵または無操舵状態)
保舵または無操舵状態である場合は伝達比可変機構40の伝達比を変化させる必要のない状態であるため、ブリッジ回路90を短絡させて通電を停止し、可変機構駆動モータ44を電気的ロック状態として伝達比可変機構40の伝達比を固定する制御を行う。
このとき伝達比可変機構40が伝達比可変制御状態であれば、実施例2と同様にロック切替指令部143において伝達比可変制御から可変機構駆動モータ44の電気的ロック制御に切り替える指令を可変機構駆動モータ制御部121に対して出力する。伝達比可変機構40がすでに電気的ロック状態にあれば、そのまま電気的ロック状態を継続するよう指令を出力する。
(操舵状態)
実施例2と同様、操舵中である場合は伝達比可変機構40の伝達比を変化させる必要があるため、伝達比可変機構40を伝達比可変制御状態とする制御を行う。このとき伝達比可変機構40が電気的ロック状態にあれば、伝達比可変制御に切り替える指令を可変機構駆動モータ制御部121に対して出力する。伝達比可変機構40がすでに伝達比可変制御状態にあれば、そのまま継続するよう可変機構駆動モータ制御部121に対して指令を出力する。
[操転舵量閾値及び時間閾値による伝達比可変制御処理]
図13は、操転舵量閾値及び時間閾値による伝達比可変制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS301では、操舵角センサ20において運転者による操舵角θが検出され、ステップS302へ移行する。
ステップS302では、転舵角センサ60において操舵輪の転舵角θが検出され、ステップS303へ移行する。
ステップS303では、操舵状態判断部141において操舵角θ及び転舵角θがそれぞれ所定閾値の範囲内にあり、かつ一定の時間所定閾値の範囲内にとどまっているかどうかが判断され、YESであればステップS310へ移行し、NOであればステップS320へ移行する。
ステップS310では、操舵状態判断部141において車両が直進または無操舵状態であると判断され、ステップS311へ移行する。
ステップS311では、伝達制御状態判断部142において伝達比可変機構40における現在の制御状態が判断され、伝達比可変制御状態であればステップS312へ移行し、電気的ロック状態であればステップS314へ移行する。
ステップS312では、ロック切替指令部143において伝達比可変制御から可変機構駆動モータ44の電気的ロック制御に切り替える指令を可変機構駆動モータ制御部121に対して出力し、ステップS313へ移行する。
ステップS313では、可変機構駆動モータ制御部121においてブリッジ回路90の全相を短絡させて制御を終了する。
ステップS314では、ロック切替指令部143において伝達比可変制御状態を継続するよう可変機構駆動モータ制御部121に対して指令を出力し、制御を終了する。
ステップS320では、操舵状態判断部141において操舵中と判断され、ステップS321へ移行する。
ステップS321では、伝達制御状態判断部142において伝達比可変機構40における現在の制御状態が判断され、伝達比可変制御状態であればステップS322へ移行し、電気的ロック状態であればステップS323へ移行する。
ステップS322では、ロック切替指令部143において伝達比可変制御状態を継続するよう可変機構駆動モータ制御部121に対して指令を出力し、制御を終了する。
ステップS323では、ロック切替指令部143において可変機構駆動モータ44の電気的ロック制御から伝達比可変制御に切り替える指令を可変機構駆動モータ制御部121に対して出力して制御を終了する。
[本願実施例3の作用効果]
実施例3においては、操舵角θ及び転舵角θの値がそれぞれ所定閾値の範囲内であり、かつ一定時間所定閾値の範囲内にとどまっていれば保舵または無操舵状態と判断し、可変機構駆動モータ44を電気的ロック状態として伝達比可変機構40の伝達比を固定する。伝達比可変機構40がすでに電気的ロック状態にある場合は、この状態を継続する。
これにより、伝達比可変機構40の伝達比を変化させる必要のない保舵状態または無操舵状態である場合は、伝達比可変機構40の伝達比を固定するためにブリッジ回路90を短絡させて通電を停止することで、消費電流の削減を図ることができる。また、時間閾値による操舵状態判断を行うことで制御ハンチングを回避でき、時間閾値を用いない実施例2と比してより正確な操舵状態判断に基づいた伝達比可変制御を行うことができる。
更に、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1に記載の操舵制御装置において、
前記操舵制御装置は、前記アクチュエータ等の装置の故障を検出する故障検出手段を更に備え、
前記ギヤ比固定手段は、前記アクチュエータ等の装置の故障が検出された場合、前記可変ギヤ比機構のギヤ比を固定する。
アクチュエータ等の装置が故障した場合には、可変ギヤ比機構のギヤ比を固定することにより、マニュアルステアを確保することができる。
(ロ)請求項1に記載の操舵制御装置において、
前記操舵制御装置は、前記第1舵角センサまたは前記第2舵角センサのセンサ出力に基づき、車両が直進状態にあるか否かを判別する走行状態判別手段を更に備え、
前記ギヤ比固定手段は、車両が直進状態にあるとき、前記可変ギヤ比機構のギヤ比を固定する。
車両が直進状態にあるときは、可変ギヤ比機構のギヤ比を固定し、電動機に駆動電流を流さないようにすることにより、消費電力の削減を図ることができる。
(ハ)請求項1に記載の操舵制御装置において、
前記操舵制御装置は、前記第2舵角センサのセンサ出力に基づき、前記操舵輪の転舵加速度を推定する転舵加速度推定手段を更に備え、
前記ギヤ比固定手段は、転舵加速度が所定値以上のとき、前記可変ギヤ比機構のギヤ比を固定する。
転舵加速度が所定値以上、すなわち路面からの過大入力があった場合、電気的に瞬時にギヤ比を固定することができる。これは、機械的にギヤ比を固定する場合に比べ応答速度が速いため、路面からの過大入力によってギヤ比がずれてしまうことを効果的に防止することができる。
実施例1における操舵制御装置のシステム構成図である。 実施例1における伝達比可変機構の側面図である。 実施例1における伝達比可変機構の軸方向断面図である。 実施例1における伝達比可変機構の径方向部分断面図である。 実施例1における伝達比可変機構制御ECUの制御ブロック図である。 実施例1の伝達比可変機構制御ECUにおけるブリッジ回路と可変機構駆動モータの回路図である。 実施例1における伝達比可変制御部の制御ブロック図である。 実施例1における伝達比可変制御部において実行される伝達比可変制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1におけるロック制御部及び故障処理部の制御ブロック図である。 実施例1における故障時ロック制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2における伝達比可変制御指令部の制御ブロック図である。 実施例2における操舵状態に応じた伝達比可変制御処理(直進判断)の流れを示すフローチャートである。 実施例3における操舵状態に応じた伝達比可変制御処理(経時判断)の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 ステアリングホイール
20 操舵角センサ
30 入力軸
40 伝達比可変機構
41 入力軸ギヤ
42 出力軸ギヤ
43 ハウジング
44 可変機構駆動モータ
44a ステータ
44b コイル
44c 電流センサ
45 内接歯車機構
45a 内接歯車
45b 偏心カム
45c スプリング
45d ベアリング
45e 入力軸側歯部
45f 出力軸側歯部
46 ロック機構部
46a ロックアーム
46b ロックアーム係止部
46c ロックアーム駆動アクチュエータ
46d 係止爪
50 出力軸
60 転舵角センサ
70 操舵輪
71 車速センサ
90 ブリッジ回路
100 伝達比可変機構制御ECU
110 伝達比可変制御部
111 基本伝達比算出部
112 伝達比補正量決定部
113 伝達比決定部
114 電流変換部
115 最終電流値決定部
116 乗算部
120 ロック制御部
121 可変機構駆動モータ制御部
122 ロックアーム制御部
122a ロックアーム駆動部
122b ロック状態判断部
123 メモリ
130 故障処理部
131 故障検出部
132 故障状態判断部
140 伝達比可変制御指令部
141 操舵状態判断部
141a カウンタ
142 伝達制御状態判断部
143 ロック切替指令部
220 操舵アシストアクチュエータ
230 ラック軸
200 関連ECU
230 操舵アシストECU

Claims (1)

  1. 操舵入力手段に接続された入力軸と、
    前記入力軸の転舵角度を検出する第1舵角センサと、
    操舵輪に接続された出力軸と、
    前記操舵輪の転舵量を検出する第2舵角センサと、
    前記操舵軸に操舵力を与えるアクチュエータと、
    前記第1、第2舵角センサの検出舵角に基づいて前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    前記入力軸と前記出力軸との間に設けられた可変ギヤ比機構と、
    前記可変ギヤ比機構のギヤ比を変更する電動機と、
    前記電動機を駆動制御するトランジスタブリッジ回路と、
    前記操舵入力手段に入力される操舵入力量と前記操舵輪の転舵量に基づいて、前記トランジスタブリッジ回路に電動機駆動信号を出力する電動機駆動回路と、 を有する操舵制御装置において、
    前記トランジスタブリッジ回路の上流側または下流側の一方側のトランジスタをオン駆動し、他方側をオフ駆動することにより、前記電動機の回転を阻止し、前記可変ギヤ比機構のギヤ比を固定するギヤ比固定手段を有することを特徴とする操舵制御装置。







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