JP2005283232A - 電流検出装置および水中ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 比較的安価に、かつ適切に、交流電流を検出すること。
【解決手段】 交流電流Iが流れる電線5にカレントトランスCTが介挿され、トランスCTの一端側には変換回路10が接続され、他端側にはA/D変換器11が接続される。変換回路10は、トランスCTの両端に現れる、交流電流Iに応じて変動する電圧が正の値で変動するように電圧変換を行う。CPU12は、A/D変換器11からの出力値に基づいて演算処理を行うことにより、電線5に流れる交流電流Iをソフトウェア的に検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電流検出装置およびそれを利用した水中ポンプ装置に関し、特に交流電流を検出する技術に関する。
従来、下水道設備等に設けられる水中ポンプ装置は、貯留槽内の水位を検知する水位センサを備え、槽内水位が所定水位を超えたことが検知された場合に排水動作を開始するものが知られている。この種の水中ポンプ装置には、ポンプの稼働効率を向上させるために、ポンプ負荷によってその排水動作の停止を制御するものが存在する。例えば、ポンプにかかる負荷をモータに供給される交流電流から推測するように構成され、電流値が所定値以下に低下した場合に排水処理が完了したものとしてポンプ動作を停止するようにして、ポンプを必要以上に稼働させないような制御が行われている。
上記のような水中ポンプ装置では、モータに供給される交流電流を検出するために、カレントトランスとダイオードブリッジ回路とを用いるのが一般的である(例えば、特許文献1)。この場合、モータに導かれる電線にカレントトランスが介挿されており、そのカレントトランスの両端に現れる交流電圧がダイオードブリッジ回路によって整流されることにより、モータに供給される交流電流に対応した直流電圧が検知される。
特開平6−160442号公報
ところが、ダイオードブリッジ回路を用いて電流検出を行う場合、ダイオードに印加される電圧が順方向電圧以下(例えば0.6V以下)になると、整流が不可能になる。そのため、水中ポンプの負荷が低減し、ポンプモータへの供給電流が上記順方向電圧相当以下になった場合には、ダイオードでの整流が行われず、供給電流に対応した直流電圧を検出することができなくなるという問題が発生する。その結果、ポンプ負荷が低減したことを検知することができなくなり、水中ポンプを停止させるための制御を行うことが不可能になる。
また、整流が行われず、交流電流が検知不能になった場合、ポンプ負荷の低減と電線の断線とを識別することができなくなるという問題があり、電線が断線しても、それを迅速に把握することができなくなる。
これらの問題を解消するために、整流のための専用ICを使用することが考えられるが、専用ICは非常に高価である。そのため、専用ICを使用すると水中ポンプの製造コストが高騰するという新たな問題が生ずることになる。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、比較的安価に、かつ適切に交流電流を検出することができる電流検出装置および水中ポンプを提供することを目的とするものである。
本発明にかかる電流検出装置は、交流電流が流れる電線に介挿されるトランスと、前記トランスの両端に現れる、前記交流電流に応じて変動する電圧が正の値で変動するように電圧変換を行う変換回路と、前記変換回路によって変換された電圧値を入力してデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器からの出力値に基づいて演算処理を行うことにより、前記電線に流れる交流電流を検出する演算手段と、を備えて構成される。
また、前記演算手段は、前記A/D変換器からの出力値を所定周期で記憶するとともに、最新のN個(ただし、Nは自然数)の出力値を保持する記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶されたN個の出力値から電圧平均値を求めることにより、前記電線に流れる交流電流を検出するように構成されることが好ましい。
また、前記トランスの一端側が前記A/D変換器に接続されるとともに、他端側が前記変換回路に接続され、前記変換回路が、前記演算手段又は前記A/D変換器の電源電圧を分圧する少なくとも2個の抵抗によって構成されることが好ましい。
また、本発明にかかる水中ポンプ装置は、交流電源から供給される交流電流によって駆動されるように構成されており、前記交流電流が流れる電線に介挿されるトランスと、前記トランスの両端に現れる、前記交流電流に応じて変動する電圧が正の値で変動するように電圧変換を行う変換回路と、前記変換回路によって変換された電圧値を入力してデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器からの出力値に基づいて演算処理を行うことにより、前記電線に流れる交流電流を検出する演算手段と、前記演算手段によって検出される交流電流が所定値以下となった場合に、前記交流電源からの交流電流の供給を停止させる制御手段と、を備えるものである。
また、本発明にかかる水中ポンプ装置は、交流電源から供給される交流電流によって駆動されるように構成されており、前記交流電流が流れる電線に介挿されるトランスと、前記トランスの両端に現れる、前記交流電流に応じて変動する電圧が正の値で変動するように電圧変換を行う変換回路と、前記変換回路によって変換された電圧を入力してデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器からの出力値に基づいて演算処理を行うことにより、前記電線に流れる交流電流を検出する演算手段と、前記演算手段によって検出される交流電流が所定値以下となった場合に、前記電線が断線したものと認識する制御手段と、を備えるものである。
また、上記の水中ポンプ装置においても、前記演算手段は、前記A/D変換器からの出力値を所定周期で記憶するとともに、最新のN個(ただし、Nは自然数)の出力値を保持する記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶されたN個の出力値から電圧平均値を求めることにより、前記電線に流れる交流電流を検出するように構成されることが好ましい。
また、上記の水中ポンプ装置においても、前記トランスの一端側が前記A/D変換器に接続されるとともに、他端側が前記変換回路に接続され、前記変換回路が、前記演算手段又は前記A/D変換器の電源電圧を分圧する少なくとも2個の抵抗によって構成されることが好ましい。
本発明によれば、トランスの両端に現れる電圧が、変換回路とA/D変換器とによって良好にデジタル信号に変換され、演算手段によるソフトウェア的な演算処理によって交流電流が検出されるので、ダイオードブリッジ回路等を用いる必要がないことから、交流電流を検知不能に陥ることがない。よって、常に正確に交流電流を検知することができるようになる。また、電流検知が不能になることがないので、電線が断線したときには、それを的確に把握することができるようになる。
また、演算手段が、記憶手段に記憶されたN個の出力値から電圧平均値を求めることによって電線に流れる交流電流を検出するように構成すれば、演算処理の効率化が図られる。
また、トランスの一端側がA/D変換器に接続されるとともに、他端側が変換回路に接続され、変換回路が、演算手段又はA/D変換器の電源電圧を分圧する少なくとも2個の抵抗によって構成されることにより、電流検出装置又は水中ポンプ装置を低コストで実現することができる。
以下、本発明にかかる電流検出装置を水中ポンプ装置に適用した実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る水中ポンプ装置1の全体構成を示す図である。図1に示すように、水中ポンプ装置1は、地上に設置されるブレーカ等の交流電源2aおよび制御ユニット2bを内蔵した制御ボックス2と、貯留槽の底部に設置される水中ポンプ3とが、電力供給を行うための電線5によって接続された構成となっている。また、水中ポンプ3の外部には、槽内の水圧を検知することなどによって槽内水位を検知する水位計20が取付具35によって固定されており、水位計20によって検知される水位は電気信号に変換され、信号線6を介して制御ボックス2内の制御ユニット2bに与えられる。なお、水位計20は、水中ポンプ3に対して固定されていなくてもよく、水中ポンプ3から分離した状態で槽内に設けられるものであっても構わない。
水中ポンプ3は、その内部にモータ31を備えており、モータ31は電線5を介して制御ボックス2から供給される交流電流によって駆動される。モータ31が回転駆動されることにより、モータ31の回転軸先端に取り付けられた羽根32が回転し、その羽根32の回転によって、水中ポンプ3は、その底部から槽内の貯留水を吸い込み、排出口33に取り付けられる排水管(図示せず)を介して槽外に排出するようになっている。
制御ユニット2bは、制御ボックス2からモータ31に接続される電線5に介挿されたスイッチをオンオフすることによって、水中ポンプ3におけるモータ31の駆動制御を行う機能を有しており、水位計20によって検知される槽内水位が所定水位を超えた場合にスイッチをオンし、制御ボックス2からモータ31への給電を開始させ、水中ポンプ3を駆動させる。また、制御ユニット2bは、制御ボックス2からモータ31に接続された電源5を流れる交流電流を検知し、それによって水中ポンプ3にかかる負荷を監視するように構成されている。そして水中ポンプ3にかかる負荷が所定レベルよりも小さくなると、貯留水の排水処理が完了したものと認識して、スイッチをオフし、水中ポンプ3の排水動作を停止させる。
図2は、水中ポンプ装置1の制御機構を示すブロック図であり、主として制御ユニット2b内部の構成を示す図である。制御ボックス2内の交流電源2aと水中ポンプ3のモータ31とを接続する電線5には、モータ31への交流電流IをオンオフするスイッチSWと、カレントトランスCTが介挿されている。
カレントトランスCTは、抵抗R3と並列に接続され、スイッチSWがオン状態にあるとき、カレントトランスCTおよび抵抗R3の両端に、電線5に流れる交流電流Iに比例した電圧を出力する。またカレントトランスCTの一方端は、2個の抵抗R1,R2で構成される変換回路10に接続され、他方端はA/D変換器11に接続される。
通常、電線5に交流電流Iが流れると、カレントトランスCTの出力電圧は、0Vを中心にして周期的に正および負の値をとる交流電圧となって現れる。ところが、A/D変換器11は一般に負の電圧をデジタル信号に変換できないようになっている。そのため、本実施形態では、カレントトランスCTの一方端に、変換回路10が接続され、A/D変換器11およびCPU12の電源電圧を抵抗R1,R2で分圧した電圧Vaが交流電圧の振動中心となるように設定されている。例えば、A/D変換器11およびCPU12の電源電圧が5Vであり、抵抗R1,R2の抵抗値が等しい値に設定されることにより、中心電圧Vaが2.5Vに設定される。このようにカレントトランスCTの一方端は変換回路10によって所定電圧にプルアップされた状態となっている。なお、A/D変換器11とCPU12との電源電圧が異なる場合、変換回路10はいずれか一方の電源電圧を分圧するものであればよい。
上記のような変換回路10の作用により、A/D変換器11に入力する電圧Vは、交流電流Iに応じて、図3に示すように変化する。すなわち、電圧Vは電線5を流れる交流電流Iに応じて所定電圧Vaを中心にして正の値で変動する。A/D変換器11はこの入力電圧Vを逐次デジタル信号に変換した後、その電圧信号をCPU12に出力する。
CPU12は所定の水中ポンプ制御用プログラムに基づいて水中ポンプ3の動作を制御するものである。このCPU12は内部にメモリ13を備えるとともに、上記プログラムを実行することにより、演算部14および制御部15として機能する。制御部15は、主として水中ポンプ3の運転開始および停止を制御する制御手段であり、演算部14は後述する演算処理(ソフトウェア演算)によって電線5を流れる交流電流を求める演算手段である。
制御部15は、水位計20によって検知される槽内水位を、予めメモリ13に記憶されている所定水位と比較し、槽内水位が所定水位を超えた場合にスイッチSWをオンし、水中ポンプ3を駆動させる。
そして水中ポンプ3の駆動中、CPU12においては演算部14が機能し、A/D変換器11から入力する電圧信号を一定周期ごとに取り込んでメモリ13に格納する。そしてメモリ13には一定周期ごとに取り込まれた電圧値がN個(ただし、Nは予め定められた自然数)格納される。また、メモリ13はいわゆるリングバッファとして構成され、N個の電圧値は常に最新の状態で保持されている。
すなわち、図3に示すように、演算部14は、A/D変換器11から入力する電圧信号Vを、一定周期ごとのタイミングT1,T2,T3,…でサンプリングし、各タイミングT1,T2,T3,…での電圧値V1,V2,V3,…をメモり13に順次格納していく。予め定められたN個の電圧値V1〜VNがメモリ13に格納されると、それ以後、演算部14は一定周期ごとに交流電流の算出演算を繰り返し行う。
なお、図3において、タイミングTNの次のタイミングT(N+1)では、メモリ13に格納されているN個の電圧値のうち、最も古い電圧値V1が消去され、それによって生じる空き領域に、タイミングT(N+1)での電圧値V(N+1)が格納される。これにより、メモリ13内のN個の電圧値は常に最新の状態で保持される。
上記のような格納処理により、メモリ13には常に次の表1に示すようなテーブル状に電圧値V1〜VNが格納される。
Figure 2005283232
そして演算部14は、メモリ13に格納された電圧値が更新されるごと(すなわち、一定周期ごと)に、メモリ13からN個の電圧値を取得し、電圧Vの振動中心となる電圧平均値Vaを求める。具体的には、
Figure 2005283232
の演算処理を行うことにより、電圧平均値Vaを導出する。
図2に示した抵抗R1,R2の抵抗値が予め判っている場合、電圧平均値Vaは抵抗R1,R2による分圧値となるので、特に上記数1式の演算を行う必要はないと考えられる。しかし、水中ポンプ3の動作中は温度上昇等の外乱によって、抵抗R1,R2やその他の素子の特性が変化することから、電圧平均値Vaが変動することがある。そこで本実施形態では、演算部14が上記数1式の演算を行うことによって、その時点での正確な電圧平均値Vaが求められるように構成されている。したがって、演算部14が上記数1式に基づいた演算を行うことにより、図3に示す、交流電圧Vの振動中心となる電圧平均値Vaが正確に求められる。
電圧平均値Vaが得られると、演算部14はさらに演算処理を行うことにより、図3の交流波形から整流波形を生成する。具体的には、表1における各電圧V1,V2,V3,…,VNから電圧平均値Vaを減算した値の絶対値を求める。この演算結果は、再びメモり13に格納され、メモリ13には次の表2に示すようなテーブル状に電圧値V1a〜VNaが格納される。なお、表2のようなテーブルデータは、メモリ13における上述した表1のテーブルデータとは異なる記憶領域に格納される。
Figure 2005283232
表2に示される整流演算は、電圧平均値Vaが求められる度に実行され、その都度メモリ13に格納される電圧値V1a〜VNaが更新される。なお、電圧平均値Vaが求められる都度、電圧値VNaだけを逐次更新してメモリ13に付け足していくようにしてもよい。
図4は、演算部14の演算処理によって生成される整流波形を示す図である。上記の整流演算を行うことにより、電圧波形は全波整流波形と同じ波形となる。このため本実施形態においては、ソフトウェア処理によって整流波形の生成が行われる。
そして演算部14は、メモリ13から電圧値V1a〜VNaを取得して、図4の全波整流波形の平均値を求める。具体的には、
Figure 2005283232
の演算処理を行うことにより、電圧平均値Vbを導出する。
このようにして求められる電圧平均値Vbは、電線5を流れる交流電流Iに比例した値となる。そして演算部14は、最終的に求められる電圧平均値Vbを制御部15に出力する。
演算部14は上述した一連の演算処理を一定周期ごとに繰り返し行うため、演算部14から制御部15に出力される電圧平均値Vbは一定周期ごとに逐次更新されることになる。
制御部15は、水中ポンプ3の駆動中、演算部14から逐次入力する電圧平均値Vbを、その時点で電線5に流れる交流電流Iとして認識する。そして電圧平均値Vbを予めメモリ13に記憶された所定電圧Vthと比較し、電圧平均値Vbが所定電圧Vthよりも小さくなった場合に、ポンプ負荷が低減したものと認識し、それによって排水処理が完了したことを把握する。したがって、制御部15は、電圧平均値Vbが所定電圧Vthよりも小さくなった場合に、スイッチSWをオフ状態に切り替え、水中ポンプ3の運転を停止させる。
以上のように本実施形態における水中ポンプ装置1は、交流電源2aから供給される交流電流Iによって駆動されるように構成されており、交流電流Iが流れる電線5にカレントトランスCTが介挿されている。そして、カレントトランスCTの両端に現れる、交流電流Iに応じて変動する電圧が正の値で変動するように電圧変換が行われ、A/D変換器11によってデジタル信号に変換される。CPU12は、このデジタル信号を入力して演算処理を行うことにより、電線5に流れる交流電流Iを検出して、その交流電流Iが所定値以下となった場合に、交流電源2aからの交流電流の供給を停止させるように制御する。
したがって、水中ポンプ装置1における電流検出装置は、カレントトランスCT、抵抗R1,R2,R3、A/D変換器11およびCPU12によって構成され、ダイオードブリッジ回路等を用いることなく、電線5に流れる交流電流Iを検知するように構成されている。そのため、交流電流Iが低減しても検知不能になることはなく、常に正確に交流電流Iを検知することができる。故に、ポンプ負荷の低減を良好に把握できるようになっている。
また、電線5が断線した場合には、最終的に求められる電圧平均値Vbがほぼ0(V)となることから、電線5の断線を検知することができる。すなわち、断線を検知するための所定電圧Vsh(ただし、Vsh<Vth)を予め設定しておき、電圧平均値Vbが所定電圧Vthよりも小さいことが検知された場合、さらにその電圧平均値Vbが所定電圧Vshよりも小さいか否かを判断することにより、ポンプ負荷の低減による電流低下であるか、若しくは断線による電流遮断であるかを判別することができる。そして断線が検知された場合には、警報を発する処理等を実行することにより、作業者による迅速な対応が可能になる。
さらに、本実施形態の水中ポンプ装置1は、電線5に流れる交流電流Iを正確に検出するための構成を低コストで構築することのできるものである。すなわち、従来の水中ポンプ装置においても水位計を用いて水中ポンプの駆動制御を行うために、制御手段としてCPUが設けられていた。本実施形態の水中ポンプ装置1は、そのような従来から具備していたCPUを利用し、演算処理によって交流電流Iを求めるように構成されているので、水中ポンプ装置1を構築するために新たに追加すべき部品は、極めて少ない。図2の構成でいえば、新たに必要となる部品は、変換回路10を構成する抵抗R1,R2とA/D変換器11である。また、A/D変換機能を有するCPUも存在することから、図2のCPU12がA/D変換器11の機能を内蔵するように構成すれば、新たに追加すべき部品は抵抗R1,R2のみとなる。したがって、本実施形態の水中ポンプ装置1において、交流電流Iを検出するための構成は極めて低コストとなり、安価に、かつ正確に交流電流Iを検出することができるようになる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述のものに限定されるものではない。
例えば、上記においては、電流検出装置が水中ポンプ装置1の水中ポンプ3側に設けられる場合を例示したが、制御ボックス2に設けるようにしてもよい。また、上記においては、水中ポンプ装置1に電流検出装置が適用される場合を例示したが、本発明にかかる電流検出装置は水中ポンプ装置1以外の装置にも適用可能なものである。また、上述した電流検出装置は、三相交流であっても正確に電流検出を行うことができるものである。
また、上記においては、CPU12の演算部14が、電圧平均値Va,Vbを求めることによって交流電流Iを求める手法を例示した。しかし、これに限定されるものではなく、演算部14が他の演算を行うことによって交流電流Iを求めるものであってもよい。例えば、図3に示す電圧波形の実効値を求める演算を行うようにしてもよい。ただし、実効値演算は、平均演算に比べると演算効率が低下するため、CPU12の演算負荷を抑制して効率的な演算処理が求められる場合には、上述したように電圧平均値Va,Vbを求めることが好ましい。
また、上記においては、変換回路10が2個の抵抗R1,R2で構成される場合を例示したが、抵抗の数は必ずしも2個に限定されるものではない。すなわち、3個以上の抵抗を用いて電源電圧を分圧するものであっても構わない。
本発明の実施の形態に係る水中ポンプ装置の全体構成を示す図である。 水中ポンプ装置の制御機構を示すブロック図である。 A/D変換器に入力する電圧を示す図である。 演算処理による整流波形を示す図である。
符号の説明
1 水中ポンプ装置
2a 交流電源
5 電線
10 変換回路
11 A/D変換器
12 CPU
13 メモリ(記憶手段)
14 演算部(演算手段)
15 制御部(制御手段)
31 モータ
CT カレントトランス

Claims (7)

  1. 交流電流が流れる電線に介挿されるトランスと、
    前記トランスの両端に現れる、前記交流電流に応じて変動する電圧が正の値で変動するように電圧変換を行う変換回路と、
    前記変換回路によって変換された電圧を入力してデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器からの出力値に基づいて演算処理を行うことにより、前記電線に流れる交流電流を検出する演算手段と、
    を備える電流検出装置。
  2. 前記演算手段は、前記A/D変換器からの出力値を所定周期で記憶するとともに、最新のN個(ただし、Nは自然数)の出力値を保持する記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶されたN個の出力値から電圧平均値を求めることにより、前記電線に流れる交流電流を検出することを特徴とする請求項1記載の電流検出装置。
  3. 前記トランスの一端側が前記A/D変換器に接続されるとともに、他端側が前記変換回路に接続され、
    前記変換回路は、前記演算手段又は前記A/D変換器の電源電圧を分圧する少なくとも2個の抵抗によって構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の電流検出装置。
  4. 交流電源から供給される交流電流によって駆動される水中ポンプ装置であって、
    前記交流電流が流れる電線に介挿されるトランスと、
    前記トランスの両端に現れる、前記交流電流に応じて変動する電圧が正の値で変動するように電圧変換を行う変換回路と、
    前記変換回路によって変換された電圧を入力してデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器からの出力値に基づいて演算処理を行うことにより、前記電線に流れる交流電流を検出する演算手段と、
    前記演算手段によって検出される交流電流が所定値以下となった場合に、前記交流電源からの交流電流の供給を停止させる制御手段と、
    を備える水中ポンプ装置。
  5. 交流電源から供給される交流電流によって駆動される水中ポンプ装置であって、
    前記交流電流が流れる電線に介挿されるトランスと、
    前記トランスの両端に現れる、前記交流電流に応じて変動する電圧が正の値で変動するように電圧変換を行う変換回路と、
    前記変換回路によって変換された電圧を入力してデジタル信号に変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器からの出力値に基づいて演算処理を行うことにより、前記電線に流れる交流電流を検出する演算手段と、
    前記演算手段によって検出される交流電流が所定値以下となった場合に、前記電線が断線したものと認識する制御手段と、
    を備える水中ポンプ装置。
  6. 前記演算手段は、前記A/D変換器からの出力値を所定周期で記憶するとともに、最新のN個(ただし、Nは自然数)の出力値を保持する記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶されたN個の出力値から電圧平均値を求めることにより、前記電線に流れる交流電流を検出することを特徴とする請求項4又は5記載の水中ポンプ装置。
  7. 前記トランスの一端側が前記A/D変換器に接続されるとともに、他端側が前記変換回路に接続され、
    前記変換回路は、前記演算手段又は前記A/D変換器の電源電圧を分圧する少なくとも2個の抵抗によって構成されることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の水中ポンプ装置。
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