JP2005284854A - プラント点検保守記録の管理方法および装置、ならびにプラント点検保守記録の確認方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プラント100に設けられ、機器の点検保守の結果をデジタルデータとして記録する記録保存手段102と、この記録保存手段に記憶されたデジタルデータを点検保守管理者が承認したのち、当該デジタルデータから認証データとしてのメッセージダイジェストを計算する第1メッセージダイジェスト計算手段103と、この認証データを認証機関108に送信する第1の通信手段104と、この認証機関に設けられ、受信した認証データを受信時刻と共に登録する認証記録保存手段105と、この認証記録保存手段に記録された認証データを前記プラントに返信する第2の通信手段106と、プラントに設けられ、認証機関から返信された認証データとプラント内で作成された認証データとを比較して両認証データの同一性を確認する認証データ比較手段107とからなる。
【選択図】図1
Description
(実施形態1)
図1は本発明に係る点検保守結果データの管理方法の実施形態1を示す図である。図1において、破線枠100で表したものは、原子力発電所等のプラントである。101はこのプラント100の現場において予め決められた手順に従ってプラント内機器の点検保守を行う保守作業員である。この保守作業員101による点検保守結果は、チェックリスト、作業記録票等の紙媒体に記録されるほか、写真や音(音声、音響)あるいはビデオおよび計測装置の測定値として得られ、これらの記録データは全てコンピュータで活用できるように記録保存手段102にデジタルデータとして記録される。
また、プラントと認証機関との間で送受信する認証データは、点検保守結果データに比べて少量であるから、通信および保管に要するコストが嵩むことはない。
図2は本発明に係る点検保守結果データの確認方法の実施形態を示す図である。
本実施形態は前述した実施形態1によって点検保守を実施し、その結果の記録を認証機関に登録したプラントについて、保守点検記録が改竄されていない正しい記録であることを閲覧者によって、確認するための方法に関するものである。なお、保守点検結果の閲覧を要求する閲覧者は第三者の場合もあれば、認証機関に所属する場合もある。
閲覧者200によるプラント100の点検保守が正しく行われたか否かの確認は、プラント100側からの点検保守結果のデジタルデータと、認証機関108側からの認証データとを比較することによって行うことになる。
図3は本発明の実施形態3における点検保守結果データの確認方法を示す図である。
本実施形態では、プラント100から認証機関108に点検保守データを送信するに先だって、認証機関108で暗号鍵生成手段301を用いたデジタル署名のための秘密鍵と公開鍵とを生成する(処理ステップ331)。そして秘密鍵を安全性の高い伝達方法例えばフレキシブル・ディスク、メモリーカード、印刷された結果等適宜な記録媒体を使ってプラント100に事前配布する(処理ステップ332)。なお、秘密鍵と公開鍵との生成に際してRSA暗号を使うと、デジタル署名に用いる秘密鍵と公開鍵とはそれぞれ二つの大きな素数とそれらを掛け合わせた数となる。
図4は本発明の実施形態4における点検保守結果データの確認方法を示す図である。
本実施形態4は前述した実施形態3によってデジタル署名が認証機関108に送信され登録されている状態にあるとき、閲覧者200によって閲覧要求が出された場合の確認方法に関するものであるが、本実施形態4が実施形態2と相違する点は、点検保守結果データがイメージダイジェスト計算された後でデジタル署名となっている点にあり、その他については実施形態2と同様であるので、主に相違点について以下説明する。
図5はメッセージダイジェストを計測装置内で計算するための本発明の実施形態5の構成図を示す。
図5において、501はトルク計、超音波センサー、CCD(Charge Coupled Device)、放射線センサー等の計測用のセンサーである。このセンサー501は計測して得た物理量をデジタル信号に変換し、入力インタフェース502を介して計測装置に内蔵されているCPUによって構成された計測装置本体500へ入力する。なお、計測装置本体500内部のブロック(入力モジュール503〜データ記録モジュール508)はコンピュータソフトウェアによって実現される機能実現手段を示している。
図6は本発明の実施形態6の構成を示す図である。本実施形態6は、点検保守結果のデジタルデータに基づくメッセージダイジェストを前記計測装置本体500の外部に接続したメッセージダイジェスト計算手段によって計算するようにしたものである。
図7は、本発明の実施形態7における乱数データを含むメッセージダイジェストを計算するための構成を示す図である。
図7において、701は図6に示した計測装置本体500から計測データ(デジタルデータ)を入力する入力部である。702は入力したデジタルデータにクロック703からの時刻データおよび乱数発生部704からの乱数データを付加するデータ付加部である。
以上述べたように、本実施形態によれば、メッセージダイジェストの計算が特定の計測機器で行われたということを保証することができる。
図8は、本発明の実施形態8における乱数データを含むメッセージダイジェストを計算するための構成を示す図である。
本実施形態8におけるメッセージダイジェスト計算装置は、前記図6の機能および図7の機能を実質的に組み合せたものである。すなわち、この実施形態8は計測装置本体500からMD計算装置601および入出力モジュール602を削除すると共に、図7の乱数発生部704からの乱数のシーケンス番号を計測装置500のデータ記録モジュール505に入力することにより、データ処理モジュール504から出力された計測データ(デジタルデータ)に乱数のシーケンス番号を付加するようにしたものである。
図9は前記図7あるいは図8の実施形態における乱数データを含むメッセージダイジェストを計算する過程を示す図である。
図9において、プラント100内に設けられたメッセージダイジェスト計算装置(図ではMD計算装置と表記)601は、計測装置本体500から計測データ(デジタルデータ)を入力し、当該計測装置本体500からメッセージダイジェストの計算を要求された場合、第1の通信手段104を通じて認証機関108内に設けてある乱数発生手段801に対して乱数を要求する。乱数発生手段801は、この要求に応じて乱数データおよび乱数のシーケンス番号を生成する。そして乱数発生手段801は、生成した乱数データおよび乱数のシーケンス番号を第1の通信手段104を通じて前記メッセージダイジェスト計算手段601に送信すると共に、認証記録保存手段105に登録する。
図10は本発明の実施形態10における点検保守結果のデジタルデータの確認方法を示す図である。本実施形態10は実施形態2に関連する実施形態であり、メッセージダイジェスト(MD)に乱数データを付加するようにしたものである。
Claims (10)
- プラントに設けられ、機器の点検保守の結果をデジタルデータとして記録する記録保存手段と、
この記録保存手段に記録されたデジタルデータから認証データとしてのメッセージダイジェストを計算する第1メッセージダイジェスト計算手段と、
この認証データを認証機関に送信する第1の通信手段と、
この認証機関に設けられ、受信した認証データを受信時刻と共に登録する認証記録保存手段と、
この認証記録保存手段に記録された認証データを前記プラントに返信する第2の通信手段と、
前記プラントに設けられ、前記認証機関から返信された認証データとプラント内で作成された前記認証データとを比較して両認証データの同一性を確認する認証データ比較手段と、
から構成したことを特徴とするプラント点検保守結果の管理装置。 - プラントにおいて、機器の点検保守の結果を記録保存手段を用いてデジタルデータとして記録する処理ステップと、
点検保守管理者が前記デジタルデータを承認したのち、第1メッセージダイジェスト計算手段を用いて当該デジタルデータから認証データとしてのメッセージダイジェストを計算する処理ステップと、
この認証データを第1の通信手段を用いて認証機関に送信する処理ステップと、
認証機関において、プラントから送信された認証データを受信する処理ステップと、
この受信した認証データを受信時刻と共に認証記録保存手段に登録する処理ステップと、
この認証記録保存手段に登録された認証データを第2の通信手段を用いて前記プラントに返信する処理ステップと、
プラントにおいて、前記認証機関から返信された認証データを受信する処理ステップと、
プラント内で作成された前記認証データと前記第2の通信手段を用いて受信した認証データとを比較して両者の同一性を確認する処理ステップと、
からなることを特徴とするプラント点検保守結果の管理方法。 - プラントに設けられた記録保存手段に保存されている機器の点検保守結果のデジタルデータからメッセージダイジェストを計算し、これを認証データとして認証機関の認証記録保存手段に記録させる処理ステップと、
閲覧者からの要求に応じて、前記認証記録保存手段に記録されている認証データである第1のメッセージダイジェストを取り出し、当該閲覧者に送付する処理ステップと、
閲覧者からの要求に応じて、メッセージダイジェスト計算手段を用いて前記プラント内の記録保存手段に記録されている点検保守結果のデジタルデータから第2のメッセージダイジェストを計算する処理ステップと、
閲覧者において、前記第1のメッセージダイジェストと第2のメッセージダイジェストとを比較して両者の同一性を確認する処理ステップを含むことを特徴とするプラント点検保守結果の確認方法。 - 認証機関に設けられ、デジタル署名に用いる秘密鍵と公開鍵とを生成する暗号鍵生成手段と、
プラントに設けられ、機器の点検保守結果をデジタルデータとして記録する記録保存手段と、
この記録保存手段に記録されたデジタルデータからメッセージダイジェストを計算するメッセージダイジェスト計算手段と、
このメッセージダイジェストを前記秘密鍵を用いて暗号化してデジタル署名を作成する暗号化手段と、
このデジタル署名を認証機関に送信する第1の通信手段と、
認証機関に設けられ、受信したデジタル署名を受信時刻と共に登録する認証記録保存手段と、
この認証記録保存手段に登録されたデジタル署名を前記プラントに返信する第2の通信手段と、
前記プラントに設けられ、前記認証機関から返信されたデジタル署名と、プラント内で作成された前記デジタル署名とを比較して双方のデジタル署名の同一性を確認するデジタル署名比較手段と、
からなることを特徴とするプラント点検保守結果の管理装置。 - 認証機関において、デジタル署名に用いる秘密鍵と公開鍵を暗号鍵生成手段を用いて生成する処理ステップと、
プラントにおいて、機器の点検保守の結果を記録保存手段を用いてデジタルデータとして記録する処理ステップと、
プラントにおいて、点検保守管理者が前記デジタルデータを承認したのち、第1メッセージダイジェスト計算手段を用いて前記デジタルデータからメッセージダイジェストを計算し、このメッセージダイジェストを前記秘密鍵を用いて暗号化してデジタル署名を作成し認証データとする処理ステップと、
プラントにおいて、前記認証データを第1の通信手段を用いて認証機関に送信する処理ステップと、
認証機関において、プラントから送信された認証データを受信する処理ステップと
認証機関において、この受信した認証データを受信時刻と共に認証記録保存手段に登録する処理ステップと、
認証機関において、前記受信した認証データを第2の通信手段を用いて前記プラントに返信する処理ステップと、
プラントにおいて、前記認証機関が返信した認証データを受信する処理ステップと、
プラント内で作成された前記認証データと前記第2の通信手段を用いて受信した認証データとを比較して両者の同一性を確認する処理ステップと、
からなることを特徴とするプラント点検保守結果の管理方法。 - プラントの記録保存手段に記録されている機器の点検保守結果のデジタルデータから計算して得たメッセージダイジェストを秘密鍵で暗号化してデジタル署名を得、このデジタル署名を予め認証機関に送信して認証記録保存手段に記録させておく処理ステップと、
認証機関において、閲覧者からの要求に応じて前記認証記録保存手段に記録されているデジタル署名を取り出して当該閲覧者に送付する処理ステップと、
閲覧者側において、認証機関から受信したデジタル署名を公開鍵で復号化して第1のメッセージダイジェストを得る処理ステップと、
閲覧者側において、前記プラントの記録保存手段に記録されているデジタルデータを第2のメッセージダイジェスト計算手段を用いて第2のメッセージダイジェストを計算する処理ステップと、
これら第1のメッセージダイジェストおよび第2のメッセージダイジェストを比較し、前記機器の点検保守結果であるデジタルデータの同一性を確認する処理ステップを含むことを特徴とするプラント点検保守結果の確認方法。 - プラントの機器の点検保守時に計測した物理量に対応するデジタルデータを入力してデータ処理し、計測データとして出力するデータ処理モジュールと、
この計測データからメッセージダイジェストを計算するメッセージダイジェスト計算モジュールと、
計測データ記録時に付随して計算したメッセージダイジェストを記録装置に記録させるデータ記録モジュールとを備えたことを特徴とするプラント点検保守結果の管理装置。 - 前記メッセージダイジェスト計算モジュールは、入出力モジュールを介して前記データ処理モジュールに接続されることを特徴とする請求項7記載のプラント点検保守結果の管理装置。
- 前記メッセージダイジェスト計算手段は、デジタルデータを入力する入力部と、乱数を発生する乱数発生部と、発生した乱数を前記デジタルデータに付加するデータ付加部と、このデータ付加部の出力に基づいてメッセージダイジェストを計算するメッセージダイジェスト計算部と、このメッセージダイジェストに乱数のシーケンス番号を付加する乱数シーケンス付加部とを備えたことを特徴とする請求項7記載のプラント点検保守結果の管理装置。
- プラントにおける機器の点検保守結果をデジタルデータとして記録保存手段に記録したのち、前記デジタルデータから計算されたメッセージダイジェストに乱数発生部から出力された乱数データを付加して、予め認証機関の認証記録保存手段に記録させておく処理ステップと、
閲覧者からの要求に応じて、前記プラントの記録保存手段に記録されているデジタルデータを取り出し、当該閲覧者に送付する処理ステップと、
閲覧者からの要求に応じて、前記認証機関の認証記録保存手段に登録されている認証データおよび乱数データを取り出して当該閲覧者に送付する処理ステップと、
閲覧者側において、メッセージダイジェスト計算手段を用いて前記デジタルデータおよび乱数データから第2のメッセージダイジェストを計算し、これを認証データとする処理ステップと、
前記認証機関から送付された認証データおよび前記第2のメッセージダイジェストとを比較し、両者の同一性を確認する処理ステップを含むことを特徴とするプラント点検保守結果の確認方法。
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